JPH0630330A - 階調補正回路及び撮像装置 - Google Patents

階調補正回路及び撮像装置

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JPH0630330A
JPH0630330A JP4183399A JP18339992A JPH0630330A JP H0630330 A JPH0630330 A JP H0630330A JP 4183399 A JP4183399 A JP 4183399A JP 18339992 A JP18339992 A JP 18339992A JP H0630330 A JPH0630330 A JP H0630330A
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Akihiro Tamura
彰浩 田村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆光の強い画像に対して階調補正を行って
も、偽輪郭が発生しない、階調がつぶされない、暗い部
分のノイズが目だたない画面全域に渡って階調表現が豊
かな出力画像が得ることができる階調補正回路を提供す
る。 【構成】 低域通過フィルタ101によって入力映像信
号の低域成分だけを取り出し、階調補正処理部102で
階調補正を行う。一方、高域通過フィルタ103によっ
て入力映像信号の高域成分だけを取り出し、非線形処理
部104でノイズ成分を除去する。最後に、階調補正処
理部102の出力信号と非線形処理部104の出力信号
を加算器105で加算することによって、暗い部分のノ
イズを抑えた階調性豊かな階調補正を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆光撮影等で主被写体が
階調性のないぼやけた画像になったものを階調補正を行
い階調表現の豊かな画像を得ることができる階調補正回
路及び撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの階調補正回路が開発されて
いる。従来の階調補正回路としては、例えば特開昭60
−139080号公報の画像処理装置に示されている。
【0003】以下に、従来の階調補正回路について説明
する。図16は従来例における階調補正回路の機能ブロ
ック図である。図16において、1301はR信号階調
補正部、1302はG信号階調補正部、1303はB信
号階調補正部、1304は輝度信号ヒストグラム作成手
段、1305は累積輝度分布曲線作成手段である。
【0004】以上のように構成された従来の階調補正回
路について、以下その動作について説明する。
【0005】まず、0〜255のデジタルデータに変換
されたR,G,B信号が入力される。これらの色データ
はR=G=B=255のとき白を示し、その値が大きい
ほど明るいことを示している。入力映像信号の輝度をY
とすると、例えば、Y=0.30R+0.59G+0.
11Bの関係式で求めることができ、やはり0〜255
の値になる。この関係式により有効画面の1フレーム全
域にわたり輝度を求め、例えばNTSC信号では640
×480ドットについて輝度信号ヒストグラム作成手段
1304が輝度レベルの分布を求めると、輝度ヒストグ
ラムが得られる。この画像データについて累積輝度分布
曲線作成手段1305が上記の輝度ヒストグラムの累積
を求めると累積輝度分布曲線が得られる。
【0006】この累積輝度分布曲線の横軸Hは入力輝度
レベルの0〜255であり、縦軸Vの値も0〜255に
なるように正規化すれば、この曲線を示す関係式が求め
られる。この関係式をV=F(H)とすれば、Vは入力
輝度レベルHのガンマ変換した値として求めることがで
きる。この関係式によって、R信号階調補正部130
1、G信号階調補正部1302、B信号階調補正部13
03が、R,G,B信号に同じガンマ変換を行い階調補
正を行う。このように、累積輝度分布曲線をR,G,B
信号に共通に用いることにより、色バランスがよく全域
にわたって階調補正された出力画像を得ることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例においては、テレビ信号等の逆光の度合いが小さい
映像は問題ないが、民生用カメラなどで撮影した逆光の
度合いが大きい画像に対してこの処理を行うと、画面全
域にわたって階調を均一にするように補正を行うので階
調がない部分が急激に伸張されるため偽輪郭が発生した
り、階調性がよい部分がつぶされたりして不自然な画像
になるという問題点を有していた。また、暗い部分の階
調を再現するため低輝度部分のゲインを上げるのでノイ
ズが目だつという問題点も有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、逆光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生
しない、階調がつぶされない、低輝度部分のノイズが目
だたない画面全域にわたって階調表現の豊かな出力画像
を得ることができる階調補正回路を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の階調補正回路は、入力映像信号の低域成分を
分離する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの
出力信号を階調補正する階調補正処理部と、前記入力映
像信号の高域成分を分離する高域通過フィルタと、前記
階調補正処理部の出力信号と前記高域通過フィルタの出
力信号を加算し出力映像信号を出力する加算器とを備え
たものである。
【0010】また、本発明の階調補正回路は、入力映像
信号の低域成分を分離する低域通過フィルタと、前記低
域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補正処理
部と、前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過
フィルタと、前記高域通過フィルタの出力信号を非線形
処理する非線形処理部と、前記階調補正処理部の出力信
号と前記非線形処理部の出力信号を加算し出力映像信号
を出力する加算器とを備えたものである。
【0011】また、本発明の階調補正回路は、入力映像
信号の低域成分を分離する低域通過フィルタと、前記低
域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補正処理
部と、前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過
フィルタと、前記高域通過フィルタの出力信号を非線形
処理する非線形処理部と、前記非線形処理部の出力信号
を前記階調補正部の階調補正に応じてゲイン調整するゲ
イン調整部と、前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲ
イン調整部の出力信号を加算し出力映像信号を出力する
加算器とを備えたものである。
【0012】また、本発明の階調補正機能付き撮像装置
は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子から入力映像信
号を取り出すアナログ回路と、入力映像信号の低域成分
を分離する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
の出力信号を階調補正する階調補正処理部と、前記入力
映像信号の輪郭成分を抽出する輪郭抽出フィルタと、前
記輪郭抽出フィルタの出力信号を非線形処理する非線形
処理部と、前記非線形処理部の出力信号を前記階調補正
部の階調補正に応じてゲイン調整するゲイン調整部と、
前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲイン調整部の出
力信号を加算し出力映像信号を出力する加算器とを備え
たものである。
【0013】
