JP2010143265A - 車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表示部の視認性向上を図るとともに、車両用空気調和装置の操作性向上を図ることができる車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】情報を伝達する表示要素8A,8B,8C,8D,8Eを複数有する表示部2における表示方法であって、伝達する情報の内容が変化した一の表示要素と、伝達する情報の内容が変化していない他の表示要素と、の間で表示態様に差を設けることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置に関する。
一般的に、車両用空気調和装置には、その動作状態や車室内の設定温度などの情報を乗員に知らせる表示部が設けられている。
特に近年では、各種の情報を一箇所の表示部に集中して表示する傾向にあり、さらに、乗員に知らせる情報の種類や、文字数などの情報量が増加する傾向にある。
すると、表示部に表示された各情報に対する視認性が損なわれやすく、車両用空気調和装置の操作性が損なわれやすくなるおそれがあるという問題が合った。
そこで、表示部における情報を表示する際の輝度を、周りの明るさ、例えばインスツルメントパネルにおける輝度などと関連付けて制御することにより、表示部の視認性を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−309171号公報
しかしながら、上述の技術では、表示部における全体の輝度を制御するため、表示部に表示された他の複数の情報に対する一の情報の視認性には変化がなかった。言い換えると、一の情報における表示内容が切り替わっても、一の情報が他の複数の情報に埋もれ、表示内容の切り替わりが乗員に伝わりにくいという問題があった。
具体的には、車両用空気調和装置の設定を変更した場合、当該変更に対応して表示部における一の表示内容が切り替わっても、乗員に表示内容の切り替わりが伝わりにくく、車両用空気調和装置の操作性が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、表示部の視認性向上を図るとともに、車両用空気調和装置の操作性向上を図ることができる車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の車両用空気調和装置の表示部の表示方法は、情報を伝達する表示要素を複数有する表示部における表示方法であって、伝達する情報の内容が変化した一の表示要素と、伝達する情報の内容が変化していない他の表示要素と、の間で表示態様に差を設けることを特徴とする。
本発明によれば、一の表示要素における表示態様と、他の表示要素における表示態様との間に差を設けることにより、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができる。
上記発明においては、前記一の表示要素のみを同一の表示態様で表示し続け、前記他の表示要素の表示態様を変えることが望ましい。
本発明によれば、他の表示要素における表示態様を変えて、一の表示要素における表示態様をそのまま同一のものとすることで、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができる。
ここで、他の表示要素における表示態様の変更としては、それまで表示されていた表示要素の表示を消す変更や、表示を点滅させる変更や、表示の輝度を低下させる変更などを挙げることができる。
上記発明においては、前記一の表示要素の表示態様のみを変えて、前記他の表示要素を同一の表示態様で表示し続けることが望ましい。
本発明によれば、一の表示要素における表示態様を変えて、他の表示要素における表示態様をそのまま同一のものとすることで、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができる。
ここで、一の表示要素における表示態様の変更としては、それまで表示されていた表示要素の表示を点滅させる変更や、表示の色調を変える変更などを挙げることができる。
上記発明においては、前記複数の表示要素は、光源から前記複数の表示要素に向けて出射された光の透過率または反射率を制御することにより、前記情報の内容を伝達するものであり、前記光源から出射される光を制御することにより、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けることが望ましい。
本発明によれば、光源から出射される光を制御することにより、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができる。
例えば、一の表示要素または他の表示要素の表示を点滅させることや、他の表示要素の表示を消すこと、または、表示の輝度を低下させることや、一の表示要素の表示の色調を変えることができる。
上記発明においては、前記一の表示要素または前記他の表示要素における表示態様を変更してから、所定時間の経過後に、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様を同一にすることが望ましい。
本発明によれば、他の表示要素の中から一の表示要素を所定時間の間だけ目立たせたのちに、全ての表示要素を同一の態様で表示するため、次ぎに伝達する情報の内容が変化した表示要素を、残りの表示要素の中から目立たせることができる。
