JP4085873B2 - 車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 - Google Patents
車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4085873B2 JP4085873B2 JP2003115810A JP2003115810A JP4085873B2 JP 4085873 B2 JP4085873 B2 JP 4085873B2 JP 2003115810 A JP2003115810 A JP 2003115810A JP 2003115810 A JP2003115810 A JP 2003115810A JP 4085873 B2 JP4085873 B2 JP 4085873B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- guide plate
- light guide
- light source
- design portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000005286 illumination Methods 0.000 claims description 24
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 15
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 40
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 3
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 3
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 238000012538 light obscuration Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000004593 Epoxy Substances 0.000 description 1
- 241000254158 Lampyridae Species 0.000 description 1
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 1
- 230000008033 biological extinction Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
- Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Details Of Measuring Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置に関するものであり、たとえば自動車の室内照明用照明装置、自動車の計器等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用照明装置、たとえば自動車の室内照明用の照明装置としては、透明部材からなる導光板と、この導光板の裏側に導光板に光を入射可能に配置される光源とを備え、導光板により光源の光を導いて導光板の表面を面状に発光させて、それにより必要照度が得られる構成としたものがある。
【0003】
近年、車両において室内の見映えをさらに斬新なものとすることへの強い要求がある。そこで、車両用照明装置において、発光面の一部に意匠部(図形あるいは文字、たとえば車両メーカの商標や車両の固有名称等)を設け、この意匠部を周囲の発光面とは異なる色で発光表示して、あるいは意匠部により発光面からの光を遮って影絵のように見せて運転者あるいは乗員に視認させることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車両用照明装置の場合、車両用照明装置の点灯中は常に意匠部が視認されるので、意匠部の表示が単調となり面白味に欠ける恐れがある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、車両用照明装置の構成に工夫を凝らして意匠部の表示を時間的に変化させて、斬新な見映えの得られる車両用照明装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
【0007】
本発明の請求項1に記載の車両用照明装置は、透明部材からなる平板状の第1導光板と、第1導光板の裏面に積層配置される平板状の第2導光板と、遮光性を備え且つ表面の光反射率が高い材料からなり開口孔として形成される意匠部を備え第1導光板と第2導光板との間に介挿される反射シートと、第1導光板の裏面側に第1導光板に光を入射可能に配置される第1光源と、第2導光板の裏面側に第2導光板に光を入射可能に配置される第2光源とを備え、第1光源からの光を第1導光板により導いて第1導光板の表面から出射させ、第2光源からの光を第2導光板により導いて反射シートの意匠部を透過照明してこの光を第1導光板の表面から出射させる車両用照明装置であって、第1光源および第2光源の点灯・消灯を制御する制御手段とを備え、制御手段は、第1光源および第2光源の少なくとも一方を点灯させて意匠部を視認可能とする第1モードと、第1導光板から出射する第1光源からの光の照度と第1導光板から出射する第2光源からの光の照度とが等しくなるように第1光源および第2光源を点灯させて意匠部を視認不可能とする第2モードと第1光源および第2光源の両方を消灯させる第3モードとを切替える構成としている。
【0008】
この場合、第1光源を点灯させると、第1光源から発せられた光は第1導光板内を進行し且つ反射シートで反射して第1導光板のほぼ全域に亘って第1導光板の表面から外部に向けて出射される。ここで、反射シートには、意匠部である開口孔が設けられているので、第1導光板内を進行する第1光源からの光の一部は、この開口孔から第2光源側に進行する。したがって、第1導光板表面の発光照度は全面において均一とはならない。すなわち、反射シートの意匠部に対応する部分が幾分暗くなる。
【0009】
一方、第2光源を点灯させると、第2光源から発せられた光は第2導光板内で反射を繰返しながら進行し第2導光板のほぼ全域から第1導光板に向けて出射される。しかしながら、第2導光板と第1導光板間には遮光性の反射シートが介挿されているので、反射シートの意匠部である開口孔を通過する光のみが第1導光板に入射し、第1導光板を透過して第1導光板から外部へ出射する。つまり意匠部が発光表示され、自動車の運転者あるいは乗員により意匠部の形状として視認される。
【0010】
このとき、第2光源のみを点灯させれば、意匠部の周囲は暗いままであり、意匠部は最も明瞭に視認される。
【0011】
一方、第2光源を点灯させると同時に第1光源を点灯させると、発光表示される意匠部の周囲も発光表示され、意匠部の周囲も明るく視認される。
【0012】
ここで、第1光源の明るさを調整して、意匠部周囲の発光照度を上昇させていくと、意匠部の発光照度と意匠部周囲の発光照度の差が減少していき、意匠部の視認性が徐々に低下する。意匠部の発光照度と意匠部周囲の発光照度が等しくなると、意匠部は視認不可能となる。言い換えると、第1導光板表面の発光照度がその全域で均一となる。
【0013】
