JPH09233556A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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Publication number
JPH09233556A
JPH09233556A JP8039727A JP3972796A JPH09233556A JP H09233556 A JPH09233556 A JP H09233556A JP 8039727 A JP8039727 A JP 8039727A JP 3972796 A JP3972796 A JP 3972796A JP H09233556 A JPH09233556 A JP H09233556A
Authority
JP
Japan
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mobile station
area
call
service
incoming call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8039727A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Mori
健 森
Fumihiko Shimazaki
文彦 島崎
Kazuyuki Irifune
和之 入船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8039727A priority Critical patent/JPH09233556A/ja
Priority to US08/805,681 priority patent/US6128485A/en
Publication of JPH09233556A publication Critical patent/JPH09233556A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/16Communication-related supplementary services, e.g. call-transfer or call-hold
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動通信システムにおいて、発信サービスおよ
び着信サービス以外の特殊なサービスを移動局に提供す
るような1つ以上のエリアを予め定めるようにした場合
に、予め定めたエリアに存在する移動局に対して、該移
動局に提供される特殊なサービスの内容を通知する。 【解決手段】着信禁止エリアであると定めたエリア3a
をカバーする電波制御局2aは、エリア3aに存在する
移動局1への着信があった場合に、移動局1の呼出しを
禁止し、移動局1と発信元との間の接続を禁止すると共
に、着信があった旨を示すメッセージを移動局1に送信
するという、着信禁止サービスを提供する。そして、電
波制御局2aは、移動局1が着信禁止エリアに存在する
旨を示すメッセージを移動局1に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話,携帯
電話,PHS(パーソナル・ハンディホン)等を移動局
として利用した移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムは、日本の公衆
携帯電話サービスやPHS電話サービスに見られるよう
に、全ての電波制御局が各々カバーするエリアの各々に
存在する全ての移動局に対して、同一のサービスを提供
するようになっている。
【0003】すなわち、移動局に対する着信サービスお
よび発信サービスについては、該移動局が存在するエリ
アをカバーする電波制御局が、一時的にトラフィックが
増加して規制をかける必要ある場合や回線がビジー状態
である場合を除いては、24時間いつでも可能であるよ
うになっている。
【0004】このような移動通信システムにおいては、
移動局の呼出音を鳴らしたり通話を行うことで他人に迷
惑がかかるような場所(例えば、コンサートホール,図
書館等)や時間(例えば、映画の上映中や講演中等)で
も、移動局への着信および移動局からの発信が可能とな
ってしまい、そのような行為を禁止することができない
という問題が生じる。
【0005】そこで、このような場所や時間では、バイ
ブレーターコールという、移動局の呼出音を鳴らさずに
振動によって着信があった旨を通知することを可能とし
た移動局も販売されているが、バイブレータコールで着
信があった旨を通知するためには、移動局の加入者が予
めその旨を設定しておく必要があり、また、呼出音は鳴
らなくても、移動局への着信および移動局からの発信は
可能であるので、加入者の意志によっては、通話を行っ
てしまうという問題点が残る。
【0006】また、他人に迷惑がかかるような場所や時
間では、加入者が移動局の電源を切断すれば、移動局へ
の着信および移動局からの発信が不可能となるが、移動
局の電源を切断するか否かは、加入者の意志によるの
で、全ての加入者が移動局の電源を切断するとは限らな
い。さらに、移動局の電源を切断してしまうと、その間
に移動局への着信があった場合に、その旨を加入者が知
ることができないという新たな問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題は、移動
通信システムが、全ての電波制御局が各々カバーするエ
リアの各々に存在する全ての移動局に対して、同一のサ
ービスを提供するようになっている点が原因となってい
る。
【0008】そこで、上述した問題を解決するために、
特開平7−087568号公報に記載されているよう
に、着信禁止エリアおよび発信禁止エリアを予め定めて
おき、着信禁止エリアに存在する移動局への着信を禁止
すると共に、発信禁止エリアに存在する移動局からの発
信を禁止するようにした技術が考案されている。
【0009】また、上記技術においては、着信禁止エリ
アおよび発信禁止エリアを年月日時刻によって制御する
ことで、一時的な着信禁止エリアおよび一時的な発信禁
止エリアを実現することができるようにしている。すな
わち、予め定めた時間帯には、移動局への着信や移動局
からの発信が禁止され、その他の時間帯には、移動局へ
の着信や移動局からの発信が可能となる。
【0010】さらに、上記技術においては、移動局が着
信禁止エリアに存在する間に、該移動局への着信があっ
た場合に、発信元からのメッセージを記録しておき、後
に、移動局の加入者からの要求に応じて、記録しておい
たメッセージを再生することができるようにしている。
【0011】このように、上記技術によれば、全ての電
波制御局が各々カバーするエリアごとに、該エリアに存
在する移動局への着信を禁止したり、該エリアに存在す
る移動局からの発信を禁止したりすることができる。す
なわち、発信サービスおよび着信サービス以外の特殊な
サービスを移動局に提供するような1つ以上のエリアを
予め定めることができる。
【0012】しかしながら、上記技術では、移動局の加
入者は、該移動局が存在するエリアが、特殊なサービス
が提供されるエリアであるか否かを知ることができな
い。例えば、移動局の加入者は、該移動局が存在するエ
リアが発信禁止エリアである場合に、通話を希望する相
手に発信しても、発信先との間が接続されないが、その
理由を知ることができないので、どう対処してよいかが
分からない。また、例えば、着信禁止エリア(または、
発信禁止エリア)を年月日時刻によって制御すること
で、一時的な着信禁止エリア(または、一時的な発信禁
止エリア)を実現するようにした場合には、移動局の加
入者は、移動局が存在するエリアが同じであっても、存
在する時刻によって、該移動局への着信(または、該移
動局からの発信)が禁止されたり可能であったりすると
いう現象が生じるので、戸惑ってしまう。
【0013】また、上記技術では、全ての着信禁止エリ
アの各々に存在する全ての移動局への着信を禁止するよ
うにしているので、例えば、移動局の加入者との間で緊
急に通話する必要がある発信元の加入者が、該移動局が
着信禁止エリアに存在する間に発信しても、該移動局へ
の着信が禁止されてしまう。
【0014】本発明の第1の目的は、発信サービスおよ
び着信サービス以外の特殊なサービスを移動局に提供す
るような1つ以上のエリアを予め定めるようにした場合
に、予め定めたエリアに存在する移動局に対して、該移
動局に提供される特殊なサービスの内容を通知するよう
にすることにある。
【0015】具体的には、着信禁止エリア(または、発
信禁止エリア)に存在する移動局に対しては、その旨を
通知し、一時的な着信禁止エリア(または、一時的な発
信禁止エリア)に存在する移動局に対しては、その旨お
よび着信(または、発信)が可能となる時刻を通知する
ようにする。
【0016】また、本発明の第2の目的は、移動局が存
在するエリアが、特殊なサービスを移動局に提供するよ
うなエリアであっても、該移動局が該エリアにおける特
定の移動局であるならば、該移動局を特殊なサービスを
提供する対象としないようにすることにある。
【0017】具体的には、移動局が存在するエリアが着
信禁止エリア(または、発信禁止エリア)であっても、
該移動局が特定の移動局であるならば、該移動局への着
信(または、該移動局からの発信)を禁止しないように
する。
【0018】また、本発明の第3の目的は、移動局が存
在するエリアが、特殊なサービスを移動局に提供するよ
うなエリアであっても、緊急を要する場合には、該移動
局を特殊なサービスを提供する対象としないようにする
ことにある。
【0019】具体的には、移動局が存在するエリアが着
信禁止エリアであっても、該移動局の加入者との間で緊
急に通話する必要がある発信元の加入者については、該
発信元から該移動局への着信を禁止しないようにする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、複数の移動局と、所定のエリア内
をカバーし、該エリア内に存在する移動局との間で無線
通信を行う複数の電波制御局と、複数の電波制御局を制
御する交換機とを備えた移動通信システムにおいて、上
記複数の電波制御局および上記交換機のいずれか一方
が、(1)上記複数の電波制御局が各々カバーするエリ
アのうちの予め定めたエリアについて、該エリアに存在
する移動局に提供すべき、発信サービスおよび着信サー
ビス以外の特殊なサービスを示すサービス情報を記憶し
ているサービス情報記憶手段、(2)上記移動局から発
信があった場合または上記移動局への着信があった場合
に、該移動局が存在するエリアに対応するサービス情報
を上記サービス情報記憶手段が記憶しているならば、該
サービス情報が示すサービスを該移動局に提供するサー
ビス提供手段、(3)上記サービス提供手段が提供した
サービスの内容を示すメッセージを、該移動局に送信す
るサービス内容通知手段、を有するようにしている。
【0021】例えば、上記サービス情報記憶手段が記憶
しているサービス情報は、対応するエリアに存在する移
動局への着信を禁止する旨を示すサービス情報であるよ
うにすることができる。
【0022】このとき、上記サービス提供手段は、上記
移動局への着信があった場合に、該移動局の呼出しを禁
止し、該移動局と該移動局への発信元との間の接続を禁
止すると共に、該移動局に対して、着信があった旨を示
すメッセージを送信するようにし、上記サービス内容通
知手段は、上記サービス提供手段がサービスを提供した
移動局に対して、該移動局が存在するエリアが着信を禁
止するエリアである旨を示すメッセージを送信するよう
にすることができる。
【0023】また、例えば、上記サービス情報記憶手段
が記憶しているサービス情報は、対応するエリアに存在
する移動局への着信を禁止する時間帯である着信禁止時
間帯を示すサービス情報であるようにすることができ
る。
【0024】このとき、上記サービス提供手段は、上記
移動局への着信があった場合に、そのときの時刻が、該
移動局が存在するエリアに対応するサービス情報が示す
着信禁止時間帯であるならば、該移動局の呼出しを禁止
し、該移動局と該移動局への発信元との間の接続を禁止
すると共に、該移動局に対して、着信があった旨を示す
メッセージを送信するようにし、上記サービス内容通知
手段は、上記サービス提供手段がサービスを提供した移
動局に対して、該移動局が存在するエリアが着信禁止時
間帯にある旨、および、上記着信禁止時間帯が終了する
時刻を示すメッセージを送信するようにすることができ
る。
【0025】なお、このとき、上記サービス内容通知手
段は、さらに、上記サービス提供手段がサービスを提供
した移動局への発信元に対して、該移動局が存在するエ
リアが着信禁止時間帯にある旨、および、上記着信禁止
時間帯が終了する時刻を示す音声メッセージを送信する
ようにしてもよい。
【0026】ここで、本発明の移動通信システムにおい
て、着信を受付ける着信受付手段と、外部から入力する
指示に従って、上記移動局に発信する発信手段と、外部
から入力する指示に従って、上記着信受付手段が受付け
た着信の発信元と上記発信手段が発信した発信先の移動
局との間を接続する接続手段とを有するオペレーション
センタをさらに備えるようにすると共に、上記サービス
提供手段が、上記移動局への着信があった場合に、発信
元が上記オペレーションセンタであるならば、該移動局
が存在するエリアに対応するサービス情報とは無関係
に、該移動局を呼出し、該移動局と上記オペレーション
センタとの間を接続するようにすることで、上記第3の
目的を達成することが可能となる。
【0027】また、例えば、上記サービス情報記憶手段
が記憶しているサービス情報は、対応するエリアに存在
する移動局からの発信を禁止する旨を示すサービス情報
であるようにすることができる。
【0028】このとき、上記サービス提供手段は、上記
移動局から発信があった場合に、該移動局と該移動局の
発信先との間の接続を禁止するようにし、上記サービス
内容通知手段は、上記サービス提供手段がサービスを提
供した移動局に対して、該移動局が存在するエリアが発
信を禁止するエリアである旨を示すメッセージを送信す
るようにすることができる。
【0029】また、例えば、上記サービス情報記憶手段
が記憶しているサービス情報は、対応するエリアに存在
する移動局からの発信を禁止する時間帯である発信禁止
時間帯を示すサービス情報であるようにすることができ
る。
【0030】このとき、上記サービス提供手段は、上記
移動局から発信があった場合に、そのときの時刻が、該
移動局が存在するエリアに対応するサービス情報が示す
発信禁止時間帯であるならば、該移動局と該移動局の発
信先との間の接続を禁止するようにし、上記サービス内
容通知手段は、上記サービス提供手段がサービスを提供
した移動局に対して、該移動局が存在するエリアが発信
禁止時間帯にある旨、および、上記発信禁止時間帯が終
了する時刻を示すメッセージを送信するようにすること
ができる。
【0031】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、上記サービス情報記憶手段が記憶しているサ
ービス情報が上述したいずれのサービス情報であって
も、上記複数の電波制御局および上記交換機のいずれか
一方が、上記移動局の各々について、該移動局に提供さ
れるサービスが上記サービス情報に影響されない1つ以
上のエリアを示す加入者情報を記憶している加入者情報
記憶手段をさらに有するようにしている。
【0032】そして、上記サービス提供手段は、上記移
動局への着信があった場合に、該移動局が存在するエリ
アが、該移動局に対応する加入者情報に含まれているな
らば、該移動局が存在するエリアに対応するサービス情
報とは無関係に、該移動局を呼出し、該移動局と該移動
局への発信元との間を接続するようにしたり、上記移動
局から発信があった場合に、該移動局が存在するエリア
が、該移動局に対応する加入者情報に含まれているなら
ば、該移動局が存在するエリアに対応するサービス情報
とは無関係に、該移動局と該移動局の発信先との間を接
続するようにする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0034】まず、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0035】図1は本発明の第1の実施形態の移動通信
システムの構成図である。
【0036】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線で
ある。
【0037】図1において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。交換機5は、各移動局がエリアを移動す
る度に、該移動局が移動後に存在するエリアをカバーす
る電波制御局を介して、該移動局との間で位置登録処理
を行うことで、該移動局に対応する位置情報を更新する
ようになっている。なお、位置登録処理の処理内容は、
従来と同様であるので、説明を省略する。
【0038】図1では、移動局1がエリア3aに存在し
ている例を示しているので、位置情報データベース6に
おいて、移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを
示している。
【0039】第1の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、電波制御局2a,2bを含む全て
の電波制御局が各々備えるようにしたものである。
【0040】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアついて、該エリアに存在する移動局への着信を禁
止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示すよ
うになっている。
【0041】図1では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、電波制御
局2a,2bにおいて、サービス情報記憶手段が記憶し
ているサービス情報は、エリア3a,3bが着信禁止エ
リアである旨を示している。
【0042】そこで、電波制御局2a,2bにおいて、
サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア3
a,3bに存在する移動局への着信を禁止するというサ
ービスを提供する。すなわち、サービス提供手段は、エ
リア3a,3bに存在する移動局への着信があった場合
に、該移動局の呼出しを禁止し、該移動局と発信元との
間の接続を禁止すると共に、着信があった旨を示すメッ
セージを該移動局に送信する。
【0043】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0044】なお、着信禁止エリアである旨を示すサー
ビス情報をサービス情報記憶手段が記憶していないエリ
アをカバーする電波制御局においては、移動局への着信
があった場合には、該移動局を呼出し、該移動局と発信
元との間を接続するという、従来の移動通信システムと
同様の着信サービスが、該移動局に提供されることとな
る。
【0045】図2は電波制御局2aの内部構成図であ
る。
【0046】図中、201はアンテナ、202は無線
部、203は通信部、204は回線インタフェース、2
05はメモリ、206はプロセッサである。
【0047】電波制御局2aの動作は、プロセッサ20
6が、メモリ205に予め記憶されているプログラムを
実行することにより実現される。特に、第1の実施形態
においては、メモリ205には、エリア3aが着信禁止
エリアである旨を示すサービス情報が記憶されている。
【0048】なお、電波制御局2bの内部構成も、図2
と同様である。
【0049】図3は移動局1の内部構成図である。
【0050】図中、301はアンテナ、302は無線
部、303は通信部、304はスピーカ、305はマイ
ク、306はキーパッド、307はディスプレイ、30
8はメモリ、309はプロセッサ、310はリンガーで
ある。
【0051】移動局1の動作は、プロセッサ309が、
メモリ308に予め記憶されているプログラムを実行す
ることにより実現される。
【0052】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0053】移動通信ネットワーク4において、移動局
1への着信があった場合に、交換機5は、移動局1に対
応する位置情報を位置情報データベース6から読み出
す。ここでは、移動局1がエリア3aに存在しているの
で、位置情報データベース6において、移動局1に対応
する位置情報は、エリア3aを示している。
【0054】そこで、交換機5は、図4に示すように、
呼設定信号400を、エリア3aをカバーする電波制御
局2aに送信する。
【0055】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400を受信すると、着呼信号40
1を、無線部202およびアンテナ201を介して移動
局1に送出する。
【0056】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0057】通常の着信処理時、すなわち、着信があっ
た移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアでな
い場合の着信処理時には、電波制御局2aにおいては、
