JPH11177819A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11177819A
JPH11177819A JP36213597A JP36213597A JPH11177819A JP H11177819 A JPH11177819 A JP H11177819A JP 36213597 A JP36213597 A JP 36213597A JP 36213597 A JP36213597 A JP 36213597A JP H11177819 A JPH11177819 A JP H11177819A
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弘幸 芝木
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宏美 大久保
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石井  博
Takahiro Yagishita
高弘 柳下
Yukiko Yamazaki
由希子 山崎
Netsuka Matsuura
熱河 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変換符号化された画像信号に対して、高速で
高精細な画像処理を施す画像処理装置を提供する。 【解決手段】 変換符号化された画像信号のエッジ部分
を含むブロックとエッジ部分を含まないブロックとを区
分して検出するエッジ検出手段1と、検出されたエッジ
部分を含むブロックに対して実空間画像に復元する実空
間復元手段2と、復元された実空間画像に対して画像処
理を施すエッジ部画像処理手段3と、画像処理された画
像信号に対して再び複数の周波数成分に分割する変換符
号化手段4と、前記エッジ検出手段により検出されたエ
ッジ部分を含まないブロックの画像信号に対して変換符
号化された画像信号のまま、画像処理を施すエッジ部外
画像処理手段5とを備えた画像処理装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白黒電子写真複写
機、カラー電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシ
ミリ等の画像処理装置に関し、特に、ウエ ーブレット等
の変換符号化された画像信号をエッジ部とエッジ部以外
の領域を検知して異なる画像処理を施す画像処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置の例を以下に図15
を用いて説明する。図15の画像処理装置では、画像デ
ータを複数のブロックに分割し、各ブロックが複数の周
波数成分に分割され変換符号化された画像信号に対して
画像処理を行うものである。さらに詳しくは、図15の
画像処理装置は、ウェーブレット変換された画像信号に
対して画像処理を施す機能を備えた複写機の主要部分で
あり、原稿からの画像を読み取ってデジタル画像信号と
するスキャナ21と、デジタル画像信号を受けて複数の
周波数帯域の係数信号に分解するウェーブレット変換部
22と、複数の周波数帯域に分解された係数信号を量子
化する量子化部23と、量子化された係数信号に対して
高精細画像の再現のために各種の画像処理を施す画像処
理部24と、画像処理された係数信号を実空間の画像信
号に変換するウェーブレット逆変換部25と、実空間に
戻された画像信号を用紙等に出力するプリンタ26と、
画像信号の種類にあわせて上記スキャナ21、ウェーブ
レット変換部22、量子化部23、画像処理部24、ウ
ェーブレット逆変換部25、およびプリンタ26等の各
部に動作パラメータを与えるシステムコントローラ27
から構成されるものである。また、上記のスキャナ21
では、図示しないCCD等により原稿から画像を読み取
って光電変換し、A/D変換器により電気信号に変換し
た画像を離散化し、デジタル画像信号として出力する。
さらに、デジタル化された画像信号に対して、CCD等
の個々の素子の光感度のばらつきを無くすようにシェー
ディング補正を行った後に、画像信号をウェーブレット
変換部22に出力する。また、ウェーブレット変換部2
2は、下記の[数1]に示すX方向(主走査方向)、Y
方向(副走査方向)の各々に対するローパスフィルタs
(x)、s(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を基本ウェー
ブレット関数として変換を行う。
【0003】
【数1】 図16は、図15におけるウェーブレット変換部22の
構成例を示している。スキャナ21により読み取られ、
ウェーブレット変換部22に入力された実空間の画像信
号dij は、ローパスフィルタs(x)301とハイパスフィ
ルタh(x)302により各々主走査方向の低周波成分と高
周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー
303、304により1/ 2にダウンサンプリングされ
て、係数信号w1、w2となる。さらに、各々の係数信号w
1、w2に対してローパスフィルタs(y)305、307と
ハイパスフィルタh(y)306、308により副走査方向
の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その
後ダウンサンプラー309、310、311、312に
より1/ 2にダウンサンプリングされて、係数信号w3、
w4、w5、w6を得る。次に、主走査方向、副走査方向とも
に最も低い周波数成分に対する係数信号w3に対して、前
記フィルタ処理と同様に主走査方向フィルタs(x)31
3、h(x)314をかけ合わせ、ダウンサンプラー31
5、316により1/ 2にダウンサンプリングされて係
数信号w7、w8を得た後、さらに各々の係数信号に副走査
方向フィルタs(y)317、319とh(y)318、320
をかけ、前記同様にダウンサンプラー321、322、
323、324により1/ 2にダウンサンプリングされ
て係数信号w9、w10 、w11 、w12 を得る。
【0004】ここで、図17(A)は低周波成分抽出の
ための基本ウェーブレット関数を表し、図16のローパ
スフィルタs(x)とs(y)を表す。また、図17(B)は高
周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、
図16のハイパスフィルタh(x)とh(y)を表している。ま
た、図16に示す画像信号dij はウェーブレット変換部
22により複数の異なる周波数帯域の係数信号w9、w10
、w11 、w12 、w4、w5、w6に分解され、ウェーブレッ
ト変換部22より出力され、量子化部23に入力され
る。量子化部23では係数信号w9、w10 、w11 、w12 、
w4、w5、w6毎に量子化器1から量子化器7を割り当て、
それぞれ異なった量子化ビット数で量子化する。この量
子化部23での割り当てビット数は、例えば高周波成分
の係数信号w6には少ないビット数を割り付け、低周波成
分であるw9には高ビット数を割り付けるようにして量子
化する。図18は、画像処理部24の構成を示したもの
であり、フィルタ処理を行うフィルタ処理部201、変
倍処理を行う変倍処理部202、ガンマ変換処理を行う
ガンマ変換部203、および階調処理を行う階調処理部
204等より構成されている。尚、この画像処理部24
の構成では、階調処理部204以外の各処理部の処理順
序を入れ替えることが可能である。例えばフィルタ処理
部201と変倍処理部202の処理順序を前後させても
問題は生じない。
【0005】図19は、量子化後の各係数信号を模式的
に示したものである。ここで、ブロック化した各係数信
号2-LL、2-HL、2-LH、2-HH、1-HL、1-LH、1-HHは、図1
6に示す量子化部23からの出力された係数信号で、2-
LLが主走査方向および副走査方向ともに最も低い低周波
成分(直流成分とも云う、以下同様)であり、以下順次
に高い高周波成分となる。従って、1-HHが主走査方向お
よび副走査方向ともに最も高い高周波成分の信号係数で
ある。尚、図19において、主走査方向および副走査方
向を縦軸にとるか横軸にとるかは、任意であり、例え
ば、主走査方向を横軸にとり、副走査方向を縦軸にとる
こととする。画像処理部24のフィルタ処理部201
