JP2004226364A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インジケータの構成に工夫を凝らし、コスト増大を抑え、多数のインジケータを搭載可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】表示盤2上に配置される液晶パネル3内に、複数のインジケータ31〜36をそれぞれセグメントとして形成し、これらを発光ダイオード4、5、6により透過照明して発光表示するとともに、制御装置9により各インジケータ31〜36表示の表示・非表示および発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する構成としている。これにより、従来のコンビネーションメータにおける漏光防止用隔壁を不要にとしてコンビネーションメータ1上のインジケータ31〜36に必要な面積が節約でき、また、各インジケータ31〜36発光表示用光源を共通に使用できるので光源の個数を低減できる。したがって、コスト増大を抑え、多数のインジケータを搭載可能なコンビネーションメータ1を提供できる。
【選択図】 図1
【解決手段】表示盤2上に配置される液晶パネル3内に、複数のインジケータ31〜36をそれぞれセグメントとして形成し、これらを発光ダイオード4、5、6により透過照明して発光表示するとともに、制御装置9により各インジケータ31〜36表示の表示・非表示および発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する構成としている。これにより、従来のコンビネーションメータにおける漏光防止用隔壁を不要にとしてコンビネーションメータ1上のインジケータ31〜36に必要な面積が節約でき、また、各インジケータ31〜36発光表示用光源を共通に使用できるので光源の個数を低減できる。したがって、コスト増大を抑え、多数のインジケータを搭載可能なコンビネーションメータ1を提供できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用表示装置に関するものであり、自動車等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
車両における各種制御の電子制御化の拡大、あるいは車両に搭載される電子機器の多様化が進む中で、車両用表示装置であるコンビネーションメータ内に設けられるインジケータ数が増加する傾向にある。
【0003】
インジケータは、必要に応じて光源により発光表示されて運転者の注意を促すものであり、運転者による視認性向上やデザイン性向上のためコンビネーションメータ内において一箇所あるいは数箇所に複数のインジケータが隣接して配置されている。この場合、あるインジケータが点灯表示された際に他のインジケータへの漏光を防止するため、漏光防止用の隔壁の設置が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、漏光防止効果を得るためには、漏光防止用の隔壁において所定の壁厚が必要なため、コンビネーションメータ上においてインジケータ1個当りの必要スペースが大きくなり、コンビネーションメータ内に多数のインジケータを搭載することが困難となっている。
【0005】
この問題を解決するために、インジケータの表示に、たとえばドットタイプの液晶表示器を用いることが一部で行われている。しかし、ドットタイプの液晶表示器の場合、コストが増大するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題に鑑み成されたものであり、インジケータの表示方法に工夫を凝らし、コスト増大を抑え、良好な視認性を確保しつつ多数のインジケータを搭載可能な車両用表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
本発明の請求項1に記載の車両用表示装置は、表示盤と、表示盤上に配置され、セグメントとして形成されたインジケータが複数個設けられる液晶パネルと、表示盤の裏側に配置され液晶パネルを透過照明する光源と、各インジケータの表示・非表示および光源の点灯・消灯を制御する制御装置とを備える構成としている。
【0009】
本発明の請求項1に記載の車両用表示装置において、インジケータを表示しないときは、液晶パネル上には何も表示されず無地の状態となっている。運転者に注意を促すためにインジケータを表示する場合、液晶パネル上に所定のインジケータが表示される。すなわち、黒色の背景中にインジケータが白抜きで表示されるとともに、光源が点灯され、その光によって透過照明されてインジケータが発光表示される。したがって、インジケータを発光表示させる光源をインジケータ毎に設けずに、共通化することができる。これにより、従来の車両用表示装置におけるインジケータ光源の漏光防止用の隔壁が不要になり、複数のインジケータを良好な視認性を維持しつつ間隔を詰めて配置できる車両用表示装置を実現できる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の車両用表示装置は、光源は光源からの光を着色するための着色手段を備える構成としている。これにより、インジケータの発光表示色を、光源の発光色以外の色容易に設定することができる。
【0011】
また、光源を複数設け、それぞれに異なる色の着色手段を設ければ、インジケータごとに発光表示色を変えて、見映えのある車両用表示装置を提供することができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の車両用表示装置は、光源は発光ダイオードであり、発光色の異なる複数個の発光ダイオードが配置される構成としている。これにより、インジケータ毎の発光表示色を容易に変えることができる。また、光源による消費電力および発熱を低減することができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の車両用表示装置では、液晶パネルの裏面には光源からの光を着色するための着色手段が各インジケータに対応して設けられる構成としている。これにより、インジケータの発光表示色を、光源の発光色以外の色容易に設定することができる。
【0014】
