JPH0944128A - 2値画像多値化縮小処理装置 - Google Patents

2値画像多値化縮小処理装置

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JPH0944128A
JPH0944128A JP7193237A JP19323795A JPH0944128A JP H0944128 A JPH0944128 A JP H0944128A JP 7193237 A JP7193237 A JP 7193237A JP 19323795 A JP19323795 A JP 19323795A JP H0944128 A JPH0944128 A JP H0944128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は2値画像多値化縮小処理装置にお
いて、2値画像を多値化した後、間引きによって多値縮
小画像を得る際に、視認性を格段的に向上する。 【解決手段】2値画像信号入力部(11)より入力され
る2値画像を、データ形式変換部(12)で多値画像の
データ形式に変換し、この多値画像を多値縮小処理部
(15)において、間引き率入力部(13)を通じて入
力される縮小率N/M(N、Mは正の整数)でなる間引
き率M:Nに応じてフィルタ決定部(14)で決定され
たローパスフィルタでフィルタ処理して中間階調を与え
て多値低域画像を生成し、間引き処理部(16)で所望
の間引き率M:Nに応じて間引いて多値縮小画像を生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は2値画像多値化縮
小処理装置に関し、例えば多階調表示能力を持つ低解像
度ディスプレイに白黒2値画像を縮小して表示する際に
適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば白黒2値画像を縮小して多
階調表示能力を持つ低解像度ディスプレイに表示する2
値画像多値化縮小処理装置として、入力される2値画像
をフィルタ処理して多値化した後、間引き処理して縮小
画像を多値画像として表示するものがある。図14は2
値画像多値化縮小処理装置として、例えば特開平2−2
67592号公報に示された縮小文字表示装置であり、
図において1は文字発生回路、2はフィルタ回路、3は
表示装置である。
【0003】文字発生回路1で発生した2値の文字画像
に対して、フィルタ回路2でフィルタ処理を施して2値
画像でなる文字画像を多値化し、引き続いて所望の縮小
率(間引き率)で間引き、表示装置3で縮小画像を多値
画像として出力する。実際上、このような縮小文字表示
装置のフィルタ回路2では、間引き率に応じて決定され
る局所領域内の画素値の平均値を計算するいわゆる平均
値フィルタや、誤差拡散フィルタ等が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の2
値画像多値化縮小処理装置のフィルタ回路2は、低域通
過フィルタとしてはあまり特性の良くない平均値フィル
タや、低域通過フィルタではない誤差拡散フィルタを用
いて2値画像の多値化処理を行っているため、多値化後
の画像が必ずしも滑らかでなく、局所的に視認性が劣化
する問題を避け得なかった。
【0005】また平均値フィルタについては、フィルタ
のサポート内の画素値を一様な重み付けで扱うために、
フィルタのサポート内での画素配列を考慮した多値化が
不可能であり、また同じ理由でフィルタ出力の個数がフ
ィルタのサポートサイズに1を加えた個数に限定されて
しまうため、ディスプレイの階調数が例え多くてもそれ
を十分に利用し得ないという問題があった。
【0006】さらに多値化の過程は、画像をぼかして滑
らかにする操作に相当するが、多値化縮小処理後に、必
ずしもぼかされてる必要のない太い線分の周辺等にもぼ
かしが発生し、画像が全体としてぼやけた感じになる問
題があった。さらにまた細い線分に対して、フィルタ処
理を施して得られた結果を間引く場合、間引き率に一致
する間隔で周期的に位置する画素を間引くような間引き
処理では、細い線分の情報が時々欠落することがあり、
全体として視認性が未だ不十分であるという問題があっ
た。
【0007】この発明は上記の課題を解消するためにな
されたもので、2値画像を多値化した後、間引きによっ
て多値縮小画像を得る際に、視認性を格段的に向上でき
る多値化縮小処理装置を提供することにある。さらに、
多値化縮小処理の過程で生じるぼけや間引きによって生
じる細線の情報の欠落を有効に除去することができる多
値化縮小処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明に係る2値画像多値化縮小処理装置は、入力さ
れる2値画像を多値画像のデータ形式に変換するデータ
形式変換手段と、縮小率N/M(N、Mは正の整数)で
なる所望の間引き率M:Nに応じて多値画像を帯域制限
するために適したローパスフィルタを決定するフィルタ
決定手段と、データ形式変換手段より得られる多値画像
をフィルタ決定手段で決定されたローパスフィルタでフ
ィルタ処理して低域信号成分を取り出し、多値画像に中
間階調を与えて多値低域画像を生成する多値化処理手段
