JPH10282582A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JPH10282582A
JPH10282582A JP9092522A JP9252297A JPH10282582A JP H10282582 A JPH10282582 A JP H10282582A JP 9092522 A JP9092522 A JP 9092522A JP 9252297 A JP9252297 A JP 9252297A JP H10282582 A JPH10282582 A JP H10282582A
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JP
Japan
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image
image processing
iso sensitivity
photographic film
determining
Prior art date
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Application number
JP9092522A
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English (en)
Inventor
Toru Matama
徹 真玉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/056,861 priority patent/US6259537B1/en
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
    • G06T5/75Unsharp masking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • H04N1/4092Edge or detail enhancement

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISO 感度又はISO 感度と相関関係にある情報
を特別な検出装置を用いずに認識し乾式現像写真フィル
ムにおける最適な画像処理パラメータを得る。 【解決手段】 シャープネス処理メニュー11Aから所
望のメニューをユーザが選択する(信号S1 )。また、
粒状処理メニュー11Bから写真フィルムの種類を選択
する(信号S2 )。オートセットアップ演算部10にお
いては、入力されたプレスキャンデータSP に基づいて
カラー画像4の濃度域が求められ、さらに外部制御ユニ
ット11からI/F12を経由して入力された信号
1 、S2 に基づいて、後述する処理部13において行
われるシャープネス強調、粒状抑制処理において中間周
波数成分に乗じられるゲインM及び高周波数成分に乗じ
られるゲインHが求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式現像により現
像された写真フィルムに記録された画像をデジタル的に
読み取って、デジタル画像データを得るための、画像処
理パラメータを決定するための画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
写真プリントにおける粒状は、その原因の第1として撮
影時の露出がアンダーか、オーバーかによる。撮影時の
露出がアンダーであるほど、粒状、すなわちざらつきが
目立つ。
【0003】該原因の第2のとしては、プリント時の拡
大率(引伸倍率)による。プリント時の拡大率が大きけ
れば大きいほど、ざらつきが目立つ。
【0004】また、原因の第3のとしては、ISO感度
による。現行の写真フィルム製品としては、ISO感度
が高ければ高い程、粒子が粗く、ざらつきが目立つ。
【0005】このような原因をそれぞれの寄与率に応じ
て、画像処理パラメータを設定することが望ましい。
【0006】特に、画像処理パラメータとしてのシャー
プネス強調度合いや、アンダー露光の写真フィルムにお
けるコントラスト復元等は、粒状度に対してトレードオ
フの関係にあり、最適な画像処理パラメータを設定する
ことは重要のことである。ここで、上記の原因の内、第
1の原因の撮影時の露出は、写真フィルムの濃度により
判定することができる。また、第2の原因であるプリン
ト拡大率は、オペレータの指示で実行されるものであ
り、当然認識可能である。
【0007】これに対して、第3の原因であるISO感
度は、写真フィルム上のDXコードを読み取る手段等を
新たに設けなければならず、装置部品が増加し、装置の
複雑化、拡大化を招くことになる。
【0008】特に、乾式現像によって顕像化された写真
フィルムには、銀像が残っており、銀像の粒状が追加さ
