JP2006245938A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変倍処理を行う場合、画像のエッジ部の画質劣化を低減すると共に、コストを低減できる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 画像データを変倍処理する画像処理装置において、画像データにおける画像のエッジ部を画素の画素値に基づき検出するエッジ部検出手段131と、エッジ部検出手段131により検出された画像のエッジ部を強調するエッジ部強調手段150と、エッジ部強調手段15によりエッジ部が強調された画像データを指定された変倍率で変倍する変倍処理手段141と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、変倍処理が可能な、デジタル複写機、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、ジェルジェットプリンタ等の画像処理装置に関する。
入力された画像に対し何らかの数値処理を施して出力したり、入力した画像から何らかの情報を抽出して別の結果としてする画像処理のニーズは多い。身近な例では、ディスプレイへの表示、プリンタによる出力、複写機による印刷、記憶装置への格納等、目的に応じた画像処理が日常的に行われている。画像処理としては、例えば、幾何学的変換(拡大・縮小、回転、デフォルメ)、濃淡変換(階調変換、色調変換、鮮明さの変換、スムージング、輪郭検出)、二値画像処理、パターンマッチング、等が挙げられる。
ところで、大量の画像データをより高速に処理したいという要求に対し、これまでも、上記のような画像処理の機能を集積回路を代表とするハードウェアにより実現する手法がとられてきた。ハードウェア化においては、コストの削減を目標として論理回路の最適化や、効率的な画像処理方法の確立が重要となる。
例えば、画像データの変倍処理を取っても様々な方法があるが、一例として3次関数コンボリュージョン法がもちいられることがある。3次関数コンボリュージョン法は、変倍対象となる注目画素の周辺画素情報を用いて、元画素により忠実な画素情報を計算により求める方法である。
しかしながら、3次関数コンボリュージョン法などの方法は、元画像に忠実な情報を再現できる反面、注目画素の上下左右画素の情報が必要なため、計算に必要な処理数も多く、一時情報を保持するためのバッファが多く必要である(例えば、特許文献1参照。)。特に、コピー機やプリンタのように主走査方向に画素データが入力される用途向けには、注目画素の次画素、次ラインのデータが不明なため、計算に必要な画素データを一度ラインバッファに保持する必要があり、ハードウェア化に際しては回路の肥大化によるコスト増加が無視できない。
そこで、計算の簡単化、コスト低減のために、前画素、前ラインまでの画素データの平均をもとめて、画素数の削減を実施する方法が提案されている。図1は、前画素、前ラインまでの画素データの平均をもとめ画像データを処理する処理方法の一例を示す図である。図1では、ライン状に配列された画素入力素子がX方向を主走査方向として、Y方向(副走査方向)に順次走査して画像データを入力する。ライン0から順次ライン1、2,…と入力し、変倍率に応じて、例えばライン3まで入力されたら4画素×4ラインの画素(太線で囲まれた範囲)の平均化処理を行う。平均化された16画素を変倍率に基づき例えば4画素に置き換える(削減する)ことで、元の画像を25%に変倍処理することができる。
図1のように、順次画素を平均化する方法では、主走査方向に入力される画像データを順方向のみに処理できるため、途中で処理を中断する必要がなく、また前ラインまでの計算結果を保持するためのバッファがあればよいので、ハードウェア化する際のコストの低減が可能である。
特開2002−281295号公報
しかしながら、図1のように、画像データを順方向にのみ処理すると、白黒のはっきりした画像を変倍処理した場合、当該白黒の境界(エッジ)が不明瞭になるという問題がある。図2は、白黒の画素の分布と画像データ入力方向の関係を示す図である。図2の画像データは、0と記された画素が黒の画素を255と記された画素が白の画素を示す。したがって、白黒がはっきりした画像データである。