以上をまとめると、第2光源のみ点灯、または第2光源および第1光源を点灯させて意匠部が視認可能である状態が第1モード、第2光源および第1光源を点灯させ且つ意匠部の発光照度と意匠部周囲の発光照度を等しくして意匠部が視認不可能な状態が第2モード、第2光源および第1光源の両方を消灯させ、したがって、意匠部とその周囲が発光表示されない、つまり照明装置が消灯している状態が第3モードである。
【0014】
これにより、車両用照明装置の作動時において制御手段が第1モード、第2モードおよび第3モードを所定の規則にしたがって順次切替えることにより、意匠部の視認状態を時間経過とともに変化させることができる。したがって、斬新な見映えの得られる車両用表示装置を実現することができる。
【0015】
本発明の請求項2に記載の車両用照明装置では、制御手段は、第1モードにおいて、第1光源および第2光源の少なくとも一方の明るさを制御して第1導光板表面における意匠部の照度と意匠部以外の背景部の照度との照度差を徐々に小さくする、あるいは徐々に大きくする構成としている。
【0016】
これにより、意匠部の見え方を時間経過とともに徐々に変化させる、たとえば意匠部周囲の発光照度を徐々に低下させて意匠部の明瞭度を徐々に高めて見せる、あるいは意匠部周囲の発光照度を徐々に上昇させて意匠部の明瞭度を徐々に低下させ、やがて意匠部が周囲に溶け込んで消えるように見せることができるので、斬新な見映えの得られる照明装置を実現することができる。
【0017】
本発明の請求項3に記載の車両用照明装置では、第1導光板の表面に、第1導光板から出射される光を拡散させる光拡散手段を設ける構成としている。
【0018】
これにより、第1光源から出射される光を高効率で第1導光板の表面から出射させる、つまり第1光源の光を高効率で照明に利用することができる。
【0019】
本発明の請求項4に記載の車両用照明装置では、第1導光板はその厚さ寸法が第1光源から遠ざかるに連れて徐々に薄くなるように形成され、第2導光板はその厚さ寸法が第2光源から遠ざかるに連れて徐々に薄くなるように形成され、第1導光板と第2導光板とは各厚さ寸法が徐々に薄くなる方向が180度異なるように配置される構成としている。
【0020】
一般に、導光板の一端側から光源の光を入射させる場合、導光板の厚さ寸法を全域で均一とした場合に比べて、導光板の厚さ寸法を光源から遠ざかるに連れて徐々に薄くした場合、導光板の光源から遠い部分における発光照度の低下を抑制することができる、言い換えると、導光板の発光照度を全域に亘ってより均一に近づけることができる。
【0021】
このような形状の導光板を2枚積層する場合、本発明の請求項4に記載の車両用照明装置のような構成とすれば、2枚積層した状態の合計厚さ寸法を小さくすることができるので、車両用照明装置の厚さ寸法、つまり光の照射方向の寸法を小さくすることができる。
【0022】
ところで、車両用照明装置は、通常自動車室内の天井あるいは側壁に取り付けられている。自動車室内のスペース有効利用の観点からは、車両用照明装置の壁面からの突き出し長さはできるだけ小さいことが望ましい。したがって、本発明の請求項4に記載の車両用照明装置によれば、車両用照明装置の壁面からの突き出し長さを小さくすることができる。
【0023】
本発明の請求項5に記載の車両用表示装置では、本発明の請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用照明装置を用いた車両用表示装置であって、第1導光板の表面側に液晶パネル等の透過型表示器を設置し、車両用照明装置からの光により透過型表示器を透過照明するとともに、透過型表示器は非通電時において透光状態である構成としている。
【0024】
車両用表示装置、たとえば自動車の運転席に搭載されるコンビネーションメータにおいて、各種情報の表示手段として透過型表示器が用いられる場合がある。透過型表示器は、通電、すなわち電圧を印加して文字あるいは図形を遮光状態とし、この文字あるいは図形を透過型表示器の背面に配設される光源、いわゆるバックライトにより透過照明して運転者に視認させている。
【0025】
ここで、上述した本発明の請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用照明装置を透過型表示器のバックライトに適用すれば、車両用照明装置の意匠部を発光表示させて、透過型表示器を透過させて運転者、あるいは乗員に視認させることが可能となる。主に、当該車両の非作動時、つまり透過型表示器が非通電状態で各種情報を表示せず透光状態にある時、たとえば、乗員の車両への乗降時等において、車両用照明装置の意匠部を発光表示させることで、透過型表示器において種々の演出表示が可能となる。
【0026】
この場合、透過型表示器そのものにより演出表示を行うことも可能である。しかしながら、セグメントタイプの透過型表示器を用いる場合、車両作動中における各種情報表示のためのセグメントと演出表示用セグメントの形状および配置に制約が生じる、あるいは両セグメントの重なり部で部分的な欠けが生じ見映えが低下するという問題がある。一方、これらの問題を解決するために、マトリクスタイプの透過型表示器を採用すると、表示器の駆動回路が大規模となり、車両用表示装置のコストが大幅に上昇するという問題がある。
【0027】
そこで、本発明の請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用照明装置を透過型表示器のバックライトとして用いて、その意匠部を発光表示させることで透過型表示器透過して視認させることにより、斬新な見映えの得られる車両用表示装置を安価に実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置を、それぞれ自動車の室内照明用のルームランプおよび自動車のエアコン操作パネルに適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
【0029】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の断面図であり、図2中におけるI−I線断面図である。図1において、上方が自動車の上方となっている。
【0030】
図2は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の正面図である。図2は、意匠部M(“Hello”という文字)が明瞭に視認される状態を示している。
【0031】
図3は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【0032】
図4(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1における、ドアスイッチ10のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【0033】
図5(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1における、ルームランプスイッチ11のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【0034】
ルームランプ1は、自動車の車室内において運転席付近の天井に取り付けられて、夜間等において、運転者あるいは助手席乗員の操作により点灯し、その下方に向けて光を照射して運転者あるいは助手席乗員の手元を照明するものである。
【0035】
