JP3729612B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白黒電子写真複写機、カラー電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に入力された画像信号に対してウェーブレット変換を施す画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像処理では、スキャナ等から送られてきた画像データをAD変換器で量子化し、デジタルの実空間画像信号にしてフィルタ処理、変倍処理、ガンマ変換処理、階調処理等の画像処理を施していた。しかしながら、実空間画像信号を用いた画像処理では、冗長性を持った画像信号で種々の処理を行うために、処理すべき画像信号量が膨大となり、画像信号を格納するのに多くのメモリを必要としたり、画像処理に多くの時間を必要としていた。
その不具合を解消するために画像信号にウェーブレット変換を施し、変換された係数信号の一部に対し量子化のビット数を小さくして画像処理すべき処理量を減少させたり、変換された係数信号の一部だけに画像処理を施すようにして必要とするメモリ量を減少させたり、処理時間の短縮を図っていた。
そのウェーブレット変換には、特開平7−79433号公報などに開示されているように、画像信号に対して強調特性を持ったウェーブレット変換を行い、変換された高周波帯域の係数信号に対する量子化のビット数を、他の周波数帯域の係数信号に対する量子化のビット数より小さくして画像の鮮鋭度を保ちながら画像圧縮を行っていた。
また、特開平6−274614号公報などでは、画像信号にウェーブレット変換を行い、周波数分解した係数信号の少なくとも1つの周波数帯域の係数信号に強調等の画像処理を施し、画像処理された画像信号にウェーブレット逆変換を掛けることにより、ノイズを強調することなく、視覚的な印象に適合した自然な再生画像を得ていることが知られている。しかし、ここで開示されているウェーブレット変換や逆ウェーブレット変換は、タップ数が多く処理が複雑となり、処理の高速化及び構成の簡略化という点で不利であった。この解決の一つの方法として、特開平9−27752号公報や特開平9−27912号公報で開示されているS変換というウェーブレット変換方法があり、タップ数が2で実現されているので、演算回数が少なく処理の高速化が図られている。
【0003】
しかしながら、上記で示された技術を用いてウェーブレット変換を施し、強調や平滑等のフィルタ処理を行う場合、サンプリングする位置の違いにより正常なフィルタ処理が施せないことが生じる。これを図30を用いてさらに詳しく説明する。なお、図30では、説明を簡単にするため一次元で扱い、図に示すような画像データに対しウェーブレット変換(S変換)を行ってウェーブレット係数化し、周波数分解された係数信号に対し定数(ここでは、2倍とする)を乗算し、再び逆ウェーブレット変換を行って実空間画像に復元することを考える。この際、サンプリングする組をサンプリング(a)とサンプリング(b)の2つとして取り出し、それぞれに同様な処理を行ったときの復元画像を表した一例が図30である。サンプリング(a)の処理結果を左半分、サンプリング(b)の処理結果を右半分に記してある。
図30の (I)に示すように画像データをサンプリング(a)の組でウェーブレット変換を行うと、( II-a)で示されたような係数信号の組が得られる。また、サンプリング(b)の組で同様にウェーブレット変換を行うと(II−b)のような係数信号の組となる。得られた係数信号の組の高周波成分(H成分)を2倍すると、それぞれ(III −a)、(III −b)のような係数信号が得られる。これらを逆ウェーブレット変換すると(IV−a)、(IV−b)に示す画像データとなる。従って、図30の右上の元の画像データの図と、(IV−a)や(IV−b)の結果を図にした復元図(最下部に示されている)と較べると、サンプリング(a)による処理結果は高周波成分が2倍に強調されているが、サンプリング(b)による処理結果は元画像と変わらず、強調処理が施されていない。即ち、サンプリングの位置の違いによって正常なフィルタ処理が施せない場合が生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ウェーブレット変換を用いた画像処理では、特定の周波数帯域の信号に所定数を乗算する処理を行う上記特開平6−274614号公報に述べられているような方法を用いても、サンプリングの位置によっては強調処理が施されないことが起きる。
そこで、本発明は、フィルタ処理にたたみ込み演算とウェーブレット変換を施すことにより、サンプリングの位置に関係なく、高速で且つ高精細な画像を得るためのフィルタ処理が行える画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像処理装置は、入力された画像信号に対してウェーブレット変換を行って、複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解するウェーブレット変換第一手段と、前記ウェーブレット変換第一手段で分解されたウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化する量子化手段と、前記量子化手段で量子化した各係数信号に対してフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施すウェーブレット逆変換手段と、前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像出力手段と、を備え、前記画像処理手段のフィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段と、前記たたみ込み演算手段により得られた信号に対しウェーブレット変換を施すウェーブレット変換第二手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段のフィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ込み演算手段と、前記主走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向たたみ込み演算手段と、前記副走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段のフィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ込み演算手段と、前記主走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向たたみ込み演算手段と、前記副走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段と、前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号と前記副走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号との平均化を行う平均化手段と、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、入力された画像信号に対してウェーブレット変換を行って、複