JPH0922460A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH0922460A
JPH0922460A JP7337510A JP33751095A JPH0922460A JP H0922460 A JPH0922460 A JP H0922460A JP 7337510 A JP7337510 A JP 7337510A JP 33751095 A JP33751095 A JP 33751095A JP H0922460 A JPH0922460 A JP H0922460A
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JP
Japan
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frequency component
image
component
high frequency
image processing
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JP7337510A
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English (en)
Inventor
Toru Matama
徹 真玉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • H04N5/205Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic
    • H04N5/208Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic for compensating for attenuation of high frequency components, e.g. crispening, aperture distortion correction

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号に処理を施す画像処理方法および装
置において、フイルム粒状に基づくざらつきを抑制し、
かつ鮮鋭度が高められた再生画像を得る。 【解決手段】 ファインスキャンデータSF を低周波数
成分RL ,GL ,BLおよび中間・高周波数成分RMH
MH,BMHに分解し、さらにこれをYIQ基底に変換
し、I成分、Q成分を0にして輝度成分YMHを得る。輝
度成分YMHを中間周波数成分YM と高周波数成分YH
分解し、中間周波数成分YM のゲインMを高周波数成分
H のゲインHよりも小さくして各成分YM ,YH にゲ
インM,Hをそれぞれ乗じる。ゲインを乗じた後の各成
分YM ′,YH ′を合成して成分YYM′を得、これを低
周波数成分RL ,GL ,BL ,と合成して処理済画像信
号R′,G′,B′を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法および
装置、とくに詳細には、カラー画像を読み取ることによ
り得られたカラー画像信号に対して画像処理を施す画像
処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルム等のカラー画像をCCD等
のセンサにより光電的に読み取って色の三原色である赤
(R)、緑(G)および青(B)毎の画像信号を得、こ
の画像信号に対して種々の画像処理を施して、画像処理
後の画像信号を記録材料に可視像として再生することが
行われている。この方法において、RGB3色の画像信
号を得る前にまずカラー画像を粗めの走査間隔で光電的
に読み取ってカラー画像の概略を読み取るプレスキャン
を行い、このプレスキャンにより得られたデータに基づ
いて画像処理を行う際の様々なパラメータを設定し、そ
の後細かい走査間隔で読み取るファインスキャンを行っ
て画像信号を得るように構成されたシステムが知られて
いる。
【0003】このようなシステムで行われる画像処理と
して、例えば、与えられた画像を表す画像信号に対して
画像処理を施して画像の鮮鋭度を強調させる方法が種々
提案されている。例えば、画像信号に対してボケマスク
処理を施して画像の鮮鋭度を強調するようにした手法が
知られている(画像解析ハンドブック,P.549,東京大学
出版会,高木幹雄,下田陽久 監修)。
【0004】また、RGB3色の画像信号を輝度信号と
色彩信号とに分解し、輝度信号の低周波数成分に対して
非線形処理を施すとともに、高周波数成分を強調する処
理を施し、処理後の輝度信号と色彩信号とを合成して、
再生画像の粒状を抑制して鮮鋭度を強調してするように
した処理方法が提案されている(米国特許第4,812,903
号)。
【0005】さらに、カラー画像を表す画像信号から輝
度信号と他の色彩信号(色相、彩度等)とを抽出し、輝
度信号に空間フィルタ処理を施すことにより空間的大局
情報と空間的詳細情報を算出するとともに、空間的大局
情報と空間的詳細情報に対して所定の強調処理を施し、
処理後の大局情報と詳細情報とを合成して新たな輝度信
号を求め、この新たな輝度信号と色彩信号とを合成して
所定のカラー画像信号に変換するようにした画像処理方
法が提案されている(特開昭63-26783号)。この方法に
よれば色調の変化等の少ない自然な鮮鋭度強調処理が施
されかつ、粒状が抑制された処理画像を得ることができ
る。
【0006】また、通常のアナログ写真において、35mm
フイルム等から6切りや4切りサイズ以上に写真を引き
伸ばした場合には、色によってフイルムの粒子が目立っ
てしまい、画質が悪くなることが知られている。そこ
で、カラー画像から肌色等の所定色部分を抽出し、この
抽出した部分が所定面積以上となった場合にこの所定色
部分に対してノイズ除去処理を施すことにより、この肌
色の領域における各粒子間の境界線を除去して出力画像
の粒状を抑制する画像処理方法が提案されている(特開
平1-277061号)。
【0007】さらに、ボケマスク処理を行う際の下記の
式 S′=Sorg +K・(Sorg −Sus) Sorg :原画像信号 Sus :ボケマスク信号 において、係数Kを画像の特徴部分に応じて変化させる
ことにより、より画像の鮮鋭度を強調させる方法が提案
されている(特表平3-502975号)。この方法は、画像の
フイルム粒状に起因する雑音が多い平坦部、テクスチャ
およびエッジ部分についての出現数に対してプロットし
た局所分散値を求め、係数Kをこの局所分散値の関数と
して設定する方法である。すなわち、通常の画像におい
ては、平坦部、テクスチャおよびエッジ部分の局所分散
値は図15に示すようなものとなるため、平坦部の画像信
号の係数Kは局所分散値51に基づいて求め、テクスチャ
およびエッジ部分の画像信号の係数Kは局所分散値52,
53に基づいて求めるようにしたものである。そして平坦
部については係数を小さくし、テクスチャおよびエッジ
部分については係数を大きくして雑音を抑制し、鮮鋭度
を強調した画像を得るようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ボ
ケマスク処理は鮮鋭度を強調することはできるものの、
鮮鋭度の強調と同時にフイルムの粒状に起因するざらつ
きをも強調してしまうため、結果としてノイズが低減さ
