JP3631609B2 - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像処理装置に関し、特に入力された画像信号にウェーブレット変換を行って画像処理する機能を備えた画像処理装置、及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来一般の画像処理では、スキャナ等から送られてきた画像データをAD変換器で量子化し、デジタルの実空間画像信号にしてフィルタ処理、変倍処理、ガンマ変換処理、階調処理等の画像処理を施していた。しかしながら、実空間画像信号を用いた画像処理では冗長性を持った画像信号で種々の処理を行うために、処理すべき画像信号量が膨大となり、画像信号の格納のための多くのメモリと、多くの処理時間を必要としていた。そのため、特開平7−79433号公報に開示されているように、画像信号に対して強調特性を持ったウェーブレット変換を行い、変換された高周波帯域の係数信号に対して量子化のビット数を、他の周波数帯域の係数信号に対しての量子化のビット数より小さくして、画像の鮮鋭度を保ちながら画像圧縮を行っているものもある。
また、特開平6−274614号公報に記載の技術では、画像信号にウェーブレット変換を行い、周波数分解した少なくとも1つの周波数帯域の信号に強調等の画像処理を施し、画像処理された画像信号にウェーブレット逆変換を掛けることにより、ノイズを強調することなく、視覚的な印象にあった自然な再生画像を得ている。
上記のように画像信号に対してウェーブレット変換を行って、得られた周波数帯域の特定の係数信号についてフィルタ処理、階調処理等の画像処理を施せば、画像処理すべき情報量を減少でき、画像信号の格納のために多くのメモリや多くの処理時間を必要とせずに済む。
しかしながら、特開平7−79433号や特開平6−274614号は、その具体的な方法まで示すものではない。
例えば、特開平7−79433号では、デジタル複写機等で行われている画像の鮮鋭度を所定の強度で強調したり、網点原稿で生じるモワレの発生を抑えるために平滑化したりするフィルタ処理、出力装置のガンマ特性に応じて画像の濃度特性を変換するガンマ変換処理、及び出力装置の階調特性に併せて行うディザ処理や誤差拡散処理などの処理を実現することはできない。
また、特開平6−274614号にて開示されている技術は、ウェーブレット変換した各周波数帯域の各係数信号毎に所定の伝達係数を乗じることによって画像信号を先鋭化したり、平滑化したりするものであり、ウェーブレット変換したまま階調処理を行って画像の高精細化を保つことは技術的に確立されていなかった。
そのため、ウェーブレット係数信号を実空間画像信号に直してから階調処理を施し、その後必要に応じてウェーブレット逆変換を掛けることにより元のウェーブレット係数信号に戻していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の技術では、画像信号が階調処理のところまではウェーブレット係数信号で伝達されていても、実空間画像信号に直してから階調処理を施すため、面倒なウェーブレット逆変換回路を必要とする上、ウェーブレット係数信号と実空間画像信号との変換処理のため全体の処理速度が落ちると云う不具合が発生していた。
そこで、本発明の解決すべき課題は、階調処理手段に入力されたウェーブレット係数信号のままで階調処理を施すようにして、回路系の簡潔化を図った上、高速に、しかも高精細化な画像を得る階調処理手段を備えた画像処理装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の画像処理装置は、入力画像信号にウェーブレット変換を施し、複数の周波数成分の係数信号に変換を行うウェーブレット変換手段と、前記複数の係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第1の抽出手段と、前記低周波成分の信号と修正誤差とを加算する誤差加算手段と、前記誤差加算手段の出力信号と予め決められたしきい値とで、しきい値処理を行うしきい値処理手段と、前記しきい値処理に対応する出力パターンに基づき係数テーブルを参照することで、ウェーブレット係数信号を算出する係数算出手段と、前記係数算出手段から出力されるウェーブレット係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第2の抽出手段と、前記第2の抽出手段から抽出された低周波成分の係数信号と前記誤差加算手段からの出力信号とから、誤差分を算出する誤差算出手段と、前記誤差分を周辺ブロックの低周波成分に振り分ける誤差振分手段と、を有することを特徴とする。