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解するウェーブレット変換第一手段と、前記ウェーブレット変換第一手段で分解されたウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化する量子化手段と、前記量子化手段で量子化した各係数信号に対してフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施すウェーブレット逆変換手段と、前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像出力手段と、を備え、前記画像処理手段のフィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段と、前記たたみ込み演算手段により得られた信号に対しウェーブレット変換を施すウェーブレット変換第二手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項に記載の画像処理方法は、入力された画像信号に対して、ウェーブレット変換を行って複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解し、前記分解したウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化し、前記量子化した各係数信号に対してフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理の画像処理を施し、前記画像処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施し、前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像処理方法において、前記フィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算と、ウェーブレット変換とを行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行い、前記入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し、主走査方向にウェーブレット変換を行い、前記注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行い、さらに前記主走査方向にウェーブレット変換された信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し、副走査方向にウェーブレット変換を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行い、該演算により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行い、該変換により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行い、該演算により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行い、主走査方向にウェーブレット変換を行った信号と、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行った信号との平均化を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、請求項のフィルタ処理か請求項のフィルタ処理の何れか一方を選択して使用することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、平滑化を行うフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理を選択することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理を選択することを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1、4に記載の発明においては、画像処理手段のフィルタ処理は、たたみ込み演算手段とウェーブレット変換第二手段とが直列に接続された構成になっており、入力信号にたたみ込み演算を行った後、ウェーブレット変換を施すことが出来るので、注目するウェーブレット係数ブロックに対し周囲の係数ブロックを用いてたたみ込み演算を施すフィルタ処理を実現させることが出来る。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1のように構成された画像処理装置の発明において、主走査方向たたみ込み演算手段、主走査方向ウェーブレット変換手段、副走査方向たたみ込み演算手段、及び副走査方向ウェーブレット変換が全て直列に接続された構成になっているので、入力信号が主走査方向にたたみ込み演算処理された後、ウェーブレット変換され、さらに副走査方向にたたみ込み演算処理された後、ウェーブレット変換されているので、主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対し前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演算を行うことによってフィルタ処理が実現されて、たたみ込み演算を行う際の参照する周囲ブロックの数が請求項1より少なく、演算回数を小規模化することが出来る。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1のように構成された画像処理装置の発明において、主走査方向の手段として主走査方向たたみ込み演算手段と主走査方向ウェーブレット変換手段とが直列に接続され、また、副走査方向の手段として副走査方向たたみ込み演算手段と副走査方向ウェーブレット変換とが直列に接続され、且つ、主走査方向の手段から得られた信号と副走査方向の手段から得られた信号とが平均化手段によって平均化されるようにされているので、主走査方向と副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果を平均化してフィルタ処理を実現していることになり、主走査方向、副走査方向ともにナイキスト周波数であるような領域に対しても極端な強調が施されることがなくなる。
【0009】
請求項に記載の発明は、フィルタ処理は入力信号に対したたみ込み演算と、ウェーブレット変換とを行うようになっているので、注目するウェーブレット係数ブロックに対し周囲ブロックを用いてたたみ込み演算を施すフィルタ処理方法を実現させることが出来る。
請求項に記載の発明は、前記請求項のように構成された画像処理方法の発明において、前記フィルタ処理は、主走査方向と副走査方向の順に、たたみ込み演算とウェーブレット変換とが行われるようになっているので、主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対し前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演算を行うフィルタ処理方法が実現され、たたみ込み演算を行う際の参照する周囲ブロックの数が請求項4より少なく、演算回数を小規模化することが出来る。
