JP3208762B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • H04N5/205Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関し、例えばテレビジョン受像機、ビデ
オテープレコーダー、テレビジョンカメラ、プリンタ等
の画像処理装置に適用することができる。本発明は、例
えば画素値の低周波数成分を基準にして画像データの属
する領域を判定して補正係数を生成し、この補正係数を
フレーム間で平滑化して画像データの画素値を補正する
ことにより、動画においても部分的なコントラストの劣
化を有効に回避して階調を補正することができるように
する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラ等の画像処理
装置においては、撮像手段等の画像入力手段を介して得
られる画像データの階調を補正して出力するようになさ
れている。
【0003】図19は、この階調補正の処理に適用され
る信号処理回路の入出力特性を示す特性曲線図である。
この種の信号処理回路は、入力レベルlが所定の基準レ
ベルlkより増大すると利得を低減する。これによりこ
の種の信号処理回路は、入力レベルが基準レベルlkよ
り増大すると信号レベルを抑圧して出力し、この場合、
信号レベルの高い部分のコントラストを犠牲にして階調
を補正するようになされている。
【0004】なおこの図19に示す特性曲線図におい
て、横軸は画像データの入力レベルである画素値lを、
縦軸は画像データの出力レベルである画素値T(l)を
表わし、Lmaxは入出力画像の各画素が取り得る最大
レベルを表わす。また以下において、この特性曲線図に
示されるように入出力関係を示す関数をレベル変換関数
と呼ぶ。
【0005】また図20は、同種の信号処理回路の入出
力特性を示す特性曲線図である。このレベル変換関数に
よる信号処理回路は、入力レベルlが第1の基準レベル
ls以下のときと、第2の基準レベルlb以上のときと
で利得を低減する。これによりこの信号処理回路は、信
号レベルの低い部分と高い部分とのコントラストを犠牲
にして階調を補正するようになされている。
【0006】これに対してコンピュータを用いた画像処
理等においては、例えばヒストグラムイコライゼーショ
ンにより階調を補正するようになされている。
【0007】このヒストグラムイコライゼーションは、
入力画像の画素値の頻度分布に応じてレベル変換関数を
適応的に変化させる方法であり、画素値の頻度分布の低
い部分の階調を低減することにより階調を補正する方法
である。
【0008】すなわち図21に示すように、このヒスト
グラムイコライゼーションの処理においては、入力画像
の画素値lを基準にした画素数の集計である頻度分布H
(l)に基づいて、次式の演算処理による累積頻度分布
C(l)が検出される。
【0009】
【数1】
【0010】ヒストグラムイコライゼーションの処理に
おいては、このようにして検出された累積頻度分布C
(l)を次式の処理により正規化することにより、レベ
ル変換関数T(l)を定義し、このレベル変換関数T
(l)に従って入力画像の信号レベルを補正するように
なされている。なおここでFmaxは、累積頻度分布C
(l)の最終値であり、Lmaxは、入出力レベルの最
大値である。
【0011】
【数2】
【0012】なおこのような階調を補正する処理は、画
像データを伝送路で伝送する場合、表示装置に表示する
場合、あるいは記憶装置に保存する場合等にあっても、
例えばダイナミックレンジの抑圧等を目的として、必要
に応じて適宜実行されるようになされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
手法による階調の補正処理においては、何れかの部分の
コントラストを犠牲にして全体の階調を補正する処理で
ある。これは何れの手法においても、不自然な画像が生
成されるのを回避するため、単調増加性を有する入出力
関数によってレベル変換するためである。
【0014】従って従来手法による場合には、結局、処
理された画像において部分的にコントラストが低下する
問題があった。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、部分的なコントラストの低下を有効に回避して階調
を補正することができる画像処理装置及び画像処理方法
を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、画像処理装置又は画像処理方法に
おいて、画像データの属する領域を判定し、この判定結
果に基づいて、画像データの画素値を補正する補正係数
を生成し、連続するフレームの対応する画像データ間に
おいて、対応する補正係数を平滑化し、この補正係数に
従って画像データの画素値を補正する。
【0017】画像データの属する領域を判定し、この判
定結果に基づいて、画像データの画素値を補正する補正
係数を生成し、この補正係数に従って画像データの画素
値を補正すれば、同一領域内では同じ係数により画素値
を補正して領域内では画素値の大小関係を保持し、異な
る領域に属する画素間では画素値の大小関係を逆転させ
ることもでき、これにより部分的なコントラストの劣化
を回避して全体の階調を補正することが可能となる。こ
のとき対応する補正係数を平滑化すれば、動きのある画
像においても、違和感なく全体の階調を補正することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0019】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテレビジョン
カメラを示すブロック図である。このテレビジョンカメ
ラ1において、CCD固体撮像素子(CCD)2は、タ
イミングジェネレータ(TG)3の駆動により撮像結果
を出力する。このときCCD固体撮像素子2は、ユーザ
ーの設定による電荷蓄積時間により1/60〔秒〕周期
で撮像結果を得、この撮像結果を通常露光による撮像結
果VNとして出力する。さらにCCD固体撮像素子2
