JPH0339615Y2 - - Google Patents

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JPH0339615Y2
JPH0339615Y2 JP1986093462U JP9346286U JPH0339615Y2 JP H0339615 Y2 JPH0339615 Y2 JP H0339615Y2 JP 1986093462 U JP1986093462 U JP 1986093462U JP 9346286 U JP9346286 U JP 9346286U JP H0339615 Y2 JPH0339615 Y2 JP H0339615Y2
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shell
spherical surface
sliding
shaft
catch
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ポンプの水中軸受等として用いられ
ている摺動面にセラミツクス等の硬質材料を用い
たすべり軸受に関するものである。
〔従来の技術〕
ポンプの水中軸受として使用されるすべり軸受
は、従来摺動面にゴムを用いたものが使用されて
いた。しかし、こうしたゴム製の摺動面を持つす
べり軸受では潤滑水を給水する必要があるため、
設備や操作が複雑になるという問題があつた。こ
のため、近時、セラミツクス等の耐熱性耐摩耗性
の高い材料を摺動面に使用することにより潤滑水
の供給を不要としたすべり軸受が使用され始めて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のようなセラミツクスを始
めとする耐熱製耐摩耗性の高い材料は、弾性の小
さい硬質材料であるため、取付誤差や荷重により
軸が傾いたとき軸と軸受が端部において局部的に
接触し、互いに消耗して損傷することがあるとい
う問題があつた。
本考案は、上記のような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、軸と軸受との
局部的な接触(片当り)を確実に防止できるすべ
り軸受を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、軸との摺
動部に配設するセラミツクス製の摺動部材を、円
筒状の金属製シエルに固定し、その金属製シエル
の軸方向中央部の凸部外面に形成した凸球面に、
受座の内面に形成した凹球面を摺動自在に嵌合さ
せると共に、シエルにおける上記凸部以外の外周
面と前記受座を取付ける軸受ケースの内周面との
間に隙間を形成し、さらに前記凸球面を挟む両側
方であつて前記軸受ケースと前記シエルとの間に
上記隙間を塞ぐシール部材を設け、このシール部
材はシヨアー硬さが60以下のゴム製材料または発
泡ウレタン等のスポンジゴムで構成するようにし
たものである。
〔考案の作用〕
本考案によるすべり軸受は、取付誤差や荷重に
より軸が傾くと、摺動部材も、シエルの凸球面と
受座の凹球面との相対的な回動によつて、軸と同
様に傾斜する。したがつて、摺動面は軸の荷重を
常に摺動面の全面積で負担する。このときのシエ
ルの傾斜は、シエルにおける上記凸部以外の外周
面と前記受座を取付ける軸受ケースの内周面との
間に形成されている隙間により吸収される。
また、シエルの凸球面を挟む両側方であつて、
受座を取付ける軸受ケースとシエルとの間に上記
隙間を塞じシール部材を設けるようにしたので、
砂やゴミ等が含まれている水中であつても、その
砂等は、嵌合させたシエルの凸球面と受座の凹球
面との間には侵入しない。そして、上記シール部
材は軸や摺動部材の傾きに伴う圧縮や膨張を繰り
返すだけであるため磨耗のおそれが少なく、良好
なシール機能を長期間に亘つて発揮する。
また、砂やゴミ等の異物を遮断する目的で前記
シール部材を設けると、そのシール部材の強い反
発力によつて、シエルの凸球面と受座の凹球面が
所望通り摺動しなくなる。しかし、本考案の場
合、シール部材を、シヨアー硬さが60以下のゴム
製材料または発泡ウレタン等のスポンジゴムで構
成してあるため、シエルの凸球面が受座の凹球面
に摺動するとき、シール部材も容易に膨張、収縮
を起し、摺動部材を確実に軸と同様に傾斜させる
ことができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図示した実施例に基づいて詳説
する。
第1図は本考案によるすべり軸受の縦断面図、
第2図は一部の拡大断面図である。図において1
はポンプの軸、2はこの軸1に外嵌されたスリー
ブである。3はセラミツク等の硬質材料でなる円
筒摺動部材であつて、内周面が前記スリーブ2の
外周面と摺動される。この摺動部材3の外周は金
属製の円筒状シエル4に外嵌固定されており、こ
のシエル4の軸方向中央部には外面を凸球面7a
に形成した突部4aが周設されている。5は環状
の軸受ケースであつてケース本体5aとカバー5
bよりなり、この軸受ケースの内周面中央部に
は、合成樹脂、カーボン、含油焼結合金、セラミ
ツク等の潤滑剤を必要としない材質によりなる受
座6が内嵌固定されており、この受座6の内面に
形成した凹球面6aを前記シエル4の凸球面7a
に摺動自在に嵌合させている。この時、前記シエ
ル4上下を形成する突部4a以外の外周面と、軸
受ケース5の内周面の間には微小な間隙8が形成
される。
従つて、この間隙8から水中に含まれた砂、ゴ
ミ等の異物が凹球面6aと凸球面7aの間に侵入
しないように、凸球面7aを挟む両側方であつ
て、軸受ケース5とシエル4との間にシール部材
9,10を設けて、上記隙間8を塞いでいる。こ
のシール部材9,10は、シヨアー硬さが60以下
のゴム製材料または発泡ウレタン等のスポンジゴ
ムで構成されており、これによつて、軸1が傾い
たとき、シール部材9,10を容易に膨張、収縮