このような画像データを、太枠の4画素毎に平均処理すると、画素abcd又は画素efghからなる4画素の画素値は約191と平均化される。4画素を1画素に削減する変倍処理を行うと、画素abcd又は画素efghの画素値は191となり、画素の画素値が平均化され、白黒のはっきりした画像から中間色となりエッジがぼやける。したがって、文字や罫線の途中に平均処理を行うブロック(図2では画素abcd又は画素efgh)がまたがった場合、白線と黒線の平均処理により灰色になりエッジがぼやけ、原画像が表や文字の場合は、認識性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑み、変倍処理を行う場合、画像のエッジの画質劣化を低減すると共に、コストを低減できる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記問題に鑑み本発明は、画像データを変倍処理する画像処理装置において、画像データにおける画像のエッジ部を画素の画素値に基づき検出するエッジ部検出手段と、エッジ部検出手段により検出された画像のエッジ部を強調するエッジ部強調手段と、エッジ部強調手段によりエッジ部が強調された画像データを指定された変倍率で変倍する変倍処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、変倍処理を行う場合、画像のエッジ部の画質劣化を低減すると共に、コストを低減できる画像処理装置を提供することができる。なお、画素値とは、各画素の濃度や色などを定める各画素が有する値である。また、エッジ部は画素間の画素値の差異に基づき検出され、単純には隣接した画素間の画素値の差が大きい場合エッジ部が検出される。
また、本発明の画像処理装置の一形態において、エッジ部強調手段は、エッジ部検出手段により検出されたエッジ部の画素の画素値を所定の演算の演算結果により更新する画素値更新手段と、画素値更新手段により更新された画素値の平均を、変倍率に基づき所定の画素毎に算出する平均画素値算出手段と、を有し、変倍処理手段は、変倍率に基づき所定の画素毎に画素の一部を削減し、平均画素値算出手段により算出された平均の画素値を削減されなかった画素に設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、エッジ部の画素値を所定の演算に基づき更新しておくことで、画像データを変倍するために画素値を平均化してもエッジ部が明確なまま平均処理を行うことができる。
また、本発明の画像処理装置の一形態において、所定の演算は、エッジ部の画素の画素値に所定数を加算又は減算する演算である、ことを特徴とする。
本発明によれば、エッジ部の画素の画素値に所定数を加算又は減算することで、エッジ部を強調することができる。
また、本発明の画像処理装置の一形態において、エッジ部検出手段のエッジ部の検出感度を調整するエッジ判定値が記憶された判定値記憶部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、エッジ部の検出感度を、例えば画像データの種別に応じて判定値記憶部からエッジ判定値を抽出することで調整できるので、画像データの種別に応じて適切にエッジ検出が可能となる。
また、本発明の画像処理装置の一形態において、エッジ部強調手段の強調の程度を調整するエッジ強調値が記憶された強調値記憶部を有することを特徴とする。
本発明によれば、エッジ部の強調の程度を、例えば画像データの種別に応じて強調値記憶部からエッジ強調値を抽出することで調整できるので、画像データの種別に応じて適切にエッジ部の強調が可能となる。
変倍処理を行う場合、画像のエッジ部の画質劣化を低減すると共に、コストを低減できる画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。画像データの処理では、まず、スキャナで読取られたデジタルカラー信号(RGB信号)が、γ補正部で反射率リニアな信号から濃度リニアな信号に変換され、変倍時には後述するような変倍処理が施される。本実施の形態の画像処理は、この変倍処理に関するものである。変倍処理の後は、カラー画像であれば色補正処理によってRGB信号からCMY信号に変換され、UCR/UCA処理によりK信号が生成される。このCMYK信号に対して、平滑化フィルタを用いて平滑化処理が施され、さらにプリンタγ補正・中間調処理が行なわれて画像形成部で出力される。
図3は、本実施の形態の画像処理装置を実施するための回路図の一例を示す。回路を構成する各回路には当該回路の機能を記載した。当該回路は、シリコンに周知の半導体製造工程を施して得られる集積回路として構成される。
