JPH09244261A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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JPH09244261A
JPH09244261A JP8049946A JP4994696A JPH09244261A JP H09244261 A JPH09244261 A JP H09244261A JP 8049946 A JP8049946 A JP 8049946A JP 4994696 A JP4994696 A JP 4994696A JP H09244261 A JPH09244261 A JP H09244261A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンの形成方法に関し、レジス
ト膜中への現像液の浸透性を高め、パターンプロファイ
ルを改善することを目的とする。 【解決手段】 保護されたアルカリ可溶性基を有しかつ
その保護基が酸により脱離して当該化合物をアルカリ可
溶性とならしめる繰り返し単位を含む重合体又は共重合
体と、放射線露光により酸を発生する酸発生剤とを含む
レジストを被処理基板上に塗布し、形成されたレジスト
膜を前記酸発生剤からの酸の発生を惹起し得る放射線に
選択的に露光し、そして前記露光工程においてレジスト
膜上に形成された潜像を、高級アルキル基を含有する界
面活性剤の存在において有機アルカリ水溶液で現像する
こと、を含むように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレジストパターンの
形成方法に関し、さらに詳しく述べると、高解像性、高
感度、そして優れたドライエッチング耐性を有する化学
増幅型レジストを使用して微細なレジストパターンを形
成する方法に関する。本発明方法は、レジストパターン
の現像時にクラックの発生やパターンの剥離を低減する
ことができ、そして使用後の現像液に関して特殊な廃液
処理を求めないので、半導体集積回路等の半導体装置の
製造に有利に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は集積化が進んで
LSIやVLSIが実用化されており、また、これとと
もに、集積回路の最小パターンはサブミクロン領域に及
び、更に微細化する傾向にある。微細パターンの形成に
は、薄膜を形成した被処理基板上をレジストで被覆し、
選択露光を行って所望のパターンの潜像を形成した後に
現像してレジストパターンを作り、これをマスクとして
ドライエッチングを行い、その後にレジストを除去する
ことにより所望のパターンを得るリソグラフィ技術の使
用が必須である。そして、このリソグラフィに使用する
露光源として、g線(波長436nm) 、i線(波長36
5nm)の紫外線光が使用されているが、パターンの微細
化に伴い、より波長の短い遠紫外線光、真空紫外光、電
子線、X線などが光源として使用されるようになってい
る。特に最近では、エキシマレーザ(波長248nmのK
rFレーザ、波長193nmのArFレーザ)を光源とし
て注目されており、微細パターンの形成に有効であると
期待されている。なお、本願明細書では、″放射線″な
る語を用いた場合、これらのいろいろな光源からの光、
すなわち、紫外線、遠紫外線、真空紫外光、電子線(E
B)、X線、各種レーザ光等を意味するものとする。
【0003】より短波長である遠紫外・真空紫外領域の
露光光を用いてサブミクロンのパターンを形成するに
は、露光光の波長において透明性に優れていることが必
要であり、さらにレジストとして使用するには、十分な
ドライエッチング耐性をもつことが求められている。こ
のような、遠紫外領域での透明性と、高エッチング耐性
の両性能を併せもつレジストは、例えば、本発明者らの
発明した、エステル部にアダマンタン骨格を有するアク
リル酸エステル又はα置換アクリル酸エステルの重合体
からなることを特徴とする放射線感光材料である(特開
平4−39665号公報参照)。また、本発明者らは、
同様なレジストとして、エステル部にノルボルナン骨格
を有するアクリル酸エステル又はα置換アクリル酸エス
テルの重合体からなることを特徴とする化学増幅型放射
線感光材料(特開平5−257281号公報参照)や、
シクロヘキシルマレイミドの重合体からなる化学増幅型
放射線感光材料(特開平5−257285号公報参照)
も発明した。
【0004】上記したような脂環式炭化水素基を分子中
に有する重合体を含むレジスト材料は、エッチング耐性
基としての脂環式基の存在により、ノボラック樹脂と同
等なエッチング耐性と、遠紫外領域での高い透明性の両
立が可能である。さらに、このようなレジスト材料を現
像する際に、本発明者らが先の特許出願で提案するよう
に有機アルカリ水溶液とイソプロピルアルコールの混合