ルームランプ1は、大きくは、図1に示すように、外側から第1導光板2、反射シート4、第2導光板3の順に積層され、光源である発光ダイオード7および発光ダイオード6からの光により、第1導光板2の表面2aを面状に発光させるものである。
【0036】
第1導光板2は、透明部材、たとえば無色透明のアクリル樹脂から略平板状に形成されている。第1導光板2の裏面側(図1において上側)には、図1に示すように、第1光源である発光ダイオード6が、第1導光板2に光を入射可能に配置されている。また、第1導光板2は、その厚さ寸法t1が、図1に示すように、発光ダイオード6から遠ざかるに連れて、すなわち図1において右から左に向かうに連れて徐々に薄くなるように設定されている。また、第1導光板2の裏面側(図1において上側)には、図1に示すように、第2導光板3が積層配置されている。
【0037】
第2導光板3は、第1導光板と同様に、透明部材、たとえば無色透明のアクリル樹脂から略平板状に形成されている。第2導光板3の裏面側(図1において上側)には、図1に示すように、第2光源である発光ダイオード7が、第2導光板2に光を入射可能に配置されている。また、第2導光板3は、その厚さ寸法t2が、図1に示すように、発光ダイオード7から遠ざかるに連れて、すなわち図1において左から右に向かうに連れて徐々に薄くなるように設定されている。
【0038】
第1導光板2と第2導光板3との間には、反射シート4が介挿されている。反射シート4は、遮光性を有する薄い樹脂製シートからなり、表面は光沢のある白色で、光の反射率が高くなっている。また、反射シート4には複数の開口孔41が設けられ、これらの開口孔41により意匠部Mが構成されている。本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1においては、複数の開口孔41は「Hello」という文字の一つ一つを形成しており、意匠部Mは、「Hello」という文字列、つまり言葉となっている。
【0039】
第1導光板2、反射シート4および第2導光板3は互いに密着して保持固定されている。
【0040】
ところで、ルームランプ1の組付け工程において、反射シート4は、第1導光板2または第2導光板3に貼着される。このとき、反射シート4を、「Hello」という文字列の「e」と「o」の中央の部分が抜け落ちないように、目立たない部分で繋いでおくことにより、反射シート4の貼着作業時に「Hello」という文字列の形状を容易且つ正確に形成することができる。
【0041】
第2導光板3の裏面側(図1において上側)には、図1に示すように、プリント基板5が配設されている。プリント基板5は、たとえばガラスエポキシ基板等からなり、ルームランプ1の電気回路部を形成している。プリント基板5には、発光ダイオード6が第1導光板2に光を入射可能に、発光ダイオード7が第2導光板3にそれぞれ実装されている。本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、発光ダイオード6、7として、白色発光ダイオードが用いられている。また、プリント基板5には、発光ダイオード6、7の点灯・消灯を制御する制御手段としてのコントローラ8が実装されている。コントローラ8は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成されている。
【0042】
第1導光板2、反射シート4、第2導光板3およびプリント基板5は、図1に示すように、樹脂材料からなるケース9内に保持固定されている。
【0043】
次に、上述したように構成された、本発明の第1実施形態によるルームランプ1の電気回路構成について説明する。
【0044】
図3の電気回路模式図に示すように、コントローラ8には、バッテリ12から電力が常時供給されている。また、コントローラ8には、ドアスイッチ10およびルームランプスイッチ11が、それぞれの作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。
【0045】
ドアスイッチ10は、当該自動車のドア(図示せず)が開いているときに閉状態となり、コントローラ8のドアスイッチ10入力ポート(図示せず)にバッテリ12の電圧が印加される。一方、ドアが閉じているときに開状態となり、コントローラ8のドアスイッチ10入力ポートへの電圧印加が停止される。
【0046】
ルームランプスイッチ11は、ルームランプ1のケース9の運転者あるいは乗員から操作容易な位置に取り付けられ(図1には図示せず)ている。ルームランプスイッチ11が点灯ポジションに操作されると、コントローラ8のルームランプスイッチ11入力ポート(図示せず)にバッテリ12の電圧が印加される。一方、ルームランプスイッチ11が消灯ポジションに操作されると、コントローラ8のルームランプスイッチ11入力ポートへの電圧印加が停止される。
【0047】
制御手段であるコントローラ8は、ドアスイッチ10およびルームランプスイッチ11の作動状態(ONまたはOFF)を検出し、それに基づいて、発光ダイオード6、7の点灯・消灯を制御している。
【0048】
次に、本発明の第1実施形態によるルームランプ1の作動、すなわちルームランプ1の照明状態および意匠部Mの視認状態について説明する。
【0049】
(1)ドアが閉じられている場合。
【0050】
この場合、ドアスイッチ10はOFFであり、コントローラ8は、ドアスイッチ10のOFFを検知し、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モード制御を実行する。
【0051】
(2)ドアが開閉された場合。
【0052】
運転者あるいは乗員が乗車するためにドアを開閉すると、ドアスイッチ10の開閉状態は、図4(a)に示すように、OFF→ON→OFFと変化する。このとき、コントローラ8は、ドアスイッチ10のONを検知して、発光ダイオード6、7の点灯制御を開始する。
【0053】
先ず、コントローラ8は、ドアスイッチ10のONを検知すると、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードから、第1光源である発光ダイオード6および第2光源である発光ダイオード7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。
【0054】
この第1モードでは、図4(c)に示すように、発光ダイオード7に対して当初から所定の最高電圧が印加される。同時に、図4(b)に示すように、発光ダイオード6に対する印加電圧Eが徐々に上昇するように印加される。発光ダイオード7からの光は第2導光板3内を進行し反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2へ入射し、さらに第1導光板2の表面2aから出射する。一方、発光ダイオード6からの光は第1導光板2内を進行し反射シート4の表面で拡散反射して開口部41を通過して第1導光板2の表面2aから出射する。
【0055】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、先ず、第1モード当初においては発光ダイオード6への印加電圧Eが低く、意匠部Mの周囲部分の照度は低い。したがって、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度の差が大きい、つまりコントラストが強くなっているので、意匠部Mが明るくくっきりと視認される。第1モードがスタートして時間が経過するに連れて、発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に上昇し。それにより、意匠部Mの周囲部分の発光照度が高まる。したがって、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度の差がだんだん小さくなる。すなわち、意匠部Mの周囲部分の発光照度が高まり意匠部Mがゆっくり消えていくように視認される。