と、その多値化処理手段から得られる多値低域画像を所
望の間引き率M:Nに応じて間引いて多値縮小画像を生
成する間引き処理手段とを備えるものである。
【0009】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、入力される2値画像を多値画像のデータ形
式に変換するデータ形式変換手段と、入力される縮小率
N/M(N、Mは正の整数)でなる所望の間引き率M:
Nが比率ak :1(a、kは正の整数)か否か判定する
間引き率判定手段と、その間引き率判定手段の判定結果
として間引き率M:Nが比率ak :1の場合、多値画像
を間引き率a:1で間引くための帯域制限に適したロー
パスフィルタを決定するフィルタ決定手段と、そのフィ
ルタ決定手段で決定されたローパスフィルタによるフィ
ルタ処理を多値画像に施す多値化処理と、そのフィルタ
処理する毎に間引き率a:1で間引きを行う間引き処理
とをそれぞれk回繰り返し、最終的に間引き率ak :1
に間引いた多値縮小画像を出力する再帰型繰り返しフィ
ルタ処理及び間引き処理手段とを備えるものである。
【0010】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、さらに間引き率判定手段の判定結果とし
て、間引き率M:Nが比率ak :1でない場合、まず再
帰型繰り返しフィルタ処理及び間引き処理手段で、多値
画像を間引き率bk’:1(bk’<ak )(b、k’は
正の整数)で間引きし、その間引き結果として得られる
多値縮小画像に対して、引き続き間引き処理として間引
き率M:Nbk’で間引き処理を施し、最終的に間引き
率M:Nに間引いた多値縮小画像を出力するものであ
る。
【0011】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、さらに間引き率判定手段の判定結果とし
て、間引き率M:Nが比率ak :1でない場合、まず再
帰型繰り返しフィルタ処理及び間引き処理手段で、多値
画像を間引き率bk’:1(bk’<ak )(b、k’は
正の整数)で間引きし、その間引き結果として得られる
多値縮小画像に対して、引き続き最近傍法又は投影法に
より間引き率M:Nbk’で間引き処理を施し、最終的
に間引き率M:Nに間引いた多値縮小画像を出力するも
のである。
【0012】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、入力される2値画像中で間引き率以下の細
線に対する箇所を判定する細線判定手段と、その細線判
定手段によって細線と判定された箇所にローパスフィル
タ処理を施した結果を間引く場合に、間引きの方法を局
所的に適応的に変更する適応的間引き処理手段とを備え
るものである。
【0013】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、さらに細線判定手段は、入力される2値画
像の各画素が、縦、横各方向について間引き率以下の幅
を持つ線分に属しているかどうかを判定し、いずれかの
方向の線幅が間引き率以下の場合は、該当する画素を線
分部分と判定するものである。
【0014】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、さらに適応的間引き処理部は間引き率M:
Nに間引く場合、細線部分と判定されなかった画素につ
いて、間引き率M:Nに一致する間隔で周期的に位置す
る画素のみを残すように間引き処理を行い、細線部分と
判定された画素を間引きの単位に含んでいる箇所につい
ては、間引きの単位内のM画素のうち文字部分の輝度レ
ベルに近い画素値をもつものから順にN画素を残し、そ
の他の(M−N)画素を間引くものである。
【0015】また次の発明に係る2値画像多値化縮小処
理装置では、さらに多値化縮小処理手段により得られた
画像に対して微分フィルタ処理を施す微分フィルタ処理
部と、その微分フィルタ処理部より出力された画像を定
数倍して多値化縮小処理により得られた画像に加算し、
同画像を強調する画像の強調処理部とを備えるものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の一実施例を詳述する。
【0017】実施例1.図1にこの発明による2値画像
多値化縮小処理装置の実施例1の構成を示す。この多値
化縮小処理装置において、2値画像信号入力部11は例
えば文字発生回路やイメージリーダ、ファクシミリ装置
等の画像読み取り装置でなり、発生した又は読み取った
画像を白黒の2値画像として送出する。データ形式変換
部12は入力された2値画像のデータ形式を多値画像の
データ形式に変換する。フィルタ決定部14は、例えば
図2(A)に示すように、デジタルフィルタの各タップ
に設定するタップ長とフィルタ係数のセットが間引き率
毎に記憶される2次元フィルタ選択テーブルでなる。こ
れにより、間引き率入力部13で入力された間引き率
(縮小率)に応じた信号帯域を保存するために適した2
次元ローパスフィルタを実現する係数を決定される。な
お例えば間引き率が大きいすなわち縮小率が大きくなる
ほど、より低域成分のみを保存するようなローパスフィ
ルタが選択される。
【0018】多値化処理部15は、例えば図2(B)に