上記発明においては、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けた後に、前記一の表示要素とは異なる別の表示要素における伝達する情報の内容に変化が生じた場合には、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様を同一にし、かつ、前記別の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けることが望ましい。
本発明によれば、他の表示要素の中から一の表示要素を所定時間の間だけ目立たせたのちに、次ぎに伝達する情報の内容が変化した表示要素を、残りの表示要素の中から目立たせることができる。
例えば、他の表示要素の中から一の表示要素を所定時間の間だけ目立たせたのちに、全ての表示要素を同一の態様で表示する方法と比較して、所定時間の経過を待たなくても、次ぎに伝達する情報の内容が変化した表示要素を目立たせることができる。
本発明の車両用空気調和装置の表示部は、入射した光の透過率または反射率を制御することにより情報の内容を伝達する複数の表示要素を有する表示面と、前記複数の表示要素のそれぞれに対して一対一に配置され、対応する前記表示要素のみに向けて光を出射する光源と、が設けられ、前記表示要素および前記光源の少なくとも一方に対して制御を行うことにより上記本発明の表示方法を行う制御部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が上記本発明の表示方法に係る制御を行うため、一の表示要素における表示態様と、他の表示要素における表示態様との間に差を設けることができ、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができる。
上記発明においては、複数の前記光源の間には、前記光源から出射された光が、対応する前記表示要素以外の前記表示要素に入射することを妨げる仕切り部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、仕切り部が設けられているため、個々の表示要素における表示の輝度などの制御性が高くなる。そのため、例えば、一の表示要素または他の表示要素の表示を点滅させることや、他の表示要素の表示を消すこと、または、表示の輝度を低下させることや、一の表示要素の表示の色調を変えることが容易となる。
上記発明においては、前記光源には、前記表示要素に対して異なる色調の光を出射する複数の光出射部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、光を出射する光出射部を選択することにより、表示要素に入射される光の色調を選択でき、一の表示要素の表示の色調を変えることができる。
本発明の車両用空気調和装置は、上記本発明の表示部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明の表示部が設けられているため、他の表示要素の中から、伝達する情報の内容が変化した一の表示要素を目立たせることができる。
ここで、伝達する情報の内容の変化としては、車両用空気調和装置における運転状態の変更などを挙げることができる。
本発明の車両用空気調和装置の表示部の表示方法、車両用空気調和装置の表示部、および、車両用空気調和装置によれば、一の表示要素における表示態様と、他の表示要素における表示態様との間に差を設けることにより、他の表示要素の中から一の表示要素を目立たせることができるため、表示部の視認性向上を図るとともに、車両用空気調和装置の操作性向上を図ることができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用空気調和装置ついて図1から図9を参照して説明する。
本実施形態では、本発明を液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と表記する。)を用いて車両用空気調和装置の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示する表示部の制御方法、表示部および車両用空気調和装置に適用して説明する。
なお、表示部における情報を表示する方法としては、上述のようにLCDを用いた表示方法であってもよいし、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)を用いた表示方法など、その他の表示方法であってもよく、特に限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る車両用空気調和装置の操作パネルの構成を説明する模式図である。図2は、図1の制御部における構成を説明するブロック図である。
車両用空気調和装置1には、図1および図2に示すように、車両用空気調和装置1の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示する表示部2、および、車両用空気調和装置1の運転状態を変更する操作部3A,3B,3C,3D,3Eが配置された操作パネル4と、さらに、図2に示すように、表示部2における表示方法を制御する制御部5が設けられている。