【0056】
続いて、コントローラ8は、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とが等しくなるように発光ダイオード6、7の両方を点灯させて意匠部Mを視認不可能とする第2モードに切替える。
【0057】
この第2モードでは、図4(b)、(c)に示すように、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とを等しくして意匠部Mを視認不可能とするように、言い換えると、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度が等しくなるように発光ダイオード6、7に対してそれぞれ適切な電圧が印加される。
【0058】
ここで、第2モードにおいて、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とを厳密に等しくする必要はなく、意匠部Mが運転者から視認不可能であれば、言い換えると、運転者から見て第1導光板2の表面全域の照度が均一に見えれば、両発光ダイオード6、7の照度に、人間の目では見分けられない程度の差があっても構わない。
【0059】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、もはや意匠部Mは視認されず、一般的なルームランプが点灯しているように視認される。
【0060】
第2モードが所定時間実行されると、コントローラ8は、再び、発光ダイオード6、7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。
【0061】
この第1モードでは、図4(b)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に降下され、やがて0となる。一方、発光ダイオード7への印加電圧Eは、図4(c)に示すように、しばらく所定の電圧が印加された後、やはり徐々に降下され、やがて0となる。但し、発光ダイオード7への印加電圧Eが0となるのは、図4(b)、(c)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが0となってしばらく時間が経過してからである。
【0062】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、意匠部Mの周囲部分の発光照度が徐々に低下していき、やがて消灯状態となる。また、意匠部Mの周囲部分の発光照度が低下するに連れて、意匠部Mが見え始め、さらに周囲が暗くなるに連れて、意匠部Mが明るくくっきりと視認される。そして、こんどは、意匠部Mの発光照度が徐々に低下していき、やがて意匠部Mも消灯する。
【0063】
続いて、コントローラ8は、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードに再び切替える。
【0064】
以上述べた本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、乗車時におけるドアの開閉に連動してルームランプを一定時間点灯させる場合、ルームランプ1の点灯時において、先ず意匠部M(本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、「Hello」という言葉)のみを発光表示させ、続いてその周囲部分を徐々に明るくして、夜明けとともに星の光が見えなくなるかのように意匠部Mを見えなくし、一方、ルームランプ1の消灯時においては、意匠部Mの周囲部分を徐々に暗くしていき、日没とともに星の光がはっきり見えてくるかのように意匠部Mを見せる、という演出表示が可能になり、斬新な見映えの得られるルームランプ1を実現できる。
【0065】
(3)ルームランプスイッチ11がONされた場合。
【0066】
運転者あるいは乗員が必要に応じてルームランプスイッチ11を操作すると、コントローラ8は、ルームランプスイッチ11のONを検知して、発光ダイオード6、7の点灯制御を開始する。
【0067】
先ず、図5(a)に示すように、ルームランプスイッチ11がONされると、コントローラ8はそのことを検知して、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードから、発光ダイオード6および発光ダイオード7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。
【0068】
この第1モードでは、図5(c)に示すように、発光ダイオード7に対して当初から所定の最高電圧が印加される。同時に、図5(b)に示すように、発光ダイオード6に対する印加電圧Eが徐々に上昇するように印加される。
【0069】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、先ず、第1モード当初においては発光ダイオード6への印加電圧Eが低く、意匠部Mの周囲部分の照度は低い。したがって、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度の差が大きい、つまりコントラストが強くなっているので、意匠部Mが明るくくっきりと視認される。第1モードがスタートして時間が経過するに連れて、発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に上昇し、それにより、意匠部Mの周囲部分の発光照度が高まる。したがって、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度の差がだんだん小さくなる。すなわち、意匠部Mの周囲部分の発光照度が高まり意匠部Mがゆっくり消えていくように視認される。
【0070】
続いて、コントローラ8は、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とが等しくなるように発光ダイオード6、7の両方を点灯させて意匠部Mを視認不可能とする第2モードに切替える。
【0071】
この第2モードでは、図5(b)、(c)に示すように、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とを等しくして意匠部Mを視認不可能とするように、言い換えると、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度が等しくなるように発光ダイオード6、7に対してそれぞれ所定の電圧が印加される。
【0072】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、もはや意匠部Mは視認されず、一般的なルームランプが点灯しているように視認される。すなわち、第2モードは、通常のルームランプ点灯状態であり、ルームランプスイッチ11がON状態にある間は継続して維持される。
【0073】
(4)ルームランプスイッチ11がOFFされた場合。
【0074】
運転者あるいは乗員によりルームランプスイッチ11がOFFされると、コントローラ8は、それを検知して、発光ダイオード6、7への印加電圧制御を開始する。
【0075】