示すように、デイレイ回路、乗算器及び加算器を組み合
わせた一般的なデジタルフィルタとしてのガウシアンフ
ィルタやウエーブレットフィルタ等のローパスフィルタ
を、2次元方向に組み合わせた2次元ローパスフィルタ
で構成されている。これにより、データ形式変換部12
でデータ形式が変換された2値画像信号に対して、フィ
ルタ決定部14で決定された係数に応じて2次元ローパ
スフィルタ処理を施すことによって中間調を発生させ、
2値画像を多値化して多値画像を発生する。間引き処理
部16は、多値化処理部15で生成された多値画像の画
素のうち、間引き率入力部13から入力される間引き率
で決定される一定の間隔に位置する画素のみを保存し、
これにより多値縮小画像を生成する。画像表示部17
は、間引き処理部16で生成された多値縮小画像をディ
スプレイの階調数にあわせて表示する。
【0019】このような構成で、実際には図2に示すよ
うに動作する。すなわち2値画像信号入力部11では、
読み取った画像を値「1」又は値「0」でなる白黒の2
値画像として送出する(図3(A))。次にこの2値画
像は、データ形式変換部12で、値「 255」又は値
「0」の多値画像のデータ形式に変換される(図3
(B))。続いて多値画像は、多値化処理部15でフィ
ルタ処理され、例えば値「 255」、値「 191」、値「 1
27」、値「63」、値「0」の5段階のデータに変換され
る(図3(C))。
【0020】なお図3(C)では簡単化のため、フィル
タ処理の対象画素について、対象画素とその右側、右下
側及び下側画素の合計4画素の平均値を求める2次元平
均値フィルタの動作の例を示しているが、実際には2次
元ローパスフィルタとして動作するため、図とは異なる
値になる。このようにして5段階のデータでなる多値低
域画像は、例えば図3(D)に示すように、間引き率が
4:1(縮小率1/4)の場合には、縦横に1画素毎に
間引かれ1/4の画素に縮小されて多値縮小画像(図3
(E))として送出される。
【0021】このような構成によれば、入力される2値
画像を多値画像のデータ形式に変換し、この多値画像を
所望の間引き率に応じて決定された2次元ローパスフィ
ルタでフィルタ処理して中間階調を与えて多値低域画像
を生成し、所望の間引き率に応じて間引いて多値縮小画
像を生成することにより、平均値フィルタや誤差拡散フ
ィルタを用いた場合と比較して、ローパスフィルタとし
ての特性に優れるフィルタを用いるために、2値画像の
局所的性質をより忠実に反映した多値化が可能になり、
さらにより多い中間調レベル数での表現も可能になるた
め、2値画像を多値化した後に間引きによって多値縮小
画像を得る際に、視認性を格段的に向上し得る。
【0022】なおここでは、最終的に得られる多値縮小
画像をディスプレイに表示した場合の効果として、視認
性が向上する場合について述べたが、それに限らず、2
値画像を予め多値化して記憶装置に記憶しておけば、デ
ィスプレイへの表示速度を格段的に向上できるという効
果がある。実際上表示用の画像をラプラシアンピラミッ
ド符号化等を用いて階層的符号化しておけば、蓄積デー
タ量を圧縮できるだけでなく、画像のプログレッシブ表
示が使えるため、表示速度を見かけ上高速化できること
になる。
【0023】実施例2.図1との対応部分に同一符号を
付けて示す図4は、この発明による2値画像多値化縮小
処理装置の実施例2の構成を示す。この実施例2におい
ては、多値化処理部20が縦方向1次元フィルタ処理部
20A及び横方向1次元フィルタ20Bより構成されて
いる。
【0024】上述した実施例1では、フィルタ決定部1
4は2次元ローパスフィルタの係数を決定し、多値化処
理部15は2次元ローパスフィルタを用いて多値化を実
現しているが、この実施例2ではフィルタ決定部21
は、間引き率(縮小率)に応じて多値化に用いる1次元
ローパスフィルタの係数を決定する。これにより、多値
化処理部20はデータ形式変換部12でデータ形式変換
された2値画像に対して、縦方向及び横方向のそれぞれ
の方向毎にフィルタ決定部21で決定された縦方向及び
横方向1次元ローパスフィルタ20A及び20Bを用い
て、1回づつフィルタ処理する。
【0025】このような構成によれば、実施例1と同様
の効果に加えて、縦方向及び横方向1次元ローパスフィ
ルタ20A及び20Bを用いて、1回づつフィルタ処理
するようにしたことにより、2次元ローパスフィルタを
用いてフィルタ処理する場合よりも処理を高速化するこ
とができる。
【0026】実施例3.図4との対応部分に同一符号を
付けて示す図5は、この発明による2値画像多値化縮小
処理装置の実施例3の構成を示す。この実施例3におい
ては、多値化処理部30は、縦方向1次元フィルタ処理
部30A1及び縦方向1次元間引き処理部30A2を含
む縦方向多値化処理30Aと、横方向1次元フィルタ処
理部30B1及び横方向1次元間引き処理部30B2を
含む横方向多値化処理30Bとより構成されている。
【0027】上述した実施例2では、多値化処理部20
で多値低域画像を生成した後に、間引き処理部16で間
引き処理を行って多値縮小画像を生成したが、この実施
例2では、まず縦方向多値化処理30Aとして、入力さ
れた2値画像の縦方向について縦方向1次元ローパスフ
ィルタ処理部30A1で1次元ローパスフィルタ処理を