れた良好な再生画像を得ることができなかった。また、
上記米国特許第4,812,903 号あるいは特開昭63-26783号
においては色の高周波数成分を強調しないため、ボケマ
スク処理と比較すればフイルム粒状のざらつき感は抑え
ることができる。しかしながら、フイルム粒状に起因す
る輝度成分のざらつきは以前として残っていた。また、
上記特開平1-277061号に記載された方法においては、フ
イルム粒状に基づくノイズは除去することはできるもの
の、画像の鮮鋭度を強調することができず、結果として
見易い画像を再生することはできなかった。
【0009】さらに、特表平3-502975号に記載された方
法においては、フイルム粒状を抑制して鮮鋭度を強調す
ることができるものの、画像信号の振幅が小さいテクス
チャやエッジ等は、局所分散を求めると平坦部の局所分
散と分離しにくく、本来鮮鋭度よく観察されなければな
らないテクスチャやエッジが平坦部の雑音と同様に抑制
されてしまうことがある。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、カラー画像の鮮
鋭度を強調するとともに、フイルム粒状に基づくノイズ
成分を除去して良好な画質の再生画像を得ることができ
る画像処理方法および装置を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理方
法および装置は、所定の画像を表す画像信号に対して処
理を施す画像処理方法および装置において、前記画像信
号を低周波数成分、中間周波数成分および高周波数成分
に分解し、前記高周波数成分を強調するとともに、前記
中間周波数成分を抑制する強調抑制処理を行い、該処理
後の各周波数成分および前記低周波数成分を合成して処
理済画像信号を得ることを特徴とするものである。
【0012】ここで、画像信号の低周波数成分・中間周
波数成分・高周波数成分とは、図3に示すように分布さ
れる周波数成分のことをいうものであり、中間周波数成
分とは、処理後のデータを可視像として再生する際の出
力のナイキスト周波数の1/3付近にピークを持って分
布する周波数成分をいうものであり、低周波数成分と
は、出力のナイキスト周波数が0となる周波数をピーク
として分布する成分をいい、高周波数成分とは出力のナ
イキスト周波数をピークとして分布する成分をいうもの
であり、さらに、低・中間・高周波数成分の和が各周波
数において1となっている成分をいうものである。
【0013】また、上記画像処理方法および装置におい
ては、前記分解後、前記高周波数成分および前記中間周
波数成分から輝度成分を抽出し、該輝度成分にのみ基づ
いて前記強調抑制処理および前記合成を行うことが好ま
しい。
【0014】さらに、上記画像処理方法および装置にお
いては、前記所定の画像における特定色領域を抽出し、
該特定色領域に対応する前記中間周波数成分をさらに抑
制して前記強調抑制処理を行うことが好ましい。
【0015】また、上記画像処理方法および装置におい
ては、前記分解後、前記中間周波数成分および/または
前記高周波数成分の評価値を求め、該評価値が所定の閾
値より小さい画素に対する前記中間周波数成分を該評価
値が該所定の閾値より大きい画素に対する前記中間周波
数成分よりも大きく抑制して前記強調抑制処理を行うこ
とが好ましい。さらに、この場合は前記評価値が所定の
閾値より小さい画素に対する前記高周波数成分を該評価
値が該所定の閾値より大きい画素に対する前記高周波数
成分よりも小さく強調して前記強調抑制処理を行うこと
が好ましい。
【0016】ここで、評価値とは、後述するようなRG
B3色のうちの2色からなる少なくとも1組の色間にお
ける相関値や、画像信号の周波数成分の局所分散などの
値のことをいう。
【0017】さらに、前記評価値が、前記中間周波数成
分および/または前記高周波数成分のRGB3色のうち
の2色からなる少なくとも1組の色間における、相対応
する画素についての相関値であることが好ましい。
【0018】また、前記評価値をメディアンフィルタに
よりフィルタリング処理した後、該処理がなされた評価
値に基づいて前記所定の閾値に基づいて前記強調抑制処
理を行ってもよく、前記中間周波数成分および/または
前記高周波数成分と前記評価値とを、RGB3色のうち
のそれぞれ異なる色に基づいて算出するようにしてもよ
い。
【0019】さらに、前記強調抑制処理の強調および抑
制の程度を、前記処理済画像信号を再生する際の再生条
件に基づいて予め定められた複数の強調抑制処理条件か
ら選択することにより定めることが好ましい。
【0020】ここで、再生条件とは、ネガフイルムある
いはリバーサルフイルム等の原稿種、出力されるプリン
トのサイズ、またはオペレータが好みの画像処理となる
ように入力するキー補正等画像が再生される際に影響を
受ける条件のことをいう。
【0021】
【発明の効果】一般的な画像を表す画像信号において
は、再生画像の鮮鋭度に影響を及ぼす成分は画像信号の
高周波数成分であり、再生画像にざらつきとなって現れ
るフイルム粒状は中間周波数成分に多く含まれているも
のである。本発明はこの点に着目してなされたものであ
る。
【0022】すなわち、本発明による画像処理方法およ
び装置は、画像信号を低周波数成分、中間周波数成分お
よび高周波数成分に分解し、高周波数成分を強調すると
ともに、中間周波数成分を抑制するようにしたため、鮮
鋭度は高められ、ざらつきは抑制されることとなる。し
たがって、この処理後の各周波数成分と低周波数成分と
を合成して処理済画像信号を得るようにすれば、この処
理済画像信号を再生することにより得られる再生画像
は、鮮鋭度が強調され、かつフイルム粒状に基づくざら
つきが抑制されたものとなる。このため、画質が良好な
再生画像を得ることができることとなる。
【0023】また、カラー画像信号の中間・高周波数成
分のRGB3色をYIQ基底に変換した場合、色成分で
あるI成分およびQ成分は通常の被写体では殆ど成分を
持たないものであるため、I成分およびQ成分はフイル
ム粒状に起因する色のざらつきとみなすことができる。
したがって、画像信号から分解された高周波数成分およ
び中間周波数成分の輝度成分であるY成分にのみ基づい
て強調抑制処理および合成を行うことにより、さらに、
フイルム粒状に起因する色のざらつきを抑制し、さらに
画質の良好な再生画像を得ることができる。
【0024】さらに、カラー画像の場合は肌色、空色等
の特定の色の場合にフイルム粒状に起因する色のざらつ
きが目立つことがある。したがって、画像からこの特定
の色領域を抽出し、この特定色領域に対応する中間周波
数成分をさらに抑制することにより、ざらつきが目立つ
色領域についてさらに色のざらつきを抑制することがで
きる。
【0025】また、フイルム粒状に起因するざらつきが
目立つ略一様な画像信号領域(以下平坦部とする)にお
いては信号値はランダムに変化するため、相関値や局所
分散値は低くなる。また、画像のエッジやテクスチャ等
の部分に対応する画像信号領域においては、各色間にお
いて略同一の信号値となるため、相関値は大きくなると
ともに、画像信号の局所分散値も大きくなる。したがっ
て、相関値や局所分散値などの評価値が、所定の閾値よ
り小さい場合、その評価値が得られた画素は平坦部にあ
るとみなして、その画素についてのみ他の画素と比較し
て中間周波数成分を大きく抑制するようにすれば、ざら
