JP2973899B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、デジタル
コピー装置、デジタル画像記憶装置等に用いて好適な画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低階調画像(N値画像)を高階調
画像(M値画像、N<M)に変換する多値化装置が知ら
れており、その一例として、2値画像を多値化するもの
がある。
【0003】ところで、N値画像を変倍(解像度変換)
する際には、一旦多値化を行うが、この場合にも多値化
装置が用いられる。なお、多値化装置の他の用途とし
て、FAXの様な2値画像を高画質に多値化して出力す
る場合や、2値データで圧縮・蓄積し、出力時に復元多
値化する場合などがある。
【0004】ここで、多値化技術は多く開発されている
が、それらは概ね以下の4つに分類できる。 (1)単純な平滑化処理を用いて多値化する方式(特開
昭63−013579、特開 平5−160996な
ど)。 (2)組織的ディザ法によって2値化された画像におい
て、2値化時に使用したディザマトリックスを用いて元
の中間調画像(多値画像)を推定する方式(特開昭61
−288567など)。 (3)一定領域内の明るさ(黒画素数)を検出し、これ
に応じて多値化フルタサイズを適応的に切り替える方式
(特開平2−76370など)。 (4)エッジ強度・方向を検出し、これに応じて多値化
フィルタのサイズや形状・係数を適応的に切り替える方
式(特開平5−143726、特開平5−344340
など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した技術において
は、低階調の入力画像に対して特定画素(処理対象画
素)を含む所定の大きさの領域を設定し、この領域中の
画素値から高階調の画像を推定している。しかしなが
ら、従来の技術においては、入力画像の解像度に拘わら
ず同じ多値化装置を使用しているため、不適切な多値化
が行われることがあった。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、入力画像の解像度に応じた多値化を行うこと
ができる画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る画像処理
装置は、処理対象となる N値(N≧2)画像をM値(M
>N)画像に変換する変換手段と、前記N値画像の解像
度を認識する認識手段と、画像の変倍処理を行う変倍手
段と、前記認識手段によって認識された解像度が所定値
以下の場合には、前記N値画像を前記変倍手段によって
変倍させ、前記認識手段によって認識された解像度が所
定値を超える場合には、前記変換手段が出力するM値画
像を前記変倍手段によって変倍させる変倍制御手段とを
具備することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る画像処理装置は、処理対象
となるN値(N≧2)画像をM値(M>N)画像に変換
する複数の変換手段と、前記N値画像の解像度を認識す
る認識手段と、前記認識手段によって認識された解像度
に応じて、前記各変換手段のいずれかを選択する選択手
段とを有し、前記各変換手段は、処理対象画素を中心と
する所定のエリア内の画素を参照して変換処理を行い、
かつ、前記エリアの大きさが前記各変換手段によって異
なり、さらに、前記選択手段は、前記認識手段によって
認識されたN値画像の解像度が低いほど前記エリアの小
さい変換手段を選択することを特徴とする。
【0010】請求項3に係る画像処理装置は、処理対象
となるN値(N≧2)画像をM値(M>N)画像に変換
する複数の変換手段と、前記N値画像の解像度を認識す
る認識手段と、前記認識手段によって認識された解像度
に応じて、前記各変換手段のいずれかを選択する選択手
段と、画像の変倍処理を行う変倍手段と、前記認識手段
によって認識された解像度が所定値以下の場合には、前
記N値画像を前記変倍手段によって変倍させ、前記認識
手段によって認識された解像度が所定値を超える場合に
は、前記選択手段によって選択された変換手段が出力す
るM値画像を前記変倍手段によって変倍させる変倍制御
手段とを有し、前記各変換手段は、処理対象画素を中心
とする所定のエリア内の画素を参照して変換処理を行
い、かつ、前記エリアの大きさが前記各変換手段によっ
て異なり、前記選択手段は、前記認識手段によって認識
されたN値画像の解像度が低いほど前記エリアの小さい
変換手段を選択することを特徴とする。
【0011】請求項4に係る画像処理装置は、請求項1
3のいずれか1の請求項に記載の画像処理装置におい
て、前記処理対象となるN値画像は、ファクシミリ装置
から転送される画像であり、前記認識手段は前記ファク
シミリ装置から転送される転送モードを示す信号から解
像度を認識することを特徴とする。
【0012】請求項5に係る画像処理装置は、請求項1
3のいずれか1の請求項に記載の画像処理装置におい
て、ファクシミリ装置から転送される圧縮処理された画
像を伸長するデータ伸長手段を有し、このデータ伸長手
段の出力を前記処理対象となるN値画像として用いるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
A:実施形態における構成 (1)全体構成 以下本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明す
る。図1は、この発明の一実施形態であるファクシミリ
装置の構成を示すブロック図である。図において、20
2は電話回線に接続されているモデムであり、ファクシ
ミリデータを受信し、データ記憶部203へ受信データ
を転送する。データ記憶部203におけるデータ記憶デ
バイスとしては、半導体メモリや磁気ディスク等が一般
に用いられる。データ記憶部203で記憶されたデータ
は、データ伸長部204に転送され、データ伸長部20
4では、ファクシミリデータ転送のために圧縮されてい
た受信データの伸長を行う。次に、高階調化変換部20
5ではデータ伸長された受信ファクシミリデータ(一般
にファクシミリでは、2値化データを転送している)を
多値データへ変換する。なお、多値化の具体的方法につ
いては、後に詳述する。
【0014】解像度変換部206では、多値化された受
信データを印字部207に適合した解像度に変換する。
ところで、G3ファクシミリの標準モードは8dot/mm×
3.85dot/mmであり、レーザープリンタ等では400
dpi(1インチ当たり400画素)〜600dpi(1イン
チ当たり600画素)程度の解像度が一般的になってお
り、将来は更にプリンタ部の高解像度化が予想されるの
で、解像度変換としては高密度化の場合が多い。解像度
変換方式は、本発明の本旨ではないので詳しい説明は省
略するが、受信データを多値化しているため、3次元畳
み込み内挿法、バイリニア法等の一般に広く知られてい
る解像度変換方法を使用することが可能である。印字用
の解像度に変換された多値受信データは、印字部207
において用紙に印字される。
【0015】ここで、図3を参照して印字部207にレ
ーザープリンタを用いた場合の多値印字方法を説明す
る。図3において、印字用の解像度に変換された多値受
信データDは、D/Aコンバータ301でアナログ化
データDへ変換される。また、三角波発生装置302
からは、アナログ参照波Dが出力され、コンバータ3
03により、アナログ化データDとアナログ参照波D
とが比較され、レーザー制御信号Dが作成される。
【0016】ここで、上述した各データの変化の一例を
図4に示す。この図から判るように、アナログ参照波D
よりアナログ化データDの値の方が大きいときには
レーザーがONされ、アナログ参照波Dよりアナログ
化データDの値の方が小さいときにはレーザーがOF
Fされる。このように制御されたレーザー信号は、図示
されない感光体へ照射され、レーザーがONの場所にト
ナーが付着し、そして、感光体上に付着したトナーが用
紙上に転写された後、定着され出力される。
【0017】以上説明したモデム202、データ記憶部
203、データ伸長部204、高階調化変換部205、
解像度変換部206及び印字部207は、それぞれ制御
部201に接続され、各ブロック間のデータ転送のタイ
ミング制御等が行われる。
【0018】また、ファクシミリにおいては、標準モー
ド、高画質モード、超高画質モード等の解像度が異なる
転送モードが存在し、これらの転送モードを示す信号が
ファクシミリ画像データの送受信の前に、送信側から受
信側へ送られてくる。そして、制御部201では転送モ
ード信号から受信データの解像度を検知するようにして
