JPH09243829A - 多心光ファイバテープ心線の分離装置 - Google Patents
多心光ファイバテープ心線の分離装置Info
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Abstract
に優れた多心光ファイバテープ心線の分離装置を提供す
ること。 【解決手段】 多数の単心線を並列してなる多心光ファ
イバテープ心線6を複数に分離する装置であって、多心
光ファイバテープ心線6の挿通路71を挟んで相対向す
る円弧面25がその挿通路71に沿って複数設けられそ
の各円弧面25が挿通路71の幅方向へ異なる途中位置
までそれぞれ形成された第一押し切り部材2と、その第
一押し切り部材2の各円弧面25と挿通路71の幅方向
へ連続して接合可能な複数の円弧面35が設けられた第
二押し切り部材3と、挿通路71、72の両端位置に設
けられその挿通路71、72に挿通された多心光ファイ
バテープ心線6を位置決めするガイド部材4とを備え、
第一押し切り部材2と第二押し切り部材3が円弧面2
5、35の対向する方向へ相対的に移動可能とされてい
る。
Description
線を有する多心光ファイバテープ心線を複数に分岐させ
る分離装置に関するものである。
数のファイバ素線を平型に配列し一体化した多心光ファ
イバテープ心線の需要が高まっている。この多心光ファ
イバテープ心線は、光ファイバケーブル内への配設の際
における取扱い向上等のため、心線内の素線数を増やし
たものが用いられ、光ファイバケーブルの端部にて分岐
され、素線数の少ない多心光ファイバテープ心線または
単心線と接続して使用されている。たとえば、従来型の
4心の光ファイバテープ心線(4つの素線を配列したも
の)または12心の光ファイバテープ心線を複数並列し
接続して、8心の光ファイバテープ心線や24心の光フ
ァイバテープ心線などが開発されており、それら8心ま
たは24心の光ファイバテープ心線を用いる場合には、
それらを分岐させて接続するために分離装置が用いられ
る。この分離装置は、光ファイバテープ心線に損傷させ
ず、また、活線時(光伝送時)でも伝送光の影響を及ぼ
さない(損失を増加させない)ものが望ましい。
102303号公報に記載されたものが知られている。
すなわち、この多心光ファイバテープ心線の分離装置
(分割用工具)は、多心光ファイバテープ心線を長手方
向に切り裂いて端末部または中間部の所定長を単心光フ
ァイバもしくは複数の多心光ファイバに分離する工具で
あって、二組の円弧板から成る押し切り部材を具備して
おり、多心光ファイバテープ心線を挟んで押し切り部材
を相対的に移動させることにより、その多心光ファイバ
テープ心線を剪断し、その状態で装置を多心光ファイバ
テープ心線の長手方向へ移動させて切り裂こうとするも
のである。
多心光ファイバテープ心線の分離装置(分割用工具)に
あっては、次のような問題がある。すなわち、多心光フ
ァイバテープ心線の一箇所しか分離できないため、異な
る位置にて分離を行うには別の分離装置が必要となる。
また、別の分離装置を用意したとしても、一つの多心光
ファイバテープ心線を複数に分割する場合、一度の分離
作業で一箇所しか分離できないから、多心光ファイバテ
ープ心線を分割したい数の分だけ分離作業が必要とな
る。このため、多心光ファイバテープ心線の分離作業に
手間がかかり、作業効率は非常に悪いものとなる。
決するためになされたものであって、一度に複数箇所を
分離可能とし、分離作業性に優れた多心光ファイバテー
プ心線の分離装置を提供することを目的とする。
の単心線を並列してなる多心光ファイバテープ心線を複
数に分離する装置であって、多心光ファイバテープ心線
を装着するための挿通路を挟んで相対向する円弧面がそ
の挿通路に沿って複数組設けられ、それら円弧面が各組
ごとに挿通路の一方の側部から幅方向へ異なる途中位置
まで形成されている第一押し切り部材と、その第一押し
切り部材の各円弧面と挿通路の幅方向へ連続する複数の
円弧面が設けられた第二押し切り部材と、挿通路の両端
位置に設けられその挿通路に挿通された多心光ファイバ
テープ心線を位置決めするガイド部材とを備えて構成さ
れ、第一押し切り部材と第二押し切り部材が円弧面の対
向する方向へ相対的に移動可能とされていることを特徴
とする。
べき多心光ファイバテープ心線を装着して、第一押し切
