JPH06339020A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH06339020A
JPH06339020A JP5129583A JP12958393A JPH06339020A JP H06339020 A JPH06339020 A JP H06339020A JP 5129583 A JP5129583 A JP 5129583A JP 12958393 A JP12958393 A JP 12958393A JP H06339020 A JPH06339020 A JP H06339020A
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JP5129583A
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Masami Kato
政美 加藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像域判定に直交変換係数を有効利用して、簡
単な処理で良好な平滑フィルタ処理などを行う画像処理
方法および画像処理装置を提供する。 【構成】 ハフマン復号器11は、符号データを復号し
て量子化データを出力し、逆量子化器12は、量子化デ
ータを逆量子化して直交変換係数を出力する。乗算器1
3はその空間周波数に応じて予め定める係数を、乗算器
14は乗算器13と異なる係数をそれぞれ直交変換係数
に乗算する。選択部16は、直交変換係数によってブロ
ックが含まれる像域を判定した像域判定部15の判定結
果に応じて、乗算器13または14の何れかの出力を選
択する。逆DCT処理部17は、選択部16によって選
択された乗算結果を逆DCTして、画像データを再生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法および画像
処理装置に関し、例えば、カラーファクシミリ装置など
に適用される離散コサイン変換符号化方式によって符号
化された画像データを復号する画像処理方法および画像
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像などの多値画像データを
符号化する方式として、直交変換を利用して画像信号の
冗長性を低減することにより、画像を高能率に符号化す
る離散コサイン変換符号化方式が勧告されている(画像
電子学会誌第20巻第1号「カラー静止画符号化国際標準
方式(JPEG)の概説」など)。
【0003】直交変換処理された多値画像データを復号
後、プリンタやCRTで印刷または表示する画像処理装
置においては、網点印刷処理された原稿を読取った画像
に対して、印刷装置の解像度特性を原因とするモアレの
発生を抑えるために、前処理として平滑フィルタ処理を
行っていた。ところが、すべての画像領域に対して平滑
フィルタ処理を行った場合、通常の連続階調画像や文字
・線画の解像度が低下する。そこで、従来、図19に示
すように、復号再生された画像データに対して像域分離
手段が適用されている。
【0004】図19において、21はハフマン復号器、
22は逆量子化器、23は逆DCT処理部であり、24
は平滑フィルタで、網点の周期構造を除去するための係
数を有する重み付き平均値フィルタである。26は選択
部で、像域判定部25の判定結果に従って、平滑フィル
タ24の使用/不使用を選択する。つまり、従来の画像
処理装置においては、再生された画像データの網点画像
領域を判定して、注目する領域が網点画像領域であると
判定された場合にのみ平滑フィルタ処理を行っていた。
【0005】また、従来、図20に示すように、像域判
定部25で文字・線画領域も判定し、文字や線画領域と
判定された解像度を優先する画像データに対して、ラプ
ラシアンフィルタ27を用いて、エッジ強調処理を行う
場合もあった。さらに、インクジェットプリンタなど、
二値あるいは四値程度で画像を記録する記録装置へ画像
データを出力する画像処理装置においては、疑似中間調
処理によって階調を再現するが、n値化処理(n=2〜1
6程度)に際して、文字・線画の混在した画像に対する
疑似中間調処理による画質劣化などの問題があった。そ
こで、従来、図21に示すように、像域判定部25で文
字・線画領域を判定し、文字・線画領域と判定された画
像データには、第2疑似中間調処理部29を用い、文字
・線画領域以外と判定された画像データには、第1疑似
中間調処理部28を用いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、次のような問題点があった。すなわち、直交
変換によって得られた変換係数は、当該画像ブロックの
空間周波数特性を示し画像の特徴をよく表しているが、
従来の画像処理装置は、像域判定に該変換係数を有効利
用していなかった。さらに、再生した画像に対して、フ
ィルタリング処理を行うための複雑な回路またはプログ
ラムが必要になるなどの問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、直交変換処理された画像データ
を復号再生後、印刷または表示する画像処理装置におい
て、像域判定に直交変換係数を有効利用して、簡単な処
理で良好な平滑フィルタ処理などを行う画像処理方法お
よび画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決することを目的としたもので、前記の課題を解決す
る一手段として、以下の構成を備える。すなわち、複数
の画素データからなるブロック単位で符号化されたデー
タを復号する復号行程と、前記復号行程で出力された量
子化データを逆量子化する逆量子化行程と、前記逆量子
