JPH09220976A

JPH09220976A - ルームミラー

Info

Publication number: JPH09220976A
Application number: JP22832296A
Authority: JP
Inventors: Yukitaka Tomiyoshi; 幸隆冨吉
Original assignee: Ichikoh Industries Ltd
Current assignee: Ichikoh Industries Ltd
Priority date: 1995-12-15
Filing date: 1996-08-29
Publication date: 1997-08-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ルームミラーに情報表示の機能を持たせると共
に、ミラー部の有効活用を十分に行い、ミラー部に写る
視界と情報表示とが混同するのを防止する。【解決手段】ハウジング１の前面に後方視認用のハーフ
ミラー２が設けられ、ハウジング１内にはハーフミラー
２の裏側に情報表示用の発光表示体３が設けられると共
に、手動操作スイッチ８により発光表示体３を発光制御
する制御駆動回路４が設けられていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は車両の進行方向後方
を写し出す後写鏡としてのルームミラーに関するもので
あり、特に情報表示も行えるようにしたルームミラーに
関するでものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、車室内には車両の進行方向後方を
写し出すためのルームミラーが設置されており、このル
ームミラーは、ハウジング正面（前面）にミラーを取付
けたものであって、車室内の前方上方位置の天井にベー
ス等によって取付けられているものが一般的なタイプで
ある。

【０００３】また、ミラーの一部を切り欠いて透明窓部
を設け、この透明窓部の裏面にディスプレイを設置した
構成のものも知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、前者の一般的なものでは、ルームミラ
ーに情報表示の機能が全くないので、例えば、日付、時
間等の情報表示を得ようとするとインストルメントパネ
ル部分等に設置された時計等の種々の機器を見なければ
ならず、そのたびに視線を落とすこととなり、それだけ
運転安全度を下げるという不具合があって、ルームミラ
ーのハウジング部の利用ということも合わせてルームミ
ラーの機能増大が望まれている。

【０００５】また、後者のディスプレイ方式のものにお
いては、ミラーの一部を切り欠いているため、鏡の面積
が狭くなり、ミラーの有効活用ができないという問題が
生じたり、ミラーに写る視界とディスプレイの表示が混
同して非常に見にくいのみならずデザイン的にも劣ると
いう問題がある。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ルームミラーのハウジングの有効利用を図ると共に
ルームミラーに情報表示の機能を持たせて機能増大を図
るようにし、また、ミラーの有効活用が十分に行え、さ
らにはミラーに写る視界と情報表示とを混同することも
避けられてデザイン的にも優れたルームミラーを提供す
ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決する手段】上記課題を解決するため、本発
明は、ハウジングの前面に後方視認用のハーフミラーが
設けられ、前記ハウジング内には前記ハーフミラーの裏
側に情報表示用の発光表示体が設けられると共に、手動
スイッチにより前記発光表示体を発光制御する制御駆動
回路が設けられていることを特徴とする。また、この発
光表示体としては蛍光表示管またはＬＥＤが好ましく用
いられる。

【０００８】上記構成とすることにより、制御駆動回路
を作動させて発光表示体に情報を発光表示させれば、そ
の発光表示がハウジングの前面のハーフミラーを介して
透けて見えるので、視認者は種々の情報表示を読み取る
ことができる。また、情報の発光表示を止めればハーフ
ミラーは通常のミラーとして作用し、視認者は車両の進
行方向後方の像を見ることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。

【００１０】

【実施の形態１】図１は本発明に係る実施の形態１の正
面図、図２は図１の縦断面図、図３は制御駆動回路を含
む回路部のブロック図である。

【００１１】図１及び図２において、ハウジング１の前
面には自動車の進行方向後方を視認するためのハーフミ
ラー２が取り付けられている。このハーフミラー２の裏
側のハウジング１内には発光表示体としての蛍光表示管
３が設けられている。この蛍光表示管３の裏側のハウジ
ング１内には制御駆動回路４が設けられている。ハウジ
ング１はベース５に回動可能に取り付けられている。ベ
ース５の前面を覆うベースカバー６とハウジング１との
間にはブーツ７が設けられている。ベースカバー６には
手動操作用の操作スイッチ８が取り付けられている。こ
の操作スイッチ８を操作すると制御駆動回路４が作動し
て蛍光表示管３のドットが点灯するようになっている。

【００１２】図３において、操作スイッチ８を操作する
と表示制御信号が制御ブロック９に入力される。この制
御ブロック９は時刻、日付データを単独にカウントする
タイマ１１と、このタイマ１１から出力される時刻、日
付データを処理するＣＰＵ１２とから構成されている。