は、入力信号に対して図19に示す形式の伝達関数を乗
算することにより実現する。この伝達関数の例を図20
(A)、(B)に示す。図20(A)は平滑化特性を持
った伝達関数であり、低周波成分に対する係数信号は保
存し、それよりも周波数が高くなる係数信号は減衰する
ようになっている。また、図20(B)は強調フィルタ
特性を持った伝達関数の例であり、低周波成分に対する
係数信号は保存するが、周波数が高くなるに連れて係数
信号が増幅されるように動作する。平滑フィルタを働か
すか、強調フィルタを働かすかは、図15のシステムコ
ントローラ27からの指示によって決められる。さら
に、図19の係数信号がフィルタ処理部201に入力す
ると、フィルタ処理部201からの出力は図21に示す
係数信号2-LL' 、2-HL' 、2-LH' 、2-HH'、1-HL' 、1-L
H' 、1-HH' になる。また、変倍処理部202では、ブ
ロック単位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う。つまり
変倍後の対応ブロックに最も近い入力信号ブロックをそ
のブロックのデータとするものである。
【0006】図22は、画像処理部24のガンマ変換部
203のガンマ変換曲線の例を示している。ここでは、
ガンマ変換曲線に従って、主走査方向および副走査方向
ともに最も低い低周波成分の入力係数信号の低周波成分
2-LL' のみを変換し、出力係数信号の低周波成分2-LL"
を得る。ここで、前記ガンマ変換部203は、低周波成
分以外の高周波成分の係数信号に関しては図21の入力
係数信号をそのまま出力係数信号としているので、ガン
マ変換部203の通過後は図23に示す出力係数信号を
得る。次に、画像処理部24の階調処理部204に2値
ディザ処理を用いた場合の例を説明する。図25にディ
ザ閾値の例を示す。ここで、本実施例のディザ処理は、
ガンマ変換部203から出力される係数信号の低周波成
分2-LL" を用いた濃度パターン法により実現する。濃度
パターン法を図25に示すディザ閾値パターンで行った
ときの出力2値画像パターンは、図24に示すパターン
P0 〜P16の17通りである。このパターンのどれが選
択されるかは入力する係数信号の低周波成分2-LL" の大
きさにより一意的に決定される。その様子を示した図表
が図35である。例えば上記のディザ処理において、入
力する係数信号の低周波成分2-LL' の値が30とする
と、図35の図表より24≦2-LL" =30≦40となる
関係からP2が選択出来る。このときの実空間での画像
出力パターンは、図26(図24のP2参照)に示すよ
うになる。さらに、このパターンに対して上記に示した
ウェーブレット関数の[数1]によって、図16に示す
ウェーブレット変換を行った場合の係数信号を図27に
示す。但し、図27では簡単のために係数信号を原画像
の入力ビット数に応じて正規化を行っている。この例で
は255で正規化を行っている。
【0007】図28は、図18の階調処理部204の構
成例を示してある。入力係数信号の低周波成分2-LL" を
輝度パターンテーブル2041に入力する。輝度パター
ンテーブル2041は図35の図表に示す出力パターン
P0 〜P16の選択動作を行う。次に、選択されたパター
ンに従ってウェーブレット係数テーブル2042より係
数信号を出力する。ウェーブレット係数テーブル204
2では、図26および図27に例示するように、予めパ
ターンに対応したウェーブレット係数信号を算出したも
のを、LUT(ルックアップテーブル)として備えて置
く。また、ウェーブレット係数テーブル2042では、
パターンを指示するアドレス信号と二次元的に配列した
係数信号を対応する位置で出力するための、係数読み出
しタイミング発生部2043からのアドレス信号に従っ
て対応する位置で係数信号を出力するように動作する。
次に、画像処理部24からの出力係数信号は、ウェーブ
レット逆変換部25に入力して係数信号から実空間の画
像信号に変換される。ウェーブレット逆変換部25で
は、ウェーブレット変換部22でのウェーブレット変
換、つまり上記の[数1]に示す変換の全く逆変換をし
て、実空間画像を求める。また、実空間画像の信号はプ
リンタ26に入力されて紙出力が行われる。[数1]に
対する逆変換を下記に式[数2]として示す。
【0008】
【数2】 上記で述べたような構成の画像処理装置に対して、取り
扱う画像の濃度変化が穏やかな場合と激しい場合の変倍
処理について説明する。図30、図31は、ブロック単
位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う場合で、入力され
た画像信号に対し主走査方向に、2×2ブロック単位で
200%拡大を行ったものである。図30は画像の濃度
変化が比較的穏やかな場合、図31は濃度変化が激しい
場合の変倍処理である。図30(A)に示すような濃度
変化が比較的穏やかな画像に対して、ブロック単位で最
近隣内挿法にて求めた拡大後の画像信号は図30(B)
の実線の如くになり、画素単位で3次補間によって求め
た図30(B)の破線で示された画像信号と比較する
と、ほぼ満足する結果が得られている。これに対し、図
31(A)に示すような濃度変化の激しい画像に対して
のブロック単位の最近隣内挿法にて求めた図31(B)
の拡大後の画像信号(実線)と、画素単位で3次補間に
よって求めた図31(B)の拡大後の画像信号(破線)
とは、図から分かる通り両者は大きく異なっている。即
ち、ブロックの繰り返しによりエッジが増えるような現
象が発生している。ウェーブレット変換された信号に対
してブロック単位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う場
合も同様なことが言える。
【0009】次に、図32(A)、(B)に、ブロック
内の濃度変化が比較的穏やかな2×2サイズの画像信号
(図中のa−1)にガンマ変換処理を施す場合と、ブロ
ック内の濃度変化が激しい同サイズの画像信号(図中の
b−1)にガンマ変換処理を施す場合とを考える。この
両方に対して上記[数1]を用いて、ウェーブレット変
換を行うと、それぞれの画像信号は(a−2)と(b−
2)のように変換される。そこで、図29のような所定
のガンマ変換テーブルにて低周波成分についてのみガン
マ変換を行ったものが、(a−3)と(b−3)であ
る。さらに、(a−3)と(b−3)に対し上記[数
2]のウェーブレット逆変換を行って、実空間画像の信
号に復元したものが(a−4)と(b−4)である。ま
た、従来の一般的なガンマ変換方式として実空間画像の
信号、(a−1)と(b−1)の各画素すべてに対して
それぞれ上記に述べた図29の所定のガンマ変換テーブ
ルを用いてガンマ変換を行ったものが、(a−5)と
(b−5)である。ここで、ウェーブレット係数空間に
おける処理結果(a−4)および(b−4)と、実空間
における処理結果(a−5)および(b−5)とを比較
すると、ブロック内の濃度変化が穏やかな場合、即ち
(a−4)と(a−5)は殆ど同じような値を示してい
るが、濃度変化が激しい場合の(b−4)と(b−5)
では、大きな違いが生じている。
【0010】次に、入力係数信号の低周波成分の大きさ
と、ディザマトリックス内の閾値との比較により出力デ
ータを求める方法によって階調処理を行う場合、入力す
る画像の濃度変化が穏やかな場合と、濃度変化が激しい
場合との違いを見る。図33(A)、(B)に濃度変化
が穏やかなブロックと、濃度変化が激しいブロックとに
ついてディザ法による階調処理を行った結果が示されて
いる。それぞれの画像(a−1)と(b−1)に対し
て、2階層のウェーブレット変換を施すと(a−2)お
よび(b−2)のようなウェーブレット係数信号が得ら
れる。与えられた係数信号の低周波成分LLと、図34
のディザマトリックス内の閾値とそれぞれに比較を行
い、ウェーブレット空間におけるディザ処理を行うと、
(a−3)と(b−3)のような画像が得られる。一
方、実空間画像の信号(a−1)と(b−1)に対し、
図34で示されたディザマトリックスを用いて実空間で
のディザ処理を行うと(a−4)および(b−4)の画
像が得られる。従って、これらの結果を比較して分かる
通り、濃度変化が穏やかな場合のウェーブレット空間処
理結果(a−3)と実空間処理結果(a−4)とは殆ど
同じような処理結果が得られるが、濃度変化が激しい場
