JP4302900B2 - 計器用表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に取付けられる計器用表示装置に関し、特にアナログ表示式計器の透過照明式表示板と、デジタル表示式計器の非発光形または発光形表示素子を照明する計器用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転席の前面側に位置するダッシュボードには、一般にアナログ表示式計器と、デジタル表示式計器が取付けられている。アナログ表示式計器は、透過照明式の表示板を備え、夜間時に表示部を照明するようにしている。デジタル表示計器は、一般的には非発光式表示素子(例えば液晶表示装置)が用いられ、昼間時と夜間時に表示部を照明するようにしている。
【0003】
図3は従来の計器用表示装置を示す正面図、図4は図3のIV−IV線断面図で、(a)は昼間照明モードにおける照明状態を示す断面図、(b)は夜間照明モードにおける照明状態を示す断面図である。図5は図3のV−V線断面図である。これらの図において、計器用表示装置1は、自動車の運転席の前面側に位置するダッシュボードに取付けられ、走行中に運転者に各種情報を伝達するコンビネーションメータを構成するもので、ケース2、表示板3、見返し板4、プリント配線板5、透明カバー6、アナログ式の回転計7、速度計8、ウォーニングインジケータ9、トランスミッションインジケータ10、時刻、走行距離、燃料の残量等を表示するLCDパネル11等を備えている。また、昼間時に前記LCDパネル11をバックライト照明する第1の光源12、夜間に前記表示板3とLCDパネル11を照明する第2の光源13、導光板14等を備えている。
【0004】
前記LCDパネル11は、裏面側に透光性を有する拡散板15を有してLCD保持器16の前面開口部に配設され、このLCD保持器16の爪によって固定されている。LCD保持器16は、白色樹脂材料によって前後に開放する左右方向に長い矩形の枠状体に形成されることにより内面16aが反射面を形成し、下端が前記表示板3の前面中央部の下縁に沿うように前記ケース2に取付けられている。
【0005】
前記第1の光源12と第2の光源13は、それぞれ白熱電球からなり、前記LCDパネル11の後方に位置するように前記ケース2に配設されている。第1の光源12は、LCD保持器16の内部中央に位置するようにソケット17を介してケース2に配設され、その先端部が前記表示板3を貫通してLCD保持器16内に突出している。
【0006】
一方、第2の光源13は、2個の電球13A,13Bからなり、前記第1の光源12の左右両側に略等距離隔てて位置するように前記ケース2に同じくソケット17を介して配設され、その先端部が前記表示板3を貫通して前記LCD保持器16内に突出している。また、各電球13A,13Bには、青色に着色された透光性を有するキャップ21がそれぞれ被冠されている。前記導光板14の前記第1、第2の光源12,13に対応する箇所には、バルブ取付孔18,20がそれぞれ形成されている。また、前記ケース2の表面には、前記バルブ取付孔18に嵌合する円筒状の遮光壁22が一体に突設されており、これによって第1の光源12の光が導光板14内に進入するのを防止している。
【0007】
このような計器用表示装置1において、昼間は図4(a)に示すように第1の光源12を点灯し、その光を拡散板15によって拡散してLCDパネル11の表示面をバックライト照明する。すなわち、昼間照明モードにおいては、第1の光源12によってLCDパネル11のみが照明される。図6(a)に昼間照明モードにおける見栄えを示す。すなわち、回転計7、速度計8等は周囲の外光が反射することにより視認され、LEDパネル11は光源12によって照明され、数字シンボル等が透過発光することにより視認される。
【0008】
一方、夜間照明モードにおいては、図4(b)に示すように第2の光源13を点灯し、LCDパネル11をバックライト照明するとともに、その光の一部をバルブ取付孔20の孔壁面より導光板14内に導いて導光板14の前方に出光させることにより表示板3の透過発光部を照明する。このとき、第2の光源13は青色に着色されたキャップ21が被冠されているため、昼間の照明光とは異なる色調でLCDパネル11を照明する。図6(b)に夜間照明モードにおける見栄えを示す。
【0009】