化行程で出力された直交変換係数にその空間周波数に応
じて予め定める係数を乗算する複数の乗算行程と、前記
逆量子化行程で出力された直交変換係数によって前記ブ
ロックが含まれる像域を判定する判定行程と、前記判定
行程の判定結果に応じて前記乗算行程の何れかを選択す
る選択行程と、前記選択行程で選択された前記乗算行程
の出力を逆直交変換して画像データを再生する再生行程
とを備えた画像処理方法にする。
【0009】また、複数の画素データからなるブロック
単位で符号化されたデータを復号する復号手段と、前記
復号手段から出力された量子化データを逆量子化する逆
量子化手段と、前記逆量子化手段から出力された直交変
換係数にその空間周波数に応じて予め定める係数を乗算
する複数の乗算手段と、前記逆量子化手段から出力され
た直交変換係数によって前記ブロックが含まれる像域を
判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて
前記乗算手段の何れかを選択する選択手段と、前記選択
手段によって選択された前記乗算手段の出力を逆直交変
換して画像データを再生する再生手段とを備えた画像処
理装置にする。
【0010】
【作用】以上の構成によって、その空間周波数に応じて
予め定める係数を、符号化されたデータを復号し逆量子
化して得た直交変換係数から判定したブロックが含まれ
る像域に応じて選択し、該直交変換係数に選択した係数
を乗算し、乗算結果を逆直交変換して画像データを再生
する画像処理方法および画像処理装置を提供でき、像域
判定に直交変換係数を有効利用して、簡単な処理で良好
な平滑フィルタ処理などを行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明にかかる一実施例の画像処理装
置を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明
および図においては、直交変換として離散コサイン変換
処理(以下「DCT」という)を用いる例を説明する
が、本実施例はこれに限定されるものではなく、他の直
交変換方法も適用可能である。また、本実施例は、例え
ばカラーファクシミリ装置の一部などに利用されるもの
である。
【0012】
【第1実施例】図1は本実施例の画像処理装置の基本構
成例を示すブロック図である。本実施例の入力データ
は、例えば、通信回線を介して送られてくるものであ
り、画像データをDCT後、量子化およびエントロピ符
号化された符号データである。DCTは、画像を8×8
画素からなるブロックに分割し、各ブロックの画像信号
を二次元DCTにより空間周波数分布を表す8×8の係
数に変換する。得られたDCT係数は、視覚特性に適応
した量子化テーブルを用いて、係数位置毎に異なるステ
ップ幅で線形量子化される。量子化されたDCT係数
は、ハフマン符号化などによりエントロピ符号化され
る。
【0013】11はハフマン復号器で、入力されたハフ
マン符号化データを復号して量子化された係数を出力す
る。12は逆量子化器で、ハフマン復号器11の出力を
逆量子化してDCT係数を復元する。13,14はそれ
ぞれ係数乗算器で、逆量子化器12で得られたDCT係
数に対して、第1係数乗算器13は、その空間周波数に
応じて予め定める係数を乗じ、第2係数乗算器14は、
第1係数乗算器13と異なる係数を同様に乗じる。
【0014】15は像域判定部で、逆量子化器12で得
られたDCT係数の分布状態から、当該ブロックが網点
画像領域に含まれるか、あるいは連続階調画像領域に含
まれるかの像域判定を行う。16は選択部で、像域判定
部15の判定結果に従って、2つの係数乗算器の何れか
の演算結果を選択し出力する。つまり、選択部16は、
網点画像領域に含まれるブロックの場合は第1係数乗算
器13の出力を、連続階調画像領域に含まれるブロック
の場合は第2係数乗算器14の出力をそれぞれ選択す
る。
【0015】17は逆DCT処理部で、選択部16から
入力された係数を乗ぜられたDCT係数から画像データ
を再生する。図2は本実施例をディジタル信号プロセッ
サ(以下「DSP」という)などを用いてソフトウェア
で実現した場合の構成例を示すブロック図である。31
は画像メモリで、複数のポートを備え、符号データバッ
ファおよび画像データバッファとして使用され、図示し
ない通信制御部,全体制御部のマイクロプロセッサ(以
下「MPU」という)および印刷処理部、DSP32な
どからそれぞれアクセス可能である。
【0016】32はDSPで、ROM34などの格納さ
れたプログラムにしたがって、本発明に関する画像処理
などを行う。なお、RAM33は、DSP32のワーク
メモリとして使用される。35はインタフェイス部(以
下「I/F」という)で、DSP32と装置全体の動作
を司るMPU(マイクロ・プロセッサ)との間で、デー
タなどのやり取りを行う。
【0017】符号データは、図示しないダイレクトメモ
リアクセスコントローラ(以下「DMAC」という)な
どにより、通信制御部から画像メモリ31へ転送され
る。DSP32は、画像メモリ31に記憶された符号デ
ータを読込んで、画像データ再生処理後、再び画像メモ
リ31へ画像データを書込む。画像メモリ31に記憶さ
れた画像データは、印刷処理部によって図示しないプリ
ンタなどへ転送される。
【0018】図3はDSP32が実行する画像処理手順
の一例を示すフローチャートで、例えば、通信制御部か
ら画像メモリ31への符号データ転送が終了すると実行
される。同図において、DSP32は、ステップS1で
画像メモリ31から符号データを読出し、ステップS2
で読出した符号データを順次ハフマン復号する。なお、
復号に用いるハフマンテーブルは、符号化時に使用され
