JPH06176978A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPH06176978A
JPH06176978A JP4351035A JP35103592A JPH06176978A JP H06176978 A JPH06176978 A JP H06176978A JP 4351035 A JP4351035 A JP 4351035A JP 35103592 A JP35103592 A JP 35103592A JP H06176978 A JPH06176978 A JP H06176978A
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JP
Japan
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cathode
anode
insulating sheet
capacitor
solid electrolyte
Prior art date
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Pending
Application number
JP4351035A
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English (en)
Inventor
Takuya Nakayama
卓哉 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量化を損なうことなく、容量の増大を
図った固体電解コンデンサを提供する。 【構成】 陽極体(陽極箔2)の表面に酸化皮膜層
(4)を形成した上に固体電解質層(6)を形成し、そ
の上に透孔(12)を形成した絶縁シート(10,10
A,10B)を載せ、この絶縁シートの上に陰極部材
(陰極箔14)を設置し、この陰極部材と前記固体電解
質層とを前記透孔を通して導電性接着剤(16)を以て
接続してなるコンデンサ素子(18,18A,18B,
18a,18b)を用いたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解質層に有機導電ポ
リマー等の固体電解質を用いた固体電解コンデンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の固体電解コンデンサは、アルミ
ニウム等からなる陽極体にエッチングで拡面化処理を施
し、その表面に電解処理によって誘電体層を形成し、こ
の誘電体層の上面に有機半導体層を成長させて固体電解
質層を形成したコンデンサ素子を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
固体電解コンデンサは、電解コンデンサの小型軽量化を
図る上で有効であるが、小型故に必要な静電容量を得る
ことが困難であり、容量拡大を図ることが重要な課題で
ある。
【0004】コンデンサ素子の積層化は容量を拡大する
上で有効な手段であるが、陰極側と陽極側との絶縁構造
が複雑化し、積層が製造コストを増大させるおそれを内
在している。
【0005】そこで、本発明は、小型軽量化を損なうこ
となく、容量の増大を図った固体電解コンデンサを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固体電解コンデ
ンサは、陽極体(陽極箔2)の表面に酸化皮膜層(4)
を形成した上に固体電解質層(6)を形成し、その上に
透孔(12)を形成した絶縁シート(10,10A,1
0B)を載せ、この絶縁シートの上に陰極部材(陰極箔
14)を設置し、この陰極部材と前記固体電解質層とを
前記透孔を通して導電性接着剤(16)を以て接続して
なるコンデンサ素子(18,18A,18B,18a,
18b)を用いたことを特徴とする。
【0007】
【作用】透孔を形成した絶縁シートを固体電解質層と陰
極部材との間に介在させ、透孔を通して固体電解質層と
陰極部材との間に電気的な接続を図ったことが特徴であ
る。即ち、固体電解質層は絶縁シートで被われ、電気的
な接続のための透孔から選択的に露出している。したが
って、陰極部材は絶縁シートで確実な絶縁が図られなが
ら、透孔を通して導電性接着剤を以て電気的に接続され
ており、陽極体と陰極部材のサンドイッチ構造が一つの
コンデンサ素子を形成している。このようなコンデンサ
素子は単一で用いることが可能であるとともに、積層単
位として用いることができ、しかも、陽極側と陰極側と
の絶縁が容易になり、小型で高容量化に寄与する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の固体電解コンデンサの実
施例を示している。陽極体として薄い帯状を成す陽極箔
2が用いられており、この陽極箔2は、アルミニウム箔
