JP5381189B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、スキャナ等によって入力する入力画像からマルチレイヤ構造のファイルフォーマットを生成して圧縮する画像処理方法及び画像処理装置に関し、特にその処理に使用するメモリ量を削減する技術に関する。
近年、カラープリンタの普及や高解像度スキャナ、デジタルカメラ等の普及に伴って、カラー画像の取扱いが増加している。それによって、カラー画像を保持するためのファイルサイズの増大が問題になる。そのため、ファイルサイズの削減を行うJPEG(Joint Photographic Expert Group)等の画像圧縮方式が用いられている。
JPEGはカラー静止画像の圧縮・伸張に関する国際標準規格であり、画像を離散コサイン変換(DTC)、すなわち画像を小さなブロックに分割して周波数成分係数を量子化・符号化して圧縮する方式で変換し、他の画像ファイル形式よりファイル容量を小さくでき、しかも画質の劣化も少ない特徴がある。
さらに、その後、JPEGよりも高圧縮で高品質な画像圧縮を行えるJPEG2000が規格化された。JPEG2000は、ウエーブレット変換、すなわちウエーブレット関数により画像全体を周波数帯域に分けた縦横それぞれの周波数成分を量子化・符号化して圧縮する方式で変換する。
また、多くの特許文献にも、種々の画像圧縮技術を用いた画像処理装置や画像処理方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、入力画像を複数のレイヤ画像に分離し、それぞれ解像度変換を行うようにした画像処理装置およびその画像処理方法等が記載されている。そして、解像度変換時に、レイヤ画像の画素数を単純に入力画素数に対してnで割った値に設定してしまうと、合成時にがたつきが生じてしまうため、全てのレイヤ画像の画素数が合成時に元の整数倍になるように、画像サイズの加工を行う。
この特許文献1にはさらに、入力された画像をその画像の領域から得られる特徴を元にフォーマット変換し、一つのファイルに二つの画像データ、すなわち文字画像と自然画画像およびそのどちらを選択するかを示す選択データを持つマルチレイヤ構造に分解することによって、文字のエッジを保ち、自然画領域が滑らかな画質を保ちながら、データ容量を小さくすることができる技術が開示されている。
また、特許文献2には、画像データを構成する文字画像データ及び他の画像データのうち、文字画像データを形状画像データと色画像データとに分離し、その形状画像データ及び色画像データを処理用メモリのメモリ容量に応じた分割サイズで分割し、夫々分割した分割形状画像データ及び分割色画像データを、他の画像データに統合するための付加情報を生成するようにした画像処理装置とその画像処理方法等が記載されている。
さらに、特許文献3には、入力画像を複数のレイヤ画像に分離し、それぞれ解像度変換を行うことによって出力データ量の削減を行い、解像度変換した結果、依然としてデータ量が閾値より多いと判断した場合には、さらに低い解像度に落とすようにした画像処理装置およびその画像処理方法等が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された画像処理装置およびその画像処理方法では、マルチレイヤの画像へのフォーマット変換の過程で、一枚の入力画像データから、前景、背景というように、二枚の派生画像データが生成されるため、これらの画像を、後段の解像度変換や符号化処理などのために一時的に蓄えておかなければならない。通常画像プレーンは大きな容量であるため、このように派生画像データを一時的に蓄えておくと、大量の作業メモリを必要としてしまうという問題があった。
一方、特許文献2に記載された画像処理装置およびその画像処理方法は、処理過程の消費メモリの量に応じて、画像をマルチレイヤ画像に変換する処理の単位を決定し、画像を分割して処理するもので、結果的に中間データとして生成される画像データに要するメモリを削減することができる。
しかし、画像を分割した単位で処理するため、ブロックベース符号化であるJPEGに代表されるような、分割単位で独立して符号化できる圧縮には向いているが、ウェーブレット変換を用いたJPEG2000に代表されるような、画像全体のデータを同時に必要とする手法で圧縮する場合には、画像全体を同時には保持していないため、タイル分割した際に起きるタイル境界と呼ばれる不連続点が発生してしまうという問題がある。
また、特許文献3に記載の方法によれば、出力されるデータ量の削減は実現されるが、処理途中のメモリ消費については考慮されていない。
この発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、入力画像を複数の画像データに分解し、マルチレイヤ構造のファイルフォーマットを生成して圧縮する過程においてメモリが余分に必要にならないようにし、使用するメモリ容量が少ない画像処理方法と画像処理装置を実現することを目的とする。また、画像全体にフィルタを適用する場合にも有効にすることも目的とする。
