JPH09232409A - ウエハ保持装置 - Google Patents

ウエハ保持装置

Info

Publication number
JPH09232409A
JPH09232409A JP3500496A JP3500496A JPH09232409A JP H09232409 A JPH09232409 A JP H09232409A JP 3500496 A JP3500496 A JP 3500496A JP 3500496 A JP3500496 A JP 3500496A JP H09232409 A JPH09232409 A JP H09232409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
aluminum nitride
substrate member
substrate
alumina layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3500496A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Nagano
三郎 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP3500496A priority Critical patent/JPH09232409A/ja
Publication of JPH09232409A publication Critical patent/JPH09232409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/5025Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with ceramic materials
    • C04B41/5031Alumina
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00844Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 for electronic applications

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマを発生させたハロゲン系腐食性ガス
下、特に塩素系ガス下におけるウエハ保持装置の腐食を
低減し、ウエハへのパーティクルやコンタミネーション
の発生を防止するとともに、長期使用可能なウエハ保持
装置を提供する。 【解決手段】半導体ウエハや液晶用ガラス基板などのウ
エハを保持する基体を窒化アルミニウム質焼結体により
形成するとともに、上記基体の表面部を酸化処理した
り、被着でもってハロゲン系腐食性ガスに対し優れた耐
食性を有するアルミナ層を設けてウエハ保持装置を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や液晶
基板などの製造工程中において、ハロゲン系腐食性ガス
下で半導体ウエハや液晶用ガラス基板などのウエハを保
持するために使用するサセプタや静電チャックなどのウ
エハ保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置や液晶基板などの製造
工程中において、半導体ウエハや液晶用ガラス基板など
のウエハに薄膜を形成したり、エッチング加工を施した
りする過程においては、上記ウエハを保持するためにサ
セプタや静電チャックなどのウエハ保持装置が使用され
ている。
【0003】例えば、サセプタは円盤状をした基体から
なり、上記基体の保持面にウエハを載置するとともに、
リング状をしたクランプリングでもってウエハの周縁部
を押さえ付けて保持するようにしたものがあり、また、
静電チャックは、円盤状をした基体の内部に電極を埋設
したもので、上記基体の保持面にウエハを載置し、ウエ
ハと電極との間に電圧を印加することで、ウエハを保持
面上に静電吸着させて保持するようにしたものがあっ
た。また、この種のウエハ保持装置にはウエハを加熱す
るために基体の内部に抵抗発熱体を内蔵したものや後付
けによりヒータを設けたもの、さらにはハロゲンランプ
などにより間接的に加熱するようにしたものがあった。
【0004】そして、これらのウエハ保持装置はプラズ
マを発生させたハロゲン系腐食性ガス下で使用されると
ともに、ウエハを均一に加熱しなければならないことか