プロセッサ206は、着呼応答信号402を受信する
と、呼設定信号403を、移動局1に送出するようにな
っているが、ここでは、自身がカバーするエリア3aが
着信禁止エリアであり、その旨を示すサービス情報がメ
モリ205に記憶されているので、プロセッサ206
は、以下に説明する着信禁止処理を行う。
【0058】すなわち、プロセッサ206は、アンテナ
201および無線部202を介して着呼応答信号402
を受信すると、着信があった旨および移動局1が存在す
るエリア3aが着信禁止エリアである旨を示すメッセー
ジを移動局1に表示させるためのメッセージ表示指示4
03−1,移動局1のリンガー310を鳴動させないた
めのリンガーオフ指示403−2を内部に設定した呼設
定信号403を、無線部202およびアンテナ201を
介して移動局1に送出する。
【0059】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403(ここでは、メッセージ表示指示403−
1,リンガーオフ指示403−2が内部に設定されてい
る。)を受信すると、呼設定受付信号404を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0060】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0061】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0062】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0063】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
なお、認証演算処理は、交換機5が移動局1の正当性を
判定することを可能とするために、予め定めた暗号を送
信する処理であるが、その処理内容は、従来と同様であ
るので、説明を省略する。
【0064】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0065】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。な
お、認証処理の処理内容は、従来と同様であるので、説
明を省略する。
【0066】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0067】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0068】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示403−1が設定されているので、プロ
セッサ309は、ステップ502に進み、着信があった
旨および移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリ
アである旨を示すメッセージをディスプレイ307に表
示する。
【0069】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0070】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示403−2が設定されているので、プロセ
ッサ309は、ステップ504を実行せず、リンガー3
10を鳴動させない。
【0071】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、着信があった場合
に、リンガー310が鳴動せずに、着信があった旨およ
び移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアであ
る旨を示すメッセージがディスプレイ307に表示され
ることとなる。
【0072】図4に戻って、移動局1においては、プロ
セッサ309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理を
終了すると、呼出信号410を、無線部302およびア
ンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0073】第1の実施形態における着信禁止処理で
は、移動局1と発信元との間の接続を禁止するために、
電波制御局2aにおいては、プロセッサ206は、アン
テナ201および無線部202を介して呼出信号410
を受信すると、解放信号411を、無線部202および
アンテナ201を介して移動局1に送出すると共に、解
放信号412を、通信部203および回線インタフェー
ス204を介して交換機5に送信する。
【0074】そして、プロセッサ206は、移動局1か
ら解放信号411に対する返答として送出された解放完
了信号413を、アンテナ201および無線部202を
介して受信し、かつ、交換機5から解放信号412に対
する返答として送信された解放完了信号414を、回線
インタフェース204および通信部203を介して受信
すると、移動局1と発信元との間を接続することなく、
着信禁止処理を終了する。
【0075】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、電波制御局2aは、自身がカバーするエリア3a
に存在する移動局1への着信があった場合に、エリア3
aが着信禁止エリアである旨を示すサービス情報がメモ
リ205に記憶されているので、上述した着信禁止処理
を行う。従って、移動局1においては、呼出音が鳴らず
に、着信があった旨および移動局1が存在するエリア3
aが着信禁止エリアである旨を示すメッセージがディス
プレイ307に表示されるだけで、移動局1と発信元と
の間の接続が禁止される。
【0076】これにより、移動局1の加入者は、着信が
あった旨を知ることができると共に、発信元との間の接
続が禁止された理由、すなわち、移動局1が存在するエ
リア3aが着信禁止エリアである旨を知ることができ
る。
【0077】上述した第1の実施形態においては、上述
したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サービ
ス内容通知手段を、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々備えるようにしているが、これらの手
段を移動通信ネットワーク4が備えるようにすることも
可能であり、以下、これらの手段を移動通信ネットワー
ク4が備えるようにした例を、第2の実施形態として説
明する。
【0078】図6は本発明の第2の実施形態の移動通信
システムの構成図である。
【0079】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベースである。
【0080】図6において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0081】図6では、移動局1がエリア3aに存在し
ている例を示しているので、位置情報データベース6に
おいて、移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを
示している。
【0082】また、図6において、サービス情報データ
ベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、電
波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局が各々カバ
ーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該エ
リアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスおよ
び着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス情
報を管理するためのものである。
【0083】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示す
ようになっている。
【0084】図6では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、サービス
情報データベース9において、エリア3a,3bに対応
するサービス情報は、着信禁止エリアである旨を示して
いる。
【0085】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に
は、該移動局への着信を禁止するというサービスを提供
する。すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,3
bに存在する移動局への着信があった場合に、該移動局
の呼出しを禁止し、該移動局と発信元との間の接続を禁
止すると共に、着信があった旨を示すメッセージを該移
動局に送信する。
【0086】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0087】なお、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局への着信があった場合には、該移動局を呼出
し、該移動局と発信元との間を接続するという、従来の
移動通信システムと同様の着信サービスが、該移動局に
提供されることとなる。
【0088】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0089】電波制御局2a,2bの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0090】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0091】移動通信ネットワーク4において、移動局
1への着信があった場合に、交換機5は、移動局1に対
応する位置情報を位置情報データベース6から読み出
す。ここでは、移動局1がエリア3aに存在しているの
で、位置情報データベース6において、移動局1に対応
する位置情報は、エリア3aを示している。
【0092】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aが着信禁止エリアであるので、サービス情
報データベース9において、エリア3aに対応するサー
ビス情報は、着信禁止エリアである旨を示している。
【0093】そこで、交換機5は、以下に説明する着信
禁止処理を行う。
【0094】すなわち、第2の実施形態における着信禁
止処理では、交換機5は、図7に示すように、着信があ
った旨および移動局1が存在するエリア3aが着信禁止
エリアである旨を示すメッセージを移動局1に表示させ
るためのメッセージ表示指示701−1,移動局1のリ
ンガー310を鳴動させないためのリンガーオフ指示7
01−2を内部に設定した呼設定信号400を、エリア
3aをカバーする電波制御局2aに送信する。
【0095】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400(ここでは、メッセージ表示
指示701−1,リンガーオフ指示701−2が内部に
設定されている。)を受信すると、着呼信号401を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0096】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0097】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して着
呼応答信号402を受信すると、呼設定信号403を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0098】なお、プロセッサ206は、受信した呼設
定信号400と同じ内容の呼設定信号403を送出する
ようになっているので、呼設定信号403の内部にも、
メッセージ表示指示701−1およびリンガーオフ指示
701−2が設定されることとなる。
【0099】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403(ここでは、メッセージ表示指示701−
1,リンガーオフ指示701−2が内部に設定されてい
る。)を受信すると、呼設定受付信号404を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0100】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0101】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0102】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0103】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0104】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0105】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。
【0106】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0107】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0108】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示701−1が設定されているので、プロ
セッサ309は、ステップ502に進み、着信があった
旨および移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリ
アである旨を示すメッセージをディスプレイ307に表
示する。
【0109】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0110】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示702−2が設定されているので、プロセ
ッサ309は、ステップ504を実行せず、リンガー3
10を鳴動させない。
【0111】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、着信があった場合
に、リンガー310が鳴動せずに、着信があった旨およ
び移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアであ
る旨を示すメッセージがディスプレイ307に表示され
ることとなる。
【0112】続いて、移動局1においては、プロセッサ
309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理を終了す
ると、呼出信号410を、無線部302およびアンテナ
301を介して電波制御局2aに送出する。
【0113】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
出信号410を受信すると、呼出信号702を、通信部
203および回線インタフェース204を介して交換機
5に送信する。
【0114】第2の実施形態における着信禁止処理で
は、移動局1と発信元との間の接続を禁止するために、
交換機5は、呼出信号702を受信すると、解放信号7
03を電波制御局2aに送出する。
【0115】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して解放信号703を受信すると、解放信号704
を、無線部202およびアンテナ201を介して移動局
1に送出し、移動局1から解放信号704に対する返答
として送出された解放完了信号705を、アンテナ20
1および無線部202を介して受信すると、解放完了信
号706を、通信部203および回線インタフェース2
04を介して交換機5に送信する。
【0116】交換機5は、解放完了信号706を受信す
ると、移動局1と発信元との間を接続することなく、着
信禁止処理を終了する。
【0117】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、交換機5は、エリア3aに存在する移動局1への
着信があった場合に、サービス情報データベース9が管
理している、エリア3aに対応するサービス情報が、着
信禁止エリアである旨を示しているので、上述した着信
禁止処理を行う。従って、移動局1においては、呼出音
が鳴らずに、着信があった旨および移動局1が存在する
エリア3aが着信禁止エリアである旨を示すメッセージ
がディスプレイ307に表示されるだけで、移動局1と
発信元との間の接続が禁止される。
【0118】これにより、移動局1の加入者は、着信が
あった旨を知ることができると共に、発信元との間の接
続が禁止された理由、すなわち、移動局1が存在するエ
リア3aが着信禁止エリアである旨を知ることができ
る。
【0119】なお、上述した第1の実施形態および第2
の実施形態においては、サービス情報記憶手段が記憶し
ているサービス情報が、全ての電波制御局が各々カバー
するエリアのうちの予め定めたエリアについて、該エリ
アが着信禁止エリアである旨を示すようにしているが、
実際に行う処理の処理内容を示すようにすることもでき
る。
【0120】すなわち、「移動局への着信があった場合
に、該移動局の呼出しを禁止し、該移動局と発信元との
間の接続を禁止すると共に、着信があった旨および該移
動局が存在するエリアが着信禁止エリアである旨を示す
メッセージを該移動局に送信すること」という処理内容
を示すようにすることができる。
【0121】また、上述した第1の実施形態および第2
の実施形態において、移動局への発信元は、公衆網に収
容された電話機であっても、別の移動局であってもよ
い。
【0122】ところで、上述した第1の実施形態および
第2の実施形態においては、コンサートホール8に相当
するエリア3a,3bを着信禁止エリアであるようにし
た例を示しているが、実際には、コンサートホール8で
あっても、上演中でなければ、エリア3a,3bに存在
する移動局への着信を禁止する必要はない。
【0123】このように、移動局への着信を禁止する必
要がある時間帯とそうでない時間帯とがある場所が考え
られる場合には、各エリアに対応するサービス情報が、
該エリアに存在する移動局への着信を禁止する時間帯で
ある着信禁止時間帯を示すようにすればよい。例えば、
エリア3a,3bに対応するサービス情報が示す着信時
間帯を、上演中となる時間帯とすることで、コンサート
ホール8での上演中にのみ、エリア3a,3bに存在す
る移動局への着信を禁止するようにすることができる。
【0124】以下、サービス情報が着信禁止時間帯を示
すようにした場合の移動通信システムを、第3の実施形
態として説明する。
【0125】図8は第3の実施形態の移動通信システム
の構成図である。
【0126】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベース、10は公衆網、11は
公衆網10に収容された電話機、12はトーキートラン
ク、13は音声メールシステムである。
【0127】図8において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0128】図8では、移動局1がエリア3aに存在し
ている例を示しているので、位置情報データベース6に
おいて、移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを
示している。
【0129】第3の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4が備える
ようにしたものである。
【0130】また、図8において、サービス情報データ
ベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、電
波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局が各々カバ
ーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該エ
リアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスおよ
び着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス情
報を管理するためのものである。
【0131】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する時間帯である着信禁止時間帯を示すようになっ
ている。
【0132】図8では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、サービス
情報データベース9において、エリア3a,3bに対応
するサービス情報が示す着信禁止時間帯は、コンサート
ホール8での上演時間帯となっている。
【0133】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、エリア3a,3bに存在する
移動局への着信があった場合には、そのときの時刻が、
