JP2007094549A - 画像処理方法および装置ならびにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像中の所定の構造物がより適切に表現されるようにシャープネスを調整する。
【解決手段】パラメータ取得部32が、顔検出部31によって検出された画像P0′中の所定の構造物の一例としての顔部分P0f′を、異なるシャープネス度合の下における人間の顔部分が表された複数のサンプル画像に基づいてAAM等の統計的手法によって生成されたモデルMに適応させることによって、顔部分P0f′におけるシャープネス度合を表す主成分に対する重みづけパラメータλ1を取得する。さらに、そのパラメータλ1の値に基づいて、画像P0´の少なくとも一部についてシャープネスを調整する。例えば、パラメータ変更部33が、取得されたパラメータλ1の値を、予め設定された顔部分のシャープネスの最適値に変更し、画像再構成部34が、変更後のパラメータλ1′に基づいて画像の再構成を行い、シャープネス調整後の画像P1を出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力画像のシャープネスを調整する画像処理を行う方法や装置、この方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
写真画像のシャープネスを調整することによって、画像中の被写体の輪郭を強調したり、画像に表れたピンボケを補正したりする画像処理手法が知られている。
例えば、画像データを低周波数成分、中間周波数成分および高周波数成分に分解し、再生画像の鮮鋭度に影響を及ぼす高周波数成分を強調するとともに、再生画像にざらつきとなって表れるフイルム粒状を表す中間周波数成分を抑制する強調抑制処理を行った後、処理後の各周波数成分および低周波数成分を合成して処理済画像データを得る方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平9−22460号公報
しかしながら、特許文献1記載のシャープネス強調処理は、特定の周波数成分を強調することにより実現されているが、画像中の主題部分を認識した処理ではないため、シャープネスの強調度合がその画像において最適であるとは限らない。例えば、シャープネス強調処理の対象となる高周波成分に、画像中の主題部分よりもボケた状態で表された背景のエッジ部分の周波数成分が多く含まれているとともに、シャープネスの強調度合が、この背景のエッジ部分の周波数成分を基準として決定された場合には、シャープネス強調処理の結果、顔のシャープネスが強くなりすぎるという問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、画像中の所定の構造物がより適切に表現されるようにシャープネスを調整する画像処理方法および装置ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明による画像処理の方法は、異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された複数の画像に対して所定の統計処理を行うことによって得られた、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量と、その構造物の個別の特徴に応じて統計的特徴量に対する重みづけをする重みづけパラメータとによって、その構造物を表現するモデルに、入力画像中のその構造物を適応させることによって、その入力画像中の構造物におけるシャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得し、取得された重みづけパラメータの値に基づいて、入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整することを特徴とする。
本発明による画像処理装置は上記の画像処理を行う装置である。すなわち、異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された複数の画像に対して所定の統計処理を行うことによって得られた、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量と、その構造物の個別の特徴に応じて統計的特徴量に対する重みづけをする重みづけパラメータとによって、その構造物を表現するモデルに、入力画像中のその構造物を適応させることによって、その入力画像中の構造物におけるシャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得するパラメータ取得手段と、パラメータ取得手段によって取得された重みづけパラメータの値に基づいて、入力画像少なくとも一部についてシャープネスを調整するシャープネス調整手段とを設けたことを特徴とする。
さらに、本発明による画像処理プログラムは、コンピュータに上記の画像処理方法を実行させる(上記各手段として機能させる)ものである。
次に、本発明による画像処理方法、装置、プログラムの詳細について説明する。
本発明による「(所定の)構造物を表現するモデル」の具体的実現手法としては、AAM(Active Appearance Models)の手法を利用することが考えられる。AAMは、モデルに基づいて画像の内容の解釈を試みるアプローチの1つであり、例えば、顔を解釈の対象とする場合、学習対象となる複数の画像中の顔部分の形状や、形状を正規化した後の輝度の情報に対して主成分分析を行うことによって顔の数学モデルを生成し、新たな入力画像中の顔部分を、数学モデルにおける各主成分と各主成分に対する重みづけパラメータで表現し、顔画像を再構成する手法である(T.F.クーツ(Cootes), G.J.エドワーズ(Edwards), C.J.テイラー(Taylor)、「動的見えモデル(Active Appearance Models)」、第5回計算機視覚欧州会議報(In Proc. 5th European Conference on Computer Vision)、ドイツ、シュプリンガー(Springer)、1998年、vol.2、p.p.484-498;以下、参考文献1とする)。
「シャープネス度合」とは、画像の鮮鋭さの程度を意味する。具体的には、輪郭が強調された状態からピンボケ状態までのあらゆる段階が考えられる。すなわち、本発明におけるシャープネス調整処理には、通常の撮影画像の輪郭強調や輪郭のソフト化、ピンボケの補正等の処理が含まれる。さらに、後述するように、人物に対して背景をぼかすポートレート効果のような処理も含まれうる。
「所定の構造物」は、モデル化に適したもの、すなわち、その構造物の画像中における形状や輝度の変動が一定の範囲に収まるもの、特に、統計処理を行うことによって形状や輝度についての説明力のより高い統計的特徴量が得られるものであることが好ましい。また、画像中の主題部分であることが好ましい。具体例としては人間の顔が挙げられる。
「異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された画像」は、異なるシャープネス度合で所定の構造物を実際に撮影することによって得られた画像であってもよいし、特定のシャープネス度合で撮影された画像に基づくシミュレーションによって生成された画像であってもよい。
「所定の統計処理」としては、所定の構造物を、その構造物を表す画素の数よりも少ない次元数の統計的特徴量に圧縮して表すことができる次元圧縮処理が好ましい。具体例としては主成分分析等の多変量解析手法が考えられる。また、「所定の統計処理」として主成分分析を行った場合、「統計的特徴量」とは、主成分分析によって得られる複数の主成分を意味する。
