JP2003055692A - 固形洗剤組成物及び洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ａ）直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
と、ｂ）オレフィンスルホン酸塩、スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩及び硫酸アルキル塩から選ばれる少なくと
も１種の界面活性剤と、ｃ）石鹸と、ｄ）オキシエチレ
ン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤とを含
有する洗浄剤組成物であって、上記ａ）成分と上記ｂ）
成分とを、ａ／ｂ（質量比）が１．１以上５未満となる
ように含有してなり、且つ上記ｄ）オキシエチレン・オ
キシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤が上記ａ）、
ｂ）及びｃ）成分よりも先に洗浄液に溶解することを特
徴とする固形洗剤組成物。 【効果】 本発明によれば、溶解性、洗浄性能も良好な
低泡性の高嵩密度洗浄剤組成物及び洗浄方法が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、固形洗剤組成物及
び洗浄方法に関し、より詳しくは、洗浄液中に速やかに
溶解し、且つ高洗浄力、低泡性であり、ドラム式洗濯機
用洗浄剤等としても好適な低泡性洗剤として使用するこ
とができる固形洗剤組成物及び洗浄液に洗剤を速やかに
溶解させると共に、洗浄時の泡立ちを抑制することがで
き、特にドラム式洗濯機を利用する際に好適な洗浄方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
固形洗剤組成物として汎用されている高嵩密度洗剤組成
物については、種々の提案がなされているが（特開平２
−１５１６９９号、特開平９−３０２３８３号、特開平
８−３２５５９９号、特開平９−２７９１９４号公報
等）、ドラム式洗濯機用等として好適に使用できる低泡
性洗剤については、未だ充分に検討されていないという
のが現状である。

【０００３】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、溶解性に優れ、且つ洗浄力を損なうことなく泡立ち
を抑制することができ、ドラム式洗濯機用洗浄剤等とし
て好適な低泡性洗剤として使用できる固形洗剤組成物及
び洗剤が洗浄液中に速やかに溶解すると共に、洗浄時の
泡立ちを抑制することができ、特にドラム式洗濯機を使
用して洗濯するのに好適な洗浄方法を提供することを目
的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩とそれ以外の非石鹸
系アニオン界面活性剤とを含有し、更に、石鹸と、オキ
シエチレン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性
剤とを含有する固形洗剤組成物を用いて被洗物を洗浄す
る際に、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩とそれ以外
の非石鹸系アニオン界面活性剤との含有量を特定割合と
すると、固形洗剤組成物が洗浄液中に速やかに溶解し、
更に、オキシエチレン・オキシプロピレン付加型ノニオ
ン界面活性剤を先に洗濯液（洗浄液）中に溶解するよう
にすると、その後に上記の他の成分を溶かして洗濯を行
う際に、洗濯液の泡立ちが抑制されることを見出し、本
発明をなすに至った。

【０００５】即ち、本発明は、ａ）直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩と、ｂ）オレフィンスルホン酸塩、スル
ホ脂肪酸アルキルエステル塩及び硫酸アルキル塩から選
ばれる少なくとも１種の界面活性剤と、ｃ）石鹸と、
ｄ）オキシエチレン・オキシプロピレン付加型ノニオン
界面活性剤とを含有する固形洗剤組成物であって、上記
ａ）成分と上記ｂ）成分とをａ／ｂ（質量比）が１．１
以上５未満となるように含有してなり、且つ上記ｄ）オ
キシエチレン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活
性剤が上記ａ）、ｂ）及びｃ）成分よりも先に洗浄液に
溶解することを特徴とする固形洗剤組成物を提供する。
ここで、上記固形洗剤組成物が、上記ａ）、ｂ）及び
ｃ）成分を含有する粒子に、上記ｄ）オキシエチレン・
オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤を噴霧して
なるものであると、より好適である。

【０００６】更に、本発明は、直鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩と、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩以外
の非石鹸系アニオン界面活性剤とを、直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩／非石鹸系アニオン界面活性剤（質量
比）が１．１以上５未満となるように含有し、更に、石
鹸と、オキシエチレン・オキシプロピレン付加型ノニオ
ン界面活性剤とを含有する洗浄液によって被洗物を洗浄
する方法であって、上記洗浄液として、上記オキシエチ
レン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤を、
上記直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、上記非石鹸系
アニオン界面活性剤及び上記石鹸より先に溶解させた洗
浄液を使用することを特徴とする洗浄方法を提供する。

【０００７】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明の固形洗剤組成物は、ａ）直鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩（以下、ＬＡＳと称する）と、ｂ）オレフィ
ンスルホン酸塩（以下、ＯＳと称する）、スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩（以下、ＳＦと称する）及び硫酸ア
ルキル塩（以下、ＡＳと称する）から選ばれる少なくと
も１種の界面活性剤と、ｃ）石鹸と、ｄ）オキシエチレ
ン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤（以
下、ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤と称する）とを
必須成分とするものである。