つきが目立つ領域についてさらに粒状を抑制することが
できる。
【0026】また、上記評価値が所定の閾値より小さい
場合、その評価値が得られた画素について他の画素と比
較して高周波数成分の強調度を小さくすることにより、
高周波数成分の強調度を大きく設定した場合に、画像の
平坦部について輝度成分に起因する粒状が強調されてし
まうことを防止することができる。
【0027】一方、カラー画像信号の中間周波数成分お
よび/または高周波数成分をRGBの3色に分けた場
合、各色間において相関をとると、フイルム粒状に起因
するざらつきが目立つ略一様な画像信号領域(以下平坦
部とする)においては、信号値は色に拘らずランダムに
変化するため、相関値は低くなる。また、画像のエッジ
やテクスチャ等の部分に対応する画像信号領域において
は、各色間において略同一の信号値となるため、相関値
は大きくなる。したがって、画像信号の中間周波数成分
および/または高周波数成分をRGBの3色に分け、こ
の3色のうちの2色からなる少なくとも1組の色間の相
関を求め、この相関に基づいて上述したような閾値によ
る処理を行うことにより、ざらつきが目立つ領域につい
てさらに粒状を抑制することができるとともに、高周波
数成分の強調度を大きく設定した場合に、画像の平坦部
について輝度成分に起因する粒状が強調されてしまうこ
とを防止することができる。
【0028】さらに、上述した評価値を算出した際に、
画像中の粒状成分とエッジ成分とを明確に分離すること
は不可能である。このため、強調抑制処理を行うことに
より、評価値の比較的大きな粒状成分は強調され、評価
値の比較的小さな粒状成分は抑制されることとなる。と
ころで、評価値の大きな粒状成分は、信号の振幅も大き
いため、大きな粒状だけが空間的に疎となって残ってし
まう。したがって、評価値をメディアンフィルタにより
フィルタリング処理することにより、評価値の局所的な
ノイズを除去して評価値の分布の幅を小さくすることが
できるため、平坦部と見なせる中間周波数成分とエッジ
部と見なせる高周波数成分との分離が明確となり、これ
により粒状が空間的に疎となることを防止することがで
きる。
【0029】また、強調抑制処理が施される高周波数成
分と、評価値とをRGB3色の色のうちの異なる色に基
づいて求めることにより、統計的に独立のものから中間
周波数成分および/または高周波数成分と評価値とを算
出することとなるため、互いの分布のばらつきも相互に
異なるものとなる。したがって、中間周波数成分および
/または高周波数成分と評価値の分布が互いに影響され
ることがなくなり、中間周波数成分および/または高周
波数成分の強調抑制処理を評価値の分布に影響されるこ
となく行うことができる。このため、中間周波数成分お
よび/または高周波数成分の粒状の大きな部分が強調さ
れることがなくなり、粒状が空間的に疎となることを防
止することができる。
【0030】さらに、強調抑制処理の程度は、再生条件
に応じて処理を行うごとに算出するようにしてもよい
が、このようにすると強調抑制処理の程度を算出するた
めのアルゴリズムが複雑となり、また算出するための装
置の構成が複雑なものとなってしまう。したがって、予
め再生条件に応じた強調抑制処理条件を持っておき、再
生処理条件に応じて複数の条件の中から所定の強調処理
条件を選択することにより、装置の構成を簡易なものと
するとともに、処理時間を短縮することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0032】図1は本発明による画像処理装置を内包し
たカラー写真から画像を読み取って記録材料に画像を形
成するようにしたシステムのブロック図である。図1に
示すように本発明による画像処理装置を内包したシステ
ムは、カラー写真から画像を読み取る読取手段1と、読
取手段1により得られたカラー写真の画像を表す画像信
号に対して画像処理を施す画像処理手段2と、画像処理
手段2により画像処理が施された画像信号を可視像とし
て記録材料に記録する再生手段3とからなるものであ
る。
【0033】読取手段1はネガフイルムあるいはリバー
サルフイルム等のカラー画像4からカラー画像信号R,
G,Bを光電的に読み取るためのCCDアレイ5を有
し、このCCDアレイ5にカラー画像4からの光を結像
させるための結像レンズ6を有するものである。本実施
の形態においてCCDアレイ5は2760×1840画素からな
り、赤(R)、緑(G)および(B)青の3色の色分解
フィルタが装置されたフィルタタレット30を回転させな
がら、画像データのスキャンを行うことにより、フルカ
ラー画像が面順次で得られるものとなっている。さらに
CCDアレイ5はこのCCDアレイ5により検出された
カラー画像を表す画像信号をデジタル変換するA/D変
換手段7と、CCDアレイ5の補正を行うCCD補正手
段8と、CCD補正手段8により補正されたカラー画像
を表す画像信号を対数変換するルックアップテーブルを
内蔵した対数変換手段9とを有するものである。この読
取手段1は、RGB3つの画像信号を得る前にまずカラ
ー画像4を粗めの走査間隔で光電的に読み取ってカラー
画像4の概略を読み取るプレスキャンを行ってプレスキ
ャンデータSP を得、その後細かい走査間隔で読み取る
ファインスキャンを行ってファインスキャンデータSF
を得るように構成されているものである。
【0034】画像処理手段2は、プレスキャンデータS
P に基づいてファインスキャンの際の階調処理等のパラ
メータを設定するオートセットアップ演算部10と、この
オートセットアップ演算部10により設定されたパラメー
タに基づいて、ファインスキャンデータSF の色・階調
処理を行う色・階調処理手段14と、プレスキャンデータ
P を可視像として再生するCRT11およびオートセッ
トアップ演算部10を接続するためのモニタ表示アンドユ
ーザインターフェイス12と、本発明の特徴であるカラー
画像信号に対して粒状抑制処理および鮮鋭度強調処理を
行う処理手段13とからなるものである。
【0035】さらに、再生手段3はカラー画像信号を記
録材料16に記録するプリンタ15を有するものである。
【0036】以下、各手段の作用について説明する。
【0037】まず、読取手段1によりネガフイルムある
いはリバーサルフイルム等のカラー画像4から粗めの走
査間隔によりカラー画像4の概略を読み取るプレスキャ
ンを行う。このプレスキャンにより得られた3色のプレ
スキャンデータSP は、A/D変換手段7によりデジタ
ルデータに変換され、CCD補正手段8により補正がな
されて対数変換手段9により対数増幅されて画像処理手
段2のオートセットアップ演算部10およびモニタ表示ア
ンドユーザインターフェイス(以下インターフェイスと
する)12に入力される。インターフェイス12に入力され
たプレスキャンデータSP はCRT11に可視像として表
示され、CRT11上に可視像とは別に表示された鮮鋭度
処理メニュー11Aをユーザが選択することによりこの選
択した結果を表す信号S1 がインターフェイス12に入力
され、さらにこの信号S1 はオートセットアップ演算部
10に入力される。オートセットアップ演算部10において
は、プレスキャンデータおよび信号S1 に基づいて、後
に色・階調処理手段14により行われる色・階調処理のた
めのパラメータが設定される。また、このパラメータの
一部は後述する処理手段13に入力される。
【0038】ここで、パラメータ設定の詳細について説
