JPH10248016A - 復元画像生成フィルタリング方法 - Google Patents

復元画像生成フィルタリング方法

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JPH10248016A
JPH10248016A JP9050413A JP5041397A JPH10248016A JP H10248016 A JPH10248016 A JP H10248016A JP 9050413 A JP9050413 A JP 9050413A JP 5041397 A JP5041397 A JP 5041397A JP H10248016 A JPH10248016 A JP H10248016A
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JP9050413A
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Isao Miyagawa
勲 宮川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低ビット画像から,画像種別によって画質が劣
化しない高品質な多値画像を生成できるようにするとと
もに,N/M倍(N,M:整数)解像度変換においても
高速処理を可能とする。 【解決手段】画像入力装置,デスクトップツール等から
得られた低ビット画像(2値画像,ハーフトーン画像
等),並びに,画質劣化等により情報量が欠落した低ビ
ット画像を,元の高ビットの高品質な多値画像,あるい
は連続調画像へ復元するにあたって,高ビット画像スペ
クトル特性を生成するための画像フィルタを自動的に設
計する手段(14 〜17) を用いて,各種の画像種別に応じ
たそれぞれの画像に最適な画像フィルタを自動的に設計
し,それを用いて低ビット画像のスペクトルに対し画像
フィルタリング(18)を行うことにより,高品質な多値画
像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,2値画像等の低ビ
ット画像から多値画像,または連続調画像等の高ビット
画像を生成,復元する処理方法,並びに解像度変換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,画質劣化のある画像,並びに,低
ビットの画像から高品質な多値画像を生成,復元する方
法の一つとして,画像をスペクトル変換し,周波数領域
においてフィルタリング処理を行い,所望の多値画像を
生成する手法がある。このフィルタリング処理のフィル
タ応答特性には,人間視覚感度特性(HVS:Human Vi
sual Sensitibity)と呼ばれるローパスフィルタ型の振
幅特性が一般的に用いられており,2値画像特有の高周
波成分を抑制する効果があるため,多値画像生成には適
している。
【0003】図13は,従来の代表的な画像フィルタリ
ング処理の例であって,スペクトル変換領域における人
間視覚感度特性とのフィルタリングを用いた多値画像生
成を示すブロック図である。
【0004】変換対象の低ビット画像から得られたディ
ザ化サブ画像91に対して,まずスペクトル変換処理9
2を行い,ディザスペクトル93を得る。これに対し,
人間視覚感度特性94を2次元(2D)スペクトル化し
たローパスフィルタ型の振幅特性95に基づくフィルタ
リング96を行い,その出力にスペクトル逆変換処理9
7を施し,多値化サブ画像98を得る。以上を各ディザ
化サブ画像に対して行う。
【0005】また,解像度変換法としては,2値画像の
場合,細線を保存して高品質に解像度を変換する方法
や,多値画像の場合には,所望の解像度を得るように画
素空間において間引き(サブサンプリング)を行って解
像度変換を行う方法,並びに,特定のマトリックス内に
て平均化しそれを代表値として解像度変換する方法があ
る。
【0006】図14は,従来の解像度変換処理の例であ
って,画素空間において低解像度の画像を生成するため
の間引き法と平均化法を示す概念図である。間引き法の
場合,例えば図14(A)に示すような多値の原画像に
おいて,図14(B)に示すように抜き取り画素の対象
を選び,縦横方向に間引くことにより,図14(C)に
示す低解像度の画像を得る。
【0007】また,平均化法の場合,例えば図14