エリア3a,3bに対応するサービス情報が示す着信禁
止時間帯であるならば、該移動局への着信を禁止すると
いうサービスを提供する。すなわち、サービス提供手段
は、エリア3a,3bに存在する移動局への着信があっ
た場合に、そのときの時刻が、コンサートホール8での
上演時間帯であるならば、該移動局の呼出しを禁止し、
該移動局と発信元との間の接続を禁止すると共に、着信
があった旨を示すメッセージを該移動局に送信する。
【0134】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止時間帯にある
旨、および、着信禁止時間帯が終了する時刻(コンサー
トホール8での上演が終了する時刻)を示すメッセージ
を送信する。
【0135】なお、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局への着信があった場合でも、その
ときの時刻が、エリア3a,3bに対応するサービス情
報が示す着信禁止時間帯でないならば、該移動局への着
信を禁止するというサービスを提供しないので、移動通
信ネットワーク4においては、該移動局を呼出し、該移
動局と発信元との間を接続するという、従来の移動通信
システムと同様の着信サービスが、該移動局に提供され
ることとなる。
【0136】また、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止時間帯を示
すサービス情報を管理していないエリアに存在する移動
局への着信があった場合には、該移動局を呼出し、該移
動局と発信元との間を接続するという、従来の移動通信
システムと同様の着信サービスが、該移動局に提供され
ることとなる。
【0137】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0138】電波制御局2a,2bの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0139】さて、コンサートホール8での上演中に、
移動局1への着信があった場合の動作について説明す
る。
【0140】ここでは、移動局1への発信元が、公衆網
10に収容された電話機11(以下、「発信元11」と
称す。)であるものとしているが、移動局1とは別の移
動局であってもよい。
【0141】移動通信ネットワーク4において、発信元
11から移動局1への着信があった場合に、交換機5
は、移動局1に対応する位置情報を位置情報データベー
ス6から読み出す。ここでは、移動局1がエリア3aに
存在しているるので、位置情報データベース6におい
て、移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを示し
ている。
【0142】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aがコンサートホール8に相当しているの
で、サービス情報データベース9において、エリア3a
に対応するサービス情報が示す着信禁止時間帯は、コン
サートホール8での上演時間帯となっている。
【0143】第3の実施形態においては、発信元11か
ら移動局1への着信があった時刻が着信禁止時間帯であ
るか否かによって、移動局1に提供するサービス内容が
異なるってくるので、交換機5は、図9に示すサービス
内容判定処理を行う。
【0144】図9に示すように、交換機5は、発信元1
1から移動局1への着信があった時刻が着信禁止時間帯
であるか否かを判定し(ステップ901)、着信禁止時
間帯である場合には、コンサートホール8で上演中であ
ることを意味しているので、以下に説明する着信禁止処
理を行う(ステップ903)。
【0145】ただし、第3の実施形態においては、着信
禁止処理を行う前に、呼設定受付信号,呼出信号,接続
信号を、発信元11に送信することで、発信元11とト
ーキートランク12との間を接続し(ステップ90
2)、発信元11から送信された接続確認信号を受信す
ると、発信元11に対して、移動局1が存在するエリア
3aが着信禁止時間帯にあるエリアである旨、および、
着信禁止時間帯が終了する時刻(コンサートホール8で
の上演が終了する時刻)を示す音声メッセージを送信す
るようにしている(ステップ903)。ここで、トーキ
ートランク12は、予め用意された複数種類の音声メッ
セージの各々に対応する数だけ設けられており、ステッ
プ902では、交換機5は、発信元11と、ステップ9
03で送信すべき音声メッセージに対応するトーキート
ランク12との間を接続するようにする。
【0146】例えば、コンサートホール8での上演が終
了する時刻が13時30分であるとすると、トーキート
ランク12から発信元11に送信される音声メッセージ
は、「ただいまの時間は、お客様がおかけになった方へ
の呼出しを規制しています。13時30分以降におかけ
直し下さい。」とすることができる。
【0147】これにより、移動局1への発信を行った発
信元11の加入者は、移動局1への着信が可能となる時
刻を知ることができる。
【0148】なお、発信元11から移動局1への着信が
あった時刻が着信禁止時間帯でない場合には、コンサー
トホール8で上演中でないことを意味しているので、通
常の着信処理を行う(ステップ905)。
【0149】ここで、ステップ904で行う着信禁止処
理は、図7を用いて説明した着信禁止処理と同様である
が、交換機5から電波制御局2aに送信する呼設定信号
400の内部に設定される内容が異なることとなる。す
なわち、交換機5は、着信があった旨,移動局1が存在
するエリア3aが着信禁止時間帯にある旨,着信禁止時
間帯が終了する時刻を示すメッセージを移動局1に表示
させるためのメッセージ表示指示,移動局1のリンガー
310を鳴動させないためのリンガーオフ指示を内部に
設定した呼設定信号400を、エリア3aをカバーする
電波制御局2aに送信することとなる。
【0150】従って、第3の実施形態によれば、エリア
3aに存在する移動局1においては、コンサートホール
8での上演中に着信があった場合に、呼出音が鳴らず
に、着信があった旨,移動局1が存在するエリア3aが
着信禁止時間帯にある旨,着信禁止時間帯が終了する時
刻を示すメッセージがディスプレイ307に表示される
だけで、移動局1と発信元11との間の接続が禁止され
る。
【0151】これにより、移動局1の加入者は、着信が
あった旨を知ることができると共に、発信元11との間
の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が着信禁
止時間帯にあるエリア3aに存在している旨を知ること
ができる。また、移動局1の加入者は、着信禁止時間帯
が終了する時刻、すなわち、移動局1への着信が可能と
なる時刻を知ることができる。
【0152】なお、第3の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する時間帯である着信禁止時間帯を示すようにして
いるが、実際に行う処理の処理内容を示すようにするこ
ともできる。
【0153】すなわち、「移動局への着信があった場合
に、そのときの時刻が着信禁止時間帯であるならば、該
移動局の呼出しを禁止し、該移動局と発信元との間の接
続を禁止すると共に、着信があった旨,移動局が存在す
るエリアが着信禁止時間帯にある旨,着信禁止時間帯が
終了する時刻を示すメッセージ該移動局に送信するこ
と」という処理内容を示すようにすることができる。
【0154】また、第3の実施形態においては、交換機
5が、発信元11とトーキートランク12との間を接続
するようにしているが、発信元11と音声メールシステ
ム13との間を接続するようにすれば、発信元11の加
入者が、接続を禁止された移動局1の加入者に対する音
声メッセージを録音しておくようにすることができる。
【0155】また、上述した第2の実施形態において
も、交換機5が、移動局1への発信元とトーキートラン
ク12との間を接続するようにすることで、発信元の加
入者が、接続を禁止された理由、すなわち、移動局1が
存在するエリア3aが着信禁止エリアである旨を知るこ
とができ、さらに、交換機5が、移動局1への発信元と
音声メールシステム13との間を接続するようにするこ
とで、発信元の加入者が、接続を禁止された移動局1の
加入者に対する音声メッセージを録音しておくようにす
ることができる。
【0156】なお、移動局1が着信禁止エリアや着信禁
止時間帯にあるエリアに存在していることが原因で、移
動局1との間の接続を禁止された発信元の加入者に対す
るサービス性を向上させるためには、発信元の加入者
が、移動局1の加入者に対する音声メッセージを録音し
ておくようにするほかにも、現在ポケットベルサービス
で行われているメッセージの表示と同様に、発信元の加
入者が送信したメッセージを移動局1のディスプレイ3
07に表示させるようにすることもできる。
【0157】以下、発信元の加入者が送信したメッセー
ジを移動局1のディスプレイ307に表示させるように
した場合の移動通信システムを、第4の実施形態として
説明する。
【0158】図10は第4の実施形態の移動通信システ
ムの構成図である。
【0159】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベース、10は公衆網、11は
公衆網10に収容された電話機、14はページャシステ
ムである。
【0160】図10において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0161】図10では、移動局1がエリア3aに存在
している例を示しているので、位置情報データベース6
において、移動局1に対応する位置情報は、エリア3a
を示している。
【0162】第4の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4が備える
ようにしたものである。
【0163】また、図10において、サービス情報デー
タベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、
電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局が各々カ
バーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該
エリアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスお
よび着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス
情報を管理するためのものである。
【0164】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示す
ようになっている。
【0165】図10では、エリア3a,3bがコンサー
トホール8に相当している例を示しているので、サービ
ス情報データベース9において、エリア3a,3bに対
応するサービス情報は、着信禁止エリアである旨を示し
ている。
【0166】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に
は、該移動局への着信を禁止するというサービスを提供
する。すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,3
bに存在する移動局への着信があった場合に、該移動局
と発信元との間の接続を禁止すると共に、発信元の加入
者が送信したメッセージを該移動局に送信する。
【0167】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0168】ただし、第4の実施形態においては、メッ
セージ(特に、発信元の加入者が送信したメッセージ)
が送信された旨を該移動局の加入者が分かるようにする
ために、サービス提供手段は、移動局を呼出すことで、
呼出音を鳴らすようにしている。
【0169】なお、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局への着信があった場合には、該移動局を呼出
し、該移動局と発信元との間を接続するという、従来の
移動通信システムと同様の着信サービスが、該移動局に
提供されることとなる。
【0170】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0171】電波制御局2a,2bの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0172】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0173】移動通信ネットワーク4において、移動局
1への着信があった場合に、交換機5は、移動局1に対
応する位置情報を位置情報データベース6から読み出
す。ここでは、移動局1がエリア3aに存在しているの
で、位置情報データベース6において、移動局1に対応
する位置情報は、エリア3aを示している。
【0174】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aが着信禁止エリアであるので、サービス情
報データベース9において、エリア3aに対応するサー
ビス情報は、着信禁止エリアである旨を示している。
【0175】そこで、交換機5は、以下に説明する着信
禁止処理を行う。
【0176】ただし、第4の実施形態においては、実際
には、移動局1への発信元の加入者が移動局1に送信し
たメッセージをページャシステム14が仲介するように
なっている。詳しくは、ページャシステム14は、移動
局1への発信元の加入者が移動局1に送信したメッセー
ジを受け取り、その後、移動局1に発信して、受け取っ
たメッセージを移動局1に送信するようになっているの
で、交換機5が行う着信禁止処理は、移動局1への発信
元がページャシステム14でない場合に行う処理と、移
動局1への発信元がページャシステム14である場合に
行う処理との2種類の処理に分かれている。
【0177】すなわち、交換機5は、移動局1への発信
元がページャシステム14でない場合には、移動局と該
発信元との間を接続せずに、該発信元とページャシステ
ム14との間を接続する。
【0178】ここでは、移動局1への発信元が、公衆網
10に収容された電話機11(以下、「発信元11」と
称す。)であるものとしているが、移動局1とは別の移
動局であってもよい。
【0179】発信元11とページャシステム14との間
が接続されると、ページャシステム14は、発信元11
に対して、例えば、「お客様がおかけになった方への呼
出しを規制しています。メッセージを入力し、最後に#
を押して下さい。」という音声メッセージを送信する。
【0180】発信元11の加入者が、現在ポケットベル
サービスで行われているメッセージの入力操作と同様
に、移動局1の加入者へのメッセージをプッシュボタン
から入力すると、発信元11は、入力されたメッセージ
をページャシステム14に送信する。
【0181】ページャシステム14は、発信元11から
メッセージが送信されると、該メッセージを移動局1に
送信するために、移動局1に発信する。なお、このと
き、ページャシステム14は、発信元11から送信され
たメッセージを移動局1に表示させるためのメッセージ
表示指示を内部に設定した呼設定信号を、交換機5に送
信することとなる。
【0182】一方、交換機5は、移動局1への発信元が
ページャシステム14である場合には、図11に示すよ
うに、ページャシステム14から呼設定信号1101
(ここでは、上述したメッセージ表示指示1101−1
が内部に設定されている。)が送信されてくるので、移
動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアである旨
を示すメッセージ、および、発信元11から送信された
メッセージを移動局1に表示させるためのメッセージ表
示指示1102−1を内部に設定した呼設定信号400
を、エリア3aをカバーする電波制御局2aに送信す
る。
【0183】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400(ここでは、メッセージ表示
指示1102−1が内部に設定されている。)を受信す
ると、着呼信号401を、無線部202およびアンテナ
201を介して移動局1に送出する。
【0184】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0185】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して着
呼応答信号402を受信すると、呼設定信号403を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0186】なお、プロセッサ206は、受信した呼設
定信号400と同じ内容の呼設定信号403を送出する
ようになっているので、呼設定信号403の内部にも、
メッセージ表示指示1102−1が設定されることとな
る。
【0187】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403(ここでは、メッセージ表示指示1102−
1が内部に設定されている。)を受信すると、呼設定受
付信号404を、無線部302およびアンテナ301を
介して電波制御局2aに送出する。
【0188】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0189】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0190】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0191】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0192】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0193】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。
【0194】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0195】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0196】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示1102−1が設定されているので、プ
ロセッサ309は、ステップ502に進み、移動局1が
存在するエリア3aが着信禁止エリアである旨を示すメ
ッセージ、および、発信元11から送信されてページャ
システム14が仲介したメッセージをディスプレイ30
7に表示する。
【0197】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0198】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示が設定されていないので、プロセッサ30
9は、ステップ504に進み、リンガー310を鳴動さ
せる。
【0199】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、着信があった場合
に、リンガー310が鳴動すると共に、移動局1が存在
するエリア3aが着信禁止エリアである旨を示すメッセ
ージ、および、発信元11から送信されてページャシス
テム14が仲介したメッセージがディスプレイ307に
表示されることとなる。
【0200】図11に戻って、移動局1においては、プ
ロセッサ309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理
を終了すると、呼出信号410を、無線部302および
アンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0201】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
出信号410を受信すると、呼出信号702を、通信部
203および回線インタフェース204を介して交換機
5に送信する。
【0202】第4の実施形態における着信禁止処理で
は、交換機5は、呼出信号702を受信すると、移動局
1と発信元11との間の接続を禁止するために、解放信
号703を電波制御局2aに送出する。
【0203】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して解放信号703を受信すると、解放信号704
を、無線部202およびアンテナ201を介して移動局
1に送出し、移動局1から解放信号704に対する返答
として送出された解放完了信号705を、アンテナ20
1および無線部202を介して受信すると、解放完了信
号706を、通信部203および回線インタフェース2
04を介して交換機5に送信する。
【0204】交換機5は、解放完了信号706を受信す
ると、着信禁止処理を終了する。
【0205】なお、移動局1においては、プロセッサ3
09は、アンテナ301および無線部302を介して解
放信号704を受信すると、鳴動させていたリンガー3
10を停止させる。
【0206】以上説明したように、第4の実施形態によ
れば、交換機5は、発信元11からエリア3aに存在す
