JP2001262194A - 洗剤組成物 - Google Patents

洗剤組成物

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JP2001262194A
JP2001262194A JP2000082242A JP2000082242A JP2001262194A JP 2001262194 A JP2001262194 A JP 2001262194A JP 2000082242 A JP2000082242 A JP 2000082242A JP 2000082242 A JP2000082242 A JP 2000082242A JP 2001262194 A JP2001262194 A JP 2001262194A
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detergent
water
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JP2000082242A
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Kazutoshi Ide
一敏 井手
Hiroshi Nishimura
弘 西村
Masaki Tsumadori
正樹 妻鳥
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性、分散性の優れた洗剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 (a)α−オレフィンスルホン酸カリウ
ム、(b)アルキルベンゼンスルホン酸カリウム、
(c)アルキレンオキシド平均付加モル数10〜30の
非イオン界面活性剤及び(d)アルミノ珪酸塩を、それ
ぞれ特定比率で含有し、(a)成分、(b)成分及び
(c)成分の合計量が全界面活性剤量の70重量%以
上、平均粒径が200〜550μm、粒径177μm未
満の粒子の比率が10重量%以下である粒状洗剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粒状洗剤組成物は、消費者の利便性よ
り、高嵩密度化や低使用量化が強く指向されている。し
かし、高嵩密度洗剤組成物は、該組成物を構成する洗剤
粒子の溶解速度が低くなる傾向があることが知られてい
る。また、環境・エネルギー問題や経済性への対応に基
づく、洗濯水の低温化、運転時間の短縮化等の近年の洗
濯機の傾向は、いずれも洗剤粒子の溶解速度の遅延の要
因となり、ひいては洗剤組成物の洗浄能力が著しく低下
する。また洗濯終了時に粉末洗剤の溶け残りが衣類に残
留する心配が増大することが重大な課題として挙げられ
る。
【0003】また、粉末洗剤の洗濯機への投入方法によ
っては、機械力がかかりにくい注水時等に凝集した洗剤
集合体が分散しきれずにペースト状になって衣類に残留
する不都合が発生するという問題があった。前出の衣類
への残留が粉末洗剤の溶解速度が遅いことに起因するの
に対して、後出の衣類への残留は溶解速度が比較的に速
いために低機械力下において洗剤が凝集してペースト化
することに起因する。
【0004】更に、粉末洗剤の溶解速度が遅いことに起
因する衣類への残留を回避するために洗剤ネットに粉末
洗剤を収納したり、簡便性のために水溶性分包材料で1
回の洗剤使用量を分包包装した場合等には、洗剤が集合
して存在し、低機械力下という状況を作り出すこととな
り、ペースト化による衣類への残留が発生するといった
問題があった。
【0005】これらの課題の解決を試みた従来の技術と
して、特開平5−247497号公報には、ゼオライト
含有のクラッチャースラリーを調製する際に、クエン酸
塩を添加して、噴霧乾燥して得られるビーズの強度を向
上させ、そのビーズに界面活性剤を塗布して、高い溶解
性特性を有する洗剤組成物の製造方法が開示されてい
る。また、特表平3−504734号公報には、ゼオラ
イト45〜75重量%、石鹸1〜6重量%、ポリマー1
〜12重量%、硫酸ナトリウム0〜25重量%、ノニオ
ン0〜5重量%、水10〜24重量%を含有し、高い吸
着能により界面活性剤を担持し、界面活性剤を担持され
た粒状吸着剤は良好な洗濯機への分配性挙動を有する旨
の記載がある。また、特表平7−509267号公報に
は、150μm未満の粒子10重量%未満及び1700
μmより大きい粒子10重量%未満を有するベース粉末
に、規定された粒径範囲を有する、クエン酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム等の充填剤粒子を5〜20重量
%の量で有する洗剤組成物とすることで、良好な洗濯機
への分与性挙動を有する旨の記載がある。しかしなが
ら、これらは、上述の技術的な課題を十分に解決し得る