(A)に示すような多値の原画像において,図14
(D)に示すように平均化対象領域を定め,図14
(E)に示すように2×2マトリックス内での画素値a
11〜a22の平均値amnを各領域ごとに求め,それらの平
均値amnを各領域の代表とすることにより,図14
(F)に示すような低解像度の画像を得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像フィルタリ
ングによる多値画像の復元方法は,人間視覚特性が固定
的なフィルタ応答特性であり,特異的な画像特性に対す
るフィルタリング処理では,画質劣化になるという問題
がある。
【0009】また,処理時間を低減させるため,高速ア
ルゴリズムを使用する場合においては,高速アルゴリズ
ムの制限により,2m (m:整数)倍の比率でしか解像
度変換ができないなどの欠点がある。
【0010】一方,解像度変換処理では,特にディザ画
像の場合について上記のサブサンプリング法,平均化法
等を適用した場合,画質劣化になるという問題がある。
本発明は上記問題点の解決を図り,画像種別によって画
質が劣化しない高品質な多値画像を生成できようにする
とともに,N/M倍(N,M:整数)解像度変換におい
ても高速処理を可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は,文字画像,写
真画像,混在画像等の種々の画像に適応して,それぞれ
の画像に最適な画像フィルタを自動的に設計,適応し,
かつ,所望の解像度に変換して多値画像を生成,復元す
ること,さらに高速アルゴリズムを使用した場合におい
ても解像度変換比率に制限のないN/M倍(N,M:整
数)解像度変換を実現することを特徴とする。
【0012】すなわち,画像入力装置,デスクトップツ
ール等から得られた低ビット画像(2値画像,ハーフト
ーン画像等),並びに,画質劣化等により情報量が欠落
した低ビット画像を,元の高ビットの高品質な多値画
像,あるいは連続調画像へ復元する画像フィルタリング
処理方法において,高ビット画像スペクトル特性を生成
するための画像フィルタを自動的に設計する手段を用い
て,低ビット画像のスペクトルに対し画像フィルタリン
グを行って,高品質な多値画像を生成することを特徴と
する。
【0013】また,画像出力装置の出力解像度に適応し
た解像度となるような画像フィルタを自動的に設計する
手段を用いて,低ビット画像のスペクトルに対してフィ
ルタリング処理を行い,その結果についてデシメーショ
ンを行うことにより解像度の異なる高品質な多値画像を
生成することを特徴とする。
【0014】さらに,画像フィルタリングの対象である
文字画像,写真画像,並びに混在画像等の低ビット画像
の画像種別,あるいはスペクトル特性に適応して,その
画像特性に最適な画像フィルタを自動的に設計する手段
を用いて,低ビット画像のスペクトルに対し画像フィル
タリングを行い,高品質な多値画像を生成することを特
徴とする。
【0015】また,2m ×2m (m:整数)単位の高速
スペクトル変換処理を用いてスペクトル変換/スペクト
ル逆変換する場合,低ビット画像におけるスペクトル変
換対象のサブブロックと次のスペクトル変換対象のサブ
ブロック間のスライド量M(M:整数)と,画像フィル
タリング後,2n ×2n (n:整数)単位のスペクトル
逆変換して多値画像サブブロックとして画像空間上に埋
め込む画素サブブロックの再現量N(N:整数)を用い
て,縦横N/M倍の解像度変換を行うことを特徴とす
る。
【0016】本発明の方法を利用することにより,特異
的な画像特性を持つ低ビット画像からも画質があまり劣
化しない高品質な多値画像を得ることが可能になり,特
に解像度の異なる画像出力装置に出力する際,出力能力
に適した高品質な異解像度の多値画像を出力することが
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では,低ビット画像にディザ
化したモノクロ2値画像,スペクトル変換(FIRフィ
ルタ設計の際はフーリエ変換にてスペクトル変換処理を
行う)に2次元離散コサイン変換(以降,2D−DCT
と称する)を用い,生成用フィルタをFIR(Finite I
mpulse Responce )フィルタとした場合を例にして,本
発明の実施の形態を説明する。
【0018】〔第1の実施の形態〕図1は第1の実施の
