JP2006287623A - 入力画像補正装置、画像処理装置、画像形成装置、入力画像補正方法、入力画像補正プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

入力画像補正装置、画像処理装置、画像形成装置、入力画像補正方法、入力画像補正プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 入力画像データに対する領域分離処理を適切に行わせることができ、この結果、原稿が元来有している特徴が損なわれないように画像形成を行うことのできる入力画像補正装置を提供する。
【解決手段】 本発明の画像処理装置は、入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する画像特徴量算出部22と、上記ブロック内の注目画素に強調処理を行う強調処理部26とを備える。上記強調処理部26は、上記画像特徴量算出部22によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱を調整する構成である。これにより、原稿が元来有している特徴が損なわれないように入力画像データを補正することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力された画像データの補正装置に関し、特に、画像入力時の画質欠陥を改善する処理に関し、さらに視覚的な画質の向上のみにとどまらず、画像領域分離処理に対して適した画像を生成する入力画像補正装置、画像処理装置、画像形成装置、入力画像補正方法、入力画像補正プログラムおよび記録媒体に関するものである。
現在、デジタル複写機などの画像形成装置において、文字や絵柄(網点)などが混在した原稿を処理して再生する場合、いわゆる領域分離処理と呼ばれる処理によって文字領域や網点領域などの領域を識別し、各種領域に適した処理を施すことで画質の向上が図られている。
この領域分離処理において、網点領域を識別する場合、一般に、濃度変化が頻繁におこる部分を網点領域として検出する方法がよく用いられている。例えば、注目画素とその周辺画素との分散値を求め、その値が所定閾値より大きければ網点領域であると判定する方法や、注目画素に対しエッジ検出フィルタをたたみ込み、その周期性を判定することで網点領域を検出する方法などが挙げられる。
画像入力装置では画像情報が光センサ(CCDやC−MOSセンサ)によって電気信号に変換される。前記光センサでは各センサ部が規則的に配列されており、この規則性と原稿上の網点の周期性の干渉によって、網点領域の一部に原稿には無い輝度の変化が生じる。この様な輝度の変化は画質欠陥として認識される。そして、この画質欠陥を補正する処理として、網点領域に平滑化処理や平均化処理を施す手法は一般的である。
上記の技術として、たとえば特開平4−313959号は、画像情報に平滑化処理を施した後、得られた平滑化信号の変化の大きい部分のみに強調処理を行うことで輝度変化のない鮮明な画像を得ることの出来る画像信号処理方法を提示している。
特開平4−313959号(公開日:1992年11月5日)
しかしながら、特許文献1に開示された方法を用いると、不必要な網点部分の濃度変化は解消されるものの、網点の特徴量であるところの繁雑さが得られなくなる部分が多く存在することになり、領域分離処理が正しく機能しない。つまりは原稿の画像特徴量の抽出が損なわれてしまうことになる。
特許文献1に開示された方法では、例えば、画像入力装置の影響で、網点領域の一部に原稿には無い輝度の変化が生じた場合、つまり、図17(a)に示すような濃度の不必要な変化が生じた場合、これを補正するために、平滑化処理を行って、図17(b)に示すように、濃度値の不必要な変化を軽減させている。
ところが、図17(b)に示すように平滑化処理をすれば、出力される信号はその不要な変化量が軽減されているものの、繁雑度が大きく下がってしまうことになるので、本来、網点領域である部分が網点領域でないと認識される虞がある。これにより、入力画像データの領域分離処理が適切に行えないという問題が生じる。
従って、特許文献1に開示された方法をカラー画像形成装置に適用すれば、入力画像データに対する領域分離処理が適切に行えないので、原稿が元来有している特徴が損なわれた状態で画像が形成されて出力されることになる。
本発明は、上記の問題を考慮してなされたもので、その目的は、入力画像データに対する領域分離処理を適切に行わせることができ、この結果、原稿が元来有している特徴が損なわれないように画像形成を行うことのできる入力画像補正装置、画像処理装置、画像形成装置、入力画像補正方法、入力画像補正プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明に係る入力画像補正装置は、上記課題を解決するために、入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、上記ブロック内の画素に対して強調処理を施して画質欠陥を補正する補正処理部とを備え、上記補正処理部は、上記画像特徴量算出部によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱の度合いを調整することを特徴としている。
上記の構成によれば、補正処理部では、画像特徴量算出部によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱が調整されることになる。つまり、M×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に画像特徴量が算出され、この画像特徴量に基づいて強調処理の強弱が調整されるようになる。
これにより、例えば、画像入力装置に起因する不必要な濃度値(画素値)の増減をブロック単位で適切に是正することが可能となる。
このように、画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正することができるので、入力画像データの各ブロックの画像特徴量は、原稿が元来有する画像特徴量と同じになるように調整される。この結果、入力画像データに対して領域分離をする際に、適切に領域分離を行うことが可能となる。
従って、原稿が元来有している特徴が損なわれないように領域分離を行うことが可能となり、結果として、原稿に忠実な出力画像を得ることが可能となる。
上記補正処理部としては、具体的に、上記画像特徴量算出部により算出された画像特徴量に基づいて、強調処理を行う際の処理内容を切り替えるための処理切替え閾値を設定する処理閾値設定部と、上記画像特徴量算出部により算出された画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを示す強調係数を設定する強調係数設定部と、上記処理閾値設定部によって設定された処理切替え閾値と、上記強調係数設定部によって設定された強調係数とに基づいて、ブロック内の画素に対して強調処理を施す強調処理部とを備えた構成であってもよい。
上記画像特徴量算出部により算出される画像特徴量は、複数種類の特徴量からなり、上記補正処理部は、上記複数種類の特徴量のうち、少なくとも1種類の特徴量を保持するデータ保持部を備え、上記処理閾値設定部および上記強調係数設定部は、上記データ保持部に保持された特徴量を用いて処理切替え閾値および強調係数を設定する構成であってもよい。
この場合、データ保持部に、複数種類の特徴量のうち、少なくとも1種類の特徴量が保持され、保持した特徴量を用いて、処理切替え閾値の設定と強調係数の設定とを行うようになっているので、1度計算した結果を有効に利用することが可能となる。
そして、保持すべき特徴量を限定することにより、演算速度の向上と回路規模の縮小と図ることが可能となる。
上記データ保持部として、具体的に、複数の特徴量のうち少なくとも1つの特徴量を、少なくとも1/Mライン分保持する2つのバッファと、M×N画素よりなるブロック毎に、一方のバッファを書き込み用、他方のバッファを読み出し用とし切り替える切替制御部とを備える構成であってもよい。