ものではなく、特に高速で溶解可能な洗剤を意図する技
術については全く開示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、溶解
性、分散性の優れた洗剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)α−オ
レフィンスルホン酸カリウム5〜30重量%、(b)ア
ルキルベンゼンスルホン酸カリウム5〜30重量%、
(c)アルキレンオキシド平均付加モル数10〜30の
非イオン界面活性剤0.1〜30重量%及び(d)アル
ミノ珪酸塩23〜50重量%を含有し、(a)成分、
(b)成分及び(c)成分の合計量が全界面活性剤量の
70重量%以上である粒状の洗剤組成物であって、平均
粒径が200〜550μm、粒径177μm未満の粒子
の比率が10重量%以下である粒状洗剤組成物に関す
る。
【0008】また、本発明は、(a)α−オレフィンス
ルホン酸カリウム5〜30重量%、(b)アルキルベン
ゼンスルホン酸カリウム5〜30重量%、(c)アルキ
レンオキシド平均付加モル数10〜30の非イオン界面
活性剤0.1〜30重量%及び(d)アルミノ珪酸塩2
3〜50重量%を含有し、(a)成分、(b)成分及び
(c)成分の合計量が全界面活性剤量の70重量%以上
であるペースト状洗剤組成物。(a)α−オレフィンス
ルホン酸カリウム5〜30重量%、(b)アルキルベン
ゼンスルホン酸カリウム5〜30重量%、(c)アルキ
レンオキシド平均付加モル数10〜30の非イオン界面
活性剤0.1〜30重量%及び(d)アルミノ珪酸塩2
3〜50重量%を含有し、(a)成分、(b)成分及び
(c)成分の合計量が全界面活性剤量の70重量%以上
である洗剤組成物に関する。
【0009】また、本発明は、これら本発明の洗剤組成
物を水溶性材料で包装してなる洗剤に関する。
【0010】更に、本発明は、(a)α−オレフィンス
ルホン酸カリウムを全原料中5〜30重量%、(b)ア
ルキルベンゼンスルホン酸カリウムを全原料中5〜30
重量%、(c)アルキレンオキシド平均付加モル数10
〜30の非イオン界面活性剤を全原料中0.1〜30重
量%及び(d)アルミノ珪酸塩を全原料中23〜50重
量%用い、且つ(a)成分、(b)成分及び(c)成分
の合計量が全界面活性剤量の70重量%以上である洗剤
組成物の製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】(a)成分のα−オレフィンは、
炭素数10〜20、特に12〜18のものが好ましい。
また、(b)成分のアルキル基は炭素数10〜18、特
に10〜14のものが好ましい。
【0012】(c)成分としては、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン等が挙
げられる。アルキレンオキシド平均付加モル数は12〜
28が好ましく、14〜28がより好ましく、16〜2
8が更に好ましく、18〜26が特に好ましい。アルキ
レンオキシドとしては、エチレンオキシド(以下EOと
いう)、プロピレンオキシド(以下POという)等が挙
げられ、EOの付加物、もしくはEOとPOの混合付加
物が好ましい。更に、好ましくは炭素数10〜18、よ
り好ましくは12〜14、更に好ましくは13のアルコ
ールのポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好まし
い。
【0013】(d)成分としては、A型、X型、P型ゼ
オライト等の結晶性アルミノ珪酸塩、非晶質アルミノ珪
酸塩が挙げられ、結晶性アルミノ珪酸塩が好ましく、4
A型ゼオライトがより好ましい。
【0014】本発明の洗剤組成物は、(a)成分を8〜
25重量%含有することが好ましく、10〜20重量%
がより好ましい。また、(b)成分を8〜25重量%含
有することが好ましく、10〜20重量%がより好まし
い。また、(c)成分を0.5〜20重量%含有するこ
とが好ましく、1〜15重量%がより好ましく、2〜1
0重量%が更に好ましい。また、(d)成分を24〜4
5重量%含有することが好ましく、25〜40重量%が
より好ましく、26〜35重量%が更に好ましい。
【0015】本発明の洗剤組成物においては、(a)成
分、(b)成分、(c)成分の合計量が洗剤組成物中の
全界面活性剤量の70重量%以上であり、75重量%以
上が好ましく、80重量%以上がより好ましく、85重
量%以上が更に好ましく、90重量%以上が特に好まし
い。
【0016】本発明の洗剤組成物は、(a)成分及び
(b)成分以外の陰イオン界面活性剤、(c)成分以外
の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面
活性剤等のその他の界面活性剤を含有することもでき
る。
【0017】陰イオン界面活性剤としては、高級アルコ