形態の処理フローであり,請求項1の発明の実現例を示
すものである。図中の11はM×M(M:整数)マトリ
ックスサイズのディザ化サブ画像,12はM×M単位の
2D−DCT処理部,13はM×Mマトリックスサイズ
のディザスペクトル,14はバタワース(Butter
worth)型アナログフィルタ特性設定部,15はF
IRフィルタ自動設計部,16は実現可能なFIRフィ
ルタ,17は1次元FIRフィルタの2D−DCT処理
部,18はディザスペクトルと実現可能なFIRフィル
タの2次元的なフィルタリング,19はM×M単位の2
D−IDCT処理部,110はM×Mマトリックスサイ
ズの多値化サブ画像を表す。
【0019】図1の処理フローをもとに,原画像のディ
ザ化画像から多値画像を生成する復元画像生成フィルタ
リング方法を説明する。まず,原画像のディザ化画像全
体をM×M画素マトリックスのサブブロックに分割し
て,ディザ化サブ画像11とする。M×M画素が2D−
DCT処理部12においてスペクトル変換する単位にな
る。2D−DCT処理部12では,逐次,M×Mマトリ
ックスサイズの輝度値(黒:0,白:255)に対し,
2次元離散コサイン変換によりDCT領域におけるスペ
クトル値を求める。これを「ディザスペクトル」と称
し,図1では13の参照符号で示している。
【0020】一方,所望の多値画像を得るために,生成
フィルタを自動設計する処理では,図2に示す多値化生
成フィルタ自動設計フローに従い,FIRフィルタにて
実現可能なフィルタ特性を求める。
【0021】図2は,多値化生成フィルタの自動設計構
成図である。図2(A)に示す処理は,図1のバタワー
ス型アナログフィルタ特性設定部14およびFIRフィ
ルタ自動設計部15の処理に相当する。図2において,
21は解像度比率に応じた遮断周波数・通過周波数,2
2はバタワース型振幅特性設計処理,23はFIRフィ
ルタ特性設計処理,24は2次元インパルス応答生成処
理を表す。
【0022】本実施の形態において,多値化生成フィル
タは,FIRフィルタ設計手法を用いて実現されてお
り,所望のフィルタ振幅特性を通過周波数ωpで−3
[dB]の減衰,遮断周波数ωcで−20[dB]の減
衰特性を有するバタワース(Butterworth)
型フィルタとしている。この通過域,遮断域の周波数値
は,DCTスペクトルマトリックスのサイズ比(N/
M)に対応して設計する。
【0023】例えば,図2(B)に示すように解像度変
換比率をN/Mとした場合に,遮断周波数ωc=M,通
過周波数ωp=Nとして設計し,図2(C)に示すよう
な所望のフィルタ振幅特性を得る。また,ディザスペク
トル13の高周波成分が高いほど,遮断周波数ωcに対
して,通過周波数ωpの値が低周波域へスライドするよ
うに,先ほど求めたディザスペクトル13の周波数特性
に合わせて,N/Mの比率を自動的に調整するようにし
てもよい。
【0024】また,所望のバタワース型フィルタ特性
は,滑らかな曲線であるが,実現可能なFIRフィルタ
はインパルス応答を有限区間で打ち切っているために,
高周波成分において,リップル特性が現れる。
【0025】図3は,実現可能なFIRフィルタを生成
する処理フローを示す図である。図3に従って,このF
IRフィルタの計算フローについて説明する。FIRフ
ィルタ設計手法では,所望の振幅特性31(このとき,
位相特性は線形的でなければならない)を,逆フーリエ
変換処理32により逆フーリエ変換し,時間領域でのイ
ンパルス応答特性を求める。次に,このインパルス応答
を有限時間の応答関数とするために,特定の時間領域区
間にて窓関数33(図3では矩形のステップ関数)をフ
ィルタリング34で掛け合わせて打ち切り,有限区間の
インパルス応答特性(応答関数)35を求める。この有
限区間しか存在しないインパルス応答特性35を,フー
リエ変換処理36によりフーリエ変換すると,FIRフ
ィルタで実現可能なフィルタ振幅特性が得られる。
【0026】本実施の形態では,このフィルタ特性をフ
ーリエ変換領域でフィルタリングを行うのではなく,D
CT領域へ変換し直し,さらに,2次元へ拡張してから
画像フィルタリング(図1のフィルタリング18の部
分)を行っている。
【0027】なお,1次元の有限区間インパルス応答か
ら2次元に拡張する場合には,1次元の有限区間インパ
ルス応答特性を行と列に展開することで実現している。