上記画像特徴量算出部によって算出される画像特徴量は、M×N画素からなるブロック内の繁雑度を示す繁雑情報および明暗を示す濃度情報であり、上記処理閾値設定部は、上記繁雑情報と濃度情報とに基づいて処理切替え閾値を設定し、上記強調係数設定部は、上記繁雑情報に基づいて強調係数を設定するようにしてもよい。
このように、画像特徴量算出部によって算出される画像特徴量が、繁雑度を示す繁雑情報および明暗を示す濃度情報であれば、ブロック単位で網点領域と判定されるであろう領域を簡易に判定することが可能となる。
従って、上記処理閾値設定部による処理切替え閾値の設定、および上記強調係数設定部による強調係数は、何れも繁雑度(繁雑情報)によって設定されるので、網点領域と判定されるであろう領域に対して適切な処理(強調処理)を施すことが可能となる。
上記強調処理部は、具体的に、注目画素とその周辺画素との重み付き平均を行い、得られた重み付き平均値と注目画素の画素値との差分値を求める演算部と、上記演算部で求めた差分値と、上記処理閾値設定部によって設定された処理切替え閾値とを比較して、ブロック内の画素に対する強調処理の内容を切り替える切替部と、上記切替部による切り替え結果に基づいて、上記演算部で得られた重み付き平均値と上記差分値とを加算する加算部とを備えた構成が考えられる。
本発明の画像処理装置は、画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正する入力画像補正部と、上記入力画像補正装置によって画質欠陥が補正された画像データに対して、少なくとも網点を含む複数の領域を分離する領域分離処理部とを少なくとも備えた画像処理装置であって、上記入力画像補正部として、上記構成の入力画像補正装置が用いられることを特徴としている。
上記の構成によれば、入力画像補正部によって、画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥が適切に補正されるので、領域分離処理部では入力画像データに対して原稿に忠実に領域分離を行うことができる。
従って、原稿が元来有している特徴を行うことなく領域分離処理を行うことが可能となる。
本発明の画像形成装置は、画像処理すべき画像の画像情報を入力する画像入力装置と、上記画像入力装置からの画像情報に対して画像処理を行う、上記構成の画像処理装置と、上記画像処理装置によって画像処理された画像を出力する画像出力装置とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記画像処理装置によって、原稿が元来有している特徴を行うことなく領域分離処理を行うことが可能となるので、原稿に忠実な出力画像を得ることが可能となる。
本発明の入力画像補正方法は、入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する工程と、上記ブロック内の画素に対して強調処理をする際に、上記工程によって得られた画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを調整して画質欠陥を補正する工程と含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、M×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に画像特徴量が算出され、この画像特徴量に基づいて強調処理の強弱が調整されるようになる。
これにより、例えば画像入力装置に起因する不必要な濃度値(画素値)の増減をブロック単位で適切に是正することが可能となる。
このように、画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正することができるので、入力画像データの各ブロックの画像特徴量は、原稿が元来有する画像特徴量と同じになるように調整される。この結果、入力画像データに対して領域分離をする際に、適切に領域分離を行うことが可能となる。
従って、原稿が元来有している特徴が損なわれないように領域分離を行うことが可能となり、結果として、原稿に忠実な出力画像を得ることが可能となる。
本発明の入力画像補正プログラムは、入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する手順と、上記ブロック内の画素に対して強調処理をする際に、上記工程によって得られた画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを調整して画質欠陥を補正する手順とをコンピュータに実行させるプログラムである。
この場合、原稿が元来有している特徴が損なわれないように領域分離を行うことを可能とする入力画像補正処理を汎用のコンピュータに実行させることが可能となる。
さらに、上記構成の入力画像補正プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録してもよい。
この場合、原稿が元来有している特徴が損なわれないように領域分離を行うことを可能とする入力画像補正処理を実行するプログラムを、コンピュータに容易に供給することが可能となる。
本発明に係る画像処理装置は、以上のように、入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、上記ブロック内の画素に対して強調処理を施して画質欠陥を補正する補正処理部とを備え、上記補正処理部は、上記画像特徴量算出部によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱の度合いを調整することで、画像入力装置に起因する不必要な濃度値(画素値)の増減をブロック単位で適切に是正することが可能となる。これにより、入力画像データの各ブロックの画像特徴量は、原稿が元来有する画像特徴量と同じになるように調整されるので、入力画像データに対して領域分離をする際に、適切に領域分離を行うことが可能となり、結果として、原稿に忠実な出力画像を得ることが可能となるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発明をデジタルカラー画像形成装置(例えばデジタル複写機・複合機)に適用した例について説明する。
図2は、本発明に係る一実施例としてのデジタルカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
上記デジタルカラー画像形成装置は、図2に示すように、カラー画像入力装置1、カラー画像処理装置2、カラー画像出力装置3、及び、操作パネル4を含む構成となっている。
上記カラー画像入力装置1は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサからなり、原稿から反射してきた光をR、G、B(R:赤・G:緑・B:青)に色分解された電気信号に変換するようになっている。そして、ラインセンサにより入力されたカラー画像信号(RGBアナログ信号:入力画像データ)は、カラー画像処理装置2に送られる。
上記カラー画像処理装置2は、A/D(アナログ・デジタル)変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、入力画像補正部14、領域分離処理部15、空間フィルタ処理部16、下色除去/色補正部17、黒生成部18、出力階調補正部19、階調再現処理部20を含む構成となっている。
上記A/D変換部11は、上記カラー画像入力装置1からのRGBアナログ信号をRGBデジタル信号に変換し、後段のシェーディング補正部12に出力するようになっている。
上記シェーディング補正部12は、上記A/D変換部11からのRGBデジタル信号から、上記カラー画像入力装置1を構成する照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除き、各種の歪みを取り除いたRGBデジタル信号を後段の入力階調補正部13に出力するようになっている。
