JPH09221555A - ポリビニルアルコールフィルムおよびその積層体 - Google Patents
ポリビニルアルコールフィルムおよびその積層体Info
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- JPH09221555A JPH09221555A JP5228896A JP5228896A JPH09221555A JP H09221555 A JPH09221555 A JP H09221555A JP 5228896 A JP5228896 A JP 5228896A JP 5228896 A JP5228896 A JP 5228896A JP H09221555 A JPH09221555 A JP H09221555A
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- Japan
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- polyvinyl alcohol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】可視光線を透過するが紫外線は遮蔽する、透明
性の高い包装材料に適したポリビニルアルコールフィル
ム、および耐紫外線性のある農業用資材に適したポリビ
ニルアルコールフィルムからなる積層体を提供すること
にある。 【構成】ａ）ポリビニルアルコール１００重量部、 ｂ）一次粒径０．０１〜０．１μｍの無機フィラー０．
１〜３重量部 からなるポリビニルアルコールフィルムである。上記ポ
リビニルアルコールフィルムを少なくとも一層含む積層
体。他の層はフィルム、シート、不織布、織布などであ
る。
性の高い包装材料に適したポリビニルアルコールフィル
ム、および耐紫外線性のある農業用資材に適したポリビ
ニルアルコールフィルムからなる積層体を提供すること
にある。 【構成】ａ）ポリビニルアルコール１００重量部、 ｂ）一次粒径０．０１〜０．１μｍの無機フィラー０．
１〜３重量部 からなるポリビニルアルコールフィルムである。上記ポ
リビニルアルコールフィルムを少なくとも一層含む積層
体。他の層はフィルム、シート、不織布、織布などであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線遮蔽性がありか
つ透明性の高い、包装材料や農業用資材として有用なポ
リビニルアルコールフィルムおよびその積層体に関す
る。
つ透明性の高い、包装材料や農業用資材として有用なポ
リビニルアルコールフィルムおよびその積層体に関す
る。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】ポリビニルアルコールは
可視、紫外線領域の波長を透過し、本来耐候性の良い材
料である。ポリビニルアルコールに着色や他の目的で酸
化チタンなどの無機フィラーを配合することは公知であ
る。無機フィラーが粒子径０．１５〜０．５μｍでは分
散性、透明性が十分でなく、透明性を要求される包装材
料や農業用資材への応用が難しかった。一方、粒子径
０．１μｍ以下の無機フィラーは化粧品や塗料に配合す
ると可視光線を透過するが紫外線は遮蔽するといった機
能を有することから、最近盛んに利用されている。近年
農業用ハウスに使用されてきたポリ塩化ビニルフィルム
が廃棄や作業性の問題からポリエチレン系フィルムに代
替が進んでいるが、ポリエチレン系のフィルムの紫外線
透過率が比較的大きい事に起因して、ハウス内で使用す
る農業用資材に対する耐紫外線性の要求が高まってきて
いる。またポリビニルアルコールフィルムがジーンズな
どの色物衣料の包装に使用される場合には、自然光や蛍
光灯の光に長時間さらされると色物衣料が変色する場合
があり改良が望まれていた。
可視、紫外線領域の波長を透過し、本来耐候性の良い材
料である。ポリビニルアルコールに着色や他の目的で酸
化チタンなどの無機フィラーを配合することは公知であ
る。無機フィラーが粒子径０．１５〜０．５μｍでは分
散性、透明性が十分でなく、透明性を要求される包装材
料や農業用資材への応用が難しかった。一方、粒子径
０．１μｍ以下の無機フィラーは化粧品や塗料に配合す
ると可視光線を透過するが紫外線は遮蔽するといった機
能を有することから、最近盛んに利用されている。近年
農業用ハウスに使用されてきたポリ塩化ビニルフィルム
が廃棄や作業性の問題からポリエチレン系フィルムに代
替が進んでいるが、ポリエチレン系のフィルムの紫外線
透過率が比較的大きい事に起因して、ハウス内で使用す
る農業用資材に対する耐紫外線性の要求が高まってきて
いる。またポリビニルアルコールフィルムがジーンズな
どの色物衣料の包装に使用される場合には、自然光や蛍
光灯の光に長時間さらされると色物衣料が変色する場合
があり改良が望まれていた。
【０００３】ポリエチレン系フィルムやポリビニルアル
コールフィルムにベンゾトリアゾール系やベンゾフェノ