このように構成される本発明の画像処理装置では、ウェーブレット係数信号のままで階調処理を施すようにしているため、このように本願発明は、ウェーブレット係数信号のままで階調処理を施す構成のため、ウェーブレット係数信号を実空間画素信号に直してから階調処理を施し、その後必要に応じてウェーブレット逆変換を行う従来の技術に比べ、回路系の簡素化と変換処理全体の処理速度の向上を図ることができる。
また請求項2に記載の画像処理装置は、前記修正誤差は、前記誤差分と1ライン前の誤差とから算出することを特徴とする。
また請求項3に記載の画像処理方法は、入力画像信号にウェーブレット変換を施し、複数の周波数成分の係数信号に変換を行うウェーブレット変換工程と、前記複数の係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第1の抽出工程と、前記低周波成分の信号と修正誤差とを加算する誤差加算工程と、当該加算した信号と予め決められたしきい値とで、しきい値処理を行うしきい値処理工程と、当該処理結果に基づいて、前記しきい値処理に対応する出力パターンより係数テーブルを参照することで、ウェーブレット係数信号を得る係数算出工程と、前記係数算出工程から出力されるウェーブレット係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第2の抽出工程と、前記第2の抽出工程から抽出された低周波成分の係数信号と前記誤差加算工程からの出力信号とから、誤差分を算出する誤差算出工程と、前記誤差分を周辺ブロックの低周波成分に振り分ける誤差振分工程と、を有することを特徴とする。
このように構成される本発明の画像処理装置では、ウェーブレット係数信号のままで階調処理を施すようにしているため、このように本願発明は、ウェーブレット係数信号のままで階調処理を施す構成のため、ウェーブレット係数信号を実空間画素信号に直してから階調処理を施し、その後必要に応じてウェーブレット逆変換を行う従来の技術に比べ、回路系の簡素化と変換処理全体の処理速度の向上を図ることができる。
また請求項4に記載の画像処理方法は、前記修正誤差は、前記誤差分と1ライン前の誤差とから算出することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、画像処理装置の代表的な例である白黒デジタル複写機(以下、複写機と呼ぶ)の主要部を示すブロック図である。複写機における詳細な動作及び機能は、一般に公知であるのでここではその説明を省略し、本発明に関する部分に限って詳しく述べる。
図1において、原稿の画像はスキャナ11により読み取られ、図示しないCCDにより原稿の画像を光電変換し、A/D変換器により電気信号に変換された画像をデジタル画像信号として出力する。さらに、デジタル化した画像信号に対して、CCDの個々の素子の光感度のばらつきを補正するシェーディング補正を行った後に、画像信号をウェーブレット変換部12に出力する。
ウェーブレット変換部12に入力されたデジタル画像信号はウェーブレット変換され、複数の周波数帯域の係数信号に分解される。即ち、ウェーブレット変換部12は下記の式(1−1)〜(1−4)に示す主走査方向(X方向)と副走査方向(Y方向)の各々に対するローパスフィルタS(X),S(Y)とハイパスフィルタ h(X),h(Y)を基本ウェーブレット関数として変換を行う。
S(X)=(Xn +Xn+1) /2 ・・・・(1−1)
S(Y)=(Yn +Yn+1) /2 ・・・・(1−2)
h(X)=Xn−Xn+1 ・・・・(1−3)
h(Y)=Yn−Yn+1 ・・・・(1−4)
次に、分解された複数の周波数帯域の係数信号は、量子化部13によりそれぞれの係数信号ごとに量子化され、画像処理部14に伝達される。画像処理部14では、高精細画像を得るために種々の画像処理が施される。さらに、画像処理された信号は、ウェーブレット逆変換部15によって実空間信号に変換され、画像出力部16であるプリンタ16によって紙に出力される。また、システムコントローラ17は内部にマイクロCPUを保持しており、画像モードに合わせて上記スキャナ11、ウェーブレット変換部12、量子化部13、画像処理部14、ウェーブレット逆変換部15、及びプリンタ16の各々に処理タイミングと処理内容を指示する。
【0006】
図2は、図1における画像処理部14の詳細なブロック図を示したものであり、画像処理部14はフィルタ処理部18、ガンマ変換部19、及び階調処理部20等により構成されている。ここで、階調処理部20以外の処理部の順序を入れ替えても差し支えない。例えば、フィルタ処理部18とガンマ変換部19の処理順序が前後しても問題ない。
