JP2020014313A - ケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路 - Google Patents

ケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブル保護管路部材同士の接続作業及びケーブル保護管路の形状の変更を容易にできるケーブル保護管路部材を提供する。【解決手段】本発明のケーブル保護管路部材250は、直線状のケーブル保護管5と、ケーブル保護管の端部7に接続された継手21と、を備えている。継手の受口41,42は、管軸方向Aにおける途中の位置の径方向Bの内側に設けられた受口支点部102と、受口支点部から管軸方向に沿って本管31に向かうにしたがって拡径する第1拡径部51と、受口支点部から管軸方向に沿って本管31から離れるにしたがって拡径する第2拡径部52と、を備えている。本発明のケーブル保護管路部材の有効長Mは、600mm以上5600mm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路に関する。
近年、景観改善や防災等のために、電線等のケーブル及び該ケーブルに関係する設備等を地中に埋設する電線類地中化(無電柱化)が推進されている。電線類地中化を行う場合、ケーブルは、直接またはさや管に挿入された状態で、ケーブル保護管内に複数本収容される。このようなケーブル保護管は、多数連結した状態で地中に埋設されることでケーブル保護管路を構成する。
例えば、特許文献1には、複数の屈曲自在部を有する継手部材で複数のケーブル保護管同士が連結されているケーブル保護管路が開示されている。
特開2017−163627号公報
従来は、ケーブルやさや管の曲率が過度に大きくなって破損するのを防止するために、のケーブル保護管路の曲がり部の曲率半径は、5m以上に設定されていた。実際には、ケーブル保護管路の曲がり部には、最小曲率半径5mの所謂5mRの曲管または最小曲率半径10mの10mR曲管が用いられている。
しかしながら、内部にさや管を挿通させた後にケーブル保護管を曲管で接続してケーブル保護管路を構成する際、上述のようにケーブルやさや管の曲率が過度に大きくならないように、曲管側の受口の管軸と直管の管軸とを一直線上に重ねて、受口に直管を真っ直ぐ挿入する必要があった。このように受口に直管を真っ直ぐ挿入するためには、専用治具や作業者の熟練度が求められる。
また、ケーブル保護管路を埋設するための掘削作業時に既存の埋設物を発見した際に、埋設物を避けるようにケーブル保護管路の設計を変更しなければならない。従来は、ケーブル保護管路の設計変更の前後で使用する直管や曲管が異なり、設計変更後の管材の調達に手間と時間を要していた。
すなわち、従来は、ケーブル保護管路部材同士の接続作業及びケーブル保護管路の形状の変更が難しいという問題があった。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、ケーブル保護管路部材同士の接続作業及びケーブル保護管路の形状の変更を容易にできるケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路を提供する。
本発明のケーブル保護管路部材は、直線状のケーブル保護管と、前記ケーブル保護管に接続された継手と、を備え、前記継手は、本管と、前記本管の一方の端部に設けられた第1受口と、前記本管の他方の端部に設けられた第2受口と、を備え、前記第1受口及び前記第2受口は、前記本管の本管軸に沿う本管軸方向における途中の位置に設けられた受口支点部と、前記受口支点部から前記本管軸方向に沿って前記本管に向かうにしたがって拡径する第1拡径部と、前記受口支点部から前記本管軸方向に沿って前記本管から離れるにしたがって拡径する第2拡径部と、を備え、前記本管軸と前記ケーブル保護管の保護管軸が一直線上に重なった状態で、前記ケーブル保護管の前記継手に嵌められた端部とは反対側の端部から、前記第2受口に前記ケーブル保護管と同じ外径を有する別のケーブル保護管が挿入された際に前記別のケーブル保護管の先端が到達可能に構成された位置までの有効長が600mm以上5600mm以下であることを特徴とする。