【０００８】ここで、本発明の固形洗剤組成物は、粉末
洗剤、高嵩密度の粒状洗剤（高嵩密度洗剤）、タブレッ
ト洗剤、ブリケット洗剤、シート状洗剤、バー状洗剤、
又は粒状洗剤、ペースト状洗剤又はドウ状洗剤を水溶性
フィルム、シートなどで個別包装した分包型洗剤等の各
種剤型に調製したものの総称であり、これらの中でも、
特に高嵩密度洗剤として調製すると、より好適である。
なお、高嵩密度洗剤とは、通常、嵩密度が０．６ｇ／ｃ
ｍ³以上の粒状洗剤を意味する。

【０００９】本発明のａ）成分であるＬＡＳとしては、
洗剤組成物に配合し得るものであれば、その種類は特に
制限されず、例えば炭素数８〜１８、好ましくは１０〜
１４の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩などを好適に
使用することができ、これらの塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモ
ニウム塩などが挙げられる。これらは１種単独で又は２
種以上を適宜組み合わせて使用することができる。

【００１０】本発明のｂ）成分は、ＯＳ、ＳＦ、ＡＳか
ら選ばれる１種以上の非石鹸系アニオン界面活性剤であ
り、これらは、洗剤組成物に配合し得るものであれば、
その種類は特に制限されず、ＯＳとしては、例えば炭素
数１０〜２２、好ましくは１４〜１８のα−オレフィン
スルホン酸塩等を好適に使用することができる。ＳＦと
しては、例えば脂肪酸として炭素数１２〜１８、好まし
くは１４〜１６のアルキル基又はアルケニル基をもつα
−スルホ脂肪酸メチルエステル等を好適に使用すること
ができる。ＡＳとしては、例えば炭素数１０〜２０、好
ましくは１２〜１８の長鎖アルキル硫酸エステル塩等を
好適に使用することができる。これらの塩としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アミン
塩、アンモニウム塩などを使用することができる。本発
明において、これらの非石鹸系アニオン界面活性剤は１
種単独で又は２種以上を適宜組み合わせて使用すること
ができる。

【００１１】本発明のｃ）成分として使用される石鹸と
しては、洗剤組成物に配合し得るものであれば、その種
類は特に制限されず、例えば炭素数８〜２２、好ましく
は１２〜１８の飽和又は不飽和の脂肪酸等のナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩などを好適に使用す
ることができる。これらは１種単独で又は２種以上を適
宜組み合わせて使用することができる。

【００１２】本発明のｄ）成分のＥＯＰＯ付加型ノニオ
ン界面活性剤としては、洗剤組成物に配合し得るもので
あれば、その種類は特に制限されず、例えばＲ−Ｏ−
（ＥＯ）_m（ＰＯ）_n−Ｈで示した時に、Ｒが直鎖又は分
岐の炭素数８〜１８、好ましくは１２〜１５のアルキル
基又はアルケニル基を示し、ＥＯ（オキシエチレン基）
の平均付加モル数ｍが５〜３０、より好ましくは７〜２
０、ＰＯ（オキシプロピレン基）の平均付加モル数ｎが
１〜５、より好ましくは２〜４であるＥＯＰＯ付加型ノ
ニオン界面活性剤等が好適に使用される。なお、上記式
において、ＰＯは、下記に示す基のいずれであってもよ
い。

【００１３】

【化１】

【００１４】本発明の高嵩密度洗浄剤組成物における上
記ａ）〜ｄ）成分の配合量は、特に制限されるものでは
ないが、本発明の場合、上記ａ）成分のＬＡＳとｂ）成
分の非石鹸系アニオン界面活性剤との含有割合として、
ａ／ｂ（質量比）が１．１以上５未満（１．１≦ａ／ｂ
＜５）であることが必要であり、好ましくはａ／ｂが
１．１〜３、より好ましくは１．６〜３である。ＬＡＳ
の割合が小さすぎると、本発明が目的とする優れた溶解
性が得られず、ＬＡＳの割合が大きすぎると、本発明が
目的とする低泡性が得られない。

【００１５】また、上記ａ）成分のＬＡＳの配合量は、
通常、組成物全体（但し、組成物の剤型がシート状、分
包型等のように支持体、包装材を含むものである場合、
該支持体、包装材などは除く、以下同様）に対して１〜
３０％（質量％、以下同様）、より好ましくは３〜２５
％、更に好ましくは５〜２５％が好適である。ＬＡＳの
配合量が少なすぎると、本発明が目的とする溶解性が得
られ難くなる場合があり、多すぎると本発明が目的とす
る低泡性が得られ難くなる場合がある。上記ｂ）成分の
非石鹸系アニオン界面活性剤の配合量は、通常、組成物
全体に対して１〜３０％、より好ましくは３〜２０％、
更に好ましくは５〜２０％が好適である。ｂ）成分の非
石鹸系アニオン界面活性剤の配合量が少なすぎると、十
分な泡立ち抑制効果が得られ難くなる場合があり、多す
ぎると良好な溶解性が得られ難くなる場合がある。

