JP3781883B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白黒電子写真複写機、カラー電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像処理装置に関し、特に、ウエ ーブレット等の変換符号化された画像信号をエッジ部とエッジ部以外の領域を検知して異なる画像処理を施す画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像処理装置の例を以下に図15を用いて説明する。図15の画像処理装置では、画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックが複数の周波数成分に分割され変換符号化された画像信号に対して画像処理を行うものである。さらに詳しくは、図15の画像処理装置は、ウェーブレット変換された画像信号に対して画像処理を施す機能を備えた複写機の主要部分であり、原稿からの画像を読み取ってデジタル画像信号とするスキャナ21と、デジタル画像信号を受けて複数の周波数帯域の係数信号に分解するウェーブレット変換部22と、複数の周波数帯域に分解された係数信号を量子化する量子化部23と、量子化された係数信号に対して高精細画像の再現のために各種の画像処理を施す画像処理部24と、画像処理された係数信号を実空間の画像信号に変換するウェーブレット逆変換部25と、実空間に戻された画像信号を用紙等に出力するプリンタ26と、画像信号の種類にあわせて上記スキャナ21、ウェーブレット変換部22、量子化部23、画像処理部24、ウェーブレット逆変換部25、およびプリンタ26等の各部に動作パラメータを与えるシステムコントローラ27から構成されるものである。
また、上記のスキャナ21では、図示しないCCD等により原稿から画像を読み取って光電変換し、A/D変換器により電気信号に変換した画像を離散化し、デジタル画像信号として出力する。さらに、デジタル化された画像信号に対して、CCD等の個々の素子の光感度のばらつきを無くすようにシェーディング補正を行った後に、画像信号をウェーブレット変換部22に出力する。また、ウェーブレット変換部22は、下記の[数1]に示すX方向(主走査方向)、Y方向(副走査方向)の各々に対するローパスフィルタs(x)、s(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を基本ウェーブレット関数として変換を行う。
【0003】
【数1】
Figure 0003781883
図16は、図15におけるウェーブレット変換部22の構成例を示している。スキャナ21により読み取られ、ウェーブレット変換部22に入力された実空間の画像信号dij は、ローパスフィルタs(x)301とハイパスフィルタh(x)302により各々主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解された後、ダウンサンプラー303、304により1/ 2にダウンサンプリングされて、係数信号w1、w2となる。さらに、各々の係数信号w1、w2に対してローパスフィルタs(y)305、307とハイパスフィルタh(y)306、308により副走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー309、310、311、312により1/ 2にダウンサンプリングされて、係数信号w3、w4、w5、w6を得る。
次に、主走査方向、副走査方向ともに最も低い周波数成分に対する係数信号w3に対して、前記フィルタ処理と同様に主走査方向フィルタs(x)313、h(x)314をかけ合わせ、ダウンサンプラー315、316により1/ 2にダウンサンプリングされて係数信号w7、w8を得た後、さらに各々の係数信号に副走査方向フィルタs(y)317、319とh(y)318、320をかけ、前記同様にダウンサンプラー321、322、323、324により1/ 2にダウンサンプリングされて係数信号w9、w10 、w11 、w12 を得る。
【0004】
ここで、図17(A)は低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図16のローパスフィルタs(x)とs(y)を表す。また、図17(B)は高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数を表し、図16のハイパスフィルタh(x)とh(y)を表している。また、図16に示す画像信号dij はウェーブレット変換部22により複数の異なる周波数帯域の係数信号w9、w10 、w11 、w12 、w4、w5、w6に分解され、ウェーブレット変換部22より出力され、量子化部23に入力される。量子化部23では係数信号w9、w10 、w11 、w12 、w4、w5、w6毎に量子化器1から量子化器7を割り当て、それぞれ異なった量子化ビット数で量子化する。この量子化部23での割り当てビット数は、例えば高周波成分の係数信号w6には少ないビット数を割り付け、低周波成分であるw9には高ビット数を割り付けるようにして量子化する。
図18は、画像処理部24の構成を示したものであり、フィルタ処理を行うフィルタ処理部201、変倍処理を行う変倍処理部202、ガンマ変換処理を行うガンマ変換部203、および階調処理を行う階調処理部204等より構成されている。尚、この画像処理部24の構成では、階調処理部204以外の各処理部の処理順序を入れ替えることが可能である。例えばフィルタ処理部201と変倍処理部202の処理順序を前後させても問題は生じない。
【0005】
図19は、量子化後の各係数信号を模式的に示したものである。ここで、ブロック化した各係数信号2-LL、2-HL、2-LH、2-HH、1-HL、1-LH、1-HHは、図16に示す量子化部23からの出力された係数信号で、2-LLが主走査方向および副走査方向ともに最も低い低周波成分(直流成分とも云う、以下同様)であり、以下順次に高い高周波成分となる。従って、1-HHが主走査方向および副走査方向ともに最も高い高周波成分の信号係数である。尚、図19において、主走査方向および副走査方向を縦軸にとるか横軸にとるかは、任意であり、例えば、主走査方向を横軸にとり、副走査方向を縦軸にとることとする。
画像処理部24のフィルタ処理部201は、入力信号に対して図19に示す形式の伝達関数を乗算することにより実現する。この伝達関数の例を図20(A)、(B)に示す。図20(A)は平滑化特性を持った伝達関数であり、低周波成分に対する係数信号は保存し、それよりも周波数が高くなる係数信号は減衰するようになっている。また、図20(B)は強調フィルタ特性を持った伝達関数の例であり、低周波成分に対する係数信号は保存するが、周波数が高くなるに連れて係数信号が増幅されるように動作する。平滑フィルタを働かすか、強調フィルタを働かすかは、図15のシステムコントローラ27からの指示によって決められる。
さらに、図19の係数信号がフィルタ処理部201に入力すると、フィルタ処理部201からの出力は図21に示す係数信号2-LL' 、2-HL' 、2-LH' 、2-HH' 、1-HL' 、1-LH' 、1-HH' になる。また、変倍処理部202では、ブロック単位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う。つまり変倍後の対応ブロックに最も近い入力信号ブロックをそのブロックのデータとするものである。