なお、上記の説明力の高低とは、所定の統計処理が主成分分析である場合を例にすると、上位の主成分ほど説明力が高く、下位主成分ほど説明力が低いという意味になる。
「統計的特徴量」には、少なくともその構造物の輝度に基づく情報が表現されている必要がある。シャープネス度合は、輝度の分布によって画像中に表現されるものだからである。
また、「シャープネス度合を表す統計的特徴量」は、1つの統計的特徴量であってもよいし、複数の統計的特徴量であってもよい。
「入力画像中の(所定の)構造物」は、自動的に検出するようにしてもよいし、手動で検出するようにしてもよい。また、本発明は、入力画像中の前記構造物を検出する処理(手段)をさらに有していてもよいし、入力画像から前記構造物の部分を予め検出しておいてもよい。
また、本発明におけるモデルを所定の構造物の属性毎に複数準備しておき、入力画像中のその構造物の属性を表す情報を取得し、取得された属性に応じてモデルを選択する処理(手段)を付加し、選択されたモデルに入力画像中のその構造物を適応させることによって、重みづけパラメータを取得するようにしてもよい。
ここで、「属性」とは、例えば、所定の構造物が人間の顔の場合、性別や年齢、人種等が考えられる。また、個人を特定する情報であってもよい。この場合には、属性毎のモデルは個人毎のモデルを意味する。
この「属性」の具体的取得方法としては、画像に対する公知の認識処理(例えば、特開平11-175724号公報記載)や、GPS情報等の画像の付帯情報からの推定・取得が考えられる。
「その構造物を表現するモデルに、入力画像中のその構造物を適応させる」とは、入力画像中のこの構造物をモデルによって表現するための演算処理等を意味する。具体的には、上記のAAMの手法を用いた場合を例にすると、数学モデルにおける各主成分に対する重みづけパラメータの値を求めることを意味する。
「取得された(シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する)重みづけパラメータに基づいて、前記入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整する」方法の具体例としては、まず、シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値を変更することによって、前記所定の構造物の領域のシャープネスを調整する方法が考えられる。また、シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値に対応する前記構造物のシャープネス度合に基づいた処理強度で、シャープネスの調整を行う方法も考えられる。この場合、シャープネス調整処理自体は、特許文献1等に記載の公知の方法を採用することが可能であり、シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値とシャープネス調整処理の処理強度の対応づけを予め実験的、統計的に準備しておくことが考えられる。
なお、前者のパラメータ値の変更による方法では、シャープネスの調整は前記所定の構造物の領域のみに対して行われるが、後者の公知技術をベースとした方法では、それに限らず、入力画像全体や入力画像の任意の一部分に対して行うことが可能である。また、入力画像中の所定の構造物の領域とそれ以外の領域で同じシャープネス調整処理(後者の方法)を適用してもよいし、所定の構造物の領域は前者の方法、それ以外の領域は後者の方法というように、異なる方法を適用してもよい。
シャープネスの調整処理は、入力画像中のその構造物の領域だけでなく、その構造物に隣接する同じ被写体の領域に対しても行ってもよい(その所定の構造物が被写体の一部であるものとする)。ここで、この構造物が人間の顔の場合、「その構造物に隣接する同じ被写体の領域」には、例えば、首の領域が該当する。
また、シャープネスの調整処理を入力画像中の一部の領域に対して行う場合には、調整処理を行わない領域に近づくにつれて調整処理の度合(強度)が小さくなるように、シャープネスの調整処理を行うようにしてもよい。
その他、シャープネスの調整処理として、入力画像中の前記構造物の領域に対するシャープネスの強調処理と、前記構造物の領域以外の領域に対するシャープネスの抑制処理の少なくとも一方を行うようにしてもよい。
本発明の画像処理方法および装置ならびにプログラムによれば、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量とその統計的特徴量に対する重みづけパラメータとによって画像中の所定の構造物を表現するモデルに、入力画像中のその構造物を適応させることによって、その入力画像中の構造物におけるシャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得し、取得された重みづけパラメータの値に基づいて、入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整することができる。したがって、画像中の所定の構造物のシャープネス度合を基準とした、より適切なシャープネス調整処理が実現され、より好ましい画像を得ることが可能になる。特に、人間の顔等、主要被写体となる可能性が高い構造物をモデルで表現した場合には、主要被写体が適切なシャープネスに調整された、より好ましい画像が得られる。
別の観点から見ると、本発明では、シャープネス度合を表す統計的特徴量に着目し、入力画像中のその構造物毎のこの統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値に応じて適切な度合(処理強度)でシャープネスを調整するので、影による濃淡や信号の飛び等のシャープネス度合以外の要素の影響が少ない、シャープネス度合を高精度に反映したシャープネスの調整処理が可能になり、より好ましい画像が得られる。
このシャープネスの調整処理を、シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値を変更することによって、入力画像中の前記構造物の領域に対して行うようにした場合には、特許文献1等に記載されているようなシャープネス調整処理を別途行う必要がなくなり、構成の単純化、処理の効率化が図られる。
一方、シャープネス調整処理を、例えば、特許文献1等に記載されているような方法で、シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値に対応する前記構造物のシャープネス度合に基づいた処理強度で行うようにした場合には、シャープネス調整処理の対象が前記所定の構造物に限定されず、入力画像の任意の領域を対象とすることができるので、より柔軟な処理が実現される。
また、シャープネスの調整処理を、その構造物(例えば、顔)に隣接する被写体の領域(例えば、首)に対しても行うようにした場合には、その構造物とその隣接領域との間でシャープネスの違いによる違和感をなくすことができ、より好ましい画像が得られる。
シャープネスの調整処理を入力画像中の一部の領域に対して行う場合において、調整処理を行わない領域に近づくにつれて調整処理の度合(強度)が小さくなるように、シャープネスの調整処理を行うようにすれば、シャープネス調整を行う領域と行わない領域との間でのシャープネスの違いによる違和感がなくなり、さらに好ましい画像が得られる。
また、シャープネスの調整処理として、顔等の所定の構造物の領域に対するシャープネスの強調処理と、その領域以外の背景領域に対するシャープネスの抑制処理の少なくとも一方を行うようにすれば、その構造物を主題として背景をぼかしたポートレート写真として、きわめて好ましい画像が得られる。
また、入力画像中のその構造物を検出する処理(手段)を付加した場合には、その構造物の自動検出が可能になり、操作性が向上する。