すなわち,M×Mマトリックス領域にオール1をセット
し,このフラット領域に対して,行方向に先ほどの有限
区間インパルス応答関数を掛け合わせ,次に,列方向に
対して,再度,有限区間インパルス応答関数を掛け合わ
せる。これを空間領域のフィルタ応答特性とし,この空
間領域のフィルタ応答特性について2D−DCT処理を
施し,これを多値化生成フィルタとする。
【0028】図4ないし図7を用いて,特に図2のFI
Rフィルタ特性設計処理23および2次元インパルス応
答生成処理24の処理について,さらに詳しく説明す
る。図2のFIRフィルタ特性設計処理23では,FI
Rフィルタの振幅特性と位相特性(角度特性)を生成す
る。一般的に,周波数応答特性は振幅特性と位相特性を
指し,下記の式で表現される。
【0029】
【数1】 図4に,本実施の形態にて自動生成したFIRフィルタ
特性の例を示す。図4(A)はFIRフィルタ特性の振
幅特性を表し,図4(B)はFIRフィルタ特性の位相
特性を表す。
【0030】このように,FIRフィルタ特性設計処理
23によって,FIRフィルタ特性の振幅特性|H
(ω)|と位相特性∠H(ω)が得られる。次に,2次
元インパルス応答生成処理24では,FIRフィルタ特
性を2次元に拡張したインパルスデータを生成する。こ
こで,
【0031】
【数2】 とすると,
【0032】
【数3】 と展開できるため,それぞれ実数部と虚数部を用いて,
逆フーリエ変換にて時間領域でのデータに変換する。
【0033】これがFIRフィルタのインパルス応答特
性であり,図4の周波数特性(振幅特性と位相特性)か
ら,図5に示すインパルス応答特性を求めることでき
る。2次元インパルス応答生成処理24では,求めたイ
ンパルス応答データにおけるマイナスの値を,すべてプ
ラスの値へ変換するため絶対値をとり,さらにピーク値
から右側の部分のみを切り出す。ここでは説明の都合
上,これを半インパルス応答特性と称する。
【0034】図6(A)は,上記の処理によって生成し
た半インパルス応答特性の例を示す。図6において,N
cはインパルス応答特性でのピーク値を指すXの値,N
oはインパルス応答の末尾(インパルス応答が有限で切
れるXの値)である。
【0035】なお,図6(A)に示す特性ではなく,図
6(B)に示すように,Y軸に対して対称的に反転させ
た半インパルス応答特性を用いても構わない。こうして
切り出された半インパルス応答特性を,図7に示す処理
にて2次元データへ拡張する。すなわち,M×Mマトリ
ックス領域のg(x,y)に初期値として1を与え,行
方向に半インパルス応答特性を掛け合わせ,次に列方向
に再度,半インパルス応答特性を掛け合わせる。最終的
に求めたf(x,y)が,2次元インパルス応答生成処
理24における出力値である。
【0036】図1に戻って,フィルタリング以降の説明
をする。図1のフィルタリング18によって,ディザス
ペクトル13と上記のフィルタとのフィルタリング処理
(同一座標上の値同士を掛け合わせた値を多値化スペク
トルとする)を行う。このフィルタリングスペクトル
は,DCT領域における多値生成値であるため,M×M
周波数マトリックスに対して,2D−IDCT処理部1
9により2次元離散コサイン逆変換処理を行い,空間画
像領域での多値生成値を求める。
【0037】以上の画像フィルタリング処理を,原画像
からM×Mマトリックスサイズ分のサブブロック画像を
切り出し,逐次,フィルタリングを行うことによって実
行し,これにより最終的に,多値画像を生成することが
できる。
【0038】〔第2の実施の形態〕図8は第2の実施の
形態の処理フローであり,請求項2の発明の実現例を示
すものである。図9はデシメーションの説明図である。
【0039】図8において,41はM×Mマトリックス
サイズのディザ化サブ画像,42はM×M単位の2D−
DCT処理部,43はM×Mマトリックスサイズのディ
ザスペクトル,44はバタワース(Butterwor
th)型アナログフィルタ特性設定部,45はFIRフ
ィルタ自動設計部,46は実現可能なFIRフィルタ,
47は1次元FIRフィルタの2D−DCT処理部,4
8はディザスペクトルと実現可能なFIRフィルタの2
次元的なフィルタリング,49はN×N単位の2D−I
DCT処理部,410はN×Nマトリックスサイズの多
値化サブ画像,411はM×MマトリックスからN×N