この発明による画像処理方法は上記の目的を達成するため、入力画像をメモリに格納し、その入力画像の特徴に基づいて、入力画像の各画素をマルチレイヤ画像を構成する複数の異なる各派生画像データのいずれに分離するかを表す画像分離情報を生成し、上記入力画像を2×2画素又は4×4画素で構成される小領域単位に分割し、その小領域単位ごとに、上記入力画像と上記画像分離情報を参照して上記各派生画像データのごとの各画素を分離生成し、その小領域単位ごとに生成し、上記各派生画像データごとの各画素の解像度をそれぞれ1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、それぞれ上記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の互いに異なる箇所に上書きする。
上記小領域単位ごとに解像度を変換した上記各派生画像データごとの各画素を、上記メモリ内の入力画像を格納していた入力画像プレーンに等間隔で上書きするとよい。
また、上記小領域単位ごとに解像度を変換した上記各派生画像データの各画素を、上記メモリ内の入力画像を格納していた入力画像プレーンに開始点をずらして等間隔で上書きすることもできる。
そして、上記複数の異なる各派生画像データ、背景画像データと前景画像データを含むことができる。
この発明による画像処理装置は、入力画像を格納するメモリと、そのメモリに格納された入力画像の特徴に基づいて、その入力画像の各画素をマルチレイヤ画像を構成する複数の異なる各派生画像データのいずれに分離するかを表す情報である画像分離情報を生成する画像分離部と、上記入力画像を2×2画素又は4×4画素で構成される小領域単位に分割し、前記小領域単位ごとに、前記入力画像と上記画像分離情報を参照して上記各派生画像データごとの各画素を分離生成し、その各派生画像データごとの各画素の解像度をそれぞれ1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した上記各派生画像データごとの各画素を、それぞれ上記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の互いに異なる箇所に上書きする派生画生成部とを有する。
さらに、上記画像分離情報又は画像分離情報と入力画像とから、上記マルチレイヤ画像の合成時に上記複数の異なる各派生画像データのいずれを選択するかを示すマスク画像を生成するマスク画像生成部を有するとよい。
上記派生画生成部は、上述した各画像処理方法の各処理を個別にあるいは組み合わせて実行することができる。そのため、解像度変換部を有することもできる。
また、上記派生画生成部は、上記複数の派生画像データとして背景画像データを生成する背景画像生成部と、前景画像データを生成する前景画像生成部とを含むことができる。
この発明によれば、入力画像からその領域ごとの特徴に基づいて、入力画像を文字画像と自然画画像というような複数の異なる派生画像データに分離し、マルチレイヤ構造のファイルフォーマットを生成する過程において、小領域単位ごとに生成された派生画像データごとの画素はそれぞれ解像度が1/nに変換されて、入力画像を格納したメモリの該小領域の入力画像が格納されていた領域内の互いに異なる箇所に上書きされるため、中間的に生成される派生画像データを蓄えるためのメモリが余分に必要にならず、結果的に使用するメモリ容量が少なくて済む。
そして、中間的に生成される画像は、全体を同時に保持できるため、ウェーブレット変換に代表されるような、画像全体にフィルタを適用する場合にも有効である。
また、単純に入力画像を格納したメモリに上書きしたのでは、派生画像データを生成するために必要な入力画像の情報を消去してしまうことになり、望む派生画像データを生成できなくなる恐れがあるが、派生画像データを生成するために必要な参照領域である小領域ごとに、参照、生成、およびメモリの上書き処理を行うようにすれば、派生画像データ生成に必要な画素を消去してしまう不具合が起きない。
さらに、等間隔で整列された画像データを生成することもできるため、後段の画像処理や画素を間引いて入力する符号化処理(圧縮処理)などを行いやすいというメリットが生じる。
この発明による画像処理装置の実施例を示す機能ブロック図である。 MRC構成のフォーマットに変換する例を示す説明図である。 背景画像と前景画像を低解像度への解像度変換を施す例を示す同様な説明図である。 図1の画像処理装置による処理全体の流れを示すフロー図である。 背景画素と前景画素を生成する実施例1による処理の流れの詳細を示すフロー図である。
実施例1による小領域単位での背景画素と前景画素の生成と上書きの説明図でである。 同じくその入力画像プレーンへの背景画素と前景画素の上書きが進んだ状態のの説明図である。 実施例2による小領域単位での背景画素と前景画素の生成と上書きの説明図でである。 同じくその入力画像プレーンへの背景画素と前景画素の上書きが進んだ状態のの説明図である。 実施例3による背景画素の生成と上書きの説明図である。 実施例4による背景画素を入力画像プレーンにつめて上書きする場合の説明図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔基本的な実施例の説明〕