本発明の請求項5に記載の車両用表示装置では、着色手段の色は前記インジケータ毎に異なる構成としている。これにより、たとえば1個の光源を用いてもインジケータ毎の発光表示色を容易に変えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用表示装置を自動車に搭載されるコンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【0017】
図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0018】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【0019】
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されており、各種情報を表示して運転者に視認させるための表示盤2を備えている。この表示盤2は、コンビネーションメータ1内において、当該自動車の速度を表示する速度計である。図2において、上下方向が当該自動車の上下方向であり、上方が自動車の上方となる。
【0020】
表示盤2は、透光性材質、たとえば無色透明なポリカーボネート等の平板から形成されている。表示盤2には、図2に示すように、目盛2aおよび数字2bが印刷等により設けられている。また、表示盤2の略中央部には、図1に示すように、後述するムーブメント10のシャフト10aを表示盤2の表面側、すなわち運転者側に延出させるための貫通孔2cが設けられている。また、表示盤2の貫通孔2cの下側には、インジケータである液晶パネル3が配置されている。
【0021】
液晶パネル3には、本実施形態においては、図2に示すように、6個のインジケータがセグメントとして形成されている。すなわち、オーバードライブ非使用知らせ灯31、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33、燃料警告灯34、バッテリ電圧警告灯35およびフォグランプ使用知らせ灯36の6個である。液晶パネル3は、各セグメント、つまり各インジケータ31〜36に独立して印加電圧を制御可能となっている。本実施形態における液晶パネル3は、電圧無印加時には遮光性となり、電圧印加時には透光性となるものを使用している。すなわち、各インジケータ31〜36は、電圧無印加時には全体が黒色となり、電圧印加時には、図2に示すように、セグメントとして形成される所定の形状が透光性となる。なお、図2は、各インジケータ31〜36全てに電圧を印加した状態を示している。各インジケータ31〜36は、非表示時、すなわち電圧無印加時においては完全に遮光状態となるので、従来のコンビネーションメータにおいて必要とされた漏光防止用の隔壁は不要となる。
【0022】
液晶パネル3の裏側(視認側と反対側、図1において左側)には、液晶パネル3の各インジケータ31〜36を透過照明する光源である発光ダイオード4、5、6が配置されている。これらの発光ダイオード4、5、6は、同じく液晶パネル3の裏面の配置されてコンビネーションメータ1の電気回路部を形成するプリント基板8上に実装されている。また、上述の液晶パネル3も、このプリント基板8にリード線(図示せず)等により接続されている。また、各発光ダイオード4、5、6は発光色が異なっており、発光ダイオード4は黄色、発光ダイオード5は赤色、発光ダイオード6は緑色である。したがって、各インジケータ31〜36のいずれかに電圧を印加するとともに各発光ダイオード4、5、6のいずれかを点灯させると、そのインジケータは、点灯された発光ダイオードからの光で透過照明され、その発光色により発光表示される。本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、オーバードライブ非使用知らせ灯31および燃料警告灯34はは黄色で発光表示し、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33およびバッテリ電圧警告灯35は赤色で発光表示し、フォグランプ使用知らせ灯36は緑色で発光表示している。したがって、オーバードライブ非使用知らせ灯31および燃料警告灯34のどちらかが表示される場合は発光ダイオード4が点灯され、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33およびバッテリ電圧警告灯35のいずれかが表示される場合は発光ダイオード5が点灯され、フォグランプ使用知らせ灯36が表示される場合は発光ダイオード6が点灯される。
【0023】
従来のコンビネーションメータのインジケータの場合、インジケータ1個につき1個の光源を用い、且つ隣接するインジケータ間の漏光防止のための隔壁を設けているので、コンビネーションメータ上に占めるインジケータのスペースが大きくなり、インジケータの個数を増やすことが困難である。また光源の個数も多くなりコスト増大を招いている。
【0024】
一方、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1では、6個のインジケータ31〜36に対して、これらを発光表示させるための光源として3個の発光ダイオード4、5、6を用いるとともに、隣接するインジケータ間の漏光防止のための隔壁は不要となっている。これにより、コンビネーションメータ上に占めるインジケータのスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。また光源の個数も大幅に減らせるのでコストを低減できる。
【0025】
なお、上述の、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、各インジケータ31〜36の発光表示色が異なるため3個の発光ダイオード4、5、6を用いているが、各インジケータ31〜36の発光表示色が全て同一であれば、発光ダイオードの個数を1個とすることも可能である。
【0026】
プリント基板8には、図1に示すように、各インジケータ31〜36の表示・非表示および各発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する制御装置9が実装されている。制御装置9は、マイクロコンピュータ等から構成され、入力される外部からの電気信号に応じて各インジケータ31〜36および各発光ダイオード4、5、6を制御する。
【0027】
表示盤2の裏側(視認側と反対側、図1において左側)には、表示盤2を透過照明する光源である発光ダイオード7が配置されている。この発光ダイオード7も上述の発光ダイオード4、5、6と同様にプリント基板8に実装されている。