は、これら通常露光による撮像結果VNの垂直ブランキ
ング期間において、この通常露光による電荷蓄積時間に
比して短い電荷蓄積時間による撮像結果を得、この撮像
結果を短時間露光の撮像結果VSとして出力する。
【0020】これにより図2に示すように、CCD固体
撮像素子2においては、所定の入射光量以上において
は、出力レベルが飽和してなる通常露光による撮像結果
VN(図2(A))と、これより短い電荷蓄積時間によ
り出力レベルが飽和していない短時間露光の撮像結果V
S(図2(B))とを組にして出力する。
【0021】メモリ4Nは、図示しない相関2重サンプ
リング回路、欠陥補正回路、マトリックス演算回路、ア
ナログディジタル変換回路等を介して、この通常露光に
よる撮像結果VN(赤色、青色、緑色の色信号に変換さ
れている)を入力し、この通常露光による撮像結果VN
を一時保持して出力する。
【0022】同様に、メモリ4Sは、図示しない相関2
重サンプリング回路、欠陥補正回路、マトリックス演算
回路、アナログディジタル変換回路等を介して、この短
時間露光による撮像結果VSを入力し、この短時間露光
による撮像結果VSを一時保持して出力する。
【0023】加算回路5は、メモリ4Nに保持された通
常露光による撮像結果VNと、メモリ4Sに保持された
短時間露光による撮像結果VSとを加算することによ
り、広いダイナミックレンジで、かつ充分な画素値によ
る撮像結果VTを出力し、レベル補正回路6は、この加
算回路5による撮像結果VTにおいて実用上充分な直線
性を確保できるように、メモリ4Sより出力される短時
間露光による撮像結果VNの画素値を補正して出力す
る。
【0024】これらによりテレビジョンカメラ1におい
ては、従来に比して格段的に大きなダイナミックレンジ
による撮像結果VT(図2(C))を生成するようにな
されている。
【0025】階調補正回路8は、この撮像結果VTの画
素値を補正することにより、この撮像結果VTの階調を
補正して出力する。続く信号処理回路9は、テレビジョ
ンカメラに必要な各種信号処理を実行してこの撮像結果
を外部機器等に出力し、このとき出力機器に対応するよ
うに撮像結果の画素値を一様に抑圧することにより撮像
結果のダイナミックレンジを抑圧して出力する。
【0026】この処理において階調補正回路8は、事前
に、次式の演算処理を実行すことにより、色信号R、
G、Bによる撮像結果VTより輝度信号Yを生成し、こ
の輝度信号Yを基準にして各色信号R、G、Bの階調を
補正して出力する。
【0027】
【数3】
【0028】ここで階調補正回路8において、領域判定
フィルタ10は、撮像結果VTによる輝度信号Yの属す
る領域を判定して判定結果を出力する。このとき領域判
定フィルタ10は、各画像データの近傍所定範囲の特徴
を示す特徴量として、画素値の平均値である平均輝度レ
ベルを検出し、これにより各画像データが何れの平均輝
度レベルの領域に属するか判定し、この平均輝度レベル
を判定結果として出力する。
【0029】すなわち領域判定フィルタ10は、2次元
のローパスフィルタであり、ラスタ走査の順序で順次入
力される撮像結果VTにおける輝度信号Yの画素値x
(i,j)について、次式の演算式により表される低周
波数成分r(i,j)を検出し、この低周波数成分r
(i,j)を判定結果として出力する。
【0030】
【数4】
【0031】なお(3)式のN、Mは平均値を計算する
ための近傍領域の大きさを表わす定数であり、また図3
に示すように、この実施の形態では、ラスタ走査順に入
力される撮像結果VTについて、水平方向を符号iによ
る添え字により、垂直方向を符号jによる添え字により
示す。これにより領域判定フィルタ10は、撮像結果V
Tによる画像より画像中の細かい構造を除去して比較的
画素値が平坦な領域を抽出する。なお領域判定フィルタ
10は、このような処理を目的とすることからその帯域
は比較的狭いものが望ましい。
【0032】係数算出回路11は、低周波数成分r
(i,j)の信号レベルに応じて、例えば図4に示すよ
うな係数算出関数Gによりコントラスト補正係数g
(i,j)を生成する。ここでこの係数算出関数Gは、
例えば図19について上述したレベル変換関数T(l)
を次式により演算処理して得られる関数である。
【0033】
【数5】
【0034】これにより係数算出回路11は、次式の演
算処理によりコントラスト補正係数g(i,j)を生成
して出力し、入力レベルである低周波数成分r(i,
j)の信号レベルが所定の基準レベルlk以下の領域に
ついては、値1以上の一定値gmaxによるコントラス
ト補正係数g(i,j)を出力し、この基準レベルlk
以上の領域については、低周波数成分r(i,j)の信
号レベルに応じて徐々に値が値gminに近づくように
コントラスト補正係数g(i,j)を出力する。
【0035】
【数6】
【0036】時間平滑化回路12は、連続するフレーム
の対応する画素間において、対応する補正係数を平滑化
して出力する。すなわち時間平滑化回路12は、図5に
示すように、入力データを再帰的に処理するIIRフィ
ルタであり、補正係数g(i,j,m)(mはフレーム
を表す)を乗算回路12Aに与え、ここで時定数を構成
する重み付け値Pにより補正係数g(i,j,m)を重
み付けする。
【0037】続く加算回路12Bは、この乗算回路12
Aの出力値に乗算回路12Cの出力値を加算して出力
し、メモリ12Dは、この加算回路12Bの出力値を順
次格納すると共に、1フレームの期間だけ遅延させて出
力する。乗算回路12Cは、値1より乗算回路12Aの
重み付け値Pを減じた値1−Pにより、このメモリ12
Dの出力値を乗算して出力する。
【0038】これにより時間平滑化回路12は、次式の
関係式により表される補正係数g′(i,j,m)を生
成して出力し、これにより各画素における補正係数の時
間軸方向の変動を低減する。
【0039】
【数7】
【0040】乗算回路13は(図1)、このようにして
生成されるコントラスト補正係数g′(i,j)と、対
応する撮像結果VTの画素値x(i,j)(色信号であ
る)とを乗算することにより(この場合は各色信号に対