【００１６】更に、上記ｃ）成分である石鹸の配合量
は、通常、組成物全体に対して１〜１０％、より好まし
くは２〜５％、更に好ましくは２〜４％が好適である。
石鹸の配合量が少なすぎると、十分な泡立ち抑制効果が
得られ難くなる場合があり、多すぎると良好な溶解性が
得られ難くなる場合がある。上記ｄ）成分のＥＯＰＯ付
加型ノニオン界面活性剤の配合量は、通常、組成物全体
に対して０．３〜３０％、より好ましくは０．５〜５
％、更に好ましくは１〜５％が好適である。ＥＯＰＯ付
加型ノニオン界面活性剤の配合量が少なすぎると、良好
な溶解性が得られ難くなる場合があり、多すぎると十分
な低泡性が得られ難くなる場合がある。

【００１７】本発明の固形洗剤組成物は、上記必須成分
以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、通常、洗剤組
成物に配合される各種成分を配合することができ、例え
ばアルカリ剤（炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸
ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン等）、キレート剤（Ａ型ゼオライト、Ｐ型ゼオライ
ト、アクリル酸マレイン酸共重合体、層状ケイ酸塩、ク
エン酸等）、上記以外の界面活性剤（ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩等）、酵素（プロテアーゼ、
アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等）、酵素安定剤
（亜硫酸ナトリウム等）、香料、蛍光剤、漂白剤、漂白
活性化剤、溶剤（ポリエチレングリコール、アルコール
等）などを、本発明の効果を妨げない範囲で常用量配合
することができる。

【００１８】本発明の固形洗剤組成物は、上記ｄ）成分
のＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤が上記ａ）成分、
ｂ）成分及びｃ）成分より先に洗浄液に溶解するもので
あり、本発明の場合、組成物中のＥＯＰＯ付加型ノニオ
ン界面活性剤の全量が上記ａ）〜ｃ）成分より先に溶解
するものであっても、組成物中のＥＯＰＯ付加型ノニオ
ン界面活性剤の一部が上記ａ）〜ｃ）成分より先に溶解
するものであってもよく、ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面
活性剤の一部が先に溶解する場合、残りは上記ａ）〜
ｃ）成分と略同時に溶解してもよい。そして、この場
合、先に溶解するＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤の
割合は、特に制限されるものではないが、先に溶解する
ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤量が組成物全量に対
して０．３〜３％、より好ましくは０．５〜２％である
ことが望ましい。先に溶解させる量が小さすぎると、本
発明の目的とする泡立ち抑制効果が十分に得られ難い場
合がある。

【００１９】本発明の固形洗剤組成物は、ＥＯＰＯ付加
型ノニオン界面活性剤の一部又は全部が、上記ａ）〜
ｃ）成分より先に洗浄液に溶解する組成物となる限り、
その調製方法が特に制限されるものではなく、例えば高
嵩密度洗剤として使用するのであれば、上記ａ）〜ｃ）
成分、又は上記ａ）〜ｃ）成分とＥＯＰＯ付加型ノニオ
ン界面活性剤の一部とを含有する高嵩密度洗剤粒子を常
法に準じて調製し、この洗剤粒子をＥＯＰＯ付加型ノニ
オン界面活性剤の全量又は残部に浸漬することによっ
て、上記高嵩密度洗剤粒子をＥＯＰＯ付加型ノニオン界
面活性剤で被覆してもよいが、常法に準じて調製した上
記ａ）〜ｃ）成分、又は上記ａ）〜ｃ）成分とＥＯＰＯ
付加型ノニオン界面活性剤の一部とを含有する高嵩密度
洗剤粒子の表面に、ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤
の全量又は残部を噴霧して付着させると好適である。

【００２０】このとき局所的に噴霧すると洗剤粒子の一
部分に非常に高濃度にＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性
剤が付着して、隣接する洗剤粒子同士が接着してしまう
場合もあるため、洗剤粒子を転動ドラム、レーディゲミ
キサー、リボンミキサー、ハイスピードミキサー等の混
合機で撹拌しながら噴霧することが好ましい。噴霧方式
としては、二流体ノズルを用いて噴霧する方式が好まし
い。なお、噴霧液としては、ＥＯＰＯ付加型界面活性剤
を５０〜１００％、好ましくは８０〜１００％程度の適
宜濃度で含有し、更に必要に応じて上記任意成分を含有
させた水性スラリーを使用すると、より好適である。

