JP2001298619A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP2001298619A
JP2001298619A JP2000115251A JP2000115251A JP2001298619A JP 2001298619 A JP2001298619 A JP 2001298619A JP 2000115251 A JP2000115251 A JP 2000115251A JP 2000115251 A JP2000115251 A JP 2000115251A JP 2001298619 A JP2001298619 A JP 2001298619A
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    • G06T2207/20208High dynamic range [HDR] image processing

Abstract

(57)【要約】 【課題】高コントラスト、広ダイナミックレンジの画像
であっても、ダイナミックレンジの圧縮処理を行うこと
で、画像のメリハリを失うことなく従来の覆い焼きと同
等の効果を得て、良好な画質の画像を再生するための画
像信号を出力するとともに、ダイナミックレンジの圧縮
を強く掛けた時に起きる、擬輪郭の発生を抑制する画像
処理方法および画像処理装置の提供を課題とする。 【解決手段】原画像の画像信号から原画像のボケ画像を
表す複数のボケ画像信号を作成し、この複数のボケ画像
信号を合成することによって1つの合成ボケ画像信号を
作成し、この合成ボケ画像信号に基づいて前記原画像の
画像信号に対して前記ダイナミックレンジの圧縮処理を
施すことで前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真や印刷物等の
反射原稿やフィルム等の透過原稿に記録された画像を光
電的に読み取って得られる画像信号や、デジタルスチル
カメラ等のようにCCD素子等の撮像素子を用いて撮影
して得られる原画像の画像信号を可視像として再生する
際の画像処理方法および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像信号と
し、この画像信号に応じて変調した記録光によって感光
材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上り)
プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化され
た。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像信号として、画像信号処理によって焼付時の
露光条件を決定することができるので、逆光やストロボ
撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャープ
ネス(鮮鋭化)処理、カラーフェリアや濃度フェリアの
補正、アンダー露光やオーバー露光の補正、周辺光量不
足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られ
なかった高品位なプリントを得ることができる。しか
も、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等
も画像信号処理によって行うことができ、用途に応じて
自由に編集/処理したプリントも出力可能である。しか
も、デジタルフォトプリンタによれば、画像をプリント
(写真)として出力するのみならず、画像信号をコンピ
ュータ等に供給したり、フロッピー(登録商標)ディス
ク等の記録媒体に保存しておくこともできるので、画像
信号を、写真以外の様々な用途に利用することができ
る。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して記録用の画像信号(露光条件)とする画像処理装
置、および、この画像信号に応じて感光材料を走査露光
して現像処理を施してプリントとするプリンタ(画像記
録装置)より構成される。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得、この投影光を結像レンズによってC
CDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換する
ことにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像処
理を施した後に、フィルムの画像信号として画像処理装
置に送る。画像処理装置は、スキャナによって読み取ら
れた画像信号から画像処理条件を設定して、設定した条
件に応じた画像処理を画像信号に施し、画像記録のため
の出力画像信号(露光条件)としてプリンタに送る。プ
リンタでは、例えば、光ビーム走査露光を利用する装置
であれば、画像処理装置から送られた画像信号に応じて
光ビームを変調して、感光材料を二次元的に走査露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、所定の現像処理
等を施して、フィルムに撮影された画像が再生されたプ
リント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルムに
撮影された画像の撮影条件は一定ではなく、ストロボ撮
影や逆光シーン等、明暗(濃度)の差が大きい場合、す
なわち画像のダイナミックレンジが非常に広い場合も多
々ある。このようなフィルム画像を通常の方法で露光し
てプリントを作成すると、明部(ハイライト)もしくは
暗部(シャドー)のいずれかの画像がつぶれてしまう場
合がある。例えば、人物を逆光で撮影した場合、人物が
好適な画像となるように露光を行うと、空のような明る
い部分は白く飛んでしまい、逆に、空が好適な画像とな
るように露光を行うと、人物が黒くつぶれてしまう。
【0008】そのため、明暗の大きなフィルム画像を原
画として感光材料の露光を行う場合には、いわゆる覆い
焼きが行われている。覆い焼きとは、中間濃度の部分に
は通常の露光を行い、画像が飛びそうな明部は露光量を
増加し、また、画像がつぶれそうな暗部の露光量を低減
することにより、フィルムに撮影された画像の大きな明
暗を補正し、人間が原シーンを見た時の印象に近くなる
ように、画面全体に渡って適正な画像が再生されたプリ
ントを得る技術である。すなわち、原画像のダイナミッ
クレンジを圧縮する技術である。
【0009】このような従来の覆い焼きの処理の考え
は、デジタル画像信号に基づいて画像を再生する上記デ
ジタルフォトプリンタにおいても種々提案されている。
例えば、特開平09−18704号公報や特開平09−
182093号公報や特開平10−13679号公報に
記載の画像処理方法や画像処理装置が挙げられる。特開
平09−18704号公報では、原画像の画像信号およ
びこの原画像のボケ画像の信号(ボケ画像信号)に対し
て相対応する画素についての信号間で演算を行って差信
号を得、この差信号に対して所定の画像処理を施して処
理済画像信号を得、この処理済画像信号を可視像として
再生することで、原画像のダイナミックレンジを圧縮す
る方法が提案されている。特開平09−182093号
公報では、特開平09−18704号公報で示されるボ
ケ画像を、IIRフィルタによるフィルタリング処理を
施して作成する方法が提案され、特開平10−1367
9号公報では、マスクサイズの異なるボケ画像を作成す
るための複数の種類のローパスフィルタを用意し、この
複数のローパスフィルタの中から、再生する画像の画素
密度に応じたマスクサイズのローパスフィルタを選択
し、この選択されたローパスフィルタを使用してボケ画
像を作成する方法が提案されている。
【0010】これらの処理方法はいずれも、画像全体の
ダイナミックレンジの圧縮の強弱や明部や暗部を重視し
たダイナミックレンジの圧縮などの設定をセットアップ
部で行い、この設定に従って、図9(a)に示すよう
に、ローパスフィルタによるフィルタリング処理により
画像信号S0 ’の低周波数成分、すなわち穏やかに変動
するボケ画像信号S 1’を作成し、このボケ画像信号S
1 ’からルックアップテーブルによって変換(LUT演
算)して、ボケ画像信号S1 ’の値を反転し、ダイナミ
ックレンジを圧縮した処理済画像信号S4 ’を作成し、
この処理済画像信号S4 ’を原画像の画像信号S0 ’に
加算して画像信号S5 ’を計算することで、設定された
ローパスフィルタのカットオフ周波数より周波数の低い
画像信号の低周波数成分、すなわち穏やかに変動する画
像信号のダイナミックレンジを圧縮し、上記ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数より周波数の高い周波数成分
の画像信号、すなわち画像空間上濃度変動の大きいビジ
ーな画像信号をそのまま保持することで、従来の覆い焼
き処理と同様に、原画像のダイナミックレンジを圧縮す
ることができ、逆光シーンやハイコントラストシーン等
であっても、人間が原シーンを見た時の印象に近くな
り、画面全体に渡って適正な画像を再生することができ
る。
【0011】しかし、これらの処理方法では、ローパス
フィルタを用いて画像信号の低周波数成分を圧縮するた
め、ダイナミックレンジの圧縮を強く施した場合、画像