請求項に記載の発明は、前記請求項のように構成された画像処理方法の発明において、前記フィルタ処理は、入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行った信号と、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行った信号との平均化を行うようになっているので、主走査方向と副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果を平均化するフィルタ処理方法を実現していることになり、主走査方向と副走査方向共にナイキスト周波数であるような領域に対しても極端な強調が施されることがない。
【0010】
請求項に記載の発明は、前記請求項のように構成された画像処理方法の発明において、前記フィルタ処理は、請求項のフィルタ処理か請求項のフィルタ処理かの一つを選択して使用するようになっているので、画像モードに適したフィルタ処理方法を選ぶことが出来る。
請求項に記載の発明は、前記請求項のように構成された画像処理方法の発明において、平滑化を行うフィルタ処理の場合は請求項のフィルタ処理を選択するので、極端な強調が施されることなく、高速且つ高精細なフィルタ処理を実現することが出来る。
請求項10に記載の発明は、前記請求項のように構成された画像処理方法の発明において、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合は請求項のフィルタ処理が選択されるので、極端な強調が施されることなく、高速且つ高精細なフィルタ処理を実現することが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法の基本的な構成を白黒デジタル複写機(以下、複写機と呼ぶ)を例に説明する。図1は本発明に係る画像処理装置の要部を示すブロック図である。複写機における詳細な動作及び機能は、一般に公知であるので省略し、本発明に関する部分に限って述べる。図1において、スキャナ12で原稿の画像を読み取り、図示しないCCDにより原稿の画像を光電変換し、A/D変換器により電気信号に変換した画像を離散化し、デジタル画像信号として出力する。さらに、デジタル化した画像信号に対して、CCDの個々の素子の光感度のばらつきを補正するシェーディング補正を行った後に、画像信号をウェーブレット変換第一手段1に出力する。
次に、ウェーブレット変換第一手段1ではデジタル画像信号をウェーブレット変換し、複数の周波数帯域の係数信号に分解する。即ち、ウェーブレット変換第一手段1は、下記の式(1−1)〜(1−4)に示すX方向(主走査方向)とY方向(副走査方向)の各々に対するローパスフィルタS(X), S(Y)とハイパスフィルタh(X), h(Y)を基本ウェーブレット関数として変換を行う。式(1−1)〜(1−4)に示した関数はS変換と呼ばれ(特開平9−27752号公報参照)、タップ数を2とする高速処理に適したものである。
【0012】
S(X)=(Xn +Xn+1) /2 ・・・・(1−1)
S(Y)=(Yn +Yn+1) /2 ・・・・(1−2)
h(X)=Xn−Xn+1 ・・・・(1−3)
h(Y)=Yn−Yn+1 ・・・・(1−4)
さらに、分解された複数の周波数帯域の係数信号は、量子化手段2に伝達される。量子化手段2ではそれぞれの係数信号ごとに量子化し、画像処理手段3に伝達する。画像処理手段3は高精細画像を得るために種々の画像処理が施される。その後、画像処理された信号はウェーブレット逆変換手段4によって実空間画像信号に変換され、画像出力手段5であるプリンタ5によって紙に出力される。また、システムコントローラ13は、内部にマイクロCPUを保持しており、画像モードに合わせて上記スキャナ12、ウェーブレット変換第一手段1、量子化手段2、画像処理手段3、ウェーブレット逆変換手段4、及びプリンタ5の各々に処理指示をタイミングを図って送る。
【0013】
図2は、画像処理手段3の構成を示したものであり、フィルタ処理を行うフィルタ処理手段9、ガンマ変換処理を行うガンマ変換手段10、及び階調処理を行う階調処理手段11等により構成されている。ここで、階調処理手段11以外の処理手段の処理順序を入れ替えても差し支えない。例えば、フィルタ処理手段9とガンマ変換手段10の処理順序が前後しても問題はない。
図3は、ウェーブレット変換第一手段1の構成例を示している。スキャナ12を経由してウェーブレット変換第一手段1に入力された実空間画像信号dij は、ローパスフィルタS(X)21とハイパスフィルタh(X)22により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー23、24により1/2にダウンサンプリングされて、係数信号W1、W2となる。さらに、各々の係数信号W1、W2に対してローパスフィルタS(Y)25、27とハイパスフィルタh(Y)26、28により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー29、30、31、32により1/2にダウンサンプリングされて、係数信号W3、W4、W5、W6となる。
【0014】
上述したように、実空間画像信号dij は、ウェーブレット変換第一手段1により複数の異なる周波数帯域の係数信号W3、W4、W5、W6に分解され、ウェーブレット変換第一手段1より出力され、量子化手段2に入力される。量子化手段2では、係数信号(W3、W4、W5、W6)毎に量子化器1から量子化器4を割り当て、それぞれ異なった量子化ビット数で量子化する。この量子化手段2での割り当てビット数は、例えば高周波成分の係数信号W6には少ないビット数を割り付け、最も低周波成分であるW3には高ビット数を割り付けるようにして量子化する。
図4(A)は、低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図3のローパスフィルタS(X)とS(Y)に該当する。また、図4(B)は、高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図3のハイパスフィルタh(X)とh(Y)に該当する。
【0015】
図5は、量子化後の各係数信号を模式的に示したものである。このブロック化した各係数信号LL、HL、LH、HHは、図3における量子化手段2の出力信号に該当する。信号LLは、主走査方向及び副走査方向とも低周波成分の係数信号であり、信号HLやLHでは順々と高周波成分の係数信号となり、信号HHに至っては主走査方向及び副走査方向とも高周波成分の係数信号となる。フィルタ処理手段9は、図5に示す入力信号に対して伝達関数を乗算することにより実現する。この伝達関数の例を図6に示す。図6(A)は、平滑化特性を持った伝達関数であり、低周波成分に対する係数信号は保存し、それよりも高周波成分の信号に対しては減衰させるような特性を持っている。
また、図6(B)は、強調フィルタの特性を持った伝達関数の例であり、低周波成分に対する係数信号は保存するが、周波数が高くなるに連れて係数信号が増幅されるように動作する。平滑フィルタをかけるか、強調フィルタをかけるかは、図1のシステムコントローラ13からの指示によって決められる。さらに、フィルタ処理手段9からの出力は、図7に示す各係数信号LL' 、HL' 、LH' 、HH' になる。