【００２１】なお、本発明の固形洗剤組成物を高嵩密度
洗剤として調製する場合、その粒子径は、特に制限され
るものではないが、溶解性を考慮すれば、平均粒子径を
１５０〜７００μｍ程度に調整すると、より好適であ
る。ここで、平均粒子径は、例えば、ＪＩＳ篩を用い
て、ＪＩＳＫ３３６２に従って測定することができる。
即ち、目開きが１７００μｍ、１４００μｍ、１１８０
μｍ、１０００μｍ、７１０μｍ、５００μｍ、３５５
μｍ、２５０μｍ、１５０μｍ又は７５μｍである１０
段の篩と受け皿を用い、受け皿、７５μｍ、１５０μ
ｍ、２５０μｍ、３５５μｍ、５００μｍ、７１０μ
ｍ、１０００μｍ、１１８０μｍ、１４００μｍ、１７
００μｍの順番に受け皿及び各篩上に質量頻度を積算し
ていくと、積算の質量頻度が５０％以上となる最初の篩
の目開きをａμｍとし、また、ａμｍよりも一段大きい
篩の目開きをｂμｍとした時、受け皿からａμｍの篩ま
での質量頻度の積算をｃ％、また、ａμｍの篩上の質量
頻度をｄ％とした場合、下記式に従って平均粒子径（質
量平均粒径）を求めることができる。 質量平均粒径＝１０
^{(50-(c-d/(logb-loga)×logb))/(d/(logb-loga))}

【００２２】本発明の固形洗剤組成物をタブレット洗剤
として使用するのであれば、上記のようにＥＯＰＯ付加
型ノニオン界面活性剤を洗剤粒子表面に噴霧した高嵩密
度洗剤を常法に準じて打錠すれば、ＥＯＰＯ付加型ノニ
オン界面活性剤が上記ａ）〜ｃ）成分より先に洗浄液に
溶解するタブレット洗剤が得られる。

【００２３】一方、本発明の固形洗剤組成物をシート状
洗剤として調製する場合、例えば、多段ロールを用いて
上記のようにＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤を上記
ａ）〜ｃ）成分を含有する洗剤粒子表面に噴霧した高嵩
密度粒状洗剤組成物をポリビニルアルコール等の水溶性
高分子化合物フィルムで夾み、連続的にシート状に成形
する方法、上記粒状洗剤組成物の代わりにドウ状組成物
を用いて、上記と同様にドウ状組成物の表面にＥＯＰＯ
付加型ノニオン界面活性剤が存在するようにシート状に
成形する方法、又は、成形可能な高分子化合物と成分
（上記のようにＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤を洗
剤粒子表面に噴霧した高嵩密度洗剤）を混合し、シート
状に成形する方法などによって製造できる。

【００２４】更に、本発明の固形洗剤組成物を分包型洗
剤として使用する場合は、ポリビニルアルコールやカル
ボキシメチルセルロースなどの水溶性のフィルム又はシ
ートを包装材（包装体）として、上記のようにＥＯＰＯ
付加型ノニオン界面活性剤を洗剤粒子表面に噴霧した高
嵩密度洗剤を個別包装すればよく、この場合、例えば、
特開平５−９９００号公報に記載された包装体が好適に
使用できる。

【００２５】本発明の固形洗剤組成物は、上記ＥＯＰＯ
付加型界面活性剤が上記ａ）〜ｃ）成分より先に溶解す
る限り、上述したような高嵩密度洗剤、タブレット洗
剤、シート状洗剤、分包型洗剤以外にもブリケット状、
バー状等の各種剤型の固形洗剤として調製することもで
きる。また、その調製方法も特に制限されるものではな
く、各剤型の常法に準じて製造することができる。な
お、本発明の固体洗剤組成物を高嵩密度洗剤として調製
した場合、そのまま高嵩密度洗剤として使用してもよ
く、また、上述したようにタブレット洗剤、シート状洗
剤、分包型洗剤として使用したり、その他各種剤型に応
用して使用することもできる。

【００２６】本発明の固体洗剤組成物は、衣料用洗浄剤
として好適に使用されるものであり、その使用方法は、
特に制限されず、常法により使用することができるが、
特に低泡性洗剤として、例えばドラム式洗濯機用洗浄剤
とすると、より効果的である。

【００２７】また、本発明の洗浄方法は、ＬＡＳと、例
えばＯＳ、ＳＦ、ＡＳなどのＬＡＳ以外の非石鹸系アニ
オン界面活性剤との含有割合を、ＬＡＳ／非石鹸系アニ
オン界面活性剤（質量比）を１．１以上５未満、好まし
くは１．１〜３、より好ましくは１．６〜３となるよう
にすることによって、これらに加えて、石鹸、ＥＯＰＯ
付加型ノニオン界面活性剤も含む洗剤成分を洗浄液中に
速やかに溶解させることができるものであり、更に、こ
れらの洗剤成分を含む洗浄液を用いて被洗物を洗浄する
際に、ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤を、ＬＡＳ、
上記非石鹸系アニオン界面活性剤及び上記石鹸より先に
溶解させた洗浄液を使用することによって、洗浄時の泡
立ちを抑制するものである。この場合、洗剤としては、
上記固形洗剤組成物に制限されるものではなく、例えば
ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤と、他の成分とが別
々に分包されるなどの状態でセットとして取り扱われ、
ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤を水に溶解させた
後、他の成分を溶かし込んだ洗浄液を使用して被洗物を
洗浄することもできる。なお、本発明の洗浄方法におけ
る各成分の詳細は、上記固形洗剤組成物の上記ａ）〜
ｄ）成分に準じる。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、溶解性、洗浄性能も良
好な低泡性の固形洗剤組成物及び洗浄方法が得られる。
従って、本発明の固形洗剤組成物は、ドラム式洗濯機用
洗剤等として使用する低泡性洗剤として、特に有用であ
り、本発明の洗浄方法は、ドラム式洗濯機を使用した洗
浄方法として、特に有用である。

