JP2001524594A - 洗剤タブレット - Google Patents

洗剤タブレット

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JP2001524594A
JP2001524594A JP2000522210A JP2000522210A JP2001524594A JP 2001524594 A JP2001524594 A JP 2001524594A JP 2000522210 A JP2000522210 A JP 2000522210A JP 2000522210 A JP2000522210 A JP 2000522210A JP 2001524594 A JP2001524594 A JP 2001524594A
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ドナルド ペインター,ジェフリー
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Procter and Gamble Co
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • C11D17/0078Multilayered tablets

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、圧縮部分および非圧縮部分を包含する洗剤タブレットであって、a)圧縮部分が圧縮洗剤構成成分および圧縮部分の第1の外表面から圧縮部分の第2の外表面に延びるキャビティを包含し、そしてb)非圧縮部分が前記のキャビティ内に保持される洗剤タブレットを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、圧縮洗剤構成成分およびキャビティを包含する圧縮部分ならびに非
圧縮部分を包含する洗剤タブレットであって、非圧縮部分が、圧縮部分により提
供されるキャビティ内に保持される洗剤タブレットに関する。
【0002】 [発明の背景] タブレット形態の洗剤組成物は当業界で知られている。タブレット形態の洗剤
組成物は、粒状形態の洗剤組成物を上回るいくつかの利点、例えば取り扱い、運
搬および貯蔵の容易さがあると理解される。
【0003】 洗剤タブレットは、洗剤組成物の構成成分を予備混合し、そしてタブレット成
形機を用いて予備混合洗剤構成成分をタブレットに成形することにより最も一般
的に調製される。タブレットは、典型的には、洗剤組成物のタブレットへの圧縮
により成形される。しかしながら、洗剤組成物のいくつかの構成成分はタブレッ
トを成形するために用いられる圧縮圧力により悪影響を及ぼされることを、本出
願人は見出した。これらの構成成分は、性能の損失を蒙らずに洗剤タブレット組
成物中に予め含入され得なかった。いくつかの場合には、その構成成分は、圧縮
の結果、不安定または不活性になることさえあった。
【0004】 さらに、洗剤組成物の構成成分が圧縮されると、構成成分は互いにきわめて近
接するようになる。構成成分がきわめて近接した結果、ある種の構成成分が互い
に反応し、不安定、不活性になるかまたは消耗され得る。この問題の解決のため
には、従来技術で観察されるように、洗剤組成物がタブレット形態に圧縮された
場合に、互いに反応する可能性のある洗剤組成物の構成成分を分離された。構成
成分の分離は、例えば、互いに反応する可能性のある構成成分がタブレットの異
なる層中に含入される多層タブレットを調製することにより成し遂げられた。多
層タブレットは、多圧縮工程を用いて伝統的に調製される。1回より多い圧縮工
程を施されるタブレットの層は、累積的なそして全体的により大きい可能性のあ
る圧縮圧を受ける。圧縮圧の増大はタブレットの溶解速度を低減することが知ら
れており、このような多層は使用に際して満足のいくように溶解し得ないという
影響を及す。
【0005】 洗剤構成成分の分離を達成するその他の方法が記載されている。例えば、EP-A
-0,224,135は、温水可溶性溶融体を包含し、その中に冷水可溶性タブレットがプ
レス成形される形態の食器洗浄用洗剤を記載する。この文書は、2つの部分、即
ち予備濯ぎ液中に溶解する第1の部分と、食器洗浄機の主洗浄液中に溶解する第
2の部分から成る洗剤組成物を教示する。
【0006】 EP-B-0,055,100は、緩徐溶解造形体とタブレットとを併合することにより成形
されるトイレ用ブロック型洗剤を記載する。トイレ用ブロック型洗剤は、トイレ
の水溜槽中に入れられて、数日、好ましくは数週間かけて溶解するよう設計され
る。トイレ用ブロック型洗剤の溶解制御手段として、本文書は、1つ又はそれ以
上の溶解度制御剤の混和を教示する。このような溶解度制御剤の例は、パラジク
ロロベンゼン、蝋、長鎖脂肪酸およびアルコールならびにそれらのエステル、そ
して脂肪アルキルアミドである。
【0007】 圧縮部分および非圧縮部分を包含する洗剤タブレットを提供することにより、
従来は洗剤タブレットは許容不可能であると考えられた洗剤構成成分を洗剤タブ
レット中に混入し得る、ということを本出願人は見出した。さらに、洗剤組成物
の潜在的反応性構成成分が有効に分離され得る。
【0008】 本明細書中に記載したような洗剤タブレットを用いるさらなる利点は、等価の
容積の従来技術で既知の慣用的洗剤タブレットに対して、より速い溶解速度を有
する洗剤タブレットを調製し得る場合に成し遂げられる性能利点である。性能利
点は、洗剤タブレットの構成成分がより速い速度で洗浄液に送達されるために達
成されると考えられる。
【0009】 [発明の概要] 本発明によれば、圧縮部分および非圧縮部分を包含する洗剤タブレットであっ
て、 a)圧縮部分が少なくとも1つの圧縮洗剤構成成分と圧縮部分の第1の外表
面から圧縮部分の第2の外表面に延びるキャビティとを包含し、 b)非圧縮部分が前記のキャビティ内に保持される 洗剤タブレットが提供される。
【0010】 [発明の詳細な説明] 圧縮部分 洗剤タブレットの圧縮部分は少なくとも1つの洗剤構成成分を包含するが、好
ましくは洗剤構成成分の混合物を包含する。既知の洗剤タブレットに慣用的に用
いられる如何なる洗剤構成成分も、本発明の洗剤タブレットの圧縮部分に混入す
るのに適している。適切な洗剤構成成分は、本明細書中に後述される。好ましい
洗剤構成成分としては、ビルダー化合物、界面活性剤、漂白剤、漂白活性剤、漂
白触媒、酵素およびアルカリ性供給源が挙げられる。
【0011】 洗剤構成成分は、好ましくは粒状形態(即ち、粉末または顆粒形態)で調製さ
れ、そして既知の方法のいずれか、例えば従来の噴霧乾燥、造粒またはアグロメ
レーションにより調製され得る。洗剤構成成分(単数または複数)は予備混合さ
れ、さらに詳細に後述される圧縮タブレット、ブロック、煉瓦状塊(bricks)また
は炭団状塊(briquettes)を成形するのに適した適切な装置のいずれかを用いて圧
縮される。 本発明の圧縮部分は、それが圧縮部分の第1の外表面から圧縮部分の第2の外
表面に延びるキャビティを包含するように調製される。圧縮部分の調製方法は、
後で詳細に記載される。
【0012】 非圧縮部分 本発明の非圧縮部分は、それが圧縮部分の第1の外表面および第2の外表面に
おいて実質的に露出するように、圧縮部分により提供されるキャビティ内に保持
される。非圧縮部分は部分的に、しかし好ましくは実質的に圧縮部分により提供
されるキャビティを充填し得る。 本発明の好ましい態様では、圧縮部分および非圧縮部分は異なる溶解速度を有
し、さらに好ましくは、非圧縮部分は圧縮部分より速い速度で溶解する。圧縮部
分の第1のおよび第2の外表面での非圧縮部分の露出は、より大きい表面積の非
圧縮部分の構成成分が洗浄水に露出されることを意味する。より大きい表面積の
露出とは、1つの外表面だけ露出される非圧縮部分の構成成分または当業界で既
知の洗剤タブレットの構成成分よりも速い速度で、本発明の非圧縮部分の構成成
分が溶解し、したがって洗浄水に送達されることを意味する。
【0013】 前記の他に、非圧縮部分が溶解すると、それは、より大きい表面積の圧縮部分
を洗浄水に晒し、その結果、匹敵する次元の当業界で既知の洗剤タブレットと比
較して、圧縮部分の溶解速度の増大を生じる。好ましくは、非圧縮部分は30℃
未満の水に溶解する。
【0014】 本発明のある態様では、非圧縮部分は、第1のおよび第2のならびに場合によ
ってそれ以降の非圧縮部分を含む。この態様では、第1の非圧縮部分及び第2の
非圧縮部分ならびに場合によってそれ以降の非圧縮部分が、異なる速度の溶解度
を有することが好ましい。
【0015】 非圧縮部分は、好ましくは、後述するような1つ又はそれ以上の洗剤構成成分
を包含する。非圧縮部分および/または非圧縮部分の構成成分は、粒状(即ち、
粉末または顆粒状)、ゲルまたは液体形態であり得る。非圧縮部分は、洗剤構成
成分を包含する他に、担体構成成分も任意に包含し得る。
【0016】 非圧縮部分は、固体または流動可能形態で圧縮部分に送達され得る。非圧縮部
分が固体形態である場合、それは予備調製され、任意に造形された後、圧縮部分
に送達される。次に非圧縮部分は、例えば接着により、圧縮部分により提供され
るキャビティ内に保持される。
【0017】 非圧縮部分は、好ましくは流動可能形態で圧縮部分に送達される。非圧縮部分
は次に、例えば接着により、非圧縮層上にコーティングを形成して圧縮部分にそ
れを結びつけることにより、または硬化、例えば(i)流動可能組成物が固化溶
融体になる融点より低く冷却することにより、(ii)溶媒の蒸発により、(i
ii)結晶化により、(iv)流動可能非圧縮部分の高分子構成成分の重合によ
り、(v)流動可能非圧縮部分がポリマーを包含し、そして剪断力が非圧縮部分
に適用される擬似塑性特性により、(vi)結合剤またはゲル化剤を流動可能非
圧縮部分と組合せることによって、圧縮部分によりもたらされるキャビティ内に
保持される。代替的実施形態では、流動可能非圧縮部分は、例えば前記のメカニ
ズムのいずれかにより、または圧縮部分により提供されるキャビティのパラメー
ターへの押出物の膨張により、圧縮部分によってもたらされるキャビティ内に保
持される押出物であり得る。
【0018】 非圧縮部分は粒子を包含し得る。粒子は、既知の方法のいずれか、例えば従来
の噴霧乾燥、造粒、封入または凝集(アグロメレーション)により調製され得る
。粒子は、結合剤を混入することにより、または非圧縮部分の上にコーティング
層を形成することにより、圧縮部分によってもたらされるキャビティ内に保持さ
れ得る。
【0019】 非圧縮部分が固化溶融体を包含する場合、溶融体は、洗剤構成成分および任意
の担体構成成分(単数または複数)を包含する組成物をその融点より高温に加熱
して、流動可能溶融体を生成することにより調製される。次に流動可能溶融体を
キャビティに注ぎ入れて、冷却させる。溶融体が冷却するとそれは固体になり、
周囲温度でキャビティの形状をとる。組成物が1つ又はそれ以上の担体構成成分
を包含する場合、担体構成成分(単数または複数)はその融点より高温に加熱さ
れ得、次に洗剤構成成分が付加され得る。固化溶融体を調製するのに適した担体
構成成分は、典型的には、融点より高温に加熱されて液体を形成し、冷却されて
洗剤構成成分を有効に閉じ込めることができる分子間マトリックスを形成するこ
とができる非洗剤活性構成成分である。好ましい担体構成成分は、周囲温度で固
体である有機ポリマーである。好ましくは、非活性洗剤構成成分はポリエチレン
グリコール(PEG)である。
【0020】 流動可能非圧縮部分は、溶解または懸濁化活性洗剤構成成分を包含する形態で
あり得る。流動可能非圧縮部分は、前記の方法のいずれかにより、時間をかけて
硬化して、固体、半固体または高粘性液体の非圧縮部分を形成する。特に、流動
可能非圧縮部分は、溶媒の蒸発により硬化し得る。本明細書中で用いるのに適し
た溶媒としては、結合剤またはゲル化剤が溶解する既知の溶媒のいずれもが挙げ
られる。好ましい溶媒は、極性または非極性の非水性または無水物であり、その
例としては、水、グリセリン、アルコール(例えばエタノール、アセトン)、お
よびアルコール誘導体が挙げられる。代替的実施形態では、1以上の溶媒が用い
られ得る。
【0021】 流動可能非圧縮部分は、1つ以上の結合剤またはゲル化剤を包含し得る。組成
物を時間をかけて固体、半固体または高粘性にさせる作用を有する如何なる結合
剤またはゲル化剤も、本明細書中で用いるために意図される。理論に縛られずに
考えると、結合剤またはゲル化剤が非固体組成物を固体、半固体または高粘性に
させるメカニズムとしては、化学反応(例えば化学的架橋)、あるいは流動可能
組成物の2つまたはそれ以上の構成成分の間での効果相互作用、即ち組成物の一
構成成分の結合剤との化学的または物理的相互作用が挙げられる。
【0022】 本発明の好ましい態様では、非圧縮部分はゲルを包含する。この態様では、ゲ
ルは洗剤タブレットの圧縮部分によってもたらされるキャビティに送達される。 ゲルは、増粘系及び他の任意洗剤構成成分を包含する。さらに、ゲルは、増粘
系と一緒になってゲルの粘性の制御を補助する固体成分も包含し得る。固体成分
は、ゲルを任意に崩壊させ、それによりゲルの溶解を助ける作用もし得る。含有
される場合、ゲル部分は、典型的には少なくとも15%の個体成分、さらに好ま
しくは少なくとも30%の個体成分、最も好ましくは少なくとも40%の固体成
分を包含する。しかしながら、ゲルをポンプで送り込むかそうでなければ処理加
工し得る必要性のために、ゲルは、典型的には90%より多い固体成分を含有し
ない。
【0023】 前記のように、ゲルは必要なゲルの粘性または濃度を提供するために増粘系を
包含する。増粘系は、典型的には非水性液体希釈剤および有機または高分子ゲル
化添加剤を包含する。 a)液体希釈剤: 「溶媒」または「希釈剤」という用語は、増粘系の液体部
分を含んで意味するよう、本明細書中では用いられる。非圧縮部分の構成成分の
いくつかは「溶媒」含有相に実際に溶解し得るし、別の構成成分は「溶媒」含有
相内に分散された粒状物質として存在し得る。したがって、「溶媒」という用語
は、非圧縮部分の構成成分が溶媒中に実際に溶解可能である必要があることを意
味しない。本明細書中の非水性増粘系に有用な適切な種類の溶媒としては、アル
キレングリコールモノ低級アルキルエーテル、プロピレングリコール、エトキシ
ル化またはプロポキシル化エチレンまたはプロピレン、グリセロールエステル、
グリセロールトリアセテート、低分子量ポリエチレングリコール、低分子量メチ
ルエステルおよびアミドが挙げられる。
【0024】 本明細書中で用いるための好ましい種類の非水性溶媒は、モノ−、ジ−、トリ
−またはテトラ−C2〜C3のアルキレングルコールモノC2〜C6のアルキルエー
テルを包含する。このような化合物の特定の例としては、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノエチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノブチル
エーテルが挙げられる。ジエチレングリコールモノブチルエーテルおよびジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルは、特に好ましい。この種の化合物は、ド
ワノール、カルビトール、およびセロソルブの商品名で市販されている。
【0025】 本明細書中で有用な別の好ましい種類の非水性溶媒には、低分子量ポリエチレ
ングリコール(PEG)が含まれる。このような物質は、少なくとも150の分
子量を有するものである。200〜600の範囲の分子量のPEGが最も好まし
い。 さらに別の好ましい種類の非水性溶媒には、低分子量メチルエステルが含まれ
る。このような物質は、一般式:R1−C(O)−OCH3(式中、R1は1〜約 18の範囲である)を有するものである。適切な低分子量メチルエステルの例と
しては、メチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルオクタノエートおよ
びメチルドデカノエートが挙げられる。
【0026】 用いられる非水性有機溶媒(単数または複数)は、もちろん非圧縮構成成分、
例えば酵素と、相溶性であり非反応性とすべきである。このような溶媒構成成分
は、一般に、ゲル部分の重量の10重量%〜60重量%の量で用いられる。さら
に好ましくは、非水性低極性有機溶媒は、ゲル部分の重量の20重量%〜50重
量%、最も好ましくは30重量%〜50重量%を構成する。
【0027】 b)ゲル化添加剤: ゲル化剤または添加剤は、増粘系を仕上げるために本発
明の非水性溶媒に付加される。ゲルの適切な相安定性および許容可能な流動学の
ために必要なゲルを生成するためには、有機ゲル化剤は一般に、増粘系中の溶媒
とゲル化剤との比が典型的には99:1〜1:1の範囲の程度まで存在する。さ
らに好ましくは、比は19:1〜4:1の範囲である。
【0028】 本発明の好ましいゲル化剤は、ヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール、ソ
ルビトールおよび関連有機チクサトロープ(thixatrope)、オルガノクレイ、セル
ロースおよびセルロース誘導体、プルロニック(pluronic)、ステアレートおよび
ステアレート誘導体、糖/ゼラチン組合せ、デンプン、グリセロールおよびその
誘導体、有機酸アミド、例えばN−ラウリル−L−グルタミン酸ジ−n−ブチル
アミド、ポリビニルピロリドン、ならびにそれらの混合物から選択される。
【0029】 好ましいゲル化剤としては、ヒマシ油誘導体が挙げられる。ヒマシ油は、ほと
んどの熱帯または亜熱帯地域に生息する植物であるヒマ属のRicinus Communisの
種子から得られる天然由来のトリグリセリドである。ヒマシ油トリグリセリド中
の主な脂肪酸成分は、リシノール酸(12−ヒドロキシオレイン酸)である。そ
れは脂肪酸成分の90%を占める。残りは、ジヒドロキシステアリン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸およびエイコサン
酸成分から成る。油の水素添加(例えば、圧力下での水素による)は、脂肪酸部
分の二重結合を単結合に転化し、したがって油を「硬化」する。ヒドロキシル基
は、この反応により影響を受けない。
【0030】 したがって、その結果生じる水素添加ヒマシ油は、1分子当たり平均3個のヒ
ドロキシル基を有する。これらのヒドロキシル基の存在は、その脂肪酸鎖中にヒ
ドロキシル基を有するヒマシ油を含有しない同様の液体洗剤組成物と比較して、
ゲル成分に付与される目立った構造化特性の大部分を説明する、と考えられる。
本発明の組成物中で用いるために、ヒマシ油は、20未満、好ましくは10未満
のヨウ素値に水素添加されるべきである。ヨウ素値は、油の不飽和度の測定値で
あり、当業界で周知である「ウィジス(wijis)法」により測定される。非水素添 加ヒマシ油は、80〜90のヨウ素値を有する。
【0031】 水素添加ヒマシ油は、例えばNL Industries, Inc.,Highstown, New Jerseyに よりカストールワックスRTMの商品名で、種々の等級で販売されている市販商
品である。その他の適切な水素添加ヒマシ油誘導体は、チキシンR、チキシンE
、チキサトロールST、ペルケムRおよびペルケムST(Rheox、Laporte)であ
る。特に好ましいのは、チキサトロールSTである。 ポリエチレングリコールは、溶媒より、むしろゲル化剤として用いられる場合
は、1000〜10,000の範囲の分子量を有する低分子量物質であり、3,
000〜8,000が最も好ましい。 セルロースおよびセルロース誘導体としては、本発明で用いられる場合には、
好ましくは、i)セルロースアセテートおよびセルロースアセテートフタレート
(CAP)、ii)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、iii
)カルボキシメチルセルロース(CMC)、ならびにそれらの混合物が挙げられ
る。ヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーは、好ましくは50,000
〜125,000の数平均分子量と50,000〜100,000cpsの25
℃での2重量%の水性溶液の粘度(ADTMD2363)を有する。特に好まし
いヒドロキシプロピルセルロースポリマーは、25℃で2.0重量%の水性溶液
が約75,000cpsの粘度を有するメトセル(商品名)J75MS−Nであ
る。
【0032】 糖は、任意の単糖(例えば、グルコース)、二糖(例えば、スクロースまたは
マルトース)、あるいは多糖であり得る。最も好ましい糖は、市販スクロースで
ある。本発明の目的のためには、例えばSigmaから入手可能なAまたはB型ゼラ チンが用いられ得る。A型ゼラチンは、B型と比較してそれがアルカリ性条件下
でより大きい安定性を有するために、好ましい。好ましいゼラチンは、65〜3
00、最も好ましくは75〜100のブルーム強度を有する。
【0033】 ゲルは、種々の洗剤構成成分、例えば酵素、着色剤または構造改質剤を含んで
もよい。構造改質剤には種々のポリマーおよびポリマーの混合物が含まれ、これ
には例えばポリカルボキシレート、カルボキシメチルセルロースおよびデンプン
が含まれ、余分量の溶媒の吸着を促進し、および/またはゲル部分からの溶媒の
「ブリーディング」または漏出を低減または防止し、ゲル部分の収縮または亀裂
を低減し、あるいは洗浄液中のゲル部分の溶解または分解を促進する。さらに、
硬度改質剤は、増粘系に混入されて、所望によりゲルの硬度を調製し得る。これ
らの硬度制御剤は、典型的には種々のポリマー、例えばポリエチレングリコール
、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシステアリン酸およびポリ酢酸から選択され、含まれる場合、典型的には増
粘系中の溶媒の20重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満のレベルで用
いられる。
【0034】 ゲルは、30℃付近またはそれ以上のわずかな高温で吸収排出可能(pumpable)
流動可能ゲルとなるように調製されて、洗剤タブレットの製造に際して柔軟性を
増大可能とするが、洗剤タブレットの輸送および取り扱い中に洗剤タブレットの
圧縮部分上の所定の位置にゲルが保持されるように、周囲温度で高粘性であるか
または硬化する。ゲルのこのような硬化は、例えば(i)ゲルの流動可能温度以
下への冷却または剪断応力の除去により、(ii)例えば圧縮体部分の大気への
溶媒移行により、あるいは(iii)ゲル化剤の重合により、達成され得る。好
ましくは、ゲルは、非圧縮部分にプローブを押し込めるのに必要な最大力が好ま
しくは0.5N〜40Nの範囲になるために十分に硬化するよう処方される。こ
の力は、プローブを押し込むのに必要な最大力を測定することにより特性化され
、歪みゲージ、ゲル中への設定距離に合わせられる。設定距離は、全ゲル深度の
40%〜80%間であり得る。この力は、直径5mmのプローブを用いて、QT
S25テスターで測定され得る。測定される典型的力は、1N〜25Nの範囲で
ある。
【0035】 非圧縮部分が押出物である場合、押出物は、非圧縮部分の洗剤構成成分と任意
の担体構成成分とを予備混合して、粘性ペーストを生成することにより調製され
る。次に粘性ペーストは、適切な市販の押出装置のいずれか、例えばAPV Baker,
Peterborough, U.K.から販売されている単軸または二軸スクリュー押出機を用 いて、粘性ペーストが押し出される。次に、洗剤タブレットの圧縮部分に送達後
、または圧縮部分に送達前のサイズに押出物を切断する。
【0036】 好ましい実施形態では、非圧縮部分はコーティング層で被覆される。コーティ
ング層は、洗剤タブレットを実質的に完全に封入してもよく、または非圧縮部分
の露出面を被覆してもよい。コーティングは、圧縮部分によりもたらされるキャ
ビティ内に非圧縮部分を保持するために用いてもよい。これは、非圧縮部分が流
動可能粒子、ゲルまたは液体を包含する場合に、特に有益であり得る。
【0037】 コーティング層は好ましくは、圧縮および/または非圧縮部分を接触させた場
合に、好ましくは15分未満、さらに好ましくは10分未満、さらには5分未満
、最も好ましくは60秒未満以内に、固体になる物質を包含する。好ましくは、
コーティング層は水溶性である。好ましいコーティング層は、脂肪酸、アルコー
ル、ジオール、エステルおよびエーテル、アジピン酸、カルボン酸、ジカルボン
酸、ポリビニルアセテート(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリ
酢酸(PLA)、ポリエチレングリコール(PEG)ならびにそれらの混合物か
ら成る群から選択される物質を包含する。好ましいカルボン酸またはジカルボン
酸は、好ましくは等しい数の炭素原子を含有する。好ましくは、カルボン酸また
はジカルボン酸は、少なくとも4、さらに好ましくは少なくとも6,さらに好ま
しくは少なくとも8,最も好ましくは8〜13の炭素数を含む。好ましいジカル
ボン酸としては、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、スバシン酸、ウンデ
カンジオン酸、ドデカンジオン酸、トリデカンジオン酸およびそれらの混合物が
挙げられる。好ましい脂肪酸は、C12〜C22、最も好ましくはC18〜C22の炭素
鎖長を有するものである。コーティング層は、好ましくは破壊剤も包含し得る。
コーティング層は、存在する場合は、一般に、洗剤タブレットの少なくとも0.