おり、その解像度に応じて、高階調化部205の高階調
化方式を切り替えたり、解像度変換部206の変換倍率
の設定を行う。この解像度の検知を行う制御部201の
機能が特許請求の範囲における「認識手段」に相当す
る。
【0019】画像を高階調化する方式では、殆どの場
合、変換対象画素の周囲の一定領域の複数の画素値から
変換対象画素の高階調変換後の値を推定している。本発
明においては、この一定領域の大きさを入力画像の解像
度に応じて切り替えるようにしている。
【0020】すなわち、高階調化変換部205において
は、図2に示すように、17×17の領域を用いて多値
化(なお、ファクシミリの場合は二値データを多値化す
ることが高階調化となる)する多値化処理回路947
と、11×11の領域を用いて多値化する多値化処理回
路946とを設け、受信データが標準モード(8dot/mm
×3.85dot/mm)の場合には11×11の領域で多値
化を行い、また、受信データが高画質モード(8dot/mm
×7.7dot/mm)の場合には17×17の領域で多値化
を行う。そして、解像度に応じた信号をセレクタ945
で選択して出力する。ここで、多値化処理回路946お
よび947は、特許請求の範囲における「複数の変換手
段」に相当し、セレクタ945は、特許請求の範囲にお
ける「選択手段」に相当する。また、図2に示す構成
は、請求項2に係る発明の典型例である。
【0021】なお、高解像度モードのときだけ多値化変
換し、標準モードの場合は多値化しないように切り替え
ることもできる。すなわち、標準モードの場合は、図2
に破線で示す経路をセレクタ945が選択し、入力2値
データをそのまま解像度変換部206へ出力する。この
実施の形態は、特許請求の範囲の請求項1に対応するも
のである。また、高解像度化のための領域の大きさは、
解像度が低い程、領域を小さくすることが好ましく、あ
るいは一定解像度以下では高階調化を行わないのが望ま
しい。したがって、多値化回路を複数設けるとともに、
それらの多値化領域を適宜異ならせ、解像度が低いほど
小さな多値化領域となるように多値化回路を選択し、さ
らに、解像度が所定値以下の場合には図2に破線で示す
経路を選択して多値化(高階調化)を行わないようにし
てもよい。この実施の形態は、特許請求の範囲の請求項
3に対応するものである。図1における解像度変換部
は、請求項1や請求項3における「変倍手段」に対応し
ている。
【0022】(2)多値化回路946の構成 次に、多値化回路946における多値化の例を説明す
る。ここでは、N値:M値(M>N)の変換出力の一例
として、N=2、M=256の場合を述べる。
【0023】図5は、多値化処理回路947の構成を示
すブロック図であり、前述したように、17×17の領
域を用いて多値化を行う。さて、図5において入力され
た2値画像データは、注目画素を中心とする17×17
画素分、画像メモリ回路1に記憶される。そして、同図
に示す第1多値化回路2、第2多値化回路3、第3多値
化回路4、第4多値化回路5、第5多値化回路6の各々
で画像メモリ回路1に格納された画像データに対する多
値化演算が行われる。各多値化回路は、演算方法がそれ
ぞれ異なっており、後段の多値変換値選択回路11でこ
れらの中から最適な値が選択されるよう構成されてい
る。各多値化回路は、次のように異なる特性を持つ画像
を対象に多値化演算を行う回路である。 第1多値化回路2:高周波エッジ部 第2多値化回路3:低周波エッジ部 第3多値化回路4:中間濃度部、ハイライト部でかつエ
ッジ部 第4多値化回路5:ハイライト部でかつ非エッジ部 第5多値化回路6:非常に明るい極ハイライト部でかつ
非エッジ部 ここで、高周波エッジとは濃度変化が急峻な部分をい
い、低周波エッジとは濃度変化がなだらかな部分をい
う。一般に、前者は比較的小さな領域で検出され、後者
は比較的大きな領域で検出される。以下に、各多値化回
路について説明する。
【0024】a:第1多値化回路2 第1多値化回路2は、高周波エッジに対する多値化処理
を行う回路であり、図6に示すように構成される。ま
ず、画像メモリ回路1から出力される画像データSは、
第1領域パタン設定回路901〜第9領域パタン設定回
路909へ入力される。
【0025】第1領域パタン設定回路901には、図7
(a)に示すフィルタパタンが記憶されている。そし
て、図6に示す演算回路910においては、フィルタパ
タンの領域に存在する画素の分散値を算出する。この結
果得られた分散値σ1は、階調変換回路919に入力さ
れる。以下同様に、第2領域パタン設定回路902〜第
9領域パタン設定回路909には、各々図7(b)〜
(i)に示すフィルタパタンが記憶されており、それぞ
れ後段の演算回路911〜918において、各領域パタ
ン内分散値σ1〜σ9を算出する。このようにして得られ
た各分散値は、階調変換回路919に入力される。階調
変換回路919では、入力された各分散値σ1〜σ9のう
ち最大となるものを求め、これに対応する領域パタン内
に存在する画素の濃度平均値を算出し、多値変換値Sc1
を出力する。
【0026】このように、処理対象画素を中心にした異
なる方向の領域が領域パタンとして設定され、これらの
領域パタン内の分散値が算出される。そして、分散値が
最大となる領域の平均濃度が多値変換値Sc1として出力
される。この場合、分散値が最大となる領域パタンは、
画素のばらつきが大きい領域パタンであり、エッジのな
い部分に対応する。そこで、このような領域について、
各画素の濃度の平均値を算出すれば、注目画素がエッジ
である場合には、当該エッジがぼけない状態で多値化さ
れる。したがって、文字や線画のような急峻なエッジ
(高周波エッジ)を多値化するのに適している。
【0027】b:第2多値化回路3 第2多値化回路3は、疑似中間調部に良く現れる低周波
エッジ成分を多値変換出力する回路であり、図8に示す
ように構成される。なお、基本的には、第1多値化回路
と同様の動作を行う回路である。
【0028】先ず、画像メモリ回路1からの画像データ
Sが、第1領域パタン設定回路920〜第8領域パタン
設定回路927へ入力される。第1領域パタン設定回路
920〜第8領域パタン設定回路927には、図9に示
す領域パタンフィルタ(a)〜(h)がそれぞれ記憶さ
れており、後段の演算回路928〜935においては、
設定された各領域パタンに対する分散値σ11〜σ18を算
出する。これらの分散値σ11〜σ19は、図8に示す階調
変換回路936へ入力される。階調変換回路936で
は、入力された各分散値σ11〜σ18のうち、最大となる
値を求め、これに対応する領域パタンを検索する。そし
て、検索された領域パタンの非領域部分、すなわち、図
9に示すB領域(ハッチングしていない部分;分散値の
算出対象とならない領域)に存在する画素を用いて濃度
平均値を算出し、その結果を多値変換値Sc2として出力
する。以上のように、この回路においては、低周波エッ
ジを多値化するために、誤差が多くなると認められる分
散値最大の領域の画素を破棄し、B領域(A領域に比し
て広い領域)の画素について演算を行っている。これ
は、誤差要因を除去するとともに、より広い領域の画素
について演算することにより、濃度変化が穏やかな低周
波エッジをより正確に多値化するためである。
【0029】なお、この実施形態においては、分散値が
最大となる領域パタンの画素を除外したが、分散値が大
きい順に幾つかの領域を選択し、これらの領域の画素を
除去するように構成してもよい。
【0030】c:第3〜第5多値化回路 次に第3多値化回路4、第4多値化回路5、第5多値化
回路6について説明する。まず、第3多値化回路は、中
間濃度部およびハイライトエッジ部に対する多値化処理
を行う回路である。また、第4多値化回路5は、ハイラ
イト非エッジ部に対する多値化を行い、第5多値化回路
6は極ハイライト非エッジ部を多値化する回路である。
各多値化回路とも、フィルタ演算を行う回路であるが、
用いるフィルタは各々異なっている。
【0031】第3多値化回路のフィルタ演算回路937
には、図10に示すような5×5マトリックスのフィル
タが記憶されており、これを用いて演算し、得られた多
値化変換値をSc3として出力する。この場合の演算は、
マトリックスの各値と、これに対応する位置にある入力
画素の値を乗算し、その乗算結果の代数和を求める演算
となる。
【0032】また、上記と同様にして、第4多値回路フ
ィルタ演算回路938では、9×9の領域で単純な平滑
化を行い、得られた多値変換値をSc4として出力する。
同様に、第5多値化回路のフィルタ演算回路939で
は、17×17の領域で単純平滑化処理を行い、得られ
た多値変換値をSc5として出力する。ここで、図11、
