JP4619526B2 - 錠剤型洗剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤型洗剤及びその製造方法に関する。本発明の錠剤型洗剤は、特に衣料用として好適である。
【0002】
【従来の技術】
現在の衣類用洗剤の形態は、粉末状・粒状のものが主に使用されている。しかし、これらの洗剤は使用時に計量を行う必要があり、しかも、粉が飛び散る場合があり、使用者に不快感をもたらすという欠点があった。
【0003】
最近、これらの問題を解決するために錠剤洗剤の開発が試みられている。ところが、錠剤洗剤は簡便で使用しやすい反面、製造工程・輸送工程で形状を保持するための高い錠剤強度と水中での迅速な溶解性という一見相反する要素を満足させなければならないという非常に困難な技術的課題がある。更に、錠剤化された場合は、一般の粒状又は粉状洗剤と全く同一の溶解性を発現させることは一般的に不可能である。つまり、洗浄時間が短い場合は錠剤化された洗剤は溶解に要する時間的制約の為に洗浄性能が劣る結果をも招いてしまう。このために錠剤化された洗剤の課題としては先述の溶解性と強度以外にも、より短時間で十分な洗浄性能を発揮する必要がある。従って、洗浄力は従来の粒状又は粉状の洗剤を凌駕することも必要条件と言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、洗浄力及び溶解性に優れ、使用が簡便な錠剤型洗剤及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)陰イオン界面活性剤、(b)非イオン界面活性剤、(c)水溶性無機塩及び(d)水不溶性無機物を含有する活性剤粒子(I)と、崩壊剤粒子(II)3〜20重量%とを含有する錠剤型洗剤であって、(a)〜(d)の比率が、(a)+(b)=15〜50重量%、(c)+(d)=40〜70重量%、(a)/(b)=6/1〜50/1(重量比)、(c)/(d)=1/3〜3/1(重量比)、〔(a)+(b)+(c)〕/(d)=10/1〜1/1(重量比)である錠剤型洗剤に関する。
【0006】
また、本発明は、下記工程A、B、C及びDを有する、(a)陰イオン界面活性剤〔以下、(a)成分という〕、(b)非イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕、(c)水溶性無機塩〔以下、(c)成分という〕及び(d)水不溶性無機物〔以下、(d)成分という〕を含有する活性剤粒子(I)と、崩壊剤粒子(II)3〜20重量%とを含有する錠剤型洗剤であって、(a)〜(d)の比率が、(a)+(b)=15〜50重量%、(c)+(d)=40〜70重量%、(a)/(b)=6/1〜50/1(重量比)、(c)/(d)=1/3〜3/1(重量比)、〔(a)+(b)+(c)〕/(d)=10/1〜1/1(重量比)である錠剤型洗剤の製造方法に関する。
工程A:(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する平均粒径300〜1500μmの活性剤粒子(I)を製造する工程
工程B:平均粒径200〜1500μmの崩壊剤粒子(II)を製造する工程
工程C:活性剤粒子(I)及び崩壊剤粒子(II)を混合する工程
工程D:工程Cにより得られた混合物を、20〜50℃の温度で、20〜100kgf/cm2(1.96〜9.81MPa)の成形圧で成形する工程
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の錠剤型洗剤の活性剤粒子(I)において、(a)成分と(b)成分の合計量は、洗浄性能及び溶解性の点で、錠剤型洗剤中の15〜50重量%であり、25〜48重量%が好ましく、30〜45重量%がより好ましい。
【0008】
(a)成分/(b)成分の重量比は、洗浄性能及び錠剤成形性の点で、6/1〜50/1であり、6.5/1〜25/1が好ましく、7/1〜15/1がより好ましい。
【0009】
また、(c)成分と(d)成分の合計量は、洗浄性能及び溶解性の点で、錠剤型洗剤中の40〜70重量%であり、45〜60重量%が好ましく、48〜55重量%がより好ましい。
【0010】
(c)成分/(d)成分の重量比は、溶解性及び錠剤成形性の点で、1/3〜3/1であり、2/3〜3/2が好ましく、1/1〜3/2がより好ましい。
【0011】
また、〔(a)成分+(b)成分+(c)成分〕/(d)成分の重量比は、溶解性の点で、10/1〜1/1であり、5/1〜3/2が好ましく、3/1〜2/1がより好ましい。
【0012】
活性剤粒子(I)の量は、洗浄性能及び溶解性の点で、錠剤型洗剤中の80〜97重量%、更に85〜95重量%、特に85〜93重量%が好ましい。
【0013】
崩壊剤粒子(II)の量は、洗浄性能及び溶解性の点で、錠剤型洗剤中の3〜20重量%であり、5〜15重量%が好ましく、7〜15重量%がより好ましい。