信号が急激に変化する被写体と背景の境界において、被
写体の輪郭に沿って一定の幅の帯状の擬輪郭が発生し、
原画像を忠実に再現できない場合が発生するといった弊
害が生じる。このような擬輪郭を発生させないために、
上記擬輪郭の発生が視認されないレベルにまでボケ画像
のボケの程度を弱める(フィルタのカットオフ周波数を
高める)ことによって、ダイナミックレンジの圧縮を弱
め、上記擬輪郭を抑制することができるが、逆に、ダイ
ナミックレンジの圧縮を弱めボケ画像のボケの程度を弱
くするため、原画像の画像信号に、ボケ画像に基づいて
作成された処理済画像信号を加算すると、原画像におい
て画像信号が急激に変化し、かつその変化量も大きい
(ダイナミックレンジが大きい)被写体と背景の境界領
域に比べてコントラストが比較的低く、画像空間上濃度
変動も比較的小さい比較的平坦な領域のコントラストを
一層弱め、メリハリのない不鮮明な領域を作ってしまう
場合がある。
【0012】そこで、本発明は、逆光やストロボ撮影の
ような高コントラスト、広ダイナミックレンジの画像で
あっても、ダイナミックレンジの圧縮処理を行うことに
よって、画像のメリハリを失うことなく従来の覆い焼き
と同等の効果を得て、良好な画質の画像を再生するため
の画像信号を出力するとともに、ダイナミックレンジの
圧縮を強く掛けた時に起きる、擬輪郭の発生を抑制する
画像信号を出力する画像処理方法および画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原画像の画像信号から原画像のボケ画像
を表す複数のボケ画像信号を作成し、この複数のボケ画
像信号を合成することによって1つの合成ボケ画像信号
を作成し、この合成ボケ画像信号に基づいて前記原画像
の画像信号に対して前記原画像のダイナミックレンジの
圧縮処理を施すことを特徴とする画像処理方法を提供す
るものである。
【0014】ここで、前記複数のボケ画像信号は、フィ
ルタ特性の異なるフィルタリング処理によって作成され
た、ボケの程度が異なる画像信号であるのが好ましく、
前記合成ボケ画像信号は、前記複数のボケ画像信号を四
則演算することによって合成して作成されるのが好まし
い。また、前記原画像を再生する再生画像の画素数に応
じて、前記フィルタリング処理におけるフィルタ係数あ
るいは前記複数のボケ画像信号の合成比率を変更するの
が好ましく、また、原画像のシーン判別結果、あるいは
原画像に付随した撮影情報に応じて、前記フィルタリン
グ処理におけるフィルタ係数あるいは前記複数のボケ画
像信号の合成比率を変更するのが好ましい。
【0015】また、本発明は、原画像の画像信号に対し
て前記原画像のダイナミックレンジの圧縮処理を施す画
像処理装置であって、前記原画像の画像信号から複数の
ボケ画像信号を作成するボケ画像作成手段と、この複数
のボケ画像信号の合成処理を施すことによって1つの合
成ボケ画像信号を作成する合成手段と、この合成ボケ画
像信号に基づいて原画像の画像信号に対して前記ダイナ
ミックレンジの圧縮処理を施す処理手段とを有すること
を特徴とする画像処理装置を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理方法を実
施する本発明の画像処理装置について、添付の図面に示
される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0017】図1に、本発明の画像処理装置を利用する
デジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィルムFに
撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取
装置)12と、読み取られた画像信号(画像情報)の画
像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を
行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力さ
れた画像信号に応じて変調した光ビームで感光材料Aを
画像露光し、現像処理して(仕上り)プリントとして出
力するプリンタ16とを有して構成される。また、画像
処理装置14には、様々な条件の入力(設定)、処理の
選択や指示、色/濃度補正などの指示等を入力するため
のキーボード18aおよびマウス18bを有する操作系
18と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の操作
指示、様々な条件の設定/登録画面等を表示するディス
プレイ20が接続される。
【0018】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を光電的に読み取る装置で、光源22と、可変絞
り24と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの
面方向で均一にする拡散ボックス28と、結像レンズユ
ニット32と、画像を読み取るライン型CCD撮像素子
から成るCCDセンサ34と、アンプ(増幅器)36と
を有し、さらに、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリア30から構成される。
【0019】キャリア30は、例えば24枚取りの13
5サイズのフィルムや新写真システムAPSのカートリ
ッジやレンズ付きフィルム等の、長尺なフィルムに対応
する各種専用のキャリアが用意されており、所定の読み
取り位置にフィルムFを保持しつつ、CCDセンサ34
のライン型撮像素子の延在方向(主走査方向)と直行す
る副走査方向に、フィルムFの長手方向を一致して搬送
する、読み取り位置を副走査方向に挟んで配置される搬
送ローラ対(図示省略)と、読み取り位置に対応して主
走査方向に延在し、フィルムFの投影光をスリット規制
するスリットを備えたマスク(図示省略)と、新写真シ
ステムAPS用フィルムの透明な磁気記録層に記録した
磁気記録情報を読み取り、あるいは情報を書き込む磁気
読み取り書き込み装置(図示省略)とを有する。
【0020】CCDセンサ34は、R画像,G画素およ
びB画素の各々の読み取りを行う3つのラインCCDセ
ンサを有するライン型センサで、R、G、Bの順で各ラ
インセンサは主走査方向に延在している。フィルムFの
投影光は、このCCDセンサによってR、GおよびBの
3原色に分解されて光電的に読み取られる。CCDセン
サ34は、ライン型CCDセンサであるが、エリア型C
CDセンサ、例えば1380×920画素のエリア型C
CDセンサであってもよい。この場合、可変絞り24と
拡散ボックス28の間に画像をR(赤)、G(緑)およ
びB(青)の三原色に分解するためのR、GおよびBの
3枚の色フィルタを備える。
【0021】スキャナ12における画像のCCDセンサ
34での読み取りは、プリントPを出力するための画像
読み取り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決
定するために、画像を低解像度で読み取るプレスキャン
を行ない画像処理条件を決定し、さらにオペレータがモ
ニタ20で調整し確認した後、高解像度で画像を読み取
る本スキャンを行うため、読み取りは、プレスキャンと
本スキャンの2回行われる。プレスキャンにおいては、
光源22から射出され、可変絞り24によって光量調整
され拡散ボックス28を通して均一にされた読み取り光
が、キャリア30によって所定の読み取り位置に保持さ
れ搬送されているフィルムFに入射して、透過すること
により、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光
を得る。フィルムFの投影光は、フィルムFをキャリア
で走査搬送しつつキャリア30に設けられたスリットに
よってスリット状の読取光(投影光)とされ、さらに結
像レンズユニット32によってCCDセンサ34の受光
面に結像され、CCDセンサ34によって光電的に読み
取られる。読み取って得られる出力信号は、アンプ36
で増幅され、入力画像信号として画像処理装置14に送
られる。この一連の動作は、各撮影コマごとに行われる
のではなく、フィルム一本分を一定速度で連続して一気
に読み取る。
【0022】スキャナ12は、新写真システムAPSの
フィルムの場合、フィルムFの裏面(非乳化剤)面に、
フィルムFの各コマの上部および下部の領域に磁気記録
情報を記録することのできる磁気記録層が設けられてお
り、磁気記録情報として、カートリッジIDやフィルム
種等の他に、撮影時や現像時等に、撮影日時、撮影時の
ストロボ発光の有無、撮像倍率、撮影シーンID、主要
部位置の情報、現像機の種類等の各種のデータが記録可
能である。プレスキャンの際に、キャリア30に設けら
れた上述した磁気読み取り書き込み装置を用いて、記録
された磁気記録情報を読み取り、画像処理装置14に送
られる。これによって、画像処理装置14は、磁気記録
情報の中から撮影情報等を取得することができる。
【0023】図示例のフォトプリンタ10は、ネガやリ
バーサル等のフィルムに撮影された画像を光電的に読み
取るスキャナ12を画像処理装置14の画像信号供給源
としているが、画像処理装置14に画像信号を供給する
画像信号供給源としては、スキャナ12以外にも、デジ
タルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デバイス、