図12、および図13に、各々第3多値化回路4、第4
多値化回路5および第5多値化回路6の構成示す。以上
の処理によって得られた信号値Sc1〜Sc5が多値変換値
選択回路11に入力される。
【0033】d:エッジ検出回路8 次にエッジ検出回路8について説明する。エッジ検出回
路8では、画像メモリ回路1に格納された画像データに
対するエッジ検出処理を行う。エッジ検出回路8は、図
14に示すように、第1エッジ検出回路501と第2エ
ッジ検出回路502とから構成される。第1エッジ検出
回路501は、画像の高周波エッジ成分を検出し、第2
エッジ検出回路502は、画像の低周波エッジ成分を検
出する。また、第1エッジ検出回路501および第2エ
ッジ検出回路502は、図15のように構成される。
【0034】始めに、第1エッジ検出回路501につい
て説明する。図示のように、第1エッジ検出回路501
は、第1領域パタン設定回路601〜第8領域パタン設
定回路608、演算回路609〜616および高周波エ
ッジ検出回路617から構成される。この場合、第1領
域パタン設定回路601〜第8領域パタン設定回路60
8には、図16に示す8つの領域パタンが記憶されてお
り、次段である演算回路609〜616においては、対
応する領域パタン中に含まれる黒画素数N1〜N8を各々
算出する。次に、高周波エッジ検出回路617において
は、各演算回路609〜616で計測された黒画素数N
1〜N8の中から最大値と最小値を求め、これらの差分値
と予め設定したしきい値Tg1とを比較することで、高周
波エッジ判定が行われる。すなわち、差分値がしきい値
Tg1以上なら、濃度変化が急峻であると認識されるの
で、処理画素は高周波エッジと判定され、信号値S1=
1が出力される。一方、該差分値がしきい値Tg1未満な
ら非高周波エッジ部と判定され、信号値S1=0が出力
される。
【0035】次に、第2エッジ検出回路502について
説明する。第2エッジ検出回路502は第1エッジ検出
回路501と同様の構成であるが、画像の低周波エッジ
を検出する点が異なる。第1領域パタン設定回路621
〜第8設定回路628に記憶される領域パタンは図17
に示すものであり、参照する領域が第1エッジ検出回路
の場合とは異なっている。そして、次段である演算回路
629〜636では、対応する領域パタン中の黒画素数
N11〜N18を算出する。低周波エッジ検出回路637で
は、これら各演算回路629〜636で計測された黒画
素数N11〜N18の中から最大値と最小値を求め、これら
の差分値を基準に、第1エッジ検出回路501と同様の
判定演算を行う。すなわち、差分値が予め設定したしき
い値Tg2以上であれば、処理画素は低周波エッジと判定
し、信号値S2=1を出力する。一方、該差分値がしき
い値Tg2未満なら非低周波エッジと判定し、信号値S2
=0を出力する。そして、各エッジ検出回路で得られた
信号値S1,S2は、多値変換値選択回路11へ入力され
る。
【0036】e:ハイライト検出回路 次にハイライト検出回路9について説明する。ハイライ
ト検出回路9では、画像メモリ回路11に格納された画
像データがハイライトな部分であるか否か(明るい箇所
であるか否か)の判定を行う。ハイライト検出回路9
は、図14に示すように、第1ハイライト検出回路51
1と第2ハイライト検出回路512とから構成される。
第1ハイライト検出回路511は非常に明るい極ハイラ
イト部を検出し、第2ハイライト検出回路512は第1
ハイライト検出回路511で検出するハイライトに比べ
若干暗いハイライトを検出する。
【0037】第1ハイライト検出回路511は、極ハイ
ライト判定回路71を有し(図18参照)、前段である
9×9画素内演算回路7で計算された黒画素数が予め設
定されたしきい値Th1以下であるか否かを判定する。黒
画素数がしきい値Th1以下である場合には、処理対象と
なっている画素は極ハイライト部と判定し、信号値S3
=1を出力する。一方、黒画素数がしきい値Th1より大
きい場合には、非極ハイライト部と判定し、信号値S3
=0を出力する。
【0038】第2ハイライト検出回路512もまた第1
ハイライト検出回路511と同様の動作を行う。但し、
ハイライト判定のためのしきい値Th2が異なり、Th2>
Th1である。前段の9×9画素内演算回路7で計測され
た黒画素数がしきい値Th2以下であるか否かをハイライ
ト判定回路72で判定する。しきい値Th2以下である場
合には、処理画素はハイライト部と判定し、信号値S4
=1を出力する。しきい値Th2より大きい場合には、非
ハイライト部(中間濃度部)と判定し、信号値S4=0
を出力する。各ハイライト検出回路で得られた信号値S
3,S4は、多値変換値選択回路11へ入力される。
【0039】f:ハイライトエッジ検出回路 次に、ハイライトエッジ検出回路10について説明す
る。ハイライトエッジ検出回路10では、画像メモリ回
路1に格納された画像データの注目画素周辺がハイライ
トでかつエッジであるか否かを判定する。図14に示す
ように、ハイライトエッジ検出回路10は、第1ハイラ
イトエッジ検出回路521と第2ハイライトエッジ検出
回路522とからなる。第1ハイライトエッジ検出回路
521は、画像メモリ回路1に格納された画像データの
注目画素を中心とする領域全体(17×17画素領域)
がハイライトで且つエッジであるか否かを判定し、第2
ハイライトエッジ検出回路522は、注目画素を中心と
する小領域(9×9画素領域)がハイライトで且つエッ
ジであるか否かを判定する。
【0040】ここで、第1ハイライトエッジ検出回路5
21の動作について説明する。第1ハイライトエッジ検
出回路521は、図19に示すように、第1エッジ検出
回路811〜第4エッジ検出回路814およびハイライ
トエッジ判定回路815から構成されている。まず、第
1ハイライトエッジ検出回路521の各エッジ検出回路
811〜814において、画像メモリ1に蓄えられた画
像データ(17×17画素領域)に対するフィルタ演算
を実施する。各エッジ検出回路811〜814には、図
20に示すフィルタデータがそれぞれ記憶されており、
これらを用いてフィルタ演算が行われる。後段のハイラ
イトエッジ判定回路815は、各エッジ検出回路811
〜814の出力値G1〜G4のうちから最大値を選択し、
これが予め設定したしきい値Thg1以上であるか否かを
判定する。該最大値がしきい値Thg1以上である場合に
は、処理画素はハイライトエッジ部と判定し、出力信号
値S5=1する。一方、該最大値がしきい値Thg1未満で
ある場合には、処理画素は非ハイライトエッジ部と判定
し、出力信号値S5=0とする。
【0041】次に、第2ハイライトエッジ検出回路52
2の動作について説明する。第2ハイライトエッジ検出
回路522もまた第1ハイライトエッジ検出回路521
と同様の動作を行うが、処理する領域が異なっている。
すなわち、注目画素を中心とする9×9画素領域でエッ
ジ検出処理を実施する。図19に示す第2ハイライトエ
ッジ検出回路522の各エッジ検出回路821〜824
には、図21に示すフィルタデータが記憶されており、
これらを用いてフィルタ演算処理が行われる。この演算
によって得られた出力値G11〜G14は、後段のハイライ
トエッジ判定回路825に入力され、これらの中から最
大値が選択された後、エッジ判定が行われる。すなわ
ち、該最大値が予め設定したしきい値Thg2以上である
場合には、処理対象画素はハイライトエッジ部と判定
し、出力信号値S6=1とする。一方、該最大値がしき
い値Thg2未満である場合には、処理対象画素は非ハイ
ライトエッジ部と判定し、出力信号値S6=0とする。
以上のようにして得られた各信号値S5,S6が多値変換
値選択回路11へ入力される。
【0042】g:多値変換選択回路 多値変換値選択回路11は、エッジ検出回路8からの出
力信号値S1,S2とハイライト検出回路9からの出力信
号値S3,S4、およびハイライトエッジ検出回路10か
らの出力信号S5,S6の5つの信号に基づき、第1多値
化回路2〜第5多値化回路6の出力値Sc1〜Sc2のう
ち、最適な多値交換値を選択し、これをScoutとして出
力する。選択の基準は表1に示す通りであるが、詳細は
後述する。
【0043】
【表1】 以上の処理で多値変換値Scoutが得られ、得られた多値
変換値Scoutが画像出力装置A948を介して画像出力
される。
【0044】(3)多値化回路946の構成 多値化回路946は、上述した多値化回路947と同様
に構成される。ただし、画像メモリ回路1に対応する初
段のメモリ回路のサイズは11×11画素になってい
る。同様に、多値化回路947では、ハイライト検出処
理、ハイライトエッジ検出処理、及びそれに伴う多値化
処理におけるフィルタサイズを、17×17、9×9、