05%、好ましくは少なくとも0.1%、さらに好ましくは少なくとも1%、最
も好ましくは少なくとも2%の、または少なくとも5%のことさえあるレベルで
存在する。
【0038】 代替的実施形態としては、コーティング層は洗剤タブレットを封入し得る。こ
の実施形態では、コーティング層は洗剤タブレットの少なくとも4%、さらに好
ましくは少なくとも5%、最も好ましくは少なくとも10%のレベルで存在する
【0039】 好ましい実施形態では、圧縮および/または非圧縮部分および/またはコーテ
ィング層は、破壊剤を付加的に包含する。破壊剤は、崩壊剤または発泡剤であり
得る。適切な崩壊剤としては、水との接触時において膨潤するか、あるいは圧縮
および/または非圧縮部分に溝を形成することにより水の流入および/または流
出を促進される薬剤が挙げられる。洗濯または食器洗い用途に用いるのに適した
既知の崩壊剤または発泡剤のいずれもが、本明細書中に用いるために意図される
。適切な崩壊剤としては、デンプン、デンプン誘導体、アルギン酸塩、カルボキ
シメチルセルロース(CMC)、CMC主体のポリマー、酢酸ナトリウム、酸化
アルミニウムが挙げられる。適切な発泡剤は、水との接触において気体を発生す
るものである。適切な発泡剤は、酸素、二酸化窒素または二酸化炭素発生種であ
り得る。好ましい発泡剤の例は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、炭酸塩、重炭酸塩およ
びカルボン酸、例えばクエン酸またはマレイン酸から成る群から選択され得る。 本発明の洗剤タブレットは、本明細書中に記載した方法にしたがって製造され
る。
【0040】 方法 本発明によれば、以下の: a)洗剤構成成分を圧縮して、圧縮部分の第1の外表面から圧縮部分の第
2の外表面に延びるキャビティを有する圧縮部分を成形し、 b)非圧縮部分を前記キャビティに送達する 工程を含む洗剤タブレットの製造方法も提供される。
【0041】 圧縮部分は、適切なミキサー中で、例えばパンミキサー、ロータリードラム、
竪形ブレンダーまたは高剪断ミキサー中で、洗剤構成成分の組成物を予備混合す
ることにより調製される。好ましくは、乾燥粒状構成成分は前記のようにミキサ
ー中で混和され、液体構成成分は、例えば液体構成成分を直接乾燥粒状構成成分
上に噴霧することにより、乾燥粒状構成成分に適用される。次に、その結果生じ
た組成物は、任意の既知の適切な装置を用いて圧縮工程で圧縮部分に成形される
。好ましくは、組成物はタブレット成形機を用いて圧縮部分に成形されるが、こ
の場合、タブレットは上部パンチと下部パンチの間での組成物の圧縮により調製
される。 本発明の圧縮部分の調製に適切なタブレット成形機は、圧縮部分の第1の外表
面から第2の外表面に延びるキャビティを含む圧縮部分の調製に適切であるよう
に改変される。改変タブレット成形機は、上部および/または下部パンチを含む
【0042】 本発明の好ましい実施形態では、組成物はタブレット成形機のパンチキャビテ
ィーに送達され、好ましくは6.3KN/cm2より大きい、さらに好ましくは 9KN/cm2より大きい、最も好ましくは14.4KN/cm2より大きい圧力
を用いて圧縮されて圧縮部分を成形する。
【0043】 非圧縮部分が1つ又はそれ以上の洗剤構成成分を付加的に包含する場合、構成
成分は、任意の既知の適切な混合装置を用いて予備混合される。非圧縮部分は、
固体または流動可能形態で調製され得る。調製されると、組成物は、圧縮部分に
よりもたらされるキャビティに送達される。非圧縮部分は、手動送達により、ま
たはノズル供給装置または押出機を用いて、より好ましくは、精密な送達装置、
例えばノズル供給装置、例えばOptima, Germanyから販売されている減量スクリ ュー供給装置を用いて圧縮部分に送達される。
【0044】 流動可能非圧縮部分が粒状形態である場合、本方法は、送達工程で流動可能非
圧縮部分を圧縮部分に送達すること、それから次に、コーティング層が、圧縮部
分によりもたらされるキャビティ内に非圧縮部分を実質的に保持するように、非
圧縮部分の少なくとも一部をコーティング層で被覆すること、を包含する。
【0045】 流動可能非圧縮部分が、圧縮部分によってもたらされるキャビティ内に硬化に
よって貼付けされ保持される場合(例えば、ゲル)、本方法は、流動可能非圧縮
部分が圧縮部分に送達される送達工程と、非圧縮部分が硬化するその後の状態調
節工程、を包含する。このような状態調節工程は、非圧縮部分の乾燥、冷却、結
合、重合等を包含し、この間に、非圧縮部分は固体、半固体または高粘性になる
。加熱は、乾燥工程で用いられ得る。熱、または放射線曝露を用いて重合工程で
重合を実行し得る。
【0046】 複数のキャビティを有する圧縮部分が調製され得る、ということも意図される
。複数のキャビティは、次に非圧縮部分で充填される。各キャビティが異なる非
圧縮部分で充填されるか、あるいは各キャビティが複数の異なる非圧縮部分で充
填され得る、ということも意図される。
【0047】 洗剤構成成分 本明細書中に記載した洗剤タブレットの圧縮部分は、洗剤構成成分の組成物を
包含する。適切な組成物としては、洗剤組成物に普通に用いられる種々の異なる
洗剤活性構成成分が含まれ、これにはビルダー化合物、界面活性剤、酵素、漂白
剤、アルカリ性供給源、着色剤、香料、石灰石鹸分散剤、高分子転染防止剤を含
む有機高分子化合物、結晶成長抑制剤、重金属イオン封鎖剤、金属イオン塩、酵
素安定剤、腐蝕防止剤、起泡抑制剤、溶媒、織物柔軟剤、蛍光増白剤およびヒド
ロトロープが含まれる。本発明の好ましい態様では、洗剤タブレットの非圧縮部
分は、1つ又はそれ以上の洗剤構成成分も包含する。本発明の特に好ましい態様
では、非圧縮部分は1つ又はそれ以上の酵素を付加的に包含し、その例は本明細
書中に記載されている。 非常に好ましい洗剤構成成分としては、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素お
よび漂白剤が挙げられる。
【0048】 ビルダー化合物 本発明の洗剤タブレットは、好ましくは、活性洗剤構成成分の組成物の1重量
%〜80重量%、好ましくは10重量%〜70重量%、最も好ましくは20重量
%〜60重量%のレベルで存在するビルダー化合物を普通、含有する。
【0049】 水溶性ビルダー化合物 適切な水溶性ビルダー化合物としては、水溶性モノマーポリカルボキシレート
、あるいはそれらの酸形態、ホモまたはコポリマーポリカルボン酸またはそれら
の塩であり、この場合、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分
離された少なくとも2個のカルボン酸基、炭酸塩、重炭酸炎、ホウ酸塩、リン酸
塩、ならびに前記の任意の混合物を包含する。
【0050】 カルボキシレートまたはポリカルボキシレートビルダーは、モノマーまたはオ
リゴマー型であり得るが、しかしコストと性能の理由のためにモノマーポリカル
ボキシレートが一般的に好ましい。
【0051】 1個のカルボキシ基を含有する適切なカルボキシレートとしては、乳酸、グリ
コール酸の水溶性塩、およびそれらのエーテル誘導体が挙げられる。2個のカル
ボキシ基を含有するポリカルボキシレートとしては、コハク酸、マロン酸、(エ
チレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、二グリコール酸、酒石酸、タルトロン酸
およびフマル酸の水溶性塩、ならびにエーテルカルボキシレートおよびスルフィ
ニルカルボキシレートが挙げられる。3個のカルボキシ基を含有するポリカルボ
キシレートとしては、特に、水溶性クエン酸塩、アコニット酸塩およびシトラコ
ン酸塩、ならびにコハク酸塩誘導体、例えば英国特許第1,379,241号に記載され ているカルボキシメチルオキシスクシネート、英国特許第1,389,732号に記載さ れているラクトキシスクシネート、およびオランダ国特許出願第7205873号に記 載されているアミノスクシネート、ならびにオキシポリカルボキシレート物質、
例えば英国特許第1,387,447号に記載されている2−オキサ−1,1,3−プロ パントリカルボキシレートが挙げられる。
【0052】 4個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第1,
261,829号に開示されているオキシジスクシネート、1,1,2,2−エタンテ トラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレートおよ
び1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが挙げられる。スルホ置換
基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第1,398,421号および第1
,398,422号、ならびに米国特許第3,936,448号に開示されているスルホスクシネ ート誘導体、そして英国特許第1,439,000号に記載されているスルホン化熱分解 化クエン酸塩が挙げられる。
【0053】 脂環式および複素環式ポリカルボキシレートとしては、シクロペンタン−シス
,シス,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキ
シレート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス,シス−テトラカ
ルボキシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカルボキシレート、2
,2,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3,4
,5,6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレート、ならびに多価アルコール、例え
ばソルビトール、マンニトールおよびキシリトールのカルボキシメチル誘導体が
挙げられる。芳香族ポリカルボキシレートとしては、英国特許第1,425,343号に 開示されているメリチン酸、ピロメリチン酸およびフタル酸誘導体が挙げられる
。 前記のうち、好ましいポリカルボキシレートは1分子当たり3個までのカルボ
キシ基を含有するヒドロキシカルボキシレート、特にクエン酸塩である。
【0054】 モノマーまたはオリゴマーポリカルボキシレートキレート化剤の親酸またはそ
れらの塩とのその混合物、例えばクエン酸またはクエン酸塩/クエン酸混合物も
有用なビルダー構成成分として意図される。
【0055】 ホウ酸塩ビルダー、ならびに洗剤貯蔵下または洗浄条件下でホウ酸塩を生成し
得るホウ酸塩生成物質を含有するビルダーも用い得るが、しかし50℃未満、特
に40℃未満の洗浄条件では好ましくない。 炭酸塩ビルダーの例は、アルカリ土類およびアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸
ナトリウムおよびセスキ炭酸塩、ならびに独国特許出願第2,321,001号(1973年1
1月15日公開)に開示されているような超微粒炭酸カルシウムとのそれらの混合 物である。
【0056】 本発明で用いるのに非常に好ましいビルダー化合物は、水溶性リン酸塩ビルダ
ーである。水溶性リン酸塩ビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリリン酸
塩、ピロリン酸ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム、ピロリン酸ナトリウ
ムおよびカリウムならびにアンモニウム、オルトリン酸ナトリウムおよびカリウ
ム、ナトリウムポリメタ/リン酸塩(この場合、重合度は6〜21の範囲である
)、ならびにフィチン酸の塩である。
【0057】 水溶性リン酸塩ビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリリン酸塩、ピロ
リン酸ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム、ピロリン酸ナトリウムおよび
カリウムならびにアンモニウム、オルトリン酸ナトリウムおよびカリウム、ナト
リウムポリメタ/リン酸塩(この場合、重合度は6〜21の範囲である)、なら
びにフィチン酸の塩である。
【0058】 部分的可溶性または不溶性ビルダー化合物 本発明の洗剤タブレットは、部分的可溶性または不溶性ビルダー化合物を含有
し得る。部分的可溶性および不溶性ビルダー化合物は、洗濯清浄化法に用いるた
めに調製されるタブレット中に用いるのに特に適している。部分的水溶性ビルダ
ーの例としては、例えば、EP-A-0164514、DE−A−3417649およびDE−A−3
742043に記載されているような結晶層化ケイ酸塩が挙げられる。好ましいのは、
一般式:
【0059】 NaMSix2+1・yH2O (式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4の数であり、そして
yは0〜20の数である)の結晶層化ケイ酸ナトリウムである。この種類の結晶
層化ケイ酸ナトリウムは、好ましくは、欧州特許第0164514号および欧州特許第0
293640号に記載されているような、いわゆるδ層化構造と呼ばれるような二次元
「シート」構造を有する。この種類の結晶層化ケイ酸塩の製造方法は、DE−A
−3417649およびDE−A−3742043に開示されている。本発明の目的のために、
前記の一般式のxは2、3または4の値を有し、好ましくは2である。 最も好ましい結晶層化ケイ酸ナトリウム化合物は、式δ−Na2Si25を有 し、NaSKS−6(商品名、Hoechst AGから販売されている)として知られて
いる。
【0060】 結晶層化ケイ酸ナトリウム物質は、好ましくは、PCT特許出願WO92/18594
に記載されているような固体水溶性イオン化可能物質との均質混和物中の粒子と
して粒状洗剤組成物中に存在する。固体水溶性イオン化可能物質は、有機酸、有
機および無機酸塩、ならびにそれらの混合物から選択され、クエン酸が好ましい
【0061】 高度水不溶性のビルダーの例としては、アルミノケイ酸ナトリウムが挙げられ
る。適切なアルミノケイ酸塩としては、単位格子式Naz[(AlO2z(Si O2y]・xH2O(式中、zおよびyは少なくとも6であり、z対yのモル比 は1.0〜0.5であり、xは少なくとも5、好ましくは7.5〜276、さら
に好ましくは10〜264である)を有するアルミノケイ酸塩ゼオライトが挙げ
られる。アルミノケイ酸塩物質は水和形態であり、好ましくは、10%〜28%
、さらに好ましくは18%〜22%の水を結合形態で含有する結晶である。
【0062】 アルミノケイ酸塩ゼオライトは天然物質であるが、しかし好ましくは合成によ
り得られる。合成結晶アルミノケイ酸塩イオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオ
ライトB、ゼオライトP、ゼオライトX、ゼオライトHSおよびその混合物の名
称で入手可能である。
【0063】 アルミノケイ酸塩ゼオライトの好ましい合成方法は、Schoeman等(Zeolite(1
994)14(2),110-116に発表)に記載された方法であり、この場合、著者は、コ
ロイドアルミノケイ酸塩ゼオライトの製造方法を記載する。コロイドアルミノケ
イ酸塩ゼオライト粒子は、好ましくは5%以下の粒子が直径1μmより大きいサ
イズのものであり、5%以下の粒子が直径0.05μm未満のサイズのものであ
るべきである。好ましくは、アルミノケイ酸塩ゼオライト粒子は、0.01μm
〜1μm、さらに好ましくは0.05μm〜0.9μm、最も好ましくは0.1
μm〜0.6μmの平均粒子サイズ直径を有する。
【0064】 ゼオライトAは式: Na12[(AlO212(SiO212]・xH2O (式中、xは20〜30、特に27である)を有する。ゼオライトXは、式Na 86 [(AlO286(SiO2106]・276H2Oを有する。EP−B−384,07
0に開示されているようなゼオライトMAPは、本明細書で好ましいゼオライト ビルダーである。
【0065】 好ましいアルミノケイ酸塩ゼオライトは、コロイドアルミノケイ酸塩ゼオライ
トである。洗剤組成物の一構成成分として用いられる場合、コロイドアルミノケ
イ酸塩ゼオライト、特にコロイドゼオライトAは、しみ除去の改良の提供に関し
てビルダー性能の増強を提供する。ビルダー性能増強は、織物付着物低減および
織物の白さ保持改良に関しても観察されるが、これらは増強不良洗剤組成物に関
連すると考えられる問題である。
【0066】 コロイドゼオライトAおよびコロイドゼオライトYを包含する混合アルミノケ
イ酸塩ゼオライト洗剤組成物が等重量の市販のゼオライトAに対して等しいカル
シウムイオン封鎖性能を提供するということは、驚くべき知見である。別の驚く
べき知見は、前記の混合アルミノケイ酸塩ゼオライト洗剤組成物が、等重量の市
販ゼオライトAに対して改良されたマグネシウムイオン封鎖性能を提供すること
である。
【0067】 界面活性剤 界面活性剤は、本明細書に記載した組成物の好ましい洗剤活性構成成分である
。適切な界面活性剤は、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性および双性
イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。自動食器洗浄機用
製品は低起泡性であるべきで、したがって食器洗浄法に用いるための界面活性剤
系の起泡は抑制されるか、またはさらに好ましくは低起泡性で、典型的には非イ
オン性でなければならない。洗濯清浄化法に用いられる界面活性剤系により生じ
る起泡は、食器洗浄に必要な程度と同じくらいに抑制される必要はない。界面活
性剤は、典型的には活性洗剤構成成分の組成物の重量の0.2重量%〜30重量
%、さらに好ましくは0.5重量%〜10重量%、最も好ましくは1重量%〜5
重量%のレベルで存在する。
【0068】 これらの界面活性剤の陰イオン性、非イオン性、両性および双性イオン性の種
類および種の典型的一覧表は、米国特許第3,929,678号(Laughlin and Heuring,
1975年12月30日発行)に示されている。適切な陽イオン性界面活性剤の一覧表は
、米国特許第4,259,217号(Murphy,1981年3月31日発行)に示されている。自動 食器洗浄用洗剤組成物中に典型的に含まれる界面活性剤の一覧表は、例えばEP-A
-0414549およびPCT出願WO93/08876およびWO93/08874に示されている。
【0069】 非イオン性界面活性剤 本質的に、洗浄目的に有用な任意の非イオン性界面活性剤が洗剤タブレットに
含まれ得る。好ましい有用な種類の非イオン性界面活性剤を以下に列挙するが、
これらに限定されない。
【0070】 非イオン性エトキシル化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールの1〜25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシレ
ート縮合生成物が、本明細書中で用いるのに適している。脂肪族アルコールのア
ルキル鎖は、直鎖または分枝鎖の一次のまたは二次のいずれかであり、一般に炭
素数6〜22である。特に好ましいのは、炭素数8〜20のアルキル基を有する
