JPH1141469A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1141469A
JPH1141469A JP21261997A JP21261997A JPH1141469A JP H1141469 A JPH1141469 A JP H1141469A JP 21261997 A JP21261997 A JP 21261997A JP 21261997 A JP21261997 A JP 21261997A JP H1141469 A JPH1141469 A JP H1141469A
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signal
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Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Hiromi Okubo
宏美 大久保
Hiroshi Ishii
石井  博
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速且つ高精細な画像を得るためのフィルタ
処理が行える画像処理装置及び画像処理方法を提供す
る。 【解決手段】 ウェーブレット変換を行うウェーブレッ
ト変換第一手段1と、量子化を行う量子化手段2と、量
子化した各係数信号の少なくとも一つの係数信号に対し
てフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理を施す画像
処理手段3と、逆ウェーブレット変換を施すウェーブレ
ット逆変換手段4と、画像信号を出力する画像出力手段
5とを備え、前記画像処理手段3のフィルタ処理は、入
力信号に対したたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段
6と、前記たたみ込み演算手段6により求められた信号
に対しウェーブレット変換を施すウェーブレット変換第
二手段7とを有する画像処理装置としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白黒電子写真複写
機、カラー電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に入力され
た画像信号に対してウェーブレット変換を施す画像処理
装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理では、スキャナ等から送
られてきた画像データをAD変換器で量子化し、デジタ
ルの実空間画像信号にしてフィルタ処理、変倍処理、ガ
ンマ変換処理、階調処理等の画像処理を施していた。し
かしながら、実空間画像信号を用いた画像処理では、冗
長性を持った画像信号で種々の処理を行うために、処理
すべき画像信号量が膨大となり、画像信号を格納するの
に多くのメモリを必要としたり、画像処理に多くの時間
を必要としていた。その不具合を解消するために画像信
号にウェーブレット変換を施し、変換された係数信号の
一部に対し量子化のビット数を小さくして画像処理すべ
き処理量を減少させたり、変換された係数信号の一部だ
けに画像処理を施すようにして必要とするメモリ量を減
少させたり、処理時間の短縮を図っていた。そのウェー
ブレット変換には、特開平7−79433号公報などに
開示されているように、画像信号に対して強調特性を持
ったウェーブレット変換を行い、変換された高周波帯域
の係数信号に対する量子化のビット数を、他の周波数帯
域の係数信号に対する量子化のビット数より小さくして
画像の鮮鋭度を保ちながら画像圧縮を行っていた。ま
た、特開平6−274614号公報などでは、画像信号
にウェーブレット変換を行い、周波数分解した係数信号
の少なくとも1つの周波数帯域の係数信号に強調等の画
像処理を施し、画像処理された画像信号にウェーブレッ
ト逆変換を掛けることにより、ノイズを強調することな
く、視覚的な印象に適合した自然な再生画像を得ている
ことが知られている。しかし、ここで開示されているウ
ェーブレット変換や逆ウェーブレット変換は、タップ数
が多く処理が複雑となり、処理の高速化及び構成の簡略
化という点で不利であった。この解決の一つの方法とし
て、特開平9−27752号公報や特開平9−2791
2号公報で開示されているS変換というウェーブレット
変換方法があり、タップ数が2で実現されているので、
演算回数が少なく処理の高速化が図られている。
【0003】しかしながら、上記で示された技術を用い
てウェーブレット変換を施し、強調や平滑等のフィルタ
処理を行う場合、サンプリングする位置の違いにより正
常なフィルタ処理が施せないことが生じる。これを図3
0を用いてさらに詳しく説明する。なお、図30では、
説明を簡単にするため一次元で扱い、図に示すような画
像データに対しウェーブレット変換(S変換)を行って
ウェーブレット係数化し、周波数分解された係数信号に
対し定数(ここでは、2倍とする)を乗算し、再び逆ウ
ェーブレット変換を行って実空間画像に復元することを
考える。この際、サンプリングする組をサンプリング
(a)とサンプリング(b)の2つとして取り出し、そ
れぞれに同様な処理を行ったときの復元画像を表した一
例が図30である。サンプリング(a)の処理結果を左
半分、サンプリング(b)の処理結果を右半分に記して
ある。図30の (I)に示すように画像データをサンプリ
ング(a)の組でウェーブレット変換を行うと、( II-
a)で示されたような係数信号の組が得られる。また、
サンプリング(b)の組で同様にウェーブレット変換を
行うと(II−b)のような係数信号の組となる。得られ
た係数信号の組の高周波成分(H成分)を2倍すると、
それぞれ(III −a)、(III −b)のような係数信号
が得られる。これらを逆ウェーブレット変換すると(IV
−a)、(IV−b)に示す画像データとなる。従って、
図30の右上の元の画像データの図と、(IV−a)や
(IV−b)の結果を図にした復元図(最下部に示されて
いる)と較べると、サンプリング(a)による処理結果
は高周波成分が2倍に強調されているが、サンプリング
(b)による処理結果は元画像と変わらず、強調処理が
施されていない。即ち、サンプリングの位置の違いによ
って正常なフィルタ処理が施せない場合が生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
ェーブレット変換を用いた画像処理では、特定の周波数
帯域の信号に所定数を乗算する処理を行う上記特開平6
−274614号公報に述べられているような方法を用
いても、サンプリングの位置によっては強調処理が施さ
れないことが起きる。そこで、本発明は、フィルタ処理
にたたみ込み演算とウェーブレット変換を施すことによ
り、サンプリングの位置に関係なく、高速で且つ高精細
な画像を得るためのフィルタ処理が行える画像処理装置
及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1に記載の画像処理装置は、入力された画像信号
に対してウェーブレット変換を行って、複数の異なる周
波数帯域の係数信号に分解するウェーブレット変換第一
手段と、前記ウェーブレット変換第一手段で分解された
各係数信号を量子化する量子化手段と、前記量子化手段
で量子化した各係数信号の少なくとも一つの係数信号に
対してフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理を施す
画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理された