上記入力階調補正部13は、上記シェーディング補正部12からのRGBデジタル信号を構成する反射率信号が画像処理に適した画像信号(濃度信号)に変換し、変換後のRGBデジタル信号を後段の入力画像補正部14に出力するようになっている。
上記入力画像補正部14は、本願発明の入力画像補正装置に対応し、上記入力階調補正部13からのRGBデジタル信号に対して、上記カラー画像入力装置1によって生じた画質欠陥を補正し、更に領域分離処理に適した信号に変換し、補正変換した後のRGBデジタル信号を後段の領域分離処理部15に出力するようになっている。
上記領域分離処理部15は、上記入力画像補正部14からのRGBデジタル信号から、文字・網点などの混在原稿における各構成要素の領域を判別し、その結果を領域識別信号として、後段の空間フィルタ処理部16、下色除去/色補正部17、黒生成部18、階調再現処理部20にそれぞれ出力すると共に、入力画像補正部から出力されたRGBデジタル信号をそのまま後段の空間フィルタ処理部16に出力するようになっている。
上記空間フィルタ処理部16は、上記入力画像補正部14からのRGBデジタル信号に対して、エッジ強調処理や平滑化処理を施した後、該RGBデジタル信号を後段の下色除去/色補正部17に出力するようになっている。
上記下色除去/色補正部17は、上記空間フィルタ処理部16からのRGBデジタル信号に対して、色再現性を高めるためにCMY信号に変換した後、該CMY信号を後段の黒生成部18に出力するようになっている。
上記黒生成部18は、上記下色除去/色補正部17からのCMY信号を、CMYK4色信号に変換した後、該CMYK4色信号を後段の出力階調補正部19に出力するようになっている。
上記出力階調補正部19は、上記黒生成部18からのCMYK4色信号を、カラー画像出力装置3の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行い、後段の階調再現処理部20に出力するようになっている。
上記階調再現処理部20は、上記出力階調補正部19からのCMYK4色信号に対して、カラー画像出力装置3から画像を出力するための階調再現処理を施し、後段の上記カラー画像出力装置3に出力するようになっている。
上記カラー画像出力装置3は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式のプリンタ等からなり、上記カラー画像処理装置2の階調再現処理部20からのCMYK4色信号に基づいて出力画像を形成するようになっている。なお、このカラー画像出力装置3は、液晶ディスプレイ等の画像表示装置であっても構わない。この場合には、黒生成部18以降の処理は省かれる。
また、上記領域分離処理部15にて得られた判定結果出力信号(領域識別信号)は、空間フィルタ処理部16、下色除去/色補正部17、黒生成部18、階調再現処理部20にそれぞれ引き渡され、その各部において各種領域に適した処理が施される。
上記操作パネル4は、デジタルカラー画像形成装置の動作モードを設定する設定ボタンやテンキー、液晶ディスプレイなどで構成される表示部より構成されるものである。
以上のデジタルカラー画像形成装置における各種の処理は、不図示のCPU(Central Processing Unit)により制御される。
ここで、上記構成のデジタルカラー画像形成装置において、入力画像に対応した適切な出力画像を得るには、領域分離処理部15における領域分離処理を適切に行う必要がある。つまり、領域分離処理部15における各領域の判定を適切に行わせる必要がある。このために、本願では、領域分離処理部15における領域の判定を適切に行わせるために、前段の入力画像補正部14において入力画像に含まれる画像の欠陥を適切に補正するようにしている。このように、入力画像に含まれる画像の欠陥を適切に補正することで、入力画像補正部14の後段にある領域分離処理部15における領域の判定を適切に行わせることが可能となる。
ここで、入力画像補正部14の概略について図1および図3を参照しながら以下に説明する。
図1は、入力画像補正部14の概略を示すブロック図である。図3は、入力画像補正部14における入力画像補正処理の流れを示すフローチャートである。
上記入力画像補正部14は、図1に示すように、FIFO(First-In First-Out:先入れ先出し)メモリ21、画像特徴量算出部22、データ保持部23、処理閾値評価部24、強調係数評価部25、強調処理部26を含んだ構成となっている。
上記FIFOメモリ21は、入力される原画像データ(以下、入力画像データと称する)の色チャンネル(RGBの各色成分)ごとに複数ライン設けられ、それぞれの色チャンネルごとの入力画像データを記憶するためのメモリである。
上記画像特徴量算出部22は、上記FIFOメモリ21に記憶された入力画像データから、MxN画素からなる部分領域の特徴量(データ0)を算出する演算部である。この画像特徴量算出部22では、色チャンネルごと、すなわち入力された画像データのR,G,B成分ごとに特徴量を算出するようになっている。なお、画像特徴量算出部22の詳細については、後述する。
上記データ保持部23は、上記画像特徴量算出部22によって算出された色チャンネルごとの特徴量のうち、少なくとも一つの特徴量を後段の処理閾値評価部24によって参照可能に保持する手段である。なお、このデータ保持部23の詳細については、後述する。
上記処理閾値評価部24は、上記画像特徴量算出部22によって算出されたM×N画素からなる部分領域の特徴量から、後段の強調処理部26における強調処理を適切な処理とするための閾値Pthを算出すると共に、後段の強調係数評価部25における強調係数BSTを算出するのに必要な繁雑度判定結果HTB、広域繁雑度判定結果HTAおよび平坦部判定結果HTCを算出する演算部である。なお、処理閾値評価部24の詳細および繁雑度判定結果HTB、広域繁雑度判定結果HTAおよび平坦部判定結果HTCの詳細については、後述する。
上記強調係数評価部25は、上記処理閾値評価部24からの繁雑度判定結果HTB、広域繁雑度判定結果HTAおよび平坦部判定結果HTCから、後段の強調処理部26において使用する強調係数BSTを算出する演算部である。なお、この強調係数評価部25の詳細については、後述する。
上記強調処理部26は、上記処理閾値評価部24からの閾値Pthと上記強調係数評価部25からの強調係数BSTとに基づいて、上記FIFOメモリ21からの各色チャンネルごとの入力画像データに対して、適応的な強調処理を行う処理部である。なお、上記強調処理部26において処理された入力画像データは、逐次、図2に示す後段の領域分離処理部15に出力される。
以上のことから、上記構成の入力画像補正部14は、カラー画像入力装置1より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正する入力画像補正装置であって、入力された画像データのM×N(M,Nは3)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する画像特徴量算出部22と、上記ブロック内の画素に対して強調処理を施して画質欠陥を補正するための、データ保持部23、処理閾値評価部24、強調係数評価部25、強調処理部26からなる補正処理部20とを備え、上記補正処理部20は、上記画像特徴量算出部22によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱の度合いを調整(適応的な調整)するようになっている。
ここで、上記構成の入力画像補正部14における入力画像補正処理の流れの概要を図1に示すブロック図および図3に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、画像特徴量算出部22によって、画像特徴算出処理が実行される(ステップS1)。ここでは、画像特徴量算出部22が、FIFOメモリ21に格納された色チャンネルごとの入力画像データから、M×N画素からなる部分領域の特徴量(データ0:後述する濃度情報、繁雑情報)を算出する。このステップS1における特徴量算出処理の詳細については、画像特徴量算出部22の詳細な説明とともに後述する。