液を現像液として使用すると、高感度化、そして高解像
度化が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に脂環式基を含む化
学増幅型レジストは、本発明者らが先に発明した化学増
幅型レジストも含めて、脂環式基の導入によって重合体
の疎水性が増大するため、パターンの形成が屡々困難に
なることがある。すなわち、高い疎水性のために、重合
体と現像液のなじみが悪く、現像液であるアルカリ水溶
液がレジスト膜中に浸透しにくいという欠点を持ってい
る。その結果、現像が滑らかに進行せず、膜中に現像液
が急激に浸透するため、非常に大きなストレスを生じ
る。これにより、現像時、レジスト膜のクラックやパタ
ーンの剥れを生じやすくなる。上記したようにアルカリ
現像液にイソプロピルアルコールを添加する方法は、こ
の対策としては有効であるが、有機溶剤を添加するた
め、特殊な廃液処理等を必要する。
【0006】本発明の目的は、したがって、エキシマ光
を含めた各種の放射線に対して高い透明性を有しかつ優
れたドライエッチング耐性を有する化学増幅型レジスト
を用いて、レジスト膜中への現像液の浸透性を高め、パ
ターンプロファイルを改善することが可能な、そして現
像時にクラックの発生やパターンの剥離を低減可能な、
すなわち、安定したパターニング特性を提供可能な、改
良されたレジストパターンの形成方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、保護されたアルカリ可溶性基を有しかつその
保護基が酸により脱離して当該化合物をアルカリ可溶性
とならしめる繰り返し単位を含む重合体又は共重合体
と、放射線露光により酸を発生する酸発生剤とを含むレ
ジストを被処理基板上に塗布し、形成されたレジスト膜
を前記酸発生剤からの酸の発生を惹起し得る放射線に選
択的に露光し、そして前記露光工程においてレジスト膜
上に形成された潜像を、高級アルキル基を含有する界面
活性剤の存在において有機アルカリ水溶液で現像するこ
と、を含んでなることを特徴とするレジストパターンの
形成方法によって達成することができる。
【0008】本発明によるレジストパターンの形成方法
では、現像液としての有機アルカリ水溶液中に炭素原子
数が3以上の高級アルキル基を有する界面活性剤を添加
することにより、現像液がレジスト膜中に滑らかに浸透
するようになり、パターンの剥がれやレジストのクラッ
ク等の問題がなくなり、微細パターンを容易に形成する
ことが可能となる。
【0009】本発明のパターン形成方法は、好ましく
は、前記レジスト膜の形成工程及び前記選択露光工程の
中間に前記レジスト膜を加熱する工程、そして前記選択
露光工程及び前記現像工程の中間に前記レジスト膜を加
熱する工程を、それぞれさらに含むができる。本発明方
法は、以下に詳しく説明するように、カチオン系界面活
性剤、アニオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤
及び非イオン系界面活性剤からなる群から選ばれた一員
を界面活性剤として使用することができ、また、かかる
界面活性剤の添加量は、好ましくは、現像液としての有
機アルカリ水溶液の有機アルカリの濃度に関して0.0
1〜1モル当量の範囲である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるレジストパターンの
形成方法において用いられるレジストは、酸により保護
基が脱離し、アルカリ可溶性となる重合体又は共重合体
(ここで、“共重合体”とは、三成分もしくはそれより
も多成分の共重合体も含む)と酸発生剤とを組み合わせ
て有する化学増幅型レジストである。
【0011】これらの重合体又は共重合体は、前記した
通り、保護されたアルカリ可溶性基を有し、また、アル
カリ可溶性基の好ましい例は、これに限定されるもので
はないが、カルボン酸基である。例えば、保護されたカ
ルボン酸基は、酸によりその保護基が脱離してカルボン
酸を生じるユニットであり、例えば、t−ブチルエステ
ル、t−アミルエステル、α,α−ジメチルベンジルエ
ステル等の4級炭素エステル、テトラヒドロピラニルエ
ステル等のアセタールからなるエステル、3−オキシシ
クロヘキシルエステル等のβ−オキシケトンからなるエ
ステル、その他をあげることができる。アルカリ可溶性
基のための保護基は、好ましくは、4級炭素基、例えば
t−ブチル基など、又はβ−オキシケトン基、例えば3
−オキソシクロヘキシル基など、である。
【0012】また、これらの重合体又は共重合体は、脂
環式炭化水素基をさらに含むことが好ましく、また、か
かる脂環式炭化水素基を前記保護アルカリ可溶性基を含
有する繰り返し単位とは別の繰り返し単位中に含むこと
が、さらに好ましい。適当な脂環式炭化水素基は、その
一例を示すと、次のような化合物を骨格とするものであ