【００２９】

【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限さ
れるものではない。

【００３０】［実施例１〜１２及び比較例１〜８］ （１）高嵩密度粒状洗剤組成物の調製方法 表１及び表２に示す洗剤組成のうち、ノニオン界面活性
剤、ゼオライトの一部、酵素、香料、色素、過炭酸ナト
リウム、漂白活性化剤造粒物を除いた各成分を用いて固
形分４０質量％の洗剤水性スラリーを調製し、これを向
流式乾燥塔を用いて２７０℃の温度でスプレー乾燥し、
水分３質量％の乾燥粉を得た。なお、洗剤スラリー用の
ゼオライトは微粉Ａ型ゼオライト（シルトンＢ、水沢化
学）を使用した。これを４０℃に保温した二軸式連続ニ
ーダー（栗本鐵工所製、ＫＲＣニーダ＃２型）にノニオ
ン界面活性剤（ＥＰノニオン造粒、ＥＯノニオン）及び
水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その後、こ
の捏和物を押出して１〜２ｃｍ角のサイコロ状に細断
し、顆粒Ａ型ゼオライト（平均粒径２００μｍ：コスモ
社製）と共に破砕造粒した。破砕機（岡田精工製、スピ
ードミルＮＤ−１０型）を用い回転数１５００ｒｐｍで
開口径２ｍｍスクリーンを用いた。得られた破砕造粒物
に少量の微粉Ａ型ゼオライト（シルトンＢ、水沢化学）
をコートし、ＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤（ＥＰ
ノニオン噴霧）と色素分散液を噴霧した後、平均粒径が
５００μｍになるように調整した。これに、更に、過炭
酸ナトリウム、漂白活性化剤造粒物、酵素、香料を混合
して高嵩密度粒状洗剤組成物（実施例１〜１２及び比較
例１〜８の固形洗剤組成物）を得た。各高嵩密度粒状洗
剤組成物について、下記評価方法に従って溶解性、ドラ
ム泡立ち性を評価した。結果を表１及び表２に併記す
る。

【００３１】（２）表１に示す漂白活性化剤造粒物Ａの
調製方法 ホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスＥ
Ｍ−６型に、漂白活性化剤である４−デカノイルオキシ
安息香酸とポリエチレングリコール（ＰＥＧ）＃６００
０（ライオン（株）製）とＣ１４α−オレフィンスルホ
ン酸ナトリウム粉末品（リポランＰＢ−８００、ライオ
ン（株）製）を質量比で７０／２５／５になるように混
合した後、投入し、混練押し出しすることにより径が
０．８ｍｍφのヌードル状の押し出し品を得た。この押
し出し品（６０℃）を、ホソカワミクロン社製フィッツ
ミルＤＫＡ−３型に導入し、また助剤としてＡ型ゼオラ
イト粉末５質量％を供給し、粉砕して平均粒径７００μ
ｍの漂白活性化剤造粒物粒子Ａを得た。

【００３２】（３）表２に示す漂白活性化剤造粒物Ｂの
調製方法 漂白活性化剤を４−ドデカノイルオキシベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムに変更した以外は、上記（２）と同様の
調製方法により、漂白活性化剤造粒物粒子Ｂを得た。

【００３３】（４）評価方法 （ｉ）溶解率の測定方法 高嵩密度洗剤組成物２０ｇを５℃、３０Ｌの水道水を入
れた二槽式洗濯機（三菱電機（株）製ＣＷ−Ｃ３０Ａ１
−Ｈ）に投入した。「標準水流」で３分間攪拌後、排水
を行った。目開き７４μｍの篩いで濾過した排水の洗剤
残渣及び洗濯機中の洗剤残渣を回収して室温風乾後にそ
の重量を測定して、下式に従い溶解率とした。 溶解率（％）＝〔（投入前の重量−残渣重量）／（投入
前の重量）〕×１００ 溶解率に対して下記に示す評価基準を設定し、◎及び○
を合格とした。