次に、処理閾値評価部24によって、処理閾値評価処理が実行される(ステップS2)。ここでは、処理閾値評価部24が、ステップS1において算出された特徴量から、強調処理部26において強調処理を適切な処理とするための閾値Pthと、強調係数評価部25において強調係数BSTを算出するのに必要な繁雑度判定結果HTB、広域繁雑度判定結果HTAおよび平坦部判定結果HTCを算出する。このステップS2における処理閾値評価処理の詳細については、処理閾値評価部24の詳細な説明とともに後述する。
続いて、強調係数評価部25によって、強調係数評価処理が実行される(ステップS3)。ここでは、強調係数評価部25が、ステップS2において算出された繁雑度判定結果HTB、広域繁雑度判定結果HTAおよび平坦部判定結果HTCから、強調係数BSTを算出する。このステップS3における強調係数評価処理の詳細については、強調係数評価部25の詳細な説明とともに後述する。
次いで、補正処理部20によって、補正処理が実行される(ステップS4)。ここでは、強調処理部26が、ステップS2で得られた閾値Pthと、ステップS3で得られた強調係数BSTとに基づいて、FIFOメモリ21に格納されている入力画像データに対して、色チャンネルごとに適応的な強調処理を実行する。このステップS4における補正処理の詳細については、強調処理部26の詳細な説明とともに後述する。
そして、1ライン分の補正処理が完了したか否かが判断される(ステップS5)。ここで、1ライン分の補正処理が完了していなければ、ステップS1に移行し、各種処理を繰り返す。一方、1ライン分の補正処理が完了していれば、ステップS6に移行し、全画像データに対する処理が完了したか否かが判断される(ステップS6)。
ステップS6において、全画像データに対する処理が完了していなければ、ステップS1に移行し、各種処理を繰り返す。一方、全画像データに対する処理が完了していれば、処理を終了する。
以上のように、入力画像データに対して、M×N画素の部分領域ごとに特徴量が求められ、この特徴量に基づいて、画像欠陥を修正するための強調処理に使用する強調係数が設定されるので、入力画像データの特徴に応じた適切な画像欠陥の修正を行うことが可能となる。
以下、上記入力画像補正部14の各部の詳細について説明する。
まず、画像特徴量算出部22の詳細について、図4および図5を参照しながら以下に説明する。なお、ここでは、M×N画素の領域からなるブロックとして、3×3画素の領域から特徴量を算出する例について説明する。ここでは、上記ブロック内の繁雑度と、ブロック内の濃度とを画像特徴量として説明する。
図4は、画像特徴量算出部22の概要を示すブロック図であり、図5は、画像特徴量算出部22における画像特徴量算出処理の流れを示すフローチャートである。
上記画像特徴量算出部22は、図4に示すように、総和算出部31、演算部32、繁雑度算出部33、最小値算出部34、選択部(SEL)35、最大繁雑度選択部36を含んだ構成となっている。ここで、総和算出部31、演算部32、繁雑度算出部33は、入力画像データの色チャンネルごと(R成分、G成分、B成分)に設けられている。
上記総和算出部31は、入力画像データの色チャンネル(RIN,GIN,BIN)毎に、1ブロック(9画素)の画素値の総和(SUMR,SUMG,SUMB)を算出し、後段の繁雑度算出部33と最小値算出部34とに出力するようになっている。
上記演算部32は、入力画像データの色チャンネル(RIN,GIN,BIN)毎に、1ブロック(9画素)の画素値を2値化し、後段の繁雑度算出部33に出力するようになっている。
上記繁雑度算出部33は、総和算出部31からの1ブロック(9画素)の画素値の総和(SUMR,SUMG,SUMB)と、演算部32からの1ブロック(9画素)の画素値を2値化したデータとに基づいて、色チャンネルごとの繁雑度(RV,GV,BV)を算出し、後段の選択部35と最大繁雑度選択部36に出力するようになっている。
上記最小値算出部34は、総和算出部31で算出された色チャンネルごとの総和(SUMR,SUMG,SUMB)から最小値を算出し、後段の選択部35に出力するようになっている。
上記選択部35は、最小値算出部34で算出された最小値に基づいて、繁雑度算出部33で算出された色チャンネルごとの繁雑度(RV,GV,BV)から、最小濃度チャンネルの繁雑度MINSVを選択するようになっている。
上記最大繁雑度選択部36は、繁雑度算出部33で算出された色チャンネルごとの繁雑度(RV,GV,BV)から、最大繁雑度CRNTVを選択するようになっている。
以上のことから、上記構成の画像特徴量算出部22は、総和算出部31で算出した画素値の総和(SUMR,SUMG,SUMB)と、選択部35で選択した最小濃度チャンネルの繁雑度MINSVと、最大繁雑度選択部36で選択した最大繁雑度CRNTVとを図1に示すデータ0(特徴量データ)として出力していることになる。
ここで、ある注目画素近傍の3×3画素のブロックに対して画素値をP(X)とするとブロックの分散値:Variance(X)は、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2006287623
上記の式(1)から、繁雑さを示す特徴量として、上記の分散値を用いてもよいし、上記分散値の分子のみの値や、求められた分散値を適切な数値で除算した値などを用いてもよい。また、分散値の代わりに1次微分値の絶対値の和などを用いることも可能である。
上記構成の画像特徴量算出部22による画像特徴量算出処理の流れは、図5に示すフローチャートのようになる。なお、図5に示す処理は、図3に示すフローチャートのステップS1に対応するサブルーチンである。
まず、色成分毎にブロックの総和を算出する(ステップS11)。ここでは、総和算出部31によって、各色成分毎にブロック(3×3画素)の画素値の総和が算出される。
そして、色成分毎にブロックの分散値(繁雑度)を算出する(ステップS12)。ここでは、繁雑度算出部33によって、総和算出部31で算出した総和と、演算部32で演算した1ブロックの画素値を2値化したデータとから、各色成分毎にブロックの分散値(繁雑度)が算出される。
次に、ブロックの総和の最小値を算出する(ステップS13)。ここでは、最小値算出部34によって、総和算出部31で算出したブロックの総和の最小値が算出される。
続いて、ブロックの総和が最小となる色成分の繁雑度MINSVを求める(ステップS14)。ここでは、選択部35によって、繁雑度算出部33からの各色チャンネル毎の繁雑度と、最小値算出部34からのブロックの最小値とから、ブロックの総和が最小となる色成分(最小濃度チャンネル)の繁雑度MINSVが選択される。
最後に、色成分毎に求められたブロックの分幸から最大値CRNTVを求める(ステップS15)。ここでは、最大繁雑度選択部36によって、繁雑度算出部33からの色チャンネル毎の繁雑度から最大繁雑度CRNTVが選択される。
次に、画像特徴量保持手段としてのデータ保持部23の詳細について、図6、図7および図8を参照しながら以下に説明する。
図6は、データ保持部23の概要を示すブロック図であり、図7は、データ保持部23におけるデータの保持状態を示す図であり、図8は、データ保持部23におけるデータ保持処理の流れを示すフローチャートである。
上記データ保持部23は、画像特徴量算出部22からの出力を適宜再利用可能にするためのデータ保持手段であり、図6に示すように、メモリ制御部(切替制御部)41と、処理回路42と、2つのメモリA、Bとを含んだ構成となっている。
上記メモリ制御部41は、2つのメモリA、Bに対してデータの書込/読出の切替制御を行う制御手段である。具体的には、メモリ制御部41は、3ライン毎に2つのメモリA,Bの書き込みおよび読み出しを交替させて、画像特徴量算出部22より入力された最大繁雑度CRNTV信号を、3画素ごとにそのアドレスを一つ進めて更新するようになっている。