しての処理である)、コントラスト補正係数g′(i,
j)により撮像結果VTの信号レベルを補正して出力す
る。
【0041】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、テレビジョンカメラ1においては
(図1)、CDD固体撮像素子2よりユーザーの設定し
た電荷蓄積時間による通常露光による撮像結果VN(図
2(A))と、短い電荷蓄積時間による短時間露光の撮
像結果VS(図2(B))とが交互に出力され、この撮
像結果VN及びVSがそれぞれメモリ4N及び4Sに保
持される。テレビジョンカメラ1では、この2つの撮像
結果VN及びVSがレベル補正回路6、加算回路5によ
り合成され、これにより従来に比して格段的に大きなダ
イナミックレンジによる撮像結果VT(図2(C))が
生成される。
【0042】この撮像結果VTにおいては、輝度信号Y
が生成され、階調補正回路8の領域判定フィルタ10に
おいて、入力画像データの近傍所定範囲の特徴を示す特
徴量が検出され、これにより入力画像データの属する領
域が判定されて判定結果が生成される。より具体的に
は、領域判定フィルタ10により画素値の平均値である
低周波数成分r(i,j)が特徴量として検出され、こ
れにより画像中の細かい構造が除去され、比較的画素値
が平坦な領域が抽出される。またこの低周波数成分r
(i,j)が判定結果として出力される。
【0043】撮像結果VTにおいては、続く係数算出回
路11により、この低周波数成分r(i,j)の信号レ
ベルに応じてコントラスト補正係数g(i,j)が生成
され、このコントラスト補正係数g(i,j)により乗
算回路13において画素値が補正され、これにより低周
波数成分r(i,j)を基準にした各領域に応じた利得
により画素値が補正されて出力される。
【0044】これにより撮像結果VTにおいては、低周
波数成分r(i,j)の信号レベルが等しい領域におい
ては、等しい利得により画素値が補正されるのに対し、
低周波数成分r(i,j)の信号レベルが異なる領域に
おいては、レベル変換関数T(l)の設定に応じて、画
素値を近接させることができ、また場合によっては画素
値の大小関係を逆転させることも可能となる。これによ
り全体の階調に対して、各領域内のコントラストを自然
に増加させることができ、部分的なコントラストの低下
を有効に回避して全体の階調を補正することが可能とな
る。
【0045】すなわち図6に示すように、撮像結果VT
の画素値x(i,j)がローパスフィルタである領域判
定フィルタ10のカットオフ周波数以上の周波数により
脈動し、さらに画素値x(i,j)の直流レベルが急激
に立ち上がっている場合であって(図6(B))、この
直流レベルの急激な変化に対応する低周波数成分r
(i,j)の変化が係数算出関数G(l)の変極点を跨
ぐような場合(図6(A))、図19について上述した
従来のレベル変換関数によっては、画素値x(i,j)
の大きな部分でコントラストが抑圧されるようになる
(図6(C))。
【0046】ところがこの実施の形態によれば、低周波
数成分r(i,j)の信号レベルが急激に立ち上がる前
後において、それぞれこの低周波数成分r(i,j)の
信号レベルに応じた利得により画素値x(i,j)が補
正され、係数算出関数G(l)の設定によって信号レベ
ルが補正されることになる。このとき画素値x(i,
j)が小さな部分においては、ピーク値l3及びボトム
値l1の平均値レベルl2による利得gmaxにより画
素値x(i,j)が補正され、これにより低レベル領域
に対しては従来法と同程度のコントラストを得ることが
できる(図6(D))。
【0047】これに対して高レベル側においては、同様
に、ピーク値l6及びボトム値l4の平均値レベルl5
による利得g5により画素値x(i,j)が補正され、
このときこれらピーク値l6及びボトム値l4が一様な
利得により画素値が補正されることにより、このピーク
値l6及びボトム値l4間のコントラストにおいては、
この利得g5で増幅されることになる。
【0048】これによりこの実施の形態においては、全
体的に見たときの階調は大きく変化しないものの、微視
的に見た脈動については、入力画像である撮像結果VT
による大きな脈動を拡大することが可能となる。
【0049】また図7に示すように、同様に、画素値x
(i,j)が脈動して直流レベルが急激に立ち上がって
いる場合であって、画素値x(i,j)の脈動が係数算
出関数G(l)の変極点より高レベル側に偏っている場
合(図7(B))、図19について上述した従来のレベ
ル変換関数によっては、全ての画素値x(i,j)でコ
ントラストが抑圧されるようになる(図7(C))。
【0050】ところがこの場合も、低レベル側及び高レ
ベル側においては、それぞれ平均値レベルl2及びl5
に対応する利得g2及びg5により画素値が補正され、
全体的に見たときの階調は大きく変化しないものの、微
視的に見た脈動については、入力画像である撮像結果V
Tによる大きな脈動を拡大することが可能となる(図7
(D)。
【0051】このようにして画素値x(i,j)を補正
するにつき、この実施の形態においては、時間平滑化回
路12において、各画素における補正係数g(i,j)
の時間変動が低減され、これにより静止画にあっては、
この補正係数g(i,j)の時間変動によるエッジのち
らつきが防止され、画質の劣化が有効に回避される。ま
た動画にあっても、動きのあったエッジ近傍における画
素値の急激な変動が低減され、これによりより自然な違
和感の無い画像を形成することができる。
【0052】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、画像データの属する領域を判定
し、この判定結果に基づいて、画像データの画素値を補
正する補正係数を生成すると共に、この補正係数に従っ
て画像データの画素値を補正することにより、同一領域
内では同じ係数により画素値の大小関係を保持したま
ま、異なる領域に属する画素間では必要に応じて画素値
を近接させることができ、また極端な場合には逆転させ
ることもできる。これにより所定のレベル範囲で各領域
内のコントラストを拡大することができ、部分的なコン