【００１３】駆動ブロック１０は、Ｒｏｗシフトレジス
タ１５、Ｃｏｌｕｍｎシフトレジスタ１６、Ｒｏｗドラ
イバ１７、Ｃｏｌｕｍｎドライバ１８、ＤＣ／ＤＣコン
バータ１９とから構成されている。ＣＰＵ１２は時刻、
日付データに基づき蛍光表示管３の各ドットを点灯制御
するために、駆動ブロック１０に制御データを出力す
る。この制御データはドットの桁を指定するデータと、
ドットの行を指定するデータとからなり、ドットの桁を
指定するデータ信号はＲｏｗシフトレジスタ１５に入力
され、ドットの行を指定するデータ信号はＣｏｌｕｍｎ
シフトレジスタ１６に入力される。Ｒｏｗドライバ１
７、Ｃｏｌｕｍｎドライバ１８は蛍光表示管３の駆動電
流を増幅する作用を果たし、Ｒｏｗドライバ１７、Ｃｏ
ｌｕｍｎドライバ１８からの信号により制御される。Ｄ
Ｃ／ＤＣコンバータ１９は蛍光表示管３のフィラメント
の印加電圧を与える役割を果たす。

【００１４】操作スイッチ８は、ここでは４つのボタン
が設けられ、「日付、時間」表示用のＤ／Ｔボタン、
「時間、分」表示用のｈ／Ｍボタン、「月、日」表示用
のｍ／Ｄボタン、時刻日付データの修正、セット用のＳ
ボタンを有する。

【００１５】このものによれば、蛍光表示管３の点灯
時、点灯していない蛍光表示管３のドットの部分は見え
ず、点灯している蛍光表示管３のドットの発光による情
報のみがハーフミラー２を通して視認者の前面に呈示さ
れ、従って、時刻、日付等のデータ（数字、文字）をハ
ーフミラー２の前面に表示することができ、情報が呈示
されている箇所以外のハーフミラー２の箇所に後方が写
っているので、通常通り後方を見つつ情報も確認でき
る。

【００１６】また、蛍光表示管３の非点灯時には、ハー
フミラー２の前面にドットの発光による情報は呈示され
ず、その結果、ハーフミラー２は通常の鏡と全く同様に
車両の進行方向後方が写し出され、外部から見たところ
何等の表示機能が存在するとは判断できないようになっ
ている。

【００１７】

【実施の形態２】本発明の実施の形態２について、図
４、図５を参照しつつ説明する。なお、実施の形態１と
同一のものについては同一符号を付して詳細な説明を省
略し、異なる部分についてのみ説明することとする。

【００１８】ここでは、図１に示す発光表示体としての
蛍光表示管３の代わりにＬＥＤマトリックス３´が用い
られている。ＬＥＤマトリックス３´は、図４（ａ），
（ｂ）に示すように、基板部２０、遮光壁２１、発光ダ
イオード（light emittinngdiode：ＬＥＤ）２２、プリ
ント回路基板２３、端子２４を有する。遮光壁２１は基
板部２０に立設され、遮光壁２１は正方形のマトリック
ス状格子配設空間２３´を形成している。そのマトリッ
クス状格子配設空間２３´にはそれぞれにＬＥＤ２２が
配設されている。そのＬＥＤ２２の各１個は情報のドッ
トの各１個に相当する。基板部２０の裏面にはプリント
回路基板２３が配設されている。そのプリント回路基板
２３はＬＥＤ２２とは端子２４を介して電気的に接続さ
れている。

【００１９】図５はこの実施の形態２の回路の全体を示
すブロック図であり、操作スイッチ８を操作すると制御
駆動回路４が作動してプリント回路基板２３に駆動電流
が流れる。これにより所定のＬＥＤ２２がプリント回路
基板２３からの電流により発光される。遮光壁２１の作
用により各ＬＥＤ２２間は遮光され、発光しているドッ
ト（領域）と発光していないドット（領域）とが区別さ
れている。従って、各ドット状の各ＬＥＤ２２相互の発
光の干渉が防げられ、ドットの境界が明瞭化され、鮮明
な情報が表示される。

【００２０】ＬＥＤ２２は実施の形態１において用いら
れた蛍光表示管３に比べてＤＣ／ＤＣコンバータ１９が
不要となるので、低コスト、軽量化が図れる。また、Ｌ
ＥＤ２２は動作電圧や消費電力が低く、応答速度も速
く、信頼性も大きいという特徴を有する。また、ＬＥＤ
マトリックス３´は、各ＬＥＤ２２間の発光の干渉が防
げられ、鮮明な表示をすることができる。