【0006】
図22は、画像処理部24のガンマ変換部203のガンマ変換曲線の例を示している。ここでは、ガンマ変換曲線に従って、主走査方向および副走査方向ともに最も低い低周波成分の入力係数信号の低周波成分2-LL' のみを変換し、出力係数信号の低周波成分2-LL" を得る。ここで、前記ガンマ変換部203は、低周波成分以外の高周波成分の係数信号に関しては図21の入力係数信号をそのまま出力係数信号としているので、ガンマ変換部203の通過後は図23に示す出力係数信号を得る。
次に、画像処理部24の階調処理部204に2値ディザ処理を用いた場合の例を説明する。図25にディザ閾値の例を示す。ここで、本実施例のディザ処理は、ガンマ変換部203から出力される係数信号の低周波成分2-LL" を用いた濃度パターン法により実現する。濃度パターン法を図25に示すディザ閾値パターンで行ったときの出力2値画像パターンは、図24に示すパターンP0 〜P16の17通りである。このパターンのどれが選択されるかは入力する係数信号の低周波成分2-LL" の大きさにより一意的に決定される。その様子を示した図表が図35である。
例えば上記のディザ処理において、入力する係数信号の低周波成分2-LL' の値が30とすると、図35の図表より24≦2-LL" =30≦40となる関係からP2が選択出来る。このときの実空間での画像出力パターンは、図26(図24のP2参照)に示すようになる。さらに、このパターンに対して上記に示したウェーブレット関数の[数1]によって、図16に示すウェーブレット変換を行った場合の係数信号を図27に示す。但し、図27では簡単のために係数信号を原画像の入力ビット数に応じて正規化を行っている。この例では255で正規化を行っている。
【0007】
図28は、図18の階調処理部204の構成例を示してある。入力係数信号の低周波成分2-LL" を輝度パターンテーブル2041に入力する。輝度パターンテーブル2041は図35の図表に示す出力パターンP0 〜P16の選択動作を行う。次に、選択されたパターンに従ってウェーブレット係数テーブル2042より係数信号を出力する。ウェーブレット係数テーブル2042では、図26および図27に例示するように、予めパターンに対応したウェーブレット係数信号を算出したものを、LUT(ルックアップテーブル)として備えて置く。また、ウェーブレット係数テーブル2042では、パターンを指示するアドレス信号と二次元的に配列した係数信号を対応する位置で出力するための、係数読み出しタイミング発生部2043からのアドレス信号に従って対応する位置で係数信号を出力するように動作する。
次に、画像処理部24からの出力係数信号は、ウェーブレット逆変換部25に入力して係数信号から実空間の画像信号に変換される。ウェーブレット逆変換部25では、ウェーブレット変換部22でのウェーブレット変換、つまり上記の[数1]に示す変換の全く逆変換をして、実空間画像を求める。また、実空間画像の信号はプリンタ26に入力されて紙出力が行われる。[数1]に対する逆変換を下記に式[数2]として示す。
【0008】
【数2】
Figure 0003781883
上記で述べたような構成の画像処理装置に対して、取り扱う画像の濃度変化が穏やかな場合と激しい場合の変倍処理について説明する。図30、図31は、ブロック単位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う場合で、入力された画像信号に対し主走査方向に、2×2ブロック単位で200%拡大を行ったものである。図30は画像の濃度変化が比較的穏やかな場合、図31は濃度変化が激しい場合の変倍処理である。図30(A)に示すような濃度変化が比較的穏やかな画像に対して、ブロック単位で最近隣内挿法にて求めた拡大後の画像信号は図30(B)の実線の如くになり、画素単位で3次補間によって求めた図30(B)の破線で示された画像信号と比較すると、ほぼ満足する結果が得られている。
これに対し、図31(A)に示すような濃度変化の激しい画像に対してのブロック単位の最近隣内挿法にて求めた図31(B)の拡大後の画像信号(実線)と、画素単位で3次補間によって求めた図31(B)の拡大後の画像信号(破線)とは、図から分かる通り両者は大きく異なっている。即ち、ブロックの繰り返しによりエッジが増えるような現象が発生している。ウェーブレット変換された信号に対してブロック単位で最近隣内挿法にて変倍処理を行う場合も同様なことが言える。
【0009】
次に、図32(A)、(B)に、ブロック内の濃度変化が比較的穏やかな2×2サイズの画像信号(図中のa−1)にガンマ変換処理を施す場合と、ブロック内の濃度変化が激しい同サイズの画像信号(図中のb−1)にガンマ変換処理を施す場合とを考える。この両方に対して上記[数1]を用いて、ウェーブレット変換を行うと、それぞれの画像信号は(a−2)と(b−2)のように変換される。そこで、図29のような所定のガンマ変換テーブルにて低周波成分についてのみガンマ変換を行ったものが、(a−3)と(b−3)である。さらに、(a−3)と(b−3)に対し上記[数2]のウェーブレット逆変換を行って、実空間画像の信号に復元したものが(a−4)と(b−4)である。
また、従来の一般的なガンマ変換方式として実空間画像の信号、(a−1)と(b−1)の各画素すべてに対してそれぞれ上記に述べた図29の所定のガンマ変換テーブルを用いてガンマ変換を行ったものが、(a−5)と(b−5)である。ここで、ウェーブレット係数空間における処理結果(a−4)および(b−4)と、実空間における処理結果(a−5)および(b−5)とを比較すると、ブロック内の濃度変化が穏やかな場合、即ち(a−4)と(a−5)は殆ど同じような値を示しているが、濃度変化が激しい場合の(b−4)と(b−5)では、大きな違いが生じている。
【0010】
次に、入力係数信号の低周波成分の大きさと、ディザマトリックス内の閾値との比較により出力データを求める方法によって階調処理を行う場合、入力する画像の濃度変化が穏やかな場合と、濃度変化が激しい場合との違いを見る。図33(A)、(B)に濃度変化が穏やかなブロックと、濃度変化が激しいブロックとについてディザ法による階調処理を行った結果が示されている。それぞれの画像(a−1)と(b−1)に対して、2階層のウェーブレット変換を施すと(a−2)および(b−2)のようなウェーブレット係数信号が得られる。与えられた係数信号の低周波成分LLと、図34のディザマトリックス内の閾値とそれぞれに比較を行い、ウェーブレット空間におけるディザ処理を行うと、(a−3)と(b−3)のような画像が得られる。
一方、実空間画像の信号(a−1)と(b−1)に対し、図34で示されたディザマトリックスを用いて実空間でのディザ処理を行うと(a−4)および(b−4)の画像が得られる。従って、これらの結果を比較して分かる通り、濃度変化が穏やかな場合のウェーブレット空間処理結果(a−3)と実空間処理結果(a−4)とは殆ど同じような処理結果が得られるが、濃度変化が激しい場合のウェーブレット空間処理結果(b−3)と実空間処理結果(b−4)とは大きく異なる処理結果となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記に記述したように画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックが複数の周波数成分に分割された変換符号化した画像信号に対して、変倍処理、ガンマ変換処理、およびディザ法による階調処理等の画像処理において、濃度変化が激しい部分では高精細な画像処理が行えないと云う不具合が生じていた。