トラストの低下を回避して全体の階調を補正することが
できる。このときこの補正係数を平滑化して処理するこ
とにより、動画においても、自然な違和感の無い画像を
形成することができる。
【0053】またこのときローパスフィルタによる低周
波数成分を入力画像データの特徴量として使用して、こ
の低周波数成分を基準にして画素値を補正することによ
り、簡単な構成により、部分的なコントラストの低下を
回避して全体の階調を補正することができる。
【0054】また時間平滑化回路において、事前に設定
された時定数により入力データを再帰的に処理して補正
係数を平滑化することにより、この時定数の設定に応じ
て種々に画質を変更することができる。
【0055】(2)第2の実施の形態 図8は、本発明の第2の実施の形態に係るテレビジョン
カメラに適用される階調補正回路を示すブロック図であ
る。この階調補正回路28は、図1について上述した階
調補正回路8に代えて適用される。
【0056】階調補正回路28は、時間平滑化回路12
に代えて時間平滑化回路32により補正係数g(i,
j)を平滑化する点を除いて、図1について上述した階
調補正回路8と同一に構成される。
【0057】ここで図9に示すように、時間平滑化回路
32は、時間平滑化回路12の構成に(図5)、画素値
x(i,j)に基づいて時定数Pを設定する構成が付加
されて形成される。なおこれら図8及び図9において、
上述した第1の実施の形態に係る階調補正回路8及び時
間平滑化回路12と同一の構成は、対応する符号を付し
て示し、重複した説明は省略する。
【0058】すなわち時間平滑化回路32は、撮像結果
VTを構成する輝度信号Yの画素値x(i,j,m)を
メモリ32Aに順次与え、ここで1フレームの期間遅延
して出力する。減算回路32Bは、このメモリ32Aよ
り出力される1フレームだけ遅延した画素値x(i,
j,m−1)を順次入力される続くフレームの対応する
画素値x(i,j,m)より減算し、その結果得られる
差分値d(i,j,m)を時定数算出回路32Cに出力
する。
【0059】時定数算出回路32Cは、この差分値d
(i,j,m)に基づいて、次式の演算処理を実行し、
これにより時定数Pを算出すると共に、この算出した時
定数Pにより乗算回路12A及び12Cの重み付け値P
及び1−Pを出力する。
【0060】
【数8】
【0061】なおここでmax(a,b)は、aとbの
うち大きい方の値を出力する関数であり、またabsは
絶対値化の関数である。またPmaxは、時定数Pの取
り得る最大値であり、Tdifは正規化のための定数を
表わし、いずれも事前に設定されているようになされて
いる。
【0062】これにより時間平滑化回路32は、画素値
に応じて適応的に平滑化の処理を切り換える。すなわち
時間平滑化回路32は、画素値x(i,j,m)が大き
く変化している場合には、時定数Pの値を大きくし、こ
れにより動きの激しい部分と動きの小さな部分とで適切
に補正係数を平滑化するようになされている。
【0063】第2の実施の形態によれば、動きの激しい
部分と動きの小さな部分とで適切に補正係数を平滑化す
ることにより、部分的なコントラストの低下を防止して
全体の階調を補正し、動画に適用してさらに一段と自然
な違和感の無い画像を形成することができる。
【0064】(3)第3の実施の形態 図10は、本発明の第3の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。この階調補正回路38は、図1について上述した
階調補正回路8に代えて適用される。
【0065】ここで量子化回路39は、撮像結果VTを
構成する輝度信号Yの画素値を再量子化することによ
り、ビット数を低減して出力する。なおこの実施の形態
において、量子化回路39は、画素値x(i,j)に対
して、予め設定された量子化ステップQにより次式の演
算処理を実行し、これにより画素値x(i,j)を線型
量子化処理して画素値x′(i,j)を出力する。なお
ここでint(a)は、aの小数点以下を切り捨てる関
数である。
【0066】
【数9】
【0067】領域判定フィルタ40は、ビット数が異な
る点を除いて、第1の実施の形態に係る領域判定フィル
タ10と同一に形成される。
【0068】ルックアップテーブル(LUT)41は、
係数算出回路を構成し、領域判定フィルタ40より出力
される低周波数成分r(i,j)をアドレスにして補正
係数g(i,j)を出力する。かくするにつきルックア
ップテーブル41は、次式により示す補正係数LUT
(i)をi番目のアドレスに格納していることになる。
【0069】
【数10】
【0070】図10に示す構成によれば、事前に画素値
を量子化して処理するようにしても、第1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。またルックアップテ
ーブルにより補正係数を生成することにより、その分全
体の処理を簡略化することができ、またこのとき事前に
量子化することにより領域判定フィルタの構成を簡略化
することができ、さらにはルックアップテーブルを小型
化することができる。
【0071】(4)第4の実施の形態 図11は、本発明の第4の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。この階調補正回路48は、図10について上述し
た階調補正回路38に代えて適用され、この階調補正回
路38のルックアップテーブル41に代えてルックアッ
プテーブル51及び補間回路52が配置される。
【0072】ここでルックアップテーブル51は、領域
判定フィルタ40の出力値r(i,j)が取り得るレベ
ル数よりも少ないアドレスを有し、出力値r(i,j)
の所定下位ビットを省略したアクセスにより、次式によ
り表される2つのアドレスaddr0(i,j)、ad
dr1(i,j)と補正係数g0(i,j)、g1
(i,j)とを出力する。なおここでルックアップテー
ブル51は、2つのアドレスaddr0(i,j)につ
いては、領域判定フィルタ40の出力値r(i,j)の
下位ビットを省略して出力することにより、またアドレ
