JP2558158B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、酵素としてリパーゼを含有する洗浄剤組成
物に関する。
従来の技術 近年、環境水域の富栄養化の問題から家庭用ヘビー洗
剤中の縮合リン酸塩の配合量は大幅に削減または削除さ
れており、現在ではビルダーとしてゼオライトを用いた
無リン洗剤が主流を占めるに至っている。このゼオライ
トは、洗液中の硬度成分であるカルシウムイオンをイオ
ン交換によって除去し、アニオン界面活性剤が難溶性の
カルシウム塩となって洗浄力が低下することを防止する
ものである。
また、ゼオライト以外の無リン系カルシウムイオン捕
捉ビルダーとして、ポリアクリル酸塩や無水マレイン酸
とオレフィンとの共重合物などの、いわゆる高分子ビル
ダーがゼオライトと共に用いられている。
しかしながら、洗浄力はなおいっそうの向上が望まれ
ており、界面活性剤の面から、ビルダーの面から、ある
いは酵素などの添加剤の面から検討がなされてきた。
また、洗浄理論を基に各種汚垢成分に着目した研究も
行われており、汚垢成分中では、タンパク質および脂
質、特にトリグリセライドが洗浄されにくいものとされ
ている。このうち、タンパク質については従来よりタン
パク質分解酵素(プロテアーゼ)の利用が検討され、実
際に洗剤に利用した例も多い。また、脂質については脂
質分解酵素(リパーゼ)で分解し、脂肪酸として除去す
ることが考えられる。
しかしながら、通常の洗剤に単にリパーゼを配合した
だけでは十分な洗浄力向上効果が得られなかった。この
ため従来の洗剤を用いて洗濯し、乾燥した衣類は長期間
保存すると、残った脂質が酸化、分解したと思われる異
臭の発生がみられた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、洗浄、乾燥後の衣類からの異臭発生が少な
いリパーゼ配合洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。
発明の構成 本発明の洗浄剤組成物は、以下の(a),(b)およ
び(c)成分を含み、かつ、組成物全体のNa+イオンとK
+イオンとの比率が重量比でNa+:K+=4:1〜1:4の範囲に
あることを特徴とする。
(a)アニオン界面活性剤。
(b)pH9におけるリパーゼ活性がpH7におけるリパーゼ
活性の30%以上を有するアルカリリパーゼ。
(c)1気圧における沸点が230℃以上の香料成分を1
種以上含み、かつ、その配合量が全香料の30%以上を占
める香料:0.05〜1重量%。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)成分のアニオン界面活性剤としては以下のもの
が例示でき、これらは単独であるいは混合物として用い
られる。
1)平均炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、 2)平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩、 3)平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、 4)平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基
もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチ
レンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩また
はアルケニルエーテル硫酸塩、 5)以下の一般式で示されるα−スルホ脂肪酸塩または
α−スルホ脂肪酸エステル塩。
(式中、Y:炭素数1〜3のアルキル基または対イオン Z:対イオン R:炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル
基) (a)成分のアニオン界面活性剤は、洗浄剤組成物中
に好適には10〜50重量%、さらに好ましくは20〜40重量
%配合される。
本発明では、アニオン界面活性剤の対イオンはもちろ
んの事、アルカリビルダー等の任意成分も含めて、洗浄
剤組成物全体に含まれるNa+イオンとK+イオンとの比率
が、重量比でNa+:K+=4:1〜1:4、好ましくは3:1〜1:3
の範囲にあることが必要である。この比率よりもK+イオ
ンが少ないと(b)成分のアルカリリパーゼの保存安定
性が低くなり、脂質の除去率が落ちるため異臭発生防止
効果がなくなる。一方、上記比率よりもK+イオンが多い
と、洗剤の製造効率が低下する。