昼間照明モードと夜間照明モードの切替えは、テールキャンセルスイッチ(以下、T/Cスイッチという)によってテールランプを点灯または消灯させたときの信号(テール信号)により自動的に行われる。LCDパネル11は、夜間照明モードでの視認性を重視して輝度、色調等が設定されている。また、昼間は周囲の明るさに負けないように明るく照明され、夜間は周囲が暗いため眩しくならないように昼間より減光して照明される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の計器用表示装置1は、昼間に第1の光源12によってLCDパネル11を照明し、夜間に第2の光源13によって表示板3とLCDパネル11を照明している。しかしながら、昼間にテールスイッチをONしてテールランプを点灯すると、テール信号によって計器用表示装置が昼間照明モードから夜間照明モードに切り替わり、LCDパネル11の視認性が低下するという問題があった。すなわち、昼間に雪道を走行しているとき、あるいは早朝や夕方の薄暮時に走行しているときにテールランプを点灯すると、昼間照明モードから夜間照明モードに切り替わり、第1の光源12に代わって第2の光源13がLCDパネル11を照明するため、周囲が夜間より相対的に明るいにも拘わらずLCDパネル11の照明が暗くなり、見え難くなる。
【0011】
そこで、このような問題を解決するために、例えばテールランプを点灯したときのテール信号を計器用表示装置が受け付けないようにキャンセル(カット)できるスイッチ(以下、T/Cスイッチという)を設け、このT/Cスイッチにより計器用表示装置1の電気回路を任意に昼間照明モードに切り替えることができるようにすることが考えられる。しかしながら、例えば薄暮時にテールランプを点灯し、T/CスイッチをONとしてそのまま走行し続けた場合や、T/CスイッチをONしたまま駐車し、夜になって再び走行する場合は、テールスイッチをONしてもT/CスイッチがONしているため、計器は昼間照明モードのままであり、図6(c)に示すように夜間にも拘わらずLCDパネル11のみを照明し、表示板3を全く照明することができなくなるという問題が生じ、実用的ではない。
また、昼間はT/Cスイッチを操作しても表示装置の照明状態が変わらないため、欧州の規格に適合せず、適合させようとすると、フロントポジションインジケータ(テールON時に点灯し、車幅灯が点灯していることを表示するインジケータ)を組み込む必要がある。
【0012】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、特に昼間にテールランプを点灯してテールキャンセル照明モードに切り替えたときの視認性を向上させるようにした計器用表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、透過照明式の表示板と、発光形または非発光形の表示素子とを備え、前記表示板と前記表示素子の照明モードを、前記表示素子のみが照明される昼間照明モードと、前記表示板と前記表示素子の両方が照明される夜間照明モードと、テールキャンセルスイッチのONによって前記表示板と前記表示素子の両方が照明されるテールキャンセル照明モードとし、前記テールキャンセル照明モードにおいて、前記表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くしたものである。
【0014】
第2の発明は、透過照明式の表示板と、非発光形の表示素子と、この表示素子の裏面側に配設され夜間照明モード時に前記表示板と前記表示素子を照明する光源とを備え、前記表示板と前記表示素子の照明モードを、前記表示素子のみが照明される昼間照明モードと、前記表示板と前記表示素子の両方が照明される夜間照明モードと、テールキャンセルスイッチのONによって前記表示板と前記表示素子の両方が照明されるテールキャンセル照明モードとし、前記夜間照明モードに対応した電圧切替え制御信号または前記テールキャンセル照明モードに対応した電圧切替え制御信号を前記テールキャンセルスイッチの操作によって選択的に発生する電圧切替え制御信号発生回路と、前記光源を付勢する照明電圧を前記電圧切替え制御信号に応じて制御する照明電圧制御回路とを備え、前記テールキャンセル照明モードにおいて、前記表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くしたものである。
【0015】
このような構造からなる計器用表示装置によると、テールキャンセル照明モードにおいて、表示素子の照明輝度が夜間照明モードにおける表示素子の照明輝度より高くなるので、表示素子の視認性を高くすることができる。
非発光形表示素子としては、LCDパネルが考えられる。発光形表示素子としては、蛍光表示管(VFD)が考えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る計器用表示装置の夜間照明モードとテールキャンセル照明モードを切り替える回路の一実施の形態を示す図である。なお、従来技術の欄で示した構成部材と同一のものについては、同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
【0017】