なお、メモリ制御部41における3画素毎のカウントは、図示しないカウンタからのカウント数(CountX,CountY)を示す信号によって行われる。ここで、CountXは、原稿画像を読み出したときに主走査方向(X方向)の画素のカウント数を示し、CountYは、原稿画像を読み出したときに副走査方向(Y方向)の画素のカウント数を示す。
上記処理回路42は、メモリA,Bに保持されている値を、3x3画素のブロックごとにアドレスを一つ進め、ブロック毎の特徴量(REFA,REFB,REFC)として出力する。また、処理回路42は、注目ブロック(注目画素を含む3x3画素のブロック)、直前ブロックの特徴量(REFD)をメモリA,Bに保持しておき、他の特徴量(REFA,REFB,REFC)と同様に出力する。このため、処理回路42には、特徴量REFDを遅延させるためのディレイ回路(図示せず)が設けられている。
ここで、上記メモリA,Bに保持されている特徴量(REFA,REFB,REFC,REFD)の位置関係は、図7に示すようになる。
上記構成のデータ保持部23を備えることにより、特徴量の再計算を行う必要が無いので処理時間の短縮につながり、また、保持するべき特徴量は1ブロックごとになるので、必要となるメモリ量は少なくて済む。
上記構成のデータ保持部23におけるデータ保持処理の流れについて、図8に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、CountYをリセットし(ステップS21)、ラインデータを入力する(ステップS22)。
次に、CountXをリセットすると共に、読み出しアドレスをリセットし(ステップS23)、さらに、CountYをインクリメントする(ステップS24)。
続いて、3ラインごとにメモリA,Bの読出し/書込みを切り替える(ステップS25)。具体的には、CountYが3毎、例えば3で除算した結果が0の時、メモリAとメモリBの機能(読み出し/書き込み)を切り替える。
次に、1画素毎にCRNTVを読み出す(ステップS26)。このとき、CRNTVを1画素ごとに読み出してCountXをインクリメントしていく。
そして、3画素毎に値を書込み、アドレスをインクリメントする(ステップS27)。ここでは、3毎、例えば3で除算した結果が0の時、書き込み用のメモリに値を書き込み、アクセス用のアドレスをインクリメントする。
その後、特徴量(REFA,REFB,REFC)を読出し、および、遅延させた特徴量REFDを出力する(ステップS28)。具体的には、読み出し用のメモリから、アドレスに従い、特徴量(REFA,REFB,REFC)を、ディレイ回路から特徴量REFDを出力する。
続いて、1ライン分完了したか否かが判定される(ステップS29)。ここで、1ライン分完了していれば、ステップS30に移行し、1ライン分完了していなければ、ステップS27に移行する。
さらに、ステップS30において、全データ完了したか否かが判定される。ここで、全データ完了していれば、処理は終了し、全データ完了していなければ、ステップS23に移行し、再びデータ保持処理が実行される。
以上のような構成または方法を用いることによって、算出された特徴量を保持しつつ、その為のメモリあるいはバッファの増大を抑えることで、演算速度の向上と回路規模の縮小を図りつつ、より精度の高い領域判定処理のための前処理を実現することができる。本処理例では各ブロックの最大繁雑度を保持することでより広域な領域の繁雑度を示す特徴量を判定することで精度の向上を図っている。
続いて、処理閾値評価部24の詳細について図9、図10、図11を参照しながら以下に説明する。
図9は、処理閾値評価部24の概要を示すブロック図であり、図10は、処理閾値評価処理の流れを示すフローチャートであり、図11は、閾値の選択例を示す図である。
上記処理閾値評価部24は、注目画素領域が繁雑であるか平坦であるか、あるいは暗部であるか明部であるかを判定し、この結果に応じて、強調処理部26で処理内容を変更するか否かを判定する閾値を出力するものであり、図9に示すように、明暗領域判定部51と、繁雑度判定部52と、広域繁雑度判定部53と、処理切替え閾値判定部54とを含んだ構成となっている。
上記明暗領域判定部51は、上述した画像特徴量算出部22からの色チャンネル(RIN,GIN,BIN)毎の、1ブロックの総和(SUMR,SUMG,SUMB)と、暗領域判定用閾値MSUMおよび明領域判定用閾値LUMTHを比較して、それぞれ暗領域判定結果、明領域判定結果を出力する。この判定結果は、後段の繁雑度判定部52および広域繁雑度判定部53に送られる。
なお、上記暗領域判定用閾値MSUMおよび明領域判定用閾値LUMTHは、図示しないメモリに格納され必要に応じて読み出されるものとする。
上記の比較の手法は、上記総和と暗領域判定用閾値MSUMまたは明領域判定用閾値LUMTHを直接比較してもよいし、以下に示す関数との比較でも良い。
例えば、暗部判定として、SUMR+SUMG+SUMB<MSUMや、明部判定として、SUMR>LUMTH∩SUMG>LUMTH∩SUMB>LUMTHなどの比較式を用いることが可能である。
上記繁雑度判定部52は、上述の画像特徴量算出部22からの繁雑度MINSVと、繁雑度判定用閾値との値を比較して繁雑度判定を行う。この際に判定用閾値は、前記暗領域判定結果および明領域判定結果を用いて切り替えるものとする。例えば判定用閾値としてVTH0およびVTH1が与えられるものとして、VTH0>VTH1であるとき、注目ブロックが明部または暗部と判定されている場合は、VTH0を用い、そうでない場合はVTH1を用いる。この切り替えにより、原稿の部分領域の濃度によって、繁雑度の判定レベルが切り替わり、例えば撮像素子(CCD)による暗部電流ノイズと網点との誤検知を減少させることができる。
本例では2つの閾値を与えているが、1つの基準閾値に対して、予め定められる係数を掛ける、あるいはビットシフトをするなどの演算を行い、閾値を変更してもよい。この繁雑度判定結果出力をHTBとする。本例において はフラグ的に判定式が成立時:1、そうでない時:0 としている。
なお、上記の判定用閾値としてVTH0およびVTH1は、図示しないメモリに格納され必要に応じて読み出されるものとする。
上記広域繁雑度判定部53は、上述した画像特徴量算出部22からの最大繁雑度CRNTV信号と、上述したデータ保持部23に保持されているところの、注目ブロックの周辺に存在する周辺ブロックの特徴量(REFA,REFB,REFC,REFD)の各値とを用いた式と、広域繁雑度判定用閾値との値を比較して注目画素に対する繁雑度判定を行う。この場合も繁雑度判定部52と同様に上記明暗領域判定部51における暗領域判定結果および明領域判定結果を用いて判定用閾値を、与えられた閾値VVTH0,VVTH1より選択する。ここでも同様に1つの閾値を設定しておき上記と同様に演算により切り替えてもよい。
ここで、上記の最大繁雑度CRNTV信号と、特徴量(REFA,REFB,REFC,REFD)の各値とを用いた式とは、単純に平均した値や重み付け平均、例えば以下に示す式(2)で示される値であってもよい。
Figure 2006287623
また、広域繁雑度判定部53では、VVFLTH<<VVTH0,VVTH1なる閾値VVFLTHを用いて比較をして積極的に、注目画素に対する平坦部の判定も行うものとする。比較的広域な特徴量を扱っているため、平坦な領域中の微小な繁雑領域、たとえば、紙面上の小さな埃などの誤検知を減少させることができるためである。平坦部判定結果出力をHTC、広域繁雑度判定結果出力を判定結果HTAとする。HTA,HTCはフラグ的に判定式成立時:1、そうでない時:0としている。
なお、上記の閾値としてVVFLTH、VVTH0、VVTH1は、図示しないメモリに格納され必要に応じて読み出されるものとする。