合のウェーブレット空間処理結果(b−3)と実空間処
理結果(b−4)とは大きく異なる処理結果となってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記に記述し
たように画像データを複数のブロックに分割し、各ブロ
ックが複数の周波数成分に分割された変換符号化した画
像信号に対して、変倍処理、ガンマ変換処理、およびデ
ィザ法による階調処理等の画像処理において、濃度変化
が激しい部分では高精細な画像処理が行えないと云う不
具合が生じていた。そこで、本発明は、変換符号化され
た画像信号をエッジ部とエッジ部以外の領域に分離さ
せ、エッジ部分の領域に対しては実空間画像に復元して
画像処理を施し、エッジ部以外の領域に対しては変換符
号化された画像信号のまま画像処理を施すことによっ
て、高速で高精細な画像処理が施せる画像処理装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
第1の請求項の画像処理装置は、画像データを複数のブ
ロックに分割し、各ブロックが複数の周波数成分に分割
された変換符号化した画像信号に対して画像処理を行う
画像処理装置において、変換符号化された画像信号のエ
ッジ部分を含むブロックとエッジ部分を含まないブロッ
クとに区分して検出するエッジ検出手段と、前記エッジ
検出手段により検出されたエッジ部分を含むブロックに
対して実空間画像に復元する実空間復元手段と、前記実
空間復元手段により復元された実空間画像に対して画像
処理を施すエッジ部画像処理手段と、前記エッジ部画像
処理手段により画像処理された画像信号に対して再び複
数の周波数成分に分割する変換符号化手段と、前記エッ
ジ検出手段により検出されたエッジ部分を含まないブロ
ックの画像信号に対して変換符号化された画像信号のま
ま、画像処理を施すエッジ部外画像処理手段と、を備え
たことを特徴とする。第1の請求項の画像処理装置で
は、エッジ検出手段によって、変換符号化された入力画
像信号に対してエッジ部分を含むブロックと含まないブ
ロックとに区分して検出させ、エッジ部分を含むブロッ
クに対しては実空間復元手段によって実空間画像に復元
させ、エッジ部画像処理手段によって復元させた実空間
画像を画像処理させ、変換符号化手段によって再び複数
の周波数成分に分割させることが出来、エッジ部分を含
まないブロックに対してはエッジ部外画像処理手段によ
って周波数成分に分割された画像信号のまま画像処理が
出来るようになっているので、エッジ部分を含むような
濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な画像処
理が行なわれ、エッジ部分を含まないような濃度変化の
穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な画像処
理が行なわれる。請求項2の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記エッジ検出手段は、抽出した
注目ブロックの高周波成分の絶対値とあらかじめ決めら
れた閾値との比較によりエッジ部分を含むブロックを検
出する高周波成分評価手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1のように構成された画像
処理装置の発明に加えて、前記エッジ検出手段は高周波
成分評価手段となっており、該高周波成分評価手段によ
って変換符号化された係数信号ブロックの高周波成分の
絶対値と、所定の閾値との比較を行うようになっている
ので、階層毎の高周波成分に対して異なる最適な閾値を
適用させることによって、請求項1より高精細な画像処
理を行うことが出来る。請求項3の発明は、請求項2記
載の画像処理装置において、前記エッジ検出手段は、前
記高周波成分評価手段の外、注目ブロックの低周波成分
の値と注目ブロックに隣接するブロックの低周波成分の
値との差を、あらかじめ決められた他の閾値との比較に
よりエッジ部分を含むブロックを検出する低周波成分評
価手段を備えたことを特徴とする。請求項3の発明で
は、請求項2のように構成された画像処理装置の発明に
加えて、低周波成分評価手段によって注目ブロックの低
周波成分の値と注目ブロックに隣接するブロックの低周
波成分の値との差を、他の所定の閾値と比較してエッジ
部分を含むブロックを検出するようになっているので、
隣接するブロック間に存在するエッジ部分を含む画像信
号をも検出出来、より高精細な画像処理を行うことが出
来る。
【0013】請求項4の発明は、請求項1、請求項2、
または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッ
ジ部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エ
ッジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分につ
いて最近隣内挿法によって変倍処理することを特徴とす
る。請求項4の発明は、請求項1、請求項2、または請
求項3のように構成された画像処理装置の発明に加え
て、エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像
に復元し、得られた実空間画像に対して3次補間法によ
って変倍処理させ、エッジ部分を含まない画像信号に対
しては、変換符号化された係数信号ブロック単位の低周
波成分について最近隣内挿法によって変倍処理させるよ
うになっているので、濃度変化の激しい画像は実空間に
おいて高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やか
な画像は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行
なわれる。請求項5の発明は、請求項1、請求項2、ま
たは請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ
部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エッ
ジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分につい
て線形補間法によって変倍処理することを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1、請求項2、または請求
項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、
エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像に復
元し、得られた実空間画像に対して3次補間法によって
変倍処理させ、エッジ部分を含まない画像信号に対して
は、変換符号化された係数信号ブロック単位の低周波成
分について線形補間法によって変倍処理させるようにな
っているので、濃度変化の激しい画像は実空間において
高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像
は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行なわれ
る。請求項6の発明は、請求項4、または請求項5記載
の画像処理装置において、変換符号化した2階層以上の
画像信号が入力される場合、1階層の変換符号化した画
像信号に復元させてから変倍処理を行うようにしたこと
を特徴とする。請求項6の発明では、請求項4、または
請求項5のように構成された画像処理装置の発明に加え
て、変換符号化した2階層以上の画像信号が入力される
場合、1階層の画像信号に復元させてから変倍処理を行
うようになっているので、常に1階層の係数信号にたい
して変倍処理が行え、濃度変化の激しい画像に対して
も、濃度変化の穏やかな画像に対しても高精細な変倍処
理を実現することが出来る。
【0014】請求項7の発明は、請求項1、請求項2、
または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッ
ジ部画像処理手段は復元された実空間画像のそれぞれの
画素に対してガンマ変換処理を行い、エッジ部外画像処
理手段は低周波成分についてのみガンマ変換処理を行う