上述の構成によれば、ケーブル保護管と継手がセットになっており、ケーブル保護管は直線状に形成され、継手の第1受口及び第2受口は受口支点部を支点としてこれらの受口に挿入されるケーブル保護管を本管軸に対して回転可能とする。ケーブル保護管路部材同士の接続時には、ケーブル保護管の管軸(以下、保護管軸という場合がある)と本管軸とを一直線上に重ねて、ケーブル保護管部材全体を真っ直ぐにすれば、1つのケーブル保護管路部材の継手に対して別のケーブル保護管路部材のケーブル保護管を真っ直ぐ挿入しやすくなる。このようにすれば、例えば、内部にさや管を挿通させた後、さや管の曲率を小さく保ちつつ、ケーブル保護管を継手に対して真っ直ぐ容易に挿入できる。また、有効長を勘案して第1受口及び第2受口の第1拡径部及び第2拡径部の拡径角度を調整することによって、ケーブル保護管路部材同士の接続後には、受口支点部を中心として保護管軸や本管軸に対してケーブル保護管や継手を回転させることができる。このことによって、さや管の曲率を所定の範囲内に保ちつつ、既存の埋設物、道路の位置等に合わせて、ケーブル保護管路の形状を容易に変更できる。
本発明のケーブル保護管路部材において、前記第1受口において、前記本管軸に対する前記第1拡径部の拡径角度、及び、前記本管軸に対する前記第2拡径部の拡径角度のうち、小さい拡径角度を、第1拡径角度とし、前記第2受口において、前記本管軸に対する前記第1拡径部の拡径角度、及び、前記本管軸に対する前記第2拡径部の拡径角度のうち、小さい拡径角度を、第2拡径角度としたとき、前記第1拡径角度と、前記第2拡径角度との和は、24°以下であることが好ましい。
上述の構成によれば、1つのケーブル保護管路部材の保護管軸に対して第2受口に挿入されるケーブル保護管の保護管軸を最大24°まで傾斜させることができる。複数のケーブル保護管路部材を接続した際には、ケーブル保護管路を適度に曲げることができる。
本発明のケーブル保護管路部材において、前記第1受口及び前記第2受口の少なくとも一方の前記本管側の端部にストッパー部が設けられ、前記ストッパー部は可撓性を有すると共に前記径方向の内側に突出していることが好ましい。
上述の構成によれば、第1受口及び第2受口の少なくとも一方に挿入される保護管端部がストッパー部に当たって安定し、挿入余代が生じる。そのため、ケーブル保護管路部材の保護管軸方向に力が作用した際に、ストッパー部が変形し、ケーブル保護管が挿入余代の範囲内で移動できる。
本発明のケーブル保護管路は、上述のケーブル保護管路部材を複数備え、1つの前記ケーブル保護管路部材の前記第2受口の保護管挿入位置まで別の前記ケーブル保護管路部材の前記ケーブル保護管の前記保護管軸方向の他方の保護管端部が挿入されていることを特徴とする。
上述の構成によれば、ある1つのケーブル保護管路部材の内部にさや管を挿通させた後、さや管の曲率を小さく保ちつつ、別のケーブル保護管路部材のケーブル保護管を1つのケーブル保護管路部材の第2受口に対して真っ直ぐ容易に挿入できる。また、受口支点部を中心としてケーブル保護管や継手を回転させ、さや管の曲率を所定の範囲内に保ちつつ、既存の埋設物、道路の位置等に合わせて、ケーブル保護管路の形状を容易に変更できる。
本発明のケーブル保護管路は、前記本管軸方向における前記第1受口の前記受口支点部と前記第2受口の前記受口支持部との距離は400mm以上600mm以下であることが好ましい。
本発明のケーブル保護管路では、前記有効長は1000mm又は2000mmであることがより好ましい。
上述の構成によれば、さや管の曲率を所定の範囲内で保ちつつ、ケーブル保護管の長さを数mと取り扱いやすく設定し、ケーブル保護管路を通信ケーブルで定められている最小曲率半径5m又は10mの範囲内で自在に曲げることができる。
例えば、最大曲がり角度が24°である場合、最小曲率半径5mを実現するためには有効長を1mとすることができ、最小曲率半径10mを実現するためには有効長を2mとすることができる。