ら、基体を耐食性に優れるとともに、高い熱伝導率を有
する材質により形成する必要があり、窒化アルミニウム
質焼結体により形成したものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハロゲン系
腐食性ガスには主としてフッ素系ガスと塩素系ガスの2
種類が使用されているのであるが、窒化アルミニウム質
焼結体からなるウエハ保持装置はフッ素系ガスに対して
は高い耐食性を有しているものの、塩素系ガスに対して
は短期間のうちに腐食してしまうといった課題があっ
た。
【0006】これは、ハロゲン系腐食性ガスがフッ素系
ガスである場合、基体の表面を構成する窒化アルミニウ
ムとプラズマによりラジカル化されたフッ素ラジカルと
が反応しAl−F化合物を形成し、このAl−F化合物
が保護膜として基体の表面に被覆されることからそれ以
上の反応が起こり難いのに対し、ハロゲン系腐食性ガス
が塩素系ガスである場合には、基体を構成する窒化アル
ミニウムとプラズマによりラジカル化された塩素ラジカ
ルとが反応してAl−Cl化合物を形成するのである
が、このAl−Cl化合物は124℃の温度においても
10torrの蒸気圧を有する物質であるために絶えず
昇華し、基体の表面で上記反応が進むために腐食され易
かった。
【0007】その為、薄膜形成時は勿論のこと、処理温
度が室温〜300℃と低いエッチング工程やクリーニン
グ工程においても塩素系ガスにより窒化アルミニウム質
焼結体からなるウエハ保持装置の表面が大きく腐食する
ことからパーティクルやコンタミネーションの原因とな
りウエハに悪影響を与えていた。
【0008】そこで、本件発明者は塩素系ガスおよびフ
ッ素系ガスに対しても優れた耐食性を有する材質につい
て研究を重ねたところ、アルミナが優れていることを見
出した。
【0009】即ち、アルミナを構成するAlとOの結合
エネルギーは窒化アルミニウムを構成するAlとNの結
合エネルギーに比べて大きいことから、塩素ラジカルと
の反応が窒化アルミニウムに比べて少なく、昇華し易い
Al−Cl化合物の生成を少なくできることから塩素系
ガスに対し優れた耐食性を有していた。しかも、アルミ
ナはフッ素系ガスに対しても窒化アルミニウムと同様に
フッ素ラジカルと反応してAl−F化合物を形成し、こ
のAl−F化合物が保護膜として被覆されることから高
い耐食性を有していた。
【0010】ただし、アルミナは塩素系ガスおよびフッ
素系ガスに対し優れた耐食性を有しているものの、熱伝
導率がそれほど良くなく、基体をアルミナ質焼結体によ
り形成したウエハ保持装置では加熱手段からの熱を速や
かに伝達することができず、保持面に保持したウエハを
均一に加熱することができなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、ハロゲン系腐食性ガス下で半導体ウエハや液
晶用ガラス基板などのウエハを保持する基体を窒化アル
ミニウム質焼結体により形成するとともに、上記基体の
表面部にアルミナ層を設けてサセプタや静電チャックな
どのウエハ保持装置を構成したものである。
【0012】また、本発明は上記アルミナ層を窒化アル
ミニウム質焼結体からなる基体の表面部を酸化処理して
形成したり、基体の表面部に被着でもって形成したもの
であり、上記アルミナ層の層厚みを2μm以上としたも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】本発明は、ウエハ保持装置を構成する基体
を優れた熱伝導率を有する窒化アルミニウム質焼結体に
より形成してあることから、ヒータやハロゲンランプな
どの加熱手段による熱を速やかに伝達し、基体の保持面
に保持したウエハを均一に加熱することができる。
【0015】また、ウエハ保持装置の表面部には酸化処
理を施したり、被着によってハロゲン系腐食性ガス、特
に塩素系ガスに対しても優れた耐食性を有するアルミナ
層を設けてあることから、プラズマを発生させたハロゲ
ン系腐食性ガス下で使用したとしても基体の表面が腐食
を受けることは殆どなく、パーティクルやウエハへのコ
ンタミネーションを防止することができる。特に、酸化
処理を施してアルミナ層を形成したものでは、基体をな
す窒化アルミニウム質焼結体とアルミナ層との間に若干
の熱膨張差があるものの、窒化アルミニウム質焼結体の
アルミニウム(Al)と大気中の酸素(O)とを反応さ
せて形成してあるため、加熱手段によりウエハ保持装置