反射原稿の画像を読み取る画像読取装置、LAN(Local
Area Network)やコンピュータ通信ネットワーク等の通
信手段、メモリカードやMO(光磁気記録媒体)等のメ
ディア(記録媒体)等の、各種の画像読取手段や撮像手
段、画像信号の記憶手段等が各種使用可能である。
【0024】前述のように、スキャナ12から出力され
た画像信号は、画像処理装置14(以下、処理装置14
とする)に出力される。図2に処理装置14のブロック
図を示す。処理装置14は、本発明の画像処理装置にか
かるものであり、信号処理部38、プレスキャン(フレ
ーム)メモリ40、本スキャン(フレーム)メモリ4
2、条件設定部44、表示画像処理部46、および本ス
キャン画像処理部48を有して構成される。なお、図2
は、主に画像処理関連の部位を示すものであり、処理装
置14には、これ以外にも、処理装置14を含むフォト
プリンタ10全体の制御や管理を行うCPU、フォトプ
リンタ10の作動等に必要な情報を記憶するメモリ、本
スキャンの際の可変絞り24の絞り値やCCDセンサ3
4の蓄積時間を決定する手段等が配置され、また、操作
系18やディスプレイ20は、このCPU等(CPUバ
ス)を介して各部位に接続される。
【0025】スキャナ12から出力されたR,Gおよび
Bの各出力信号は、A/D(アナログ/デジタル)変
換、Log変換、DCオフセット補正、暗時補正、シェ
ーディング補正等を行う信号処理部38で処理されてデ
ジタルの画像信号とされ、プレスキャン画像信号はプレ
スキャンメモリ40に、本スキャン画像信号は本スキャ
ンメモリ42に、それぞれ記憶(格納)される。なお、
プレスキャン画像信号と本スキャン画像信号は、解像度
(画素密度)と信号レベルが異なる以外は、基本的に同
じ画像信号である。
【0026】プレスキャンメモリ40に記憶された画像
情報は表示画像処理部46および条件設定部44に、本
スキャンメモリ42に記憶された画像情報は本スキャン
画像処理部48に、それぞれ読み出される。
【0027】条件設定部44は、セットアップ(処理条
件設定)部50と、キー補正部52と、パラメータ統合
部54とを有する。セットアップ部50は、基礎となる
画像処理条件を設定する部分で、プレスキャンメモリ4
0に記憶されたプレスキャン画像信号から、濃度ヒスト
グラムの作成、ハイライト(最高濃度)、シャドー(最
低濃度)、平均濃度、LATD(大面積透過濃度)等の
画像特徴量の算出を行い、画像処理条件の設定、具体的
には、グレイバランス(カラーバランス)調整、画像ダ
イナミックレンジの圧縮処理等の各種の画像処理を行う
ルックアップテーブル(LUT)の作成や補正係数(処
理係数)の算出等を行う。ここで、本発明にかかる処理
装置14において、ダイナミックレンジの圧縮処理の処
理条件は、前記画像特徴量に加え、取得した磁気記録情
報の撮影情報によって設定され、あるいは、必要に応じ
て、キー補正部52でキー入力されて設定される。これ
らの画像処理条件については、後に詳述する。
【0028】キー補正部52は、図3に示される、キー
ボード18aに設定された調整キー56等を用いたオペ
レータの指示(入力)に応じて、画像処理条件の補正量
を演算する。図示例の調整キー56では、一例として、
全体濃度(D)、シアン(C)濃度、マゼンタ濃度
(M)、イエロー(Y)濃度、階調(γ)、明部(ハイ
ライト側α light)、および暗部(シャドー側 α dar
k)のダイナミックレンジの圧縮率や、後述するダイナミ
ックレンジの圧縮のために用いるボケ画像を作成するた
めのローパスフィルタ(LPF)の数や、その時のフィ
ルタ係数β1 やβ2 、さらには、ローパスフィルタ(L
PF)の数が複数の場合、複数のローパスフィルタによ
って得られた複数のボケ画像信号から1つの合成ぼけ画
像信号を作成するための合成比率係数t等を、それぞれ
設定、調整することができ、オペレータは、ディスプレ
イ20に表示された画像を見ながら検定を行い、必要に
応じて各パラメータの(+)キーおよび(−)キーの押
圧して、所望の状態に画像を調整し、すなわち画像処理
条件の調整を行う。
【0029】パラメータ統合部54は、セットアップ部
50によって設定された画像処理条件と、キー補正部5
2による補正量とを統合して、最終的に設定された画像
処理条件とする。従って、調整キー56による入力が無
い場合には、本スキャンデータ(出力画像)の画像処理
条件は、セットアップ部50によって設定された画像処
理条件となる。また、パラメータ統合部54は、画像処
理条件を統合・設定すると、表示画像処理部46および
本スキャン画像処理部48の所定部位に設定し、各画像
信号は、この画像処理条件に応じた処理を施される。従
って、調整キー56からの入力があり、先にパラメータ
統合部54で設定された画像処理条件が変更されると、
これに応じてディスプレイ20の画像も変化する。
【0030】表示画像処理部46は、プレスキャンメモ
リ40に記憶されたプレスキャン画像信号を読み出し、
条件設定部44で設定された画像処理条件に応じた画像
処理を施し、ディスプレイ20表示用の画像信号とする
部位で、第1LUT58、第1マトリクス演算器(MT
X)60、第2MTX62、ボケ画像演算部64、第2
LUT66、第3LUT68、信号変換器70、および
加算器72を有して構成される。一方、本スキャン画像
処理部48は、本スキャンメモリ42に記憶された本ス
キャン画像信号を読み出し、条件設定部44で設定され
た画像処理条件に応じて所定の画像処理を施し、プリン
タ16による画像記録のための出力画像信号とする部位
で、第1LUT74、第1MTX76、第2MTX7
8、ボケ画像演算部80、第2LUT82、第3LUT
84、および加算器86を有して構成される。なお、表
示画像処理部46および本スキャン画像処理部48に
は、さらに、シャープネス(鮮鋭化)処理を行うシャー
プネス処理部や画像信号を電子変倍する電子変倍処理部
等が設けられてもよい。
【0031】上記説明より明らかなように、両画像処理
部はほぼ同様の構成を有し、画素数(解像度)が異なる
以外は、基本的に、同じ処理条件が設定され、同様の画
像処理が行われる。以下、本スキャン画像処理部48を
代表例として両画像処理部を説明する。
【0032】第1LUT74(第1LUT58)は、本
スキャンメモリ42(プレスキャンメモリ40)に記憶
された画像信号を読み出し、グレイバランスの調整、明
るさ(濃度)補正および階調補正を行うもので、それぞ
れの補正や調整を行うためのLUTがカスケード接続さ
れて構成されている。第1LUT74の各LUTは、前
述の条件設定部44によって作成、設定される。
【0033】図4に第1LUT74に設定されるテーブ
ルの一例を示す。図4(a)はグレイバランスの調整テ
ーブルで、セットアップ部50は、ハイライトおよびシ
ャドーから、公知の方法でグレイバランスを取ってこの
調整テーブルを作成する。また、調整キー56からの入
力があった場合には、キー補正部52で補正量が算出さ
れ、パラメータ統合部54でこの補正量とセットアップ
部50が作成した調整テーブルとが統合され、調整テー
ブルのR、GおよびBの各テーブルの傾きが変化する。
図4(b)は明るさ補正の補正テーブルで、セットアッ
プ部50は、濃度ヒストグラムやハイライトおよびシャ
ドーから、公知のセットアップアルゴリズムを用いて、
この補正テーブルを作成する。また、この補正テーブル
は、グレイバランスの調整テーブルと同様に、前述の調
整キー56の濃度(D)キーの入力によって図4(b)
に示されるように調整される。図4(c)は階調の補正
テーブルで、セットアップ部50は、濃度ヒストグラム
やハイライトおよびシャドーから、公知のセットアップ
アルゴリズムを用いて、この補正テーブルを作成する。
また、この補正テーブルは、グレイバランスの調整テー
ブルと同様に、前述の調整キー56の階調(γ)キーの
入力によって図4(c)に示されるように調整される。
【0034】第1MTX76(第1MTX60)は、第
1LUT74で処理された画像信号の彩度補正を行うも
ので、得られる出力画像(情報)が適切な色に仕上がる
ように、フィルムFの分光特性や感光材料(印画紙)の
分光特性、現像処理の特性等に応じて設定されたマトリ
クス演算を行い、彩度補正を行う。
【0035】第1MTX76で処理された画像情報は、
加算器86(加算器72)と、ダイナミックレンジ圧縮
処理を行うための画像信号を生成するために、第2MT
X78(第2MTX62)とに送られる。なお、ダイナ
ミックレンジ圧縮処理を施さない場合は、第1MTX7
6と後述する第3LUT84(第1MTX60と第3L
UT68)とがバイパスして接続され、ダイナミックレ
ンジ圧縮処理用の画像信号の生成は行われない。また、
これらの処理の有無は、オペレータの入力によるモード
選択、条件設定部44での演算結果から判断する方法等
で決定すればよい。
【0036】第2MTX78(第2MTX62)は、第
1MTX76から送られるR、GおよびBの画像信号か
ら、読み取った画像の明暗画像信号を生成する。明暗画
像信号の生成方法としては、R、GおよびBの画像信号
の平均値の3分の1を取る方法、YIQ規定を用いてカ
ラー画像信号を明暗画像信号に変換する方法等が例示さ
れる。YIQ規定を用いて明暗画像信号を得る方法とし
ては、例えば、下記式により、YIQ規定のY成分のみ