ールの硫酸エステル塩、高級アルコールのエトキシル化
物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩
(カリウム塩を除く)、パラフィンスルホン酸塩、α−
オレフィンスルホン酸塩(カリウム塩を除く)、α−ス
ルホ脂肪酸塩若しくはそのアルキルエステル塩、脂肪酸
塩が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭素数が10〜1
8の、より好ましくは12〜14の直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩(カリウム塩を除く)、炭素数が10〜
20のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が洗浄性能
の点で好ましい。また、消泡効果を得るために炭素数1
2〜18の脂肪酸塩が好ましい。対イオンとしては、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アルカノ
ールアミン等が挙げられる。
【0018】陰イオン界面活性剤の対イオンとしてアル
カリ金属イオンが洗浄力向上の点で好適である。特に、
溶解速度向上の観点から、カリウムイオンが好ましい。
カリウム塩の形態の陰イオン界面活性剤の調製は、対応
する陰イオン界面活性剤の酸前駆体を苛性カリ、炭酸カ
リ等のアルカリ剤を用いて中和する方法や、カリウム塩
以外の陰イオン界面活性剤の塩と炭酸カリウム等を洗剤
粒子中に共存させることで、陽イオン交換する方法等が
ある。
【0019】非イオン界面活性剤としては、グリセリン
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、アル
キルグルコシド、アルキルグルコースアミド、アルキル
アミンオキサイド、アルキレンオキシド平均付加モル数
10未満のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポ
リオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアル
キレンアルキルアミン等が挙げられる。
【0020】陽イオン界面活性剤としては、アルキルト
リメチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤として、
カルボベタイン型、スルホベタイン型活性剤等が挙げら
れる。
【0021】本発明の洗剤組成物中の全界面活性剤量
は、15〜50重量%が好ましく、20〜48重量%が
より好ましく、25〜45重量%が更に好ましく、35
〜40重量%が特に好ましい。洗浄性能の点で15重量
%以上が好ましく、溶解速度の点で50重量%以下が好
ましい。
【0022】本発明の洗剤組成物には、炭酸塩、炭酸水
素塩、珪酸塩、亜硫酸塩、又はリン酸塩等の水溶性の無
機塩類を配合できる。ここで、洗浄力と冷水中での長時
間静置条件における低温分散性の点より、炭酸塩は、無
水物換算で好ましくは洗剤組成物の35重量%以下、よ
り好ましくは5〜30重量%、更に好ましくは7〜25
重量%、特に好ましくは15〜25重量%含有される。
【0023】また、本発明の洗剤組成物には、金属イオ
ン封鎖能や固体粒子汚れの分散能等の点で、カルボン酸
基及び/又はスルホン酸基を有するカチオン交換型ポリ
マーの配合が好適であり、特に、分子量が1千〜8万の
アクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩、ポリアクリル
酸塩や特開昭54−52196号公報に記載の分子量が
8百〜百万、好ましくは5千〜20万のポリグリオキシ
ル酸等のポリアセタールカルボン酸塩が配合される。該
カチオン交換型ポリマーは、洗浄力の点から好ましくは
洗剤組成物の0.5〜12重量%、より好ましくは1〜
7重量%、特に好ましくは1.5〜5重量%含有され
る。
【0024】本発明の洗剤組成物には、クエン酸塩、エ
チレンジアミン四酢酸塩等の有機酸塩、カルボキシルメ
チルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニル
ピロリドン及びポリビニルアルコール等の分散剤又は色
移り防止剤、過炭酸塩等の漂白剤、特開平6−3167
00号公報記載の化合物及びテトラアセチルエチレンジ
アミン等の漂白活性化剤、プロテアーゼ、セルラーゼ、
アミラーゼ、リパーゼ等の酵素、ビフェニル型、スチル
ベン型蛍光染料、消泡剤、酸化防止剤、青味付剤、香料
等を配合できる。尚、酵素、漂白活性化剤、消泡剤等別
途粒状化された粒子は、アフターブレンドしても良い。
【0025】本発明の洗剤組成物は、粒状、ペースト状
等の形態をとりうる。溶解性の点で粒状形態が好まし
い。粒状形態の場合、洗剤組成物の平均粒径は200〜
