JPH0923860A - 食品保存料 - Google Patents

食品保存料

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JPH0923860A
JPH0923860A JP7175064A JP17506495A JPH0923860A JP H0923860 A JPH0923860 A JP H0923860A JP 7175064 A JP7175064 A JP 7175064A JP 17506495 A JP17506495 A JP 17506495A JP H0923860 A JPH0923860 A JP H0923860A
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JP
Japan
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acid
acetic acid
weight
food preservative
vinegar
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JP7175064A
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Inventor
Hiroshige Kono
博繁 河野
Shinichi Numano
新一 沼野
Mitsuharu Tanaka
光治 田中
Hirohiko Murata
浩彦 村田
Kazunori Kikuchi
一憲 菊地
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】酢ないし酢酸を使用して食品の保存性を高めな
がら、酢や酢酸の風味、酸味を舌に感じさせない食品保
存料を提供する。 【構成】酢ないし酢酸と、アジピン酸、フマル酸、グル
コン酸、グルコノデルタラクトン、クエン酸塩、酒石酸
塩、乳酸塩及びリンゴ酸塩からなる群より選ばれた一種
又は二種以上の有機酸及び/又は有機酸塩とを混合して
なる食料保存料である。酢ないし酢酸に対する上記の有
機酸及び/又は有機酸塩の割合は、酸濃度で1:0.0
5〜10が好ましい。また食料保存料の酢酸酸濃度は
0.2〜96重量%が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酢酸を利用するにもか
かわらず、酢酸酸味を有しない食品保存料に関する。
【0002】
【従来の技術】酢酸が微生物の繁殖を抑制し、更に生菌
数を減少させる機能(抗菌作用)を有することは古くか
ら知られており、従来より食品の保存料として使用され
ている。酢酸は、大腸菌、緑濃菌などの他、食品中のサ
ルモネラ菌、ブドウ状球菌、腸炎ビブリオ菌、エルシニ
ア菌、カンピロバクター菌などの食中毒菌をも経時的に
減少させる性質を有する。そして、酢酸の濃度が高いほ
どこの菌を減少させる速度が速く、濃度が低いほどこの
菌を減少させる速度は遅いが、いずれにしても生菌数を
減少させる性質を有するため、酢酸を添加した食品は保
存性がよくなり、日持ちがよくなる。
【0003】このように酢酸は安価で且つ安全性の高い
食品保存料として有用であるが、その反面、酢酸を配合
した食品は、刺激臭を伴う独特な酢酸の酸味(酢酸酸
味)を帯びる難点がある。そのため、酢酸による保存方
法は、酢漬けに適した食品、或いはマヨネーズなどの酸
性の水中油型乳化食品には適用されるものの、その適用
範囲は狭く、限られた食品にしか適用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酢酸を使用
するにもかかわらず、酢酸酸味を有しない食用保存料を
提供することを目的とする。本発明の食用保存料は、酢
酸酸味を有さないので、極めて広範囲の用途に使用でき
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、食品に配
合する各種の有機酸について、その酸味を検討する過程
において、酢酸に或る種の有機酸及び/又は有機酸塩を
配合すると、人間の舌が感じる酢酸酸味が消滅すること