5×5等にしているが、多値化回路946では、各々に
対応する各フィルタのサイズが適宜小さく設定されてい
る。
【0045】B:実施形態における動作 次に、多値化回路947における多値化処理について図
22のフローチャートを用い、具体的に説明する。ま
ず、ステップS101において、注目画素を中心とする
17×17画素分の2値画像データを画像メモリ1に記
憶する。 a:第1エッジ検出回路501の処理 次に、ステップS102とS103で、第1エッジ検出
回路501の処理が行われる。本回路の目的は画像メモ
リに記憶された2値画像データの高周波エッジ成分(濃
度変化が急激なエッジ)を検出することである。具体的
には、図16に示す8つのフィルタパタンを用いてエッ
ジ検出を行う。ここで、エッジ検出の処理について、図
23および図24を用い図25のフローチャートに従っ
て説明する。
【0046】今、画像メモリ1に記憶された画像データ
(17×17画素)のうち、処理対象となる注目画素周
辺の5×5画素領域が図23の状況であったとする。ま
ず、図23の画素集合に対し、図16(a)に示す第1
領域パタンを用いて、パタン部(ハッチング部分)に含
まれる黒画素数N1をカウントする(図25のステップ
S201参照)。この場合、5画素となり、黒画素数N
1=5となる(図24(a)参照)。同様に、図25の
ステップS202においては、図16(b)に示す第2
領域パタンを用いて、パタン部(ハッチング部分)に含
まれる黒画素数N2をカウントし、N2=3となる(図2
4(b)参照)。さらに、図25のステップS203〜
S208においては、各々図16(c)〜図16(h)
までの各領域パタンを用いて各パタン中の黒画素数カウ
ントすることにより、それぞれN3=1,N4=3,N5
=5,N6=3,N7=1,N8=3となる(図24
(c)〜図24(h))。
【0047】次に、上述のようにして得られたN1〜N8
を用いて、これらの中から、最大値Nmax及び最小値Nm
inをもとめる(図25に示すステップS209,S21
0参照)。この場合、Nmax=N1=N5=5,Nmin=N
3=N7=1となる。そして、求められたNmaxとNmin
が、以下に示す(数1)を満たす時、処理画素は高周波
エッジ部と判定し、信号値S1=1とする(図25のス
テップS211,S212参照)。一方、NmaxとNmin
が、(数1)式を満たさない時、処理画素は非高周波エ
ッジ部と判定し、信号値S1=0とする(図25のステ
ップS211,S213参照)。
【0048】(数1) Nmax−Nmin≧Tg1 但し、Tg1は予め設定したしきい値で、例えば、Tg1=
4とした場合、上記事例ではNmax−Nmin=5−1=4
となるから、処理画素はエッジと判定される。以上のよ
うに、中心画素から複数方向へ広がる8つのパタンの組
み合わせを用いるだけで、82=28成分のエッジ検出
が行える。従って、従来検出が困難であった点対象なエ
ッジ(図23参照)等を含め多数のエッジを簡単な構成
で、容易かつ高精度に検出することができる。また、検
出できるエッジ成分数の割に、フィルタ記憶用メモリを
増やすこともない。
【0049】なお、本実施形態では、5×5領域に関し
て8パタンの領域を設定し、黒画素数を基準にエッジ検
出する方法を述べたが、例えば、参照する領域を7×
7、9×9等としたり、更に複数の領域パタンを設定し
たり、あるいは、黒画素基準ではなく白画素数を基準と
するなどの変更も可能である。また、3値、4値画像等
の低階調画像のエッジを検出する場合には、黒画素数基
準でなく、各領域パタンに含まれる画素値の平均濃度値
あるいは分散値を用いてもよい。すなわち、Nmaxを各
領域パタンに含まれる画素値の平均濃度または分散値の
最大値とし、Nminを各領域パタンに含まれる画素の平
均濃度値または分散値の最小値として、これらの差分値
に基づきエッジ検出することも可能である。
【0050】b:高周波エッジが検出された場合の処理 次に、図22に戻り、ステップS103においてS1=
1であった場合(処理画素が高周波エッジであった場
合)の多値化処理(図22のステップS104参照)に
ついて説明する。高周波エッジ部の多値化は図7に示す
9つの領域パタンを用いた平滑化演算に基づき行われ
る。その具体的な処理の詳細について図26のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0051】多値化対象の画素集合が図23のようであ
ったとすると、これは高周波エッジ検出部でエッジ部と
判定される。そして、ステップS104に進み、図7
(a)に示す第1領域パタン(ハッチング部分)中に含
まれる画素について、領域内画素値の分散値を検出す
る。図23の場合、第1領域パタン内に含まれる画素は
図27(a)に示すとおりである。該第1領域パタンに
おいて、領域内画素の画素値を各々P1,P2,……,P
7とすると、分散値σ1は(数2)式を用いて計算され
る。例えば、黒画素値=1、白画素値=0と定義する
と、分散値σ1=0.20となる(図26に示すステッ
プS301参照)。
【0052】(数2) (ここで、P1,P2,P3,……Pnは、パタン中の画素
値であり、nは領域内参照画素数である。) 同様に図7(b)〜図7(h)の各領域パタンについて
も、n=7として、σ2=0.24,σ3=0,12,σ
4=0.24,σ5=0.20,σ6=0.24,σ7=
0.12,σ8=0.24,と求められる(図26に示
すステップS302〜S308参照)。
【0053】図7(i)第9領域パタンの分散値σ9に
ついては、領域内参照画素数が9画素であるため、n=
9として(数2)式を用いる。故にσ9=0.22とな
る(図26のステップS309)。
【0054】このようにして求めた分散値は、値が大き
いほど濃度変化が激しいことを示しており、エッジを構
成する領域であることを示している。逆に、分散値が低
い場合には平坦な領域であることを示している。したが
って、最も分散値が低い領域パタン(最も平坦な領域)
に含まれる画素を用い、エッジ構成画素を避けて平滑化
することで、画質の劣化が防止できる(エッジが保存さ
れる)。上述した例では、分散値の最小値σmin=σ3=
σ7=0.12であり(図26のステップS310)、
第3領域パタンあるいは第7領域パタンに含まれる画素
値の平均濃度値σ3またはσ7が出力値となる。従って、
出力値=平均濃度値e3(=e7)=0.14となる(ス
テップS311)。最後に出力値の正規化処理を施し、
多値変換値Sc1とする(S312)。ここで正規化と
は、例えば256階調(8bit)へ変換する場合に
は、(数3)に示す計算を行うことをいう。
【0055】(数3) 正規化出力(多値変換値出力)=平均濃度値e×255 (但し、小数点以下は四捨五入とし、255を越えた場
合には255を出力値とする。)
【0056】したがって、上述した例の場合は、σ3
(=σ7)×0.12×255=30.6、故にSc1=
31となる。以上の処理を用いることで、エッジを保存
した多値化演算が出来るので、細かな線画模様等でもつ
ぶれのない高品質な多値変換画像を得ることができる。
また、エッジ周辺の孤立画素(雑音画素)の影響が少な
く、多値化後モアレ等の雑音となって残ることもない。
本実施形態では、5×5サイズのフィルタを用いて多値
化演算を行っているが、7×7等、画像特性に応じて他
の大きさのフィル多を用いて同様の処理で多値化しても
良いし、他の領域を設定して演算しても良い。
【0057】c:第2エッジ検出回路の動作502 ここで図22に再び戻り、処理画素が非高周波エッジで
あった場合の処理(ステップS105)について説明す
る。この処理の目的は、疑似中間画素に多く含まれる低
周波エッジ(濃度変化が緩やかなエッジ)を検出するこ
とである。また、この処理に至るためには、図22のス
テップS103で信号値S1=0であることが前提とな
る。ステップS105の処理は、具体的には、図7に示
す8パタンのフィルタを用いてエッジ検出を行う。エッ
ジ検出の処理手順について、図28、図7、図29を用
い、図30のフローチャートに従って説明する。
【0058】今、画像メモリ1に記憶された画像データ
(17×17画素)のうち、処理対象となる注目画素周
辺の7×7画素領域が図28の状況であったとする。ま
ず、図28の画素集合に対し、図7(a)に示す第1領
域パタンを用いて、パタン部(ハッチング部分)に含ま
れる黒画素数N11をカウントする(図30のステップS
401参照)。この場合は、6画素となり、黒画素数N
11=6となる(図29(a))。同様に、図7(b)に
示す第2領域パタンを用いて、パタン部(ハッチング部