係数信号及び他の係数信号に逆ウェーブレット変換を施
すウェーブレット逆変換手段と、前記逆ウェーブレット
変換された画像信号を出力する画像出力手段とを備え、
前記画像処理手段のフィルタ処理は、入力信号に対した
たみ込み演算を行うたたみ込み演算手段と、前記たたみ
込み演算手段により得られた信号に対しウェーブレット
変換を施すウェーブレット変換第二手段とを有してい
る。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処
理装置において、前記画像処理手段のフィルタ処理は、
入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行う主走
査方向たたみ込み演算手段と、前記主走査方向たたみ込
み演算手段により得られた信号に対し主走査方向にウェ
ーブレット変換を行う主走査方向ウェーブレット変換手
段と、前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得
られた信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行う副
走査方向たたみ込み演算手段と、前記副走査方向たたみ
込み演算手段により得られた信号に対し副走査方向にウ
ェーブレット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換
手段とを有している。請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段の
フィルタ処理は、入力信号に対し主走査方向にたたみ込
み演算を行う主走査方向たたみ込み演算手段と、前記主
走査方向たたみ込み演算手段により得られた信号に対し
主走査方向にウェーブレット変換を行う主走査方向ウェ
ーブレット変換手段と、入力信号に対し副走査方向にた
たみ込み演算を行う副走査方向たたみ込み演算手段と、
前記副走査方向たたみ込み演算手段により得られた信号
に対し副走査方向にウェーブレット変換を行う副走査方
向ウェーブレット変換手段と、前記主走査方向ウェーブ
レット変換手段により得られた信号と前記副走査方向ウ
ェーブレット変換手段により得られた信号との平均化を
行う平均化手段とを有している。
【0006】請求項4に記載の画像処理方法は、入力さ
れた画像信号に対してウェーブレット変換を行って複数
の異なる周波数帯域の係数信号に分解し、前記分解した
各係数信号を量子化し、前記量子化した各係数信号の少
なくとも一つの係数信号に対してフィルタ処理とガンマ
変換処理と階調処理の画像処理を施し、前記画像処理さ
れた係数信号及び他の係数信号に逆ウェーブレット変換
を施し、前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出
力する画像処理方法において、前記フィルタ処理は入力
信号に対したたみ込み演算と、ウェーブレット変換とを
行うものである。請求項5に記載の発明は、請求項4記
載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、入力
信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得られ
た信号に対し、主走査方向にウェーブレット変換を行
い、さらに前記主走査方向にウェーブレット変換された
信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られ
た信号に対し、副走査方向にウェーブレット変換を行う
ものである。請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、入力信
号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得られた
信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行った信
号と、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行
って得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変
換を行った信号との平均化を行うものである。
【0007】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、請求項
5のフィルタ処理か請求項6のフィルタ処理の何れか一
方を選択して使用するものである。請求項8に記載の発
明は、請求項7に記載の画像処理方法において、平滑化
を行うフィルタ処理の場合に請求項5のフィルタ処理を
選択するものである。請求項9に記載の発明は、請求項
7に記載の画像処理方法において、特定の周波数を強調
するようなフィルタ処理の場合に請求項6のフィルタ処
理を選択するものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明においては、画像処理手
段のフィルタ処理は、たたみ込み演算手段とウェーブレ
ット変換第二手段とが直列に接続された構成になってお
り、入力信号にたたみ込み演算を行った後、ウェーブレ
ット変換を施すことが出来るので、注目するウェーブレ
ット係数ブロックに対し周囲の係数ブロックを用いてた
たみ込み演算を施すフィルタ処理を実現させることが出
来る。請求項2に記載の発明は、前記請求項1のように
構成された画像処理装置の発明において、主走査方向た
たみ込み演算手段、主走査方向ウェーブレット変換手
段、副走査方向たたみ込み演算手段、及び副走査方向ウ
ェーブレット変換が全て直列に接続された構成になって
いるので、入力信号が主走査方向にたたみ込み演算処理
された後、ウェーブレット変換され、さらに副走査方向
にたみ込み演算処理された後、ウェーブレット変換され
ているので、主走査方向の注目するウェーブレット係数
ブロックに対し前後の周囲ブロックを用いて主走査方向
のたたみ込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する
2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向
にたたみ込み演算を行うことによってフィルタ処理が実
現されて、たたみ込み演算を行う際の参照する周囲ブロ
ックの数が請求項1より少なく、演算回数を小規模化す
ることが出来る。請求項3に記載の発明は、前記請求項
1のように構成された画像処理装置の発明において、主
走査方向の手段として主走査方向たたみ込み演算手段と
主走査方向ウェーブレット変換手段とが直列に接続さ
れ、また、副走査方向の手段として副走査方向たたみ込
み演算手段と副走査方向ウェーブレット変換とが直列に
接続され、且つ、主走査方向の手段から得られた信号と
副走査方向の手段から得られた信号とが平均化手段によ
って平均化されるようにされているので、主走査方向と
副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果を平均化し
てフィルタ処理を実現していることになり、主走査方
向、副走査方向ともにナイキスト周波数であるような領
域に対しても極端な強調が施されることがなくなる。
【0009】請求項4に記載の発明は、フィルタ処理は
入力信号に対したたみ込み演算と、ウェーブレット変換
とを行うようになっているので、注目するウェーブレッ
ト係数ブロックに対し周囲ブロックを用いてたたみ込み
演算を施すフィルタ処理方法を実現させることが出来
る。請求項5に記載の発明は、前記請求項4のように構
成された画像処理方法の発明において、前記フィルタ処
理は、主走査方向と副走査方向の順に、たたみ込み演算