り部材と第二押し切り部材を相対移動させることによ
り、各円弧面の位置にて多心光ファイバテープ心線が剪
断されることとなる。その状態で分離装置を多心光ファ
イバテープ心線に沿って摺動させることにより、多心光
ファイバテープ心線がその長手方向に沿って複数に分離
される。
第二押し切り部材が少なくとも相対向する円弧面ごとに
接合および離間可能とされていることを特徴とする。
状態および離間状態を変えることに多心光ファイバテー
プ心線の各剪断位置において剪断の有無が任意に設定可
能となる。このため、必要に応じて分離形態の変更が可
能となる。
の延長位置に開口した多心光ファイバテープ心線とほぼ
同断面のスリットを備えると共に、第一押し切り部材お
よび第二押し切り部材から独立してそのスリットの一辺
を開閉するガイド蓋を備えていることを特徴とする。
光ファイバテープ心線がスリット内で確実に位置決めさ
れ、分離位置がずれる心配がない。
枠体に円弧面対向方向へ向けて移動可能に取り付けら
れ、前述の第二押し切り部材がその枠体に軸着されその
軸を中心に回動することにより第一押し切り部材へ接合
および離間が可能とされていることを特徴とする。
材と第二押し切り部材における円弧面の接合および離間
が容易に行える。
部材のいずれか一方にはピンが突設されると共に、他方
には第一押し切り部材と第二押し切り部材の接合時にピ
ンを挿通するための孔が開設されていることを特徴とす
る。
通されることにより、第一押し切り部材と第二押し切り
部材が正確な位置に接合されると共に、多心光ファイバ
テープ心線の分離する際に接合された第一押し切り部材
と第二押し切り部材がずれることがない。
に係る実施形態の一例について説明する。なお、各図に
おいて同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
バテープ心線の分離装置の正面図であり、図1(b)は
多心光ファイバテープ心線の分離装置の側面図である。
図1に示すように、多心光ファイバテープ心線の分離装
置1は、第一押し切り部材2、第二押し切り部材3およ
びガイド部材4を備えて構成されている。第一押し切り
部材2は、基体21の一面に円弧板22が複数取り付け
られた構造とされており、分離すべき多心光ファイバテ
ープ心線6の挿通路71を挟んだ状態で円弧板22、2
2が凸状の円弧面25、25を対向させて配置され、そ
の挿通路71に沿って複数組の円弧板22、22が並設
されている。たとえば、基体21の一面に二つ一組とし
た三組の円弧板22a、22b、22cが基体21の長
手方向に沿って取り付けられ、それぞれの円弧板22a
〜22cの端面に形成された円弧面25a〜25cが対
向した状態で配置されている。そして、それらの相対向
する円弧面25a〜25cの間に分離すべき多心光ファ
イバテープ心線6を装着するための挿通路71が形成さ
れる。
されることにより、各円弧面25の基体21からの形成
距離が異なるように構成されている。このように対向す
る円弧板22ごとにその厚みを変えておくことにより、
多心光ファイバテープ心線6を幅方向に剪断して分離す
ることが可能となる。たとえば、円弧板22aの板厚を
多心光ファイバテープ心線6の1/4程度の寸法とし、
円弧板22bの板厚を多心光ファイバテープ心線6の2
/4程度の寸法とし、円弧板22cの板厚を多心光ファ
イバテープ心線6の3/4程度の寸法とすることによ
り、それぞれ円弧面25a、25b、25cの形成距離
が多心光ファイバテープ心線6の約1/4、2/4、3
/4程度寸法となる。そして、各円弧面25a〜25c
の角縁部分により多心光ファイバテープ心線6が剪断さ
れるから、多心光ファイバテープ心線6が四分割される
こととなる。また、これら各円弧板25a〜25cの基
体21への取り付けは、ねじ止めなどにより行って着脱
自在としておけば、円弧板25の補修が容易となり、ま
た、多心光ファイバテープ心線6の分離幅の設定変更か
可能となる。
21は、断面コ字形の枠体5内に配置され、その枠体5
の対向片51、52間の対面する方向に沿って移動可能
に取り付けられている。すなわち、第一押し切り部材2
の基体21は、枠体5の開放部分に各円弧板22を向け
た状態であって、対向片51、52の延びる方向に沿っ
て多心光ファイバテープ心線6の挿通路71を向けた状
態で配置されている。そして、その第一押し切り部材2
の基体21は、対向片51から突出する支軸51aが内