アルコールのアルコール1モル当たり2〜10モルのエチレンオキシドとの縮合
生成物である。
【0071】 末端面冠アルキルアルコキシレート界面活性剤 適切な末端面冠アルキルアルコキシレート界面活性剤は、次式: R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I) (式中、R1は炭素数4〜18の直鎖または分枝鎖の脂肪族炭化水素基であり、 R2は炭素数2〜26の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素基であり、xは0.5 〜1.5、さらに好ましくは1の平均値を有する整数であり、そしてyは少なく
とも15、さらに好ましくは少なくとも20の値を有する整数である)により表
されるエポキシ面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコールである。
【0072】 好ましくは、式Iの界面活性剤は、末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]
中に少なくとも10個の炭素原子を有する。本発明によると、式Iの適切な界面
活性剤は、例えばWO94/22800(1994年10月13日公開,Olin Corporation)に記
載されているようなOlin Corporationのポリ−タージェント(商品名)SLF−
18B非イオン性界面活性剤である。
【0073】 エーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール 本明細書中で用いるための好ましい界面活性剤としては、次式: R1O[CH2CH(R3)O]x[CH2]kCH(OH)[CH2]jOR2 (式中、R1およびR2は、炭素数1〜30の直鎖または分枝鎖の飽和または不飽
和脂肪族または芳香族炭化水素基であり、R3はHであるか、または炭素数1〜 4の直鎖脂肪族炭化水素基であり、xは1〜30の平均値を有する整数であって
、xが2またはそれ以上である場合には、R3は同一であっても異なってもよく 、そしてkおよびjは1〜12、さらに好ましくは1〜5の平均値を有する整数
である)を有するエーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコールが挙げられ
る。
【0074】 R1およびR2は、好ましくは炭素数6〜22の直鎖または分枝鎖の飽和または
不飽和脂肪族または芳香族炭化水素基であり、8〜18の炭素数が最も好ましい
。R3に関しては、Hまたは炭素数1〜2の直鎖脂肪族炭化水素基が最も好まし い。好ましくは、xは1〜20、さらに好ましくは6〜15の平均値を有する整
数である。
【0075】 前記のように、好ましい実施形態において、xが2より大きい場合、R3は同 一であっても異なってもよい。即ち、R3は前記のような任意のアルキレンオキ シ単位の間で変化し得る。例えば、xが3である場合、R3はエチレンオキシ( EO)またはプロピレンオキシ(PO)を生成するために選択され得るし、そし
て(EO)(PO)(EO)、(EO)(EO)(PO)、(EO)(EO)(
EO)、(PO)(EO)(PO)、(PO)(PO)(EO)および(PO)
(PO)(PO)の順で変わり得る。もちろん、整数3は例として選択されただ
けで、変動はさらに大きく、xに関してより高い整数を有し、例えば多数の(E
O)単位と非常に少数の(PO)単位を含むこともある。
【0076】 前記の特に好ましい界面活性剤としては、20℃未満の低曇り点を有するもの
が挙げられる。これらの低曇り点界面活性剤は、その場合、優れた脂クリーニン
グ利点に関して下記に詳述するような高曇り点界面活性剤と一緒に用い得る。
【0077】 最も好ましいエーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は
、界面活性剤が次式: R1O[CH2CH(R3)O]xCH2CH(OH)CH2OR2 (式中、R1、R2およびR3は前記と同様であり、そしてxは1〜30,好まし くは1〜20、さらに好ましくは6〜18の平均値を有する整数である)を有す
るようにkが1でありそしてjが1であるものである。最も好ましいのは、R1 およびR2が9〜14の範囲であり、R3がHであってエチレンオキシを形成し、
そしてxが6〜15の範囲である界面活性剤である。
【0078】 エーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は、3つの一般
的構成成分、即ち直鎖または分枝鎖アルコール、アルキレンオキシドおよびアル
キルエーテル末端面冠を包含する。アルキルエーテル末端面冠およびアルコール
は分子の疎水性油溶性部分として役立ち、一方アルキレンオキシド基は分子の親
水性水溶性部分を構成する。
【0079】 これらの界面活性剤は、高曇り点界面活性剤と一緒に用いた場合、従来の界面
活性剤に対して、斑点発生(spotting)および皮膜形成(filming)特性ならびに脂 汚れ除去の有意の改良を示す。
【0080】 概して、本発明のエーテル面冠ポリ(オキシアルキレン)アルコール界面活性
剤は、脂肪族アルコールをエポキシドと反応させてエーテルを生成し、これを次
に塩基と反応させて二次エポキシドを生成することにより製造し得る。次に二次
エポキシドをアルコキシル化アルコールと反応させて本発明の新規の化合物を生
成する。エーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤の製造方
法の例を以下に記載する。
【0081】 C12/14アルキルグリシジルエーテルの調製 C12/14脂肪アルコール(100.00g、0.515mol)および塩化ス ズ(IV)(0.58g、2.23mmol、Aldrichから入手可能)を、冷却 器、アルゴン注入口、付加漏斗、磁気攪拌器および内部温度プローブを装備した
500mL三首丸底フラスコ中で併合する。混合物を60℃に加熱する。エピク
ロロヒドリン(47.70g、0.515mol、Aldrichから入手可能)を、 温度を60〜65℃に保持するように滴下する。60℃でさらに攪拌後、混合物
を室温に冷却する。混合物を、機械的に攪拌しながら、水酸化ナトリウム(61
.80g、0.773mol、50%)の50%溶液で処理する。付加完了後、
混合物を90℃で1.5時間加熱して、冷却し、エタノールの助けを借りて濾過
する。濾液を分離し、有機相を水(100mL)で洗浄して、MgSO4上で乾 燥し、濾過して濃縮する。100〜120℃(0.1mmHg)で油を蒸留して
、グリシジルエーテルを油として生成する。
【0082】 C12/14アルキル− C9/11エーテル面冠アルコール界面活性剤の調製 ネオドール(商品名)91−8(20.60g、0.0393molエトキシ
ル化アルコール、Shell chemical Co.から入手可能)および塩化スズ(IV)(
0.58g、2.23mmol)を、冷却器、アルゴン注入口、付加漏斗、磁気
攪拌器および内部温度プローブを装備した250mL三首丸底フラスコ中で併合
する。混合物を60℃に加熱し、この時点でC12/14アルキルグリシジルエーテ ル(11.00g、0.0393mol)を15分間に亘って滴下する。60℃
で18時間攪拌後、混合物を室温に冷却し、等部分のジクロロメタン中に溶解す
る。溶液をジクロロメタンで溶離しながらシリカゲルの1インチパッドに通す。
回転蒸発により濾液を濃縮し、次にkugelrohrオーブン(100℃、0.5mm Hg)中でストリッピングして、界面活性剤を油として生成する。
【0083】 非イオン性エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール界面活性剤 エトキシル化C6〜C18脂肪アルコールおよびC6〜C18混合エトキシル化/プ
ロポキシル化脂肪アルコールは、特に水溶性である場合、本明細書中で用いるの
に適した界面活性剤である。好ましくは、エトキシル化脂肪アルコールは、3〜
50のエトキシル化度を有するC10〜C18エトキシル化脂肪アルコールであり、
最も好ましくは、これらは3〜40のエトキシル化度を有するC12〜C18エトキ
シル化脂肪アルコールである。好ましくは、混合エトキシル化/プロポキシル化
脂肪アルコールは、炭素数10〜18のアルキル鎖長、3〜30のエトキシル化
度および1〜10のプロポキシル化度を有する。
【0084】 プロピレングリコールとの非イオン性EO/PO縮合体 プロピレンオキシドのプロピレングリコールとの縮合により生成されるエチレ
ンオキシドと疎水性塩基との縮合生成物は、本明細書中で用いるのに適している
。これらの化合物の疎水性部分は、好ましくは1500〜1800の分子量を有
し、水不溶性を示す。この種の化合物の例としては、BASFから販売されている市
販のプルロニック(商品名)界面活性剤のいくつかが挙げられる。
【0085】 プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物との非イオン性EO縮合生成物 プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応から得られる生成物とのエ
チレンオキシドの縮合生成物は、本明細書中で用いるのに適している。これらの
生成物の疎水性部分は、エチレンジアミンおよび余分量のプロピレンオキシドの
反応生成物から成り、一般に2500〜3000の分子量を有する。この種の非
イオン性界面活性剤の例としては、BASFから販売されている市販のテロニック(
商品名)化合物のいくつかが挙げられる。
【0086】 混合非イオン性界面活性剤系 本発明の好ましい実施形態では、洗剤タブレットは、少なくとも1つの低曇り
点非イオン性界面活性剤および少なくとも1つの高曇り点非イオン性界面活性剤
を包含する混合非イオン性界面活性剤系から成る。 「曇り点」とは、本明細書中で用いる場合、温度の増大に伴って低可溶性にな
る界面活性剤の結果である非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、二次相の
出現が観察可能な温度が「曇り点」と呼ばれる(Kirk Othmer’s Encyclopedia
of Chemical Technology, 3rd Ed. Vol. 22, pp. 360-379参照)。
【0087】 本明細書中で用いる場合、「低曇り点」非イオン性界面活性剤は、30℃未満
、好ましくは20℃未満、最も好ましくは10℃未満の曇り点を有する非イオン
性界面活性剤系成分と定義される。典型的低曇り点非イオン性界面活性剤として
は、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特に第一アルコールから得られるエ
トキシレート、およびポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシ
プロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられる。さらに、こ
のような低曇り点非イオン性界面活性剤としては、例えばエトキシル化プロポキ
シル化アルコール(例えばOlin Corporationのポリタージェント(商品名)SL
F18)、エポキシ面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、WO94
/22800(1994年10月13日公開,Olin Corporation)に記載されているようなOlin
Corporationのポリ−タージェント(商品名)SLF−18Bシリーズの非イオ
ン性界面活性剤)およびエーテル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面
活性剤が挙げられる。
【0088】 非イオン性界面活性剤は、15重量%までの量でプロピレンオキシドを任意に
含有し得る。その他の好ましい非イオン性界面活性剤は、米国特許第4,223,163 号(Builloty、1980年9月16日発行)(この記載内容は、参照により本明細書中 に含まれる)に記載された方法により調製し得る。
【0089】 低曇り点非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー化合物を付加的に包含する。ブロックポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレンポリマー化合物としては、開始剤反応性水素化合物とし
てエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロール
プロパンおよびエチレンジアミンを基礎にしたものが挙げられる。プルロニック
(商品名)、リバーストプルロニック(商品名)、およびテトロニック(商品名
)(BASF-Wyandotte Corp., Wyandotte, Michigan)と命名されたブロックポリ マー界面活性剤化合物のいくつかは、本発明のADD組成物中に適している。好
ましい例としては、リバーストプルロニック(商品名)25R2およびテトロニ
ック(商品名)702が挙げられる。このような界面活性剤は、典型的には低曇
り点非イオン性界面活性剤として本明細書中で有用である。
【0090】 本明細書中で用いる場合、「高曇り点」非イオン性界面活性剤は、40℃より
高い、好ましくは50℃より高い、最も好ましくは60℃より高い曇り点を有す
る非イオン性界面活性剤系成分と定義される。好ましくは、非イオン性界面活性
剤系は、炭素数8〜20の一価アルコールまたはアルキルフェノールと、アルコ
ールまたはアルキルフェノール1モル当たり平均して6〜15モルのエチレンオ
キシドとの反応から得られるエトキシル化界面活性剤を包含する。このような高
曇り点非イオン性界面活性剤としては、例えばテルギトール15S9(供給元Un
ion Carbide)、ローダスルフTMD8.5(供給元Rhone Poulenc)およびネオ
ドール91−8(供給元Shell)が挙げられる。
【0091】 高曇り点非イオン性界面活性剤はさらに、9〜15,好ましくは11〜15の
範囲内の親水性−親油性平衡(「HLB」。前述のKirk Othmer参照)を有する 、ということも本発明の目的のために好ましい。このような物質としては、例え
ばテルギトール15S9(供給元Union Carbide)、ローダスルフTMD8.5 (供給元Rhone Poulenc)およびネオドール91−8(供給元Shell)が挙げられ
る。
【0092】 別の好ましい高曇り点非イオン性界面活性剤は、第二アルコールおよび分枝鎖
第一アルコールを含めた炭素数6〜20の直鎖、または好ましくは分枝鎖または
第二脂肪アルコール(C6〜C20のアルコール)から得られる。好ましくは、高 曇り点非イオン性界面活性剤は分枝鎖または第二アルコールエトキシレート、さ
らに好ましくは、アルコール1モル当たり平均6〜15モル、好ましくは6〜1
2モル、最も好ましくは6〜9モルのエチレンオキシドと縮合した混合C9/11
たはC11/15の分枝鎖アルコールエトキシレートである。好ましくは、そのよう にして得られるエトキシル化非イオン性界面活性剤は平均に対して狭いエトキシ
レート分布を有する。
【0093】 好ましい実施形態では、このような混合界面活性剤系から成る洗剤タブレット
は多量の水溶性塩を包含して、同時係属中の英国特許出願(代理人整理番号CM
1573F)に記載されているように3ミリジーメンス/cmより大きい、好ま
しくは4ミリジーメンス/cmより大きい、最も好ましくは4.5ミリジーメン
ス/cmより大きい25℃で測定される脱イオン水の導電率を提供する。
【0094】 別の好ましい実施形態では、混合界面活性剤系は、同時係属中の米国特許出願
(代理人整理番号6252)に記載されているように、任意の適切な低温充填自動食
器洗浄機中の1.246mmol/Lの硬度を有する水に溶解して、45℃未満
、好ましくは40℃未満、最も好ましくは35℃未満で4ダイン/cm2未満の 表面張力を有する溶液を提供する。
【0095】 別の好ましい実施形態では、混合界面活性剤系の高曇り点および低曇り点界面
活性剤は、同時係属中の米国特許出願(代理人審理番号6252)に記載されている
ように、高曇り点または低曇り点界面活性剤のいずれか一方が一次マトリックス
中に存在し、他方が二次マトリックス中に存在するように分離される。本発明の
目的のために、一次マトリックスは一次粒子であり、そして二次マトリックスは
二次粒子であり得る。界面活性剤は、任意の適切な既知の方法により粒子に適用
され得て、好ましくは界面活性剤は粒子上に噴霧される。好ましい一態様では、
一次マトリックスは本発明の洗剤タブレットの圧縮部分であり、二次マトリック
スは非圧縮部分である。好ましくは、低曇り点界面活性剤は本発明の洗剤タブレ
ットの圧縮部分に存在し、高曇り点界面活性剤は非圧縮部分に存在する。
【0096】 陰イオン性界面活性剤 洗浄目的に有用な本質的に如何なる陰イオン性界面活性剤も適切である。これ
らの例としては、陰イオン性スルフェート、スルホネート、カルボネートおよび
サルコシネート界面活性剤の塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウムお
よび置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩を
含む)が挙げられる。陰イオン性スルフェート界面活性剤が好ましい。
【0097】 その他の陰イオン性界面活性剤としては、イセチオネート、例えばアシルイセ
チオネート、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキル
スクシネートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(
特に飽和および不飽和C12〜C18のモノエステル)、スルホスクシネートのジエ
ステル(特に飽和および不飽和C6〜C14のジエステル)、N−アシルサルコシ ネートが挙げられる。樹脂酸および水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン
、ならびに獣脂中に存在するかまたはそれから得られる樹脂酸および水素化樹脂
酸も適している。
【0098】 陰イオン性スルフェート界面活性剤 本明細書中で用いるのに適した陰イオン性スルフェート界面活性剤としては、
直鎖または分枝鎖第一および第二アルキルスルフェート、アルキルエトキシスル
フェート、脂肪オレオイルグリセロールスルフェート、アルキルフェニルエチレ
ンオキシドエーテルスルフェート、C5〜C17のアシル−N−(C1〜C4のアル キル)および−N−(C1〜C2のヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート
、ならびにアルキル多糖のスルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのスル
フェートが挙げられる(非イオン性非硫酸化化合物は本明細書中に記載されてい
る)。
【0099】 アルキルスルフェート界面活性剤は、好ましくは、直鎖および分枝鎖第一C10 〜C18のアルキルスルフェート、さらに好ましくはC11〜C15の分枝鎖アルキル
スルフェートおよびC12〜C14の直鎖アルキルスルフェートから選択される。
【0100】 アルキルエトキシスルフェート界面活性剤は、好ましくは、1分子当たり0.