本実施の形態においては、図3〜図5に示した計器用表示装置1の照明モードを昼間照明モード、夜間照明モード、テールキャンセル照明モードの3モードとし、テールキャンセル照明モードを図1に示す切替え回路によってON、OFFさせるようにしている。したがって、計器用表示装置1自体は、従来のものと全く同一構造であり、第2の光源13の電圧制御の方式が従来装置と異なっている。
【0018】
図3〜図5において、表示板3は、ポリカーボネート樹脂等の透光性を有する材料によってシート状に形成され、表面に前記絵柄31、ローマ字および数字32以外にも前記回転計7、速度計8、ウォーニングインジケータ9、シグナルランプの方向指示、前照灯のビーム切替え等に必要な数字35,36、目盛り39、記号37,38等が表示部として表示されている。これらの表示部のうち、回転計7と速度計8の表示部である数字35,36と目盛り39の周囲部分39aは、指針41,42の軸を中心とする同一円周上にそれぞれ遮光膜の印刷、その他の方法によって形成されることにより光不透過部を形成している。また、回転計7と速度計8の表示領域43A,43Bのうち、数字35,36と目盛り39の周囲部分39aを除く部分(図3に斜線で示す領域)および目盛り39は、透光性を有する白色半透明な印刷が施されることにより、透過発光部45A,45Bをそれぞれ形成している。これらの透過発光部45A,45Bは、夜間照明モードにおいて前記第2の光源13によって照明される。
【0019】
前記表示領域43A,43Bより外側の領域44は光不透過部を形成しており、前記ウォーニングインジケータ9の絵柄31と、トランスミッションインジケータ10の「P」、「R」・・・、「2」等のローマ字と数字32と、シグナルランプの方向指示、前照灯のビーム切替え等に必要な記号37,38が表示されている。これらの絵柄31、ローマ字および数32および記号37,38は、いずれも透光性を有する表示部を形成している。また、各ローマ字と数字32の近傍には小さな円形の光透過部46が形成されている。
【0020】
前記ウォーニングインジケータ9の絵柄31は、当該絵柄によって表す警告を発する事態が発生したとき各絵柄毎にケース前面側に配設した図示しない光源によって照明されるように構成されている。
【0021】
前記トランスミッションインジケータ10の「P」、「R」・・・、「2」等のローマ字と数字32は、夜間照明時に前記第2の光源13によって照明される。一方、各ローマ字と数字32に近接して形成された円形の各光透過部46は、各光透過部毎にケース前面側に配設した光源50(図5)によって選択的に照明されるように構成されている。この光源50は、前記ケース2の前面に各ローマ字と数字32毎に画成した光源収納凹部51内にそれぞれ収納されており、これによって各光源50が当該光透過部46以外の光透過部を照明しないようにしている。
【0022】
同じく、前記シグナルランプの方向指示、前照灯のビーム切替えの表示部を形成する前記記号37,38も、各記号毎にケース前面側に配設した図示しない光源によって照明されるように構成されている。
【0023】
このような計器用表示装置1は、3つの照明モード、すなわち▲1▼昼間照明モード、▲2▼夜間照明モード、▲3▼テールキャンセル照明モードに切り替えられる。昼間照明モードは、昼間に第1の光源12によってLCDパネル11のみを照明するモードで、テールランプが点灯してないときの照明モードである。夜間照明モードは、テールランプを点灯しているときに第2の光源13(13A,13B)によって表示板3とLCDパネル11の両方を照明するモードである。昼間照明モードと夜間照明モードは、テールスイッチをON、OFF操作したとき、その信号(テール信号)が計器用表示装置1の電気回路に送出されることにより自動的に切り替わる。
【0024】
テールキャンセル照明モードは、手動操作によって夜間照明モードから切り替えられる照明モードで、主として昼間ではあるがテールランプを点灯して走行しているときに用いられる照明モードである。このため、前記夜間照明モードと同様に第2の光源13によって表示板3とLCDパネル11の両方を照明するが、第2の光源13に加える電圧を夜間照明モードにおける電圧よりも高くしている点で夜間照明モードと異なっている。光源13の電圧を高くする理由は、昼間は周囲が明るくて見え難くなるため、光源13の輝度を高くして増光し、夜間照明モードより明るく照明するためである。夜間照明モードからテールキャンセル照明モードへの切替え(またはこの逆の切替え)は、運転手が手動によってT/Cスイッチを操作することにより行われる。
【0025】