【0014】
活性剤粒子(I)と崩壊剤粒子(II)とを混合し、錠剤に圧縮成型することで、十分な強度と溶解性が得られる。
【0015】
活性剤粒子(I)は、溶解性及び錠剤成形性の点で、平均粒径300〜1500μmが好ましく、400〜1200μmがより好ましく、500〜1000μmが更に好ましく、600〜900μmが特に好ましい。更に、粒径125μm未満の粒子の比率が15重量%以下であることが好ましく、10重量%以下がより好ましく、5重量%以下が更に好ましい。
【0016】
崩壊剤粒子(II)は、溶解性及び錠剤成形性の点で、平均粒径200〜1500μmが好ましく、200〜1000μmがより好ましく、250〜750μmが更に好ましい。
【0017】
本発明の錠剤型洗剤の水分量は、溶解性、錠剤成形性及び保存安定性の点で、10重量%以下が好ましく、8重量%以下がより好ましく、6重量%以下が更に好ましく、4重量%以下が特に好ましい。尚、水分量は、JIS K 3362:1998 加熱減量法により規定された方法で測定する。
【0018】
<(a)成分>
本発明の錠剤型洗剤は、(a)陰イオン界面活性剤を含有する。陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はこのエステル、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤等が例示される。特に炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜18のアルキル硫酸塩又はアルキルエーテル硫酸塩が挙げられ、対イオンとしてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアミンが好ましい。錠剤成形性の点でナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が好ましい。溶解速度の点から、ナトリウムイオンとカリウムイオンを併用することも好ましく、全対イオン中カリウムイオンは5重量%以上が好ましく、20重量%以上がより好ましく、40重量%以上が特に好ましい。
【0019】
更に、消泡効果を得るために脂肪酸塩を併用することができる。好ましい脂肪酸の炭素数は、12〜18である。
【0020】
<(b)成分>
本発明の錠剤型洗剤は、(b)非イオン界面活性剤を含有する。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド、アルキルグルコースアミド、アルキルアミンオキサイド等があげられる。中でも親水性の高いもの及び水と混和した際に生じる液晶の形成能の低い若しくは液晶を生じないものが好ましく、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルが特に好ましい。好ましくは炭素数が10〜18、好ましくは12〜14であり、平均付加モル数が5〜30、好ましくは7〜30、より好ましくは9〜30、より好ましくは11〜30であるアルコールのエチレンオキサイド(以下、EOと表記する)付加物、その他に炭素数8〜18のアルコールのEO付加物及びプロピレンオキサイド(以下、POと表記する)付加物であることが好ましい。付加順序としてはEOを付加した後にPOを付加したもの、POを付加した後にEOを付加したもの、あるいはEOとPOをランダムに付加したものを用いることができるが、特に好ましい付加順序を有するものとしては、EOを付加した後、POをブロック付加し、更にEOをブロック付加した一般式:
R−O−(EO)X−(PO)Y−(EO)Z−H
〔式中、Rは炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、X、Y及びZはそれぞれ平均付加モル数を表す。〕
で表されるものであり、その中でも最も好ましい平均付加モル数の関係に関しては、X>0、Z>0、X+Y+Z=6〜14であり、X+Z=5〜12であり、Y=1〜4である。
【0021】
なお、本発明の錠剤型洗剤は、(a)成分、(b)成分以外の界面活性剤として、陽イオン界面活性剤や両性界面活性剤を含有することができる。陽イオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩等の第4アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボベタイン型のもの、スルホベタイン型のもの等が例示される。
【0022】
<(c)成分>