【0028】
さらに、表示盤2の裏面側には、外部からの電気信号、つまり速度センサ17からの検出信号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト10aを回動させる回動内機であるムーブメント10が配置されている。ムーブメント10は、プリント基板8に実装固定されている。シャフト10aは、表示盤2の貫通孔2aを通して表面側(図1の右側)へ延出し、その先端には指針10が固定されている。この指針10は、透明あるいは半透明の材料、たとえばアクリル樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等から形成されている。指針10は、外部の光源(図示せず)からの光をその内部に導光して指針10自体が発光表示される。
【0029】
以上説明した、表示盤2、プリント基板8およびムーブメント10等は、図1に示すように、ケース11内に収容、保持されている。
【0030】
また、表示盤2の表面側(図1において右側)には、樹脂製の見返し板12を介し透明カバー13が装着されている。見返し板12は、コンビネーションメータ1の見映えを整えている。透明カバー13は、透明なポリカーボネート樹脂の薄板等から形成され、コンビネーションメータ1内の気密を良好に維持している。
【0031】
次に、以上説明した本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図3に基づき説明する。
【0032】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【0033】
制御装置9には、図3に示すように、常時バッテリ16から電力が供給されている。また、イグニッションスイッチ15が、そのON/OFFを検出可能に接続されている。また、制御装置9には、各種センサおよびスイッチがそれらの検出信号を入力可能に接続されている。すなわち、速度センサ17、O/Dスイッチ18、ドアスイッチ19、水温センサ20、液面センサ21、電圧センサ22フォグランプスイッチ23が接続されている。また、これらの各種センサおよびスイッチからの検出信号に応じて制御装置9により駆動されるデバイスが接続されている。すなわち、液晶パネル3、発光ダイオード4、5、6、7、およびムーブメント10が接続されている。
【0034】
次に、このように構成した本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の作動について、液晶パネル3上の各インジケータ31〜36の表示を中心に説明する。
【0035】
運転者によってイグニッションスイッチ15がONされると、制御装置9はそれを検出して作動を開始し、発光ダイオード7が点灯されて表示盤2および指針11が発光表示される。以下、液晶パネル3上の各インジケータ31〜36の表示作動について説明する。
【0036】
(1)オーバードライブ非使用知らせ灯31
オーバードライブ使用中、つまりオーバードライブスイッチ18がON状態の時は、オーバードライブ非使用知らせ灯31は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0037】
オーバードライブスイッチ18がOFF状態の時は、オーバードライブ非使用知らせ灯31には電圧印加され、且つ発光ダイオード4が点灯される。これにより、オーバードライブ非使用知らせ灯31は黄色で発光表示される。
【0038】
(2)ドア警告灯32
ドアが閉められて確実に施錠されている場合、ドアスイッチ19はOFFとなり、ドア警告灯32は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0039】
自動車への乗降のためにドアがあいている場合、あるいは乗車後のドアの施錠が不完全の場合、ドアスイッチ19がONとなり、ドア警告灯32は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、ドア警告灯32は赤色で発光ダイオード表示される。
【0040】
(3)オーバーヒート警告灯33
温度センサ20により検出されるエンジン冷却水の温度が所定値以下の場合、オーバーヒート警告灯33は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0041】
冷却水温度が所定値を超えると、オーバーヒート警告灯33は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、オーバーヒート警告灯33は赤色で発光表示される。
【0042】
(4)燃料警告灯34
液面センサ21により検出される燃料タンク(図示せず)内の残存燃料量が所定値以上である場合、燃料警告灯34は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0043】
残存燃料量が所定値より少なくなると、燃料警告灯34は電圧印加され、且つ発光ダイオード4が点灯される。これにより、燃料警告灯34は黄色で発光表示される。
【0044】
(5)バッテリ電圧警告灯35
電圧センサ22により検出されるバッテリ電圧が所定値以上の場合、バッテリ電圧警告灯35は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0045】
バッテリ電圧が所定値より低くなると、バッテリ電圧警告灯35は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、バッテリ電圧警告灯35は赤色で発光表示される。
【0046】
(6)フォグランプ使用知らせ灯36
フォグランプ非点灯中、つまりフォグランプスイッチ23がOFF状態の時は、フォグランプ使用知らせ灯31は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0047】
フォグランプ点灯中、つまりフォグランプスイッチ23がON状態の時は、フォグランプ使用知らせ灯36には電圧印加され、且つ発光ダイオード6が点灯される。これにより、フォグランプ使用知らせ灯36は緑色で発光表示される。
【0048】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、表示盤2と、表示盤2上に配置され、それぞれがセグメントとして形成された複数のインジケータ31〜36が設けられる液晶パネル3と、表示盤2の裏側に配置され液晶パネル3を透過照明する光源である発光ダイオード4、5、6と、各インジケータ31〜36の表示・非表示および発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する制御装置9とを備える構成としている。