スaddr1(i,j)については、このアドレスad
dr0(i,j)の最下位に論理1のビットを付加する
ことにより、これらのアドレスaddr0(i,j)、
addr1(i,j)を生成して出力する。なおここで
Rmaxは、領域判定フィルタ40の出力値x(i,
j)が取り得る最大値、R′maxはルックアップテー
ブル51のアドレスの取り得る最大値である。
【0073】
【数11】
【0074】補間回路52は、ルックアップテーブル5
1から入力されるアドレスaddr0(i,j)、ad
dr1(i,j)、補正係数g0(i,j)、g1
(i,j)を用いて次式による補間演算処理を実行し、
その補間結果を補正係数g(i,j)として出力する。
【0075】
【数12】
【0076】図11に示す構成によれば、補間演算処理
して補正係数を生成することにより、小規模のルックア
ップテーブルを用いて滑らかに値の変化する補正係数を
生成することができ、その分精度良く階調を補正するこ
とができる。
【0077】(5)第5の実施の形態 図12は、本発明の第5の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。この階調補正回路58は、図1について上述した
階調補正回路8に代えて適用される。
【0078】この階調補正回路58において、領域判定
フィルタ60は、異なる解像度により画像データの属す
る領域を判定してなる判定結果r0(i,j)、r1
(i,j)、r2(i,j)、……、rN−1(i,
j)を出力するローパスフィルタ部60Aと、これら異
なる解像度による判定結果r0(i,j)、r1(i,
j)、r2(i,j)、……、rN−1(i,j)に基
づいて、1の合成信号である判定結果r(i,j)を生
成する信号合成部60Bとにより構成される。
【0079】ローパスフィルタ部60Aは、それぞれ通
過帯域幅の異なるローパスフィルタ(LPF)F0、F
1、F2、……、FN−1により構成され、各ローパス
フィルタ(LPF)F0、F1、F2、……、FN−1
に撮像結果VTから生成した輝度信号Yの画素値x
(i,j)を入力し、対応する低周波数成分を判定結果
r0(i,j)、r1(i,j)、r2(i,j)、…
…、rN−1(i,j)として出力する。
【0080】信号合成部60Bは、それぞれ乗算回路M
0、M1、M2、……、MN−1において、判定結果r
0(i,j)、r1(i,j)、r2(i,j)、…
…、rN−1(i,j)を重み付けした後、加算回路6
3で加算し、これにより1の合成信号である判定結果r
(i,j)を生成して出力する。なおこのとき、乗算回
路M0、M1、M2、……、MN−1における各重み付
け係数w0、w1、w2、……、wN−1は、次式の関
係式を満足するように事前に設定される。
【0081】
【数13】
【0082】これによりこの実施の形態においては、重
み付け係数w0、w1、w2、……、wN−1の設定に
より撮像結果VTにおける輪郭が異常に強調されないよ
うになされている。
【0083】すなわち図13に示すように、画素値x
(i,j)が急激に変化している場合(図13
(A))、低周波数成分r(i,j)においては、この
急激な画素値の変化を緩和したように信号レベルが変化
する。この低周波数成分r(i,j)の信号レベルが図
4について上述した変極点より高レベル側に偏っている
場合にあって、第1の実施の形態のように単に1のロー
パスフィルタの出力信号により補正係数g(i,j)を
生成したのでは、画素値x(i,j)が急激に変化する
直前においては余分な利得により画素値が増幅され、画
素値x(i,j)が急激に変化した直後においては少な
い利得により画素値が増幅され、これにより異常に輪郭
が強調された出力値y(i,j)(図13(B))が得
られる。
【0084】この場合、このような輪郭については、ほ
ぼ一様な利得により画素値を補正して異常な輪郭の強調
を低減することができる。
【0085】これによりこの実施の形態においては、複
数系統の低周波数成分より補正係数を生成することによ
り、異常な輪郭の強調を有効に回避して第1の実施の形
態と同様の効果を得ることができるようになされてい
る。
【0086】図12に示す構成によれば、複数系統の低
周波数成分より補正係数を生成することにより、異常な
輪郭の強調を有効に回避して第1の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。
【0087】(6)第6の実施の形態 図14は、本発明の第6の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。この階調補正回路68は、図1について上述した
階調補正回路8に代えて適用される。
【0088】この階調補正回路68において、領域判定
フィルタ70は、異なる解像度により画像データの属す
る領域を判定してなる判定結果r0(i,j)、r1
(i,j)、r2(i,j)、……、rN−1(i,
j)を出力する。すなわち領域判定フィルタ70は、そ
れぞれ通過帯域幅の異なるローパスフィルタ(LPF)
F0、F1、F2、……、FN−1により構成され、各
ローパスフィルタ(LPF)F0、F1、F2、……、
FN−1に画素値x(i,j)を入力し、対応する低周
波数成分を判定結果r0(i,j)、r1(i,j)、
r2(i,j)、……、rN−1(i,j)として出力
する。
【0089】係数算出回路71は、判定結果r0(i,
j)、r1(i,j)、r2(i,j)、……、rN−
1(i,j)より対応する補正係数g0(i,j)、g
1(i,j)、g2(i,j)、……、gN−1(i,
j)を生成する係数生成部71Aと、これらの補正係数
g0(i,j)、g1(i,j)、g2(i,j)、…
…、gN−1(i,j)を合成して1の補正係数g
(i,j)を生成する係数合成部71Bとにより構成さ
れる。
【0090】このうち係数生成部71Aは、それぞれ所
定の係数算出関数Gk(k=0、1、2、……、N−
1)に基づいて、判定結果r0(i,j)、r1(i,
j)、r2(i,j)、……、rN−1(i,j)より
対応する補正係数g0(i,j)、g1(i,j)、g