設定レジスタ11は高速な記憶装置であり、本実施の形態ではユーザによって指定された変倍率など、画像形成のための設定条件が格納される。また、エッジ部の検出感度を調整するエッジ判定値を記憶する判定値記憶部111、及び、エッジを強調する際の強調の程度を調整するエッジ強調値を記憶する強調値記憶部112を有する。これらについては後述する。
なお、エッジ部とは、画像データにおける画素の画素値の変化が大きい部分をいい、例えば画素値の差が所定よりも大きくなる白黒の境界又は境界の付近をいう。また、変倍率とは、処理された結果得られる画像データの大きさと元の大きさとの比であり、変倍率が25%であれば画像データの面積が元の画像の1/4になり、200%であれば元の画像の2倍になる。
入力された画像データは計算装置14に入力されると共に、ラインバッファ12に1ライン毎格納される。ラインバッファ12の1ライン分の画像データは、1ライン分毎にエッジ検出用回路13に送出される。
エッジ検出用回路13は、画像のエッジ部を画素の画素値に基づき検出するエッジ部検出手段131の機能を提供する。エッジ部検出手段131は、判定値記憶部111に格納されたエッジ判定値と、画素間の画素値の差とに基づきエッジ部を検出する。エッジ部検出手段131は、主走査方向と副走査方向にそれぞれエッジ部を検出し検出結果をエッジ強調回路15に送出する。
エッジ強調回路15は、エッジ部検出手段131により検出された画像のエッジ部を強調するエッジ部強調手段150の機能を提供し、エッジ部強調手段150は、画素値更新手段151及び平均画素値算出手段152の機能を有する。
画素値更新手段151は、エッジ部検出手段131により検出されたエッジ部の画素の画素値を所定の演算の演算結果により更新する。演算の内容は、例えば、エッジ部の画素の画素値に所定数を加算又は減算する演算である。演算の内容は、エッジ部を強調するもの(画素間の画素値の差異を増大させるもの)であればよく、画素間の画素値の差異の所定数倍を、エッジ部の画素の画素値に加算又は減算するなど、どのような演算であってもよい。
平均画素値算出手段152は、画素値更新手段151により更新された画素値を設定レジスタ11に格納されている変倍率にしたがい、所定の画素毎に平均化する。例えば、4画素毎に平均化する場合、4画素の画素値の総計を4で除算する。なお、画素値の平均は単純に画素値の平均を求める他、主走査方向や副走査方向に加重する等どのように算出してもよい。
変倍処理手段141は、エッジ部強調回路15によりエッジ部が強調された画像データを設定レジスタ7に格納されている変倍率で変倍する。より具体的には、変倍率に基づき所定の画素毎に平均された画素の一部を削減すると共に、画素値平均処理151により平均化された画素値を削減されなかった画素に設定する。例えば、25%の変倍率で4画素毎に平均化された場合、3画素が削減され削減されない残りの1画素に平均化された画素値が設定される。
画像判別回路17は、画像形成装置のスキャナ等により光学的に走査して入力された画像データの特徴に基づき画像データの種類を判別する機能を提供する。画像データの種別を判別することで、画像データに適したエッジ部の検出や強調が可能となる。なお、画像判別回路17の詳細については後述する。
上記構成を用いた画像処理装置の変倍処理について、図4のフローチャート図に基づき説明する。なお、本実施例では一例として1画素当たり256階調の画素値を有するとする。
はじめに、複写機等の画像形成装置に適用された画像処理装置において、変倍率が指定される(S1)。指定された変倍率は、設定レジスタに入力される。次いで、原稿の画像がスキャナにより光学的に走査され画像データの入力が開始される。
画像データの入力が開始されると、1ライン分の画像データがラインバッファ12に入力され、エッジ検知用回路13が主走査方向のエッジ部を検出する。次いで、エッジ強調回路15は、画素値を主走査方向の順に強調する(S2)。
図5(a)は、入力された画像データを構成する画素及びその画素値の一例を示す。各画素は上記のとおり256階調の画素値を有する。図5(a)では簡単のため各画素は0又は255の画素値を有するようにした。
エッジ検知回路13は、画素間の画素値の差とエッジ判定値とを比較してエッジ部を検出する。エッジ判定値は設計事項であるのでどのように定めてもよいし、画像データの種別や部位に応じて可変としてもよい。本実施例ではエッジ判定値として255を用いる。