明する。オートセットアップ演算部10においては入力さ
れたプレスキャンデータSP に基づいてカラー画像4の
濃度域およびプリントサイズが求められ、さらにCRT
11からインターフェイス12を経由して入力された信号S
1 に基づいて後述する処理手段13において行われる強調
抑制処理において中間周波数成分に乗じられるゲインM
および高周波数成分に乗じられるゲインHが求められ
る。さらに、色・階調処理手段14において行われる色・
階調処理のためのパラメータも求められ、処理手段13お
よび色・階調処理手段14に入力される。
【0039】次いで読取手段1においては、カラー画像
4を細かい走査間隔で読み取るファインスキャンが行わ
れ、3色のファインスキャンデータSF がカラー画像信
号として得られる。ファインスキャンデータSF はA/
D変換手段7によりデジタルデータに変換され、CCD
補正手段8により補正がなされて対数変換手段9により
対数増幅されて、色・階調処理手段14に入力される。色
・階調処理手段14においてはファインスキャンデータS
F に色・階調処理が施され、処理手段13に入力される。
以下、この処理手段13において行われる処理について説
明する。
【0040】図2は処理手段13で行われる処理の詳細を
説明するためのブロック図である。図2に示すように、
ファインスキャンデータSF (RGB)に対して以下に
示す5×5のローパスフィルタを2段カスケード接続し
た9×9ローパスフィルタ20によりフィルタリング処理
が施され、ファインスキャンデータSF (RGB)の低
周波数成分RL ,GL ,BL が抽出される。
【0041】
【数1】
【0042】そしてファインスキャンデータSF から低
周波数成分RL ,GL ,BL を減算して中間・高周波数
成分RMH,GMH,BMHを抽出する。このように抽出され
た後の低周波数成分RL ,GL ,BL はカラー画像中の
エッジや細かいテクスチャやフイルムの粒状によるざら
つきを含まないものである。一方、中間周波数成分
M,GM ,BM にはフイルムの粒状によるざらつきを
含み、高周波数成分RH ,GH ,BH はカラー画像中の
エッジや細かいテクスチャを含むものである。
【0043】ここで、ファインスキャンデータの低周波
数成分、中間周波数成分および高周波数成分とは、図3
に示すように分布される後述する中間・高周波数成分に
乗じるゲインM,Hを1.0 とした場合の周波数成分のこ
とをいうものであり、中間周波数成分RM ,GM ,BM
は、処理後のデータを可視像として再生する際の出力の
ナイキスト周波数fS /2の1/3付近にピークを持っ
て分布HM となる周波数成分をいうものであり、低周波
数成分RL ,GL ,BL とは、0周波数にピークを持っ
て分布HL となる成分をいい、高周波数成分RH
H ,BH とは出力のナイキスト周波数fS /2にピー
クを持って分布HH となる成分をいうものである。な
お、本実施の形態においてナイキスト周波数は、記録材
料16への記録が300dpiで行われる場合のナイキスト周波
数をいうものである。ここで、図3においては、各周波
数において周波数成分の和は1となっている。
【0044】次いで分解された中間・高周波数成分
MH,GMH,BMHから輝度成分が抽出される。この輝度
成分の抽出はファインスキャンデータSF の中間・高周
波数成分RMH,GMH,BMHをYIQ基底に変換した際の
成分YMHがデータの輝度成分を表すものである。ここ
で、YIQ基底への変換は下記の式
【0045】
【数2】
【0046】により行う。
【0047】YIQ基底に変換後の色成分である成分I
MHおよび成分QMHはフイルム粒状に起因する色のざらつ
きを含むものであるため、成分IMHおよび成分QMHはこ
こでは0とおいてフイルム粒状に起因する色のざらつき
を抑制する。ここで、色成分である成分IMHおよび成分
MHは一般の被写体を写した画像の場合は殆ど成分を持
たないことが経験的に分かっている。したがって、成分
MHおよび成分QMHはフイルム粒状に起因する色のざら
つきとみなして0とおくことにより、ざらつきを抑制し
た良好な再生画像を得ることができる。
【0048】次いで成分YMHに対してゲイン処理部21に
おいて上述した5×5のローパスフィルタ20によりフィ
ルタリング処理を施して、成分YMHの中間周波数成分Y
M を得る。さらに成分YMHから中間周波数成分YM を減
算することにより成分YMHの高周波数成分YH を得る。
【0049】次いで、前述したオートセットアップ演算
部10において求められたゲインMおよびゲインHが以下
の式(1)に示すようにそれぞれ成分YM ,YH に乗じ
られて処理済成分YM ′,YH ′が得られ、さらに処理
済成分YM ′,YH ′が合成されて成分YMH′が得られ
る。
【0050】 YMH′=ゲインM×YM +ゲインH×YH …(1) (YM ′=ゲインM×YM ,YH ′=ゲインH×YH ) ここで、ゲインMとゲインHとはオートセットアップ演
算部10において、ゲインM<ゲインHとなるように設定
される。すなわち、フイルム粒状に基づく輝度成分のざ
らつきは中間周波数成分に比較的多く含まれているた
め、成分YM のゲインMを比較的低く設定することによ
り、ざらつき感を抑えることができるものである。ま
た、画像の鮮鋭度は輝度成分の高周波数成分に依存する
ため、輝度成分の高周波数成分YH のゲインHを比較的
大きくすることにより、処理済画像の鮮鋭度を強調する
ことができるものである。
【0051】ここで、オートセットアップ演算部10にお
いては、例えば、カラー画像4がアンダーネガの場合
は、フイルム粒状に起因するざらつきが目立つうえに、
階調特性を改善するために階調を立てた場合に粒状がか
なり悪い画像となってしまうため、ゲインMがかなり低
く設定される。そしてこれにより、粒状を強く抑制する
ことができる。また、プリントサイズに依存しても最適
なゲインMおよびゲインHが設定される。さらに、前述
したようにユーザがいくつかの鮮鋭度強調処理メニュー
から所望とするメニューを選択する場合には、このメニ
ューに応じたゲインMおよびゲインHをテーブルとして
記憶しておき、メニュー選択に応じて最適なゲインMお
よびゲインHを選択できるようにしておくことが好まし
い。これにより、画像ごとにあるいはユーザの好みに応
じた処理を行うことができるようになる。
【0052】そしてこのようにして得られた成分YMH
を前述したファインスキャンデータSF の低周波数成分
L ,GL ,BL と合成して処理済信号R′,G′,
B′を得る。この際、前述した成分IMHおよび成分QMH
の値は0とされているため、処理された輝度成分YMH
を逆変換してRGBのデータに対応させると、RGB3
つのデータは全て成分YMH′と同一の値となる。したが
って、処理された輝度成分YMH′を逆変換しなくても合
成した結果は、逆変換した場合と同一となる。よって、
処理を簡便なものとするために処理された輝度成分
MH′を逆変換しないで合成するようにしているのであ
る。
【0053】その後処理済信号R′,G′,B′は再生
手段3に入力され、プリンタ15により記録材料16に可視
像として再生される。
【0054】このようにして再生された画像は、フイル
ム粒状に起因するざらつきを含むデータの中間・高周波
数成分の色成分が0とされており、さらに、中間・高周