図8は、ガンマ変換手段10によってガンマ変換する例を示している。ここでは、ガンマ変換曲線33に従って、入力係数信号の低周波成分LL' のみを変換し、出力係数信号LL" を得るものである。ここで、ガンマ変換手段10では、低周波成分LL' 以外の高周波成分の係数信号に関しては、図7の入力係数信号をそのまま出力信号とし、図9に示すような出力係数信号を得るものである。
【0016】
次に、階調処理手段11に2値ディザ処理を用いた場合の例を説明する。図10には、ディザ閾値の例が示されている。ここで、本実施の形態に係るディザ処理は、ガンマ変換手段10から出力される係数信号の低周波成分LL" を用いた濃度パターン法により実現する。濃度パターン法を図10に示すディザ閾値パターンで行ったときの出力2値画像パターンは、図11に示すパターン0(P0)〜パターン4(P4)の5通りである。このパターンのどれが選択されるかは入力する係数信号の低周波成分LL" の大きさにより一意的に決定される。その様子を示したのが表1である。
【0017】
【表1】
Figure 0003729612
例えば、入力する係数信号の低周波成分LL" の値を100とすると、上記表1よりP2のパターンが選択される。この時の画像パターンは図11に示すP2である。更に、この画像パターンに対して前記式(1−1)〜(1−4)に示すウェーブレット関数を用いて、図3に示すウェーブレット変換を行った場合の係数信号を図12に示す。但し、図12では簡単のために係数信号を原画像の入力ビット数に応じて正規化を行っている。この例では255での正規化を行っている。
【0018】
また、図13は、階調処理手段11の構成例である。入力係数信号の低周波成分LL" を輝度パターンテーブル11aに入力する。輝度パターンテーブル11aは、上記表1に示す画像パターンP0〜P4の選択動作を行う。次に、選択された画像パターンに従ってウェーブレット係数テーブル11bより係数信号を出力する。ウェーブレット係数テーブル11bでは、図11及び図12に例示するように、あらかじめ画像パターンに対応したウェーブレット係数信号を算出したものを、ルックアップテーブルとして設置しておく。ウェーブレット係数テーブル11bでは、画像パターンを指示するアドレス信号と、二次元的に配列した係数信号を対応する位置で出力するための、係数読み出しタイミング発生手段11cからのアドレス信号に従って、対応する位置での係数信号を出力するように動作する。
【0019】
次に、この階調処理手段11を含む画像処理手段3からの出力係数信号は、図1および図2に示されるように、ウェーブレット逆変換手段4に入力されて、係数信号から実空間画像信号に変換される。ウェーブレット逆変換手段4では、ウェーブレット変換第一手段1でのウェーブレット変換、つまり式(1−1)〜(1−4)に示す変換の全く逆の変換を行って、実空間の画像信号を求める。式(1−1)〜(1−4)に対する逆変換を、下記に式(2−1)〜(2−4)に示す。
Xn= S(X) +h(X)/2 ・・・・(2−1)
Xn+1= S(X) −h(X)/2 ・・・・(2−2)
Yn= S(Y) +h(Y)/2 ・・・・(2−3)
Yn+1= S(Y) −h(Y)/2 ・・・・(2−4)
最後に、逆変換された実空間信号をプリンタ5に入力して、用紙上に画像を得る。本発明の実施の形態においては、画像出力手段5の例としてプリンタ5を例に示したが、ディスプレイ等の出力装置を用いても良い。
本発明は上記画像処理装置または画像処理方法において、フィルタ処理手段9の別なる方法を用いた画像処理装置または画像処理方法を提案するものである。
【0020】
図14は、本発明の請求項1または請求項におけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9のブロック図である。図14に示すように量子化手段2によって量子化されたウェーブレット係数信号LL、HL、LH、HHは(図3参照)、画像処理手段3の初段であるフィルタ処理手段9に入力される。また、フィルタ処理手段9は、たたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段6、及びウェーブレット変換第二手段7により構成されている。ここで、たたみ込み演算手段6の機能を図15と図16に基づいて説明する。図15に示されるように、係数信号LL、HL、LH、HHで構成される一組の注目ブロック34と、その周囲の8ブロックを抽出し、さらにたたみ込み演算の係数として、図16に示すフィルタ係数f1、f2、f3、及びf4を用意する。f1、f2、f3、f4のフィルタ係数は、図15の係数信号LL、HL、LH、HHに対応している。
【0021】
これらを用いて、次に示す式(3−1)〜(3−4)によるたたみ込み演算を行うことにより、それぞれに対するフィルタ処理後の画像データOxy、Pxy、Qxy、Rxyが求められる。このOxy、Pxy、Qxy、Rxyは輝度を表す実空間データであるため、次段のガンマ変換手段10のために再びウェーブレット変換を施した係数信号に分解する必要がある。そこで、ウェーブレット変換第二手段7によってウェーブレット変換が施される。
【0022】
【数1】
Figure 0003729612
このようにして、周辺のブロックを用いてたたみ込み演算によりフィルタ処理を施すことにより、従来のサンプリング位置によりフィルタ処理が正確に行えないという不具合が解消され、高精細なフィルタ処理を施すフィルタ処理手段9を提供することが出来る。また、本発明の実施の形態では、注目ブロック34の周囲の8ブロックを参照してフィルタ処理を施す方法で説明したが、参照する周辺ブロックはこれに限定されない。
【0023】
図17は、本発明の請求項2または請求項おけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9のブロック図である。フィルタ処理手段9は、主走査方向たたみ込み演算手段6a、主走査方向ウェーブレット変換手段7a、副走査方向たたみ込み演算手段6b、及び副走査方向ウェーブレット変換手段7bにより構成されている。前述したように量子化手段2によって量子化されたウェーブレット係数信号LL、HL、LH、HHは、画像処理手段3のフィルタ処理手段9に入力され、まず主走査方向たたみ込み演算手段6aによって主走査方向のたたみ込み演算処理が施される。
【0024】
図18、図19は、主走査方向たたみ込み演算手段6aによる主走査方向のたたみ込み演算処理を説明した説明図である。図18に示されるように、一組の注目ブロック36(係数信号LLi 、HLi 、LHi 、HHi )についてたたみ込み演算を行うために、前記注目ブロック36と、X方向に隣接する前後のブロック35、37を抽出する。また、たたみ込み演算の係数として図19(A)、(B)に示す6×1の係数を用意する。ここで、図19(A)はodd(奇数)データに対する係数であり、図19(B)はeven(偶数)データに対する係数である。
即ち、図18に示すLLi 及びLHi についてフィルタ処理を行うための係数が図19(A)であり、HLi 及びHHi についてフィルタ処理を行うための係数が図19(B)である。主走査方向たたみ込み演算の結果出力されるデータをOX 、PX 、QX 、及びRX とすると、これらは、次に示す式(4−1)〜(4−4)で求められる。
【0025】
Figure 0003729612