とウェーブレット変換とが行われるようになっているの
で、主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロック
に対し前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ
込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウ
ェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ
込み演算を行うフィルタ処理方法が実現され、たたみ込
み演算を行う際の参照する周囲ブロックの数が請求項4
より少なく、演算回数を小規模化することが出来る。請
求項6に記載の発明は、前記請求項4のように構成され
た画像処理方法の発明において、前記フィルタ処理は、
入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得
られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行
った信号と、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演
算を行って得られた信号に対し副走査方向にウェーブレ
ット変換を行った信号との平均化を行うようになってい
るので、主走査方向と副走査方向のそれぞれのたたみ込
み演算結果を平均化するフィルタ処理方法を実現してい
ることになり、主走査方向と副走査方向共にナイキスト
周波数であるような領域に対しても極端な強調が施され
ることがない。
【0010】請求項7に記載の発明は、前記請求項4の
ように構成された画像処理方法の発明において、前記フ
ィルタ処理は、請求項5のフィルタ処理か請求項6のフ
ィルタ処理かの一つを選択して使用するようになってい
るので、画像モードに適したフィルタ処理方法を選ぶこ
とが出来る。請求項8に記載の発明は、前記請求項7の
ように構成された画像処理方法の発明において、平滑化
を行うフィルタ処理の場合は請求項5のフィルタ処理を
選択するので、極端な強調が施されることなく、高速且
つ高精細なフィルタ処理を実現することが出来る。請求
項9に記載の発明は、前記請求項7のように構成された
画像処理方法の発明において、特定の周波数を強調する
ようなフィルタ処理の場合は請求項6のフィルタ処理が
選択されるので、極端な強調が施されることなく、高速
且つ高精細なフィルタ処理を実現することが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る画像処理
装置及び画像処理方法の基本的な構成を白黒デジタル複
写機(以下、複写機と呼ぶ)を例に説明する。図1は本
発明に係る画像処理装置の要部を示すブロック図であ
る。複写機における詳細な動作及び機能は、一般に公知
であるので省略し、本発明に関する部分に限って述べ
る。図1において、スキャナ12で原稿の画像を読み取
り、図示しないCCDにより原稿の画像を光電変換し、
A/D変換器により電気信号に変換した画像を離散化
し、デジタル画像信号として出力する。さらに、デジタ
ル化した画像信号に対して、CCDの個々の素子の光感
度のばらつきを補正するシェーディング補正を行った後
に、画像信号をウェーブレット変換第一手段1に出力す
る。次に、ウェーブレット変換第一手段1ではデジタル
画像信号をウェーブレット変換し、複数の周波数帯域の
係数信号に分解する。即ち、ウェーブレット変換第一手
段1は、下記の式(1−1)〜(1−4)に示すX方向
(主走査方向)とY方向(副走査方向)の各々に対する
ローパスフィルタS(X), S(Y)とハイパスフィルタh(X),
h(Y)を基本ウェーブレット関数として変換を行う。式
(1−1)〜(1−4)に示した関数はS変換と呼ばれ
(特開平9−27752号公報参照)、タップ数を2と
する高速処理に適したものである。
【0012】 S(X)=(Xn +Xn+1) /2 ・・・・(1−1) S(Y)=(Yn +Yn+1) /2 ・・・・(1−2) h(X)=Xn−Xn+1 ・・・・(1−3) h(Y)=Yn−Yn+1 ・・・・(1−4) さらに、分解された複数の周波数帯域の係数信号は、量
子化手段2に伝達される。量子化手段2ではそれぞれの
係数信号ごとに量子化し、画像処理手段3に伝達する。
画像処理手段3は高精細画像を得るために種々の画像処
理が施される。その後、画像処理された信号はウェーブ
レット逆変換手段4によって実空間画像信号に変換さ
れ、画像出力手段5であるプリンタ5によって紙に出力
される。また、システムコントローラ13は、内部にマ
イクロCPUを保持しており、画像モードに合わせて上
記スキャナ12、ウェーブレット変換第一手段1、量子
化手段2、画像処理手段3、ウェーブレット逆変換手段
4、及びプリンタ5の各々に処理指示をタイミングを図
って送る。
【0013】図2は、画像処理手段3の構成を示したも
のであり、フィルタ処理を行うフィルタ処理手段9、ガ
ンマ変換処理を行うガンマ変換手段10、及び階調処理
を行う階調処理手段11等により構成されている。ここ
で、階調処理手段11以外の処理手段の処理順序を入れ
替えても差し支えない。例えば、フィルタ処理手段9と
ガンマ変換手段10の処理順序が前後しても問題はな
い。図3は、ウェーブレット変換第一手段1の構成例を
示している。スキャナ12を経由してウェーブレット変
換第一手段1に入力された実空間画像信号dij は、ロー
パスフィルタS(X)21とハイパスフィルタh(X)22によ
り各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号
に分解された後、ダウンサンプラー23、24により1
/2にダウンサンプリングされて、係数信号W1、W2
となる。さらに、各々の係数信号W1、W2に対してロ
ーパスフィルタS(Y)25、27とハイパスフィルタh(Y)
26、28により副走査方向の低周波成分と高周波成分
の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー29、
30、31、32により1/2にダウンサンプリングさ
れて、係数信号W3、W4、W5、W6となる。
【0014】上述したように、実空間画像信号dij は、
ウェーブレット変換第一手段1により複数の異なる周波
数帯域の係数信号W3、W4、W5、W6に分解され、
ウェーブレット変換第一手段1より出力され、量子化手
段2に入力される。量子化手段2では、係数信号(W
3、W4、W5、W6)毎に量子化器1から量子化器4
を割り当て、それぞれ異なった量子化ビット数で量子化
する。この量子化手段2での割り当てビット数は、例え
ば高周波成分の係数信号W6には少ないビット数を割り
付け、最も低周波成分であるW3には高ビット数を割り
付けるようにして量子化する。図4(A)は、低周波成
分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図3の
ローパスフィルタS(X)とS(Y)に該当する。また、図4
(B)は、高周波成分抽出のための基本ウェーブレット
関数を表し、図3のハイパスフィルタh(X)とh(Y)に該当
する。
【0015】図5は、量子化後の各係数信号を模式的に
示したものである。このブロック化した各係数信号L
L、HL、LH、HHは、図3における量子化手段2の
出力信号に該当する。信号LLは、主走査方向及び副走
査方向とも低周波成分の係数信号であり、信号HLやL
Hでは順々と高周波成分の係数信号となり、信号HHに
至っては主走査方向及び副走査方向とも高周波成分の係
数信号となる。フィルタ処理手段9は、図5に示す入力