波数成分の輝度成分のうち中間周波数成分YM のゲイン
Mが抑制され、高周波数成分YH のゲインHが強調され
ているため、鮮鋭度が強調されるとともにフイルム粒状
に起因するざらつきが抑制された画像となる。
【0055】次いで、本発明の第2実施の形態について
説明する。
【0056】図4は本発明の第2実施の形態による画像
処理装置の処理手段13において行われる処理の詳細を説
明するためのブロック図である。図4に示すように本発
明の第2の実施の形態による画像処理装置の処理手段13
は、図2に示す処理手段に特定色抽出ゲイン算出手段23
を備えてなるものである。この特定色抽出ゲイン算出手
段23においては、カラー画像4から特定色部分を抽出
し、この部分についてのみ前述した輝度成分YMHに乗じ
るゲインMおよびゲインHの値を変化させるものであ
る。特定色抽出ゲイン算出手段23においては図5に示す
ような処理がなされる。すなわち、ファインスキャンデ
ータSF の低周波数成分RL ,GL ,BL に対してYI
Q基底に変換する処理を施し、さらに前述した5×5の
ローパスフィルタ22によりフィルタリング処理を施して
成分YL 、成分IL および成分QL の低周波数成分を得
る。ここで、低周波数成分RL ,GL ,BL の成分
L 、成分IL および成分QL に対してローパスフィル
タによりフィルタリングするのは以下の理由によるもの
である。すなわち、低周波数成分RL ,GL ,BL の成
分Y L 、成分IL および成分QL の周波数特性は図6に
示すように、成分IL および成分QL は主に低周波数帯
域に信号があり、成分YL は高周波数帯域まで成分を有
するものである。そして成分YL の高周波数帯域(図6
の斜線部分)にはノイズ成分を比較的多く含んでいるも
のである。したがって、このノイズ成分を除去して後に
行う色抽出の精度を向上させるために、ローパスフィル
タ22によりフィルタリングをしてノイズを除去するもの
である。
【0057】そしてこのようにして抽出された成分
L ,IL ,QL のうち、成分IL および成分QL を用
いて特定色の検出を行う。なお。本実施の形態において
は肌色の検出を行うものとする。この肌色検出は図7に
示すように色成分である成分QLと成分IL とをそれぞ
れ横軸、縦軸にとったQI平面において色相角θとなる
色を中心とした所定範囲(図の斜線部分)の信号値を有
するとともに、所定の閾値よりも大きい信号値を有する
画素を肌色の領域として検出するものである。ここで、
閾値処理を行うのは、肌色検出を行う場合に検出される
のは主として人間の顔であり、この部分の信号値は他の
領域と比べてかなり大きくなるものである。したがっ
て、他の肌色っぽい部分が抽出されることを防止してこ
の顔の領域を検出し易くするために閾値処理を行うもの
である。
【0058】そしてこのようにして肌色の領域が検出さ
れた後、この肌色領域に対するゲインMおよびゲインH
の値を変化させるものである。すなわち、図8(a) に示
すように、図7に示す斜線部に対応する色相角の部分を
強調する重み関数W(θ)を定め、そしてこの重み関数
W(θ)に応じて図8(b) に示すようにゲインMおよび
ゲインHを変化させるものである。この色相角θにおけ
るゲインM(θ)およびゲインH(θ)を以下の式(2)
に示す。
【0059】 ゲインM(θ)=ゲインMh −W(θ)・(ゲインMh −ゲインMl ) ゲインH(θ)=ゲインHh −W(θ)・(ゲインHh −ゲインHl ) …(2) 但し、ゲインMh ,ゲインHh :ゲインM,Hの最高値 ゲインMl ,ゲインHl :ゲインM,Hの最低値 式(2) により、図8(b) に示すように肌色領域に対応す
るゲインM,Hの値は他の色領域のゲインM,Hと比較
して小さく設定される。
【0060】このようにしてゲインM(θ)およびゲイ
ンH(θ)を求めた後、このゲインM(θ)およびゲイ
ンH(θ)に基づいて前述した輝度成分YMHの中間周波
数成分YM および高周波数成分YH にゲインを乗じる。
そしてゲインを乗じた中間周波数成分YM ′および高周
波数成分YH ′を合成して処理済輝度成分YMH′を得、
さらに低周波数成分RL ,GL ,BL と合成して処理済
画像信号R′,G′,B′を得る。
【0061】このように画像から特定色領域を検出して
その領域について乗じるゲインを変化させることによ
り、フイルム粒状に起因するざらつきが気になる肌色の
領域のざらつきをさらに抑制することができるため、よ
り高画質の再生画像を得ことができる。
【0062】なお、上述した本発明の第2実施の形態に
おいては肌色の領域の検出について説明したが、カラー
画像においては空色の領域におけるざらつきも比較的目
立つため、空色領域についてゲインM,Hを変化させる
処理を施すようにしてもよい。なお、空色はQI平面に
おいて、図7の破線斜線部に示す部分となる。
【0063】次いで本発明による画像処理装置の第3実
施の形態について説明する。
【0064】図9は本発明の第3実施の形態による画像
処理装置の処理手段13において行われる処理の詳細を説
明するためのブロック図である。図9に示すように本発
明の第3実施の形態による画像処理装置の処理手段13
は、図2に示す処理手段13にRGB3色間の相関値を算
出する相関値算出手段30を備えてなるものである。この
相関値算出手段30においては、ファインスキャンデータ
F の中間・高周波数成分RMH,GMH,BMHの各色間の
相関値εが算出され、この算出されたεに基づいてルッ
クアップテーブル31を参照してゲインMの値が求められ
るものである。以下相関値εの算出の詳細について説明
する。
【0065】一般に、確率変数X,Yの相互相関は、 E{(X−Xm )・(Y−Ym )} Xm ,Ym :平均値 で表され、図10に示すように3通りに分類することがで
きる。すなわち、図10(a) に示すように、 E{(X−Xm )・(Y−Ym )}=0 の場合はXとYとには相関関係がなく、図10(b) に示す
ように, E{(X−Xm )・(Y−Ym )}>0 であり、絶対値が大きい場合は、XとYとの相関は大き
く、さらに図10(c) に示すように、 E{(X−Xm )・(Y−Ym )}<0 であり、絶対値が大きい場合は、XとYとの相関は大き
なものとなる。
【0066】相関値にはこのような関係があることを前
提として、中間・高周波数成分RMH,GMH,BMHの各色
間の相関値εRG,εGB,εBRを下記の式(3) により求め
る。
【0067】
【数4】
【0068】但し、εRG:RG間の相関値 εGB:GB間の相関値 εBR:BR間の相関値 m:相関値を求めるためのマスクの大きさ (m=1,2,3,4程度) なお、ここでは、中間・高周波数成分RMH,GMH,BMH
の平均値を求めると略0となるため、各信号値から平均
値を減算することを省略することができる。
【0069】ここで、各色間の相関値を求めると以下の
ようになる。すなわち図11に示すように成分RMHと成分
MHとの相関値を求めてみると、フイルム粒状に起因す
るノイズが多い平坦部33は、各成分とも信号がランダム
に現れるため、相関値は略0となる。また、エッジ部分
34は各成分とも同様に信号が現れるため、相関値は大き
な値となる。また、前述した図10(c) に示すように相関
値が負となる場合は図12に示すような信号間の相関であ
り、画像信号のエッジでは有り得ないため、本発明の実