分)に含まれる黒画素数N12をカウントし(図30のス
テップS402参照)、N12=5となる(図29
(b))。
【0059】以下同様にして、図7(c)の第3領域パ
タン〜図7(h)の第8領域パタンを用いて各パタンに
含まれる黒画素数をカウントし(図30に示すステップ
S403〜S408)、それぞれN13=2,N14=5,
N15=6,N16=5,N17=2,N18=5となる(図2
9(c)〜図29(h)参照)。
【0060】次に、求めたN11〜N18を用いて、これら
の中から、最大値Nmaxおよび最小値Nminを算出する
と、Nmax=N11=N15=6,Nmin=N13=N17=2と
なる(図30のステップS409,S410参照)。そ
して、求めたNmaxとNminを用い、以下に示す(数4)
を満たすか否かを判定し、満す場合は処理画素は低周波
エッジ部と判定し、信号値S2=1とする(図30に示
すステップS411,S412)。一方、低周波エッジ
でない場合には、信号値S2=0とする(図30に示す
ステップS411,S412参照)。
【0061】(数4) Nmax−Nmin≧Tg2 (但し、Tg2は予め設定したしきい値で、本実施形態で
は、Tg2=4とした。) 上述の例の場合は、Nmax−
Nmin=6−2=4となるから、処理画素はエッジと判
定される。以上のように、ここでは疑似中間調に現れ易
い低周波エッジを検出する。また、前述の通り、従来検
出が困難であった点対称なエッジ(図28)等を含む多
数のエッジ成分を、容易かつ高精度に検出することがで
き、フィルタ記憶用メモリを増加させる必要もない。
【0062】d:低周波エッジが検出された場合の処理 次に、図22に示すステップS106において、S2=
1であった場合(処理画素が低周波エッジであった場
合)の多値化処理(図22のS107)について説明す
る。低周波エッジ部の多値化処理は、図9に示す8つの
領域パタンを用いて行う。これらの領域パタンは、図2
2に示すステップS104の多値化処理に用いた領域パ
タン(図7参照)と類似する領域パタンであるが、平滑
化に用いる画素が異なることが特徴である。
【0063】本処理の基本的考えは、図22に示すステ
ップS104の多値化処理と同様に、多値化演算(平滑
化演算)にエッジ構成画素を出来る限り用いないことで
ある。このようにすることで、エッジ周辺の雑音画素の
影響を最小限にとどめることができる。その具体的な処
理の詳細について、図31のフローチャートを基に、図
28、図32、図9を用いて説明する。多値化の対称と
なる画素集合が図28のようであったとすると、この画
素集合は、前述したように、低周波エッジ部と判定され
る。
【0064】次に、図28の注目画素を中心とする5×
5領域内に着目する(図32参照)。この5×5領域に
対して、図9(a)〜(h)までの8つの領域パタンを
用い、各領域パタンのA領域(ハッチング部分)に存在
する画素に関して分散値を算出する。図32の場合、図
9(a)第1領域パタンのA領域内に含まれる画素は、
図34(a)に示す通りである。このとき、分散値σ11
は(数2)式を用いて計算される(n=7で計算)。
【0065】例えば、黒画素値=1、白画素値=0と定
義すると、分散値σ11=0.24となる(図31のステ
ップS501参照)。他の領域パタン(b)〜(h)の
各分散値に関しても同様に計算し、σ12=0.24,σ
13=0.20,σ14=0.24,σ15=0.24,σ16
=0.24,σ17=0.24,σ18=0.24となる
(図31に示すステップS501〜S508参照)。こ
こで、図34(b)〜(h)は、各々図28に示す領域
について、図9(b)〜(h)の領域パタンに含まれる
画素を示している。
【0066】以上のようにして得られたA領域内画素に
関する分散値を用い、次の基準で多値変換値を算出する
(図31に示すステップS509)。 i:分散値が最大となる領域パタンを求め、その領域パ
タンの外側の領域(非ハッチング部分の領域。以下、B
領域という)に存在する画素を用いて平滑化演算する。 ii:分散値が最大となる制御パタンが複数個存在する
場合には、それらの中から、任意の領域パタンを1つ選
択し、選択した領域パタンのB領域に存在する画素を用
いて平滑化演算する。この場合、分散の高い領域は、エ
ッジが存在する領域であると考え、この領域を除く画素
を用いて演算するという考えに基づいている。
【0067】上述の例では、 σmax=σ11=σ12=σ14=σ15=σ16=σ18=0.2
4 であるから、上記条件iiに当てはまる場合である。仮
に、σmax=σ12を選択すれば、多値化に用いる画素は
図9(a)のB領域に存在する画素で、図33に示す画
素となる。ゆえに、多値出力値は、(数5)を用いるこ
とで求まる。
【0068】(数5)B領域内の画素値P1,P2,P
3...,P15とすると、
【0069】さて、図33の場合、平均濃度値e12=
0.27となる。最後に出力値の正規化処理を(数3)
を用いて行い、その結果を多値変換値Sc2とする。この
場合、e12×0.27×255=68.85となり、こ
れを四捨五入したSc2=69が多値変換値となる。以上
の処理を用いることによって、エッジ成分を保存し、且
つ、階調を重視した多値化演算が行えるので、疑似中間
調部に現れやすい低周波エッジも高品質に多値変換する
ことが可能となる。これに加え、多数のエッジに対応出
来る割に、従来に比較して構成も簡単であるから、ハー
ドウェア化が容易である。この実施形態では、5×5サ
イズのフィルタを用いて演算を行っているが、他のサイ
ズのフィルタを用いて同様の処理を用いて多値化しても
よいし、他の領域を設定してもよい。
【0070】e:ハイライト検出回路9の動作 次にハイライト検出回路9の動作(図22に示すステッ
プS108,S109,S112参照)について説明す
る。ハイライト検出回路9では、処理領域がどの程度の
明るさを持つ領域かを判断する処理を行う。本実施形態
では、処理領域のハイライトの度合いを2段階に分類
し、その他の明るさを持つ領域は中間濃度と判定してい
る。
【0071】まず、処理対象画素(着目画素)を中心と
する9×9領域内の黒画素数をカウントする(図22の
ステップS108参照)。次に、図22に示すステップ
S109において第1ハイライト検出回路511の処理
を実施する。ここでは、ステップS108でカウントし
た黒画素数が、以下に示す(数6)を満たすか否かを判
断し、満たす時は、該処理画素数は極めて明るい極ハイ
ライト部に属すると判定し、信号値S3=1を出力す
る。一方、(数6)式を満たさなかった場合には、該処
理画素は非極ハイライト部と判定し、信号値S3=0を
出力する。そして、S3=0の場合には、続いて第2ハ
イライト検出回路512の処理を行い、S3=1の場合
には、ハイライトエッジ検出処理S110を行う。
【0072】(数6) 9×9内黒画素数≦Th1 (ここで、Th1は予め設定したしきい値で、本実施形態
では、Th1=7とした。)
【0073】例えば、画像メモリ1に記憶された画像デ
ータ(17×17画素)のうち、処理対象となる注目画
素周辺の9×9画素領域が図35(a)の状況であった
とする。この場合は、全黒画素数が5画素であるから、
(数6)式を満足する。従って、該処理画素は極ハイラ
イト部と判定され、信号S3=1が出力される。一方、
図35(b)の状況であった場合には、全黒画素数が1
0画素であるから、(数6)式を満足しない。従って、
処理画素は非極ハイライト部と判定され、S3=0が出
力される。
【0074】次に、第2ハイライト検出回路512の動
作について説明する。第2ハイライト検出回路512で
得られる出力信号値S4は、S3=0のときのみ有効とな
る。まず、図22に示すステップS108で求めた黒画
素数が、以下に示す(数7)を満足するか、否かを判定
する。(数7)を満足する時、該処理画素はハイライト
部と判定し、信号値S4=1を出力する。一方、(数
7)を満足しない場合には、該処理画素は非ハイライト
部(中間濃度平坦部)と判定し、信号値S4=0を出力
する。
【0075】(数7) 9×9内黒画素数≦Th2 (ここで、Th2は予め設定したしきい値で、Th2>Th1
を満たす値であり、本実施形態では、Th2=10とし
た。) 例えば、画像メモリ1に記憶された画像データ(17×
17画素)のうち、処理対象となる注目画素周辺の9×
9画素領域が図35(b)の状況であったとする。この
場合には、S109でS3=0の出力を得、かつ全9×
9内黒画素数が10であるから、(数7)式を満たして
いる。従って、該処理画素はハイライト部と判定され、
S4=1が出力される。一方、図35(c)の場合に
は、S109でS3=0を出力を得られるが、全9×9
