JP2914516B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、洗浄後の衣類からの異臭発生を防止した洗
浄剤組成物に関する。
従来の技術 近年、環境水域の富栄養化の問題から家庭用ヘビー洗
剤中の縮合リン酸塩の配合量は大幅に削減または削除さ
れており、現在ではビルダーとしてゼオライトを用いた
無リン洗剤が主流を占めるに至っている。このゼオライ
トは、洗液中の硬度成分であるカルシウムイオンをイオ
ン交換によって除去し、アニオン界面活性剤が難溶性の
カルシウム塩となって洗浄力が低下することを防止する
ものである。
また、ゼオライト以外の無リン系カルシウムイオン捕
捉ビルダーとして、ポリアクリル酸塩や無水マレイン酸
とオレフィンとの共重合物などの、いわゆる高分子ビル
ダーがゼオライトと共に用いられている。
しかしながら、洗浄力はなおいっそうの向上が望まれ
ており、界面活性剤の面から、ビルダーの面から、ある
いは酵素などの添加剤の面から検討がなされてきた。
しかしながら、従来の洗剤では洗浄力向上効果が必ず
しも十分でなく、洗濯し、乾燥した衣類を長期間保存す
ると、残った脂質が酸化、分解したと思われる異臭の発
生がみられた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、洗浄、乾燥後の衣類からの異臭発生が少な
い洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
発明の構成 本発明の洗浄剤組成物は、以下の(A),(B)およ
び(C)成分を含有することを特徴とする。
(A)アニオン界面活性剤。
(B)一般式(I) R−OCH2CH2OnH …(I) (R:平均炭素数7〜18のアルキル基またはアルケニル基 n:エチレンオキシドの付加モル数) で表わされるノニオン界面活性剤であって、 (a)エチレンオキシドの平均付加モルnAVが2〜10 (b)未反応アルコールであるn=0の成分が10重量%
以下、かつ (c)最も重量%の多い付加モル数をnMAXとしたとき、
以下の式 (Yi:付加モル数がiモル数の重量%) を満足するノニオン界面活性剤:2〜10重量%。
(C)1気圧における沸点が230℃以上の香料成分を1
種以上含み、かつ、その配合量が全香料の30%以上を占
める香料:0.05〜1重量%。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(A)成分のアニオン界面活性剤としては以下のもの
が例示でき、これらは単独であるいは混合物として用い
られる。
1) 平均炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、 2) 平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩、 3) 平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、 4) 平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエ
チレンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩ま
たはアルケニルエーテル硫酸塩、 5) 以下の一般式で示されるα−スルホ脂肪酸塩また
はα−スルホ脂肪酸エステル塩。
(式中、Y:炭素数1〜3のアルキル基または対イオン Z:対イオン R:炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル
基) アニオン界面活性剤の対イオン(塩)としては、ナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属;マグネシウム等の
アルカリ土類金属;アンモニウム(NH4);モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミン塩などの水溶性塩が用いられる。
(A)成分のアニオン界面活性剤は、洗浄剤組成物中
に好適には10〜50重量%、さらに好ましくは20〜40重量
%配合される。
(B)成分のノニオン界面活性剤は、アルコールのエ
チレンオキシド付加物(アルコールエトキシレート)で
あり、このアルコールは飽和でも不飽和でも、また、直
鎖状でも分岐を有していてもよい。アルコールの平均炭
素鎖長は7〜18である。
一般にアルコールエトキシレートは、広いエチレンオ
キシドの付加モル数(n)分布をもつ混合物として得ら
れ、多量のn=0,1のような付加モル数の小さな成分、
あるいは付加モル数(n)が多すぎる成分を含む。付加
モル数の小さな成分が多量に存在すると、特有の基材臭
を有するようになり、洗浄剤の製品としての香気を損な
うようになる。また、付加モル数の小さな成分は、親水
性が低く、特にn=0即ち未反応アルコールは、ほとん
ど油性汚垢に性格が近い。このような成分は、洗浄過程
で衣類に付着し、衣類に基材臭を残すことがある。
一方、平均付加モル数nAVが大きくなりすぎると、親