れるため、最適な設定がなされないと、その影響度合い
が拡大する。また、乾式現像写真フィルムでは、色彩度
を復元するため従来の湿式現像写真フィルムよりも粒状
が劣化する。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ISO感度又
はこのISO感度と相関関係にある情報を特別な検出装
置を用いずに認識し、乾式現像写真フィルムにおける最
適な画像処理パラメータを得ることができる画像処理方
法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、乾式現像により現像された写真フィルム上の画像を
デジタル的に読み取って、該デジタル画像データに基づ
いて感光材料上に画像を形成する場合に、このデジタル
画像データに画像処理を施すための画像処理パラメータ
を決定する画像処理方法であって、前記写真フィルムの
ISO感度或いはこのISO感度と相関関係にある原稿
(写真フィルム)サイズに応じて、粒状による画質低下
度合いを判定し、この判定結果に基づいて前記画像処理
パラメータの1つであるシャープネス強調度合いを設定
することを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、現行の写
真フィルムにおいて、そのサイズと標準的なISO感度
との間には相関関係がある。
【0012】具体的には、ブローニーサイズの標準感度
はISO160、135サイズの標準感度はISO40
0、APSサイズの標準感度はISO200、等々であ
る。
【0013】写真フィルムのサイズは、プリンタにおい
て特別な検出装置を用いなくても、例えばネガキャリア
自体が異なる仕様であったり、共通の場合でも、そのガ
イド幅を設定したりするため、予め既知である必要があ
り、この写真フィルムサイズ情報は容易に入手すること
が可能である。
【0014】そこで、ISO感度に基づく、画像処理パ
ラメータを設定する場合に、写真フィルムサイズの情報
を取り込み、この写真フィルムサイズ情報からISO感
度を特定し、画像処理パラメータの設定に反映させる。
【0015】これにより、粒状及びこの粒状とトレード
オフの関係にあるシャープネス強調度合いのそれぞれに
最適な画像処理パラメータを得ることができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、乾式現像により
現像された写真フィルム上の画像をデジタル的に読み取
って、該デジタル画像データに基づいて感光材料上に画
像を形成する場合に、このデジタル画像データに画像処
理を施すための画像処理パラメータを決定する画像処理
方法であって、予め記憶手段に前記原稿(写真フィル
ム)のサイズ毎に対応させて写真フィルムのISO感度
を記憶し、前記読み取る原稿サイズに応じて前記記憶手
段から前記ISO感度を読取り、該読み取ったISO感
度に応じて粒状による画質低下度合いを判定し、この判
定結果に基づいて前記画像処理パラメータの1つである
シャープネス強調度合いを設定することを特徴としてい
る。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、原稿サイ
ズ毎に、標準ISO感度を記憶する手段を設け、そこに
登録しておくようにすれば、世の中のフィルムの標準I
SO感度が変わった場合、その登録を変えるだけで対応
可能であり、さらに望ましい。
【0018】請求項3に記載の発明は、乾式現像により
現像された写真フィルム上の画像をデジタル的に読み取
って、該デジタル画像データに基づいて感光材料上に画
像を形成する場合に、このデジタル画像データに画像処
理を施すための画像処理パラメータを決定する画像処理
装置であって、前記写真フィルムのISO感度と相関関
係にある原稿サイズを判別する原稿サイズ判別手段と、
前記原稿サイズ判別手段で判別した原稿サイズに基づい
て、粒状による画質低下度合いを判定する粒状判定手段
と、前記粒状判定手段の判定結果に基づいてシャープネ
ス強調度合いを設定するシャープネス設定手段と、を有
している。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、原稿サイ
ズ判別手段で原稿サイズを判別する。この判別は、原稿
サイズとオペレータがキー操作で入力した内容から判別
してもよいし、画像処理パラメータ決定後に適用される
プリンタの仕様(フィルムキャリアの形式、焼付開口や
フィルム案内幅の設定状態)から判断してもよい。
【0020】何れにしても、現行の装置に新たに検出装
置等を追加しなくてもよい状態で原稿サイズを認識する
ことができるため、装置が大型化したり複雑化すること
がない。
【0021】次に、原稿サイズ判別手段で判別された原
稿サイズに基づいて、粒状判定手段では、粒状による画
質低下度合いを判定する。すなわち、原稿サイズは、I
SO感度と相関関係にあり、この原稿サイズから写真フ