内黒画素数が15であるから、(数7)式を満足しな
い。従って、非ハイライト部(中間濃度平坦部)と判定
し、信号値S4=0が出力される。
【0076】以上がハイライト検出回路9の処理であ
る。本実施形態では、処理領域のハイライトの明るさの
度合いを2段階に分類し、その他の明るさを持つ領域を
中間濃度部とする場合を述べたが、判定しきい値を増や
して、さらに複数段階に分類してもよい。また、9×9
領域内で判定を行うのではなく、別の大きさの領域で判
定してもよい。また、被多値化画像が3,4階調等の低
階調画像である場合に、領域内平均濃度値をハイライト
分類のための基準としてもよい。
【0077】f:非ハイライト部が検出された場合の動
作 次に、図22に示すステップS112でS4=0であっ
た場合、すなわち、非ハイライト部が検出された場合の
多値化処理(第3多値化回路4の動作)について説明す
る。ここでは、処理画素が非ハイライト部(中間濃度平
坦部)と判定されていることから、階調を重視し、か
つ、中間濃度に存在する微妙な模様等のエッジが出ぬよ
う、図10のような加重フィルタで平滑化する。
【0078】例えば、前述したように図35(b)は非
ハイライト部(中間濃度平坦部)であることから、これ
を図10のフィルタで平滑化する場合を説明する。ま
ず、図35(b)の中心画素周辺5×5領域に着目する
と、図36のようになる。これに対して図10のフィル
タを適用すると、注目画素(中心画素)の出力値は畳込
み演算により、出力値=0.19となる。(フィルタ演
算方法については周知であるので省略する)。さらに、
これを(数3)を用いて8bits(256階調)へ正
規化し、この結果、多値変換値Sc3は次のようになる。 Sc3=0.19×255=49
【0079】g:ハイライトエッジ検出回路10の動作 次に、ハイライトエッジ検出回路10について説明す
る。本回路では、ハイライト検出回路9で処理領域がハ
イライトであると判定された場合に該処理領域周辺(エ
ッジ検出領域と呼ぶ)にエッジが存在するか否かを判断
する処理を行う。エッジ検出領域にエッジが存在しない
場合には、該エッジ検出領域はハイライト部と判断さ
れ、該エッジ検出領域内画素を用い、後述のハイライト
部多値化処理を行う。エッジが存在する場合には、該エ
ッジ検出領域を縮小し、縮小された領域でさらにエッジ
検出する。この操作を繰り返し、ある大きさを持つ領域
まで縮小されたエッジ検出領域で最終的なエッジ検出を
行い、該縮小されたエッジ検出領域にエッジが存在した
場合には、ハイライトで、かつ、エッジと判断して多値
化処理を行う。一方、エッジが存在しない場合には、該
縮小されたエッジ検出領域はハイライト部と判断して多
値化処理を行う。本実施形態では、縮小する段階を2段
階にしている。
【0080】まず、本回路の処理は、ハイライト検出回
路9の第1ハイライト検出回路511または第2ハイラ
イト検出回路512において、処理対象画素がハイライ
トと判定されている場合のみ有効となる。故に、S3=
1または、S4=1であることが前提となる。
【0081】さて、図22に戻って、S109でS3=
1と判定された場合の処理である第1ハイライトエッジ
検出回路521の処理についてまず説明し、後に、S1
12でS4=1と判定された場合の処理である第2ハイ
ライトエッジ検出処理522について説明する。第1ハ
イライトエッジ検出回路521では、図22に示すステ
ップS109で検出された極ハイライト部周辺(エッジ
検出領域)にエッジがあるか否かを判定することを目的
とする。具体的には、図20に示す注目画素を中心とす
る9×9画素周辺の画素を用いた17×17画素サイズ
のフィルタパタンを用いてエッジ検出を行う。エッジ検
出の処理手順について、図35、図20、図37、図3
8を用い、図39のフローチャートに従って説明する。
【0082】今、エッジ検出の処理対象となる画素集合
が図35(a)の状況であったとする。この場合、前述
したように、該処理画素は極ハイライト部と判定され
る。次に、図35(a)の9×9領域の画素集合に対
し、さらに広い領域17×17の領域(エッジ検出領
域)を参照する(図20および図39のステップS60
1参照)。このときの領域の状態が、図37のようであ
ったとする。ここで、図20(a)のフィルタを適用す
ると、ハッチング部分に存在する画素は図38のように
なる。これを所定の係数でフィルタ演算すると、注目画
素のエッジ強度(絶対値)は、|G1|=7となる(図
39に示すステップS602参照)。同様に、図20
(b)と(d)のフィルタを用いて図37の画素集合に
関する演算を行うと、エッジ強度(絶対値)はそれぞ
れ、|G2|=5、|G3|=8、|G4|=0となる
(図39のステップS603〜S605参照)。
【0083】次に、求められたエッジ強度|G1|〜|
G4|を用いて、これらの中から最大値となるものを求
め、これをGm1とする(S606)。そして、以下に示
す(数8)を用いてエッジ判定する(S607)。すな
わち、(数8)式を満たすとき、該処理画素周辺のエッ
ジ検出領域は極ハイライトエッジ部と判定し、信号値S
5=1を出力する(S608)。また、(数8)式を満
たさない時は、非極ハイライト部と判定し、信号値S5
=0を出力する(S609)。
【0084】(数8) Gm1≧Thg1 (ただし、Thgは、予め設定したしきい値であり、本実
施形態では、Thg1=7とした。) 従って、上述の例の場合は、Gm1=|G3|=8であ
り、(数8)式を満たす。ゆえに、該処理画像周辺のエ
ッジ検出領域にエッジが存在し、ハイライトエッジ部と
判定される。このように、信号値S5=1の場合は、ス
テップS114に進んで、エッジ検出領域を9×9に縮
小し、第2ハイライトエッジ検出回路522の処理が行
う(この処理については後述する)。一方、(数8)を
満たせず、信号値S5=0の場合には、処理画素は極ハ
イライト非エッジ部とし、図22に示すステップS11
7の多値化(平滑化)処理を行う。
【0085】以上が第1ハイライトエッジ検出回路52
1の処理である。本実施形態では、17×17エッジ検
出フィルタを用いたが、他のサイズのフィルタを用いて
も良いし、同様の処理が可能な周知のエッジ検出フィル
タを用いてもよい。なお、被多値化画像が3,4階調な
どの低階調画像の場合には、エッジ領域内画素の平均濃
度値を基準に演算を行えば、同様の処理が可能である。
【0086】h:極ハイライト非エッジ部処理 次に、図22に示すステップS111で、S5=0とな
った場合の処理、すなわち、第5多値化回路6の処理に
ついて説明する。この場合は、処理対象の画素周辺は極
ハイライト部でかつ非エッジ部であるから、領域内に存
在する画素群は例えば誤差拡散画素特有の雑音と考えて
平滑化処理を施し、これを除去する。処理は簡単で、1
7×17サイズのウィンドウを用いて単純に平滑化を行
うのみである。平滑化処理の詳細は周知であるので省略
する。この結果、得られた値が(数3)を用いて正規化
され、これが信号Sc5となる。また、容易に類推できる
ように、本処理の代わりに他のサイズのウィンドウを用
いて平滑化してもよいし、他の周知の雑音除去フィルタ
を用いて平滑化してもよい。
【0087】このように、本実施形態においては、ステ
ップS108での9×9黒画素数カウントの値が所定値
以上(すなわち、当該9×9領域の平均濃度が所定値以
下)のときは、この領域に比べて拡大された17×17
の領域内の画素値に基づいて多値化が行われる。これに
よって、誤差拡散法によるハイライト部の孤立ドット
(ノイズ)が低減(あるいは消失)し、高品質の再生画
像が得られる。なお、ステップS108では、黒画素数
をカウントしたが、白画素数をカウントして、このカウ
ント値が所定値以下か否かを判定するようにしてもよ
い。さらに、処理対象となっている画素が多値データで
ある場合には、対象とする領域(本実施形態の場合は9
×9)内の平均濃度を算出し、これが所定値以下か否か
を判定すればよい。そして、所定値以下である場合に
は、領域を拡大し、その拡大した領域内の画素値に基づ
いて多値化を行えばよい。また、上述した各領域の大き
さ(9×9あるいは17×17)は、あくまで一例であ
って他のサイズを設定してもよい。
【0088】i:ハイライト非エッジ部の処理 次に、図22にステップS111でS5=1であった場
合、または、同図に示すステップS112でS4=1で
あった場合に行われる処理、すなわち、第2ハイライト
エッジ検出回路522の処理について説明する(図22
のステップS114)。第2ハイライトエッジ検出回路
522では、図22に示すステップS112で検出され
たハイライト部周辺にエッジが有るか否かを判定するこ
と、および図22に示すステップS111で17×17