550μmが好ましく、250〜500μmがより好ま
しく、250〜450μmが更に好ましい。ペースト化
防止の点で200μm以上が好ましく、溶解速度の点で
550μm以下が好ましい。また、溶解速度の点で粒径
1000μm以上の粒子の比率が10重量%以下が好ま
しく、8重量%以下がより好ましく、5重量%以下が更
に好ましく、3重量%以下が特に好ましい。ペースト化
防止の点で粒径125μm未満の粒子の比率が10重量
%以下が好ましく、8重量%以下がより好ましく、5重
量%以下が更に好ましく、3重量%以下が特に好まし
い。更に、ペースト化防止の点で粒径177μm未満の
粒子の比率が10重量%以下が好ましく、8重量%以下
がより好ましく、5重量%以下が更に好ましく、3重量
%以下が特に好ましい。また、容器への充填効率の点で
粒径350μm以上、710μm未満の粒子の比率が5
5重量%以下が好ましく、35〜55重量%がより好ま
しく、40〜50重量%が更に好ましい。
【0026】また、嵩密度500〜1200g/Lの高
嵩密度洗剤が好ましく、より好ましくは600〜100
0g/L、特に好ましくは650〜850g/Lであ
る。利便性や廃棄物抑制の点で嵩密度は500g/L以
上が好ましく、溶解性の点で1200g/L以下が好ま
しい。
【0027】本発明の粒状形態における洗剤組成物の製
造法を例示するならば、水不溶性無機物の一部を除いた
主成分を連続ニーダーを用いて捏和・混合し、得られた
捏和物と残部の水不溶性無機物とを粉砕機に投入して粉
砕することにより得ることができる。そして、得られた
洗剤組成物を篩い分けすることによって所定の平均粒径
分布を有する洗剤組成物を得ることができる。なお、連
続ニーダーとしては、例えば、栗本鉄工所製KRC2
型、粉砕機としてはホソカワミクロン製DKASO6型
等が好適例である。また、別の方法としては、例えば、
水不溶性無機物等の一部を除いた主成分をスラリーに
し、これを噴霧乾燥し得られた粒子とバインダー物質等
とで造粒することにより得ることができる。得られた洗
剤組成物を篩い分けすることによって、場合によっては
粉砕することによって、所定の平均粒径分布を有する洗
剤組成物を得ることができる。特に、全原料中、(a)
成分を5〜30重量%、(b)成分を5〜30重量%、
(c)成分を0.1〜30重量%及び(d)成分を23
〜50重量%用い、且つ(a)成分、(b)成分及び
(c)成分の合計量が全界面活性剤量の70重量%以上
として用いるのが好ましい。
【0028】洗剤組成物の流動性及び非ケーキング性の
点から、洗剤組成物と表面被覆剤とを混合して、さらに
表面改質を行っても良い。表面被覆剤としては、例え
ば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ
素、ベントナイト、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導
体、結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物、金
属石鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリル
酸ソーダ、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー又はそ
の塩等のポリカルボン酸塩等の水溶性ポリマー、脂肪酸
が挙げられる。
【0029】本発明の洗剤組成物は、利便性の点で、水
溶性材料で分包包装した形態が好ましい。洗濯1回当た
りに用いる洗剤量を分包することが利便性の点で好まし
く、分包包装洗剤は10〜100gが好ましく、15〜
50gがより好ましい。形状として、略球状、略4面
体、略立方体、略板状等の形状をとりうるが、箱等への
充填効率の点で略立方体、略板状が好ましく、溶解性の
点で略板状がより好ましい。分包包装洗剤の厚さは2〜
20mmが好ましく、2〜10mmがより好ましい。
【0030】水溶性とは、40℃以下の水に溶解するこ
とであり、10℃以下の水に溶解することがより好まし
い。ここで、溶解するとは、内径105mmの円柱状の
1Lのビーカーに所定の温度の蒸留水1Lをいれ、全長
35mm、最大直径7.5mmの撹拌子(科学共栄社
製、型式SA−35等が好適例)を用いて550rpm
にて撹拌を行い、分包材料(3cm×3cm、4枚)を
投入して、8分間撹拌を続けた後、目開き125μmの
ふるいを通過させた時の残留物が、投入した分包材料の
5重量%以下であることであり、2重量%以下がより好
ましい。
【0031】水溶性材料は、変性ポリビニルアルコール
(以下PVAという)系材料が好ましく、内包する洗剤
成分の影響を受け水への溶解性劣化を防止するために、
変性PVAはケン化度96モル%以上が好ましく、98
モル%以上がより好ましい。
【0032】変性PVAの種類としては、96モル%以