(b)成分のアルカリリパーゼとしては、pH=9にお
けるリパーゼ活性がpH=7でのリパーゼ活性の30%以
上、好ましくは50%以上を有するものを用いる。これは
洗浄剤溶液がアルカリ性であるのに加え、リパーゼがト
リグリセライドを分解して脂肪酸を生成した際に、系内
のアルカリ分によってケン化され、このケン化された脂
肪酸塩の界面活性により汚れの除去が助長され、保存後
の衣類の異臭発生が抑えられるためである。
本発明に好適なリパーゼとしては、Candida cylindra
cea、Humicola lanuginosa、Psudomonas、Mucor sp.,Ch
romobacterium viscosum、Rhizopus japonics等の微生
物起源のものがあり、リパーゼMY、リパーゼOF(以上、
明糖産業(株)製、起源Candida cylindracea)、リパ
ーゼCE(天野製薬(株)製、起源Humicola lanuginos
a)、リパーゼP、リパーゼCES(以上、天野製薬(株)
製、起源Pseudomonas)、リパーゼSP(ノボ社製、起源M
ucor sp.)、リポラーゼ(ノボ社製、遺伝子組替えによ
りAspergillus oryzaeより製造)、リパーゼ(東洋醸造
(株)製、起源Chromobacterium viscosum)、リパーゼ
LPL(オリエンタル酵母(株)製)、オリパーゼ(大阪
細菌研究所製、起源Rhizopus japonics)、リパーゼB
(サッポロビール(株)製、起源Pseudomonas)などと
して市販されている。
(b)成分のアルカリリパーゼの配合量は、洗剤1kg
当り1万〜100万リパーゼ単位(LU)の量で配合するこ
とが好適である。
(c)成分における沸点230℃(1気圧)以上の香料
成分としては、以下のものが例示される。これら香料成
分は1種または2種以上を組合せて用いることができ、
その総量が香料全体に対し30重量%以上である。この量
が30重量%未満であると、保存後の衣類の異臭防止効果
が不十分である。
(1)沸点230度(1気圧)以上の香料成分 2−trans−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−
オール 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペ
ンテン−1−イル)−2−ブタン−1−オール α−メチル−p−イソプロピルフェニルプロピオンアル
デヒド α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド α−n−アミルシンナミックアルデヒド α,α−ジメチル−p−エチルヒドロシンナミックアル
デヒド o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート ナフタレン−2−アセチル−1,2,3,4,6,7,8−オクタヒ
ドロ−2,3,8,8−テトラメチル5−(2−メチレン−6,6
−ジメチル−シクロヘキシル)−4−ペンテン−3−オ
ン 7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラヒド
ロナフタレン 6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−
インダノン 2,6−ジニトロ−3,5,−ジメチル−4−アセチル−tert
−ブチルベンゼン アリルシクロヘキサンプロピオネート 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペ
ンテニル)−2−ブテン−1−オール メチルノニルアセトアルデヒド p−プロペニルフェニルメチルエーテル 3−フェニル−2−プロペン−1−オール メチル−2−アミノベンゾエート p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアル
デヒド 3−(5,5,6−トリエチル−ノルボルナン−2−イル)
シクロヘキサン−1−オール エチル−3−フェニルプロピオネート 2−メトキシ−4−プロペニルフェノール 4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シ
クロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド 3−メトキシ−4−ヒドメキシベンツアルデヒド ベルトフィックス 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール メチルジヒドロジャスモネート また、(c)成分の香料中には、上記の如き香料以外