信号に対して伝達関数を乗算することにより実現する。
この伝達関数の例を図6に示す。図6(A)は、平滑化
特性を持った伝達関数であり、低周波成分に対する係数
信号は保存し、それよりも高周波成分の信号に対しては
減衰させるような特性を持っている。また、図6(B)
は、強調フィルタの特性を持った伝達関数の例であり、
低周波成分に対する係数信号は保存するが、周波数が高
くなるに連れて係数信号が増幅されるように動作する。
平滑フィルタをかけるか、強調フィルタをかけるかは、
図1のシステムコントローラ13からの指示によって決
められる。さらに、フィルタ処理手段9からの出力は、
図7に示す各係数信号LL' 、HL' 、LH'、HH'
になる。図8は、ガンマ変換手段10によってガンマ変
換する例を示している。ここでは、ガンマ変換曲線33
に従って、入力係数信号の低周波成分LL' のみを変換
し、出力係数信号LL" を得るものである。ここで、ガ
ンマ変換手段10では、低周波成分LL' 以外の高周波
成分の係数信号に関しては、図7の入力係数信号をその
まま出力信号とし、図9に示すような出力係数信号を得
るものである。
【0016】次に、階調処理手段11に2値ディザ処理
を用いた場合の例を説明する。図10には、ディザ閾値
の例が示されている。ここで、本実施の形態に係るディ
ザ処理は、ガンマ変換手段10から出力される係数信号
の低周波成分LL" を用いた濃度パターン法により実現
する。濃度パターン法を図10に示すディザ閾値パター
ンで行ったときの出力2値画像パターンは、図11に示
すパターン0(P0)〜パターン4(P4)の5通りで
ある。このパターンのどれが選択されるかは入力する係
数信号の低周波成分LL" の大きさにより一意的に決定
される。その様子を示したのが表1である。
【0017】
【表1】 例えば、入力する係数信号の低周波成分LL" の値を1
00とすると、上記表1よりP2のパターンが選択され
る。この時の画像パターンは図11に示すP2である。
更に、この画像パターンに対して前記式(1−1)〜
(1−4)に示すウェーブレット関数を用いて、図3に
示すウェーブレット変換を行った場合の係数信号を図1
2に示す。但し、図12では簡単のために係数信号を原
画像の入力ビット数に応じて正規化を行っている。この
例では255での正規化を行っている。
【0018】また、図13は、階調処理手段11の構成
例である。入力係数信号の低周波成分LL" を輝度パタ
ーンテーブル11aに入力する。輝度パターンテーブル
11aは、上記表1に示す画像パターンP0〜P4の選
択動作を行う。次に、選択された画像パターンに従って
ウェーブレット係数テーブル11bより係数信号を出力
する。ウェーブレット係数テーブル11bでは、図11
及び図12に例示するように、あらかじめ画像パターン
に対応したウェーブレット係数信号を算出したものを、
ルックアップテーブルとして設置しておく。ウェーブレ
ット係数テーブル11bでは、画像パターンを指示する
アドレス信号と、二次元的に配列した係数信号を対応す
る位置で出力するための、係数読み出しタイミング発生
手段11cからのアドレス信号に従って、対応する位置
での係数信号を出力するように動作する。
【0019】次に、この階調処理手段11を含む画像処
理手段3からの出力係数信号は、図1および図2に示さ
れるように、ウェーブレット逆変換手段4に入力され
て、係数信号から実空間画像信号に変換される。ウェー
ブレット逆変換手段4では、ウェーブレット変換第一手
段1でのウェーブレット変換、つまり式(1−1)〜
(1−4)に示す変換の全く逆の変換を行って、実空間
の画像信号を求める。式(1−1)〜(1−4)に対す
る逆変換を、下記に式(2−1)〜(2−4)に示す。 Xn= S(X) +h(X)/2 ・・・・(2−1) Xn+1= S(X) −h(X)/2 ・・・・(2−2) Yn= S(Y) +h(Y)/2 ・・・・(2−3) Yn+1= S(Y) −h(Y)/2 ・・・・(2−4) 最後に、逆変換された実空間信号をプリンタ5に入力し
て、用紙上に画像を得る。本発明の実施の形態において
は、画像出力手段5の例としてプリンタ5を例に示した
が、ディスプレイ等の出力装置を用いても良い。本発明
は上記画像処理装置または画像処理方法において、フィ
ルタ処理手段9の別なる方法を用いた画像処理装置また
は画像処理方法を提案するものである。
【0020】図14は、本発明の請求項1または請求項
4におけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9のブ
ロック図である。図14に示すように量子化手段2によ
って量子化されたウェーブレット係数信号LL、HL、
LH、HHは(図3参照)、画像処理手段3の初段であ
るフィルタ処理手段9に入力される。また、フィルタ処
理手段9は、たたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段
6、及びウェーブレット変換第二手段7により構成され
ている。ここで、たたみ込み演算手段6の機能を図15
と図16に基づいて説明する。図15に示されるよう
に、係数信号LL、HL、LH、HHで構成される一組
の注目ブロック34と、その周囲の8ブロックを抽出
し、さらにたたみ込み演算の係数として、図16に示す
フィルタ係数f1、f2、f3、及びf4を用意する。
f1、f2、f3、f4のフィルタ係数は、図15の係
数信号LL、HL、LH、HHに対応している。
【0021】これらを用いて、次に示す式(3−1)〜
(3−4)によるたたみ込み演算を行うことにより、そ
れぞれに対するフィルタ処理後の画像データOxy
xy、Qxy、Rxyが求められる。このOxy、Pxy
xy、Rxyは輝度を表す実空間データであるため、次段
のガンマ変換手段10のために再びウェーブレット変換
を施した係数信号に分解する必要がある。そこで、ウェ
ーブレット変換第二手段7によってウェーブレット変換
が施される。
【0022】
【数1】 このようにして、周辺のブロックを用いてたたみ込み演
算によりフィルタ処理を施すことにより、従来のサンプ
リング位置によりフィルタ処理が正確に行えないという
不具合が解消され、高精細なフィルタ処理を施すフィル
タ処理手段9を提供することが出来る。また、本発明の
実施の形態では、注目ブロック34の周囲の8ブロック
を参照してフィルタ処理を施す方法で説明したが、参照
する周辺ブロックはこれに限定されない。
【0023】図17は、本発明の請求項2または請求項
5おけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9のブロ
ック図である。フィルタ処理手段9は、主走査方向たた
み込み演算手段6a、主走査方向ウェーブレット変換手
段7a、副走査方向たたみ込み演算手段6b、及び副走
査方向ウェーブレット変換手段7bにより構成されてい
る。前述したように量子化手段2によって量子化された
ウェーブレット係数信号LL、 HL、LH、 HH
は、画像処理手段3のフィルタ処理手段9に入力され、
まず主走査方向たたみ込み演算手段6aによって主走査
方向のたたみ込み演算処理が施される。
【0024】図18、図19は、主走査方向たたみ込み
演算手段6aによる主走査方向のたたみ込み演算処理を
説明した説明図である。図18に示されるように、一組
の注目ブロック36(係数信号LLi 、HLi 、LH
i 、HHi )についてたたみ込み演算を行うために、前
記注目ブロック36と、X方向に隣接する前後のブロッ
ク35、37を抽出する。また、たたみ込み演算の係数
として図19(A)、(B)に示す6×1の係数を用意
する。ここで、図19(A)はodd(奇数)データに