本発明の錠剤型洗剤は、(c)水溶性無機塩を含有する。水溶性とは、25℃の水100gに対する溶解度が0.5g以上のものである。水溶性無機塩としては、炭酸基、硫酸基、炭酸水素基、亜硫酸基、硫酸水素基、リン酸基等を有する水溶性の無機塩(例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、又はアミン塩)を挙げることができる。又、アルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウム)及びアルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム又はマグネシウム)の塩化物、臭化物、沃化物、弗化物等のハロゲン化物等が挙げられる。また、これらを含む複塩(例えばバーケアイトやセスキ炭酸ナトリウム等)も挙げられる。
【0023】
これらの中で、炭酸塩、硫酸塩及び亜硫酸塩が好ましい。炭酸塩は洗濯液中で好適なpH緩衝領域を示すアルカリ剤として好ましく、硫酸塩、亜硫酸塩等の解離度の高い塩類は、洗濯液のイオン強度を高め、皮脂汚れ洗浄等に好適に作用する。又、亜硫酸塩は水道水中に含有されている次亜塩素酸イオンを還元し、酵素や香料等の洗剤成分の次亜塩素酸イオンによる酸化劣化を防止する効果を有する。水溶性無機塩は単独成分からなっていても、炭酸塩と硫酸塩等の複数成分を併用しても良い。
【0024】
<(d)成分>
本発明の錠剤型洗剤は、(d)水不溶性無機物を含有する。水不溶性とは、25℃の水100gに対する溶解度が0.5g未満のものである。水不溶性無機物としては、結晶性アルミノ珪酸塩、非晶質アルミノ珪酸塩、二酸化珪素、水和珪酸化合物、パーライト、ベントナイト等の粘土化合物等を用いることができ、液状界面活性剤組成物の担持への寄与及び未溶解残留物の発生を促さない理由等から、結晶性アルミノ珪酸塩及び非晶質アルミノ珪酸塩が好ましい。又、該アルミノ珪酸塩の平均粒径は、0.1〜10μmが好ましく、0.5〜5μmがより好ましい。
【0025】
結晶性アルミノ珪酸塩として好適なものは、A型ゼオライトであり、金属イオン封鎖能及び経済性の点でも好ましい。その他、P型やX型が挙げられる。また、国際公開9842622号記載のハイブリッドゼオライトも好適な結晶性アルミノ珪酸塩として挙げられる。
【0026】
又、非晶質アルミノ珪酸塩として、例えば特開昭62−191417号公報第2頁右下欄第19行〜第5頁左上欄第17行、特開昭62−191419号公報第2頁右下欄第20行〜第5頁左下欄第11行に記載の非晶質アルミノ珪酸塩や、特開平9−132794号公報第17欄第46行〜第18欄第38行、特開平7−10526号公報第3欄第3行〜第5欄第9行、特開平6−227811号公報第2欄第15行〜第5欄第2行、特開平8−119622号公報第2欄第18行〜第3欄第47行に記載されている非晶質アルミノ珪酸塩等を挙げることが出来る。特に吸油担体としては特開平6−179899号公報第12欄第12行〜第13欄第1行、第17欄第34行〜第19欄第17行に記載のものが好適である。水不溶性無機物は、単独成分又は複数成分から構成されていても良い。
【0027】
<その他成分>
本発明の錠剤型洗剤は、溶解性の点で、低分子量の水溶性有機酸塩類も使用することができ、例えば、クエン酸塩、フマル酸塩等のカルボン酸塩が挙げられる。又、洗浄力の点から、メチルイミノジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩、エチレンジアミンジコハク酸塩、タウリンジ酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、グルタミン酸ジ酢酸塩、アスパラギンジ酢酸塩、セリンジ酢酸塩等が好ましいものとして挙げられる。
【0028】
本発明の錠剤型洗剤は、カルボキシルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコール等の分散剤又は色移り防止剤、特開平6−316700号公報記載の化合物及びテトラアセチルエチレンジアミン等の漂白活性化剤、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等の酵素、ビフェニル型、スチルベン型蛍光染料、消泡剤、酸化防止剤、青味付剤、香料等を配合できる。尚、酵素、漂白活性化剤、消泡剤等別途粒状化された粒子は、アフターブレンドしても良い。
【0029】
<活性剤粒子(I)>
本発明で用いる活性剤粒子(I)は、以下の方法によって得ることが出来る。原料粉末及びバインダー成分を捏和・混練した後、押し出して造粒する押し出し造粒法、または、捏和・混練した後、得られた固形洗剤を破砕して造粒する捏和・破砕造粒法、原料粉末にバインダー成分を添加し攪拌羽根で攪拌して造粒する攪拌造粒法、或いは、原料粉末を転動させつつバインダー成分を噴霧して造粒する転動造粒法等が挙げられる。前記原料粉末としては界面活性剤の粉体化物や洗剤ビルダーを組み合わせて用いることもできるし、必要に応じて予め洗剤成分の一部又は全部に水を加えてスラリーを調製し、常法に従ってスプレー乾燥し、乾燥粉としたものを用いてもよい。これらの方法によって得られた活性剤粒子は必要であれば、造粒後に篩に通して、粒度分布を調整する。