水性が大きくなりすぎるため、衣類に付着している油状
汚垢に対する洗浄力が低下する。このため、このような
ノニオン界面活性剤を用いても、洗浄・保存後の衣類の
異臭発生は改善されない。
そこで、本発明では、一般式(I)のノニオン界面活
性剤において、エチレンオキシドの平均付加モル数nAV
が2〜10、好ましくは3〜7のものであって狭い分子量
分布範囲を有し、しかも、未反応アルコールであるn=
0の成分がノニオン界面活性剤中に10重量%を超えて、
好ましくは8重量%を超えて含まれないものを用いる。
狭い分子量分布範囲について具体的に述べると、一般
式(I)において、最も重量%の多い付加モル数をnMAX
としたとき、以下の式(II)を満足するような狭い範囲
に多くの付加モル数成分が含まれる分布幅の狭いノニオ
ン界面活性剤を用いる。また、好ましくは、ΣYi≧65%
である。
(Yi:iモル数の重量%) ここで、この式について具体的に図面に沿って簡単に
説明する。第1図の白いドットは本発明の分布幅の狭い
ノニオン界面活性剤のエチレンオキシド(EO)の付加モ
ル数分布を示し、一方、黒いドットは本発明の範囲外
(比較例)のノニオン界面活性剤の分布を示す。
本発明のノニオン界面活性剤にあっては、nAV=約7
であり、nMAX=7である。そこで、上記式(II)は、下
記のようになり、n=5から9の成分(Y5,Y6,Y7,Y8,
Y9)の重量%を合計すると84重量%となり、本発明に必
要な条件(c)[ナロー度と呼ぶ]を満たす。
一方、比較例のノニオン界面活性剤は、nAV=約7、n
MAX=7であるが、ナロー度が46%であり、本発明に要
求される条件を満たさない。
ナロー度が55%より小さくなると、洗浄時の油性汚垢
に対する洗浄力、洗浄後の衣類への基材臭の付着および
洗浄乾燥後の異臭発生が劣化してしまう。
本発明の条件を満たすナロー度の大きいノニオン界面
活性剤は、常法を応用して合成条件を厳しく制御して合
成してもよく、また、合成後にトッピング等により必要
分布数範囲のものを分取して、ナロー度、平均付加モル
数を調整してもよい。さらに、特開平1−164437号公報
に記載の方法を利用すれば、ナロー度の高いアルコール
エトキシレートを容易に得ることができる。
本発明の(B)成分のノニオン界面活性剤は、洗浄剤
組成物中に2〜10重量%配合する。この配合量が少なす
ぎると、異臭発生防止の改善効果が十分でない。一方、
配合量が多すぎると、すすぎ時の泡切れが劣化する。
(C)成分における沸点230℃(1気圧)以上の香料
成分としては、以下のものが例示される。これら香料成
分は1種または2種以上を組合せて用いることができ、
その総量が香料全体に対して30重量%以上である。この
量が30重量%未満であると、保存後の衣類の異臭防止効
果が不十分である。
(1)沸点230度(1気圧)以上の香料成分 2−trans−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1
−オール 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロ
ペンテン−1−イル)−2−ブタン−1−オール α−メチル−p−イソプロピルフェニルプロピオンア
ルデヒド α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド α−n−アミルシンナミックアルデヒド α,α−ジメチル−p−エチルヒドロシンナミックア
ルデヒド o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート ナフタレン−2−アセチル−1,2,3,4,6,7,8−オクタ
ヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル5−(2−メチレン−
6,6−ジメチル−シクロヘキシル)−4−ペンテン−3
−オン 7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラヒ
ドロナフタレン 6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)
−インダノン 2,6−ジニトロ−3,5,−ジメチル−4−アセチル−ter
t−ブチルベンゼン アリルシクロヘキサンプロピオネート 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロ
ペンテニル)−2−ブテン−1−オール メチルノニルアセトアルデヒド p−プロペニルフェニルメチルエーテル 3−フェニル−2−プロペン−1−オール メチル−2−アミノベンゾエート p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックア
ルデヒド 3−(5,5,6−トリメチル−ノルボルナン−2−イ
ル)シクロヘキサン−1−オール エチル−3−フェニルプロピオネート 2−メトキシ−4−プロペニルフェノール 4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−
シクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド 3−メトキシ−4−ヒドメキシベンツアルデヒド ベルトフィックス 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール メチルジヒドロジャスモネート また、(C)成分の香料中には、上記の如き香料以外
にも、例えば以下の香料を任意成分として配合すること
もできる。
(2)任意の香料成分 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール 3,7−ジチル−1,6−オクタジエン−3−オール 3,7−ジメチルオクタノール−3 2−cis−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−
オール n−デシルアルデヒド 10−ウンデセン−1−アール 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール ベンジルアセテート シス−3−ヘキセノール 2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オー
ル 1−メチル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン
−8−オール ボルニルアルコール β−フェニルエチルアルコール メチルフェニルカルビニルアセテート 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イルアセテ
ート 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 2−(2−メチル−1−プロペニル)−4−メチルテ
トラヒドロフィラン 2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキ
シアルデヒド p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート レモンオイル オレンジオイル ライムオイル ベルガモットオイル ラバンジンオイル パチョリオイル サンダルウッドオイル セダーウッドオイル ラベンダーオイル エレミーオイル メチルフェニルカルビニルアセテート 3,7−ジメチルオクタノール−3ベンジルアセテート 2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オー
ル 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール 1−メチル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン
−8−オール 2−シス−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−
オール (C)成分の香料は、香料成分全量で洗浄剤組成物に
対し0.05〜1重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%の範囲
で配合される。この配合量が0.05重量%未満では衣類の
異臭発生防止効果が不十分であり、一方、1重量%を超
えると香料の芳香性が強すぎて好ましくない。
上記洗浄剤組成物には、必要により種々の任意成分を
添加することができる。任意成分としては、(B)成分
以外のノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤などの
他の界面活性剤、ゼオライト、水溶性無リンカルシウム
捕捉キレートビルダー;酵素;過炭酸ナトリウム、過ホ
ウ酸ナトリウム等の漂白剤、亜硫酸塩等の還元剤、カル
ボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等の
再汚染防止剤、石けん、蛍光増白剤、ベントナイト等を
必要に応じて使用することができる。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤としては、次の
ものが例示される。
(1)炭素数8〜18の1級または2級アルコールにエチ
レンオキサイド(EO)を平均10〜30モル付加させたEO−
付加型ノニオン界面活性剤。
(2)炭素数8〜18の1級または2級アルコールにエチ
レンオキサイド(EO)を平均7〜20モル、プロピレンオ
キサイド(PO)を平均3〜15モル付加させたEO−PO付加
型ノニオン界面活性剤。
ゼオライトとしては下記の一般式(II)で表される結
晶性または無定形アルミノ珪酸塩、あるいはこれらの混
合物が好適である。
x(M2OまたはM′O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H
2O) …(II) (式中のMはアルカリ金属原子、M′はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x,yおよびzは各成分
のそれぞれのモル数を表わし、一般的にはxは0.7〜1.