上記のようにして求められたデータは、主走査方向(X方向)にウェーブレット逆変換されたデータとなる。そこで、主走査方向ウェーブレット変換手段7aによって再びウェーブレット係数信号に変換する必要がある。主走査方向ウェーブレット変換手段7aによるデータ処理の式(5−1)〜(5−4)を以下に示す。このようにして、主走査方向(X方向)のみフィルタ処理されたウェーブレット係数信号LLx 、HLx 、LHx 、及びHHx を得る。
LLx =(Ox +Px )/2 ・・・(5−1)
HLx = Ox −Px ・・・(5−2)
LHx =(Qx +Rx )/2 ・・・(5−3)
HHx = Qx −Rx ・・・(5−4)
次に、同様にして副走査方向のフィルタ処理を行う。図20、図21は、前記図17に示される副走査方向たたみ込み演算手段6bの演算方法の説明図である。図20に示されるように、一組の注目ブロック39(係数信号LLxj 、HLxj 、LHxj 、HHxj )についてたたみ込み演算を行うために、前記注目ブロック39と、Y方向に隣接する前後のブロック38、40を抽出する。また、たたみ込み演算の係数として、図21(A)、(B)に示す6×1の係数を用意する。ここで、図21(A)は、odd(奇数)データに対する係数であり、図21(B)はeven(偶数)データに対する係数である。即ち、図20に示すLLxj 及びHLxj についてフィルタ処理を行うための係数が図21(A)であり、LHxj 及びHHxj についてフィルタ処理を行うための係数が図21(B)である。副走査方向たたみ込み演算の結果出力されるデータをOxy、Pxy、Qxy、及びRxyとすると、これらは、次に示す計算式(6−1)〜(6−4)で求められる。
【0026】
Figure 0003729612
上記のようにして求められたデータは、副走査方向(Y方向)にウェーブレット逆変換されたデータとなる。そこで、図17に示される副走査方向ウェーブレット変換手段7bによって再びウェーブレット係数信号に変換する必要がある。副走査方向ウェーブレット変換手段7bによるデータ処理の式(7−1)〜(7−4)を以下に示す。
LLxy=(Oxy+Qxy)/2 ・・・(7−1)
HLxy=(Pxy+Rxy)/2 ・・・(7−2)
LHxy= Oxy−Qxy ・・・(7−3)
HHxy= Pxy−Rxy ・・・(7−4)
このようにして、主走査方向と副走査方向の両方向にフィルタ処理を施したウェーブレット係数信号LLxy、HLxy、LHxy、HHxyが得られる。上記図14〜図16を説明した際に述べた本発明の請求項1におけるフィルタ処理では、注目ブロックの周囲の8ブロックを参照してフィルタ処理を実現するものであった為、演算回数がその分多く掛かり、処理時間も余分に掛かっていた。
しかし、本発明の請求項2では、注目するウェーブレット係数ブロックに対して主走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて主走査方向にたたみ込み演算処理を行い、更に副走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演算処理を行っているので、演算回数が少なくて済み、処理時間が一段と速くなる。即ち、高精細で高速な画像処理を行うことができる。なお、請求項1の実施の形態では、主走査方向のフィルタ処理を行った後、副走査方向のフィルタ処理を行う例を示したが、この順序が逆転しても何ら問題はない。
【0027】
図22は、本発明の請求項3おけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9のブロック図である。フィルタ処理手段9は、主走査方向たたみ込み演算手段6aと主走査方向ウェーブレット変換手段7aとが直列に接続された主走査の手段と、副走査方向たたみ込み演算手段6bと副走査方向ウェーブレット変換手段7bが同じように直列に接続された副走査の手段とが並列に接続され、さらに主走査の手段と副走査の手段とが平均化手段8を経由して出力される構成になっている。
即ち、量子化されたウェーブレット係数信号(LL、HL、LH、HH)は、フィルタ処理手段9に入力され、主走査方向たたみ込み演算手段6aにより主走査方向のフィルタ処理が施され(Ox 、Px 、Qx 、Rx )、主走査方向ウェーブレット変換手段7aによりウェーブレット係数信号(LLx 、 HLx 、LHx 、 HHx )に変換される。たたみ込み演算手段及びウェーブレット変換手段の動作については、既に図17の本発明の請求項2おける説明のところで述べたのと同様であり、式(4−1)〜(4−4)及び式(5−1)〜(5−4)に示される計算式により求められる。
【0028】
また、上記の主走査方向の動作と並行して副走査方向のフィルタ処理が行われる。入力信号を受けて副走査方向たたみ込み演算手段6bによって副走査方向のフィルタ処理が行われ(Oy、Py、Qy、Ry)、副走査方向ウェーブレット変換手段7bによりウェーブレット係数信号(LLy、HLy、LHy、HHy)に変換される。副走査方向たたみ込み演算手段6bによるデータ処理の式(8−1)〜(8−4)を以下に示す。
y=LLj-1・aodd+LHj-1・bodd+LLj・codd+LHj・dodd+LLj+1・eodd+LHj+1・fodd・・・・(8−1)
y=HLj-1・aodd+HHj-1・bodd+HLj・codd+HHj・dodd+HLj+1・eodd+HHj+1・fodd・・・・(8−2)
y=LLj-1・aeven+LHj-1・beven+LLj・ceven+LHj・deven+LLj+1・eeven+LHj+1・feven・・・・(8−3)
y=HLj-1・aeven+HHj-1・beven+HLj・ceven+HHj・deven+HLj+1・eeven+HHj+1・feven・・・・(8−4)
また、上記により求められた主走査方向(X方向)にフィルタ処理を施されたウェーブレット係数信号(LLx、HLx、LHx、HHx)と、副走査方向(Y方向)にフィルタ処理を施されたウェーブレット係数信号(LLy、HLy、LHy、HHy)とを平均化手段8によって平均化するように構成されている。平均化手段8によるデータ処理の式(9−1)〜(9−4)を以下に示す。
LLxy=(LLx+LLy)/2・・・(9−1)
HLxy=(HLx+HLy)/2・・・(9−2)
LHxy=(LHx+LHy)/2・・・(9−3)
HHxy=(HHx+HHy)/2・・・(9−4)
また、前記請求項2または請求項の発明において、主走査方向のフィルタ処理及び副走査方向のフィルタ処理を直列にして実行するものであるが、このような手順で処理を行うと、強調フィルタ等の場合には、孤立ドット等に対して非常に大きな強調効果を与えてしまう場合が起こる。図23〜図25を用いてその不具合を説明する。主走査方向のフィルタ係数として図23(A)、(B)を与え、副走査方向のフィルタ係数として図24(A)、(B)を与える。これらはそれぞれ、ナイキスト周波数に対して5倍の強調を行うようなフィルタ係数であり、図25に示すような副走査方向(Y方向)強調特性を有している。
【0029】
請求項2または請求項の発明では、主走査方向、副走査方向のフィルタ処理を直列にして実行しているので、処理後の周波数強調特性は、以下の表2のようになる。この表から判るように、主走査方向(X方向)、副走査方向(Y方向)ともにナイキスト周波数であるような領域に対しては、25倍もの強調効果が施される。このため、例えば網点画像のようなX、Y方向ともに高周波成分を多く含む画像に対して請求項2または請求項の方法で強度の強いフィルタをかけた場合、非常に強い強調が行われ高品位な画像処理が行えないことがあった。