【００３４】＜評価基準＞ ◎ ： 溶解率が９０％以上 ○ ： 溶解率が７０％以上９０％未満 △ ： 溶解率が５０％以上７０％未満 × ： 溶解率が５０％未満

【００３５】（ｉｉ）ドラム式洗濯機での泡立ち評価方
法 ドラム式洗濯機用洗浄剤として使用した際の泡立ち性能
を以下のようにして測定した。ドラム式洗濯機（シャー
プ（株）全自動乾燥洗濯機ＥＳ−Ｅ６１）を用い、標準
コースで、綿肌シャツ１ｋｇを洗剤量２０ｇ、水温３０
℃、Ｃａ硬度４°ＤＨの水で２５分洗浄した時のドラム
洗濯機のガラス窓の下端からの泡の上端部までの高さを
泡高（ｃｍ）として測定した。泡立ちに対して下記に示
す評価基準を設定し、◎及び○を合格とした。なお、下
記実施例の洗剤組成物はいずれも良好な洗浄力を示し
た。

【００３６】＜評価基準＞ ◎ ： 泡高が５ｃｍ未満 ○ ： 泡高が５ｃｍ以上１５ｃｍ未満 △ ： 泡高が１５ｃｍ以上２５ｃｍ × ： 泡高が２５ｃｍ以上

【００３７】

【表１】

【００３８】

【表２】

【００３９】［実施例１３〜１５］ （１）タブレット洗剤組成物の調製方法 表３に示す洗剤成分のうち、ノニオン界面活性剤、ゼオ
ライトの一部（顆粒Ａ型ゼオライト；コート用微粉Ａ型
ゼオライト）、崩壊性顆粒物、酵素、香料、色素を除い
た各成分を用いて固形分４０質量％の洗剤スラリーを調
製し、このスラリーを向流式噴霧乾燥塔を用いて２３０
℃の条件でスプレー乾燥し、水分３質量％の乾燥粉を得
た。なお、洗剤スラリー用のゼオライトは微粉Ａ型ゼオ
ライト（シルトンＢ、水沢化学）を使用した。これを４
０℃に保温した二軸式連続ニーダー（栗本鐵工所製、Ｋ
ＲＣニーダ＃２型）に表３に示すノニオン界面活性剤
（ＥＯノニオン１）及び水分調整用の水と共に入れて捏
和物を得た。

【００４０】その後、この捏和物を押し出し機で１〜２
ｃｍ角のサイコロ状に細断し、顆粒Ａ型ゼオライト３質
量％（平均粒径２００μｍ：コスモ社製）と共に粉砕し
た。粉砕機（岡田精工製、スピードミルＮＤ−１０型）
は、回転数１０００ｒｐｍで開口径２ｍｍスクリーンを
用いた。得られた顆粒は微粉Ａ型ゼオライト（シルトン
Ｂ、水沢化学）１質量％でコートし、色素を噴霧した
後、必要に応じ、打錠前に篩を用いて粒度の調整を行っ
て洗剤顆粒を得た。なお、いずれのサンプルも打錠前に
４００μｍ以下の微粉を５質量％に調節した。得られた
洗剤顆粒の平均粒径は約９００μｍであった。

【００４１】続いて洗剤顆粒と酵素を混合し、ＥＯＰＯ
付加型ノニオン界面活性剤（ＥＰノニオン１噴霧）及び
香料を噴霧した後、微粉Ａ型ゼオライト（シルトンＢ、
水沢化学）１質量％、崩壊剤顆粒物であるＡｒｂｏｃｅ
ｌ ＴＦ３０ＨＧ（レッテンマイヤー）８質量％となる
ように各々加え、よく混合して打錠用混合物（混合粒
子）を得た。打錠用混合物２０ｇを直径３４ｍｍの打錠
金型（平面の形状：丸型、側面の形状：平型ふち角）に
入れ、単発打錠機（Ｎ６０Ｅ：岡田精工）にて打錠用混
合物の温度２５℃で打錠し、成形直後のタブレット強度
が下記評価方法において４５Ｎとなるように打錠圧を調
整して圧縮成形して、タブレット洗剤組成物（実施例１
３〜１５の固形洗剤組成物）を得た。各タブレット洗剤
組成物について、上記実施例１の評価方法に準じて溶解
性、ドラム泡立ち性を評価した。結果を表３に併記す
る。なお、得られたタブレットの強度は下記タブレット
の強度の測定方法に従って確認した。また、崩壊時間は
下記の方法で確認したところ、いずれも２０秒以内と良
好であった。

【００４２】（ｉｉ）タブレット強度の測定方法 上記方法にて調製したタブレットを錠剤強度計（ＴＤ−
５０：岡田精工）にかけ、毎分２０ｍｍの速度で加圧ア
ームを動かし、タブレットの直径方向に力を加えて、崩
れるまでの最大応力をタブレット強度とした。

【００４３】（ｉｉｉ）タブレット洗剤の崩壊時間の測
定 １リットル容のガラスビーカーに５℃の水約８００ｍＬ
を入れ、目開き１ｃｍの小型の網に載せたタブレット洗
剤組成物１錠を静かに水中に入れ、水面より２〜３ｃｍ
の深さの位置に保つ。タブレットを水に浸けてから崩壊
して完全に網から落下するまでに要する時間を崩壊時間
とした。