【作用】本発明の階調補正回路は上記した構成により、
低域通過フィルタによって入力映像信号の低域成分だけ
を分離し、階調補正処理部で階調補正を行う。一方、高
域通過フィルタによって入力映像信号の高域成分だけを
分離する。高域成分は階調補正を行わないのでディテー
ル部の階調を保つことができる。最後に、階調補正処理
部の出力信号と高域通過フィルタの出力信号を加算器で
加算することによって、階調性豊かな階調補正を行うこ
とができる。
【0014】また本発明の階調補正回路は上記した構成
により、低域通過フィルタによって入力映像信号の低域
成分だけを分離し、階調補正処理部で階調補正を行う。
一方、高域通過フィルタによって入力映像信号の高域成
分だけを分離し、非線形処理部でノイズ成分を除去す
る。高域成分は階調補正を行わないのでディテール部の
階調を保つことができる。最後に、階調補正処理部の出
力信号と非線形処理部の出力信号を加算器で加算するこ
とによって、低輝度部分のノイズを抑えた階調性豊かな
階調補正を行うことができる。
【0015】また本発明の階調補正回路は上記した構成
により、低域通過フィルタによって入力映像信号の低域
成分だけを分離し、階調補正処理部で階調補正を行う。
一方、高域通過フィルタによって入力映像信号の高域成
分だけを分離し、非線形処理部でノイズ成分を除去す
る。さらに、階調補正処理部で階調を圧縮した部分の階
調性を補正するため非線形処理部を通した高域成分をゲ
イン調整部でゲイン調整を行う。高域成分は階調補正を
行わないのでディテール部の階調を保つことができる。
最後に、階調補正処理部の出力信号とゲイン調整部の出
力信号を加算器で加算することによって、低輝度部分の
ノイズを抑えた階調表現豊かな階調補正を行うことがで
きる。
【0016】また本発明の階調補正機能付き撮像装置は
上記した構成により、固体撮像素子からアナログ回路が
入力映像信号を取り込む。低域通過フィルタによって入
力映像信号の低域成分だけを取り出し、階調補正処理部
で階調補正を行う。一方、輪郭抽出フィルタによって入
力映像信号の輪郭成分だけを取り出し、非線形処理部で
ノイズ成分を除去する。さらに、階調補正処理部で階調
を圧縮した部分の階調性を補正するため非線形処理部を
通した輪郭成分をゲイン調整部でゲイン調整を行う。輪
郭成分は階調補正を行わないのでディテール部の階調を
保つことができる。最後に、階調補正処理部の出力信号
とゲイン調整部の出力信号を加算器で加算することによ
って、低輝度部分のノイズを抑えた階調表現豊かな階調
補正を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例における階調
補正回路の構成を示すブロック図である。図1におい
て、101は低域通過フィルタ(LPF)、102は階
調補正処理部、103は高域通過フィルタ(HPF)、
104は非線形処理部、105は加算器、106はヒス
トグラム作成手段、107は階調補正曲線決定手段であ
る。
【0019】図2は本発明の実施例における階調補正回
路を用いたビデオ一体型カメラ(撮像装置)のブロック
図である。図2において、301はCCDカメラヘッド
部、302はアナログ−デジタル変換器(A/D変換
器)、303は階調補正回路、304は信号処理回路、
305はデジタル−アナログ変換器(D/A変換器)、
306はエンコーダ回路、307はVTR回路である。
【0020】図3は入力映像信号の1フレームの画像を
示した図である。401は有効画面を示す。有効画面4
01のサンプル数は水平H方向に640点、垂直V方向
に480点である。
【0021】図4は有効画面の輝度信号のヒストグラム
と階調補正曲線を示す線図である。図4のaが輝度信号
のヒストグラム、図4のbが階調補正曲線である。
【0022】図5は本発明の実施例における非線形処理
部の非線形処理特性を示す図である。図5のdは非線形
処理特性、図5のeはコアリング値である。
【0023】図6は本発明の第1の実施例における階調
補正回路の信号図である。図6において、(a)は入力
映像信号、(b)は低域通過フィルタ(LPF)101
の出力信号、(c)は高域通過フィルタ(HPF)10
3の出力信号、(d)は階調補正処理部102の出力信
号、(e)は非線形処理部104の出力信号、(f)は
階調補正回路303の出力映像信号である。
【0024】以上のように構成された本発明の第1の実
施例の階調補正回路を用いたビデオ一体型カメラについ
て、以下その動作を説明する。
【0025】図2において、まず、CCDカメラヘッド
部301から入力映像信号としてR,G,B信号が取り
込まれる。このR,G,B信号はアナログ−デジタル変
換器302によって0〜255のデジタルデータに変換
される。この0〜255のデジタルデータに変換された
R,G,B信号が入力映像信号として階調補正回路30
3に入力される。階調補正回路303では、入力映像信
号を高域成分と低域成分に分離し、高域成分のノイズ成
分を除去する。一方、低域成分だけ階調補正を行う。そ
してノイズ成分を除去した高域成分と階調補正した低域
成分を加算し、階調補正されたR,G,B信号として出
力する。この階調補正されたR,G,B信号を信号処理
回路304がアパーチャ補正処理等の信号処理を行う。
この信号処理したデジタルR,G,B信号をデジタル−
アナログ変換器305がアナログR,G,B信号に変換
する。次に、エンコーダ回路306がこのR,G,B信
号をY信号(輝度信号)とC信号(色信号)に変換す
る。最後に、VTR回路307がビデオテープに記録す
る。
【0026】次に、図1と図6を用いて階調補正回路3
03の動作を詳細説明する。まず、0〜255のデジタ
ルデータに変換されたR,G,B信号が入力映像信号と
して入力される。これらの色データはR=G=B=25
5のとき白を示し、その値が大きいほど明るいことを示
している。入力映像信号の輝度をYとすると、例えば、
Y=0.30R+0.59G+0.11Bの関係式で求
めることができ、やはり0〜255の値になる。
【0027】図3は入力映像信号の1フレームの画像を
示しているが、この画像は窓の前に人物が立っている逆
光の度合いが大きい被写体の例である。ヒストグラム作
成手段106が、上記の関係式により有効画面の1フレ
ーム全域にわたり、例えば図3の有効画面401の1フ
レーム画像640×480ドットについて、輝度レベル
の分布を求めると、図4のaに示すような輝度ヒストグ
ラムが得られる。この輝度ヒストグラム(図4のa)を
見るとピークが2箇所できており、逆光の被写体である
ことと逆光の度合いがどの程度であるか推測することが
できる。このようにして、階調補正曲線決定手段107
がこの輝度ヒストグラムを特徴量として画像認識を行
い、入力画像に一番適した階調補正曲線を決定する。
【0028】また、低域通過フィルタ(LPF)101
によって、入力映像信号(図6の(a))から低域成分
(図6の(b))だけ取り出し、階調補正処理部102
に供給する。そして、階調補正処理部102が、低域成
分だけのR,G,B信号に、同じ決定した階調補正曲線
によって、階調補正を行う(例えば図6の(d))。こ
のように、入力映像信号の低域成分だけに階調補正を行
うので、エッジ成分などのディテール部の階調を失うこ
となく階調補正を行うことができる。また、階調補正曲
線をR,G,B信号に共通に用いることにより、色バラ
ンスがよく全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を
得ることができる。
【0029】以下図5を用いて、非線形処理部104の
ノイズ除去処理について説明する。一方、高域通過フィ
ルタ103によって、入力映像信号(図6の(a))か
ら高域成分(図6の(c))だけを取り出し、非線形処
理部104に供給する。非線形処理部104では図5の
dに示す非線形処理特性によって、入力映像信号の高域
成分の絶対値がコアリング値(図5のe)より小さいと
きは出力信号がゼロになり、絶対値が大きいときは、入