施し、この結果得られる縦方向の多値低域画像につい
て、続いて縦方向1次元間引き処理部30A2で縦方向
のみについて間引き処理を施し、縦方向の多値縮小画像
を生成する。
【0028】次に横方向多値化処理30Bとして、入力
される縦方向の多値縮小画像の横方向について、横方向
1次元ローパスフィルタ処理部30B1で1次元ローパ
スフィルタ処理を施し、この結果得られる縦方向が多値
縮小画像で横方向が多値低域画像でなる画像について、
続いて横方向1次元間引き処理部30B2で横方向のみ
について間引き処理を施し、このようにして、縦方向及
び横方向について多値化縮小処理して所望の間引き率で
なる多値縮小画像を生成する。
【0029】このような構成によれば、実施例2と同様
の効果に加えて、縦方向多値化縮小処理した後、横方向
多値化縮小処理するようにしたことにより、特に横方向
についての処理対象の画素を減らすことができ、縦方向
及び横方向1次元ローパスフィルタ20A及び20Bを
用いて、1回づつフィルタ処理した後、間引き処理する
場合に比較して、さらに一段と処理を高速化することが
できる。なお、この実施例3では、縦方向及び横方向の
順でフィルタ処理及び間引き処理を行ったが、逆に横方
向及び縦方向の順で行っても良い。このようにして実施
例2の場合よりもさらに処理を高速化している。
【0030】実施例4.図1、図4及び図5との対応部
分に同一符号を付けて示す図6は、この発明による2値
画像多値化縮小処理装置の実施例4の構成を示す。上述
した実施例1〜3では、フィルタ決定部14、21で間
引き率入力部13より入力された間引き率に応じてフィ
ルタを決定し、多値化処理部15、20、30で、多値
化処理を2次元フィルタを用いて行う場合には2値画像
に対して1回のフィルタ処理を、1次元フィルタを用い
て行う場合には縦及び横方向についてそれぞれ1回づつ
合計2回のフィルタ処理を施し、引き続く間引き処理部
で、先の多値化処理部で2次元フィルタを用いた場合は
フィルタ処理後に間引き処理を、1次元フィルタを用い
た場合は両方向のフィルタ処理の後に間引き処理、ある
いは、各方向のフィルタ処理が後わる度に縦及び横方向
について1回づつの間引き処理を施している。
【0031】これに対して、実施例4の2値画像多値化
縮小処理装置では、間引き率入力部13より入力される
間引き率が比率ak :1(a、k は正の整数)かどうか
を、間引き率判定部41で判定し、間引き率ak :1で
ない場合については、多値化縮小処理選択部40で、上
述した実施例1〜3に示したと同様な多値化縮小処理方
法を選択して多値化縮小処理を行い、間引き率ak :1
の場合については、上記実施例1〜3とは別の多値化縮
小処理方法を選択する。
【0032】すなわち、まずフィルタ決定部42では比
率a:1に画像を間引くために適した2次元又は1次元
フィルタを決定し、多値化縮小処理部43において決定
された2次元又は1次元フィルタを用いて多値画像にフ
ィルタ処理を施し、続いて比率a:1に間引いて多値縮
小画像を生成するという処理を1セットとして、この処
理をk回再帰的に繰り返すことにより、最終的に間引き
率ak :1に間引いた多値縮小画像を生成する。なおこ
のようにフィルタ処理と間引き処理との繰り返しによる
多値化縮小処理をウェーブレット型多値化縮小処理と呼
ぶ。
【0033】ここで、フィルタとして2次元フィルタを
用いる場合は、上述した実施例1と同様に2次元ローパ
スフィルタ処理を施し、続いて比率a:1に間引く。ま
た実施例2と同様に1次元フィルタを用いる場合は、ま
ず1次元ローパスフィルタを画像の縦方向及び横方向に
施し、続いて比率a:1に間引いて縮小する。また実施
例3のように縦方向について1次元のフィルタ処理及び
間引き処理、続いて横方向について1次元フィルタ処理
及び間引き処理を施すことによって多値化縮小処理を実
現しても良い。
【0034】このような構成によれば、上述した実施例
1〜実施例3と同様の効果に加えて、フィルタ処理と間
引き処理との繰り返しによるウェーブレット型多値化縮
小処理を行うようにしたことにより、間引き率M:Nが
比率ak :1で特に大きい場合に処理を高速化できる。
【0035】実施例5.図6との対応部分に同一符号を
付けて示す図7は、この発明による2値画像多値化縮小
処理装置の実施例5の構成を示す。上述した実施例4で
は、間引き率判定部41で間引き率が比率ak :1かど
うかを判定し、その結果に応じて多値化縮小処理選択部
43で多値化縮小処理方法を切り替えていた。これに対
して、実施例5では、まず間引き率入力部13より入力
される間引き率M:Nを、間引き率分割制御部51で任
意の間引き率M:Nをbk’:1(bk’<ak )(M、
N、a、k、b、k’は正の整数)と比率M:Nbk’
に分割する。
【0036】続いて比率bk’:1の間引き縮小処理
を、実施例4について上述したと同様なウェーブレット
型多値化縮小処理部50で行い、この後間引き率M:N
k’≠1:1の場合は、ウエーブレット型多値化縮小
処理部50で得られた多値縮小画像に対して、さらなる
縮小処理(間引き処理)を実施例1〜3に上述したと同
様の方法で多値化縮小処理部53で行い、所望の間引き
率(縮小率)M:Nの多値化縮小処理画像を生成する。