【００４４】

【表３】

【００４５】［実施例１６〜１８］ （１）シート状洗剤組成物の調製方法 （ｉ）ベース顆粒の調製 表４に示す洗剤組成のうち、ノニオン界面活性剤、酵
素、香料を除いた各成分を用いて固形分４０質量％、最
終温度６０℃の洗剤水性スラリーを調製し、これを向流
式乾燥塔を用いて２４０℃の温度でスプレー乾燥し、水
分５質量％の乾燥粉を得た。

【００４６】（ｉｉ）洗剤粒子群の調製方法 レディゲミキサー（松坂技研社、容量２０Ｌ、ジャケッ
ト付）に上記ベース顆粒を５ｋｇ投入し、主軸とチョッ
パーの攪拌を行う中に５０℃に加熱し、表４に示す組成
になるようにＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤（ＥＰ
２）を２分間で投入し、その後４分間攪拌を行い、上記
ベース顆粒の表面にＥＯＰＯ付加型ノニオン界面活性剤
を付着させた洗剤粒子群を排出した。得られた洗剤粒子
群の平均粒径は２３０μｍであって、粒径２０００μｍ
以上の粒子群が０．１質量％、粒径６０μｍ未満の粒子
群が０．１質量％であった。

【００４７】（ｉｉｉ）シート状洗剤 上記（ｉｉ）のように調製した洗剤粒子群と酵素、香料
を表４に示した割合で混合した洗剤組成物を後記（ｉ
ｖ）記載の水溶性シートで夾み（外側が不織布）、該洗
剤組成物の厚さが約２ｍｍになるようにロールで圧縮成
形後、大きさ５０×８０ｍｍに切断してシート状洗剤組
成物とした。平均質量は１０ｇであった。

【００４８】（ｉｖ）水溶性シートの製造 イタコン酸変性ポリビニルアルコール（重合度１８０
０、ケン化度９８モル％、変性率２モル％）とポリビニ
ルアルコール（重合度４００、ケン化度８８モル％）と
を各々９５質量％と５質量％になるように９０℃のＤＭ
ＳＯ（ジメチルスルホキシド）に窒素雰囲気下で溶解
し、紡糸原液とした。この紡糸原液を孔径０．０８ｍｍ
のノズルを通し、メタノール７０質量％とＤＭＳＯ３０
質量％からなる３℃の固化液中に湿式紡糸した。この固
化糸に５倍の湿延伸を施し、メタノール液に浸漬して固
化糸篠中のＤＭＳＯを抽出洗浄し、鉱物油系油剤を付与
し、１００℃で乾燥し、ついで２１５℃で全延伸倍率が
１３倍となるよう乾熱延伸した。この繊維をステープル
化し、カットして、カードにかけ目付２５ｇ／ｍ²のウ
エッブを作り、これに温度１９０℃、線圧６０ｋｇ／ｃ
ｍ、処理時間１秒以下の熱圧着条件で熱カレンダーロー
ル処理を施し、２０ｇ／ｍ²の不織布とした。前記不織
布と同じ組成からなる厚さ約２０μｍの水溶性フィルム
（水溶液から製膜したもの）と前記不織布とを張り合わ
せヒートエンポス処理を施して厚さ約３０μｍの水溶性
シートとした。