操作パネル4は、例えば、車室の前方における運転席と助手席との間に配置されるパネルであって、図1に示すように、車両用空気調和装置1に係る情報を表示する表示部2、および、車両用空気調和装置1の操作に係る操作部3が配置されたパネルである。
具体的には、操作パネル4における上方の中央には表示部2が配置され、表示部2の左側には、車両用空気調和装置1における自動温度制御(以下、「オートエアコン」と表記する。)のオンおよびオフを制御するスイッチと、車室内温度の制御目標となる温度、つまり設定温度を設定する回転スイッチとが組み合わされて操作部3Aが配置されている。表示部2の右側には、温度が調節された空気が吹き出される位置を制御するスイッチと、吹出し口から吹き出される空気の風量を制御する回転スイッチとが組み合わされた操作部3Bが配置されている。
さらに、表示部2と操作部3Aとの間の下方には、車両用空気調和装置1における内気循環モードおよび外気導入モードの切替を行う操作部3Cが配置されている。表示部2と操作部3Bとの間の上方には、車両用空気調和装置1における運転のオンおよびオフを制御する操作部3Dが配置され、下方には、車室の後部窓におけるデフロスト運転のオンおよびオフを制御する操作部3Eが配置されている。
操作パネル4における操作部3Aから3Eの下方には、車両に装備されたその他の機能を制御する各種のスイッチや、表示部などが配置されている。
表示部2には、図2に示すように、車両用空気調和装置1の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示するLCDパネル(表示面)6および光源7が設けられている。
図3は、図1の表示部の構成を説明する部分拡大図である。
LCDパネル6は、光源7から入射された照明光の透過率を制御することにより、車両用空気調和装置1の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示するものである。
さらに、LCDパネル6には、各種の情報を表示するセグメント部(表示要素)8A,8B,8C,8D,8Eが設けられている。つまり、LCDパネル6においては、照明光の透過率を制御することにより、セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eのそれぞれについての視認性が制御されている。
具体的には、左上段に配置されたセグメント部8Aは、車両用空気調和装置1におけるオートエアコン機能が作動しているか、いないかを表示する部分であり、左中段に配置されたセグメント部8Bは、車両用空気調和装置1における運転が、内気循環モードおよび外気導入モードのいずれかにより行われているかを表示する部分である。
下段中央に配置されたセグメント部8Cは、温度調節された空気が吹き出す吹出し口の選択状況を表示する部分であり、右中段に配置されたセグメント部8Dは、吹き出し口から吹き出される空気の風量を表示する部分である。さらに、右上段に配置されたセグメント部8Eは、設定温度を表示する部分である。
図4は、図3のLCDパネルにおける別の構成を説明する部分拡大図である。
なお、LCDパネル6における各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eの配置や形状は、図3に示す配置および形状であってもよいし、図4に示す配置および形状であってもよく、特に限定するものではない。
具体的には、図3に示すセグメント部4Aの代わりに、図4に示すように、「A/C」の文字の下側に「ONOFF」の文字を追加するとともに、「A/C」の文字の上側に「AUTO」の文字を配置したセグメント部(表示要素)8A−1を用いてもよく、特に限定するものではない。
図5は、図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。
さらに、LCDパネル6におけるセグメント部8Aの配置や形状を、図5に示す配置および形状としてもよく、特に限定するものではない。
具体的には、図5に示すように、「A/C」の文字の下側に「ONOFF」の文字を追加したセグメント部(表示要素)8A−2を用いてもよく、特に限定するものではない。
図6は、図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。
さらに、LCDパネル6におけるセグメント部8Aの配置や形状を、図6に示す配置および形状としてもよく、特に限定するものではない。
具体的には、図6に示すように、「A/C」の文字の横に「ON」「OFF」の文字を二段にした表記を追加したセグメント部(表示要素)8A−3を用いてもよく、特に限定するものではない。
図7は、図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。
さらに、LCDパネル6におけるセグメント部8Aの配置や形状を、図7に示す配置および形状としてもよく、特に限定するものではない。
具体的には、図7に示すように、「A/C」の文字の下側に「ONOFF」の文字を追加し、「AUTO」の文字をLCDパネル6の上段中央に配置したセグメント部(表示要素)8A−4を用いてもよく、特に限定するものではない。
図8は、図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。
さらに、LCDパネル6におけるセグメント部8A,8Bの配置や形状を、図8に示す配置および形状としても良く、特に限定するものではない。