図3は、ウェーブレット変換部12の詳細な構成例を示している。スキャナ11を経由してウェーブレット変換部12に入力された実空間画像信号dijは、ローパスフィルタ S(X) 21とハイパスフィルタh(X)22により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー23、24により1/ 2にダウンサンプリングされ、係数信号W1、W2となる。さらに、各々の係数信号W1、W2に対してローパスフィルタS(Y)25、27とハイパスフィルタh(Y)26、28により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー29、30、31、32により1/ 2にダウンサンプリングされ、係数信号W3、W4、W5、W6となる。
上記に述べたように、実空間画像信号dij はウェーブレット変換部12により複数の異なる周波数帯域の係数信号W3、W4、W5、W6に分解され、ウェーブレット変換部12より出力される。ウェーブレット変換部12より出力された係数信号は量子化部13に入力される。量子化部13では、係数信号毎に量子化器1から量子化器4により異なった量子化ビット数で量子化する。この量子化部13での割り当てビット数は、例えば高周波成分の係数信号W6には少ないビット数を割り付け、最も低周波成分であるW3には高ビット数を割り付けるようにして量子化する。
【0007】
図4(A)は低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図3のローパスフィルタS(X)とS(Y)に該当する。また、図4(B)は高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図3のハイパスフィルタh(X)とh(Y)に該当する。
図5は、量子化部13通過後の各係数信号を模式的に示したものである。ここに示す各係数信号LL、HL、LH、HHは図3の量子化部13の出力信号に該当する。係数信号LLは主走査方向及び副走査方向とも低周波成分の係数信号であり、係数信号HLやLHでは順次主走査方向又は副走査方向に高周波成分の係数信号になり、係数信号HHに至って主走査方向及び副走査方向とも高周波成分の係数信号になる。フィルタ処理部18では、図5に示す入力係数信号に対して伝達関数を乗算することにより実現する。この伝達関数の例を図6に示す。図6(A)は、平滑化特性を持った伝達関数であり、低周波成分に対する係数信号は保存し、それよりも高周波成分の信号に対しては減衰させるような特性を持っている。
また、図6(B)は、強調フィルタの特性を持った伝達関数の例であり、低周波成分に対する係数信号は保存するが、周波数が高くなるに連れて係数信号が増幅されるように動作する。平滑フィルタをかけるか、強調フィルタをかけるかは、図1のシステムコントローラ17からの指示に従って決められる。さらに、フィルタ処理部18からの出力は、図7に示す各係数信号LL’、HL’、LH’、HH’になる。
図8は、ガンマ変換部19のガンマ変換曲線33の例を示す。ここでは、ガンマ変換曲線33に従って、入力係数信号の低周波成分LL’のみを変換し、出力係数信号LL”を得る。ガンマ変換部19では低周波成分LL’以外の高周波成分の係数信号に関しては、入力係数信号をそのまま出力係数信号とし、図9に示す出力係数信号を得る。
【0008】
次に、階調処理部20の動作を誤差拡散処理を例に以下に説明する。図10は、本発明の画像処理装置における階調処理部20の主要部のブロック図を示す。まず、例えば図2のようなガンマ変換部19からの出力(図9参照)が階調処理部20の低周波成分第1抽出部1に入力する。低周波成分第1抽出部1では、図9のような係数信号から低周波成分であるLL”信号だけを抜き出し、次段の誤差加算部2に渡す。誤差加算部2では後述する誤差振分部7から出力される修正誤差Esumと低周波成分第1抽出部1からのLL”信号とを加算して、しきい値処理部3と誤差算出部6に入力する。
また、しきい値処理部3では、入力してきた係数信号を例えば図11に従ったしきい値にてしきい値処理を行う。ここで、しきい値処理部3への入力(LL”+Esum)は、2×2画素ブロックの平均濃度を表すので、実空間画像での2値化処理と同様に入力(LL”+Esum)に対して5値化処理を行う。先に示した図11が実空間で表現した場合のしきい値の例である。次に、5値化処理された結果が係数算出部4に入力されて、しきい値処理を行ったときに対応する実空間での出力2値画像パターンが選択される。図12(A)〜(E)には出力2値画像パターンP0〜P4を示している。このP0〜P4のパターンのどれが選択されるのかは、入力(X=LL”+Esum)の大きさにより一意的に決定される。