させて、シエル4の凸球面7aを受座6の凹球面
6aに所望通り摺動させ、摺動部材3が軸1の傾
きに確実に追従するようにしている。
以上のように構成されるすべり軸受は、軸1が
取付誤差等により傾斜すると、シエル4の凸球面
7aが受座6の凹球面6aに沿つて回動すること
により摺動部材3が、シエル4と軸受ケース5の
間に形成した間隙8の範囲で、第2図に示すよう
に、本来の一点鎖線の位置から実線の位置へと傾
斜し、軸1と摺動部材3との片当りが防止され
る。
第3図は本考案の他の実施例を示している。こ
の実施例のすべり軸受は、受座10は、ゴムなど
の弾性体11と、内面を凹球面12aとした四弗
化エチレンまたは含油焼結合金製の接触体12と
で構成しているもので、弾性体11の内面に前記
接触体12の外面を貼り付けている。このような
受座10を用いると、軸1と摺動部材3との片当
りが防止されるほかに、受座10の弾性体11に
より軸1が振動したときこれを効果的に吸振でき
る効果を有する。
尚、受座10の弾性体11と接触体12は、そ
の内外面を、第4図に示すように、凹球面11a
と凸球面12bに形成してもよいのは勿論であ
る。
第5図は本考案の更に他の実施例を示してい
る。この実施例のすべり軸受は、前記第3図、第
4図に示した受座10の弾性体11に複数の穴1
1b又は溝(図示せず)を所定間隔ごとに形成し
ていると共に、受座10の接触体12にも複数の
穴12c又は溝(図示せず)を所定間隔ごとに形
成している。このように穴や溝を形成すると、弾
性体11と接触体12の弾性度を簡単に調整で
き、吸振効果をより大きくすることができる。
尚、このような穴や溝は、弾性体、接触体の何
れか一方に形成するようにしてもよいのは勿論で
ある。
また、本考案によるすべり軸受は上記実施例に
限定されないのは勿論であつて、例えば摺動部材
は上記実施例ではシエルに内嵌固定された円筒状
の一体物として構成されているが、第6図a,b
に示すように、シエル4’の内周面に軸方向に並
列して埋設される複数の軸受片3a'により摺動部
材3’を構成したものであつてもよい。また、上
記実施例においてはシール部材を断面円形状にし
ているが、これに限らず、断面が第7図に示すよ
うに方形状9’、V字状10’など適宜な断面形
状のものを使用できる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案による
すべり軸受によれば、軸が取付誤差や荷重により
傾斜しても、摺動部材が確実に軸の傾きに追従
し、摺動部材と軸との局部的な接触を確実に防止
できる。
しかも、本考案のすべり軸受は、シール部材が
摺動による磨耗をきわめて生じにくい構成になつ
ているので、シエルの凸球面と受座の凹球面との
間に異物が侵入することがなく、砂、ゴミ等を含
む水中でも好適に使用できる。
さらには、このような異物侵入阻止の目的でシ
ール部材を介設しても、摺動部材が軸の傾きに追
従しないといつた問題が生じず、その実用上の効
果は非常に大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるすべり軸受の実施例を示
す横断面図、第2図は第1図の一部を拡大した拡
大断面図、第3図、第4図、第5図はそれぞれ本
考案の他の実施例を示す要部断面図、第6図a,
bは更に本考案の他の実施例を示し、aはシエル
と軸受本体を示す縦断面図、bは第6図aのA−
A断面図、第7図は更に本考案の他の実施例を示
す要部断面図である。 1……軸、3,3’……摺動部材、4,4’…
…シエル、4a……突部、5……軸受ケース、6
……受座、6a……凹球面、7a……凸球面、
9,9’,10,10’……シール部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸との摺動部に配設するセラミツクス製の摺動
    部材を、円筒状の金属製シエルに固定し、その金
    属製シエルの軸方向中央部の凸部外面に形成した
    凸球面に、受座の内面に形成した凹球面を摺動自
    在に嵌合させると共に、シエルにおける上記凸部
    以外の外周面と前記受座を取付ける軸受ケースの
    内周面との間に隙間を形成し、さらに前記凸球面
    を挟む両側方であつて前記軸受ケースと前記シエ
    ルとの間に上記隙間を塞ぐシール部材を設け、こ
    のシール部材はシヨアー硬さが60以下のゴム製材
    料または発泡ウレタン等のスポンジゴムで構成し
    てあることを特徴とするすべり軸受。
JP1986093462U 1986-06-19 1986-06-19 Expired JPH0339615Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986093462U JPH0339615Y2 (ja) 1986-06-19 1986-06-19

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JP1986093462U JPH0339615Y2 (ja) 1986-06-19 1986-06-19

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JPS62204015U JPS62204015U (ja) 1987-12-26
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JPS60205011A (ja) * 1984-03-28 1985-10-16 Hitachi Ltd 無潤滑軸受

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JPS62204015U (ja) 1987-12-26

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