を知見した。本発明はこの知見にもとづいて完成された
ものである。
【0006】すなわち本発明は、酢ないし酢酸と、アジ
ピン酸、フマル酸、グルコン酸、グルコノデルタラクト
ン、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩からな
る群より選ばれた1種又は2種以上の有機酸及び/又は
有機酸塩とを混合してなる食品保存料である。
【0007】本発明の食用保存料は、酢ないし酢酸と上
記の有機酸又は有機酸塩とを混合したままの状態のもの
でも、また水などの希釈剤を用い、酢酸濃度が0.2重
量%以上の範囲内で適当濃度に希釈した状態のもので
も、またペースト状にしたものでも、或いは適宜に添加
物を配合した状態のものでも、更に乾燥して粉末ないし
顆粒状にしたものでもよい。また食品に、先ず酢ないし
酢酸を添加し、次いで上記の有機酸及び/又は有機酸塩
を添加する、その逆と言うような二段階法で使用しても
よい。
【0008】本発明について詳しく説明する。本発明で
用いる酢ないし酢酸としては、一般に食品に採用されて
い酢を用いるのが好ましい。酢は醸造酢でも合成酢でも
よい。醸造酢はアルコールや穀物や果実などを原料とし
て酢酸発酵させたもので、米酢、りんご酢、ぶどう酢な
どがある。また、合成酢は氷酢酸を原料とするものであ
る。本発明で用いる有機酸、有機酸塩はアジピン酸、フ
マル酸、、グルコン酸、グルコノデルタラクトン、クエ
ン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩である。塩はナ
トリウム塩、カリウム塩が用いられるが、ナトリウム塩
が好ましい。
【0009】また、上記の有機酸及び/又は有機酸塩は
2種以上組み合わせて酢ないし酢酸と配合してもよい。
なお、市販の醸造酢は、クエン酸、グルコン酸等の有機
酸を極く微量含有している。しかし、これら市販の醸造
酢に含まれる程度の有機酸量では上記効果が認められな
い。そして例えば、酢酸とフマル酸との配合物は酢酸酸
味が無くなるが、酢酸とフマル酸ナトリウムとの配合物
は酢酸酸味を無くすことはできない。また酢酸とクエン
酸ナトリウムとの配合物は酢酸酸味が無くなるが、酢酸
とクエン酸との配合物は酢酸酸味を無くすことはできな
い。このように、酢酸と配合して酢酸酸味を無くし得る
有機酸又は有機酸塩は特定の限られたものである。
【0010】酢ないし酢酸に有機酸を配合した場合は、
酢酸の酸味を消す効果がある。酢酸に対するアジピン酸
の配合割合は1:0.1〜5、好ましくは1:0.2〜
3である。酢酸に対するフマル酸の配合割合は1:0.
1〜3、好ましくは1:0.2〜2である。酢酸に対す
るグルコン酸またはグルコノデルタラクトンの配合割合
は1:0.5〜10、好ましくは1:1〜5である。ま
た、酢ないし酢酸に有機酸塩を配合した場合は、酢酸の
酸味を消したうえ更に有機酸の酸味も消す効果がある。
酢酸に対するクエン酸塩の配合割合は1:0.05〜
5、好ましくは1:0.1〜2、更に好ましくは1:
0.2〜0.4である。酢酸に対する酒石酸塩の配合割
合は1:0.1〜6、好ましくは1:0.2〜3、更に
好ましくは1:0.2〜0.6である。酢酸に対する乳
酸塩の配合割合は1:0.1〜6、好ましくは1:0.
2〜3、更に好ましくは1:0.2〜0.6である。酢
酸に対するリンゴ酸塩の配合割合は1:0.1〜6、好
ましくは1:0.2〜3、更に好ましくは1:0.2〜
0.6である。
【0011】また上記の各種有機酸及び有機酸塩を2種
以上組み合わせて用いる場合の配合割合は、酢酸1に対
し、2種以上組み合わせる上記の有機酸及び/又は有機
酸塩の合計が0.05〜10好ましくは0.1〜3であ
る。本発明に使用する有機酸及び/又は有機酸塩の組合
せ物は、精製されたものを所望の割合に混合して使用し
てもよいし、微生物発酵による培養液をそのまま、もし
くはろ過、殺菌して使用してもよい。
【0012】しかして、酢酸に対する有機酸及び/又は
有機酸塩の配合割合が少ないと保存効果がなく、多いと
風味上、酸味、塩味、にがみ等が生じ好ましくない。上
記の酢酸及び上記の有機酸及び/又は有機酸塩は各種食
品に、pHが5.0以下、好ましくはpH3.0〜4.