る移動局1への着信があった場合に、サービス情報デー
タベース9が管理している、エリア3aに対応するサー
ビス情報が、着信禁止エリアである旨を示しているの
で、上述した着信禁止処理を行う。従って、発信元11
においては、ページャシステム14との間が接続され、
発信元11の加入者が、移動局1の加入者に送信したい
メッセージを入力することができるようになり、移動局
1においては、呼出音が鳴り、移動局1が存在するエリ
ア3aが着信禁止エリアである旨を示すメッセージ、お
よび、発信元11から送信されてページャシステム14
が仲介したメッセージがディスプレイ307に表示され
るだけで、移動局1と発信元11との間の接続が禁止さ
れる。
【0207】これにより、移動局1の加入者は、発信元
11から送信されたメッセージを知ることができると共
に、発信元11との間の接続が禁止された理由、すなわ
ち、移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアで
ある旨を知ることができる。
【0208】なお、第4の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアが着信禁止エリアである旨を
示すようにしているが、実際に行う処理の処理内容を示
すようにすることもできる。
【0209】すなわち、「ページャシステム14以外の
発信元から移動局への着信があった場合に、該発信元と
ページャシステム14との間を接続し、また、ページャ
システム14から移動局への着信があった場合に、該移
動局を呼出し、該移動局とページャシステム14との間
を接続すると共に、該移動局が存在するエリアが着信禁
止エリアである旨を示すメッセージ、および、ページャ
システム14が仲介したメッセージを該移動局に送信す
ること」という処理内容を示すようにすることができ
る。
【0210】また、第4の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、該エリ
アに存在する移動局への着信を禁止する時間帯である着
信禁止時間帯を示すようにしても、サービス提供手段
は、同様のサービスを提供することができる。
【0211】次に、第5の実施形態について説明する。
【0212】上述した第1の実施形態〜第4の実施形態
は、着信禁止エリアや着信禁止時間帯にあるエリアに存
在する全ての移動局に対して、発信元との間の接続を禁
止するようにしているが、第5の実施形態は、着信禁止
エリアや着信禁止時間帯にあるエリアに存在する特定の
移動局に対しては、通常の着信処理を行い、発信元との
間を接続するようにするものである。
【0213】図12は第5の実施形態の移動通信システ
ムの構成図である。
【0214】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベース、10は公衆網、11は
公衆網10に収容された電話機、15は加入者データベ
ースである。
【0215】図12において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0216】図12では、移動局1がエリア3aに存在
している例を示しているので、位置情報データベース6
において、移動局1に対応する位置情報は、エリア3a
を示している。
【0217】第5の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4が備える
ようにしたものである。
【0218】また、図12において、サービス情報デー
タベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、
電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局が各々カ
バーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該
エリアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスお
よび着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス
情報を管理するためのものである。
【0219】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示す
ようになっている。
【0220】図12では、エリア3a,3bが美術館1
6に相当している例を示しているので、サービス情報デ
ータベース9において、エリア3a,3bに対応するサ
ービス情報は、着信禁止エリアである旨を示している。
【0221】また、図12において、加入者データベー
ス15は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動
局への着信が禁止されない着信禁止エリアを示す情報で
ある加入者情報を管理するためのものである。なお、加
入者データベース15は、サービス情報データベース9
が着信禁止エリアである旨を示すサービス情報を管理し
ているエリアについて、該エリアでの着信を禁止しない
移動局を示す情報を管理するようにしてもよい。
【0222】図12では、移動局1の加入者が美術館1
6の従事者であるものとし、従って、加入者データベー
ス15において、移動局1に対応する加入者情報は、エ
リア3a,3bでの着信が禁止されない旨を示してい
る。
【0223】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に
は、該移動局に対応する加入者情報が、エリア3a,3
bでの着信が禁止されない旨を示していないならば、該
移動局への着信を禁止するというサービスを提供する。
すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,3bに存
在する移動局への着信があった場合に、該移動局に対応
する加入者情報が、エリア3a,3bでの着信が禁止さ
れない旨を示していないならば、該移動局の呼出しを禁
止し、該移動局と発信元との間の接続を禁止すると共
に、着信があった旨を示すメッセージを該移動局に送信
する。
【0224】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0225】なお、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局への着信があった場合でも、該移
動局に対応する加入者情報が、エリア3a,3bでの着
信が禁止されない旨を示しているならば、該移動局への
着信を禁止するというサービスを提供しないので、移動
通信ネットワーク4においては、該移動局を呼出し、該
移動局と発信元との間を接続するという、従来の移動通
信システムと同様の着信サービスが、該移動局に提供さ
れることとなる。
【0226】また、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局への着信があった場合には、該移動局を呼出
し、該移動局と発信元との間を接続するという、従来の
移動通信システムと同様の着信サービスが、該移動局に
提供されることとなる。
【0227】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0228】電波制御局2a,2bの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0229】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0230】ここでは、移動局1への発信元が、公衆網
10に収容された電話機11(以下、「発信元11」と
称す。)であるものとしているが、移動局1とは別の移
動局であってもよい。
【0231】移動通信ネットワーク4において、発信元
11から移動局1への着信があった場合に、交換機5
は、移動局1に対応する位置情報を位置情報データベー
ス6から読み出す。ここでは、移動局1がエリア3aに
存在しているので、位置情報データベース6において、
移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを示してい
る。
【0232】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aが美術館16に相当しているので、サービ
ス情報データベース9において、エリア3aに対応する
サービス情報は、着信禁止エリアである旨を示してい
る。
【0233】続いて、交換機5は、移動局1に対応する
加入者情報を加入者データベース15から読み出す。こ
こでは、移動局1の加入者が美術館16の従事者である
ので、移動局1に対応する加入者情報は、エリア3a,
3bでの着信が禁止されない旨を示している。
【0234】第5の実施形態においては、移動局1が存
在するエリア3aが着信禁止エリアであっても、移動局
1がエリア3aにおける特定の移動局であるか否かによ
って、移動局1に提供するサービス内容が異なってくる
ので、交換機5は、図13に示すサービス内容判定処理
を行う。
【0235】図13に示すように、交換機5は、移動局
1が存在するエリア3aが着信禁止エリアであるか否か
を判定する(ステップ1301)。
【0236】移動局1が存在するエリア3aが着信禁止
エリアでない場合には、移動局1と発信元との間を接続
するために、通常の着信処理を行い(ステップ130
2)、移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリア
である場合には、着信禁止エリアであるエリア3aが、
移動局1に対応する加入者情報が示すエリアに含まれて
いるか否かを判定する(ステップ1303)。
【0237】含まれている場合は、移動局1がエリア3
aにおける特定の移動局であることを意味しているの
で、移動局1と発信元との間を接続するために、通常の
着信処理を行う(ステップ1302)。また、含まれて
いない場合には、移動局1と発信元との間の接続を禁止
するために、着信禁止処理を行う(ステップ130
4)。
【0238】なお、ステップ1304で行う着信禁止処
理は、図7を用いて説明した着信禁止処理と同様であ
る。
【0239】ここでは、移動局1の加入者が美術館16
の従事者であり、移動局1がエリア3aにおける特定の
加入者となっているので、交換機5は、通常の着信処理
を行って、移動局1と発信元11との間を接続する。
【0240】すなわち、交換機5は、図14に示すよう
に、呼設定信号400を、エリア3aをカバーする電波
制御局2aに送信する。
【0241】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400を受信すると、着呼信号40
1を、無線部202およびアンテナ201を介して移動
局1に送出する。
【0242】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0243】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して着
呼応答信号402を受信すると、呼設定信号403を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0244】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403を受信すると、呼設定受付信号404を、無
線部302およびアンテナ301を介して電波制御局2
aに送出する。
【0245】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0246】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0247】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0248】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0249】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0250】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。
【0251】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0252】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0253】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示が設定されていないので、プロセッサ3
09は、ステップ502を実行せずに、メッセージをデ
ィスプレイ307に表示しない。
【0254】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0255】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示が設定されていないので、プロセッサ30
9は、ステップ504に進み、リンガー310を鳴動さ
せる。
【0256】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在するが、エリア3aにおける特定の移動局で
ある移動局1においては、着信があった場合に、リンガ
ー310が鳴動することとなる。
【0257】図14に戻って、移動局1においては、プ
ロセッサ309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理
を終了し、移動局1の加入者が応答すると、鳴動させて
いたリンガー310を停止させると共に、呼出信号41
0および接続信号1401を、無線部302およびアン
テナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0258】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
出信号410および接続信号1401を受信すると、呼
出信号702および接続信号1402を、通信部203
および回線インタフェース204を介して交換機5に送
信する。
【0259】交換機5は、呼出信号702および接続信
号1402を受信すると、認証処理の処理結果が、移動
局1が正当である旨を示しているならば、接続確認信号
1403を電波制御局2aに送信する。
【0260】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して接続確認信号1403を受信すると、接続確認
信号1404を、無線部202およびアンテナ201を
介して移動局1に送出する。
【0261】移動局1においては、プロセッサ309
が、アンテナ301および無線部302を介して接続確
認信号1404を受信すると、移動局1と発信元11と
の間が接続されて、移動局1の加入者と発信元11の加
入者との間で通話することが可能となる。
【0262】以上説明したように、交換機5は、発信元
11からエリア3aに存在する移動局1への着信があっ
た場合に、サービス情報データベース9が管理してい
る、エリア3aに対応するサービス情報が、着信禁止エ
リアである旨を示しているが、加入者データベース15
が管理している、移動局1に対応する加入者情報が、エ
リア3aでの着信が禁止されない旨を示しているので、
上述した通常の着信処理を行う。従って、移動局1が存
在するエリア3aが着信禁止エリアであっても、移動局
1がエリア3aにおける特定の移動局である場合には、
移動局1と発信元11との間が接続される。
【0263】なお、第5の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアが着信禁止エリアであるか旨
を示すようにしているが、実際に行う処理の処理内容を
示すようにすることもできる。
【0264】すなわち、「特定の移動局以外の移動局へ
の着信があった場合に、該移動局の呼出しを禁止し、該
移動局と発信元との間の接続を禁止すると共に、着信が
あった旨および該移動局が存在するエリアが着信禁止エ
リアである旨を示すメッセージを該移動局に送信するこ
と」という処理内容を示すようにすることができる。
【0265】また、第5の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、該エリ
アに存在する移動局への着信を禁止する時間帯である着
信禁止時間帯を示すようにしても、サービス提供手段
は、同様のサービスを提供することができる。
【0266】次に、第6の実施形態について説明する。
【0267】上述した第1の実施形態〜第5の実施形態
は、移動局への着信を禁止する場合に、移動局と発信元
との間の接続を禁止するようにしていたが、第6の実施
形態は、移動局への着信を禁止する場合に、移動局と発
信元との間を保留状態で接続し、該移動局が着信が可能
なエリアに移動した後に、保留状態を解除することで、
該移動局の加入者と該発信元の加入者との間で通話する
ことを可能とするものである。
【0268】図15は第6の実施形態の移動通信システ
ムの構成図である。
【0269】図中、1は移動局、2a〜2cは電波制御
局、3a〜3cは電波制御局2a〜2cが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a〜7cは交換機5と電波
制御局2a〜2cとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベース、10は公衆網、11は
公衆網10に収容された電話機である。
【0270】図15において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0271】図15では、移動局1がエリア3aに存在
している例を示しているので、位置情報データベース6
において、移動局1に対応する位置情報は、エリア3a
を示している。
【0272】第6の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4が備える
ようにしたものである。
【0273】また、図15において、サービス情報デー
タベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、
電波制御局2a〜2cを含む全ての電波制御局が各々カ
バーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該
エリアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスお
よび着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス
情報を管理するためのものである。
【0274】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a〜2cを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示す
ようになっている。
【0275】ただし、第6の実施形態においては、着信
が禁止された移動局と発信元との間が保留状態で接続さ
れ、該移動局が着信が可能なエリアに移動すれば、保留
状態が解除されて、該移動局の加入者と該発信元の加入
者との間で通話することが可能となるようにすることか
ら、該移動局に対して、該移動局の加入者が移動すべき
エリアに相当する場所(以下、「移動対象場所」と称
す。)を示すメッセージを送信することが好ましい。移
動対象場所を示すメッセージを移動局に送信するために
は、サービス情報データベース9が管理するサービス情
報が、対応するエリアが着信禁止エリアである旨に加え
て、該エリアに対応する移動対象場所を示すようにすれ
ばよい。
【0276】図15では、エリア3a〜3cがレストラ
ン17に相当している例を示しており、特に、エリア3
a,3bがレストラン17のダイニングルーム17−1
に相当しており、エリア3cがレストラン17内のロビ
ー17−2に相当している例を示しているので、サービ
ス情報データベース9において、エリア3a,3bに対
応するサービス情報は、着信禁止エリアである旨、およ
び、移動対象場所がエリア3cに相当するロビー17−
2である旨を示している。
【0277】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に
は、該移動局への着信を禁止するというサービスを提供
する。すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,3
bに存在する移動局への着信があった場合に、該移動局
と発信元との間を保留状態で接続し、その後、予め定め
た時間内に、該移動局がエリア3a,3bに対応する移
動対象場所であるロビー17−2に移動した場合には、
保留状態を解除して、該移動局と発信元との間で通話す
ることを可能とする。
【0278】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨、および、ロビー17−2に移動すれば通話できる旨
を示すメッセージを送信する。
【0279】ただし、第6の実施形態においては、メッ
セージが送信された旨を該移動局の加入者が分かり、エ
リア3a,3bに対応する移動対象場所であるロビー1