図2は、MRC構成(マルチレイヤ構成)のフォーマットに変換する例を示しており、原画像1を、背景画像1aと前景画像1bとマスク画像1cに分離する。マスク画像とは、マスク画像中のある画素について、マルチレイヤ画像合成時に、背景画素と前景画素のどちらを選択するかを表した選択データのことである。またMRCは、図2の構成に限定されず、背景画像と、その上に重ね合わされる、透過画素を含んだ複数の前景画像に分離される構成などが存在するが、ここでは簡単のため、図2の構成を例に詳細を説明する。
MRC構成の場合、図3に示すように背景画像1aと前景画像1bは、マスク画像1cより解像度を落としても、合成後の画像における視認性に対する響が少ないことから、ファイル容量を小さくする目的で低解像度への解像度変換を施すケースが多い。
このとき、分離した画像プレーンを生成した後に解像度変換を施すと、分離した解像度変換前の画像プレーンおよび、解像度変換後の画像プレーンを保持するためのメモリが作業用として必要になる。これらの作業用メモリを不要にすれば、フォーマット変換におけるメモリ使用量を格段に減らすことができる。
図1は、この発明による画像処理装置の実施例を示す機能ブロック図である。
この画像処理装置は、入力画像を格納するメモリであるフレームメモリ10と、画像分離部11と、解像度変換部13を有する背景画像生成部12と、解像度変換部15を有する前景画像生成部14と、マスク画像生成部16とによって構成されている。
この図1において、各種の矢印付き線のうち、太い実線は入力画像のデータの流れを、細い実線は画像分離情報の流れを、破線は派生画像のデータの流れをそれぞれ示している。これらのうち、フレームメモリ10を除く各部は、図示していない中央演算処理装置であるCPU、プログラムメモリであるROM、データメモリであるRAM、およびそれらを相互に接続するCPUバス等からなるマイクロコンピュータの機能によって実現され、後述する各処理がなされる。
画像分離部11は、フレームメモリ10に格納された入力画像を入力して、その特徴から各画素を後述する複数の派生画像データのいずれに分離するかを表す情報である画像分離情報を生成する。
背景画像生成部12と前景画像生成部14は、フレームメモリ10に格納された入力画像の一つもしくは複数の画素単位で、画像分離部11が生成した画像分離情報を利用して、画像データと画像選択情報を含むマルチレイヤ画像を構成する複数の異なる各派生画像データを分離生成し、その各派生画像データの画素を、入力画像における画素もしくは小領域ごとに生成して、フレームメモリ10に上書きする派生画像生成部を構成している。
その背景画像生成部12は、フレームメモリ10内の入力画像中の一部領域のデータと、画像分離部11からの画像分離情報を利用して派生画像データである背景画像データを生成し、解像度変換部13によって解像度変換して各画素の画素値を決定し、その各画素をフレームメモリ10内の対応する領域に上書きする。
また、前景画像生成部14は、背景画像生成部12と同様に、フレームメモリ10内の入力画像中の一部領域のデータと、画像分離部11からの画像分離情報を利用して派生画像データである前景画像データを生成し、解像度変換部15によって解像度変換して各画素値を決定し、その各画素をフレームメモリ内の対応する領域に上書きする。
マスク画像生成部16は、画像分離部11からの画像分離情報とフレームメモリ10内の入力画像を入力し(場合によっては画像分離情報のみを入力し)、マスク画像中のある画素について、マルチレイヤ画像合成時に、背景画素と前景画素のどちらを選択するかを示すマスク画像を生成する。
この画像処理装置による画像処理方法を実行する処理全体の流れは図4のようになる。
画像のスキャンにより図4に示す処理を開始し、まずステップS1で、スキャンされた画像をフレームメモリ10に入力して蓄える(格納する)。
次いで、ステップS2で画像分離部11がフレームメモリ10の入力画像を入力して、その入力画像から、画像のエッジ強度、明度などの特徴を抽出する。通常、画像中の文字領域と自然画領域では、エッジや画素であるサンプルの周波数が異なるので、文字領域と自然画領域を分離するために必要な特徴として抽出する。
そして、ステップS3でその抽出した画像特徴から分離情報を生成する。分離情報とは、各画素を背景、前景どちらの画像に分離するかを表す情報である。これはつまり、マルチレイヤ合成時に、背景と前景どちらの画素を重ね合わせに選択するかという情報であるマスク画像を生成するために直接扱う情報でもある。
次に、ステップS4でマスク画像生成部16が、その分離情報とフレームメモリ10内の入力画像とからマスク画像を生成する。マスク画像は、前述したように、重ね合わせに背景画素と前景画素のどちらを選択するかを示す選択データであり、二値データで表わされることが多い。背景を使う画素を「0」、前景を使う画素を「1」というように生成される。マスク画像は、画像中の文字などのディテールを形成するので、入力画像と同じ解像度で生成するのが好ましい。