部に挿通されると共に、対向片52と対向する面に突設
された段突き軸23がその対向片52を貫通することに
より、その支軸51aおよび段付き軸23の軸方向に沿
って移動可能に取り付けられている。また、支軸51a
にはばね51bが外装され対向片51と基体21の間に
縮設されており、基体21を対向片52側へ付勢してい
る。このため、基体21は、通常、ばね51bの付勢に
より対向片52側へ移動しており、枠体5の外側に突出
している段付き軸23の先端のボタン24を押すことに
よりその段付き軸23を介し基体21が対向片51側へ
移動する構造とされている。また、対向片51の内側に
はストッパ51cが突出しており、基体21の対向片5
1側への移動量を規制している。このストッパ51c
は、ねじなどにより構成され、その突出長を変えること
により基体21の移動量を調整できるようにしておくの
が望ましい。
に第二押し切り部材3が設けられている。たとえば、図
1のように、第二押し切り部材3は、枠体5の対向片5
1の端部に軸着された蓋体31の内面に複数の円弧板3
2が取り付けられて構成され、その蓋体31の回動によ
り枠体5の開放部分が開閉され第一押し切り部材2の各
円弧板22と円弧板32が接合され、または、離間され
る構造となっている。蓋体31は複数の分割体よりな
り、その分割体である各蓋体31が対向片51の端部に
沿って取り付けられた軸ピン51dにそれぞれ軸着され
ており、その軸ピン51dを中心にそれぞれ独立して回
動可能となっている。
側へ回動して枠体5側へ閉じられた際、第一押し切り部
材2の一つの円弧板22に対し二つの蓋体31が接合す
るように、六つの蓋体31a〜31fに分割して構成さ
れている。このように第一押し切り部材2の一つの円弧
板22に対し二つの蓋体31が接合する構造とされるこ
とにより、第一押し切り部材2の挿通路71へ分離すべ
き多心光ファイバテープ心線6を装着した後、蓋体31
をその第一押し切り部材2側へ接合させる際に多心光フ
ァイバテープ心線6が第一押し切り部材2(円弧板2
2)側と第二押し切り部材3(円弧板32)側との間で
挟まれるのが防止される。
板22と同形のものを二分割した各円弧板32a〜32
fが円弧板22と丁度重なるように取り付けられてい
る。つまり、各円弧板32a〜32fは凸状の円弧面3
5a〜35f同士を対向して配置され、その各円弧面3
5a〜35fの間には前述の挿通路71と同幅の挿通路
72が形成されており、蓋体31が閉じられることによ
り第一押し切り部材2の円弧板22へ円弧板32が接合
し、第一押し切り部材2の挿通路71と挿通路72が連
続して多心光ファイバテープ心線6とほぼ同幅の挿通路
が形成されることとなる。なお、図2のように、円弧板
32a〜32fの板厚は、円弧板22と接合した際に合
わせた接合幅がそれぞれ同じ厚さとなるように選択して
用いられる。すなわち、薄い円弧板22に接合される円
弧板32はその分だけ厚い板厚のものが用いられ、厚い
円弧板22に接合される円弧板32はその分だけ薄い板
厚のものが用いられる。
開設され、その蓋体31が第一押し切り部材2側へ閉じ
られた際に、対向片52の端面から突出するピン52a
が挿通する構造となっている。このため、これら貫通孔
33の開設位置とピン52aの突出位置に従って蓋体3
1の閉じられる位置が決められ正確に案内されることと
なる。また、そのピン52aが貫通孔33へ挿通される
ことにより、分離装置1にて多心光ファイバテープ心線
6を分離させる際に蓋体31がガタつくことがなく、第
一押し切り部材2側の円弧板22と第二押し切り部材3
の円弧板32のズレが防止される。なお、第二押し切り
部材3側の蓋体31にピンが突設され、第一押し切り部
材2側の対向片52にそのピン52aを挿通するための
挿通孔が開設されていてもよい。更に、各蓋体31の端
部および対向片52の端面には、それぞれ異なる極性を
有するマグネット34、52bが埋設されており、蓋体
31が閉じられた際にその状態を保持できるようになっ
ている。
および第二押し切り部材3により形成される多心光ファ
イバテープ心線6の挿通路の両端には、ガイド部材4が
それぞれ配設されている。このガイド部材4は、その挿
通路に挿通された多心光ファイバテープ心線6を位置決
めする部位であり、ガイド本体41とガイド蓋42によ
り構成されている。ガイド本体41は、図1のように、