る。
【0013】(1)アダマンタン及びその誘導体 (2)ノルボルナン及びその誘導体 (3)シクロヘキサン及びその誘導体 (4)パーヒドロアントラセン及びその誘導体 (5)パーヒドロナフタレン及びその誘導体 (6)トリシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカン及びそ
の誘導体 (7)ビシクロヘキサン及びその誘導体 (8)スピロ〔4,4〕ノナン及びその誘導体 (9)スピロ〔4,5〕デカン及びその誘導体 これらの化合物は、それぞれ、次のような構造式で表さ
れる:
【0014】
【化1】
【0015】これらの化合物のうちで、ノボラック系レ
ジストと同等なドライエッチング耐性を得るには、以下
に示すものに限定されるわけではないけれども、アダマ
ンタン等の縮合環が、特に好ましい。本発明方法におい
て用いられる酸分解性重合体又は共重合体は、多種多様
なもののなかから任意に選択して使用することができる
けれども、好ましくは、次式(I)により表されるメタ
(アクリレート)重合体、次式(II)により表されるメ
タ(アクリレート)共重合体、そして次式(III )〜
(V)により表されるメタ(アクリレート)三成分共重
合体である。
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】上式において、Rは、同一もしくは異なっ
ていてもよく、それぞれ水素又は低級アルキル基、例え
ばメチル基などを表し、Yは、脂環式炭化水素基、好ま
しくはアダマンチル、ノルボルニル、シクロヘキシル、
トリシクロ〔5.2.1.0〕デカンなどを表し、Z
は、カルボン酸の保護基、好ましくは4級炭素基あるい
はβ−オキシケトン基、例えばt−ブチル基、t−アミ
ル基、3−オキシシクロヘキシル基などを表し、そして
l,m及びnは、それぞれ、任意の正の整数を表す。
【0020】本発明方法において有利に用いられる重合
体又は共重合体は、さらに具体的には、以下のものに限
定されるわけではないけれども、次のようなものを包含
する。なお、式中のl,m及びnは、それぞれ、前記定
義に同じである。
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】また、化学増幅型レジストにおいてこれら
の重合体又は共重合体と組み合わせて用いられる酸発生
剤は、レジストの化学において一般的に用いられている
酸発生剤、すなわち、紫外線光、遠紫外線光、真空紫外
線光、電子線、X線、レーザ光などの放射線の照射によ
りプロトン酸を生じる物質であることができる。本発明
の実施において適当な酸発生剤は、以下に列挙するもの
に限定されないけれども、次のようなものを包含する。 (1)次式により表されるジアゾニウム塩: Ar−N2 + - (上式において、Arは、置換もしくは非置換の芳香族
基、例えばフェニル基など、又は脂環式基を表し、そし
てXは、ハロゲン、例えばCl,Br,IあるいはF,
BF4 ,BF6 ,PF6,AsF6 ,SbF6 ,CF3
SO3 ,ClO4 又は有機スルホン酸アニオンなどを表
す) (2)次式により表されるヨードニウム塩:
【0034】
【化17】
【0035】(上式において、Ar及びXは、前記定義
に同じである) (3)次式により表されるスルホニウム塩:
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】
【化22】
【0041】
【化23】
【0042】(上式において、R、Ar及びXは、それ
ぞれ、前記定義に同じであり、そしてR1 、R2 及びR
3 は、同一もしくは異なっていてもよく、それぞれ、1
〜6個の炭素原子を有する置換もしくは非置換の炭化水
素基を表し、但し、これらの基の少なくとも1個は2〜
6個の炭素原子を有するアルキル基である;例えば、R
はメチル基などであり、そしてR1 :R2 及びR3 はフ
ェニル基などである) (4)次式により表されるスルホン酸エステル:
【0043】
【化24】
【0044】(上式において、Ar及びRは、前記定義
に同じである) (5)次式により表されるオキサアゾール誘導体:
【0045】
【化25】
【0046】(上式において、Xは前記定義に同じであ
り、但し、−CX3 基の1つは置換もしくは非置換のア
リール基又はアルケニル基であってもよい) (6)次式により表されるs−トリアジン誘導体:
【0047】
【化26】
【0048】(上式において、Xは前記定義に同じであ
り、但し、−CX3 基の1つは置換もしくは非置換のア
リール基又はアルケニル基であってもよい) (7)次式により表されるジスルホン誘導体: Ar−SO2 −SO2 −Ar (上式において、Arは前記定義に同じである) (8)次式により表されるイミド化合物:
【0049】
【化27】
【0050】(上式において、Xは前記定義に同じであ