を高温に加熱したとしても剥離の恐れがなく、薄膜形成
時に使用するウエハ保持装置を形成するのに好適であ
る。
【0016】ただし、ウエハ保持装置の表面部を酸化処
理することによりアルミナ層を形成したウエハ保持装置
を得るには基体を緻密でかつ高純度の窒化アルミニウム
質焼結体により形成することが必要がある。
【0017】即ち、窒化アルミニウム質焼結体が緻密で
ないと、基体の表面部には微小なボイドが多数存在する
ために塵埃等が溜まり易くパーティクルの発生につなが
り、また、窒化アルミニウム質焼結体の純度が低いと他
に添加している助剤や不純物の量が多くなるために、こ
れらがウエハへのコンタミネーションの原因となり、ウ
エハ上の微小回路パターンの絶縁破壊を生じたり、ある
いはウエハの平坦精度が損なわれることによりウエハに
均一な成膜や高精度の加工を施すことができなくなる恐
れがあるからである。しかも、窒化アルミニウム質焼結
体の純度が低いと酸化処理により形成したアルミナ層中
に多量の不純物が残留し、この不純物がハロゲン系腐食
性ガスと反応することから十分な耐蝕性が得られないと
いった恐れもある。
【0018】その為、基体を構成する窒化アルミニウム
質焼結体としては純度99.5%以上、さらに好ましく
は99.9%以上のものが良い。このような窒化アルミ
ニウム質焼結体中には殆ど粒界相が存在しないためにハ
ロゲン系腐食性ガスに対して腐食され難く、また、熱伝
導率でも65W/mk以上の優れた熱伝導率を有してお
り、ヒータやハロゲンランプなどの加熱手段からの熱を
速やかに伝達し、ウエハを均一に加熱することができ
る。
【0019】また、緻密度合いを示す相対密度としては
99.3%以上、さらには99.5%以上のものが良
く、ハロゲン系腐食性ガス下での耐食性を高めるととも
に、パーティクルの発生を大幅に低減することができ
る。なお、基体を構成する窒化アルミニウム質焼結体の
平均結晶粒子径としては5〜50μm、好ましくは20
〜30μmのものが良い。
【0020】一方、ウエハ保持装置の表面に被着部でも
ってアルミナ層を形成するには、溶射やCVD法、PV
D法などの薄膜形成手段を用いれば良い。上記薄膜形成
手段により形成したアルミナ層は緻密でかつ不純物が殆
ど含まれていない高純度のアルミナ層からなるため、そ
の表面にはボイドが殆どなくウエハへの塵埃等の付着を
防ぐことができるとともに、ウエハへのコンタミネーシ
ョンを防止することができる。その為、ウエハ上の回路
パターンの絶縁破壊を防ぎ、ウエハに均一な成膜や高精
度の加工を施すことができる。
【0021】また、被着でもってアルミナ層を形成する
場合、基体を構成する窒化アルミニウム質焼結体として
は、前述した高純度の窒化アルミニウム質焼結体を用い
ることもできるが、基体の表面部にはハロゲン系腐食性
ガスに対し優れた耐食性を有するアルミナ層を設けてあ
るため、上記高純度のものに限らず、AlN含有量9
1.0〜99.5重量%に対し、焼結助剤としてY2
3 、Er2 3 、Yb23 などの周期律表3a族元素
酸化物を0.5〜9重量%の割合で添加した窒化アルミ
ニウム質焼結体を用いても良い。上記周期律表3a族元
素酸化物を添加した窒化アルミニウム質焼結体は熱伝導
率150〜190W/mkを有するものとすることがで
きる。さらに焼成過程で上記助剤成分を0.001〜1
重量%程度にまで揮散させることによって熱伝導率を1
80〜250W/mkとすることもできる。その為、基
体を構成する材質として助剤を添加した窒化アルミニウ
ム質焼結体を用いれば、ヒータやハロゲンランプなどの
加熱手段により直ちにウエハ保持装置を加熱し、その保
持面に保持するウエハを均一に加熱することができる。
【0022】ところで、ウエハ保持装置に設けるアルミ
ナ層の最適な層厚みとしては2〜30μm、好ましくは
5〜25μmとすることが望ましい。
【0023】これはアルミナ層の膜厚みが2μm未満で
あると、薄すぎるために耐食性に優れたアルミナ層を設
けたとしても比較的短い期間でハロゲン系腐食性ガスと
接触する基体の表面部が腐食してしまうからである。ま
た、被着によってアルミナ層を形成したものにあって
は、層厚みが均一なアルミナ層を得ることができないと
いった問題もある。逆に、層厚みが30μmより大きく
なると、基体をなす窒化アルミニウム質焼結体とアルミ
ナ層との間の熱膨張差が顕在化し、加熱に伴いクラック
が発生してアルミナ層が剥離してしまうからである。
【0024】なお、アルミナ層は少なくともハロゲン系