上で水溶性のものが使用でき、冷水溶解性や耐アルカリ
性の点で、アニオン変性、カチオン変性のPVAが好ま
しく、カルボン酸変性、スルホン酸変性等のアニオン変
性PVAがより好ましく、マレイン酸変性PVAが更に
好ましい。
【0033】変性PVAの変性量は、変性ユニットの含
有量が0.1〜10モル%が好ましく、0.5〜8モル
%がより好ましく、1〜4モル%が更に好ましい。水へ
の溶解性の点で0.1モル%以上が好ましく、水に投入
した時にゲル状物を形成して溶解性を低下させることを
防止する点で10モル%以下が好ましい。
【0034】また、変性PVAの平均重合度は溶解性の
点で250〜3000が好ましく、500〜2500が
更に好ましい。
【0035】水溶性材料は、加工性、柔軟性、水への溶
解持の親水性、材料保存時のブロッキング防止、分包包
装洗剤保存時のブロッキング防止等を向上させるため
に、可塑剤や界面活性剤を含有することが好ましい。可
塑剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン等の多価アルコール系可塑剤が好まし
く、グリセリンがより好ましい。界面活性剤としては、
陰イオン系、陽イオン系、非イオン系の界面活性剤が好
ましい。
【0036】加工性、触った時の感触、溶解性、材料保
存時のブロッキング防止、分包包装洗剤保存時のブロッ
キング防止等を向上させるために、水溶性分包材料にエ
ンボス加工等によって格子状や亀甲状の凹凸を付けるこ
とが好ましい。
【0037】触った時の感触、分包包装洗剤保存時のブ
ロッキング防止等を向上させるために、水溶性材料に、
水溶性繊維からなるウェブ又は不織布を積層することが
好ましく、溶解性の点でウェブがより好ましい。水溶性
不織布は特開平8−3848号公報、特開平8−127
919号公報等により調製できる。水溶性ウェブは特開
平8−118559号公報記載の低温水溶性PVA系繊
維が好ましい。これらは、直接洗剤組成物とは接触しな
いため、水溶性材料とは異なり、低ケン化度が好まし
く、ケン化度70〜96モル%がより好ましい。
【0038】触った時の感触、分包包装洗剤保存時のブ
ロッキング防止等を向上させる他の方法として、水溶性
材料に水不溶性材料を固定化することが好ましい。水不
溶性とは、25℃において蒸留水99重量部に試料1重
量部を溶解させた時の溶解度が50重量%以下のもので
あり、40重量%以下が好ましい。尚、溶解度は水溶液
を濾紙(No.2)で濾過し、濾液中の固形分量より算
出する。
【0039】水不溶性材料は、真球状、略球状、平板
状、棒状、繊維状のものが好ましく、粉砕等による異形
形状や中空、多孔質の粒子でもよい。また、2種以上の
水不溶材料を用いても良い。2種以上混合して用いるこ
とで、より触った時の感触、分包包装洗剤保存時のブロ
ッキング防止等を向上させる。
【0040】水不溶性材料は、水溶性材料100重量部
に対して0.1〜80重量部が好ましく、0.3〜70
重量部がより好ましい。
【0041】水不溶性材料が粉末状の場合、触った時の
感触、分包包装洗剤保存時のブロッキング防止、水不溶
性材料の脱落防止の点で、平均粒径500μm以下が好
ましく、300μm以下がより好ましい。また、水不溶
性材料が繊維状形態の場合は、同様の効果の点で、繊維
長10μm〜6mmが好ましく、20μm〜5mmがよ
り好ましい。
【0042】水不溶性材料として、ゼオライト、ベント
ナイト、タルク、マイカ、カオリン、セピオライト、シ
リカ、シリコーン、炭酸カルシウム、酸化チタン、無水
珪酸、ヒドロキシカルシウムアパタイト、真珠質等の無
機物が挙げられ、ゼオライト、ベントナイト、タルク、
マイカ、カオリン、シリカ、シリコーンが好ましい。他
に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレンやポリウレタン
及び/又はそれらの架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸塩
やポリ(メタ)アクリル酸エステル及び/又はそれらの
架橋体等の他、エチレンゴム、プロピレンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム
等のゴム類及び又はそれらの架橋体等の合成高分子、セ
ルロース及び/又はその誘導体、キトサン及び/又はそ
の誘導体、澱粉、果実の殻等の天然高分子及び/又はそ
の誘導体等の有機物が挙げられ、ポリエチレン、ポリア
ミド、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸塩、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル、セルロース及び/又はそ
の誘導体、澱粉が好ましい。
【0043】水溶性材料の厚みは10〜50μmが好ま
