JPH09225808A - 渦流バレル加工機 - Google Patents

渦流バレル加工機

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JPH09225808A
JPH09225808A JP8038428A JP3842896A JPH09225808A JP H09225808 A JPH09225808 A JP H09225808A JP 8038428 A JP8038428 A JP 8038428A JP 3842896 A JP3842896 A JP 3842896A JP H09225808 A JPH09225808 A JP H09225808A
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久峰 小林
Katsuhiro Izuhara
勝宏 出原
Akihito Fujishiro
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    • B24B31/108Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving other means for tumbling of work involving a sectioned bowl, one part of which, e.g. its wall, is stationary and the other part of which is moved, e.g. rotated
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、固定槽と回転槽の対向間隙部の
熱膨張による変化を可及的に小さくすることを目的とし
たものである。 【課題解決の手段】 円筒状の固定槽とその下部を閉鎖
するように設置した回転槽とにより構成したバレル加工
機において、固定槽の内側下部のライニング層が固定槽
壁側に熱膨張できるべく少くとも固定槽と回転槽の微小
間隙部に対応する高さに所定幅でライニング層の熱膨張
許容手段を環状に配設したことを特徴とした渦流バレル
加工機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、渦流バレル加
工機における固定槽と回転槽の対向間隙を温度変化及び
水分量変化に関係なく一定に保つことを目的とした渦流
バレル加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来固定槽と、回転槽の対向間隙部の熱
膨張による変化を防止する手段としては、回転槽の外周
寄りのライニング層内部に、ライニングの熱膨張変形を
規制するストッパーを設けた発明、考案がある(特開平
5−38670号、実開平3−1130358号)。ま
た固定槽と回転槽の対向微小間隙部の材質を異種の材質
とした考案がある(実開昭57−53858号)。更に
固定槽と回転槽の対向間隙部を上下方向に調整できるよ
うにした考案もあった(実開昭51−62191号)。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記において、回転槽の
ライニング中にストッパーを設ける発明考案は、長時間
苛酷な使用に際し、熱膨張による間隙の縮少を防止でき
なくなるのみならず、ライニング層の摩耗により、スト
ッパーが露出すると、再ライニングしなければならない
ので、耐久寿命の短縮化を免れなかった。
【0004】またバイメタルストッパーを用いると、コ
ストアップになる問題点があった。前記において、間隙
部に異種の材質を使用するとどちらかの磨耗が早くなる
ため耐久寿命が短くなり、更に間隙部を上下方向に調整
するものは、調整機構が必要となってコストアップにな
るのみならず、シール性を害するおそれが生じるなどの
問題点があった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この発明は、前記ライニン
グ層の熱膨張の方向性を検討するに固定槽においては金
属固定槽側へ熱膨脹すべき所、金属壁に阻まれて固定槽
の中心側(間隙を狭める側)へ熱膨張することが判明し
た。そこで金属固定槽の内壁と、ライニング層の外壁と
の間に、ライニング層の熱膨張に対応して変形できる層
を上下所定幅に亘り環状に配置することにより、前記従
来の問題点を解決したのである。
【0006】即ちこの発明は、円筒状の固定槽とその下
部を閉鎖するように設置した回転槽とにより構成したバ
レル加工機において、固定槽の内側下部のライニング層
が固定槽壁側に熱膨張できるべく少くとも固定槽と回転
槽の微小間隙部に対応する高さに所定幅でライニング層
の熱膨張許容手段を環状に配設したことを特徴とした渦
流バレル加工機である。また他の発明は、ライニング層
の熱膨張許容手段は、ライニング層と固定槽の金属壁と
の間に、ライニング層の熱膨張により容易に変形できる
弾性層又は空気層を単独又は併用により介装して構成し
たものであり、固定槽を、鋳鉄固定槽の内壁にウレタン
ライニング層を設けて構成し、前記鋳鉄固定槽の内壁