たものと同じテーブルを使用する。
【0019】続いて、ステップS3で、復号された係数
を逆量子化して、当該画像ブロックの直交変換係数を再
生する。なお、逆量子化に用いる量子化テーブルは、量
子化時に使用されたものと同じテーブルを使用する。こ
れらの各種テーブルは、DSP32が画像処理を開始す
る前に、全体制御部のMPUからI/F35を介してD
SP32へ指示される。また、MPUとのインタフェイ
スは、例えば割込みを利用したコマンド/レスポンスシ
ーケンスにより実現する。
【0020】また、再生された直交変換係数は、図4に
示すように、例えば8×8のブロックを単位として構成
される。図5は直交変換係数の特徴を説明する図であ
る。同図(a)は、写真原稿を読取った画像データにD
CT処理を施し、その係数の絶対値を当該画像の全ブロ
ックに対して平均処理した結果である。つまり、当該画
像中の係数分布ヒストグラムを表す。他方、同図(b)
は、前記写真原稿を網点印刷した後、画像データを読取
って同図(a)の場合と同様の処理を施した結果であ
る。両図から明らかなように、網点印刷された画像を読
取った画像データの場合、特定の高周波領域に有意の係
数が分布する。このような特徴を利用することにより、
簡単な方法で網点領域を判定することが可能になる。本
実施例では、図6に斜線で示す領域内の係数のうち0で
ない値を有する係数の数Scをカウントして、このScと
予め決定した閾値Tと比較することで、注目ブロックの
像域を判定する。すなわち、Sc≧Tの場合は注目ブロ
ックが網点印刷画像領域に含まれ、Sc<Tの場合は注
目ブロックが連続階調画像あるいは文字や線画に含まれ
ると判定する。
【0021】再び図3において、DSP32は、ステッ
プS4で前記Scをカウントし、ステップS5で、Scと
前記Tとを比較して、Sc≧Tの場合はステップS6で
第1の係数を直交変換係数に乗算し、Sc<Tの場合は
ステップS7で第2の係数を直交変換係数に乗算する。
なお、図7(a)は前記第1の係数の一例を示し、第1
の係数を乗算する場合は、逆量子化された直交変換係数
に対して、その位置(空間周波数)に対応する係数を乗
算することになり、この処理により特定の高周波成分が
抑圧され、網点印刷画像に含まれる周期構造を平滑化す
ることができる。他方、図7(b)は前記第2の係数の
一例を示し、第2の係数を乗算する場合は逆量子化され
た直交変換係数をそのまま逆変換することになる。
【0022】以上の処理は、すべて1画素に対し1回の
乗算により実現される。一方、従来のように、逆直交変
換により再生された画像に対して平滑フィルタ処理を施
す場合を考えると、図8に一例を示すような係数を有す
る場合、次式によって演算が実行される。従って、この
場合、1画素の平滑フィルタ処理に対して、5回の乗
算,1回の除算および8回の加算を必要とする。
【0023】I'1(x,y)={4×I(x,y)+2×I(x-1,
y)+2×I(x+1,y)+2×I(x,y-1)+2×I(x,y+1)+
I(x-1,y-1)+I(x-1,y+1)+I(x+1,y-1)+I(x-1,y+
1)}/16 ただし、I(x,y) :注目画素値 I'1(x,y):平滑フィルタ処理後の注目画素値 (x,y) :画素の主走査方向,副走査方向位置 再び図3において、係数乗算後、DSP32は、ステッ
プS8で、逆DCTを行って直交変換係数から画像デー
タを再生する。なお、逆DCT処理は、一般的なマトリ
クス演算により実現可能である。
【0024】続いて、DSP32は、ステップS9で上
記処理によって網点の周期構造を適応的に除去して得た
再生画像データを画像メモリ31に再び格納し、ステッ
プS10で、画像1頁分あるいは予め定めた数のブロッ
クにステップS1からS9までの処理を実行したか否か
を判定して、未処理であればステップS1へ戻り、処理
済であればステップS11へ進んで、同ステップで、全
体制御部のMPUへ割込み信号を送出して、MPUから
印刷制御部へ印刷開始を指示させた後、処理を終了す
る。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
直交変換係数の分布状態からブロック単位で網点画像領
域を判定し、判定結果に応じて直交変換係数に予め定め
る係数を適応的に乗算することで、簡単な演算により適
応平滑フィルタ処理が実現できるので、モアレの発生な
どを抑えた高品位な画像処理が可能になる。なお、直交
変換係数からの像域判定方法は、上述の方法に限定され
るわけではなく様々な方法がある。例えば、図6に示し
た判定領域以外にも判定領域を設定して複数領域で判定
を行う方法や、8×8から4×4にブロックを縮小し、
当該ブロック内の係数が0以外の位置を1として、パタ
ーンマッチングにより判定を行うなどの方法でもよい。
【0026】また、直交変換係数に乗じる係数の種類
は、図7に限定されるものではなく、目的に応じて様々
な乗算係数を適用することが可能である。さらに像域を
細分化し、3組以上の乗算係数を選択するなどの構成も
可能である。
【0027】
【第2実施例】以下、本発明にかかる第2実施例を説明
する。なお、第2実施例において、第1実施例と略同様
の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を
省略する。図9は第2実施例の画像処理装置の基本構成
例を示すブロック図である。
【0028】同図において、43,44はそれぞれフィ
ルタで、逆DCT処理部17で再生された画像データに
対して、第1フィルタ43は、網点構造を平滑化する平
滑フィルタ処理を行い、第2フィルタ44は、エッジを
強調するラプラシアンフィルタ処理を行う。従って、選
択部16は、逆量子化器12で得られたDCT係数の分