【００４９】

【表４】

【００５０】なお、上記例で使用した成分は、下記の通
りである。 ＬＡＳ−Ｋ：直鎖アルキル（炭素数１０〜１４）ベンゼ
ンスルホン酸カリウム（ライオン（株）製） ＬＡＳ−Ｎａ：直鎖アルキル（炭素数１０〜１４）ベン
ゼンスルホン酸ナトリウム（ライオン（株）製） ＡＯＳ−Ｋ：炭素数１４〜１８のアルキル基をもつα−
オレフィンスルホン酸カリウム（ライオン（株）製） α−ＳＦ−Ｎａ：炭素数１２〜１８のアルキル基をもつ
α−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩（ライ
オン（株）製） 石鹸：炭素数１２〜１８のアルキル基をもつ脂肪酸ナト
リウム（ライオン（株）製） ＡＳ−Ｎａ：炭素数１０〜１８のアルキル基を持つアル
キル硫酸ナトリウム塩（三洋化成工業（株）製 サンデ
ットＬＮＭ） ＥＰノニオン１：ダイアドール１３（三菱化学）の酸化
エチレン１５モル酸化プロピレン３モルブロック付加体
（ライオン化学（株）製） ＥＰノニオン２：ダイアドール１３（三菱化学）の酸化
エチレン８モル酸化プロピレン２モルブロック付加体
（ライオン化学（株）製） ＥＯノニオン１：ダイアドール１３（三菱化学）の酸化
エチレン１５モル付加体（ライオン化学（株）製） ＥＯノニオン２：ダイアドール１３（三菱化学）の酸化
エチレン７モル付加体（ライオン化学（株）製） 炭酸ナトリウム：炭酸ナトリウム（旭硝子（株）製） 炭酸カリウム：炭酸カリウム（旭硝子（株）製） 亜硫酸ナトリウム：亜硫酸ナトリウム（神州化学（株）
製） 層状珪酸塩：結晶性層状ケイ酸ナトリウム （ヘキスト
社製ＳＫＳ−６） 珪酸ナトリウム：ＪＩＳ１号珪酸ナトリウム（日本化学
（株）製） ゼオライト：Ａ型ゼオライト （水澤化学（株）製 シ
ルトンＢ） 非晶質シリカ：（株）トクヤマ製 トクシールＮ 過炭酸ナトリウム：被覆化過炭酸ナトリウム（三菱瓦斯
化学（株）製 ＳＰＣ−Ｄ）、 過炭酸ナトリウム含量
約８５質量％、平均粒径７６０μｍ ＰＶＡ：アニオン変性ポバール（（株）クラレ製） ポリアクリル酸ナトリウム：ＭＷ＝１００００ ＭＡ／ＡＡポリマー：アクリル酸／マレイン酸共重合体
のナトリウム塩、商品名ソカランＣＰ７（ＢＡＳＦ） 蛍光増白剤Ａ：チノパールＡＭＳ−ＧＸ（チバ・スペシ
ャルティ・ケミカルズ） 蛍光増白剤Ｂ：チノパールＣＢＳ−Ｘ（チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ） 酵素Ａ：エバラーゼ８Ｔ（ノボ・ノルディスク・バイオ
インダストリー（株）製） 酵素Ｂ：リポラーゼ ウルトラ５０Ｔ（ノボ・ノルディ
スク・バイオインダストリー（株）製） 酵素Ｃ：カンナーゼ１２Ｔ（ノボ・ノルディスク・バイ
オインダストリー（株）製） 酵素Ｄ：セルザイム０．７Ｔ（ノボ・ノルディスク・バ
イオインダストリー（株）製） 漂白活性化剤造粒物Ａ：上記漂白活性化剤造粒物Ａの調
製方法により得られた漂白活性化剤造粒物 漂白活性化剤造粒物Ｂ：上記漂白活性化剤造粒物Ｂの調
製方法により得られた漂白活性化剤造粒物 色素：群青（大日精化工業） 香料Ａ：特願２０００−３４６６２６号、表１１〜１８
に示す香料組成物Ａ 香料Ｂ：特願２０００−３４６６２６号、表１１〜１８
に示す香料組成物Ｂ 香料Ｃ：特願２０００−３４６６２６号、表１１〜１８
に示す香料組成物Ｃ 香料Ｄ：特願２０００−３４６６２６号、表１１〜１８
に示す香料組成物Ｄ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 1/722 Ｃ１１Ｄ 1/722 17/06 17/06 Ｄ０６Ｆ 35/00 Ｄ０６Ｆ 35/00 Ｚ (72)発明者 渡辺 利幸 東京都墨田区本所１丁目３番７号 ライオ ン株式会社内 Ｆターム(参考） 3B155 AA01 BB12 CA02 GA01 GA28 MA05 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB27 AC08 AC23 BA01 BA17 DA01 DC01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB07 EB32 EC02 ED02 EE05 FA09 FA12 FA19 FA26 FA32

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ａ）直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
   と、ｂ）オレフィンスルホン酸塩、スルホ脂肪酸アルキ
   ルエステル塩及び硫酸アルキル塩から選ばれる少なくと
   も１種の界面活性剤と、ｃ）石鹸と、ｄ）オキシエチレ
   ン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤とを含
   有する固形洗剤組成物であって、上記ａ）成分と上記
   ｂ）成分とをａ／ｂ（質量比）が１．１以上５未満とな
   るように含有してなり、且つ上記ｄ）オキシエチレン・
   オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤が上記
   ａ）、ｂ）及びｃ）成分よりも先に洗浄液に溶解するこ
   とを特徴とする固形洗剤組成物。
2. 【請求項２】 上記ａ）、ｂ）及びｃ）成分を含有する
   粒子に、上記ｄ）オキシエチレン・オキシプロピレン付
   加型ノニオン界面活性剤を噴霧してなる請求項１記載の
   固形洗剤組成物。
3. 【請求項３】 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩と、
   直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩以外の非石鹸系アニ
   オン界面活性剤とを、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
   塩／非石鹸系アニオン界面活性剤（質量比）が１．１以
   上５未満となるように含有し、更に、石鹸と、オキシエ
   チレン・オキシプロピレン付加型ノニオン界面活性剤と
   を含有する洗浄液によって被洗物を洗浄する方法であっ
   て、上記洗浄液として、上記オキシエチレン・オキシプ
   ロピレン付加型ノニオン界面活性剤を、上記直鎖アルキ
   ルベンゼンスルホン酸塩、上記非石鹸系アニオン界面活
   性剤及び上記石鹸より先に溶解させた洗浄液を使用する
   ことを特徴とする洗浄方法。