7−2に移動できるようにするために、サービス提供手
段は、移動局を呼出すことで、呼出音を鳴らすようにし
ている。
【0280】なお、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局への着信があった場合には、該移動局を呼出
し、該移動局と発信元との間を接続するという、従来の
移動通信システムと同様の着信サービスが、該移動局に
提供されることとなる。
【0281】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0282】電波制御局2a〜2cの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0283】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0284】ここでは、移動局1への発信元が、公衆網
10に収容された電話機11(以下、「発信元11」と
称す。)であるものとしているが、移動局1とは別の移
動局であってもよい。
【0285】移動通信ネットワーク4において、発信元
11から移動局1への着信があった場合に、交換機5
は、移動局1に対応する位置情報を位置情報データベー
ス6から読み出す。ここでは、移動局1がエリア3aに
存在しているので、位置情報データベース6において、
移動局1に対応する位置情報は、エリア3aを示してい
る。
【0286】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aがダイニングルーム17−1に相当してい
るので、サービス情報データベース9において、エリア
3aに対応するサービス情報は、着信禁止エリアである
旨、および、移動対象場所がエリア3cに相当するロビ
ー17−2である旨を示している。
【0287】そこで、交換機5は、以下に説明する着信
禁止処理を行う。
【0288】すなわち、交換機5は、図16に示すよう
に、移動局1が存在するエリア3aが着信禁止エリアで
ある旨、および、ロビー17−2に移動すれば通話でき
る旨を示すメッセージを移動局1に表示させるためのメ
ッセージ表示指示1601−1を内部に設定した呼設定
信号400を、エリア3aをカバーする電波制御局2a
に送信する。
【0289】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400(ここでは、メッセージ表示
指示1601−1が内部に設定されている。)を受信す
ると、着呼信号401を、無線部202およびアンテナ
201を介して移動局1に送出する。
【0290】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0291】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して着
呼応答信号402を受信すると、呼設定信号403を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0292】なお、プロセッサ206は、受信した呼設
定信号400と同じ内容の呼設定信号403を送出する
ようになっているので、呼設定信号403の内部にも、
メッセージ表示指示1601−1が設定されることとな
る。
【0293】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403(ここでは、メッセージ表示指示1601−
1が内部に設定されている。)を受信すると、呼設定受
付信号404を、無線部302およびアンテナ301を
介して電波制御局2aに送出する。
【0294】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0295】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0296】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0297】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、アンテナ301お
よび無線部302を介して電波制御局2aに送出する。
【0298】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0299】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。
【0300】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0301】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0302】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示1601−1が設定されているので、プ
ロセッサ309は、ステップ502に進み、移動局1が
存在するエリア3aが着信禁止エリアである旨、およ
び、ロビー17−2に移動すれば通話できる旨を示すメ
ッセージをディスプレイ307に表示する。
【0303】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0304】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示が設定されていないので、プロセッサ30
9は、ステップ504に進み、リンガー310を鳴動さ
せる。
【0305】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、着信があった場合
に、リンガー310が鳴動すると共に、移動局1が存在
するエリア3aが着信禁止エリアである旨、および、ロ
ビー17−2に移動すれば通話できる旨を示すメッセー
ジがディスプレイ307に表示されることとなる。
【0306】例えば、ディスプレイ307に表示される
メッセージは、「お客様への着信がありましたが、お客
様が現在いらっしゃる場所は、着信が規制されていま
す。1分以内にロビーに移動すれば、おつなぎいたしま
す。」というメッセージであるようにすることができ
る。
【0307】図16に戻って、移動局1においては、プ
ロセッサ309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理
を終了し、移動局1の加入者が応答すると、鳴動させて
いたリンガー310を停止させると共に、呼出信号41
0および接続信号1401を、無線部302およびアン
テナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0308】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
出信号410および接続信号1401を受信すると、呼
出信号702および接続信号1402を、通信部203
および回線インタフェース204を介して交換機5に送
信する。
【0309】交換機5は、呼出信号702および接続信
号1402を受信すると、認証処理の処理結果が、移動
局1が正当である旨を示しているならば、接続確認信号
1403を電波制御局2aに送信する。
【0310】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して接続確認信号1403を受信すると、接続確認
信号1404を、無線部202およびアンテナ201を
介して移動局1に送出する。
【0311】移動局1においては、プロセッサ309
が、アンテナ301および無線部302を介して接続確
認信号1404を受信すると、移動局1と発信元11と
の間が接続されるが、第6の実施形態における着信禁止
処理では、交換機5は、移動局1と発信元11との間を
保留状態で接続するようにしている。従って、この時点
では、移動局1の加入者と発信元11の加入者との間で
通話することはできない。
【0312】なお、このとき、移動局1と発信元11と
の間を接続する通話路のうちの、移動局1と交換機5と
の間を接続する通話路は、電波制御局2aを経由した通
話路である。
【0313】保留状態では、移動局1の加入者が、ディ
スプレイ307に表示されたメッセージに従って、ロビ
ー17−2に1分以内に移動すれば、保留状態が解除さ
れて、移動局1の加入者と発信元11の加入者との間で
通話することが可能となる。
【0314】すなわち、図17に示すように、保留状態
で、移動局1の加入者がロビー17−2に移動すると、
移動局1においては、自身が存在するエリアをカバーす
る電波制御局が、電波制御局2aから電波制御局2cに
変更したので、プロセッサ309は、呼設定信号170
1を、無線部302およびアンテナ301を介して、エ
リア3cをカバーする電波制御局2cに送出する。
【0315】電波制御局2cにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定信号1701を受信すると、呼設定信号1702
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0316】交換機5は、呼設定信号1702を受信す
ると、呼設定受付信号1703および接続信号1704
を電波制御局2cに送信する。
【0317】電波制御局2cにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定受付信号1703および接続信号170
4を受信すると、呼設定受付信号1705および接続信
号1706を、無線部202およびアンテナ201を介
して移動局1に送出する。
【0318】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
受付信号1706および接続信号1706を受信する
と、接続確認信号1707を、無線部302およびアン
テナ301を介して電波制御局2cに送出する。
【0319】電波制御局2cにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して接
続確認信号1707を受信すると、接続確認信号170
8を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0320】第6の実施形態における着信禁止処理で
は、交換機5は、移動局1と発信元11との間を保留状
態で接続してから予め定めた時間内(ここでは、1分以
内)に、移動局1から送出されて電波制御局2cから送
信された接続確認信号1708を受信すると、移動局1
と発信元11との間を接続する通話路のうちの、移動局
1と交換機5との間を接続する通話路を、電波制御局2
cを経由した通話路に切り替えると共に、保留状態を解
除するので、移動局1の加入者と発信元11の加入者と
の間で通話することが可能となる。
【0321】なお、交換機5は、移動局1と発信元11
との間を保留状態で接続してから予め定めた時間内(こ
こでは、1分以内)に、移動局1から送出されて電波制
御局2cから送信された接続確認信号1708を受信し
なかった場合は、移動局1と発信元11との間を保留状
態で接続していた通話路を切断する。
【0322】以上説明したように、第6の実施形態によ
れば、交換機5は、発信元11からエリア3aに存在す
る移動局1への着信があった場合に、サービス情報デー
タベース9が管理している、エリア3aに対応するサー
ビス情報が、着信禁止エリアである旨を示しているの
で、上述した着信禁止処理を行う。従って、移動局1に
おいては、呼出音が鳴り、移動局1が存在するエリア3
aが着信禁止エリアである旨、および、ロビー17−2
に移動すれば通話できる旨を示すメッセージがディスプ
レイ307に表示される。
【0323】これにより、移動局1の加入者は、発信元
との間の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が
存在するエリア3aが着信禁止エリアである旨を知るこ
とができる。また、移動局1の加入者は、ディスプレイ
307に表示されたメッセージに従って、エリア3aに
対応する移動対象エリアであるエリア3cに相当する場
所、すなわち、ロビー17−2に移動することで、発信
元の加入者との間で通話することが可能となる。
【0324】なお、第6の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアが着信禁止エリアである旨、
および、該エリアに対応する移動対象場所を示すように
しているが、実際に行う処理の処理内容を示すようにす
ることもできる。
【0325】すなわち、「移動局への着信があった場合
に、該移動局を呼出し、該移動局と発信元との間を保留
状態で接続すると共に、該移動局が存在するエリアが着
信禁止エリアである旨、および、移動対象場所に移動す
れば通話できる旨を示すメッセージを該移動局に送信
し、その後、予め定めた時間内に、該移動局が移動対象
場所に移動した場合には、保留状態を解除して、該移動
局の加入者と発信元の加入者との間で通話することを可
能とすること」という処理内容を示すようにすることが
できる。
【0326】また、第6の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、該エリ
アに存在する移動局への着信を禁止する時間帯である着
信禁止時間帯を示すようにしても、さらに、着信禁止時
間帯に着信があった場合に移動すべきエリアに相当する
場所を示すようにすれば、サービス提供手段は、同様の
サービスを提供することができる。
【0327】ところで、上述した第6の実施形態におい
ては、レストラン17において、移動局への着信を禁止
する必要がある場所であるダイニングルーム17−1と
電波制御局2a,2bが各々カバーするエリア3a,3
bとが物理的に一致し、かつ、移動局への着信を禁止す
る必要がない場所であるロビー17−2と電波制御局2
cがカバーするエリア3cとが物理的に一致するような
場所に、電波制御局2a〜2cが設置されていることか
ら、エリア3a,3bを着信禁止エリアとし、エリア3
cを、エリア3a,3bに対応する移動対象場所とする
ようにしたものである。
【0328】しかしながら、同一の電波制御局がカバー
するエリアが、移動局への着信を禁止する必要がある場
所および移動局への着信を禁止する必要ない場所に相当
する場合も考えられる。
【0329】このような場合には、サービス情報データ
ベース9が、移動対象場所として、対応するエリア内で
通話ができる場所を管理するようにすると共に、移動局
が移動対象場所に移動した場合に、その旨を示す信号
が、移動局から電波制御局に送出されるようにすればよ
い。なお、移動局が移動対象場所に移動した旨を示す信
号が移動局から電波制御局に送出されるようにするため
には、移動局の加入者が、移動対象場所に移動後、予め
定めた番号(例えば、「#1」)を、移動局のキーパッ
ドから入力するようにすればよい。
【0330】以下、このようにした場合の着信禁止処理
について、図15において、電波制御局2cが設置され
ず、電波制御局2aがカバーするエリア3aが、ダイニ
ングルーム17−1およびロビー17−2の両方に相当
するようになっている場合を例にして説明する。
【0331】このとき、サービス情報データベース9が
管理している、エリア3aに対応するサービス情報は、
着信禁止エリアである旨、および、移動対象場所がエリ
ア3a内のロビー17−2である旨を示している。
【0332】そこで、交換機5は、図16を用いて説明
した着信禁止処理において、移動局1が存在するエリア
3aが着信禁止エリアである旨、および、ロビー17−
2に移動して「#1」を入力すれば通話できる旨を示す
メッセージを移動局1に表示させるためのメッセージ表
示指示1601−1を内部に設定した呼設定信号400
を、エリア3aをカバーする電波制御局2aに送信する
ようにすることとなるので、移動局1においては、呼出
音が鳴ると共に、例えば、「お客様への着信がありまし
たが、お局様が現在いらっしゃる場所は、着信が規制さ
れています。1分以内にロビーに移動して「#1」を入
力すれば、おつなぎいたします。」というメッセージ
が、ディスプレイ307に表示されることとなる。
【0333】そして、図16を用いて説明した着信禁止
処理時と同様に、移動局1と発信元11との間が保留状
態で接続された後、移動局1の加入者が、ロビー17−
2に移動し、「#1」をキーパッド306から入力する
と、図18に示すように、移動局1においては、プロセ
ッサ309は、キーパッド306から入力された「#
1」1801を、無線部302およびアンテナ301を
介して電波制御局2aに送出する。
【0334】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して
「#1」1801を受信すると、「#1」1802を、
通信部203および回線インタフェース204を介して
交換機5に送信する。
【0335】交換機5は、移動局1と発信元11との間
を保留状態で接続してから予め定めた時間内(ここで
は、1分以内)に、移動局1から送出されて電波制御局
2bから送信された「#1」1802を受信すると、保
留状態を解除するので、移動局1の加入者と発信元11
の加入者との間で通話することが可能となる。
【0336】なお、交換機5は、移動局1と発信元11
との間を保留状態で接続してから予め定めた時間内(こ
こでは、1分以内)に、移動局1から送出されて電波制
御局2aから送信された「#1」1802を受信しなか
った場合は、移動局1と発信元11との間を保留状態で
接続していた通話路を切断する。
【0337】次に、第7の実施形態について説明する。
【0338】上述した第1の実施形態〜第4の実施形態
は、着信禁止エリアや着信禁止時間帯にあるエリアに存
在する全ての移動局に対して、発信元との間の接続を禁
止するようにしており、上述した第5の実施形態は、着
信禁止エリアや着信禁止時間帯にあるエリアに存在する
特定の移動局以外の移動局に対して、発信元との間の接
続を禁止するようにしているが、第7の実施形態は、着
信禁止エリアや着信禁止時間帯にあるエリアに存在する
移動局であっても、発信元の加入者が該移動局の加入者
との間で緊急に通話する必要がある場合には、該移動局
と該発信元との間を接続することで、該移動局の加入者
と該発信元の加入者との間で通話することを可能とする
ものである。
【0339】ただし、第7の実施形態においては、発信
元と発信先である移動局との間の接続が禁止された場合
に、該発信元の加入者だけの操作によって、該発信元と
該移動局との間を接続することを許可してしまうと、着
信禁止エリアを設ける意味がなくなってしまうので、オ
ペレーションセンタを仲介させるようにしている。
【0340】すなわち、発信元の加入者は、発信先であ
る移動局との間の接続が禁止された場合に、該移動局の
加入者との間で緊急に通話する必要があるときには、改
めて、オペレーションセンタに発信し、オペレーション
センタと発信元との間が接続されて、オペレーションセ
ンタのオペレータとの間で通話することが可能となる
と、オペレータに対して、接続が禁止された移動局の加
入者との間で緊急に通話する必要がある旨を申告すれ
ば、オペレータの操作によって、該移動局との間が接続
されて、該移動局の加入者との間で通話することが可能
となる。
【0341】図19は第7の実施形態の移動通信システ
ムの構成図である。
【0342】図中、1は移動局、2a,2bは電波制御
局、3a,3bは電波制御局2a,2bが各々カバーす
るエリア、4は移動通信ネットワーク、5は交換機、6
は位置情報データベース、7a,7bは交換機5と電波
制御局2a,2bとの間を各々有線接続している回線、
9はサービス情報データベース、10は公衆網、11は
公衆網10に収容された電話機、18はオペレーション
センタである。
【0343】図19において、位置情報データベース6
は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、該移動局が存
在するエリアを示す情報である位置情報を管理するため
のものである。
【0344】図19では、移動局1がエリア3aに存在
している例を示しているので、位置情報データベース6
において、移動局1に対応する位置情報は、エリア3a
を示している。
【0345】第7の実施形態の移動通信システムは、上
述したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サー
ビス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4が備える
ようにしたものである。
【0346】また、図19において、サービス情報デー
タベース9は、サービス情報記憶手段に相当しており、
電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局が各々カ
バーするエリアのうちの予め定めたエリアについて、該
エリアに存在する移動局に提供すべき、発信サービスお
よび着信サービス以外の特殊なサービスを示すサービス
情報を管理するためのものである。
【0347】なお、サービス情報記憶手段が記憶してい
るサービス情報は、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアに存在する移動局への着信を
禁止する旨、すなわち、着信禁止エリアである旨を示す
ようになっている。