布状態から、当該ブロックが網点画像領域に含まれるか
否かを判定した像域判定部15の判定結果に応じて、網
点画像領域に含まれるブロックの場合は第1フィルタ4
3の出力を、網点画像領域に含まれないブロックの場合
は第2フィルタ44の出力をそれぞれ選択する。
【0029】次に、本実施例をDSPなどを用いてソフ
トウェアで実現した場合について説明するが、その回路
構成は図2に示した第1実施例と略同様である。図10
はDSP32が実行する画像処理手順の一例を示すフロ
ーチャートで、例えば、通信制御部から画像メモリ31
への符号データ転送が終了すると実行される。
【0030】同図において、DSP32は、ステップS
21で画像メモリ31から符号データを読出し、ステッ
プS22で読出した符号データを順次ハフマン復号す
る。なお、復号に用いるハフマンテーブルは、符号化時
に使用されたものと同じテーブルを使用する。続いて、
ステップS23で、復号された係数を逆量子化して、当
該画像ブロックの直交変換係数を再生する。なお、逆量
子化に用いる量子化テーブルは、量子化時に使用された
ものと同じテーブルを使用する。
【0031】これらの各種テーブルは、DSP32が画
像処理を開始する前に、全体制御部のMPUからI/F
35を介してDSP32へ指示される。また、MPUと
のインタフェイスは、例えば割込みを利用したコマンド
/レスポンスシーケンスにより実現する。また、再生さ
れた直交変換係数は、図4に示したように、例えば8×
8のブロックを単位として構成される。
【0032】また、直交変換係数は、第1実施例におい
て図5を用いて説明したように、網点印刷された画像を
読取った画像データの場合、特定の高周波領域に有意の
係数が分布する特徴を有している。このような特徴を利
用することにより、簡単な方法で網点領域を判定するこ
とが可能になり、第1実施例と同様に、図6に示した斜
線で示す領域内の係数のうち0でない値を有する係数の
数Scをカウントして、このScと予め決定した閾値Tと
比較することで、注目ブロックの像域を判定する。すな
わち、Sc≧Tの場合は注目ブロックが網点印刷画像領
域に含まれ、Sc<Tの場合は注目ブロックが網点印刷
画像領域に含まれないと判定する。
【0033】再び図10において、DSP32は、ステ
ップS24で前記Scをカウントし、ステップS25
で、Scと前記Tとを比較して、Sc≧Tの場合はステッ
プS26で判定フラグfdを‘1’に、Sc<Tの場合は
ステップS27で判定フラグfdを‘0’にセットす
る。続いて、DSP32は、ステップS28で、逆DC
Tを行って直交変換係数から画像データを再生する。な
お、逆DCT処理は、一般的なマトリクス演算により実
現可能である。
【0034】続いて、DSP32は、ステップS29
で、判定フラグfdの状態を判定して、fd=‘1’の場
合はステップS30へ、fd=‘0’の場合はステップ
S31へ分岐する。fd=‘1’の場合、DSP32
は、ステップS30で、図11(a)に一例を示す係数
を用いて、再生された画像データに次式に示す平滑フィ
ルタ処理を施し、網点の周期構造が除去した後、ステッ
プS32へ進む。
【0035】I'1(x,y)={4×I(x,y)+2×I(x-1,
y)+2×I(x+1,y)+2×I(x,y-1)+2×I(x,y+1)+
I(x-1,y-1)+I(x-1,y+1)+I(x+1,y-1)+I(x-1,y+
1)}/16 ただし、I(x,y) :注目画素値 I'1(x,y):平滑フィルタ処理後の注目画素値 (x,y) :画素の主走査方向,副走査方向位置 fd=‘0’の場合、DSP32は、ステップS31
で、図11(b)に一例を示す係数を用いて、再生され
た画像データに次式に示すラプラシアンフィルタ処理を
施し、エッジ強調を行った後、ステップS32へ進む。
【0036】I'2(x,y)=4×I(x,y)−I(x-1,y)−I
(x+1,y)−I(x,y-1)−I(x,y+1) ただし、I(x,y) :注目画素値 I'2(x,y):ラプラシアンフィルタ処理後の注目画素値 (x,y) :画素の主走査方向,副走査方向位置 続いて、DSP32は、ステップS32で上記フィルタ
処理を施した画像データを画像メモリ31に再び格納
し、ステップS33で、画像1頁分あるいは予め定めた
数のブロックにステップS21からS32までの処理を
実行したか否かを判定して、未処理であればステップS
21へ戻り、処理済であればステップS34へ進んで、
同ステップで、全体制御部のMPUへ割込み信号を送出
して、MPUから印刷制御部へ印刷開始を指示させた
後、処理を終了する。
【0037】以上説明したように、本実施例によれば、
直交変換係数の分布状態からブロック単位で網点画像領
域を判定し、判定結果に応じて画像形成前処理としての
フィルタ処理を適応的に選択することで、簡単な方法で
モアレの発生などを抑えた高品位な画像処理が可能にな
る。
【0038】
【第3実施例】以下、本発明にかかる第3実施例を説明
する。なお、第3実施例において、第1実施例と略同様
の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を
省略する。図12は本実施例の画像処理装置の基本構成
例を示すブロック図である。
【0039】同図において、53,54はそれぞれn値
化処理部で、入力された多値の画像データをそれぞれn
値化(n=2〜16程度)する。つまり、逆DCT処理部
17で再生された画像データに対して、第1n値化処理
部53は、中間調画像をより良く再現する疑似中間調処
理を行い、第2n値化処理部54は、文字・線画などを
より良く再現する疑似中間調処理を行う。
【0040】従って、選択部16は、逆量子化器12で