等の皮膜形成金属で形成されている。この陽極箔2の表
面には、電気化学的なエッチング処理によって拡面化処
理が施されている。
【0010】そして、この陽極箔2には、区画された小
領域に化成処理によって酸化皮膜層4が形成され、その
表面には気相重合、化学重合又は電解重合によってポリ
ピロール等のポリマー膜からなる固体電解質層6が形成
されている。この固体電解質層6の表面には陰極側の取
出しのために導電層8が形成される。この導電層8は、
導電性接着剤の塗布、金属蒸着、めっき等の金属膜形成
処理によって形成されている。したがって、この実施例
では、陽極体2の表面に酸化皮膜層4、固体電解質層6
及び導電層8の積層体が形成され、この積層体が1つの
コンデンサを構成している。
【0011】この陽極箔2の表面、即ち、導電層8の上
には、絶縁手段として柔軟性を持つ合成樹脂等からなる
絶縁シート10が設置される。この絶縁シート10には
例えば、プリプレグテープを用いることができる。そし
て、この絶縁シート10の中心部には、導電層8と他の
陰極部材との電気的な接続を図るために透孔12が形成
されている。
【0012】この絶縁シート10の上には陰極部材とし
て陰極箔14が設置されている。そして、透孔12に対
応する導電層8の表面には導電体として導電性接着剤1
6が塗布され、その上から絶縁シート10及び陰極箔1
4が接着される。この結果、陽極箔2と陰極箔14とが
容量形成のための積層体及び絶縁シート10を介在させ
て接合され、一つのコンデンサ素子18が形成される。
【0013】そして、このコンデンサ素子18は、外装
ケースに樹脂とともに封入、又は樹脂モールドによって
外装が施されて製品としての固体電解コンデンサが形成
される。
【0014】このように絶縁シート10を介在させてコ
ンデンサ素子18の陰極箔14を固体電解質層6の表面
に設置したので、陰極側端子構造が簡略化できるととも
に、陽極側と陰極側の絶縁が確実かつ容易化することが
できる。
【0015】次に、図2は、図1に示したコンデンサ素
子18を単位として積層化した固体電解コンデンサの具
体的な実施例を示している。
【0016】この固体電解コンデンサには、2枚の陽極
箔2A、2Bが設置され、各陽極箔2A、2Bには酸化
皮膜層4、固体電解質層6及び導電層8が形成されてい
る。各陽極箔2A、2Bは固体電解質層6側を対向さ
せ、その間に絶縁シート10A、10Bで挟まれた陰極
端子15が設置されている。そして、絶縁シート10
A、10Bには透孔12が形成され、各透孔12の内部
には導電性接着剤16が塗布されて各導電層8と陰極端
子15が電気的に接続されている。
【0017】また、陽極箔2A、2Bの間には陽極端子
3が挟み込まれて超音波溶接や導電性接着剤等の接続手
段によって電気的に接続されている。したがって、陽極
端子3と陰極端子15との間には陽極箔2A、2B側に
それぞれ形成された各コンデンサ素子18A、18Bが
積層されて一つのコンデンサ素子20を形成している。
【0018】このコンデンサ素子20は、絶縁性合成樹
脂層を以て外装体22が形成され、この実施例では、外
装体22は直方体を成している。陽極端子3及び陰極端
子15は、外装体22の成形時、その壁面側から引き出
しておき、成形後に外装体24の外壁面に沿って折り曲
げ、面接続が可能な外部端子として形成されている。
【0019】この固体電解コンデンサでは、各コンデン
サ素子18A、18Bの陰極側の電極構造が絶縁シート
10A、10Bの介在によって積層化され、しかも、陰
極部材とコンデンサ素子18A、18Bとの電気的な接
続が絶縁シート10A、10Bに形成された透孔12を
通して導電性接着剤16を以て行なわれているため、陰
極側の電極構造は陽極側と同様に単純化されている。ま
た、固体電解質層6は、導電層8の被覆に加重的に絶縁
シート10A、10Bを以て被覆される被覆構造が取ら
れて防護され、耐湿性能等の向上が図られている。さら
に、絶縁シート10A、10Bの厚さが画一化されてい
るため、コンデンサ素子18A、18Bで積層体を構成
しても、積層体の厚み方向の寸法精度が高く、形状精度
の高い製品が実現できる。
【0020】次に、図3は、図1に示したコンデンサ素
子18を単位とする他の固体電解コンデンサの実施例を
示している。図2に示した実施例では、コンデンサ素子
18A、18Bの陰極側を対向させて積層したものであ
るのに対し、図3に示す実施例では、積層方向を一方向
にしたものである。即ち、陽極箔2、酸化皮膜層4、固
体電解質層6、導電層8、絶縁シート10、導電性接着
剤16及び陰極箔14からなる積層体を単位とし、各積
層体がコンデンサ素子18a、18b・・・を構成し、
これらを絶縁シート10とは別の絶縁シート24を介在
させて積層し、一つのコンデンサ素子26を形成する。
この実施例では、陰極箔14の表面を絶縁シート10、
24で覆い、表面部分の絶縁性を高めている。
【0021】そして、積層体としてのコンデンサ素子2