また、本発明におけるモデルを所定の構造物の属性毎に複数備えるとともに、入力画像中のその構造物の属性を取得し、取得された属性に応じたモデルを選択する処理(手段)を付加し、選択されたモデルに入力画像中のその構造物を適応させることによって、重みづけパラメータを取得するようにした場合、入力画像中のその構造物を、より適切なモデルに適応させることが可能になるため、処理精度が向上し、より高品質の画像が得られる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態となるデジタル写真プリンタのハードウェア構成を模式的に表したものである。図に示したように、このデジタル写真プリンタは、フィルムスキャナ51、フラットヘッドスキャナ52、メディアドライブ53、ネットワークアダプタ54、ディスプレイ55、キーボード56、マウス57、ハードディスク58、写真プリント出力機59が演算・制御装置50に接続された構成となっている。
演算・制御装置50は、CD−ROM等の記憶媒体からインストールされたプログラムの実行により、この装置内のCPUや主記憶装置、各種入出力インターフェースと連携して、画像の入力、補正、加工、出力のフローを制御したり、画像の補正や加工のための画像処理の演算を行ったりするものである。本発明によるシャープネス調整処理はこの装置で行われる。
フィルムスキャナ51は、現像機(図示なし)によって現像済みのAPSネガフィルムや135ネガフィルムを光電的に読み取って、これらのネガフィルムに記録されている写真画像を表すデジタル画像データP0を取得するものである。
フラットヘッドスキャナ52は、Lサイズ写真プリント等のハードコピーに表された写真画像を光電的に読み取って、デジタル画像データP0を取得するものである。
メディアドライブ53は、メモリカードやCD、DVD等の記録媒体に記録された写真画像を表す画像データP0を取得するものである。また、これらの記録媒体に、出力対象の画像データP2を書き込むことも可能である。なお、このメモリカードには、例えば、デジタルカメラによって、撮影された画像の画像データが書き込まれている。また、CDやDVD等には、例えば、前回のプリント注文時に、フィルムスキャナによって読み取られた画像の画像データが書き込まれている。
ネットワークアダプタ54は、公知のネットワークフォトサービスシステムにおける注文受付機(図示なし)から画像データP0を取得するものである。この画像データP0は、ユーザからの写真プリントの注文に基づく画像データであり、ユーザのパソコンからインターネット経由で送信してきたものである。また、ラボ店の店頭に設置された写真注文受付機から送信されてきたものであってもよい。
ディスプレイ55は、このデジタル写真プリンタにおける画像の入力、補正、加工、出力のための操作画面を表示するものであり、操作内容を選択するためのメニューや処理対象の画像等が表示される。また、キーボード56やマウス57は、処理内容を指示するものである。
ハードディスク58には、このデジタル写真プリンタを制御するプログラムが記憶されている他、フィルムスキャナ51、フラットヘッドスキャナ52、メディアドライブ53、ネットワークアダプタ54において取得された画像データP0や、画像補正後の画像データP1、画像加工後の画像データ(出力対象の画像データ)P2も一時的に記憶される。
写真プリント出力機59は、出力対象の画像を表す画像データP2に基づいたレーザーによる印画紙への走査露光、現像、乾燥を行うとともに、プリント情報等の裏印字、印画紙のプリント単位での切断や注文単位でのソート等を行うものである。なお、写真プリントの方式は、レーザー露光熱現像転写方式等であってもよい。
図2は、このデジタル写真プリンタの機能と処理の流れを示すブロック図である。図に示したように、機能の観点からは、このデジタル写真プリンタは、写真プリント対象の画像の画像データP0を入力する画像入力手段1と、画像データP0を入力として、所定の画像処理条件に基づく画像処理を行って、画像データP0による画像(以下、画像データとその画像データによる画像を同じ符号で表す)の画質の自動補正を行う画像補正手段2と、自動補正後の画像データP1を入力として、操作者からの指示に基づいた画像処理を行う画像加工手段3と、加工済みの画像データP2を入力として、写真プリントの出力や記録メディアへの出力を行う画像出力手段4とから構成されている。
画像補正手段2では、コントラスト補正、ホワイトバランスの調整、ノイズ軽減・除去等の処理が行われる他、本発明によるシャープネスの調整処理も行われる。また、画像加工手段3では、画像補正手段2による処理結果の操作者の指示に応じた修正や、トリミング、拡大・縮小、セピア化、白黒化、装飾フレームとの合成等の画像の加工が行われる。
このデジタル写真プリンタの操作とこのプリンタで行われる処理の流れは以下のようになる。
まず、画像入力手段1による画像データP0の入力が行われる。操作者は、現像済みのフィルムに記録された画像からのプリント等の出力を行う場合には、そのフィルムをフィルムスキャナ51にセットしておき、メモリカード等の記録メディアに記録された画像データからのプリント等の出力を行う場合には、その記録メディアをメディアドライブ53にセットしておく。一方、ディスプレイ55には、画像データの入力元を選択する画面が表示され、操作者はキーボード56やマウス57の操作によって、入力元の選択を行う。入力元としてフィルムが選択された場合には、フィルムスキャナ51は、セットされたフィルムを光電的に読み取り、デジタル変換することによって、生成された画像データP0を演算・制御装置50に送信する。写真プリント等のハードコピー原稿が選択された場合には、フラットヘッドスキャナ52は、セットされた写真プリント等のハードコピー原稿を光電的に読み取り、デジタル変換することによって、生成された画像データP0を演算・制御装置50に送信する。メモリカード等の記録メディアが選択された場合には、演算・制御装置50は、メディアドライブ53にセットされたメモリカード等の記録メディアに記憶されている画像データP0を読み込む。また、ネットワークフォトサービスシステムや店頭での写真受付注文機による注文の場合には、演算・制御装置50が、ネットワークアダプタ54経由で画像データP0を受信する。このようにして取得された画像データP0は、ハードディスク58に一時的に記憶される。
次に、画像補正手段2が、画像P0による画像に対する自動画質補正処理を行う。具体的には、演算・制御装置50で実行される画像処理プログラムにより、予め、このデジタル写真プリンタに設定されているセットアップ条件に基づいて、公知のコントラスト補正、ホワイトバランス調整、ノイズ軽減・除去等の処理の他、本発明のシャープネス調整処理が行われ、処理済みの画像データP1が出力される。出力された画像データP1は演算・制御装置50のメモリに格納される。なお、ハードディスク59に一時的に記憶するようにしてもよい。
その後、画像加工手段3は、補正後の画像P1のサムネイル画像を生成し、ディスプレイ55に表示させる。図3(a)は、ディスプレイ55に表示される画面の一例である。操作者が、表示されたサムネイル画像を確認し、画質のさらなる補正が必要なものや、画像の加工の注文があるものを、マウス57やキーボード56の操作によって選択すると(図3(a)では左上の画像DSCF0001を選択)、図3(b)に一例を示すように、選択されたサムネイル画像が拡大されてディスプレイ55に表示されるとともに、その画像に対する画質のさらなる補正や加工の処理内容を選択するボタンが表示される。操作者は、表示されたボタンの中から所望のものをマウス57やキーボード56の操作によって選択し、必要に応じて、選択された処理内容のさらに詳細な設定等を行う。画像加工手段3は、選択された処理内容に応じた画像処理を行い、処理済みの画像データP2を出力する。出力された画像データP2は演算・制御装置50のメモリに格納される。なお、ハードディスク59に一時的に記憶するようにしてもよい。なお、以上の画像加工手段3による、ディスプレイ55への画面表示、マウス57やキーボード56による入力の受付、画質の補正や加工の画像処理等は、演算・制御装置50で実行されているプログラムによって制御される。