また、入力Xの大きさと出力パターンの対応を示したのが以下の表1である。例えば、入力Xの値を128とすると、表1よりP2のパターンが選択される。この時の出力2値画像パターンは図12に示されるP2である。ここで、図12のP0〜P4に示した出力2値画像パターンに対して前記式(1−1)〜(1−4)に示すウェーブレット関数を用いて、図3に示すウェーブレット変換を行った場合の係数信号を図13の(A)〜(E)に示す。
【0009】
【表1】
さらに、係数算出部4では選択された出力2値画像パターンより図13(A)〜(E)の係数テーブルを参照してウェーブレット係数出力を得る。即ち、入力Xの値128に対して図12(c)のP2のパターンが選択されると、それに対応して図13(c)のP2のウェーブレット係数信号出力が選択される。その後、係数算出部4の出力は、外部に出されると同時に次段の低周波成分第2抽出部5に入力し、低周波成分のみが抽出される。低周波成分第2抽出部5によって抽出された低周波成分は誤差算出部6に入力され、誤差加算部2からの出力との誤差分Eij が算出される。
また、誤差算出部6によって算出された誤差分Eij は、FIFO7aと重み付け演算処理部7b等からなる誤差振分部7に入力されて、周辺ブロックの低周波成分に振り分けられる。ここで、注目画素Xに対する誤差拡散係数の例を図14に、周辺ブロックに拡散された誤差値E1−1 、E0−1 、E 1−0を図15に、それぞれ示す。重み付け演算処理部7bでは入力した誤差とFIFO7a内の1ライン前の誤差とを取り込んで、次に示す式(2−1)により前述した修正誤差Esumを求める。
Esum=(2×E1−1 +3×E0−1 +3×E1−0 )÷8・・・・(2−1)
また、重み付け演算処理部7bで算出された修正誤差Esumは誤差加算部2の一端に入力され、対応する注目ブロックの低周波成分LL”と加算処理を施されることにより、しきい値処理部3と誤差算出部6への入力となることは前述した通りである。
また、係数算出部4からのウェーブレット係数信号出力は図2の画像処理部14からの係数信号出力として、ウェーブレット逆変換部15(図1参照)に入力して係数信号から実空間画像信号に変換される。ウェーブレット逆変換部15ではウェーブレット変換部12でのウェーブレット変換、つまり式(1−1)〜(1−4)に示す変換の全く逆の変換を行って実空間の画像信号を求める。式(1−1)〜(1−4)に対する逆変換を下記の式(3−1)〜(3−4)に示す。
Xn=S(X)+h(X)/2 ・・・・(3−1)
Xn+1=S(X)−h(X)/2 ・・・・(3−2)
Yn=S(Y)+h(Y)/2 ・・・・(3−3)
Yn+1=S(Y)−h(Y)/2 ・・・・(3−4)
最後に、逆変換された実空間信号をプリンタ16に入力して、用紙上に画像を得る。また、本実施例では出力装置としてプリンタ16を取り上げたが、ディスプレー等のような表示装置であっても構わない。
【0010】
また、図16は本発明の画像処理装置の階調処理部20における主要動作を示すフロー図である。まず、前段のガンマ変換部19からの係数信号を取り込み(S1)、低周波成分第1抽出部1で係数信号から低周波成分であるLL”信号だけを抜き出し(S2)、記憶する。さらに、誤差振分部7の重み付け演算処理部7bから修正誤差Esumを算出し、記憶する(S3)。次に、誤差加算部2で低周波成分LL”と修正誤差Esumとを加算し(S4)、結果を修正LL”として次段のしきい値処理部3に出力する。しきい値処理部3では予め決められたしきい値でしきい値処理を行い、5値出力を得る(S5)。
さらに、結果が係数算出部4に入力され、該当する出力2値画像パターンが選択され(S6)、さらに係数テーブルを参照してウェーブレット係数出力を得る(S7)。さらに、入力信号が終了したか否か問われ(S8)、終了ならば(S8Yes)本ルーチンを抜ける。また、入力信号が終了していなければ(S8No)、ステップS9に進め、係数算出部4から算出されたウェーブレット係数出力の低周波成分を抽出し(S9)、上記修正LL”と抽出された低周波成分との誤差を算出する(S10)。さらに、算出された誤差を周辺ブロックの低周波成分に振り分け(S11)、ステップS1に戻って次の入力係数信号を待つ。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ウェーブレット係数信号のままで階調処理を施す構成のため、ウェーブレット係数信号を実空間画素信号に直してから階調処理を施し、その後必要に応じてウェーブレット逆変換を行う従来の技術に比べ、回路系の簡素化と変換処理全体の処理速度の向上という効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像データをウェーブレット変換して画像処理する画像処理装置の主要部を示すブロック図。
【図2】図1の画像処理装置の画像処理部の主要部を示すブロック図。