ン系等の有機系紫外線吸収剤を添加して上記問題点を解
決する方法も考えられるが、有機系紫外線吸収剤は耐熱
性、耐久性が低いため加工時や屋外での長期使用時に揮
発、分解し紫外線吸収作用が低下する問題がある。
コールフィルムにベンゾトリアゾール系やベンゾフェノ
ン系等の有機系紫外線吸収剤を添加して上記問題点を解
決する方法も考えられるが、有機系紫外線吸収剤は耐熱
性、耐久性が低いため加工時や屋外での長期使用時に揮
発、分解し紫外線吸収作用が低下する問題がある。
【０００４】本発明の目的は、可視光線を透過するが紫
外線は遮蔽する、透明性の高い包装材料に適したポリビ
ニルアルコールフィルムを提供することにある。本発明
の他の目的は、耐紫外線性のある農業用資材に適した少
なくとも一層がポリビニルアルコールフィルムからなる
積層体を提供することにある。
外線は遮蔽する、透明性の高い包装材料に適したポリビ
ニルアルコールフィルムを提供することにある。本発明
の他の目的は、耐紫外線性のある農業用資材に適した少
なくとも一層がポリビニルアルコールフィルムからなる
積層体を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明のポリビ
ニルアルコールフィルムは、 ａ）ポリビニルアルコール１００重量部、 ｂ）一次粒径０．０１〜０．１μｍの無機フィラー０．
１〜３重量部 からなるポリビニルアルコールフィルムである。本発明
のポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルを加水分解
したケン化度９５ｍｏｌ％以上、重合度１００〜３００
０であることが好ましい。重合度は１０００〜３０００
であることがより好ましい。使用するポリ酢酸ビニルは
酢酸ビニルの単独重合体でも良いし、エチレン、フッ化
ビニル、塩化ビニル、スチレン、メチルメタクリレー
ト、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の共重合可能
な他のα，β不飽和化合物を少量含んでいても良い。
ニルアルコールフィルムは、 ａ）ポリビニルアルコール１００重量部、 ｂ）一次粒径０．０１〜０．１μｍの無機フィラー０．
１〜３重量部 からなるポリビニルアルコールフィルムである。本発明
のポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルを加水分解
したケン化度９５ｍｏｌ％以上、重合度１００〜３００
０であることが好ましい。重合度は１０００〜３０００
であることがより好ましい。使用するポリ酢酸ビニルは
酢酸ビニルの単独重合体でも良いし、エチレン、フッ化
ビニル、塩化ビニル、スチレン、メチルメタクリレー
ト、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の共重合可能
な他のα，β不飽和化合物を少量含んでいても良い。
【０００６】本発明で使用される無機フィラーは一次粒
径が０．０１〜０．１μｍである。具体的には、二酸化
チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化セリウムが例示され
る。これらの無機フィラーは超微粒子化したことにより
粒子表面の活性が高まり、触媒作用を生じたり、再凝集
して分散しにくくなるので酸化アルミニウムや二酸化珪
素で表面処理するのが好ましい。これらの無機フィラー
の中でも二酸化チタンが好ましく、比較的簡単な分散処
理操作で高分散度に安定的に配合できる二酸化チタン水
性分散体が、ポリビニルアルコール水溶液と容易に混
合、分散できる点でより好ましい。具体的には、特開平
７−１６５５３４の鉄含有二酸化チタン、分散剤、水か
らなる分散体、特開平７−２４７１１９の表面が疎水処
理された二酸化チタン、水、非イオン性界面活性剤を含
む水性分散体、特開平７−２５７９２３に記載されてい
る二酸化チタン、水、縮合燐酸塩を含む水性分散体を挙
げることができる。
径が０．０１〜０．１μｍである。具体的には、二酸化
チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化セリウムが例示され
る。これらの無機フィラーは超微粒子化したことにより
粒子表面の活性が高まり、触媒作用を生じたり、再凝集
して分散しにくくなるので酸化アルミニウムや二酸化珪
素で表面処理するのが好ましい。これらの無機フィラー
の中でも二酸化チタンが好ましく、比較的簡単な分散処
理操作で高分散度に安定的に配合できる二酸化チタン水
性分散体が、ポリビニルアルコール水溶液と容易に混
合、分散できる点でより好ましい。具体的には、特開平
７−１６５５３４の鉄含有二酸化チタン、分散剤、水か
らなる分散体、特開平７−２４７１１９の表面が疎水処
理された二酸化チタン、水、非イオン性界面活性剤を含
む水性分散体、特開平７−２５７９２３に記載されてい
る二酸化チタン、水、縮合燐酸塩を含む水性分散体を挙
げることができる。
【０００７】本発明で用いられる無機フィラーはポリビ