腐食性ガスと接触するウエハ保持装置の表面部に設けて
あれば良い。
【0025】
【実施例】以下、本発明実施例について説明する。図1
は本発明実施例に係るウエハ保持装置の一例である静電
チャック1を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は
(a)のX−X線断面図である。
【0026】図1(a)、(b)に示す静電チャック1
は、円盤状をした基体2の内部上方に静電電極5を、内
部下方には抵抗発熱体6をそれぞれ埋設してあり、上記
基体2の裏面7には前記静電電極5および抵抗発熱体6
に連通する内孔2c、2dをそれぞれ穿設し、各々の内
孔2c、2dにタングステン、モリブデン、Fe-Co-Ni合
金などの金属からなるリード端子8、9を接合するとと
もに、基体2の保持面3には同心円状の凹溝2aと放射
状の凹溝2bからなる平面的パターンを形成し、その中
央には上記凹溝2a、2bにHe等のガスを供給するた
めの貫通孔10を穿設してある。
【0027】また、上記基体2は熱伝導率90W/mk
程度を有し、緻密でかつ純度99.9%以上の窒化アル
ミニウム質焼結体により形成するとともに、基体2の全
面に酸化処理を施して層厚みの幅Tが2〜30μmのア
ルミナ層4を設けてある。
【0028】図1(a)、(b)に示す静電チャック1
を製造するには、純度99.9%以上のAlN粉末にバ
インダーと溶媒を添加混合して泥漿とし、ドクターブレ
ード法などのテープ成形法により誘電体層及び2枚のセ
ラミック基盤をなすグリーンシートを作製する。そのう
ち誘電体層をなすグリーンシートの下面に静電電極5用
の電極材としてタングステン、モリブデン、炭化チタ
ン、窒化チタン、炭化タングステンなどからなるペース
トを塗布し、セラミック基盤をなす1枚のグリーンシー
トの下面には抵抗発熱体6用の電極材としてタングステ
ン、モリブデン、炭化チタン、窒化チタン、炭化タング
ステンなどからなるペーストを塗布する。
【0029】そして、これらを順次積層して上面から誘
電体層、静電電極、セラミック基盤、ヒータ電極、セラ
ミック基盤からなる積層体を形成する。なお、上記ペー
ストには窒化アルミニウム粉末を若干添加しても良く、
このように窒化アルミニウム粉末を混ぜることで基体2
をなすグリーンシートとの熱膨張差をできるだけなくし
て密着性を高めることができる。
【0030】しかるのち、得られた積層体に切削加工を
施して円板状の板状体としたあと、窒素雰囲気下で20
00℃程度の温度で焼成することにより、内部上方に静
電電極5を内部下方に抵抗発熱体6をそれぞれ埋設して
なる基体2を得ることができる。
【0031】次に、上記基体2の静電電極5が埋設され
ている側の表面に研摩加工を施して保持面3を形成し、
該保持面3にショットブラスト加工等の加工方法でもっ
て同心円状の凹溝2aと保持面3の中心から放射状に延
びる凹溝2bとからなる平面的パターンを形成するとと
もに、基体2の中央に貫通孔10を穿設する。そして、
上記基体2を大気雰囲気下で1100℃程度の温度で酸
化処理して基体2の全面に層厚みの幅Tが2〜30μm
のアルミナ層4を形成し、次に基体2の裏面7に上記静
電電極5および抵抗発熱体6に連通する内孔2c、2d
をそれぞれ穿設したあと、該内孔2c、2dにタングス
テン、モリブデン、Fe-Co-Ni合金などからなるリード端
子8、9を挿入し、ロウ材(不図示)でもって接合する
ことにより図1(a)、(b)に示す静電チャック1を
得ることができる。
【0032】次に、図2は本発明実施例に係るウエハ保
持装置の他の例である静電チャック11を示す図であ
り、(a)は斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図
である。
【0033】図2(a)、(b)に示す静電チャック1
1は、円盤状をした基体12の内部に静電電極15を埋
設するとともに、上記基体12の裏面16には抵抗発熱
体17を埋設した窒化アルミニウム質焼結体や窒化珪素
質焼結体からなるセラミックヒータ18を接着剤19で
もって固着してあり、前記基体12およびセラミックヒ
ータ18には各々に埋設する静電電極15および抵抗発
熱体17に連通する内孔12c 、18dと貫通孔18cを穿設
し、各内孔12c、18dにタングステン、モリブデン、Fe
-Co-Ni合金などの金属からなるリード端子20、21を
接合してある。
【0034】また、上記基体12はY2 3 、Er2
3 、Yb2 3 などの周期律表3a族元素酸化物を含有