る) (9)その他、例えばオキシムスルホネート、ジアゾナ
フトキノン、ベンゾイントシレートなど。これらの酸発
生剤は、さらに具体的にいくつかの例を示すと、次のよ
うな化合物である。トリフェニルスルホニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート:
【0051】
【化28】
【0052】トリフェニルホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート:
【0053】
【化29】
【0054】ジフェニルヨードヘキサフルオロホスフェ
ート:
【0055】
【化30】
【0056】ベンゾイントシレート:
【0057】
【化31】
【0058】本発明方法を実施するに当って、上記した
ような重合体又は共重合体と酸発生剤とから化学増幅型
レジストを調製する。例えば、かかるレジストの調製
は、レジストの化学において一般的に行われているよう
に、目的の重合体又は共重合体を形成するための選ばれ
た単量体を適当な重合開始剤の存在において重合せし
め、次いで得られた重合体又は共重合体の溶液に酸発生
剤を添加してレジスト溶液とすることによって、行うこ
とができる。ここで使用する重合条件及び重合開始剤
は、常用されている広い範囲のもののなかから任意に選
択して使用することができる。例えば、適当な重合開始
剤の一例として、次のようなものを挙げることができ
る。 AIBN(アゾイソブチロニトリル):
【0059】
【化32】
【0060】MAIB(ジメチル2,2−アゾイソビス
ブチラート):
【0061】
【化33】
【0062】ここで、重合体又は共重合体に添加する酸
発生剤の量は、広い範囲にわたって変更することがで
き、一般には約1〜30重量%、好ましくは約1〜15
重量%である。また、レジスト溶液の調製に用いる溶媒
は、レジストの種類、塗布条件、その他のファクタに応
じていろいろに変更し得るというものの、好ましくは、
例えばシクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート(PGMEA)、乳酸エチルな
どの有機溶媒である。
【0063】得られた化学増幅型レジストの溶液を被処
理基板上に塗布する。ここで使用する被処理基板は、半
導体装置及びその他の装置において通常用いられている
いかなる基板であってもよく、具体的には、シリコン、
酸化膜、ポリシリコン、窒化膜、アルミニウムなどをあ
げることができる。これらの基板は、すでに回路が作り
こまれていても、あるいは作りこまれていなくてもよ
い。これらの基板は、場合によっては、レジストとの密
着性を向上させるために、例えばヘキサメチルジシラザ
ン(HMDS)などのような密着促進剤で前処理してお
くことが好ましい。
【0064】レジスト溶液の塗布は、スピンコータ、デ
ィップコータ、ローラコータなどのような常用の塗布装
置を使用して行うことができる。形成されるレジスト膜
の膜厚は、そのレジスト膜の使途などのファクタに応じ
て広く変更し得るというものの、通常約0.3〜2.0
μmの範囲である。次いで、形成されたレジスト膜を、
放射線を選択的に露光する前に、約60〜150℃、好
ましくは約60〜100℃の温度で約60〜180秒間
にわたってプリベークするすることが好ましい。このプ
リベークには、例えばホットプレートのような加熱手段
を用いることができる。
【0065】また、もしもレジスト膜の上にさらにトッ
プコート膜(保護膜)を施すような場合には、例えば、
オレフィン樹脂の溶液をスピンコート法によりレジスト
膜上に塗布し、100℃前後の温度でベーキングを行う
ことによって、トップコート膜とすることができる。レ
ジスト膜のプリベーク後、そのレジスト膜を常用の露光
装置で放射線に選択露光する。適当な露光装置は、市販
の紫外線(遠紫外線・真空紫外線)露光装置、X線露光
装置、電子ビーム露光装置、エキシマステッパ、その他
である。露光条件は、その都度、適当な条件を選択する
ことができる。この選択露光の結果、レジスト膜に含ま
れる酸発生剤から酸が発生せしめられる。
【0066】次いで、露光後のレジスト膜を、現像工程
に先がけて、露光後ベーク(PEB;Post Exp
osure Bake)することが好ましい。この露光
後ベークによって、酸を触媒とした保護基の脱離反応を
生じさせることができる。この露光後ベークは、先のプ
リベークと同様にして行うことができる。例えば、ベー
ク温度は約60〜150℃、好ましくは約100〜15
0℃である。なお、トップコート膜を併用している場合
には、この露光後ベークの後であって現像の前、例えば
有機溶剤によってそれを剥離除去する。
【0067】露光後ベークを完了した後、露光後のレジ
スト膜を本発明方法に従って、すなわち、高級アルキル
基を含有する界面活性剤の存在において有機アルカリ水
溶液で現像する。界面活性剤は、予め現像液中に含まれ