具体的には、図8に示すように、「A/C」の文字の下側に「ONOFF」の文字を追加したセグメント部(表示要素)8A−5をセグメント部8Bが配置されていた場所に配置し、セグメント部8BをLCDパネル6の上段中央に配置したものであってもよく、特に限定するものではない。
本実施形態では、LCDパネル6を、光透過式のLCDを用いたパネルに適用して説明するが、光反射式のLCDを用いたパネルであってもよく、特に限定するものではない。
さらに、LCDパネル6としては、TN型のLCDや、STN型のLCDなどの駆動方式により表示されるものであってよく、特に限定されるものではない。
その他に、LCDパネル6としては、電圧を印加していない状態で明表示となるノーマリーホワイトモードを採用したものであってもよいし、または、電圧を印加していない状態で暗表示となるノーマリーブラックモードを採用したものであってもよく、特に限定するものではない。
図9は、図2の表示部における光源の構成を説明する模式図である。
光源7は、LCDパネル6に向けて光を出射するものであり、LCDパネル6を照明するものである。さらに、光源7は、LCDパネル6における一つのセグメント部、例えばセグメント部8Aに対して一つ配置されている。言い換えると、セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eのそれぞれは、一つの光源7により照明されている。
光源7には、図9に示すように、LCDパネル6に向けて照明光を出射する発光素子(光出射部)11および導光部(仕切り部)12と、が設けられている。
発光素子11は、電力の供給などを受けて照明光を出射するものであり、一つの光源7に対して、一つまたは複数の素子が配置されている。
発光素子11としては、発光ダイオード(以下、「LED」と表記する。)を用いることができるが、他の発光素子を用いてもよく、特に限定するものではない。
導光部12は、発光素子11から出射された照明光を、それぞれ対応して配置されたセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eのいずれかに向けて導くものである。
本実施形態では、内部が空洞な筒状に形成されているとともに、導光部12を、発光素子11からセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eに向けて断面積が拡大する略四角錐状に、言い換えるとテーパ状に形成された導光ロッドに適用して説明する。さらには、内周面における光の反射率が高くなるように形成されていることが望ましい。
このようにすることで、LCDパネル6に向けて平行性を高めた光を導くことができる。
導光部12におけるセグメント部8A,8B,8C,8D,8E側の端面は、それぞれ対応するセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eを覆う大きさに形成されている。さらに、導光部12におけるセグメント部8A,8B,8C,8D,8E側の端面は、LCDパネル6に接触して配置されている。
このようにすることで、発光素子11から出射された光を、それぞれ対応するセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eのみに入射させることができる。
なお、導光部12としては、上述のようにテーパ状に形成された導光ロッドを用いてもよいし、光ファイバなどの他の導光部材を用いてもよく、特に限定するものではない。
さらに、導光部12とLCDパネル6との間には、導光部12に入射される光を散乱させ、LCDパネル6に入射する照明光の照度を均一にする散乱板を配置してもよく、特に限定するものではない。
制御部5は、図2に示すように、操作部3A,3B,3C,3D,3Eに入力された情報に係る信号に基づいてLCDパネル6および光源7を制御するものである。
制御部5における制御方法は、以下に説明する。
次に、上記の構成からなる車両用空気調和装置1の表示部2における各情報の表示方法について説明する。
まず、表示する情報に変化のない定常的な状態における表示方法について説明する。
この場合、制御部5は、光源7の発光素子11に対して照明光を出射させる制御信号を出力する。発光素子11は、制御信号に対応して供給された電力を受けて照明光を出射する。
発光素子11から出射された照明光は、導光部12によりそれぞれ対応するセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eに入射する。
各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eは、制御部5から入力された制御信号に基づいて光の透過率や、各セグメントの形状などが制御されている。
具体的には、制御部5は、操作部3A,3B,3C,3D,3Eから入力された信号に基づいて、各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eにおける光の透過率や、各セグメントの形状など制御する制御信号が出力されている。
各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eに入射された照明光は、各セグメントの制御状態に応じて、各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eを透過し、車両用空気調和装置1の操作者に視認される。言い換えると、各セグメント部8A,8B,8C,8D,8Eは、制御部5により制御された輝度、および、形状に点灯され、表示されている。