した窒化アルミニウム質焼結体により形成するととも
に、基体12の保持面13および側面13’にはCVD
法によって層厚みの幅Tが2〜30μmのアルミナ層1
4を設けてある。
【0035】図2(a)、(b)に示す静電チャック1
1を製造するには、純度99.9%以上のAlN粉末を
91.0〜99.5重量%に対し、焼結助剤としてY2
3、Er2 3 、Yb2 3 などの周期律表3a族元
素酸化物を0.5〜9.0重量%の範囲で添加し、さら
にバインダーと溶媒を添加混合して泥漿とし、ドクター
ブレード法などのテープ成形法により誘電体層及びセラ
ミック基盤をなすグリーンシートを作製する。そのうち
誘電体層をなすグリーンシートの下面に静電電極15用
の電極材としてタングステン、モリブデン、炭化チタ
ン、窒化チタン、炭化タングステンなどからなるペース
トを塗布し、これらを順次積層して上面から誘電体層、
静電電極、セラミック基盤からなる積層体を形成する。
なお、上記ペーストには窒化アルミニウム粉末を若干添
加しても良く、このように窒化アルミニウム粉末を混ぜ
ることで基体2をなすグリーンシートとの熱膨張差をで
きるだけなくして密着性を高めることができる。
【0036】しかるのち、得られた積層体に切削加工を
施して円板状の板状体としたあと、窒素雰囲気下で17
50〜1950℃の温度で焼成することにより、静電電
極15を埋設してなる基体12を形成し、該基体12の
静電電極15が埋設されている側の表面を研摩加工する
ことにより保持面13を形成する。
【0037】そして、上記基体12の保持面13および
側面13’にCVD法によって層厚み幅Tが2〜30μ
mのアルミナ層14を形成し、その後、静電電極15に
連通する内孔12cを基体12の裏面16に穿設し、該内
孔12cにタングステン、モリブデン、Fe-Co-Ni合金など
からなるリード端子20を挿入し、ロウ材(不図示)で
もって接合することにより静電チャック本体を形成す
る。
【0038】一方、円盤状のセラミックヒータ18には
上記静電電極15用のリード端子20が挿通できる貫通
孔18c と内部に埋設する抵抗発熱体17と連通する内孔
18dをそれぞれ穿設し、上記内孔18d にタングステン、
モリブデン、Fe-Co-Ni合金などからなるリード端子21
を挿入してロウ付け固定する。
【0039】しかるのち、静電チャック本体を構成する
基体12の裏面16にセラミックヒータ18を接着剤1
9でもって固着することにより図2(a)、(b)に示
す静電チャック11を得ることできる。
【0040】ところで、図1(a)、(b)および図2
(a)、(b)に示す静電チャック1、11を用いて例
えば半導体ウエハからなるウエハ30を保持するには、
まず、静電チャック1、11の保持面3、13にウエハ
30を載置し、該ウエハ30及び静電電極5、15間に
電圧を印加することによりウエハ30と保持面3、13
との間に誘電分極によるクーロン力や微小な漏れ電流に
よるジョンソン・ラーベック力を発生させてウエハ30
を保持面3、13に静電吸着させることができるととも
に、抵抗発熱体6、17に通電して発熱させることによ
り、静電チャック1、11を直ちに加熱してウエハ30
を均一に加熱することができる。
【0041】その為、これらの静電チャック1、11を
成膜装置に用いれば、ウエハ30に膜厚が均一な薄膜を
成膜することができ、エッチング装置に用いれば、高精
度にウエハ30を加工することができる。しかも、静電
チャック1、11の表面部には酸化処理および被着によ
って形成したアルミナ層4、14を設けてあるため、プ
ラズマを発生させた塩素系ガス下で使用したとしても基
体2、12の表面部においてAl−Cl化合物が生成さ
れ難く殆ど腐食を受けることがなく、また、フッ素系ガ
ス下で使用した場合には、基体2、12の表面部にAl
−F化合物からなる保護膜を形成することができるため
腐食され難いというように、ハロゲン系腐食性ガス下で
の使用においても長期使用可能な静電チャック1、11
とすることができる。
【0042】さらに、図3は本発明実施例に係るウエハ
保持装置の他の例であるサセプタ21を示す図であり、
(a)は斜視図、(b)は(a)のZ−Z線断面図であ
る。
【0043】図3(a)、(b)に示すサセプタ21
は、円盤状をした基体22を熱伝導率90W/mk程度
を有し、緻密でかつ純度99.9%以上の窒化アルミニ
ウム質焼結体により形成してあり、基体22の一方の表
面を保持面23としてある。また、上記保持面23を含