を、R、GおよびBの画像信号から算出する方法が例示
される。 Y=0.3R+0.59G+0.11B
【0037】ボケ画像演算部80(ボケ画像演算部6
4)は、第2MTX78(第2MTX62)で生成され
た明暗画像信号をローパスフィルタ(LPF)で処理し
て、低周波数成分を取り出すことにより、明暗画像を2
次元的にボカして、読み取った画像のボケ画像信号を得
るものである。ボケ画像演算部80(ボケ画像演算部6
4)は、図5(a)に示されるように、ローパスフィル
タ(LPF1〜LPFn)80a1 〜80an (ローパ
スフィルタ64a1 〜64an )とLUT演算部80b
(LUT演算部64b)とを備え、上述したキー補正部
52で設定するローパスフィルタの数によってフィルタ
リング処理を行なうローパスフィルタ(LPF1〜LP
Fn)の数を変更するように構成される。ここで、フィ
ルタリング処理を行なうローパスフィルタの数は、1以
上である。すなわち、フィルタリング処理を行なうロー
パスフィルタの数は、1の場合もあれば2以上の複数の
場合もある。本実施例では、主に、本発明の特徴部分で
もある複数のローパスフィルタ数が設定される場合につ
いて述べる。
【0038】LPF80a1 〜80an は、本発明にお
けるボケ画像を作成する作成手段であって、小型の回路
で大きく画像をボカしたボケ画像信号を生成できる点か
ら、IIR(Infinite Impulse Respones) 型のLPFが
用いられる。なお、FIR(Finite Impulse Respones)
型のLPFであってもよく、メディアンフィルタ(M
F)を用いてもよい。MFを用いることにより、エッジ
を保存して、平坦部のノイズ(高周波成分)をカットし
たボケ画像信号が得られるという点で好ましい。また、
MFの前記利点を生かした上で、大きく画像をボカした
ボケ画像信号を生成できるという点で、MFとLPFと
を併用して、両者で得られた画像を重み付け加算しても
よい。
【0039】LPF80a1 〜80an (64a1 〜6
4an )で用いられるIIR型のフィルタの一例が図5
(b)に示され、各LPFは、フィードバック係数βを
持つ一次遅れ系フィードバックシステムのIIRフィル
タ回路Lと画像信号を記録保持するメモリ部Mとメモリ
部Mから読み込みIIRフィルタ回路Lに送り、あるい
はIIRフィルタ回路LからメモリMに送るコントロー
ラCとを備える。
【0040】フィードバック係数βは、フィルタ特性と
して重要なローパスフィルタのカットオフ周波数を定め
る調整可能な定数であり、フィルタ係数βとして設定さ
れるものである。フィルタ係数βを設定することで、L
PFは、カットオフ周波数より低い低周波数成分のみを
通過するローパスフィルタとしての機能を果たし、ボケ
画像信号を作成することができる。例えばフィルタ係数
βを1に近く設定すると、カットオフ周波数が低下し、
ボケの程度が大きなボケ画像のボケ画像信号を作成する
ことができる。このようなフィルタ係数βは、セットア
ップ部50で設定され、あるいは、図4に示すように調
整キー56を用いて、キー補正部52で設定される。キ
ー補正部52で設定される場合、調整キー56のLPF
1の欄のフィルタ係数β1 およびLPF2の欄のフィル
タ係数β2 を設定することにより行われ、例えば、オペ
レータによる検定の際キーが押圧されて設定され、各々
のLPFのフィルタ係数βを設定することができる。
【0041】このようなLPFは、第2MTX78(第
2MTX62)から送られてきた画像信号をメモリ部M
に一時記録保持し、コントローラCによって順次メモリ
部Mから画像の画素の列毎に画像信号を図5(b)に示
すように左から右に向かって呼び出し、IIRフィルタ
回路Lによってフィルタ処理を行い、処理された画像信
号をメモリ部Mに送り記録保持する。その後、コントロ
ーラCによって順次メモリ部Mから画像の画素の列毎に
画像信号を右から左に向かって呼び出し、IIRフィル
タ回路Lによってフィルタ処理を行い、処理された画像
信号をメモリ部Mに送り記録保持する。さらに、コント
ローラCによって順次メモリ部Mから画像の画素の行毎
に画像信号を上から下に向かって呼び出し、IIRフィ
ルタ回路Lによってフィルタ処理を行い、処理された画
像信号をメモリ部Mに送り記録保持し、その後、コント
ローラCによって順次メモリ部Mから画像の画素の行毎
に画像信号を下から上に向かって呼び出し、IIRフィ
ルタ回路Lによってフィルタ処理を行い、処理された画
像信号をメモリ部Mに送り記録保持する。このような処
理が施され、メモリ部Mに記録された画像信号は、呼び
出されてLUT演算部80b(LUT演算部64b)に
送られる。このように、画像の左右方向および上下方向
の計4方向に向かって行う処理を施すことによって、I
IR型フィルタのフィルタ処理の際、画像信号に含まれ
る位相による歪みを打ち消すことができる。こうして、
画像信号の中の低周波数成分のみが含まれる位相歪みの
ないボケ画像信号を得ることができる。なお、このよう
なフィルタリング処理は、画像の上下左右の4方向に向
かって行う処理を1回行うが、必要に応じてこの回数を
複数回行ってもよく、複数回数施すことによって、ボケ
画像のボケの程度を変化させることができる。このよう
なフィルタリング処理の回数の設定は、調整キー56で
行うとよい。
【0042】また、FIR(Finite Impulse Respones)
型のLPFやMFの場合、画像のマスクサイズを設定
し、マスクサイズによってボケ画像のボケの程度を設定
するものであってもよい。
【0043】ここで、前述のように、プレスキャン画像
信号と本スキャン画像信号とでは画像の解像度が異なる
ので、同じフィルタリング処理を行うと、ディスプレイ
20に表示される画像と、プリントに再現される画像と
が異なるものになってしまう。そのため、プレスキャン
画像信号を処理するボケ画像演算部64のLPF64a
1 〜64an と、本スキャン画像信号を処理するボケ画
像演算部80のLPF80a1 〜80an とで、解像度
に応じて周波数特性を変える必要がある。具体的には、
解像度比率分だけディスプレイ20の表示に用いるボケ
画像信号のボカシ量を少なくすればよく、解像度比率を
m、LPF64a1 〜64an のカットオフ周波数をf
c(p) 、LPF80a1 〜80an のカットオフ周波数
をfc(f) とすると、 fc(f) ≒mfc(f) となるようにLPFを設計すればよい。
【0044】このように、LPF80a1 〜80a
n (LPF64a1 〜64an )のフィルタ特性として
設定されたフィルタ係数βに基づいて、LPF80a1
〜80a n (LPF64a1 〜64an )の各々で生成
された複数のボケ画像信号は、LUT演算部80b(L
UT演算部64b)に送られる。
【0045】LUT演算部80b(LUT演算部64
b)は、複数のボケ画像信号を合成して1つの合成ボケ
画像信号を作成するボケ画像合成手段であって、LUT
を備える。複数のボケ画像信号を合成する方法につい
て、理解し易いように、図6に示すように、ボケ画像演
算部80が、LPF80a1 ’とLPF80a 2’の2
つを有し、2つのボケ画像信号がLUT演算部80b’
に送られる場合について説明する。
【0046】図6には、LPF80a1 においてフィル
タ係数β1 でフィルタリング処理されたボケ画像信号Y
L と、LPF80a2 においてフィルタ係数β2 でフィ
ルタリング処理されたボケ画像信号YS とがLUT演算
部80b’に入力される構成となっている。ここで、フ
ィルタ係数β1 の方がフィルタ係数β2 よりも値が1に
近く、ボケ画像信号YL は、ボケ画像信号YS に比べて
ボケの程度の大きいボケ画像の画像信号である。
【0047】LUT演算部80b’は、ボケ画像信号Y
L とボケ画像信号YS との差信号から、調整可能な特性
のテーブルを備えるLUTに従って値を求め、この値を
用いて合成ボケ画像信号YSLを作成する。なお、LUT
演算部80b’のLUTのボケ画像合成用テーブルは以
下に述べる特性を備えるように作成されるが、2つのボ
ケ画像信号YL とボケ画像信号Y S を四則演算すること
によってボケ画像が合成されるようにボケ画像合成用テ
ーブルが作成される。すなわち、ボケ画像信号の合成は
ボケ画像信号の四則演算によって行われる。
【0048】ボケ画像信号YL とボケ画像信号YS との
差信号が小さい場合、すなわち、LPF80a1 および
LPF80a2 で行うフィルタリング処理の際のカット
オフ周波数より高周波数成分を原画像の画像信号が多く
含む画像領域、すなわちコントラストの高い被写体のエ
ッジ成分を含む領域では、合成ボケ画像信号YSLの値
を、ボケ画像信号Ys に近い値とするように構成する。
【0049】一方、ボケ画像信号YL とボケ画像信号Y
S との差信号が大きい場合、すなわち、LPF80a1
においてフィルタリング処理した際のカットオフ周波数
と、LPF80a2 においてフィルタリング処理した際
のカットオフ周波数との間の周波数成分を、原画像の画
像信号が比較的多く含む画像領域、すなわち、コントラ
ストが比較的低く、画像信号の変動が比較的小さい平坦
な領域では、合成ボケ画像信号YSLの値が、ボケ画像信
号YL に近い値となるように構成する。
【0050】このように、LUTのボケ画像合成用テー
ブルは、ボケ画像信号YL とボケ画像信号YS との差信