ニルアルコールに０．１〜３重量％、好ましくは０．３
〜１．５重量％配合して使用される。例えば二酸化チタ
ン水性分散体とポリビニルアルコールの混合物は、ポリ
ビニルアルコールの通常５〜２０重量％水溶液に、予め
サンドミル等で高分散した上記二酸化チタン水性分散体
を攪拌、混合して得られる。この混合物をギヤポンプで
ダイスより押し出してドラム上で９０〜１００℃で乾燥
する。後工程として１１０〜１９０℃で５〜３０秒、好
ましくは１４０〜１６０℃で１０〜２０秒、加熱ロール
により熱処理することにより本発明のポリビニルアルコ
ールフィルムが得られる。ポリビニルアルコールフィル
ムの厚みは、通常２０〜２００μｍである。
ニルアルコールに０．１〜３重量％、好ましくは０．３
〜１．５重量％配合して使用される。例えば二酸化チタ
ン水性分散体とポリビニルアルコールの混合物は、ポリ
ビニルアルコールの通常５〜２０重量％水溶液に、予め
サンドミル等で高分散した上記二酸化チタン水性分散体
を攪拌、混合して得られる。この混合物をギヤポンプで
ダイスより押し出してドラム上で９０〜１００℃で乾燥
する。後工程として１１０〜１９０℃で５〜３０秒、好
ましくは１４０〜１６０℃で１０〜２０秒、加熱ロール
により熱処理することにより本発明のポリビニルアルコ
ールフィルムが得られる。ポリビニルアルコールフィル
ムの厚みは、通常２０〜２００μｍである。
【０００８】ポリビニルアルコールフィルムには、グリ
セリン、グリコール類などの可塑剤、紫外線吸収剤等を
含有していても良い。
セリン、グリコール類などの可塑剤、紫外線吸収剤等を
含有していても良い。
【０００９】本発明の上記少なくとも一層がポリビニル
アルコールフィルムからなる積層体の他の材質はポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ４−メチルペンテン−１
などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートな
どの熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなどが例示
される。これらのものは、フィルム、シート、不織布、
織布の形状でポリビニルアルコールフィルムと積層され
る。この場合、ポリビニルアルコールフィルムが最外層
になる構成が好ましい。フィルムの厚みは、通常２０〜
２００μｍ、シートの厚みは３００μｍないし２ｍｍで
ある。不織布の材質としてはポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリアミドが好ましく用いられる。不織布の形状
は特に限定されないが、スパンボンド法により製造され
た長繊維のものが高強度という点から好ましく用いられ
る。不織布は目付が１０〜１００ｇ／ｍ2、好ましくは
３０〜５０ｇ／ｍ2である。
アルコールフィルムからなる積層体の他の材質はポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ４−メチルペンテン−１
などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートな
どの熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなどが例示
される。これらのものは、フィルム、シート、不織布、
織布の形状でポリビニルアルコールフィルムと積層され
る。この場合、ポリビニルアルコールフィルムが最外層
になる構成が好ましい。フィルムの厚みは、通常２０〜
２００μｍ、シートの厚みは３００μｍないし２ｍｍで
ある。不織布の材質としてはポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリアミドが好ましく用いられる。不織布の形状
は特に限定されないが、スパンボンド法により製造され
た長繊維のものが高強度という点から好ましく用いられ
る。不織布は目付が１０〜１００ｇ／ｍ2、好ましくは
３０〜５０ｇ／ｍ2である。
【００１０】本発明のポリビニルアルコールフィルムと
不織布との積層体は農業用、特にビニルハウスにおいて
保温、過湿防止、水滴落下防止にきわめて有効である。
この場合、通常ビニルハウスの外側をポリエチレンフィ
ルムなどのプラスチックフィルムで覆い、その内側に上
記積層体をポリビニルアルコールフィルムが外側になる
ように覆い、二重ハウスとなるようにして使用する。こ
のような配設により、ポリビニルアルコールフィルムが
紫外線を遮蔽するので、不織布の劣化が軽減され積層体
の強度が保持される結果、寿命が増加する。これらの目
的で積層体が使用されるとき、不織布の目付は好ましく
は３０〜５０ｇ／ｍ2で、ポリビニルアルコールフィル
ムの厚さが１０〜７０μｍ好ましくは３０〜５０μｍの
組み合わせで用いられるのがよい。
不織布との積層体は農業用、特にビニルハウスにおいて
保温、過湿防止、水滴落下防止にきわめて有効である。
この場合、通常ビニルハウスの外側をポリエチレンフィ
