JPH0210819Y2 - - Google Patents

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JPH0210819Y2
JPH0210819Y2 JP10424084U JP10424084U JPH0210819Y2 JP H0210819 Y2 JPH0210819 Y2 JP H0210819Y2 JP 10424084 U JP10424084 U JP 10424084U JP 10424084 U JP10424084 U JP 10424084U JP H0210819 Y2 JPH0210819 Y2 JP H0210819Y2
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elastic member
movable body
rotating shaft
recess
cavity
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JP10424084U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、高速回転する高温の回転軸を空気、
窒素あるいはヘリウムなどの気体膜により浮上さ
せた状態で回転可能に支持する動圧式の気体軸受
に関する。
〔考案の背景〕
先ず、従来例を第6図に基いて説明する(例え
ば特開昭56−35816号公報参照)。同図において、
1はホルダーで該ホルダー1は円筒体形状に形成
され、空洞部2の内面に波板形状の弾性部材3が
周設されている。そして、この弾性部材3にトツ
プ・ホイル(top foil)すなわち囲い体4が固着
されている。該囲い体4は、回転軸5と離間状態
で該回転軸5を全周にわたつて囲つている。該囲
い体4及び弾性部材3の一端がホルダー1の内面
に圧入されたキー6により挟持固定されている。
ホルダー1の外側面は、外側のケーシング7と面
接触状態で保持されている。
次に動作を説明する。回転軸5が回転すると、
回転軸5の外側面と囲い体4の間の微少隙間に周
囲の気体がその粘性により引き込まれ、いわゆる
くさび膜作用により圧力が発生し、回転軸5は前
記圧力に基づく気体膜により回転可能に支持され
る。この気体膜の圧力は、回転軸5と囲い体4と
の間隔すなわち気体膜の厚さによつて決まる。弾
性部材3を有する気体軸受の場合、回転軸5の回
転によつて生じる動荷重や衝撃荷重等によつて当
該回転軸5が軸芯位置から偏位するが、第7図に
示した如く、該回転軸5の偏位に対応して弾性部
材3がある程度まで変形(同図の下端部)するた
め、回転軸5の偏位に対して気体膜の厚さの一様
な領域が広くなり、従つて、前記衝撃等の影響は
緩和吸収され、負荷容量の大きい気体軸受となつ
ている。そして、通常の運転では、大きい気体膜
厚で作動することができ、信頼性の高い軸受とな
つている。参考までに、弾性部材3を有しない型
式の気体軸受における回転軸5の軸芯位置からの
偏位に対する圧力分布を第8図に示す。同図から
解るように気体膜厚さの一様な領域は狭く、衝撃
等により悪影響を受けやすいと言える。
上記の如く、弾性部材3を設けたことにより、
回転軸5に作用する衝撃等に対しては悪影響を受
けにくく信頼性の高い気体軸受となつているが、
従来は回転軸5の熱膨張に対しては全く考慮され
ていなかつた。すなわち、高温の温度場で気体軸
受を使用する場合、回転軸5にタービンの熱が伝
熱され、その結果、該回転軸5が熱膨張し、囲い
体4と回転軸5との隙間が小さくなる。一般に、
気体軸受では囲い体4と回転軸5との間隔は非常
に小さいため、回転軸5の回転時に気体膜ができ
ず、当該回転軸5と囲い体4とが、直接固体接触
して焼き付きを起こすおそれがあつた。
他の従来例として、特公昭55−17851号公報や
特開昭55−166525号公報に記載された流体軸受が
提供されているが、これらも回転軸の熱膨張につ
いては考慮されておらず、上記従来例と同様の欠
点を有している。
〔考案の目的〕
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、回
転軸の熱膨張に対して気体膜厚さを一定に保つ補
償機能を有し、しかも、この補償機能が回転軸の
不規則な動きに対しても確実に作動する気体軸受
を提供するのが目的である。
〔考案の概要〕
本考案の特徴は、前記空洞部内面と前記弾性部
材との間の一部に可動体を配設し、該可動体の内