エッジ検知回路13は、ラインの主走査方向において、画素1、2…と画素値を順にモニタする。画素1から2のように画素値が0から255になっているエッジ部(以下、黒白エッジ部という)、画素3から4のように画素値が255から0になっているエッジ部(以下、白黒エッジ部という)を検知する。
エッジ強調回路15は、黒白エッジ部が検出された場合、白を強調するためにエッジ強調値を白の画素の画素値に加算する。また、エッジ強調回路15は、白黒エッジ部が検出された場合、黒を強調するためにエッジ強調値を黒の画素の画素値から減算する。例えば、エッジ強調値を256とするとライン0の白の画素2には256が加算され、黒の画素4は256が減算される。主走査方向に画素値が加算又は減算された画像データは計算用バッファ16に保持される。
次いで、エッジ検知回路13は画素データの副走査方向のエッジ部を検出し、エッジ強調回路15が副走査方向のエッジ部を強調する(S3)。エッジ検知回路13は、副走査方向の画素間の画素値の差とエッジ判定値とを比較してエッジ部を検出する。例えば、ライン2の画素4のように画素値が0から255になっている黒白エッジ部、ライン1の画素2のように画素値が255から0になっている白黒エッジ部を検知する。
エッジ強調回路15は、主走査方向と同様に、黒白エッジ部に256を加算し、白黒エッジ部から256を減算する。なお、主走査方向と異なるエッジ強調値を用いてもよい。エッジ強調回路15は、計算用バッファ16に保持されている主走査方向に画素値が加算又は減算された各画素の画素値に、副走査方向の加算又は減算分を足し合わせる。したがって、主走査方向及び副走査方向に共に黒白エッジ部と検知された画素は所定値256を2回加算される。
図5(b)は、エッジ強調回路15が主走査方向及び副走査方向にエッジ部を強調した画像データを示す。図5(b)に示すように、エッジ強調の結果、各画素が、0、255、511、767及び−256の画素値を有する。
次いで、計算装置14は、エッジ強調後の画像データから、指定された変倍率にしたがい、画素値を平均化する(S4)。例えば変倍率が25%の場合、4画素毎に画素値を平均して1画素に削減することで元の画像データを25%の画像データに変倍できる。
図5(b)のように、主走査方向2画素副走査方向2画素の4画素毎に平均化する画素を区切った場合、画素区分AR0の平均化後の画素値は0、同様に画素区分AR1は255、画素区分AR2は−64、画素区分AR3は0、画素区分AR4は0、画素区分AR5は−64、画素区分AR6は約383、画素区分AR7は−128、となる。本実施例では、画素値の階調は0〜255までの256階調であるので、マイナス値の画素値については0と、256以上の画素値については255と置き換える。
計算装置14は、画素区分AR1〜AR8のそれぞれを、平均化された画素値を有する1画素に削減し、処理結果を結果格納用メモリに出力する(S5)。以上の処理により、所定のライン数分(図5では4ライン分)変倍率の処理が終了した。図5(c)は、エッジ部が強調された変倍率25%の画像データの一例を示す。本実施の形態の画像処理では、元の画像データのエッジ部が明確であった場合、変倍処理してものエッジ部の画素値が平均化されないのでエッジ部が明確なまま出力することができる。
なお、ラインバッファ13には処理が終了した最後の1ラインの画像データが保持され、以降の副走査方向のエッジ部の検出に使用される。計算装置14は、次のライン以降の画素値の処理を画像データの終端まで行う。また、本実施例では4画素を1画素として25%に変倍したが、例えば10画素を8画素に置き換える80%変倍等であっても同様に適用できる。
本実施例によれば、主走査方向に入力される画像データを順方向のみに処理できるため、途中で処理を中断する必要がなく、また前ラインまでの計算結果を保持するためのバッファがあればよいので、ハードウェア化する際のコストを低減できる。また、文字や罫線の途中に平均処理を行うブロックがまたがっていても、白線と黒線の平均処理によりエッジ部がぼやけ、認識性が低下することがない。
本実施例では、原画像の種別に応じてエッジ部を検出するエッジ判定値を可変とし、原画像の種別に応じたエッジ検出が可能な画像処理装置について説明する。
原画像の種別に応じて適切なエッジ判定値を使用するため、図3の画像判別回路17は画像データの特徴に基づき画像データの種類を判別する。画像データの種別とは、白黒の2値から成る文字画像、多段階の白黒で表現されたモノクロ画像、網点など中間調が変化する網点画像、連続階調の写真画像等である。本実施例では、スキャナ等により光学的に走査して入力された画像データを判別して、原画像の種別に応じたエッジ検出を行う。