本発明に係るケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路によれば、ケーブル保護管路部材同士の接続作業及びケーブル保護管路の形状の変更を容易にできる。
本発明の一実施形態のケーブル保護管路部材の断面図である。 図1に示すケーブル保護管路部材の一部の断面図である。 図2に示すI−I線で矢視した場合の継手の断面図である。 本発明の一実施形態のケーブル保護管路の断面図である。 図1及び図4に示すケーブル保護管路部材の継手の断面図である。 図4に示すケーブル保護管路のケーブル保護管路部材の一部の断面図である。 図1及び図4に示すケーブル保護管路部材の継手の断面図である。
以下、本発明のケーブル保護管路部材及びケーブル保護管路の実施形態について、図面を参照して説明する。
[ケーブル保護管路部材の構成]
図1に示すように、本実施形態のケーブル保護管路部材250は、可撓性を有し、直線状のケーブル保護管5と、ケーブル保護管5の管軸(保護管軸)J5に沿う管軸方向(保護管軸方向)Fの端部(一方の保護管端)7に接続された継手21と、を備えている。継手21は、本管と、受口(第1受口)42と、受口(第2受口)41と、を備えている。
受口42は、直線状の本管31の管軸(本管軸)J31に沿う管軸方向(本管軸方向)Aの端部(一方の本管端部)32に設けられている。受口42には、端部7を挿入可能である。ケーブル保護管路部材250は、受口42に端部7が挿入された状態で1つのケーブル保護管5と継手21とのセットで構成されている。
受口41は、本管31の管軸方向Aの端部(他方の本管端部)33に設けられている。受口42には、別のケーブル保護管路部材250のケーブル保護管5の管軸方向Fの端部(他方の保護管端)6が保護管挿入位置260まで挿入可能である。
図1及び図2に示すように、受口41,42は、受口支持部102と、第1拡径部41と、第1縮径部53と、第2拡径部42と、を備えている。受口支持部102は、管軸方向J31に直交する径方向Bの外側に膨出している。受口支持部102には凹部107が形成され、凹部102にはゴム輪等の弾性部材64が嵌まっている。ケーブル保護管5の外周面が弾性部材64に当接した状態で、端部6,7は安定して受口41,42の内部に支持されている。
第1拡径部51は、受口支持部102の本管31側の端から管軸方向Aに沿って本管31に向かうにしたがって、拡径している。第1拡径部51が管軸J31に対してなす角度は、3°以上12°以下であることが好ましく、5.5°以上6°以下であることがより好ましく、例えば5.75°である。
第1縮径部53は、第1拡径部51の本管31側の端から本管31まで延び、管軸方向Aに沿って本管31に近づくしたがって縮径している。
受口41の第1拡径部51と第1縮径部53との間には、ストッパー部58が介在している。ストッパー部58は可撓性を有し、径方向Bの内側に突出している。ストッパー部58の内周面は、ストッパー面75として機能する。
受口42では、第1拡径部51と第1縮径部53が直結している。なお、受口42の第1拡径部51と第1縮径部53との間に、受口41と同様のストッパー部58が介在してもよい。ケーブル保護管5の挿入余代を確保する観点から、受口41,42の少なくとも一方に、ストッパー部58が設けられていることが好ましい。
図3に示すように、ストッパー部58は、管軸J31を中心とする周方向Cにおいて、間隔をあけて2つ以上設けられている。図3は、受口41の周方向Cに4つのストッパー部58が設けられている例を示している。なお、ストッパー部58は、周方向Cの全体に設けられていてもよい。周方向Cにおけるストッパー部58の大きさ及び周方向Cにおけるストッパー部58の割合は、特に限定されず、適宜決められている。
ケーブル保護管5の端面125には、管軸J31に対して所定の角度で傾斜して当たる当たり面127が設けられている。当たり面127は、端面125において径方向Bの外側に形成されている。また、当たり面127は、径方向Bの内側に膨出するストッパー面75に当たりやすくなるように、径方向Bの内側から外側に進むにしたがって、本管31から遠ざかるように、管軸J31に対して所定の角度で傾斜している。