【0049】
これにより、液晶パネル3上には、表示されるインジケータの他には何も表示されないため、従来のコンビネーションメータにおいては必要である漏光防止用隔壁を不要にできる。
【0050】
また、6個のインジケータ31〜36を発光表示させるための光源として3個の発光ダイオード4、5、6を用いることで、インジケータ1個につき1個の光源が必要な従来のコンビネーションメータの場合と比べて、光源の個数を低減できる。
【0051】
したがって、コンビネーションメータ1上においてインジケータ31〜36に必要なスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。また光源の個数も大幅に減らせるのでコストを低減できる。
【0052】
また、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1では、各インジケータ31〜36を液晶パネル3内にセグメントとして形成している。これにより、液晶パネル3のコストを低減できる。また、各インジケータ31〜36の表示を制御する制御回路を簡素化することができる。
【0053】
なお、以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、インジケータ31〜36を発光表示させるための光源として発光色が異なる3個の発光ダイオード4、5、6を用いているが、これらに替えて、白色発光ダイオードまたは電球を用い、且つ透光性の着色カバーを装着して所望の発光色としてもよい。
【0054】
また、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、各インジケータ31〜36は、表示時には透光性、非表示時には遮光性(黒色)としているが、これを反対としてもよい。すなわち、表示時には遮光性(黒色)、非表示時には透光性としてもよい。この場合、各インジケータ31〜36の表示状態は、図2において、白黒を反転させたものとなる。したがって、表示されるインジケータは、所定の発光色で発光する背景の中に黒色で視認される。
【0055】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【0056】
図5は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の着色シート25の正面図であり、図4のV矢視図である。
【0057】
本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、図4に示すように、液晶パネル3を透過照明するための光源として、白色発光ダイオード24を用いるとともに、液晶パネル3の裏面(図4の左側の面)に着色シート25を貼着している。
【0058】
着色シート25は、無色透明の樹脂製の薄いシートに透光性を有するように着色したものである。着色シート25は、液晶パネル3に形成される各インジケータ31〜36の配置に対応して、黄色、赤色、緑色の3色に着色されている。すなわち、図5に示すように、黄色部25y、赤色部25r、緑色部25gに色分けされている。
【0059】
これにより、本発明の第1実施形態の場合と同様に、各インジケータ31〜36を所定の発光色で発光表示し、且つコンビネーションメータ1上においてインジケータ31〜36に必要なスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。
【0060】
また光源の個数は、本発明の第2実施形態においては、1個とすることも可能であり確実にコストを低減できる。
【0061】
また、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、複数のインジケータを同時に、且つそれらの所定の発光色により発光表示することが可能となる。
【0062】
なお、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1において、白色発光ダイオード24に替えて電球を使用してもよい。
【0063】
図6には、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の部分断面図を示す。
【0064】
この変形例では、発光ダイオード24からの光を、導光体26を介して液晶パネル3に導いている。この場合、発光ダイオード24が発する光を高効率で液晶パネル3の照明に利用でき、且つ液晶パネル3の全面を均一な照度で照明することができる。
【0065】
以上説明した、本発明の第1実施形態および第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、インジケータとして、オーバードライブ非使用知らせ灯31、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33、燃料警告灯34、バッテリ電圧警告灯35およびフォグランプ使用知らせ灯36の6個を設けているが、他のインジケータを追加する、あるいは置換えてもよい。また、必要に応じて液晶パネル3を複数配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【図4】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【図5】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の着色シート25の正面図であり、図4のV矢視図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 コンビネーションメータ(車両用表示装置)
2 表示盤
2a 目盛
2b 文字
2c 貫通孔
3 液晶パネル(インジケータ)
31 オーバードライブ非使用知らせ灯(インジケータ)
32 ドア警告灯(インジケータ)
33 オーバーヒート警告灯(インジケータ)
34 燃料警告灯(インジケータ)
35 バッテリ電圧警告灯(インジケータ)
36 フォグランプ使用知らせ灯(インジケータ)
4 発光ダイオード(光源)
5 発光ダイオード(光源)