号に従って、ボケ画像信号YL とボケ画像信号YS との
合成比率を滑らかに変えることで合成ボケ画像信号YSL
を作成する。すなわち、ボケ画像合成用テーブルは、2
つのボケ画像信号の合成比率を定めるものである。ここ
で、合成比率を一意的に定めるために合成比率係数tが
用いられる。例えば、合成比率係数tを、ボケ画像信号
L とボケ画像信号YS の差信号によって合成比率を定
める関数のパラメータとして設定する。この合成比率係
数tは、予めデフォルト設定され、あるいは、セットア
ップ部50で設定される。あるいは、図3に示すように
調整キー56を用いて、必要に応じてキー補正部52で
設定される。例えば、オペレータによる検定によってキ
ーが押圧されてマニュアル設定され、パラメータ統合部
54を介してLUT演算部80b’に送ることができ
る。このように、本実施例のLUTに保持するボケ画像
合成用テーブルは、合成比率係数tをパラメータとして
作成されるものであるが、本発明ではこれに限定され
ず、LUTに保持するボケ画像合成用テーブルが、一意
的に作成される限り、どのような設定方法で2つの画像
信号の合成比率が設定されてもよい。
【0051】上記例は、LPFが2つ設定され、2つの
ボケ画像信号がLUT演算部80b’に送られる例であ
るが、LPFが3つ以上設定され3つ以上のボケ画像信
号が作成された場合、2つのボケ画像信号から1つのボ
ケ画像信号を作成するLUT演算部80b’のようなL
UT演算部を複数個カスケード接続して、3つ以上の画
像信号を1つの合成ボケ画像信号にまとめる構成にする
とよい。また、このようなLUT演算部80b(64
b)の替わりに、3つ以上の複数のボケ画像信号をカス
ケード接続することなく、一時に1つにまとめて合成ボ
ケ画像信号を作成する演算手段を用いてもよい。
【0052】また、ボケ画像演算部80(ボケ画像演算
部64)は、LPF80a1 〜80an のフィルタ係数
βや合成比率係数tを、キー補正部52でマニュアル設
定して、合成ボケ画像信号を作成できることは上述した
が、画像信号の解像度や画素密度、さらには、プリンタ
16で出力するプリントサイズや電子変倍率によって自
動的にフィルタ係数βや合成比率係数tを設定するのが
よく、特に、原画像を再生するプリントサイズ、すなわ
ちプリント出力する再生画像の画素数に応じて、フィル
タリング処理におけるフィルタ係数βあるいはボケ画像
信号の合成比率係数tを変更するのが好ましい。さら
に、後述するダイナミックレンジの圧縮強度や撮影シー
ンや撮影情報に連動させて、自動的にフィルタ係数βや
合成比率係数tを設定して、合成ボケ画像信号を作成す
るものであってもよい。例えば、APS用フィルムFを
プレスキャンする際に、フィルムFの透明磁気記録層に
記録された磁気記録情報を読み取って得られる撮影情
報、例えばストロボ発光有りの撮影情報や、撮影シーン
(シーンID)として「夜景ポートレート」や「雪」と
いった撮影情報を取得し、また、画像信号のヒストグラ
ム分析から逆光シーンやハイコントラストシーン等の判
断を行い、それに応じて予め登録されたフィルタ係数β
や合成比率係数tを呼び出して自動的に設定し、合成ボ
ケ画像信号を作成してもよい。このようにしてLUT演
算部80b(LUT演算部64b)で作成された合成ボ
ケ画像信号は、第2LUT82(第2LUT66)に送
られる。
【0053】なお、ボケ画像演算部80(ボケ画像演算
部64)において、複数のフィルタリング処理によって
複数のボケ画像信号を作成し、この複数のボケ画像信号
から1つの合成ボケ画像信号を合成するために用いる明
暗画像信号は、YIQ規定のY成分を用いて第2MTX
78(第2MTX52)で求められるものであるが、本
発明においては、これに限定されず、第2MTX78
(第2MTX52)を設けることなく、YIQ規定のY
成分の替わりに、R,GおよびB画像信号の各々を用
い、これらの画像信号から、複数のフィルタリング処理
によって複数のR,GおよびB画像信号のボケ画像信号
を作成し、この複数のボケ画像信号からR,GおよびB
画像信号の各々に対して合成ボケ画像信号を1つずつ作
成してもよい。作成されたR,GおよびB画像信号の各
合成ボケ画像信号は、第2LUT82(第2LUT6
2)で処理され、後述する加算器86(加算器72)に
おいて、主たる画像信号のR,GおよびB画像信号に対
応して加算される。ボケ画像演算部80(ボケ画像演算
部64)は以上のように構成される。
【0054】第2LUT82(第2LUT66)は、得
られた合成ボケ画像信号より、画像信号のダイナミック
レンジ圧縮テーブルを備えるLUTであって、加算器8
6(加算器72)とともに、原画像の画像信号に対して
ダイナミックレンジの圧縮処理を行う処理手段を形成す
る。
【0055】上述したように、フィルムFに撮影可能な
画像の濃度領域は、プリントにおける再現域よりも広い
のが通常であり、例えば、逆光シーンやストロボ撮影で
は、プリントの再現域を大きく超えた濃度範囲(最低濃
度と最高濃度との差=ダイナミックレンジ)の画像が撮
影される場合もある。この場合、画像信号を用いてプリ
ント上に再現することはできず、再現域を超えるフィル
ム高濃度部(読取信号強度弱)すなわち被写体の明部は
プリント上で白くとび、逆に、再現域を超えるフィルム
低濃度部すなわち被写体の暗部はプリント上で黒くつぶ
れてしまう。そのため、画像信号を全て再現した画像を
得るためには、画像信号のダイナミックレンジを圧縮し
て、プリントの再現域に対応させる必要がある。つま
り、従来の直接露光による覆い焼きと同様の効果を付与
するように、中間濃度部分の階調を変化させずに明部お
よび暗部の濃度を調整して、ダイナミックレンジを圧縮
するように画像信号を処理する必要がある。
【0056】図2に示す処理装置14では、第1MTX
76(第1MTX60)で処理された主となる画像信号
に、この第2LUT82(第2LUT66)のダイナミ
ックレンジ圧縮テーブルで合成ボケ画像信号を処理し、
この処理された画像信号を加算することにより、画像信
号のダイナミックレンジを非線形に圧縮し、出力画像信
号のダイナミックレンジおよび明部/暗部の階調や濃度
を適正なものとして、人が原シーン(撮影シーン)を見
た時と同じ印象を受ける、高画質な画像が再現されたプ
リントを得られる出力画像信号とする。すなわち、第2
LUT82(第2LUT8266)のダイナミックレン
ジ圧縮テーブルとは、前記合成ボケ画像信号の画像処理
を行って、主となる画像信号のダイナミックレンジを適
切に圧縮する処理済画像信号を得るためのテーブルであ
る。
【0057】このダイナミックレンジ圧縮テーブル(以
下、圧縮テーブルとする)は、条件設定部44において
作成されるが、プレスキャン画像信号に基づいて作成さ
れるほか、キー補正部52でマニュアルで設定して作成
され、あるいは、プレスキャン画像信号を読み取る際に
フィルムFの透明磁気記録層から得られる撮影情報を参
照して作成される。本発明においては、このような構成
を有することにより、人が原シーン(撮影シーン)を見
た時と同じ印象を受ける、高画質な画像(画像信号)
を、より安定的に出力することを可能にしている。
【0058】この圧縮テーブルは、下記のように作成さ
れる。まず、全体的な(ダイナミックレンジ)圧縮率α
を算出して、これを用いる圧縮関数f(α)を設定す
る。セットアップ部50には、例えば、図7に示される
ような関数が設定されており、この関数を用いて、画像
信号のダイナミックレンジ(DR)から、圧縮率αを算
出する。この関数では、ダイナミックレンジが閾値DR
thよりも小さい場合には圧縮率αが0になっており、ダ
イナミックレンジが小さい画像の場合には、ダイナミッ
クレンジの圧縮処理を行わないようになっている。これ
は、ダイナミックレンジが小さい画像に圧縮処理を施す
と、画像のコントラストが小さくなり、逆に画質低下を
招くからである。また、本発明者らの検討で、画像中に
存在する電灯等、スポット的な最明部の画像は、ダイナ
ミックレンジ圧縮処理によって階調を出すよりもプリン
ト上の最低濃度に飛ばしたほうが良好な画像が得られる
ことが分かっている。そのため、図7に示される関数で
は、ダイナミックレンジが閾値DRmax よりも大きくな
っても、それ以上は圧縮率αは下限値αmax より小さく
ならないように設定されている。
【0059】この圧縮率αを用いて、全体的な圧縮関数
f(α)を作成する。この圧縮関数f(α)は、図8
(a)に示されるように、ある信号値を基準値Y0 すな
わち横軸(出力0)との交点として、傾きが圧縮率αと
なる単純減少関数である。この基準値Y0 は基準濃度で
あって、主被写体等の画像の中心となる濃度に応じて適
宜設定すればよい。例えば、人物が主被写体である場合
には、肌色と略同一の濃度であるプリント濃度で0.5
〜0.7の間が例示され、好ましくは0.6程度であ
る。
【0060】さらに、セットアップ部は50は、明部の
(ダイナミックレンジ)圧縮率αli ght 、および暗部の
(ダイナミックレンジ)圧縮率αdarkを設定して、明部
の圧縮関数flight ( αlight ) 、および暗部の圧縮関
数fdark(αdark) を作成する。明部の圧縮関数f
light ( αlight ) は、図8(b)に示されるように、
前記基準値Y0 より明部側において横軸(出力0)より