得られたDCT係数の分布状態から、当該ブロックが中
間調画像領域に含まれるか、あるいは文字・線画領域に
含まれるかを判定した像域判定部15の判定結果に応じ
て、中間調画像領域に含まれるブロックの場合は第1n
値化処理部53の出力を、文字・線画領域に含まれるブ
ロックの場合は第2n値化処理部54の出力をそれぞれ
選択する。
【0041】次に、本実施例をDSPなどを用いてソフ
トウェアで実現した場合について説明するが、その回路
構成は図2に示した第1実施例と略同様である。図13
A、図13BはDSP32が実行する画像処理手順の一
例を示すフローチャートで、例えば、通信制御部から画
像メモリ31への符号データ転送が終了すると実行され
る。
【0042】同図において、DSP32は、ステップS
41で画像メモリ31から符号データを読出し、ステッ
プS42で読出した符号データを順次ハフマン復号す
る。なお、復号に用いるハフマンテーブルは、符号化時
に使用されたものと同じテーブルを使用する。続いて、
ステップS43で、復号された係数を逆量子化して、当
該画像ブロックの直交変換係数を再生する。なお、逆量
子化に用いる量子化テーブルは、量子化時に使用された
ものと同じテーブルを使用する。
【0043】これらの各種テーブルは、DSP32が画
像処理を開始する前に、全体制御部のMPUからI/F
35を介してDSP32へ指示される。また、MPUと
のインタフェイスは、例えば割込みを利用したコマンド
/レスポンスシーケンスにより実現する。また、再生さ
れた直交変換係数は、図4に示したように、例えば8×
8のブロックを単位として構成される。
【0044】また、中間調画像領域に含まれるブロック
の場合、図14に斜線で一例を示す領域に直交変換係数
が集中し、一方、文字・線画領域に含まれるブロックな
どのようにエッジ成分を多く含む場合、高周波領域に有
意の係数が分布する特徴を有している。このような特徴
を利用することにより、簡単な方法で中間調画像領域と
文字・線画領域とを判定することが可能になり、図14
に示した斜線で示す領域外の係数のうち0でない値を有
する係数の数Scをカウントして、このScと予め決定し
た閾値Tと比較することで、注目ブロックの像域を判定
する。すなわち、Sc≧Tの場合は注目ブロックが文字
・線画領域に含まれ、Sc<Tの場合は注目ブロックが
中間調画像領域に含まれると判定する。
【0045】再び図13A、図13Bにおいて、DSP
32は、ステップS44で前記Scをカウントし、ステ
ップS45で、Scと前記Tとを比較して、Sc≧Tの場
合はステップS46で判定フラグfdを‘1’に、Sc<
Tの場合はステップS47で判定フラグfdを‘0’に
セットする。続いて、DSP32は、ステップS48
で、逆DCTを行って直交変換係数から画像データを再
生する。なお、逆DCT処理は、一般的なマトリクス演
算により実現可能である。
【0046】続いて、再生された画像データを例えば二
値プリントするために、誤差拡散法によって二値化す
る。従って、画像メモリ31を濃度保存のための誤差バ
ッファとしても利用する。DSP32は、ステップS4
9で注目する画素位置に相当する誤差データEbを画像
メモリ31から読出し、ステップS50で、注目画素に
対する周囲画素の二値化誤差データEbと、注目画素デ
ータIとを加算してIEDとする。
【0047】続いて、DSP32は、ステップS51で
IEDを所定閾値TBで単純二値化し、ステップS52で
次式によって二値化誤差Eを算出する。 続いて、DSP32は、ステップS53で、判定フラグ
fdの状態を判定して、fd=‘0’の場合はステップS
54へ、fd=‘1’の場合はステップS55へ分岐す
る。
【0048】fd=‘0’の場合、DSP32は、ステ
ップS54で、図15(a)に一例を示す第1の誤差拡
散マトリクスを用いて、二値誤差Eから拡散誤差e1〜
e4を次式のように算出し、図15(b)に示すよう
に、拡散誤差e1〜e4を周囲画素へ分配した後、ステッ
プS56へ進む。なお、具体的には、誤差バッファであ
る画像メモリ31の対応する位置へ、拡散誤差e1〜e4
を累積することになる。
【0049】e1=1/6×E e2=2/6×E e3=1/6×E e4=2/6×E fd=‘1’の場合、DSP32は、ステップS55
で、図15(c)に一例を示す第2の誤差拡散マトリク
スを用いて、二値誤差Eから拡散誤差e1〜e4を次式の
ように算出し、拡散誤差e1〜e4を周囲画素へ分配した
後、ステップS56へ進む。
【0050】e1=2/6×E e2=1/6×E e3=2/6×E e4=1/6×E このように、像域に応じて誤差拡散マトリクスを選択す
ることにより、中間調画像領域に含まれるブロックに対
しては滑らかなテクスチャの再現を実現し、また、文字
・線画領域に含まれるブロックに対しては、主操作,副
操作方向へ拡散する割合を低下することによって、エッ
ジ部で生じるノッチの影響を減少させる。なお、上記の
説明および図15においては、誤差を周囲4画素に拡散
する例を示したが、本実施例はこれに限定されるもので
はなく、演算量・画質などを考慮して任意に設定でき
る。
【0051】続いて、DSP32は、ステップS56で
二値化画像データを画像メモリ31に再び格納し、ステ
ップS57で、画像1頁分あるいは予め定めた数のブロ
ックにステップS21からS32までの処理を実行した
か否かを判定して、未処理であればステップS41へ戻
り、処理済であればステップS58へ進んで、同ステッ
プで、全体制御部のMPUへ割込み信号を送出して、M
PUから印刷制御部へ印刷開始を指示させた後、処理を
終了する。
【0052】以上説明したように、本実施例によれば、
直交変換係数の分布状態からブロック単位で画像領域を