そこで、本発明は、変換符号化された画像信号をエッジ部とエッジ部以外の領域に分離させ、エッジ部分の領域に対しては実空間画像に復元して画像処理を施し、エッジ部以外の領域に対しては変換符号化された画像信号のまま画像処理を施すことによって、高速で高精細な画像処理が施せる画像処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為、第1の請求項の画像処理装置は、画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックが複数の周波数成分に分割された変換符号化した画像信号に対して画像処理を行う画像処理装置において、変換符号化された画像信号のエッジ部分を含むブロックとエッジ部分を含まないブロックとに区分して検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部分を含むブロックに対して実空間画像に復元する実空間復元手段と、前記実空間復元手段により復元された実空間画像に対して画像処理を施すエッジ部画像処理手段と、前記エッジ部画像処理手段により画像処理された画像信号に対して再び複数の周波数成分に分割する変換符号化手段と、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部分を含まないブロックの画像信号に対して変換符号化された画像信号のまま、画像処理を施すエッジ部外画像処理手段と、を備えたことを特徴とする。
第1の請求項の画像処理装置では、エッジ検出手段によって、変換符号化された入力画像信号に対してエッジ部分を含むブロックと含まないブロックとに区分して検出させ、エッジ部分を含むブロックに対しては実空間復元手段によって実空間画像に復元させ、エッジ部画像処理手段によって復元させた実空間画像を画像処理させ、変換符号化手段によって再び複数の周波数成分に分割させることが出来、エッジ部分を含まないブロックに対してはエッジ部外画像処理手段によって周波数成分に分割された画像信号のまま画像処理が出来るようになっているので、エッジ部分を含むような濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な画像処理が行なわれ、エッジ部分を含まないような濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な画像処理が行なわれる。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記エッジ検出手段は、抽出した注目ブロックの高周波成分の絶対値とあらかじめ決められた閾値との比較によりエッジ部分を含むブロックを検出する高周波成分評価手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1のように構成された画像処理装置の発明に加えて、前記エッジ検出手段は高周波成分評価手段となっており、該高周波成分評価手段によって変換符号化された係数信号ブロックの高周波成分の絶対値と、所定の閾値との比較を行うようになっているので、階層毎の高周波成分に対して異なる最適な閾値を適用させることによって、請求項1より高精細な画像処理を行うことが出来る。
請求項3の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記エッジ検出手段は、前記高周波成分評価手段の外、注目ブロックの低周波成分の値と注目ブロックに隣接するブロックの低周波成分の値との差を、あらかじめ決められた他の閾値との比較によりエッジ部分を含むブロックを検出する低周波成分評価手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2のように構成された画像処理装置の発明に加えて、低周波成分評価手段によって注目ブロックの低周波成分の値と注目ブロックに隣接するブロックの低周波成分の値との差を、他の所定の閾値と比較してエッジ部分を含むブロックを検出するようになっているので、隣接するブロック間に存在するエッジ部分を含む画像信号をも検出出来、より高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分について最近隣内挿法によって変倍処理することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像に復元し、得られた実空間画像に対して3次補間法によって変倍処理させ、エッジ部分を含まない画像信号に対しては、変換符号化された係数信号ブロック単位の低周波成分について最近隣内挿法によって変倍処理させるようになっているので、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行なわれる。
請求項5の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分について線形補間法によって変倍処理することを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像に復元し、得られた実空間画像に対して3次補間法によって変倍処理させ、エッジ部分を含まない画像信号に対しては、変換符号化された係数信号ブロック単位の低周波成分について線形補間法によって変倍処理させるようになっているので、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行なわれる。
請求項6の発明は、請求項4、または請求項5記載の画像処理装置において、変換符号化した2階層以上の画像信号が入力される場合、1階層の変換符号化した画像信号に復元させてから変倍処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項4、または請求項5のように構成された画像処理装置の発明に加えて、変換符号化した2階層以上の画像信号が入力される場合、1階層の画像信号に復元させてから変倍処理を行うようになっているので、常に1階層の係数信号にたいして変倍処理が行え、濃度変化の激しい画像に対しても、濃度変化の穏やかな画像に対しても高精細な変倍処理を実現することが出来る。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は復元された実空間画像のそれぞれの画素に対してガンマ変換処理を行い、エッジ部外画像処理手段は低周波成分についてのみガンマ変換処理を行うことを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像に復元し、得られた実空間画像のそれぞれの画素に対してガンマ変換処理を行い、エッジ部分を含まない画像信号に対しては、変換符号化された係数信号の低周波成分についてのみガンマ変換処理を行うようになっているので、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細なガンマ変換処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速にガンマ変換処理が行なわれる。請求項8の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段はあらかじめ定められたディザマトリクスによって閾値処理を行う階調処理であり、エッジ部外画像処理手段は低周波成分について該ディザマトリクスのそれぞれの閾値によって閾値処理を行う階調処理であることを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、エッジ部分を含む画像信号に対しては、実空間画像に復元し、得られた実空間画像に対して所定のディザマトリクスにて階調処理を行い、エッジ部分を含まない画像信号に対しては、変換符号化された係数信号の低周波成分について該ディザマトリクスのそれぞれの閾値にて階調処理を行うようになっているので、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な階調処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速に階調処理が行なわれる。