も下方(マイナス側)となる減少関数で、直線部分の傾
きが、明部の圧縮率αlight となる関数で、基準値Y 0
よりも暗部側の出力は0である。この圧縮率α
light は、濃度ヒストグラムやハイライト等の画像特徴
量に応じて、明部の画像信号がプリントの画像再現域の
画像信号となるように設定される。他方、暗部の圧縮関
数fdark(αdark) は、図8(c)に示されるように、
前記基準値Y0 より暗部側において横軸よりも上方とな
る減少関数で、直線部分の傾きが、暗部の圧縮率αdark
となる関数で、基準値Y0 よりも明部側の出力は0であ
る。この圧縮率αdarkも、同様に、濃度ヒストグラムや
シャドー等の画像特徴量に応じて、暗部の画像信号がプ
リントの画像再現域の画像信号となるように設定され
る。
【0061】ここで、本発明においては、明部の圧縮率
αlight および暗部の圧縮率αdarkは、プレスキャン画
像信号のみから設定されるのではなく、前述のように、
条件設定部44(セットアップ部50)が取得した撮影
情報を加味して設定される。
【0062】例えば、撮影情報として、ストロボ発光有
り、撮影倍率大(所定値以上)の情報を得た場合には、
この画像は、近距離でストロボ撮影したシーン(近接ス
トロボシーン)であると判断できる。この場合には、濃
度を上げる明るさ補正を行った上で、暗部を大きく圧縮
した処理を行った方が、より人が撮影シーンを見た際に
近い印象を受ける画像が得られるので、暗部の圧縮率α
darkを通常よりも大きくする。また、撮影情報としてス
トロボ発光なしの情報を得、かつ画像信号がハイライト
部の輝度が高く、ヒストグラムが二つの山を持っている
場合には、この画像は、逆光で撮影されたシーン(逆光
シーン)であると判断でき、明るい側の山が背景で、暗
い側の山が主要部(例えば人物)に相当する。この場合
には、濃度を低下する明るさ補正を行った上で、明部を
大きく圧縮する処理を行った方が、同様に好ましいの
で、明部の圧縮率αlight を通常よりも大きくする。
【0063】また、新写真システムでは、フィルムFに
撮影シーン(シーンID)を磁気記録することができ
る。これを利用して、例えば、撮影情報として撮影シー
ン(シーンID)の「夜景ポートレート」を取得した場
合には、濃度を上げる明るさ補正を行った上で、暗部の
圧縮率αdarkを通常よりも大きくする。あるいは、撮影
情報として同様に「雪」を取得した場合には、明部の圧
縮率αlight を通常よりも大きくする。
【0064】このような、撮影情報に応じた明部の圧縮
率αlight および暗部の圧縮率αda rkの設定方法には特
に限定はなく、例えば、撮影情報を利用して判別できる
シーンに応じて、圧縮率αlight や圧縮率αdarkを補正
する補正係数を実験やシュミレーションによって予め設
定して記憶しておき、判別したシーンに応じた補正係数
を読み出し、この補正係数を用いてプレスキャン画像信
号から算出した圧縮率αlight や圧縮率αdarkを補正す
ればよい。あるいは、近接ストロボシーンや撮影シーン
「雪」等の場合は、圧縮率を補正して圧縮テーブルを作
成するよりも、専用の圧縮テーブルを使用した方が好ま
しい場合も多いので、実験やシュミレーションによって
シーンに応じた専用の圧縮テーブルを作成・記憶してお
き、判別したシーンに応じて、専用の圧縮テーブルを読
み出して、これを用いてもよい。
【0065】撮影情報としては、撮影シーン(シーンI
D)、撮影時のストロボ発光の有無、撮影倍率、主要被
写体位置、撮影者意図情報、撮影者好み情報等が例示さ
れる。撮影時に、ファインダーをのぞいた状態で仕上り
を予測して、ハイライト側圧縮、シャドー側圧縮のオン
/オフなどを撮影者意図情報として入力してもよい。あ
るいは撮影者の好みに応じて同様のオン/オフを入力し
てもよい。
【0066】このようにして、全体的な圧縮関数f
(α)、明部の圧縮関数flight ( αli ght ) 、および
暗部の圧縮関数fdark(αdark) を算出した後、下記式
に示されるように、これらを加算して圧縮関数ftotal
(α)を作成し、この圧縮関数f total (α)を用い
て、第2LUT82の圧縮テーブルを作成する。 ftotal (α)=f(α)+flight ( αlight ) +f
dark(αdark) あるいは、前述のようにシーンに応じた圧縮テーブルが
記憶されている場合には、判別したシーンに応じた圧縮
テーブルを読み出す。圧縮テーブルは、パラメータ統合
部54に送られ、パラメータ統合部54によって第2L
UT82(第2LUT66)に設定される。
【0067】上記圧縮テーブルの作成方法によれば、基
準値Y0 を固定して、明部および暗部の圧縮率を独立で
設定することにより、ダイナミックレンジ圧縮が中間濃
度部分の階調に変化を与えることなく、明部および暗部
のみを調整してダイナミックレンジ圧縮を行うことがで
きる。しかも、ダイナミックレンジ圧縮による画像全体
の明るさ変化も防止できるので、前述の第1LUT74
による明るさ補正を独立したものとでき、画像処理条件
の設定を容易にすることができる。
【0068】なお、圧縮関数flight ( αlight ) と圧
縮関数fdark(αdark) が、図8(d)および(e)に
示されるような関数となってしまった場合には、点Pお
よび点Qでγが不連続になることによるアーチファクト
が出てしまうので、前述の図8(b)および(c)に示
されるように、微分係数が滑らかになるような関数とし
て、アーチファクトが出ないようにするのが好ましい。
この点に関しては、特開平3−222577号公報に詳
述されている。
【0069】設定された圧縮テーブル(圧縮関数)の全
体の圧縮率α、明部の圧縮率αligh t 、および暗部の圧
縮率αdarkは、前述の調整キー56の階調(γ)キー、
明部の調整キー(α light)および暗部の調整キー(α
dark)の押圧によって調整され、例えば、オペレータに
よる検定によってこれらのキーが押圧されると、それに
応じた調整量がキー補正部52によって算出され、第2
LUT82(66)に設定された圧縮テーブルが調整さ
れる。
【0070】このようにして第2LUT82(第2LU
T66)は合成ボケ画像信号を処理して得られた処理済
画像信号は、加算器86(加算器72)に送られる。加
算器86(加算器72)は、第1MTX76(第1MT
X60)によって処理されて直接加算器86(加算器7
2)に送られた主たる画像信号と第2LUT82(第2
LUT66)から送られた処理済画像信号とを加算す
る。これにより、主たる画像信号のダイナミックレンジ
を圧縮する処理が行われる。
【0071】第3LUT84(第3LUT68)は、加
算器86(加算器72)による加算で得られた画像信号
を、最終的な出力媒体の特性に応じた出力画像信号に変
換する階調変換テーブルである。すなわち、第3LUT
68は、例えば、3D−LUTによって、プレスキャン
画像信号をディスプレイ20への表示に応じた画像信号
に、第3LUT84は、同様に3D−LUTによって、
本スキャン画像信号を感光材料Zの発色に、それぞれ好
適に対応する画像信号となるように、それぞれ階調変換
する。
【0072】このようにして、第3LUT68から出力
されたプレスキャン画像信号は、信号変換器70によっ
てディスプレイ20に対応する信号に変換され、さら
に、D/A変換器88によってD/A変換されて、ディ
スプレイ20に表示される。ここで、ディスプレイ20
に表示される画像と、プリンタ16に送られて再生され
るプリントの画像は、各種の画像処理やダイナミックレ
ンジ圧縮処理として、同様の画像処理が施されたもので
あり、従って、ディスプレイ20には、プリントの画像
と同様の画像が表示される。
【0073】オペレータはディスプレイ20に表示され
た画像を見て検定を行い、必要に応じて、前述のよう
に、調整キー56の各キーを押圧して、画像の調整を行
うことができる。オペレータによる調整キー56のキー
入力は、キー補正部52に送られ、画像処理条件の補正
量とされ、パラメータ統合部54において、この補正量
とセットアップ部50が設定した画像処理条件とが統合
されて、キー補正後の新たな画像処理条件が設定され、
あるいは、パラメータ統合部54によって両画像処理部
に設定された画像処理条件が補正量に応じて調整され
る。すなわち、前述の第1LUT74(第1LUT5
8)の各補正テーブル、ボケ画像演算部80(ボケ画像
演算部64)の各種パラメータ、第2LUT82(第2
LUT66)の圧縮テーブル、ならびに第3LUT84
(第3LUT68)における階調変換テーブルは、調整
キー56によるキー入力によって調整され、これに応じ
て、ディスプレイ20に表示される画像も変化する。
【0074】一方、本スキャン画像処理部18の第3L
UT84における処理が終了して、プリントの画像記録
に応じた画像信号とされた本スキャン画像信号は、出力
用の画像信号としてプリンタ16に送られる。
【0075】上記本スキャン画像処理部48(表示画像
処理部46)のボケ画像演算部80(ボケ画像演算部6
4)は、上述したように、LPF80a1 〜80an
フィルタ数をキー補正部52の設定によって変更できる
構成となっているが、通常は、1つのローパスフィルタ
が予め設定され、この1つのローパスフィルタで作成さ
れるボケ画像信号に基づいて、ダイナミックレンジの圧
縮処理を行なう。必要に応じて、ローパスフィルタのフ