次に、本実施形態の特徴である表示部2において表示されている情報に変化があった場合の表示方法について説明する。
表示されている情報に変化があった場合としては、車両用空気調和装置1における運転状態が、操作者により変更された場合などを挙げることができる。
例えば、操作者により、操作部3Aが操作されて、オートエアコン運転が開始された場合について説明する。
操作部3Aが操作されると、操作部3Aから当該操作に関する信号が制御部5に入力される。制御部5は、オートエアコン運転が開始されたと判断し、オートエアコン運転に関する情報を表示するセグメント部8Aを点灯し、表示する制御信号を出力する。
それと同時に、それまで表示していた他のセグメント部8B,8C,8D,8Eを消灯し、非表示とする制御信号を出力する。
具体的には、制御部5は、セグメント部8Aの光の透過率を制御し、照明光を透過させる制御信号や、セグメントの形状を制御する制御信号を出力するとともに、および、セグメント部8Aに対応する光源7に対して照明光を出射させる制御信号を出力する。
その一方で、制御部5は、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eに対応する光源7に対して、照明光の出射を停止する制御信号を出力する。このとき、同時に、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの光の透過率を、LCDパネル6におけるセグメント部以外の部分の光の透過率とする制御信号を出力してもよい。
このようにすることで、セグメント部8Aに対応する光源7から出射された照明光は、セグメント部8Aのみに入射する。その一方で、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eに対しては、照明光が入射されない。
そのため、オートエアコン運転に関する情報を表示するセグメント部8Aのみが点灯される。言い換えると、オートエアコン運転の運転状況が変化したことが強調される。
つまり、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eにおける表示態様を変えて、セグメント部8Aにおける表示態様をそのまま同一のものとすることで、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの中からセグメント部8Aを目立たせることができる。
制御部5は、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eを非表示とする制御信号を出力してから、所定の時間(例えば3秒程度)が経過すると、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eを表示する制御信号を出力する。
具体的には、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eに対応する光源7に対して、照明光を出射させる制御信号を出力する。
すると、セグメント部8Aだけでなく、セグメント部8B,8C,8D,8Eも表示され、表示されている情報が変化する前の状態に戻る。
このように、セグメント部8B,8C,8D,8Eの中からセグメント部8Aを所定時間の間だけ目立たせたのちに、全てのセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eを同一の態様で表示することにより、次ぎに表示する情報の内容が変化したセグメント部を、残りのセグメント部の中から目立たせることができる。
さらに、上述の所定の時間が経過する前に、操作者により操作部3Bが操作され、車両用空気調和装置1の運転モードが内気循環モードから外気導入モードに変更されると、制御部5に操作部3Bから当該操作に関する信号が入力される。
制御部5は、運転モードが内気循環モードから外気導入モードに変更されたと判断し、当該モードに関するセグメント部8Bを非表示から表示に変更するとともに、セグメントの形状を変更する制御信号を出力する。
同時に、制御部5は、それまで表示していたセグメント部8Aを非表示とする制御信号を出力する。
具体的には、制御部5は、セグメント部8Bの光の透過率を制御し、照明光を透過させる制御信号や、セグメントの形状を制御する制御信号を出力するとともに、および、セグメント部8Bに対応する光源7に対して照明光を出射させる制御信号を出力する。
その一方で、制御部5は、セグメント部8Aに対応する光源7に対して、照明光の出射を停止する制御信号を出力する。
この時、セグメント部8C,8D,8Eに対応する光源7は、照明光の出射が停止された状態のままにされている。
このようにすることで、セグメント部8Bに対応する光源7から出射された照明光は、セグメント部8Bのみに入射する。その一方で、他のセグメント部8A,8C,8D,8Eに対しては、照明光が入射されない。
そのため、運転モードに関する情報を表示するセグメント部8Bのみが点灯される。言い換えると、運転モードが内気循環モードから外気導入モードに変更されたことが強調される。
言い換えると、所定の時間の経過を待たなくても、表示する情報の内容が変化したセグメント部8Bを目立たせることができる。