6は、絶縁性樹脂を以てモールドすることにより外装体
28で被う。外装体28は端面の一部を切断し、その切
断面に各コンデンサ素子18a、18b・・・の陽極箔
2及び陰極箔14の端面を露出させる。外装体28の切
断面側には、外部端子としてキャップ状を成す陽極端子
30及び陰極端子32を取り付けるとともに、陽極端子
30に各陽極箔2、陰極端子32に各陰極箔14を電気
的に接続する。この電気的な接続は、超音波溶接、導電
性接着剤等の各種の方法による。
【0022】このように絶縁シート10の介在によって
コンデンサ素子18a、18b・・・の積層体を簡単に
でき、しかも、この実施例では、絶縁シート24を以て
コンデンサ素子18a、18b・・・間の絶縁性を高
め、積層体としてのコンデンサ素子26を形成してい
る。このようなコンデンサ素子26は厚み方向の寸法精
度が高く、しかも、積層段数を増加しても、その積層数
が信頼性に影響することもなく、積層によって高容量化
を実現できる。
【0023】本発明の固体電解コンデンサについて、各
実施例を通して説明したが、変形例を列挙すれば、次の
通りである。
【0024】a.固体電解質層6に導電層8を形成して
いるが、導電性接着剤16を以て導電層8としてもよ
い。 c.図3の実施例では、複数の陽極箔2を個別に陽極端
子30、同様の形態で複数の陰極箔14を陰極端子32
に電気的に接続したが、各コンデンサ素子18a、18
b・・・の陽極箔2を一括して陽極側補助端子に接続
し、同様に陰極箔14を一括して陰極側補助端子に接続
した後、外部端子としての陽極端子30、陰極端子32
に接続するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサ素子の積層化が容易になるとともに、小型、
軽量で高容量化を図った固体電解コンデンサを提供する
ことができ、しかも絶縁材料に絶縁シートを用いている
ため、厚み方向の寸法精度が高く、製品の形状精度を向
上させることができ、しかも、固体電解質層が絶縁シー
トによって保護されるため、絶縁性及び耐湿性を高め、
信頼性の高い固体電解コンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体電解コンデンサの一実施例である
コンデンサ素子の分解斜視図である。
【図2】図1に示したコンデンサ素子を用いた固体電解
コンデンサを示す縦断面図である。
【図3】図1に示したコンデンサ素子を用いた他の固体
電解コンデンサの縦断面図である。
【符号の説明】
2 陽極箔(陽極体) 4 酸化皮膜層 6 固体電解質層 10,10A,10B 絶縁シート 12 透孔 14 陰極箔(陰極部材) 16 導電性接着剤 18,18A,18B,18a,18b コンデンサ素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極体の表面に酸化皮膜層を形成した上
    に固体電解質層を形成し、その上に透孔を形成した絶縁
    シートを載せ、この絶縁シートの上に陰極部材を設置
    し、この陰極部材と前記固体電解質層とを前記透孔を通
    して導電性接着剤を以て接続してなるコンデンサ素子を
    用いたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
JP4351035A 1992-12-05 1992-12-05 固体電解コンデンサ Pending JPH06176978A (ja)

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JP4351035A JPH06176978A (ja) 1992-12-05 1992-12-05 固体電解コンデンサ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297938A (ja) * 2000-04-13 2001-10-26 Nissin Electric Co Ltd 積層セラミックコンデンサ
JP2004289142A (ja) * 2003-03-04 2004-10-14 Nec Tokin Corp 積層型固体電解コンデンサ及び積層型伝送線路素子
JP2020167196A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社村田製作所 固体電解コンデンサ、及び、固体電解コンデンサの製造方法

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JP2020167196A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社村田製作所 固体電解コンデンサ、及び、固体電解コンデンサの製造方法

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