【0030】
溶解性の点で、特に好ましい製造方法としては、(c)水溶性無機塩及び(d)水不溶性無機物を含有するスラリーを噴霧乾燥し、得られた噴霧乾燥物に(a)陰イオン界面活性剤及び(b)非イオン界面活性剤を担持させて、必要により(c)水溶性無機塩及び(d)水不溶性無機物で表面被覆する方法がある。この時、噴霧乾燥して得られた粒子をできるだけ壊さないように操作することがより好ましい。
【0031】
<崩壊剤粒子(II)>
本発明の錠剤型洗剤は、崩壊剤粒子(II)を含有する。中でも(II1)水不溶性物質を(好ましくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上)含む粒子及び(II2)水溶性物質を(好ましくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上)含む粒子を含有する崩壊剤粒子を含有することが、溶解性及び洗浄性の点で好ましい。特に(II1)水不溶性物質を含む粒子及び(II2)水溶性物質を含む粒子の含有量が、錠剤型洗剤中、粒子(II1)+粒子(II2)=5〜15重量%が好ましい。また、溶解性及び洗浄性の点で、崩壊剤粒子(II)における粒子(II1)/粒子(II2)の重量比は5/1〜1/2が好ましく、4/1〜2/3がより好ましく、3/1〜1/1が更に好ましい。
【0032】
水不溶性物質としては、セルロース、澱粉、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールから選ばれる一種以上が挙げられる。具体的には粉末セルロース、結晶性セルロース、低エーテル化度のカルボキシメチルセルロース、架橋型カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、コーンスターチ等の澱粉、ヒドロキシプロピルスターチ等の澱粉誘導体、架橋型ポリビニルピロリドン、低エーテル化度のポリビニルアルコール等が挙げられ、膨潤性のあるものが好ましい。
【0033】
水不溶性物質を、押し出し造粒法、捏和・破砕造粒法、攪拌造粒法、転動造粒法、圧縮造粒法などの造粒手法を用い粒子(II1)を形成する。造粒時には造粒化を促進するためにバインダーとして水や液状の界面活性剤、界面活性剤水溶液、高分子水溶液を加えてもよい。造粒後、必要に応じて、乾燥、粉砕、整粒、篩い分け等の後処理を行う。
【0034】
水溶性物質としては、無機過酸化物、固体酸等が挙げられ、無機過酸化物が好ましい。無機過酸化物としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩等を挙げることができ、これらの中でも過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが好ましい。保存安定性の点で、被覆して粒子(II2)を形成することが好ましい。被覆剤としてホウ酸及び/又はケイ酸アルカリ金属塩が好ましい。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸等が挙げられる。また、ケイ酸アルカリ金属塩としては、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、水ガラス1号、2号、3号のナトリウム塩、メタケイ酸カリウム、オルトケイ酸カリウム等が挙げられる。この中でも、水ガラス1号、2号、3号は液状であり、使用上の利便性の点から好ましい。上記被覆剤の他に、従来知られているキレート剤等の安定化剤を被覆剤と併用しても良い。
【0035】
<錠剤型洗剤>
本発明の錠剤型洗剤は、工程Aと工程Bによりそれぞれ得た活性剤粒子(I)及び崩壊剤粒子(II)を混合(工程C)した後に、成形する(工程D)ことによって得られる。工程Cでは、活性剤粒子(I)と崩壊剤粒子(II)、に加え、必要に応じてその他の成分を混合できる。本発明の錠剤型洗剤においては、その他の性能向上・機能向上のための各種添加剤は、界面活性剤、ビルダーと共に均一に混合・造粒して活性剤粒子の中に存在しても良いし、あるいは保存安定性の面から活性剤粒子とは独立して添加しても良い。また、工程Dでは基本的に臼と杵との組み合わせ及び圧縮装置から構成される打錠機が使用される。圧縮装置を介して、臼の中で上杵と下杵との間に圧力を加えると、臼と杵とで形成される形状の錠剤が形成される。このような打錠機としては、一般に知られた一錠ずつ打錠する単発式の打錠機を用いることもできるし、複数の金型を回転する円盤に沿って備えた生産効率の高いロータリー式打錠機を用いることもできる。また、割線を入れることによって、錠剤を分割使用しやすくすることも可能である。
【0036】