5〜20molのエチレンオキシドでエトキシル化されたC10〜C18のアルキル
スルフェートから成る群から選択される。さらに好ましくは、アルキルエトキシ
スルフェート界面活性剤は、1分子当たり0.5〜7、好ましくは1〜5mol
のエチレンオキシドでエトキシル化されたC11〜C18の、最も好ましくはC11
15のアルキルスルフェートである。
【0101】 本発明の特に好ましい態様は、好ましいアルキルスルフェートおよびアルキル
エトキシスルフェート界面活性剤の混合物を用いる。このような混合物は、PC
T特許出願WO93/18124に開示されている。
【0102】 陰イオン性スルホネート界面活性剤 本明細書中で用いるのに適した陰イオン性スルホネート界面活性剤としてはC 5 〜C20の直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート 、C6〜C22の第一または第二アルカンスルホネート、C6〜C24のオレフィンス
ルホネート、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、
脂肪アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルホネート
の塩およびそれらの任意の混合物が挙げられる。
【0103】 陰イオン性カルボキシレート界面活性剤 適切な陰イオン性カルボキシレート界面活性剤としては、アルキルエトキシカ
ルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤および
石鹸(「アルキルカルボキシル」)、特に本明細書中に記載したようなある種の
第二石鹸が挙げられる。
【0104】 適切なアルキルエトキシカルボキシレートとしては、式RO(CH2CH2O) x CH2COO-+(式中、RはC6〜C18のアルキル基であり、xは0〜10の 範囲であり、そしてエトキシレート分布は、重量を基礎にして、xが0である場
合の物質の量が20%未満であるようなものであり、Mは陽イオンである)を有
するものが挙げられる。適切なアルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面
活性剤としては、式RO−(CHR1−CHR2−O)−R3(式中、RはC6〜C 18 のアルキル基であり、xは1〜25であり、R1およびR2は水素、メチル酸基
、コハク酸基、ヒドロキシコハク酸基およびそれらの混合物から成る群から選択
され、そしてR3は水素、炭素数1〜8の置換または非置換炭化水素およびそれ らの混合物から成る群から選択される)を有するものが挙げられる。
【0105】 適切な石鹸界面活性剤としては、第二級炭素と連結したカルボキシル単位を含
有する第二石鹸界面活性剤が挙げられる。本明細書中で用いるための好ましい第
二石鹸界面活性剤は、2−メチル−1−ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン
酸、2−プロピル−1−ノナン酸、2−ブチル−1−オクタン酸および2−ペン
チル−1−ヘプタン酸の水溶性塩から成る群から選択される水溶性メンバーであ
る。いくつかの石鹸は起泡抑制剤としても含まれ得る。
【0106】 アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 その他の適切な陰イオン性界面活性剤は、式R−CON(R1)CH2COOM
(式中、RはC5〜C17の直鎖または分枝鎖アルキルまたはアルケニル基であり 、R1はC1〜C4のアルキル基であり、そしてMはアルカリ金属イオンである) のアルカリ金属サルコシネートである。好ましい例は、そのナトリウム塩の形態
のミリスチルおよびオレオイルメチルサルコシネートである。
【0107】 両性界面活性剤 本明細書中で用いるのに適した両性界面活性剤としては、アミンオキシド界面
活性剤およびアルキルアンフォカルボン酸が挙げられる。 適切なアミンオキシドとしては、式R3(OR4xNO(R52(式中、R3
、炭素数8〜26のアルキル、ヒドロキシアルキル、アシルアミドプロピルおよ
びアルキルフェニル基またはそれらの混合物から選択され、R4は炭素数2〜3 のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基またはそれらの混合物であり、xは
0〜5、好ましくは0〜3であり、そして各R5は炭素数1〜3のアルキルまた はヒドロキシアルキル基、あるいは1〜3個のエチレンオキシド基を含有するポ
リエチレンオキシド基である)を有する化合物が挙げられる。好ましいのは、C 10 〜C18のアルキルジメチルアミンオキシドおよびC10〜C18のアシルアミドア
ルキルジメチルアミンオキシドである。 アルキルアンフォジカルボン酸の適切な例は、Miranol, Inc., Dayton,NJで製
造されているミラノール(商品名)C2M濃縮物である。
【0108】 双性イオン性界面活性剤 双性イオン性界面活性剤も、本発明の洗剤組成物中に混入し得る。これらの界
面活性剤は、第二および第三アミンの誘導体、複素環式第二および第三アミンの
誘導体、あるいは第四級アンモニウム、第四級ホスホニウムまたは第三級スルホ
ニウム化合物の誘導体として広範に記載されている。ベタインおよびスルタイン
界面活性剤は、本明細書中で用いるための双性イオン性界面活性剤の例である。
【0109】 適切なベタインは、式R(R’)2+2COO-(式中、RはC6〜C18のヒ ドロカルビル基であり、各R1は典型的にはC1〜C3のアルキルであり、そして R2はC1〜C5のヒドロカルビル基である)を有する化合物である。好ましいベ タインは、C12-18のジメチル−アンモニオヘキサノエートおよびC10-18のアシ
ルアミノプロパン(またはエタン)ジメチル(またはジエチル)ベタインである
。複合ベタイン界面活性剤も本明細書中で用いるのに適している。
【0110】 陽イオン性界面活性剤 本発明に用いられる陽イオン性エステル界面活性剤は、好ましくは、少なくと
も1つのエステル(即ち−COO−)結合および少なくとも1つの陽イオン的荷
電基を包含する界面活性剤特性を有する水分散性化合物である。コリンエステル
界面活性剤を含めたその他の適切な陽イオン性エステル界面活性剤は、例えば、
米国特許第4228042号、第4239660号および第4260529号に開示されている。 適切な陽イオン性界面活性剤としては、残りのN位置がメチル、ヒドロキシエ
チルまたはヒドロキシプロピル基により置換されるモノC6〜C16の、好ましく はC6〜C10のN−アルキルまたはアルケニルアンモニウム界面活性剤から選択 される第四級アンモニウム界面活性剤が挙げられる。
【0111】 酵素 酵素は洗剤タブレットの圧縮部分の構成成分として含まれ得る。本発明の好ま
しい実施態様では、酵素は非圧縮部分の構成成分として存在する。特に好適な実
施形態では、酵素は圧縮部分および非圧縮部分の構成成分として存在する。 存在する場合、前記の酵素はセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ
、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホ
スホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダ
クターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニ
ナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカ
ナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカー
ゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される。
【0112】 好ましい酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、クチナーゼおよび/またはセルラーゼ、ならびに1つ又はそれ以上の植物
細胞壁分解酵素が挙げられる。
【0113】 本発明に使用可能なセルラーゼとしては、細菌性または真菌性セルラーゼの両
方が挙げられる。好ましくは、それらは5〜12のpH最適値、ならびに50C
EVU(セルロース粘性単位)を上回る活性を有する。適切なセルラーゼは、そ
れぞれフミコラ属のHumicola insolens、トリコデルマ属Trichoderma、チエラビ
ア属Thielaviaおよびスポロトリクム属Sporotrichumから産生される真菌セルラ ーゼを開示する米国特許第4,435,307号(Barbesgoard等)、J61078384およびW
O96/02653に開示されている。EP739982は、新規のバチルス種から単離された
セルラーゼを記載する。適切なセルラーゼは、GB−A−2.075.028、GB−A −2.095.275、DE−OS−2.247.832およびWO95/26398にも開示されている。
【0114】 このようなセルラーゼの例は、Humicola insolens(Humicola grisea var. th
ermoidea)の株、特にフミコラ属のDSM1800株により産生されるセルラー
ゼである。その他の適切なセルラーゼは、50KDaの分子量を有し、等電点が
5.5で、415個のアミノ酸を含有するHumicola insolensから生じるセルラ ーゼ;そして、セルラーゼ活性を示すHumicola insolensDSM1800から得 られる〜43kDのエンドグルカナーゼであり、好ましいエンドグルカナーゼ構
成成分は、PCT特許出願WO91/17243に開示されたアミノ酸配列を有する。さ
らに適切なセルラーゼは、WO94/21801(Genencor、1994年9月29日公開)に記 載されたTrichoderma longibrachiatumからのEGIIIセルラーゼである。特 に適切なセルラーゼは、色保護効果を有するセルラーゼである。このようなセル
ラーゼの例は、欧州特許出願第91202879.2号(1991年11月6日提出(Novo))に 記載されたセルラーゼである。ケアザイムおよびセルザイム(Novo Nordisk A/S
)は特に有用である(WO91/17244およびWO91/21801も参照)。その他の織物
保護および/または清浄化特性のための適切なセルラーゼは、WO96/34092、W
O96/17994およびWO95/24471に記載されている。 前記のセルラーゼは、普通は、洗剤組成物の重量の0.0001%〜2%の活
性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0115】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素供給源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸
塩、過酸化水素等と組合せて用いられる。それらは、「溶液漂白」のために、即
ち洗浄操作中に基質から除去された染料または顔料が洗浄溶液中のその他の基質
に移るのを防止するために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当業界で知られ
ており、その例としては、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ、リグニナーゼお
よびハロペルオキシダーゼ、例えばクロロ−およびブロモ−ペルオキシダーゼが
挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えばPCT国際出願WO89
/099813、WO89/09813ならびに欧州特許出願EP91202882.6(1991年11月6日提
出)およびEP96870013.8(1996年2月20日提出)に開示されている。ラッカー ゼ酵素も適している。
【0116】 好ましい増強剤は、置換フェンチアジンおよびフェノキサジン 10−フェノ
チアジンプロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カルボン
酸(EPC)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)および10−メチ
ルフェノキサジン(WO94/12621に記載)、ならびに置換シリンゲート(C3〜 C5の置換アルキルシリンゲート)およびフェノールである。過炭酸ナトリウム または過ホウ酸ナトリウムは、過酸化水素の好ましい供給源である。 前記のセルラーゼおよび/またはペルオキシダーゼは、普通は洗剤組成物の重
量の0.0001%〜2%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。
【0117】 本発明の洗剤組成物中に含まれ得るその他の好ましい酵素としては、リパーゼ
が挙げられる。洗剤用途に適したリパーゼとしては、シュードモナス属Pseudomo
nas群の微生物、例えば英国特許第1,372,034号に記載されているようなPseudomo
nas stutzeriATCC19.154により産生されるものが挙げられる。適切なリパー
ゼとしては、微生物Pseudomonas fluorescentIAM1057により産生される リパーゼの抗体との陽性免疫学的交差反応を示すものが挙げられる。このリパー
ゼは、リパーゼP「アマノ」(以後、「アマノ−P」と呼ぶ)の商品名でAmano
Pharmaceutical Co. Ltd., Nagoya, Japanから入手可能である。その他の適切な
市販のリパーゼとしては、アマノ−CES、Toyo Jozo Co., Tagata, Japanから
のChromobacter viscosum、例えばChromobacter viscosum var. lipolyticumN RRLB3673からのリパーゼ; U.S.Biochemical Corp., U.S.A.およびDiso
ynth Co., The NetherlandsからのChromobacter viscosumリパーゼ、ならびにPs
eudomonas gladioliからのリパーゼが挙げられる。特に適切なリパーゼは、本発
明の組成物と組合せて用いた場合に非常に有効であることが判明したM1リパー
ゼ(商品名)およびリポマックス(商品名)(Gist-Brocades)ならびにリポラ ーゼ(商品名)およびリポラーゼウルトラ(商品名)(Novo)のようなリパーゼ
である。EP258068、WO92/05249およびWO95/22615(Novo Nordisk)に、な
らびにWO94/03578、WO95/35381およびWO96/00292(Unilever)に記載され
た脂肪分解酵素も適している。
【0118】 特別な種類のリパーゼ、即ち界面活性化を必要としないリパーゼと考えられ得
るクチナーゼ[EC3.1.1.50]も適している。洗剤組成物へのクチナー
ゼの付加は、例えばWO−A−88/09367(Genencor)、WO90/09446(Plant Ge
netic System)ならびにWO94/14963およびWO94/14964(Unilever)に記載さ
れている。
【0119】 リパーゼおよび/またはクチナーゼは、普通は、洗剤組成物の重量の0.00
01%〜2%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。 適切なプロテアーゼは、B. subtilisおよびB. licheniformisの特定の株から 得られるサブチリシン(サブチリシンBPNおよびBPN’)である。適切な1
のプロテアーゼは、バチルス属の菌株から得られ、8〜12のpH範囲で最大活
性を有し、デンマークのNovo Industries A/S(以後「Novo」)によりエスペラ ーゼ(商品名)として開発され、販売されている。この酵素および類似酵素の調
製は、英国特許第1,243,784号(Novo)に記載されている。その他の適切なプロ テアーゼとしては、アルカラーゼ(商品名)、デュラザイム(商品名)およびサ
ビナーゼ(商品名)(Novo)、ならびにマキサターゼ(商品名)、マキサカル(
商品名)、プロペラーゼ(商品名)およびマキサペム(商品名)(タンパク質工
学処理化マキサカル)(Gist-Brocades)が挙げられる。タンパク質分解酵素は 、改変化細菌セリンプロテアーゼ、例えば欧州特許出願第87303761.8号(1987年
4月28日提出)(特に17、24および98ページ)に記載され、本明細書中で「プロ テアーゼB」と呼ばれるもの、そして欧州特許出願第199,404号(Venegas、1986
年10月29日公開)に記載され、本明細書中で「プロテアーゼA」と呼ばれる修飾
化細菌セリンタンパク質分解酵素を指すものも包含される。リシンが位置27の
アルギニンに取って代わり、チロシンが位置104のバリンに取って代わり、セ
リンが位置123でアスパラギンに取って代わり、そしてアラニンが位置274
のトレオニンに取って代わったバチルス属からのアルカリ性セリンプロテアーゼ
の変異体である、本明細書中で「プロテアーゼC」と呼ばれるものが適している
。プロテアーゼCは、WO91/06637(1991年5月16日公開)に対応するEP90915
958:4に記載されている。特にプロテアーゼCの遺伝的修飾化変異体も、本明細 書中に含まれる。
【0120】 「プロテアーゼD」と呼ばれる好ましいプロテアーゼは、天然では見出されな
いアミノ酸配列を有するカルボニルヒドラーゼ変異体であり、これはWO95/105
91に、そしてUS08/322,677(1994年10月13日提出)を有するGhosh, et al, “
Bleaching Compositions Comprising Protease Enzymes”の親出願に記載されて
いるように、Bacillus amyloliquefaciensサブチリシンの番号付けにしたがって
、位置+76と等価の前記のカルボニルヒドラーゼの位置で、好ましくは、さら
に、+99、+101、+103、+104、+107、+123、+27、+
105、+109、+126、+128、+135、+156、+166、+1
95、+197、+204、+206、+210、+216、+217、+21
8、+222、+260、+265および/または+274から成る群から選択
されるものと等価の1つ又はそれ以上のアミノ酸残基位置と組合せて、異なる一
アミノ酸に、複数のアミノ酸残基を置換することによって、前駆体カルボニルヒ
ドラーゼから得られる。
【0121】 本発明にさらに適しているのは、親特許出願EP251446およびWO91/06637に
記載されたプロテアーゼ、WO91/02792に記載されたプロテアーゼBLAP(商
品名)、ならびにWO95/23221に記載されたそれらの変異体である。
【0122】 WO93/18140A(Novo)に記載されたバチルス種NCIMB40338からの
高pHプロテアーゼも参照していただきたい。プロテアーゼ、1つ又はそれ以上
のその他の酵素および可逆的プロテアーゼ阻害剤を包含する酵素洗剤は、WO92
/03529A(Novo)に記載されている。望ましい場合には、WO95/07791(Procte
r & Gamble)に記載されているように、吸着低減および加水分解増大を有するプ
ロテアーゼが利用可能である。本明細書に適した洗剤のための組換え体トリプシ
ン様プロテアーゼは、WO94/25583(Novo)に記載されている。その他の適切な
プロテアーゼは、EP516200(Unilever)に記載されている。
【0123】 その他の好ましいプロテアーゼ酵素としては、天然では見出されないアミノ酸
配列を有するカルボニルヒドラーゼ変異体であり、前駆体カルボニルヒドラーゼ
の複数のアミノ酸残基を、1つ又はそれ以上の以下の残基と組合せて、異なるア
ミノ酸に取り換えることにより得られるプロテアーゼ酵素が挙げられ、この場合
、前駆体酵素中で置換される前記の複数のアミノ酸残基は、次の残基:+33、
+62、+67、+76、+100、+101、+103、+104、+107
、+128、+129、+130、+132、+135、+156、+158、
+164、+166、+167、+170、+209、+215、+217、+
218、および+222の1つ以上と組合わせた位置+210に対応する。この
場合、番号位置はBacillus amyloliquefaciensからの天然由来のサブチリシンに
、またはその他のカルボニルヒドラーゼまたはサブチリシン、例えばBacillus l
entusサブチリシンにおける等価のアミノ酸残基に対応する。この種の好ましい 酵素としては、位置変更+210、+76、+103、+104、+156およ
び+166を有するものが挙げられる。
【0124】 タンパク質分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0
.001%〜0.2%、さらに好ましくは0.005%〜0.1%の純粋酵素の
レベルで本発明の洗剤組成物中に混入される。
【0125】 アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物ベースのしみを除去するため
に含入され得る。WO94/02597(Novo Nordisk A/S、1994年2月03日公開)は、 突然変異体アミラーゼを混入するクリーニング組成物を記載する。WO95/10603
(Novo Nordisk A/S、1995年4月20日公開)も参照していただきたい。クリーニ ング組成物中に用いることが知られているその他のアミラーゼとしては、α−お
よびβ−アミラーゼが挙げられる。α−アミラーゼは当業界で知られており、そ
の例としては、米国特許第5,003,257号、EP252,666、WO91/00353、FR2,67
6,456、EP285,123、EP525,610、EP368,341および英国特許明細書第1,296,
839号(Novo)に開示されたものが挙げられる。その他の適切なアミラーゼは、 WO94/18314(1994年8月18日公開)およびWO96/05295(Genencor、1996年2月
22日公開)に記載された安定性増強アミラーゼ、そしてWO95/10603( 1995年4
月20日公開)に開示されたNovo Nordisk A/Sから入手可能な直接親物質における
付加的修飾を有するアミラーゼ変異体である。EP277216、WO95/26397(すべ
てNovo Nordisk )に記載されたアミラーゼも適している。
【0126】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、プラフェクトOxAm(商品名)(Genenc
or)、ならびにテルマミル(商品名)、バン(商品名)、ファンガミル(商品名
)およびデュラミル(商品名)(すべてNovo Nordisk A/S、Denmark)である。 WO95/26397は、その他の適切なアミラーゼを記載する:ファデバス(商品名)
α−アミラーゼ活性検定により測定した場合に25℃〜55℃の温度範囲で、8
〜10の範囲のpH値で、テルマミル(商品名)の特異的活性より少なくとも2
5%高い特異的活性を有することを特徴とするα−アミラーゼ。適切なのは、W
O96/23873( Novo Nordisk )に記載された前記の酵素の変異体である。活性レ
ベルおよび熱安定性と高活性レベルの組合せに関して改良特性を有するその他の
デンプン分解酵素は、WO95/35382に記載されている。 好ましいアミラーゼ酵素としては、WO95/26397に、そしてNovo NordiskPC
T/DK96/00056による同時係属中の出願に記載されているものが挙げられる。
【0127】 デンプン分解酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%、好ましくは0.