次に、図1に基づいて夜間照明モードとテールキャンセル照明モードを切り替える具体的な電気回路について説明する。同図において、符号60はT/Cスイッチ、61は電圧切替信号発生回路、62は照明電圧制御回路である。T/Cスイッチ60は、運転席の前面側に位置するダッシュボード等に取付けられており、手動によって操作される。電圧切替信号発生回路61は、夜間照明モードに対応した第1の電圧切替制御信号(例えば高い電圧)またはテールキャンセル照明モードに対応した第2の電圧切替制御信号(例えば低い電圧)を前記T/Cスイッチ60の操作によって選択的に発生させ、前記照明電圧制御回路62に出力する。初期状態(すなわち前記T/Cスイッチ60の手動による操作をまだ行っていない状態)では、夜間照明モードに対応した第1の電圧切替制御信号を発生しており、前記T/Cスイッチ60を1度プッシュすると第2の電圧切替制御信号を発生し、T/Cスイッチ60をさらに1度プッシュすると第1の電圧切替制御信号を発生し、T/Cスイッチ60をさらにまた1度プッシュすると第2の電圧切替制御信号を発生するというように、T/Cスイッチ60をプッシュする毎に電圧切替制御信号を交互に一方の状態から他方の状態へと切り替えて発生する。
【0026】
図示の電圧切替信号発生回路61は、CPUを含むこともある回路64と、抵抗R1,R2と、コンデンサCとを備え、T/Cスイッチ60がプッシュされると、接点S1,S2間が閉路されている間は回路64の入力端INには短絡信号が加わる。回路64は、この短絡信号によって、その出力端OUTに発生される電圧切替制御信号が一方(第1または第2)の状態から他方(第2または第1)の状態へと切り替わるよう構成されている。
【0027】
前記照明電圧制御回路62は、前記第2の光源13を付勢する照明電圧を、前記電圧切替信号発生回路61からの電圧切替制御信号に応じて制御する制御回路であって、NPN型とPNP型からなる3つのトランジスタTR1 ,TR2 ,TR3 、2つのツェナーダイオードZ1 ,Z2 、2つの抵抗R3 ,R4 、および1のダイオードZ3 を有し、夜間照明モードにおいては第2の光源13に低い電圧V1 を加え、テールキャンセル照明モードにおいては前記電圧V1 より高い電圧V2 (V1 <V2 )を加える。低い電圧V1 は、例えば10.5Vで、高い電圧V2 は、例えば13.5Vである。トランジスタTR1 のベースは回路64の出力端OUTに接続されている。抵抗R3 と2つのツェナーダイオードZ1 ,Z2 は直列に接続され、ツェナーダイオードZ1 ,Z2 間にトランジスタTR1 のコレクタが接続され、抵抗R3 とツェナーダイオードZ1 間にトランジスタTR3 のベースが接続されている。トランジスタTR2 のベースとコレクタは、トランジスタTR3 のコレクタと光源13にそれぞれ接続されている。
【0028】
通常の夜間照明時には、電圧切替信号発生回路61は夜間照明モードに対応した電圧切替え制御信号(高い電圧)を照明電圧制御回路62に出力する。したがって、照明電圧制御回路62は、トランジスタTR1 がON状態となり、ツェナーダイオードZ1 のみで決まる電圧(低い電圧V1 )を第2の光源13に出力する。このときの表示装置の見栄えは、図6(b)に示した従来の表示装置の夜間照明モードにおける見栄えと同じである。
【0029】
次に、夜間照明モードにおいてT/Cスイッチ60を1回プッシュして接点S1 と接点S2 を接触させると、電圧切替え制御信号発生回路61はテールキャンセル照明モードに対応した電圧切替え制御信号(低い電圧)を照明電圧制御回路62に出力し、トランジスタTR1 をOFFにする。したがって、照明電圧制御回路62は、2つのツェナーダイオードZ1 ,Z2 で決まる電圧(高い電圧V2 )を第2の光源13に出力する。この結果、夜間照明モードからテールキャンセル照明モードに切り替わり、第2の光源13の輝度が高くなって光量が増加し、表示板3とLCDパネル11を夜間照明モードよりも明るく照明する。再度T/Cスイッチ60をプッシュすると、元の夜間照明モードに戻る。
【0030】
図2にテールキャンセル照明モードにおける見栄えを示す。この図からも明らかなように、表示板3が見えなくなったりすることがなく、図6(b)に示した夜間照明モードと同様に表示板3とLCDパネル11を良好に照明することができる。したがって、昼間にテールランプを点灯し、昼間照明モードから夜間照明モードに切り替わったとき、T/Cスイッチ60を操作してテールキャンセル照明モードに切り替えると、昼間であっても表示板3とLCDパネル11の照明が良好で、視認性を向上させることができる。すなわち、回転計7、速度計8等は周囲の外光が反射することにより、かつ光源13によって照明されることにより視認される。したがって、走行中に周囲が暗くなってきても表示板3は良好に視認される。また、LEDパネル11は夜間照明時よりも明るく照明されるため、周囲が明るくとも見え難くなることはない。
【0031】
なお、上記した実施の形態においては、光源の数として第1の光源12を1個、第2の光源13を2個用いた例を示したが、本発明はこれに何等特定されるものではない。