力映像信号の高域成分が正ならば、出力信号は入力映像
信号の高域成分からコアリング値(図5のe)を減算し
た値になる。また、入力映像信号の高域成分が負なら
ば、出力信号は入力映像信号の高域成分にコアリング値
(図5のe)を加算した値になる。このようにして、図
6の(e)に示すように入力映像信号の高域成分(図6
の(c))のコアリング値(図5のe)より小さいノイ
ズ成分を除去する。入力映像信号の高域成分はノイズ除
去だけを行い、階調補正を行わないので、ディテール部
の階調はそのまま保たれる。また、コアリング値(図5
のe)の大きさを調節することによりノイズ除去の度合
いも調整することができる。
【0030】このとき、高域通過フィルタ103の構成
は、1−低域通過フィルタ101の関係になるように、
低域通過フィルタ101と高域通過フィルタ103を構
成する。こうすることによって、最後に低域通過フィル
タ101の出力と高域通過フィルタ103の出力を加算
した時、入力映像信号の大きさに復帰させることができ
る。
【0031】最後に、階調補正処理部102の出力信号
と非線形処理部104の出力信号を加算器105で加算
して出力映像信号(図6の(f))を出力する。このよ
うにして、逆光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭
が発生しない、階調がつぶされない、ノイズが少なく、
色バランスがよく全域にわたって階調表現の豊かな出力
画像を得ることができる。
【0032】図7は図1に示した本発明の第1の実施例
における階調補正回路のより具体的な構成例を示すブロ
ック図である。図7において、階調補正曲線決定手段1
07は、入力手段108、マイコン109、マイコン1
09のプログラムと選択する階調補正曲線の特徴を示す
テンプレートとを格納するROM110、輝度ヒストグ
ラムを格納するRAM111で構成している。
【0033】図8は本発明の実施例における階調補正処
理部102の詳細ブロック図である。図8において、1
001は値αでクリップするαクリップ回路、1002
は値βでクリップするβクリップ回路、1003は乗算
器、1004は減算器、1005は加算器、1006は
ゲイン調整器、1007は大信号セレクタ回路、100
8はセレクタ回路である。
【0034】図9は本発明の実施例における階調補正処
理部102の階調補正曲線を示す特性図である。
【0035】図10は本発明の実施例における階調補正
曲線決定の手順を示すフローチャートである。
【0036】以下、図7を用いて階調補正回路303の
動作を詳細に説明する。まず、0〜255のデジタルデ
ータに変換されたR,G,B信号が入力映像信号として
階調補正処理部303に入力される。この入力映像信号
がヒストグラム作成手段106と低域通過フィルタ(L
PF)101と高域通過フィルタ(HPF)103に入
力される。
【0037】図7,図10により、マイコン109がテ
ンプレートマッチング法を用いて階調補正曲線を決定す
る動作について説明する。ヒストグラム作成手段106
は入力映像信号から輝度信号を求め、1フレームの有効
画面について輝度ヒストグラムを求める。そして、マイ
コン109が輝度ヒストグラムをRAM111に読み込
む。次に、ROM110の中の選択する階調補正曲線の
特徴を示すテンプレートとRAM111に読み込んだ輝
度ヒストグラムの距離を求める。次に、距離が最小にな
る階調補正曲線を選択する。最後に、選択した階調補正
曲線のゲインを階調補正処理部102へ設定する。
【0038】図8は本発明の実施例における階調補正処
理部102の詳細ブロック図である。また、図9は本発
明の実施例における階調補正処理部102の階調補正曲
線を示す特性図である。
【0039】図8,図9において、階調補正処理部10
2はゲインを入力すると、入力信号が値αより小さいと
きは入力信号に入力ゲインを乗算した出力信号(図9の
a)になり、入力信号が値αと値βの間の大きさのとき
は入力ゲインに値αを乗算したオフセットの傾き1の出
力信号(図9のb)になり、入力信号が値βより大きい
ときは図9のb信号のオフセットの傾き1/2の信号と
入力信号の大きい方を出力信号(図9のc)になるよう
に自動的に階調補正曲線(図9参照)を発生し入力信号
に対してリアルタイムで階調補正を行うことができる。
また、図8に示したような折れ線の階調補正曲線を発生
する階調補正処理部102にすることによって、何種類
かの階調補正曲線を記憶しておく余分なROM等を持た
なくて良いので、回路規模も非常に小さくすることがで
きる。また、入力信号が大きいときは入力信号がほぼそ
のまま出力信号になるように階調補正曲線を構成するこ
とによって、従来オートニー制御等で高輝度部の階調が
つぶれていたところをきれいに再現することができる。
【0040】また、低域通過フィルタ101では、入力
映像信号から低域成分を分離する。そして階調補正処理
部102が低域成分だけ階調補正を行う。このように、
入力映像信号の低域成分だけに階調補正を行うので、エ
ッジ成分などのディテール部の階調を失うことなく階調
補正を行うことができる。また、階調補正曲線をR,
G,B信号に共通に用いることにより、色バランスがよ
く全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ること
ができる。
【0041】一方、高域通過フィルタ103では、入力
映像信号から高域成分が抽出される。そして非線形処理
部104が非線形処理特性によって入力映像信号の高域
成分のコアリング値より小さいノイズ成分の除去を行
う。入力映像信号の高域成分はノイズ除去だけを行い、
階調補正を行わないので、ディテール部の階調はそのま
ま保たれる。また、コアリング値の大きさを調節するこ
とによりノイズ除去の度合いも調整することができる。
【0042】最後に、加算器105がノイズ成分を除去
した高域成分と階調補正した低域成分を加算し、階調補
正されたR,G,B信号として出力する。
【0043】このとき、高域通過フィルタ103の構成
は、1−低域通過フィルタ101の関係になるように、
低域通過フィルタ101と高域通過フィルタ103を構
成する。こうすることによって、最後に低域通過フィル
タ101の出力と高域通過フィルタ103の出力を加算
した時、入力映像信号の大きさに復帰させることができ
る。
【0044】このようにして、逆光の度合いが大きい画
像に対しても偽輪郭が発生しない、階調がつぶされな
い、ノイズが少なく、色バランスがよく全域にわたって
階調表現の豊かな出力画像を得ることができる。
【0045】以上のように本実施例によれば、本発明の
階調補正回路は低域通過フィルタ101と、階調補正処
理部102と、高域通過フィルタ103と、非線形処理
部104と、加算器105と、ヒストグラム作成手段1
06と、階調補正曲線決定手段107という構成で、逆
光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生しな
い、階調がつぶされない、ノイズ成分を抑え、色バラン
スがよく全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得
ることができる。
【0046】また、本発明の階調補正回路における階調
補正処理部102を、値αでクリップするαクリップ回
路1001と、値βでクリップするβクリップ回路10
02と、乗算器1003と、減算器1004と、加算器
1005と、ゲイン調整器1006と、大信号セレクタ
回路1007と、セレクタ回路1008という構成で、
折れ線の階調補正曲線を発生する階調補正処理部102
にすることによって、何種類かの階調補正曲線を記憶し
ておく余分なROM等を持たなくて良いので、回路規模
も非常に小さくすることができる。また、入力信号が大
きいときは入力信号がほぼそのまま出力信号になるよう
に階調補正曲線を構成することによって、従来オートニ
ー制御等で高輝度部の階調がつぶれていたところをきれ
いに再現することができる。