工程Dは、溶解性の点で、混合物を、20〜50℃、好ましくは20〜40℃の温度で、20〜100kgf/cm2(1.96〜9.81MPa)、好ましくは20〜80kgf/cm2(1.96〜7.84MPa)、より好ましくは20〜60kgf/cm2(1.96〜5.88MPa)の成形圧で成形する。
【0037】
打錠された錠剤型洗剤は、適当な材料、好ましくは水溶性材料で包囲されて製品化される。例えば、1個ないし複数個で包装ないし表面が被覆される。包装材料としてはアルミラミネートフィルム、PETの2層フィルム、PPの2層フィルム等が防湿性の点で好ましいが、利便性の点で水溶性材料に包装されることが好ましい。
【0038】
本発明の錠剤型洗剤は、利便性の点で、水溶性材料で分包包装した形態が好ましい。洗濯1回当たりに用いる洗剤量を分包することが利便性の点で好ましい。
【0039】
水溶性材料とは、内径105mmの円柱状の1Lのビーカーに40℃の蒸留水1Lを入れ、全長35mm、最大直径7.5mmの撹拌子(科学共栄社製、型式SA−35等が好適例)を用いて550rpmにて撹拌を行い、該材料(3cm×3cm、4枚)を投入して、8分間撹拌を続けた後、目開き125μmの篩いを通過させた時の残留物が、投入した材料の5重量%以下であるものである。好ましくは10℃の蒸留水を用いて同様の操作をしたときの残留物が5重量%以下であり、より好ましくは2重量%以下である。
【0040】
水溶性材料としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、プルラン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、ポリイタコン酸又はその塩、ポリエチレンオキシド、ポリビニルメチレンエーテル、キサンタンガム、ガーガム、コラーゲン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等の水溶性高分子化合物を含む水溶性フィルムが挙げられる。
【0041】
特に、冷水溶解性の点でポリビニルアルコールが好ましく、ケン化度が96モル%未満の部分ケン化ポリビニルアルコール、又は、耐劣化性の点でケン化度が96モル%以上、好ましくは98モル%以上である変性ポリビニルアルコールがより好ましい。
【0042】
変性基としては、陰イオン基、陽イオン基、非イオン基等が挙げられ、陰イオン基、非イオン基が更に好ましい。
【0043】
生産性の点で陰イオン変性が好ましく、陰イオン基を有するモノマーとしては、アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、不飽和スルホン酸、又はこれらのエステル若しくは無水物が挙げられるが、特にマレイン酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸が好ましい。
【0044】
また、低温での柔軟性の点で、非イオン変性がより好ましく、EO変性が更に好ましい。
【0045】
変性率は、全分子中のモノマー単位の総量に対して0.1〜20モル%が好ましく、0.5〜15モル%がより好ましく、1〜10モル%が更に好ましい。水への溶解性の点で0.1モル%以上が好ましく、水に投入した時にゲル状物を形成して溶解性を低下させることを防止する点で20モル%以下が好ましい。
【0046】
溶解性の点で変性ポリビニルアルコールの重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準に用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによって測定した場合、5000〜100万が好ましく、1〜50万がより好ましい。
【0047】
その他の水溶性フィルムとしては、特開平10−72599号公報第5欄第47行〜第6欄第31行に記載のものが挙げられる。
【0048】
本発明の水溶性材料の厚みは、使用の目的に応じ任意に設定することができるが、機械強度、水速溶性の点で10〜100μmが好ましく、15〜50μmがより好ましい。
【0049】
また、加工性、触った時の感触、溶解性、材料保存時のブロッキング防止、錠剤型洗剤の保存時のブロッキング防止等を向上させるために、水溶性材料にエンボス加工等によって格子状や亀甲状の凹凸を付けることが好ましい。
【0050】
水溶性材料に分包包装されることにより、錠剤洗剤に賦香した香りが匂わなくなるため、水溶性材料に調合香料を含有させることが水溶性材料の特異臭をマスキングする上で好ましい。水溶性材料に含有させる香料は、マスキング及び水溶性材料の物性の点で、水溶性材料中、0.05〜5重量%がより好ましく、0.05〜3重量%が更に好ましい。
【0051】
香料の安定化及び剥離性の点で、水溶性材料に界面活性剤を含有させることが好ましい。界面活性剤としては、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられ、非イオン界面活性剤がより好ましい。界面活性剤を、水溶性材料中、0.01〜5重量%含有することが好ましく、より好ましくは0.05〜3重量%であり、更に好ましくは0.1〜2重量%である。剥離性の点で0.01重量%以上であり、水溶性材料強度の点で5重量%以下である。