にも、例えば以下の香料を任意成分として配合すること
もできる。
(2)任意の香料成分 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール 3,7−ジチル−1,6−オクタジエン−3−オール 3,7−ジメチルオクタノール−3 2−cis−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−オ
ール n−デシルアルデヒド 10−ウンデセン−1−アール 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール ベンジルアセテート シス−3−ヘキセノール 2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール 1−メチル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン−
8−オール ボルニルアルコール β−フェニルエチルアルコール メチルフェニルカルビニルアセテート 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イルアセテー
ト 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 2−(2−メチル−1−プロペニル)−4−メチルテト
ラヒドロフィラン 2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシ
アルデヒド p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート レモンオイル オレンジオイル ライムオイル ベルガモットオイル ラバンジンオイル パチョリオイル サンダルウッドオイル セダーウッドオイル ラベンダーオイル エレミーオイル メチルフェニルカルビニルアセテート 3,7−ジメチルオクタノール−3 ベンジルアセテート 2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール 1−メチル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン−
8−オール 2−シス−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−オ
ール (c)成分の香料は、香料成分全量で洗浄剤組成物に
対し0.05〜1重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%の範囲
で配合される。この配合量が0.05重量%未満では衣類の
異臭防止効果が不十分であり、一方、1重量%を超える
と香料の芳香性が強すぎて好ましくない。
上記洗浄剤組成物には、必要により種々の任意成分を
添加することができる。任意成分としては、ノニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤などの他の界面活性剤、
ゼオライト、水溶性無リンカルシウム捕捉キレートビル
ダー;本発明のアルカリリパーゼ以外の他の酵素;過炭
酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等の漂白剤、亜硫酸
塩等の還元剤、カルボキシメチルセメロース、ポリエチ
レングリコール等の再汚染防止剤、石けん、蛍光増白
剤、ベントナイト等を必要に応じて使用することができ
る。
ノニオン界面活性剤としては、次のものが例示され
る。
(1)炭素数8〜18の1級または2級アルコールにエチ
レンオキサイド(EO)を平均10〜30モル付加させたEO−
付加型ノニオン界面活性剤。
(2)炭素数8〜18の1級または2級アルコールにエチ
レンオキサイド(EO)を平均7〜20モル、プロピレンオ
キサイド(PO)を平均3〜15モル付加させたEO−PO付加
型ノニオン界面活性剤。
ゼオライトとしては下記の一般式(II)で表される結
晶性または無定形アルミノ珪酸塩、あるいはこれらの混
合物が好適である。
x(M2OまたはM′O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H
2O) …(II) (式中のMはアルカリ金属原子、M′はカルシウムと
交換可能なアルカル土類金属原子、x,yおよびzは各成
分のそれぞれのモル数を表わし、一般的にはxは0.7〜
1.5、yは1〜3、wは任意の数である。) ゼオライトの平均粒径は、洗浄力の面より5μm以
下、好ましくは1μm以下にすることが望ましい。