2(i,j)、……、gN−1(i,j)を生成する係
数算出部L0、L1、L2、……LN−1により構成さ
れる。
【0091】これに対して係数合成部71Bは、それぞ
れ乗算回路M0、M1、M2、……、MN−1により補
正係数g0(i,j)、g1(i,j)、g2(i,
j)、……、gN−1(i,j)を重み付けした後、加
算回路73で加算し、これにより1の補正係数g(i,
j)を生成して出力する。なおこのとき、乗算回路M
0、M1、M2、……、MN−1における各重み付け係
数w0、w1、w2、……、wN−1は、上述した(1
3)式の関係式を満足するように事前に設定される。
【0092】図14に示す構成によれば、複数系統の低
周波数成分よりそれぞれ補正係数を生成した後、1の補
正係数を生成するようにしても、第5の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0093】(7)第7の実施の形態 図15は、本発明の第7の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。この階調補正回路78は、図1について上述した
階調補正回路8に代えて適用される。なおこの階調補正
回路78において、上述した階調補正回路8等と同一の
構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省
略する。
【0094】この階調補正回路78においては、領域判
定フィルタ70と係数算出回路11との間に時間平滑化
回路82が配置される。ここで時間平滑化回路82は、
判定結果r0(i,j)、r1(i,j)、r2(i,
j)、……、rN−1(i,j)をそれぞれ時間平滑す
る時間平滑部82Aと、時間平滑部82Aで平滑化され
た判定結果を合成して1の判定結果r(i,j)を生成
する合成部82Bとにより構成される。
【0095】このうち時間平滑部82Aは、それぞれが
図5について上述した時間平滑化回路12と同一に構成
される平滑部FT0、FT1、FT2、……、FTN−
1により構成され、各平滑部FT0、FT1、FT2、
……、FTN−1でそれぞれ対応する判定結果r0
(i,j)、r1(i,j)、r2(i,j)、……、
rN−1(i,j)を平滑化する。
【0096】これに対して合成部82Bは、それぞれ乗
算回路M0、M1、M2、……、MN−1において、各
平滑部FT0、FT1、FT2、……、FTN−1で時
間平滑化された判定結果r0(i,j)、r1(i,
j)、r2(i,j)、……、rN−1(i,j)を重
み付けした後、加算回路83で加算し、これにより1の
判定結果r(i,j)を生成して出力する。なおこのと
き、乗算回路M0、M1、M2、……、MN−1におけ
る各重み付け係数w0、w1、w2、……、wN−1
は、上述した(13)式の関係式を満足するように事前
に設定される。
【0097】図15に示す構成によれば、判定結果の平
滑化により補正係数を平滑化しても、上述した第5の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0098】(8)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、何れも基本的には図
4について上述した特性により補正係数を生成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の入出
力特性により補正係数を生成しても良く、例えば図16
に示すような、入力レベルの増大に伴い、途中で出力レ
ベルが低減するような入出力特性によるレベル変換関数
を用いるようにしても良い。
【0099】すなわち従来の手法においては、このよう
な関数を用いた場合、この関数が単調増加の関数では無
いことにより、処理結果である画像において疑似輪郭が
発生する場合がある。ところが上述した実施の形態のよ
うにローパスフィルタにより領域に分割して処理する場
合には、ローパスフィルタの通過帯域に応じた大きさの
一定領域内では画素値の大小関係が逆転するような画素
値の大きな変化を防止することができる。これにより疑
似輪郭の発生を有効に回避することができる。
【0100】また上述の実施の形態においては、レベル
変換関数Tを用いて(5)式の演算処理により係数算出
関数Gを生成する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、レベル変換関数Tを用いないで任意に係数算
出関数Gを設定するようにしてもよい。
【0101】また上述の実施の形態においては、階調補
正回路により階調を補正した後、続く信号処理回路によ
りダイナミックレンジを抑圧する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、レベル変換関数T、これに
対応する係数算出関数Gの設定によりこれらの処理を纏
めて実行することもできる。
【0102】すなわちダイナミックレンジの抑圧の処理
においては、入力される画素値のビット数より出力され
る画素値のビット数が小さいことが求められることによ
り、レベル変換関数Tにおいて、出力レベルの最大値を
出力画像に許容される最大値に設定し、これを用いて係
数算出関数Gを生成することにより、これらの処理を纏
めて実行することができる。
【0103】またレベル変換関数Tを用いず、任意に係
数算出関数Gを設定する場合には、次式を満足するよう
に、係数算出関数Gを設定すればよい。なおここで、j
は入力画素レベルを、Lmaxは入力画素レベルの最大
値を、L0maxは出力画素レベルの最大値を表わす。
【0104】
【数14】
【0105】また上述の実施の形態においては、第2の
実施の形態において、対応する画素値間の差分値に応じ
て時定数Pを変化させる場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えばこの差分値の絶対値を1画面分
累積し、この累積値に応じて時定数Pを1画面単位で変
化させるようにしてもよい。
【0106】また上述の実施の形態においては、第2の
実施の形態において、時間平滑化回路における時定数P