また、本発明は上記した実施の形態に何等限定されるものではなく、例えば図1に示した電圧切替信号発生回路61、照明電圧制御回路62を変更することが可能であり、要は夜間照明モードとテールキャンセル照明モードをT/Cスイッチ60によって切替え可能に構成し、テールキャンセル照明モードにおいて、表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くするようにしたものであればよい。
【0032】
また、本発明においては、表示素子として非発光形表示素子に限らず、発光形の素子、例えば、VFDを用いてもよい。
さらに、光源13としては、白熱電球に限らず、LED、EL(エレクトロルミネセンス)等であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る計器用表示装置は、透過照明式の表示板と、発光形または非発光形の表示素子とを備え、前記表示板と前記表示素子の照明モードを、前記表示素子のみが照明される昼間照明モードと、前記表示板と前記表示素子の両方が照明される夜間照明モードと、テールキャンセルスイッチのONによって前記表示板と前記表示素子の両方が照明されるテールキャンセル照明モードとし、前記テールキャンセル照明モードにおいて、前記表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くなるように構成したので、昼間にテールランプを点灯して走行していても、夜間照明モードからテールキャンセル照明モードに切り替えることにより、表示板と表示素子を良好に照明することができ、表示装置の視認性を向上させることができる。また、夜間照明モードとテールキャンセル照明モードの明るさが変わるため、フロントポジションインジケータを設ける必要がなく、欧州の法規にも適合させることができる。さらに、T/CスイッチがONで表示板が照明状態となるので、T/CスイッチがONのままテールスイッチをONとした場合でも表示板が全く見えなくなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る計器用表示装置の夜間照明モードとテールキャンセル照明モードを切り替える回路の一実施の形態を示す図である。
【図2】 テールキャンセル照明モードにおける見栄えを示す図である。
【図3】 従来の計器用表示装置を示す正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図で、(a)は昼間照明モードにおける照明状態を示す断面図、(b)は夜間照明モードにおける照明状態を示す断面図である。
【図5】 図3のV−V線断面図である。
【図6】 従来装置における見栄えを示す図で、(a)は昼間照明モードにおける見栄え、(b)は夜間照明モードにおける見栄え、(c)はT/C照明モードにしたときの見栄えを示す図である。
【符号の説明】
2…ケース、3…表示板、4…見返し板、7…回転計、8…速度計、11…LCDパネル(液晶表示装置)、12…第1の光源、13…第2の光源、14…導光板、30…計器用表示装置、60…T/Cスイッチ、61…電圧切替信号発生回路、62…照明電圧制御回路。
Claims (2)
- 透過照明式の表示板と、発光形または非発光形の表示素子とを備え、
前記表示板と前記表示素子の照明モードを、前記表示素子のみが照明される昼間照明モードと、前記表示板と前記表示素子の両方が照明される夜間照明モードと、テールキャンセルスイッチのONによって前記表示板と前記表示素子の両方が照明されるテールキャンセル照明モードとし、前記テールキャンセル照明モードにおいて、前記表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くしたことを特徴とする計器用表示装置。 - 透過照明式の表示板と、非発光形の表示素子と、この表示素子の裏面側に配設され夜間照明モード時に前記表示板と前記表示素子を照明する光源とを備え、前記表示板と前記表示素子の照明モードを、前記表示素子のみが照明される昼間照明モードと、前記表示板と前記表示素子の両方が照明される夜間照明モードと、テールキャンセルスイッチのONによって前記表示板と前記表示素子の両方が照明されるテールキャンセル照明モードとし、
前記夜間照明モードに対応した電圧切替え制御信号または前記テールキャンセル照明モードに対応した電圧切替え制御信号を前記テールキャンセルスイッチの操作によって選択的に発生する電圧切替え制御信号発生回路と、前記光源を付勢する照明電圧を前記電圧切替え制御信号に応じて制御する照明電圧制御回路とを備え、前記テールキャンセル照明モードにおいて、前記表示素子の照明輝度を夜間照明モードにおける前記表示素子の照明輝度より高くしたことを特徴とする計器用表示装置。
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