最後に、画像出力手段4が、画像P2の出力を行う。ここでは、演算・制御装置50が、ディスプレイ55に出力先を選択する画面を表示させ、操作者は、マウス57やキーボード56の操作によって、所望の出力先を選択する。演算・制御装置50は、選択された出力先に対して画像データP2を送信する。写真プリント出力を行う場合には、画像データP2は写真プリント出力機59に送信され、画像P2が写真プリントとして出力される。CD等の記録メディアに出力を行う場合には、メディアドライブ53にセットされたCD等に画像データP2の書込みが行われる。
ここで、画像補正手段2によって行われる本発明によるシャープネス調整処理の詳細について以下に説明する。図4は、このシャープネス調整処理の詳細を表すブロック図である。図に示したように、画像P0′中の顔部分P0f′を検出する顔検出部31と、異なるシャープネス度合の下で人間の顔部分が表された複数のサンプル画像に基づいてAAM(前記の参考文献1参照)の手法によって生成された数学モデルMに、検出された顔部分P0f′を適応させることによって、顔部分P0f′におけるシャープネス度合を表す主成分に対する重みづけパラメータλ1を取得するパラメータ取得部32と、取得されたパラメータλ1の値を、予め設定された顔部分のシャープネスの最適値に変更するパラメータ変更部33と、変更後のパラメータλ1′に基づいて画像の再構成を行い、シャープネス調整後の画像P1を出力する画像再構成部34とによって、このシャープネス調整処理が実現される。なお、これらの処理の制御は演算・制御装置50にインストールされたプログラムによって行われる。
この数学モデルMは、図5のフローチャートに基づいて生成されたものであり、上記のプログラムとともに予めインストールされている。以下では、この数学モデルMの生成過程について説明する。
まず、サンプルとなる異なるシャープネス度合の下における人間の顔部分が表された複数の顔画像(サンプル画像)の各々に対して、図6に示すように、顔形状を表す特徴点を設定する(ステップ#1)。ここでは、特徴点の数は122箇所とする(ただし、図6では簡潔に表現するため60箇所しか表していない)。各特徴点は、例えば、1番目の特徴点は左目の左端、38番目の特徴点は眉の間の中央というように、顔のどの部位を示すものであるかが予め定められている。また、各特徴点は、手作業によって設定してもよいし、認識処理によって自動的に設定するようにしてもよいし、自動的に設定後、必要に応じて手作業で修正するようにしてもよい。
次に、各サンプル画像中に設定された特徴点に基づいて、顔の平均形状を算出する(ステップ#2)。具体的には、各サンプル画像における、同じ部位を示す特徴点毎の位置座標の平均を求める。
さらに、各サンプル画像における顔形状を表す特徴点とその平均形状の位置座標に基づいて主成分分析を行う(ステップ#3)。その結果、任意の顔形状は次式(1)によって近似することができる。
ここで、Sは顔形状の各特徴点の位置座標を並べて表現される形状ベクトル(x1,y1,・・・,x122,y122)であり、S0は平均顔形状における各特徴点の位置座標を並べて表現される平均顔形状ベクトル、piは主成分分析によって得られた顔形状についての第i主成分を表す固有ベクトル、biは各固有ベクトルpiに対する重みづけ係数を表す。図7は、主成分分析によって得られた上位2つの主成分の固有ベクトルp1、p2に対する重みづけ係数b1、b2の値を変化させた場合の顔形状の変化の様子を模式的に表したものである。変化の幅は、サンプル画像の各々の顔形状を上式(1)で表した場合における重みづけ係数b1、b2の値の標準偏差sdに基づいて、-3sdから+3sdまでの間であり、各主成分についての3つの顔形状の中央のものは平均値の場合である。この例では、主成分分析の結果、第1主成分としては顔の輪郭形状に寄与する成分が抽出されており、重みづけ係数b1を変化させることによって、細長い顔(-3sd)から丸顔(+3sd)まで顔形状が変化することがわかる。同様に、第2主成分としては口の開閉状態と顎の長さに寄与する成分が抽出されており、重みづけ係数b2を変化させることによって、口が開いた状態で顎の長い顔(-3sd)から口が閉じられた状態で顎が短い顔(+3sd)まで顔の形状が変化することがわかる。なお、iの値が小さいほど、形状に対する説明力が高い、すなわち、顔形状への寄与が大きいことを意味する。
次に、各サンプル画像をステップ#2で得られた平均顔形状に変換(ワーピング)する(ステップ#4)。具体的には、各特徴点について、各サンプル画像と平均顔形状との間でのシフト量を算出し、そのシフト量に基づいて、式(2)から(5)の2次元5次多項式により各サンプル画像の画素毎の平均顔形状へのシフト量を算出し、各サンプル画像を画素毎に平均顔形状へワーピングする。
ここで、x,yは各サンプル画像中の各特徴点の座標、x′,y′はワーピングされる平均顔形状上の座標、Δx,Δyは平均形状へのシフト量、nは次数、aij,bijは係数である。なお、多項式近似の係数は最小自乗法を用いて求める。このとき、ワーピング後の座標が整数ではなく小数点以下を含む位置に移動する画素については、4近傍から1次近似で画素値を求める。つまり、ワーピング後の座標を囲む4つの画素に対して、ワーピング後の座標から各画素の座標までの距離に比例して画素値をそれぞれ分配するようにする。図8は、2つのサンプル画像について、各々の画像中の顔形状を平均顔形状に変換した状態を表したものである。
さらに、平均顔形状に変換後のサンプル画像毎の各画素の輝度を変数として主成分分析を行う(ステップ#5)。その結果、任意の顔画像の平均顔形状下での輝度は次式(6)によって近似することができる。
ここで、Aは平均顔形状下での各画素の輝度を並べて表現される輝度ベクトル(a1,・・・,am)(aは輝度、1からmは各画素を識別する添え字、mは平均顔形状での総画素数)であり、また、A0は平均顔形状における各サンプル画像の画素毎の輝度の平均値を並べて表現される平均顔輝度ベクトル、qiは主成分分析によって得られた顔輝度についての第i主成分を表す固有ベクトル、λiは各固有ベクトルqiに対する重みづけ係数を表す。なお、主成分の順位iの値が小さいほど、輝度に対する説明力が高い、すなわち、輝度への寄与が大きいことを意味する。
図9は、主成分分析によって得られた主成分のうち第i1、第i2の主成分を表す固有ベクトルqi1、qi2に対する重みづけ係数λi1、λi2の値を変化させた場合の顔の画素値の変化の様子を模式的に表したものである。変化の幅は、サンプル画像の各々の顔の画素値を上式(6)で表した場合における重みづけ係数λi1、λi2の値の標準偏差sdに基づいて、-3sdから+3sdまでの間であり、各主成分についての3つの顔画像の中央のものは平均値の場合である。この例では、主成分分析の結果、第i1主成分としてはヒゲの有無に寄与する成分が抽出されており、重みづけ係数λi1を変化させることによって、ヒゲの濃い顔(-3sd)からヒゲのない顔(+3sd)まで変化することがわかる。同様に、第i2主成分としてはシャープネスに寄与する成分が抽出されており、重みづけ係数λi2を変化させることによって、輪郭が強調された顔(-3sd)からピンボケの顔(+3sd)まで変化することがわかる。なお、各主成分がどのような要素に寄与しているかは人間の解釈によって決定される。また、シャープネスに寄与する主成分が必ずしも第1主成分として抽出されている必要はない。シャープネスに寄与する成分が第K主成分(K≠1)として抽出されている場合には、以下の説明の「第1」を「第K」に置き換えて考えることができる。また、シャープネス度合が1つの主成分のみによって表現される必要はなく、複数の主成分がシャープネス度合を説明することもありうる。