ていてもよく、さもなければ、現像の前あるいはその途
中に現像液中に添加されてもよい。ここで、「高級アル
キル基」とは、通常、3〜20個の炭素原子を有してい
るアルキル基、例えばプロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ペ
ンタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基などを指
している。このアルキル基は、必要に応じて、任意の置
換基で置換されていてもよい。
【0068】すでに説明したように、本発明方法におい
てレジスト材料中に含ませられる酸発生剤は、放射線の
露光により酸を発生することができる。続く加熱(露光
後ベーク)により、生じた酸を触媒とする感光基の脱離
反応が起こり、カルボン酸が生成する。したがって、レ
ジスト膜の露光部の極性が大きく変化し、未露光部に較
べてアルカリ溶解性が増大するので、パターン形成が可
能となる。さらに、本発明ではアルカリ現像液に界面活
性剤を添加するのであるが、一般に界面活性剤は、分子
中に、親水性の部分及び疎水性の部分の両方を有してい
る。そのため、レジスト(重合体)膜とアルカリ現像液
との間で界面の性質を大きく変化させることができる。
その効果は、重合体膜と現像液との接触角に現れる。脂
環式基を含む重合体は、非常に疎水性が強いので、接触
角は大きい。しかし、現像液中に高級アルキル基を含有
する界面活性剤の適当量を添加すると、接触角は10°
以上も低下可能である。このことは、重合体膜とアルカ
リ現像液がなじみ易くなったことを示しており、現像液
のレジスト膜中への浸透が容易になる。これによって、
良好なパターンプロファイルを得ることが可能になる。
【0069】本発明の実施において、界面活性剤は、カ
チオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性イオ
ン系界面活性剤あるいは非イオン系界面活性剤のいずれ
であってもよい。必要に応じて、2種類もしくはそれ以
上の界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。以下に
本発明において有利に使用することのできる界面活性剤
の典型例を示す。なお、下記の一般式において、R
I は、それぞれ、任意の置換基を表し、但し、それらの
基の少なくとも1個は、3個以上の炭素原子を有してい
る高級アルキル基であり、RIIは、3個以上の炭素原子
を有している高級アルキル基であり、Mはアンモニウム
イオンであり、そしてXは前記定義に同じである。カチオン系界面活性剤 第4級アンモニウム塩:
【0070】
【化34】
【0071】アルキルアミン塩:
【0072】
【化35】
【0073】ピリジニウム塩:
【0074】
【化36】
【0075】アニオン系界面活性剤 高級脂肪酸塩:
【0076】
【化37】
【0077】高級アルキルスルホン酸塩:
【0078】
【化38】
【0079】アルキルベンゼンスルホン酸塩:
【0080】
【化39】
【0081】アルキルナフタレンスルホン酸塩:
【0082】
【化40】
【0083】アルキル硫酸塩:
【0084】
【化41】
【0085】アルキル燐酸塩:
【0086】
【化42】
【0087】ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩:
【0088】
【化43】
【0089】両性イオン系界面活性剤 アルキルベタイン:
【0090】
【化44】
【0091】アルキルイミダゾリン誘導体:
【0092】
【化45】
【0093】アミノ酸型:
【0094】
【化46】
【0095】非イオン系界面活性剤 脂肪酸グリセリン:
【0096】
【化47】
【0097】脂肪酸ソルビタン:
【0098】
【化48】
【0099】ポリオキシエチレンアルキルエーテル:
【0100】
【化49】
【0101】ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル:
【0102】
【化50】
【0103】脂肪酸ポリエチレングリコール:
【0104】
【化51】
【0105】脂肪酸アルカノールアミド:
【0106】
【化52】
【0107】現像液として使用する有機アルカリ水溶液
は、この技術分野において常用のアルカリ水溶液のなか
から適当なものを選んで使用することができる。例え
ば、現像剤としての、次式のアンモニウム化合物:
【0108】
【化53】
【0109】(上式において、R1 、R2 及びR3 は、
それぞれ、前記定義に同じであり、R4 も同様である) 次式のモルフォリン化合物:
【0110】
【化54】
【0111】(上式において、R1は、水素原子を表すか
もしくは任意の置換基、例えばアルキル基、例えばエチ
ル基を表す)又はその混合物の水溶液又はアルコール溶
液を含む現像液を有利に使用することができる。現像剤