水溶性無リン系カルシウムイオン捕捉ビルダーとして
は、例えば、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢
酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などのアミノポリ
酢酸塩;クエン酸塩などの多価カルボン酸塩、ポリアク
リル酸塩、ヒドロキシポリアクリル酸塩、ポリイタコン
酸塩、ポリアセタールカルボキシレート、アクリル酸と
無水マレイン酸との共重合体の塩、無水マレイン酸とメ
チルビニルエーテルとの共重合体の塩、無水マレイン酸
とオレフィンとの共重合体の塩、アクリル酸とメタクリ
ル酸との共重合体の塩のような高分子電解質などが挙げ
られる。
上記のキレートビルダーは、それぞれ単独で用いても
よいし、2種以上組合せてて使用してもよい。
酵素としては、本発明のアルカリリパーゼに加え、プ
ロテアーゼ、ゼルラーゼ、アミラーゼ等の他の酵素を添
加することができ、特にプロテアーゼと併用すること
で、洗浄力が著しく向上することができ、その結果保存
後の衣料の異臭がより低くなる。
蛍光増白剤としては、以下の(a)〜(e)が例示で
きる。
本発明の洗浄剤組成物は、種々の形態を取ることがで
き、例えば従来からの噴霧乾燥洗剤のように中空ビーズ
状の粒状洗剤とすることができる。また、特開昭60-966
98号公報に示されているように、洗剤粒子内部まで洗剤
成分が詰まった高嵩密度粒状洗剤とすることもできる。
高嵩密度の洗浄剤組成物とする場合は、嵩密度0.5〜
1.2g/ccとすることが好適であり、このような組成物
は、例えば、特開昭60−96698号公報や同62−597号公報
に記載されているように、各洗剤成分をニーダで捏和、
混合したのち、カッターミルタイプの解砕機で解砕、造
粒し、ついで、水不溶性微粉体でコーティングすること
により製造できる。洗剤成分の一部または全部を噴霧乾
燥物の形で供給し、捏和することもできる。
発明の効果 本発明によれば、特定のアルカリリパーゼを特定の洗
浄剤組成物中に配合し、かつ洗浄剤組成物に特定の香料
を附香することにより、保存後の衣類の異臭発生を著し
く抑えることのできる酸素配合洗浄剤を実現できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
るが、これに先立って実施例で用いた測定法および評価
法を説明する。
(1)リパーゼ活性測定法 基質としてオリーブ油を用い、リパーゼ作用によって
遊離した脂肪酸をアルカリ滴定で定量し、その数値から
リパーゼ活性を求める。
酵素単位としては、37℃で基質オリーブ油から1分間
に1μMの脂肪酸を遊離する酵素を1単位とする。
オリーブ油乳液4mlと0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)4ml
とを50ml容共栓三角フラスコに正確にとり、よく混合
し、37℃の恒温水槽を用い10分間予熱する。これに試料
溶液1mlを正確に加え、よく混合し、正確に20分間後ア
セトン・エタノール混液を加える。その後、フェノール
フタレン溶液5滴を指示薬として、0.05N水酸化ナトリ
ウム試薬で滴定する。
別に、オリーブ油乳液5mlと0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)4mlとを50ml容共栓三角フラスコに正確にとり、37
℃、30分間加温後アセトン・エタノール混液20mlを注
ぎ、ついで試料溶液1mlを正確に加え、フェタノールフ
タレン試薬5滴を指示薬として、0.05N水酸化ナトリウ
ム試薬で滴定し、対照液とする。
酵素単位の計算 なお、pH=9での測定に当っては、0.2Mトリス緩衝液
を用いてpH=9とし、他は上記方法に準拠して行った。
(2)衣類の保存後の異臭の評価法 [汚垢布の調製] 以下の汚垢成分を含む有機汚垢の10wt%ベンゼン溶液
を、対繊維重量で0.45wt%となるように木綿メリヤス肌
シャツに均一に付け、風乾して汚垢布を調製した。汚 垢 成 分 汚垢組成(wt%) オレイン酸 40.6 トリオレイン 22.4 コレステロールオレエート 17.5 流動パラフィン 3.6 スクワレン 3.6 コレステロール 2.3 ゼラチン 10.0 [評価方法] 洗濯機と3°DHの水を使用して、浴量30l、浴比1:3
0、洗浄剤濃度0.0833%、温度25℃という洗浄条件下
に、前記有機汚垢を付けた肌シャツを10分間洗浄し、1
分間脱水した。ついで、3°DH、25℃の水で3分間のた
めすすぎと1分間の脱水を2回繰り返した。その後、被