【0037】このような構成によれば、上述した実施例
1〜実施例3と同様の効果に加えて、フィルタ処理と間
引き処理との繰り返しによるウェーブレット型多値化縮
小処理を行うようにしたことにより、間引き率M:Nが
比率ak :1でない場合にも処理を高速化できる。
【0038】実施例6.図7との対応部分に同一符号を
付けて示す図8は、この発明による2値画像多値化縮小
処理装置の実施例6の構成を示す。上述した実施例5で
は、ウェーブレット型多値化縮小処理部50により生成
された多値縮小画像を、さらに縮小して所望の縮小率を
実現する処理として、実施例1〜3に示した多値化縮小
処理部53によって実現しているが、実施例6では最近
傍法又は投影法(「投影法に基づく高速画素密度変換方
式」、画像電子学会誌 第11巻 第2号(1982)、72〜
83頁)を用いた追加縮小処理部60により行い間引き処
理部60Bを通じて、所望の縮小率の多値画像を生成す
る。
【0039】このような構成によれば、上述した実施例
5と同様に、ウェーブレット型多値化縮小処理の効果を
利用するとともに、フィルタ処理の一部に最近傍法又は
投影法を用いるにより、実施例5よりも処理を簡略化す
ることができる。なお上述した実施例1〜実施例6にお
いて、画質を最優先する場合はフィルタ設計の自由度の
高い2次元フィルタを用い(実施例1)、処理速度を優
先する場合は1次元フィルタを用たり(実施例2、実施
例3)、さらには1次元フィルタによるウェーブレット
型のフィルタ処理を用いる(実施例4〜実施例6)とい
うように、多値化縮小処理の動作環境や利用目的などに
応じて処理方法を選択できる。
【0040】実施例7.図1との対応部分に同一符号を
付けて示す図8は、この発明による2値画像多値化縮小
処理装置の実施例7の構成を示す。上述した上記実施例
1〜6では、多値化処理部により生成された多値低域画
像を、間引き率に一致する一定間隔毎に周期的に位置す
る画素を保存する、従来よりある間引き処理を施すこと
によって縮小しているが、こうした手法では間引き率以
下の細線部分の情報が欠落するという問題を解決できな
いでいた。
【0041】これに対して実施例7では、細線判定部7
1で入力される多値画像の各画素位置での線の太さを測
定し、測定値が間引き率以下の場合はこれを細線と判定
し、細線判定部71での判定結果が細線となる画素を間
引きの単位として含む位置を間引く場合にのみ、間引き
処理の方法を各位置ごとに適応的に変化させ、細線部分
での情報欠落を抑えた2値画像の多値化縮小処理を実現
する。
【0042】実際上この細線判定部71は、多値画像の
各画素毎に、それが縦方向の線幅が間引き率以下の細線
に属するのか、横方向の線幅が間引き率以下の細線に属
するのかを調べ、少なくともいずれかの方向の線幅が間
引き率以下の場合については、同画素を細線に属する画
素と判定する。なお各画素の方向毎の線幅を調べる順
は、ここで示したような縦方向及び横方向の順に代え
て、横方向及び縦方向の順でも良い。
【0043】また適応的間引き処理部70Bは、間引き
を行う際に細線判定部71で細線に属すると判定された
画素が間引きの最小単位に含まれる場合については、各
間引きの最小単位毎に、線分を表わす画素値に最も近い
画素値から順にM画素を残すような適応的な間引き処理
を行う。例えば、間引き率M:Nの時は、隣接するN画
素が間引きの最小単位であり、線分を表わす画素値が
「0」、背景の画素値が「 255」の場合は、画素値が最
小のものから順にM個を残す。
【0044】ここで、実施例1に示すように2次元フィ
ルタで2値画像の多値化処理を行う場合と、実施例2に
示すように間引き処理前に1次元フィルタを縦及び横方
向に施して多値化を行う場合については、間引きの最小
単位(間引き率M:N)は2次元の正方ブロックN×N
画素であり、2次元的に適応的間引き処理を行う。一方
実施例3に示すように1次元フィルタを縦又は横方向に
施す毎に間引きを行う場合では、間引きの最小単位(間
引き率M:N)は1次元の隣接するN画素であり、1次
元的に適応的間引き処理を行う。
【0045】なお実際上図10(A)に、間引き率に一
致する間隔で周期的に位置する画素を間引く方法を示
し、図10(B)に、各間引きの単位毎に間引き方法を
適応的に変えて間引く方法を示す。図中、90A、90
Bは間引きの単位の1例を示し、90Cは周期的な間引
き処理により保存される画素を示し、90Dは適応的間
引き処理により保存される画素を示す。
【0046】また図11に細線判定部71が実行する細
線判定処理手順を示し、図12に適応的間引き処理部が
実行する適応的間引き処理手順を示す。すなわち細線判
定処理手順(図11)ではステップST0から入ってス
テップST1において、線分に属する画素か否かを判断
し、肯定結果を得るとステップST2に移って当該画素
を含む一での縦方向の線幅を測定し、次のステップST
3において線幅が間引き率以下か否か判断する。ここで
肯定結果を得ると、ステップST4に移って当該画素を
細線に属すると判定し、ステップST7に移る。
【0047】これに対してステップST3で否定結果を
得るとステップST5で、当該画素を含む位置での横方
向の線幅を測定し、次のステップST6で線幅は間引き
率以下か否か判断する。ここで肯定結果を得るとステッ