ことを特徴とする。請求項7の発明では、請求項1、請
求項2、または請求項3のように構成された画像処理装
置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像信号に対して
は、実空間画像に復元し、得られた実空間画像のそれぞ
れの画素に対してガンマ変換処理を行い、エッジ部分を
含まない画像信号に対しては、変換符号化された係数信
号の低周波成分についてのみガンマ変換処理を行うよう
になっているので、濃度変化の激しい画像は実空間にお
いて高精細なガンマ変換処理が行なわれ、濃度変化の穏
やかな画像は実空間に復元することなく高速にガンマ変
換処理が行なわれる。請求項8の発明は、請求項1、請
求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、
前記エッジ部画像処理手段はあらかじめ定められたディ
ザマトリクスによって閾値処理を行う階調処理であり、
エッジ部外画像処理手段は低周波成分について該ディザ
マトリクスのそれぞれの閾値によって閾値処理を行う階
調処理であることを特徴とする。請求項8の発明では、
請求項1、請求項2、または請求項3のように構成され
た画像処理装置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像
信号に対しては、実空間画像に復元し、得られた実空間
画像に対して所定のディザマトリクスにて階調処理を行
い、エッジ部分を含まない画像信号に対しては、変換符
号化された係数信号の低周波成分について該ディザマト
リクスのそれぞれの閾値にて階調処理を行うようになっ
ているので、濃度変化の激しい画像は実空間において高
精細な階調処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は
実空間に復元することなく高速に階調処理が行なわれ
る。
【0015】請求項9の発明は、請求項2、または請求
項3記載の画像処理装置において、あらかじめ決められ
た閾値とあらかじめ決められた他の閾値とを、標準の画
像処理を行う時に設定される所定の値に比べて、高速の
画像処理が要求される際には所定の値より大きくなるよ
うに変更させ、高精細な画像処理が要求される際には所
定の値より小さくなるように変更させることを特徴とす
る。請求項9の発明では、請求項2、または請求項3の
ように構成された画像処理装置の発明に加えて、高速の
画像処理が要求された時には、標準の画像処理を行う時
に設定される所定の閾値より大きくなるように変更さ
せ、高精細な画像処理が要求された時には、該所定の閾
値より小さくなるように変更させるので、高速の画像処
理が要求された時には係数空間における画像処理の比率
が上がり、高精細な画像処理が要求された時には実空間
に復元して画像処理する比率が上がる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。尚、本実施の形態の画
像処理装置としては複写機を例に上げたが、特に複写機
に限定されないことは云うまでもない。また、複写機の
一般的な動作および機能は既に公知であるので省略し、
本発明に関する部分に限って述べる。図1は、本発明の
請求項1の形態例を説明するものであり、ウェーブレッ
ト係数信号を入力して所定の画像処理を行う画像処理部
の主要部を示したものである。エッジ検出部1は、入力
されたウェーブレット係数信号に対し、注目するブロッ
クが濃度変化の激しいエッジ部分を含むブロックである
のか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを検出
して結果をセレクタ9に出力する。セレクタ9はエッジ
部分を含むブロックであると判定したブロックに対して
は上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロッ
クであると判定したブロックに対しては下側の経路をパ
スさせる。上側の経路をパスしたブロックに対しては、
実空間復元手段であるウェーブレット逆変換部2によっ
てウェーブレット係数信号を実空間画像に復元し、エッ
ジ部画像処理手段である実空間画像処理部3によって所
定の画像処理が行なわれ、再び変換符号化手段であるウ
ェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号
に変換される。また、下側の経路をパスしたブロックに
対しては、エッジ部外画像処理手段であるウェーブレッ
ト空間画像処理部5によってウェーブレット係数信号の
まま画像処理が施こされ、出力される。
【0017】上記の図1のように構成することによっ
て、濃度変化の激しいエッジ部分を有するブロックに対
しても、濃度変化の穏やかなブロックに対しても良好な
画像処理を行うことが出来る。処理の流れをフロー図を
用いて説明する。図12は、図1に対応する主要動作を
示すフロー図であり、先ず、入力したウェーブレット係
数信号の中から注目するウェーブレット係数ブロックを
抽出する(S1)。次に、エッジ検出部1によって注目
するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか、
エッジ部分を含まないブロックであるのかが検出される
(S2)。セレクタ9は注目するブロックがエッジ部分
を含むブロックであるのか否かをチェックして(S
3)、図1における上側の経路で処理させるか、下側の
経路で処理させるかを決める。もし、注目するブロック
がエッジ部分を含むブロックであれば(S3:Ye
s)、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレッ
ト係数信号を実空間画像に復元し(S4)、実空間画像
処理部3によって所定の画像処理を行う(S5)。その
後、再びウェーブレット変換部4によってウェーブレッ
ト係数信号に再び変換して(S6)、終了する。また、
ステップS3において、注目するブロックがエッジ部分
を含まないブロックであれば(S3:No)、ウェーブ
レット空間画像処理部5によってウェーブレット係数信
号のまま画像処理が施こされ(S7)、終了する。上記
のフローように処理することにより、濃度変化の激しい
ブロックについても、濃度変化の穏やかなブロックにつ
いても良好な画像処理を行うことが出来る。
【0018】図2は、本発明の請求項2の形態例を説明
するものである。エッジ検出部1は、高周波成分評価部
1aと閾値テーブル1b等から構成されており、高周波
成分評価部1aでは、注目するウェーブレット係数ブロ
ックの高周波成分の絶対値と、閾値テーブル1bから読
み出された所定の閾値との比較を行い、比較結果の大小
により注目するブロックがエッジ部分を含むブロックか
否かを検出する。1階層の高周波成分(図19中の1-H
L、1-LH、1-HH)は隣り合った画素の差分値、2階層の
高周波成分(図19中の2-HL、2-LH、2-HH)は隣り合っ
た2×2ブロックの平均値の差分値を示すデータであ
り、これらの高周波成分が大きいと言うことは差分値が
大きい、つまりブロック内の各画素の濃度差が大きいこ
とを意味する。このように高周波成分の大きさを評価す
ることによりエッジ部分を含むブロックであるのか、エ
ッジ部分を含まないブロックであるのかを判定すること
が出来る。
【0019】即ち、ブロック内の濃度変化が激しい画像
信号であれば、隣り合った画素の濃度差を示す高周波成
分は大きくなり、逆に濃度変化が穏やかな画像信号であ
れば高周波成分は小さくなる。このように高周波成分の
絶対値の大きさを評価する事によりエッジ部分を含むブ
ロックの検出が可能となる。ここで、閾値テーブルより
読み出される閾値は、全ての高周波成分に対して同一の
閾値を適用しても良いし、また階層ごとに異なる閾値を
適用してもよいし、あるいは縦方向(HL)、横方向(L
H)、斜め方向(HH)にそれぞれ異なる閾値を適用して
も構わない。上記のようにしてエッジ検出部1によって
検出された結果がセレクタ9に出力される。セレクタ9
はエッジ部分を含むブロックと判定されたものに対して
は上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロッ
クと判定されたものに対しては下側の経路をパスさせ
る。エッジ部分を含むブロックに対しては、ウェーブレ
ット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空