ルムなどのプラスチックフィルムで覆い、その内側に上
記積層体をポリビニルアルコールフィルムが外側になる
ように覆い、二重ハウスとなるようにして使用する。こ
のような配設により、ポリビニルアルコールフィルムが
紫外線を遮蔽するので、不織布の劣化が軽減され積層体
の強度が保持される結果、寿命が増加する。これらの目
的で積層体が使用されるとき、不織布の目付は好ましく
は３０〜５０ｇ／ｍ2で、ポリビニルアルコールフィル
ムの厚さが１０〜７０μｍ好ましくは３０〜５０μｍの
組み合わせで用いられるのがよい。
【００１１】本発明の積層体の製造方法は、前記本発明
のポリビニルアルコールフィルムの製造方法の乾燥工程
で、積層する他の材料を圧着し熱処理しても良いし、予
め製造してある本発明のポリビニルアルコールフィルム
と他の材料を例えばイソシアナート系接着剤により接
着、積層しても良い。ポリビニルアルコールフィルムは
予めコロナ処理などの前処理を行ってもよい。
のポリビニルアルコールフィルムの製造方法の乾燥工程
で、積層する他の材料を圧着し熱処理しても良いし、予
め製造してある本発明のポリビニルアルコールフィルム
と他の材料を例えばイソシアナート系接着剤により接
着、積層しても良い。ポリビニルアルコールフィルムは
予めコロナ処理などの前処理を行ってもよい。
【００１２】以下に実施例を記載するが、本発明はこれ
らによって限定されない。
らによって限定されない。
【試験方法】本発明の試験、物性値は以下の試験方法に
よる。 １．耐光試験 ＪＩＳ Ｂ ７７５１１に準拠した。 ２．引張試験 ＪＩＳ Ｋ ７１２７（１９８９）に準拠した。 引張速度 １００ｍｍ／分 ３．色差 ＪＩＳ Ｋ ７１０５ △Ｅ（Ｌａｂ）を測定した。 ４．光透過率 Ｕｂｅｓｔ−３５型分光光度計（日本分光株式会社製）
を使用して測定した。
よる。 １．耐光試験 ＪＩＳ Ｂ ７７５１１に準拠した。 ２．引張試験 ＪＩＳ Ｋ ７１２７（１９８９）に準拠した。 引張速度 １００ｍｍ／分 ３．色差 ＪＩＳ Ｋ ７１０５ △Ｅ（Ｌａｂ）を測定した。 ４．光透過率 Ｕｂｅｓｔ−３５型分光光度計（日本分光株式会社製）
を使用して測定した。
【００１３】
【実施例１】ポリビニルアルコール（ケン化度９９．９
％、重合度１７００の水溶液）の固形分１００重量部に
可塑剤としてグリセリン１２重量部、超微粒子二酸化チ
タン（石原産業株式会社製ＴＴＯ−５５（Ａ）の水分散
体、ルチル型、一次粒径０．０３〜０．０５μｍ）を固
形分で０．６重量部添加混合し、溶液流延法により膜厚
２５μｍのポリビニルアルコールフィルムを得た。直接
染料で黄色、緑色、紺色に染めた木綿布地をこのフィル
ムで包装し、６０時間の耐光試験を実施した。表１に試
験前のフィルムの光透過率の波長依存性、表２に耐光試
験前後の色差を示した。
％、重合度１７００の水溶液）の固形分１００重量部に
可塑剤としてグリセリン１２重量部、超微粒子二酸化チ
タン（石原産業株式会社製ＴＴＯ−５５（Ａ）の水分散
体、ルチル型、一次粒径０．０３〜０．０５μｍ）を固
形分で０．６重量部添加混合し、溶液流延法により膜厚
２５μｍのポリビニルアルコールフィルムを得た。直接
染料で黄色、緑色、紺色に染めた木綿布地をこのフィル
ムで包装し、６０時間の耐光試験を実施した。表１に試
験前のフィルムの光透過率の波長依存性、表２に耐光試
験前後の色差を示した。
【００１４】
【比較例１】超微粒子二酸化チタンを添加しない以外は
実施例１と同様に行った。結果を表１、表２に示した。
実施例１と同様に行った。結果を表１、表２に示した。
【表１】
【表２】
【００１５】
【実施例２】スパンボンド法ポリエステル不織布（旭化
成工業（株）商品名マリエース、目付３０ｇ／ｍ2、単
糸デニール１．５）と超微粒子二酸化チタン（石原産業
株式会社ＴＴＯ−５５（Ａ）、ルチル型、一次粒径０．
０３〜０．０５μｍ）を１重量％含有するポリビニルア
ルコールフィルム（ケン化度９９．９％、重合度１７０
０、乾燥重量約２５ｇ／ｍ2、膜厚２５μｍ）との積層
体の耐光試験を実施した。１０００時間照射試験後の引
張破断強度、引張破断伸度の残存率を表３に示した。
尚、光照射はポリビニルアルコールフィルム側から実施
した。
成工業（株）商品名マリエース、目付３０ｇ／ｍ2、単
糸デニール１．５）と超微粒子二酸化チタン（石原産業
株式会社ＴＴＯ−５５（Ａ）、ルチル型、一次粒径０．
０３〜０．０５μｍ）を１重量％含有するポリビニルア
ルコールフィルム（ケン化度９９．９％、重合度１７０
０、乾燥重量約２５ｇ／ｍ2、膜厚２５μｍ）との積層
体の耐光試験を実施した。１０００時間照射試験後の引
張破断強度、引張破断伸度の残存率を表３に示した。
尚、光照射はポリビニルアルコールフィルム側から実施
した。
【００１６】
【比較例２】超微粒子二酸化チタンを添加しないポリビ
ニルアルコールフィルムを使用した以外は実施例２と同
様に試験した。結果を表３に示した。
ニルアルコールフィルムを使用した以外は実施例２と同
様に試験した。結果を表３に示した。
【表３】
【００１７】