8になるように適用する。pHが5.0以上であると日
持ちが悪くなり好ましくない。
【0013】本発明の食品保存料の酢酸酸度は0.2〜
96重量%が好ましい。酢酸酸度が0.2重量%以下で
あると保存性が著しく低下する。また酢酸酸度を96重
量%以上になるようにすると、混合する有機酸の添加量
が制限されるため差し支えが生じる。
【0014】本発明の食品保存料は単独でも使用できる
が、殺菌効果があるエタノールを含有していてもよい。
エタノールを併用するの場合は、エタノールの終濃度
0.1〜95重量%になるように配合する。また本発明
の食品保存料は、従来微生物の繁殖を抑制する効果があ
るとされ、食品の保存料として用いられている安息香
酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸ナト
リウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、カプ
リル酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド
などの1種又は2種以上を含有していてもよい。これら
との併用により、更にその保存効果を発揮することがで
きる。
【0015】安息香酸又は同ナトリウムを併用する場合
は安息香酸として終濃度0.001〜0.1重量%使用
する。ソルビン酸又は同ナトリウムを併用する場合はソ
ルビン酸として終濃度0.01〜1重量%使用する。プ
ロピオン酸又は同ナトリウムを併用する場合はプロピオ
ン酸として終濃度0.01〜1.0重量%使用する。カ
プリル酸モノグリセライドを使用する場合は終濃度0.
01〜1.0重量%使用する。カプリン酸モノグリセラ
イドを使用する場合は終濃度0.01〜1.0重量%使
用する。
【0016】また、グリシン、プロリン、アラニン、セ
リン、アスパラギン酸、リジン等一部のアミノ酸には保
存効果、或いは酢酸酸味緩和効果がある。これらの1種
又は2種以上を、本発明の食品保存料に含有させてもよ
い。これらアミノ酸の終濃度は0.1〜5重量%が好ま
しい。また、本発明の食品保存料には糖類を併用するこ
ともできる。糖類は単糖類、2糖類、多糖類のいずれで
も効果があり、例えばグルコース、マルトース、果糖、
異性化糖、ショ糖、デキストリンがある。この添加量
は、食品保存料の形態(粉末、ペースト、乳化物など)
により異なるが、0.1〜80重量%の間で適宜に決め
るのが好ましい。更に、本発明の食品保存料には不溶性
炭水化物、不溶性蛋白質を併用することもできる。不溶
性炭水化物としてはセルロース、キチン、キトサンなど
があり、不溶性蛋白質としては小麦グルテンなどがあ
る。添加量は、不溶性炭水化物、不溶性蛋白質いずれの
場合も0.01〜10重量%が好ましい。
【0017】本発明の食品保存料は、液状に調製してそ
のまま使用したり、また必要に応じて希釈した状態で使
用することができる。また、増粘剤、澱粉などを配合し
て、粘度を持たせたり、ペースト状にしたりして使用す
ることもできる。またこれを乾燥させて粉末状にするこ
ともできる。更に乳化物として使用することもできる。
【0018】本発明の食品保存料は、各種の食品の保存
に用いられる。例えば、豆腐のように液中で保存する食
品の液中に添加したり、麺類、魚介類、肉類、野菜類な
ど煮物の液中に添加したり、菓子類、惣菜類、飯類、
餅、パン、洋菓子などの使用水に添加したりして使用す
ることができる。更に、煮付けやフライなど調理加工食
品に添加して使用することもできる。また、缶詰やレト
ルト食品など加熱殺菌済食品にも使用できる。これら加
熱殺菌済食品に使用した場合、開封後の日持ちが向上す
る。このとき、本発明の食品保存料はこれらの各種食品
中酢酸濃度が10重量%以下、好ましくは5〜10重量
%の濃度とかなり高濃度で使用することが可能である。
【0019】本発明の食品用保存料の使用例を説明す
る。例えば、タケノコ、山菜などの水煮食品を製造する
場合、水煮したタケノコ、山菜などを予め本発明の食品
保存料を含有させた溶液に浸漬処理してから包装袋に封
入したり、或いはタケノコ、山菜などを本発明の食品保
存料で調製した溶液で煮込んでから、煮汁と一緒に包装
袋に封入するなど種々の方法が採用できる。酢酸の存在
により日持ちが良くなるが、酢酸酸味がないので不都合
を生じることがない。
【0020】
【実施例及び比較例】
実施例1 表1に示す配合割合の食品保存料(試料番号、1〜2
0)を調製した。また、表2に示す配合割合の比較試料
(試料番号、比1〜比13)を調製した。配合割合は重
量部で示した。また、酢は酢酸濃度10%のアルコール
酢を用いた(したがって、例えば酢10重量部は、酢酸
に換算すると10重量部×10/100=1重量部であ
る)。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1の食品保存料及び表2の比較試料につ
いて、それぞれの保存効果を調べるため、各試料100