00018%〜0.06%、さらに好ましくは0.00024%〜0.048%
の純粋酵素のレベルで本発明の洗剤組成物中に混入される。
【0128】 特に好ましい実施形態では、本発明の洗剤タブレットはアミラーゼ酵素、特に
WO95/26397およびNovo NordiskPCT/DK96/00056による同時係属中出願に
記載されているものを、補足的アミラーゼと組合せて包含する。
【0129】 「補足的」とは、洗浄目的に適した1つ又はそれ以上のアミラーゼの付加を意
味する。補足的アミラーゼ(αおよび/またはβ)の例を以下に記載する。WO
94/02597およびWO95/10603( Novo Nordisk A/S)は、突然変異体アミラーゼ を混入するクリーニング組成物を記載する。クリーニング組成物中に用いること
が知られているその他のアミラーゼとしては、α−およびβ−アミラーゼの双方
が挙げられる。α−アミラーゼは当業界で既知であり、その例としては、米国特
許第5,003,257号、EP252,666、WO91/00353、FR2,676,456、EP285,123、
EP525,610、EP368,341および英国特許明細書第1,296,839号(Novo)に開示 されたものが挙げられる。その他の適切なアミラーゼは、WO94/18314およびW
O96/05295(Genencor)に記載された安定性増強アミラーゼ、そしてWO95/106
03に開示されたNovo Nordisk A/Sから入手可能な直接親物質における付加的修飾
を有するアミラーゼ変異体である。EP277216、(Novo Nordisk )に記載され たアミラーゼも適している。市販のα−アミラーゼ製品の例は、プラフェクトO
xAm(商品名)(Genencor)、ならびにテルマミル(商品名)、バン(商品名
)、フンガミル(商品名)およびデュラミル(商品名)(すべてNovo Nordisk A
/S、Denmark)である。WO95/26397は、その他の適切なアミラーゼを記載する :ファデバス(商品名)α−アミラーゼ活性検定により測定した場合に25℃〜
55℃の温度範囲で、8〜10の範囲のpH値で、テルマミル(商品名)の特異的
活性よりも少なくとも25%高い特異的活性を有することを特徴とするα−アミ
ラーゼ。適切なのは、WO96/23873( Novo Nordisk )に記載された前記の酵素
の変異体である。活性レベルおよび熱安定性と高活性レベルの組合せに関して改
良特性を有するその他のデンプン分解酵素は、WO95/35382に記載されている。
本発明に好ましい補足的アミラーゼは、WO94/18314、WO96/05295に記載され
たプラフェクトOxAm(商品名)(Genencor)、テルマミル(商品名)、フン
ガミル(商品名)、バン(商品名)およびデュラミル(商品名)(すべてNovo N
ordisk A/S)、ならびにマキサミル(商品名)(Gist-Brocades)の商品名で販 売されるアミラーゼである。
【0130】 前記の補足的アミラーゼは一般に、組成物の重量の0.0001%〜2%、好
ましくは0.00018%〜0.06%、さらに好ましくは0.00024%〜
0.048%の純性酵素のレベルで本発明の洗剤組成物中に混入される。好まし
くは、特定のアミラーゼと補足的アミラーゼの純性酵素との重量比は、9:1〜
1:9、さらに好ましくは4:1〜1:4、最も好ましくは2:1〜1:2であ
る。
【0131】 前記の酵素は、如何なる適切な起源、例えば植物、動物、細菌、真菌および酵
母菌起源のものでもあり得る。起源は、中温性または高温性(好冷性、向冷性、
好熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性等)でもあることができる。精
製または非精製形態のこれらの酵素を用いてもよい。天然酵素の突然変異体も、
定義により含まれる。突然変異体は、例えば天然酵素のタンパク質および/また
は遺伝子工学処理、化学的および/または物理的改変により得られる。一般的実
行は、酵素の生成に関与する遺伝物質がクローン化された宿主生物を介した酵素
の発現である。
【0132】 前記の酵素は、普通は、洗剤組成物の重量の0.0001%〜2%の活性酵素
のレベルで洗剤組成物中に混入される。酵素は、別々の単一成分(1つの酵素を
含有する粒、顆粒、安定化液体等)として、あるいは2つまたはそれ以上の酵素
の混合物(例えば共顆粒)として付加し得る。
【0133】 付加し得るその他の適切な洗剤成分は、同時係属中の欧州特許出願第92870018
.6号(1992年1月31日提出)に記載されている酵素酸化スカベンジャーである。 このような酵素酸化スカベンジャーの例は、エトキシル化テトラエチレンポリア
ミンである。
【0134】 一連の酵素物質および合成洗剤組成物中へのそれらの混入手段も、WO930726
3AおよびWO9307260A(Genencor International)、WO8908694(Novo)、 ならびに米国特許第3,553,139号(McCarty等、1971年1月5日)に開示されている
。酵素は米国特許第4,101,457号(Place等、1978年7月18日)に、そして米国特 許第4,507,219号(Hughes、1985年3月26日)にもさらに開示されている。液体洗
剤処方物に有用な酵素物およびそれらのこのような処方物中への混入は、米国特
許第4,261,868号(Hora等、1981年4月14日)に開示されている。洗剤中に用いる
ための酵素は、種々の技法により安定化され得る。酵素安定化法は、米国特許第
3,600,319号(Gedge等、1971年8月17日)、EP199,405およびEP200,586(Ven
egas、1986年10月29日)に開示され、例示されている。酵素安定化は、例えば米
国特許第3,519,570号にも記載されている。プロテアーゼ、キシラナーゼおよび セルラーゼを生じる有用なバチルス種AC13は、WO9401532A(Novo)に記 載されている。
【0135】 漂白剤 本洗剤タブレットにかなり好適な構成成分は漂白剤である。適切な漂白剤とし
ては、塩素および酸素放出漂白剤が挙げられる。 好ましい一態様では、酸素放出漂白剤は、過酸化水素供給源および有機ペルオ
キシ酸漂白前駆体化合物を含有する。有機ペルオキシ酸の生成は、前駆体と過酸
化水素供給源とのin-situ反応により生じる。過酸化水素の好ましい供給源とし ては、無機過水和物漂白剤が挙げられる。別の好ましい態様では、予備生成有機
ペルオキシ酸が組成物中に直接混入される。過酸化水素供給源と有機ペルオキシ
酸前駆体の混合物を予備生成有機ペルオキシ酸と組合せて含有する組成物も意図
される。
【0136】 無機過水和物漂白剤 本発明の洗剤タブレットは、好ましくは、酸素放出漂白剤として過酸化水素供
給源を含有する。適切な過酸化水素供給源としては、無機過水和物塩が挙げられ
る。 無機過水和物塩は、普通は、組成物の重量の1重量%〜40重量%、さらに好
ましくは2重量%〜30重量%、最も好ましくは5重量%〜25重量%のレベル
でナトリウム塩の形態で混入される。
【0137】 無機過水和物塩の例としては、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩
および過ケイ酸塩が挙げられる。無機過水和物塩は、普通はアルカリ金属塩であ
る。無機過水和物塩は、付加的保護を伴うことなく、結晶固体として含まれ得る
。しかしながら、ある種の過水和物塩に関しては、このような粒状組成物の好ま
しい達成は、粒状生成物中の過水和物塩のための良好な貯蔵安定性を提供する被
覆形態の物質を利用する。 過ホウ酸ナトリウムは、表示式NaBO222の一水和物の形態または四水 和物NaBO222・3H2Oであり得る。
【0138】 アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウムは、本発明の組成物中に含入す
るための好ましい過水和物である。過炭酸ナトリウムは、2Na2CO3・3H22に対応する式を有する付加化合物であり、結晶固体として市販されている。 過酸化水素付加化合物である過炭酸ナトリウムは、溶解時に非常に迅速に過酸化
水素を放出する傾向があり、これが高漂白剤濃度局在化を生じる傾向を増大し得
る。過炭酸塩は、最も好ましくは、製品内安定性を提供する被覆形態でこのよう
な組成物中に混入される。
【0139】 製品内安定性を提供する適切なコーティング物質は、水溶性アルカリ金属硫酸
塩および炭酸塩の混合塩を包含する。このようなコーティングは、コーティング
方法とともに、GB−1,466,799(1977年3月9日にInteroxに認可)に過去に記載
されている。混合塩コーティング物質対過炭酸塩の重量比は、1:200〜1:
4、さらに好ましくは1:99〜1:9、最も好ましくは1:49〜1:19の
範囲である。好ましくは、混合塩は、一般式Na2SO4・n・Na2CO3(式中
、nは0.1〜3、好ましくはnは0.3〜1.0,最も好ましくはnは0.2
〜0.5である)を有する硫酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムのものである。
【0140】 製品内安定性を提供する別の適切なコーティング物質は、SiO2:Na2O比
が1.8:1〜3.0:1、好ましくは1.8:1〜2.4:1のケイ酸ナトリ
ウム、および/または無機過水和物塩の重量の好ましくは2%〜10%(普通は
3%〜5%)のSiO2のレベルで適用されるメタケイ酸ナトリウムを包含する 。ケイ酸マグネシウムもコーティングに含まれ得る。ケイ酸塩およびホウ酸塩ま
たはホウ酸あるいはその他の無機物を含有するコーティングも適している。 蝋、油、脂肪石鹸を含有するその他のコーティングも、本発明内で有益に用い
られ得る。 ペルオキシモノ過硫酸カリウムは、本明細書の組成物中に利用する別の無機過
水和物塩である。
【0141】 ペルオキシ酸漂白剤前駆体 ペルオキシ酸漂白剤前駆体は、過加水分解反応で過酸化水素と反応してペルオ
キシ酸を生成する化合物である。一般に、ペルオキシ酸漂白剤前駆体は、次式で
表され得る:
【0142】
【化1】
【0143】 (ここで式中、Lは脱離基であり、Xは、過加水分解時に生成されるペルオキシ
酸の構造が:
【0144】
【化2】
【0145】 であるような本質的に任意の官能価である)。 ペルオキシ酸漂白剤前駆体化合物は、好ましくは、組成物の重量の0.5重量
%〜20重量%、さらに好ましくは1重量%〜10重量%、最も好ましくは1.
5重量%〜5重量%のレベルで混入される。
【0146】 適切なペルオキシ酸漂白剤前駆体化合物は、典型的には1つ又はそれ以上のN
−またはO−アシル基を含有し、この前駆体は広範な種類から選択され得る。適
切な種類としては、イミダゾールおよびオキシムの無水物、エステル、イミド、
ラクタムおよびアシル化誘導体が挙げられる。これらの種類内の有用な物質の例
は、GB−A−1586789に開示されている。適切なエステルは、GB−A−83698
8、864798、1147871、2143231およびEP-A-0170386に開示されている。
【0147】 脱離基 脱離基(以後、L基)は、最適時間枠(例えば洗浄サイクル)内で生じる過加
水分解反応のために十分反応性でなければならない。しかしながら、Lが反応し
すぎると、この活性剤は漂白剤組成物中で使用するために安定化するのが難しい
。 好ましいL基は、以下のものからなる群より選択される:
【0148】
【化3】
【0149】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル、アリールまたはアルカリール基であ り、R3は炭素数1〜8のアルキル鎖であり、R4はHまたはR3であり、R5は炭
素数1〜8のアルケニル鎖であり、そしてYはHまたは可溶化基である。R1、 R3およびR4のいずれかは本質的に如何なる官能基によっても、例えばアルキル
、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル、アミドおよびアン
モニウムまたはアルキルアンモニウム基によって置換され得る)。
【0150】 好ましい可溶化剤は、−SO3 -+、−CO2 -+、−SO4 -+、−N+(R34-およびO<‐‐N(R33であり、最も好ましくは−SO3 -+および− CO2 -+(式中、R3は炭素数1〜4のアルキル鎖であり、Mは漂白活性剤に溶
解性を提供する陽イオンであり、そしてXは漂白活性剤に溶解性を提供する陰イ
オンである)である。好ましくは、Mはアルカリ金属、アンモニウムまたは置換
アンモニウム陽イオンで、ナトリウムおよびカリウムが最も好ましく、Xはハロ
ゲン化物、水酸化物、メチル硫酸塩または酢酸塩陰イオンである。
【0151】 過安息香酸前駆体 過安息香酸前駆体化合物は、過加水分解で過安息香酸を提供する。 適切なO−アシル化過安息香酸前駆体化合物としては、置換および非置換ベン
ゾイルオキシベンゼンスルホネート、例えばベンゾイルオキシベンゼンスルホネ
ート:
【0152】
【化4】
【0153】 が挙げられる。 ベンゾイル化剤によるソルビトール、グルコースおよびすべての糖類のベンゾ
イル化産物も適しており、これには例えば以下のものが含まれる:
【0154】
【化5】
【0155】 イミド型の過安息香酸前駆体化合物としては、N−ベンゾイルスクシンイミド
、テトラベンゾイルエチレンジアミンおよびN−ベンゾイル置換尿素が挙げられ
る。適切なイミダゾール型過安息香酸前駆体としてはN−ベンゾイルイミダゾー
ルおよびN−ベンゾイルベンズイミダゾールが挙げられ、そしてその他の有用な
N−アシル基含有過安息香酸前駆体としてはN−ベンゾイルピロリドン、ジベン
ゾイルタウリンおよびベンゾイルピログルタミン酸が挙げられる。
【0156】 その他の過安息香酸前駆体としては、ベンゾイルジアシルペルオキシド、ベン
ゾイルテトラアシルペルオキシドおよび次式を有する化合物が含まれる:
【0157】
【化6】
【0158】 無水フタル酸は、本明細書における別の適切な過安息香酸前駆体化合物である
【0159】
【化7】
【0160】 適切なN−アシル化ラクタム過安息香酸前駆体は、次式を有する:
【0161】
【化8】
【0162】 (式中、nは0〜8、好ましくは0〜2であり、R6はベンゾイル基である)。
【0163】 過安息香酸誘導体前駆体 過安息香酸誘導体前駆体は、過加水分解時に置換過安息香酸を提供する。 適切な置換過安息香酸誘導体前駆体としては、ベンゾイル基が本質的には任意
の非正荷電(即ち、非陽イオン性)官能基、例えばアルキル、ヒドロキシ、アル
コキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシルおよびアミド基により置換される本明細
書中に開示された過安息香酸前駆体のいずれかが挙げられる。 置換過安息香酸前駆体化合物の好ましい種類は、以下の一般式のアミド置換化
合物である:
【0164】
【化9】
【0165】 (式中、R1は炭素数1〜14のアリールまたはアルカリール基であり、R2は炭
素数1〜14のアリーレンまたはアルカリーレン基であり、そしてR5はHある いは炭素数1〜10のアルキル、アリールまたはアルカリール基であり、そして
Lは本質的に任意の脱離基である)。R1は好ましくは、炭素数が6〜12であ る。R2は好ましくは、炭素数4〜8である。R1は分枝鎖、置換またはその両方
を含有するアリール、置換アリールまたはアルキルアリールであり、そして合成
供給源または天然供給源、例えば獣脂から供給され得る。R2に関しては、類似 構造変異が許される。置換には、アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄お
よびその他の典型的置換基または有機化合物が含まれ得る。R5は、好ましくは 、Hまたはメチルである。R1およびR5は、全体で18より多い炭素原子を含有
すべきでない。この種のアミド置換漂白活性剤化合物は、EP-A-0170386に記載さ
れている。
【0166】 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体化合物は、過加水分解時に陽イオン性ペルオキ
シ酸を生成する。 典型的には、陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、適切なペルオキシ酸化合物の
ペルオキシ酸部分を正荷電官能基、例えばアンモニウムまたはアルキルアンモニ
ウム基、好ましくはエチルまたはメチルアンモニウム基で置換することにより生
成される。陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、典型的には、適切な陰イオン、例
えばハロゲン化物イオンまたはメチルスルフェートイオンを有する塩として組成
物中に存在する。
【0167】 そのように陽イオン的に置換されるペルオキシ酸前駆体化合物は、前記のよう
な過安息香酸またはその置換誘導体、前駆体化合物であり得る。あるいは、ペル
オキシ酸前駆体化合物は、後述のようなアルキルペルカルボン酸前駆体化合物ま
たはアミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体であり得る。
【0168】 陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、米国特許第4,904,406号、第4,751,015号、
第4,988,451号、第4,397,757号、第5,269,962号、第5,127,852号、第5,093,022 号、第5,106,528号、UK1,382,594、EP475,512、458,396、および284,292、 ならびにJP87-318,332に記載されている。
【0169】 適切な陽イオン性ペルオキシ酸前駆体としては、アンモニウムまたはアルキル
アンモニウム置換アルキルまたはベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、N−
アシル化カプロラクタム、およびモノベンゾイルテトラアセチルグルコースベン
ゾイルペルオキシドのいずれかが挙げられる。
【0170】 好ましい陽イオン的置換ベンゾイルオキシベンゼンスルホネートは、ベンジル
オキシベンゼンスルホネートの4−(トリメチルアンモニウム)メチル誘導体で
ある:
【0171】
【化10】
【0172】 好ましい陽イオン的置換アルキルオキシベンゼンスルホネートは、次式を有す
る:
【0173】
【化11】
【0174】 N−アシル化カプロラクタム類の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前駆体とし
ては、トリアルキルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタム、特にトリ
メチルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタムが挙げられる:
【0175】
【化12】
【0176】 N−アシル化カプロラクタム類のその他の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前
駆体としては、トリアルキルアンモニウムメチレンアルキルカプロラクタムが挙
げられる:
【0177】
【化13】
【0178】 (式中、nは0〜12、特に1〜5である)。 別の好ましい陽イオン性ペルオキシ酸前駆体は、2−(N,N,N−トリメチ
ルアンモニウム)エチルナトリウム4−スルホフェニルカルボネートクロリドで
ある。
【0179】 アルキルペルカルボン酸漂白剤前駆体 アルキルペルカルボン酸漂白剤前駆体は、過加水分解時にペルカルボン酸を生
成する。この種類の好ましい前駆体は、過加水分解時に過酢酸を提供する。 イミド型の好ましいアルキルペルカルボン酸前駆体化合物としては、N,N,
11テトラアセチル化アルキレンジアミン(ここで、アルキレン基は炭素数が
1〜6である)、特にアルキレン基が炭素数1、2および6である化合物が挙げ
られる。テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)が特に好ましい。
【0180】 その他の好ましいアルキルペルカルボン酸前駆体としては、ナトリウム3.5
.5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(イソ−NOBS)
、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、ナトリウム
アセトキシベンゼンスルホネート(ABS)およびペンタアセチルグルコースが
挙げられる。
【0181】 アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体 アミド置換アルキルペルオキシ酸前駆体化合物も適切であり、その例としては
、以下の一般式のものが挙げられる:
【0182】
【化14】
【0183】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル基であり、R2は炭素数1〜14のアル
キレン基であり、そしてR5はHまたは炭素数1〜10のアルキル基であり、そ してLは本質的に任意の脱離基である)。R1は、好ましくは炭素数6〜12で ある。R2は、好ましくは炭素数4〜8である。R1は直鎖、あるいは分枝、置換
またはその両方を含有する分枝鎖アルキルであり、そして合成供給源または天然
供給源、例えば獣脂から供給され得る。 R2に関しては、類似構造変異が許され
る。置換には、アルキル、ハロゲン、窒素、硫黄およびその他の典型的置換基ま
たは有機化合物が含まれる。R5は、好ましくは、Hまたはメチルである。R1
よびR5は、炭素数が全体で18より多くあるべきでない。この種のアミド置換 漂白活性剤化合物は、EP-A-0170386に記載されている。
【0184】 ベンゾキサジン有機ペルオキシ前駆体 例えばEP-A-332,294およびEP-A-482,807に開示されているようなベンゾキサジ
ン型の前駆体化合物、特に次式を有するもの:
【0185】
【化15】
【0186】 も適しており、これには、この型の置換ベンゾキサジンが含まれる:
【0187】
【化16】
【0188】 (式中、R1はH、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであ り、R2、R3、R4およびR5は、H、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アリー
ル、ヒドロキシ、アルコキシル、アミノ、アルキルアミノ、COOR6(ここで 、R6はHまたはアルキル基である)およびカルボニル官能基から選択される同 一のまたは異なる置換基であり得る)。 ベンズオキサジン型の特に好ましい前駆体は以下のものである:
【0189】
【化17】
【0190】 予備生成有機ペルオキシ酸 有機ペルオキシ酸漂白系は、有機ペルオキシ酸漂白剤前駆体化合物の他に、ま
たはその代替物として、予備生成有機ペルオキシ酸を、典型的には組成物の重量
の0.5重量%〜25重量%、さらに好ましくは1重量%〜10重量%のレベル
で含有し得る。 有機ペルオキシ酸化合物の好ましい種類は、以下の一般式のアミド置換化合物
