JPH09224621A - スイカ糖エキスの製造方法 - Google Patents

スイカ糖エキスの製造方法

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JPH09224621A
JPH09224621A JP8036516A JP3651696A JPH09224621A JP H09224621 A JPH09224621 A JP H09224621A JP 8036516 A JP8036516 A JP 8036516A JP 3651696 A JP3651696 A JP 3651696A JP H09224621 A JPH09224621 A JP H09224621A
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JP
Japan
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watermelon
juice
water melon
fruit juice
sugar extract
Prior art date
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Pending
Application number
JP8036516A
Other languages
English (en)
Inventor
Eisuke Nakayama
英介 中山
Masayoshi Iwahara
正宜 岩原
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタミン類やアミノ酸類等の有効成分、鮮や
かな赤色の色合い、新鮮な香味等を天然に近い状態に維
持したままスイカ糖エキスを製造する。 【解決手段】 スイカの果肉部分を種を含んだ状態のま
まミキサーに投入して粉砕し、その粉砕果肉を漉し布に
入れて絞り、該漉し布により漉されて固形分を除かれた
スイカの果汁9を回収し、該スイカの果汁9をロータリ
ーエバポレータ1を用いてメイラード反応を惹起しない
50℃以下の温度条件で加熱しながら減圧して濃縮す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイカ糖エキスの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウリ科の果菜であるスイカは、適当な大
きさに切断されて果肉部分をそのまま食されるのが一般
的であるが、他の果実類のように果汁として飲まれるこ
とが少ない為、その需要量には自ずから限界がある。
【0003】しかしながら、スイカの果汁には、カロチ
ン、リコピン(カロチノイド色素)、リノール酸、リン
ゴ酸、グロブリン蛋白質、シトルリン、カリウム等のビ
タミン類やアミノ酸類が含まれており、利尿作用(主と
してシトルリンによる)や血圧調整作用、栄養補給等の
効能があることが知られているので、水分の多いスイカ
の果汁を濃縮して有効成分の含有率を高めたスイカ糖エ
キスとすれば、ドリンク剤や健康食品の添加物等として
新たな需要が期待できる。
【0004】従来、このようなスイカ糖エキスを製造す
る場合には、スイカの果汁を100℃近い温度で長時間
煮詰め、水分を蒸発させてスイカの果汁を濃縮すること
によりスイカ糖エキスを得るという手法がとられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイカ
の果汁の主成分である糖分には還元糖が多く含まれてい
る為、このようなスイカの果汁を100℃近い温度で長
時間煮詰めてしまうと、アミノ酸類と還元糖とのメイラ
ード反応(褐変反応)が起こり、ビタミン類やアミノ酸
類等の有効成分が栄養上無効となってしまったり、スイ
カの果汁特有の鮮やかな赤色がどす黒い褐色に変色して
食品としての美観が著しく損なわれたり、カラメル臭に
より香味が悪くなったりする等の不具合が発生し、最終
的に得られるスイカ糖エキスの商品価値が極めて低いも
のとなるという問題があった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ビタミン類やアミノ酸類等の有効成分、鮮やかな赤
色の色合い、新鮮な香味等を天然に近い状態に維持した
ままスイカ糖エキスを製造することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスイカ糖エキス
の製造方法は、スイカの果肉部分を粉砕し、その粉砕果
肉を漉して固形分を除いたスイカの果汁を回収し、該ス
イカの果汁をメイラード反応を惹起しない比較的低い温
度で加熱しながら減圧して濃縮することを特徴とするも
のである。
【0008】また、スイカの果汁を減圧して濃縮する際
には、温度条件を50℃以下に設定することが好まし
い。
【0009】このようにすれば、減圧により50℃以下
の比較的低い温度でもスイカの果汁に含まれる水分を良
好に蒸発させることが可能となり、アミノ酸類と還元糖
とのメイラード反応を惹起することなくスイカの果汁を
濃縮してスイカ糖エキスを得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0011】スイカの果肉部分を種を含んだ状態のまま
ミキサーに投入して粉砕し、その粉砕果肉を漉し布に入
れて絞り、該漉し布により漉されて固形分を除かれたス
イカの果汁を回収し、該スイカの果汁をメイラード反応
を惹起しない50℃以下の温度条件で加熱しながら減圧
して濃縮する。
【0012】前記スイカの果汁を減圧して濃縮する際に
は、例えば図1に示す如きロータリーエバポレータ1を
使用する。
【0013】図示するロータリーエバポレータ1におい
ては、果汁濃縮フラスコ2と凝縮管部3とがロータリー
ジョイント4を介して互いに連通するよう連結されてお
り、且つ前記果汁濃縮フラスコ2側が低くなるよう傾斜
した状態でスタンド5により支持され、前記ロータリー
ジョイント4に備えられている電動機6により前記果汁
濃縮フラスコ2が軸心回りに回動されるようになってい
る。
【0014】前記凝縮管部3の適宜位置にはアスピレー
タ7が接続されており、前記果汁濃縮フラスコ2及び凝
縮管部3の内部を減圧し得るようにしてある。
【0015】更に、前記果汁濃縮フラスコ2及び凝縮管
部3の軸心部には果汁導入管8が挿入配置され、該果汁