【発明の効果】本発明のポリビニルアルコールフィルム
は可視光は透し紫外線は遮蔽するので、ジーンズなどの
色物衣料の包装に使用される場合には、内容物の確認が
容易であり、光により色物衣料が変色することが抑えら
れる。本発明の積層体、特にポリビニルアルコールフィ
ルムと不織布との積層体は、不織布の紫外線による劣化
を軽減する効果があり、農業用資材として有用である。
は可視光は透し紫外線は遮蔽するので、ジーンズなどの
色物衣料の包装に使用される場合には、内容物の確認が
容易であり、光により色物衣料が変色することが抑えら
れる。本発明の積層体、特にポリビニルアルコールフィ
ルムと不織布との積層体は、不織布の紫外線による劣化
を軽減する効果があり、農業用資材として有用である。
【表１】超微粒子二酸化チタンを添加したポリビニルア
ルコールフィルムと添加しないポリビニルアルコールフ
ィルムの光透過率の波長依存性
ルコールフィルムと添加しないポリビニルアルコールフ
ィルムの光透過率の波長依存性
【表２】ポリビニルアルコールフィルムで包まれた三色
木綿布地の耐光試験後の色差
木綿布地の耐光試験後の色差
【表３】耐光試験後のポリビニルアルコールフィルムの
引張破断強度、引張破断伸度の残存率
引張破断強度、引張破断伸度の残存率
Claims (9)
- 【請求項１】ａ）ポリビニルアルコール１００重量部、 ｂ）一次粒径０．０１〜０．１μｍの無機フィラー０．
１〜３重量部、 からなるポリビニルアルコールフィルム。 - 【請求項２】ポリビニルアルコールがポリ酢酸ビニルを
加水分解したケン化度９５ｍｏｌ％以上、重合度１００
〜３０００である請求項１記載のポリビニルアルコール
フィルム。 - 【請求項３】無機フィラーが二酸化チタン、酸化鉄、酸
化亜鉛から選ばれるものである請求項１または請求項２
記載のポリビニルアルコールフィルム。 - 【請求項４】二酸化チタンが容易に一次粒径まで分散可
能な水分散体から得られたものである請求項１記載のポ
リビニルアルコールフィルム。 - 【請求項５】少なくとも一層が請求項１記載のポリビニ
ルアルコールフィルムからなる積層体。 - 【請求項６】請求項１のポリビニルアルコールフィルム
と不織布シートからなる積層体。 - 【請求項７】不織布シートがスパンボンド法によって製
造された連続繊維で、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミドから選ばれたものからなる請求項６記載の積
層体。 - 【請求項８】請求項１記載のポリビニルアルコールフィ
ルムを使用した包装材料。 - 【請求項９】請求項５〜請求項７記載の農業用積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228896A JPH09221555A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ポリビニルアルコールフィルムおよびその積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228896A JPH09221555A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ポリビニルアルコールフィルムおよびその積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09221555A true JPH09221555A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12910624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5228896A Pending JPH09221555A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ポリビニルアルコールフィルムおよびその積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09221555A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2002180098A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Kao Corp | 錠剤型洗剤及びその製造方法 |
| JP2002241797A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-08-28 | Kao Corp | 洗濯用物品 |
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-
1996
- 1996-02-15 JP JP5228896A patent/JPH09221555A/ja active Pending
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