JPH09246096A - 貫通コンデンサ - Google Patents

貫通コンデンサ

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JPH09246096A
JPH09246096A JP8088696A JP8088696A JPH09246096A JP H09246096 A JPH09246096 A JP H09246096A JP 8088696 A JP8088696 A JP 8088696A JP 8088696 A JP8088696 A JP 8088696A JP H09246096 A JPH09246096 A JP H09246096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric film
internal electrode
capacitor
metal foil
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8088696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichirou Shirao
謙一朗 白尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
Nitsuko Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitsuko Corp filed Critical Nitsuko Corp
Priority to JP8088696A priority Critical patent/JPH09246096A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電極の金属箔と誘電体フィルムの隙間が
なく、特性の安定した貫通コンデンサを提供すること。 【解決手段】 内部電極部5a,8aと外周への複数の
タブ5b、8bからなる金属箔と、誘電体フィルム4、
6、7、9とを多層に積層して積層体を形成し、積層体
中央部に内部電極面に対して垂直方向の貫通端子用の穴
を形成した貫通コンデンサにおいて、誘電体フィルム
4、6、7、9の片面もしくは両面に熱融着性、あるい
は熱可塑性、又は熱硬化性の糊を塗布し、金属箔の内部
電極部5a,8aと交互に多層に積層し熱プレスにより
これを加熱・加圧して一体化させ積層体とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配電系統から給電を
受ける機器において、電源線を通じて流出・流入する高
周波ノイズを防止するためのノイズフィルタにおいて、
通称Yコンと呼ばれる端子〜ケ−ス間に用いられる高周
波ノイズ除去用の貫通コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は従来のこの種の貫通コン
デンサの構造一例を示す図で、図4は側断面図、図5は
分解斜視図である。図示するように、従来の貫通コンデ
ンサは内部電極部51aと該内部電極部51aの外周に
設けられた複数の引き出し部(タブ)51bとを有する
金属箔からなる電極51と、誘電体フィルム53を多層
に積層して積層体を形成し、積層体53の中央部に前記
内部電極部51aの面に対して垂直方向に端子貫通用穴
を形成し、そして前記引き出し部51bを内部電極部5
1aと平行になるように一側面に折り曲げコンデンサ素
子を構成している。
【0003】上記構成のコンデンサ素子を金属製のケー
ス60との間に絶縁体板59を介在させ、端子貫通用穴
を貫通する端子57とナット61、ナット62とで締め
付けコンデンサ素子を金属製のケ−ス60に取り付けて
いる。ケース側タブ52bはケース60の側面に当接
し、端子側タブ51bは金属板58と当接している。
【0004】同図で52はケ−ス側の電極で、54、5
5、59は絶縁距離を保ちコンデンサを保持するための
絶縁体板である。56は端子57とコンデンサ素子を電
気的に絶縁する為の絶縁体筒である。金属板58は電極
51の端子側タブ51bと端子57を電気的に接続する
作用をする。なお、63、64はそれぞれナット62と
ケ−ス60の間に介在する絶縁筒及び座金である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の貫通コンデンサは電極51、電極52の金属箔
と誘電体フィルム53を交互に重ねたものであるが、そ
のままでは、内部電極部51a、52aの金属箔面と誘
電体フィルム53の面との間に隙間が生じ、特性が不安
定になり静電容量にバラツキが生じる。また、電圧を印
加した際、隙間に放電が発生し、これによるロスも増加
し、放電による材質の劣化により寿命も短くなり、耐電
圧も低下すると云う問題があった。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、内部電極の金属箔と誘電体フィルムの隙間がなく、
特性の安定した貫通コンデンサを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は内部電極部と外周への複数の引き出し部からな
る金属箔と、誘電体フィルムを交互に多層に積層して積
層体を形成し、前記積層体中央部に内部電極面に対して
垂直方向の貫通端子用の穴を形成した貫通コンデンサに
おいて、図1に示すように、前記誘電体フィルムの片面
もしくは両面に熱融着性、あるいは熱可塑性、又は熱硬
化性の糊を塗布し、前記金属箔の内部電極部と交互に多
層に積層し熱プレスによりこれを一体化させ積層体とし
たことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて詳細に説明する。図1乃至図3は本発明の
コンデンサの構成例を示す図で、図1は側断面図、図2
は正面図、図3は分解斜視図である。なお、図1は構造
を理解するため貫通コンデンサを積層方向に拡大して書
いてある。同図において、5は該内部電極部5aと該内
部電極部5aからの引き出し部(タブ)5bを具備する
金属箔からなる端子側電極であり、8は内部電極部8a
と該内部電極部8aからの引き出し部(タブ)8bを具
備する金属箔からなるケ−ス側電極である。各電極に用
いる金属箔は厚さ15μm程度のアルミ又は銅等の金属
箔である。
【0009】4、6、7、9は誘電体フィルムであり、
PP、RET、PPS等の樹脂フィルム又はコンデンサ
紙等からなる。各誘電体フィルム4、6、7、9の片面
(もしくは両面)には図3に示すように、熱融着性或い