を入力画像に応じて変化させる場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、第3の実施の形態以降の各実施
の形態に適用するようにしてもよい。
【0107】また上述の実施の形態においては、第3及
び第4の実施の形態において量子化回路、ルックアップ
テーブル、さらには補間回路を使用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれら量
子化回路、ルックアップテーブル、補間回路の全て、又
は何れかを第3及び第4の実施の形態以外に適用するこ
ともできる。
【0108】またこれとは逆に第3及び第4の実施の形
態においては、必要に応じて量子化回路を省略してもよ
い。
【0109】また上述の実施の形態においては、色信号
より輝度信号を生成し、この輝度信号を基準にして色信
号の階調を補正する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば図17に示すような色フィルタの設
定により単板式の固体撮像素子より出力される輝度信号
に振幅変調された色信号が重畳されてなる撮像結果を処
理する場合(図18)、輝度信号と色差信号によるビデ
オ信号を処理する場合、さらには輝度信号にクロマ信号
が重畳されてなる合成ビデオ信号を処理する場合等に広
く適用することができる。
【0110】なお例えば輝度信号に振幅変調された色信
号が重畳されてなる撮像結果を処理する場合には、補正
係数の解像度を色信号の変調周波数よりも低く設定する
ことにより、色のノイズを有効に回避して階調を補正す
ることができる。
【0111】また輝度信号と色差信号によるビデオ信号
を処理する場合には、輝度信号に基づいて補正係数を算
出し、この補正係数により輝度信号及び色差信号の階調
を補正することにより、この種のビデオ信号の階調を補
正することができる。
【0112】また上述の実施の形態においては、ローパ
スフィルタにより入力画像の属する領域を判定し、ロー
パスフィルタより出力される低周波数成分を判定結果と
して使用する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば処理対象の画像において、任意に選択した
画素と、この画素を取り巻く近傍画素との類似性を特徴
量として把握してこの画素より順次領域を拡大して処理
対象画像を領域分割すると共に、その特徴量を判定結果
として出力する場合等、種々の特徴量により、また処理
対象画像を種々の処理方法により画像データの属する領
域を判定する場合に広く適用することができる。
【0113】また上述の実施の形態においては、本発明
をテレビジョンカメラに適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、テレビジョン受像機、ビデ
オテープレコーダー、プリンタ等の種々の画像処理装置
に広く適用することができる。
【0114】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、例えば画
素値の低周波数成分を基準にして画像データの属する領
域を判定して補正係数を生成し、この補正係数をフレー
ム間で平滑化して画像データの画素値を補正することに
より、動画においても部分的なコントラストの劣化を有
効に回避して階調を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るテレビジョン
カメラを示すブロック図である。
【図2】図1のテレビジョンカメラにおける撮像結果の
処理の説明に供する特性曲線図である。
【図3】図1のテレビジョンカメラにおける画素値の配
列を示す略線図である。
【図4】コントラスト補正係数g(i,j)の説明に供
する特性曲線図である。
【図5】図1の階調補正回路における時間平滑化回路を
示すブロック図である。
【図6】図1のテレビジョンカメラにおける階調補正回
路の処理の説明に供する信号波形図である。
【図7】図6の場合とは異なる入力レベルにおける階調
補正回路の処理の説明に供する信号波形図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るテレビジョン
カメラに適用される階調補正回路を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の階調補正回路における時間平滑化回路を
示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。
【図13】図12の階調補正回路の動作の説明に供する
信号波形図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。
【図15】本発明の第7の実施の形態に係るテレビジョ
ンカメラに適用される階調補正回路を示すブロック図で
ある。
【図16】他の実施の形態に係る階調補正回路に適用さ
れるレベル変換関数の説明に供する特性曲線図である。
【図17】色フィルタの説明に供する平面図である。
【図18】図17の色フィルタを使用した場合の撮像結
果を示す信号波形図である。
【図19】従来のダイナミックレンジの抑圧処理に適用
されるレベル変換関数の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図20】図19とは異なる他の例によるダイナミック
レンジの抑圧処理に適用されるレベル変換関数の説明に
供する特性曲線図である。
【図21】ヒストグラムイコライゼーションの処理の説
明に供する特性曲線図である。
【符号の説明】
1……テレビジョンカメラ、8、28、38、48、5
8、68、78……階調補正回路、10、40、50、
60、70……領域判定フィルタ、11、71……係数
算出回路、12、32、82……時間平滑化回路、12
A、13、M0〜MN−1……乗算回路、12B、12
C、32B、73、83……加算回路、12D、32A
……メモリ、32……時定数算出回路、39……量子化
回路、41、51……ルックアップテーブル、52……
補間回路、F0〜FN−1……ローパスフィルタ、L0