画素領域が極ハイライトエッジであるとき、これより小
さいエッジ検出領域(9×9画素領域)を設定し、エッ
ジが存在するか否かを判定することを目的とする。
【0089】具体的には、図21に示す4つのフィルタ
パタンを用いてエッジ検出を行う。次に、エッジ検出の
処理手順について、図35、図40を用い、図41のフ
ローチャートに従って説明する。今、エッジ検出の対象
となる、画素集合が図35(b)の状況であったとする
と、該処理画素はハイライト部と判定される。そして、
図35(b)の9×9領域の画素に、図21(a)のフ
ィルタを適用すると(図41に示すステップS701参
照)、注目画素エッジ強度(絶対値)は|G11|=0と
なる(図40および図41のステップS702参照)。
同様に、図21(b)〜(d)のフィルタを用いて演算
すると、エッジ強度(絶対値)はそれぞれ、|G12|=
2、|G13|=1、|G14|=1となる(図39に示す
ステップS703〜S705参照)。そして、求められ
た|G11|〜|G14|を用いて、これらの中から最大値
となるものを探し、これをGm2として出力する(S70
6)。そして、以下に示す(数9)を用いてエッジ判定
する(S707)。すなわち、Gm2が(数9)を満たす
とき、該処理画素をハイライトエッジ部と判定し、信号
値S6=1を出力する(S703)。一方、(数9)を
満たさない時、非ハイライト部と判定し、信号値S6=
0を出力する(S709)。
【0090】(数9) Gm2≧Thg2 (ただし、Thg2は所定のしきい値であり、本実施形態
では、Thg2=10とした。) したがって、上述の例の場合は、Gm2=|G12|=2
であるから、(数9)を満足しない。ゆえに該処理画素
は非ハイライトエッジと判定され、信号値S6=0を出
力する。
【0091】以上が第2ハイライトエッジ検出回路52
2の動作である。本回路も第1ハイライトエッジ検出回
路521と同様に、他のサイズのフィルタを用いても良
いし、同様の処理が可能な周知のエッジ検出フィルタを
用いても良い。なお、被多値化画像が3,4階調などの
低階調画像の場合には、エッジ領域内画素の平均濃度値
(白または黒画素数でも実質的に同じ)を基準に演算を
行えば、同様の処理が可能である。
【0092】j:ハイライトエッジ部の処理 次に、S6=0の場合の後処理、すなわち、第4多値化
回路の処理について説明する。この処理は、基本的には
図22に示すステップS117の処理と同様の考え方で
ある。すなわち、9×9画素領域の範囲において処理対
象画素は非エッジでハイライトであるから、9×9画素
領域内画素群は誤差拡散画素特有の雑音として、平滑化
処理を施し雑音を除去する。処理は簡単で、9×9サイ
ズのウィンドウを用いて単純に平滑化を行うのみであ
る。そして、この結果得られた値を(数3)を用いて正
規化し、これを信号Sc4として出力する。勿論、容易に
類推できるように、他のサイズのウィンドウを用いて平
滑化してもよいし、他の周知の雑音除去フィルタを用い
て平滑化してもよい。
【0093】一方、S6=1の場合には、処理画素を中
心とする9×9画素領域の範囲でエッジが存在するの
で、前述した第3多値化回路4の処理を行う(図22の
ステップS113参照)。すなわち、処理対象画素を図
10の加重フィルタで平滑化する。このように、5×5
サイズを持つフィルタで平滑化すれば、9×9領域の端
部にあるハイライトエッジを潰さずに良質の多値変換を
することができる。
【0094】以上の処理のあと、解像度変換部206を
介して印字部207からM(=256)値画像が出力さ
れる。このように、本画像処理システムでは、ハイライ
トの明るさの程度に応じ、かつ、エッジ検出しながら、
処理画素に適した多値化処理が行われるので、より高画
質の多値変換をすることが可能となる。
【0095】多値化回路946の動作も、上述した多値
化回路947と同様であるが、画像メモリのサイズや、
ハイライト検出処理、ハイライトエッジ検出処理、及び
それに伴う多値化処理にけるフィルタサイズが適宜小さ
く設定されているため、そのサイズに対応した多値化と
なる。また、入力画像の解像度に応じて多値化回路94
7と多値化回路946のいずれかが選択されるから、解
像度に応じた処理がなされる。この切り換え制御は、制
御部201が、モデム202を介して転送される転送モ
ード信号から解像度を認識して行う。
【0096】なお、本実施形態においては、第2ハイラ
イトエッジ検出回路522において、所定のパタンを用
いてエッジ検出を行ったが、白または黒画素の数に基づ
いてエッジを検出するようにしてもよい(ただし、2値
画像データの場合)。また、多値化に際しても、2値画
像データの場合は、縮小した領域における、白または黒
画素の割合に基づいて多値化を行っても良い。
【0097】一方、処理対象画素が3値、4値等の低階
調画素の場合には、2値の場合で黒画素数基準であった
ものを、平均濃度を基準に判定処理することによって、
容易に処理することが可能である。その場合、これらに
付随する多値化処理を適宜設定してもよい。
【0098】また、上述した実施の形態においては、多
値化回路の多値化領域の大きさを異ならせたが、これに
変えて、多値化回路の多値化方法を異ならせるようにし
てもよい。この場合には、入力画像の解像度に適した多
値化方法を行う多値化回路を選択する。同様に、多値化
領域、多値化方法、あるいは多値化処理の一部等が異な
る多値化回路を複数設け、入力画像の解像度に適した多
値化回路を選択するように構成してもよい。
【0099】
【0100】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1に 記載
の発明によれば、処理対象となるN値(N≧2)画像を
M値画像に変換する変換手段と、前記N値画像の解像度
を認識する認識手段と、画像の変倍処理を行う変倍手段
と、前記認識手段によって認識された解像度が所定値以
下の場合には、前記N値画像を前記変倍手段によって変
倍させ、前記認識手段によって認識された解像度が所定
値を超える場合には、前記変換手段が出力するM値画像
を前記変倍手段によって変倍させる変倍制御手段とを具
備したので、画像出力装置(プリンタ等)に応じた変倍
(解像度変換)を行うことができ、しかも、解像度が低
い場合にはM値化を行わず、入力N値画像のまま変倍を
行うので、不適当なM値化がなされず、画像の劣化を防
止することができる。
【0101】また、請求項に記載の発明によれば、
理対象となるN値(N≧2)画像をM値画像に変換する
複数の変換手段と、前記N値画像の解像度を認識する認
識手段と、前記認識手段によって認識された解像度に応
じて、前記各変換手段のいずれかを選択する選択手段と
を有し、前記各変換手段は、処理対象画素を中心とする
所定のエリア内の画素を参照して変換処理を行い、か
つ、前記エリアの大きさが前記各変換手段によって異な
り、さらに、前記選択手段は、前記認識手段によって認
識されたN値画像の解像度が低いほど前記エリアの小さ
い変換手段を選択するようにしたので、解像度に適した
M値化処理がなされる。
【0102】また、請求項3に記載の発明は、処理対象
となるN値(N≧2)画像をM値画像に変換する複数の
変換手段と、前記N値画像の解像度を認識する認識手段
と、前記認識手段によって認識された解像度に応じて、
前記各変換手段のいずれかを選択する選択手段と、画像
の変倍処理を行う変倍手段と、前記認識手段によって認
識された解像度が所定値以下の場合には、前記N値画像
を前記変倍手段によって変倍させ、前記認識手段によっ
て認識された解像度が所定値を超える場合には、前記選
択手段によって選択された変換手段が出力するM値画像
を前記変倍手段によって変倍させる変倍制御手段とを有
し、前記各変換手段は、処理対象画素を中心とする所定
のエリア内の画素を参照して変換処理を行い、かつ、前
記エリアの大きさが前記各変換手段によって異なり、前
記選択手段は、前記認識手段によって認識されたN値画
像の解像度が低いほど前記エリアの小さい変換手段を選
択するようにしたので、M値化が適切でない場合には行
われず、一方、M値化を行う場合には解像度に適した領
域で行われる。
【0103】また、請求項に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1の請求項に記載の画像処理装置におい
て、前記処理対象となるN値画像はファクシミリ装置か
ら転送される画像であり、前記認識手段は前記ファクシ
ミリ装置から転送される転送モードを示す信号から解像
度を認識するので、一般的なファクシミリ装置に用いて
好適である。