gの中に豆腐10gを浸漬し、室温放置して5日後に細
菌検査(一般生菌数の測定)を行った。また5日後の食
品保存料の風味を調べた。その結果を表3及び表4に示
す。なお、比較試料の比1〜比8については、腐敗が起
こり危険なため食しなかった。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】実施例2 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、酢酸濃度5%のブドウ酢40重量部(酢酸濃度換算
で2.0重量部)、アジピン酸2重量部、アラニン1重
量部、水57重量部からなる食品保存料を50g添加し
た。これを5日後に細菌検査(一般生菌数の測定)した
ところ、菌数は3000個/g以下であった。またこの
風味を調べたところ、僅かに酸味はあったが、酢風味は
感じられなかった。
【0027】実施例3 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、酢酸濃度10%のアルコール酢90重量部(酢酸濃
度換算で9重量部)、クエン酸ナトリウム10重量部か
らなる食品保存料を15g添加した。これを5日後に細
菌検査(一般生菌数の測定)したところ、菌数は300
0個/g以下であった。またこの風味を調べたところ、
酢風味は感じられなく、酸味もほとんどなかった。
【0028】実施例4 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、酢酸濃度10%のアルコール酢3重量部(酢酸濃度
換算で0.3重量部)、リンゴ酸ナトリウム3重量部、
アラニン1重量部、水93重量部からなる食品保存料を
50g添加した。これを5日後に細菌検査(一般生菌数
の測定)したところ、菌数は3000個/g以下であっ
た。またこの風味を調べたところ、酢風味は感じられな
く、酸味もほとんどなかった。
【0029】比較例1 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、アジピン酸2重量部、アラニン1重量部、水97重
量部からなる比較試料を50g添加した。これを5日後
に細菌検査(一般生菌数の測定)したところ、菌数は3
×106個/g以上であった。
【0030】比較例2 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、酢酸濃度10%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算で1重量部)、クエン酸ナトリウム0.02重量
部、水89.98重量部からなる比較試料を50g添加
した。これを5日後に細菌検査(一般生菌数の測定)し
たところ、菌数は3000個/g以下であった。またこ
の風味を調べたところ、酢酸酸味が強かった。
【0031】比較例3 タケノコの煮付け(タケノコ70g、調味料30g)
に、酢酸濃度10%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算で1重量部)、アラニン1重量部、水89重量部
からなる比較試料を50g添加した。これを5日後に細
菌検査(一般生菌数の測定)したところ、菌数は300
0個/g以下であった。またこの風味を調べたところ、
酢酸酸味が強かった。
【0032】実施例5 酢酸濃度10重量%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算1重量部)、クエン酸ナトリウム0.3重量部、
エタノール10重量部、水79.7重量部を混合して食
品保存料を調製した。この食品保存料は、酢酸酸味がな
かった。この食品保存料100gに豆腐10gを浸漬
し、室温放置後5、10日目に細菌検査(一般生菌数を
測定)を行った。5、10日目の生菌数は3000個/
g以下であった。
【0033】実施例6 酢酸濃度10重量%のアルコール酢50重量部(酢酸濃
度換算5重量部)、酒石酸酸ナトリウム2重量部、エタ
ノール10重量部、水38重量部を混合して食品保存料
を調製した。この食品保存料は、酸味がほとんどなかっ
た。この食品保存料100gに豆腐10gを浸漬し、室
温放置後5、10日目に細菌検査(一般生菌数を測定)
を行った。5、10日目の生菌数は3000個/g以下
であった。
【0034】実施例7 酢酸濃度10重量%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算1重量部)、クエン酸ナトリウム0.3重量部、
グリシン1重量部、水88.7重量部を混合して食品保
存料を調製した。この食品保存料は、酢酸酸味がなかっ
た。この食品保存料100gに豆腐10gを浸漬し、室
温放置後5、10日目に細菌検査(一般生菌数を測定)
を行った。5、10日目の生菌数は3000個/g以下
であった。