【0030】
【表2】
Figure 0003729612
横:X方向ナイキスト周波数
縦:Y方向ナイキスト周波数
同様に、前記請求項2または請求項の発明において平滑化フィルタ処理を行った場合について図26〜図28を用いて説明する。主走査方向のフィルタ係数として図26(A)、(B)を与え、副走査方向のフィルタ係数として図27(A)、(B)を与える。これらは図28に示すような周波数強調特性を有している。例えば、図2626、図27に示した平滑化フィルタの場合、あらゆる周波数に対して1を越えるような強調を行っていないので、以下の表3のように極端な強調あるいは平滑が行われることがなく、高品位な画像処理を行うことができる。
従って、請求項2または請求項の発明におけるフィルタ処理方法は、上記で説明したように、強度の強いフィルタ処理を行うときに、非常に大きな強調効果を与えてしまう場合が起り、高品位な画像処理を行うことが出来ないことがあった。
【0031】
【表3】
Figure 0003729612
Figure 0003729612
また、上記の図23、図24に示したフィルタ係数において、図22に示した請求項3のフィルタ処理手段9によって得られる処理後の周波数強調特性は、以下の表4のようになる。この結果から主走査方向(X方向)、副走査方向(Y方向)ともにナイキスト周波数であるような領域に対しても極端な強調が施されることがなく、高精細なフィルタ処理を実現することができる。
【0032】
【表4】
Figure 0003729612
横:X方向ナイキスト周波数
縦:Y方向ナイキスト周波数
図29は、本発明の請求項おけるフィルタ処理方法を説明する説明図である。図に示すようにフィルタ処理を行うフィルタ処理手段9は、直列処理方法によるフィルタ処理手段15と、並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16と、これら両処理手段を選択的に切り換えるセレクタ14等から構成されている。また、セレクタ14は、システムコントローラ13からの制御信号によって選択的に切り換えるようになっている。
ここで、直列処理方法によるフィルタ処理手段15のフィルタ処理方法は、入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って、得られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行い、得られた信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行い、得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行うフィルタ処理方法であって、例えば図17に示したフィルタ処理手段9が行うフィルタ処理方法であり、前記請求項2または請求項に該当するものである。
また、並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16のフィルタ処理方法は、入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って、得られた信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行い、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って、得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行い、前記副走査方向のウェーブレット変換より得られた信号と前記副走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号との平均化を行うフィルタ処理方法であって、例えば図22に示したフィルタ処理手段9が行うフィルタ処理方法であり、前記請求項3と請求項に該当するものである。
一般に直列処理方法によるフィルタ処理手段15は、平均化処理を行っていないので、並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16より処理速度が早くなることから、上記した図29ような構成で処理速度を優先させる場合に、直列処理方法によるフィルタ処理手段15を選択し、処理速度が優先でない場合に、並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16を選択するなどして、フィルタ処理するモードに適した選択を行うことが出来る。
【0033】
また、図29において、平滑化を行うようなフィルタ処理の場合には、システムコントローラ13は直列処理方法によるフィルタ処理手段15が選択されるようにセレクタ14に指示を与える。このことにより、極端な強調が施されることがなくなり、フィルタ処理の処理速度を優先させたシステムを期待することができる。
また、図29において、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合には、システムコントローラ13は並列・平均化処理方法によるフィルタ処理手段16が選択されるようにセレクタ14に指示を与える。このことにより、特定の周波数の強調するところでさえ極端な強調が施される不具合を改善することが出来、安定且つ高精細なフィルタ処理を行うことが出来る。
【0034】
【発明の効果】
請求項1、に記載の発明によれば、注目するウェーブレット係数ブロックに対し周囲ブロックを用いてたたみ込み演算を施すフィルタ処理を実現することが出来るようになったので、サンプリングの位置によってフィルタ処理の結果が異なるような不具合が改善され、高精細なフィルタ処理を行える画像処理装置を提供することが出来るようになった。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の画像処理装置において、主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対し前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演算を行うことによってフィルタ処理が実現することが出来、たたみ込み演算を行う際に参照する周囲ブロックの数が請求項1より少なくなり、演算回数を小規模で行えるようになったので、高速且つ高精細なフィルタ処理が行える画像処理装置を提供することが出来るようになった。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の画像処理装置において、平均化手段によって主走査方向及び副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果の平均化を行ってフィルタ処理を実現し、主走査方向、副走査方向ともにナイキスト周波数であるような領域に対しても極端な強調が施されることがなくなったので、ウェーブレット変換を実施した係数信号に対して安定且つ高精細なフィルタ処理を行える画像処理装置を提供することが出来るようになった。
【0035】