画像判別回路17は、例えば、所定又は可変の閾値を用いて画像の二値的性質や線的性質が強ければ文字画像と、微小な画素値の変化を繰り返す場合には網点画像と、画素値の階調が連続的に構成される場合には写真画像と、それぞれ判別する。なお、画像の種別をユーザが入力することとしてもよい。
また、画像判別回路17は、画像データの入力手段を判別する。画像データの入力手段とは画像データがスキャナで入力される場合にはスキャナを、ネットワークで接続されたコンピュータ等の情報処理装置から入力された場合には情報処理装置である。例えば、スキャナで入力される画像データはコントラストが低下する等ノイズが入ることがあるため、画像データの入力手段に応じてエッジ部の判定に使用するエッジ判定値を格納しておくことが好適となる。
図6(a)は、判定値記憶部111に格納されているエッジ判定値の一例を示す。判定値記憶部111には、画像データの種別及び画像データの入力手段に応じて、エッジ判定値が格納されている。したがって、エッジ検知用回路13は、画像判別回路17の判別結果及び入力手段に応じてエッジ判定値を抽出し、エッジ部の判定を行う。これにより、画像データの種別及び入力手段の別に応じて、適切なエッジ検出が可能となる。
図7(a)は、スキャナで入力された画像データを構成する画素の一例を示す。各画素は実施例1と同様に256階調の例えば画素値を有する。なお、図7(a)では完全な黒と完全な白とからなる二値画像をスキャナで走査して入力したものとする。画像判別回路17は、画素値の検出結果から文字などの2値画像であると判別する。また、画像データがスキャナで入力されたものであることは、画像データが入力された経路から判明している。
図7(a)では、0(完全な黒)又は255(完全な白)の画素値を有する画素はないが、例えば0に近い画素値(例えば10)を有する画素は黒であること、255に近い画素値(例えば220)を有する画素は白であると推測できる。したがって、図7(a)では、210(=220−10)よりも小さいエッジ判定値を用いれば、エッジ部を検出できることとなる。
エッジ検知用回路13は、図6(a)の判定値記憶部111を参照して、スキャナで入力された文字画像の画像データのエッジ判定値(例えばA)を用いてエッジ判定を行う。エッジ部が検出されたら、以降は実施例1と同様に処理される。
すなわち、エッジ強調回路15は、主走査方向と副走査方向のエッジ部に所定値256を加算又は減算することで、図7(b)に示すように、エッジ部を強調した画像データを生成する。次いで、計算装置14は、例えば変倍率が25%の場合、4画素毎に画素値を平均して画素を削減し、削減しない画素の画素値を平均化された画素値に設定する。図7(c)は、エッジ部が強調された変倍率25%の画像データの一例を示す。エッジ部を強調した結果、画素間の画素値の差が222、255となっていることから、エッジ部の画素値を強調して変倍処理を行うことで、エッジ部が明確なまま出力することができる。
本実施例によれば、画像データの種別や入力手段に応じたエッジ判定値を用いることで、元の画像データの種別に応じた適切なエッジ検知が可能となる。また、エッジ判定値を格納してあるので、例えばソフトウェアによりエッジ判定値を指定して適切なエッジ判定値を用いることができる。
本実施例では、エッジ部を強調するエッジ強調値が可変な画像処理装置について説明する。
上記のとおり、設定レジスタ11の強調値記憶部112には、エッジ部強調回路15の強調の程度を調整するエッジ強調値が格納されている。
変倍処理においては、例えば元の画像データが網点画像であった場合、エッジ強調を施さないほうがよく、また、変倍率に応じてエッジ部の強調を行うことが好適とされる。本実施例の設定レジスタ11には、元の画像データの種別や変倍率に応じてエッジ部の強調が可能となるように、元の画像データの種別や変倍率に応じて設定されたエッジ強調値が格納されている。
図6(b)は、強調値記憶部112に格納されているエッジ強調値の一例を示す。エッジ強調回路15は、画像判別回路17の判別結果及び指定された変倍率に応じてエッジ強調値を抽出し、エッジ部を強調する。これにより、画像データの種別や変倍率に応じて、適切なエッジ部の強調が可能となる。