側面に前記弾性部材の適宜位置を固定すると共
に、該可動体の外側面と前記空洞部内面との間に
前記弾性部材より弾性定数の小さい補償用弾性部
材を配設し、前記ホルダー及び補償用弾性部材に
径方向に向う孔を穿設し、前記可動体の該孔に対
向する位置に凹部を設け、前記孔内に固定用部材
を圧入固定すると共に、該固定用部材の先端は前
記凹部内面と接近させて当該凹部内に突出させる
ことにより、回転軸が熱膨張し、気体膜厚さが小
さくなつて圧力が上昇すると、この上昇圧力によ
つて可動体が回転軸より離反する方向に移動し、
気体膜厚さを一定に保つようにすると共に、可動
体の動きに自由度を持たせつつ、その動きの範囲
を規制して回転軸の不規則な動きに対応できるよ
うにした点にある。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図面の実施例に基いて詳細に説
明する。第1図は本考案に係る気体軸受の断面
図、第2図は軸芯線に沿う鉛直面により切断した
要部断面図、第3図は実際の使用状態を示す要部
断面図を示す。同図において、8は可動体を示
し、該可動体8は、断面が略三日月形状に形成さ
れ、ホルダー1の空洞部2内面と弾性部材3との
間の一部に配設されている。この可動体8の内側
円弧面9に弾性部材3の一端10が溶接固定され
ている。また、可動体8の外側円弧面11と空洞
部2内面との間に波板形状の補償用弾性部材12
が配設されている。該補償用弾性部材12は、そ
の弾性定数が前記弾性部材3よりも小さく設定さ
れている。そして、前記ホルダー1及び補償用弾
性部材12に径方向に向う孔23が穿設されてい
る。該孔23はホルダー1の軸芯方向の両端に設
けられている。この孔23内に球体よりなる固定
用部材24が圧入されてホルダー1と補償用弾性
部材12を一体的に固定している。尚、固定用部
材24の形状は球体に限定されず、円柱体形状そ
の他の形状であつてもよいことは勿論である。可
動体8の前記孔23に対向する位置に凹部25が
設けられている。該凹部25内に前記固定用部材
24の先端が突出しており、該凹部25の内面2
6と固定用部材24とは接近するよう、すなわち
狭いクリアランスをもつて構成されている。本実
施例では孔23の径より凹部25の径を大きくす
ることにより前記クリアランスを構成している
が、固定用部材24の先端形状が異なれば、その
形状に対応させて該凹部25を形成する。空洞部
2の内面は、異なる曲率の2つの内面13,14
により形成されている。すなわち、内面13の曲
率は内面14よりも大きい。内面14は120度の
円弧角の範囲に形成され、該内面14の部分に弾
性部材3の座部15,151…が接触している。
また、可動体8の内側面弧面9の曲率は前記内面
14の曲率より僅かに大きく形成され、可動体8
が外方に移動したときも、軸受全周にわたつて適
正な軸受隙間ができるよう形成されている。第3
図において16はタービンを示す。
次に作用を説明する。タービン16からの伝熱
により回転軸5が熱膨張し、囲い体4との隙間す
なわち気体膜厚さが小さくなると圧力が上昇す
る。すると囲い体4が拡がる方向に力を受け、こ
の力が可動体8を回転軸5より離反する方向に押
圧する。このとき、補償用弾性部材12の弾性定
数が弾性部材3より小さく設定されているため、
補償用弾性部材12が変形する。これにより回転
軸5の熱膨張分が可動体8の移動によつて補償さ
れ、気体膜厚さは一定に保たれる。更に、衝撃等
により回転軸5が不規則な動きをした場合、可動
体8は凹部25と固定用部材24とのクリアラン
スにより、その動きに自由度があるため、前記回
転軸5の不規則な動きに差程影響されずに、前記
の如く気体膜の厚さを一定に保つよう作動する。
また、可動体8の過度の動きは凹部25の内面2
6が固定用部材24に接触することにより防止さ
れる。すなわち、可動体8の周方向及び軸芯方向
(長手方向)への動きの自由度は前記クリアラン
スの範囲で規制されている。回転軸5が軸芯方向
に対して傾く動きをした場合にも、当該可動体8
はそれに対応して傾く自由度があり、軸芯方向の
全長にわたつて気体膜厚さを一定に保つことがで
きる。前記クリアランスの大きさを変更すれば可
動体の自由度の大きさの範囲を変更することがで
きる。
第4図は本考案の他実施例を示す断面図で、補
償用弾性部材12の形状を波板形状ではなく、平
面折曲形状にした場合で、その他の構成及び作用
は前記実施例と同様なので同一部分に同一符号を