対する係数であり、図19(B)はeven(偶数)デ
ータに対する係数である。即ち、図18に示すLLi
びLHi についてフィルタ処理を行うための係数が図1
9(A)であり、HLi 及びHHi についてフィルタ処
理を行うための係数が図19(B)である。主走査方向
たたみ込み演算の結果出力されるデータをOX 、PX
X 、及びRX とすると、これらは、次に示す式(4−
1)〜(4−4)で求められる。
【0025】 OX =LLi-1 ・aodd +HLi-1 ・bodd +LLi ・codd +HLi ・dodd +LLi+1 ・eodd +HLi+1 ・fodd ・・・・(4−1) PX =LLi-1 ・aeven+HLi-1 ・beven +LLi ・ceven+HLi ・deven +LLi+1 ・eeven+HLi+1 ・feven ・・・・(4−2) QX =LHi-1 ・aodd +HHi-1 ・bodd +LHi ・codd +HHi ・dodd +LHi+1 ・eodd +HHi+1 ・fodd ・・・・(4−3) RX =LHi-1 ・aeven+HHi-1 ・beven +LHi ・ceven+HHi ・deven +LHi+1 ・eeven+HHi+1 ・feven ・・・・(4−4) 上記のようにして求められたデータは、主走査方向(X
方向)にウェーブレット逆変換されたデータとなる。そ
こで、主走査方向ウェーブレット変換手段7aによって
再びウェーブレット係数信号に変換する必要がある。主
走査方向ウェーブレット変換手段7aによるデータ処理
の式(5−1)〜(5−4)を以下に示す。このように
して、主走査方向(X方向)のみフィルタ処理されたウ
ェーブレット係数信号LLx 、HLx 、LHx 、及びH
x を得る。 LLx =(Ox +Px )/2 ・・・(5−1) HLx = Ox −Px ・・・(5−2) LHx =(Qx +Rx )/2 ・・・(5−3) HHx = Qx −Rx ・・・(5−4) 次に、同様にして副走査方向のフィルタ処理を行う。図
20、図21は、前記図17に示される副走査方向たた
み込み演算手段6bの演算方法の説明図である。図20
に示されるように、一組の注目ブロック39(係数信号
LLxj 、HLxj 、LHxj 、HHxj )についてた
たみ込み演算を行うために、前記注目ブロック39と、
Y方向に隣接する前後のブロック38、40を抽出す
る。また、たたみ込み演算の係数として、図21
(A)、(B)に示す6×1の係数を用意する。ここ
で、図21(A)は、odd(奇数)データに対する係
数であり、図21(B)はeven(偶数)データに対
する係数である。即ち、図20に示すLLxj 及びHL
j についてフィルタ処理を行うための係数が図21
(A)であり、LHxj 及びHHxj についてフィルタ
処理を行うための係数が図21(B)である。副走査方
向たたみ込み演算の結果出力されるデータをOxy
xy、Qxy、及びRxyとすると、これらは、次に示す計
算式(6−1)〜(6−4)で求められる。
【0026】 Oxy=LLxj-1 ・aodd +LHxj-1 ・bodd +LLxj ・codd +LHxj ・dodd +LLxj+1 ・eodd +LHxj+1 ・fodd ・・・・(6−1) Pxy=HLxj-1 ・aodd +HHxj-1 ・bodd +HLxj ・codd +HHxj ・dodd +HLxj+1 ・eodd +HHxj+1 ・fodd ・・・・(6−2) Qxy=LLxj-1 ・aeven+LHxj-1 ・beven +LLxj ・ceven+LHxj ・deven +LLxj+1 ・eeven+LHj+1 ・feven ・・・・(6−3) Rxy=HLxj-1 ・aeven+HHxj-1 ・beven +HLxj ・ceven+HHxj ・deven +HLxj+1 ・eeven+HHxj+1 ・feven・・・・(6−4) 上記のようにして求められたデータは、副走査方向(Y
方向)にウェーブレット逆変換されたデータとなる。そ
こで、図17に示される副走査方向ウェーブレット変換
手段7bによって再びウェーブレット係数信号に変換す
る必要がある。副走査方向ウェーブレット変換手段7b
によるデータ処理の式(7−1)〜(7−4)を以下に
示す。 LLxy=(Oxy+Qxy)/2 ・・・(7−1) HLxy=(Pxy+Rxy)/2 ・・・(7−2) LHxy= Oxy−Qxy ・・・(7−3) HHxy= Pxy−Rxy ・・・(7−4) このようにして、主走査方向と副走査方向の両方向にフ
ィルタ処理を施したウェーブレット係数信号LLxy、H
xy、LHxy、HHxyが得られる。上記図14〜図16
を説明した際に述べた本発明の請求項1におけるフィル
タ処理では、注目ブロックの周囲の8ブロックを参照し
てフィルタ処理を実現するものであった為、演算回数が
その分多く掛かり、処理時間も余分に掛かっていた。し
かし、本発明の請求項2では、注目するウェーブレット
係数ブロックに対して主走査方向に隣接する2つのウェ
ーブレット係数ブロックを用いて主走査方向にたたみ込
み演算処理を行い、更に副走査方向に隣接する2つのウ
ェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ
込み演算処理を行っているので、演算回数が少なくて済
み、処理時間が一段と速くなる。即ち、高精細で高速な
画像処理を行うことができる。なお、請求項1の実施の
形態では、主走査方向のフィルタ処理を行った後、副走
査方向のフィルタ処理を行う例を示したが、この順序が
逆転しても何ら問題はない。
【0027】図22は、本発明の請求項3おけるフィル
タ処理を行うフィルタ処理手段9のブロック図である。
フィルタ処理手段9は、主走査方向たたみ込み演算手段
6aと主走査方向ウェーブレット変換手段7aとが直列
に接続された主走査の手段と、副走査方向たたみ込み演
算手段6bと副走査方向ウェーブレット変換手段7bが
同じように直列に接続された副走査の手段とが並列に接
続され、さらに主走査の手段と副走査の手段とが平均化
手段8を経由して出力される構成になっている。即ち、
量子化されたウェーブレット係数信号(LL、HL、L
H、HH)は、フィルタ処理手段9に入力され、主走査
方向たたみ込み演算手段6aにより主走査方向のフィル
タ処理が施され(Ox 、Px 、Qx 、Rx )、主走査方
向ウェーブレット変換手段7aによりウェーブレット係
数信号(LLx 、 HLx 、LHx 、 HHx )に変換
される。たたみ込み演算手段及びウェーブレット変換手
段の動作については、既に図17の本発明の請求項2お
ける説明のところで述べたのと同様であり、式(4−
1)〜(4−4)及び式(5−1)〜(5−4)に示さ
れる計算式により求められる。
【0028】また、上記の主走査方向の動作と並行して
副走査方向のフィルタ処理が行われる。入力信号を受け
て副走査方向たたみ込み演算手段6bによって副走査方
向のフィルタ処理が行われ(Oy 、Py 、Qy 、R
y )、副走査方向ウェーブレット変換手段7bによりウ
ェーブレット係数信号(LLy 、HLy 、LHy 、HH
y )に変換される。副走査方向たたみ込み演算手段6b
によるデータ処理の式(8−1)〜(8−4)を以下に
示す。 Oy =LLj-1 ・aodd +LHj-1 ・bodd +LLj ・codd +LHj ・dodd +LLj+1 ・eodd +LHj+1 ・fodd ・・・・(8−1) Py =HLj-1 ・aodd +HHj-1 ・bodd +HLj ・codd +HHj ・dodd +HLj+1 ・eodd +HHj+1 ・fodd ・・・・(8−2) Qy =LLj-1 ・aeven+LHj-1 ・beven +LLj ・ceven+LHj ・deven +LLj+1 ・eeven+LHj+1 ・feven ・・・・(8−3) Ry =HLj-1 ・aeven+HHj-1 ・beven +HLj ・ceven+HHj ・deven +HLj+1 ・eeven+HHj+1 ・feven ・・・・(8−4) また、上記により求められた主走査方向(X方向)にフ