5、yは1〜3、wは任意の数である。) ゼオライトの平均粒径は、洗浄力の面より5μm以
下、好ましくは1μm以下にすることが望ましい。
水溶性無リン系カルシウムイオン捕捉ビルダーとして
は、例えば、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢
酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などのアミノポリ
酢酸塩;クエン酸塩などの多価カルボン酸塩;ポリアク
リル酸塩、ヒドロキシポリアクリル酸塩、ポリイタコン
酸塩、ポリアセタールカルボキシレート、アクリル酸と
無水マレイン酸との共重合体の塩、無水マレイン酸とメ
チルビニルエーテルとの共重合体の塩、無水マレイン酸
とオレフィンとの共重合体の塩、アクリル酸とメタクリ
ル酸との共重合体の塩のような高分子電解質などが挙げ
られる。
上記のキレートビルダーは、それぞれ単独で用いても
よいし、2種以上組合せてて使用してもよい。
酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラー
ゼ、アミラーゼ等を添加することができ、特にプロテア
ーゼとリパーゼとを併用することで、洗浄力を著しく向
上することができ、その結果保存後の衣料の異臭がより
低くなる。
本発明の洗浄剤組成物は、種々の形態を取ることがで
き、例えば従来からの噴霧乾燥洗剤のように中空ビーズ
状の粒状洗剤とすることができる。また、特開昭60−96
698号公報に示されているように、洗剤粒子内部まで洗
剤成分が詰まった高嵩密度粒状洗剤とすることもでき
る。
高嵩密度の洗浄剤組成物とする場合は、嵩密度0.5〜
1.2g/ccとすることが好適であり、このような組成物
は、例えば、特開昭60−96698号公報や同62−597号公報
に記載されているように、各洗剤成分をニーダで捏和、
混合したのち、カッターミルタイプの解砕機で解砕、造
粒し、ついで、水不溶性微粉体でコーティングすること
により製造できる。洗剤成分の一部または全部を噴霧乾
燥物の形で供給し、捏和することもできる。
また、本発明のノニオン界面活性剤は、アニオン界面
活性剤を含む洗剤粒子中に添加してもよく、あるいは、
別途造粒して洗剤粒子と粉体混合してもよい。
発明の効果 本発明によれば、アニオン界面活性剤と特定のノニオ
ン界面活性剤を併用して洗浄剤組成物とし、かつ、この
洗浄剤組成物を特定の香料で附香することにより、洗浄
・乾燥・保存後の衣類の異臭発生を著しく抑えることが
できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
るが、これに先立って実施例で用いた測定法および評価
法を説明する。
(1) EO付加モル数分布の分析法 ノニオン界面活性剤(アルコールエトキシレート)の
EO付加モル数分布および平均付加モル数(nAV)は、旭
化成(株)ODP−50(6mmφ×150mm)を用い、日立
(株)製高速液体クロマトグラフィー(HPLC,Lシリー
ズ)により分析した。
(2) 衣類の保存後の異臭の評価法 [汚垢布の調製] 以下の汚垢成分を含む有機汚垢の10wt%ベンゼン溶液
を、対繊維重量で0.6wt%となるように木綿メリヤス肌
シャツに均一に付け、風乾して汚垢布を調製した。
汚 垢 成 分 汚垢組成(wt%) オレイン酸 40.6 トリオレイン 22.4 コレステロールオレエート 17.5 流動パラフィン 3.6 スクワレン 3.6 コレステロール 2.3 ゼラチン 10.0 [評価方法] 洗濯機と3゜DHの水を使用して、浴量30、浴比1:3
0、洗浄剤濃度0.0833%、温度25℃という洗浄条件下
に、前記有機汚垢を付けた肌シャツを10分間洗浄し、1
分間脱水した。ついで、3゜DH、25℃の水で3分間のた
めすすぎと1分間の脱水を2回繰り返した。その後、被
洗布を48時間屋内にて風乾した後、1枚づつビニール袋
に入れて密封し、35℃の恒温室に放置した。
恒温室に1ヶ月放置した後、袋より上記肌シャツを取
り出し、以下の基準にしたがって、保存後の異臭発生の
程度を評価した。
判 定 評 点 全く異臭がない 5 僅かに異臭がある 4 異臭がある 3 やや強い異臭がある 2 強い異臭がある 1 実 施 例 (1)洗剤粒子の調製 後記表−1に示した高嵩密度洗剤粒子から、ノニオン
界面活性剤、香料、粉砕助剤用としてゼオライトの一
部、および、ノニオン界面活性剤Aの造粒物粒子調製用
として、ノニオン界面活性剤Aの一部、炭酸ナトリウム
の一部、ゼオライトの一部、シリカ粉末を除いた各成分
を用いて、固形分45%の洗剤スラリーを調製した。この
洗剤スラリーを、向流式噴霧乾燥塔を用い、熱風温度38
0℃で、水分5%となるように乾燥して、噴霧乾燥品を
得た。
この噴霧乾燥品は、平均粒径350μm、嵩密度0.35/c