以上のステップ#1から#5までの処理によって、顔の数学モデルMが生成される。すなわち、この数学モデルMは、顔形状を表す複数の固有ベクトルpiと、平均顔形状下での顔の画素値を表す固有ベクトルqiによって表現されるものであり、各固有ベクトルの合計数が、顔画像を形成する画素数よりも大幅に少ない、次元圧縮されたものとなっている。なお、上記参考文献1記載の実施例では、約10,000画素により形成される顔画像に対して122の特徴点を設定して上記の処理を行うことによって、顔形状についての23の固有ベクトルと顔の画素値についての114の固有ベクトルで表される顔画像の数学モデルが生成され、各固有ベクトルに対する重みづけ係数を変化させることによって、約90%の顔形状や画素値のバリエーションを表現できることが示されている。
次に、この数学モデルMを利用したAAMの手法に基づくシャープネス調整処理の流れについて、図4を参照しながら説明する。
まず、顔検出部31が、画像データP0′を読み込み、画像P0′中の顔部分P0f′を検出する。具体的には、特開2005−108195号公報(参考文献2)に記載されているように、画像P0′の各画素におけるエッジの向きと大きさを表す勾配ベクトルの向きを表す第1の特徴量を、複数の第1の識別器(後述)に入力することによって画像P0′中に顔候補領域が存在するかどうかを判定し、さらに、顔候補領域が存在する場合には、その領域を抽出し、抽出された顔候補領域の各画素における勾配ベクトルの大きさを正規化し、正規化後の勾配ベクトルの大きさと向きを表す第2の特徴量を、第2の識別器(後述)に入力することによって、抽出された顔候補領域が真の顔領域であるかどうかを判定し、真の顔領域であれば、その領域を顔部分P0f′として検出することが考えられる。ここで、第1/第2の識別器は、学習用サンプルとなる顔であることがわかっている複数の画像と顔でないことがわかっている複数の画像の各々について算出された第1/第2の特徴量を入力とする、AdaBoost等のマシンラーニングの手法を用いた学習処理によって各々得られたものである。
なお、顔部分P1fの検出方法としては、特表2004−527863号公報(参考文献3)に記載されているような固有顔表現と画像自体との相関スコアを用いる方法の他、知識ベース、特徴抽出、肌色検出,テンプレートマッチング、グラフマッチング、統計的手法(ニューラルネットワーク、SVM、HMM)等の様々な公知の手法を用いることができる。なお、画像P0′がディスプレイ55に表示された際に、マウス57やキーボード56の操作により、手作業で顔形状P0f′を指定するようにしてもよいし、自動検出の結果を手作業で修正するようにしてもよい。
次に、パラメータ取得部32は、顔部分P0f′を数学モデルMに適応させる処理を行う。具体的には、上記式(1)(6)の上位の主成分の固有ベクトルpi、qiに対する重みづけ係数bi、λiから順に係数の値を変化させながら、上記式(1)(6)に基づいて画像を再構成し、再構成された画像と顔部分P0f′との差異が最小となる時の重みづけ係数bi、λiを求める(詳細は、参考文献3等参照)。このときの重みづけ係数λ1がシャープネス度合を表すパラメータであるとする。なお、重みづけ係数bi、λiの値は、モデル生成時のサンプル画像を上記(1)(6)で表したときのbi、λiの分布の標準偏差sdに基づき、例えば-3sdから+3sdまでの範囲の値のみを許容し、その範囲を超える場合には、上記の分布における平均値を設定するようにすることが好ましい。これにより、モデルの誤適応を回避することができる。
パラメータ変更部33は、パラメータλ1の値を予め設定された顔部分のシャープネスの最適値に変更する(変更後のパラメータをλ1′とする)。この最適値は、このシャープネス調整を行わせるプログラムによってアクセスされる設定ファイルに定義されており、この設定ファイルは、上記のプログラムとともに演算・制御装置50にインストールされている。なお、顔画像の場合、輪郭等がシャープなほど好ましいわけではないため、経験的、統計的に、好ましいと考えられるシャープネスに対応する値が初期設定されている。また、この値は、操作者が適宜変更することも可能である。
画像再構成部34は、変更後のパラメータλ1′、およびそれ以外のパラメータbi、λiと式(1)(6)に基づいて、顔部分の画像を再構成した画像P1fを生成する。さらに、もとの入力画像P0′の顔部分P0f′を画像P1fに置き換えた画像P1を生成する。
以上のように、本発明の実施形態となるシャープネス調整処理によれば、パラメータ取得部32が、顔検出部31によって検出された画像P0′中の顔部分P0f′を、異なるシャープネス度合の下における人間の顔部分が表された複数のサンプル画像に基づいてAAMの手法によって生成された数学モデルMに適応させることによって、顔部分P0f′におけるシャープネス度合を表す主成分に対する重みづけパラメータλ1を取得し、パラメータ変更部33が、取得されたパラメータλ1の値を、予め設定された顔部分のシャープネスの最適値に変更し、画像再構成部34が、変更後のパラメータλ1′に基づいて画像の再構成を行い、シャープネス調整後の画像P1を出力するので、画像中で主要被写体である可能性が高い顔部分がより適切なシャープネスとなるように調整された、より好ましい画像を得ることが可能になる。また、AAMに基づく顔部分の数学モデルを採用し、シャープネス度合を表す主成分に対する重みづけパラメータの変更によってシャープネスを調整するようにしたことから、影による濃淡や信号の飛び等のシャープネス度合以外の要素の影響が少ない、シャープネス度合を高精度に反映したシャープネスの調整処理が可能になり、より好ましい画像が得られる。さらに、特許文献1等に記載されているようなシャープネス調整処理を別途行う必要がなくなり、構成の単純化、処理の効率化が図られる。
次に、上記の実施形態におけるシャープネスの調整処理の変形例について説明する。
図10は、第1の変形例によるシャープネス調整処理の詳細を表すブロック図である。図に示したように、上記実施形態におけるパラメータ変更部33と画像再構成部34とが、シャープネス調整部35に置換された構成となっている。
シャープネス調整部35は、まず、パラメータ取得部32で取得されたパラメータλ1に基づいて参照テーブルTを参照し、シャープネス調整処理の処理強度αを取得する。ここで、参照テーブルTは、予め実験的、統計的に求めておいた、パラメータλ1と処理強度αとの対応づけを定義したものである。処理強度αについては後述する。また、参照テーブルを用いずに、パラメータλ1を入力として処理強度αを出力する関数を定義し、その関数に基づいて処理強度αを求めるようにしてもよい。
次に、シャープネス調整部35は、顔部分P0f′に対して、次式(7)に示したようなシャープネス調整処理を行い、シャープネス調整後の顔部分P1fを出力する。