ィルタ数を複数に設定し、上述したように複数のフィル
タリング処理によって作成される複数のボケ画像信号か
ら1つの合成ボケ画像信号を作成し、この合成ボケ画像
信号に基づいて、ダイナミックレンジの圧縮処理を行な
う構成となっている。
【0076】ここで、上記「必要に応じて、ローパスフ
ィルタのフィルタ数を複数に設定」とは、例えば、ハイ
コントラストシーンや広ダイナミックレンジ等のシーン
判別結果に基づいて、1つのローパスフィルタから複数
のローパスフィルタに切り替え、また、ダイナミックレ
ンジの圧縮の度合いが弱い場合は、1つのフィルタが設
定されるが、ダイナミックレンジの圧縮の度合いが強く
なると、複数のフィルタが設定される、すなわちダイナ
ミックレンジの圧縮の度合いに基づいて切り替える例が
挙げられる。さらに、フィルタリング処理をするローパ
スフィルタを複数に設定する切り替えは、ディスプレイ
20に表示された検定画像を見て検定したオペレータの
指示により、あるいはプリンタ16に出力されたプリン
ト出力画像からオペレータが判断して指示することによ
り、あるいは、後述するようにダイナミックレンジの圧
縮処理によって撮影被写体の周りに副作用として発生す
る擬輪郭を低減するための指示ボタン等が押され、擬輪
郭の低減を指示することにより、行なわれてもよい。さ
らに、要求される画質の程度や画像処理を行なう画像数
に応じて、例えば画質を必ずしも最高としないが短時間
に多数の画像を処理することが要求される場合は、1つ
のローパスフィルタを用い処理速度を速めてダイナミッ
クレンジの圧縮処理を行い、一方、画質を最高とする処
理が要求される場合は、1つのローパスフィルタによる
フィルタリング処理に比べて処理速度は比較的遅くなる
が、原画像を忠実に再現でき、しかも、擬輪郭を発生さ
せないダイナミックレンジの圧縮処理を行なう複数のフ
ィルタを用いたフィルタリング処理に切り替えるよう
に、求められる画像の画質の要求や画像処理数に応じて
自動的にあるいはマニュアルで切り替える構成としても
よい。このような切り替えは、処理の要求される画像の
コマ毎にまたはスキャナ12で読み取るフィルム毎に、
あるいは処理の要求される件毎に行なうように予め指定
する構成にするとよい。以上のように処理装置14は構
成される。
【0077】以下、処理装置14の作用を説明すること
により、本発明の画像処理方法について、より詳細に説
明する。
【0078】プレスキャンメモリ40にプレスキャン画
像信号が記憶されると、条件設定部44にのセットアッ
プ部50がこれを読み出し、濃度ヒストグラムの作成、
ハイライトやシャドー等の画像特徴量の算出を行い、可
変絞り24の絞り値決定等の本スキャンの読取条件が設
定され記録保持される。なお、処理装置14の条件設定
部44には、オペレータによるキー入力による情報(指
示)、キャリア30によってフィルムFから読み取られ
た磁気情報が送られ、条件設定部44は、その中から撮
影情報を取得している。
【0079】一方、条件設定部44のセットアップ部5
0は、作成した濃度ヒストグラムや、算出した画像特徴
量等を用いて、第1LUT74および58のグレイバラ
ンス調整テーブル、明るさ補正テーブルおよび階調補正
テーブル、ボケ画像演算部80および64のフィルタ係
数βや合成比率係数tやボケ画像合成用テーブル、第2
LUT82および66の圧縮テーブル、第3LUT84
および88の階調変換テーブルを作成して、すなわち画
像処理条件を設定し、パラメータ統合部54に出力す
る。ここで、ボケ画像演算部80および64のボケ画像
合成用テーブルおよび第2LUT82および66の圧縮
テーブルは、前述のように、プレスキャン画像信号のみ
ならず、取得した撮影情報も加味して設定される。パラ
メータ統合部54は、送られた画像処理条件を、表示画
像処理部46および本スキャン画像処理部48の対応す
る部位に転送し、設定する。
【0080】画像処理条件が設定されると、表示画像処
理部46の第1LUT58がプレスキャンメモリ40か
らプレスキャン画像信号を読み出し、設定された各テー
ブルによる処理を行い、次いで、第1MTX60で色補
正が施される。第1MTX60で処理された画像信号
は、加算器72および第2MTX62に送られる。第2
MTX62は、送られた画像信号から読み取った画像の
明暗画像信号を生成し、この明暗画像信号は、ボケ画像
演算部64によって複数のボケ画像信号を合成して作成
された合成ボケ画像信号とされ、さらに、第2LUT6
6において圧縮テーブルで処理され加算器72に送られ
る。加算器72では、第1MTX60で処理された主た
る画像信号と、第2LUT66で処理された処理済画像
信号とが加算され、主たる画像信号のダイナミックレン
ジが圧縮されて、ディスプレイ20表示用の画像信号が
生成される。
【0081】加算器72から出力された画像信号は、第
3LUT68においてディスプレイ20による表示に応
じた画像となるように色変換され、信号変換器70によ
ってディスプレイ20による表示に応じた信号に変換さ
れ、D/A変換器88でアナログ信号とされて、ディス
プレイ20に表示される。
【0082】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れた画像を見て検定を行い、必要に応じて調整キー56
を用いて各種の調整を行う。調整キー56による入力が
あると、キー入力により設定される画像処理条件と、セ
ットアップ部50が設定した画像処理条件とが統合され
て、画像処理条件が再設定あるいは変更され、また調整
キー56による入力があると、補正量が演算されて、パ
ラメータ統合部54によって、この補正量とセットアッ
プ部50が設定した画像処理条件とが統合されて、画像
処理条件が再設定あるいは変更され、表示画像処理部4
6および本スキャン画像処理部48の各LUTに設定さ
れるテーブルがそれに応じて変更され、ディスプレイ2
0の画像が変化する。なお、この検定の際に、オペレー
タが画像からシーンを判別して、これをキーボード18
aのファンクションキー等を用いて入力し、これに応じ
てボケ画像演算部64のフィルタ係数βや合成比率係数
t等や第2LUT82および66の圧縮テーブルが調整
等されてもよいのは前述のとおりである。
【0083】オペレータが画像が適正(検定OK)であ
ると判断すると、出力(例えば、プリント開始)の指示
が出される。これにより画像処理条件が確定し、その
後、本スキャンを開始する。本スキャンの開始の際、プ
レスキャンの際に記録保持された本スキャンの読取条件
が呼び出され、スキャナ12が調整され、次いで、スキ
ャナ12で本スキャンが行われる。本スキャン画像信号
が、順次、本スキャンメモリ40に転送・記憶される。
その後、画像処理部48の第1LUT74が本スキャン
メモリ42から本スキャン画像信号を読み出す。
【0084】以下、前述のプレスキャン画像信号と同様
に、本スキャン画像信号は、第1LUT74に設定され
た各テーブルによってグレイバランス調整、明るさ補正
および階調補正を行われ、次いで、第1MTX76で色
補正が施され、加算器86と第2MTX78とに送られ
る。第2MTX78では、送られた画像信号から明暗画
像信号が生成され、この明暗画像信号はボケ画像演算部
80において複数のボケ画像信号とされ、この複数のボ
ケ画像信号から合成ボケ画像が作成される。さらに、第
2LUT82において圧縮テーブルで処理され、加算器
86に送られる。加算器86では、第1MTX76で処
理された主たる画像信号と、第2LUT82において圧
縮テーブルで処理され処理済画像信号とが加算され、主
たる画像信号のダイナミックレンジが圧縮されて、さら
に第3LUT84で階調変換されて、画像記録に応じた
出力画像信号としてプリンタ16に送られる。
【0085】従来のダイナミックレンジの圧縮処理は、
図9(a)に示すように、原画像の画像信号S0 ’から
ローパスフィルタによるフィルタリング処理によって1
つのボケ画像信号S1 ’を作成し、このボケ画像信号S
1 ’からLUT演算を行ってダイナミックレンジの圧縮
のための処理済画像信号S4 ’を作成し、この処理済画
像信号S4 ’を原画像の画像信号S0 ’に加算すること
で、ダイナミックレンジの圧縮された画像信号S5 ’を
得るものである。従来の処理では、画像信号S0 ’のダ
イナミックレンジが、図中に示すようにDR1 からDR
2 に圧縮されるが、画像信号が急激に変化するエッジ近
傍の領域Aでは大きなオーバーシュート部分が発生す
る。この領域Aのオーバーシュートが上述した従来より
発生する擬輪郭の原因となるものであり、図9(b)に
示すように、被写体の背景との境界部分外側に白い帯び
A’を発生させる。
【0086】ところが、本発明では、図10に示すよう
に、原画像の画像信号S0 からボケ画像演算部80のL
PF80a1 〜an やボケ画像演算部64の64a1
n等のように、複数のローパスフィルタ、例えば2つ
のローパスフィルタによるフィルタリング処理によって
ボケ画像1のボケ画像信号S1 やボケ画像2のボケ画像
信号S2 を作成し、このボケ画像信号S1 やボケ画像信
号S2 を、コントラストの高い被写体のエッジが主とし
て含まれる領域では、ボケの程度の小さいボケ画像信号
を、コントラストの比較的低い平坦な領域では、ボケの
程度が大きいボケ画像信号を採用する合成ボケ画像信号
3 を、LUT演算部80bやLUT演算部64bで合