図1に示すように、受口42では、端部7の当たり面127が第1縮径部53の内周面に当たっている。受口41に別のケーブル保護管路部材のケーブル保護管5が挿入された際には、図2に示すように、端部6の当たり面127がストッパー部58のストッパー面75に当たる。
第2拡径部52は、第2拡径部52は、第1膨出部61の本管31側とは反対側の端から、管軸方向Aに沿って本管31から離れて端137に近づくにしたがって拡径している。第2拡径部52が管軸J31に対してなす角度は、第1拡径部51と同様に、3°以上12°以下であることが好ましく、5.5°以上6°以下であることがより好ましく、例えば5.75°である。
受口41,42において、管軸J31に対する第1拡径部51の拡径角度、すなわち傾斜角度と第2拡径部52の拡径角度は等しいことが好ましい。その場合は、第1拡径部51及び第2拡径部52の拡径角度を最小拡径角度となる。第1拡径部51及び第2拡径部52の拡径角度が互いに異なる場合は、これらの拡径角度のうち、小さい方の角度が最小拡径角度となる。最小拡径角度は、受口支持部102を中心にケーブル保護管5が本管軸J31に対して回転できる最大回転角度になる。管軸J31に対する受口42の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度と、管軸J31に対する受口41の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和は、24°以下であり、11.5°以下であることが好ましい。
管軸方向J31における1つの継手26の受口42の受口支点部102と受口41の受口支持部102との距離は200mm以上600mm以下であることが好ましく、300mm以上500mm以下であることがより好ましい。
ケーブル保護管5及び継手26の素材としては、可撓性を有して弾性変形可能な樹脂が好ましく、例えばポリ塩化ビニル(PVC)が挙げられる。
[ケーブル保護管路の構成]
図4に示すように、本発明のケーブル保護管路4は、上述のケーブル保護管路部材250を複数備え、これらが連結されている。ケーブル保護管路4では、1つのケーブル保護管路部材250−1の受口41の保護管挿入位置260まで別のケーブル保護管路部材250−2のケーブル保護管5の管軸方向J5の端部(他方の保護管端部)6が挿入されている。
ケーブル保護管路4は、無電柱化による景観保護等のために、ケーブル1を電線等地中化するために用いられる。ケーブル保護管路4は、例えば、道路等の地中に所要の間隔を有して複数の不図示のマンホール等を埋設した状態で、これらのマンホール間を横方向、すなわち、水平方向に沿ってつなげるように設置されている。
ケーブル保護管5は、例えばボディ管やフリーアクセス管と呼ばれるものが該当する。ボディ管として使用される場合には、図5に示すように、ケーブル保護管5の内部には、ケーブル1を収容したさや管2が複数本まとめて収容されている。ボディ管の呼び径は、150(外径約165mm)から250(外径約267mm)と比較的大きい。
図4には、ケーブル保護管路4が曲がっていて管軸J5,J31が互いに同一直線上に重なっていない様子を示している。図1に示すように、管軸J5,J31が互いに一直線上に重なった状態において、互いに重なった管軸(一直線)J5,J31におけるケーブル保護管路部材250のケーブル保護管5の端部(ケーブル保護管の継手に嵌められた端部とは反対側の端部)6の端面125から保護管挿入位置(第2受口にケーブル保護管と同じ外径を有する別のケーブル保護管が挿入された際に別のケーブル保護管の先端が到達可能に構成された位置)260までの有効長Mは、ケーブル保護管路4の曲率半径R(図4参照)の許容範囲を勘案して適宜設定される。通信ケーブル等で定められているようにケーブル保護管路4の最小曲率半径が5mや10mである場合等をふまえると、有効長Mは、600mm以上5600mm以下であることが好ましい。