ィルタ処理を施されたウェーブレット係数信号(LL
x 、HLx 、LHx 、HHx )と、副走査方向(Y方
向)にフィルタ処理を施されたウェーブレット係数信号
(LLy 、HLy 、LHy 、HHy )とを平均化手段8
によって平均化するように構成されている。平均化手段
8によるデータ処理の式(9−1)〜(9−4)を以下
に示す。 LLxy=(LLx +LLy )/2 ・・・(9−1) HLxy=(HLx +HLy )/2 ・・・(9−2) LHxy=(LHx +LHy )/2 ・・・(9−3) HHxy=(HHx+HHy )/2 ・・・(9−4) また、前記請求項2または請求項5の発明において、主
走査方向のフィルタ処理及び副走査方向のフィルタ処理
を直列にして実行するものであるが、このような手順で
処理を行うと、強調フィルタ等の場合には、孤立ドット
等に対して非常に大きな強調効果を与えてしまう場合が
起こる。図23〜図25を用いてその不具合を説明す
る。主走査方向のフィルタ係数として図23(A)、
(B)を与え、副走査方向のフィルタ係数として図24
(A)、(B)を与える。これらはそれぞれ、ナイキス
ト周波数に対して5倍の強調を行うようなフィルタ係数
であり、図25に示すような副走査方向(Y方向)強調
特性を有している。
【0029】請求項2または請求項5の発明では、主走
査方向、副走査方向のフィルタ処理を直列にして実行し
ているので、処理後の周波数強調特性は、以下の表2の
ようになる。この表から判るように、主走査方向(X方
向)、副走査方向(Y方向)ともにナイキスト周波数で
あるような領域に対しては、25倍もの強調効果が施さ
れる。このため、例えば網点画像のようなX、Y方向と
もに高周波成分を多く含む画像に対して請求項2または
請求項5の方法で強度の強いフィルタをかけた場合、非
常に強い強調が行われ高品位な画像処理が行えないこと
があった。
【0030】
【表2】 横:X方向ナイキスト周波数 縦:Y方向ナイキス
ト周波数 同様に、前記請求項2または請求項5の発明において平
滑化フィルタ処理を行った場合について図26〜図28
を用いて説明する。主走査方向のフィルタ係数として図
26(A)、(B)を与え、副走査方向のフィルタ係数
として図27(A)、(B)を与える。これらは図28
に示すような周波数強調特性を有している。例えば、図
26、図27に示した平滑化フィルタの場合、あらゆる
周波数に対して1を越えるような強調を行っていないの
で、以下の表3のように極端な強調あるいは平滑が行わ
れることがなく、高品位な画像処理を行うことができ
る。従って、請求項2または請求項5の発明におけるフ
ィルタ処理方法は、上記で説明したように、強度の強い
フィルタ処理を行うときに、非常に大きな強調効果を与
えてしまう場合が起り、高品位な画像処理を行うことが
出来ないことがあった。
【0031】
【表3】 横:X方向ナイキスト周波数 縦:Y方向ナイキス
ト周波数 また、上記の図23、図24に示したフィルタ係数にお
いて、図22に示した請求項3のフィルタ処理手段9に
よって得られる処理後の周波数強調特性は、以下の表4
のようになる。この結果から主走査方向(X方向)、副
走査方向(Y方向)ともにナイキスト周波数であるよう
な領域に対しても極端な強調が施されることがなく、高
精細なフィルタ処理を実現することができる。
【0032】
【表4】 横:X方向ナイキスト周波数 縦:Y方向ナイキス
ト周波数 図29は、本発明の請求項7おけるフィルタ処理方法を
説明する説明図である。図に示すようにフィルタ処理を
行うフィルタ処理手段9は、直列処理方法によるフィル
タ処理手段15と、並列・平均化処理方法によるフィル
タ処理手段16と、これら両処理手段を選択的に切り換
えるセレクタ14等から構成されている。また、セレク
タ14は、システムコントローラ13からの制御信号に
よって選択的に切り換えるようになっている。ここで、
直列処理方法によるフィルタ処理手段15のフィルタ処
理方法は、入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算
を行って、得られた信号に対し主走査方向にウェーブレ
ット変換を行い、得られた信号に対し副走査方向にたた
み込み演算を行い、得られた信号に対し副走査方向にウ
ェーブレット変換を行うフィルタ処理方法であって、例
えば図17に示したフィルタ処理手段9が行うフィルタ
処理方法であり、前記請求項2または請求項5に該当す
るものである。また、並列・平均化処理方法によるフィ
ルタ処理手段16のフィルタ処理方法は、入力信号に対
し主走査方向にたたみ込み演算を行って、得られた信号
に対し主走査方向にウェーブレット変換を行い、入力信
号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って、得られ
た信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行い、
前記副走査方向のウェーブレット変換より得られた信号
と前記副走査方向ウェーブレット変換手段により得られ
た信号との平均化を行うフィルタ処理方法であって、例
えば図22に示したフィルタ処理手段9が行うフィルタ
処理方法であり、前記請求項3と請求項6に該当するも
のである。一般に直列処理方法によるフィルタ処理手段
15は、平均化処理を行っていないので、並列・平均化
処理方法によるフィルタ処理手段16より処理速度が早
くなることから、上記した図29ような構成で処理速度
を優先させる場合に、直列処理方法によるフィルタ処理
手段15を選択し、処理速度が優先でない場合に、並列
・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16を選択す
るなどして、フィルタ処理するモードに適した選択を行
うことが出来る。
【0033】また、図29において、平滑化を行うよう
なフィルタ処理の場合には、システムコントローラ13
は直列処理方法によるフィルタ処理手段15が選択され
るようにセレクタ14に指示を与える。このことによ
り、極端な強調が施されることがなくなり、フィルタ処
理の処理速度を優先させたシステムを期待することがで
きる。また、図29において、特定の周波数を強調する
ようなフィルタ処理の場合には、システムコントローラ
13は並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段1
6が選択されるようにセレクタ14に指示を与える。こ
のことにより、特定の周波数の強調するところでさえ極
端な強調が施される不具合を改善することが出来、安定
且つ高精細なフィルタ処理を行うことが出来る。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、注目す
るウェーブレット係数ブロックに対し周囲ブロックを用
いてたたみ込み演算を施すフィルタ処理を実現すること
が出来るようになったので、サンプリングの位置によっ
てフィルタ処理の結果が異なるような不具合が改善さ
れ、高精細なフィルタ処理を行える画像処理装置を提供
することが出来るようになった。請求項2に記載の発明
によれば、請求項1に記載の画像処理装置において、主
走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対し