〜LN−1……係数算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−13854(JP,A) 特開 昭62−226772(JP,A) 特開 平8−65543(JP,A) 特開 平7−170428(JP,A) 特開 平4−334171(JP,A) 特開 平3−158077(JP,A) 特開 平10−248024(JP,A) 特開 平6−311392(JP,A) 特開 平6−289828(JP,A) 特開 昭63−59273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/14 - 5/217

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データの階調を補正する画像処理装置
    において、 前記画像データの属する領域を判定して判定結果を出力
    する領域判定手段と、 前記判定結果に従って、前記画像データの画素値を補正
    する補正係数を出力する係数算出手段と、 連続するフレームの対応する前記画像データ間におい
    て、対応する前記補正係数を平滑化する平滑化手段と、 前記補正係数に従って前記画像データの画素値を補正す
    る補正手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像データの階調を補正する画像処理方法
    において、 前記画像データの属する領域を判定して判定結果を出力
    する領域判定処理と、 前記判定結果に基づいて、前記画像データの画素値を補
    正する補正係数を出力する係数算出処理と、 連続するフレームの対応する前記画像データ間におい
    て、対応する前記補正係数を平滑化する平滑化処理と、 前記補正係数に従って前記画像データの画素値を補正す
    る補正処理とからなることを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記領域判定処理は、 前記画像データの近傍所定範囲の特徴を示す特徴量を検
    出し、前記特徴量を前記判定結果として出力し、 前記係数算出処理は、 前記特徴量に従って前記補正係数を出力することを特徴
    とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記領域判定処理は、 前記画像データの低周波数成分を抽出し、 前記係数算出処理は、 前記低周波数成分に応じて前記補正係数を生成すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記領域判定処理は、 前記画像データを量子化する量子化処理と、 前記量子化処理により量子化された画像データより低周
    波数成分を抽出する処理とであり、 前記係数算出処理は、 前記低周波数成分に応じて前記補正係数を生成すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記領域判定処理は、 前記画像データの低周波数成分を異なる帯域により複数
    抽出する低周波数成分の抽出処理と、 前記複数の低周波数成分に基づいて、1の合成信号を生
    成する信号合成処理とであり、 前記係数算出処理は、 前記合成信号に基づいて前記補正係数を生成することを
    特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記領域判定処理は、 前記画像データの低周波数成分を異なる帯域により複数
    抽出し、 前記係数算出処理は、 前記複数の低周波数成分より、それぞれ補正用の係数を
    生成する部分係数算出処理と、 前記補正用の係数に基づいて、前記補正係数を生成する
    係数合成処理とであることを特徴とする請求項2に記載
    の画像処理方法。
  8. 【請求項8】前記補正処理は、 前記補正係数を前記画像データの画素値に乗算して前記
    画像データの画素値を補正することを特徴とする請求項
    2に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記平滑化処理は、 前記領域判定処理の処理結果を平滑化することにより、
    前記補正係数を平滑化することを特徴とする請求項2に
    記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】前記平滑化処理は、 事前に設定された時定数により入力データを再帰的にフ
    ィルタリング処理することにより、前記補正係数を平滑
    化することを特徴とする請求項2に記載の画像処理方
    法。
  11. 【請求項11】前記平滑化処理は、 所定の時定数により入力データを再帰的にフィルタリン
    グ処理することにより、前記補正係数を平滑化し、 前記時定数を前記画像データに応じて切り換えることを
    特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】入力される画像データのビット数に比し
    て、前記補正処理より得られる画像データのビット数が
    低減されてなることを特徴とする請求項2に記載の画像
    処理方法。
  13. 【請求項13】前記画像データは、 振幅変調された色信号が輝度信号に順次重畳されてなる
    信号を所定周波数によりサンプリングしたデータである
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】前記画像データは、 色信号を所定周波数によりサンプリングしたデータであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】前記画像データは、 輝度信号及び色差信号を所定周波数によりサンプリング
    したデータであることを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理方法。
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