【0015】
請求項9の発明は、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、あらかじめ決められた閾値とあらかじめ決められた他の閾値とを、標準の画像処理を行う時に設定される所定の値に比べて、高速の画像処理が要求される際には所定の値より大きくなるように変更させ、高精細な画像処理が要求される際には所定の値より小さくなるように変更させることを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項2、または請求項3のように構成された画像処理装置の発明に加えて、高速の画像処理が要求された時には、標準の画像処理を行う時に設定される所定の閾値より大きくなるように変更させ、高精細な画像処理が要求された時には、該所定の閾値より小さくなるように変更させるので、高速の画像処理が要求された時には係数空間における画像処理の比率が上がり、高精細な画像処理が要求された時には実空間に復元して画像処理する比率が上がる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、本実施の形態の画像処理装置としては複写機を例に上げたが、特に複写機に限定されないことは云うまでもない。また、複写機の一般的な動作および機能は既に公知であるので省略し、本発明に関する部分に限って述べる。
図1は、本発明の請求項1の形態例を説明するものであり、ウェーブレット係数信号を入力して所定の画像処理を行う画像処理部の主要部を示したものである。エッジ検出部1は、入力されたウェーブレット係数信号に対し、注目するブロックが濃度変化の激しいエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力する。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに対しては下側の経路をパスさせる。
上側の経路をパスしたブロックに対しては、実空間復元手段であるウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元し、エッジ部画像処理手段である実空間画像処理部3によって所定の画像処理が行なわれ、再び変換符号化手段であるウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換される。また、下側の経路をパスしたブロックに対しては、エッジ部外画像処理手段であるウェーブレット空間画像処理部5によってウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ、出力される。
【0017】
上記の図1のように構成することによって、濃度変化の激しいエッジ部分を有するブロックに対しても、濃度変化の穏やかなブロックに対しても良好な画像処理を行うことが出来る。処理の流れをフロー図を用いて説明する。図12は、図1に対応する主要動作を示すフロー図であり、先ず、入力したウェーブレット係数信号の中から注目するウェーブレット係数ブロックを抽出する(S1)。次に、エッジ検出部1によって注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかが検出される(S2)。セレクタ9は注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか否かをチェックして(S3)、図1における上側の経路で処理させるか、下側の経路で処理させるかを決める。
もし、注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであれば(S3:Yes)、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元し(S4)、実空間画像処理部3によって所定の画像処理を行う(S5)。その後、再びウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に再び変換して(S6)、終了する。また、ステップS3において、注目するブロックがエッジ部分を含まないブロックであれば(S3:No)、ウェーブレット空間画像処理部5によってウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ(S7)、終了する。上記のフローように処理することにより、濃度変化の激しいブロックについても、濃度変化の穏やかなブロックについても良好な画像処理を行うことが出来る。
【0018】
図2は、本発明の請求項2の形態例を説明するものである。エッジ検出部1は、高周波成分評価部1aと閾値テーブル1b等から構成されており、高周波成分評価部1aでは、注目するウェーブレット係数ブロックの高周波成分の絶対値と、閾値テーブル1bから読み出された所定の閾値との比較を行い、比較結果の大小により注目するブロックがエッジ部分を含むブロックか否かを検出する。1階層の高周波成分(図19中の1-HL、1-LH、1-HH)は隣り合った画素の差分値、2階層の高周波成分(図19中の2-HL、2-LH、2-HH)は隣り合った2×2ブロックの平均値の差分値を示すデータであり、これらの高周波成分が大きいと言うことは差分値が大きい、つまりブロック内の各画素の濃度差が大きいことを意味する。このように高周波成分の大きさを評価することによりエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを判定することが出来る。
【0019】
即ち、ブロック内の濃度変化が激しい画像信号であれば、隣り合った画素の濃度差を示す高周波成分は大きくなり、逆に濃度変化が穏やかな画像信号であれば高周波成分は小さくなる。このように高周波成分の絶対値の大きさを評価する事によりエッジ部分を含むブロックの検出が可能となる。ここで、閾値テーブルより読み出される閾値は、全ての高周波成分に対して同一の閾値を適用しても良いし、また階層ごとに異なる閾値を適用してもよいし、あるいは縦方向(HL)、横方向(LH)、斜め方向(HH)にそれぞれ異なる閾値を適用しても構わない。