【0052】
水溶性材料は、加工性、柔軟性、水への溶解時の親水性、材料保存時のブロッキング防止、保存時のブロッキング防止等を向上させるために、可塑剤を、水溶性材料中、1〜50重量%含有することが好ましく、2〜40重量%含有することがより好ましい。可塑剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、低分子量ポリエチレングリコール(分子量:600以下)、トリメチロールプロパン等の多価アルコール系可塑剤が好ましく、グリセリンがより好ましい。また本発明の趣旨を損なわない範囲内で、着色剤、離型剤等を配合又は塗布することができる。
【0053】
水溶性材料の強度を高め、水溶性を向上するために、平均粒子径0.1〜10μm、より好ましくは0.1〜5μm、更に好ましくは0.2〜3μmの水不溶性又は水難溶性粉体を水溶性材料に対して0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜4重量%、更に好ましくは1〜3重量%含有することが好ましい。これにより、水溶性材料使用量を低減することが可能となる。
【0054】
水不溶性又は水難溶性粉体としては、二酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、不溶性シリカ、粘土鉱物、アルミノ珪酸塩、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ケイ酸塩、パルプ、セルロース等が挙げられ、これらは必要に応じて単独で用いることも二種以上併用することもできる。これらの内、二酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、不溶性シリカ、粘土鉱物が保存安定性、外観の良好さの点で好ましく、二酸化チタン及び二酸化チタンとの併用がより好ましい。
【0055】
水溶性材料の製造方法としては、例えば、材料樹脂の水溶液に要すれば界面活性剤、可塑剤、香料等を混合し、ドラムやエンドレスベルトに流延し、乾燥して、水溶性フィルムを製膜することができる。
【0056】
【実施例】
〔平均粒子径〕
JIS Z 8801の標準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率から求めた。
【0057】
〔水分量〕
JIS K 3362:1998 加熱減量法により規定された方法で測定した。
【0058】
〔洗浄力〕
(評価用汚染布の調製)
ビリルビン(C333646、MERK社製)0.061gをクロロホルム100mlに溶解する。この溶液を10cm×10cmの木綿金巾#2003布に1枚当たり0.4ml滴下し、風乾して評価用汚染布を得る。
【0059】
(評価方法)
松下電器産業(株)製、全自動洗濯機「愛妻号 NA−F42Y1」に評価用汚染布5枚及び衣料2kg(木綿肌着50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50重量%)を投入した後、錠剤洗剤(25g)を投入し、中水位(40L)の設定で20℃の水道水を注水し、標準水流で5分間の洗濯を行なった。次に評価用汚染布を水道水で5分間濯いだ。
【0060】
評価用汚染布の原布及び洗浄前後の汚染布の460nmにおける反射率を自動色彩計(島津製作所製)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均値を求め評価基準に従って評価した。
【0061】
【数1】
Figure 0004619526
【0062】
(評価基準)
◎:洗浄率が60%以上
○:洗浄率が55%以上、60%未満
×:洗浄率が55%未満。
【0063】
〔分散性〕
松下電器産業(株)製、全自動洗濯機「愛妻号 NA−F42Y1」のパルセータの6分割された扇状の窪みの1つの外周に近い部分に錠剤洗剤(25g)を置き、衣料1.5kg(木綿肌着50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50重量%)を洗濯槽に投入し、洗剤に直接水が当らないように10L/minの流量で5℃の水道水22Lを注水し、注水終了後に静置した。
【0064】
注水開始から10分間後、弱水流(手洗いモード)で撹拌を開始し、3分間撹拌した後に排水し、衣料および洗濯槽に残留する洗剤の状態を下記の評価基準によって目視判定した。
【0065】
また、以下の評価基準に記載の「凝集物」とは、洗剤が凝集した直径3mm以上の塊をいう。
【0066】
(評価基準)
◎:洗剤の凝集物がない。
○:洗剤の凝集物が殆どない。