ィルム原稿の標準的なISO感度を得、撮影時の露出状
態、プリント拡大率の情報と合わせてこのISO感度に
よる粒状において、どの程度画質が劣化するかを判断す
る。
【0022】この結果に基づいて、シャープネス設定手
段では、粒状判定結果に基づいて、粒状とシャープネス
が両立するようなシャープネス強調度合いを設定する。
【0023】これにより、トレードオフの関係にある、
粒状度とシャープネス強調度合いとのそれぞれが最適と
なる画像処理パラメータを得ることができる。
【0024】請求項4に記載に記載の発明は、乾式現像
により現像された写真フィルム上の画像をデジタル的に
読み取って、該デジタル画像データに基づいて感光材料
上に画像を形成する場合に、このデジタル画像データに
画像処理を施すための画像処理パラメータを決定する画
像処理装置であって、予め前記原稿(写真フィルム)の
サイズ毎に対応させて写真フィルムのISO感度を記憶
する記憶手段と、前記読み取る原稿サイズに応じて前記
記憶手段から前記ISO感度を読取るISO感度読取手
段と、前記ISO感度読取手段で読み取ったISO感度
に応じて粒状による画質低下度合いを判定する判定手段
と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像処理パ
ラメータの1つであるシャープネス強調度合いを設定す
るシャープネス設定手段と、を有している。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、記憶手段
に予め前記原稿(写真フィルム)のサイズ毎に対応させ
て写真フィルムのISO感度を記憶しておく。
【0026】ISO感度読取手段では、読み取る原稿サ
イズに応じて前記記憶手段から前記ISO感度を読取
り、次いで判定手段でISO感度に応じて粒状による画
質低下度合いを判定して、シャープネス強調度合いを設
定する(シャープネス設定手段)。
【0027】上記記憶手段にサイズ毎にISO感度を記
憶する手段を設けているため、仮に、将来原稿サイズと
ISO感度との相関関係に変化があった場合でも、記憶
手段の記憶を書き換えるだけで対応可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、カラー写真から画像を読
み取って記録材料(本実施の形態では、感光材料を適用
する)16に画像を形成するようにしたシステムのブロ
ック図である。
【0029】図1に示すように、本システムは、カラー
写真から画像を読み取る読取装置1と、読取装置1によ
り得られたカラー写真の画像を表す画像信号に対して画
像処理を施す画像処理装置2と、画像処理装置2により
画像処理が施された画像信号を可視像として感光材料1
6に記録する再生手段3とからなる。
【0030】読取装置1は、ネガフィルム或いはリバー
サルフィルム等のカラー画像4からカラー画像信号R,
G,Bを光電的に読み取るためのCCDアレイ5を有
し、このCCDアレイ5にカラー画像4からの光を結像
させるための結像レンズ6を有する。
【0031】本実施の形態において、CCDアレイ5は
2760×1840画素からなり、赤(R)、緑(G)、及び青
(B)の3色の色分解フィルタが装置されたフィルタタ
ーレット30を回転させて、各色分解フィルタを光路上
に順次配置し、画像データのスキャンを行うことによ
り、フルカラー画像が面順次で得られるようになってい
る。
【0032】さらに、CCDアレイ5は、このCCDア
レイ5により検出されたカラー画像を表す画像信号をデ
ジタル変換するA/D変換器7と、CCDアレイ5の補
正を行うCCD補正部8と、CCD補正部8により補正
されたカラー画像を表す画像信号を対数変換するルック
アップテーブル(LUT)を内蔵した対数変換器9とを
有する。
【0033】この読取装置1は、RGB3つの画像信号
を得る前にまずカラー画像4を粗めの走査間隔で光電的
に読み取ってカラー画像4の概略を読み取るプレスキャ
ンを行ってプレスキャンデータSP を得、その後細かい
走査間隔で読み取るファインスキャンを行ってファイン
スキャンデータSF を得るように構成されている。
【0034】画像処理装置2は、プレスキャンデータS
P に基づいてファインスキャンの際の階調処理等のパラ
メータを設定するオートセットアップ演算部10と、こ
のオートセットアップ演算部10により設定されたパラ
メータに基づいて、ファインスキャンデータSF の色、
階調処理を行う色、階調処理部14と、プレスキャンデ
ータSP を可視像として再生する外部制御ユニット(パ
ソコン)11及びオートセットアップ演算部10を接続
するためのモニタ表示アンドユーザインターフェース
(以下、I/Fという)12と、カラー画像信号に対し
て粒状抑制処理及びシャープネス(鮮鋭度)強調処理を
行う粒状抑制、シャープネス強調処理部(以下、単に処
理部という)13とからなる。