付して説明は省略する。
第5図も本考案の他実施例を示す断面図で、ホ
ルダー1の外面を一様な円柱体面形状にした場合
である。その他の構成及び作用は前記実施例と同
様なので同一部分に同一符号を付して説明は省略
する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、回転軸の熱膨張に対して、そ
の膨張分を打ち消す方向に移動する補償機能を有
する可動体を設けたので、前記熱膨張があつても
気体膜厚さは常に一定に保たれる。従つて、高温
の温度場で気体軸受を使用しても、従来のように
焼き付き等による破損のおそれは少なく、信頼性
の高い気体軸受となる。また、固定用部材と可動
体との間にクリアランスを設けて該可動体の動き
に自由度を持たせつつ、その動きの範囲を規制し
たので、熱膨張した回転軸が不規則な動きをして
も、それに対応して可動体が動き、気体膜厚さを
一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る気体軸受の断面図、第2
図は軸芯線に沿う鉛直面により切断した要部断面
図、第3図は実際の使用状態を示す要部断面図、
第4図及び第5図はそれぞれ本考案の異なる他実
施例を示す断面図、第6図は従来例を示す断面
図、第7図は同従来例における回転軸の軸芯位置
からの偏位に対する気体膜の圧力分布を示す説明
図、第8図は他の従来例の圧力分布の説明図を示
す。 1……ホルダー、2……空洞部、3……弾性部
材、4……囲い体、5……回転軸、7……ケーシ
ング、8……可動体、9……内側円弧面、11…
…外側円弧面、12……補償用弾性部材、17,
18,19……非接触部、23……孔、24……
固定用部材、25……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒形状の空洞部を有するホルダーの該空洞部内
    面に弾性部材を介して回転軸を離間して囲う囲い
    体を設けた気体軸受において、前記空洞部内面と
    前記弾性部材との間の一部に可動体を配設し、該
    可動体の内側面に前記弾性部材の適宜位置を固定
    すると共に、該可動体の外側面と前記空洞部内面
    との間に前記弾性部材より弾性定数の小さい補償
    用弾性部材を配設し、前記ホルダー及び補償用弾
    性部材に径方向に向う孔を穿設し、前記可動体の
    該孔に対向する位置に凹部を設け、前記孔内に固
    定用部材を圧入固定すると共に、該固定用部材の
    先端は前記凹部内面と接近させて当該凹部内に突
    出させたことを特徴とする気体軸受。
JP10424084U 1984-07-10 1984-07-10 気体軸受 Granted JPS6119128U (ja)

Priority Applications (1)

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JP10424084U JPS6119128U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 気体軸受

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JP10424084U JPS6119128U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 気体軸受

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Publication Number Publication Date
JPS6119128U JPS6119128U (ja) 1986-02-04
JPH0210819Y2 true JPH0210819Y2 (ja) 1990-03-16

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JP10424084U Granted JPS6119128U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 気体軸受

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JPS6119128U (ja) 1986-02-04

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