上記処理切替え閾値判定部54は、上記繁雑度判定部52からの判定結果HTBと、上記広域繁雑度判定部53からの判定結果HTA,HTCを基に、与えられた複数の閾値PTH0〜PTH3の中から1つを選択して、処理切替閾値Pthとして出力する。ここで、PTH0〜PTH3がPTH0≧PTH1≧PTH2≧PTH3なる値のとき、HTA,HTB,HTCの各判定値による、与えられた閾値の選択例を図11に示す(「don't care」は、1または0の何れでも良いことの意である)。このように設定することで、比較的広範囲の特徴量を用いて後段の処理における強調処理部26での効果の切替え閾値を調整できるため、保持するべき網点および文字のパターンを損なうことなく、撮像素子に起因する雑音を効率よく軽減させるといったような所望の処理を精度よく実行することができる。
なお、上記の閾値としてPTH0、PTH1、PTH2、PTH3は、図示しないメモリに格納され必要に応じて読み出されるものとする。
上記構成の処理閾値評価部24における処理閾値評価処理の流れを、図10に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。この処理閾値評価処理は、図3に示すステップS2に対応するサブルーチンである。
先ず、判定用の閾値および初期値設定を行う(ステップS51)。具体的には、明暗領域判定部51、繁雑度判定部52、広域繁雑度判定部53に判定用の閾値および初期値を与える。ここで与えられる閾値は、あらかじめ設定されたものがROM等に保持されていて、この値が読み出されセットされる。
続いて、特徴量読み込みを行い(ステップS52)、周辺ブロックの特徴量加算を行う(ステップS53)。具体的には、データ保持部23に保持された特徴量(REFA,REFB,REFC,REFD)が広域繁雑度判定部53に読み込まれ、この広域繁雑度判定部53の内部において特徴量が加算される。
次に、明領域、あるいは、暗領域判定を行い、繁雑度の判定閾値の設定を行う(ステップS53)。具体的には、明暗領域判定部51において得られた判定結果が繁雑度の判定閾値として設定される。
次いで、繁雑度判定(ステップS55)、広域繁雑度判定(ステップS56)、平坦領域判定(ステップS57)を行う。具体的には、繁雑度判定部52において繁雑度の判定結果HTBを得て、広域繁雑度判定部53において広域繁雑度の判定結果HTAと平坦領域の判定結果HTCとを得る。
最後に、各結果に応じた、処理切替え閾値選択を行う(ステップS58)。具体的には、処理切替え閾値判定部54において、ステップS55で得られた判定結果HTB、ステップS56で得られた判定結果HTA、ステップS57で得られた判定結果HTCから、適切な閾値Pthが選択される。
なお、上記構成の処理閾値評価部24からは、判定結果HTA,HTB,HTCが内部の処理切替え閾値判定部54の他に、強調係数評価部25にも出力される。
続いて、強調係数評価部25の詳細について、図12、図13、図14(a)(b)を参照しながら以下に説明する。
図12は、強調係数評価部25の概要を示すブロック図であり、図13は、強調係数評価部25における強調係数評価処理の流れを示すフローチャートであり、図14(a)(b)は、繁雑度と強調係数との関係を示すグラフである。
上記強調係数評価部25は、図12に示すように、繁雑度評価部61と強調係数演算部62とを含む構成である。
上記繁雑度評価部61は、処理閾値評価部24からの判定結果HTA,HTB,HTCから、繁雑度の判定を行う。ここでは、判定結果に含まれる判定値は、0または1なので、簡易に繁雑度の評価が可能である。例えば、前出の例に従って判定方法の例を挙げると、論理演算式(HTA∪HTB)∩HTCなどが挙げられる。例えば、HTA=1、HTB=0、HTC=1のとき、上記判定例では結果が1となり繁雑という判定とする。この判定結果を後段の強調係数演算部62に出力する。
上記強調係数演算部62は、画像特徴量算出部22からの繁雑度MINSVと、繁雑度評価部61からの判定結果とに基づいて、強調係数BSTを算出する。
具体的には、繁雑度評価部61において、繁雑であると判定されれば、図14(a)(b)に示すような繁雑度に対して減少関数となるような演算にて強調係数BSTを算出する。強調係数BSTは、前出のMINVSを用いて、初期値BST1が与えられた場合、例えば、BST=BST0−MINSVなどと設定すればよい。この場合、図14(a)のような特性になる。ここで、画像のある着目領域は、通常、ある程度繁雑であるから はゼロではないので、この他に、予め定められる係数をMINVSで除算する項を初期値に加える方法(図14(b))や、より複雑な関数を用いてもよい。
また、繁雑度評価部61における判定の結果、繁雑でない場合は、予め定められる初期値BST0をそのまま強調係数BSTとして出力する。ここで、BST0=BST1でも構わないし、例えば、BST0=0.7×BST1などの演算式で求めてもよい。
この様に、強調係数BSTを設定することで、比較的繁雑な領域におけるわずかな繁雑度の差異、つまり一様な網点領域においては、撮像素子による画質欠陥に起因する差異であるが、後段の強調処理部26において強調処理を施すことにより、この欠陥を補正可能となる。
上記構成の強調係数評価部25における強調係数評価処理の流れを、図13に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。この処理閾値処理は、図3に示すステップS3に対応するサブルーチンである。
まず、繁雑度評価を行う(ステップS61)。具体的には、繁雑度評価部61が、処理閾値評価部24からの繁雑度の判定結果に基づいて繁雑度の評価を行う。
次いで、評価の結果、繁雑であるか否かを判断する(ステップS62)。ここで、繁雑であると判断されれば、ステップS63に移行して、強調係数演算部62において強調係数を補正する。一方、繁雑でないと判断されれば、ステップ64に移行して、強調係数として固定値を選択する。
最後に、ステップS63またはS64において補正あるいは選択された強調係数を出力する(ステップS65)。
最後に、強調処理部26の詳細について図15、図16、図17を参照しながら以下に説明する。
図15は、強調処理部26の概要を示すブロック図であり、図16は、強調処理部26における強調処理の流れを示すフローチャートであり、図17(a)〜(c)は各画素における濃度値のバラツキ度合いを示す図である。
上記強調正処理部26は、強調係数評価部25によって得られた注目画素に対する強調係数BST、および処理閾値評価部24によって得られた処理切替え閾値Pthを用いて、注目画素に処理を施していく処理部であって、図15に示すように、演算部71と、切替部72と、加算器73とを含む構成である。これら、演算部71、切替部72、加算器73は、それぞれ色チャンネルごとに設けられているので、色チャンネルごとに画像データが入力される。
上記演算部71は、色成分毎に設定可能な重み係数KA,KB,KCを与えて、注目画素とその周辺画素との重みつき加算処理(重み付き平均値)を行い、重みつき加算処理の結果と注目画素との差分を取る。この差分値を後段の切替部72、加算器73に送る。
上記切替部72は、演算部71からの差分値の絶対値と前出の閾値Pthを比較し、差分値の絶対値が閾値Pthより大きい場合は、差分値に強調係数BSTを掛け、そうでない場合は、差分を零とする。この切替部72の差分演算結果は、後段の加算器73に出力される。
上記加算器73は、演算部71からの重みつき加算結果と、切替部72からの差分演算結果を加算し、色チャンネルごとに結果出力(ROUT,GOUT,BOUT)する。
上述した処理閾値評価部24において各領域に適切となるよう定められたPthをもとに強調処理の切り替えを行うことで、撮像素子の特に雑音成分を軽減し、また、強調処理において上述の強調係数BTSをもって強調処理することにより、図17(a)に示すような撮像素子の周期的な配列に起因する画質欠陥(濃度値のバラツキ)を、図17(c)に示すように、網点領域の特徴量を損なうことなく改善することが可能となる。
上記の構成の入力画像補正部14における入力画像処理の具体例について、図18〜図22を参照しながら以下に説明する。