【0035】さらに、再生手段3はカラー画像信号を感
光材料16に記録するプリンタ15を有する。
【0036】以下、各部の作用について説明する。ま
ず、読取装置によりネガフィルム或いはリバーサルフィ
ルム等のカラー画像4から粗めの走査間隔によりカラー
画像4の概略を読み取るプレスキャンを行う。
【0037】このプレスキャンにより得られた3色のプ
レスキャンデータSP は、A/D変換器7によりデジタ
ルデータに変換され、CCD補正部8により補正がなさ
れて対数変換部9により対数増幅されて画像処理装置2
のオートセットアップ演算部10及びI/F12に入力
される。I/F12に入力されたプレスキャンデータS
P は外部制御ユニット11に可視像として表示され、外
部制御ユニット11上のモニタ11Cに可視像とは別に
表示されたシャープネス処理メニュー11A(図4参
照)から所望のメニューをユーザが選択することによ
り、この選択した結果を表す信号S1 がI/F12に入
力され、さらにこの信号S1 はオートセットアップ演算
部10に入力される。
【0038】また、外部制御ユニット11のモニタ11
Cには、切り替え表示(又は重ね表示)により、粒状処
理メニュー11Bが表示され、ユーザが適用される写真
フィルムの種類を選択することにより、この選択した結
果を表す信号S2 がI/F12に入力され、さらにこの
信号S2 はオートセットアップ演算部10に入力され
る。
【0039】処理のメインメニューを図5に示す。原稿
サイズ選択、原稿ISO感度選択、プリントサイズの3
つを設定する。
【0040】このうち、原稿サイズは、手動で入力する
か、原稿サイズ判定手段により自動的に判別される。原
稿ISO感度選択は、標準の場合には、原稿サイズによ
って標準的なISO感度がせていされる。或いは、手段
で設定してもよい。
【0041】プリントサイズは、顧客が要求するプリン
トサイズを選択する。図6に、原稿サイズ毎の標準IS
O感度テーブルを示す。なお、図5及び図6において、
枠で囲まれた内容が設定されていることを示している。
【0042】オートセットアップ演算部10において
は、プレスキャンデータ及び信号S1、S2 に基づい
て、後に色、階調処理部14によって行われる色、階調
処理のためのパラメータが設定される。また、このパラ
メータの一部が後述する処理部13に入力される。
【0043】ここで、パラメータ設定の詳細について説
明する。オートセットアップ演算部10においては、入
力されたプレスキャンデータSP に基づいてカラー画像
4の濃度域が求められ、さらに外部制御ユニット11か
らI/F12を経由して入力された信号S1 、S2 に基
づいて、後述する処理部13において行われるシャープ
ネス強調、粒状抑制処理において中間周波数成分に乗じ
られるゲインM及び高周波数成分に乗じられるゲインH
が求められる。さらに、色、階調処理部14において行
われた色、階調処理のためのパラメータも求められ、処
理部13及び色、階調処理部14に入力される。
【0044】次いで、読取部1においては、カラー画像
4を細かい走査間隔で読み取るファインスキャンが行わ
れ、3色のファインスキャンデータSF がカラー画像信
号として得られる。ファインスキャンデータSF は、A
/D変換器7によりデジタルデータに変換され、CCD
補正部8により補正がなされて対数変換部9により対数
増幅されて、色、階調処理部14に入力される。
【0045】色、階調処理部14においてはファインス
キャンデータSF に色、階調処理が施され、処理部13
に入力される。以下、この処理部13において行われる
処理について説明する。
【0046】図2は処理部13で行われる処理の詳細を
説明するためのブロック図である。図2に示すように、
ファインスキャンデータSF (RGB)に対して以下に
示す5×5のローパスフィルタを2段カスケード接続し
た9×9ローパスフィルタ20によりフィルタリング処
理が施され、ファインスキャンデータSF (RGB)の
低周波数成分RL 、GL 、BL が抽出される。
【0047】
【数1】
【0048】そして、ファインスキャンデータSF から
低周波数成分RL 、GL 、BL を減算して中間・高周波
数成分RMH、GMH、BMHを抽出する。前記抽出された後
の低周波数成分RL 、GL 、BL はカラー画像中のエッ
ジや細かいテクスチャやフィルムの粒状によるざらつき
を含まないものである。
【0049】一方、中間周波数成分RM 、GM 、BM
は、フィルムの粒状によるざらつきを含み、高周波数成
分RH 、GH 、BH は、カラー画像中のエッジや細かい
テクスチャーを含むものである。
【0050】ここで、ファインスキャンデータの低周波
数成分、中間周波数成分及び高周波数成分とは、図3に
示すように分布される後述する中間・高周波数成分に乗
じるゲインM,Hを1.0 とした場合の周波数成分のこと
をいう。また、中間周波数成分RM 、GM 、BM は、処