プST4に移って当該画素を細線に属すると判定し、ス
テップST7に移る。また上述した、ステップST1で
否定結果を得た場合と、ステップST6で否定結果を得
た場合も、そのままステップST7に移る。ステップS
T7では、全画素について判定したか否か判断し、否定
結果を得ると上述したステップST1に戻って上述の処
理を繰り返し、逆に肯定結果を得るとステップST8に
移って、当該細線判定処理手順を終了する。
【0048】また適応的間引き処理手順(図12)で
は、ステップST10より入って、ステップST11に
おいて間引き単位内に細線と判定された画素があるか否
かを判断し、肯定結果を得るとステップST12におい
て、間引き単位内での画素値最小の画素を残し、その他
を間引いてステップST14に移る。また上述のステッ
プST11で否定結果を得ると、ステップST13に移
って通常の間引き処理を行いステップST14に移る。
ステップST14では、全間引き単位終了か否か判断
し、否定結果を得るとステップST11に戻って上述し
た処理を繰り返し、肯定結果を得るとステップST15
に移って当該適応的間引き処理手順を終了する。
【0049】このような構成によれば、上述した実施例
1〜6と同様の効果を得ることができると共に、画像に
間引き処理を施す際に、2値画像中で細線と判定された
画素位置での情報欠落をおさえるために、適応的間引き
処理を行うようにしたことにより、細線部分の欠落を有
効に防ぎ、画質を格段的に向上することができる。
【0050】実施例8.図1との対応部分に同一符号を
付けて示す図13は、この発明による2値画像多値化縮
小処理装置の実施例8の構成を示す。上述した実施例1
〜7は、フィルタ処理及び間引き処理(適応的間引き処
理)によって2値画像の多値化縮小処理を行う場合につ
いて述べたが、一種のぼかしの操作である多値化処理
(ローパスフィルタ処理)の過程で、縮小後の画像中で
必ずしもぼけの発生が望ましくない部分にまでぼけが発
生してしまうことがあり、画像が全体的にぼやけた感じ
になる問題を解決するものではなかった。
【0051】これに対して実施例8では、微分フィルタ
処理部83で、実施例1〜7のいずれかによって多値化
縮小処理された多値化縮小処理結果(画像)81に対し
て微分フィルタを施し、強調パラメータ設定部84で画
像を強調する度合を決定し、乗算回路85で微分フィル
タ処理83で得られた微分画像と、強調パラメータ設定
部84で決定された値を乗算し、加算回路86で、乗算
器85の乗算結果と多値化縮小処理結果(画像)81を
加算することにより、多値化縮小された画像に残ってい
る過度のぼけを解消する。
【0052】このような構成によれば、フィルタ処理、
適応的間引き処理により得られた多値化縮小処理画像に
微分フィルタ処理による強調処理を施し、ぼけ部分の低
減を行うため、より視認性のよい多値化縮小処理を実現
できる効果がある。
【0053】
【発明の効果】上記したようにこの発明によれば、入力
される2値画像を多値画像のデータ形式に変換し、この
多値画像を縮小率N/M(N、Mは正の整数)でなる間
引き率M:Nに応じて決定されたローパスフィルタでフ
ィルタ処理して中間階調を与えて多値低域画像を生成
し、所望の間引き率M:Nに応じて間引いて多値縮小画
像を生成することにより、2値画像を多値化した後、間
引きによって多値縮小画像を得る際に、視認性を格段的
に向上し得る2値画像多値化縮小処理装置を実現でき
る。
【0054】また次の発明によれば、間引き率M:Nが
比率ak :1(N、M、a、k は正の整数)の場合、多
値画像を間引き率a:1に応じて決定されたローパスフ
ィルタでフィルタ処理すると共に、そのフィルタ処理毎
に間引き率a:1で間引きする処理を再帰的にk回繰り
返し、最終的に間引き率ak :1の多値縮小画像を出力
することにより、間引き率が比率ak :1の場合には、
簡易な構成かつ高速に処理して、2値画像を多値化して
多値縮小画像を得る際の視認性を格段的に向上し得る2
値画像多値化縮小処理装置を実現できる。
【0055】また次の発明によれば、間引き率M:Nが
比率ak :1でない場合、まず多値画像を間引き率b
k’:1(bk’<ak )(M、N、a、k、b、k’は
正の整数)でフィルタ処理すると共に間引きする処理を
再帰的にk’回繰り返し、その間引き結果として得られ
る多値縮小画像に対して、引き続き間引き処理として間
引き率M:Nbk’で間引き処理を施し、最終的に間引
き率M:Nに間引いた多値縮小画像を出力することによ
り、間引き率が比率ak :1でない場合でも、簡易な構
成かつ高速に処理して、2値画像を多値化して多値縮小
画像を得る際の視認性を格段的に向上し得る2値画像多
値化縮小処理装置を実現できる。
【0056】また次の発明によれば、さらに間引き率
M:Nが比率ak :1でない場合、まず多値画像を間引
き率bk’:1(bk’<ak )(M、N、a、k、b、
k’は正の整数)でフィルタ処理すると共に間引きする
処理を再帰的にk’回繰り返し、その間引き結果として
得られる多値縮小画像に対して、引き続き最近傍法又は
投影法により間引き率M:Nbk’で間引き処理を施
し、最終的に間引き率M:Nに間引いた多値縮小画像を
出力することにより、間引き率が比率ak :1でない場