基体21の側面に固定され、多心光ファイバテープ心線
6の挿通路71、72の延長位置にスリット41aが開
口されている。スリット41aは、一辺を開放した溝で
あって、たとえば、ガイド本体41のガイド蓋42の接
合側が開放され、その開放部分から多心光ファイバテー
プ心線6を挿入および取出できるようになっている。ス
リット41aの開口形状は、ガイド本体41の外面位置
において多心光ファイバテープ心線6とほぼ同断面とさ
れ、内側(円弧板22、32側)へ向けてテープ厚さ方
向の寸法のみが徐々に広げられた形状とされている。
開放部分を閉鎖する部位であり、前述の蓋体31a、3
1fの外側にそれぞれ配置され、端部が軸ピン51bに
固着されて、軸ピン51bと共に回動するように取り付
けられている。このため、挿通路71、72およびスリ
ット41a内へ分離すべき多心光ファイバテープ心線6
を装着したときに、各蓋体31と独立してガイド蓋42
をガイド本体41へ当接させることが可能とされ、各蓋
体31が枠体5側に閉じていなくても多心光ファイバテ
ープ心線6の位置ズレを防止できる構造となっている。
置1の使用方法について説明する。
6(16本の単心線が並列され被覆された光ファイバテ
ープ心線)を一度に四分割する場合について説明する。
図1において、全ての蓋体31およびガイド蓋42を第
一押し切り部材2側(枠体5側)から開いた状態とす
る。そして、開放された挿通路71およびスリット41
a内に分離すべき多心光ファイバテープ心線6を装着す
る。その際、装着する多心光ファイバテープ心線6は、
その端部分でもよいし、中間部分であってもよい。その
多心光ファイバテープ心線6を基体21側へ押し込んだ
ら、各蓋体31を順次閉じていくと共にガイド蓋42を
閉じていく。蓋体31を閉じる際、第一押し切り部材2
側の各円弧板22に当接する第二押し切り部材3の各円
弧板32が挿通路71、72の狭くなった位置で分割さ
れているので、その円弧板22と円弧板32との間に多
心光ファイバテープ心線6が挟まれていないことを確認
しながら各蓋体31を閉じていくことができる。このた
め、多心光ファイバテープ心線6が円弧板22と円弧板
32との間に挟まれて破損する心配がない。また、蓋体
31が枠体5側に接合される際、蓋体31の貫通孔33
に対向片52のピン52aが挿通されていくので、蓋体
31が正確な位置に導かれることとなる。更に、各ガイ
ド蓋42が閉じられることにより、挿通路71、72内
の多心光ファイバテープ心線6が両端の位置にて位置決
めされることとなる。
42を閉じた状態において、ボタン24を枠体5内へ押
し込む。この押し込みにより、図2に示すように、段付
き軸23を介して基体21が対向片51側へ移動すると
共に、第一押し切り部材2側の全ての円弧板22a〜2
2cが対向片51側へ移動する。このため、図3〜図5
に示すように、各円弧板22a〜22cに形成された円
弧面25a〜25cが多心光ファイバテープ心線6内へ
食い込んでいき、押し付ける側の円弧面25が対向する
円弧面35を越える位置まで移動することにより多心光
ファイバテープ心線6が剪断されることとなる。この多
心光ファイバテープ心線6の剪断は、各円弧面25a〜
25cの箇所で同時に行われ、円弧面25が形成される
円弧板22の板厚が異なることにより、多心光ファイバ
テープ心線6の幅方向において異なる位置で剪断が行わ
れることとなる。たとえば、多心光ファイバテープ心線
6の幅に対し、円弧板22aの板厚をその1/4の寸法
とし、円弧板22bの板厚をその2/4の寸法とし、円
弧板22cの板厚をその3/4の寸法とすれば、多心光
ファイバテープ心線6の幅方向において均等分割した位
置で剪断が行われ、たとえば、16心の多心光ファイバ
テープ心線を4心ごとに均等分離できる。
分離装置1から延びる多心光ファイバテープ心線6を押
させておき、分離装置1をその多心光ファイバテープ心
線6に沿って摺動させる。すると、分離装置1内で多心
光ファイバテープ心線6を剪断している各円弧面25、
35が多心光ファイバテープ心線6に沿って移動するこ
ととなり、多心光ファイバテープ心線6の各剪断箇所が
多心光ファイバテープ心線6に沿って拡張され、多心光
ファイバテープ心線6がその長手方向に平行して複数に
分離されることとなる。また、分離装置1の摺動の際、
ピン52aが貫通孔33に挿通されているから、第二押