マトリックスへのデシメーション処理部を表す。
【0040】以下,図8の処理フローをもとに,解像度
変換を伴った多値画像生成フィルタリング方法について
説明する。この実施の形態において,フィルタリング前
までの処理フローに関しては,図1の場合と同じである
ため説明を省略し,それ以降からの処理フローを説明す
る。
【0041】フィルタリングされたM×M周波数マトリ
ックス領域のスペクトルデータに対して,本実施の形態
では,デシメーション処理部411により,M×M周波
数マトリックス領域からN×N周波数マトリックス領域
へのデシメーションを行う。このデシメーションとは,
図9に示すように,N×N以外の高周波成分を無視,ま
たは切り捨てる処理をすることである。すなわち,図9
(A)に示すM×Mのスペクトル・マトリックスから,
図9(B)に示すように,解像度比率に相当するN×N
のマトリックス領域のみを残し,それ以外の高周波成分
を無視または切り捨てる。
【0042】ここで,M×MサイズとN×Nサイズは,
第1の実施の形態における多値化生成フィルタを自動設
計する際の解像度比率に一致しており,このデシメーシ
ョンを行うことで,M×M周波数マトリックス領域が行
と列に対してN/M倍されることになる。デシメーショ
ンされた後のN×N周波数マトリックス領域は,2D−
IDCT処理部49により2次元離散コサイン逆変換が
行われ,空間画素領域におけるN/M倍解像度の多値化
サブ画像410へと処理される。
【0043】以上の画像フィルタリングによって,逐
次,M×Mマトリックス領域画像データに対し,スペク
トル変換/フィルタリング/デシメーション/スペクト
ル逆変換の処理フローを経て,N×Nマトリックス領域
画像データを求め,これから最終的に縦横N/M倍され
た低解像度多値画像を生成することができる。
【0044】〔第3の実施の形態〕図10は第3の実施
の形態の処理フローであり,請求項3の発明の実現例を
示すものである。また,図11はディザスペクトル統計
解析によりディザスペクトルからカテゴリー化する概念
を説明する図である。
【0045】図10の61はM×Mマトリックスサイズ
のディザ化サブ画像,62はM×M単位の2D−DCT
処理部,63はM×Mマトリックスサイズのディザスペ
クトル,64はバタワース(Butterworth)
型アナログフィルタ特性設定部,65はFIRフィルタ
自動設計部,66は実現可能なFIRフィルタ,67は
1次元FIRフィルタの2D−DCT処理部,68はデ
ィザスペクトルと実現可能なFIRフィルタの2次元的
なフィルタリング,69はN×N単位の2D−IDCT
処理部,610はN×Nマトリックスサイズの多値化サ
ブ画像,611はM×MマトリックスからN×Nマトリ
ックスへのデシメーション処理部,612はディザスペ
クトルのカテゴリー化処理部,613はカテゴリー別の
アナログ特性設定部を表す。
【0046】以下,図10の処理フローをもとに,原画
像の画像特性に合わせた多値画像生成,並びに解像度変
換画像生成フィルタリングについて説明する。なお,デ
ィザスペクトル63を得るまでの処理過程は,前述した
第1の実施の形態と同じであるため説明を省略する。
【0047】まず,得られたディザスペクトル63か
ら,図11に示すように,マトリックス内での特徴量
(X,Y,Z)を計算する。 X= log|F(0,0) | Y= log(Σ|F(u,0) |+Σ|F(0,v) |) Z= log(Σ|F(u,v) |) 一方,この特徴量(X,Y,Z)を文字画像,写真画
像,文字・写真混在画像,それ以外の分類の画像に対
し,予め統計的に求めておき,カテゴリー空間なるデー
タを用意しておく。先ほどのディザスペクトル63から
の特徴量が,このカテゴリー空間のどの領域に属するか
を分析し,これによりディザスペクトル63に対する多
値化生成フィルタ自動設計のためのパラメータを決定す
る。これを示すのが,図10のカテゴリー化処理部61
2,カテゴリー別のアナログ特性設定部613による画
像特性に対応したパラメータ設計である。
【0048】このカテゴリー化されているパラメータ
は,画像特性毎に,通過域周波数ωpと,遮断域周波数
ωcが異なっているため,自動設計されるFIRフィル
タ特性も画像特性毎に異なる。本実施の形態では,この
カテゴリー化されているパラメータによって画像特性に
適応した多値化生成フィルタ自動設計を実現し,かつ,