合でも、簡易な構成かつ高速に処理して、2値画像を多
値化して多値縮小画像を得る際の視認性を格段的に向上
し得る。
【0057】また次の発明によれば、入力される2値画
像中で間引き率以下の細線に対する箇所を判定し、当該
細線と判定された箇所にローパスフィルタ処理を施した
結果を間引く場合に、間引きの方法を局所的に適応的に
変更することにより、2値画像中に間引き率以下の細線
部分の情報が存在する場合にも、この細線部分の情報が
欠落するのを有効に防止でき、2値画像を多値化して多
値縮小画像を得る際の視認性を格段的に向上し得る2値
画像多値化縮小処理装置を実現できる。
【0058】また次の発明によれば、さらに細線を判定
する際に、入力される2値画像の各画素が、縦、横各方
向について間引き率以下の幅を持つ線分に属しているか
どうかを判定し、いずれかの方向の線幅が間引き率以下
の場合は、該当する画素を線分部分と判定することによ
り、2値画像中の間引き率以下の細線部分を確実に判定
でき、2値画像を多値化して多値縮小画像を得る際の視
認性を格段的に向上し得る2値画像多値化縮小処理装置
を実現できる。
【0059】また次の発明によれば、さらに間引き率
M:Nに間引く場合、細線部分と判定されなかった画素
について、間引き率M:Nに一致する間隔で周期的に位
置する画素のみを残し、細線部分と判定された画素を間
引きの単位に含んでいる箇所は間引きの単位内のM画素
のうち文字部分の輝度レベルに近い画素値をもつものか
ら順にN画素を残し、その他の(M−N)画素を間引く
ことにより、一段と確実に細線情報を反映して適応的に
間引くことができる2値画像多値化縮小処理装置を実現
できる。
【0060】また次の発明によれば、さらに多値化処理
手段及び間引き処理手段により得られた多値縮小画像に
対して、微分フィルタ処理を施した出力でなる画像を定
数倍して、多値化縮小画像に加算し、同画像を強調する
ことにより、多値化縮小処理の過程で画像中に混入する
過度なぼけ部分を強調し削減し、2値画像を多値化して
多値縮小画像を得る際の視認性を格段的に向上し得る2
値画像多値化縮小処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例1の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の2値画像多値化縮小処理装置のフィル
タ決定部及び多値化処理部の構成の説明に供する略線図
である。
【図3】 図1の2値画像多値化縮小処理装置の動作の
説明に供する略線図である。
【図4】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例2の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例3の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例4の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例5の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例6の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明による2値画像多値化縮小処理装置
の実施例7の構成を示すブロック図である。
【図10】 図9の2値画像多値化縮小装置における適
応的間引き処理の動作の説明に供する略線図である。
【図11】 図9の2値画像多値化縮小装置の細線判定
部の動作を示すフローチャートである。
【図12】 図9の2値画像多値化縮小装置の適応的間
引き処理部の動作を示すフローチャートである。
【図13】 この発明による2値画像多値化縮小処理装
置の実施例8であるを示すブロック図である。
【図14】 従来の2値画像多値化縮小処理装置として
縮小文字表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 文字発生回路 2 フィルタ回路 3 表示装置 11 2値画像信号入力部 12 データ形式変換部 13 間引き率入力部 14、21、42、52A、52B、72 フィルタ決
定部 15、20、70A 多値化処理部 16、26、60B 間引き処理部 17 画像表示部 20A、30A1 縦方向1次元フィルタ処理部 20B、30B1 横方向1次元フィルタ処理部 30、43、53、70 多値化縮小処理部 30A 縦方向多値化処理部 30B 横方向多値化処理部 30A2 縦方向1次元間引き処理部 30B2 横方向1次元間引き処理部 40 多値化縮小処理選択部 41 間引き率判定部 50 ウェーブレット型多値化縮小処理部 51 間引き率分割制御部 60 追加縮小処理部 60A 最近傍法or投影法 70B 適応的間引き処理部 71 細線判定部 81 多値化縮小処理結果 82 画像強調処理部 83 微分フィルタ処理 84 強調パラメータ設定部 85 乗算器 86 加算器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される2値画像を多値画像のデータ
    形式に変換するデータ形式変換手段と、縮小率N/M