し切り部材3側の円弧板32が第一押し切り部材2側の
円弧板22とズレることなく多心光ファイバテープ心線
6の分離が正確、かつ、確実に行われることとなる。な
お、この摺動操作は、分離装置1のボタン24を押し込
んだ状態で多心光ファイバテープ心線6を引っ張るなど
して多心光ファイバテープ心線6側を移動させることに
より行ってもよい。なお、その分離装置1により分離す
べき多心光ファイバテープ心線6は、16心以外の心数
のものであっても勿論よい。
装置1におけるその他の使用方法について説明する。前
述の分離装置1は、多心光ファイバテープ心線6の四分
割以外の形態による分離に用いることも可能である。す
なわち、分離装置1の一部の蓋体31を開いた状態で剪
断および摺動操作を行うことにより、多心光ファイバテ
ープ心線6を所定の幅で二分割または三分割に分離する
ことができる。たとえば、図1のように、第一押し切り
部材2の挿通路71内に分離すべき多心光ファイバテー
プ心線6を装着した後、蓋体31a、31bのみを閉じ
た状態とし、その他の蓋体31c〜31fを開いた状態
とし、ガイド蓋42をそれぞれガイド本体41側へ閉じ
た状態にて、ボタン24を押し込んで剪断を行い、分離
装置1を多心光ファイバテープ心線6に沿って移動させ
る。すると、図3に示す状態で多心光ファイバテープ心
線6の分離が行え、16心の多心光ファイバテープ心線
6が4心の光ファイバテープ心線と12心の光ファイバ
テープ心線の二本に分離されることとなる。このよう
に、分離装置1は各蓋体31とガイド蓋42がそれぞれ
独立して開閉可能に構成されているから、蓋体31の開
閉状態を変えることにより多心光ファイバテープ心線6
の分離形態を任意に選択することでき、また、両端の蓋
体31a、31fを開いた状態としてもガイド蓋42、
42により多心光ファイバテープ心線6が少なくとも二
点で位置決めされて剪断操作または摺動操作の際に分離
位置がずれるのを確実に防止できる。なお、蓋体31a
と蓋体31b、蓋体31cと蓋体31d、蓋体31eと
蓋体31fは、それぞれの円弧面35が連続してはじめ
て円弧状となり剪断部材として機能するものであるか
ら、それぞれ同時に閉じた状態として用いられる。
1bをA、蓋体31cと蓋体31dをB、蓋体31eと
蓋体31fをCとすると、図6に示すように、A〜Cの
全てが開いた状態を除くと、A〜Cの開閉状態の組み合
わせが7つ(23 −1)あり、7つの形態にて多心光フ
ァイバテープ心線6の分離が可能である。従って、多心
光ファイバテープ心線6が16心である場合、4心、8
心または12心ごとのいずれの分離形態においても対応
可能であって、一台の分離装置1により一度の作業で多
心光ファイバテープ心線6を三本以上に分離することが
でき、実用性に優れている。
多心光ファイバテープ心線6内の光伝送特性について説
明する。
の多心光ファイバテープ心線が活線(光伝送している心
線)のときに用いられる場合もある。このため、分離装
置1にて分離作業中に多心光ファイバテープ心線6の伝
送特性に影響を与えないことが要求される。前述の分離
装置1にあっては、多心光ファイバテープ心線6を分離
する際に、緩やかに湾曲した円弧面25、35を多心光
ファイバテープ心線6に当接することとなり、多心光フ
ァイバテープ心線6に過大な曲げを与えない。このた
め、多心光ファイバテープ心線6の分離作業の前後にお
いて伝送される光の伝送状態にほとんど影響がなく、活
線の多心光ファイバテープ心線6に用いることも可能で
ある。ここで、活線の多心光ファイバテープ心線6を実
際に前述の分離装置1により分離した場合の伝送特性を
図7に示す。この伝送特性は、分離する多心光ファイバ
テープ心線6の分離位置に隣接する心線に波長1.55
μmの光を伝送させ、分離前後の受光レベルを測定した
ものである。この伝送特性の測定結果(図7)によれ
ば、分離作業による影響は0.1dB以内であり、光伝
送において全く問題のないレベルであった。
心線の分離装置のその他種々の実施形態について説明す
る。
置1において、第一押し切り部材2と第二押し切り部材
3との接合離間手段は、枠体5および蓋体31以外のも
のであってもよい。すなわち、第一押し切り部材2の各
円弧面25と第二押し切り部材3の円弧面35が接合お
よび離間可能であれば、その接合離間手段はその他の構
造のものを用いる場合もあり、その場合であっても前述