導入管8の基端は凝縮管部3の上端を貫通して外部に張
り出し且つ前記果汁導入管8の先端は果汁濃縮フラスコ
2内の適宜位置まで延びており、前記果汁導入管8の外
部に張り出した基端には、スイカの果汁9を貯留した原
料タンク10から開閉弁11を介して前記スイカの果汁
9を導く果汁供給管12が接続されている。
【0016】前記果汁導入管8内には、果汁濃縮フラス
コ2内に導入されたスイカの果汁9の液位を検出し得る
ようリミットスイッチ13が挿通されており、該リミッ
トスイッチ13によりスイカの果汁9の液位が所定高さ
に達したことが検出された際に、図示しないコントロー
ルボックスからの指令により前記果汁供給管12の開閉
弁11が自動的に閉じられるようになっている。
【0017】また、前記果汁濃縮フラスコ2は、図示し
ない電気ヒータ等を熱源とする温水槽14内の湯15に
浸されており、50℃以下の温度で湯煎されるようにな
っている。
【0018】更に、前記凝縮管部3内の比較的高い位置
には、冷却水16を通水させるようにした冷却管17が
巡らされており、前記凝縮管部3の比較的低い位置に
は、凝縮水18を回収する為の排水口19が垂下した状
態で形成され、且つ該排水口19には水受けフラスコ2
0が気密に連結されている。
【0019】而して、アスピレータ7により果汁濃縮フ
ラスコ2及び凝縮管部3の内部を減圧して負圧状態と
し、果汁供給管12の開閉弁11を開けると、原料タン
ク10からスイカの果汁9が吸引されて果汁導入管8を
介し果汁濃縮フラスコ2内に導入され、該果汁濃縮フラ
スコ2内のスイカの果汁9の液位が所定高さに達した時
にリミットスイッチ13により果汁供給管12の開閉弁
11が閉じられて前記スイカの果汁9の供給が停止され
る。
【0020】斯かる状態で電動機6により果汁濃縮フラ
スコ2を回動しながらスイカの果汁9を温水槽14内で
湯煎すると、果汁濃縮フラスコ2及び凝縮管部3の内部
が減圧されていることにより50℃以下の比較的低い温
度でもスイカの果汁9に含まれる水分が良好に蒸発さ
れ、蒸発した水分は凝縮管部3へ上昇して冷却管17に
より冷却されることにより凝縮水18となって排水口1
9から水受けフラスコ20へと回収されるので、アミノ
酸類と還元糖とのメイラード反応を惹起することなくス
イカの果汁9を濃縮してスイカ糖エキス9aを得ること
が可能となる。
【0021】例えば、1リットルのスイカの果汁9(糖
分7%)から100ミリリットルのスイカ糖エキス9a
(65〜70%)を製造することが可能である。
【0022】尚、果汁濃縮フラスコ2内に製造されるス
イカ糖エキス9aを回収するに際しては、前記果汁濃縮
フラスコ2をロータリージョイント4から取り外してス
イカ糖エキス9aを回収すれば良い。
【0023】従って上記形態例によれば、アミノ酸類と
還元糖とのメイラード反応を惹起しない比較的低い温度
条件でスイカの果汁9を濃縮することができ、ビタミン
類やアミノ酸類等の有効成分、鮮やかな赤色の色合い、
新鮮な香味等を天然に近い状態に維持したままスイカ糖
エキス9aを製造することができるので、得られるスイ
カ糖エキス9aの商品価値を大幅に向上することができ
る。
【0024】尚、本発明のスイカ糖エキスの製造方法
は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】上記した本発明のスイカ糖エキスの製造
方法によれば、アミノ酸類と還元糖とのメイラード反応
を惹起しない比較的低い温度条件でスイカの果汁を濃縮
することができ、ビタミン類やアミノ酸類等の有効成
分、鮮やかな赤色の色合い、新鮮な香味等を天然に近い
状態に維持したままスイカ糖エキスを製造することがで
きるので、得られるスイカ糖エキスの商品価値を大幅に
向上することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において使用されるロータ
リーエバポレータの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ロータリーエバポレータ 2 果汁濃縮フラスコ 3 凝縮管部 7 アスピレータ 9 スイカの果汁 9a スイカ糖エキス 10 原料タンク 14 温水槽 15 湯 16 冷却水 17 冷却管 18 凝縮水 20 水受けフラスコ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイカの果肉部分を粉砕し、その粉砕果
    肉を漉して固形分を除いたスイカの果汁を回収し、該ス
    イカの果汁をメイラード反応を惹起しない比較的低い温
    度で加熱しながら減圧して濃縮することを特徴とするス
    イカ糖エキスの製造方法。
  2. 【請求項2】 スイカの果汁を減圧して濃縮する際の温
    度条件を50℃以下に設定したことを特徴とする請求項
    1に記載のスイカ糖エキスの製造方法。
JP8036516A 1996-02-23 1996-02-23 スイカ糖エキスの製造方法 Pending JPH09224621A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006014115A3 (en) * 2004-08-05 2006-09-28 Rs Ind Nz Ltd A juice concentration process
JP5534806B2 (ja) * 2007-02-23 2014-07-02 協和発酵バイオ株式会社 シトルリン含有飲料

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JPS49100265A (ja) * 1973-01-30 1974-09-21
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JPH04152869A (ja) * 1990-10-17 1992-05-26 Kazuyuki Masuzawa すいかジュース
JPH05219891A (ja) * 1991-12-19 1993-08-31 Takasago Internatl Corp 高果汁フルーツベースの製造方法及びこの高果汁フルーツベースを用いた果汁入りキャンデー及びガムの製造方法

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