管軸J31に対する受口41,42の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和が24°以下である場合は、有効長Mは、1000mm又は2000mmであることがさらに好ましい。前述の場合、例えば、最小曲率半径5mを実現する有効長Mは1000mmであり、最小曲率半径10mを実現する有効長Mは2000mmである。
図4に示すように、上述の各種角度、有効長Mの設定により、ケーブル保護管路部材250,250−1,250−2の各々のケーブル保護管5の管軸J5は継手21の本管31の管軸J31に対して受口支持部102を中心とする回転角度θの範囲内で回転可能になる。管軸J31に対する受口41の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和が24°以下である場合は、継手21を挟んだ回転角度θの和が24°以下になるので、継手21を挟んだケーブル保護管5同士の回転角度γが24°以下になる。
図6に示すように、第1拡径部51の内周面の直径d51は、回転支点部102の管軸方向Aにおける中心Pから管軸J31に沿う距離xに依存し、距離xの増加に伴い大きくなり、次に示す(1)式で表される。
Figure 2020014313
(1)式において、
D:ケーブル保護管5の外周面の直径、
θ:外周面の周方向の一端部が第1拡径部51の内周面に接しているケーブル保護管5の管軸J5と管軸J31とがなす角度(狭角)の最大値;即ち、ケーブル保護管5と継手25との最大曲げ角度(図7参照)、
である。直径Dは、製造寸法の許容差の最大値以上とする必要がある。
最小曲率半径5m又は10mを実現する観点から、回転角度θは、0°より大きく、11.5°以下であり、8°以下であることが好ましく、6°以下であることがより好ましい。ケーブル保護管5の端部6,7が挿入される範囲の受口41,42において、回転支点部102より本管31側及び端137側の何れかで(1)式が満たされれば、ケーブル保護管5の回転が規制される。ケーブル保護管5が中心Pを中心に最大回転角度で回転した状態では、ケーブル保護管5の外周面が第1拡径部51及び第2拡径部52の内周面に洗浄に接触する。
回転角度θの好適な範囲や(1)式で表される関係について、例えば、内径が150mm(φ150)のケーブル保護管5を採用した場合の継手21の設計例について、図7を参照して説明する。
φ150のケーブル保護管5の直径Dは、製造寸法の許容差の最大値を考慮すると、例えば166mmである。また、第2拡径部52の長さL0は、35mmである。受口42の第1拡径部51の長さL1は、115mmである。受口41の第1拡径部51の長さL2は、165mmである。
上述の設計例の継手21では、端137の内径d0は、(1)式によって、174mmと求められる。受口42の第1拡径部55の本管31側の端の内径d1は、(1)式によって、190mmと求められる。受口41の第1拡径部51の本管31側の端の内径d2は、(1)式によって、200mmと求められる。
例えば、前述の直径d0,d1,d2を上限値として、継手21を設計することで、角度θを5.75°以下とし、受口41,42の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和を24°以下にすることができる。このように、例えば、直径d0,d1,d2を基準値として、継手21を容易に設計できる。また、直径d0,d1,d2を基準値とすると、図4に示すように、ケーブル保護管路4の複数のケーブル保護管5の管軸J5は、曲率半径Rが5000mm(5mR)の円弧に沿っている。このようなケーブル保護管路4では、隣り合うケーブル保護管5の管軸J5の中心同士の5mRの円弧上の距離を有効長Nとすると、有効長Nは1000mmになる。なお、厳密には有効長M,Nは互いに異なるが、曲率半径Rが5000mや10000mm程度と大きいので、有効長Nは有効長Mと同程度に考えられる。
[作用効果]