である:
【0191】
【化18】
【0192】 (式中、R1は炭素数1〜14のアルキル、アリールまたはアルカリール基であ り、R2は炭素数1〜14のアルキレン、アリーレンおよびアルカリーレン基で あり、そしてR5はHまたは炭素数1〜10のアルキル、アリールまたはアルカ リール基である)。R1は、好ましくは炭素数6〜12である。R2は、好ましく
は炭素数4〜8である。R1は直鎖または分枝鎖アルキル、置換アリール、ある いは分枝、置換またはその両方を含有するアルカリールであり、そして合成供給
源または天然供給源、例えば獣脂から供給され得る。 R2に関しては、類似構造
変異が許される。置換は、アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄およびそ
の他の典型的置換基または有機化合物を含むことができる。R5は、好ましくは 、Hまたはメチルである。R1およびR5は、炭素数が全体で18より多くあるべ
きでない。この種のアミド置換漂白活性剤化合物は、EP-A-0170386に記載されて
いる。
【0193】 その他の有機ペルオキシ酸としては、ジアシルおよびテトラアシルペルオキシ
ド、特にジペルオキシドデカンジオン酸、ジペルオキシテトラデカンジオン酸、
およびジペルオキシヘキサデカンジオン酸が挙げられる。ジベンゾイルペルオキ
シドは、本明細書中の好ましい有機ペルオキシ酸である。モノ−およびジペルア
ゼライン酸、モノ−およびジペルブラシル酸、ならびにN−フタロイルアミノペ
ルオキシカプロン酸も本明細書で適している。
【0194】 放出速度の制御−手段 洗浄溶液への漂白剤、特に酸素漂白剤の放出速度を制御するための手段が提供
され得る。 漂白剤の放出速度を制御するための手段は、洗浄溶液へのペルオキシド種の制
御放出を提供し得る。このような手段としては、例えば過酸化水素供給源として
作用する如何なる無機過水和物塩の洗浄溶液への放出をも制御することが挙げら
れる。 適切な制御放出手段は、圧縮または非圧縮部分のいずれかに漂白剤を制限する
ことを含み得る。1つより多い非圧縮部分が存在する場合、漂白剤は第1のおよ
び/または第2のおよび/または任意のそれに続く非圧縮部分に制限され得る。
【0195】 漂白剤の放出速度を制御するための別のメカニズムは、制御放出を提供するよ
う意図されたコーティングで漂白剤を被覆することによるものであり得る。した
がって、コーティングは、例えば貧水溶性物質を包含し得るか、または厚いコー
ティングの溶解の動態論が放出速度の制御を提供する十分な厚みのコーティング
であり得る。
【0196】 コーティング物質は、種々の方法を用いて適用され得る。如何なるコーティン
グ物質も、典型的には、1:99〜1:2、好ましくは1:49〜1:9のコー
ティング物質対漂白剤の重量比で存在する。 適切なコーティング物質としては、トリグリセリド(例えば、部分的水素添加
植物油、ダイズ油、綿実油)、モノまたはジグリセリド、微晶質蝋、ゼラチン、
セルロース、脂肪酸およびそれらの混合物のいずれもが挙げられる。 その他の適切なコーティング物質は、アルカリおよびアルカリ土類金属の硫酸
塩、ケイ酸塩および炭酸塩、例えば炭酸カルシウムおよびシリカを包含し得る。
【0197】 特に無機過水和物塩漂白剤供給源のための好ましいコーティング物質は、Si
2:Na2O比が1.8:1〜3.0:1、好ましくは1.8:1〜2.4:1
のケイ酸ナトリウム、および/または無機過水和物塩の重量の好ましくは2%〜
10%(普通は3%〜5%)のSiO2のレベルで適用されるメタケイ酸ナトリ ウムを包含する。ケイ酸マグネシウムもコーティングに含まれ得る。
【0198】 如何なる無機塩コーティング物質も、有機結合剤物質と併合されて、複合無機
塩/有機結合剤コーティングを提供し得る。適切な結合剤としては、アルコール
1モル当たり5〜100モルのエチレンオキシドを含有するC10〜C20のアルコ
ールエトキシレートコーティング、さらに好ましくはアルコール1モル当たり2
0〜100モルのエチレンオキシドを含有するC15〜C20の第1アルコールエト
キシレートコーティングが挙げられる。
【0199】 その他の好ましい結合剤としては、ある種の高分子物質が挙げられる。平均分
子量が12,000〜700,000のポリビニルピロリドン、平均分子量が6
00〜5x106、好ましくは1000〜400,000、最も好ましくは10 00〜10,000のポリエチレングリコール(PEG)は、このような高分子
物質の例である。無水マレイン酸とエチレン、メチルビニルエーテルまたはメタ
クリル酸とのコポリマーであって、無水マレイン酸がポリマーの少なくとも20
モル%を構成するものは、結合剤として有用な高分子物質のさらなる例である。
これらの高分子物質は、水、プロピレングリコールおよび1モル当たり5〜10
0モルのエチレンオキシドを含有する前記のC10〜C20のアルコールエトキシレ
ートのような溶媒として、または溶媒と組合せて、用い得る。結合剤のさらなる
例としては、C10〜C20のモノ−およびジグリセロールエーテル、そしてC10
20の脂肪酸も挙げられる。
【0200】 セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースお
よびヒドロキシエチルセルロース、ならびにホモ−またはコポリマーポリカルボ
ン酸あるいはそれらの塩は、本明細書中で用いるのに適した結合剤のその他の例
である。
【0201】 コーティング物質の適用のための一方法は、アグロメレーションを包含する。
好ましいアグロメレーション法には、前記の有機結合剤物質のいずれかの使用が
含まれる。如何なる従来のアグロメレーター/ミキサーも用いられ、その例とし
ては、パン、ロータリードラムおよび竪形ブレンダー型が挙げられるが、これら
に限定されない。溶融コーティング組成物も、漂白剤の可動床上に注ぐかまたは
噴霧することにより、適用し得る。
【0202】 必要な制御放出を提供するその他の手段としては、その溶解度および放出速度
を制御するために漂白剤の物理的特性を変える機械的手段が挙げられる。適切な
プロトコールには、圧縮、機械的注入、手動注入および任意の粒状構成成分の粒
子サイズの選択による漂白剤化合物の溶解度の調製が含まれる。 粒子サイズの選択は粒状構成成分の組成物および所望の制御放出動態論に適合
する要求との両方に依存しているが、しかし、粒子サイズは500μmより大き
くあるべきで、好ましくは800〜1200μmの平均粒子直径を有するのが望
ましい。
【0203】 制御放出の手段を提供するための付加的プロトコールとしては、組成物が洗浄
溶液に導入された場合に提供されるその中のイオン強度環境が必要な制御放出動
態論を達成させるような、洗剤組成物マトリックスの任意のその他の構成成分の
適切な選択が挙げられる。
【0204】 金属含有漂白触媒 洗剤構成成分として漂白剤を含有する本明細書に記載した組成物は、好ましい
構成成分として金属含有漂白触媒を付加的に含有し得る。好ましくは、金属含有
漂白剤触媒は、遷移金属含有漂白触媒、さらに好ましくはマンガンまたはコバル
ト含有漂白触媒である。
【0205】 適切な種類の漂白触媒は、明白な漂白触媒活性を有する重金属陽イオン、例え
ば銅、鉄陽イオン、漂白触媒活性をほとんどまたは全く有さない補助金属陽イオ
ン、例えば亜鉛またはアルミニウム陽イオン、そして触媒および補助金属陽イオ
ンに対して明白な安定性定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン
四酢酸、エチレンジアミン四(メチレンホスホン酸)およびその水溶性塩を包含
する触媒である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示されている 。
【0206】 漂白触媒の好ましい種類としては、米国特許第5,246,621号および米国特許第5
,244,594号に開示されたマンガンベースの錯体が挙げられる。これらの触媒の好
ましい例としては、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7
−トリアザシクロノナン)2−(PF62、 MnIII 2(u−O)1(u−OAc )2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(Cl
42、 MnIV 4(u−O)6(1,4,7−トリアザシクロノナン)4−(Cl
42、 MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−OAc)2−(1,4,7−トリメ チル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(ClO43、およびそれらの 混合物が挙げられる。その他は、欧州特許出願第549,272号に記載されている。 本明細書で用いるのに適したその他の配位子としては、1,5,9−トリメチル
−1,5,9−トリアザシクロドデカン、2−メチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,2,4,7
−テトラメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、およびそれらの混合物が
挙げられる。
【0207】 本明細書中の組成物に有用な漂白触媒も、本発明に適切である場合に選択され
得る。適切な漂白触媒の例に関しては、米国特許第4,246,612号および米国特許 第5,227,084号を参照のこと。単核マンガン(IV)錯体、例えばMn(1,4 ,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(OCH33−(PF 6 )を教示する米国特許第5,194,416号も参照のこと。
【0208】 米国特許第5,114,606号に開示されているようなさらに別の種類の漂白触媒は 、少なくとも3つの連続C−OH基を有する非カルボキシレートポリヒドロキシ
化合物である配位子とのマンガン(III)および/または(IV)の水溶性錯
体である。好ましい配位子としては、ソルビトール、イジトール、ダルシトール
、マンニトール、キシリトール、アラビトール、アドニトール、メソ−エリトリ
トール、メソ−イノシトール、ラクトースおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0209】 米国特許第5,114,611号は、遷移金属、例えばMn、Co、FeまたはCuの 、非(マクロ)環状配位子との錯体を包含する漂白触媒を教示する。前記の配位
子は、次式を有する:
【0210】
【化19】
【0211】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、各々、R1−N=C−R2およびR3−C= N−R4が5または6員環を形成するように、H、置換アルキルおよびアリール 基から選択され得る。前記の環はさらに置換され得る。Bは、O、S、CR56 、NR7およびC=O(ここで、R5、R6およびR7は各々、H、置換または非置
換基を含めたアルキルまたはアリール基である)から選択される架橋基である)
。好ましい配位子としては、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イ
ミダゾール、ピラゾールおよびトリアゾール環が挙げられる。任意に、前記の環
は、アルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン化物およびニトロのような置換
基により置換され得る。特に好ましいのは、配位子2,2’−ビスピリジルアミ
ンである。好ましい漂白触媒としては、Co、Cu、Mn、Fe、−ビスピリジ
ルメタンおよび−ビスピリジルアミン錯体が挙げられる。非常に好ましい触媒と
しては、Co(2,2’−ビスピリジルアミン)Cl2、ジ(イソチオシアナト )ビスピリジルアミン−コバルト(II)、トリスジピリジルアミン−コバルト
(II)ペルクロレート、Co(2,2−ビスピリジルアミン)22ClO4、 ビス(2,2’−ビスピリジルアミン)銅(II)ペルクロレート、トリス(ジ
−2−ピリジルアミン)鉄(II)ペルクロレートおよびそれらの混合物が挙げ
られる。
【0212】 好ましい例としては、テトラ−N−デンテートおよびビ−N−デンテート配位
子との二核Mn錯体、例えばN4MnIII(u−O)2MnIV4 +および[Bip y2MnIII(u−O)2MnIVbipy2]−(ClO43が挙げられる。
【0213】 本発明の漂白触媒マンガン錯体の構造は明らかにされていないが、一方、それ
らは、配位子のカルボキシルおよび窒素原子とマンガン陽イオンとの相互作用か
ら生じるキレート化剤またはその他の水和配位錯体を包含すると推測され得る。
同様に、触媒工程中のマンガン陽イオンの酸化状態は確信を持って分かっている
わけではなく、(+II)、(+III)、(+IV)または(+V)原子価状
態であり得る。マンガン陽イオンに対する配位子の6つの結合点が考え得るため
、多核種および/または「ケージ」構造が水性漂白媒質中に存在し得る、と合理
的に推測され得る。実際に存在する活性Mn−配位子種の形態がなんであれ、そ
れは明らかに触媒のように機能して、お茶、ケチャップ、コーヒー、ワイン、ジ
ュースなどのような頑強な汚れに及ぼす漂白性能の改良を提供する。
【0214】 その他の漂白触媒は、例えば欧州特許出願第408,131号(コバルト錯体触媒) 、欧州特許出願第384,503号および第306,089号(メタロ−ポルフィリン触媒)、
米国特許第4,728,455号(マンガン/マルチデンテート配位子触媒)、米国特許 第4,711,748号および欧州特許出願第224,952号(アルミノシリケート触媒上に吸
収されたマンガン)、米国特許第4,601,845号(マンガンおよびスズまたはマグ ネシウム塩によるアルミノケイ酸塩支持)、米国特許第4,626,373号(マンガン /配位子触媒)、米国特許第4,119,557号(第二鉄錯体触媒)、独国特許明細書 第2,054,019号(コバルトキレート化剤触媒)、カナダ国特許第866,191号(遷移
金属含有塩)、米国特許第4,430,243号(マンガン陽イオンと非触媒金属陽イオ ンとのキレート化剤)、および米国特許第4,728,455号(マンガングルコネート 触媒)に記載されている。
【0215】 その他の好ましい例としては、次式を有するコバルト(III)触媒が挙げら
れる: Co[(NH3)nM'mB'bT'tqp]Yy (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは0〜5(好ましくは4または5、
最も好ましくは5)の整数であり、M’はモノデンテート配位子を示し、mは0
〜5(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整数であり、B’はビデン
テート配位子を示し、bは0〜2の整数であり、T’はトリデンテート配位子を
示し、tは0または1であり、Qはテトラデンテート配位子を示し、qは0また
は1であり、Pはペンタデンテート配位子であり、pは0または1であり、そし
てn+m+2b+3t+4q+5p=6であり、Yは、数y(ここで、yは1〜
3(好ましくは2〜3、最も好ましくはYがa−1荷電陰イオンである場合に2
である整数))で存在して荷電平衡塩を生成する1つ又はそれ以上の適切に選択
された対陰イオンであり、好ましいYは塩化物、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、ク
エン酸塩、酢酸塩、炭酸塩およびそれらの組合せから成る群から選択され、さら
にコバルトに結合した少なくとも1つの配位部位が自動食器洗浄使用条件下で不
安定であり、残りの配位部位は自動食器洗浄条件下でコバルトを安定化し、した
がって、アルカリ条件下でのコバルト(III)のコバルト(II)への還元ポ
テンシャルは、正規水素電極に対して0.4ボルト未満(好ましくは0.2ボル
ト未満)である)。
【0216】 この種の好ましいコバルト触媒は、次式を有する: [Co(NH3)n(M')m]Yy (式中、nは3〜5(好ましくは4または5、最も好ましくは5)の整数であり
、M’は、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水および(mが1より大きい場合
には)それらの組合せから成る群から選択される不安定な配位部分であり、mは
1〜3(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整数であり、m+n=6
,そしてYは数yで存在する適切に選択された対陰イオンであり、yは1〜3(
好ましくは2〜3、最も好ましくはYが−1荷電陰イオンである場合に2である
)の整数で荷電平衡塩を生成する)。 本明細書中で有用なこの種類の好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH3)5
l]Yy、特に[Co(NH3)5Cl]Cl2を有するコバルトペンタアミンクロリド
塩である。
【0217】 さらに好ましいのは、次式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本
発明の組成物である: [Co(NH3)n(M)m(B)b]Ty (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは4または5(好ましくは5)であ
り、Mは一部位によりコバルトに配位した1つ又はそれ以上の配位子であり、m
は0、1または2(好ましくは1)であり、Bは2つの部位でコバルトに配位さ
れた配位子であり、bは0または1(好ましくは0)であり、そしてb=0であ
る場合には、m+n=6、そしてb=1である場合にはm=0およびn=4、そ
してTは数yで存在する適切に選択された対陰イオンであり、yは電荷平衡塩を
得るための整数(好ましくはyは1〜3、最も好ましくはTが−1荷電陰イオン
である場合に2である)であって、さらに前記の触媒は0.23M-1-1(25
℃)未満の塩基加水分解速度定数を有する)。
【0218】 好ましいTは、塩化物、ヨウ化物、I3 -、ギ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩
、亜硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、臭化物、PF6 -、BF4 、B(P h)4 -、リン酸塩、亜リン酸塩、ケイ酸塩、トシレート、メタンスルホン酸塩、
およびそれらの組合せから成る群から選択される。任意に、T中に1つより多い
陰イオン基が存在する場合、例えばHPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -などの場合
には、Tはプロトン化され得る。さらに、Tは、非伝統的無機陰イオン、例えば
陰イオン性界面活性剤(例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)
、アルキル硫酸塩(AS)、アルキルエトキシスルホン酸塩(AES)等)およ
び/または陰イオン性ポリマー(例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト等)から成る群から選択され得る。
【0219】 M部分としては、例えばF-、SO4 -2、NCS-、SCN-、S23 -2、NH3 、PO4 3-およびカルボキシレート(好ましくは、モノ−カルボキシレート、し かし1より大きいカルボキシレートは、コバルトとの結合が1部分当たり1つだ
けのカルボキシレートによる限りにおいて、その部分に存在し得るが、この場合
、M部分のその他のカルボキシレートはプロトン化されるかまたはその塩形態で
あり得る)が挙げられるが、これらに限定されない。任意に、1つより多い陰イ
オン基がM中に存在する場合(例えば、 HPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -、H OC(O)CH2C(O)O−等)には、Mはプロトン化され得る。好ましいM 部分は、次式を有する置換および非置換C1〜C30のカルボン酸である:
【0220】 RC(O)O− (式中、Rは好ましくは、水素、そしてC1〜C30の(好ましくはC1〜C18の)
非置換および置換アルキル、C6〜C30の(好ましくはC6〜C18の)非置換およ
び置換アリール、ならびにC3〜C30の(好ましくはC5〜C18の)非置換および
置換ヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、置換基は、−NR’3 、−NR’4 +、−C(O)OR’、−OR’、−C(O)NR’2(式中、R’ は水素およびC1〜C6の部分から成る群から選択される)から成る群から選択さ
れる)。したがって、このような置換Rとしては、部分−(CH2nOHおよび
−(CH2nNR’4 +(ここで、nは1〜16、好ましくは2〜10、最も好ま
しくは2〜5の整数である)が挙げられる。
【0221】 最も好ましいMは、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、直鎖または分枝鎖
4〜C12のアルキルおよびベンジルから成る群から選択される前記の式を有す るカルボン酸である。最も好ましいRはメチルである。好ましいカルボン酸M部
分としては、ギ酸、安息香酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、
マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、2−エチルヘキサン
酸、ナフテン酸(naphtenoic acid)、オレイン酸、パルミチン酸、トリフレート 、酒石酸、ステアリン酸、酪酸、クエン酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマ
ル酸、ラウリン酸、リノール酸、乳酸、リンゴ酸および特に酢酸が挙げられる。
【0222】 B部分としては、炭酸塩、二およびそれ以上のカルボン酸塩(例えばシュウ酸
塩、マロン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩)、ピコリン酸、なら
びにαおよびβアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、β−アラニン、フェニ
ルアラニン)が挙げられる。
【0223】 本明細書中で有用なコバルト漂白触媒が知られており、例えば、それらの塩基
加水分解速度とともに、M.L. Tobe,“Base Hydrolysis of Transition-Metal Co
mplexes”, Adv. Inorg. Bioinorg. Mech., (1983),2,pages1-94に記載されて
いる。例えば、17ページの表1は、シュウ酸塩(kOH =2.5x10-4-1-1(25℃))、NCS-(kOH =5.0x10-4-1-1(25℃))、ギ
酸塩(kOH =5.8x10-4-1-1(25℃))および酢酸塩(kOH =9.