と、前記ウレタンライニング層の外壁との間に、連続発
泡材層を介装したものである。
【0007】更に他の発明は、円筒状の固定槽と、その
下部を閉鎖するように設置した回転槽とにより構成した
バレル加工機において、固定槽を回転槽のライニングと
同材質製としたことを特徴とする渦流バレル加工機であ
る。次にライニング層の熱膨張許容手段は、鋳鉄固定槽
の内壁に面するライニング層外壁を凹凸に形成したもの
である。
【0008】前記における連続発泡材層又は空気層は環
状に設けるが、その幅は、調整すべき間隙の上下幅の少
くとも3倍程度あった方が好ましい。実用上ライニング
層の熱膨張が間隙に影響を及ぼさない幅とする。
【0009】また連続発泡材層の厚さは、ライニング層
の熱膨張量を吸収できる厚さである。例えば槽温度60
℃〜70℃の際に0.5〜1.5mmの熱膨張があるとす
れば、前記発泡材層の厚さは、少くとも6mm必要であ
る。尤も空気層の場合には、厚さ4mmもあれば十分目的
を達成すると思われる。
【0010】次に回転槽のライニング層は外周側(間隙
を狭める側)へ熱膨張するが、固定層のライニング層も
外周側(間隙を広める側)へ熱膨張するので、両者の熱
膨張差がない場合に固定槽と回転槽の対向部の間隙は一
定(設計寸法)に保たれる。従って、固定槽と回転槽の
対向部の間隙を常時一定に保つ為には、回転槽のライニ
ング層の外側(間隙側)への熱膨張量と、固定層のライ
ニング層の外側(間隙を広くする側)への熱膨張量とが
各温度範囲において相対関係を保つことが望ましい。
【0011】前記において、固定槽のライニング層が厚
く、回転槽のライニング層が薄い場合には、固定槽側の
ライニング層の熱膨張量が大きくなるので、温度が高く
なるにつれて発泡材層の変形抵抗力を増加させて、ライ
ニング層の一部を内方へ膨張させるような調整もでき
る。そこで前記発泡材層を必要厚さ例えば6mmとするこ
となく、例えば厚さ4mmとすることにより、当初は円滑
に外側へ熱膨張し、温度上昇につれて熱膨張量が大きく
なれば、外側への熱膨張と、内側への熱膨張とに分れる
ようにすることも一方法である。前記方法は連続発泡材
層の厚さのみならず、前記発泡材層を設ける幅の調整に
よっても目的を達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明は、金属固定槽の内壁と
ライニング層の外壁との間へ固定槽と回転槽の間隙の高
さ付近へ変形可能な層を設けたので、固定槽のライニン
グ層は、前記変形可能な層側へ熱膨張する。そこで固定
槽と回転槽の対向間隙を温度変化に拘らず一定に保つこ
とができる。
【0013】また固定槽を回転槽のライニングと同材質
で形成した場合には、回転槽が外側へ熱膨張しても固定
槽全体が外側へ熱膨張するので間隙は一定に保たれる。
【0014】
【実施例1】鋳鉄固定槽1の内側へウレタンライニング
層2を一体的に設けて固定槽3を構成する。一方前記固
定槽3の下端部を塞ぐように、鋳鉄回転槽4の上部へウ
レタンライニング層5を設けて回転槽6を構成する。前
記固定槽3の下部における鋳鉄固定槽1の内壁と、ウレ
タンライニング層2の外壁との間へ、所定厚さ(例えば
6mm)の連続発泡のネオプレンゴム板7を環状に介装す
る。前記ネオプレンゴム板7の上下幅は例えば70mmと
する。この上下幅及び厚さは、ウレタンライニング層2
の熱膨張が固定層3と回転槽6の対向間隙Sを変化させ
ないこと又はほぼ等しく保つことを条件にして定める。
【0015】前記固定槽3の下部内側へ回転槽6を回転
自在に遊嵌し、両者間に微小間隙(例えば0.1〜1m
m)を保って対向させる。図中8は空気抜孔で、ウレタ
ンライニング層2が熱膨張して連続発泡のネオプレンゴ
ム板7を変形させた時に内包された空気を排出するため
のものである。9は回転軸、10は固定槽3の支持底で
ある。前記実施例において、回転槽6上へワークと研磨
材を入れて回転槽6を回転すると、加工の進行に伴って
固定槽3及び回転槽6が温度上昇する(例えば60℃前
後)。そこで回転槽6のウレタンライニング層5は矢示
11(外周側)の方向へ熱膨張する(間隙Sは狭くなる
側)、固定槽3のライニング層2は矢示12のように鋳
鉄固定槽1の内壁側へ熱膨張する(間隙Sは広くなる
側)。そこで前記ウレタンライニング層2、5の間隙S
に及ぼす熱膨張量が等しい場合には間隙Sは一定量であ
るが、ウレタンライニング層5の熱膨張量がウレタライ
ニング層2の熱膨張量より小さいと、間隙Sは大きくな
る。そこで両熱膨張量が等しくなるように、各部(ウレ
タンライニング厚さ、ネオプレンゴム板の厚さと幅)を
調整すれば、バレル加工機を長時間苛酷な条件で使用し
ても前記間隙Sを一定に保つことができる。
【0016】
【実施例2】図3の実施例は、実施例1における連続発
泡のネオプレンゴム板7に代えて空気層13を介装した
ものである。空気層13の厚さは条件により異なるが例
えば厚さ3〜4mmとし、長さは5〜7cmとする。
【0017】また図4のように、ウレタライニング層2
の外面に凹部15と凸部14を設けて、又は図5のよう
に環状溝16を設け又は図6のように縦溝17を設けて