判定し、判定結果に応じて誤差拡散法によるn値化処理
における誤差拡散マトリクスを適応的に選択すること
で、文字・線画に対しても濃度保存が良好なn値化処理
が可能になる。
【0053】
【第4実施例】以下、本発明にかかる第4実施例を説明
する。なお、第4実施例において、第1実施例と略同様
の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を
省略する。図16は本実施例の画像処理装置の基本構成
例を示すブロック図である。
【0054】同図において、63,64はそれぞれ量子
化テーブルで、第1量子化テーブル63は、連続階調画
像領域に対応した量子化テーブルであり、第2量子化テ
ーブル64は、網点画像領域に対応した量子化テーブル
である。従って、選択部16は、ハフマン復号器11で
復号された量子化された直交変換係数の分布状態から、
当該ブロックが網点画像領域に含まれるか否かを判定し
た像域判定部15の判定結果に応じて、網点画像領域に
含まれないブロックの場合は第1量子化テーブルを、網
点画像領域に含まれるブロックの場合は第2量子化テー
ブルをそれぞれ選択して、逆量子化器12へ送る。
【0055】次に、本実施例をDSPなどを用いてソフ
トウェアで実現した場合について説明するが、その回路
構成は図2に示した第1実施例と略同様である。図17
はDSP32が実行する画像処理手順の一例を示すフロ
ーチャートで、例えば、通信制御部から画像メモリ31
への符号データ転送が終了すると実行される。
【0056】DSP32が処理を開始する前に、全体制
御部のMPUは、予め送信相手先から送られてくる量子
化の際に使用された量子化テーブルによって、第1量子
化テーブルおよび第2量子化テーブルを作成する。DS
P32は、ステップS61で、MPUから該量子化テー
ブルを受信して、例えばRAM33へセットする。続い
て、DSP32は、ステップS62で画像メモリ31か
ら符号データを読出し、ステップS63で読出した符号
データを順次ハフマン復号する。なお、復号に用いるハ
フマンテーブルは、符号化時に使用されたものと同じテ
ーブルを使用する。ハフマンテーブルは、DSP32が
画像処理を開始する前に、全体制御部のMPUからI/
F35を介してDSP32へ指示される。また、MPU
とのインタフェイスは、例えば割込みを利用したコマン
ド/レスポンスシーケンスにより実現する。
【0057】また、再生された量子化された直交変換係
数は、図4に示したように、例えば8×8のブロックを
単位として構成される。また、量子化された直交変換係
数は、第1実施例において図5を用いて説明したよう
に、網点印刷された画像を読取った画像データの場合、
特定の高周波領域に有意の係数が分布する特徴を有して
いる。このような特徴を利用することにより、簡単な方
法で網点領域を判定することが可能になり、第1実施例
と同様に、図6に示した斜線で示す領域内の係数のうち
0でない値を有する係数の数Scをカウントして、この
Scと予め決定した閾値Tと比較することで、注目ブロ
ックの像域を判定する。すなわち、Sc≧Tの場合は注
目ブロックが網点印刷画像領域に含まれ、Sc<Tの場
合は注目ブロックが網点印刷画像領域に含まれないと判
定する。
【0058】再び図17において、DSP32は、ステ
ップS64で前記Scをカウントし、ステップS65
で、Scと前記Tとを比較して、Sc<Tの場合はステッ
プS66で第1量子化テーブルを選択し、Sc≧Tの場
合はステップS67で第2量子化テーブルを選択する。
続いて、DSP32は、ステップS68で、選択した量
子化テーブルを用いて、量子化された直交変換係数を逆
量子化する。
【0059】図18(a)は第1量子化テーブルの一例
で、送信相手が量子化時に使用したものと同一であり、
また、同図(b)は第2量子化テーブルの一例で、第1
量子化テーブルに対して、特定の高周波成分の量子化ス
テップ幅を小さくすることによって、逆量子化によって
該成分が抑圧されるようにするものである。従って、第
2量子化テーブルで逆量子化を行えば、網点画像に含ま
れる周期構造を平滑化することができる。すなわち、本
実施例における平滑フィルタ処理は、逆量子化のための
テーブル選択だけで適応的に実現できる。
【0060】続いて、DSP32は、ステップS69
で、逆DCTを行って直交変換係数から画像データを再
生する。なお、逆DCT処理は、一般的なマトリクス演
算により実現可能である。続いて、DSP32は、ステ
ップS70で画像データを画像メモリ31に再び格納
し、ステップS71で、画像1頁分あるいは予め定めた
数のブロックにステップS62からS70までの処理を
実行したか否かを判定して、未処理であればステップS
62へ戻り、処理済であればステップS72へ進んで、
同ステップで、全体制御部のMPUへ割込み信号を送出
して、MPUから印刷制御部へ印刷開始を指示させた
後、処理を終了する。
【0061】以上説明したように、本実施例によれば、
量子化された直交変換係数の分布状態からブロック単位
で画像領域を判定し、判定結果に応じて逆量子化に使用
するテーブルを選択することで、特別なフィルタ処理を
必要とせず簡単な方法で、網点画像データに平滑フィル
タ処理を施すことができるので、モアレの発生などを抑
えた高品位な画像処理が可能になる。
【0062】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上、本発明によれば、その空間周波数
に応じて予め定める係数を、符号化されたデータを復号
し逆量子化して得た直交変換係数から判定したブロック
が含まれる像域に応じて選択し、該直交変換係数に選択
した係数を乗算し、乗算結果を逆直交変換して画像デー