なお、上述の実施形態のように、表示される情報に変更がないセグメント部の表示を所定の時間だけ消灯して非表示としてもよいし、当該セグメント部を点滅させたり、暗く表示したりして、変更のあったセグメント部を目立たせてもよく、特に限定するものではない。
さらには、表示される情報に変更があったセグメント部の表示を、所定の時間だけ点滅表示して、他の表示される情報に変更がないセグメント部はそのまま点灯表示することにより、変更があったセグメント部を目立たせてもよく、特に限定するものではない。
言い換えると、表示される情報に変更があったセグメント部における表示態様を変えて、他の表示される情報に変更がないセグメント部をそのまま同一の表示態様とすることで、変更がないセグメント部の中から変更があったセグメント部を目立たせることができる。
その一方で、セグメント部を表示する際における輝度は、上述のように、光源7のみを制御することにより調節してもよいし、セグメント部における光の透過率等を制御することにより調節してもよいし、さらには、両者を制御することにより調節してもよく、特に限定するものではない。
上記の構成によれば、例えば、表示されている情報に変化があったセグメント部8Aにおける表示態様と、変化のなかった他のセグメント部8B,8C,8D,8Eにおける表示態様との間に差を設けることにより、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの中からセグメント部8Aを目立たせることができる。
そのため、表示部2の視認性向上を図るとともに、車両用空気調和装置1の操作性向上を図ることができる。
光源7から出射される光を制御することにより、例えば、表示されている情報に変化があったセグメント部8Aを、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの中から目立たせることができる。
例えば、セグメント部8Aの表示を点滅させることや、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの表示を消すこと、または、表示の輝度を低下させることが容易となる。
導光部12が設けられているため、個々のセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eにおける表示の輝度などの制御性が高くなる。そのため、例えば、セグメント部8Aの表示を点滅させることや、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの表示を消すこと、または、表示の輝度を低下させることが、さらに容易となる。
〔第1の実施形態の変形例〕
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について図10および図11を参照して説明する。
本変形例の車両用空気調和装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、表示される情報に変化があったセグメント部を目立たせる方法が異なっている。よって、本変形例においては、図10および図11を用いてセグメント部の表示に関する部分のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図10は、本変形例に係る車両用空気調和装置の制御部における構成を説明するブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
車両用空気調和装置101には、図10に示すように、車両用空気調和装置101の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示するLCDパネル6および光源107を有する表示部2と、車両用空気調和装置101の運転状態を変更する操作部3A,3B,3C,3D,3Eと、表示部2における表示方法を制御する制御部105と、が少なくとも設けられている。
光源107は、異なる二つの色調の光(以下、「色光」と表記する。)が出射可能な構成とされており、異なる二つの色光のうち、選択された一方の色光をLCDパネル6に向けて出射するものである。
さらに、光源107は、第1の実施形態と同様に、LCDパネル6における一つのセグメント部、例えばセグメント部8Aに対して一つ配置されている。
図11は、図10の光源における構成を説明する模式図である。
光源107には、図11に示すように、LCDパネル6に向けて照明光を出射する第1発光素子(光出射部)111Aおよび第2発光素子(光出射部)111Bと、導光部12と、が設けられている。
第1発光素子111Aおよび第2発光素子111Bは、電力の供給などを受けて、それぞれ異なる色光を出射するものであり、一つの光源7に対して、少なくとも二つの素子が配置されている。
第1発光素子111Aおよび第2発光素子111Bとしては、発光ダイオード(以下、「LED」と表記する。)を用いることができるが、他の発光素子を用いてもよく、特に限定するものではない。
なお、本実施形態では、光源107から異なる二つの色光が出射可能な構成に適用して説明するが、それ以上の異なる色光が出射可能な構成であってもよく、特に限定するものではない。
制御部105は、図10に示すように、操作部3A,3B,3C,3D,3Eに入力された情報に係る信号に基づいてLCDパネル6、第1発光素子111Aおよび第2発光素子111Bを制御するものである。
制御部105における制御方法は、以下に説明する。