上記のようにしてエッジ検出部1によって検出された結果がセレクタ9に出力される。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックと判定されたものに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックと判定されたものに対しては下側の経路をパスさせる。エッジ部分を含むブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ、さらに実空間画像処理部3によって所定の画像処理を行い、再びウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換させ、出力させる。また、エッジ部分を含まないブロックに対しては、ウェーブレット空間画像処理部5によってウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ、出力されるようになっている。
【0020】
図13は、図2に対応する主要動作を示すフロー図であり、先ず入力したウェーブレット係数信号の中から注目するウェーブレット係数ブロックを抽出する(S11)。次に、エッジ検出部1によって抽出したブロック内の高周波成分と所定の閾値との比較を行う(S12)。閾値との比較結果により、抽出したブロック内の高周波成分が閾値より大きい場合(S13:Yes)、エッジ部分を含むブロックとして扱い、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ(S14)、復元させた実空間画像に所定の画像処理を施して(S15)、再びウェーブレット係数信号に変換させ(S16)、出力して終了する。
また、ステップS13において、抽出したブロック内の高周波成分が閾値より小さい場合(S13:No)、エッジ部分を含まないブロックとして扱い、ウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ(S17)、出力して終了する。上記のフローのように処理することにより、濃度変化の激しいブロックについても、濃度変化の穏やかなブロックについても良好な画像処理を行うことが出来る。
【0021】
図3は、本発明の請求項3の形態例を説明するものであり、エッジ部分を含むブロックの検出をさらに厳しく、より高精細な画像処理が行えるようにしたものである。図において、エッジ検出部1は高周波成分評価部1a、低周波成分評価部1c、高周波成分評価部1aのための閾値テーブル1b、および低周波成分評価部1cのための閾値テーブル1d等から構成されている。ここで、閾値テーブル1b、1dはそれぞれ高周波成分評価部1aおよび低周波成分評価部1cに合った閾値が納められている。
即ち、高周波成分評価部1aでは、注目するウェーブレット係数ブロックの高周波成分の絶対値と、閾値テーブル1bから読み出された所定の閾値との比較を行い、各画素の濃度差が大きいか小さいかが検出される。また、低周波成分評価部1cでは、注目するブロックの低周波成分と、隣接するブロックの低周波成分との濃度差を閾値テーブル1dから読み出された所定の閾値と比較する。これらの結果に基づきエッジ部分を含むブロックを検出する。つまり、ブロック内の各画素の濃度差が大きいか、あるいは隣接するブロックとの濃度差が大きければエッジ部分を含むブロック、それ以外はエッジ部分を含まないブロックであると判定される。
【0022】
上記の高周波成分評価部1aおよび低周波成分評価部1cの検出結果は、セレクタ9に出力される。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判定したものに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックであると判定したものに対しては下側の経路をパスさせる。上側の経路をパスしたブロックは、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ、さらに実空間画像処理部3によって所定の画像処理を行い、再びウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換させる。また、下側の経路をパスしたブロックは、ウェーブレット空間画像処理部5によってウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ、出力される。このように構成することによって、隣接するブロック間の濃度差についても評価を行っているので、ブロック間にエッジが存在するような入力画像に対してもエッジ部分を含むか含まないかの検出を行うことが出来るので、さらに高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0023】
図14は、図3に対応する主要動作を示すフロー図であり、先ず注目するウェーブレット係数ブロックおよび該ブロックに隣接するブロック群を抽出する(S21)。さらに、抽出した注目ブロック内の高周波成分と所定の閾値との比較を行う(S22)。既に上記図12の説明で記載したように、高周波成分の大きさを評価することによりエッジを含むブロックであるのか、エッジのない連続調のブロックであるのかを判定することが出来る。そこで、注目ブロック内の高周波成分の値が閾値テーブル1bの所定の閾値より大きいか否かを調べる(S23)。もし、閾値との比較結果により、抽出したブロック内の高周波成分が閾値より大きい場合(S23:Yes)、エッジ部分を含むブロックとして扱い、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ(S24)、さらに復元させた実空間画像に所定の画像処理を行って(S25)、再びウェーブレット係数信号に変換させて(S26)、出力して終了する。
また、ステップS23において、抽出したブロック内の高周波成分が閾値より小さい場合(S23:No)、注目ブロックの低周波成分と隣接するブロックの低周波成分との濃度差の値とを、閾値テーブル1dの所定の閾値と比較する(S27)。低周波成分(図5中のLL)はブロックの平均値を示すデータであるので、隣接するブロックの低周波成分と比較することにより隣接するブロックとの濃度差を評価することが出来る。
閾値との比較結果により(S28)、閾値より大きい場合(S28:Yes)は、S24に分岐して、上述したS24からS26までの実空間における画像処理が行われる。また、閾値より小さい場合(S28:No)は、ウェーブレット係数信号のまま画像処理が施こされ(S29)、出力して終了する。上記のフローのように処理することにより、隣接するブロック間の濃度差についても評価を行っているので、さらに高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0024】
図4は、本発明の請求項4の実施例を説明するものである。エッジ検出部1は、入力されたウェーブレット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力する。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに対しては下側の経路をパスさせる。
上側の経路をパスしたブロックに対しては、実空間復元手段であるウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元する。次に、エッジ部画像処理手段は、復元された実空間画像信号に対し、3次補間法によって変倍処理する3次補完法変倍部11として動作する。従って、3次補完法変倍部11によって3次補間法による変倍処理が行われ、その後、再び変換符号化手段であるウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換される。また、下側の経路をパスしたブロックに対しては、エッジ部以外の画像処理手段が、ウェーブレット係数信号のまま、ブロック単位の低周波成分について最近隣内挿法による変倍処理する最近隣内挿法変倍部12として動作する。即ち、最近隣内挿法変倍部12によって、ウェーブレット係数信号のまま、ブロック単位の低周波成分について、最近隣内挿法による変倍処理が行われ、出力される。