【0348】図19では、エリア3a,3bがコンサー
トホール8に相当している例を示しているので、サービ
ス情報データベース9において、エリア3a,3bに対
応するサービス情報は、着信禁止エリアである旨を示し
ている。
【0349】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、着信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に
は、オペレーションセンタ18が仲介した緊急の着信で
ないならば、該移動局への着信を禁止するというサービ
スを提供する。すなわち、サービス提供手段は、エリア
3a,3bに存在する移動局への着信があった場合に、
オペレーションセンタ18が仲介した緊急の着信でない
ならば、該移動局の呼出しを禁止し、該移動局と発信元
との間の接続を禁止すると共に、着信があった旨を示す
メッセージを該移動局に送信する。
【0350】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが着信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0351】なお、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局への着信があった場合でも、オペ
レーションセンタ18が仲介した緊急の着信であるなら
ば、該移動局への着信を禁止するというサービスを提供
しないので、移動通信ネットワーク4においては、該移
動局を呼出し、該移動局と発信元との間を接続するとい
う、従来の移動通信システムと同様の着信サービスが、
該移動局に提供されることとなる。
【0352】また、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が着信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局への着信があった場合には、該移動局を呼出
し、該移動局と発信元との間を接続するという、従来の
移動通信システムと同様の着信サービスが、該移動局に
提供されることとなる。
【0353】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0354】電波制御局2a,2bの内部構成図は図2
と同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0355】さて、移動局1への着信があった場合の動
作について説明する。
【0356】移動通信ネットワーク4において、移動局
1への着信があった場合に、交換機5は、移動局1に対
応する位置情報を位置情報データベース6から読み出
す。ここでは、移動局1がエリア3aに存在しているの
で、位置情報データベース6において、移動局1に対応
する位置情報は、エリア3aを示している。
【0357】続いて、交換機5は、移動局1が存在する
エリア3aに対応するサービス情報をサービス情報デー
タベース9から読み出す。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aが着信禁止エリアであるので、サービス情
報データベース9において、エリア3aに対応するサー
ビス情報は、着信禁止エリアである旨を示している。
【0358】そこで、交換機5は、以下に説明する着信
禁止処理を行う。
【0359】ただし、第7の実施形態においては、交換
機5が行う着信禁止処理は、移動局1への発信元がオペ
レーションセンタ18でない場合に行う処理と、移動局
1への発信元がオペレーションセンタ18である場合に
行う処理との2種類の処理に分かれている。
【0360】すなわち、交換機5は、移動局1への発信
元がオペレーションセンタ18でない場合には、図7を
用いて説明した着信禁止処理と同様に、移動局1と該発
信元との間の接続を禁止する。
【0361】ここでは、移動局1への発信元が、公衆網
10に収容された電話機11(以下、「発信元11」と
称す。)であるものとしているが、移動局1とは別の移
動局であってもよい。
【0362】発信元11の加入者は、移動局1の加入者
との間で通話することができないので、移動局1の加入
者との間で緊急に通話する必要がある場合には、改め
て、オペレーションセンタ18に発信し、オペレーショ
ンセンタ18と発信元11との間が接続されて、オペレ
ーションセンタ18のオペレータとの間で通話すること
が可能となると、オペレータに対して、接続が禁止され
た移動局1の加入者との間で緊急に通話する必要がある
旨を申告する。
【0363】オペレーションセンタ18においては、発
信元11の加入者から申告を受けたオペレータは、操作
卓から、移動局1への発信操作を行う。
【0364】これにより、オペレーションセンタ18
は、オペレータが移動局1への発信操作を行うと、呼設
定信号を交換機5に送信することで、移動局1に発信す
る。
【0365】なお、このとき、発信元11とオペレーシ
ョンセンタ18との間を接続している通話路は、そのま
まの状態となっている。
【0366】一方、交換機5は、移動局1への発信元が
オペレーションセンタ18である場合には、図20に示
すように、オペレーションセンタ18から呼設定信号2
001が送信されてくるので、呼設定信号400を、エ
リア3aをカバーする電波制御局2aに送信する。
【0367】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して呼設定信号400を受信すると、着呼信号40
1を、無線部202およびアンテナ201を介して移動
局1に送出する。
【0368】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して着呼信
号401を受信すると、着呼応答信号402を、無線部
302およびアンテナ301を介して電波制御局2aに
送出する。
【0369】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して着
呼応答信号402を受信すると、呼設定信号403を、
無線部202およびアンテナ201を介して移動局1に
送出する。
【0370】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して呼設定
信号403を受信すると、呼設定受付信号404を、無
線部302およびアンテナ301を介して電波制御局2
aに送出する。
【0371】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定受付信号404を受信すると、呼設定受付信号40
5を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0372】交換機5は、呼設定受付信号405を受信
すると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0373】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求信
号407を、無線部202およびアンテナ201を介し
て移動局1に送出する。
【0374】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0375】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0376】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。
【0377】一方、移動局1においては、認証応答信号
408を送出した後、プロセッサ309は、図5に示す
メッセージ表示・リンガーオフ処理を行う。
【0378】図5に示すように、メッセージ表示・リン
ガーオフ処理においては、プロセッサ309は、まず、
呼設定信号403の内部にメッセージ表示指示が設定さ
れているか否かを判定し(ステップ501)、設定され
ている場合は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッ
セージをディスプレイ307に表示する(ステップ50
2)。
【0379】ここでは、呼設定信号403の内部にメッ
セージ表示指示が設定されていないので、プロセッサ3
09は、ステップ502を実行せずに、メッセージをデ
ィスプレイ307に表示しない。
【0380】続いて、プロセッサ309は、呼設定信号
403の内部にリンガーオフ指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ503)、設定されていない場合
は、リンガー310を鳴動させる(ステップ504)。
【0381】ここでは、呼設定信号403の内部にリン
ガーオフ指示が設定されていないので、プロセッサ30
9は、ステップ504に進み、リンガー310を鳴動さ
せる。
【0382】これにより、着信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、オペレーションセ
ンタ18が仲介した緊急の着信があった場合には、リン
ガー310が鳴動することとなる。
【0383】図20に戻って、移動局1においては、プ
ロセッサ309は、メッセージ表示・リンガーオフ処理
を終了し、移動局1の加入者が応答すると、鳴動させて
いたリンガー310を停止させると共に、呼出信号41
0および接続信号1401を、無線部302およびアン
テナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0384】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
出信号410および接続信号1401を受信すると、呼
出信号702および接続信号1402を、通信部203
および回線インタフェース204を介して交換機5に送
信する。
【0385】交換機5は、呼出信号702および接続信
号1402を受信すると、認証処理の処理結果が、移動
局1が正当である旨を示しているならば、接続確認信号
1403を電波制御局2aに送信する。
【0386】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して接続確認信号1403を受信すると、接続確認
信号1404を、無線部202およびアンテナ201を
介して移動局1に送出する。
【0387】移動局1においては、プロセッサ309
が、アンテナ301および無線部302を介して接続確
認信号1404を受信すると、移動局1とオペレーショ
ンセンタ18との間が接続されるので、移動局1の加入
者とオペレーションセンタ18のオペレータとの間で通
話することが可能となる。
【0388】そこで、オペレーションセンタ18のオペ
レータは、移動局1の加入者に対して、発信元11の加
入者が緊急に通話を必要としている旨を告げ、移動局1
の加入者が了承すると、操作卓から、移動局1と発信元
11との間を接続するための切替操作を行う。
【0389】これにより、オペレーションセンタ18
は、オペレータが切替操作を行うと、発信元11の接続
先をオペレーションセンタ18から移動局1に切り替え
る。詳しくは、オペレーションセンタ18は、発信元1
1とオペレーションセンタ18との間を接続している通
話路のうちの、発信元11と交換機5との間を接続して
いる通話路と、オペレーションセンタ18と移動局1と
の間を接続している通話路のうちの、交換機5と移動局
1との間を接続している通話路とを接続する。従って、
移動局1と発信元11との間が直接接続され、移動局1
の加入者と発信元11の加入者との間で通話することが
可能となる。
【0390】なお、オペレーションセンタ18のオペレ
ータは、移動局1の加入者に対して、別の場所に移動し
て通話を行うよう指導するようにすることが好ましい。
【0391】以上説明したように、第7の実施形態によ
れば、交換機5は、エリア3aに存在する移動局1への
着信があった場合に、サービス情報データベース9が管
理している、エリア3aに対応するサービス情報が、着
信禁止エリアである旨を示しているので、上述した着信
禁止処理を行う。従って、移動局1においては、発信元
がオペレーションセンタ18でないならば、呼出音が鳴
らずに、着信があった旨および移動局1が存在するエリ
ア3aが着信禁止エリアである旨を示すメッセージがデ
ィスプレイ307に表示され、また、発信元がオペレー
ションセンタ18であるならば、オペレーションセンタ
18が仲介した緊急の着信であることを意味しているの
で、呼出音が鳴り、オペレーションセンタ18との間が
接続された後、実際の発信元11との間が接続される。
【0392】これにより、移動局1の加入者は、着信が
あった旨を知ることができると共に、発信元11との間
の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が存在す
るエリア3aが着信禁止エリアである旨を知ることがで
きる。また、移動局1の加入者は、緊急の着信である場
合には、発信元の加入者との間で通話することが可能と
なる。
【0393】なお、第7の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全ての
電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定めた
エリアについて、該エリアが着信禁止エリアであるか旨
を示すようにしているが、実際に行う処理の処理内容を
示すようにすることもできる。
【0394】すなわち、「移動局への着信があった場合
に、発信元がオペレーションセンタ18でないならば、
該移動局の呼出しを禁止し、該移動局と発信元との間の
接続を禁止すると共に、着信があった旨および該移動局
が存在するエリアが着信禁止エリアである旨を示すメッ
セージを該移動局に送信すること」という処理内容を示
すようにすることができる。
【0395】また、第7の実施形態においては、サービ
ス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、該エリ
アに存在する移動局への着信を禁止する時間帯である着
信禁止時間帯を示すようにしても、サービス提供手段
は、同様のサービスを提供することができる。
【0396】次に、第8の実施形態について説明する。
【0397】第8の実施形態の移動通信システムの構成
図は図1と同様である。
【0398】上述した第1の実施形態〜第7の実施形態
においては、移動局への着信があった場合にサービス提
供手段が提供するサービスについて説明したが、通話を
行うことで他人に迷惑をかけるような場所では、移動局
からの発信を禁止するということも考えられる。
【0399】そこで、第8の実施形態は、移動局からの
発信を禁止するようにするものであり、上述したサービ
ス情報記憶手段,サービス提供手段,サービス内容通知
手段を、電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局
が各々備えるようにしたものである。
【0400】ただし、第8の実施形態では、移動局から
の発信を禁止するために、サービス情報記憶手段が記憶
しているサービス情報が、電波制御局2a,2bを含む
全ての電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め
定めたエリアついて、該エリアに存在する移動局への発
信を禁止する旨、すなわち、発信禁止エリアである旨を
示すようになっている。
【0401】図1では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、電波制御
局2a,2bにおいて、サービス情報記憶手段が記憶し
ているサービス情報は、エリア3a,3bが発信禁止エ
リアである旨を示している。
【0402】そこで、電波制御局2a,2bにおいて、
サービス提供手段は、発信禁止エリアであるエリア3
a,3bに存在する移動局からの発信を禁止するという
サービスを提供する。すなわち、サービス提供手段は、
エリア3a,3bに存在する移動局から発信があった場
合に、該移動局と発信先との間の接続を禁止する。
【0403】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが発信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0404】なお、発信禁止エリアである旨を示すサー
ビス情報をサービス情報記憶手段が記憶していないエリ
アをカバーする電波制御局においては、移動局から発信
があった場合には、該移動局と発信先との間を接続する
という、従来の移動通信システムと同様の発信サービス
が、該移動局に提供されることとなる。
【0405】電波制御局2,2bの内部構成図は図2と
同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0406】さて、移動局1から発信があった場合の動
作について説明する。
【0407】図21に示すように、移動局1において
は、プロセッサ309は、加入者が発信操作を行う(例
えば、キーパッド306から発信先の電話番号および発
信指示を入力する。)と、呼設定信号2101を、無線
部302およびアンテナ301を介して電波制御局2a
に送出する。
【0408】通常の発信処理時、すなわち、発信した移
動局1が存在するエリア3aが発信禁止エリアでない場
合の発信処理時には、電波制御局2aにおいては、プロ
セッサ206は、呼設定信号2101を受信すると、呼
設定信号を、通信部203および回線インタフェース部
204を介して交換機5に送信するようになっている
が、ここでは、自身がカバーするエリア3aが発信禁止
エリアであり、その旨を示すサービス情報がメモリ20
5に記憶されているので、プロセッサ206は、以下に
説明する発信禁止処理を行う。
【0409】すなわち、プロセッサ206は、アンテナ
201および無線部202を介して呼設定信号2101
を受信すると、移動局1が存在するエリア3aが発信禁
止エリアである旨を示すメッセージを移動局1に表示さ
せるためのメッセージ表示指示2102−1を内部に設
定した解放信号2102を、無線部202およびアンテ
ナ201を介して移動局1に送出する。
【0410】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して解放信
号2102(ここでは、メッセージ表示指示2102−
1が内部に設定されている。)を受信すると、解放完了
信号2103を、無線部302およびアンテナ201を
介して電波制御局2aに送出する。
【0411】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して解
放完了信号2103を受信すると、移動局1と発信先と
の間を接続することなく、発信禁止処理を終了する。
【0412】一方、移動局1においては、解放完了信号
2103を送出した後、プロセッサ309は、図22に
示すメッセージ表示処理を行う。
【0413】図22に示すように、メッセージ表示処理
においては、プロセッサ309は、まず、解放信号21
02の内部にメッセージ表示指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ2201)、設定されている場合
は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッセージをデ
ィスプレイ307に表示する(ステップ2202)。
【0414】ここでは、解放信号2102の内部にメッ
セージ表示指示2102−1が設定されているので、プ
ロセッサ309は、ステップ2202に進み、移動局1
が存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を示す
メッセージをディスプレイ307に表示する。
【0415】これにより、発信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、加入者が発信操作
を行った場合に、発信先との間が接続されずに、移動局
1が存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を示
すメッセージがディスプレイ307に表示されることと
なる。
【0416】以上説明したように、第8の実施形態によ
れば、電波制御局2aは、自身がカバーするエリア3a
に存在する移動局1から発信があった場合に、エリア3
aが発信禁止エリアである旨を示すサービス情報がメモ
リ205に記憶されているので、上述した発信禁止処理
を行う。従って、移動局1においては、移動局が存在す
るエリア3aが発信禁止エリアである旨を示すメッセー
ジがディスプレイ307に表示されるだけで、移動局1
と発信先との間の接続が禁止される。
【0417】これにより、移動局1の加入者は、発信先
との間の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が
存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を知るこ
とができる。
【0418】次に、第9の実施形態について説明する。
【0419】上述した第8の実施形態においては、上述
したサービス情報記憶手段,サービス提供手段,サービ
ス内容通知手段を、電波制御局2a,2bを含む全ての
電波制御局が各々備えるようにしているが、第9の実施