6x10-4-1-1(25℃))と錯化したコバルトペンタアミン触媒に関する
塩基加水分解速度(そこではkOHと呼ばれる)を提示する。本明細書で有用な最
も好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35OAc]Ty(式中、OAcは 酢酸部分を示す)を有するコバルトペンタアミン酢酸塩、特にコバルトペンタア
ミンアセテートクロリド[Co(NH35OAc]Cl2、ならびに[Co(N H35OAc](OAc)2、[Co(NH35OAc](PF62、[Co( NH35OAc](SO4)、[Co(NH35OAc](BF42、および[ Co(NH35OAc](NO32(本明細書中では「PAC」)である。
【0224】 これらのコバルト触媒は、例えば、本明細書中に前述したTobeの論文およびそ
こに引用された参考文献で、米国特許第4,810,410号(Diakun等、1989年3月7日 発行)、J.Chem. Ed.(1989),66(12),1043-45; The Synthesis and Characte
rization of Inorganic Compounds, W.L. Jolly(Prentice-Hall;1970),pp.461
-3; Inorg. Chem., 18, 1497-1502(1979);Inorg. Chem., 21, 2881-2885(198
2); Inorg. Chem., 18,2023-2025(1979); Inorg. Synthesis, 173-176(1960
);およびJournal of Physical Chemistry, 56, 22-25(1952);ならびに後述す
る合成例で提供されるような既知の手法により容易に調製される。
【0225】 本発明の洗剤タブレット中への混入に適したコバルト触媒は、米国特許第5,55
9,261号、第5,581,005号および第5,597,936号(これらの記載内容は、参照によ り本明細書中に含まれる)に開示された合成経路により生成され得る。 これらの触媒は、製品の審美上望ましい場合には色インパクトを低減するよう
に、または本明細書中に以後に例示するような酵素含有粒子中に含入されるよう
に付加物質と同時処理され得るか、あるいは組成物は触媒「小斑点」を含有する
よう製造され得る。
【0226】 有機高分子化合物 有機高分子化合物は、本発明の洗剤タブレットの好ましい構成成分として付加
され得る。有機高分子化合物とは、分散剤、再沈着防止剤、汚れ放出剤またはそ
の他の洗浄特性を有する洗剤組成物中に一般に見出される本質的にあらゆる高分
子有機化合物を意味する。 有機高分子化合物は、典型的には、組成物の重量の0.1%〜30%、好まし
くは0.5%〜15%、最も好ましくは1%〜10%のレベルで本発明の洗剤組
成物中に混入される。
【0227】 有機高分子化合物の例としては、水溶性有機ホモ−またはコポリマーポリカル
ボン酸、改質ポリカルボキシレートまたはそれらの塩が挙げられ、この場合、ポ
リカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離した少なくとも2つのカ
ルボキシル基を包含する。後者の種類のポリマーは、GB-A-1,596,756に開示され
ている。このような塩の例は、分子量2000〜10000のポリアクリレート
および、適切なその他のモノマー単位のいずれかとのコポリマーであり、これに
は改質アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニチン酸、メサコ
ン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸またはそれらの塩、無水マレイン酸
、アクリルアミド、アルキレン、ビニルメチルエーテル、スチレンならびにそれ
らの混合物が挙げられる。好ましいのは、20,000〜100,000の分子
量を有するアクリル酸と無水マレイン酸のコポリマーである。
【0228】 15,000未満の分子量を有する好ましい市販のアクリル酸含有ポリマーと しては、ソカランPA30、PA20、PA15、PA10およびソカランCP
10(BASF GmbH)の商品名で販売されているもの、ならびにアキュソール45 N、480N、460N(Rohm and Haas)の商品名で販売されているものが挙 げられる。
【0229】 好ましいアクリル酸含有コポリマーには、モノマー単位として:a)90重量
%〜10重量%、好ましくは80重量%〜20重量%のアクリル酸またはその塩
、およびb)10重量%〜90重量%、好ましくは20重量%〜80重量%の置
換アクリル酸モノマーまたはその塩を含有し、一般式−[CR2−CR1(CO−O
−R3)]−(式中、置換基R1、R2またはR3の少なくとも1つ、好ましくはR1 またはR2は炭素数1〜4のアルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、R1
たはR2は水素であることができ、R3は水素またはアルカリ金属塩であることが
できる)を有するものが含まれる。最も好ましいのは、R1がメチルであり、R2 が水素である置換アクリル酸モノマー(即ち、メタクリル酸モノマー)である。
この種類の最も好ましいコポリマーは、3500の分子量を有し、60重量%〜
80重量%のアクリル酸および40重量%〜20重量%のメタクリル酸を含有す
る。
【0230】 ポリアミンおよび改質ポリアミン化合物は本明細書中で有用であり、その例と
しては、EP-A-305282、EP-A-305283およびEP-A-351629に開示されたようなアス パラギン酸から導出されるものが挙げられる。
【0231】 その他の任意のポリマーは、改質化および非改質化双方のポリビニルアルコー
ルおよびアセテート、セルロース物質および改質セルロース物質、ポリオキシエ
チレン、ポリオキシプロピレンならびにそれらのコポリマー(ともに改質化また
は非改質化)、エチレンまたはプロピレングリコールのテレフタレートエステル
またはポリオキシアルキレン単位を有するそれらの混合物であり得る。 適切な例は、米国特許第5,591,703号、第5,597,789号および第4,490,271号に 開示されている。
【0232】 汚れ放出剤 適切な高分子汚れ放出剤としては、(a)次のものから本質的になる1以上の
非イオン性親水性構成成分:(i)少なくとも2の重合度を有するポリオキシエ
チレンセグメント、または(ii)2〜10の重合度を有するオキシプロピレン
またはポリオキシプロピレンセグメント(この場合、前記の親水性セグメントは
、エーテル結合により各末端で隣接部分と結合しない限り、いかなるオキシプロ
ピレン単位も包含しない)、または(iii)オキシエチレンを包含するオキシ
アルキレン単位と1〜30オキシプロピレン単位の混合物であって、前記親水性
セグメントは、好ましくは少なくとも25%のオキシエチレン単位を包含し、さ
らに好ましくは、20〜30オキシプロピレン単位を有するこのような構成成分
については特に、少なくとも50%のオキシエチレン単位を包含する;あるいは
(b)次の物を含む1以上の疎水性構成成分:(i)C3のオキシアルキレンテ レフタレートセグメントであって、この場合、前記の疎水性構成成分がオキシエ
チレンテレフタレートをも包含する場合には、オキシエチレンテレフタレート:
3のオキシアルキレンテレフタレート単位の比は2:1またはそれより低いも の、(ii)C4〜C6のアルキレン若しくはオキシC4〜C6のアルキレンセグメ
ント、またはその混合物、(iii)ポリ(ビニルエステル)セグメント、好ま
しくは、少なくとも2の重合度を有するポリビニルアセテート、あるいは(iv
)C1〜C4のアルキルエーテル若しくはC4のヒドロキシアルキルエーテル置換 基、またはそれらの混合物であって、この場合、前記の置換基はC1〜C4のアル
キルエーテル若しくはC4のヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、ま たはそれらの混合物の形態で存在するものを包含するもの、あるいは(a)およ
び(b)の組合せを有する汚れ放出剤が挙げられる。
【0233】 典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメントは200からの重
合度を有するが、しかしより高いレベルを用いることも可能であり、好ましくは
3〜150、さらに好ましくは6〜100である。適切なオキシC1〜C4のアル
キレン疎水性セグメントとしては、米国特許第4,721,580号(Gosselink、1988年
1月26日発行)に開示されているような高分子汚れ放出剤の末端面冠、例えばM O3S(CH2nOCH2CH2O−(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6 の整数である)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0234】 本明細書中で有用な高分子汚れ放出剤としては、セルロース系物質誘導体、例
えばヒドロキシエーテルセルロース系ポリマー、エチレンテレフタレートまたは
プロピレンテレフタレートとポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシ
ドテレフタレート等とのコポリマーブロックも挙げられる。このような薬剤は市
販されており、その例としては、セルロースのヒドロキシエーテル、例えばME
THOCEL(Dow)が挙げられる。本明細書中で用いるためのセルロース系汚 れ放出剤としては、 C1〜C4のアルキルおよびC4のヒドロキシアルキルセルロ
ースから成る群から選択されるものも挙げられる(米国特許第4,000,093号(Nic
ol等、1976年12月28日発行)参照)。
【0235】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントを特徴とする汚れ放出剤としては、
ポリ(ビニルエステル)のグラフトコポリマー、例えばC1〜C6のビニルエステ
ル、好ましくはポリアルキレンオキシド主鎖、例えばポリエチレンオキシド主鎖
上にグラフトされたポリ(ビニルアセテート)が挙げられる(欧州特許出願第02
19048号(Kud等、1987年4月22日公開)参照)。
【0236】 別の適切な汚れ放出剤は、エチレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシ
ド(PEO)テレフタレートのランダムブロックを有するコポリマーである。こ
の高分子汚れ放出剤の分子量は、25,000〜55,000の範囲である(米
国特許第3,959,230号(Hays、1976年5月25日発行)および米国特許第3,893,929 号(Basadur、1975年7月8日発行)参照)。 別の適切な高分子汚れ放出剤は、エチレンテレフタレート単位の反復単位を有
するポリエステルであり、10〜15重量%のエチレンテレフタレート単位を、
平均分子量300〜5,000のポリオキシエチレングリコールから得られるポ
リオキシエチレンテレフタレート単位90〜80重量%とともに含有する。
【0237】 別の適切な高分子汚れ放出剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキ
シ反復単位のオリゴマーエステル主鎖ならびに主鎖と共有結合した末端部分から
成る実質的に線状のエステルオリゴマーのスルホン化物質である。これらの汚れ
放出剤は、米国特許第4,968,451号(J.J. ScheibelおよびE.P. Gosselink、1990
年11月6日発行)に詳細に記載されている。その他の適切な高分子汚れ放出剤と しては、米国特許第4,711,730号( Gosselink等、1987年12月8日発行)のテレフ
タレートポリエステル、米国特許第4,721,580号( Gosselink、1988年1月26日発
行)の陰イオン性末端面冠オリゴマーエステル、そして米国特許第4,702,857号 ( Gosselink、1987年10月27日発行)のブロックポリエステルオリゴマー化合物
が挙げられる。その他の高分子汚れ放出剤としては、陰イオン性、特にスルホア
ロリル末端面冠テレフタレートエステルを開示する米国特許第4,877,896号( Ma
ldonado等、1989年10月31日発行)の汚れ放出剤も挙げられる。
【0238】 別の汚れ放出剤は、テレフタレート単位、スルホイソテレフタロイル単位、オ
キシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を有する
オリゴマーである。反復単位はオリゴマーの主鎖を形成し、好ましくは修飾化イ
セチオン化末端面冠で終結される。この種類の特に好ましい汚れ放出剤は、1つ
のスルホイソフタロイル単位、5つのテレフタロイル単位、オキシエチレンオキ
シおよびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位を1.7〜1.8の比で、そし
てナトリウム2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホネートの2つの末
端面冠単位を包含する。
【0239】 重金属イオン封鎖剤 本発明の洗剤タブレットは、好ましくは、任意の構成成分として重金属イオン
封鎖剤を含有する。重金属イオン封鎖剤とは、本明細書中では、重金属イオンを
封鎖する(キレート化する)ために作用する構成成分を意味する。これらの構成
成分は、カルシウムおよびマグネシウムキレート化能力も有し得るが、しかし優
先的に、それらは重金属イオン、例えば鉄、マンガンおよび銅を結合する選択性
を示す。 重金属イオン封鎖剤は一般に、組成物の重量の0.005%〜20%、好まし
くは0.1%〜10%、さらに好ましくは0.25%〜7.5%、最も好ましく
は0.5%〜5%のレベルで存在する。
【0240】 例えばホスホン酸またはカルボン酸官能価を有する、実際には酸性である重金
属イオン封鎖剤は、それらの酸性形態で、または適切な対陽イオン、例えばアル
カリまたはアルカリ性金属イオン、アンモニウムまたは置換アンモニウムイオン
またはそれらのいずれかの混合物との錯体/塩として存在し得る。好ましくは、
いずれかの塩/錯体は水溶性である。前記の対陽イオンと重金属イオン封鎖剤と
のモル比は、好ましくは少なくとも1:1である。
【0241】 本明細書中で用いるための適切な重金属イオン封鎖剤としては、有機ホスホネ
ート、例えばアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属
エタン1−ヒドロキシジホスホネートおよびニトリロトリメチレンホスホネート
が挙げられる。前記の種の中で好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホネート)、エチレンジアミントリ(メチレンホスホネート)ヘキサ
メチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)およびヒドロキシ−エチレン
1,1ジホスホネートである。
【0242】 本明細書中で用いるためのその他の適切な重金属イオン封鎖剤としては、ニト
リロ三酢酸およびポリアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミノ四酢酸、エチ
レントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、エチレンジアミン二グル
タル酸、2−ヒドロキシプロピレンジアミン二コハク酸またはそれらのあらゆる
塩が挙げられる。
【0243】 特に好ましいのは、エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、
あるいはそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは置換アンモ
ニウム塩、あるいはそれらの混合物である。好ましいEDDS化合物は遊離酸形
態であり、ナトリウムまたはマグネシウム塩あるいはそれらの錯体である。
【0244】 結晶成長抑制剤構成成分 洗剤タブレットは、好ましくは、組成物の重量の0.01%〜5%、さらに好
ましくは0.1%〜2%のレベルで混入される結晶成長抑制剤構成成分、好まし
くは有機二ホスホン酸構成成分を含有する。 有機二ホスホン酸とは、本明細書中では、その化学構造の一部として窒素を含
有しない有機二ホスホン酸を意味する。したがってこの定義は、有機アミノホス
ホネートを除外するが、しかしながらこれは、重金属イオン封鎖剤構成成分とし
て本発明の組成物中に含まれ得る。
【0245】 有機二ホスホン酸は、好ましくはC1〜C4の二ホスホン酸、さらに好ましくは
2の二ホスホン酸、例えばエチレン二ホスホン酸、あるいは最も好ましくはエ タン1−ヒドロキシ−1,1−二ホスホン酸(HEDP)であり、そして部分的
にまたは完全にイオン化形態で、特に塩または錯体として、存在し得る。
【0246】 水溶性硫酸塩 洗剤タブレットは、任意に水溶性硫酸塩を含有する。存在する場合、水溶性硫
酸塩は、組成物の重量の0.1%〜40%、さらに好ましくは1%〜30%、最
も好ましくは5%〜25%のレベルである。 水溶性硫酸塩は、本質的にはあらゆる対陽イオンを有するあらゆる硫酸塩であ
ってもよい。好ましい塩は、アルカリおよびアルカリ土類金属の硫酸塩から選択
され、特に硫酸ナトリウムである。
【0247】 アルカリ金属ケイ酸塩 本発明の洗剤タブレットは好ましくはアルカリ金属ケイ酸塩を含む。好ましい
アルカリ金属ケイ酸塩は、SiO2:Na2O比が1.8〜3.0、好ましくは1
.8〜2.4、最も好ましくは2.0のケイ酸ナトリウムである。ケイ酸ナトリ
ウムは、好ましくは、SiO2の重量の20%未満、好ましくは1%〜15%、 最も好ましくは3%〜12%のレベルで存在する。アルカリ金属ケイ酸塩は、無
水塩または水和塩のいずれかの形態であり得る。 アルカリ金属ケイ酸塩は、アルカリ性系の一構成成分としても存在し得る。
【0248】 アルカリ性系は、好ましくは、SiO2重量の少なくとも0.4%のレベルで 存在するメタケイ酸ナトリウムも含有する。メタケイ酸ナトリウムは、1.0の
表示SiO2:Na2O比を有する。前記のケイ酸ナトリウム対前記のメタケイ酸
ナトリウムの重量比は、SiO2として計算した場合、好ましくは50:1〜5 :4、さらに好ましくは15:1〜2:1、最も好ましくは10:1〜5:2で
ある。
【0249】 着色剤 「着色剤」という用語は、本明細書中で用いる場合、可視光スペクトルからの
光の特定の波長を吸収する任意の物質を意味する。このような着色剤は、洗剤組
成物に付加されると、視覚可能な色を変え、したがって洗剤組成物の外観を変え
るという作用を有する。着色剤は、例えば染料または顔料であり得る。好ましく
は、着色剤は、それらが混入される組成物中で安定である。したがって、高pH
の組成物中では着色剤は好ましくはアルカリ安定性であり、低pHの組成物中で
は着色剤は好ましくは酸安定性である。
【0250】 圧縮部分および/または非圧縮部分は、圧縮部分および非圧縮部分が異なる視
覚的外観を有するように、着色剤、着色剤の混合物、着色粒子または着色粒子の
混合物を含有し得る。好ましくは圧縮部分または非圧縮部分のいずれか一方は、
着色剤を包含する。 非圧縮部分が活性洗剤構成成分の2つまたはそれ以上の組成物を包含する場合
、好ましくは第1のおよび第2のおよび/またはその後の組成物の少なくとも1
つは着色剤を包含する。第1のおよび第2のおよび/またはその後の組成物がと
もに着色剤を包含する場合は、着色剤は異なる視覚的外観を有することが好まし
い。
【0251】 存在する場合、コーティング層は、好ましくは着色剤を包含する。圧縮部分お
よびコーティング層が着色剤を包含する場合、着色剤は異なる視覚的作用を提供
することが好ましい。
【0252】 適切な染料の例としては、反応性染料、直接染料、アゾ染料が挙げられる。好
ましい染料としては、フタロシアニン染料、アントラキノン染料、キノリン染料
、モノアゾ、ジアゾおよびポリアゾが挙げられる。さらに好ましい染料としては
、アントラキノン、キノリンおよびモノアゾ染料が挙げられる。好ましい染料と
しては、サンドランE−HRL180%(商品名)、サンドランミリングブルー
(商品名)、ターコイズアシッドブルー(商品名)およびサンドランブリリアン
トグリーン(商品名)(すべてClariant UK製)、ヘキサコールキノリンイエロ ー(商品名)およびヘキサコールブリリアントブルー(商品名)(ともにPointi
ngs, UKから入手可能)、ウルトラマリンブルー(商品名)(Holliday製)、ま たはレバフィックスターコイズブルーEBA(商品名)(Bayer, USA製)が挙げ
られる。
【0253】 着色剤は、任意の適切な方法により圧縮および/または非圧縮部分に混入され
得る。適切な方法としては、すべてのまたは選択された活性洗剤構成成分をドラ
ム中で着色剤と混合するか、またはすべてのまたは選択された活性洗剤構成成分
に回転ドラム中で着色剤を噴霧する方法が挙げられる。
【0254】 着色剤は、圧縮部分の一構成成分として存在する場合は、0.001%〜1.