6 発光ダイオード(光源)
7 発光ダイオード
8 プリント基板
9 制御装置
10 ムーブメント(回動内機)
10a シャフト(指針軸)
11 指針
12 ケース
13 見返し板
14 透明カバー
15 イグニッションスイッチ
16 バッテリ
17 速度センサ
18 O/Dスイッチ
19 ドアスイッチ
20 水温センサ
21 液面センサ
22 電圧センサ
23 フォグランプスイッチ
24 白色発光ダイオード
25 着色シート
26 導光体
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用表示装置に関するものであり、自動車等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
車両における各種制御の電子制御化の拡大、あるいは車両に搭載される電子機器の多様化が進む中で、車両用表示装置であるコンビネーションメータ内に設けられるインジケータ数が増加する傾向にある。
【0003】
インジケータは、必要に応じて光源により発光表示されて運転者の注意を促すものであり、運転者による視認性向上やデザイン性向上のためコンビネーションメータ内において一箇所あるいは数箇所に複数のインジケータが隣接して配置されている。この場合、あるインジケータが点灯表示された際に他のインジケータへの漏光を防止するため、漏光防止用の隔壁の設置が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、漏光防止効果を得るためには、漏光防止用の隔壁において所定の壁厚が必要なため、コンビネーションメータ上においてインジケータ1個当りの必要スペースが大きくなり、コンビネーションメータ内に多数のインジケータを搭載することが困難となっている。
【0005】
この問題を解決するために、インジケータの表示に、たとえばドットタイプの液晶表示器を用いることが一部で行われている。しかし、ドットタイプの液晶表示器の場合、コストが増大するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題に鑑み成されたものであり、インジケータの表示方法に工夫を凝らし、コスト増大を抑え、良好な視認性を確保しつつ多数のインジケータを搭載可能な車両用表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
本発明の請求項1に記載の車両用表示装置は、表示盤と、表示盤上に配置され、セグメントとして形成されたインジケータが複数個設けられる液晶パネルと、表示盤の裏側に配置され液晶パネルを透過照明する光源と、各インジケータの表示・非表示および光源の点灯・消灯を制御する制御装置とを備える構成としている。
【0009】
本発明の請求項1に記載の車両用表示装置において、インジケータを表示しないときは、液晶パネル上には何も表示されず無地の状態となっている。運転者に注意を促すためにインジケータを表示する場合、液晶パネル上に所定のインジケータが表示される。すなわち、黒色の背景中にインジケータが白抜きで表示されるとともに、光源が点灯され、その光によって透過照明されてインジケータが発光表示される。したがって、インジケータを発光表示させる光源をインジケータ毎に設けずに、共通化することができる。これにより、従来の車両用表示装置におけるインジケータ光源の漏光防止用の隔壁が不要になり、複数のインジケータを良好な視認性を維持しつつ間隔を詰めて配置できる車両用表示装置を実現できる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の車両用表示装置は、光源は光源からの光を着色するための着色手段を備える構成としている。これにより、インジケータの発光表示色を、光源の発光色以外の色容易に設定することができる。
【0011】
また、光源を複数設け、それぞれに異なる色の着色手段を設ければ、インジケータごとに発光表示色を変えて、見映えのある車両用表示装置を提供することができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の車両用表示装置は、光源は発光ダイオードであり、発光色の異なる複数個の発光ダイオードが配置される構成としている。これにより、インジケータ毎の発光表示色を容易に変えることができる。また、光源による消費電力および発熱を低減することができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の車両用表示装置では、液晶パネルの裏面には光源からの光を着色するための着色手段が各インジケータに対応して設けられる構成としている。これにより、インジケータの発光表示色を、光源の発光色以外の色容易に設定することができる。
【0014】
本発明の請求項5に記載の車両用表示装置では、着色手段の色は前記インジケータ毎に異なる構成としている。これにより、たとえば1個の光源を用いてもインジケータ毎の発光表示色を容易に変えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用表示装置を自動車に搭載されるコンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【0017】
図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0018】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【0019】
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されており、各種情報を表示して運転者に視認させるための表示盤2を備えている。この表示盤2は、コンビネーションメータ1内において、当該自動車の速度を表示する速度計である。図2において、上下方向が当該自動車の上下方向であり、上方が自動車の上方となる。
【0020】
表示盤2は、透光性材質、たとえば無色透明なポリカーボネート等の平板から形成されている。表示盤2には、図2に示すように、目盛2aおよび数字2bが印刷等により設けられている。また、表示盤2の略中央部には、図1に示すように、後述するムーブメント10のシャフト10aを表示盤2の表面側、すなわち運転者側に延出させるための貫通孔2cが設けられている。また、表示盤2の貫通孔2cの下側には、インジケータである液晶パネル3が配置されている。
【0021】