は、熱可塑性又は、熱硬化性の糊Pが塗布されている。
内部電極部5aの両面には誘電体フィルム4と誘電体フ
ィルム6を糊Pの層を介在させて密着して重ねられ、同
様に前記内部電極部8aの両面には誘電体フィルム7と
誘電体フィルム9を糊Pの層を介在させて密着して重ね
られ、更に誘電体フィルム6と誘電体フィルム7の面が
接して積層されて積層体を構成している。なお、本実施
の形態では内部電極部5a、8a及び誘電体4、6、
7、9は正方形に整形されているが他の形でも差し支え
ない。
【0010】両面を誘電体フィルム4と誘電体フィルム
6で挟まれた内部電極部5a及び、両面を誘電体フィル
ム7と誘電体フィルム9で挟まれた内部電極部8aを重
ね、更に、その両面に絶縁強化の為の絶縁用フィルム3
と絶縁用フィルム10を重ね、両面より熱プレスで加熱
・加圧することにより、これらの積層体から構成される
コンデンサ素子となる。なお、図では一層の積層体から
なるコンデンサを示したが、勿論、この層は一層に限定
されるものではなく多層とし、熱プレスにより加熱・加
圧して積層体とすることも出来る。
【0011】2及び11は一定以上の曲げ強度を有する
絶縁板であり、コンデンサ素子を該絶縁板2と絶縁板1
1で挟み、これを保持する。端子側電極5の端子側タブ
5bは絶縁用フィルム3、絶縁板2の外周で折り曲げら
れ、ケース側電極8のケ−ス側タブ8bは絶縁用フィル
ム10、絶縁板11の外周で折り曲げられている。
【0012】12は一定以上の強度を有する絶縁体筒で
あり、上記積層体の中央に形成された貫通穴に挿入さ
れ、端子13とコンデンサ素子を電気的に絶縁する作用
を有する。なお、図では絶縁体筒12は絶縁板2と別体
としているが、図4の絶縁体板54と絶縁体筒56のよ
うに一体に構成しても良いことは当然である。
【0013】1は金属板(もしくは箔)であり、前記電
極5の端子側タブ5bと端子13を電気的に接続する作
用をする。上記構成の貫通コンデンサを絶縁体筒12の
中央部の端子貫通用穴に端子13を貫通させ、その両側
をナット16とナット16で締め付けて、貫通コンデン
サをケース17に固定する。なお、14、15はそれぞ
れナット16とケ−ス17の間に介在する絶縁体筒及び
座金である。これにより、端子13と電気的に接続され
た金属板1とケ−ス17の間に貫通コンデンサが挿入さ
れたことになる。
【0014】上記のように内部電極部5aの両面には熱
融着性或いは、熱可塑性又は、熱硬化性の糊Pが塗布さ
れた誘電体フィルム4と誘電体フィルム6を密着し、内
部電極部8aの両面は同様に糊Pが塗布された誘電体フ
ィルム7と誘電体フィルム9で密着した状態で、両側か
ら熱プレスで加熱・加圧するので、電極部の金属箔面と
誘電体フィルム面の間に従来のように隙間が生じること
なく、完全に密着した状態となるので、静電容量が安定
し、そのバラツキは従来のものの1/2〜1/5(±2
0%〜±5%)にすることができる。
【0015】また、各誘電体フィルム面と電極部である
金属箔面の間に隙間がなくなったので、電圧を印加した
際、隙間に放電が発生することなく、耐電圧が従来の5
倍以上(500V〜2500V)に向上する。また、放
電がないことから、それによるロスもなく、放電による
材質の劣化の進行も抑えることができる。
【0016】なお、作業性をよくするために各誘電体フ
ィルムの片面にのみ糊Pを塗布した場合は、誘電体フィ
ルム6と誘電体フィルム7の面には糊は塗布されていな
いが、PP、RET、PPS等の樹脂フィルムなので、
熱プレスで加熱・加圧することにより、容易に一体化さ
れる。また、絶縁用フィルム3と誘電体フィルム4の接
面及び絶縁用フィルム10と誘電体フィルム9の接面も
同様に容易に一体化される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記のような優れた効果が得られる。 (1)本発明のコンデンサは誘電体フィルムの片面、も
しくは両面に熱融着性、あるいは熱可塑性、又は熱硬化
性の糊を塗布し、前記金属箔の内部電極部と交互に多層
に積層し、熱プレスにより加熱・加圧して一体化させ積
層体としたので、静電容量が安定し、バラツキは従来の
ものの1/2〜1/5(±20%−±5%)にすること
ができた。
【0018】(2)また、誘電体フィルムと金属箔面の
接触面に隙間がなくなったので放電が生じなくなり耐電
圧が従来の5倍以上(500V−2500V)に向上
し、劣化の進行も抑えられ寿命も長くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貫通コンデンサの一例を示す側断面図
である。
【図2】本発明の貫通コンデンサの一例を示す正面図で
ある。
【図3】本発明の貫通コンデンサの一例を示す分解斜視
図である。
【図4】従来の貫通コンデンサの一例を示す側断面図で
ある。
【図5】従来の貫通コンデンサの一例を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 金属板 2 絶縁板 3 絶縁用フィルム 4 誘電体フィルム 5 端子側電極 5a 内部電極部 5b 端子側タブ 6 誘電体フィルム 7 誘電体フィルム 8 ケ−ス側電極 8a 内部電極部 8b ケ−ス側タブ 9 誘電体フィルム 10 絶縁用フィルム 11 絶縁板 12 絶縁体筒 13 端子 14 絶縁体筒 15 座金 16 ナット 17 ケ−ス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電極部と外周への複数の引き出し部
    からなる金属箔と、誘電体フィルムを交互に多層に積層
    して積層体を形成し、前記積層体中央部に内部電極面に
    対して垂直方向の貫通端子用の穴を形成した貫通コンデ
    ンサにおいて、 前記誘電体フィルムの片面、もしくは両面に熱融着性、
    あるいは熱可塑性、又は熱硬化性の糊を塗布し、前記金
    属箔の内部電極部と交互に多層に積層し熱プレスにより
    これを一体化させ積層体としたことを特徴とする貫通コ
    ンデンサ。
JP8088696A 1996-03-08 1996-03-08 貫通コンデンサ Pending JPH09246096A (ja)

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JP8088696A JPH09246096A (ja) 1996-03-08 1996-03-08 貫通コンデンサ

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