しく、15〜40μmがより好ましく、20〜35μm
が更に好ましい。強度の点で10μm以上が好ましく、
溶解性の点で50μm以下が好ましい。
【0044】
【実施例】実施例1〜4、比較例1〜4 表1に示す成分のうち、洗剤組成物中の5重量%のゼオ
ライトを表面被覆剤として用いた他は、常法により表1
に示した組成の高嵩密度洗剤組成物を得た。得られた組
成物について以下の評価を行った。結果を表1に示す 〔洗剤粒子の平均粒子径〕JIS Z 8801の標準
篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重
量分率から求めた。
【0045】〔分散性評価〕松下電器産業(株)製、全
自動洗濯機「愛妻号NA−F42Y1」のパルセータの
6分割された扇状の窪みの1つの外周に近い部分に洗剤
組成物25gを集合状態で置き、洗剤集合体を崩さない
ように衣料1.5kg(木綿肌着50重量%、ポリエス
テル/綿混Yシャツ50重量%)を洗濯槽に投入し、洗
剤組成物に直接水が当らないように10L/minの流
量で5℃の水道水22Lを注水し、注水終了後に静置し
た。注水開始から10分間後、弱水流(手洗いモード)
で撹拌を開始し、3分間撹拌した後に排水し、衣料及び
洗濯槽に残留する洗剤の状態を下記の評価基準によって
目視判定した。なお、以下の評価基準に記載の「凝集
物」とは、洗剤粒子が凝集した直径3mm以上の塊をい
う。 (評価基準) ◎:洗剤粒子の凝集物がない。 ○:洗剤粒子の凝集物が殆どない。 △:洗剤粒子の凝集物が僅かに残留している。 ×:洗剤粒子の凝集物が多量に残留している。
【0046】〔溶解性評価〕松下電器産業(株)製、全
自動洗濯機「愛妻号NA−F42Y1」に衣料2kg
(木綿肌着50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ5
0重量%)を投入した後、洗剤組成物25gを投入し、
中水位(40L)の設定で5℃の水道水を注水し、標準
水流で5分間の洗濯を行なった。洗濯行程終了後に排出
される洗濯排水を500μm篩で濾過し、篩上に残留す
る洗剤量を下記評価基準に基づいて目視判定した。 (評価基準) ◎:洗剤粒子の残留がない。 ○:洗剤粒子の残留がほとんどない。 △:洗剤粒子が僅かに残留している。 ×:洗剤粒子が多量に残留している。
【0047】
【表1】
【0048】(注) ・AOS−K:α−オレフィンの炭素数14〜18のα
−オレフィンスルホン酸カリウム ・AOS−Na:α−オレフィンの炭素数14〜18の
α−オレフィンスルホン酸ナトリウム ・LAS−K:アルキル基の炭素数10〜14の直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸カリウム ・LAS−Na:アルキル基の炭素数10〜14の直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ・脂肪酸Na:脂肪酸残基の炭素数14〜18の脂肪酸
ナトリウム ・α−SFE−Na:脂肪酸残基の炭素数14〜18の
α−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウム ・非イオン界面活性剤1:炭素数13のアルコールにE
Oを平均23モル付加させたもの ・非イオン界面活性剤2:炭素数12〜14のアルコー
ルにEOを平均7モル付加させたもの ・ゼオライト:4A型ゼオライト(平均粒径3μm) ・AA/MAコポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポ
リマーのナトリウム塩(70モル%中和)、モノマー比
はアクリル酸/マレイン酸=7/3(モル比) ・酵素:セルラーゼK(特開昭63−264699号公
報記載)とリポラーゼ100T(ノボ社製)を3:1の
重量比で混合したもの ・蛍光染料:チノパールCBS−XとチノパールAMS
−GX(チバスペシャリティケミカルス社製)を1:1
の重量比で混合したもの。
【0049】実施例5〜8、比較例5〜8 表2に示した洗剤組成物と分包材料の組み合わせで、洗
剤組成物25gを分包包装して、幅約50mm、長さ約
80mm、厚さ8mmの略板状の分包包装洗剤を得た。
それらの分散性及び溶解性について、実施例1と同様に
評価した。結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】(注)表2中の分包材料No.1、2は以
下のようにして製造されたものである。
【0052】(分包材料No.1)マレイン酸変性PV
A(T−330、日本合成化学工業製、変性率2モル
%)1500g、水8500g、可塑剤としてグリセリ
ン(和光純薬工業製)300g、剥離材としてエマルゲ
ン135(非イオン界面活性剤、花王製)15gを溶解
させ、脱泡した後、120℃ドラム上にキャスティング
しつつ、140℃熱風で乾燥(乾燥滞留時間2分間)
し、膜厚30μmの長尺のフィルムを得た。ケン化度8
8モル%、重合度1700のPVA繊維を捲縮、カット
して2デニール×51mmのステーブルとしたものを開
繊して坪量20g/m2のウェブとした。得られたフィ
ルムにウェブを重ね合わせ、圧着面積比率が25%の一
辺が2mmの変形四角柄のエンボスローラーを120℃
に設定して、線圧30kg/cmで熱圧着して複合化し
た。坪量は46g/m2であった。
【0053】(分包材料No.2)分包材料No.1と
同じフィルムを巻出しつつ、グラビア塗工機(グラビア
ロール200メッシュ、ヒラノレクシード製)にて、セ
ルロース粉末(W−400G、日本製紙製、平均繊維長
27μm)50g、エチルセルロース(K−200、ハ
ーキュレス製)10g、イソプロピルアルコール(和光
純薬製)890g、水50gの分散溶液を撹拌しつつ、
塗工した。引き続き110℃で20秒間熱風乾燥した。
これにより水溶性分包材料にセルロース粉末を複合化し
た。複合化量は2.5g/m2であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/12 C11D 3/12 17/04 17/04 17/06 17/06 17/08 17/08 (72)発明者 妻鳥 正樹 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB15 AB19 AB21 AB44 AC08 BA10 BA15 BA18 DA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB22 EB32 EC01 EC03 ED02 FA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)α−オレフィンスルホン酸カリウ
    ム5〜30重量%、(b)アルキルベンゼンスルホン酸
    カリウム5〜30重量%、(c)アルキレンオキシド平
    均付加モル数10〜30の非イオン界面活性剤0.1〜
    30重量%及び(d)アルミノ珪酸塩23〜50重量%
    を含有し、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合
    計量が全界面活性剤量の70重量%以上である粒状の洗
    剤組成物であって、平均粒径が200〜550μm、粒
    径177μm未満の粒子の比率が10重量%以下である
    粒状洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)α−オレフィンスルホン酸カリウ
    ム5〜30重量%、(b)アルキルベンゼンスルホン酸
    カリウム5〜30重量%、(c)アルキレンオキシド平
    均付加モル数10〜30の非イオン界面活性剤0.1〜
    30重量%及び(d)アルミノ珪酸塩23〜50重量%
    を含有し、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合
    計量が全界面活性剤量の70重量%以上であるペースト
    状洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の洗剤組成物を水溶
    性材料で包装してなる分包包装洗剤。
  4. 【請求項4】 (a)α−オレフィンスルホン酸カリウ
    ムを全原料中5〜30重量%、(b)アルキルベンゼン
    スルホン酸カリウムを全原料中5〜30重量%、(c)
    アルキレンオキシド平均付加モル数10〜30の非イオ
    ン界面活性剤を全原料中0.1〜30重量%及び(d)
    アルミノ珪酸塩を全原料中23〜50重量%用い、且つ
    (a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計量が全界
    面活性剤量の70重量%以上である洗剤組成物の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044155A1 (en) * 2001-11-19 2003-05-30 Unilever N.V. Detergent sachets
WO2011037219A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 花王株式会社 洗浄剤組成物

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CN102575192A (zh) * 2009-09-28 2012-07-11 花王株式会社 清洁剂组合物

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