すなわち、いわゆるルームランプ点灯状態である第2モードから、発光ダイオード6、7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。
【0076】
この第1モードでは、図5(b)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に降下され、やがて0となる。一方、発光ダイオード7への印加電圧Eは、図5(c)に示すように、しばらく所定の最高電圧が印加された後、やはり徐々に降下され、やがて0となる。但し、発光ダイオード7への印加電圧Eが0となるのは、図5(b)、(c)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが0となってしばらく時間が経過してからである。
【0077】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、意匠部Mの周囲部分の発光照度が徐々に低下していき、やがて消灯状態となる。また、意匠部Mの周囲部分の発光照度が低下するに連れて、意匠部Mが見え始め、さらに周囲が暗くなるに連れて、意匠部Mが明るくくっきりと視認される。そして、こんどは、意匠部Mの発光照度が徐々に低下していき、やがて意匠部Mも消灯する。
【0078】
続いて、コントローラ8は、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードに再び切替える。
【0079】
以上述べた本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、ルームランプスイッチ11のON/OFFに連動してルームランプ1を点灯/消灯させる場合、ルームランプ1の点灯時に、意匠部M(本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、「Hello」という言葉)のみを発光表示させ、続いてその周囲部分を徐々に明るくして、夜明けとともに蛍の光が見えなくなるかのように意匠部Mを見えなくし、一方、ルームランプ1の消灯時に、意匠部Mの周囲部分を徐々に暗くして、日没とともに星の光がはっきり見えてくるかのように意匠部Mを視認させる、という演出表示が可能になり、斬新な見映えの得られるルームランプ1を実現できる。
【0080】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、透明部材からなる平板状の第1導光板2および第2導光板3を第1導光板2を外側にして積層配置し、両者の間に、遮光性を備え且つ表面の光反射率が高い材料からなり開口孔41として形成される意匠部Mを備える反射シート4を介挿し、発光ダイオード6により第1導光板2を発光させ、発光ダイオード7により第2導光板3を介して意匠部Mを発光表示させ、コントローラ8により両発光ダイオード6、7の点灯・消灯を制御する構成としている。
【0081】
このような構成としたことで、コントローラ8により、両発光ダイオード6、7への印加電圧を個別に制御し意匠部Mの発光照度とその周囲部分の発光照度を任意に調節できるので、意匠部Mの視認状態を時間経過とともに変化させることができる。したがって、斬新な見映えの得られるルームランプ1を実現することができる。
【0082】
(第2実施形態)
次に、前に説明した本発明の第1実施形態によるルームランプ1を用いた車両用表示装置を、自動車のエアコン操作パネルに適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
【0083】
図6は、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の断面図であり、図7中におけるVI−VI線断面図である。
【0084】
図7は、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の正面図である。図7は、意匠部M(“Hello”という文字)が明瞭に視認される状態を示している。
【0085】
図8は、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の電気回路構成を説明する模式図である。
【0086】
図9(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13における、イグニッションスイッチ19のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【0087】
エアコン操作パネル13は、自動車の運転席前方の運転者が容易に操作可能な位置に配設され、当該自動車のエアコンの作動、主に室内温度や吹出しモード等を設定するためのものである。図6において、上方が自動車の上方、左側が運転席側であり、エアコン操作パネル13は、図6の左側から運転者あるいは乗員により視認される。
【0088】
エアコン操作パネル13は、大きくは、図6に示すように、エアコンの作動状態を運転者が視認可能に表示する透過型表示器である液晶パネル14と、液晶パネル14を透過照明して視認可能とするための光源であるバックライトと、エアコンの作動状態を設定するための温度設定スイッチ15および吹出しモード切替えスイッチ16とから構成されている。
【0089】
また、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13においては、液晶パネル14透過照明用のバックライトとして、前に説明した本発明の第1実施形態によるルームランプ1が用いられている。つまり、エアコン操作パネル13におけるバックライトの構成は、ルームランプ1と同一構成となっている。したがって、図6、図7において、本発明の第1実施形態によるルームランプ1と同一構成部品には同一符号を付してある。
【0090】
以下に述べる本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の説明において、本発明の第1実施形態によるルームランプ1の構成と同一の部分については説明を省略する。
【0091】
透過型表示器としての液晶パネル14は、当該自動車のエアコン作動中において、設定温度、吹出しモード(空気の吹出し位置)等を表示するためのものである。本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、液晶パネル14としては、セグメント表示タイプのものが用いられている。これは、温度を示す数字、および吹出しモードを指示する図形パタンがそれぞれセグメントとして形成されているもので、表示情報、すなわち数字や図形を微小な点の集合体として表示するいわゆるドットマトリクス表示タイプの液晶パネルに比べて、表示のための液晶パネル駆動回路を小規模にできる、つまり低コスト化できるという特徴を有している。また、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13においては、液晶パネル14として、電圧無印加時には透光性となるものが使用されている。
【0092】
液晶パネル14の裏側、つまり運転者の視認面と反対側(図6の右側)には、バックライトが配置されている。すなわち、ルームランプ1の発光面である第1導光板2の表面2aが、図6に示すように、液晶パネル14に密着して配置されている。
【0093】
また、液晶パネル14の電気回路部を形成するプリント基板5には、コントローラ8に替わりコントローラ18が実装されている。コントローラ18は、発光ダイオード6、7の点灯制御だけではなく、液晶パネル14の駆動およびエアコン装置本体(図示せず)の制御も行っている。