【0025】
図5は、本発明の請求項5の実施例を説明するものである。図4と比較して異なるところは、エッジ部分を含まないブロックに対して、エッジ部以外の画像処理手段が最近隣内挿法変倍部12として動作する替わりに、ウェーブレット係数信号のままブロック単位の低周波成分について、線間補完法による変倍処理する線間補完法変倍部13として動作することである。従って、図4と異なる動作だけを述べると、下側の経路をパスしたブロックに対しては、線間補完法変倍部13によって、ウェーブレット係数信号のまま、ブロック単位の低周波成分について、線間補完法による変倍処理が行われ、出力される。
ここで、線間補完法変倍部13による変倍方法を、図9および図10によって説明する。線間補完法変倍部13は、ブロック単位で変倍処理を行うものであり、変倍後の対応ブロックを求めるに際し、低周波成分については、周辺の入力信号ブロック(元データ)の低周波成分と距離に基づく式によって求め、高周波成分については、最近隣内挿法によって最も距離の近い入力信号ブロックを採用するものである。
【0026】
図10に示すように、元データ(a0〜a3)に対して、例えば、140%の拡大処理を行い、変倍後のデータ(b0〜b4)を求める場合、下記の[数3]に示すように、変倍後の各ブロックの低周波成分(b0L 〜b4L )は、元データの低周波成分(a0L 〜a3L )を用いて線形補間法によって求める。また、変倍後の各ブロックの高周波成分(b0H 〜b4H )は、元データの高周波成分(a0H 〜a4H )を用いて、最近隣内挿法によって求める。例えば、図9(a−1)に示すような3組(2×2ブロック)の実空間画像を考えたとき、これに1階層ウェーブレット変換を行うと(a−2)のようなウェーブレット係数信号が得られる。上述の線形補間法を用いた変倍方式により変倍を行うと、(a−3)のようになる。これを実空間画像に復元しグラフ化すると(a−4)の下側に示したように理想的な変倍曲線と非常に近い結果が得られ、高精細な変倍処理が実現されていることが分かる。
【0027】
【数3】
Figure 0003781883
一方、最近隣内挿法を用いた変倍処理結果は、図9の(a−5)のようになり、実空間画像に復元すると(a−6)のようになる。図9の(a−6)では、ほぼ理想的な変倍曲線と近い値となっているが、線形補間法を用いた方法に比べると、精度が劣ることが分かる。従って、上記のように構成することにより、高速性を損なわず高精細な変倍処理を両立させた画像処理装置を提供するが出来る。
【0028】
図6は、本発明の請求項6の実施例を説明するものである。入力された2階層以上のウェーブレット係数信号に対し、ウェーブレット多層逆変換部14によって1階層のウェーブレット係数信号にまで復元させる。勿論、入力されたウェーブレット係数信号が、1階層であれば、なにもせずにそのまま通過させる。従って、エッジ検出部1は、復元させた1階層のウェーブレット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力する。セレクタ9は、エッジ部分を含むブロックであると判定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに対しては下側の経路をパスさせる。
上側の経路をパスしたブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によって、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元する。次に、3次補完法変倍部11によって3次補間法による変倍処理が行われ、その後、再び変換符号化手段であるウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換され、出力される。また、下側の経路をパスしたブロックに対しては、ウェーブレット空間変倍部15で代表される最近隣内挿法変倍部12(図4参照)、または、線間補完法変倍部13(図5参照)によって、最近隣内挿法、または、線間補完法による変倍処理が行われ、出力される。上記のような構成により、階層数が大きくなればなるほどブロックサイズが大きくなり、変倍後の画像品質が劣化する傾向にあった変倍処理を、常に1階層(2×2ブロック)のウェーブレット係数信号にして変倍処理を行えるようにして、高精細な画像処理を実現することが出来る。
【0029】
図7は、本発明の請求項7の実施例を説明するものである。エッジ検出部1は、入力されたウェーブレット係数信号に対し、注目するブロックがエッジ部分を含むブロックであるのか、エッジ部分を含まないブロックであるのかを検出して結果をセレクタ9に出力する。セレクタ9はエッジ部分を含むブロックであると判定したブロックに対しては上側の経路をパスさせ、エッジ部分を含まないブロックであると判定したブロックに対しては下側の経路をパスさせる。
上側の経路をパスしたブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によってウェーブレット係数信号を実空間画像に復元し、実空間ガンマ変換部16によって復元された実空間画像の各画素に対し、図示しない所定のLUT(ルックアップテーブル)を用いて、ガンマ変換が行われる。さらに、ウェーブレット変換部4によってウェーブレット係数信号に変換され、出力される。また、下側の経路をパスしたブロックは、ウェーブレット空間ガンマ変換部17によってウェーブレット係数信号の低周波成分のみに対して、上記と同様のLUTを用いてガンマ変換が行われる。このとき高周波成分は何も処理せず、高周波成分を入れ替えた形で出力する。
【0030】
図7のように構成することによって、エッジ部分を含むような濃度変化の激しいブロックについては、実空間で処理することにより高精細なガンマ変換を行うことが出来、またエッジ部分を含まないような濃度変化の緩やかなブロックについては、低周波成分のみガンマ変換を行うことによって、高速で、しかも画素単位で処理した場合と遜色のない画像品質が得られ、高速性と高精細なガンマ変換処理を行うことが出来る。
【0031】
図8は、本発明の請求項8の実施例を説明するものである。エッジ検出部1およびセレクタ9の動作は、図7と同様であるので省略する。そこで、エッジ部分を含むブロックに対しては、ウェーブレット逆変換部2によって、ウェーブレット係数信号を実空間画像に復元させ、実空間階調処理部18によって、復元された実空間画像の各画素に対し、図示しない所定のディザマトリクスを用いて、階調処理される。さらに、ウェーブレット変換部4によって、再びウェーブレット係数信号に変換される。
また、エッジ部分を含まないブロックに対しては、ウェーブレット空間階調処理部19によって、低周波成分の大きさとディザマトリクス内の各閾値との比較により、ディザ処理が行われる。従って、図8のように構成することによって、濃度変化の激しいブロックについては実空間で処理することにより、高精細なディザ処理を行うことが出来、また濃度変化の緩やかなブロックについては、低周波成分のみディザ処理を行うことによって、高速で、しかも画素単位で処理した場合と遜色のない画像品質が得られ、高速性を損なわず高精細なディザ処理を行うことが出来る。