その後、ステップS5で背景画像生成部12と前景画像生成部14が、それぞれ分離情報とフレームメモリ10内の入力画像を入力して、背景画像データの背景画素と前景画像データの前景画素を生成する。背景画像生成と前景画像生成の基本的な概念は、分離情報から背景とされる画素を背景画像の画素とし、前景とされる画素を前景画像の画素として二つの画像を生成する。そして、その各画素をフレームメモリ10内の対応する領域に上書きする。
その際、圧縮率向上の目的で前景画素及び背景画素をそれぞれ解像度変換部13,15によって解像度変換(低解像度化)したり、背景画像生成の際に、原画像から前景画像を除去した部分を近傍画素で穴埋めするなどの処理を行ってもよい。
そして、ステップS6で、生成されたマスク画像、背景画像、前景画像を圧縮する。マスク画像が二値画像であればMMR,JBIG,JBIG2などの二値画像符号化方式を用いて圧縮する。背景画像と前景画像はJPEG,JPEG2000,GIFなどの多値画像符号化方式を用いて圧縮する。このように、データ圧縮を種々の方式で容易に行うことができる。
最後に、ステップS7で、生成したマスク画像、背景画像、前景画像のデータをラッピングしたマルチレイヤ画像データを生成する。例えばPDFでは、レイヤを重ね合わせるための下地画像データ、上から重ねる画素の選択データ、上から重ねる画像データ、各データの画素数、各データのフィルタ形式を示したファイルとなる。
〔実施例1〕
次に、背景画素と前景画素を生成する実施例1の処理の流れの詳細を図5に示す。
背景画像と前景画像の画素生成は小領域単位で行う。ここで、画像と前景画像ともに入力画像中の2×2画素の小領域(ブロック)単位で生成し、二分の一の解像度変換を施す場合を例に説明する。
入力画像を2×2のブロックに分割し、入力画像全体について図5に示すステップS11〜S16の処理を繰り返す。
まず、ステップS11で、入力画像における2×2画素の小領域ごとに、分離情報と入力画素を参照する。
そして、ステップS12で背景画素を生成するため、2×2画素中の分離情報から解像度変換した背景画素を算出(判定)し、背景とする画素の画素値の合計を、背景とする画素の画素数で割った値を、対応する背景の画素値とする。
また、ステップS13で前景画素を生成するため、2×2画素中の分離情報から解像度変換した前景画素を算出(判定)し、前景とする画素の画素値の合計を、前景とする画素の画素数で割った値を、対応する前景の画素値とする。
画素値の合計を画素数で割った処理は、1/2の解像度変換に該当する処理であり、解像度変換はこの手法以外にも、ニアレスとネイバー、バイリニア法などがある。解像度変換は、上記入力画像を1/n〈nは自然数)の解像度に解像度変換して縮小することができる。背景画像データと前景画像データのうちのいずれか一方のみの各画素を、上記のように解像度変換して生成してもよい。
ここで2×2画素中に、背景画素とすべき画素が一つも無い場合は、近傍の画素値で埋める「穴埋め」処理を行ってもよいし、規定値を背景画素値としてもよい。穴埋め処理は、例えば未決定画素として記憶しておき、後に近傍の決定済み背景画素の画素値で上書きする。前景画素とすべき画素が一つも無い場合も同様である。
次のステップS14では、このように決定された背景画素値を、入力画像の2×2画素を格納していた図1のフレームメモリ10のうち、一箇所に上書きし、ステップS15では、前景画素値をフレームメモリ10の背景画素値を上書きした個所でない別の一箇所に上書きする。上書きされたフレームメモリ10は、既にマスク画像、前景画像、背景画像生成のために参照済みの内容が格納されたメモリであるため、上書きによってその値が消去されても影響が無い。
以上の処理を、ステップS16で全領域について前景、背景画素を生成したと判断するまで繰り返した後、処理を終了する。2×2画素ブロック単位でこの処理を繰り返す際に、図6に示すように、背景画素21と、前景画素22をともに2×2画素ブロック20中の相対的に同じ箇所に上書きをすることによって、フレームメモリ10の入力画像プレーン10Pに図7に示すような市松模様に上書きされた中間画像データが生成される。
このようにして生成された背景画像および前景画像の画像データは、入力原画像が1/2に解像度変換されたものであるため、入力画像を格納していたフレームメモリ10のメモリ領域からはみ出してしまうことは絶対に無い。したがって、中間的に生成されるデータのために、余分なメモリを用意する必要が無く、処理過程での作業メモリの大幅な削減の効果がある。
また、図7に示すように生成された背景画像および前景画像の画像データは、開始点をずらして共に等間隔で並んでいるため、例えばJPEGやJPEG2000といった符号化方式を施す符号化器が、被圧縮データの入力方法として、サブサンプリングしながら入力する方法をサポートしていれば、サブサンプリング間隔を2として間引き入力して、容易に符号化することができる。ここでいう等間隔とは、主走査方向と副走査方向にそれぞれ等間隔であればよく、必ずしも主走査方向と副走査方向も等しい間隔である必要は無い。