以上説明した本実施形態のケーブル保護管路部材250は、上述のケーブル保護管5と、継手21と、を備える。継手21の受口41,42は、受口支点部102と、第1拡径部51と、第2拡径部52と、を備えている。ケーブル保護管路部材250の有効長Mは、600mm以上5600mm以下である。
上述の構成によれば、ケーブル保護管路部材250はケーブル保護管5と継手21をセットとして備え、600mm以上5600mm以下の有効長Mが確保されている。ケーブル保護管5は直線状に形成され、継手21の受口41,42は受口支点部102を支点としてこれらの受口41,42に挿入されるケーブル保護管5を管軸J31に対して回転可能とする。ケーブル保護管路部材250同士の接続時には、管軸J5,J31を互いに一直線上に重ねて、図1に示すようにケーブル保護管部材250全体を真っ直ぐにすれば、ケーブル保護管路部材250−1の受口41に対してケーブル保護管路部材250−2のケーブル保護管5の端部6を真っ直ぐ挿入できる。つまり、内部にケーブル1やさや管2を挿通させた後、ケーブル1やさや管2の曲率を小さく保ちつつ、ケーブル保護管5を受口41に対して真っ直ぐ容易に挿入できる。また、ケーブル保護管5の長さ及び有効長Mを勘案して受口41,42の第1拡径部51及び第2拡径部52の拡径角度を調整することによって、ケーブル保護管路部材250同士の接続後には、受口支点部102を中心として管軸J5,J31に対してケーブル保護管5や継手21を回転させることができる。このことによって、ケーブル1やさや管2の曲率を所定の範囲内に保ちつつ、既存の埋設物、道路の位置等に合わせて、ケーブル保護管路4の形状を容易に変更できる。
本実施形態のケーブル保護管路部材250において、受口42の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度と、受口41の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和は、24°以下である。
上述の構成によれば、ケーブル保護管路部材250−1の管軸J5に対してケーブル保護管路部材250−2の管軸J5を最大24°まで傾斜及び回転させることができる。このことによって、ケーブル保護管路部材250からなるケーブル保護管路4を適度に曲げることができる。
本実施形態のケーブル保護管路部材において、受口41,42の少なくとも一方の本管31側の端部にストッパー部58が設けられ、ストッパー部58は可撓性を有すると共に径方向Cの内側に突出している。
上述の構成によれば、受口41,42の少なくとも一方に挿入される端部6,7がストッパー部58に当たって、管軸J31におけるケーブル保護管5の位置が安定する。このことによって、ケーブル保護管5の端125と本管31との間に距離が生まれ、挿入余代が生じる。ケーブル保護管路部材250の管軸方向Aに力が作用した際に、ストッパー部58が変形する。例えば、地震発生時のように、ケーブル保護管5に大きな力が作用した際には、ストッパー部58が弾性変形し、図4や図6に例示するように径方向Bの外側に張り出す。そのため、ケーブル保護管5が挿入余代の範囲内で移動可能になり、ケーブル保護管路部材250に作用した力が適度に分散させることきできる。
また、本実施形態のケーブル保護管路4は、上述のケーブル保護管路部材250を複数備え、ケーブル保護管路部材250−1の継手21の受口41の保護管挿入位置260までケーブル保護管路部材250−2のケーブル保護管5の端部6が挿入されている。
上述の構成によれば、ケーブル保護管路部材250−1の内部にさや管2を挿通させた後、さや管2の曲率を小さく保ちつつ、ケーブル保護管路部材250−2のケーブル保護管5をケーブル保護管路部材250−2の受口41に対して真っ直ぐ容易に挿入でき、作業者の高い熟練度や専用器具を必要としない。また、受口支点部102を中心としてケーブル保護管5や継手21を回転させ、さや管2の曲率を所定の範囲内に保ちつつ、既存の埋設物、道路の位置等に合わせて、ケーブル保護管路4の形状を容易に変更できる。