請求項に記載の発明によれば、注目するウェーブレット係数ブロックに対し周囲ブロックを用いてたたみ込み演算を施すフィルタ処理方法を実現させることが出来るようになったので、サンプリングの位置によってフィルタ処理の結果が異なるような不具合は改善され、高精細なフィルタ処理が行える画像処理方法を提供することが出来るようになった。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の画像処理方法において、主走査方向の注目するウェーブレット係数ブロックに対して前後の周囲ブロックを用いて主走査方向のたたみ込み演算を行い、さらに副走査方向に隣接する2つのウェーブレット係数ブロックを用いて副走査方向にたたみ込み演算を行うフィルタ処理方法が実現され、たたみ込み演算を行う際の参照する周囲ブロックの数が請求項より少なく、演算回数が小規模で行われるようになったので、高速且つ高精細なフィルタ処理が行える画像処理方法を提供することが出来るようになった。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の画像処理方法において、主走査方向と副走査方向のそれぞれのたたみ込み演算結果を平均化するフィルタ処理方法を実現して、主走査方向と副走査方向共にナイキスト周波数であるような領域に対しても極端な強調が施されることがなくなったので、高精細なフィルタ処理を行える画像処理方法を提供することが出来るようになった。
【0036】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の画像処理方法において、フィルタ処理を請求項のフィルタ処理か請求項のフィルタ処理の何れか一方を選択して使用することが出来るので、画像モードに適したフィルタ処理方法が選べる画像処理方法を提供することが出来るようになった。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の画像処理方法において、平滑化を行うフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理が選択されるようになったので、高速且つ高精細な平滑化フィルタ処理を実現した画像処理方法を提供することが出来るようになった。
請求項10に記載の発明によれば、請求項に記載の画像処理方法において、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理が選択されるようになったので、極端な強調が施されることなく、高速且つ高精細な強調フィルタ処理を実現した画像処理方法を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像処理装置の要部を示すブロック図である。
【図2】画像処理手段の詳細なブロック図である。
【図3】ウェーブレット変換第一手段の詳細な構成例を説明する説明図である。
【図4】(A)は低周波成分を抽出するための基本ウェーブレット関数の説明図、(B)は高周波成分を抽出するための基本ウェーブレット関数の説明図である。
【図5】量子化後の各係数信号を模式的に示した説明図である。
【図6】(A)は平滑化特性を持った伝達関数の説明図、(B)は強調フィルタの特性を持った伝達関数の説明図である。
【図7】フィルタ処理手段の出力を模式的に示した説明図である。
【図8】ガンマ変換手段によるガンマ変換を説明する説明図である。
【図9】ガンマ変換手段からの出力を模式的に示した説明図である。
【図10】ディザ閾値パターンの例を示した説明図である。
【図11】図10のディザ閾値パターンで処理された2値画像パターンの説明図である。
【図12】図11の画像パターンをウェーブレット変換を行った場合の係数信号を示した説明図である。
【図13】階調処理手段の詳細のブロック図である。
【図14】本発明の請求項1または請求項におけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図である。
【図15】たたみ込み演算処理を行うブロックを説明する説明図である。
【図16】たたみ込み演算処理を行うフィルタ係数を説明する説明図である。
【図17】本発明の請求項2または請求項におけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図である。
【図18】主走査方向のたたみ込み演算処理を説明した説明図である。
【図19】(A)は主走査方向のたたみ込み演算処理を行うodd(奇数)データに対する係数を説明した説明図、(B)は主走査方向のたたみ込み演算処理を行うeven(偶数)データに対する係数を説明した説明図である。
【図20】副走査方向のたたみ込み演算処理を説明した説明図である。
【図21】(A)は副走査方向のたたみ込み演算処理を行うodd(奇数)データに対する係数を説明した説明図、(B)は副走査方向のたたみ込み演算処理を行うeven(偶数)データに対する係数を説明した説明図である。
【図22】本発明の請求項3または請求項におけるフィルタ処理を行うフィルタ処理手段のブロック図である。
【図23】(A)及び(B)は強調フィルタ処理を行う際の主走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図24】(A)及び(B)は強調フィルタ処理を行う際の副走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図25】周波数に対する強調特性を示した説明図である。
【図26】(A)は平滑化フィルタ処理を行う際のodd(奇数)データに対する主走査方向のフィルタ係数を示す説明図、(B)は平滑化フィルタ処理を行う際のeven(偶数)データに対する主走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図27】(A)は平滑化フィルタ処理を行う際のodd(奇数)データに対する副走査方向のフィルタ係数を示す説明図、(B)は平滑化フィルタ処理を行う際のeven(偶数)データに対する副走査方向のフィルタ係数を示す説明図である。
【図28】周波数に対する強調特性を示した説明図である。
【図29】本発明の請求項のフィルタ処理を切換え可能とするブロック図である。
【図30】サンプリング位置を違えて行ったフィルタ処理を説明した説明図である。
【符号の説明】
1 ウェーブレット変換第一手段
2 量子化手段
3 画像処理手段
4 ウェーブレット逆変換手段
5 プリンタ(画像出力手段)
6 たたみ込み演算手段
6a 主走査方向たたみ込み演算手段
6b 副走査方向たたみ込み演算手段
7 ウェーブレット変換第二手段
7a 主走査方向ウェーブレット変換手段
7b 副走査方向ウェーブレット変換手段
8 平均化手段
9 フィルタ処理手段
10 ガンマ変換手段
11 階調処理手段
12 スキャナ
13 システムコントローラ
14 セレクタ

Claims (10)

  1. 入力された画像信号に対してウェーブレット変換を行って、複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解するウェーブレット変換第一手段と、
    前記ウェーブレット変換第一手段で分解されたウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段で量子化した各係数信号に対してフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施すウェーブレット逆変換手段と、