間画像に復元させ、さらに実空間画像処理部3によって
所定の画像処理を行い、再びウェーブレット変換部4に
よってウェーブレット係数信号に変換させ、出力させ
る。また、エッジ部分を含まないブロックに対しては、
ウェーブレット空間画像処理部5によってウェーブレッ
ト係数信号のまま画像処理が施こされ、出力されるよう
になっている。
【0020】図13は、図2に対応する主要動作を示す
フロー図であり、先ず入力したウェーブレット係数信号
の中から注目するウェーブレット係数ブロックを抽出す
る(S11)。次に、エッジ検出部1によって抽出した
ブロック内の高周波成分と所定の閾値との比較を行う
(S12)。閾値との比較結果により、抽出したブロッ
ク内の高周波成分が閾値より大きい場合(S13:Ye
s)、エッジ部分を含むブロックとして扱い、ウェーブ
レット係数信号を実空間画像に復元させ(S14)、復
元させた実空間画像に所定の画像処理を施して(S1
5)、再びウェーブレット係数信号に変換させ(S1
6)、出力して終了する。また、ステップS13におい
て、抽出したブロック内の高周波成分が閾値より小さい
場合(S13:No)、エッジ部分を含まないブロック
として扱い、ウェーブレット係数信号のまま画像処理が
施こされ(S17)、出力して終了する。上記のフロー
のように処理することにより、濃度変化の激しいブロッ
クについても、濃度変化の穏やかなブロックについても
良好な画像処理を行うことが出来る。
【0021】図3は、本発明の請求項3の形態例を説明
するものであり、エッジ部分を含むブロックの検出をさ
らに厳しく、より高精細な画像処理が行えるようにした
ものである。図において、エッジ検出部1は高周波成分
評価部1a、低周波成分評価部1c、高周波成分評価部
1aのための閾値テーブル1b、および低周波成分評価
部1cのための閾値テーブル1d等から構成されてい
る。ここで、閾値テーブル1b、1dはそれぞれ高周波
成分評価部1aおよび低周波成分評価部1cに合った閾
値が納められている。即ち、高周波成分評価部1aで
は、注目するウェーブレット係数ブロックの高周波成分
の絶対値と、閾値テーブル1bから読み出された所定の
閾値との比較を行い、各画素の濃度差が大きいか小さい
かが検出される。また、低周波成分評価部1cでは、注
目するブロックの低周波成分と、隣接するブロックの低
周波成分との濃度差を閾値テーブル1dから読み出され
た所定の閾値と比較する。これらの結果に基づきエッジ
部分を含むブロックを検出する。つまり、ブロック内の
各画素の濃度差が大きいか、あるいは隣接するブロック
との濃度差が大きければエッジ部分を含むブロック、そ
れ以外はエッジ部分を含まないブロックであると判定さ
れる。
【0022】上記の高周波成分評価部1aおよび低周波
成分評価部1cの検出結果は、セレクタ9に出力され
る。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判
定したものに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部
分を含まないブロックであると判定したものに対しては
下側の経路をパスさせる。上側の経路をパスしたブロッ
クは、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレッ
ト係数信号を実空間画像に復元させ、さらに実空間画像
処理部3によって所定の画像処理を行い、再びウェーブ
レット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換
させる。また、下側の経路をパスしたブロックは、ウェ
ーブレット空間画像処理部5によってウェーブレット係
数信号のまま画像処理が施こされ、出力される。このよ
うに構成することによって、隣接するブロック間の濃度
差についても評価を行っているので、ブロック間にエッ
ジが存在するような入力画像に対してもエッジ部分を含
むか含まないかの検出を行うことが出来るので、さらに
高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0023】図14は、図3に対応する主要動作を示す
フロー図であり、先ず注目するウェーブレット係数ブロ
ックおよび該ブロックに隣接するブロック群を抽出する
(S21)。さらに、抽出した注目ブロック内の高周波
成分と所定の閾値との比較を行う(S22)。既に上記
図12の説明で記載したように、高周波成分の大きさを
評価することによりエッジを含むブロックであるのか、
エッジのない連続調のブロックであるのかを判定するこ
とが出来る。そこで、注目ブロック内の高周波成分の値
が閾値テーブル1bの所定の閾値より大きいか否かを調
べる(S23)。もし、閾値との比較結果により、抽出
したブロック内の高周波成分が閾値より大きい場合(S
23:Yes)、エッジ部分を含むブロックとして扱
い、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ
(S24)、さらに復元させた実空間画像に所定の画像
処理を行って(S25)、再びウェーブレット係数信号
に変換させて(S26)、出力して終了する。また、ス
テップS23において、抽出したブロック内の高周波成
分が閾値より小さい場合(S23:No)、注目ブロッ
クの低周波成分と隣接するブロックの低周波成分との濃
度差の値とを、閾値テーブル1dの所定の閾値と比較す
る(S27)。低周波成分(図5中のLL)はブロック
の平均値を示すデータであるので、隣接するブロックの
低周波成分と比較することにより隣接するブロックとの
濃度差を評価することが出来る。閾値との比較結果によ
り(S28)、閾値より大きい場合(S28:Yes)
は、S24に分岐して、上述したS24からS26まで
の実空間における画像処理が行われる。また、閾値より
小さい場合(S28:No)は、ウェーブレット係数信
号のまま画像処理が施こされ(S29)、出力して終了
する。上記のフローのように処理することにより、隣接
するブロック間の濃度差についても評価を行っているの
で、さらに高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0024】図4は、本発明の請求項4の実施例を説明
するものである。エッジ検出部1は、入力されたウェー
ブレット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部
分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブ
ロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力す
る。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判
定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッ
ジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに
対しては下側の経路をパスさせる。上側の経路をパスし
たブロックに対しては、実空間復元手段であるウェーブ
レット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実
空間画像に復元する。次に、エッジ部画像処理手段は、
復元された実空間画像信号に対し、3次補間法によって
変倍処理する3次補完法変倍部11として動作する。従
って、3次補完法変倍部11によって3次補間法による
変倍処理が行われ、その後、再び変換符号化手段である
ウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信
号に変換される。また、下側の経路をパスしたブロック
に対しては、エッジ部以外の画像処理手段が、ウェーブ
レット係数信号のまま、ブロック単位の低周波成分につ
いて最近隣内挿法による変倍処理する最近隣内挿法変倍
部12として動作する。即ち、最近隣内挿法変倍部12
によって、ウェーブレット係数信号のまま、ブロック単
位の低周波成分について、最近隣内挿法による変倍処理
が行われ、出力される。
【0025】図5は、本発明の請求項5の実施例を説明
するものである。図4と比較して異なるところは、エッ