【００２１】

【実施の形態３】本発明の実施の形態３について、図
６、図７を参照しつつ説明する。なお、実施の形態１と
同一のものについては同一符号を付して詳細な説明を省
略し、異なる部分についてのみ説明することとする。

【００２２】ここでは、発光表示体としての蛍光表示管
３の代わりに、図６（ａ）に示す７個のＬＥＤセグメン
ト２５からなる７セグメント（ニューメリック）ＬＥＤ
３´´又は図６（ｂ）に示す１４個のＬＥＤセグメント
２５からなる１４セグメントＬＥＤ３´´が用いられて
いる。

【００２３】図７において、ＬＥＤドライバ２６はセグ
メントＬＥＤ３´´を駆動する作用を果たし、ＬＥＤド
ライバ２６からの駆動電流によりセグメントＬＥＤ３´
´が作動される。セグメント方式の表示は、ドット方式
の表示に比べて回路の小型化、低コスト化が一層図れ
る。

【００２４】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更など
があってもこの発明に含まれる。

【００２５】例えば、情報表示におけるＯＦＦはベース
カバーに取り付けられた操作スイッチ８によっている
が、タイマーで自動的にＯＦＦするようにしてもよい。
さらに、このスイッチ８の位置は例えばミラーの前面の
ように視界を妨げる位置を除いては操作性を考慮して車
内の任意の位置に配置してもよい。

【００２６】また、操作スイッチ８においては、時刻、
日付、アラーム表示、室内・室外温度表示、車体傾斜角
度表示等の情報表示を盛り込み設定することが可能であ
る。

【００２７】

【発明の効果】この請求項１記載の発明は、以上説明し
たように構成したので、ハウジングの有効利用が果せて
情報表示の機能追加による機能増大が図れると共に、ミ
ラー部の有効活用も十分に行え、また、ミラー部に写る
視界と情報表示とが混同するようなことも防止でき、さ
らにはデザイン的にも優れたものとすることができる。

【００２８】また、従来のようにインストルメントパネ
ルに情報が表示されているのに比して視線を下に落とし
て運転安全上の不具合となるという欠点も大幅に低減で
き、また、常時情報が表示されるものでなく、見たい時
のみ情報を表示させて見るのであるから、不必要な動作
をしないで安全運転に打ち込めるという大きなメリット
もある。

【００２９】また、ルームミラーに情報表示機能を持た
せたので、運転者のみならず、同乗者、乗客も計時によ
る行動計画が立て易くなるという利点もある。

【００３０】また、制御駆動回路は、ハウジング内で発
光表示体の裏側に設けられているのでハウジングの有効
利用が図られると共に全体の小型化が図られている。

【００３１】また、発光表示体としてＬＥＤを用いれ
ば、コンパクト化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発明の実施の形態１のルームミラーの正面図
である。

【図２】図１に示すルームミラーの縦断面図である。

【図３】図１の制御駆動回路を含む回路のブロック図
である。

【図４】発明の実施の形態２で用いるＬＥＤの詳細説
明のための図であり、（ａ）は部分断面図、（ｂ）は部
分斜視図である。

【図５】発明の実施の形態２の制御駆動回路を含む回
路のブロック図である。

【図６】発明の実施の形態３で用いるＬＥＤの詳細説
明のための図であり、（ａ）は７セグメントＬＥＤ、
（ｂ）は１４セグメントＬＥＤの説明図である。

【図７】発明の実施の形態３の制御駆動回路を含む回
路のブロック図である。

【符号の説明】

１・・・ハウジング２・・・ハーフミラー３・・・蛍光表示管（発光表示体）４・・・制御駆動回路５・・・ベース６・・・ベースカバー７・・・ブーツ８・・・操作スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハウジングの前面に後方視認用のハーフ
ミラーが設けられ、前記ハウジング内には前記ハーフミ
ラーの裏側に情報表示用の発光表示体が設けられると共
に、手動操作スイッチにより前記発光表示体を発光制御
する制御駆動回路が設けられていることを特徴とするル
ームミラー。
【請求項２】前記発光表示体が蛍光表示管であること
を特徴とする請求項１に記載のルームミラー。
【請求項３】前記発光表示体がＬＥＤであることを特
徴とする請求項１に記載のルームミラー。
【請求項４】前記ＬＥＤがマトリックス配置されてい
ることを特徴とする請求項３に記載のルームミラー。
【請求項５】前記ＬＥＤが７セグメントＬＥＤ又は１
４セグメントＬＥＤであることを特徴とする請求項３に
記載のルームミラー。