理後のデータを可視像として再生する際の出力のナイキ
スト周波数fs/2の1/3付近にピークを持って分布
M となる周波数成分をいう。さらに、低周波数成分R
L 、GL 、BL とは、0周波数にピークを持って分布H
Lとなる成分をいい、高周波数成分とは、RH 、GH
H とは出力のナイキスト周波数fs/2にピークを持
って分布HH となる成分をいう。
【0051】なお、本実施の形態においてナイキスト周
波数は、感光材料16への記録が300dpiで行われる場合
のナイキスト周波数をいうものである。ここで、図3に
おいては、各周波数において周波数成分の和は1となっ
ている。
【0052】次いで、分解された中間・高周波数成分R
MH、GMH、BMHから輝度成分が抽出される。この輝度成
分の抽出はファインスキャンデータSF の中間・高周波
数成分RMH、GMH、BMHをYIQ基底に変換した際の成
分YMHがデータの輝度成分を表すものである。ここで、
YIQ基底への変換は下記の式により行う。
【0053】
【数2】
【0054】YIQ基底に変換後の色成分である成分I
MH及び成分QMHはフィルム粒状に起因する色のざらつき
を含むものであるため、成分IMH及び成分QMHはここで
は0とおいてフィルム粒状に起因する色のざらつきを抑
制する。
【0055】ここで、色成分である成分IMH及び成分Q
MHは一般の被写体を写した画像の場合は殆ど成分を持た
ないことが経験的に分かっている。従って、成分IMH
び成分QMHはフィルム粒状に起因する色のざらつきとみ
なして0とおくことにより、ざらつきを抑制した良好な
再生画像を得ることができる。
【0056】次いで、成分YMHに対してゲイン処理部2
1において上述した5×5のローパスフィルタ20によ
りフィルタリング処理を施して、成分YMHの中間周波数
成分YM を得る。さらに、成分YMHから中間周波数成分
M を減算することにより成分YMHの高周波数成分YH
を得る。
【0057】次いで、前述したオートセットアップ演算
部10において求められたゲインM.及びゲインHが以
下の式(1)に示すようにそれぞれ成分YM 、YH に乗
じられて処理済成分YM ’、YH ’が得られ、処理済成
分YM ’、YH ’が合成されて成分YMH’が得られる。
【0058】 YMH’=ゲインM×YM +ゲインH×YH ・・・(1) (YM ’=ゲインM×YM 、YH ’=ゲインH×YH ) ここで、ゲインMとゲインHMとはオートセットアップ
演算部10において、ゲインM<ゲインHとなるように
設定される。すなわち、フィルム粒状に基づく輝度成分
のざらつきは中間周波数成分に比較的多く含まれている
ため、成分YMのゲインMを比較的低く設定することに
より、ざらつき感を抑えることができる。また、画像の
シャープネス度合いは輝度成分の高周波数成分に依存す
るため、輝度成分の高周波数成分YH のゲインHを比較
的大きくすることにより、処理済画像の鮮鋭度を強調す
ることができる。
【0059】ここで、オートセットアップ演算部10に
おいては、例えば、カラー画像4がアンダーネガの場合
は、フィルム粒状に起因するざらつきが目立つうえに、
階調特性を改善するために階調を立てた場合に粒状がか
なり悪い画像となってしまうため、ゲインMがかなり低
く設定される。
【0060】そしてこれにより、粒状を強く抑制するこ
とができる。また、プリントサイズに依存しても最適な
ゲインM及びゲインHが設定される。さらに、前述した
ようにユーザがいくつかのシャープネス強調処理メニュ
ー、及び粒状抑制処理メニューから所望とするメニュー
を選択する場合には、このメニューに応じたゲインG及
びゲインHをテーブルとして記憶しておき、メニュー選
択に応じて最適なゲインG及びゲインHを選択できるよ
うにしておくことが好ましい。これにより、画像毎にあ
るいはユーザの好みに応じた処理を行うことができる。
【0061】そして、このようにして得られた成分
MH’を前述したファインスキャンデータSF の低周波
数成分RL 、GL 、BL と合成して処理済信号R’、
G’、B’を得る。
【0062】この際、前述した成分IMH及び成分QMH
値は0とされているため、処理された輝度成分YMH’を
逆変換してRGBのデータに対応させると、RGB3つ
のデータは全て成分YMH’と同一の値となる。
【0063】従って、処理された輝度成分YMH’を逆変
換しなくても合成した結果は、逆変換した場合と同一と
なるため、処理を簡便なものとするために処理された輝
度成分YMH’を逆変換しないで合成するようにしてい
る。
【0064】その後、処理済信号R’、G’、B’は再
生装置3に入力され、プリンタ15により感光材料16
に可視像として再生される。
【0065】このようにして再生された画像は、フィル
ム粒状に起因するざらつきを含むデータの中間・高周波
数成分の色成分が0とされており、さらに、中間・高周