ここでは背景画像と前景画像を同時に生成して上書きする方法を例としたが、背景画像と前景画像の一方のみを入力画像のフレームメモリに上書きし、他方の画像データを別のメモリに蓄積したとしても、作業メモリの削減の効果は存在するので、この発明を限定するものではない。
〔実施例2〕
次に、背景を1/2の解像度に変換し、前景を1/4の解像度に変換するこの発明の第2実施例について説明する。この場合、一度に背景画像データと前景画像データを生成する処理単位は、図8に示す4×4画素のブロック30になる。
図8の上部に示すように背景画素21は実施例1で前述したのと同様に、2×2画素から1画素分を決定する。前景画素22は、4×4画素から1画素分を決定する。その結果生成された背景画素21を、図8の下部に示すように、4×4画素のブロック30の入力画素に対応して1画素おきに入力画像が格納されていたフレームメモリに上書きする。
また、生成された前景画素22を、入力画素に対応して3画素おきに、入力画像が格納されていたフレームメモリ10に上書きする。
この4×4画素ブロック30ごとの処理を全ての画像領域について行うと、最終的に背景画素21と前景画素22が図9に示すように、フレームメモリ10の入力画像プレーン10Pに上書きされた背景画像データと前景画像データが生成される。
〔実施例3〕
背景画素と前景画素を生成するときに、必ずしも解像度変換後の解像度比と参照する入力画像における画素数が一致しなくともよい。
具体的には、例えば4×4の分離情報と入力画像の画素を参照して、解像度を1/2に変換するという意味である。この場合には、図10に示すように、フレームメモリ10の入力画像プレーン10Pのまず最も左上の画素から4×4画素の入力画素のうち、背景とされる画素の画素値を使ってバイリニア、バイキュービックなどのアルゴリズムを使って1画素の背景画素21を決定する。その決定した背景画素21は左上の画素メモリに上書きする。なぜなら次の小領域での処理ではこの画素は参照しないからである。
次の小領域での処理は、前回の処理時に対して、2画素ラスタ方向にずらした点を開始点として4×4画素の入力画素を参照して1画素の背景画素21を生成し、先ほどの上書き画素より2画素ずらした点に上書きする。
ここでは、話を簡単にするために背景画素生成のみを例にしたが、前景画素の生成を同時に行うこともできる。
〔実施例4〕
この実施例4では、生成される背景画像を解像度変換して縮小する場合に、入力画像の小領域単位で、分離情報および入力画像を参照し、背景画素を生成する。
このとき背景画像は、入力画像よりも小さい解像度で生成されるため、背景画像データ全体では、入力画像が格納されているメモリよりも小さいメモリで済む。例えば、背景画像を入力画像の1/2のスケールに変換する場合、入力画素と背景画素のビット数が同じであれば、入力画像の半分のメモリに収まるはずである。
そこで、背景画素を、図11に斜線を施した「背景Rプレーン」で示すように、フレームメモリ10の参照済みの入力画素が格納されていた入力画像プレーン10Pに連続して順次詰めて上書きする。
こうすることによって、後段の符号化器が間引き入力をサポートしていない場合にも、容易に符号化したいデータとして背景画像データを渡すことができる。
また、背景画像のビット深さが入力画像のビット深さを超えるような生成を行った場合でも、同様に詰めて画素を配置することができる。
上述した実施例ではマルチレイヤ画像の一部である複数の派生画像データを、背景画像データと前景画像データとして説明したが、これに限るものではなく、文字領域の画像データと自然画領域の画像データなどでもよい。
入力画像を格納するメモリもフレームメモリに限らず、画像データを格納できるメモリであればよい。
その他、この発明による画像処理方法および画像処理装置は、上述した実施例に限定されるものではなく、種々変更できることは勿論である。
この発明による画像処理方法および画像処理装置は、画像データを扱う各種の装置、例えばモノクロ及びカラーのプリンタ、イメージスキャナ、デジタル複写機、デジタル複合機、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話、電子ファイリング装置など広範な機器に適用可能であり、それらのメモリ容量を少なくして、コスト低減を図ることができる。
1:原画像 1a:背景画像 1b:前景画像 1c:マスク画像
10:フレームメモリ 10P:入力画像プレーン 11:画像分離部
12:背景画像生成部 13:解像度変換部 14:前景画像生成部
15:解像度変換部 16:マスク画像生成部
20:2×2画素ブロック 21:背景画素 22:前景画素
30:4×4画素ブロック
特開2007−158952号公報 特開2008−236169号公報 特開2002−368986号公報

Claims (9)

  1. 入力画像をメモリに格納し、
    該入力画像の特徴に基づいて、入力画像の各画素をマルチレイヤ画像を構成する複数の異なる各派生画像データのいずれに分離するかを表す画像分離情報を生成し、
    前記入力画像を2×2画素又は4×4画素で構成される小領域単位に分割し、該小領域単位ごとに、前記入力画像と前記画像分離情報を参照して前記各派生画像データごとの各画素を分離生成し、