なお、エッジ強調値を所定の演算により決定してもよい。例えば、エッジ検知用回路13が検出する画素間の画素値の差に応じてエッジ強調値を算出する。画素値の変化量が小さい画像データでは、エッジ部を強調すると本来エッジの明確でない画像のエッジ部を強調することとなり好ましくない。したがって、画素間の画素値の差に応じてエッジ強調値が大きくなるように算出すれば、強調すべきエッジを強調できる。
本実施例によれば、検出されたエッジ部のエッジの強調の程度を、加算される値を可変にすることで調節することが可能となる。加算される値は、画像データの種別や変倍率に応じて可変であるので、元の画像データの種別に応じた適切なエッジ強調が可能となる。また、エッジ強調値を格納してあるので、例えばソフトウェアによりエッジ強調値を指定して適切なエッジ強調を行うことができる。
なお、元の画像データや変倍率に応じてエッジ強調を行う場合、実施例2のように、画像データの種別や入力手段に応じたエッジ判定値を用いてエッジ部を検出してもよい。
以上のように本実施の形態の画像処理装置によれば、変倍処理を行う場合に、画像のエッジ部の画質劣化を低減することが可能となる。主走査方向に入力される画像データを順方向のみに処理できるため、前ラインまでの計算結果を保持するためのバッファがあればよく、ハードウェア化する際のコストを低減できる。また、元の画像データの種別等に応じて変倍処理を行うことができるので、元の画像データの種別等に応じて適切な変倍が可能となる。
前画素、前ラインまでの画素データの平均をもとめ画像データを処理する処理方法の一例を示す図である。 白黒の画素の分布と画像データ入力方向の関係を示す図である。 画像処理装置を実施するための回路図の一例である。 変倍処理の処理手順を示すフローチャート図の一例である。 画像データを構成する画素及びその画素値の一例を示す図である。 設定レジスタに格納されているエッジ判定値とエッジ強調値の一例を示す図である。 スキャナで入力された画像データを構成する画素及びその画素値の一例を示す図である。
符号の説明
11 設定レジスタ
12 ラインバッファ
13 エッジ検知用回路
14 計算装置
15 エッジ強調回路
16 計算用バッファ
17 画像判別回路
111 判定値記憶部
112 強調値記憶部
141 変倍処理手段
131 エッジ部検出手段
150 エッジ部強調手段
151 画素値更新手段
152 平均画素値算出手段

Claims (5)

  1. 画像データを変倍処理する画像処理装置において、
    前記画像データにおける画像のエッジ部を画素の画素値に基づき検出するエッジ部検出手段と、
    前記エッジ部検出手段により検出された画像のエッジ部を強調するエッジ部強調手段と、
    前記エッジ部強調手段によりエッジ部が強調された画像データを指定された変倍率で変倍する変倍処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エッジ部強調手段は、
    前記エッジ部検出手段により検出されたエッジ部の画素の画素値を所定の演算の演算結果により更新する画素値更新手段と、
    前記画素値更新手段により更新された画素値の平均を、前記変倍率に基づき所定の画素毎に算出する平均画素値算出手段と、を有し、
    前記変倍処理手段は、
    前記変倍率に基づき前記所定の画素毎に画素の一部を削減し、前記平均画素値算出手段により算出された平均の画素値を削減されなかった画素に設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の演算は、エッジ部の画素の画素値に所定数を加算又は減算する演算である、
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記エッジ部検出手段のエッジ部の検出感度を調整するエッジ判定値が記憶された判定値記憶部を有する、ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ部強調手段の強調の程度を調整するエッジ強調値が記憶された強調値記憶部を有することを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008080713A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fujitsu Ltd 印刷装置
JP2014021931A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法

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