【0047】図11は本発明の第2の実施例における階
調補正回路303の構成を示すブロック図である。図1
に示した第1の実施例と異なるのは、ゲイン調整部20
1を新たに設けた点である。
【0048】以下、図11を用いて階調補正回路303
の動作を詳細に説明する。まず、0〜255のデジタル
データに変換されたR,G,B信号が入力映像信号とし
て入力される。これらの色データはR=G=B=255
のとき白を示し、その値が大きいほど明るいことを示し
ている。入力映像信号の輝度をYとすると、例えば、Y
=0.30R+0.59G+0.11Bの関係式で求め
ることができ、やはり0〜255の値になる。この関係
式により有効画面の1フレーム全域にわたり、例えば図
3の入力映像信号の有効画面の1フレームの画像640
×480ドットについて、ヒストグラム作成手段106
が輝度レベルの分布を求めると、図4のaに示すような
輝度ヒストグラムが得られる。この輝度ヒストグラム
(図4のa)を見るとピークが2箇所できており、逆光
の被写体であることと逆光の度合いがどの程度であるか
推測することができる。このようにして、階調補正曲線
決定手段107がこの輝度ヒストグラムを特徴量として
画像認識を行い、入力画像に一番適した階調補正曲線を
決定する。
【0049】また、低域通過フィルタ101によって、
入力映像信号から低域成分だけ取り出し、階調補正処理
部102に供給する。そして、階調補正処理部102
が、低域成分だけのR,G,B信号に、同じ決定した階
調補正曲線によって階調補正を行う。このように、入力
映像信号の低域成分だけに階調補正を行うので、エッジ
成分などのディテール部の階調を失うことなく階調補正
を行うことができる。また、階調補正曲線をR,G,B
信号に共通に用いることにより、色バランスがよく全域
にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ることができ
る。
【0050】なお、非線形処理部104の動作は第1の
実施例と同じである。図12は映像信号の高域成分のゲ
イン特性を示す線図である。図12のcはゲイン特性を
示す。以下この図を用いて、ゲイン調整部201のゲイ
ン調整による階調補正について説明する。
【0051】非線形処理部104の出力信号をゲイン調
整部201に供給する。ゲイン調整部201は、図12
のcに示すようなゲイン特性で高域成分の補正を行う。
このゲイン特性は図3のbに示す階調補正曲線に対し、
階調圧縮の階調補正を行う輝度レベルに対してはゲイン
を徐々に上げるようなゲイン特性になっている。このよ
うに低域成分が階調圧縮され階調がなくなった部分を、
高域成分のゲインを上げることによって階調を補うこと
ができる。同様に、階調伸張の階調補正を行う輝度レベ
ルに対してはゲインを徐々に下げるようなゲイン調整を
行うようにすることにより、低域成分が階調伸張され階
調のですぎた部分を高域成分のゲインを下げることによ
って、適切な階調に補正することができる。また、入力
映像信号が任意の一定値より小さいとき、入力映像信号
の大きさに比例させて高域成分のゲインを下げるように
ゲイン調整を行うことにより低輝度の暗い部分のノイズ
成分を抑えることもできる。
【0052】このとき、高域通過フィルタ(HPF)1
03の構成は、1−低域通過フィルタ(LPF)101
の関係になるように、低域通過フィルタ(LPF)10
1と高域通過フィルタ(HPF)103を構成する。こ
うすることによって、最後に低域通過フィルタ(LP
F)101の出力と高域通過フィルタ(HPF)103
の出力を加算した時、入力映像信号の大きさに復帰させ
ることができる。
【0053】最後に、階調補正処理部102の出力信号
とゲイン調整部201の出力信号を加算器105で加算
して出力映像信号を出力する。このようにして、逆光の
度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生しない、階
調がつぶされない、低輝度の暗い部分のノイズ成分を抑
え、色バランスがよく全域にわたって階調表現の豊かな
出力画像を得ることができる。
【0054】図13は図11に示した本発明の第2の実
施例における階調補正回路303のより具体的な構成例
を示すブロック図である。図13において、階調補正曲
線決定手段107は、入力手段108、マイコン10
9、マイコン109のプログラムと選択する階調補正曲
線の特徴を示すテンプレートとを格納するROM11
0、輝度ヒストグラムを格納するRAM111で構成し
ている。
【0055】以下、図13を用いて階調補正回路303
の動作を詳細説明する。まず、0〜255のデジタルデ
ータに変換されたR,G,B信号が入力映像信号として
階調補正処理部303に入力される。この入力映像信号
がヒストグラム作成手段106と低域通過フィルタ(L
PF)101と高域通過フィルタ(HPF)103に入
力される。
【0056】図10,図13により、マイコン109が
テンプレートマッチング法を用いて階調補正曲線を決定
する動作について説明する。ヒストグラム作成手段10
6は入力映像信号から輝度信号を求め、1フレームの有
効画面について輝度ヒストグラムを求める。そしてマイ
コン109が輝度ヒストグラムをRAM111に読み込
む。次に、ROM110の中の選択する階調補正曲線の
特徴を示すテンプレートとRAM111に読み込んだ輝
度ヒストグラムの距離を求める。次に、距離が最小にな
る階調補正曲線を選択する。最後に、選択した階調補正
曲線のゲインを階調補正処理部102へ設定する。
【0057】図8,図9において、階調補正処理部10
2はゲインを入力すると、入力信号が値αより小さいと
きは入力信号に入力ゲインを乗算した出力信号(図9の
a)になり、入力信号が値αと値βの間の大きさのとき
は入力ゲインに値αを乗算したオフセットの傾き1の出
力信号(図9のb)になり、入力信号が値βより大きい
ときは図9のb信号のオフセットの傾き1/2の信号と
入力信号の大きい方を出力信号(図9のc)になるよう
に自動的に階調補正曲線(図9参照)を発生し入力信号
に対してリアルタイムで階調補正を行うことができる。
また、図8に示したような折れ線の階調補正曲線を発生
する階調補正処理部102にすることによって、何種類
かの階調補正曲線を記憶しておく余分なROM等を持た
なくて良いので、回路規模も非常に小さくすることがで
きる。また、入力信号が大きいときは入力信号がほぼそ
のまま出力信号になるように階調補正曲線を構成するこ
とによって、従来オートニー制御等で高輝度部の階調が
つぶれていたところをきれいに再現することができる。
【0058】また、低域通過フィルタ101では、入力
映像信号から低域成分を分離する。そして階調補正処理
部102が低域成分だけ階調補正を行う。このように、
入力映像信号の低域成分だけに階調補正を行うので、エ
ッジ成分などのディテール部の階調を失うことなく階調
補正を行うことができる。また、階調補正曲線をR,
G,B信号に共通に用いることにより、色バランスがよ
く全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ること
ができる。
【0059】一方、高域通過フィルタ103では、入力
映像信号から高域成分が抽出される。そして非線形処理
部104が非線形処理特性によって入力映像信号の高域
成分のコアリング値より小さいノイズ成分の除去を行
う。入力映像信号の高域成分はノイズ除去だけを行い、
階調補正を行わないので、ディテール部の階調はそのま
ま保たれる。また、コアリング値の大きさを調節するこ
とによりノイズ除去の度合いも調整することができる。
【0060】次に、ゲイン調整部の乗算器201は、階
調補正処理部102の階調補正処理に連動して入力映像
信号の高域成分のゲイン補正を行う。図9に示すように
階調補正処理部102の階調補正曲線は入力信号の値β
から階調圧縮を行うようになっているので、ゲイン特性
が値βを境目にしてゲインを徐々に上げるようなゲイン
特性になるようにマイコン109がゲイン調整部の乗算