も同一効果がある。
【0018】さらに図7のように、連続発泡のネオプレ
ンゴム板18と、空気層19の両者を併設しても同一効
果がある。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、固定槽と回転槽の間
隙が常に一定に保たれるので、当初から必要な微小間隙
としておいても、間隙がなくなったり、溶着したりする
おそれがないなどの効果がある。また前記間隙を必要最
少限度に微小間隙とすることができるので、微小ワー
ク、薄板状ワーク、微小研磨石などを用いても、前記間
隙に噛み込むおそれがないので、微小ワーク、薄板状ワ
ークと微小研磨石で研磨することができる効果もある。
【0020】またウレタンライニングの熱膨張調節手段
として連続発泡材を使用する場合においても、前記発泡
材を鋳鉄固定槽の内壁の所定部に貼着し、従来と同様の
ライニング成形方法でライニング層を設ければよいの
で、この発明の実施によって製造時にコストアップする
おそれはない。
【0021】またこの発明の回転槽には、先行技術のよ
うに膨張を制御する目的でストッパーを設ける必要がな
いことと、固定槽のライニング層を薄くする必要がない
などの効果がある。従来、固定槽のライニング層を厚く
すると、内側への膨張量が大きくなるので、あまり厚く
できなかった。従ってライニング層を厚くできるという
ことは、固定槽のライニング層が磨耗するまで長期に亘
り使用できるということであり、従来に比し、使用寿命
を大幅に向上し得る効果があり、ストッパーを設ける構
造と比較しコストダウンになるなどの諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一部を切断した正面図。
【図2】同じく一部を省略した断面拡大図。
【図3】同じく他の実施例の一部断面拡大図。
【図4】同じくライニング層壁に凹凸部を設けた実施例
の一部断面拡大図。
【図5】同じくライニング層の外壁に環状溝を設けた実
施例の一部断面拡大図。
【図6】同じく縦溝の実施例の正面図。
【図7】同じく他の実施例の一部拡大断面図。
【符号の説明】
1 鋳鉄固定槽 2 ウレタンライニング層 3 固定槽 4 鋳鉄回転槽 5 ウレタンライニング層 6 回転槽 7 連続発泡のネオプレンゴム板 8 空気孔 9 回転軸 10 支持底 13、19 空気層 14 凸部 15 凹部 16 環状溝 17 縦溝 18 連続発泡のネオプレンゴム板 S 間隙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の固定槽とその下部を閉鎖するよ
    うに設置した回転槽とにより構成したバレル加工機にお
    いて、固定槽の内側下部のライニング層が固定槽壁側に
    熱膨脹できるべく少くとも固定槽と回転槽の微小間隙部
    に対応する高さに所定幅でライニング層の熱膨張許容手
    段を環状に配設したことを特徴とした渦流バレル加工
    機。
  2. 【請求項2】 ライニング層の熱膨張許容手段は、ライ
    ニング層と固定槽の金属壁との間に、ライニング層の熱
    膨張により容易に変形できる弾性層又は空気層を単独又
    は併用により介装して構成したことを特徴とする請求項
    1記載の渦流バレル加工機。
  3. 【請求項3】 固定槽を、鋳鉄固定槽の内壁にウレタン
    ライニング層を設けて構成し、前記鋳鉄固定槽の内壁
    と、前記ウレタンライニング層の外壁との間に、連続発
    泡材層を介装したことを特徴とする請求項1記載の渦流
    バレル加工機。
  4. 【請求項4】 ライニング層の熱膨張許容手段は、鋳鉄
    固定槽の内壁に面するライニング層外壁を凹凸に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の渦流バレル加工機。
  5. 【請求項5】 円筒状の固定槽と、その下部を閉鎖する
    ように設置した回転槽とにより構成したバレル加工機に
    おいて、固定槽を回転槽のライニングと同材質製とした
    ことを特徴とする渦流バレル加工機。
JP8038428A 1996-02-26 1996-02-26 渦流バレル加工機 Expired - Lifetime JP3062800B2 (ja)

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US08/806,623 US5823861A (en) 1996-02-26 1997-02-26 Spiral-flow barrel finishing machine
EP97301250A EP0791430B1 (en) 1996-02-26 1997-02-26 Spiral-flow barrel finishing machine
DE69703257T DE69703257T2 (de) 1996-02-26 1997-02-26 Trommelpoliermaschine mit spiralem Fluss

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