成して作成(LUT合成)し、この合成ボケ画像信号S
3 からLUT演算を行ってダイナミックレンジの圧縮の
ための処理済画像信号S4 を作成する。そして、この処
理済画像信号S4 は原画像の画像信号S0 に加算され画
像信号S5 を得る。このように本処理は複数のボケ画像
信号を1つにまとめた合成ボケ画像信号に基づいてダイ
ナミックレンジの圧縮を行うので、コントラストの高い
急激な画像濃度変化を起こす被写体のエッジ部分を含む
領域では、図10に示すようにオーバーシュートBの幅
が従来のオーバーシュート幅より狭くなり、図9(b)
に示すような被写体の背景との境界部分に白い帯びA’
の発生も抑制され、あるいは、なくなる。また、コント
ラストが比較的低く、濃度変動が比較的小さい比較的平
坦な領域では、合成ボケ画像信号はボケの程度の大きな
ボケ画像信号を採用するため、画像信号S4 を原画像の
画像信号S0 に加算しても、比較的平坦な領域の画像信
号をそのまま維持するたことができ、メリハリのない不
鮮明な領域を作ることはない。
【0087】なお、オペレータによる検定は必ずしも行
われる必要はなく、検定なしでプリント作成を行うよう
に構成してもよい。この場合には、例えば、セットアッ
プ部50が画像処理条件を設定し、パラメータ統合部5
4が各部位に設定した時点で画像処理条件が確定し、第
1LUT74が本スキャン画像信号を読み出しを開始
し、画像処理を行う。
【0088】このようにローパスフィルタの数を複数に
設定し、所望のフィルタリング処理によって得られるボ
ケ画像信号を合成した合成ボケ画像信号に基づいてダイ
ナミックレンジの圧縮処理を行なう方法は、1つのロー
パスフィルタが予め設定され、この1つのローパスフィ
ルタで作成されるボケ画像信号に基づいて、ダイナミッ
クレンジの圧縮処理を行なう通常のモードから、必要に
応じて変更することによって行なわれてもよい。ここ
で、「必要に応じて変更する」とは、例えば、シーン判
別の結果に応じて、ダイナミックレンジの圧縮度合いに
応じて、オペレータの指示により、あるいは、処理画像
の求められる画質の程度や画像処理を行なう画像数等に
応じて変更することをいう。
【0089】前述のように、処理装置14で処理された
画像信号は、プリンタ16に送られる。プリンタ16
は、感光材料(印画紙)を画像信号に応じて露光して潜
像を記録し、感光材料に応じた現像処理を施して(仕上
り)プリントとして出力するものである。例えば、感光
材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、バック
プリントの記録、感光材料(印画紙)の分光感度特性に
応じた、R露光、G露光およびB露光の3種の光ビーム
を画像信号(記録画像)に応じて変調して主走査方向に
偏向し、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を
搬送することによる潜像の記録等を行い、潜像を記録し
た感光材料に、発色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿
式現像処理を行い、乾燥してプリントとした後に、仕分
けして集積する。
【0090】以上、本発明の画像処理方法および画像処
理装置について詳細に説明したが、本発明は上述の例に
限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良や変更等を行ってもよいのはもちろんで
ある。
【0091】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、複数のボ
ケ画像信号を作成し、これらのボケ画像信号から合成ボ
ケ画像信号を合成して作成し、これに基づいてダイナミ
ックレンジの圧縮処理を行うので、逆光やストロボ撮影
のような高コントラストや広ダイナミックレンジの画像
であっても、原画像における低コントラスト部分のよう
な比較的平坦な領域であってもメリハリを失うことはな
く、また、ダイナミックレンジの圧縮処理を強く欠けた
時に生じる擬輪郭も低減することができ、しかも従来の
覆い焼き処理と同等の効果を得、良好な画質の画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の一例を利用するデジ
タルフォトプリンタのブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置のブロック図である。
【図3】 図1に示される画像処理装置に接続される調
整キーの一例の概念図である。
【図4】 図1に示される画像処理装置に設定されるL
UTで、(a)はグレイバランス調整LUTを、(b)
は明るさ補正LUTを、(c)は階調補正LUTを、そ
れぞれ示す図である。
【図5】 (a)および(b)は、図2に示される画像
処理装置のボケ画像演算部の主要構成を示すブロック図
である。
【図6】 図2に示される画像処理装置のボケ画像演算
部の他の一例の主要構成を示すブロック図である。
【図7】 図2に示される画像処理装置におけるダイナ
ミックレンジ圧縮処理の全体の圧縮率の関数を示す図で
ある。
【図8】 (a)、(b)、(c)、(d)および
(e)は、図2に示される画像処理装置で用いられる圧
縮関数の一例をそれぞれ示す図である。
【図9】 (a)は従来のダイナミックレンジ圧縮処理
のフローの概略を説明する説明図であり、(b)は、従
来のダイナミックレンジ圧縮処理で得られる画像を示す
図である。
【図10】 本発明の画像処理方法におけるダイナミッ
クレンジ圧縮処理のフローの概略を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 (画像)処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 データ処理部 40 プレスキャン(フレーム)メモリ 42 本スキャン(フレーム)メモリ 44 条件設定部 46 表示画像処理部 48 本スキャン画像処理部 50 セットアップ部 52 キー補正部 54 パラメータ統合部 56 調整キー 58,74 第1LUT 60,76 第1MTX 62,78 第2MTX 64,80 ボケ画像演算部 66,82 第2LUT 68,84 第3LUT 70 信号変換器 72,86 加算器 88 D/A変換器
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA25 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE04 CE06 CE08 CE17 CH07 CH09 CH18 DA17 5C077 MM20 MP08 PP02 PP03 PP15 PP23 PP32 PP37 PP42 PP47 PP65 PP68 PQ08 PQ12 PQ23 RR21 SS05 TT09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像の画像信号から原画像のボケ画像を
    表す複数のボケ画像信号を作成し、この複数のボケ画像
    信号を合成することによって1つの合成ボケ画像信号を
    作成し、この合成ボケ画像信号に基づいて前記原画像の
    画像信号に対して前記原画像のダイナミックレンジの圧
    縮処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記複数のボケ画像信号は、フィルタ特性
    の異なるフィルタリング処理によって作成された、ボケ
    の程度が異なる画像信号である請求項1に記載の画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】前記合成ボケ画像信号は、前記複数のボケ
    画像信号を四則演算することによって合成して作成され
    る請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記原画像を再生する再生画像の画素数に
    応じて、前記フィルタリング処理におけるフィルタ係数
    あるいは前記複数のボケ画像信号の合成比率を変更する
    請求項2または3に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】原画像のシーン判別結果、あるいは原画像
    に付随した撮影情報に応じて、前記フィルタリング処理
    におけるフィルタ係数あるいは前記複数のボケ画像信号
    の合成比率を変更する請求項2または3に記載の画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】原画像の画像信号に対して前記原画像のダ
    イナミックレンジの圧縮処理を施す画像処理装置であっ
    て、 前記原画像の画像信号から複数のボケ画像信号を作成す
    るボケ画像作成手段と、この複数のボケ画像信号の合成
    処理を施すことによって1つの合成ボケ画像信号を作成
    する合成手段と、この合成ボケ画像信号に基づいて原画
    像の画像信号に対して前記ダイナミックレンジの圧縮処
    理を施す処理手段とを有することを特徴とする画像処理
    装置。
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