としてのアンモニウム化合物の好ましい例は、以下に列
挙するものに限定されるわけではないけれども、テトラ
メチルアンモニウムハイドロキシド(TMAH)、テト
ラエチルアンモニウムハイドロキシド(TEAH)、テ
トラブチルアンモニウムハイドロキシド(TBAH)、
テトラプロピルアンモニウムハイドロキジド(TPA
H)、などを包含する。また、モルフォリン化合物は、
次式により表されるエチルモルフォリンなどを包含す
る。
【0112】
【化55】
【0113】これらの現像剤を上記した界面活性剤とと
もに水に溶解するかもしくは、例えばメタノール、エタ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコールに溶解し
て現像液となす。現像剤及び界面活性剤の添加の順序
は、任意に変更可能である。溶解する現像剤の濃度は、
広く変更することができるけれども、一般的に約0.1
〜15重量%の範囲、好ましくは約0.1〜10重量%
の範囲である。また、界面活性剤の濃度は、これ広く変
更することがてきるけれども、有機アルカリ水溶液の有
機アルカリの濃度に関して、好ましくは約0.01〜1
モル当量、さらに好ましくは約0.01〜0.5モル当
量である。現像時間は、これも特に限定されるわけでは
ないけれども、一般的に約1〜5分間の範囲、好ましく
は約1〜3分間の範囲である。現像の結果、レジスト膜
の露光域が溶解除去せしめられて、所望とするレジスト
パターンを得ることができる。最後に、得られたレジス
トパターンも常法に従って純水でリンスし、そして乾燥
する。
【0114】化学増幅型レジストの現像剤として、前記
したアンモニウム化合物又はモルフォリン化合物を用い
ることにより、レジスト樹脂とのなじみやすさ、溶解度
をコントロールして、現像時に発生するストレスの緩和
の帰結として、レジスト膜の剥れやクラックを低減し、
安定したパターニング特性を得ることができる。また、
本発明方法において用いられる現像液は、極性の小さい
重合体又は共重合体からなるレジストにおいて特に著し
い効果を奏することが判明しているけれども、他のレジ
ストの場合についても満足し得る効果を奏することがで
きる。なお、特に顕著な効果を奏するレジストとして
は、前記したように、アダマンタン又はその置換体、ノ
ルボルナン又はその置換体、シクロヘキサン又はその置
換体、トリシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカン又はそ
の置換体などの脂環族を含む樹脂をあげることができ
る。
【0115】
【実施例】次いで、本発明をそのいくつかの実施例を参
照して説明する。なお、下記の実施例はほんの一例であ
って、これによって本発明が限定されるものではないこ
とを理解されたい。例1 次式により表されかつその組成比(m:n)が54:4
6であり、重量平均分子量(Mw)が21800であ
り、そして分散度(Mw/Mn)が1.69であるメタ
クリル酸3−オキソシクロヘキシル−コ−メタクリル酸
アダマンチル共重合体:
【0116】
【化56】
【0117】を用意した。この共重合体を15重量%の
シクロヘキサノン溶液とした後、5重量%の酸発生剤、
トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト(TPSSbF6 )を添加し、レジスト溶液とした。
得られたレジスト溶液を、ヘキサメチルジシラザン(H
MDS)で前処理したシリコン基板上に膜厚0.7μm
でスピンコートし、ホットプレート上で100℃で10
0秒間プリベークした。
【0118】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をKrFエキシマステッパ(ニコン社製、NA=0.4
5)で波長248nmのKrFレーザ光のパターンに選択
露光した。続いて、露光後のレジスト膜を150℃で6
0秒間PEB(露光後ベーク)した。その後、レジスト
膜を2.38重量%のテトラメチルアンモニウムハイド
ロキシド(TMAH)水溶液〔0.5モル当量のテトラ
n−ブチルアンモニウムクロリド(次式参照)を含む〕
で60秒間現像し、さらに純水で30秒間リンスした。 テトラn−ブチルアンモニウムクロリド:
【0119】
【化57】
【0120】結果として、露光に用いたレーザ光パター
ンに相当する所望のレジストパターンがパターンの剥れ
を生じることなく得られた。また、照射線量36mJ/cm
2 で0.30μmのL&S(ライン・アンド・スペー
ス)パターンを解像できた。例2 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像剤としてのTMAHの水溶液に代えて0.27Nの
エチルモルフォリンの水溶液を使用した。現像液に添加
した界面活性剤の種類及び添加量は同一である。前記例