次に、上記の構成からなる車両用空気調和装置101の表示部2における各情報の表示方法について説明する。
なお、表示する情報に変化のない定常的な状態における表示方法については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、本実施形態の特徴である表示部2において表示されている情報に変化があった場合の表示方法について説明する。
例えば、操作者により、操作部3Aが操作されて、オートエアコン運転が開始された場合について説明する。
操作部3Aが操作されると、操作部3Aから当該操作に関する信号が制御部105に入力される。制御部105は、オートエアコン運転が開始されたと判断し、オートエアコン運転に関する情報を表示するセグメント部8Aを表示する色を変更する制御信号を出力する。
具体的には、それまでセグメント部8Aを第1発光素子111Aから出射された色光、例えば、黄色の光で照明していた場合には、制御部105は、第1発光素子111Aからの光の出射を停止させる制御信号を出力し、同時に、第2発光素子111Bから異なる色光、例えば、赤色の光を出射させる制御信号を出力する。
その一方で、制御部105は、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eに対応する光源7の第1発光素子111Aに対して、引き続き、光を出射させる制御を継続する。
このようにすることで、セグメント部8Aには赤色の光が入射し、セグメント部8Aは赤色で点灯される。その一方で、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eには、引き続き黄色の光が入射し、セグメント部8B,8C,8D,8Eは黄色で点灯され続ける。言い換えると、オートエアコン運転の運転状況が変化したことが強調される。
つまり、セグメント部8Aにおける表示態様を変えて、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eにおける表示態様をそのまま同一のものとすることで、他のセグメント部8B,8C,8D,8Eの中からセグメント部8Aを目立たせることができる。
制御部105は、セグメント部8Aを赤色で点灯する制御信号を出力してから、所定の時間(例えば3秒程度)が経過すると、再びセグメント部8Aを黄色で点灯する制御信号を出力する。
具体的には、制御部105は、セグメント部8Aに対応する第2発光素子111Bに対して光の出射を停止させる制御信号を出力するとともに、第1発光素子111Aに対して光を出射させる制御信号を出力する。
すると、セグメント部8Aを表示する色が、赤色から黄色に戻り、全てのセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eが黄色で点灯される。
上記の構成によれば、光源107に第1発光素子111A,第2発光素子111Bおよび導光部12が設けられているため、個々のセグメント部8A,8B,8C,8D,8Eにおける表示の制御性が高くなる。そのため、一のセグメント部、例えばセグメント部8Aの表示の色調のみを変えることが容易となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図12および図13を参照して説明する。
本実施形態の車両用空気調和装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、LCDパネルにおける各セグメント部の配置が異なっている。よって、本実施形態においては、図12および図13を用いて各セグメント部の配置のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図12は、本実施形態に係る車両用空気調和装置の表示部における各セグメント部の配置を説明する部分拡大図である。図13は、図12の表示部における構成を説明する断面視図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
車両用空気調和装置201には、図12および図13に示すように、車両用空気調和装置201の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示するLCDパネル(表示面)206および光源7を有する表示部202と、が少なくとも設けられている。
LCDパネル206は、光源7から入射された照明光の透過率を制御することにより、車両用空気調和装置201の運転状態や、車室内の状態などの情報を表示するものである。
LCDパネル206は、図12に示すように、略矩形状に形成されている。
さらに、LCDパネル206には、図12に示すように、各種の情報を表示するセグメント部(表示要素)8A,8B,8C,8D,8E−1,8E−2が、左右方向(図12の左右方向)に並んで設けられている。
具体的には、LCDパネル206の右端から左端に向かって、セグメント部8E−1,セグメント部8D,セグメント部8C,セグメント部8A,セグメント部8B,セグメント部8E−2の順に並んで配置されている。
ここで、LCDパネル206の右端に配置されたセグメント部8E−1は、車室における運転席近傍の設定温度を表示する部分であり、左端に配置されたセグメント部8E−2は、車室における助手席近傍の設定温度を表示する部分である。