施の形態においてはこの場合は0とみなす。したがっ
て、各相関値εRG,εGB,εBRが所定の閾値より小さい
値であった場合は、その相関値が得られた部分は粒状に
起因するノイズが多い平坦部であり、相関値が所定の閾
値より大きい場合はその相関値が得られた部分はエッジ
部であるとみなすことができる。
【0070】次いで、前述した式(3) において、m=1
とした場合の各相関値εRG,εGB,εBRの算出およびゲ
インの算出の詳細について説明する。図13に示すよう
に、まず成分RMH,GMH,BMHの相関値が求められる。
なお図13においてはテーブル36を参照して、相関値
εRG,εGB,εBRが負となった場合に相関値を0として
いる。中間・高周波数成分RMH,GMH,BMHの成分
MH、成分GMHおよび成分BMHの上記式(3) においてm
=1とした場合のそれぞれの信号間の相関値は以下の式
(4) によって求められる。
【0071】
【数5】
【0072】そしてこの式(4) により求められた相関値
εRG,εGB,εBRを以下の式(5) により加算する。
【0073】 ε=εRG+εGB+εBR …(5) そしてこのようにして求められたεから、図14(a) ,
(b) に示すようなルックアップテーブルを参照して各画
素の相関値に応じたゲインMの値を求める。すなわち、
相関値εが所定の閾値Th より小さいときはゲインMの
値を小さくし、相関値εが閾値Th より大きいときはゲ
インMの値を大きくするものである。そしてこのように
して求められたゲインMを前述した中間・高周波数成分
MH,GMH,BMHの輝度成分YMHの中間周波数成分YM
に乗じ、そしてゲインMが乗じられた中間周波数成分Y
M ′とゲインHが乗じられた高周波数成分YH ′とを合
成し、そしてファインスキャンデータSF の低周波数成
分RL ,GL ,BL と合成して処理済画像信号R′,
G′,B′を得る。
【0074】このように信号間の各色R,G,Bの相関
値εを算出して、その相関値εに応じてゲインMの値を
変化させることにより、フイルム粒状に起因するノイズ
が目立つ領域については相関値εが小さいことからゲイ
ンMをさらに小さくしてざらつきをさらに抑制して、よ
り高画質の再生画像を得ることができる。
【0075】以下、本実施の形態による相関値に応じて
ゲインを変化させる方法と、特表平3-502975号に記載さ
れた分散に応じてゲインを変化させる方法とを比較して
説明する。
【0076】特表平3-502975号に記載された方法は、画
像のフイルム粒状に起因する雑音が多い平坦部、テクス
チャおよびエッジ部分についての出現数に対してプロッ
トした局所分散値を求め、ボケマスク処理の式S′=S
org +K・(Sorg −Sus)における係数Kをこの局所
分散値の関数として設定する方法である。すなわち、通
常の画像においては、平坦部、テクスチャおよびエッジ
部分の局所分散値は図15に示すようなものとなる。ここ
で、平坦部の画像信号の局所分散値σN にのみ着目する
と、図16に示すようにフイルムの粒状に応じて分散
σNa,σNb,σNcの値は変化してしまうものである。す
なわち、フイルム粒状が大きくなるにつれて分散σのピ
ークの値も大きくなるものである(図16においてはσNa
はフイルム粒状が小さい低感度フイルムの分散、σNb
フイルム粒状が中位の中感度フイルムの分散、σNcはフ
イルム粒状が大きい高感度フイルムの分散を示す)。こ
のように、画像信号の分散値はフイルム粒状により変化
してしまい、しかもフイルム粒状によっては平坦部の分
散とテクスチャの分散とが分離しにくくなるため、ゲイ
ンの設定が非常に複雑なものとなる。
【0077】これに対し、相関値の分布は図17に示すよ
うに分散の分布と類似したものとなるが、平坦部の相関
値σN のピークはフイルム粒状によらず常に0となる。
すなわち、図18に示すように全ての粒状についてピーク
は0となり、分布の裾部分εNa,εNb,εNcの大きさが
変化するのみである。しかも図19に示すように前述した
式(3) におけるmの値を大きくすることにより、データ
点数が多くなって分散のばらつきが小さくなるためこの
裾部分を小さくすることが可能である。したがって、相
関値に基づいて画像の各領域に乗じるゲインを求めるこ
とにより、分散に基づいてゲインを求める場合と比較し
て、平坦部、テクスチャ、エッジの分離が容易となるた
め、より画像の領域の色に応じたゲインを求めることが
できることとなる。なお、mの値は大きい程、より精度
良く相関値を求めることができる。
【0078】なお上述した本発明の第3の実施の形態に
おいては、中間・高周波数成分RMH,GMH,BMHの各色
間の相関値εに基づいて輝度成分YMHの中間周波数成分
Mに乗じるゲインMの値を変化させるようにしている
が、この相関値に基づいて輝度成分YMHの高周波数成分
H に乗じるゲインHの値を変化させるようにしてもよ
い。すなわち、図20に示すようにゲインH用のルックア
ップテーブル32をさらに設け、各色間の相関値εが所定
の閾値より小さい場合に、その相関値が得られた画素に
ついて、他の画素と比較して高周波数成分の強調の度合
を小さくすることにより、高周波数成分の強調度を大き
く設定した場合に、画像の平坦部について輝度成分に起
因する粒状が強調されることを防止することができる。
【0079】また、上述した本発明の第3の実施の形態
においては、各色間の相関値εRG,εGB,εBRの和の相
関値εに基づいてゲインM,Hを変化させるようにして
いるが、多少精度は劣るものの各色間の相関値εRG,ε
GB,εBRのうちのいずれか1つあるいは2つの相関値の
和に基づいてゲインM,Hを変化させるようにしてもよ
いものである。これにより、相関値の計算を簡略化する
ことができ、処理装置の規模を縮小することができる。
【0080】なお、上述した実施の形態においては、中
間・高周波数成分RMH,GMH,BMHをYIQ基底に変換
してゲイン処理を行うようにしているが、YIQ基底に
変換する必要はなく、中間・高周波数成分RMH,GMH
MHを中間周波数成分RM ,GM ,BM および高周波数
成分RH ,GH ,BH に分解し、各成分をYIQ基底に
変換することなくゲイン処理を施すようにしてもよいも
のである。但し、YIQ基底に変換後に、輝度成分にの
み基づいてゲイン処理を施した方が、フイルム粒状に起
因するざらつきを大きく抑制することができる。
【0081】また、上述した本発明の第3の実施の形態
においては、相関値εに基づいてゲインM,Hを変化さ
せるようにしているため、分散に基づいてゲインを求め
る場合と比較して、平坦部、テクスチャ、エッジの分離
が容易となるため、より画像の領域の色に応じたゲイン
を求めることができる。しかしながら、図21に示すよう
に、相関値εにおいても、平坦部とエッジ部とを明確に
分離することができず、その結果、平坦部とエッジ部と
が重なった部分(斜線部)において、必要でない処理
(例えばエッジ部が抑制され、平坦部が強調される)が
行われてしまい、この部分において、評価値の大きな粒
状が抑制されずに画像中に残り、粒状が空間的に疎とな
ってしまう。したがって、図22に示すように、相関値ε
RG,εGB,εBRをメディアンフィルタ40によりフィルタ
リング処理することにより、相関値εRG,εGB,εBR
局所的なノイズを除去して図23に示すように相関値の分
布の幅を小さくすることができるため、平坦部とエッジ