ジ部分を含まないブロックに対して、エッジ部以外の画
像処理手段が最近隣内挿法変倍部12として動作する替
わりに、ウェーブレット係数信号のままブロック単位の
低周波成分について、線間補完法による変倍処理する線
間補完法変倍部13として動作することである。従っ
て、図4と異なる動作だけを述べると、下側の経路をパ
スしたブロックに対しては、線間補完法変倍部13によ
って、ウェーブレット係数信号のまま、ブロック単位の
低周波成分について、線間補完法による変倍処理が行わ
れ、出力される。ここで、線間補完法変倍部13による
変倍方法を、図9および図10によって説明する。線間
補完法変倍部13は、ブロック単位で変倍処理を行うも
のであり、変倍後の対応ブロックを求めるに際し、低周
波成分については、周辺の入力信号ブロック(元デー
タ)の低周波成分と距離に基づく式によって求め、高周
波成分については、最近隣内挿法によって最も距離の近
い入力信号ブロックを採用するものである。
【0026】図10に示すように、元データ(a0〜a3)
に対して、例えば、140%の拡大処理を行い、変倍後
のデータ(b0〜b4)を求める場合、下記の[数3]に示
すように、変倍後の各ブロックの低周波成分(b0L 〜b4
L )は、元データの低周波成分(a0L 〜a3L )を用いて
線形補間法によって求める。また、変倍後の各ブロック
の高周波成分(b0H 〜b4H )は、元データの高周波成分
(a0H 〜a4H )を用いて、最近隣内挿法によって求め
る。例えば、図9(a−1)に示すような3組(2×2
ブロック)の実空間画像を考えたとき、これに1階層ウ
ェーブレット変換を行うと(a−2)のようなウェーブ
レット係数信号が得られる。上述の線形補間法を用いた
変倍方式により変倍を行うと、(a−3)のようにな
る。これを実空間画像に復元しグラフ化すると(a−
4)の下側に示したように理想的な変倍曲線と非常に近
い結果が得られ、高精細な変倍処理が実現されているこ
とが分かる。
【0027】
【数3】 一方、最近隣内挿法を用いた変倍処理結果は、図9の
(a−5)のようになり、実空間画像に復元すると(a
−6)のようになる。図9の(a−6)では、ほぼ理想
的な変倍曲線と近い値となっているが、線形補間法を用
いた方法に比べると、精度が劣ることが分かる。従っ
て、上記のように構成することにより、高速性を損なわ
ず高精細な変倍処理を両立させた画像処理装置を提供す
るが出来る。
【0028】図6は、本発明の請求項6の実施例を説明
するものである。入力された2階層以上のウェーブレッ
ト係数信号に対し、ウェーブレット多層逆変換部14に
よって1階層のウェーブレット係数信号にまで復元させ
る。勿論、入力されたウェーブレット係数信号が、1階
層であれば、なにもせずにそのまま通過させる。従っ
て、エッジ検出部1は、復元させた1階層のウェーブレ
ット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部分を
含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロッ
クであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力する。
セレクタ9は、エッジ部分を含むブロックであると判定
したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ
部分を含まないブロックであると判定したブロックに対
しては下側の経路をパスさせる。上側の経路をパスした
ブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によっ
て、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元する。
次に、3次補完法変倍部11によって3次補間法による
変倍処理が行われ、その後、再び変換符号化手段である
ウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信
号に変換され、出力される。また、下側の経路をパスし
たブロックに対しては、ウェーブレット空間変倍部15
で代表される最近隣内挿法変倍部12(図4参照)、ま
たは、線間補完法変倍部13(図5参照)によって、最
近隣内挿法、または、線間補完法による変倍処理が行わ
れ、出力される。上記のような構成により、階層数が大
きくなればなるほどブロックサイズが大きくなり、変倍
後の画像品質が劣化する傾向にあった変倍処理を、常に
1階層(2×2ブロック)のウェーブレット係数信号に
して変倍処理を行えるようにして、高精細な画像処理を
実現することが出来る。
【0029】図7は、本発明の請求項7の実施例を説明
するものである。エッジ検出部1は、入力されたウェー
ブレット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部
分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブ
ロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力す
る。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判
定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッ
ジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに
対しては下側の経路をパスさせる。上側の経路をパスし
たブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によ
ってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元し、実
空間ガンマ変換部16によって復元された実空間画像の
各画素に対し、図示しない所定のLUT(ルックアップ
テーブル)を用いて、ガンマ変換が行われる。さらに、
ウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信
号に変換され、出力される。また、下側の経路をパスし
たブロックは、ウェーブレット空間ガンマ変換部17に
よってウェーブレット係数信号の低周波成分のみに対し
て、上記と同様のLUTを用いてガンマ変換が行われ
る。このとき高周波成分は何も処理せず、高周波成分を
入れ替えた形で出力する。
【0030】図7のように構成することによって、エッ
ジ部分を含むような濃度変化の激しいブロックについて
は、実空間で処理することにより高精細なガンマ変換を
行うことが出来、またエッジ部分を含まないような濃度
変化の緩やかなブロックについては、低周波成分のみガ
ンマ変換を行うことによって、高速で、しかも画素単位
で処理した場合と遜色のない画像品質が得られ、高速性
と高精細なガンマ変換処理を行うことが出来る。
【0031】図8は、本発明の請求項8の実施例を説明
するものである。エッジ検出部1およびセレクタ9の動
作は、図7と同様であるので省略する。そこで、エッジ
部分を含むブロックに対しては、ウェーブレット逆変換
部2によって、ウェーブレット係数信号を実空間画像に
復元させ、実空間階調処理部18によって、復元された
実空間画像の各画素に対し、図示しない所定のディザマ
トリクスを用いて、階調処理される。さらに、ウェーブ
レット変換部4によって、再びウェーブレット係数信号
に変換される。また、エッジ部分を含まないブロックに
対しては、ウェーブレット空間階調処理部19によっ
て、低周波成分の大きさとディザマトリクス内の各閾値
との比較により、ディザ処理が行われる。従って、図8
のように構成することによって、濃度変化の激しいブロ
ックについては実空間で処理することにより、高精細な
ディザ処理を行うことが出来、また濃度変化の緩やかな
ブロックについては、低周波成分のみディザ処理を行う
ことによって、高速で、しかも画素単位で処理した場合
と遜色のない画像品質が得られ、高速性を損なわず高精
細なディザ処理を行うことが出来る。
【0032】図11は、本発明の請求項9の実施例を説
明するものである。高速の画像処理が要求されると、図
示しない経路によって、その情報がシステムコントロー
ラ27に伝達される。システムコントローラ27はその