液晶パネル3には、本実施形態においては、図2に示すように、6個のインジケータがセグメントとして形成されている。すなわち、オーバードライブ非使用知らせ灯31、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33、燃料警告灯34、バッテリ電圧警告灯35およびフォグランプ使用知らせ灯36の6個である。液晶パネル3は、各セグメント、つまり各インジケータ31〜36に独立して印加電圧を制御可能となっている。本実施形態における液晶パネル3は、電圧無印加時には遮光性となり、電圧印加時には透光性となるものを使用している。すなわち、各インジケータ31〜36は、電圧無印加時には全体が黒色となり、電圧印加時には、図2に示すように、セグメントとして形成される所定の形状が透光性となる。なお、図2は、各インジケータ31〜36全てに電圧を印加した状態を示している。各インジケータ31〜36は、非表示時、すなわち電圧無印加時においては完全に遮光状態となるので、従来のコンビネーションメータにおいて必要とされた漏光防止用の隔壁は不要となる。
【0022】
液晶パネル3の裏側(視認側と反対側、図1において左側)には、液晶パネル3の各インジケータ31〜36を透過照明する光源である発光ダイオード4、5、6が配置されている。これらの発光ダイオード4、5、6は、同じく液晶パネル3の裏面の配置されてコンビネーションメータ1の電気回路部を形成するプリント基板8上に実装されている。また、上述の液晶パネル3も、このプリント基板8にリード線(図示せず)等により接続されている。また、各発光ダイオード4、5、6は発光色が異なっており、発光ダイオード4は黄色、発光ダイオード5は赤色、発光ダイオード6は緑色である。したがって、各インジケータ31〜36のいずれかに電圧を印加するとともに各発光ダイオード4、5、6のいずれかを点灯させると、そのインジケータは、点灯された発光ダイオードからの光で透過照明され、その発光色により発光表示される。本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、オーバードライブ非使用知らせ灯31および燃料警告灯34はは黄色で発光表示し、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33およびバッテリ電圧警告灯35は赤色で発光表示し、フォグランプ使用知らせ灯36は緑色で発光表示している。したがって、オーバードライブ非使用知らせ灯31および燃料警告灯34のどちらかが表示される場合は発光ダイオード4が点灯され、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33およびバッテリ電圧警告灯35のいずれかが表示される場合は発光ダイオード5が点灯され、フォグランプ使用知らせ灯36が表示される場合は発光ダイオード6が点灯される。
【0023】
従来のコンビネーションメータのインジケータの場合、インジケータ1個につき1個の光源を用い、且つ隣接するインジケータ間の漏光防止のための隔壁を設けているので、コンビネーションメータ上に占めるインジケータのスペースが大きくなり、インジケータの個数を増やすことが困難である。また光源の個数も多くなりコスト増大を招いている。
【0024】
一方、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1では、6個のインジケータ31〜36に対して、これらを発光表示させるための光源として3個の発光ダイオード4、5、6を用いるとともに、隣接するインジケータ間の漏光防止のための隔壁は不要となっている。これにより、コンビネーションメータ上に占めるインジケータのスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。また光源の個数も大幅に減らせるのでコストを低減できる。
【0025】
なお、上述の、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、各インジケータ31〜36の発光表示色が異なるため3個の発光ダイオード4、5、6を用いているが、各インジケータ31〜36の発光表示色が全て同一であれば、発光ダイオードの個数を1個とすることも可能である。
【0026】
プリント基板8には、図1に示すように、各インジケータ31〜36の表示・非表示および各発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する制御装置9が実装されている。制御装置9は、マイクロコンピュータ等から構成され、入力される外部からの電気信号に応じて各インジケータ31〜36および各発光ダイオード4、5、6を制御する。
【0027】
表示盤2の裏側(視認側と反対側、図1において左側)には、表示盤2を透過照明する光源である発光ダイオード7が配置されている。この発光ダイオード7も上述の発光ダイオード4、5、6と同様にプリント基板8に実装されている。
【0028】
さらに、表示盤2の裏面側には、外部からの電気信号、つまり速度センサ17からの検出信号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト10aを回動させる回動内機であるムーブメント10が配置されている。ムーブメント10は、プリント基板8に実装固定されている。シャフト10aは、表示盤2の貫通孔2aを通して表面側(図1の右側)へ延出し、その先端には指針10が固定されている。この指針10は、透明あるいは半透明の材料、たとえばアクリル樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等から形成されている。指針10は、外部の光源(図示せず)からの光をその内部に導光して指針10自体が発光表示される。
【0029】
以上説明した、表示盤2、プリント基板8およびムーブメント10等は、図1に示すように、ケース11内に収容、保持されている。
【0030】
また、表示盤2の表面側(図1において右側)には、樹脂製の見返し板12を介し透明カバー13が装着されている。見返し板12は、コンビネーションメータ1の見映えを整えている。透明カバー13は、透明なポリカーボネート樹脂の薄板等から形成され、コンビネーションメータ1内の気密を良好に維持している。
【0031】
次に、以上説明した本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図3に基づき説明する。