の分離装置1と同様な効果が得られることとなる。
分離装置1において、第二押し切り部材3側が第一押し
切り部材2に対し移動するものであってもよく、その場
合であっても前述の分離装置1と同様な効果が得られる
こととなる。
分離装置1において、第一押し切り部材2および第二押
し切り部材3の円弧面25、35が三箇所で対向して近
接するもの以外であってもよい。すなわち、その円弧面
25、35が二箇所で、または、四箇所以上で対向して
近接するものであって、多心光ファイバテープ心線6を
三分割し、または五分割以上とするものであってもよ
い。これらの場合であっても、前述の分離装置1と同様
な効果が得られることとなる。
のような効果を得ることができる。
イバテープ心線を装着し、その挿通路に沿って円弧面を
形成した第一押し切り部材と第二押し切り部材を相対移
動させることにより、各円弧面に対応した複数箇所にて
多心光ファイバテープ心線が剪断される。その状態で分
離装置を多心光ファイバテープ心線に沿って摺動させる
ことにより、多心光ファイバテープ心線をその長手方向
に沿って複数に分離することができる。従って、一度の
分離作業で多心光ファイバテープ心線を三本以上に分離
でき、分離作業が効率良く迅速に行える。
材が少なくとも相対向する円弧面ごとに接合および離間
可能とされることにより、各円弧面の位置において多心
光ファイバテープ心線の剪断が行われるか否かを任意に
設定することができる。このため、必要に応じて多心光
ファイバテープ心線を任意の幅で任意の本数に分離する
ことができる。
ト内に装着して位置決めするガイド部材を備えることに
より、多心光ファイバテープ心線を挿通路から外れるこ
とが防止されるから、多心光ファイバテープ心線を所定
の位置で確実に分離できる。
および側面図である。
離工程の説明図である。
離工程の説明図である。
離工程の説明図である。
離工程の説明図である。
離形態を示す図表である。
離工程時における伝送特性を示す図表である。
り部材、4…ガイド部材、5…枠体、6…多心光ファイ
バテープ心線、71、72…挿通路
Claims (5)
- 【請求項1】 多数の単心線を並列してなる多心光ファ
イバテープ心線を複数に分離する装置であって、 前記多心光ファイバテープ心線を装着するための挿通路
を挟んで相対向する円弧面がその挿通路に沿って複数組
設けられ、それら円弧面が各組ごとに前記挿通路の一方
の側部から幅方向へ異なる途中位置まで形成されている
第一押し切り部材と、 その第一押し切り部材の各円弧面と前記挿通路の幅方向
へ連続する複数の円弧面が設けられた第二押し切り部材
と、 前記挿通路の両端位置に設けられ、その挿通路に挿通さ
れた多心光ファイバテープ心線を位置決めするガイド部
材とを備えて構成され、 前記第一押し切り部材と前記第二押し切り部材が前記円
弧面の対向する方向へ相対的に移動可能とされている、 多心光ファイバテープ心線の分離装置。 - 【請求項2】 前記第一押し切り部材と第二押し切り部
材は、少なくとも前記相対向する円弧面の各組ごとに接
合および離間が可能とされていることを特徴とする請求
項1に記載の多心光ファイバテープ心線の分離装置。 - 【請求項3】 前記ガイド部材は、前記挿通路の延長位
置に開口した多心光ファイバテープ心線とほぼ同断面の
スリットを備えると共に、前記第一押し切り部材および
前記第二押し切り部材から独立してそのスリットの一辺
を開閉するガイド蓋を備えていることを特徴とする請求
項1または2に記載の多心光ファイバテープ心線の分離
装置。 - 【請求項4】 前記第一押し切り部材は、枠体に前記円
弧面の対向方向に沿って移動可能に取り付けられ、 前記第二押し切り部材は、その枠体に軸着され、その軸
を中心に回動することにより前記第一押し切り部材へ接
合および離間が可能とされていることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の多心光ファイバテープ心線
の分離装置。 - 【請求項5】 前記枠体と前記第二押し切り部材のいず
れか一方にはピンが突設されると共に、他方には前記第
一押し切り部材と前記第二押し切り部材の接合時に前記
ピンを挿通するための孔が開設されていることを特徴と
する請求項4に記載の多心光ファイバテープ心線の分離
装置。
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