それによって画像特性に適した画像フィルタリングを行
うため,高品質な多値画像を生成することができる。な
お,フィルタリング以降の処理は,第1の実施の形態,
並びに第2の実施の形態において説明した通りである。
【0049】〔第4の実施の形態〕図12は第4の実施
の形態の処理フローであり,請求項4の発明の実現例を
示すものである。図12では,高速信号処理アルゴリズ
ム(本実施の形態では高速DCTアルゴリズム)を用い
て,縦横N/M倍解像度の多値画像生成を実現する方法
の例が示されている。
【0050】図12の81は変換対象の原画像,82は
m ×2m マトリックスのサブブロック画像,83は2
m ×2m の高速アルゴリズムによる2D−DCT処理
部,84はフィルタリング,85は2n ×2n の高速ア
ルゴリズムによる2D−IDCT処理部,86は2n ×
n マトリックスのサブブロック画像,87は多値化サ
ブ画像を表す。
【0051】従来の高速アルゴリズムでは,2m ×2m
(m:整数)マトリックス領域に関して高速な演算処理
を実現している。ところが,2m ×2m (m:整数)と
いう制約での高速処理であるため,それ以外(≠2m ×
m )の演算処理については高速なアルゴリズムが存在
しない。本実施の形態では,この2m ×2m 高速演算を
応用し,近似的にN/M倍する異解像度の多値画像生成
フィルタリング方法について説明する。
【0052】まず,図12に示すように,最初の空間画
像領域においては,2m ×2m 領域のサブブロック画像
82を,原画像81から切り出し,2D−DCT処理部
83により2D−DCTスペクトル変換を行う。次に,
通過周波数ωp=2n ,遮断周波数ωc=2m なるバタ
ワース(Butterworth)型フィルタを所望の
フィルタ特性としたFIRフィルタ自動設計を行い,そ
のフィルタを用いてフィルタリング84を行い,さらに
2D−IDCT処理部85による2n ×2n のスペクト
ル逆変換の処理フローを経て,多値画像を生成する。こ
のとき,画像領域においては,2n ×2n のマトリック
ス領域を多値化サブ画像とするのではなく,N×N
(N:整数,N<2n )マトリックス領域のみをデシメ
ーションして多値化サブ画像87とする。
【0053】さらに,次の2m ×2m マトリックスのサ
ブ画像切り出しでは,縦横に2m なる間隔で切り出すの
ではなく,M×M(M:整数,M<2m )のスライド量
でオーバーラップさせながら切り出しを行い,上記の画
像フィルタリングを行う。
【0054】この処理をディザ化画像全体に適用するこ
とで,偶数倍,すなわち2n ×2n/2m ×2m 比率の
スペクトル処理であるが,近似的に縦横N/M倍解像度
の多値画像を生成することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
低ビットの画像に対し,スペクトル処理過程において,
最適なフィルタを自動的に設計し,それを用いて画像フ
ィルタリングを行うことにより,画像種別に可変的で,
かつ,高品質な多値画像を生成することができる。ま
た,高速処理にて多値画像生成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の処理フローを示す図であ
る。
【図2】多値化生成フィルタの自動設計構成図である。
【図3】実現可能なFIRフィルタを生成する処理フロ
ーを示す図である。
【図4】自動生成したFIRフィルタ特性の例を示す図
である。
【図5】自動生成したFIRフィルタのインパルス応答
特性の例を示す図である。
【図6】半インパルス応答特性の例を示す図である。
【図7】半インパルス応答特性の2次元データへの拡張
を説明する図である。
【図8】第2の実施の形態の処理フローを示す図であ
る。
【図9】デシメーション処理の概要を示す図である。
【図10】第3の実施の形態の処理フローを示す図であ
る。
【図11】ディザスペクトル統計解析によりディザスペ
クトルからカテゴリー化する概念を説明する図である。
【図12】第4の実施の形態の処理フローを示す図であ
る。
【図13】スペクトル変換領域における人間視覚感度特
性とのフィルタリングを用いた多値画像生成を示す従来
技術のブロック図である。
【図14】低解像度の画像を生成するための間引き法と
平均化法を示す従来技術の概念図である。
【符号の説明】