光源7は、図13に示すように、矩形状に形成されたLCDパネル206に沿って一列に並んで配置されている。言い換えると、光源7は、各セグメント部8A,8B,8C,8D,8E−1,8E−2と一対一に対応して配置されている。
本発明の第1の実施形態に係る車両用空気調和装置の操作パネルの構成を説明する模式図である。 図1の制御部における構成を説明するブロック図である。 図1の表示部の構成を説明する部分拡大図である。 図3のLCDパネルにおける別の構成を説明する部分拡大図である。 図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。 図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。 図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。 図3のLCDパネルにおける更に別の構成を説明する部分拡大図である。 図2の表示部における光源の構成を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る車両用空気調和装置の制御部における構成を説明するブロック図である。 図10の光源における構成を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用空気調和装置の表示部における各セグメント部の配置を説明する部分拡大図である。 図12の表示部における構成を説明する断面視図である。
符号の説明
1,101,201 車両用空気調和装置
2 表示部
5,105 制御部
6 LCDパネル(表示面)
7,107 光源
8A,8B,8C,8D,8E,8A−1,8A−2,8A−3,8A−4,8A−5,8E−1,8E−2 セグメント部(表示要素)
11 発光素子(光出射部)
12 導光部(仕切り部)
111A 第1発光素子(光出射部)
111B 第2発光素子(光出射部)

Claims (10)

  1. 情報を伝達する表示要素を複数有する表示部における表示方法であって、
    伝達する情報の内容が変化した一の表示要素と、伝達する情報の内容が変化していない他の表示要素と、の間で表示態様に差を設けることを特徴とする車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  2. 前記一の表示要素のみを同一の表示態様で表示し続け、前記他の表示要素の表示態様を変えることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  3. 前記一の表示要素の表示態様のみを変えて、前記他の表示要素を同一の表示態様で表示し続けることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  4. 前記複数の表示要素は、光源から前記複数の表示要素に向けて出射された光の透過率または反射率を制御することにより、前記情報の内容を伝達するものであり、
    前記光源から出射される光を制御することにより、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  5. 前記一の表示要素または前記他の表示要素における表示態様を変更してから、所定時間の経過後に、前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様を同一にすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  6. 前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けた後に、
    前記一の表示要素とは異なる別の表示要素における伝達する情報の内容に変化が生じた場合には、
    前記一の表示要素および前記他の表示要素における表示態様を同一にし、かつ、前記別の表示要素および前記他の表示要素における表示態様に差を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両用空気調和装置の表示部の表示方法。
  7. 入射した光の透過率または反射率を制御することにより情報の内容を伝達する複数の表示要素を有する表示面と、
    前記複数の表示要素のそれぞれに対して一対一に配置され、対応する前記表示要素のみに向けて光を出射する光源と、
    が設けられ、
    前記表示要素および前記光源の少なくとも一方に対して制御を行うことにより請求項1から請求項6のいずれかに記載の表示方法を行う制御部が設けられていることを特徴とする車両用空気調和装置の表示部。
  8. 複数の前記光源の間には、前記光源から出射された光が、対応する前記表示要素以外の前記表示要素に入射することを妨げる仕切り部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の車両用空気調和装置の表示部。
  9. 前記光源には、前記表示要素に対して異なる色調の光を出射する複数の光出射部が設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の車両用空気調和装置の表示部。
  10. 請求項7から請求項9のいずれかに記載の表示部が設けられていることを特徴とする車両用空気調和装置。
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