本実施形態のケーブル保護管路において、管軸方向Aにおける受口41の受口支点部102と受口42の受口支持部102との距離は400mm以上600mm以下である。また、ケーブル保護管路部材250の管軸J5,J31を一直線に揃えた際の有効長Mは600mm以上5600mm以下である。
例えば、上述のように受口41,42の第1拡径部51又は第2拡径部52の最小拡径角度との和が24°以下である場合等において、有効長M,Nは1000mm又は2000mmである。
上述の構成によれば、さや管2の曲率を所定の範囲内で保ちつつ、ケーブル保護管5の長さを例えば5000mmや10000mm程度と取り扱いやすく設定し、ケーブル保護管路4を通信ケーブルで定められている最小曲率半径5m又は10mの範囲内で自在に曲げることができる。このことによって、さや管2が過度の曲率で曲がるのを確実に防ぎ、さや管2の破損を防止できる。
例えば、最大曲がり角度を24°である場合、最小曲率半径5mを実現するためには有効長Mを1mとすることができ、最小曲率半径10mを実現するためには有効長Mを2mとすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
4 ケーブル保護管路
5 ケーブル保護管
6,7 端部
21 継手
102 受口支点部
250,250−1,250−2 ケーブル保護管路部材
J5 管軸(保護管軸)
J31 管軸(本管軸)
M 有効長

Claims (6)

  1. 直線状のケーブル保護管と、前記ケーブル保護管に接続された継手と、を備え、
    前記継手は、本管と、前記本管の一方の端部に設けられた第1受口と、前記本管の他方の端部に設けられた第2受口と、を備え、
    前記第1受口及び前記第2受口は、前記本管の本管軸に沿う本管軸方向における途中の位置に設けられた受口支点部と、前記受口支点部から前記本管軸方向に沿って前記本管に向かうにしたがって拡径する第1拡径部と、前記受口支点部から前記本管軸方向に沿って前記本管から離れるにしたがって拡径する第2拡径部と、を備え、
    前記本管軸と前記ケーブル保護管の保護管軸が一直線上に重なった状態で、前記ケーブル保護管の前記継手に嵌められた端部とは反対側の端部から、前記第2受口に前記ケーブル保護管と同じ外径を有する別のケーブル保護管が挿入された際に前記別のケーブル保護管の先端が到達可能に構成された位置までの有効長が600mm以上5600mm以下であることを特徴とするケーブル保護管路部材。
  2. 前記第1受口において、前記本管軸に対する前記第1拡径部の拡径角度、及び、前記本管軸に対する前記第2拡径部の拡径角度のうち、小さい拡径角度を、第1拡径角度とし、
    前記第2受口において、前記本管軸に対する前記第1拡径部の拡径角度、及び、前記本管軸に対する前記第2拡径部の拡径角度のうち、小さい拡径角度を、第2拡径角度としたとき、
    前記第1拡径角度と、前記第2拡径角度との和は、24°以下である、
    請求項1に記載のケーブル保護管路部材。
  3. 前記第1受口及び前記第2受口の少なくとも一方には、可撓性を有し前記径方向の内側に突出するストッパー部が設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載のケーブル保護管路部材。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のケーブル保護管路部材を複数備え、
    1つの前記ケーブル保護管路部材の前記継手に、別の前記ケーブル保護管路部材の前記ケーブル保護管が接続されていることを特徴とするケーブル保護管路。
  5. 複数の前記継手それぞれでは、前記本管軸方向における前記第1受口の前記受口支点部と前記第2受口の前記受口支持部との距離は200mm以上600mm以下である、
    請求項4に記載のケーブル保護管路。
  6. 前記有効長は1000mm又は2000mmである、
    請求項5に記載のケーブル保護管路。
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