ここで、S′は出力画像データ、Sorgは入力画像データ(P0f′)、SUSはSorgを非鮮鋭化したボケマスクを表す。なお、シャープネス調整処理は様々な公知の手法を採用することが可能である。例えば、特許文献1記載のように、画像データ(P0f′)を低周波数成分RL ,GL ,BLおよび中間・高周波数成分RMH,GMH,BMHに分解し、さらにこれをYIQ基底に変換し、I成分、Q成分を0にして輝度成分YMHを得、この輝度成分YMHを中間周波数成分YM と高周波数成分YH に分解し、中間周波数成分YM のゲインMを高周波数成分YH のゲインHよりも小さくして各成分YM ,YH にゲインM,Hをそれぞれ乗じ、ゲインを乗じた後の各成分YM ′,YH ′を合成して輝度成分YYM′を得、これを低周波数成分RL ,GL ,BL ,と合成して、シャープネス調整処理後の画像信号R′,G′,B′を得るようにしてもよい。この場合は、ゲインM,Hの値が前述の処理強度に相当する。
さらに、シャープネス調整部35は、もとの入力画像P0′の顔部分P0f′をシャープネス調整後の画像P1fに置き換えた画像P1を生成する。
以上のようにすれば、上記の実施形態と同様の効果を得ることができるが、公知のシャープネス調整処理も実装する分だけ構成が複雑になってしまう。
一方、上記の実施形態では、数学モデルMにおける重みづけパラメータλ1の値を変更することによってシャープネスを調整するため、シャープネスの調整範囲がモデルMによって表現される顔部分に限定されてしまう。これに対して、この変形例では、公知のシャープネス調整処理を行うため、入力画像P0′における任意の領域に対してシャープネスの調整を行うことが可能になる。
例えば、顔部分P0f′の周辺の肌色領域(例えば首部分等)を公知の手法(例えば、特開2002−152772号公報記載の手法)によって検出し、検出された肌色領域に対しても同様のシャープネス調整処理を行ってもよい。
また、シャープネス調整処理を画像P0′全体に適用して画像P1′を生成してもよい。
なお、画像P0′の一部の領域に対してのみシャープネス調整処理を行う場合には、処理を行わない領域に近づくにつれて、シャープネスの調整量が小さくなるように、処理強度αを変化させながら、処理を行うようにしてもよい。
さらに、顔部分P0f′と顔以外の背景部分でシャープネス調整処理の処理強度を変えるようにしてもよい。具体的には、顔部分P0f′では、ある程度輪郭をはっきりさせるための処理強度α1でシャープネス強調処理を行い、背景部分では、輪郭をぼかすための処理強度α2でシャープネス抑制処理を行う。上記のシャープネス強調処理と抑制処理の一方だけを行うようにしてもよい。これにより、顔の輪郭をシャープに表現するとともに、背景をぼかした、ポートレート写真として好ましい画像を得ることができる。また、本発明では、顔画像の数学モデルMを用いて顔部分P0f′を検出するため、検出精度が高く、よりポートレート写真の画像を得ることができる。
また、この場合、顔部分P0f′のシャープネス強調処理は、シャープネス度合を表す重みづけパラメータλ1の値を調整することによって行い、顔以外の背景領域のシャープネス抑制処理は、パラメータλ1の値に基づいて得られる処理強度α3での公知の方法で行うようにしてもよい。図11は、この場合のシャープネス調整処理のブロック図を第2の変形例として示したものである。図に示したように、上記の実施形態(図4)の画像再構成部34を顔画像再構成部34’に置換した構成に、第1の変形例(図10)の構成を組み合わせ、さらに画像合成部36を付加した構成となっている。この変形例では、顔画像再構成部34’が、顔部分の画像の再構成のみを行って、パラメータ値変更によるシャープネス強調済みの顔部分P1fを生成し、シャープネス調整部35が、画像P0′全体を対象にして処理強度α3でのシャープネス抑制処理を行って、画像P1aを生成する。そして、画像合成部36が、シャープネス調整部35で生成された画像P1aの顔部分を、顔画像再構成部34’で生成された顔画像P1fに置き換えることによって、ポートレート写真の画像処理がなされた画像P1を生成することができる。
なお、上記の様々なシャープネス調整処理のうちのどの方法をどのような画像に対して適用するかについては、別途適用条件を定義しておき、その適用条件毎にシャープネス調整処理の種類を定義しておけばよい。例えば、画像データP0のメタデータとしてExifタグに記録された撮影モードの情報を判定し、人物撮影モードであれば、ポートレート写真の画像処理を行うように定義することができる。また、パラメータ変更部33が参照する設定ファイルに定義されている変更後のパラメータ値や、シャープネス調整部35が参照する参照テーブルTに定義されている処理強度の値は、この適用条件毎に定義しておけばよい。
上記の説明では、シャープネスを表す主成分が1つだけであることを前提としたが、複数ある場合には、パラメータ変更部33によるシャープネス調整では、それら複数の主成分に対する重みづけ係数(例えば、λ1,λ2,・・・,λJ)の各々の値を変更するようにすればよい。また、シャープネス調整部35によるシャープネス調整では、それら複数の主成分に対する重みづけ係数の値の組合せに基づいて処理強度αを決定すればよい。すなわち、参照テーブルTにおいて、これら複数の重みづけ係数の値の組合せ毎に処理強度αの値を定義しておいてもよいし、次式(8)のように、各重みづけ係数の線形結合として新たな1つのパラメータCを求め、このパラメータCの値毎に処理強度αを定義しておいてもよいし(αiは、重みづけ係数λiに対応する主成分のシャープネス度合に対する寄与度を表す係数)、
各重みづけ係数の値の組合せと新たなパラメータCの値を対応づける高次元の参照テーブルによって求めるようにしてもよい。さらに、各重みづけ係数λ1,λ2,・・・,λJを入力として、処理強度αを出力する関数を定義しておいてもよい。
なお、上記の実施形態では、数学モデルMが1つだけ存在するようにしていたが、人種別、年齢別、性別等の属性別に複数の数学モデルMi(i=1,2,・・・)を生成しておいてもよい。図12は、この場合のシャープネス調整処理の詳細を表すブロック図である。図に示したように、画像データP0′に基づいて、画像中の被写体の属性情報AKを取得する属性取得部34と、取得した属性情報AKに基づいて、その属性を有する被写体を表すサンプル画像のみから生成された数学モデルMKを選択するモデル選択部35とを有している点で、上記の実施形態(図4)とは異なる。
ここで、複数の数学モデルMiは、例えば、同じ人種、年代、性別等を有する被写体表すサンプル画像のみから前述の方法(図5参照)に基づいて各々生成されたものであり、サンプル画像における共通の属性を表す属性情報Aiと関連づけられて記憶されている。
属性取得部34は、画像P0′に対する公知の認識処理(例えば、特開平11-175724号公報記載)を行うことによって、被写体の属性を判定し、属性情報AKを取得してもよいし、撮影時に被写体の属性を画像データP0′の付帯情報としてヘッダ等に記録しておき、記録された情報を取得するようにしてもよい。また、付帯情報に基づいて被写体の属性を推定するようにしてもよい。例えば、撮影場所のGPS情報があれば、そのGPS情報に対応する国や地域を特定することができるので、撮影された被写体の人種をある程度推定することができることに着目し、GPS情報と人種情報を関連づける参照テーブルを予め用意しておき、撮影時にGPS情報を取得して画像データP0′のヘッダ領域に記録するデジタルカメラ(例えば、特開2004-153428号公報記載)で得られた画像データP0′を入力として、画像データP0′のヘッダ領域に記録されているGPS情報を取得し、取得したGPS情報に基づいて前記の参照テーブルを参照し、そのGPS情報に関連づけられた人種情報を被写体の人種として推定することが考えられる。
モデル選択部35は、属性取得部34によって得られた属性情報AKと関連づけられた数学モデルMKを取得し、パラメータ取得部32は、画像P1の顔部分P0f′を数学モデルMKに適応させる。