タを再生する画像処理方法および画像処理装置を提供で
き、直交変換処理された画像データを復号再生後、印刷
または表示する画像処理装置において、像域判定に直交
変換係数を有効利用して、簡単な処理で良好な平滑フィ
ルタ処理などを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の画像処理方法および
画像処理装置の基本構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施例をDSPなどを用いてソフトウェアで
実現した場合の構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施例のDSPが実行する画像処理手順の一
例を示すフローチャートである。
【図4】再生された直交変換係数のブロック構成例を示
す図である。
【図5】直交変換係数の特徴を説明する図である。
【図6】本実施例の注目ブロックの像域を判定するため
の領域の一例を示す図である。
【図7】本実施例の直交変換係数に乗算する係数の一例
を示す図である。
【図8】従来の平滑フィルタ処理の演算を説明するため
の図である。
【図9】本発明にかかる第2実施例の画像処理方法およ
び画像処理装置の基本構成例を示すブロック図である。
【図10】第2実施例のDSPが実行する画像処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図11】第2実施例の画像データに施す平滑フィルタ
処理の係数例を示す図である。
【図12】本発明にかかる第3実施例の画像処理方法お
よび画像処理装置の基本構成例を示すブロック図であ
る。
【図13A】第3実施例のDSPが実行する画像処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図13B】第3実施例のDSPが実行する画像処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図14】直交変換係数の特徴を説明する図である。
【図15】第3実施例の誤差拡散マトリクスの一例を示
す図である。
【図16】本発明にかかる第4実施例の画像処理方法お
よび画像処理装置の基本構成例を示すブロック図であ
る。
【図17】第4実施例のDSPが実行する画像処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図18】第4実施例の量子化テーブルの一例を示す図
である。
【図19】従来の画像処理装置を一例を示す図である。
【図20】従来の画像処理装置の第2例を示す図であ
る。
【図21】従来の画像処理装置の第3例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 ハフマン復号器 12 逆量子化器 13,14 係数乗算器 15 像域判定部 16 選択部 17 逆DCT処理部 43,44 フィルタ 53,54 n値化処理部 63,64 量子化テーブル 31 画像メモリ 32 DSP

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号行程と、 前記復号行程で出力された量子化データを逆量子化する
    逆量子化行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数にその空間
    周波数に応じて予め定める係数を乗算する複数の乗算行
    程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数によって前
    記ブロックが含まれる像域を判定する判定行程と、 前記判定行程の判定結果に応じて前記乗算行程の何れか
    を選択する選択行程と、 前記選択行程で選択された前記乗算行程の出力を逆直交
    変換して画像データを再生する再生行程とを有すること
    を特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号手段と、 前記復号手段から出力された量子化データを逆量子化す
    る逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数にその空
    間周波数に応じて予め定める係数を乗算する複数の乗算
    手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数によって
    前記ブロックが含まれる像域を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記乗算手段の何れか
    を選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された前記乗算手段の出力を
    逆直交変換して画像データを再生する再生手段とを有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号行程と、 前記復号行程で出力された量子化データを逆量子化する
    逆量子化行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数を逆直交変
    換する逆直交変換行程と、 前記逆直交変換行程で出力された画像データにそれぞれ
    異なったフィルタ処理を施す複数のフィルタ行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数によって前
    記ブロックが含まれる像域を判定する判定行程と、 前記判定行程の判定結果に応じて前記フィルタ行程の何
    れかを選択してフィルタ処理された画像データを出力す