む基体22の全面には酸化処理を施して層厚みの幅Tが
2〜30μmのアルミナ層24を設けてある。
【0044】なお、サセプタ21の保持面23において
ウエハ30の周縁部を覆うリング体27は、ウエハ30
を押さえ付けて保持するためのクランプ28であり、ア
ルミナ質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体により形成
してある。
【0045】図3(a)、(b)に示すサセプタ21を
製造するには、純度99.9%以上のAlN粉末にバイ
ンダーと溶媒を添加して混練乾燥させることにより造粒
体を製作し、この造粒体を型内に充填してラバープレス
法やメカプレス法により成形体を形成し、該成形体に切
削加工を施して円板状の板状体としたあと、窒素雰囲気
下で2000℃程度の温度で焼成して基体22を形成
し、該基体22の一方の表面に研摩加工を施して保持面
23を形成する。しかるのち上記基体22を大気雰囲気
下で1100℃程度の温度で酸化処理することにより基
体22の全面に層厚みの幅Tが2〜30μmのアルミナ
層24を形成することにより図3(a)、(b)に示す
サセプタ21を得ることができる。
【0046】このサセプタ21を用いて例えば半導体ウ
エハからなるウエハ30を保持するには、保持面23に
ウエハ30を載置し、ウエハ30の周縁部をクランプ2
8で押さえ付けて保持するとともに、基体22の裏面2
5にハロゲンランプ(不図示)の光を集光させて照射す
ることによりサセプタ22を直ちに加熱し、保持面23
に保持するウエハ30を均一に加熱することができる。
また、基体22の全面にはアルミナ層24を設けてある
ことから、プラズマを発生させた塩素系ガスやフッ素系
ガス下で使用したとしても腐食を受け難く、長期使用可
能なサセプタ21とすることができる。
【0047】その為、このサセプタ21を成膜装置に用
いれば、ウエハ30に膜厚が均一な薄膜を成膜すること
ができるとともに、エッチング装置に用いれば、ウエハ
30に高精度の加工を施すことができる。
【0048】(実験例)ここで、アルミナ焼結体からな
る基盤、窒化アルミニウム質焼結体からなる基盤、表面
部に酸化処理を施してアルミナ層を設けた窒化アルミニ
ウム質焼結体からなる基盤、および表面部に被着でもっ
てアルミナ層を設けた窒化アルミニウム質焼結体からな
る基盤を各々2枚ずつ試作し、これらをプラズマを発生
させたハロゲン系腐食性ガスに曝した時の耐食性につい
て実験を行った。
【0049】ハロゲン系腐食性ガスとしてはフッ素系ガ
スと塩素系ガスの2種類を用意し、フッ素系ガスとして
100%のSF6 を、塩素系ガスとして100%のCl
2 をそれぞれ流し、高周波プラズマを発生させた状態で
50時間放置した。
【0050】そして、標準試料として純度99.5%、
相対密度97%のアルミナ焼結体からなる基盤の実験前
後の重量減少量を測定し、この値を1とした時の各試料
の比率を算出した。
【0051】それぞれの特性および結果は表1に示す通
りである。
【0052】
【表1】
【0053】この結果、フッ素系ガスに対しては試料N
o.1のアルミナ焼結体、試料No.2および3の窒化
アルミニウム質焼結体、試料No.4の表面部に酸化処
理を施して形成したアルミナ層、および試料No.5の
表面部に被着でもって形成したアルミナ層は共に殆ど腐
食することがなかった。
【0054】一方、塩素系ガスに対して、試料No.2
および3の窒化アルミニウム質焼結体は双方とも大きく
摩耗したが、試料No.1のアルミナ焼結体、試料N
o.4の表面部に酸化処理を施して形成したアルミナ
層、および試料No.5の表面部に被着でもって形成し
たアルミナ層においてはフッ素系ガスに曝した時と同様
に殆ど腐食することがなかった。
【0055】このことから、ウエハ保持装置の表面部に
アルミナ層を形成すれば、フッ素系ガスおよび塩素系ガ
スの両ハロゲン系腐食性ガスに対し優れた耐食性を有す
るため、長期使用可能なウエハ保持装置とすることがで
きることが判る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明は半導体ウエハや
液晶用ガラス基板などのウエハを保持する基体を窒化ア
ルミニウム質焼結体により形成するとともに、上記基体
の表面部を酸化処理したり、被着でもってハロゲン系腐
食性ガスに対し優れた耐食性を有するアルミナ層を設け
てウエハ保持装置を構成したことにより、プラズマを発
生させたフッ素系ガス下や塩素系ガス下で使用したとし