c、安息角45度と流動性も良好であった。
ついで、上記乾燥品、ノニオン界面活性剤Aの一部
(対洗剤組成3wt%分)およびノニオン界面活性剤B,Cな
らびに水を、連続ニーダ(栗本鉄工所製、KRCニーダ#
2型)に導入し、緻密で均一な捏和物を得た。
このニーダの排出口に5mmφの穴径を80個有した多孔
板(厚さ10mm)を設置し、捏和物を約5mmφ×10mmの円
筒状ペレットとした。
このペレットを2倍量(重量比)の15℃の冷却空気と
ともに破砕機(スピードミルND−10型,岡田精工
(株))へと導入した。この時同時に粉砕助剤として、
平均一次粒径1μmのゼオライト(水分15%)を、ペレ
ット100重量部に対して4重量部添加した。
破砕機は長さ15cmのカッターをクロス4段で有してお
り、3000rpmで回転し、スクリーンは360度パンチングメ
タルからなっている。この破砕機を連続で3段接続し、
各段スクリーンの穴径を1段目:3.5mmφ、2段目:2m
mφ、3段目:1.5mmφとした。破砕機を3段通過した粒
子を冷却空気から分離した後、香料を噴霧し、後記表−
1に示した組成を有し、嵩密度0.8g/ccの洗剤粒子を得
た。
(2)ノニオン界面活性剤Aの造粒物粒子の調製 平均粒径300〜350μmの炭酸ナトリウム粉粒体60重量
部と平均粒径0.01〜0.03μmのシリカ粉末5重量部とを
均一に混合した。
ついで、後記表−1に示したノニオン界面活性剤A20
重量部を上記混合物に噴霧しながらドラム型造粒機で転
動造粒し、さらに平均粒径1〜2μmのA型ゼオライト
15重量部を添加、コーティングしてノニオン界面活性剤
Aの造粒物粒子を得た。
(3)洗浄剤組成物の調製 以上のようにして得られた洗剤粒子と酵素およびノニ
オン界面活性剤Aの造粒物粒子とを表−1に示した割合
で粉体混合して、本発明の洗浄剤組成物とし、異臭防止
性を評価した。
表中で使用した成分の詳細を下記に示した。
AOS−K;C14〜18α−オレフィンスルホン酸カリウム α−SF−Na;C12〜18α−スルホ脂肪酸メチルエステルナ
トリウム LAS−K;アルキル基の炭素数が10〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸カリウム LAS−Na;アルキル基の炭素数が10〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム ノニオン界面活性剤A;C12〜131級アルコールのEO付加
体で、EO鎖長の分布は表−1の性状項に記載の通りであ
る。
ノニオン界面活性剤B;C12〜131級アルコールのEO=2
0モル付加物 ノニオン界面活性剤C;C12〜131級アルコールのEO=2
0モル、PO=5モル付加物 石けん;牛脂石けん ゼオライト;A型合成ゼオライト(平均粒径0.9μm) 珪酸−Na;Na2O:SiO2=1:2.2 炭酸−K;K2CO3(試薬品) 炭酸−Na;Na2CO3(試薬品) 亜硫酸−Na;亜硫酸ナトリウム(試薬品) シリコーン;ジメチルポリシロキサン/疎水性シリカ=
9/1(wt比)の反応型シリコーンコンパウンド プロテアーゼ;サビナーゼ4.0T(ノボ社製) リパーゼ;リポラーゼ100T(ノボ社製) 香料A;以下の表(香料組成)の通り 香料B;以下の表(香料組成)の通り 香料C;以下の表(香料組成)の通り
【図面の簡単な説明】
第1図は、エチレンオキシド付加モル数(n)の分布を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−101496(JP,A) 特開 昭51−4203(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 3/50 C11D 1/72 - 1/83 C11D 1/28 C11B 9/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)アニオン界面活性剤、 (B)一般式(I) (R:平均炭素数7〜18のアルキル基またはアルケニル基 n:エチレンオキシドの付加モル数) で表わされるノニオン界面活性剤であって、 (a)エチレンオキシドの平均付加モルnAVが2〜10 (b)未反応アルコールであるn=0の成分が10重量%
    以下、かつ (c)最も重量%の多い付加モル数をnMAXとしたとき、
    以下の式 (Yi:付加モル数がiモル数の重量%) を満足するノニオン界面活性剤:2〜10重量%および (C)1気圧における沸点が230℃以上の香料成分を1
    種以上含み、かつ、その配合量が全香料の30%以上を占
    める香料:0.05〜1重量% を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
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