    る選択行程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号手段と、 前記復号手段から出力された量子化データを逆量子化す
    る逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数を逆直交
    変換する逆直交変換手段と、 前記逆直交変換手段から出力された画像データにそれぞ
    れ異なったフィルタ処理を施す複数のフィルタ手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数によって
    前記ブロックが含まれる像域を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記フィルタ手段の何
    れかを選択してフィルタ処理された画像データを出力す
    る選択手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号行程と、 前記復号行程で出力された量子化データを逆量子化する
    逆量子化行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数を逆直交変
    換する逆直交変換行程と、 前記逆直交変換行程で出力された画像データをそれぞれ
    異なった誤差拡散マトリクスを用いてn値化する複数の
    n値化行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数によって前
    記ブロックが含まれる像域を判定する判定行程と、 前記判定行程の判定結果に応じて前記n値化行程の何れ
    かを選択してn値化された画像データを出力する選択行
    程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号手段と、 前記復号手段から出力された量子化データを逆量子化す
    る逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数を逆直交
    変換する逆直交変換手段と、 前記逆直交変換手段から出力された画像データをそれぞ
    れ異なった誤差拡散マトリクスを用いてn値化する複数
    のn値化手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数によって
    前記ブロックが含まれる像域を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記n値化手段の何れ
    かを選択してn値化された画像データを出力する選択手
    段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号行程と、 前記復号行程で出力された量子化データによって前記ブ
    ロックが含まれる像域を判定する判定行程と、 前記判定行程の判定結果に応じて複数の量子化テーブル
    の何れかを選択する選択行程と、 前記選択行程で選択された量子化テーブルを使用して前
    記復号行程で出力された量子化データを逆量子化する逆
    量子化行程と、 前記逆量子化行程で出力された直交変換係数を逆直交変
    換して画像データを再生する再生行程とを有することを
    特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 複数の画素データからなるブロック単位
    で符号化されたデータを復号する復号手段と、 前記復号手段から出力された量子化データによって前記
    ブロックが含まれる像域を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて複数の量子化テーブル
    の何れかを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された量子化テーブルを使用
    して前記復号手段から出力された量子化データを逆量子
    化する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力された直交変換係数を逆直交
    変換して画像データを再生する再生手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
JP5129583A 1993-05-31 1993-05-31 画像処理方法および画像処理装置 Withdrawn JPH06339020A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7123773B2 (en) 2000-02-09 2006-10-17 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image coding-decoding method, image coding-decoding system, image coder, image decoder, and storage medium
JP2009147986A (ja) * 2009-03-27 2009-07-02 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2010147660A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nikon Corp 画像処理装置、電子カメラ及び画像処理プログラム

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