【0032】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【0033】
制御装置9には、図3に示すように、常時バッテリ16から電力が供給されている。また、イグニッションスイッチ15が、そのON/OFFを検出可能に接続されている。また、制御装置9には、各種センサおよびスイッチがそれらの検出信号を入力可能に接続されている。すなわち、速度センサ17、O/Dスイッチ18、ドアスイッチ19、水温センサ20、液面センサ21、電圧センサ22フォグランプスイッチ23が接続されている。また、これらの各種センサおよびスイッチからの検出信号に応じて制御装置9により駆動されるデバイスが接続されている。すなわち、液晶パネル3、発光ダイオード4、5、6、7、およびムーブメント10が接続されている。
【0034】
次に、このように構成した本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の作動について、液晶パネル3上の各インジケータ31〜36の表示を中心に説明する。
【0035】
運転者によってイグニッションスイッチ15がONされると、制御装置9はそれを検出して作動を開始し、発光ダイオード7が点灯されて表示盤2および指針11が発光表示される。以下、液晶パネル3上の各インジケータ31〜36の表示作動について説明する。
【0036】
(1)オーバードライブ非使用知らせ灯31
オーバードライブ使用中、つまりオーバードライブスイッチ18がON状態の時は、オーバードライブ非使用知らせ灯31は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0037】
オーバードライブスイッチ18がOFF状態の時は、オーバードライブ非使用知らせ灯31には電圧印加され、且つ発光ダイオード4が点灯される。これにより、オーバードライブ非使用知らせ灯31は黄色で発光表示される。
【0038】
(2)ドア警告灯32
ドアが閉められて確実に施錠されている場合、ドアスイッチ19はOFFとなり、ドア警告灯32は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0039】
自動車への乗降のためにドアがあいている場合、あるいは乗車後のドアの施錠が不完全の場合、ドアスイッチ19がONとなり、ドア警告灯32は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、ドア警告灯32は赤色で発光ダイオード表示される。
【0040】
(3)オーバーヒート警告灯33
温度センサ20により検出されるエンジン冷却水の温度が所定値以下の場合、オーバーヒート警告灯33は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0041】
冷却水温度が所定値を超えると、オーバーヒート警告灯33は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、オーバーヒート警告灯33は赤色で発光表示される。
【0042】
(4)燃料警告灯34
液面センサ21により検出される燃料タンク(図示せず)内の残存燃料量が所定値以上である場合、燃料警告灯34は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0043】
残存燃料量が所定値より少なくなると、燃料警告灯34は電圧印加され、且つ発光ダイオード4が点灯される。これにより、燃料警告灯34は黄色で発光表示される。
【0044】
(5)バッテリ電圧警告灯35
電圧センサ22により検出されるバッテリ電圧が所定値以上の場合、バッテリ電圧警告灯35は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0045】
バッテリ電圧が所定値より低くなると、バッテリ電圧警告灯35は電圧印加され、且つ発光ダイオード5が点灯される。これにより、バッテリ電圧警告灯35は赤色で発光表示される。
【0046】
(6)フォグランプ使用知らせ灯36
フォグランプ非点灯中、つまりフォグランプスイッチ23がOFF状態の時は、フォグランプ使用知らせ灯31は電圧無印加となり表示されない、つまり黒一色となる。
【0047】
フォグランプ点灯中、つまりフォグランプスイッチ23がON状態の時は、フォグランプ使用知らせ灯36には電圧印加され、且つ発光ダイオード6が点灯される。これにより、フォグランプ使用知らせ灯36は緑色で発光表示される。
【0048】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、表示盤2と、表示盤2上に配置され、それぞれがセグメントとして形成された複数のインジケータ31〜36が設けられる液晶パネル3と、表示盤2の裏側に配置され液晶パネル3を透過照明する光源である発光ダイオード4、5、6と、各インジケータ31〜36の表示・非表示および発光ダイオード4、5、6の点灯・消灯を制御する制御装置9とを備える構成としている。
【0049】
これにより、液晶パネル3上には、表示されるインジケータの他には何も表示されないため、従来のコンビネーションメータにおいては必要である漏光防止用隔壁を不要にできる。
【0050】
また、6個のインジケータ31〜36を発光表示させるための光源として3個の発光ダイオード4、5、6を用いることで、インジケータ1個につき1個の光源が必要な従来のコンビネーションメータの場合と比べて、光源の個数を低減できる。
【0051】
したがって、コンビネーションメータ1上においてインジケータ31〜36に必要なスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。また光源の個数も大幅に減らせるのでコストを低減できる。
【0052】
また、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1では、各インジケータ31〜36を液晶パネル3内にセグメントとして形成している。これにより、液晶パネル3のコストを低減できる。また、各インジケータ31〜36の表示を制御する制御回路を簡素化することができる。
【0053】
なお、以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、インジケータ31〜36を発光表示させるための光源として発光色が異なる3個の発光ダイオード4、5、6を用いているが、これらに替えて、白色発光ダイオードまたは電球を用い、且つ透光性の着色カバーを装着して所望の発光色としてもよい。