5%、好ましくは0.01%〜1.0%、最も好ましくは0.1%〜0.3%の
レベルで存在する。非圧縮部分の一構成成分として存在する場合は、着色剤は一
般に0.001%〜0.1%、さらに好ましくは0.005%〜0.05%、最
も好ましくは0.007%〜0.02%のレベルで存在する。コーティング層の
一構成成分として存在する場合、着色剤は0.01%〜0.5%、さらに好まし
くは0.02%〜0.1%、最も好ましくは0.03%〜0.06%のレベルで
存在する。
【0255】 腐蝕防止剤化合物 食器洗浄法に用いるのに適した本発明の洗剤タブレットは、好ましくは、有機
銀コーティング剤、特にパラフィン、窒素含有腐蝕防止剤化合物およびMn(I
I)化合物、特に有機配位子のMn(II)塩から選択される腐蝕防止剤を含有
し得る。 有機銀コーティング剤は、PCT公開WO94/16047および同時係属中の欧州特許
出願EP-A-690122に記載されている。窒素含有腐蝕防止剤化合物は、同時係属中 の欧州特許出願EP-A-634,478に開示されている。腐蝕防止剤中に用いるためのM
n(II)化合物は、同時係属中の欧州特許出願EP-A-672749に記載されている 。
【0256】 有機銀コーティング剤は、総組成物の重量の0.05%〜10%、好ましくは
0.1%〜5%のレベルで混入され得る。 銀コーティング剤の機能的役割は、本発明の組成物が適用されている洗浄負荷
のあらゆる銀製品構成成分上に「使用中の」保護コーティング層を形成すること
である。銀コーティング剤は、それゆえ、特に、それにより固体銀表面が処理さ
れる水性洗浄および漂白溶液の一構成成分として存在する場合に、固体銀表面へ
の接着に対して高親和性を有する。
【0257】 本明細書中の適切な有機銀コーティング剤としては、炭化水素鎖中に1〜40
個の炭素原子を有する一価または多価アルコールの脂肪エステルが挙げられる。 脂肪エステルの脂肪酸部分は、炭化水素鎖中に1〜40個の炭素原子を有する
モノ−またはポリカルボン酸から得られる。モノカルボン酸脂肪酸の適切な例と
しては、ベヘン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、
ラウリン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、乳酸、グリコール
酸およびβ,β’−ジヒドロキシイソ酪酸が挙げられる。適切なポリカルボン酸
の例としては、n−ブチル−マロン酸、イソクエン酸、クエン酸、マレイン酸、
リンゴ酸およびコハク酸が挙げられる。
【0258】 脂肪エステル中の脂肪アルコール基は、炭化水素鎖中に1〜40個の炭素原子
を有する一価または多価アルコールにより示され得る。適切な脂肪アルコールの
例としては、ベヘニル、アラキジル、ココイル、オレイルおよびラウリルアルコ
ール、エチレングリコール、グリセロール、エタノール、イソプロパノール、ビ
ニルアルコール、ジグリセロール、キシリトール、スクロース、エリトリトール
、ペンタエリトリトール、ソルビトールまたはソルビタンが挙げられる。 好ましくは、脂肪エステル付加物質の脂肪酸および/または脂肪アルコール基
は、アルキル鎖中に1〜24個の炭素原子を有する。
【0259】 本明細書中で好ましい脂肪エステルは、エチレングリコール、グリセロールお
よびソルビタンエステルであり、この場合、エステルの脂肪酸部分は普通はベヘ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸またはミリスチン酸から選択さ
れる種を包含する。 グリセロールエステルも非常に好ましい。これらは、前記のようなグリセロー
ルおよび脂肪酸のモノ−、ジ−またはトリ−エステルである。
【0260】 本明細書中で用いるための脂肪アルコールの特定の例としては、ステアリルア
セテート、パルミチルジラクテート、ココイルイソブチレート、オレイルマレエ
ート、オレイルジマレエート、およびタロウイルプロピオネートが挙げられる。
本明細書中で有用な脂肪酸エステルとしては、キシリトールモノパルミテート、
ペンタエリトリトールモノステアレート、スクロースモノステアレート、グリセ
ロールモノステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンエ
ステルが挙げられる。適切なソルビタンエステルとしては、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノミリステート、ソルビタンモノベヘネート、ソルビタンモノオレエート、ソル
ビタンジラウレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンジベヘネート、ソ
ルビタンジオレエートおよび混合タロウアルキルソルビタンモノおよびジエステ
ルも挙げられる。 グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート、グリセロール
モノパルミテート、グリセロールモノベヘネートおよびグリセロールジステアレ
ートは、本明細書における好ましいグリセロールエステルである。
【0261】 適切な有機銀コーティング剤としては、トリグリセリド、モノまたはジグリセ
リド、およびそれらの全体的または部分的水素添加誘導体、ならびにそれらの混
合物のいずれもが挙げられる。脂肪酸エステルの適切な供給源としては、植物油
および魚油ならびに動物脂肪が挙げられる。適切な植物油としては、ダイズ油、
綿実油、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油、ベニバナ油、ヒマワリ油、ナタネ油
、ブドウ種子油、パーム油およびコーン油が挙げられる。
【0262】 蝋、例えば微晶質蝋は、本明細書中で適した有機銀コーティング剤である。好
ましい蝋は35℃〜110℃の範囲の融点を有し、一般に12〜70個の炭素原
子を包含する。好ましいのは、長鎖飽和炭化水素化合物から成るパラフィンおよ
び微晶質型の石蝋である。 アルギン酸塩およびゼラチンは、本明細書中で適した有機銀コーティング剤で
ある。 ジアルキルアミンオキシド、例えばC12〜C20のメチルアミンオキシド、なら
びにジアルキル第四級アンモニウム化合物および塩、例えばC12〜C20のメチル
アンモニウムハロゲン化物も適している。
【0263】 その他の適切な有機銀コーティング剤としては、ある種の高分子物質が挙げら
れる。平均分子量が12,000〜700,000のポリビニルピロリドン、平
均分子量が600〜10,000のポリエチレングリコール(PEG)、ポリア
ミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの
コポリマー、ならびにセルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースは、このような高分子物質
の例である。 ある種の香料物質、特に金属表面に対して高実在性(high substantivity)を示
すものも、本明細書中の有機銀コーティング剤として有用である。 高分子汚れ放出剤は、有機銀コーティング剤としても用い得る。
【0264】 好ましい有機銀コーティング剤は、典型的には、炭素数が20〜50の範囲の
主として分枝した脂肪族炭化水素であるパラフィン油であり、好ましいパラフィ
ン油は、1:10〜2:1、好ましくは1:5〜1:1の環状炭化水素と非環状
炭化水素との比を有する主として分枝したC25-45の種から選択される。これら の特徴を満たし、環状炭化水素と非環状炭化水素との比が32:68であるパラ
フィン油は、WINOG70の商品名でWintershall(Salzbergen,Germany)か ら販売されている。
【0265】 窒素含有腐蝕防止剤化合物 適切な窒素含有腐蝕防止剤化合物としては、イミダゾールおよびその誘導体、
例えばベンズイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、ならびにイミダゾ
ール化合物の製造方法も開示するチェコスロバキア国特許第139,279号および英 国特許GB−A−1,137,741に記載されたイミダゾール誘導体が挙げられる。
【0266】 窒素含有腐蝕防止剤化合物としても適しているのは、ピラゾール化合物および
それらの誘導体、特にピラゾールが位置1、3、4または5のいずれかで置換基
1、R3、R4およびR5(ここで、R1はH、CH2OH、CONH3、またはC OCH3のいずれかであり、R3およびR5はC1〜C20のアルキルまたはヒドロキ
シルのいずれかであり、R4はH、NH2またはNO2のいずれかである)に置換 されるものである。
【0267】 その他の適切な窒素含有腐食防止剤化合物としては、ベンゾトリアゾール、2
−メルカプトベンゾチアゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,
4−テトラゾール、チオナリド、モルホリン、メラミン、ジステアリルアミン、
ステアロイルステアラミド、シアヌル酸、アミノトリアゾール、アミノテトラゾ
ールおよびインダゾールが挙げられる。 窒素含有化合物、例えばアミン、特にジステアリルアミンおよびアンモニウム
化合物例えば塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、硫酸アンモニウムまたはク
エン酸水素二アンモニウムも適している。
【0268】 Mn(II)腐蝕防止剤化合物 洗剤タブレットは、Mn(II)腐蝕防止化合物を含有し得る。Mn(II)
化合物は、好ましくは、組成物の重量の0.005%〜5%、さらに好ましくは
0.01%〜1%、最も好ましくは0.02%〜0.4%のレベルで混入される
。好ましくは、Mn(II)化合物は、任意の漂白溶液中に0.1重量ppm〜
250重量ppm、さらに好ましくは0.5重量ppm〜50重量ppm、最も
好ましくは1重量ppm〜20重量ppmのMn(II)イオンを提供するため
のレベルで混入される。
【0269】 Mn(II)化合物は、無水または任意の水和形態の無機塩であり得る。適切
な塩としては、硫酸マンガン、炭酸マンガン、リン酸マンガン、硝酸マンガン、
酢酸マンガンおよび塩化マンガンが挙げられる。Mn(II)化合物は、有機脂
肪酸の塩または錯体、例えば酢酸マンガンまたはステアリン酸マンガンであり得
る。 Mn(II)化合物は、有機配位子の塩または錯体であり得る、好ましい一態
様では、有機配位子は重金属イオン封鎖剤である。別の好ましい態様では、有機
配位子は結晶成長抑制剤である。
【0270】 その他の腐食防止剤化合物 その他の適切な付加的腐蝕防止剤化合物としては、メルカプタンおよびジオー
ル、特に炭素数が4〜20のメルカプタン、例えばラウリルメルカプタン、チオ
フェノール、チオナフトール、チオナリドおよびチオアントラノールが挙げられ
る。飽和または不飽和のC10〜C20の脂肪酸またはそれらの塩、特に三ステアリ
ン酸アンモニウムも適している。C12〜C20のヒドロキシ脂肪酸またはそれらの
塩も適している。ホスホン化オクタ−デカンおよびその他の酸化防止剤、例えば
βヒドロキシトルエン(BHT)も適している。 ブタジエンとマレイン酸のコポリマー、特に商品照会番号07787でPolyscience
Incから供給されるものは、腐食防止剤化合物として特に有用であることが判明
している。
【0271】 炭化水素油 本発明で用いるための別の好ましい活性洗剤構成成分は、典型的には、20〜
50の範囲の炭素数を有する主に長鎖の脂肪族炭化水素である炭化水素油であっ
て、好ましい炭化水素は、飽和および/または分枝鎖であり、好ましい炭化水素
油は、環状炭化水素対非環状炭化水素比が1:10〜2:1、好ましくは1:5
〜1:1である主として分枝したC25-45の種から選択される。好ましい炭化水 素油はパラフィンである。前記のようにこれらの特徴を満たし、環状炭化水素対
非環状炭化水素比が32:68であるパラフィン油は、WINOG70の商品名
でWintershall(Salzbergen, Germany)から販売されている。
【0272】 水溶性ビスマス化合物 食器洗浄法に用いるのに適した本発明の洗剤タブレットは、好ましくは組成物
の重量の0.005%〜20%、さらに好ましくは0.01%〜5%、最も好ま
しくは0.1%〜1%のレベルで存在する水溶性ビスマス化合物を含有し得る。 水溶性ビスマス化合物は、本質的にあらゆる無機または有機対陰イオンとのビ
スマスの本質的にあらゆる塩または錯体であり得る。好ましい無機ビスマス塩は
、三ハロゲン化ビスマス、硝酸ビスマスおよびリン酸ビスマスから選択される。
酢酸およびクエン酸ビスマスは、有機対陰イオンとの好ましい塩である。
【0273】 酵素安定系 本明細書中の好ましい酵素含有組成物は、0.001重量%〜10重量%、好
ましくは0.005重量%〜8重量%、最も好ましくは0.01重量%〜6重量
%の酵素安定系を包含し得る。酵素安定系は、洗浄性酵素と相溶性である如何な
る安定系であることもできる。このような安定系は、カルシウムイオン、ホウ酸
、プロピレングリコール、短鎖カルボン酸、ホウ酸、塩素漂白スカベンジャーお
よびそれらの混合物を包含し得る。このような安定系はまた、可逆酵素阻害剤、
例えば可逆プロテアーゼ阻害剤も包含し得る。
【0274】 石灰石鹸分散剤化合物 洗剤タブレットは、好ましくは組成物の重量の0.1%〜40%、さらに好ま
しくは1%〜20%、最も好ましくは2%〜10%のレベルで存在する石灰石鹸
分散剤化合物を含有し得る。 石灰石鹸分散剤は、カルシウムまたはマグネシウムイオンによる脂肪酸のアル
カリ金属、アンモニウムまたはアミン塩の沈殿を防止する物質である。好ましい
石灰石鹸分散剤化合物は、PCT出願WO93/08877に開示されている。
【0275】 起泡抑制系 本発明の洗剤タブレットは、機械洗い用組成物に用いるために処方した場合、
好ましくは組成物の重量の0.01%〜15%、好ましくは0.05%〜10%
、最も好ましくは0.1%〜5%のレベルで存在する起泡抑制系を包含する。 本明細書で用いるのに適した起泡抑制系は、本質的に如何なる既知の消泡化合
物、例えばシリコーン消泡化合物、2−アルキルおよびアルカノール消泡化合物
をも包含し得る。好ましい起泡抑制系および消泡化合物は、PCT出願WO93/0
8876およびEP-A-705324に開示されている。
【0276】 高分子転染防止剤 本明細書中の洗剤タブレットは、0.01重量%〜10重量%、好ましくは0
.05重量%〜0.5重量%の高分子転染防止剤も包含し得る。 高分子転染防止剤は、好ましくはポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニ
ルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルピロリドン
ポリマーまたは、それらの組合せから選択される。
【0277】 蛍光増白剤 本明細書に記載したような洗濯洗浄法に用いるのに適した洗剤タブレットは、
0.005重量%〜5重量%のある種類の親水性蛍光増白剤も任意に含有する。 本明細書中で有用な親水性蛍光増白剤としては、以下の構造式を有するものが
挙げられる:
【0278】
【化20】
【0279】 (式中、R1はアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−ヒ ドロキシエチルから選択され、R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2 −ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノか
ら選択され、そしてMは塩生成陽イオン、例えばナトリウムまたはカリウムであ
る)。
【0280】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチルであ
り、そしてMが陽イオン、例えばナトリウムである場合、増白剤は4,4’−ビ
ス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジ
ン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウ
ム塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−UNPA−GXの商品名でCiba
-Geigy Corporationから市販されている。チノパル−UNPA−GXは、本明細
書中の洗剤組成物に有用な好ましい親水性蛍光増白剤である。
【0281】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノであり、そしてMが陽イオン、例えばナトリウムである場合、増白
剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−
メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジ
スルホン酸二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−5BM−
GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0282】 前記の式中で、R1がアニリノで、R2がモルフィリノであり、そしてMが陽イ
オン、例えばナトリウムである場合、増白剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ
−6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベ
ンジスルホン酸ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チノパル−AMS
−GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0283】 クレイ軟化系 洗濯クリーニング法に用いるのに適した洗剤タブレットは、クレイ無機化合物
および任意にクレイ凝集剤を包含するクレイ軟化系を含有し得る。 クレイ無機化合物は、好ましくは緑粘土化合物である。緑粘土は、米国特許第
3,862,058号、第3,948,790号、第3,954,632号および第4,062,647号に開示されて
いる。欧州特許EP-A-299,575およびEP-A-313,146(Procter and Gamble Company
)は、適切な有機高分子クレイ凝集剤を記載する。
【0284】 陽イオン性織物柔軟剤 洗濯洗浄法に用いるのに適した陽イオン性織物柔軟剤も、本発明の組成物中に
混入され得る。適切な陽イオン性織物柔軟剤としては、GB−A−1514276およ びEP−B−0011340に開示されているような水不溶性第三アミンまたは二長鎖 アミド物質が挙げられる。 陽イオン性織物柔軟剤は、典型的には0.5重量%〜15重量%、普通は1重
量%〜5重量%の総レベルで混入される。
【0285】 その他の任意の成分 本発明の組成物中に含入するのに適したその他の任意の成分としては、香料、
特に本出願人の同時係属出願(代理人整理番号CM1645F)に記載されているよう な封入香料、前香料(pro-perfumes)またはこれらの混合物、ならびに充填剤塩 が挙げられ、硫酸ナトリウムが好ましい充填剤塩である。
【0286】 組成物のpH 本発明の洗剤タブレットは、好ましくは、過度に高いpHを有するよう処方せ
ず、蒸留水中の1%溶液として測定した場合のpHが8.0〜12.5、さらに
好ましくは9.0〜11.8、最も好ましくは9.5〜11.5であるよう選択
する。 本発明の別の態様では、圧縮および非圧縮部分は異なるpHを送達するよう処
方される。
【0287】 機械食器洗浄法 汚れた食器類の機械洗浄またはクリーニングのためのあらゆる適切な方法が意
図される。 好ましい機械食器洗浄法は、陶器、ガラス器、銀器、金属製品、刃物類および
それらの混合物から選択される汚れた物品を、有効量の本発明の洗剤タブレット
をその中に溶解または分散させた水性液体で処理することを包含する。有効量の
洗剤タブレットとは、従来の機械食器洗浄法に一般的に用いられる典型的製品用
量および洗浄溶液容量と同様の、3〜10リットルの容量の洗浄溶液中に溶解ま
たは分散される8g〜60gの製品を意味する。好ましくは、洗剤タブレットは
重さが15g〜40g、さらに好ましくは20g〜35gである。
【0288】 洗濯洗浄法 本明細書中の機械洗濯法は、典型的には汚れた洗濯物を、本発明の有効量の機
械洗濯用洗剤タブレット組成物をその中に溶解または分散させた洗濯機中の水性
洗浄溶液で処理することを包含する。有効量の洗剤タブレット組成物とは、従来
の機械洗濯法に一般的に用いられる典型的製品用量および洗浄溶液容量と同様に
、5〜65リットルの容量の洗浄溶液中に溶解または分散される40g〜300
gの製品を意味する。
【0289】 好ましい使用態様では、計量分配用具が洗浄方法に用いられる。計量分配用具
に洗剤製品を入れて、それを用いて製品を洗濯機のドラムに直接投入した後、洗
浄サイクルを開始する。その容量は、洗浄法に普通に用いられるような十分な洗
剤組成物を含有し得るようであるべきである。
【0290】 洗濯機に洗濯物を投入し、洗剤製品を含入している計量分配用具をドラムの内
側に入れる。洗濯機の洗濯サイクル開始時に、水がドラム中に導入され、ドラム
は周期的に回転する。計量分配用具は、それが乾燥洗剤製品を含入し得るもので
あり、しかし次に、ドラムが回転するとその攪拌に対して洗濯サイクル中にこの
製品を放出させて、その結果として洗濯水と接触させ得るように設計される必要
がある。 洗浄中に洗剤製品を放出させるために、用具は、製品が通過し得る多数の開口
部を保有し得る。あるいは、用具は、液体は透過するが固体製品は不透過性であ
る物質から作られ、これにより、溶解した製品の放出が可能になる。好ましくは
、洗剤製品は、洗濯サイクルの開始時に迅速に放出され、それにより、洗濯サイ
クルのこの段階で洗濯機のドラム中に高濃度の製品が一時的に局在化される。 好ましい計量分配用具は、再使用可能であり、乾燥状態および洗濯サイクル中
の両方で容器の完全性が保持されるような方法で設計される。
【0291】 あるいは、計量分配用具は、袋またはポーチのような柔軟性容器であり得る。
袋は、欧州特許公開0018678に開示されているように、内容物を保持するために 水不透過性保護物質で被覆された繊維構築物であり得る。あるいは、それは、欧
州特許公開0011500、0011501、0011502および0011968に開示されているように、
水性媒質中で破裂するよう設計された端封またはクロージャーを備えた水不溶性
合成高分子物質から成形され得る。便利な形態の水破壊性クロージャーは、ポリ
エチレンまたはポリプロピレンのような水不透過性高分子フィルムから成形され
たポーチの一端に沿って配置され、密封している水溶性接着剤を包含する。
【0292】 [実施例] 実施例に用いられる略語 洗剤組成物において、構成成分の略語は以下の意味を有する: STPP: ナトリウムトリポリホスフェート クエン酸塩: クエン酸三ナトリウム二水和物 重炭酸塩: 炭酸水素ナトリウム クエン酸: 無水クエン酸 炭酸塩: 無水炭酸ナトリウム ケイ酸塩: 非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.6〜3.2
) PB1: 無水過ホウ酸ナトリウム一水和物 PB4: 表示式NaBO2・3H2O・H22の過ホウ酸ナトリウム四水和物
【0293】 非イオン性: 非イオン性界面活性剤C13〜C15の混合エトキシル化/プロポ
キシル化脂肪アルコール。平均エトキシル化度3.8、平均プロポキシル化度4
.5。商品名プルラファック(BASF)。 TAED: テトラアセチルエチレンジアミン HEDP: エタン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸 DETPMP: ジエチルトリアミンペンタ(メチレン)ホスホネート。デク
エスト2060の商品名でMonsantoから販売されている。 PAAC: ペンタアミンアセテートコバルト(III)塩 パラフィン: Winog70の商品名でWintershallから販売されているパ ラフィン油。
【0294】 プロテアーゼ: タンパク質分解酵素 アミラーゼ: デンプン分解酵素 BTA: ベンゾトリアゾール PA30: 平均分子量約4,500のポリアクリル酸 硫酸塩: 無水硫酸ナトリウム PEG4000: 分子量約4000のポリエチレングリコール(Hoechst) PEG8000: 分子量約8000のポリエチレングリコール(Hoechst) 糖: 家庭用ショ糖
【0295】 ゼラチン: ブルーム強度65のA型ゼラチン(Sigma) デンプン: 改質カルボキシメチルセルロース、商品名ニムセル(metcaserle
) トリアセチン: グリセリントリアセテートの商品名 チキサトロール: チキサトロールの商品名でRheoxから販売されているヒマ シ油 PVP: 分子量300,000のポリビニルピロリドン PEO: 分子量45,000のポリエチレンオキシド pH: 20℃で蒸留水中の1%溶液として測定 下記の実施例では、レベルはすべて圧縮部分、非圧縮部分またはコーティング
層の重量%で示されている。
【0296】 実施例1 食器洗浄機に用いるのに適した本発明の洗剤タブレットの例を以下で説明する
。 活性洗剤構成成分の組成物を改良型12ヘッド回転タブレット成形機のパンチ
キャビティに送達して、13KN/cm2で組成物を圧縮することにより、圧縮 部分を調製する。改良型タブレット成形機は、圧縮部分が、圧縮部分の第1の外
表面から圧縮部分の第2の外表面に延びるキャビティを有するタブレットを提供
する。非圧縮部分は、圧縮部分のキャビティに注ぎ込まれる。実施例A、Bおよ
びCの目的のために、非圧縮部分はゲル化剤および結合剤を含む。非圧縮部分が
キャビティに送達されると、洗剤タブレットは状態調節工程に付され、その間に
非圧縮部分が硬化する。実施例DおよびEの目的のために、非圧縮部分は粒状形
態である。これらの実施例では、非圧縮部分が圧縮部分に送達され、それからコ
ーティング層で被覆される。
【0297】
【表1】
【0298】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 4H003 AC08 AC23 BA17 CA05 DA01 DA19 EA09 EA12 EA15 EA16 EA20 EB02 EB07 EB08 EB09 EB12 EB20 EB24 EB26 EB30 EB36 EB41 EB44 EC02 EC03 ED02 EE05 FA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮部分および非圧縮部分を包含する洗剤タブレットであっ
    て、 a)圧縮部分が少なくとも1つの圧縮洗剤構成成分と圧縮部分の第1の外
    表面から圧縮部分の第2の外表面に延びるキャビティとを包含し、 b)非圧縮部分が前記キャビティ内に保持される 洗剤タブレット。
  2. 【請求項2】 圧縮部分が少なくとも2つの平行外表面を包含する請求項1
    の洗剤タブレット。
  3. 【請求項3】 キャビティが第1の平行外表面から第2の平行外表面に実質
    的に垂直に延びる請求項2の洗剤タブレット。
  4. 【請求項4】 圧縮部分が1を越えるキャビティを包含する前記請求項のい
    ずれかの洗剤タブレット。
  5. 【請求項5】 非圧縮部分が第1のおよび第2のそして場合によってそれ以
    降の非圧縮部分を包含する前記請求項のいずれかの洗剤タブレット。
  6. 【請求項6】 非圧縮部分が固体、ゲルまたは液体形態である前記請求項の
    いずれかの洗剤タブレット。
  7. 【請求項7】 非圧縮部分をコーティング層でコーティングすることによっ
    て非圧縮部分が圧縮部分のキャビティ内に保持される前記請求項のいずれかの洗
    剤タブレット。
  8. 【請求項8】 圧縮部分、非圧縮部分またはコーティング層が、例えば崩壊
    剤または発泡剤であり得る破壊剤を包含する前記請求項のいずれかの洗剤タブレ
    ット。
  9. 【請求項9】 以下の: a)洗剤構成成分を圧縮して、圧縮部分の第1の外表面から圧縮部分の第
    2の外表面に延びるキャビティを有する圧縮部分を成形し、 b)非圧縮部分を前記キャビティに送達する 工程を含む前記請求項のいずれかの洗剤タブレットの製造方法。
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