ても基体の表面部が腐食を受けることがなく、保持面上
に保持するウエハにパーティクルやコンタミネーション
を生じる恐れがなく、長期使用可能なウエハ保持装置を
提供することができる。
【0057】しかも、上記基体は優れた熱伝導率を有す
る窒化アルミニウム質焼結体により形成してあることか
ら、ヒータやハロゲンランプなどの加熱手段からの熱を
速やかに伝達してウエハを均一に加熱することができ
る。
【0058】その為、これらのウエハ保持装置を成膜装
置に用いれば、ウエハ上に膜厚の均一な薄膜を形成する
ことができるとともに、エッチング装置に用いれば、ウ
エハに高精度の加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエハ保持装置の一例である静電
チャックを示す図であり、(a)は斜視図、(b)はX
−X線断面図である。
【図2】本発明に係るウエハ保持装置の一例である他の
静電チャックを示す図であり、(a)は斜視図、(b)
はY−Y線断面図である。
【図3】本発明に係るウエハ保持装置の一例であるサセ
プタを示す図であり、(a)は斜視図、(b)はZ−Z
線断面図である。
【符号の説明】
1 静電チャック、2 基体、3 保持面、4 アルミ
ナ層、5 静電電極、6 抵抗発熱体、7 リード端
子、30 ウエハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン系腐食性ガス下で半導体ウエハや
    液晶用ガラス基板などのウエハを保持する基体を窒化ア
    ルミニウム質焼結体により構成するとともに、上記基体
    の表面部にアルミナ層を設けたことを特徴とするウエハ
    保持装置。
  2. 【請求項2】上記アルミナ層が窒化アルミニウム質焼結
    体からなる基体の表面部を酸化処理して形成したもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のウエハ保持装
    置。
  3. 【請求項3】上記アルミナ層が窒化アルミニウム質焼結
    体からなる基体の表面部に被着でもって形成したもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のウエハ保持装
    置。
  4. 【請求項4】上記アルミナ層の層厚みが2μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のウエ
    ハ保持装置。
JP3500496A 1996-02-22 1996-02-22 ウエハ保持装置 Pending JPH09232409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3500496A JPH09232409A (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ウエハ保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3500496A JPH09232409A (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ウエハ保持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09232409A true JPH09232409A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12429961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3500496A Pending JPH09232409A (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ウエハ保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09232409A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359281A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ及びその製造方法
US6600217B2 (en) * 2000-02-14 2003-07-29 Fujitsu Limited Mounting substrate and mounting method for semiconductor device