情報を受けると、閾値選択部20に対し閾値を大きくす
るように指示する。閾値選択部20はこれを受けて、複
数の閾値を格納した閾値テーブル1b、1dから標準の
画像処理を行う時に設定される所定の値に比べてより大
きな閾値を選択する。従って、エッジ検出部1は、入力
されたウェーブレット係数信号の閾値処理の際に、閾値
選択部20によって選択されたより大きな閾値と比較す
る。また、高精細の画像処理が要求されると、逆に閾値
選択部20によって閾値テーブル1b、1dから標準の
画像処理を行う時に設定される所定の値に比べて、より
小さな閾値を選択する。従って、エッジ検出部1は入力
されたウェーブレット係数信号の閾値処理の際に、閾値
選択部20によって選択されたより小さな閾値と比較す
るように動作する。このように、システムコントローラ
27からの要求により、閾値を必要に応じて順次大きく
し、係数空間における画像処理の比率を上げることによ
り、実空間へ復元するという時間のかかる処理を削減す
ることが出来、高速な画像処理を実現することが出来
る。また、逆に画像品質を重視し、非常に高精細な画像
処理が要求される場合には、閾値を小さく設定すること
により実空間へ復元するという処理が多くなって、高精
細な画像処理を行うことが出来る。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
エッジ部分を含むような濃度変化の激しい画像は、実空
間において高精細な画像処理が行なわれ、エッジ部分を
含まないような濃度変化の穏やかな画像は、実空間に復
元することなく高速な画像処理が行なえるようになった
ので、高速性を損なわず高精細な画像処理を両立させた
画像処理装置を提供することが出来る。請求項2の発明
によれば、請求項1の画像処理装置の発明に加えて、高
周波成分評価手段によって変換符号化された係数信号ブ
ロックの高周波成分の絶対値と、所定の閾値との比較を
行うようになり、階層毎の高周波成分に対して異なる最
適な閾値を適用させることが出来るようになるので、よ
り高精細な画像処理が行える画像処理装置を提供するこ
とが出来る。請求項3の発明によれば、請求項2の画像
処理装置の発明に加えて、隣接するブロック間にもエッ
ジ部分を含むブロックとエッジ部分を含まないブロック
とに区分して検出出来るようになるので、より高精細な
画像処理が行える画像処理装置を提供することが出来
る。請求項4の発明によれば、請求項1、請求項2、ま
たは請求項3の画像処理装置の発明に加えて、濃度変化
の激しい画像は実空間において高精細な変倍処理が行な
われ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元すること
なく高速な変倍処理が行なえるようになるので、高速性
と高精細な変倍処理を両立させた画像処理装置を提供す
ることが出来る。請求項5の発明によれば、請求項1、
請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加え
て、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な変
倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に
復元することなく高速な変倍処理が行なえるようになる
ので、高速性と高精細な変倍処理を両立させた画像処理
装置を提供することが出来る。
【0034】請求項6の発明によれば、請求項4、また
は請求項5の画像処理装置の発明に加えて、変換符号化
した2階層以上の画像信号が入力されても、常に1階層
の係数信号に変換して変倍処理が行なえるようになるの
で、濃度変化の激しい画像に対しても、濃度変化の穏や
かな画像に対しても高精細な変倍処理を行う画像処理装
置を提供することが出来る。請求項7の発明によれば、
請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の
発明に加えて、濃度変化の激しい画像に対しては実空間
において高精細なガンマ変換処理が行え、濃度変化の穏
やかな画像に対しては実空間に復元することなく高速に
ガンマ変換処理が行なえるようになるので、高速性と高
精細なガンマ変換処理を両立させた画像処理装置を提供
することが出来る。請求項8の発明によれば、請求項
1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に
加えて、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細
な階調処理処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像に
対しては実空間に復元することなく高速に階調処理処理
が行なえるようになるので、高速性と高精細な階調処理
を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。請
求項9の発明によれば、請求項1、請求項2、または請
求項3の画像処理装置の発明に加えて、高速の画像処理
が要求された時には係数空間における画像処理の比率を
上げ、高精細な画像処理が要求された時には実空間に復
元して画像処理する比率を上げることが出来るようにな
るので、必要に応じ高速性と高精細な画像処理のトレー
ドオフを制御出来る画像処理装置を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図2】本発明の請求項2の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図3】本発明の請求項3の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図4】本発明の請求項4の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図5】本発明の請求項5の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図6】本発明の請求項6の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図7】本発明の請求項7の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図8】本発明の請求項8の実施形態例を示す画像処理
装置の画像処理部のブロック図である。
【図9】線間補完法による変倍方法を説明する説明図で
ある。
【図10】データの変倍前後における状態例を説明する
説明図である。
【図11】要求に応じ閾値を変更して比較する請求項9
の形態例を示すエッジ検出部周辺のブロック図である。
【図12】本発明の請求項1の形態例を示す画像処理装
置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図13】本発明の請求項2の形態例を示す画像処理装
置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図14】本発明の請求項3の形態例を示す画像処理装
置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図15】変換符号化された画像信号に画像処理を施す
画像処理装置の主要部分を示すブロック図である。
【図16】図15におけるウェーブレット変換部の主要
部分を示すブロック図である。
【図17】(A) 低周波成分抽出のための基本ウェー
ブレット関数の説明図である。 (B) 高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関
数の説明図である。
【図18】図15における画像処理装置の画像処理部の
詳細なブロック図である。
【図19】変換符号化された係数信号を模式的に示した
説明図である。
【図20】(A) 図19に示す入力信号に対して平滑
化特性を持った伝達関数の例を示した説明図である。 (B) 図19に示す入力信号に対して強調フィルタ特
性を持った伝達関数の例を示した説明図である。
【図21】図19に示す入力信号に対してフィルタ処理
部を通過した出力を模式的に示した説明図である。
【図22】ガンマ変換部のガンマ変換曲線によるガンマ
変換処理を説明する説明図である。
【図23】図21に示す入力係数信号の低周波成分のみ