【0094】
次に、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の電気回路構成について説明する。
【0095】
図8の電気回路模式図に示すように、コントローラ18には、バッテリ12から電力が常時供給されている。また、コントローラ18には、温度設定スイッチ15、吹出しモード切替えスイッチ16および温度センサ19が接続されている。また、イグニッションスイッチ19が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。さらに、コントローラ18には、発光ダイオード6、7および液晶パネル14が接続されている。なお、図8において、図示しないエアコン装置本体との接続線は省略している。
【0096】
コントローラ8は、温度設定スイッチ15、吹出しモード切替えスイッチ16、温度センサ17およびイグニッションスイッチ19からの出力信号に基づいて、液晶パネル14を駆動するとともに、発光ダイオード6、7の点灯・消灯を制御している。
【0097】
次に、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の作動、すなわち液晶パネル14の視認状態および意匠部Mの視認状態について説明する。
【0098】
(1)イグニッションスイッチ19がOFF状態の場合。
【0099】
この場合、コントローラ18は、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードを実行するとともに、液晶パネル14への電圧印加を停止している。したがって、液晶パネル14には何も表示されず、暗い状態となっている。
【0100】
(2)イグニッションスイッチ19がONされた場合。
【0101】
図9(a)に示すように、運転者によりイグニッションスイッチ19がONされると、コントローラ8は、そのことを検知して、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードから、発光ダイオード6および発光ダイオード7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。また、液晶パネル14への電圧印加を停止し、これにより液晶パネル14は透光状態となる。
【0102】
この第1モードでは、図9(c)に示すように、発光ダイオード7に対して当初から所定の最高電圧が印加される。同時に、図9(b)に示すように、発光ダイオード6に対する印加電圧Eが徐々に上昇するように印加される。
【0103】
このとき、液晶パネル14を運転者あるいは乗員から見ると、先ず、第1モード当初において、発光ダイオード7へは所定の最高電圧が印加されるので、意匠部Mの発光照度は高くなっている。一方、発光ダイオード6への印加電圧Eが低く意匠部Mの周囲部分の照度は低い。したがって、意匠部Mが、つまり“Hello”という文字が透光状態の液晶パネル14をとおして明るくくっきりと視認される。
【0104】
第1モード開始後、時間の経過とともに発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に上昇し、それにより、意匠部Mの周囲部分の発光照度が高まる。それにより、意匠部Mが、明るい周囲部分の中に溶けるようにゆっくり消えていくように視認される。
【0105】
続いて、コントローラ18は、第1導光板2から出射する発光ダイオード6からの光の照度と反射シート4の開口部41を通過して第1導光板2から出射する発光ダイオード7からの光の照度とが等しくなるように発光ダイオード6、7の両方を点灯させて意匠部Mを視認不可能とする第2モードに切替える。それと同時に、コントローラ18は、液晶パネル14の駆動を開始する、つまり液晶パネル14への電圧印加制御を開始し、これにより、液晶パネル14には、所定の情報が表示される。
【0106】
この第2モードでは、発光ダイオード6、7へは、図9(b)、(c)に示すように、所定の最高電圧が印加される。これにより、意匠部Mの発光照度と周囲部分の発光照度が等しくなり意匠部Mはまったく見えなくなる。すなわち、第1導光板2の表面2aの発光照度が全域において均一となる。言い換えると、ルームランプ1が液晶パネル14のバックライトとして機能する。
【0107】
したがって、液晶パネル14上に表示された所定の情報は、発光ダイオード6、7からの光により透過照明され、明瞭に視認される。
【0108】
(3)イグニッションスイッチ19がOFFされた場合。
【0109】
図9(a)に示すように、運転者によりイグニッションスイッチ19がOFFされると、コントローラ18は、そのことを検知して、今まで実施していた発光ダイオード6、7の両方を点灯させて意匠部Mを視認不可能とする第2モードから、発光ダイオード6および発光ダイオード7の少なくとも一方を点灯させて意匠部Mを視認可能とする第1モードに切替える。これと同時に、液晶パネル14の駆動を停止、つまり液晶パネル14への電圧印加を停止し、これにより液晶パネル14は透光状態となる。
【0110】
この第1モードにおいては、図9(b)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが徐々に降下され、やがて0となる。一方、発光ダイオード7への印加電圧Eは、図9(c)に示すように、しばらく所定の最高電圧が印加された後、やはり徐々に降下され、やがて0となる。但し、発光ダイオード7への印加電圧Eが0となるのは、図9(b)、(c)に示すように、発光ダイオード6への印加電圧Eが0となってしばらく時間が経過してからである。
【0111】
これを、運転者あるいは乗員から見ると、液晶パネル14上において、各種表示情報が消えると同時に、液晶パネル14の発光照度が徐々に低下してゆく。それともに、意匠部Mが見え始め、周囲部分の発光照度の低下に連れて、意匠部Mがより明るくはっきりと視認される。そして、こんどは、意匠部Mの発光照度が徐々に低下していき、やがて意匠部Mも消灯する。
【0112】
続いて、コントローラ18は、発光ダイオード6、7の両方を消灯させる第3モードに再び切替える。
【0113】
以上説明した、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13においては、イグニッションスイッチ19のON操作およびOFF操作に連動して、液晶パネル14上において、本発明の第1実施形態によるルームランプ1の場合と同様の意匠部Mの演出表示を視認させることができる。
【0114】
これにより、斬新な見映えのエアコン操作パネル13を実現することができる。
【0115】
また、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13においては、意匠部Mの演出表示を、液晶パネル14を作動させるのではなく、バックライト側で行っている。したがって、大規模な駆動回路が必要なドットマトリクス表示タイプの液晶パネルを用いることなしに、斬新な見映えのエアコン操作パネル13を実現することができる。
【0116】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるルームランプ1および本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、反射シート4に設けた開口部41により形成する意匠部Mを、「Hello」という言葉としているが、これに限る必要は無く、他の言葉あるいはブランドマーク等の図形としてもよい。