洗布を48時間屋内にて風乾した後、1枚づつビニール袋
に入れて密封し、35℃の恒温室に放置した。
恒温室に1ケ月放置した後、袋より上記肌シャツを取
り出し、以下の基準にしたがって、保存後の異臭発生の
程度を評価した。判 定 評 点 全く異臭がない 5 僅かに異臭がある 4 異臭がある 3 やや強い異臭がある 2 強い異臭がある 1 実施例 後記表−1に示した高嵩密度洗剤粒子からノニオン界
面活性剤、香料および粉砕助剤用としてゼオライトの一
部を除いた各成分を用いて、固形分45%の洗剤スラリー
を調製した。この洗剤スラリーを、向流式噴霧乾燥塔を
用い、熱風温度380℃で、水分5%となるように乾燥し
て、噴霧乾燥品を得た。
この噴霧乾燥品は、平均粒径350μm、嵩密度0.35g/c
c、安息角45度と流動性も良好であった。
ついで、上記乾燥品、ノニオン界面活性剤および水
を、連続ニーダ(栗本鉄工所製、KRCニーダ#2型)に
導入し、緻密で均一な捏和物を得た。
このニーダの排出口に5mmφの穴径を80個有した多孔
板(厚さ10mm)を設置し、捏和物を約5mmφ×10mmの円
筒状ペレットとした。
このペレットを2倍量(重量比)の15℃の冷却空気と
ともに破砕機(スピードミルND-10型,岡田精工
(株))へと導入した。この時同時に粉砕助剤として、
平均一次粒径1μmのゼオライト(水分15%)を、ペレ
ット100重量部に対して4重量部添加した。
破砕機は長さ15cmのカッターをクロス4段で有してお
り、3000rpmで回転し、スクリーンは360度パンチングメ
タルからなっている。この破砕機を連続で3段接続し、
各段スクリーンの穴径を1段目:3.5mmφ、2段目:2m
mφ、3段目:1.5mmφとした。破砕機を3段通過した粒
子を冷却空気から分離した後、香料を噴霧し、後記表−
1に示した組成を有し、嵩密度0.8g/ccの洗剤粒子を得
た。
これに下記に示した各種リパーゼを表−1に示した量
〔0〜100,000LU/Kg(対洗剤(〕で添加して本発明の洗
浄剤組成物とし、異臭防止性を評価した。
表中で使用した成分の詳細を下記に示した。
AOS−K;C14〜18α−オレフィンスルホン酸カリウム AOS−Na;C14〜18α−オレフィンスルホン酸ナトリウム LAS−K;アルキル基の炭素数が10〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸カリウム LAS−Na;アルキル基の炭素数が10〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム ノニオン界面活性剤A;C12〜131級アルコールのEO=2
0モル付加物 ノニオン界面活性剤B;C12〜131級アルコールのEO=3
0モル付加物 ノニオン界面活性剤C;C12〜131級アルコールのEO=2
0モル、PO=5モル付加物 石けん;牛脂石けん ゼオライト;A型合成ゼオライト(平均粒径0.9μm) 珪酸−Na;Na2O:SiO2=1:2.2 炭酸−K;K2CO3(試薬品) 炭酸−Na;Na2CO3(試薬品) 亜硫酸−Na;亜硫酸ナトリウム(試薬品) プロテアーゼ;サビナーゼ4.0T(ノボ社製) リパーゼ;リポラーゼ(ノボ社製) 活性比=100%(pH=9/pH=7) リパーゼ;リパーゼCE(天野製薬製) 活性比=70%(pH=9/pH=7) リパーゼ;リパーゼOF(名糖産業製) 活性比=50%(pH=9/pH=7) リパーゼ;リパーゼAP(天野製薬製) 活性比=20%(pH=9/pH=7) 香料A;以下の表(香料組成)の通り 香料B;以下の表(香料組成)の通り 香料C;以下の表(香料組成)の通り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−17996(JP,A) 特開 平1−161096(JP,A) 特開 昭63−101496(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アニオン界面活性剤、 (b)pH9におけるリパーゼ活性がpH7におけるリパーゼ
    活性の30%以上を有するアルカリリパーゼ、および (c)1気圧における沸点が230℃以上の香料成分を1
    種以上含み、かつ、その配合量が全香料の30%以上を占
    める香料:0.05〜1重量% を含み、かつ、全組成物のナトリウムイオンNa+とカリ
    ウムイオンK+との比率が、重量比で、Na+:K+=4:1〜1:
    4の範囲にあることを特徴とする洗浄剤組成物。
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