部との分離が明確となり、これにより平坦部とエッジ部
とが重なる部分において不要な処理が施されることを防
止し、大きな粒状のみが空間的に疎となることを防止す
ることができる。
【0082】また、図22に示す実施の形態の場合、相関
値のメディアンフィルタにより相関値の分布の幅を小さ
くすることができるため、相関値のみでなく、特表平3-
502975号に記載された分散値を用いても、分散値の分布
を小さくすることができ、これにより相関値を用いた場
合と同様に、これにより平坦部とエッジ部とが重なる部
分において不要な処理が施されることを防止し、粒状が
空間的に疎となることを防止することができる。
【0083】さらに、上述した第3の実施の形態におい
ては、平坦部とエッジ部との分布の分離を向上させるた
めに、ゲインが設定される中間周波数成分YM および/
または高周波数成分YH と相関値とをRGBの3色の色
のうち、異なる色に基づいて求めるようにしてもよい。
例えば、下記の式(6) ,(7) に示すように、輝度成分の
中間・高周波数成分YMHについては、緑の中間・高周波
数成分GMHに基づいて求め、相関値については、赤と青
の中間・高周波数成分RMH,BMHの相関値εBR算出し、
この相関値εBRを用いるようにしてもよい。
【0084】 YMH=GMH (6) εBR=E(RMH・BMH) (7) このように、強調抑制処理が施される中間周波数成分Y
M および/または高周波数成分YH と、相関値εBRとを
RGB3色の色のうちの異なる色に基づいて求めること
により、統計的に独立なものから中間・高周波数成分Y
MHと相関値εBRとを算出することとなるため、互いの分
布のばらつきも相互に異なるものとなる。したがって、
中間・高周波数成分YMHと相関値εBRの分布が互いに影
響されることがなくなり、強調抑制処理を相関値εBR
分布に影響されることなく行うことができる。このた
め、中間・高周波数成分YMHの粒状の大きな部分が強調
されることがなくなり、評価値の大きな粒状が空間的に
疎となり、画像中に残ってしまうことを防止することが
できる。
【0085】また、この場合相関値のみではなく、上述
した特表平3-502975号に記載された分散値を用いても、
分散値と高周波数成分との分布を互いに影響されること
がないものとすることができるため、これにより相関値
を用いた場合と同様に、これにより平坦部とエッジ部と
が重なる部分において不要な処理が施されることを防止
し、粒状が空間的に疎となることを防止することができ
る。この場合、高周波数成分は上記式(6) に基づいて算
出し、分散値は下記の式(8) に基づいて算出する。
【0086】 σ2 =σRH 2 +σBH 2 (8) 但し、σRH 赤の高周波数成分の分散値 σBH 青の高周波数成分の分散値 さらに、強調抑制処理の程度は、原稿種、出力プリント
サイズ、補正量などの再生条件に応じて処理を行うごと
に算出するようにしてもよいが、このようにすると強調
抑制処理の程度を算出するためのアルゴリズムが複雑と
なり、また算出するための装置の構成が複雑なものとな
ってしまう。したがって、図24に示す本発明の第4の実
施の形態のように、予め再生条件に応じた強調抑制処理
条件を中間周波数成分および高周波数成分ごとにメモリ
42,43に記憶しておき、再生条件入力手段41から原稿
種、出力プリントサイズ、補正量などの再生条件を入力
し、これによりメモリ42,43に記憶された強調抑制処理
条件の中から所定の強調処理条件を選択して、強調抑制
処理を行うことにより、装置の構成を簡易なものとする
とともに、処理時間を短縮することができる。
【0087】以上詳細に説明したように、本発明による
画像処理方法および装置は、画像信号を低・中間・高周
波数成分に分解し、フイルム粒状に起因するざらつきを
含む中間周波数成分を抑制し、エッジ、テクスチャ等を
含む高周波数成分を強調するようにしたため、処理後の
画像信号の再生画像はざらつきが抑制され、かつ鮮鋭度
が強調されたものとなるため、画質が良好な再生画像を
得ることができることとなる。また、中間・高周波数成
分の輝度成分についてのみ処理を行うことにより、フイ
ルム粒状に基づく輝度成分のざらつきを抑制することが
できるため、さらに画質の良好な再生画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置を適用したシステム
を表すブロック図
【図2】本発明による画像処理装置の第1の実施の形態
を表すブロック図
【図3】低・中間・高周波数成分の分布を表すグラフ
【図4】本発明による画像処理装置の第2の実施の形態
を表すブロック図
【図5】特定色抽出ゲイン算出部の詳細を説明するため
のブロック図
【図6】Y成分、I成分およびQ成分の周波数特性を表
すグラフ
【図7】QI平面を表すグラフ
【図8】ゲインM,Hの重みを表すグラフ
【図9】本発明による画像処理装置の第3の実施の形態
を表すブロック図
【図10】相関を説明するためのグラフ
【図11】平坦部、エッジ部の相関を説明するための図
【図12】相関値が負となる場合を説明するための図
【図13】相関値算出手段で行われる処理の詳細を説明
するためのブロック図
【図14】相関値に応じたゲインを表すグラフ
【図15】平坦部、テクスチャおよびエッジ部の局所分
散を表す図
【図16】フイルムの種類による平坦部の局所分散の変
化を表す図
【図17】平坦部、テクスチャおよびエッジ部の相関値
の分布を表す図
【図18】フイルムの種類による平坦部の相関値の分布
の変化を表す図
【図19】mの大きさによる平坦部の相関値の分布の変
化を表す図
【図20】本発明の第3の実施の形態において相関値に
応じてゲインHを変化させるようにした画像処理装置の
ブロック図
【図21】平坦部およびエッジ部の相関値の分布におけ
る重なりを表す図
【図22】相関値をメディアンフィルタによりフィルタ
リング処理する実施の形態を表す図
【図23】メディアンフィルタにより処理された平坦部
およびエッジ部の相関値の分布を表す図
【図24】本発明による画像処理装置の第4の実施の形
態を表すブロック図
【符号の説明】
1 読取手段 2 画像処理装置 3 再生手段 4 カラー画像 5 CCDアレイ 6 集光レンズ 7 A/D変換手段 8 CCD補正手段 9 対数変換手段 10 オートセットアップ演算部 11 CRT 12 モニタ表示アンドユーザインターフェイス 13 処理手段 14 色・階調処理手段 15 プリンタ 16 記録材料 20,22,35 ローパスフィルタ 21 ゲイン処理手段 23 特定色抽出ゲイン算出手段 30 相関値算出手段 31,32 ルックアップテーブル 33 平坦部 34 エッジ部 36 テーブル 41 再生条件入力手段 42,43 メモリ 51 平坦部の分散 52 テクスチャの分散 53 エッジ部の分散

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像を表す画像信号に対して処理
    を施す画像処理方法において、 前記画像信号を低周波数成分、中間周波数成分および高
    周波数成分に分解し、 前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周波数
    成分を抑制する強調抑制処理を行い、 該処理後の各周波数成分および前記低周波数成分を合成