図18は、入力画像データの値を示す図であり、図19は、処理に使用される各パラメータの初期値を示す図であり、図20は、入力画像データに対する処理途中の画像データの値を示す図であり、図21は、画像補正処理をした結果の値を示す図であり、図22は、画像データの値と相対空間座標との関係を示すグラフである。
まず、図18では、表の各区切りごとに上から(R,G,B)の各信号値を示している。例として、斜線部分の画素の濃度値を計算する。各色チャンネルの3×3画素のブロックの総和(SUMR,SUMG,SUMB)を求めると以下のようになる。
Figure 2006287623
ただし、R(i)はブロック内各画素の画像データ値であるからSUMR=1616、同様にSUMG=1881,SUMB=1682である。
また、繁雑度は、以下の分散式の分子部分を演算し、高速化およびメモリ削減のため、7bit右シフトする。この分散式は、前述の式(1)と同じものである。
Figure 2006287623
以上の計算を行うと、各色チャンネルに対してそれぞれ繁雑度(Rv,Gv,Bv)と表すと各値は(84、27、59)となる。従って、前出の最小濃度チャンネルの繁雑度MINSV、最大繁雑度CRNTVは共に、84となる。
次に、図19は、各処理に使用する初期値を示している。
上記各色チャンネルのブロックの総和、最小濃度チャンネルの繁雑度および最大繁雑度を基に、前出の各評価・判定を行う。
ここで、暗部判定式としてSUMR<MSUM∩SUMG<MSUM∩SUMB<MSUMを用いる。この判定式において、左辺の結果がSUMR=1616、SUMG=1881、SUMB=1682であり、MSUM=750であるので、この判定式に合致しない。
また、明部判定式として、SUMR+SUMG+SUMB>LUMTHを用いる。この判定式において、左辺=5179、LUMTH=5400であり、やはりこの判定式にも合致しない。
従って、繁雑度判定部52においては、MINSV(84)とVTH1(180)との比較となり、MINSV<VTH1であるから、前記判定フラグ =0である。
図20は、図18で与えられている画像データ値(濃度)に対する計算結果で、各画素ごとに上からCRNTV,MINSV,PTH,BSTの結果である。PTH,BSTの計算方法は後述する。計算に当たって、図の端部の画素については、図には示していないが端部の画素の外側に位置する画素の値を用いている。
この図より前記データ保持部23に保持されている周辺特徴量を用いて、(REFA,REFB,REFC,REFD)=(253,182,255,231)となる。
これにより、広域繁雑度判定部53における広域繁雑度判定は、これらの和VVを用いるとするとVV=1005となる。各判定式(閾値VVFLTHおよび VVTH0,VVTH1との比較)の結果、前記判定フラグ(HTA,HTC)は、それぞれ(1,0)となる。従って、選択閾値Pthは、図11および図19より、Pth=PTH3=3となる。
また、強調係数BTSは、BST=BST1+6−MINSV>>2(>>2:ビット右シフトの意味。MNISVの値を2ビット右シフトする。)なる式で求めるものとする。ただし、128のとき強調度1とし、上限値:160・下限値:128の丸め処理をおこなう。この結果、BST=149となる。強調処理部26において、重みつき積和演算部(演算部71)では、注目画素Cijに対しての演算値C’ijは、以下の関係式(4)で求める。
Figure 2006287623
具体的には、演算値C’ijは、上記関係式(4)の整数部で求めるものとすると、R成分については、C’ij =(164+173+189+160+187)×8/64+(197+188+182+176)×6/64=178となる。このときの差分値は−14であり、この絶対値はPthより大であるから、出力値(整数部)は、
重みつき加算結果+(差分値×強調係数 /128)
=178+(−14*149/128)=161
となる。上記式の分母128が強調度1に正規化するためのものである。
同様にして求めた結果を図21に挙げる。
また、図22に注目画素と同じ行の値のグラフを挙げる。このグラフにおいて、縦軸が画像データの値、横軸が相対空間座標で、実線が処理前、破線が処理後である。このグラフから、撮像素子により低下したレベルが周辺と同レベルの方向に補正されていることがわかる。
以上のように、上記構成の入力画像補正部14によれば、任意の画素数で構成されるブロック単位で特徴量を算出し、補正処理を行うようになっているので、カラー画像入力装置1を構成する撮像素子による画質劣化が生じたりしても、原稿が元来持っている特徴を損なわせることなく適切に入力画像の補正を行うことができる。
これにより、図2に示す入力画像補正部14の後段の領域分離処理部15における領域分離を適切に行うことが可能となるので、最終的にカラー画像出力装置3からは、原稿画像により忠実な画像が出力されることになる。
このように、本願発明の入力画像補正装置(入力画像補正部14)は、網点と判断されるべき領域を的確に判断し、その濃淡を原稿に忠実に調整することができるので、例えば、画像入力装置として画像情報が光センサ(CCDやC−MOSセンサ)によって電気信号に変換される場合に好適である。つまり、このような光センサでは各センサ部が規則的に配列されており、この規則性と原稿上の網点の周期性の干渉によって、網点領域の一部に原稿には無い輝度の変化が生じる。そして、この様な輝度の変化は画質欠陥として認識される。そして、このような画質欠陥は、入力画像データを複数の画素からなるブロック毎に算出した画像特徴量から容易に判定することが可能となるので、上記構成の入力画像補正部14を用いることは非常に有効である。
従って、本発明は、画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正する入力画像補正装置に好適である。
以上では、本発明の一実施例としてデジタルカラー画像形成装置を用いて説明したが、本発明はコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、入力画像補正処理を記録するものとすることもできる。
この結果、入力画像補正処理を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。
また、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであっても良い。
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法(入力画像補正処理方法)が実行される。
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのモデムなどが備えられる。
本画像処理方法をこのコンピュータシステムで実行する場合、閾値・初期値等の設定値を任意に変更するように、すなわち、画像表示装置に示される結果に応じて改めて設定し直すなどユーザの好みに応じた処理ができるように初期値たしきい値を変更できるようにしても良い。閾値の変更を行うには、キーボードやマウスを用いて直接数値を入力したり、閾値を表すシンボルをドラッグすることにより設定される。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、入力画像データの入力時に発生する画質欠陥を補正し、原稿が元来有している特徴を損なわないようにするものなので、画像入力を行う装置、例えばカラー画像複写機、FAX、スキャナ、カラー複合機などに用いることができる。