形態では、これらの手段を移動通信ネットワーク4が備
えるようにしたものである。
【0420】第9の実施形態の移動通信システムの構成
図は図6と同様である。
【0421】ただし、第9の実施形態では、サービス情
報記憶手段が記憶しているサービス情報(すなわち、サ
ービス情報データベース9が管理しているサービス情
報)は、電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局
が各々カバーするエリアのうちの予め定めたエリアにつ
いて、該エリアに存在する移動局からの発信を禁止する
旨、すなわち、発信禁止エリアであるか旨を示すように
なっている。
【0422】図6では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、サービス
情報データベース9において、エリア3a,3bに対応
するサービス情報は、発信禁止エリアである旨を示して
いる。
【0423】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、発信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局から発信があった場合に
は、該移動局からの発信を禁止するというサービスを提
供する。すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局から発信があった場合に、該移動
局発信先との間の接続を禁止する。
【0424】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが発信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0425】なお、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が発信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局から発信があった場合には、該移動局と発信
際との間を接続するという、従来の移動通信システムと
同様の発信サービスが、該移動局に提供されることとな
る。
【0426】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0427】電波制御局2,2bの内部構成図は図2と
同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0428】さて、移動局1から発信があった場合の動
作について説明する。
【0429】図23に示すように、移動局1において
は、プロセッサ309は、加入者が発信操作を行う(例
えば、キーパッド306から発信先の電話番号および発
信指示を入力する。)と、呼設定信号2101を、無線
部302およびアンテナ301を介して電波制御局2a
に送出する。
【0430】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定信号2101を受信すると、呼設定信号2301
を、通信部203および回線インタフェース部204を
介して交換機5に送信する。
【0431】交換機5は、呼設定信号2301を受信す
ると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0432】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース部204および通信部20
3を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求
信号407を、無線部202およびアンテナ201を介
して移動局1に送出する。
【0433】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0434】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0435】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。そ
して、認証処理の処理結果が、移動局1が正当である旨
を示しているならば、移動局1が存在するエリア3aに
対応するサービス情報をサービス情報データベース9か
ら読み出す。なお、交換機5は、呼設定信号2301の
送信元が電波制御局2aであるので、発信元の移動局1
が存在するエリアが、電波制御局2aがカバーするエリ
ア3aであることが分かる。ここでは、移動局1が存在
するエリア3aが発信禁止エリアであるので、サービス
情報データベース9において、エリア3aに対応するサ
ービス情報は、発信禁止エリアである旨を示している。
【0436】そこで、交換機5は、以下に説明する発信
禁止処理を行う。
【0437】すなわち、第9の実施形態における発信禁
止処理では、交換機5は、移動局1が存在するエリア3
aが発信禁止エリアである旨を示すメッセージを移動局
1に表示させるためのメッセージ表示指示2302−1
を内部に設定した解放信号2302を、エリア3aをカ
バーする電波制御局2aに送信する。
【0438】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース204および通信部203
を介して解放信号2302(ここでは、メッセージ表示
指示2302−1が内部に設定されている。)を受信す
ると、解放信号2103を、無線部202およびアンテ
ナ201を介して移動局1に送出する。
【0439】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して解放信
号2102(ここでは、メッセージ表示指示2302−
1が内部に設定されている。)を受信すると、解放完了
信号2103を、無線部302およびアンテナ201を
介して電波制御局2aに送出する。
【0440】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して解
放完了信号2103を受信すると、解放完了信号230
3を、通信部203および回線インタフェース204を
介して交換機5に送信する。
【0441】交換機5は、解放完了信号2303を受信
すると、移動局1と発信先との間を接続することなく、
発信禁止処理を終了する。
【0442】一方、移動局1においては、解放完了信号
2103を送出した後、プロセッサ309は、図22に
示すメッセージ表示処理を行う。
【0443】図22に示すように、メッセージ表示処理
においては、プロセッサ309は、まず、解放信号21
03の内部にメッセージ表示指示が設定されているか否
かを判定し(ステップ2201)、設定されている場合
は、メッセージ表示指示の内容に従ったメッセージをデ
ィスプレイ307に表示する(ステップ2202)。
【0444】ここでは、解放信号2103の内部にメッ
セージ表示指示2302−1が設定されているので、プ
ロセッサ309は、ステップ2202に進み、移動局1
が存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を示す
メッセージをディスプレイ307に表示する。
【0445】これにより、発信禁止エリアであるエリア
3aに存在する移動局1においては、加入者が発信操作
を行った場合に、発信先との間が接続されずに、移動局
1が存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を示
すメッセージがディスプレイ307に表示されることと
なる。
【0446】以上説明したように、第9の実施形態によ
れば、交換機5は、エリア3aに存在する移動局1から
発信があった場合に、サービス情報データベース9が監
視ている、エリア3aに対応するサービス情報が、発信
禁止エリアである旨を示しているので、上述した発信禁
止処理を行う。従って、移動局1においては、移動局1
が存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を示す
メッセージがディスプレイ307に表示されるだけで、
移動局1と発信先との間の接続が禁止される。
【0447】これにより、移動局1の加入者は、発信先
との間の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が
存在するエリア3aが発信禁止エリアである旨を知るこ
とができる。
【0448】なお、上述した第8の実施形態および第9
の実施形態においては、サービス情報記憶手段が記憶し
ているサービス情報が、全ての電波制御局が各々カバー
するエリアのうちの予め定めたエリアについて、該エリ
アが発信禁止エリアである旨を示すようにしているが、
実際に行う処理の処理内容を示すようにすることもでき
る。
【0449】すなわち、「移動局から発信があった場合
に、該移動局と発信先との間の接続を禁止すると共に、
該移動局が存在するエリアが発信禁止エリアである旨を
示すメッセージを該移動局に送信すること」という処理
内容を示すようにすることができる。
【0450】次に、第10の実施形態について説明す
る。
【0451】上述した第8の実施形態および第9の実施
形態においては、移動局からの発信を禁止するために、
サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、
全ての電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め
定めたエリアについて、該エリアが発信禁止エリアであ
る旨を示すようにしているが、第10の実施形態では、
該エリアに存在する移動局からの発信を禁止する時間帯
である発信禁止時間帯を示すようにしたものである。
【0452】なお、第10の実施形態の移動通信システ
ムは、上述したサービス情報記憶手段,サービス提供手
段,サービス内容通知手段を、移動通信ネットワーク4
が備えるようにしたものである。
【0453】第10の実施形態の移動通信システムの構
成図は図8と同様である。
【0454】ただし、第10の実施形態では、サービス
情報記憶手段が記憶しているサービス情報(すなわち、
サービス情報データベース9が管理しているサービス情
報)は、電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局
が各々カバーするエリアのうちの予め定めたエリアにつ
いて、該エリアに存在する移動局からの発信を禁止する
時間帯である発信禁止時間帯を示すようになっている。
【0455】図8では、エリア3a,3bがコンサート
ホール8に相当している例を示しているので、サービス
情報データベース9において、エリア3a,3bに対応
するサービス情報が示す発信禁止時間帯は、コンサート
ホール8での上演時間帯となっている。
【0456】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、エリア3a,3bに存在する
移動局から発信があった場合には、そのときの時刻が、
エリア3a,3bに対応するサービス情報が示す発信禁
止時間帯であるならば、該移動局からの発信を禁止する
というサービスを提供する。すなわち、サービス提供手
段は、エリア3a,3bに存在する移動局から発信があ
った場合に、そのときの時刻が、コンサートホール8で
の上演時間帯であるならば、該移動局と発信先との間の
接続を禁止する。
【0457】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが発信禁止時間帯にある
旨、および、発信禁止時間帯が終了する時刻(コンサー
トホール8での上演が終了する時刻)を示すメッセージ
を送信する。
【0458】なお、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局から発信があった場合でも、その
ときの時刻が、エリア3a,3bに対応するサービス情
報が示す発信禁止時間帯でないならば、該移動局からの
発信を禁止するというサービスを提供しないので、移動
通信ネットワーク4においては、該移動局と発信先との
間を接続するという、従来の移動通信システムと同様の
発信サービスが、該移動局に提供されることとなる。
【0459】また、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が発信禁止時間帯を示
すサービス情報を管理していないエリアに存在する移動
局から発信があった場合には、該移動局と発信先との間
を接続するという、従来の移動通信システムと同様の発
信サービスが、該移動局に提供されることとなる。
【0460】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0461】電波制御局2,2bの内部構成図は図2と
同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0462】さて、コンサートホール8での上演中に、
移動局1から発信があった場合の動作について説明す
る。
【0463】図23に示したように、移動局1において
は、プロセッサ309は、加入者が発信操作を行う(例
えば、キーパッド306から発信先の電話番号および発
信指示を入力する。)と、呼設定信号2101を、無線
部302およびアンテナ301を介して電波制御局2a
に送出する。
【0464】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定信号2101を受信すると、呼設定信号2301
を、通信部203および回線インタフェース部204を
介して交換機5に送信する。
【0465】交換機5は、呼設定信号2301を受信す
ると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0466】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース部204および通信部20
3を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求
信号407を、無線部202およびアンテナ201を介
して移動局1に送出する。
【0467】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0468】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0469】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。そ
して、認証処理の処理結果が、移動局1が正当である旨
を示しているならば、移動局1が存在するエリア3aに
対応するサービス情報をサービス情報データベース9か
ら読み出す。なお、交換機5は、呼設定信号2301の
送信元が電波制御局2aであるので、発信元の移動局1
が存在するエリアが、電波制御局2aがカバーするエリ
ア3aであることが分かる。ここでは、移動局1が存在
するエリア3aがコンサートホール8に相当しているの
で、サービス情報データベース9において、エリア3a
に対応するサービス情報が示す発信禁止時間帯は、コン
サートホール8での上演時間帯となっている。
【0470】第10の実施形態においては、移動局1か
ら発信があった時刻が発信禁止時間帯であるか否かによ
って、移動局1に提供するサービス内容異なってくるの
で、交換機5は、図24に示すサービス内容判定処理を
行う。
【0471】図24に示すように、交換機5は、移動局
1から発信があった時刻が発信禁止時間帯であるか否か
を判定し(ステップ2401)、発信禁止時間帯である
場合には、コンサートホール8で上演中であることを意
味しているので、以下に説明する発信禁止処理を行う
(ステップ2402)。
【0472】また、移動局1から発信があった時刻が発
信禁止時間帯でない場合には、コンサートホール8で上
演中でないことを意味しているので、通常の発信処理を
行う(ステップ2403)。
【0473】ここで、ステップ2402で行う発信禁止
処理は、図23を用いて説明した発信禁止処理を同様で
あが、交換機5から電波制御局2aに送信する解放信号
2302の内部に設定される内容が異なることとなる。
すなわち、交換機5は、移動局1が存在するエリア3a
が発信禁止時間帯にある旨,発信禁止時間帯が終了する
時刻を示すメッセージを移動局1に表示させるためのメ
ッセージ表示指示を内部に設定した解放信号2302
を、エリア3aをカバーする電波制御局2aに送信する
こととなる。
【0474】従って、第10の実施形態によれば、エリ
ア3aに存在する移動局1においては、コンサートホー
ル8での上演中に加入者が発信操作を行った場合に、移
動局1が存在するエリア3aが発信禁止時間帯にある
旨,発信禁止時間帯が終了する時刻を示すメッセージが
ディスプレイ307に表示されるだけで、移動局1と発
信先との間の接続が禁止される。
【0475】これにより、移動局1の加入者は、発信先
との間の接続が禁止された理由、すなわち、移動局1が
発信禁止時間帯にあるエリア3aに存在している旨を知
ることができる。また、移動局1の加入者は、発信禁止
時間帯が終了する時刻、すなわち、移動局1からの発信
が可能となる時刻を知ることができる。
【0476】なお、第10の実施形態においては、サー
ビス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全て
の電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定め
たエリアについて、該エリアに存在する移動局からの発
信を禁止する時間帯である発信禁止時間帯を示すように
しているが、実際に行う処理の処理内容を示すようにす
ることができる。
【0477】すなわち、「移動局から発信があった場合
に、そのときの時刻が発信禁止時間帯であるならば、該
移動局と発信先との間の接続を禁止すると共に、該移動
局が存在するエリアが発信禁止時間帯にある旨,発信禁
止時間帯が終了する時刻を示すメッセージを該移動局に
送信すること」という処理内容を示すようにすることが
できる。
【0478】次に、第11の実施形態について説明す
る。
【0479】上述した第8の実施形態〜第10の実施形
態は、発信禁止エリアや発信禁止時間帯にあるエリアに
存在する全ての移動局に対して、発信先との間の接続を
禁止するようにしているが、第11の実施形態は、発信
禁止エリアや発信禁止時間帯にあるエリアに存在する特
定の移動局に対しては、通常の発信処理を行い、発信先
との間を接続するようにするものである。
【0480】第11の実施形態の移動通信システムの構
成図は図12と同様である。
【0481】ただし、第11の実施形態では、サービス
情報記憶手段が記憶しているサービス情報(すなわち、
サービス情報データベース9が管理しているサービス情
報)は、電波制御局2a,2bを含む全ての電波制御局
が各々カバーするエリアのうちの予め定めたエリアにつ
いて、該エリアに存在する移動局からの発信を禁止する
旨、すなわち、発信禁止エリアであるか旨示すようにな
っている。
【0482】図12では、エリア3a,3bが美術館1
6に相当している例を示しているので、サービス情報デ
ータベース9において、エリア3a,3bに対応するサ
ービス情報は、発信禁止エリアである旨を示している。
【0483】また、第11の実施形態では、加入者デー
タベース15は、移動局1を含む全ての移動局ごとに、
該移動局からの発信が禁止されない発信禁止エリアを示
す情報である加入者情報を管理するようになっている。
なお、加入者データベース15は、サービス情報データ
ベース9が発信禁止エリアである旨を示すサービス情報
を管理しているエリアについて、該エリアでの発信を禁
止しない移動局を示す情報を管理するようにしてもよ
い。
【0484】図12では、移動局1の加入者が美術館1
6の従事者であるものとし、従って、加入者データベー
ス15において、移動局1に対応する加入者情報は、エ
リア3a,3bでの発信が禁止されない旨を示してい
る。
【0485】そこで、移動通信ネットワーク4におい
て、サービス提供手段は、発信禁止エリアであるエリア
3a,3bに存在する移動局から発信があった場合に
は、該移動局に対応する加入者情報が、エリア3a,3
bでの発信が禁止されない旨を示していないならば、該
移動局からの発信を禁止するというサービスを提供す
る。すなわち、サービス提供手段は、エリア3a,3b
に存在する移動局から発信があった場合に、該移動局に
対応する加入者情報が、エリア3a,3bでの発信が禁
止されない旨を示していないならば、該移動局と発信先
との間の接続を禁止する。
【0486】そして、サービス内容通知手段は、該移動
局に対して、エリア3a,3bが発信禁止エリアである
旨を示すメッセージを送信する。
【0487】なお、サービス提供手段は、エリア3a,
3bに存在する移動局から発信があった場合でも、該移
動局に対応する加入者情報が、エリア3a,3bでの発
信が禁止されない旨を示しているならば、該移動局から
の発信を禁止するというサービスを提供しないので、移
動通信ネットワーク4においては、該移動局と発信先と
の間を接続するという、従来の移動通信システムと同様
の発信サービスが、該移動局に提供されることとなる。
【0488】また、移動通信ネットワーク4において
は、サービス情報データベース9が発信禁止エリアであ
る旨を示すサービス情報を管理していないエリアに存在