波数成分の輝度成分のうち中間周波数成分YM のゲイン
Mが抑制され、高周波数成分YH にゲインHが強調され
ているため、鮮鋭度が強調されると共にフィルム粒状に
起因するざらつきが抑制された画像となる。
【0066】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像処理
方法は、ISO感度又はこのISO感度と相関関係にあ
る情報を特別な検出装置を用いずに認識し、乾式現像写
真フィルムにおける最適な画像処理パラメータを得るこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置を適用したシ
ステムブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る粒状抑制、シャープネス強
調処理の一例を示すブロック図である。
【図3】低、中間、高周波数成分の分布を表す特性図で
ある。
【図4】外部制御装置のモニタに表示されるウィンドウ
画面を示す正面図である。
【図5】メインメニューの表示内容を示す正面図であ
る。
【図6】原稿サイズ毎の標準ISO感度の対応図であ
る。
【符号の説明】
1 読取装置 2 画像処理装置 3 再生装置 4 カラー画像 5 CCDアレイ 10 オートセットアップ演算部 13 粒状抑制、シャープネス強調処理部 15 プリンタ 16 感光材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾式現像により現像された写真フィルム
    上の画像をデジタル的に読み取って、該デジタル画像デ
    ータに基づいて感光材料上に画像を形成する場合に、こ
    のデジタル画像データに画像処理を施すための画像処理
    パラメータを決定する画像処理方法であって、 前記写真フィルムのISO感度或いはこのISO感度と
    相関関係にある原稿(写真フィルム)サイズに応じて、
    粒状による画質低下度合いを判定し、この判定結果に基
    づいて前記画像処理パラメータの1つであるシャープネ
    ス強調度合いを設定することを特徴とした画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 乾式現像により現像された写真フィルム
    上の画像をデジタル的に読み取って、該デジタル画像デ
    ータに基づいて感光材料上に画像を形成する場合に、こ
    のデジタル画像データに画像処理を施すための画像処理
    パラメータを決定する画像処理方法であって、 予め記憶手段に前記原稿(写真フィルム)のサイズ毎に
    対応させて写真フィルムのISO感度を記憶し、前記読
    み取る原稿サイズに応じて前記記憶手段から前記ISO
    感度を読取り、該読み取ったISO感度に応じて粒状に
    よる画質低下度合いを判定し、この判定結果に基づいて
    前記画像処理パラメータの1つであるシャープネス強調
    度合いを設定することを特徴とした画像処理方法。
  3. 【請求項3】 露光され現像された写真フィルム上の画
    像をデジタル的に読み取って、該デジタル画像データに
    基づいて感光材料上に画像を形成する場合に、このデジ
    タル画像データに画像処理を施すための画像処理パラメ
    ータを決定する画像処理装置であって、 前記写真フィルムのISO感度と相関関係にある原稿
    (写真フィルム)サイズを判別する原稿サイズ判別手段
    と、 前記原稿サイズ判別手段で判別した原稿サイズに基づい
    て、粒状による画質低下度合いを判定する粒状判定手段
    と、 前記粒状判定手段の判定結果に基づいてシャープネス強
    調度合いを設定するシャープネス設定手段と、を有する
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 乾式現像により現像された写真フィルム
    上の画像をデジタル的に読み取って、該デジタル画像デ
    ータに基づいて感光材料上に画像を形成する場合に、こ
    のデジタル画像データに画像処理を施すための画像処理
    パラメータを決定する画像処理装置であって、 予め前記原稿(写真フィルム)のサイズ毎に対応させて
    写真フィルムのISO感度を記憶する記憶手段と、 前記読み取る原稿サイズに応じて前記記憶手段から前記
    ISO感度を読取るISO感度読取手段と、 前記ISO感度読取手段で読み取ったISO感度に応じ
    て粒状による画質低下度合いを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像処理パラメ
    ータの1つであるシャープネス強調度合いを設定するシ
    ャープネス設定手段と、を有する画像処理装置。
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