前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込み演
算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェーブ
レット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演
算を行うことによってフィルタ処理が実現することが出
来、たたみ込み演算を行う際に参照する周囲ブロックの
数が請求項1より少なくなり、演算回数を小規模で行え
るようになったので、高速且つ高精細なフィルタ処理が
行える画像処理装置を提供することが出来るようになっ
た。請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の
画像処理装置において、平均化手段によって主走査方向
及び副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果の平均
化を行ってフィルタ処理を実現し、主走査方向、副走査
方向ともにナイキスト周波数であるような領域に対して
も極端な強調が施されることがなくなったので、ウェー
ブレット変換を実施した係数信号に対して安定且つ高精
細なフィルタ処理を行える画像処理装置を提供すること
が出来るようになった。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、注目する
ウェーブレット係数ブロックに対し周囲ブロックを用い
てたたみ込み演算を施すフィルタ処理方法を実現させる
ことが出来るようになったので、サンプリングの位置に
よってフィルタ処理の結果が異なるような不具合は改善
され、高精細なフィルタ処理が行える画像処理方法を提
供することが出来るようになった。請求項5に記載の発
明によれば、請求項4に記載の画像処理方法において、
主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対
して前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込
み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェ
ーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込
み演算を行うフィルタ処理方法が実現され、たたみ込み
演算を行う際の参照する周囲ブロックの数が請求項4よ
り少なく、演算回数が小規模で行われるようになったの
で、高速且つ高精細なフィルタ処理が行える画像処理方
法を提供することが出来るようになった。請求項6に記
載の発明によれば、請求項4に記載の画像処理方法にお
いて、主走査方向と副走査方向のそれぞれのたたみ込み
演算結果を平均化するフィルタ処理方法を実現して、主
走査方向と副走査方向共にナイキスト周波数であるよう
な領域に対しても極端な強調が施されることがなくなっ
たので、高精細なフィルタ処理を行える画像処理方法を
提供することが出来るようになった。
【0036】請求項7に記載の発明によれば、請求項4
に記載の画像処理方法において、フィルタ処理を請求項
5のフィルタ処理か請求項6のフィルタ処理の何れか一
方を選択して使用することが出来るので、画像モードに
適したフィルタ処理方法が選べる画像処理方法を提供す
ることが出来るようになった。請求項8に記載の発明に
よれば、請求項7に記載の画像処理方法において、平滑
化を行うフィルタ処理の場合に請求項5のフィルタ処理
が選択されるようになったので、高速且つ高精細な平滑
化フィルタ処理を実現した画像処理方法を提供すること
が出来るようになった。請求項9に記載の発明によれ
ば、請求項7に記載の画像処理方法において、特定の周
波数を強調するようなフィルタ処理の場合に請求項6の
フィルタ処理が選択されるようになったので、極端な強
調が施されることなく、高速且つ高精細な強調フィルタ
処理を実現した画像処理方法を提供することが出来るよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像処理装置の要部
を示すブロック図である。
【図2】画像処理手段の詳細なブロック図である。
【図3】ウェーブレット変換第一手段の詳細な構成例を
説明する説明図である。
【図4】(A)は低周波成分を抽出するための基本ウェ
ーブレット関数の説明図、(B)は高周波成分を抽出す
るための基本ウェーブレット関数の説明図である。
【図5】量子化後の各係数信号を模式的に示した説明図
である。
【図6】(A)は平滑化特性を持った伝達関数の説明
図、(B)は強調フィルタの特性を持った伝達関数の説
明図である。
【図7】フィルタ処理手段の出力を模式的に示した説明
図である。
【図8】ガンマ変換手段によるガンマ変換を説明する説
明図である。
【図9】ガンマ変換手段からの出力を模式的に示した説
明図である。
【図10】ディザ閾値パターンの例を示した説明図であ
る。
【図11】図10のディザ閾値パターンで処理された2
値画像パターンの説明図である。
【図12】図11の画像パターンをウェーブレット変換
を行った場合の係数信号を示した説明図である。
【図13】階調処理手段の詳細のブロック図である。
【図14】本発明の請求項1または請求項4におけるフ
ィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図であ
る。
【図15】たたみ込み演算処理を行うブロックを説明す
る説明図である。
【図16】たたみ込み演算処理を行うフィルタ係数を説
明する説明図である。
【図17】本発明の請求項2または請求項5におけるフ
ィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図であ
る。
【図18】主走査方向のたたみ込み演算処理を説明した
説明図である。
【図19】(A)は主走査方向のたたみ込み演算処理を
行うodd(奇数)データに対する係数を説明した説明
図、(B)は主走査方向のたたみ込み演算処理を行うe
ven(偶数)データに対する係数を説明した説明図で
ある。
【図20】副走査方向のたたみ込み演算処理を説明した
説明図である。
【図21】(A)は副走査方向のたたみ込み演算処理を
行うodd(奇数)データに対する係数を説明した説明
図、(B)は副走査方向のたたみ込み演算処理を行うe
ven(偶数)データに対する係数を説明した説明図で
ある。
【図22】本発明の請求項3または請求項6におけるフ
ィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図であ
る。
【図23】(A)及び(B)は強調フィルタ処理を行う
際の主走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図24】(A)及び(B)は強調フィルタ処理を行う
際の副走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図25】周波数に対する強調特性を示した説明図であ
る。
【図26】(A)は平滑化フィルタ処理を行う際のod
d(奇数)データに対する主走査方向のフィルタ係数を
示す説明図、(B)は平滑化フィルタ処理を行う際のe
ven(偶数)データに対する主走査方向のフィルタ係
数を示す説明図である。
【図27】(A)は平滑化フィルタ処理を行う際のod
d(奇数)データに対する副走査方向のフィルタ係数を
示す説明図、(B)は平滑化フィルタ処理を行う際のe
ven(偶数)データに対する副走査方向のフィルタ係
数を示す説明図である。
【図28】周波数に対する強調特性を示した説明図であ