する移動局から発信があった場合には、該移動局と発信
先との間を接続するという、従来の移動通信システムと
同様の発信サービスが、該移動局に提供されることとな
る。
【0489】なお、サービス提供手段,サービス内容通
知手段は、実際には、交換機5の動作によって実現され
るものである。
【0490】電波制御局2,2bの内部構成図は図2と
同様であり、移動局1の内部構成図は図3と同様であ
る。
【0491】さて、移動局1から発信があった場合の動
作について説明する。
【0492】図23に示したように、移動局1において
は、プロセッサ309は、加入者が発信操作を行う(例
えば、キーパッド306から発信先の電話番号および発
信指示を入力する。)と、呼設定信号2101を、無線
部302およびアンテナ301を介して電波制御局2a
に送出する。
【0493】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して呼
設定信号2101を受信すると、呼設定信号2301
を、通信部203および回線インタフェース部204を
介して交換機5に送信する。
【0494】交換機5は、呼設定信号2301を受信す
ると、認証要求信号406を電波制御局2aに送信す
る。
【0495】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、回線インタフェース部204および通信部20
3を介して認証要求信号406を受信すると、認証要求
信号407を、無線部202およびアンテナ201を介
して移動局1に送出する。
【0496】移動局1においては、プロセッサ309
は、アンテナ301および無線部302を介して認証要
求信号407を受信すると、認証演算処理を行い、処理
結果を、認証応答信号408として、無線部302およ
びアンテナ301を介して電波制御局2aに送出する。
【0497】電波制御局2aにおいては、プロセッサ2
06は、アンテナ201および無線部202を介して認
証応答信号408を受信すると、認証応答信号409
を、通信部203および回線インタフェース204を介
して交換機5に送信する。
【0498】交換機5は、認証応答信号409を受信す
ると、移動局1の正当性を判定する認証処理を行う。そ
して、認証処理の処理結果が、移動局1が正当である旨
を示しているならば、移動局が存在するエリア3aに対
応するサービス情報をサービス情報データベース9から
読み出す。なお、交換機5は、呼設定信号2301の送
信元が電波制御局2aであるので、発信元の移動局1が
存在するエリアが、電波制御局2aがカバーするエリア
3aであることが分かる。ここでは、移動局1が存在す
るエリア3aが美術館16に相当しているので、サービ
ス情報データベース9において、エリア3aに対応する
サービス情報は、発信禁止エリアである旨を示してい
る。
【0499】続いて、交換機5は、移動局1に対応する
加入者情報を加入者データベース15から読み出す。こ
こでは、移動局1の加入者が美術館16の従事者である
ので、移動局1に対応する加入者情報は、エリア3a,
3bでの発信が禁止されない旨を示している。
【0500】第11の実施形態においては、移動局1が
存在するエリア3aが発信禁止エリアであっても、移動
局1がエリア3aにおける特定の移動局であるか否かに
よって、移動局1に提供するサービス内容が異なってく
るので、交換機5は、図25に示すサービス内容判定処
理を行う。
【0501】図25に示すように、交換機5は、移動局
1が存在するエリア3aが発信禁止エリアであるか否か
を判定する(ステップ2501)。
【0502】移動局1が存在するエリア3aが発信禁止
エリアでない場合には、移動局1と発信先との間を接続
するために、通常の発信処理を行い(ステップ250
2)、移動局1が存在するエリア3aが発信禁止エリア
である場合には、発信禁止エリアであるエリア3aが、
移動局1に対応する加入者情報に含まれているか否かを
判定する(ステップ2503)。
【0503】含まれている場合には、移動局1がエリア
3aにおける特定の移動局であることを意味しているの
で、移動局1と発信先との間を接続するために、通常の
発信処理を行う(ステップ2502)。また、含まれて
いない場合には、移動局1と発信先との間の接続を禁止
するために、発信禁止処理を行う(ステップ250
4)。
【0504】なお、ステップ2504で行う発信禁止処
理は、図23を用いて説明した発信禁止処理と同様であ
る。
【0505】ここでは、移動局1の加入者が美術館16
の従事者であり、移動局1がエリア3aにおける特定の
加入者となっているので、交換機5は、通常の発信処理
を行って、移動局1と発信先との間を接続する。
【0506】すなわち、交換機5は、発信先を呼出すと
共に、発信先の加入者が応答すると、呼出信号および応
答信号を、電波制御局2aを経由して移動局1に送信
し、移動局1においては、プロセッサ309が、アンテ
ナ301および無線部302を介して呼出信号および応
答信号を受信すると、移動局1と発信先との間が接続さ
れて、移動局1の加入者と発信先の加入者との間で通話
することが可能となる。
【0507】以上説明したように、第11の実施形態に
よれば、交換機5は、エリア3aに存在する移動局1か
ら発信があった場合に、サービス情報データベース9が
監視ている、エリア3aに対応するサービス情報が、発
信禁止エリアである旨を示しているが、加入者データベ
ース15が管理している、移動局1に対応する加入者情
報が、エリア3aでの発信が禁止されない旨を示してい
るので、上述した通常の発信処理を行う。従って、移動
局1が存在するエリア3aが発信禁止エリアであって
も、移動局1がエリア3aにおける特定の移動局である
場合には、移動局1と発信先との間が接続される。
【0508】なお、第11の実施形態においては、サー
ビス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、全て
の電波制御局が各々カバーするエリアのうちの予め定め
たエリアについて、該エリアが発信禁止エリアである旨
を示すようにしているが、実際に行う処理の処理内容を
示すようにすることもできる。
【0509】すなわち、「特定の移動局以外の移動局か
ら発信があった場合に、該移動局と発信先との間の接続
を禁止すると共に、該移動局が存在するエリアが発信禁
止エリアである旨を示すメッセージを該移動局に送信す
ること」という処理内容を示すようにすることができ
る。
【0510】また、第11の実施形態においては、サー
ビス情報記憶手段が記憶しているサービス情報が、該エ
リアに存在する移動局からの発信を禁止する時間帯であ
る発信禁止時間帯を示すようにしても、サービス提供手
段は、同様のサービスを提供することができる。
【0511】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動通信
システムによれば、発信サービスおよび着信サービス以
外の特殊なサービスを移動局に提供するような1つ以上
のエリアを予め定めるようにした場合に、予め定めたエ
リアに存在する移動局に対して、該移動局に提供される
特殊なサービスの内容を通知することが可能となる。
【0512】従って、移動局の加入者は、例えば、着信
禁止エリアに存在することが理由で移動局への着信が禁
止された場合でも、着信が禁止された理由を知ることが
できるようになる。
【0513】また、本発明の移動通信システムによれ
ば、移動局が存在するエリアが、特殊なサービスを移動
局に提供するようなエリアであっても、該移動局が該エ
リアにおける特定の移動局であるならば、該移動局を特
殊なサービスを提供する対象としないようにすることが
可能となる。
【0514】従って、移動局の加入者は、例えば、着信
禁止エリアに存在している場合でも、該着信禁止エリア
における特定の移動局の加入者であるならば、移動局へ
の着信が禁止されることがなくなる。
【0515】また、本発明の移動通信システムによれ
ば、移動局が存在するエリアが、特殊なサービスを移動
局に提供するようなエリアであっても、緊急を要する場
合には、該移動局を特殊なサービスを提供する対象とし
ないようにすることが可能となる。
【0516】従って、移動局の加入者は、着信禁止エリ
アに存在している場合でも、自身との間で緊急に通話す
る必要がある発信元の加入者については、該発信元から
の着信が禁止されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の移動通信システムの構成図。
【図2】電波制御局の内部構成図。
【図3】移動局の内部構成図。
【図4】第1の実施形態の動作例を示すシーケンス図。
【図5】第1の実施形態において移動局が行うメッセー
ジ表示・リンガーオフ処理のフローチャート。
【図6】第2の実施形態の移動通信システムの構成図。
【図7】第2の実施形態の動作例を示すシーケンス図。
【図8】第3の実施形態の移動通信システムの構成図。
【図9】第3の実施形態において交換機が行うサービス
内容判定処理のフローチャート。
【図10】第4の実施形態の移動通信システムの構成
図。
【図11】第4の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図12】第5の実施形態の移動通信システムの構成
図。
【図13】第5の実施形態において交換機が行うサービ
ス内容判定処理のフローチャート。
【図14】第5の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図15】第6の実施形態の移動通信システムの構成
図。
【図16】第6の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図17】第6の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図18】第6の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図19】第7の実施形態の移動通信システムの構成
図。
【図20】第7の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図21】第8の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図22】第8の実施形態において移動局が行うメッセ
ージ表示処理のフローチャート。
【図23】第9の実施形態の動作例を示すシーケンス
図。
【図24】第10の実施形態において交換機が行うサー
ビス内容判定処理のフローチャート。
【図25】第11の実施形態において交換機が行うサー
ビス内容判定処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…移動局、2a,2b…電波制御局、3a,3b…エ
リア、4…移動通信ネットワーク、5…交換機、6…位
置情報データベース、7a,7b…回線、8…コンサー
トホール、9…サービス情報データベース、10…公衆
網、11…電話機、12…トーキートランク、13…音
声メールシステム、14…ページャシステム、15…加
入者情報データベース、16…美術館、17…レストラ
ン、17−1…ダイニングルーム、17−2…ロビー、
18…オペレーションセンタ、201…アンテナ、20
2…無線部、203…通信部、204…回線インタフェ
ース、205…メモリ、206…プロセッサ、301…
アンテナ、302…無線部、303…通信部、304…
スピーカ、305…マイク、306…キーパッド、30
7…ディスプレイ、308…メモリ、309…プロセッ
サ、310…リンガー。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の移動局と、所定のエリア内をカバー
    し、該エリア内に存在する移動局との間で無線通信を行
    う複数の電波制御局と、複数の電波制御局を制御する交
    換機とを備えた移動通信システムにおいて、 上記複数の電波制御局および上記交換機のいずれか一方
    は、 上記複数の電波制御局が各々カバーするエリアのうちの
    予め定めたエリアについて、該エリアに存在する移動局
    に提供すべき、発信サービスおよび着信サービス以外の
    特殊なサービスを示すサービス情報を記憶しているサー
    ビス情報記憶手段と、 上記移動局から発信があった場合または上記移動局への
    着信があった場合に、該移動局が存在するエリアに対応
    するサービス情報を上記サービス情報記憶手段が記憶し
    ているならば、該サービス情報が示すサービスを該移動
    局に提供するサービス提供手段と、 上記サービス提供手段が提供したサービスの内容を示す
    メッセージを、該移動局に送信するサービス内容通知手
    段とを有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報
    は、対応するエリアに存在する移動局への着信を禁止す
    る旨を示すサービス情報であり、 上記サービス提供手段は、 上記移動局への着信があった場合に、該移動局の呼出し
    を禁止し、該移動局と該移動局への発信元との間の接続
    を禁止すると共に、該移動局に対して、着信があった旨
    を示すメッセージを送信し、 上記サービス内容通知手段は、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局に対
    して、該移動局が存在するエリアが着信を禁止するエリ
    アである旨を示すメッセージを送信することを特徴とす
    る移動通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報
    は、対応するエリアに存在する移動局への着信を禁止す
    る旨、および、対応するエリアに存在する移動局の加入
    者が通話するために移動すべき場所である移動対象場所
    を示すサービス情報であり、 上記サービス提供手段は、 上記移動局への着信があった場合に、該移動局を呼出
    し、該移動局と該移動局への発信元との間の接続を保留
    状態で接続すると共に、該移動局に対して、着信があっ
    た旨を示すメッセージを送信し、 上記サービス内容通知手段は、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局に対
    して、該移動局が存在するエリアが着信を禁止するエリ
    アである旨、および、該移動局が存在するエリアに対応
    する移動対象場所を示すメッセージを送信し、 上記サービス提供手段は、さらに、 サービスを提供した移動局が、予め定めた時間内に、該
    移動局が移動対象場所に移動した場合に、該移動局と該
    移動局への発信元との間を接続していた保留状態を解除
    することを特徴とする移動通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報
    は、対応するエリアに存在する移動局への着信を禁止す
    る時間帯である着信禁止時間帯を示すサービス情報であ
    り、 上記サービス提供手段は、 上記移動局への着信があった場合に、そのときの時刻
    が、該移動局が存在するエリアに対応するサービス情報
    が示す着信禁止時間帯であるならば、該移動局の呼出し
    を禁止し、該移動局と該移動局への発信元との間の接続
    を禁止すると共に、該移動局に対して、着信があった旨
    を示すメッセージを送信し、 上記サービス内容通知手段は、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局に対
    して、該移動局が存在するエリアが着信禁止時間帯にあ
    る旨、および、上記着信禁止時間帯が終了する時刻を示
    すメッセージを送信することを特徴とする移動通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス内容通知手段は、さらに、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局への
    発信元に対して、該移動局が存在するエリアが着信禁止
    時間帯にある旨、および、上記着信禁止時間帯が終了す
    る時刻を示す音声メッセージを送信することを特徴とす
    る移動通信システム。
  6. 【請求項6】請求項2〜5のいずれか記載の移動通信シ
    ステムにおいて、 着信を受付ける着信受付手段と、外部から入力する指示
    に従って、上記移動局に発信する発信手段と、外部から
    入力する指示に従って、上記着信受付手段が受付けた着
    信の発信元と上記発信手段が発信した発信先の移動局と
    の間を接続する接続手段とを有するオペレーションセン
    タを備え、 上記サービス提供手段は、 上記移動局への着信があった場合に、発信元が上記オペ
    レーションセンタであるならば、該移動局が存在するエ
    リアに対応するサービス情報とは無関係に、該移動局を
    呼出し、該移動局と上記オペレーションセンタとの間を
    接続することを特徴とする移動通信システム。
  7. 【請求項7】請求項2〜6のいずれか記載の移動通信シ
    ステムにおいて、 上記複数の電波制御局および上記交換機のいずれか一方
    は、 上記移動局の各々について、該移動局に提供されるサー
    ビスが上記サービス情報に影響されない1つ以上のエリ
    アを示す加入者情報を記憶している加入者情報記憶手段
    をさらに有し、 上記サービス提供手段は、 上記移動局への着信があった場合に、該移動局が存在す
    るエリアが、該移動局に対応する加入者情報に含まれて
    いるならば、該移動局が存在するエリアに対応するサー
    ビス情報とは無関係に、該移動局を呼出し、該移動局と
    該移動局への発信元との間を接続することを特徴とする
    移動通信システム。
  8. 【請求項8】請求項1記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報
    は、対応するエリアに存在する移動局からの発信を禁止
    する旨を示すサービス情報であり、 上記サービス提供手段は、 上記移動局から発信があった場合に、該移動局と該移動
    局の発信先との間の接続を禁止し、 上記サービス内容通知手段は、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局に対
    して、該移動局が存在するエリアが発信を禁止するエリ
    アである旨を示すメッセージを送信することを特徴とす
    る移動通信システム。
  9. 【請求項9】請求項1記載の移動通信システムにおい
    て、 上記サービス情報記憶手段が記憶しているサービス情報
    は、対応するエリアに存在する移動局からの発信を禁止
    する時間帯である発信禁止時間帯を示すサービス情報で
    あり、 上記サービス提供手段は、 上記移動局から発信があった場合に、そのときの時刻
    が、該移動局が存在するエリアに対応するサービス情報
    が示す発信禁止時間帯であるならば、該移動局と該移動
    局の発信先との間の接続を禁止し、 上記サービス内容通知手段は、 上記サービス提供手段がサービスを提供した移動局に対
    して、該移動局が存在するエリアが発信禁止時間帯にあ
    る旨、および、上記発信禁止時間帯が終了する時刻を示
    すメッセージを送信することを特徴とする移動通信シス
    テム。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の移動通信システ
    ムにおいて、 上記複数の電波制御局および上記交換機のいずれか一方
    は、 上記移動局の各々について、該移動局に提供されるサー
    ビスが上記サービス情報に影響されない1つ以上のエリ
    アを示す加入者情報を記憶している加入者情報記憶手段
    をさらに有し、 上記サービス提供手段は、 上記移動局から発信があった場合に、該移動局が存在す
    るエリアが、該移動局に対応する加入者情報に含まれて
    いるならば、該移動局が存在するエリアに対応するサー
    ビス情報とは無関係に、該移動局と該移動局の発信先と
    の間を接続することを特徴とする移動通信システム。
  11. 【請求項11】所定のエリア内をカバーし、該エリア内
    に存在する移動局との間で無線通信を行う電波制御局に
    おいて、 自身がカバーするエリアが予め定めたエリアである場合
    に、該エリアに存在する移動局に提供すべき、発信サー
    ビスおよび着信サービス以外の特殊なサービスを示すサ
    ービス情報を記憶しているサービス情報記憶手段と、 自身がカバーするエリアに存在する移動局から発信があ
    った場合、または、自身がカバーするエリアに存在する
    移動局への着信があった場合に、上記サービス情報記憶
    手段がサービス情報を記憶しているならば、該サービス
    情報が示すサービスを該移動局に提供するサービス提供
    手段と、 上記サービス提供手段が提供したサービスの内容を示す
    メッセージを、該移動局に送信するサービス内容通知手
    段とを有することを特徴とする電波制御局。
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