【0032】
図11は、本発明の請求項9の実施例を説明するものである。高速の画像処理が要求されると、図示しない経路によって、その情報がシステムコントローラ27に伝達される。システムコントローラ27はその情報を受けると、閾値選択部20に対し閾値を大きくするように指示する。閾値選択部20はこれを受けて、複数の閾値を格納した閾値テーブル1b、1dから標準の画像処理を行う時に設定される所定の値に比べてより大きな閾値を選択する。従って、エッジ検出部1は、入力されたウェーブレット係数信号の閾値処理の際に、閾値選択部20によって選択されたより大きな閾値と比較する。
また、高精細の画像処理が要求されると、逆に閾値選択部20によって閾値テーブル1b、1dから標準の画像処理を行う時に設定される所定の値に比べて、より小さな閾値を選択する。従って、エッジ検出部1は入力されたウェーブレット係数信号の閾値処理の際に、閾値選択部20によって選択されたより小さな閾値と比較するように動作する。
このように、システムコントローラ27からの要求により、閾値を必要に応じて順次大きくし、係数空間における画像処理の比率を上げることにより、実空間へ復元するという時間のかかる処理を削減することが出来、高速な画像処理を実現することが出来る。また、逆に画像品質を重視し、非常に高精細な画像処理が要求される場合には、閾値を小さく設定することにより実空間へ復元するという処理が多くなって、高精細な画像処理を行うことが出来る。
【0033】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、エッジ部分を含むような濃度変化の激しい画像は、実空間において高精細な画像処理が行なわれ、エッジ部分を含まないような濃度変化の穏やかな画像は、実空間に復元することなく高速な画像処理が行なえるようになったので、高速性を損なわず高精細な画像処理を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。
請求項2の発明によれば、請求項1の画像処理装置の発明に加えて、高周波成分評価手段によって変換符号化された係数信号ブロックの高周波成分の絶対値と、所定の閾値との比較を行うようになり、階層毎の高周波成分に対して異なる最適な閾値を適用させることが出来るようになるので、より高精細な画像処理が行える画像処理装置を提供することが出来る。
請求項3の発明によれば、請求項2の画像処理装置の発明に加えて、隣接するブロック間にもエッジ部分を含むブロックとエッジ部分を含まないブロックとに区分して検出出来るようになるので、より高精細な画像処理が行える画像処理装置を提供することが出来る。
請求項4の発明によれば、請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加えて、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行なえるようになるので、高速性と高精細な変倍処理を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。
請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加えて、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な変倍処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像は実空間に復元することなく高速な変倍処理が行なえるようになるので、高速性と高精細な変倍処理を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。
【0034】
請求項6の発明によれば、請求項4、または請求項5の画像処理装置の発明に加えて、変換符号化した2階層以上の画像信号が入力されても、常に1階層の係数信号に変換して変倍処理が行なえるようになるので、濃度変化の激しい画像に対しても、濃度変化の穏やかな画像に対しても高精細な変倍処理を行う画像処理装置を提供することが出来る。
請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加えて、濃度変化の激しい画像に対しては実空間において高精細なガンマ変換処理が行え、濃度変化の穏やかな画像に対しては実空間に復元することなく高速にガンマ変換処理が行なえるようになるので、高速性と高精細なガンマ変換処理を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。
請求項8の発明によれば、請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加えて、濃度変化の激しい画像は実空間において高精細な階調処理処理が行なわれ、濃度変化の穏やかな画像に対しては実空間に復元することなく高速に階調処理処理が行なえるようになるので、高速性と高精細な階調処理を両立させた画像処理装置を提供することが出来る。
請求項9の発明によれば、請求項1、請求項2、または請求項3の画像処理装置の発明に加えて、高速の画像処理が要求された時には係数空間における画像処理の比率を上げ、高精細な画像処理が要求された時には実空間に復元して画像処理する比率を上げることが出来るようになるので、必要に応じ高速性と高精細な画像処理のトレードオフを制御出来る画像処理装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図2】本発明の請求項2の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図3】本発明の請求項3の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図4】本発明の請求項4の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図5】本発明の請求項5の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図6】本発明の請求項6の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図7】本発明の請求項7の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図8】本発明の請求項8の実施形態例を示す画像処理装置の画像処理部のブロック図である。
【図9】線間補完法による変倍方法を説明する説明図である。
【図10】データの変倍前後における状態例を説明する説明図である。
【図11】要求に応じ閾値を変更して比較する請求項9の形態例を示すエッジ検出部周辺のブロック図である。
【図12】本発明の請求項1の形態例を示す画像処理装置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図13】本発明の請求項2の形態例を示す画像処理装置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図14】本発明の請求項3の形態例を示す画像処理装置の画像処理部の主要動作を示すフロー図である。
【図15】変換符号化された画像信号に画像処理を施す画像処理装置の主要部分を示すブロック図である。
【図16】図15におけるウェーブレット変換部の主要部分を示すブロック図である。