に対してガンマ変換処理を行った後の出力係数信号を説
明する説明図である。
【図24】図25のディザ閾値パターンで処理された2
値画像パターンの例を説明する説明図である。
【図25】ディザ閾値の例を説明する説明図である。
【図26】入力値に対して図24の2値画像パターンか
ら選択される画像出力パターンの例を説明する説明図で
ある。
【図27】図26の画像出力パターンに対してウェーブ
レット変換された係数信号を説明する説明図である。
【図28】階調処理部の主要部分を示すブロック図であ
る。
【図29】ガンマ変換処理に用いられるガンマ変換テー
ブルの例を示した説明図である。
【図30】(A) 濃度変化が穏やかな画像信号を図式
化した説明図である。 (B) 上記図30(A)の画像信号に対してブロック
単位の最近隣内挿法と、画素単位で3次補間法とによっ
て変倍処理を行った例を説明する説明図である。
【図31】(A) 濃度変化の激しい画像信号を図式化
した説明図である。 (B) 上記図31(A)の画像信号に対してブロック
単位の最近隣内挿法と、画素単位で3次補間法とによっ
て変倍処理を行った例を説明する説明図である。
【図32】(A) ブロック内の濃度変化が穏やかな画
像信号にガンマ変換処理を施した例を説明する説明図で
ある。 (B) ブロック内の濃度変化が激しい画像信号にガン
マ変換処理を施した例を説明する説明図である。
【図33】(A) ブロック内の濃度変化が穏やかな画
像信号にディザ法による階調処理を施した例を説明する
説明図である。 (B) ブロック内の濃度変化が激しい画像信号にディ
ザ法による階調処理を施した例を説明する説明図であ
る。
【図34】ディザ処理を行うためのディザマトリックス
の例を説明する説明図である。
【図35】入力する係数信号の低周波成分の大きさによ
り図24に示すパターンのどれが選択されるかを示した
図表である。
【符号の説明】
1 エッジ検出手段、またはエッジ検出部、1a 高周
波成分評価部、1b 閾値テーブル、1c 低周波成分
評価部、1d 閾値テーブル、2 実空間復元手段、ま
たはウェーブレット逆変換部、3 エッジ部画像処理手
段、または実空間画像処理部、4 変換符号化手段、ま
たはウェーブレット変換部、5 エッジ部外画像処理手
段、またはウェーブレット空間画像処理部、9 セレク
タ、113次補完法変倍部、12 最近隣内挿法変倍
部、13 線間補完法変倍部、14ウェーブレット多層
逆変換部、15 ウェーブレット空間変倍部、16 実
空間ガンマ変換部、17 ウェーブレット空間ガンマ変
換部、18 実空間階調処理部、19 ウェーブレット
空間階調処理部、20 閾値選択部、21 スキャナ、
22 ウェーブレット変換部、23 量子化部、24
画像処理部、25ウェーブレット逆変換部、26 プリ
ンタ、27 システムコントローラ、201 フィルタ
処理部、202 変倍処理部、203 ガンマ変換部、
204 階調処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳下 高弘 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山崎 由希子 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松浦 熱河 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを複数のブロックに分割し、
    各ブロックが複数の周波数成分に分割され変換符号化さ
    れた画像信号に対して画像処理を行う画像処理装置にお
    いて、前記変換符号化された画像信号のエッジ部分を含
    むブロックとエッジ部分を含まないブロックとに区分し
    て検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によ
    り検出されたエッジ部分を含むブロックに対して実空間
    画像に復元する実空間復元手段と、前記実空間復元手段
    により復元された実空間画像に対して画像処理を施すエ
    ッジ部画像処理手段と、前記エッジ部画像処理手段によ
    り画像処理された画像信号に対して再び複数の周波数成
    分に分割する変換符号化手段と、前記エッジ検出手段に
    より検出されたエッジ部分を含まないブロックの画像信
    号に対して変換符号化された画像信号のまま、画像処理
    を施すエッジ部外画像処理手段と、を備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記エッジ検出手段は、抽出した注目ブロックの高周波
    成分の絶対値とあらかじめ決められた閾値との比較によ
    りエッジ部分を含むブロックを検出する高周波成分評価
    手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、
    前記エッジ検出手段は、前記高周波成分評価手段の外、
    注目ブロックの低周波成分の値と注目ブロックに隣接す
    るブロックの低周波成分の値との差を、あらかじめ決め
    られた他の閾値との比較によりエッジ部分を含むブロッ
    クを検出する低周波成分評価手段を備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、または請求項3記
    載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段
    は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理
    手段はブロック単位の低周波成分について最近隣内挿法
    によって変倍処理することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、または請求項3記
    載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段
    は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理
    手段はブロック単位の低周波成分について線形補間法に
    よって変倍処理することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4、または請求項5記載の画像処
    理装置において、変換符号化した2階層以上の画像信号
    が入力される場合、1階層の変換符号化した画像信号に
    復元させてから変倍処理を行うようにしたことを特徴と
    する画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、または請求項3記
    載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段
    は復元された実空間画像のそれぞれの画素に対してガン
    マ変換処理を行い、エッジ部外画像処理手段は低周波成
    分についてのみガンマ変換処理を行うことを特徴とする
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、または請求項3記
    載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段
    はあらかじめ定められたディザマトリクスによって閾値
    処理を行う階調処理であり、エッジ部外画像処理手段は
    低周波成分について該ディザマトリクスのそれぞれの閾
    値によって閾値処理を行う階調処理であることを特徴と
    する画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項2、または請求項3記載の画像処
    理装置において、あらかじめ決められた閾値とあらかじ
    め決められた他の閾値とを、標準の画像処理を行う時に
    設定される所定の値に比べて、高速の画像処理が要求さ
    れる際には所定の値より大きくなるように変更させ、高
    精細な画像処理が要求される際には所定の値より小さく
    なるように変更させることを特徴とする画像処理装置。
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