【図3】ウェーブレット変換を行う手段を説明する説明図。
【図4】(A)は低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図、(B)は高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図。
【図5】量子化部通過後の係数信号を模式的に示す説明図。
【図6】(A)は平滑化特性を持った伝達関数の説明図、(B)は強調フィルタの特性を持った伝達関数の説明図。
【図7】フィルタ処理手段の出力を模式的に示す説明図。
【図8】ガンマ変換手段によるガンマ変換を説明する説明図。
【図9】ガンマ変換手段の出力を模式的に示す説明図。
【図10】本発明の画像処理装置の階調処理部の主要部を示すブロック図。
【図11】しきい値処理を行うしきい値の例を示す説明図。
【図12】(A)乃至(E)はしきい値処理により5値化処理された2値画像パターンを示した説明図。
【図13】(A)乃至(E)は図12の2値画像パターンに対してウェーブレット変換を行った場合の係数信号を示す説明図。
【図14】誤差算出部によって算出された誤差を周辺ブロックの低周波成分に振り分けられる際の拡散係数を示す説明図。
【図15】周辺ブロックの低周波成分に振り分けられた誤差を模式的に示す説明図。
【図16】本発明の画像処理装置の階調処理部における主要動作を示すフロー図。
【符号の説明】
1 低周波成分第1抽出部(低周波成分第1抽出手段)、2 誤差加算部(誤差加算手段)、3 しきい値処理部(しきい値処理手段)、4 係数算出部(係数算出手段)、5 低周波成分第2抽出部(低周波成分第2抽出手段)、6誤差算出部(誤差算出手段)、7 誤差振分部(誤差振分手段)、7a FIFO、7b 重み付け演算処理部、11 スキャナ、12 ウェーブレット変換部、13 量子化部、14 画像処理部、15 ウェーブレット逆変換部、16 プリンタ( 画像出力部)、17 システムコントローラ、18 フィルタ処理部、19 ガンマ変換部、20 階調処理部。
Claims (4)
- 入力画像信号にウェーブレット変換を施し、複数の周波数成分の係数信号に変換を行うウェーブレット変換手段と、
前記複数の係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第1の抽出手段と、
前記低周波成分の信号と修正誤差とを加算する誤差加算手段と、
前記誤差加算手段の出力信号と予め決められたしきい値とで、しきい値処理を行うしきい値処理手段と、
前記しきい値処理に対応する出力パターンに基づき係数テーブルを参照することで、ウェーブレット係数信号を算出する係数算出手段と、
前記係数算出手段から出力されるウェーブレット係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第2の抽出手段と、
前記第2の抽出手段から抽出された低周波成分の係数信号と前記誤差加算手段からの出力信号とから、誤差分を算出する誤差算出手段と、
前記誤差分を周辺ブロックの低周波成分に振り分ける誤差振分手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記修正誤差は、
前記誤差分と1ライン前の誤差とから算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 入力画像信号にウェーブレット変換を施し、複数の周波数成分の係数信号に変換を行うウェーブレット変換工程と、
前記複数の係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第1の抽出工程と、
前記低周波成分の信号と修正誤差とを加算する誤差加算工程と、
当該加算した信号と予め決められたしきい値とで、しきい値処理を行うしきい値処理工程と、
当該処理結果に基づいて、前記しきい値処理に対応する出力パターンより係数テーブルを参照することで、ウェーブレット係数信号を得る係数算出工程と、
前記係数算出工程から出力されるウェーブレット係数信号から低周波成分の係数信号を抽出する第2の抽出工程と、
前記第2の抽出工程から抽出された低周波成分の係数信号と前記誤差加算工程からの出力信号とから、誤差分を算出する誤差算出工程と、
前記誤差分を周辺ブロックの低周波成分に振り分ける誤差振分工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記修正誤差は、
前記誤差分と1ライン前の誤差とから算出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
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