【図17】(A) 低周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図である。
(B) 高周波成分抽出のための基本ウェーブレット関数の説明図である。
【図18】図15における画像処理装置の画像処理部の詳細なブロック図である。
【図19】変換符号化された係数信号を模式的に示した説明図である。
【図20】(A) 図19に示す入力信号に対して平滑化特性を持った伝達関数の例を示した説明図である。
(B) 図19に示す入力信号に対して強調フィルタ特性を持った伝達関数の例を示した説明図である。
【図21】図19に示す入力信号に対してフィルタ処理部を通過した出力を模式的に示した説明図である。
【図22】ガンマ変換部のガンマ変換曲線によるガンマ変換処理を説明する説明図である。
【図23】図21に示す入力係数信号の低周波成分のみに対してガンマ変換処理を行った後の出力係数信号を説明する説明図である。
【図24】図25のディザ閾値パターンで処理された2値画像パターンの例を説明する説明図である。
【図25】ディザ閾値の例を説明する説明図である。
【図26】入力値に対して図24の2値画像パターンから選択される画像出力パターンの例を説明する説明図である。
【図27】図26の画像出力パターンに対してウェーブレット変換された係数信号を説明する説明図である。
【図28】階調処理部の主要部分を示すブロック図である。
【図29】ガンマ変換処理に用いられるガンマ変換テーブルの例を示した説明図である。
【図30】(A) 濃度変化が穏やかな画像信号を図式化した説明図である。
(B) 上記図30(A)の画像信号に対してブロック単位の最近隣内挿法と、画素単位で3次補間法とによって変倍処理を行った例を説明する説明図である。
【図31】(A) 濃度変化の激しい画像信号を図式化した説明図である。
(B) 上記図31(A)の画像信号に対してブロック単位の最近隣内挿法と、画素単位で3次補間法とによって変倍処理を行った例を説明する説明図である。
【図32】(A) ブロック内の濃度変化が穏やかな画像信号にガンマ変換処理を施した例を説明する説明図である。
(B) ブロック内の濃度変化が激しい画像信号にガンマ変換処理を施した例を説明する説明図である。
【図33】(A) ブロック内の濃度変化が穏やかな画像信号にディザ法による階調処理を施した例を説明する説明図である。
(B) ブロック内の濃度変化が激しい画像信号にディザ法による階調処理を施した例を説明する説明図である。
【図34】ディザ処理を行うためのディザマトリックスの例を説明する説明図である。
【図35】入力する係数信号の低周波成分の大きさにより図24に示すパターンのどれが選択されるかを示した図表である。
【符号の説明】
1 エッジ検出手段、またはエッジ検出部、1a 高周波成分評価部、1b 閾値テーブル、1c 低周波成分評価部、1d 閾値テーブル、2 実空間復元手段、またはウェーブレット逆変換部、3 エッジ部画像処理手段、または実空間画像処理部、4 変換符号化手段、またはウェーブレット変換部、5 エッジ部外画像処理手段、またはウェーブレット空間画像処理部、9 セレクタ、113次補完法変倍部、12 最近隣内挿法変倍部、13 線間補完法変倍部、14ウェーブレット多層逆変換部、15 ウェーブレット空間変倍部、16 実空間ガンマ変換部、17 ウェーブレット空間ガンマ変換部、18 実空間階調処理部、19 ウェーブレット空間階調処理部、20 閾値選択部、21 スキャナ、22 ウェーブレット変換部、23 量子化部、24 画像処理部、25ウェーブレット逆変換部、26 プリンタ、27 システムコントローラ、201 フィルタ処理部、202 変倍処理部、203 ガンマ変換部、204 階調処理部

Claims (9)

  1. 画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックが複数の周波数成分に分割され変換符号化された画像信号に対して画像処理を行う画像処理装置において、前記変換符号化された画像信号のエッジ部分を含むブロックとエッジ部分を含まないブロックとに区分して検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部分を含むブロックに対して実空間画像に復元する実空間復元手段と、前記実空間復元手段により復元された実空間画像に対して画像処理を施すエッジ部画像処理手段と、前記エッジ部画像処理手段により画像処理された画像信号に対して再び複数の周波数成分に分割する変換符号化手段と、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部分を含まないブロックの画像信号に対して変換符号化された画像信号のまま、画像処理を施すエッジ部外画像処理手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、前記エッジ検出手段は、抽出した注目ブロックの高周波成分の絶対値とあらかじめ決められた閾値との比較によりエッジ部分を含むブロックを検出する高周波成分評価手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置において、前記エッジ検出手段は、前記高周波成分評価手段の外、注目ブロックの低周波成分の値と注目ブロックに隣接するブロックの低周波成分の値との差を、あらかじめ決められた他の閾値との比較によりエッジ部分を含むブロックを検出する低周波成分評価手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分について最近隣内挿法によって変倍処理することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は3次補間法によって変倍処理し、エッジ部外画像処理手段はブロック単位の低周波成分について線形補間法によって変倍処理することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項4、または請求項5記載の画像処理装置において、変換符号化した2階層以上の画像信号が入力される場合、1階層の変換符号化した画像信号に復元させてから変倍処理を行うようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段は復元された実空間画像のそれぞれの画素に対してガンマ変換処理を行い、エッジ部外画像処理手段は低周波成分についてのみガンマ変換処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、前記エッジ部画像処理手段はあらかじめ定められたディザマトリクスによって閾値処理を行う階調処理であり、エッジ部外画像処理手段は低周波成分について該ディザマトリクスのそれぞれの閾値によって閾値処理を行う階調処理であることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項2、または請求項3記載の画像処理装置において、あらかじめ決められた閾値とあらかじめ決められた他の閾値とを、標準の画像処理を行う時に設定される所定の値に比べて、高速の画像処理が要求される際には所定の値より大きくなるように変更させ、高精細な画像処理が要求される際には所定の値より小さくなるように変更させることを特徴とする画像処理装置。
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