このように、複数の属性に応じた数学モデルMiを予め用意しておき、モデル選択部35が、属性取得部34で取得した画像P0′の被写体の属性AKと関連づけられた数学モデルMKを選択し、パラメータ取得部32が、選択された数学モデルMKに顔形状P0f′を適応させるようにした場合には、数学モデルMKには属性AKの違いに起因する顔形状や輝度のバリエーションを説明する固有ベクトルは存在しないので、顔形状や輝度を決定する他の要因を表す固有ベクトルのみに基づいて、顔形状P0f′を表現することが可能になり、処理精度が向上し、より高品質の画像が得られる。
なお、処理精度の向上の観点からは、属性別の数学モデルをさらに特化させ、被写体の個人別の数学モデルを構築しておくことが好ましい。この場合には、画像P0f′と個人を特定する情報とを関連づけておく必要がある。
また、上記の実施形態では、数学モデルは予めデジタル写真プリンタにインストールされているものとしているが、人種別の数学モデルを予め準備しておき、そのプリンタの出荷先の国や地域によって、インストールする数学モデルを変えることも処理精度の向上の観点からは好ましい。
さらに、この数学モデルを生成する機能をデジタル写真プリンタに実装するようにしてもよい。具体的には、図5のフローチャートに基づいて説明した処理を行わせるプログラムを演算・制御装置50にインストールしておけばよい。また、出荷時にはデフォルトの数学モデルをインストールしておき、そのデジタル写真プリンタへの入力画像を用いて、その数学モデルをカスタマイズ(変更)できるようにしたり、デフォルトの数学モデルとは異なる新たなモデルを生成するようにしたりすることも考えられる。これは、前記のように個人別のモデルを生成する場合に特に有効である。
また、上記の実施形態では、顔形状と輝度についての別個の重みづけ係数bi、λiによって、個別の顔画像を表現していたが、顔形状と輝度のバリエーションには相関性があることから、重みづけ係数bi、λiを結合して得られるベクトル(b1,b2,・・・,bi,・・・,λ12,・・・,λi,・・・)に対してさらに主成分分析を行うことにより、次式(9)(10)に示したように、顔形状と輝度の画素値の両方を制御する新しいアピアランスパラメータcを得ることができる。
ここで、アピアランスパラメータcとベクトルQSによって平均顔形状からの形状の変動分が表現され、アピアランスパラメータcとベクトルQAによって顔の画素値の平均からの輝度の変動分要素が表現される。
このモデルを用いた場合には、パラメータ取得部32は、アピアランスパラメータcの値を変化させながら、上記式(10)に基づいて平均顔形状下での顔の画素値を求め、さらに、上記式(9)に基づいて平均顔形状からの変換を行うことによって、顔画像を再構成し、再構成された画像と顔部分P0f′との差異が最小となる時のアピアランスパラメータcを求めることになる。
本発明の他の実施形態としては、上記のシャープネス調整処理をデジタルカメラに実装することが考えられる。図13は、このようなデジタルカメラの構成を模式的に表したものである。図に示すように、このデジタルカメラは、レンズ、絞り、シャッター、CCD等からなり、被写体の撮像を行う撮像部71、撮像部71のCCDに蓄積された電荷によるアナログ信号をデジタル化して、デジタル画像データP0を得るA/D変換部72、画像データP0等に対して各種画像処理を行う画像処理部73、メモリカードに記録する画像データの圧縮処理やメモリカードから読み込んだ圧縮形式の画像データに対する伸長処理を行う圧縮/伸長部74、ストロボ等からなり、ストロボ発光を行うストロボ部75、各種操作ボタン等からなり、撮影条件や画像処理条件等の設定を行う操作部76、画像データが記録されるメモリカードとのインターフェースとなるメディア記録部77、液晶ディスプレイ等からなり、スルー画や撮影された画像、各種設定メニュー等を表示する表示部78、前記各部による処理の制御を行う制御部70、制御プログラムや画像データ等を記憶する内部メモリ79を有している。
ここで、図2の画像入力手段1は撮像部71とA/D変換部72、画像補正手段2は画像処理部73、画像加工手段3は画像処理部73と操作部76と表示部78、画像出力手段4はメディア記録部77によって、制御部70による制御の下で内部メモリ79も使用しつつ、各々の機能が実現される。
次に、このデジタルカメラの操作と処理の流れについて説明する。
まず、撮影者によるシャッターの全押し操作によって、撮像部71がレンズに入射した被写体光をCCDの光電面に結像させ、光電変換の後、アナログ画像信号を出力し、A/D変換部72が、出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、デジタル画像データP0として出力することによって、画像入力手段1として機能する。
次に、画像処理部73が、階調補正処理、濃度補正処理、色補正処理、ホワイトバランス調整処理等を行うとともに、本発明のシャープネス調整処理も行い、処理済みの画像データP1を出力することによって、画像補正手段2として機能する。ここで、シャープネス調整処理は、制御部70が、内部メモリ79に記憶されているシャープネス調整用プログラムを起動し、内部メモリ79に予め記憶されている数学モデルM等を用いた前述のシャープネス調整処理を画像処理部73に行わせることによって実現される。
ここで、画像P1が表示部78により液晶ディスプレイに表示される。表示レイアウトとしては、図3(a)に示したサムネイル形式による複数の画像の表示が考えられる。撮影者は、操作部76の操作ボタンの操作により、加工対象の画像を選択して拡大表示し、メニュー選択によりさらなる画像の手動補正や加工を行い、処理済みの画像データP2を出力する。以上のようにして、画像加工手段3の機能が実現される。
そして、圧縮/伸長部74が画像データP2をJPEGなどの圧縮形式に基づく圧縮処理を行い、メディア記録部77経由でこのデジタルカメラに装填されたメモリカードに圧縮後の画像データを書き込むことによって、画像出力手段4の機能が実現される。
このように、本発明のシャープネス調整処理をデジタルカメラの画像処理機能として実装することによって、上記のデジタル写真プリンタの場合と同様の効果を得ることができる。
なお、手動補正や加工処理は、メモリカードに一旦記録された画像に対しても行えるようにしてもよい。具体的には、メモリカードに記憶されている画像データを圧縮/伸長部74が伸長(解凍)した後、伸長済みの画像データによる画像を表示部78の液晶ディスプレイに表示し、撮影者が、前記と同様の操作によって所望の画像処理を選択し、画像処理部73が、選択された画像処理を行う。
また、図12等で説明した被写体の属性別の数学モデルをデジタルカメラに実装してもよいし、図5で示した数学モデルの生成処理を実装してもよい。ここで、個々のデジタルカメラによる撮影の被写体となる人物はある程度限定されることが多いことから、そのデジタルカメラで主に被写体となる人物の顔についての個人別の数学モデルを生成するようにすれば、顔の個人差による変動のないモデルを生成できるため、その人物の顔に対するシャープネス調整処理をきわめて高い精度で行うことが可能になる。
上記の実施形態のほか、本発明のシャープネス調整処理をパソコン等に行わせるプログラムを、画像編集ソフトウェアに組み込むことも考えられる。これにより、ユーザは、このソフトウェアが記憶されているCD−ROM等の記憶媒体からパソコン等にインストールしたり、インターネット上の所定のサイトからこのソフトウェアをダウンロードしてインストールしたりすることによって、自分のパソコンでの画像の編集加工の1パターンとして、本発明のシャープネス調整処理を利用することが可能になる。