【0054】
また、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、各インジケータ31〜36は、表示時には透光性、非表示時には遮光性(黒色)としているが、これを反対としてもよい。すなわち、表示時には遮光性(黒色)、非表示時には透光性としてもよい。この場合、各インジケータ31〜36の表示状態は、図2において、白黒を反転させたものとなる。したがって、表示されるインジケータは、所定の発光色で発光する背景の中に黒色で視認される。
【0055】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【0056】
図5は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の着色シート25の正面図であり、図4のV矢視図である。
【0057】
本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、図4に示すように、液晶パネル3を透過照明するための光源として、白色発光ダイオード24を用いるとともに、液晶パネル3の裏面(図4の左側の面)に着色シート25を貼着している。
【0058】
着色シート25は、無色透明の樹脂製の薄いシートに透光性を有するように着色したものである。着色シート25は、液晶パネル3に形成される各インジケータ31〜36の配置に対応して、黄色、赤色、緑色の3色に着色されている。すなわち、図5に示すように、黄色部25y、赤色部25r、緑色部25gに色分けされている。
【0059】
これにより、本発明の第1実施形態の場合と同様に、各インジケータ31〜36を所定の発光色で発光表示し、且つコンビネーションメータ1上においてインジケータ31〜36に必要なスペースが節約でき、コンビネーションメータ1上に配置されるインジケータの個数を容易に増やすことが可能となる。
【0060】
また光源の個数は、本発明の第2実施形態においては、1個とすることも可能であり確実にコストを低減できる。
【0061】
また、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、複数のインジケータを同時に、且つそれらの所定の発光色により発光表示することが可能となる。
【0062】
なお、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1において、白色発光ダイオード24に替えて電球を使用してもよい。
【0063】
図6には、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の部分断面図を示す。
【0064】
この変形例では、発光ダイオード24からの光を、導光体26を介して液晶パネル3に導いている。この場合、発光ダイオード24が発する光を高効率で液晶パネル3の照明に利用でき、且つ液晶パネル3の全面を均一な照度で照明することができる。
【0065】
以上説明した、本発明の第1実施形態および第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、インジケータとして、オーバードライブ非使用知らせ灯31、ドア警告灯32、オーバーヒート警告灯33、燃料警告灯34、バッテリ電圧警告灯35およびフォグランプ使用知らせ灯36の6個を設けているが、他のインジケータを追加する、あるいは置換えてもよい。また、必要に応じて液晶パネル3を複数配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【図4】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【図5】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の着色シート25の正面図であり、図4のV矢視図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 コンビネーションメータ(車両用表示装置)
2 表示盤
2a 目盛
2b 文字
2c 貫通孔
3 液晶パネル(インジケータ)
31 オーバードライブ非使用知らせ灯(インジケータ)
32 ドア警告灯(インジケータ)
33 オーバーヒート警告灯(インジケータ)
34 燃料警告灯(インジケータ)
35 バッテリ電圧警告灯(インジケータ)
36 フォグランプ使用知らせ灯(インジケータ)
4 発光ダイオード(光源)
5 発光ダイオード(光源)
6 発光ダイオード(光源)
7 発光ダイオード
8 プリント基板
9 制御装置
10 ムーブメント(回動内機)
10a シャフト(指針軸)
11 指針
12 ケース
13 見返し板
14 透明カバー
15 イグニッションスイッチ
16 バッテリ
17 速度センサ
18 O/Dスイッチ
19 ドアスイッチ
20 水温センサ
21 液面センサ
22 電圧センサ
23 フォグランプスイッチ
24 白色発光ダイオード
25 着色シート
26 導光体
Claims (5)
- 表示盤と、
前記表示盤上に配置され、セグメントとして形成されたインジケータが複数個設けられる液晶パネルと、
前記表示盤の裏側に配置され前記液晶パネルを透過照明する光源と、
前記各インジケータの表示・非表示および前記光源の点灯・消灯を制御する制御装置とを備えることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記光源は前記光源からの光を着色するための着色手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記光源は発光ダイオードであり、発光色の異なる複数個の前記発光ダイオードが配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記液晶パネルの裏面には前記光源からの光を着色するための着色手段が前記各インジケータに対応して設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記着色手段の色は前記インジケータ毎に異なることを特徴とする請求項4に記載の車両用表示装置。
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