る。
【図29】本発明の請求項7のフィルタ処理を切換え可
能とするブロック図である。
【図30】サンプリング位置を違えて行ったフィルタ処
理を説明した説明図である。
【符号の説明】
1 ウェーブレット変換第一手段 2 量子化手段 3 画像処理手段 4 ウェーブレット逆変換手段 5 プリンタ(画像出力手段) 6 たたみ込み演算手段 6a 主走査方向たたみ込み演算手段 6b 副走査方向たたみ込み演算手段 7 ウェーブレット変換第二手段 7a 主走査方向ウェーブレット変換手段 7b 副走査方向ウェーブレット変換手段 8 平均化手段 9 フィルタ処理手段 10 ガンマ変換手段 11 階調処理手段 12 スキャナ 13 システムコントローラ 14 セレクタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に対してウェーブレ
    ット変換を行って、複数の異なる周波数帯域の係数信号
    に分解するウェーブレット変換第一手段と、前記ウェー
    ブレット変換第一手段で分解された各係数信号を量子化
    する量子化手段と、前記量子化手段で量子化した各係数
    信号の少なくとも一つの係数信号に対してフィルタ処理
    とガンマ変換処理と階調処理を施す画像処理手段と、前
    記画像処理手段によって処理された係数信号及び他の係
    数信号に逆ウェーブレット変換を施すウェーブレット逆
    変換手段と、前記逆ウェーブレット変換された画像信号
    を出力する画像出力手段とを備え、前記画像処理手段の
    フィルタ処理は、入力信号に対したたみ込み演算を行う
    たたみ込み演算手段と、前記たたみ込み演算手段により
    得られた信号に対しウェーブレット変換を施すウェーブ
    レット変換第二手段とを有することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、前記画像処理手段のフィルタ処理は、入力信号に対
    し主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ
    込み演算手段と、前記主走査方向たたみ込み演算手段に
    より得られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変
    換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、前記主
    走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号に
    対し副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向たた
    み込み演算手段と、前記副走査方向たたみ込み演算手段
    により得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット
    変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段とを有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、前記画像処理手段のフィルタ処理は、入力信号に対
    し主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ
    込み演算手段と、前記主走査方向たたみ込み演算手段に
    より得られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変
    換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、入力信
    号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向
    たたみ込み演算手段と、前記副走査方向たたみ込み演算
    手段により得られた信号に対し副走査方向にウェーブレ
    ット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段と、
    前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた
    信号と前記副走査方向ウェーブレット変換手段により得
    られた信号との平均化を行う平均化手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力された画像信号に対して、ウェーブ
    レット変換を行って複数の異なる周波数帯域の係数信号
    に分解し、前記分解した各係数信号を量子化し、前記量
    子化した各係数信号の少なくとも一つの係数信号に対し
    てフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理の画像処理
    を施し、前記画像処理された係数信号及び他の係数信号
    に逆ウェーブレット変換を施し、前記逆ウェーブレット
    変換された画像信号を出力する画像処理方法において、
    前記フィルタ処理は、入力信号に対したたみ込み演算
    と、ウェーブレット変換とを行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像処理方法におい
    て、前記フィルタ処理は、入力信号に対し主走査方向に
    たたみ込み演算を行って得られた信号に対し、主走査方
    向にウェーブレット変換を行い、さらに前記主走査方向
    にウェーブレット変換された信号に対し副走査方向にた
    たみ込み演算を行って得られた信号に対し、副走査方向
    にウェーブレット変換を行うことを特徴とする画像処理
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像処理方法におい
    て、前記フィルタ処理は、入力信号に対し主走査方向に
    たたみ込み演算を行って得られた信号に対し主走査方向
    にウェーブレット変換を行った信号と、入力信号に対し
    副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた信号に対
    し副走査方向にウェーブレット変換を行った信号との平
    均化を行うことを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の画像処理方法におい
    て、前記フィルタ処理は、請求項5のフィルタ処理か請
    求項6のフィルタ処理の何れか一方を選択して使用する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像処理方法におい
    て、平滑化を行うフィルタ処理の場合に請求項5のフィ
    ルタ処理を選択することを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の画像処理方法におい
    て、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合
    に請求項6のフィルタ処理を選択することを特徴とする
    画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111798396A (zh) * 2020-07-01 2020-10-20 中通服咨询设计研究院有限公司 一种基于小波变换的多功能图像处理方法

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