11 ディザ化サブ画像 12 2D−DCT処理部 13 ディザスペクトル 14 バタワース型アナログフィルタ特性設定部 15 FIRフィルタ自動設計部 16 FIRフィルタ 17 2D−DCT処理部 18 フィルタリング 19 2D−IDCT処理部 110 多値化サブ画像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低ビット画像を高ビットの高品質な多値
    画像あるいは連続調画像へ復元する画像フィルタリング
    処理方法において,低ビット画像をスペクトル変換する
    単位とフィルタリング後のデータをスペクトル逆変換す
    る単位とのサイズ比に基づいて,高ビット画像スペクト
    ル特性を生成するための画像フィルタを自動的に設計す
    る過程と,自動的に設計した画像フィルタを用いて,低
    ビット画像のスペクトルに対し画像フィルタリングを行
    い,高品質な多値画像を生成する過程とを有することを
    特徴とする復元画像生成フィルタリング方法。
  2. 【請求項2】 低ビット画像を高ビットの高品質な多値
    画像あるいは連続調画像へ復元する画像フィルタリング
    処理方法において,画像出力装置の出力解像度に適応し
    た解像度となるようにフィルタ特性を定めた画像フィル
    タを自動的に設計する過程と,自動的に設計した画像フ
    ィルタを用いて,低ビット画像のスペクトルに対し画像
    フィルタリングを行う過程と,フィルタリング結果につ
    いてデシメーションを行い,解像度の異なる高品質な多
    値画像を生成する過程とを有することを特徴とする復元
    画像生成フィルタリング方法。
  3. 【請求項3】 低ビット画像を高ビットの高品質な多値
    画像あるいは連続調画像へ復元する画像フィルタリング
    処理方法において,画像フィルタリングの対象である文
    字画像,写真画像または混在画像等の低ビット画像の画
    像種別またはスペクトル特性に適応して,その画像特性
    に最適な画像フィルタを自動的に設計する過程と,自動
    的に設計した画像フィルタを用いて,低ビット画像のス
    ペクトルに対し画像フィルタリングを行い,高品質な多
    値画像を生成する過程とを有することを特徴とする復元
    画像生成フィルタリング方法。
  4. 【請求項4】 低ビット画像を高ビットの高品質な多値
    画像あるいは連続調画像へ復元する画像フィルタリング
    処理方法において,低ビット画像からスペクトル変換対
    象となる2m ×2m (m:整数)マトリックスのサブブ
    ロック画像を切り出す際に,次のスペクトル変換対象と
    なるサブブロック画像との間でスライド量M(M:整
    数,M<2m )だけオーバーラップさせて切り出しを行
    う過程と,切り出したサブブロック画像について2m ×
    m 単位の所定の高速信号処理アルゴリズムを用いてス
    ペクトル変換を行う過程と,スペクトル変換したサブブ
    ロック画像に対し画像フィルタリングを行う過程と,フ
    ィルタリング結果について2n ×2n (n:整数)単位
    の所定の高速信号処理アルゴリズムを用いてスペクトル
    逆変換を行う過程と,スペクトル逆変換によって得られ
    たサブブロック画像から再現量N(N:整数,N<
    n )を用いて抽出した部分を多値画像の画像空間上に
    埋め込むことにより,縦横N/M倍の解像度変換を行う
    過程とを有することを特徴とする復元画像生成フィルタ
    リング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001036731A (ja) * 1999-07-21 2001-02-09 Nec Corp デジタル画像処理方法、デジタル画像処理装置、および記録媒体
US9117163B2 (en) 2013-03-13 2015-08-25 Seiko Epson Corporation Printing apparatus and method configured for re-halftone image data

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