器201に設定する。このように低域成分が階調圧縮さ
れ階調がなくなった部分を、高域成分のゲインを上げる
ことによって階調を補うことができる。また、階調補正
曲線を簡単な形にすることによって、ゲイン制御も簡単
な構成で容易に行うことができる。
【0061】最後に加算器105がノイズ成分を除去し
ゲイン調整した高域成分と階調補正した低域成分を加算
し、階調補正されたR,G,B信号として出力する。
【0062】このとき、高域通過フィルタ103の構成
は、1−低域通過フィルタ101の関係になるように、
低域通過フィルタ101と高域通過フィルタ103を構
成する。こうすることによって、最後に低域通過フィル
タ101の出力と高域通過フィルタ103の出力を加算
した時、入力映像信号の大きさに復帰させることができ
る。
【0063】このようにして、逆光の度合いが大きい画
像に対しても偽輪郭が発生しない、階調がつぶされな
い、ノイズが少なく、色バランスがよく全域にわたって
階調表現の豊かな出力画像を得ることができる。
【0064】なお、本実施例において、非線形処理部1
04を用いて説明を行ったが、非線形処理部104を削
除しても、ノイズ成分を除去できないだけで、同様に逆
光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生しな
い、階調がつぶされない、色バランスがよく全域にわた
って階調表現の豊かな出力画像を得ることができる。
【0065】以上のように本実施例によれば、本発明の
階調補正回路は低域通過フィルタ101と、階調補正処
理部102と、高域通過フィルタ103と、非線形処理
部104と、ゲイン調整部201と、加算器105と、
ヒストグラム作成手段106と、階調補正曲線決定手段
107という構成で、逆光の度合いが大きい画像に対し
ても偽輪郭が発生しない、階調がつぶされない、低輝度
の暗い部分のノイズ成分を抑え、色バランスがよく全域
にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ることができ
る。
【0066】また、本発明の階調補正回路における階調
補正処理部102を、値αでクリップするαクリップ回
路1001と、値βでクリップするβクリップ回路10
02と、乗算器1003と、減算器1004と、加算器
1005と、ゲイン調整器1006と、大信号セレクタ
回路1007と、セレクタ回路1008という構成で、
折れ線の階調補正曲線を発生する階調補正処理部102
にすることによって、何種類かの階調補正曲線を記憶し
ておく余分なROM等を持たなくて良いので、回路規模
も非常に小さくすることができる。また、入力信号が大
きいときは入力信号がほぼそのまま出力信号になるよう
に階調補正曲線を構成することによって、従来オートニ
ー制御等で高輝度部の階調がつぶれていたところをきれ
いに再現することができる。
【0067】図14は本発明の第3の実施例における階
調補正機能付き撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。図14において、901は固体撮像素子、902は
アナログ回路、903はアナログ−デジタル変換器(A
/D変換器)、904は低域通過フィルタ(LPF)、
905は階調補正処理部、906は輪郭抽出フィルタ、
907は非線形処理部、908はゲイン調整部、909
は加算器、910はデジタル−アナログ変換器(D/A
変換器)、911はエンコーダ回路、912はヒストグ
ラム作成手段、918は階調補正曲線決定手段である。
【0068】以上のように構成された本発明の第3の実
施例の階調補正機能付き撮像装置について、以下その動
作を説明する。
【0069】まず、固体撮像素子901からアナログ回
路902が入力映像信号としてR,G,B信号を取り込
む。このR,G,B信号はアナログ−デジタル変換器9
03によって0〜255のデジタルデータに変換され
る。この0〜255のデジタルデータに変換されたR,
G,B信号が入力映像信号としてヒストグラム作成手段
912と低域通過フィルタ904と輪郭抽出フィルタ9
06に入力される。
【0070】ヒストグラム作成手段912は入力映像信
号から輝度信号を求め、1フレームの有効画面について
輝度ヒストグラムを求める。そして階調補正曲線決定手
段918が輝度ヒストグラムから階調補正曲線を決定し
て階調補正処理部905へ設定する。
【0071】低域通過フィルタ904では、入力映像信
号から低域成分を分離する。そして階調補正処理部90
5が低域成分だけ階調補正決定手段918が決定した階
調補正曲線によって階調補正を行う。このように、入力
映像信号の低域成分だけに階調補正を行うので、エッジ
成分などのディテール部の階調を失うことなく階調補正
を行うことができる。また、階調補正曲線をR,G,B
信号に共通に用いることにより、色バランスがよく全域
にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ることができ
る。
【0072】一方、輪郭抽出フィルタ906では、入力
映像信号から輪郭成分が抽出される。そして非線形処理
部907が非線形処理特性によって入力映像信号の輪郭
成分のノイズ成分除去を行う。入力映像信号の輪郭成分
の絶対値がコアリング値より小さいときは出力信号がゼ
ロになり、絶対値が大きいときは、入力映像信号の輪郭
成分が正ならば、出力信号は入力映像信号の輪郭成分か
らコアリング値を減算した値になる。また入力映像信号
の輪郭成分が負ならば、出力信号は入力映像信号の輪郭
成分にコアリング値を加算した値になる。このようにし
て、入力映像信号の輪郭成分のコアリング値より小さい
ノイズ成分を除去する。入力映像信号の輪郭成分はノイ
ズ除去だけを行い、階調補正を行わないので、ディテー
ル部の階調はそのまま保たれる。また、コアリング値の
大きさを調節することによりノイズ除去の度合いも調整
することができる。
【0073】次に、ゲイン調整部908は、階調補正処
理部905の階調補正処理に連動して入力映像信号の輪
郭成分のゲイン補正を行う。このゲイン特性は階調補正
曲線に対し、階調圧縮の階調補正を行う輝度レベルに対
してはゲインを徐々に上げるようなゲイン特性になって
いる。このように低域成分が階調圧縮され階調がなくな
った部分を、輪郭成分のゲインを上げることによって階
調を補うことができる。同様に、階調伸張の階調補正を
行う輝度レベルに対してはゲインを徐々に下げるような
ゲイン調整を行うようにすることにより、低域成分が階
調伸張され階調のですぎた部分を輪郭成分のゲインを下
げることによって、適切な階調に補正することができ
る。また入力映像信号が任意の一定値より小さいとき、
入力映像信号の大きさに比例させて輪郭成分のゲインを
下げるようにゲイン調整を行うことにより低輝度の暗い
部分のノイズ成分を抑えることもできる。
【0074】最後に、加算器909がノイズ成分を除去
しゲイン調整した輪郭成分と階調補正した低域成分を加
算し、階調補正されたR,G,B信号として出力する。
この階調補正されたデジタルR,G,B信号をデジタル
−アナログ変換器910がアナログR,G,B信号に変
換する。次に、エンコーダ回路911がR,G,B信号
をY信号(輝度信号)とC信号(色信号)に変換し、階
調補正された出力映像信号として出力する。この出力映
像信号はVTRでビデオテープに記録したり、モニタに
表示したりすることができる。
【0075】図15は本発明の第3の実施例における階
調補正曲線決定手段918のより具体的な構成例を示す
ブロック図である。図15において、階調補正曲線決定
手段918は、入力手段913、マイコン914、マイ
コン914のプログラムと選択する階調補正曲線の特徴
を示すテンプレートとを格納するROM915、輝度ヒ
ストグラムを格納するRAM916、917はバス91
7で構成している。
【0076】以上のように構成された本発明の第3の実
施例の階調補正機能付き撮像装置について、以下その動
作を説明する。
【0077】まず、固体撮像素子901からアナログ回