    前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像出力手段と
    を備え、
    前記画像処理手段のフィルタ処理は、
    注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段と、
    前記たたみ込み演算手段により得られた信号に対しウェーブレット変換を施すウェーブレット変換第二手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理手段のフィルタ処理は、
    注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ込み演算手段と、
    前記主走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、
    前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向たたみ込み演算手段と、
    前記副走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理手段のフィルタ処理は、
    注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行う主走査方向たたみ込み演算手段と、
    前記主走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行う主走査方向ウェーブレット変換手段と、
    前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行う副走査方向たたみ込み演算手段と、
    前記副走査方向たたみ込み演算手段により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行う副走査方向ウェーブレット変換手段と、
    前記主走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号と前記副走査方向ウェーブレット変換手段により得られた信号との平均化を行う平均化手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 入力された画像信号に対してウェーブレット変換を行って、複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解するウェーブレット変換第一手段と、
    前記ウェーブレット変換第一手段で分解されたウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段で量子化した各係数信号に対してフィルタ処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施すウェーブレット逆変換手段と、
    前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像出力手段と、を備え、
    前記画像処理手段のフィルタ処理は、
    注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算を行うたたみ込み演算手段と、
    前記たたみ込み演算手段により得られた信号に対しウェーブレット変換を施すウェーブレット変換第二手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 入力された画像信号に対して、ウェーブレット変換を行って複数の異なる周波数帯域の係数信号を有するウェーブレット係数ブロックに分解し、前記分解したウェーブレット係数ブロックの各係数信号を量子化し、前記量子化した各係数信号に対してフィルタ処理とガンマ変換処理と階調処理の画像処理を施し、前記画像処理されたウェーブレット係数ブロックに逆ウェーブレット変換を施し、前記逆ウェーブレット変換された画像信号を出力する画像処理方法において、前記フィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し周囲のウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数とたたみ込み演算と、ウェーブレット変換とを行うことを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行い、前記入力信号に対し主走査方向にたたみ込み演算を行って得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し、主走査方向にウェーブレット変換を行い、前記注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行い、さらに前記主走査方向にウェーブレット変換された信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し、副走査方向にウェーブレット変換を行うことを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、
    注目ウェーブレット係数ブロックに対し主走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と主走査方向にたたみ込み演算を行い、
    該演算により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し主走査方向にウェーブレット変換を行い、
    該変換により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向に隣接するウェーブレット係数ブロックを用いて、フィルタ係数と副走査方向にたたみ込み演算を行い、
    該演算により得られた注目ウェーブレット係数ブロックの信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行い、
    主走査方向にウェーブレット変換を行った信号と、入力信号に対し副走査方向にたたみ込み演算を行って得られた信号に対し副走査方向にウェーブレット変換を行った信号との平均化を行うことを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項に記載の画像処理方法において、前記フィルタ処理は、請求項のフィルタ処理か請求項のフィルタ処理の何れか一方を選択して使用することを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項に記載の画像処理方法において、平滑化を行うフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理を選択することを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項に記載の画像処理方法において、特定の周波数を強調するようなフィルタ処理の場合に請求項のフィルタ処理を選択することを特徴とする画像処理方法。
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