    (N、Mは正の整数)でなる所望の間引き率M:Nに応
    じて上記多値画像を帯域制限するために適したローパス
    フィルタを決定するフィルタ決定手段と、上記データ形
    式変換手段より得られる上記多値画像を上記フィルタ決
    定手段で決定された上記ローパスフィルタでフィルタ処
    理して低域信号成分を取り出し、上記多値画像に中間階
    調を与えて多値低域画像を生成する多値化処理手段と、
    当該多値化処理手段から得られる上記多値低域画像を上
    記所望の間引き率M:Nに応じて間引いて多値縮小画像
    を生成する間引き処理手段とを備えることを特徴とする
    2値画像多値化縮小処理装置。
  2. 【請求項2】 入力される2値画像を多値画像のデータ
    形式に変換するデータ形式変換手段と、入力される縮小
    率N/M(N、Mは正の整数)でなる所望の間引き率
    M:Nが比率ak :1(a、kは正の整数)か否か判定
    する間引き率判定手段と、当該間引き率判定手段の判定
    結果として上記間引き率M:Nが比率ak :1の場合、
    上記多値画像を間引き率a:1で間引くための帯域制限
    に適したローパスフィルタを決定するフィルタ決定手段
    と、当該フィルタ決定手段で決定された上記ローパスフ
    ィルタによるフィルタ処理を上記多値画像に施す多値化
    処理と、当該フィルタ処理する毎に上記間引き率a:1
    で間引きを行う間引き処理とをそれぞれk回繰り返し、
    最終的に間引き率ak :1に間引いた多値縮小画像を出
    力する再帰型繰り返しフィルタ処理及び間引き処理手段
    とを備えることを特徴とする2値画像多値化縮小処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記間引き率判定手段の判定結果とし
    て、上記間引き率M:Nが比率ak :1でない場合、ま
    ず上記再帰型繰り返しフィルタ処理及び間引き処理手段
    で、上記多値画像を間引き率bk’:1(bk’<ak
    (b、k’は正の整数)で間引きし、当該間引き結果と
    して得られる多値縮小画像に対して、引き続き上記間引
    き処理として間引き率M:Nbk’で間引き処理を施
    し、最終的に間引き率M:Nに間引いた多値縮小画像を
    出力する請求項2に記載の2値画像多値化縮小処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記間引き率判定手段の判定結果とし
    て、上記間引き率M:Nが比率ak :1でない場合、ま
    ず上記再帰型繰り返しフィルタ処理及び間引き処理手段
    で、上記多値画像を間引き率bk’:1(bk’<ak
    (b、k’は正の整数)で間引きし、当該間引き結果と
    して得られる多値縮小画像に対して、引き続き最近傍法
    又は投影法により間引き率M:Nbk’で間引き処理を
    施し、最終的に間引き率M:Nに間引いた多値縮小画像
    を出力する請求項2に記載の2値画像多値化縮小処理装
    置。
  5. 【請求項5】 入力される上記2値画像中で間引き率以
    下の細線に対する箇所を判定する細線判定手段と、当該
    細線判定手段によって細線と判定された箇所にローパス
    フィルタ処理を施した結果を間引く場合に、間引きの方
    法を局所的に適応的に変更する適応的間引き処理手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の2値画像多値化縮小処理装置。
  6. 【請求項6】 上記細線判定手段は、入力される上記2
    値画像の各画素が、縦、横各方向について間引き率以下
    の幅を持つ線分に属しているかどうかを判定し、いずれ
    かの方向の線幅が間引き率以下の場合は、該当する画素
    を線分部分と判定することを特徴とする請求項5に記載
    の2値画像多値化縮小処理装置。
  7. 【請求項7】 上記適応的間引き処理部は間引き率M:
    Nに間引く場合、細線部分と判定されなかった画素につ
    いて、間引き率M:Nに一致する間隔で周期的に位置す
    る画素のみを残すように間引き処理を行い、細線部分と
    判定された画素を間引きの単位に含んでいる箇所につい
    ては、上記間引きの単位内のN画素のうち文字部分の輝
    度レベルに近い画素値をもつものから順にM画素を残
    し、その他の(N−M)画素を間引くことを特徴とする
    請求項5に記載の2値画像多値化縮小処理装置。
  8. 【請求項8】 多値化縮小処理手段により得られた画像
    に対して微分フィルタ処理を施す微分フィルタ処理部
    と、当該微分フィルタ処理部より出力された画像を定数
    倍して多値化縮小処理により得られた画像に加算し、同
    画像を強調する画像の強調処理部とを備えることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の2値画像多値化縮
    小処理装置。
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