WO2005070851A1 (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Tokuyama Corporation 表面に酸化物層を有する非酸化物セラミックス、その製造方法およびその用途
JP2005277335A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Kyocera Corp ウェハ支持部材
JP2017147126A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日本特殊陶業株式会社 セラミックスヒータの製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6600217B2 (en) * 2000-02-14 2003-07-29 Fujitsu Limited Mounting substrate and mounting method for semiconductor device
JP2002359281A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ及びその製造方法
WO2005070851A1 (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Tokuyama Corporation 表面に酸化物層を有する非酸化物セラミックス、その製造方法およびその用途
JPWO2005070851A1 (ja) * 2004-01-23 2007-09-06 株式会社トクヤマ 表面に酸化物層を有する非酸化物セラミックス、その製造方法およびその用途
KR100821607B1 (ko) * 2004-01-23 2008-04-15 가부시끼가이샤 도꾸야마 표면에 산화물층을 갖는 비산화물 세라믹스, 그 제조 방법및 그 용도
JP4772507B2 (ja) * 2004-01-23 2011-09-14 株式会社トクヤマ 表面に酸化物層を有する非酸化物セラミックス、その製造方法およびその用途
JP2005277335A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Kyocera Corp ウェハ支持部材
JP2017147126A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日本特殊陶業株式会社 セラミックスヒータの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1602635B1 (en) Manufacturing method for sintered body with buried metallic member
JP4744855B2 (ja) 静電チャック
TWI308366B (ja)
JP4482472B2 (ja) 静電チャック及びその製造方法
JPH11312729A (ja) 静電チャック
JP2005150506A (ja) 半導体製造装置
JP2003258068A (ja) 半導体/液晶製造装置
KR20080091072A (ko) 웨이퍼 유지체와 그 제조 방법 및 반도체 제조 장치
JP2008004926A (ja) ウエハ保持体とその製造方法及び半導体製造装置
JP4369765B2 (ja) 静電チャック
JP2001308165A (ja) サセプタ及びその製造方法
JPH09270454A (ja) ウエハ保持装置
JP4031419B2 (ja) 静電チャック及びその製造方法
JPH09232409A (ja) ウエハ保持装置
JP3767719B2 (ja) 静電吸着装置
JP4439102B2 (ja) 静電チャック
JP3370489B2 (ja) 静電チャック
JP2005150370A (ja) 静電チャック
JP2002170871A (ja) 静電チャック
JP3180998B2 (ja) 静電チャック
JP3623107B2 (ja) 静電チャック
JP3854145B2 (ja) ウエハ支持部材
JP3370532B2 (ja) 静電チャック
JPH10189698A (ja) 静電チャック
JP2003017223A (ja) セラミックヒータ及びセラミックヒータ内臓型静電チャック