【0117】
また、以上説明した、本発明の第1実施形態によるルームランプ1および本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、第1光源および第2光源として発光ダイオード6、7を用いているが、少なくとも両者の一方を他の種類の光源、たとえば電球あるいは放電管等に置換えてもよい。
【0118】
また、以上説明した、本発明の第1実施形態によるルームランプ1および本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、第1光源および第2光源である発光ダイオード6、7の発光ダイオード色を白色としているが、他の色、たとえばアンバー、あるいはオレンジ色等であってもよい。この場合、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、発光ダイオード6、7は液晶パネル14のバックライトとしての機能を果たすため、発光ダイオード6、7の発光色は同色であることが望ましい。一方、本発明の第1実施形態によるルームランプ1においては、発光ダイオード6、7の発光色は異なっていてもよい。たとえば、発光ダイオード6の発光色を白色とし、発光ダイオード7の発光色をオレンジ色としてもよい。
【0119】
また、以上説明した、本発明の第1実施形態によるルームランプ1および本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13では、第1モード時おいて、常に、発光ダイオード7からの光による意匠部Mの発光照度が発光ダイオード6からの光による意匠部Mの周囲部分の発光照度より高くなっている。すなわち、意匠部Mをその周囲部分よりも明るくして発光表示しているが、これを反対にしてもよい。すなわち、常に、発光ダイオード7からの光による意匠部Mの発光照度が発光ダイオード6からの光による意匠部Mの周囲部分の発光照度より低くして、意匠部Mを、その周囲部分よりも暗い状態で視認させるようにしてもよい。
【0120】
また、以上説明した本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13において、液晶パネル14と第1導光板2との間に何も配置していないが、ここに、第1導光板2の全域を覆うような拡散シートを配置してもよい。この場合、拡散シートとして、表面にシボ加工が施された樹脂シート等を用いることにより、第1導光板2の表面2aから出射される光を拡散反射させて、液晶パネル14を透過照明する光の輝度斑をより小さくする、つまり液晶パネル14の発光輝度をより均一にして、見映えの良いエアコン操作パネル13を実現することができる。
【0121】
また、本発明の第2実施形態による車両用表示装置としてエアコン操作パネル13を例にとって説明したが、エアコン操作パネルに限る必要はなく、透過型表示器を備える他の車両用表示装置、たとえばコンビネーションメータ等に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の断面図であり、図2中におけるI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1の電気回路構成を説明する模式図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1における、ドアスイッチ10のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態による車両用照明装置を適用したルームランプ1における、ルームランプスイッチ11のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の断面図であり、図7中におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13の電気回路構成を説明する模式図である。
【図9】(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態によるエアコン操作パネル13における、イグニッションスイッチ19のON/OFF状態と時間Tとの関係、発光ダイオード6、7への印加電圧Eと時間Tとの関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ルームランプ(車両用照明装置)
2 第1導光板
2a 表面
3 第2導光板
4 反射シート
41 開口孔
5 プリント基板
6 発光ダイオード(第1光源)
7 発光ダイオード(第2光源)
8 コントローラ(制御手段)
9 ケース
10 ドアスイッチ
11 ルームランプスイッチ
12 バッテリ
13 エアコン操作パネル(車両用表示装置)
14 液晶パネル(透過型表示器)
15 温度設定スイッチ
16 吹出しモード切替えスイッチ
17 温度センサ
18 コントローラ(制御手段)
19 イグニッションスイッチ
E 電圧
M 意匠部
T 時間
t1、t2 寸法
Claims (5)
- 透明部材からなる平板状の第1導光板と、
前記第1導光板の裏面に積層配置される平板状の第2導光板と、
遮光性を備え且つ表面の光反射率が高い材料からなり、開口孔として形成される意匠部を備え、前記第1導光板と前記第2導光板との間に介挿される反射シートと、
前記第1導光板の裏面側に前記第1導光板に光を入射可能に配置される第1光源と、
前記第2導光板の裏面側に前記第2導光板に光を入射可能に配置される第2光源とを備え、
前記第1光源からの光を前記第1導光板により導いて前記第1導光板の表面から出射させ、
前記第2光源からの光を前記第2導光板により導いて前記反射シートの意匠部を透過照明してこの光を前記第1導光板の表面から出射させる車両用照明装置であって、
前記第1光源および前記第2光源の点灯・消灯を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1光源および前記第2光源の少なくとも一方を点灯させて前記意匠部を視認可能とする第1モードと、前記第1導光板から出射する前記第1光源からの光の照度と前記第1導光板から出射する前記第2光源からの光の照度とが等しくなるように前記第1光源および前記第2光源を点灯させて前記意匠部を視認不可能とする第2モードと前記第1光源および前記第2光源の両方を消灯させる第3モードとを切替えることを特徴とする車両用照明装置。 - 前記制御手段は、前記第1モードにおいて、前記第1光源および前記第2光源の少なくとも一方の明るさを制御して前記意匠部の照度と前記意匠部以外の背景部の照度との照度差を徐々に小さくする、あるいは徐々に大きくすることを特徴とする請求項1に記載の車両用照明装置。
- 前記第1導光板の表面に、前記第1導光板から出射される光を拡散させる光拡散手段を設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用照明装置。
- 前記第1導光板はその厚さ寸法が前記第1光源から遠ざかるに連れて徐々に薄くなるように形成され、
前記第2導光板はその厚さ寸法が前記第2光源から遠ざかるに連れて徐々に薄くなるように形成され、
前記第1導光板と前記第2導光板とは各厚さ寸法が徐々に薄くなる方向が180度異なるように配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用照明装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の照明装置を用いた車両用表示装置であって、