路902が入力映像信号としてR,G,B信号を取り込
む。このR,G,B信号はアナログ−デジタル変換器9
03によって0〜255のデジタルデータに変換され
る。この0〜255のデジタルデータに変換されたR,
G,B信号が入力映像信号としてヒストグラム作成手段
912と低域通過フィルタ904と輪郭抽出フィルタ9
06に入力される。
【0078】図15,図10により、マイコン914が
テンプレートマッチング法を用いて階調補正曲線を決定
する動作について説明する。ヒストグラム作成手段91
2は入力映像信号から輝度信号を求め、1フレームの有
効画面について輝度ヒストグラムを求める。そしてマイ
コン914が輝度ヒストグラムをRAM916に読み込
む。次に、ROM915の中の選択する階調補正曲線の
特徴を示すテンプレートとRAM916のヒストグラム
の距離を求める。次に、距離が最小になる階調補正曲線
を選択する。最後に、選択した階調補正曲線のゲインを
階調補正処理部905へ設定する。
【0079】図8は本発明の実施例における階調補正機
能付き撮像装置の階調補正処理部905の詳細ブロック
図である。また、図9は本発明の実施例における階調補
正処理部の階調補正曲線を示す特性図である。
【0080】図8,図9において、階調補正処理部90
5はゲインを入力すると、入力信号が値αより小さいと
きは入力信号に入力ゲインを乗算した出力信号(図9
a)になり、入力信号が値αと値βの間の大きさのとき
は入力ゲインに値αを乗算したオフセットの傾き1の出
力信号(図9b)になり、入力信号が値βより大きいと
きは図9b信号のオフセットの傾き1/2の信号と入力
信号の大きい方を出力信号(図9c)になるように自動
的に階調補正曲線(図9参照)を発生し入力信号に対し
てリアルタイムで階調補正を行うことができる。また、
図8に示したような折れ線の階調補正曲線を発生する階
調補正処理部905にすることによって、何種類かの階
調補正曲線を記憶しておく余分なROM等を持たなくて
良いので、回路規模も非常に小さくすることができる。
また、入力信号が大きいときは入力信号がほぼそのまま
出力信号になるように階調補正曲線を構成することによ
って、従来オートニー制御等で高輝度部の階調がつぶれ
ていたところをきれいに再現することができる。
【0081】また、低域通過フィルタ904では、入力
映像信号から低域成分を分離する。そして階調補正処理
部905が低域成分だけ階調補正を行う。このように、
入力映像信号の低域成分だけに階調補正を行うので、エ
ッジ成分などのディテール部の階調を失うことなく階調
補正を行うことができる。また、階調補正曲線をR,
G,B信号に共通に用いることにより、色バランスがよ
く全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得ること
ができる。
【0082】一方、輪郭抽出フィルタ906では、入力
映像信号から輪郭成分が抽出される。そして非線形処理
部907が非線形処理特性によって入力映像信号の輪郭
成分のコアリング値より小さいノイズ成分の除去を行
う。入力映像信号の輪郭成分はノイズ除去だけを行い、
階調補正を行わないので、ディテール部の階調はそのま
ま保たれる。また、コアリング値の大きさを調節するこ
とによりノイズ除去の度合いも調整することができる。
【0083】次に、ゲイン調整部の乗算器908は、階
調補正処理部905の階調補正処理に連動して入力映像
信号の輪郭成分のゲイン補正を行う。図9に示すように
階調補正処理部905の階調補正曲線は入力信号の値β
から階調圧縮を行うようになっているので、ゲイン特性
が値βを境目にしてゲインを徐々に上げるようなゲイン
特性になるようにマイコン914がゲイン調整部の乗算
器908に設定する。このように低域成分が階調圧縮さ
れ階調がなくなった部分を、輪郭成分のゲインを上げる
ことによって階調を補うことができる。また、階調補正
曲線を簡単な形にすることによって、ゲイン制御も簡単
な構成で容易に行うことができる。
【0084】最後に、加算器909がノイズ成分を除去
しゲイン調整した輪郭成分と階調補正した低域成分を加
算し、階調補正されたR,G,B信号として出力する。
この階調補正されたデジタルR,G,B信号をデジタル
−アナログ変換器910がアナログR,G,B信号に変
換する。次に、エンコーダ回路911がR,G,B信号
をY信号(輝度信号)とC信号(色信号)に変換し、階
調補正された出力映像信号として出力する。この出力映
像信号はVTRでビデオテープに記録したり、モニタに
表示したりすることができる。
【0085】このとき、輪郭抽出フィルタ906の構成
は、1−低域通過フィルタ904の関係になるように、
低域通過フィルタ904と輪郭抽出フィルタ906を構
成する。例えば、低域通過フィルタ904の構成をLP
F(z)=(z-2+2+z2)/4、輪郭抽出フィルタ
906の構成をAPF(z)=(−z-2+2−z2)/
4、とすると、LPF(z)+APF(z)=1にな
る。このような構成にすることによって、最後に低域通
過フィルタ904の出力と輪郭抽出フィルタ906の出
力を加算した時、入力映像信号の大きさに復帰させるこ
とができる。
【0086】このようにして、逆光の度合いが大きい画
像に対しても偽輪郭が発生しない、階調がつぶされな
い、低輝度の暗い部分のノイズ成分を抑え、色バランス
がよく全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得る
ことができる。また、階調補正回路と輪郭補正を行うア
パチャ処理回路を共有することにより、回路規模を小さ
くすることもできる。
【0087】以上のように本実施例によれば、本発明の
階調補正機能付き撮像装置は固体撮像素子901と、ア
ナログ回路902と、アナログ−デジタル変換器903
と、低域通過フィルタ904と、階調補正処理部905
と、輪郭抽出フィルタ906と、非線形処理部907
と、ゲイン調整部908と、加算器909と、デジタル
−アナログ変換器910と、エンコーダ回路911、ヒ
ストグラム作成手段912、階調補正曲線決定手段91
8という構成で、逆光の度合いが大きい画像に対しても
偽輪郭が発生しない、階調がつぶされない、低輝度の暗
い部分のノイズ成分を抑え、色バランスがよく、輪郭補
正され全域にわたって階調表現の豊かな出力画像を得る
ことができる。また、階調補正回路と輪郭補正を行うア
パチャ処理回路を共有することにより、回路規模を小さ
くすることもできる。
【0088】また、本発明の階調補正回路における階調
補正処理部905を、値αでクリップするαクリップ回
路1001と、値βでクリップするβクリップ回路10
02と、乗算器1003と、減算器1004と、加算器
1005と、ゲイン調整器1006と、大信号セレクタ
回路1007と、セレクタ回路1008という構成で、
折れ線の階調補正曲線を発生する階調補正処理部102
にすることによって、何種類かの階調補正曲線を記憶し
ておく余分なROM等を持たなくて良いので、回路規模
も非常に小さくすることができる。また、入力信号が大
きいときは入力信号がほぼそのまま出力信号になるよう
に階調補正曲線を構成することによって、従来オートニ
ー制御等で高輝度部の階調がつぶれていたところをきれ
いに再現することができる。
【0089】なお、本実施例において、非線形処理部1
04を用いて説明を行ったが、非線形処理部104を削
除しても、ノイズ成分を除去できないだけで、同様に逆
光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生しな
い、階調がつぶされない、色バランスがよく全域にわた
って階調表現の豊かな出力画像を得ることができる。
【0090】なお、本実施例において、低域通過フィル
タ101を用いて説明を行ったが、低域通過フィルタ1
01を削除しても、高域通過フィルタ103の出力信号
によって輪郭成分を補正することで、同様に逆光の度合
いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生しない、階調が
つぶされない、色バランスがよく全域にわたって階調表
現の豊かな出力画像を得ることができる。
【0091】なお、本実施例において、ビデオ一体型カ
メラに応用した階調補正回路で説明したので、入力映像
信号をCCDカメラヘッド部301から入力するように
したが、CCDカメラヘッド部301の代わりに他の媒
体、例えばアナログ画像記録についてはレーザディス
ク、ビデオテープ及び磁気ディスク等、アナログ−デジ
タル変換後のデジタル記録についてはハードディスク等
の磁気ディスクや光ディスク等に記録したもので、いず
れの場合も1フレームあるいは1フィールドの画像デー
タが階調補正回路303に取り出せるものであれば、こ
の実施例に限るものでない。
【0092】なお、本実施例において、階調補正回路3
03の入力映像信号にR,G,B信号を用いたが、R,
G,B信号の代わりに輝度信号と色差信号の輝度信号を
入力映像信号に用いても同様の効果を得ることができ
る。
【0093】なお、本実施例において、輝度ヒストグラ
ムを特徴量として画像認識を行ったが、輝度ヒストグラ
ムの代わりに他の特徴量、例えばR,G,B信号のそれ
ぞれのヒストグラムまたはどれか一つのヒストグラムや
画像データの有効画面をブロック分割して各ブロックの
輝度信号、RGB信号、色差信号の最大値、平均値、最
小値等を特徴量としたもので、画像をクラス分けできる
ような特徴量であれば、この方法に限るものではない。
【0094】なお、本実施例において、画像認識はニュ
ーラルネットワークを用いる方法やファジイ制御を用い
る方法やテンプレートマッチングを用いる方法など、画
像を認識して補正曲線を決定できる方法であれば一つの
方法に限るものではない。
【0095】なお、本実施例において、輝度ヒストグラ
ムの特徴量よる画像認識により入力画像に一番適切な階
調補正曲線に決定したが、階調補正曲線には、例えばガ
ンマ補正曲線のゲインを変えた階調補正曲線やいくつか
のゲインを変えた折れ線の階調補正曲線など、階調補正
できるものであれば、一つの方法に限るものではない。
【0096】なお、本実施例において、非線形処理部1
04の非線形処理特性にはコアリング特性を用いて説明
を行ったが、コアリング特性の代わりに、ノイズ成分を
除去することができる非線形処理特性であれば、この方
法に限るものではない。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明の階調補正回路は、
入力映像信号から求めた特徴量による画像認識によって
最適の階調補正曲線を自動的に決定する事ができ、簡単
な構成で、逆光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭
が発生しない、階調がつぶされない、ノイズ成分を抑
え、色バランスがよく全域にわたって階調表現の豊かな
出力画像を得ることができる。また、暗い部分のノイズ
が目だたない画面全域にわたって階調表現の豊かな出力
画像を得ることができる。
【0098】また本発明の階調補正機能付き撮像装置
は、逆光の度合いが大きい画像に対しても偽輪郭が発生
しない、階調がつぶされない、低輝度の暗い部分のノイ
ズ成分を抑え、色バランスがよく、輪郭補正され全域に
わたって階調表現の豊かな出力画像を得ることができ
る。また、階調補正回路と輪郭補正を行うアパチャ処理
回路を共有することにより、回路規模を小さくすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における階調補正回路の
構成を示すブロック図
【図2】図1における階調補正回路を用いたビデオ一体
型カメラの構成を示すブロック図
【図3】同第1の実施例における入力映像信号の1フレ
ーム画像を示した図
【図4】同第1の実施例における輝度ヒストグラムと階
調補正曲線を示す線図
【図5】同第1の実施例における非線形処理部の非線形
処理特性を示した特性図
【図6】同第1の第1の実施例における階調補正回路の
信号図
【図7】同第1の実施例における階調補正曲線決定手段
の具体構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施例における階調補正処理部の構成
を示すブロック図
【図9】図8における階調補正処理部の階調補正曲線を
示す特性図
【図10】図7における階調補正曲線決定手段の動作手
順を示すフローチャート
【図11】本発明の第2の実施例における階調補正回路
の構成を示したブロック図
【図12】同第2の実施例における高域成分のゲイン特
性を示した線図
【図13】同第2の実施例における階調補正曲線決定手
段の具体構成を示したブロック図
【図14】本発明の第3の実施例における階調補正機能
付き撮像装置の構成を示したブロック図
【図15】同第3の実施例における階調補正曲線決定手
段の具体構成を示したブロック図
【図16】従来例における階調補正回路の機能構成を示
すブロック図
【符号の説明】
101,904 低域通過フィルタ 102,905 階調補正処理部 103 高域通過フィルタ 104,907 非線形処理部 105,909,1005 加算器 106 ヒストグラム作成手段 107 階調補正曲線決定手段 201,908 ゲイン調整部 401 有効画面 901 固体撮像素子 902 アナログ回路 906 輪郭抽出フィルタ 1001 αクリップ回路 1002 βクリップ回路 1003 乗算器 1004 減算器 1006 ゲイン調整器 1007 大信号セレクタ回路 1008 セレクタ回路 1301 R信号階調補正部 1302 G信号階調補正部 1303 B信号階調補正部 1304 輝度信号ヒストグラム作成手段 1305 累積輝度分布曲線作成手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の低域成分を分離する低域
    通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補
    正処理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記階調補正処理部の出力信号と前記高域通過フィルタ
    の出力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  2. 【請求項2】 入力映像信号の低域成分を分離する低域
    通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補
    正処理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記高域通過フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記非線形処理部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  3. 【請求項3】 入力映像信号の低域成分を分離する低域
    通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補
    正処理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記高域通過フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記非線形処理部の出力信号をゲイン調整するゲイン調
    整部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲイン調整部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  4. 【請求項4】 高域通過フィルタの構成が1−低域通過
    フィルタという関係になる前記低域通過フィルタと前記
    高域通過フィルタの構成にしたことを特徴とする請求項
    1,2または3に記載の階調補正回路。