1の場合と同様の満足し得るレジストパターンが得ら
れ、照射線量54mJ/cm2 で0.30μmのL&S(ラ
イン・アンド・スペース)パターンを解像できた。例3 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液に界面活性剤として添加するテトラn−ブチルア
ンモニウムクロリドの量を0.01モル当量に変更し
た。前記例1の場合と同様の満足し得るレジストパター
ンが得られ、照射線量38mJ/cm2 で0.30μmのL
&S(ライン・アンド・スペース)パターンを解像でき
た。例4 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液に添加する界面活性剤として、テトラn−ブチル
アンモニウムクロリドに代えて1−ブタンスルホン酸ア
ンモニウム(次式参照)を同量(0.5モル当量)で使
用した。 1−ブタンスルホン酸アンモニウム:
【0121】
【化58】
【0122】前記例1の場合と同様の満足し得るレジス
トパターンが得られ、照射線量38mJ/cm2 で0.35
μmのL&S(ライン・アンド・スペース)パターンを
解像できた。比較例1 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液に界面活性剤を添加せず、2.38
重量%のTMAH水溶液をそのまま使用した。0.5μ
m L&S以下のサイズではラインパターンが折れてしま
い、解像できなかった。比較例2 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液に添加する界面活性剤の量を0.0
05モル当量に変更した。界面活性剤を添加する効果が
認められず、0.5μm L&S以下のサイズではライン
パターンが折れてしまい、解像できなかった。比較例3 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液に添加する界面活性剤として、テト
ラn−ブチルアンモニウムクロリドに代えてテトラエチ
ルアンモニウムクロリド(次式参照)を同量(0.5モ
ル当量)で使用した。 テトラエチルアンモニウムクロリド:
【0123】
【化59】
【0124】界面活性剤を添加する効果が認められず、
0.45μm L&S以下のサイズではラインパターンが
折れてしまい、解像できなかった。比較例4 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液に添加する界面活性剤として、テト
ラn−ブチルアンモニウムクロリドに代えてテトラメチ
ルアンモニウムクロリド(次式参照)を同量(0.5モ
ル当量)で使用した。 テトラメチルアンモニウムクロリド:
【0125】
【化60】
【0126】前記比較例3と同様に界面活性剤を添加す
る効果が認められず、0.45μmL&S以下のサイズ
ではラインパターンが折れてしまい、解像できなかっ
た。例5 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液に添加する界面活性剤として、テトラn−ブチル
アンモニウムクロリドに代えてラウリルベタイン(次式
参照)を同量(0.5モル当量)で使用した。 ラウリルベタイン:
【0127】
【化61】
【0128】前記例1の場合と同様の満足し得るレジス
トパターンが得られ、照射線量41mJ/cm2 で0.35
μmのL&S(ライン・アンド・スペース)パターンを
解像できた。比較例5 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液に添加する界面活性剤として、テト
ラn−ブチルアンモニウムクロリドに代えてグリシンベ
タイン(次式参照)を同量(0.5モル当量)で使用し
た。グリシンベタイン:
【0129】
【化62】
【0130】前記比較例3及び4と同様に界面活性剤を
添加する効果が認められず、0.45μm L&S以下の
サイズではラインパターンが折れてしまい、解像できな
かった。例6 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液に添加する界面活性剤として、テトラn−ブチル
アンモニウムクロリドに代えてポリオキシエチレンラウ
リルエーテル(次式参照)を同量(0.5モル当量)で
使用した。 ポリオキシエチレンラウリルエーテル:
【0131】
【化63】
【0132】前記例1の場合と同様の満足し得るレジス
トパターンが得られ、照射線量40mJ/cm2 で0.35
μmのL&S(ライン・アンド・スペース)パターンを
解像できた。例7 前記例1において使用したものと同一のメタクリル酸3
−オキソシクロヘキシル−コ−メタクリル酸アダマンチ
ル共重合体を15重量%のシクロヘキサノン溶液とした
後、2重量%の酸発生剤、TPSSbF6 を添加し、レ
ジスト溶液とした。得られたレジスト溶液を、HMDS