×:洗剤の凝集物が多量に残留している。
【0067】
〔溶解性〕
松下電器産業(株)製、全自動洗濯機「愛妻号 NA−F42Y1」に衣料2kg(木綿肌着50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50重量%)を投入した後、錠剤洗剤(25g)を投入し、中水位(40L)の設定で5℃の水道水を注水し、標準水流で5分間の洗濯を行なった。
【0068】
洗濯行程終了後に排出される洗濯排水を500μm篩で濾過し、篩上に残留する洗剤量を下記評価基準に基づいて目視判定した。
【0069】
(評価基準)
◎:洗剤の残留がない。
○:洗剤の残留がほとんどない。
×:洗剤が多量に残留している。
【0070】
実施例1〜4、比較例1〜4
表1の錠剤型洗剤中の重量基準で、活性剤粒子(I)のゼオライト7重量%分、炭酸塩、及び香料以外の成分からなる、固形分50重量%スラリーを調製し、噴霧乾燥して噴霧乾燥組成物を得た。これに炭酸塩をリボンミキサーに投入して混合を行った。得られた混合物を前押し出し式2軸型押し出し造粒機(ペレッターダブル:不二パウダル(株)製)で直径が10mmの円柱状に押し出し成形して圧密化した。得られたペレット状物を、ゼオライト5重量%とともにフラッシュミル(不二パウダル(株)製)で粉砕造粒して表面被覆を行った。この造粒物から粗大物を取り除いた後、Vブレンダーに移し、残りのゼオライト、香料等を混合して活性剤粒子(I)を得た。
【0071】
次に、得られた活性剤粒子(I)と、崩壊剤粒子(II)及びその他の粒子を混合し、12.5gを、直径35mmの打錠金型に入れ、25℃、40kgf/cm2(3.92MPa)で、1分間加圧して錠剤型洗剤を成型した。得られた錠剤型洗剤について前記の評価を行った結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
Figure 0004619526
【0073】
・AOS−K:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸カリウム
・AOS−Na:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム
・LAS−K:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
・LAS−Na:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・α−SFE−Na:炭素数14〜18のα−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウム
・脂肪酸Na:炭素数14〜18の脂肪酸ナトリウム
・非イオン界面活性剤1:炭素数12〜14の2級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの
・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均5モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの・ゼオライト:4A型ゼオライト(平均粒径3μm)
・セルロース含有粒子〔崩壊剤粒子(II1)〕:粉末セルロース60重量%と水40重量%を混合し、開口径1.4mmのスクリーンから押し出し、押し出し造粒物を得た。次に乾燥機(80℃)で乾燥した後(水分7%)、ボールミルにて粉砕したもの
・過炭酸Na含有粒子〔崩壊剤粒子(II2)〕:過炭酸ナトリウムを84重量%含有する造粒物を水ガラス1号のナトリウム塩で表面被覆したもの
・AA/MAコポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポリマーのナトリウム塩(70モル%中和)、モノマー比はアクリル酸/マレイン酸=3/7(モル比)、重量平均分子量5万
・AOBS粒子:アルカノイル(炭素数12)オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム70重量%の造粒物
・酵素粒子:セルラーゼK(特開昭63−264699号公報記載)、リポラーゼ100T(ノボ社製)を3:1の重量比で混合
・蛍光染料:チノパールCBS−XとチノパールAMS−GX(チバスペシャルティケミカルス(株)製)の重量比1/1混合物。
【0074】
実施例5〜8
表2に示した錠剤型洗剤と水溶性材料の組み合わせで、錠剤型洗剤を分包包装して得た錠剤型洗剤について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。なお、水溶性材料1〜5は以下のものである。
【0075】
(水溶性材料1)