前記第1導光板の表面側に透過型表示器を設置し、前記車両用照明装置からの光により前記透過型表示器を透過照明するとともに、前記透過型表示器は非通電時において透光状態であることを特徴とする車両用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003115810A JP4085873B2 (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003115810A JP4085873B2 (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004327069A JP2004327069A (ja) | 2004-11-18 |
JP4085873B2 true JP4085873B2 (ja) | 2008-05-14 |
Family
ID=33496252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003115810A Expired - Fee Related JP4085873B2 (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4085873B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076511A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Ichikoh Ind Ltd | 車両用灯具 |
JP4499017B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2010-07-07 | 株式会社フジクラ | 導光体を備えた照明装置 |
JP4802980B2 (ja) * | 2006-03-02 | 2011-10-26 | 株式会社デンソー | 表示装置 |
JP4823923B2 (ja) * | 2007-01-11 | 2011-11-24 | 富士重工業株式会社 | 車両用情報出力装置 |
US7806578B2 (en) | 2008-04-22 | 2010-10-05 | Fujikura Ltd. | Illumination device having light guide body |
JP4626710B2 (ja) | 2008-08-06 | 2011-02-09 | 株式会社デンソー | 車両用表示装置 |
JP6151313B2 (ja) * | 2015-07-15 | 2017-06-21 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2017032638A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社大一商会 | 画像表示システム |
JP2017032635A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社大一商会 | 画像表示システム |
JP2019013404A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電気掃除機 |
DE102018205059A1 (de) | 2018-04-04 | 2019-10-10 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Beleuchtungseinrichtung zum Beleuchten eines Innenraums eines Fahrzeugs |
DE102019107001A1 (de) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | OSRAM CONTINENTAL GmbH | Optische Vorrichtung, Anordnung, Fahrzeug und Verfahren |
-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003115810A patent/JP4085873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004327069A (ja) | 2004-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4432911B2 (ja) | 装飾体及び該装飾体を蓋部とした収容箱 | |
JP4085873B2 (ja) | 車両用照明装置およびそれを用いた車両用表示装置 | |
JP2005212546A (ja) | 車両用表示装置 | |
US10286840B2 (en) | Vehicle lighting assembly using panel with light reflecting film | |
WO2014002480A1 (en) | On-vehicle interior illuminating device | |
US10688925B2 (en) | Lighting device for illuminating a passenger compartment of a vehicle | |
JP4218643B2 (ja) | 指針計器 | |
JP4010147B2 (ja) | 操作ボタン | |
JP2010143265A (ja) | 車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置 | |
JP2009524964A (ja) | 制御コマンドを入力するための装置 | |
CN110388617A (zh) | 车辆用照明装置、车辆用灯具、窗板、车载显示器 | |
KR100601685B1 (ko) | 차량용 표시장치 | |
JP4241888B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2009051277A (ja) | 車両用照明装置 | |
JP4165438B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4186910B2 (ja) | 表示装置 | |
KR100419370B1 (ko) | 수송수단용 표시장치 및 그 제조방법 | |
JP2000074706A (ja) | 指示計器 | |
JP4680010B2 (ja) | 操作パネル | |
JP2004226364A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2007149610A (ja) | プッシュ式スイッチ装置 | |
JP4652787B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2019079693A (ja) | 車両用内装部材 | |
JP2005258208A (ja) | 表示装置 | |
JP2003247871A (ja) | 車両用計器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080211 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |