JPH05186800A

JPH05186800A - 洗剤組成物

Info

Publication number: JPH05186800A
Application number: JP4174570A
Authority: JP
Inventors: Alan John Fry; アラン・ジヨン・フライ; Michael J Garvey; マイケル・ジヨゼフ・ガービイ; William J Iley; ウイリアム・ジヨン・イリー; Geoffrey Newbold; ジヨフリー・ニユーボールド; Douglas Wraige; ダグラス・レイジ
Original assignee: Unilever NV
Current assignee: Unilever NV
Priority date: 1991-07-01
Filing date: 1992-07-01
Publication date: 1993-07-27
Also published as: CA2072766A1; KR950013227B1; AU685384B2; ES2103891T3; EP0522766B1; TW227015B; DE69220147T2; DE69220147D1; CA2072766C; US5407594A; EP0522766A3; EP0522766A2; BR9202449A; KR930002501A; GB9114184D0; ZA924891B; AU1937592A

Abstract

(57)【要約】【構成】洗剤活性化合物、洗剤ビルダー、及び任意に
他の洗剤成分を包含する圧縮粒状洗剤組成物のタブレッ
トであって、タブレット又はその離散領域が＜２００μ
ｍの粒子を実質的に含有しない粒子のマトリックスから
本質的に成り、洗剤活性化合物、及び洗剤ビルダー、及
び任意に洗剤基礎粉末の成分の粒子が、タブレットを水
に浸漬した場合にタブレットの構造を粉砕させ得る結合
剤／崩解剤で別々に被覆されるが、但しマトリックスの
実質的にすべての粒子が７００μｍ以下だけ互いに異な
る上限及び下限を有する範囲内の粒子サイズを有するわ
けではないことを特徴とするタブレット。【効果】洗濯液中で迅速に崩解し溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タブレット形態の圧縮
粉末洗剤における洗剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】タブレット形態の洗剤組成物は、下記の
ように当業界では公知であって、いくつかの製品が目下
市場に出ている。タブレットは、粉末製品より優れたい
くつかの利点を有する：それらは計量する必要がなく、
したがって取扱が容易で洗濯物中に分配しやすく、それ
らはよりコンパクトであって、かさばらずに貯蔵される
ため経済的である。

【０００３】タブレット洗剤は、例えば英国特許第９１
１，２０４号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）、米国特許第３，９
５３，３５０号（Ｋａｏ）、日本国特許第６０，０１
５，５００Ａ号（Ｌｉｏｎ）、日本国特許第６０，１３
５，４９７Ａ号（Ｌｉｏｎ）、日本国特許第６０，１３
５，４９８Ａ号（Ｌｉｏｎ）に記載されており、スペイ
ンで市販されている。

【０００４】しかしながら、タブレット強度と洗濯液中
に分散及び溶解する能力との間の均衡を図ることはむつ
かしいことが立証されている。低圧縮圧のみを用いて生
成されるタブレットは、運搬及び荷造り時に脆くなり、
崩解しがちである；一方もっと強く圧縮されたタブレッ
トは十分に凝集しているが、しかし洗濯液中に適度に崩
解又は分散できない。

【０００５】この問題は、洗剤活性化合物を含有し、ア
ルミノ珪酸ナトリウム（ゼオライト）で増強されて、慣
用的に製造された噴霧乾燥粉末を圧縮することにより生
成されたタブレットに関して特に深刻であることが立証
されている。タブレットが湿ると、外見上高粘性ゲル相
が形成されて、これがタブレットの内部に水が浸透する
のを遅延させるか又は妨害する。

【０００６】洗濯液中での崩解の問題は、リン酸塩の易
溶解性及び水和の高熱によりリン酸塩がタブレット崩解
剤として行動するために、トリポリリン酸ナトリウムが
処方物中に存在する場合にはほとんど生じないと考えら
れる。トリポリリン酸ナトリウムを不溶性物質である晶
質アルミノ珪酸ナトリウム（ゼオライト）に置き換えた
当今の処方物から満足のいくタブレットを調製すること
はむつかしいことが判明している。

【０００７】英国特許第９８３，２４３号及び英国特許
第９８９，６８３号（Ｃｏｌｇａｔｅ−Ｐａｌｍｏｌｉ
ｖｅ）は、存在する微細粒子（１００メッシュより小さ
い（米国）。１４９μｍに相当する）の比率を減少させ
るために、水又は珪酸ナトリウム水溶液を噴霧した噴霧
乾燥粉末洗剤を圧縮して調製した溶解特性の改良を示す
タブレット洗剤を開示する。８〜１００メッシュ及び６
〜６０メッシュ（米国）（それぞれ１４９〜２３８０μ
ｍ及び２５０〜３３６０μｍに相当する）の範囲の粒子
サイズを有する粉末の圧縮が開示されている。タブレッ
ト全体をフィルム生成ポリマーで被覆して、摩耗及び偶
発的損傷に対する耐性を助成する。その粉末は高レベル
のトリポリリン酸ナトリウムを含有する。

【０００８】１９９２年１月１５日に公開された欧州特
許第４６６，４８４Ａ号（ＵｎｉｌｅｖｅｒＰＬＣ）
は、細型切り口を有し、並びに粒子の形状の均一性及び
規則性を有する圧縮粒子のタブレット洗剤を開示する；
その利点は、改良された洗濯時崩解性及びきれいな外観
である。

【０００９】タブレット圧縮前に少なくとも洗剤活性化
合物及び洗剤ビルダーの粒子が結合剤／崩解剤で被覆さ
れる場合には、高度に改良された崩解及び分散特性は、
本質的に、１９９２年１月１５日に公開された欧州特許
出願第４６６，４８４号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）のものよ
り広い粒子サイズ範囲を有する圧縮顆粒のマトリックス
から成るタブレットから得られることが目下判明してい
る。その利点は、ゼオライトをビルダーとする粉末洗剤
から、及び高嵩密度粉末洗剤から調製されるタブレット
で特に明らかである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
洗剤活性化合物、洗剤ビルダー、及び任意に他の洗剤成
分を包含する圧縮粒状洗剤組成物のタブレットであっ
て、タブレット又はその離散領域が本質的に＜２００μ
ｍの粒子を実質的に含有しない粒子のマトリックスから
成り、洗剤活性化合物、及び洗剤ビルダー、及び任意に
洗剤基礎粉末の成分の粒子が、タブレットを水に浸漬し
た場合にタブレットの構造を粉砕させ得る結合剤／崩解
剤で別々に被覆されるが、但しマトリックスの実質的に
すべての粒子が７００μｍ以下だけ互いに異なる上限及
び下限を有する範囲内の粒子サイズを有するわけではな
いことを特徴とするタブレットを提供する。

【００１１】本発明の洗剤タブレット、又はタブレット
の離散領域は、少なくともそのいくつかが結合剤／崩解
剤で被覆され、その粒子サイズ範囲はかなり広いがしか
し＜２００μｍの小型粒子（“微細粒子”）は実質的に
存在しない粒子から本質的に成っている粒状組成物から
圧縮によって得られるマトリックスの形態である。

【００１２】粒子のサイズ及び分布本発明のタブレット洗剤の不可欠な特徴であるマトリッ
クスは、実質的に小型粒子を含有しない、そして好まし
くは制御された粒子サイズ及び分布を有する粒状洗剤組
成物の圧縮によって得られる。

【００１３】好ましくは、本組成物は実質的に全体的
に、２００〜２０００μｍ、さらに好ましくは２５０〜
１４００μｍの範囲内のサイズの粒子から成り、実質的
にそれより大きい粒子とそれより小さい粒子を含有しな
いのが望ましい。“実質的に”という用語は、５重量％
以下の粒子が上限より大きく、５重量％以下の粒子が下
限より小さいことを意味する。

【００１４】この分布は、慣用的噴霧乾燥粉末洗剤の分
布とは異なる。このような粉末の平均粒子サイズは一般
に約３００〜５００μｍであるけれども、粒子サイズ分
布は１０〜３０重量％の“微細粒子”（≦２００μｍの
粒子）含量を含む。

【００１５】にもかかわらずこのような粉末は、微細粒
子がふるい分けによって最初に排除される場合には、本
発明のタブレットのための好適な出発物質である。

【００１６】出発粒状組成物が原則として任意の嵩密度
を有する一方、崩解及び分散の問題を示す傾向が大きい
ために、本発明は特に相対的に高嵩密度の粉末を圧縮し
て生成されるタブレットに関連する。このようなタブレ
ットは、低嵩密度粉末から得られるタブレットと比較し
た場合、規定容量の洗剤組成物が小型タブレットとして
存在し得るという利点を有する。

【００１７】したがって、出発粒状組成物は好適には少
なくとも４００ｇ／リットル、好ましくは少なくとも５
００ｇ／リットル、有益には少なくとも７００ｇ／リッ
トルの嵩密度を有する。

【００１８】欧州特許出願第３４０，０１３号（Ｕｎｉ
ｌｅｖｅｒ）、欧州特許出願第３５２，１３５号（Ｕｎ
ｉｌｅｖｅｒ）、及び欧州特許出願第４２５，２７７号
（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記載され、特許請求されている
ように、高速ミキサー／粗砕機中での粒状化及び濃密化
により、あるいは欧州特許出願第３６７，３３９号（Ｕ
ｎｉｌｅｖｅｒ）、及び欧州特許出願第３９０，２５１
号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記載され、特許請求されてい
る連続粒状化／濃密化工程によって調製される高嵩密度
の粒状洗剤組成物は、本発明に用いるのに内在的に好適
である。

【００１９】上記の欧州特許出願第３４０，０１３号
（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）、及び欧州特許出願第４２５，２
７７号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記載されているような高
速ミキサー／粗砕機中での粒状化及び濃密化によって調
製される粒状洗剤組成物が、最も好ましい。いくつかの
組成物を用いることにより、この工程は、ふるい分け又
はその他の別の処理をせずに、上記の粒子サイズ分布の
基準を満たす粒状組成物を生成し得る。

【００２０】本発明のタブレットは、均質であっても不
均質であってもよい。本明細書中では、“均質”という
用語は、単一粒状組成物の圧縮により生成されるタブレ
ットを意味するのに用いられるが、しかしその組成物の
すべての粒子が必ず同一組成を有することを意味しな
い。“不均質”という用語は、各々粒状組成物からの圧
縮により得られる複数の離散領域、例えば層、インサー
ト、又はコーティングから成るタブレットを意味するの
に用いる。

【００２１】不均質タブレットでは、いずれか１つ又は
それ以上の離散領域は、本質的に上記のようなマトリッ
クスから成る。異なる領域に２つまたはそれ以上のこの
ようなマトリックスが存在する場合、それらは同一の又
は異なる粒子サイズ範囲を有する：例えば第一領域（例
えば、外層）は、本質的に、かなり広い粒子サイズ範囲
（例えば２５０〜１４００μｍ）を有する粒子から成
り、一方別の領域（内部心層）は本質的にかなり狭い粒
子範囲（例えば５００〜７１０μｍ）を有する粒子から
成る。

【００２２】マトリックスのサイズ範囲内でない少比率
の可視的対比粒子が存在することは、本発明の範囲内で
ある：本発明のこの態様においては、可視的対比粒子
は、少なくとも１つの寸法がマトリックス粒子より大き
くなければならない。非マトリックス粒子が対比形状、
例えばヌードル状である場合には、対比の効果は増強さ
れる。可視的対比は、望ましい場合には、対比色を用い
てさらに増強してもよい。

【００２３】前述のように、マトリックスを構成するす
べての粒子が同一の組成を有する必要はない。粒子サイ
ズに関する基準をすべて満たす場合には、粒状出発組成
物は、異なる成分、例えば噴霧乾燥洗剤基礎粉末、界面
活性剤粒子、付加的のビルダー塩、漂白剤成分、及び酵
素粒子の混合物であってもよい。

【００２４】結合剤／崩解剤本発明の第二の不可欠な特徴によれば、少なくとも洗剤
活性化合物及び洗剤ビルダーの粒子は、その他の任意の
洗剤成分と混合し、タブレットに圧縮する前にタブレッ
トを水に浸漬した場合に、タブレットの構造を粉砕させ
ることにより崩解剤としても作用し得る結合剤で被覆さ
れる。

【００２５】任意に、洗剤基礎粉末の成分の粒子を結合
剤／崩解剤で被覆してもよい。しかしながら、一般に後
添加される成分、例えば漂白剤、酵素の粒子は、好まし
くは結合剤／崩解剤で被覆しない。

【００２６】結合剤の使用は、タブレットを一緒に保持
し、したがって低圧縮圧で製造され、洗濯液中でそれが
十分に崩解させるのに役立つ。結合剤が、水と接触させ
た場合に粉砕を引き起こす物質でもある場合は、良好な
崩解特性さえ達成される。

【００２７】タブレット崩解剤は、製薬業界では十分公
知であって、４原則機序：即ち膨潤、多孔性及び毛管作
用（吸上作用）、及び歪み（すべての物理的な）、及び
泡起（化学的な）によって作用することが知られてい
る。製薬産業におけるタブレット崩解剤は、Ｗ．Ｌｏｗ
ｅｎｔｈａｌ，ＪｏｕｒｎａｌｏｆＰｈａｒｍａｃ
ｅｕｔｉｃａｌＳｃｉｅｎｃｅｓＶｏｌｕｍｅ６
１，Ｎｏ．１１（Ｎｏｖｅｍｂｅｒ１９７２）によっ
て再検討されている。

【００２８】しかしながら、単に一緒に混合するよりむ
しろ、結合剤／崩解剤が、少なくとも洗剤活性化合物及
び洗剤ビルダーの粒子を、そして任意に洗剤基礎粉末の
粒子を被覆又は包囲することは不可欠であるため、物理
的崩解剤のみが好適である。これらの例としては、デン
プン、例えば小麦、トウモロコシ、コメ、及びジャガイ
モデンプン、並びにデンプン誘導体、例えばＰｒｉｍｏ
ｊｅｌ（商標）カルボキシメチルデンプン、及びＥｗｐ
ｌｏｔａｂ（商標）ナトリウムデンプングリコレート；
セルロース及びセルロース誘導体、例えばＣｏｕｒｌｏ
ｓｅ（商標）及びＮｙｍｃｅｌ（商標）ナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、Ａｃ−ｄｉ−Ｓｏｌ（商標）
架橋修飾セルロース、及びＨａｎｆｌｏｃ（商標）微晶
質セルロース系繊維；並びに種々の合成有機ポリマー、
特にポリエチレングリコール；架橋ポリビニルピロリド
ン、例えばＰｏｌｙｐｌａｓｄｏｎｅ（商標）ＸＬ又は
Ｋｏｌｌｉｄｏｎ（商標）ＣＬのような有機物質が挙げ
られる。無機膨潤崩解剤としては、ベントナイトクレー
が挙げられる。

【００２９】結合剤／崩解剤は、溶液又は分散液形態で
噴霧することにより粒子に塗布するのが好適である。い
くつかの崩解剤はさらに、洗濯時に機能的利点、例えば
補足的増強、再汚染防止、又は繊維柔軟化を示す。

【００３０】好ましい結合剤／崩解剤は、ポリマーであ
る。さらに好ましい結合剤／崩解剤は、架橋ポリビニル
ピロリドン、例えばＰｏｌｙｐｌａｓｄｏｎｅ（商標）
ＸＬ又はＫｏｌｌｉｄｏｎ（商標）ＣＬである。

【００３１】特に好ましい結合剤／崩解剤は、ポリエチ
レングリコールである。

【００３２】結合剤／崩解剤は、好ましくは０．１〜１
０重量％、さらに好ましくは１〜５重量％の範囲内の量
で使用する。

【００３３】少なくとも洗剤活性化合物及び洗剤ビルダ
ーの粒子を被覆するのに必要な結合剤／崩解剤のほか
に、崩解剤特性を持たない結合剤、又は結合剤特性を持
たない崩解剤を使用することも本発明の範囲内である。
後者の種類の物質の例は、泡起（化学的）崩解剤であ
る。

【００３４】泡起崩解剤としては、弱酸又は酸塩、例え
ばクエン酸、マレイン酸、又は酒石酸を、アルカリ金属
炭酸塩又は重炭酸塩と組合せたものが挙げられる；これ
らは好適には１〜２５重量％、好ましくは５〜１５重量
％の量で用いる。弱酸及び炭酸塩供給源、並びに他の泡
起剤系の例はさらに、ＰｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌＤ
ｏｓａｇｅＦｏｒｍｓ：Ｔａｂｌｅｔｓ，Ｖｏｌｕｍ
ｅ１，１９８９，ｐａｇｅ２８７−２９１（Ｍａｒｃ
ｅｌＤｅｋｋｅｒＩｎｃ，ＩＳＢＮ０−８２４７
−８０２２−２）に見出される。

【００３５】タブレット結合剤は当業界では十分公知で
あって、その例としては天然ゴム（例えばアカシアゴ
ム、トラガカントコム）、及び糖類（例えばグルコー
ス、サッカロース）が挙げられる。

【００３６】崩解本発明のタブレット洗剤は、洗濯液中で迅速に崩解可能
である必要がある。本発明の本目的のために、以下の試
験を用いて崩解時間を調べた。

【００３７】タブレットを計量し、１ｃｍ²当たり１６
個の開口（各々約２．５ｍｍ²）を有する多孔金属ゲー
ジ（９ｃｍｘ４．５ｃｍｘ２ｃｍ）を有するケージ中に
入れる。次に、ケージを２０℃の脱イオン水のビーカー
中に吊して、８０ｒｐｍで回転させる。タブレットが崩
解し、ゲージを通過して落ちるのに要する時間（崩解時
間）を記録する；１０分後、タブレットが全部崩解され
ていない場合には、乾燥後、残渣を計量する。

【００３８】水の温度及び攪拌はともに洗濯物を入れた
洗濯機中で実際に洗濯する場合より非常に低いために、
これは非常に厳しい試験であると考えられる。実際の洗
濯条件下での崩解時間は、もっと短いと予測される。

【００３９】本発明のタブレットは、理想的には１０分
を超えない、好ましくは５分を超えない崩解時間（上
記）を有する必要がある。しかしながら、非常に厳格な
試験方法にかんがみて、良好な洗濯機結果と相関するさ
らに実際的な基準（下記参照）は、１０分後の残渣が好
ましくは７５重量％を超えない、さらに好ましくは５０
重量％を超えない必要がある。

【００４０】さらに重要なのは、タブレットが分散又は
溶解し、それによりその活性成分を洗濯液中に放出する
のに要する時間である。溶解時間は、Ｎａｔｉｏｎａｌ
Ｗ１０２上部投入型羽根車駆動式洗濯機で、１０分
の洗濯周期を用いて、５分後に残留する任意の未分散残
渣を（乾燥及び計量によって）測定して調べた。５分間
の期間中、導電率測定により溶解を監視した：溶解時間
は、導電率がプラトーに達するのに要する時間と定義す
る。導電率はタブレットの水溶性成分の溶解のみを測定
するが、一方不溶性成分（特にゼオライト）は同時に分
散されるものと考えられる。

【００４１】理想的には、この型の洗濯機で使用するの
に適したタブレットは、５分未満に完全に拡散又は溶解
する必要がある。しかしながら、タブレットが、洗濯温
度が高い、又は攪拌度が大きい洗濯機、例えば典型的な
欧州のドラム型洗濯機中で使用するよう意図される場合
には余り厳しくない基準を適用する必要がある。

【００４２】タブレット化前述のように、本発明のタブレットは、粒状出発物質を
圧縮して調製する。任意の好適なタブレット化装置を用
い得る。

【００４３】任意の指定出発組成物に関しては、崩解時
間（上記）はタブレットを生成するために用いられる圧
縮圧に伴って変化する。圧縮圧が低過ぎると、タブレッ
トは運搬及び荷造り時に、乾燥状態で脆くなり、ばらば
らに成りがちである；圧縮圧を増大すると、タブレット
の保全性は改良されるが、しかし結果的に洗濯液中の崩
解を犠牲にすることになる。

【００４４】定速でＩｎｓｔｒｏｎ（商標）Ｕｎｉｖｅ
ｒｓａｌＴｅｓｔｉｎｇＭａｃｈｉｎｅを用いて、
又はＲｅｓｅａｒｃｈａｎｄＩｎｄｕｓｔｒｉａｌ
手動ねじプレスを用いて、スチール製のパンチとダイを
操作して、０．１〜２０ＭＰａ、特に０．１〜１０ＭＰ
ａ、さらに０．１〜５ＭＰａの範囲の圧縮圧を用いる
と、有効なタブレットが生成されることが判明した。

【００４５】最適圧縮圧は、ある程度まで、出発物質に
依っている；例えば、高比率の有機成分（例えば界面活
性剤）、及び低比率の無機塩を含有する処方物は、低比
率の有機成分及び高比率の無機塩を含有する処方物より
低い圧縮圧を要する；そして乾燥混合処方物は一般に噴
霧乾燥粉末よりも高い圧力を要する。

【００４６】破断に対するタブレットの耐性の測定値と
して、直径破断応力σ₀を以下の等式から算出した：

【００４７】

【化１】

【００４８】（式中、σ₀は直径破断応力（Ｐａ）であ
り、Ｐは破断を引き起こすための適用負荷（Ｎ）であ
り、Ｄはタブレット直径（Ｍ）であり、ｔはタブレット
の厚み（Ｍ）である）。

【００４９】本発明のタブレットは、好ましくは少なく
とも５ｋＰａ、さらに好ましくは少なくとも７ｋｐａの
直径破断応力を有する。

【００５０】タブレット形態本発明の洗剤タブレットは、完全ヘビーデューディー繊
維製品洗濯組成物として用いるために処方し得るし、好
ましくは処方する。その場合、消費者は異なる組成物を
有するタブレットの混合物を用いる必要はない。

【００５１】１個のタブレットは平均的洗濯物量に要す
る正確な量を提供するのに十分なすべての成分を含有す
るけれども、各タブレットが平均洗濯条件に必要な約数
量の組成物を含有する場合には、消費者は洗濯物の大き
さ及び性質に依って投与量を変えると便利である。例え
ば、平均的洗濯物には２個のタブレットで十分であると
いったようにタブレットのサイズを選択する；洗濯物が
特に多かったり汚れがひどい場合には１つ又はそれ以上
のタブレットを添加する；洗濯物が少ない場合や汚れが
ひどくない場合にはタブレットを１個だけ用いる。

【００５２】あるいは、１回又は何回かに分けて投与す
るよう指示された大型の細分可能なタブレットが、消費
者に単位用量又は約数単位用量サイズを指示するため
の、並びに適切な場合にはタブレットを破断する際に消
費者を補助するための弱い部分を提供するために切り傷
又は刻み目をつけて提供される。

【００５３】タブレットのサイズは、使用予定洗濯条件
により、並びにそれが１回用量を示すか、又は複数回用
量か、又は約数回用量かによって、好適には１０〜１６
０ｇ、好ましくは１５〜６０ｇである。

【００５４】タブレットは任意の好適な形状でよいが、
しかし製造及び包装の便宜上、均一横断面を有するも
の、例えば円形（好ましい）、又は楕円形のものが好ま
しい。

【００５５】前述のように、本発明のタブレットは均質
であるか、又は１つ以上の離散領域から成る：例えば、
異なる組成物の２つ又はそれ以上の層が存在するか、あ
るいは芯領域を異なる組成物の外部領域が取り囲む。

【００５６】洗剤活性化合物本発明のタブレット中の洗剤活性化合物の総量は、好適
には２〜５０重量％、好ましくは５〜４０重量％であ
る。存在する洗剤活性化合物は、陰イオン性（石鹸又は
非石鹸）、陽イオン性、両イオン性、両性、非イオン性
化合物又はこれらの任意の組合せ物である。

【００５７】陰イオン洗剤活性化合物は、２〜４０重量
％、好ましくは４〜３０重量％の量で存在する。

【００５８】合成陰イオン界面活性剤は、当業者には十
分公知である。その例としては、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、特にＣ₈〜Ｃ₁₅のアルキル鎖長を有する直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム；第一及び第二
アルキル硫酸塩、特にＣ₁₂〜Ｃ₁₅第一アルコール硫酸ナ
トリウム；スルホン酸オレフィン；スルホン酸アルカ
ン；ジアルキルスルホスクシネート；及び脂肪酸エステ
ルスルホン酸塩が挙げられる。

【００５９】脂肪酸の１つ又はそれ以上の石鹸を含有す
るのも望ましい。これらは好ましくは、天然脂肪酸、例
えばヤシ油、ウシ獣脂、ヒマワリ油、又は硬化菜種油か
らの脂肪酸から得られるナトリウム石鹸である。

【００６０】陰イオン界面活性剤は、好ましくは、我々
の同時係属中の英国特許出願第９０１５５０４．５号
（ＵｎｉｌｅｖｅｒＰＬＣ）に記載され且つ特許請求
されたような離散領域中に濃縮される。

【００６１】用い得る好適な非イオン洗剤化合物として
は、疎水基及び反応性水素原子を有する化合物、例えば
脂肪族アルコール、酸、アミド、又はアルキルフェノー
ルと、酸化アルキレン、特に酸化エチレン単独との又は
酸化プロピレンを伴うものとの反応生成物質が特に挙げ
られる。

【００６２】特定の非イオン洗剤化合物は、アルキル
（Ｃ₆〜Ｃ₂₂）フェノール−酸化エチレン縮合物、直鎖
又は分枝鎖脂肪族Ｃ₈〜Ｃ₂₀第一又は第二アルコールと
酸化エチレンとの縮合生成物質、並びに酸化エチレン
と、酸化プロピレン及びエチレンジアミンの反応生成物
質との縮合によって生成される物質である。その他のい
わゆる非イオン洗剤化合物としては、長鎖酸化第三アミ
ン、酸化第三ホスフィン、及びジアルキルスルホキシド
が挙げられる。

【００６３】特に好ましいのは、第一及び第二アルコー
ルエトキシレート、特にアルコール１モル当たり平均５
〜２０モルの酸化エチレンでエトキシル化されたＣ₁₂〜
Ｃ₁₅第一及び第二アルコールである。

【００６４】非イオン洗剤活性化合物は、好ましくは離
散領域中に濃縮される。非イオン洗剤化合物は一般に液
体であるため、これらの領域は好ましくは非イオン洗剤
活性化合物によって含浸される洗剤業界では十分公知の
任意の担体から構成される。好ましい担体としては、ゼ
オライト；他の物質例えばＷｅｓｓａｌｉｔｈＣＳ
（商標）、ＷｅｓｓａｌｉｔｈＣＤ（商標）、Ｖｅｇ
ａｂｏｎｄＧＢ（商標）、過ホウ酸ナトリウム一水和
物で粒状化されたゼオライト；Ｂｕｒｋｅｉｔｅ（欧州
特許第２２１，７７６号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記載さ
れているような噴霧乾燥炭酸ナトリウム及び硫酸ナトリ
ウム）が挙げられる。

【００６５】非イオン洗剤活性化合物は、顆粒をゆっく
り湿らせる及び／又は非イオン化合物が主タブレットマ
トリックス中に浸出するのを防ぐ物質と任意に混合し得
る。このような物質は、好適には脂肪酸、特にラウリン
酸である。

【００６６】洗剤ビルダー本発明のタブレット洗剤は、１つ又はそれ以上の洗剤ビ
ルダーを、好適には５〜８０重量％、好ましくは２０〜
８０重量％の量で含有する。

【００６７】このようなタブレットは崩解及び分散問題
を示す傾向が特に強いため、本発明は特に、ビルダーと
してアルカリ金属アルミノ珪酸塩を含有する洗剤組成物
から得られるタブレットに関する。

【００６８】アルカリ金属（好ましくはナトリウム）ア
ルミノ珪酸塩は、好適には組成物の５〜６０重量％（無
水物を基礎にして）の量で混入され、晶質又は非晶質の
その混合物であって、以下の一般式を有する：０．８〜１．５Ｎａ₂Ｏ．Ａｌ₂Ｏ₃．０．８〜６Ｓｉ
Ｏ₂。

【００６９】これらの物質は、多少の結合水を含有し、
少なくとも５０ｍｇのＣａＯ／ｇのカルシウムイオン交
換能力を有することが必要である。好ましいアルミノ珪
酸ナトリウムは、１．５〜３．５ＳｉＯ₂単位（上記
式中）を含有する。非晶質及び晶質物質はともに、文献
で詳細に記載されているように、珪酸ナトリウムとアル
ミン酸ナトリウムとの反応によって容易に調製される。

【００７０】好適な晶質アルミノ珪酸ナトリウムイオン
交換洗剤ビルダーは、例えば英国特許第１，４２９，１
４３号（Ｐｒｏｃｔｅｒ＆Ｇａｍｂｌｅ）に記載さ
れている。この種の好ましいアルミノ珪酸ナトリウム
は、十分公知の市販ゼオライトＡ及びＸ、並びにその混
合物である。さらに興味深いのは、欧州特許第３８４，
０７０号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に記載され、特許請求さ
れている新規のゼオライトＰである。

【００７１】必要な場合には、又は所望により、その他
のビルダーを本発明のタブレット洗剤中に包含してもよ
い：好適な有機又は無機の水溶性又は水不溶性ビルダー
は、洗剤処方当業者には容易に示唆される。存在し得る
無機ビルダーとしては、アルカリ金属（一般にナトリウ
ム）炭酸塩が挙げられる；一方、有機ビルダーとして
は、ポリカルボキシレートポリマー、例えばポリアクリ
レート、アクリル酸／マレイン酸コポリマー、及びアク
リル酸ホスフィネート；非重合体ポリカルボキシレー
ト、例えばクエン酸塩、グルコン酸塩、オキシジコハク
酸塩、グリセロールモノ−、ジ−及びトリコハク酸塩、
カルボキシメチルオキシコハク酸塩、カルボキシメチル
オキシマロン酸塩、ジピコリン酸塩、ヒドロキシエチル
イミノジ酢酸塩；並びに有機沈殿剤ビルダー、例えばア
ルキル−及びアルケニルマロン酸塩及びコハク酸塩、並
びにスルホン酸化脂肪酸塩が挙げられる。

【００７２】特に好ましい補足的ビルダーは、０．５〜
１５重量％、特に１〜１０重量％の量で好適に用いられ
るポリカルボキシレートポリマー、特にポリアクリレー
ト及びアクリル酸／マレイン酸コポリマー；並びに３〜
２０重量％、好ましくは５〜１５重量％の量で好適に用
いられる非重合体ポリカルボキシレート、特にクエン酸
及びその塩である。

【００７３】本発明の好ましいタブレット化組成物は、
５重量％より多い無機リン酸塩ビルダーを含有しないの
が好ましく、実質的にリン酸塩ビルダーを含有しないの
が望ましい。しかしながら、リン酸塩増強タブレット化
組成物も、本発明の範囲内である。

【００７４】その他の成分本発明の好ましいタブレット化洗剤組成物は、９より大
きい所望のｐＨを達成するために、好適には１０〜２０
重量％の炭酸ナトリウムを含有する。しかしながら、炭
酸ナトリウムを噴霧乾燥されて基礎粉末を生成する初期
スラリー中に添加すると、最終タブレット強度に影響を
及ぼすことが判明した。この作用は、タブレット化前に
炭酸ナトリウムを後添加することにより、ある程度まで
小さくできる。

【００７５】本発明のタブレット化洗剤組成物は、好適
には漂白剤系を含有してもよい。これは、好ましくは、
低洗濯温度での漂白作用を改良するために活性剤ととも
に用いられる１つ又はそれ以上のペルオキシ漂白剤化合
物、例えば無機過酸塩、又は有機ペルオキシ酸を包含す
る。

【００７６】好ましい無機過酸塩は、活性剤とともに用
いると有益な過ホウ酸ナトリウム一水和物及び四水和
物、並びに過炭酸ナトリウムである。漂白剤前駆体とも
呼ばれる漂白活性剤は、当業界で広範に開示されてい
る。好ましい例としては、過酢酸前駆体、例えば過ホウ
酸ナトリウムとともに目下広範に商業的に用いられてい
るテトラアセチルエチレンジアミン（ＴＡＥＤ）；及び
過安息香酸前駆体が挙げられる。米国特許第４，７５
１，０１５号及び米国特許第４，８１８，４２６号（Ｌ
ｅｖｅｒＢｒｏｔｈｅｒｓＣｏｍｐａｎｙ）に開示
されている新規の第四アンモニウム及びホスホニウム漂
白活性剤も、非常に興味深い。漂白剤系は、漂白安定剤
（重金属イオン封鎖剤）、例えばエチレンジアミンテト
ラメチレンホスホネート、及びジエチレントリアミンペ
ンタメチレンホスホネートを含有してもよい。洗剤業界
の当業者は、好適な漂白剤系を選択するための一般原則
を容易に適用し得る。

【００７７】本発明のタブレット洗剤は、種々の汚れ及
びしみの除去に際して分解及び補助するその能力に関し
て当業界で十分公知の洗剤酵素の１つを含有してもよ
い。好適な酵素としては、種々のプロテアーゼ、セルラ
ーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、及びその混合物が挙げら
れるが、これらは繊維製品から種々の汚れ及びしみを除
去するよう意図される。好適なプロテアーゼの例は、Ｍ
ａｘａｔａｓｅ（商標）（供給元：Ｇｉｓｔ−Ｂｒｏｃ
ａｄｅｓＮ．Ｖ．，Ｄｅｌｆｔ，Ｈｏｌｌａｎｄ）、
及びＡｌｃａｌａｓｅ（商標）、Ｅｓｐｅｒａｓｅ（商
標）、及びＳａｖｉｎａｓｅ（商標）（供給元：Ｎｏｖ
ｏＩｎｄｕｓｔｒｉＡ／Ｓ，Ｃｏｐｅｎｈａｇｅ
ｎ，Ｄｅｎｍａｒｋ）がある。洗剤酵素は、顆粒又はマ
ルメｍａｒｕｍｅの形態で、任意に保護被膜とともに、
組成物の約０．１重量％〜約３．０重量％の量で一般に
用いられる；これらの顆粒又はマルメは、タブレットを
生成するための圧縮に関してなんら問題を生じない。

【００７８】本発明のタブレット洗剤はさらに、蛍光剤
（蛍光増白剤）、例えばＴｉｎｏｐａｌ（商標）ＤＭ
Ｓ、又はＴｉｎｏｐａｌＣＢＳ（Ｃｉｂａ−Ｇｅｉｇ
ｙＡＧ，Ｂａｓｅｌ，Ｓｗｉｔｚｅｒｌａｎｄ）を含
有してもよい。ＴｉｎｏｐａｌＤＭＳは４，４′ビス−
（２−モルホリノ−４−アニリノ−ｓ−トリアジン−６
−イルアミノ）スチルベンジスルホン酸二ナトリウムで
あり；ＴｉｎｏｐａｌＣＢＳは２，２′−ビス−（フェ
ニル−スチリル）ジスルホン酸二ナトリウムである。

【００７９】特にタブレットが主として前面投入式ドラ
ム型自動洗濯機で用いるよう意図される場合に、消泡物
質を本発明のタブレット洗剤に包含すると有益である。
好適な消泡物質は、通常、欧州特許出願第２６６，８６
３号に記載されているものと同様の粒状形態である。こ
のような消泡顆粒は一般に、多孔質吸着剤水溶性炭酸塩
ベースの無機担体物質上に吸着される消泡活性物質とし
てのシリコーン油、石油ゼリー、疎水性シリカ、及びア
ルキルリン酸塩の混合物を包含する。消泡顆粒は、組成
物の５重量％までの任意の量で存在する。

【００８０】本発明のタブレット洗剤中にある量のアル
カリ金属珪酸塩、特にオルト−、メタ−珪酸ナトリウム
を含有するのが望ましく、あるいは好ましくは０．１〜
１０重量％のレベルのアルカリ金属珪酸塩は洗濯機内の
金属の腐食に対する保護を提供し、さらに増強の何らか
の目安を提供し、作業利益を提供するのに有益である。

【００８１】さらに本発明のタブレット洗剤中に任意に
用い得る成分としては、再汚染防止剤、例えばカルボキ
シメチルセルロース、直鎖ポリビニルピロリドン；セル
ロースエーテル、例えばメチルセルロース及びエチルヒ
ドロキシエチルセルロース；繊維柔軟剤；重金属イオン
封鎖剤、例えばＥＤＴＡ；香料；顔料、着色剤、又は着
色斑；並びに無機塩、例えばナトリウム及びマグネシウ
ムの硫酸塩が挙げられる。硫酸ナトリウムは、所望によ
り充填剤として、組成物の４０重量％までの量で存在し
てもよい；しかしながら、組成物の１０重量％又はそれ
未満という少量の硫酸ナトリウムが存在し得るし、ある
いはまったく存在しない場合もある。

【００８２】上記に列挙した機能的洗剤成分と同様に、
特にタブレット化を助けるための種々の成分が存在す
る。タブレット滑剤としては、カルシウム、マグネシウ
ム、及び亜鉛石鹸（特にステアリン酸塩）、タルク、グ
リセリルベハペート、Ｍｙｖａｔｅｘ（商標）ＴＬ（Ｅ
ａｓｔｍａｎＫｏｄａｋ）、安息香酸ナトリウム、酢
酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、及びコロイド
シリカ（例えば、Ａｌｕｓｉｌ（商標）（Ｃｒｏｓｆｉ
ｅｌｄＣｈｅｍｉｃａｌｓＬｔｄ））が挙げられ
る。

【００８３】前述のように、いくつかの成分は機能的洗
濯利益とタブレット化利益とを生じ得る。

【００８４】

【実施例】以下の実施例で本発明をさらに説明するが、
本発明はこれらに限定されない。別記しない限り、部及
び百分率は重量で示してある。数字を付した実施例は本
発明によるものであり、文字を付した実施例は比較例で
ある。

【００８５】実施例１〜３粒状洗剤組成物を調製して以下の処方物とした：

【００８６】

【表１】

【００８７】以下のように組成物を調製した：酵素、ス
ペックル、及び香料を除く全成分をスラリー化し、噴霧
乾燥して、基礎粉末を生成した；欧州特許出願第３４
０，０１３号に記載され、特許請求されているのと同様
に、Ｆｕｋａｅ（商標）ＦＳ−１００高速ミキサー−粗
砕機中で基礎粉末を顆粒化し、濃密化して、嵩密度＞７
２０ｇ／リットルの粒状物質を生成した。

【００８８】次に、アセトンに溶解した下記の結合剤／
崩解剤のスラリーを基礎粉末上に噴霧して、３重量％の
レベルのコーティングを生じ、その後酵素、スペック
ル、及び香料を添加した。

【００８９】使用した結合剤／崩解剤は下記の通りであ
った：実施例１ − 架橋ポリビニルピロリドン（ポリプラス
ドンＸＬ）実施例２ − ポリエチレングリコール１５００実施例３ − アクリル酸／マレイン酸コポリマーその結果生じた物質は、濃密な、実質的に球状の顆粒か
ら成っていた。粒子サイズ分布を以下に示す：

【００９０】

【表２】

【００９１】＜２５０μｍの大きさの粒子は、＞１４０
０μｍの大きさの粒子と同様に、ふるい分けにより除去
した。したがって、粒子の上限と下限の差は１１５０μ
ｍだけあった。

【００９２】比較例Ａ粒状洗剤基礎組成物は、実施例１〜３と同様に調製し
た。しかしながら、粒子をコーティングする基礎粉末上
には結合剤／崩解剤を噴霧しなかった。＜２５０μｍ及
び＞１４００μｍの大きさの粒子は、実施例１〜３と同
様に除去した。

【００９３】比較例Ｂ粒状洗剤基礎組成物は、実施例１〜３と同様に調製し
た。しかしながら、粒子をコーティングする基礎粉末上
には結合剤／崩解剤を噴霧しなかった。＞１４００μｍ
の大きさの粒子のみを除去し、＜２５０μｍの大きさの
粒子は粉末内に残した。

【００９４】比較例Ｃ粒状洗剤基礎組成物は、実施例１〜３と同様に調製し
た。アセトンに溶解したポリエチレングリコール１５
００のスラリーを基礎粉末上に噴霧して、３重量％のレ
ベルのコーティングを生じ、その後、酵素、スペック
ル、及び香料を添加した。＞１４００μｍの大きさの粒
子のみを除去し、＜２５０μｍの大きさの粒子は粉末内
に残した。

【００９５】タブレット調製前述のように少なくとも５ｋｐａの直径破断応力を生じ
るのに十分な圧縮圧で、実施例１〜３及び比較例Ａ〜Ｃ
の洗剤粉末処方物を圧縮することにより、タブレット洗
剤を調製した。得られた実際の直径破断応力を表に示
す。タブレットは、スチールパンチ及び４０ｍｍダイを
操作するためにＩｎｓｔｒｏｎＵｎｉｖｅｒｓａｌ
ＴｅｓｔｉｎｇＭａｃｈｉｎｅを用いて生成した。得
られたタブレットは、円形横断面を有し、直径４．０ｃ
ｍ、厚さ約１ｃｍであった。

【００９６】比較例Ｄ比較例Ｂの洗剤粉末処方物を調製し、上記のようにタブ
レットに圧縮した。次にタブレットをポリエチレングリ
コール１５００で３重量％のレベルまで被覆した。

【００９７】タブレット特性の測定前記の試験にしたがって測定した溶解時間は、次ページ
の表に示す通りであった。

【００９８】

【表３】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者マイケル・ジヨゼフ・ガービイイギリス国、マージーサイド・エル・60・１・エツクス・ユー、ウイラル、ヘスウオール、ナイジエル・ロード、ザ・ホリーズ（番地なし) (72)発明者ウイリアム・ジヨン・イリーイギリス国、マージーサイド・エル・63・９・エル・ワイ、ウイラル、ベビントン、ベナブルズ・ドライブ・19 (72)発明者ジヨフリー・ニユーボールドイギリス国、マージーサイド・エル・63・９・エル・エス、ウイラル、ベビントン、コーリー・ウエイ・53 (72)発明者ダグラス・レイジイギリス国、チエスター・シー・エイチ・２・１・エヌ・エヌ、アツプトン、セント・ジエイムズ・アベニユー・61

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗剤活性化合物、洗剤ビルダー、及び任
意に他の洗剤成分を包含する圧縮粒状洗剤組成物のタブ
レットであって、タブレット又はその離散領域が＜２０
０μｍの粒子を実質的に含有しない粒子のマトリックス
から本質的に成り、洗剤活性化合物、及び洗剤ビルダ
ー、及び任意に洗剤基礎粉末の成分の粒子が、タブレッ
トを水に浸漬した場合にタブレットの構造を粉砕させ得
る結合剤／崩解剤で別々に被覆されるが、但しマトリッ
クスの実質的にすべての粒子が７００μｍ以下だけ互い
に異なる上限及び下限を有する範囲内の粒子サイズを有
するわけではないことを特徴とするタブレット。
【請求項２】マトリックスを構成する粒子の粒子サイ
ズに関する上限及び下限が２５０〜１４００μｍの範囲
内にある請求項１記載の洗剤タブレット。
【請求項３】結合剤／崩解剤が０．１〜１０重量％
（タブレット又はその離散領域を基礎にする）の量で存
在する前記請求項のいずれかに記載の洗剤タブレット。
【請求項４】結合剤／崩解剤が１〜５重量％の量で存
在する請求項３記載の洗剤タブレット。
【請求項５】結合剤／崩解剤が水中のタブレット構造
の粉砕を生じ得る請求項３又は４記載の洗剤タブレッ
ト。
【請求項６】結合剤／崩解剤がポリマーである請求項
３記載の洗剤タブレット。
【請求項７】結合剤／崩解剤が架橋ポリエチレングリ
コールを包含する請求項６記載の洗剤タブレット。
【請求項８】マトリックスが実質的にタブレット又はそ
の離散領域の全部を構成する前記請求項のいずれかに記
載の洗剤タブレット。
【請求項９】マトリックスが、少なくとも１つの寸法
がマトリックスを構成する粒子より大きい少量の可視的
対比粒子を含有する請求項１〜７のいずれかに記載の洗
剤タブレット。
【請求項１０】本質的に単一マトリックスから成る均
質タブレットである前記請求項のいずれかに記載の洗剤
タブレット。
【請求項１１】マトリックスが少なくとも５００ｇ／
リットルの嵩密度を有する粒状組成物からの圧縮により
得られる前記請求項のいずれかに記載の洗剤タブレッ
ト。
【請求項１２】マトリックスが少なくとも７００ｇ／
リットルの嵩密度を有する粒状組成物からの圧縮により
得られる前記請求項のいずれかに記載の洗剤タブレッ
ト。
【請求項１３】５〜６０重量％（無水物を基礎にし
て）のアルカリ金属アルミノ珪酸塩を包含する前記請求
項のいずれかに記載の洗剤タブレット。
【請求項１４】１０〜２０重量％の後添加炭酸ナトリ
ウムを包含する前記請求項のいずれかに記載の洗剤タブ
レット。
【請求項１５】後述の崩解試験において７５重量％を
超えない残渣を生じる前記請求項のいずれかに記載の洗
剤タブレット。
【請求項１６】後述の崩解試験において５０重量％を
超えない残渣を生じる請求項１５記載の洗剤タブレッ
ト。
【請求項１７】崩解時間（後述）が≦１０分である請
求項１５又は請求項１６記載の洗剤タブレット。
【請求項１８】崩解時間（後述）が≦５分である請求
項１７記載の洗剤タブレット。
【請求項１９】溶解時間（後述）が≦５分である前記
請求項のいずれかに記載の洗剤タブレット。
【請求項２０】少なくとも５．０ｋＰａの直径破断応
力を有する前記請求項のいずれかに記載の洗剤タブレッ
ト。
【請求項２１】少なくとも７．０ｋＰａの直径破断応
力を有する請求項２０記載の洗剤タブレット。