本発明の実施形態となるデジタル写真プリンタのハードウェア構成を模式的に示した図 本発明の実施形態となるデジタル写真プリンタおよびデジタルカメラの機能と処理の流れを示すブロック図 本発明の実施形態となるデジタル写真プリンタおよびデジタルカメラのディスプレイに表示される画面の一例を示す図 本発明の一態様となるシャープネス調整処理の詳細を表すブロック図 本発明における顔画像の数学モデルを生成する処理の流れを表すフローチャート 顔の特徴点の設定例を表す図 顔形状に対する主成分分析によって得られた主成分の固有ベクトルに対する重みづけ係数の値を変化させた場合の顔形状の変化の様子を模式的に表した図 サンプル画像中の顔形状を平均顔形状に変換し、平均顔形状下での輝度の様子を表した図 顔の画素値に対する主成分分析によって得られた主成分の固有ベクトルに対する重みづけ係数の値を変化させた場合の顔の画素値の変化の様子を模式的に表した図 本発明のシャープネス調整処理の第1の変形例の詳細を表すブロック図 本発明のシャープネス調整処理の第2の変形例の詳細を表すブロック図 本発明の一態様となるシャープネス調整処理の他の態様を表すブロック図 本発明の他の実施形態となるデジタルカメラの構成を模式的に示した図
符号の説明
1 画像入力手段
2 画像補正手段
3 画像加工手段
4 画像出力手段
31 顔検出部
32 パラメータ取得部
33 パラメータ変更部
34 画像再構成部
34’ 顔画像再構成部
35 シャープネス調整部
36 画像合成部
37 属性取得部
38 モデル選択部
51 フィルムスキャナ
52 フラットヘッドスキャナ
53 メディアドライブ
54 ネットワークアダプタ
55 ディスプレイ
56 キーボード
57 マウス
58 ハードディスク
59 写真プリント出力機
70 制御部
71 撮像部
72 A/D変換部
73 画像処理部
74 圧縮/伸長部
75 ストロボ部
76 操作部
77 メディア記録部
78 表示部
79 内部メモリ

Claims (11)

  1. 異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された複数の画像に対して所定の統計処理を行うことによって得られた、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量と、前記構造物の個別の特徴に応じて該統計的特徴量に対する重みづけをする重みづけパラメータとによって、前記構造物を表現するモデルに、入力画像中の前記構造物を適応させることによって、該入力画像中の前記構造物における前記シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得し、
    取得された前記重みづけパラメータの値に基づいて、前記入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整することを特徴とする画像処理方法。
  2. 異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された複数の画像に対して所定の統計処理を行うことによって得られた、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量と、前記構造物の個別の特徴に応じて該統計的特徴量に対する重みづけをする重みづけパラメータとによって、前記構造物を表現するモデルに、入力画像中の前記構造物を適応させることによって、該入力画像中の前記構造物における前記シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    該パラメータ取得手段によって取得された前記重みづけパラメータの値に基づいて、前記入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整するシャープネス調整手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記シャープネス調整手段が、前記シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値を変更することによって、前記構造物の領域のシャープネスを調整するものであることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記シャープネス調整手段が、前記シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータの値に対応する前記構造物のシャープネス度合に基づいた処理強度で、シャープネスの調整を行うものであることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記シャープネス調整手段が、前記入力画像中の前記構造物の領域に対するシャープネスの強調処理と、該構造物の領域以外の領域に対するシャープネスの抑制処理の少なくとも一方を行うものであることを特徴とする第2項から第4項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記シャープネス調整手段が、前記所定の構造物と、該構造物に隣接する、該構造物と同じ色の領域に対してもシャープネスの調整を行うものであることを特徴とする第2項から第4項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  7. 前記シャープネス調整手段が、前記シャープネスの調整が行われる領域において、該調整を行わない領域に近づくにつれて該調整の度合が小さくなるように、シャープネスの調整を行うものであることを特徴とする第2項から第4項、第6項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  8. 前記入力画像中の前記構造物を検出する検出手段をさらに備え、
    前記パラメータ取得手段が、前記モデルに、検出された前記構造物を適応させることによって、前記重みづけパラメータを取得するものであることを特徴とする第2項から第7項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  9. 前記入力画像中の前記構造物の属性を取得し、前記所定の構造物の属性毎に該構造物が表現された複数の前記モデルから、取得された属性に応じた前記モデルを選択する選択手段をさらに備え、
    前記パラメータ取得手段が、選択されたモデルに前記構造物を適応させることによって、前記重みづけパラメータを取得するものであることを特徴とする第2項から第8項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  10. 前記所定の構造物が人間の顔であることを特徴とする第2項から第9項のいずれか1項記載の画像処理装置。
  11. コンピュータに、
    異なるシャープネス度合で所定の構造物が表された複数の画像に対して所定の統計処理を行うことによって得られた、シャープネス度合を表す統計的特徴量を含む1以上の統計的特徴量と、前記構造物の個別の特徴に応じて該統計的特徴量に対する重みづけをする重みづけパラメータとによって、前記構造物を表現するモデルに、入力画像中の前記構造物を適応させることによって、該入力画像中の前記構造物における前記シャープネス度合を表す統計的特徴量に対する重みづけパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    該パラメータ取得手段によって取得された前記重みづけパラメータの値に基づいて、前記入力画像の少なくとも一部についてシャープネスを調整するシャープネス調整手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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