【0104】また、請求項に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1の請求項に記載の画像処理装置におい
て、ファクシミリ装置から転送される圧縮処理された画
像を伸長するデータ伸長手段を有し、このデータ伸長手
段の出力を前記処理対象となるN値画像として用いるの
で、圧縮処理されたデータを取り扱うファクシミリ装置
に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示される高階調化変換部の構成を示す
ブロック図である。
【図3】 印字部207にレーザープリンタを用いた場
合の多値印字処理回路の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す回路の各部の波形を示す波形図で
ある。
【図5】 多値化処理回路947の構成を示すブロック
図である。
【図6】 本画像処理システムにおける第1多値化回路
の概略構成図である。
【図7】 本画像処理システムにおける高周波エッジ部
の多値化処理に用いるフィルタの一例である。
【図8】 本画像処理システムにおける第2多値化回路
のブロック図である。
【図9】 本画像処理システムにおける低周波エッジ部
の多値化処理に用いるフィルタの一例である。
【図10】 本画像処理システムにおける第3多値化回
路に用いられるフィルタの一例である。
【図11】 本画像処理システムにおける第3多値化回
路のブロック図である。
【図12】 本画像処理システムにおける第4多値化回
路のブロック図である。
【図13】 本画像処理システムにおける第5多値化回
路のブロック図である。
【図14】 本画像処理システムにおけるエッジ検出回
路、ハイライト検出回路、ハイライトエッジ検出回路の
ブロック図である。
【図15】 本画像処理システムにおけるエッジ検出回
路のブロック図である。
【図16】 本画像処理システムにおける高周波エッジ
検出フィルタの一例である。
【図17】 本画像処理システムにおける低周波エッジ
検出フィルタの一例である。
【図18】 本画像処理システムにおけるハイライト検
出回路のブロック図である。
【図19】 本画像処理システムにおけるハイライトエ
ッジ検出回路のブロック図である。
【図20】 本画像処理システムにおける第1ハイライ
トエッジ検出回路で用いられるフィルタの一例である。
【図21】 本画像処理システムにおける第2ハイライ
トエッジ検出回路で用いられるフィルタの一例である。
【図22】 本実施形態における階調復元処理動作を説
明するフローチャートである。
【図23】 高周波エッジ検出フィルタの動作を説明す
るために示したエッジの一例である。
【図24】 図23のエッジに対し、図16のフィルタ
を適用した例である。
【図25】 本画像システムにおける、高周波エッジ検
出回路の動作を示すフローチャートである。
【図26】 本画像システムにおける、高周波エッジ部
の多値化処理、第1多値化回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図27】 図23に対し、図7のフィルタを適用した
例である。
【図28】 低周波エッジ検出フィルタの動作を説明す
るために示したエッジの一例である。
【図29】 図28に対し、図7のフィルタを適用した
例である。
【図30】 本画像処理システムにおける、低周波エッ
ジ検出回路の動作を示すフローチャートである。
【図31】 本画像処理システムにおける、低周波エッ
ジ部の多値化処理、低周波エッジ検出回路の動作を示す
フローチャートである。
【図32】 図28に対し低周波エッジ部多値化処理を
施す際に、処理対象となる領域を示した図である。
【図33】 図32(図28)に対し、図9のフィルタ
を適用した後、低周波エッジ部多値化に用いる画素を示
した図である。
【図34】 図32(図28)に対し、図9のフィルタ
を適用した例である。
【図35】 ハイライト検出回路の動作を説明するため
に示した画素群の一例である。
【図36】 本画像処理システムにおける、第3多値化
回路の動作を示すために図35の処理対象領域を示した
図である。
【図37】 本画像処理システムにおける、第1ハイラ
イトエッジ検出回路の動作を説明するために示した画素
群の一例である。
【図38】 図20のフィルタを図37に適用した例で
ある。
【図39】 本画像処理システムにおける、第1ハイラ
イトエッジ検出回路の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図40】 図21のフィルタを図35に適用した例で
ある。
【図41】 本画像処理システムにおける第2ハイライ
トエッジ検出回路の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
201 制御部(認識手段) 204 データ伸長部(データ伸長手段) 205 高階調化変換部(変換手段) 206 解像度変換部(変倍手段) 207 印字部 945 セレクタ(選択手段、変倍制御手段) 946 多値化回路(変換手段) 947 多値化回路(変換手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象となるN値(N≧2)画像をM
    値(M>N)画像に変換する変換手段と、 前記N値画像の解像度を認識する認識手段と、 画像の変倍処理を行う変倍手段と、 前記認識手段によって認識された解像度が所定値以下の
    場合には、前記N値画像を前記変倍手段によって変倍さ
    せ、前記認識手段によって認識された解像度が所定値を
    超える場合には、前記変換手段が出力するM値画像を前
    記変倍手段によって変倍させる変倍制御手段と を具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 処理対象となるN値(N≧2)画像をM
    (M>N)値画像に変換する複数の変換手段と、 前記N値画像の解像度を認識する認識手段と、 前記認識手段によって認識された解像度に応じて、前記
    各変換手段のいずれかを選択する選択手段とを有し、 前記各変換手段は、処理対象画素を中心とする所定のエ
    リア内の画素を参照して変換処理を行い、かつ、前記エ
    リアの大きさが前記各変換手段によって異なり、さら
    に、前記選択手段は、前記認識手段によって認識された
    N値画像の解像度が低いほど前記エリアの小さい変換手
    段を選択すること を特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 処理対象となるN値(N≧2)画像をM
    (M>N)値画像に変換する複数の変換手段と、 前記N値画像の解像度を認識する認識手段と、 前記認識手段によって認識された解像度に応じて、前記
    各変換手段のいずれかを選択する選択手段と、 画像の変倍処理を行う変倍手段と、 前記認識手段によって認識された解像度が所定値以下の
    場合には、前記処理対象となるN値画像を前記変倍手段
    によって変倍させ、前記認識手段によって認識された解
    像度が所定値を超える場合には、前記選択手段によって
    選択された変換 手段が出力するM値画像を前記変倍手段
    によって変倍させる変倍制御手段とを有し、 前記各変換手段は、処理対象画素を中心とする所定のエ
    リア内の画素を参照して変換処理を行い、かつ、前記エ
    リアの大きさが前記各変換手段によって異なり、前記選
    択手段は、前記認識手段によって認識されたN値画像の
    解像度が低いほど前記エリアの小さい変換手段を選択す
    ること を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理対象となるN値画像は、ファク
    シミリ装置から転送される画像であり、前記認識手段は
    前記ファクシミリ装置から転送される転送モードを示す
    信号から解像度を認識することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1の請求項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 ファクシミリ装置から転送される圧縮処
    理された画像を伸長するデータ伸長手段を有し、このデ
    ータ伸長手段の出力を前記処理対象となるN値画像とし
    て用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の
    請求項に記載の画像処理装置。
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