マレイン酸変性(変性率2モル%)ポリビニルアルコール(ケン化度99モル%)100重量部、水550重量部、グリセリン10重量部、エマルゲン120(非イオン界面活性剤、花王製)0.2重量部、調合香料0.5重量部、二酸化チタン(平均粒径0.3μm)2重量部を分散させ、脱泡した後、120℃ドラム上にキャスティングしつつ、140℃熱風で乾燥(乾燥滞留時間2分間)し、水分含量7重量%であり、膜厚30μmの長尺のフィルムを得た。
【0076】
(水溶性材料2)
水溶性材料1に、40メッシュ絹目エンボス加工(ローラー120℃、線圧30kg/cm)を施した。
【0077】
(水溶性材料3)
ケン化度88モル%、重合度1700のポリビニルアルコール繊維を捲縮、カットして2デニール×51mmのステーブルとしたものを開繊して坪量20g/m2のウェブとした。水溶性材料1に得られたウェブを重ね合わせ、圧着面積比率が25%の一辺が2mmの変形四角柄のエンボスローラーを120℃に設定して、線圧30kg/cmで熱圧着して複合化した。坪量は46g/m2であった。
【0078】
(水溶性材料4)
水溶性材料1と同じフィルムを巻出しつつ、グラビア塗工機(グラビアロール200メッシュ、ヒラノレクシード製)にて、セルロース粉末(W−400G、日本製紙製、平均繊維長27μm)50g、エチルセルロース(K−200、ハーキュレス製)10g、イソプロピルアルコール890g、水50gの分散溶液を撹拌しつつ、塗工した。引き続き110℃で20秒間熱風乾燥した。これにより水溶性材料にセルロース粉末を複合化した。複合化量は2.5g/m2であった。
【0079】
(水溶性材料5)
酢酸ビニルとポリオキシエチレン(EO平均付加モル数7)モノアリルエーテルを重合した後、ケン化反応を行い、ポリオキシエチレン(EO平均付加モル数7)モノアリルエーテル/酢酸ビニル共重合体を得た。この共重合体は、未ケン化酢酸ビニルは0.5モル%、ポリオキシエチレン(EO平均付加モル数7)モノアリルエーテルは4モル%、重量平均分子量は約2万であった。
【0080】
該共重合体100重量部、二酸化チタン(平均粒径0.3μm)2重量部、水550重量部、グリセリン10重量部、エマルゲン120(非イオン界面活性剤、花王製)0.2重量部、調合香料0.5重量部を分散させ、脱泡した後、120℃ドラム上にキャスティングしつつ、140℃熱風で乾燥(乾燥滞留時間2分間)し、水分含量6重量%であり、膜厚30μmの長尺のフィルムを得た。次に、40メッシュ絹目エンボス加工(ローラー120℃、線圧30kg/cm)を施して水溶性材料を得た。
【0081】
【表2】
Figure 0004619526
【0082】
実施例9〜12
表1(実施例1〜4)の錠剤型洗剤中の重量基準で、活性剤粒子(I)の(a)成分、(b)成分、ゼオライト7重量%分及び香料以外の成分からなる、固形分50重量%スラリーを調製し、噴霧乾燥して噴霧乾燥組成物を得た。これをレディゲミキサーに投入し、(a)成分、及び(b)成分を投入して混合を行い担持させた。次に、残りのゼオライト、香料等を混合して活性剤粒子(I)を得た。
【0083】
次に、得られた活性剤粒子(I)と、崩壊剤粒子(II)及びその他の粒子を混合し、その12.5gを直径35mmの打錠金型に入れ、25℃、40kgf/cm2(3.92MPa)で、1分間加圧して錠剤型洗剤を成型した。次に、得られた錠剤型洗剤を水溶性材料に分包包装した。得られた錠剤型洗剤について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
Figure 0004619526

Claims (2)

  1. (a)陰イオン界面活性剤、(b)非イオン界面活性剤、(c)水溶性無機塩及び(d)水不溶性無機物を含有する活性剤粒子(I)と、崩壊剤粒子(II)15重量%とを含有する錠剤型洗剤であって、
    (a)〜(d)の比率が、(a)+(b)=15〜50重量%、(c)+(d)=40〜70重量%、(a)/(b)=7/115/1(重量比)、(c)/(d)=1/3〜3/1(重量比)、〔(a)+(b)+(c)〕/(d)=10/1〜1/1(重量比)であり、
    崩壊剤粒子(II)が、(II 1 )セルロース、澱粉、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールから選ばれる一種以上の水不溶性物質を70重量%以上含む粒子〔以下、粒子(II 1 )という〕、並びに(II 2 )過炭酸塩、過ホウ酸塩、過リン酸塩及び過硫酸塩から選ばれる一種以上の水溶性物質を70重量%以上含む粒子〔以下、粒子(II 2 )という〕を含有し、
    粒子(II 1 )/粒子(II 2 )の重量比が5/1〜1/2であり、
    水分量が4重量%以下である、
    錠剤型洗剤。
  2. 請求項記載の錠剤型洗剤を、水溶性材料で包囲してなる錠剤型洗剤。
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