    前記小領域単位ごとに、前記各派生画像データごとの各画素の解像度をそれぞれ1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、それぞれ前記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の互いに異なる箇所に上書きすることを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1に記載の画像処理方法において、
    前記小領域単位ごとに前記解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、前記メモリ内の前記入力画像を格納していた入力画像プレーンに等間隔で上書きすることを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理方法において、
    前記小領域単位ごとに前記解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、前記メモリ内の前記入力画像を格納していた入力画像プレーンに開始点をずらして等間隔で上書きすることを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理方法において、
    前記複数の異なる各派生画像データ、背景画像データと前景画像データを含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 入力画像を格納するメモリと、
    該メモリに格納された入力画像の特徴に基づいて、該入力画像の各画素をマルチレイヤ画像を構成する複数の異なる各派生画像データのいずれに分離するかを表す情報である画像分離情報を生成する画像分離部と、
    前記入力画像を2×2画素又は4×4画素で構成される小領域単位に分割し、前記小領域単位ごとに、前記入力画像と前記画像分離情報を参照して前記各派生画像データごとの各画素を分離生成し、その各派生画像データごとの各画素の解像度をそれぞれ1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、それぞれ前記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の互いに異なる箇所に上書する派生画生成部と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項に記載の画像処理装置において、
    前記画像分離情報又は該画像分離情報と前記入力画像とから、前記マルチレイヤ画像の合成時に前記複数の異なる各派生画像データのいずれを選択するかを示すマスク画像を生成するマスク画像生成部を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項又はに記載の画像処理装置において、
    前記派生画生成部が、前記小領域単位ごとに前記解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、前記メモリ内の前記入力画像を格納していた入力画像プレーンに等間隔で上書きすることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項からのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記派生画生成部が、前記小領域単位ごとに前記解像度を変換した前記各派生画像データごとの各画素を、前記メモリ内の前記入力画像を格納していた入力画像プレーンに開始点をずらして等間隔で上書きすることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項からのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記複数の異なる各派生画像データが、背景画像データと前景画像データであり、
    前記派生画生成部が、
    前記小領域単位ごとに、前記入力画像と前記画像分離情報を参照して前記背景画像データの画素を分離生成し、その背景画像データの画素の解像度を1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した画素を、前記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の所定箇所に上書する背景画像生成部と、
    前記小領域単位ごとに、前記入力画像と前記画像分離情報を参照して前記前景画像データの画素を分離生成し、その前景画像データの画素の解像度を1/n(nは自然数)に変換し、その解像度を変換した画素を、前記メモリの当該小領域の入力画像が格納されていた領域内の前記所定箇所とは異なる箇所に上書する前景画像生成部と
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
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