    して処理済画像信号を得ることを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記分解後、前記高周波数成分および前
    記中間周波数成分から輝度成分を抽出し、 該輝度成分にのみ基づいて前記強調抑制処理および前記
    合成を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記所定の画像における特定色領域を抽
    出し、 該特定色領域に対応する前記中間周波数成分をさらに抑
    制して前記強調抑制処理を行うことを特徴とする請求項
    1または2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記分解後、前記中間周波数成分および
    /または前記高周波数成分の評価値を求め、 該評価値が所定の閾値より小さい画素に対する前記中間
    周波数成分を該評価値が該所定の閾値より大きい画素に
    対する前記中間周波数成分よりも大きく抑制して前記強
    調抑制処理を行うことを特徴とする請求項1、2または
    3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記評価値が所定の閾値より小さい画素
    に対する前記高周波数成分を該評価値が該所定の閾値よ
    り大きい画素に対する前記高周波数成分よりも小さく強
    調して前記強調抑制処理を行うことを特徴とする請求項
    4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記評価値が、前記中間周波数成分およ
    び/または前記高周波数成分のRGB3色のうちの2色
    からなる少なくとも1組の色間における、相対応する画
    素についての相関値であることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記評価値をメディアンフィルタにより
    フィルタリング処理した後、該処理がなされた評価値に
    基づいて前記所定の閾値に基づいて前記強調抑制処理を
    行うことを特徴とする請求項4、5または6記載の画像
    処理方法。
  8. 【請求項8】 前記中間周波数成分および/または前記
    高周波数成分と前記評価値とを、RGB3色のうちのそ
    れぞれ異なる色に基づいて算出することを特徴する請求
    項4から7のいずれか1項記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記強調抑制処理の強調および抑制の程
    度を、前記処理済画像信号を再生する際の再生条件に基
    づいて予め定められた複数の強調抑制処理条件から選択
    することにより定めることを特徴とする請求項1から8
    のいずれか1項記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 所定の画像を表す画像信号に対して処
    理を施す画像処理装置において、 前記画像信号を低周波数成分、中間周波数成分および高
    周波数成分に分解する分解手段と、 前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周波数
    成分を抑制する強調抑制処理を行う強調抑制処理手段
    と、 該処理後の各周波数成分および前記低周波数成分を合成
    して処理済画像信号を得る合成手段とを備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記分解手段による分解後、前記高周
    波数成分および前記中間周波数成分から輝度成分を抽出
    する輝度成分抽出手段をさらに備え、 前記強調抑制処理手段および前記合成手段が、前記輝度
    成分にのみ基づいて前記強調抑制処理および前記合成を
    行う手段であることを特徴とする請求項10記載の画像
    処理装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の画像における特定色領域を
    抽出する領域抽出手段をさらに備え、 前記強調抑制処理手段が、該特定色領域に対応する前記
    中間周波数成分をさらに抑制して前記強調抑制処理を行
    う手段であることを特徴とする請求項10または11記
    載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記分解手段による分解後、前記中間
    周波数成分および/または前記高周波数成分の評価値を
    求める評価値算出手段をさらに備え、 前記強調抑制処理手段が、該評価値が所定の閾値より小
    さい画素に対する前記中間周波数成分を該評価値が該所
    定の閾値より大きい画素に対する前記中間周波数成分よ
    りも大きく抑制して前記強調抑制処理を行う手段である
    ことを特徴とする請求項10、11または12記載の画
    像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記強調抑制処理手段が、前記評価値
    が所定の閾値より小さい画素に対する前記高周波数成分
    を該評価値が該所定の閾値より大きい画素に対する前記
    高周波数成分よりも小さく強調して前記強調抑制処理を
    行う手段であることを特徴とする請求項13記載の画像
    処理装置。
  15. 【請求項15】 前記評価値算出手段が、前記中間周波
    数成分および/または前記高周波数成分のRGB3色の
    うちの2色からなる少なくとも1組の色間において、相
    対応する画素についての相関値を求める手段であること
    を特徴とする請求項13または14記載の画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記評価値算出手段が、前記評価値を
    フィルタリングするメディアンフィルタをさらに備え、
    前記強調抑制手段が、該処理がなされた評価値に基づい
    て前記所定の閾値に基づいて前記強調抑制処理を行う手
    段であることを特徴とする請求項13、14または15
    記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記分解手段および前記評価値算出手
    段が、前記中間周波数成分および/または前記高周波数
    成分と前記評価値とを、RGB3色のうちのそれぞれ異
    なる色に基づいて算出する手段であることを特徴する請
    求項13から16のいずれか1項記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記強調抑制処理手段が、前記強調抑
    制処理の強調および抑制の程度を、前記処理済画像信号
    を再生する際の再生条件に基づいて予め定められた複数
    の強調抑制処理条件を記憶する記憶手段および該記憶手
    段から前記再生条件に基づいて強調処理条件を選択する
    選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10か
    ら17のいずれか1項記載の画像処理装置。
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