本発明に係る画像処理装置に備えられた入力画像補正部の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す入力画像補正部を含んだ画像処理装置を備えたデジタルカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す入力画像補正部における入力画像補正処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す入力画像補正部を構成する画像特徴量算出部の概要を示すブロック図である。 図4に示す画像特徴量算出部における画像特徴量算出処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す入力画像補正部を構成するデータ保持部の概要を示すブロック図である。 図1に示す入力画像補正部を構成するデータ保持部におけるデータの保持状態を示す図である。 図6に示すデータ保持部におけるデータ保持処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す入力画像補正部を構成する処理閾値評価部の概要を示すブロック図である。 図9に示す処理閾値評価部における処理閾値評価処理の流れを示すフローチャートである。 図9に示す処理閾値評価部で使用する閾値の選択例を示す図である。 図1に示す入力画像補正部を構成する強調係数評価部の概要を示すブロック図である。 図12に示す強調係数評価部における強調係数評価処理の流れを示すフローチャートである。 (a)(b)は、繁雑度と強調係数との関係を示すグラフである。 図1に示す入力画像補正部を構成する補正処理部の概要を示すブロック図である。 図15に示す補正処理部における補正処理の流れを示すフローチャートである。 (a)〜(c)は網点領域における濃度値のバラツキ度合いを示す図である。 入力画像データの値を示す図である。 処理に使用される各パラメータの初期値を示す図である。 入力画像データに対する処理途中の画像データの値を示す図である。 画像補正処理をした結果の値を示す図である。 画像データの値と相対空間座標との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 カラー画像入力装置(画像入力装置)
2 カラー画像処理装置(画像処理装置)
3 カラー画像出力装置(画像出力装置)
4 操作パネル
11 A/D変換部
12 シェーディング補正部
13 入力階調補正部
14 入力画像補正部(入力画像補正装置)
15 領域分離処理部
16 空間フィルタ処理部
17 下色除去/色補正部
18 黒生成部
19 出力階調補正部
20 階調再現処理部
21 FIFOメモリ
22 画像特徴量算出部
23 データ保持部
24 処理閾値評価部(処理閾値設定部)
25 強調係数評価部(強調係数設定部)
26 強調処理部
31 総和算出部
32 演算部
33 繁雑度算出部
34 最小値算出部
35 選択部
36 最大繁雑度選択部
41 メモリ制御部(切替制御部)
42 処理回路
51 明暗領域判定部
52 繁雑度判定部
53 広域繁雑度判定部
54 閾値判定部
61 繁雑度評価部
62 強調係数演算部
BST 強調係数
CRNTV 最大繁雑度
HTA 広域繁雑度判定結果
HTB 繁雑度判定結果
HTC 平坦部判定結果
MINSV 繁雑度
Pth 閾値

Claims (11)

  1. 入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、
    上記ブロック内の画素に対して強調処理を施して画質欠陥を補正する補正処理部とを備え、
    上記補正処理部は、上記画像特徴量算出部によって算出された画像特徴量に基づいて強調処理の強弱の度合いを調整することを特徴とする入力画像補正装置。
  2. 上記補正処理部は、
    上記画像特徴量算出部により算出された画像特徴量に基づいて、強調処理を行う際の処理内容を切り替えるものであり、
    上記画像特徴量算出部により算出された画像特徴量に基づいて、強調処理を行う際の処理内容を切り替えるための処理切替え閾値を設定する処理閾値設定部と、
    上記画像特徴量算出部により算出された画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを示す強調係数を設定する強調係数設定部と、
    上記処理閾値設定部によって設定された処理切替え閾値と、上記強調係数設定部によって設定された強調係数とに基づいて、ブロック内の画素に対して強調処理を施す強調処理部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の入力画像補正装置。
  3. 上記画像特徴量算出部により算出される画像特徴量は、複数種類の特徴量からなり、
    上記補正処理部は、
    上記複数種類の特徴量のうち、少なくとも1種類の特徴量を保持するデータ保持部を備え、
    上記処理閾値設定部および上記強調係数設定部は、上記データ保持部に保持された特徴量を用いて処理切替え閾値および強調係数を設定すること特徴とする請求項2に記載の入力画像補正装置。
  4. 上記データ保持部は、
    複数の特徴量のうち少なくとも1つの特徴量を、少なくとも1/Mライン分保持する2つのバッファと、
    M×N画素よりなるブロック毎に、一方のバッファを書き込み用、他方のバッファを読み出し用とし切り替える切替制御部とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の入力画像補正装置。
  5. 上記画像特徴量算出部によって算出される画像特徴量は、M×N画素からなるブロック内の繁雑度および濃度であり、
    上記処理閾値設定部は、上記繁雑度と濃度とに基づいて処理切替え閾値を設定し、
    上記強調係数設定部は、上記繁雑度に基づいて強調係数を設定することを特徴とする請求項2に記載の入力画像補正装置。
  6. 上記強調処理部は、
    注目画素とその周辺画素との重み付き平均を行い、得られた重み付き平均値と注目画素の画素値との差分値を求める演算部と、
    上記演算部で求めた差分値と、上記処理閾値設定部によって設定された処理切替え閾値とを比較して、ブロック内の画素に対する強調処理の内容を切り替える切替部と、
    上記切替部による切り替え結果に基づいて、上記演算部で得られた重み付き平均値と上記差分値とを加算する加算部とを備えていること特徴とする請求項2に記載の入力画像補正装置。
  7. 画像入力装置より入力される画像データの入力時に生じる画質欠陥を補正する入力画像補正部と、
    上記入力画像補正装置によって画質欠陥が補正された画像データに対して、少なくとも網点を含む複数の領域を分離する領域分離処理部とを少なくとも備えた画像処理装置であって、
    上記入力画像補正部として、請求項1〜6の何れか1項に記載の入力画像補正装置が用いられることを特徴とする画像処理装置。
  8. 画像処理すべき画像の画像情報を入力する画像入力装置と、
    上記画像入力装置からの画像情報に対して画像処理を行う、請求項7に記載の画像処理装置と、
    上記画像処理装置によって画像処理された画像を出力する画像出力装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する工程と、
    上記ブロック内の画素に対して強調処理をする際に、上記工程によって得られた画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを調整して画質欠陥を補正する工程と含むことを特徴とする入力画像補正方法。
  10. 入力された画像データのM×N(M,NはM=N=1以外の任意の正の整数)画素からなるブロック毎に、該ブロックの画像特徴量を算出する手順と、
    上記ブロック内の画素に対して強調処理をする際に、上記工程によって得られた画像特徴量に基づいて、強調処理の強弱の度合いを調整して画質欠陥を補正する手順とをコンピュータに実行させる入力画像補正プログラム。
  11. 請求項10に記載の入力画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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