  5. 【請求項5】 入力映像信号を階調補正する階調補正処
    理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記階調補正処理部の出力信号と前記高域通過フィルタ
    の出力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  6. 【請求項6】 入力映像信号を階調補正する階調補正処
    理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記高域通過フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記非線形処理部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  7. 【請求項7】 入力映像信号を階調補正する階調補正処
    理部と、 前記入力映像信号の高域成分を分離する高域通過フィル
    タと、 前記高域通過フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記非線形処理部の出力信号をゲイン調整するゲイン調
    整部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲイン調整部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする階調補正回路。
  8. 【請求項8】 高域通過フィルタを入力映像信号から輪
    郭成分を取り出す輪郭抽出フィルタの構成にしたことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7に記
    載の階調補正回路。
  9. 【請求項9】 階調補正処理部を、 入力信号を値αでクリップするαクリップ回路と、 前記αクリップ回路の出力信号とゲイン入力を乗算する
    乗算器と、 入力信号を値βでクリップするβクリップ回路と、 前記βクリップ回路の出力信号から前記αクリップ回路
    の出力信号を減算する第1の減算器と、 前記乗算器の出力信号と前記第1の減算器の出力信号を
    加算する第1の加算器と、 入力信号から前記βクリップ回路の出力信号を減算する
    第2の減算器と、 前記第2の減算器の出力信号のゲインを調整するゲイン
    調整器と、 前記第1の加算器の出力信号と前記ゲイン調整器の出力
    信号を加算する第2の加算器と、 入力信号と前記第2の加算器の出力信号の大きい方の信
    号を選択する大信号セレクタ回路と、 入力信号が値αより小さいときは前記乗算器の出力信号
    を、入力信号が値αと値βの間の大きさのときは前記第
    1の加算器の出力信号を、入力信号が値βより大きいと
    きは前記大信号セレクタ回路の出力信号を選択するセレ
    クタ回路という構成にしたことを特徴とする請求項1,
    2,3,5,6または7に記載の階調補正回路。
  10. 【請求項10】 階調補正処理部が階調圧縮の階調補正
    を行う入力映像信号レベルに対しては、ゲイン調整部が
    階調補正の度合いに応じて入力映像信号の高域成分また
    は輪郭成分のゲインを上げるゲイン調整を行うようにし
    たことを特徴とする請求項3,7に記載の階調補正回
    路。
  11. 【請求項11】 階調補正処理部が階調伸張の階調補正
    を行う入力映像信号レベルに対しては、ゲイン調整部が
    階調補正の度合いに応じて入力映像信号の高域成分また
    は輪郭成分のゲインを下げるゲイン調整を行うようにし
    たことを特徴とする請求項3または7に記載の階調補正
    回路。
  12. 【請求項12】 入力映像信号レベルが一定値より小さ
    い時、入力映像信号レベルの大きさに比例させて、ゲイ
    ン調整部が入力映像信号の高域成分または輪郭成分のゲ
    インを下げるゲイン調整を行うようにしたことを特徴と
    する請求項3または7に記載の階調補正回路。
  13. 【請求項13】 固体撮像素子と、前記固体撮像素子か
    ら入力映像信号を取り出すアナログ回路と、 前記入力映像信号の低域成分を分離する低域通過フィル
    タと、 前記低域通過フィルタの出力信号を階調補正する階調補
    正処理部と、 前記入力映像信号の輪郭成分を取り出す輪郭抽出フィル
    タと、 前記輪郭抽出フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記非線形処理部の出力信号をゲイン調整するゲイン調
    整部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲイン調整部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 固体撮像素子と、前記固体撮像素子か
    ら入力映像信号を取り出すアナログ回路と、 前記入力映像信号を階調補正する階調補正処理部と、 前記入力映像信号の輪郭成分を取り出す輪郭抽出フィル
    タと、 前記輪郭抽出フィルタの出力信号を非線形処理する非線
    形処理部と、 前記非線形処理部の出力信号をゲイン調整するゲイン調
    整部と、 前記階調補正処理部の出力信号と前記ゲイン調整部の出
    力信号を加算する加算器とを具備し、 前記加算器出力より階調補正された出力映像信号を得る
    ことを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】 階調補正処理部が階調圧縮の階調補正
    を行う入力映像信号レベルに対しては、ゲイン調整部が
    階調補正の度合いに応じて入力映像信号の高域成分また
    は輪郭成分のゲインを上げるゲイン調整を行うようにし
    たことを特徴とする請求項13または14に記載の撮像
    装置。
  16. 【請求項16】 階調補正処理部が階調伸張の階調補正
    を行う入力映像信号レベルに対しては、ゲイン調整部が
    階調補正の度合いに応じて入力映像信号の高域成分また
    は輪郭成分のゲインを下げるゲイン調整を行うようにし
    たことを特徴とする請求項13または14に記載の撮像
    装置。
  17. 【請求項17】 入力映像信号レベルが一定値より小さ
    い時、入力映像信号レベルの大きさに比例させて、ゲイ
    ン調整部が入力映像信号の高域成分または輪郭成分のゲ
    インを下げるゲイン調整を行うようにしたことを特徴と
    する請求項13または14に記載の撮像装置。
  18. 【請求項18】 階調補正処理部を、 入力信号を値αでクリップするαクリップ回路と、 前記αクリップ回路の出力信号とゲイン入力を乗算する
    乗算器と、 入力信号を値βでクリップするβクリップ回路と、 前記βクリップ回路の出力信号から前記αクリップ回路
    の出力信号を減算する第1の減算器と、 前記乗算器の出力信号と前記第1の減算器の出力信号を
    加算する第1の加算器と、 入力信号から前記βクリップ回路の出力信号を減算する
    第2の減算器と、 前記第2の減算器の出力信号のゲインを調整するゲイン
    調整器と、 前記第1の加算器の出力信号と前記ゲイン調整器の出力
    信号を加算する第2の加算器と、 入力信号と前記第2の加算器の出力信号の大きい方の信
    号を選択する大信号セレクタ回路と、 入力信号が値αより小さいときは前記乗算器の出力信号
    を、入力信号が値αと値βの間の大きさのときは前記第
    1の加算器の出力信号を、入力信号が値βより大きいと
    きは前記大信号セレクタ回路の出力信号を選択するセレ
    クタ回路という構成にしたことを特徴とする請求項13
    または14に記載の撮像装置。
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