で前処理したシリコン基板上に膜厚0.7μmでスピン
コートし、ホットプレート上で100℃で100秒間プ
リベークした。
【0133】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をArFエキシマレーザ露光装置(ニコン社製、NA=
0.55)で波長193nmのArFレーザ光のパターン
に選択露光した。続いて、露光後のレジスト膜を150
℃で60秒間PEB(露光後ベーク)した。その後、レ
ジスト膜を2.38重量%のTMAH水溶液〔0.5モ
ル当量のテトラn−ブチルアンモニウムクロリドを含
む〕で60秒間現像し、さらに純水で30秒間リンスし
た。結果として、露光に用いたレーザ光パターンに相当
する所望のレジストパターンがパターンの剥れを生じる
ことなく得られた。また、照射線量17mJ/cm2 で0.
20μmのL&S(ライン・アンド・スペース)パター
ンを解像できた。例8 前記例7に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液に添加する界面活性剤として、テトラn−ブチル
アンモニウムクロリドに代えてテトラn−プロピルアン
モニウムクロリド(次式参照)を同量(0.5モル当
量)で使用した。 テトラn−プロピルアンモニウムクロリド:
【0134】
【化64】
【0135】前記例7の場合と同様の満足し得るレジス
トパターンが得られ、照射線量20mJ/cm2 で0.2μ
mのL&S(ライン・アンド・スペース)パターンを解
像できた。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、上記したような化学増
幅型レジスト、すなわち、例えばエステル部に脂環式化
合物を有するようなアクリル酸又はメタクリル酸エステ
ル系重合体又は共重合体と酸発生剤とからなるレジスト
を用いてパターン形成を行う場合に、高級アルキル基含
有界面活性剤をアルカリ現像液に添加することにより、
レジスト膜中への現像液の浸透性を高め、パターンプロ
ファイルを改善することができる。その結果、例えばA
rFリソグラフィにおいて、0.2μm 以下のL&Sパ
ターンまで解像が可能となる。
【0137】また、かかる化学増幅型レジストと組み合
わせて特定のアンモニウム化合物又はモルフォリン化合
物の水溶液又はアルコール溶液を現像液として使用する
ことにより、レジスト樹脂とのなじみやすさ、溶解度を
コントロールして、現像時に発生するストレスを緩和す
ることにより、レジストパターンの剥離やクラックの発
生を低減し、安定したパターニング特性を得ることもで
きる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護されたアルカリ可溶性基を有しかつ
    その保護基が酸により脱離して当該化合物をアルカリ可
    溶性とならしめる繰り返し単位を含む重合体又は共重合
    体と、放射線露光により酸を発生する酸発生剤とを含む
    レジストを被処理基板上に塗布し、 形成されたレジスト膜を前記酸発生剤からの酸の発生を
    惹起し得る放射線に選択的に露光し、そして前記露光工
    程においてレジスト膜上に形成された潜像を、高級アル
    キル基を含有する界面活性剤の存在において有機アルカ
    リ水溶液で現像すること、を含んでなることを特徴とす
    るレジストパターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記レジスト膜の形成工程及び前記選択
    露光工程の中間に前記レジスト膜を加熱する工程、そし
    て前記選択露光工程及び前記現像工程の中間に前記レジ
    スト膜を加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、
    請求項1に記載のレジストパターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記界面活性剤が、カチオン系界面活性
    剤、アニオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤及
    び非イオン系界面活性剤からなる群から選ばれた一員で
    あることを特徴とする、請求項1又は2に記載のレジス
    トパターンの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤を前記有機アルカリ水溶
    液の有機アルカリの濃度に関して0.01〜1モル当量
    の量で存在させることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のレジストパターンの形成方法。
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