【0035】実施例8 酢酸濃度10重量%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算1重量部)、アジピン酸1重量部、酒石酸ナトリ
ウム0.1重量部、クエン酸ナトリウム0.2重量部、
アラニン1重量部、水87.7重量部を混合して食品保
存料を調製した。この食品保存料は、フルーツ系の酸味
はあるが酢酸酸味はなかった。この食品保存料100g
に豆腐10gを浸漬し、室温放置後5、10日目に細菌
検査(一般生菌数を測定)を行った。5、10日目の生
菌数は3000個/g以下であった。
【0036】実施例9 酢酸濃度10重量%のアルコール酢10重量部(酢酸濃
度換算1重量部)、クエン酸ナトリウム0.3重量部、
ソルビン酸ナトリウム0.1重量部、水89.6重量部
を混合して食品保存料を調製した。この食品保存料は、
酢酸酸味がなかった。この食品保存料100gに豆腐1
0gを浸漬し、室温放置後5、10日目に細菌検査(一
般生菌数を測定)を行った。5、10日目の生菌数は3
000個/g以下であった。
【0037】実施例10 10%アルコール酢10重量部、クエン酸ナトリウム
0.3重量部、エタノール1重量部、ソルビン酸ナトリ
ウム0.1重量部、水88.6重量部を混合して食品保
存料を調製した。この食品保存料は、酢酸酸味がなかっ
た。この食品保存料100gに豆腐10gを浸漬し、室
温放置後5、10日目に細菌検査(一般生菌数を測定)
を行った。5、10日目の生菌数は3000個/g以下
であった。
【0038】実施例11 10%アルコール酢10重量部、クエン酸ナトリウム
0.3重量部、砂糖20重量部、水69.7重量部を混
合して食品保存料を調製した。この食品保存料は、酸味
がなく、甘かった。この食品保存料100gに豆腐10
gを浸漬し、室温放置後5、10日目に細菌検査(一般
生菌数を測定)を行った。5、10日目の生菌数は30
00個/g以下であった。
【0039】実施例12 10%アルコール酢10重量部、クエン酸ナトリウム
0.3重量部、微粉末セルロース1重量部、アラニン1
重量部、水87.7重量部を混合して食品保存料を調製
した。この食品保存料は、酸味がなかった。この食品保
存料100gに豆腐10gを浸漬し、室温放置後5、1
0日目に細菌検査(一般生菌数を測定)を行った。5、
10日目の生菌数は3000個/g以下であった。
【0040】
【発明の効果】本発明の食品保存料は、酢ないし酢酸に
よる保存性を確保しながら、酢又は酢酸の風味、酸味を
舌に感じない食品保存料である。酢ないし酢酸を利用す
るので、食用として安全であり、また安価である。そし
て、酸味がないため様々な風味付けを可能である。その
ため、酢ないし酢酸を用いる保存用途が飛躍的に拡大で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 浩彦 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 菊地 一憲 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酢ないし酢酸と、アジピン酸、フマル酸、
    グルコン酸、グルコノデルタラクトン、クエン酸塩、酒
    石酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩からなる群より選ばれた1
    種又は2種以上の有機酸及び/又は有機酸塩とを混合し
    てなる食品保存料。
  2. 【請求項2】酢ないし酢酸と有機酸及び/又は有機酸塩
    との配合比が、酸濃度において1:0.05〜1:10
    である請求項1記載の食品保存料。
  3. 【請求項3】エタノール、安息香酸、安息香酸ナトリウ
    ム、ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム、プロピオン
    酸、プロピオン酸ナトリウム、カプリン酸モノグリセラ
    イド及びカプリル酸モノグリセライドからなる群より選
    ばれた1種又は2種以上の保存料を含有する請求項1〜
    2のいずれかに記載の食品保存料。
  4. 【請求項4】グリシン、プロリン、アラニン、セリン、
    アスパラギン酸、リジンからなる群より選ばれた1種又
    は2種以上のアミノ酸を含有する請求項1〜3のいずれ
    かに記載の食品保存料。
  5. 【請求項5】グルコース、マルトース、果糖、異性化
    糖、ショ糖、デキストリンからなる群より選ばれた1種
    又は2種以上の糖類を含有する請求項1〜4のいずれか
    に記載の食品保存料。
  6. 【請求項6】不溶性炭水化物及び/又は不溶性蛋白質を
    含有する請求項1〜5のいずれかに記載の食品保存料。
JP7175064A 1995-07-11 1995-07-11 食品保存料 Pending JPH0923860A (ja)

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