JPH09218777A - コンピュータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】システムに接続された複数のコンピュータにネ
ットワークを使用して自動インストールを行う際に、各
コンピュータに固有の設定を施したインストールを行う
ことを可能とする。 【解決手段】各被インストール装置からインストール要
求を受けたインストールサーバ装置は、各被インストー
ル装置に対応したインストール用パラメータを固有情報
データベース１６から取得し、設定ファイル作成手段１
７はそのパラメータに従いインストールするソフトウェ
アのコンフィグレーションを保持する設定ファイルを作
成し各被インストール装置に送信しインストールを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に関
し、特にコンピュータで構成されるコンピュータシステ
ムにおいて、コンピュータへのソフトウェアのインスト
ールをネットワークを経由し自動で行うようにしたコン
ピュータシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワークに接続された複数台のコン
ピュータのディスク装置のインストール作業を簡単化す
る従来の技術として、例えば特開平４−２８７１４６号
公報には、ネットワークに接続された複数のコンピュー
タのうちの一台だけを従来の方式でインストールした
後、インストールしたコンピュータでインストール内容
供給手段を動作させ、その他のインストールすべきコン
ピュータではインストール手段を起動し、インストール
手段がインストール内容供給手段からネットワークを経
由してインストールすべきディスク内容を得るように構
成された計算機システムが提案されている。

【０００３】図３は、従来のコンピュータシステムの一
例を示すブロック図である。インストールサーバ装置１
と被インストール装置２は通信手段によりネットワーク
３を介して接続されている。被インストール装置２に
は、実際にソフトウェアがインストールされるファイル
装置２３が接続されている。被インストール装置２は、
ネットワーク３を経由してインストールサーバ装置１と
通信を行う通信手段２１と、インストールサーバ装置１
にインストール用のファイルを要求し、要求したファイ
ル内容を受信してファイル装置２３に書き込みを行うイ
ンストール手段２２と、を備えている。

【０００４】インストールサーバ装置１には、インスト
ールに必要なファイルを保持したファイル装置１３が接
続されている。また、インストールサーバ装置１は、ネ
ットワーク３を経由して被インストール装置２と通信を
行う通信手段１１と、被インストール装置２からインス
トール要求を受けたときにファイル装置１３の内容を読
み出し、被インストール装置２に送信するインストール
内容供給手段１２と、を備えている。

【０００５】次に、図３に示した従来のシステムの動作
を説明する。まず、被インストール装置２で、インスト
ール手段２２を起動する。起動されたインストール手段
２２は、インストールサーバ装置１に対してインストー
ルする内容を要求する。インストールサーバ装置１は、
このインストール要求を受けると、インストール内容供
給手段１２が、ファイル装置１３からインストール内容
となるファイルを読み出し、被インストール装置２に送
信する。

【０００６】被インストール装置２は、インストール手
段２２により受信したファイル内容をファイル装置２３
に書き込む。以上のような動作により被インストール装
置２へのインストールは完了する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のコンピュータシステムにおいては、システム中
の複数のコンピュータに対して自動でインストールを行
う場合、同一の内容でしかインストールすることができ
ず、各コンピュータにそれぞれ異なる固有の設定を施す
ことができないという問題点を有している。

【０００８】より詳細には、例えば近時のパーソナルコ
ンピュータ用のオペレーティングシステム（ＯＳ）をコ
ンピュータにインストールする際には、一般に、装置名
を与えることが必要とされるが、上記従来のインストー
ル方式では、ネットワークに接続されたコンピュータシ
ステム内の複数のコンピュータ全てを同一装置名にて自
動でインストールすることしかできない。

【０００９】そして、装置名を個々に設定する場合に
は、オペレータが直接各コンピュータに対して入力設定
しなければならず、多数のコンピュータを有するシステ
ムの場合、多大な工数が発生するという問題がある。

【００１０】これは、上記従来のシステムにおいては、
インストールサーバ装置１に保持しているファイルを単
に転送し、複製することによりインストールするだけで
あり、各コンピュータに固有の設定値を反映させる手段
を何等有しないことによる。

【００１１】従って、本発明は、上記事情に鑑みて為さ
れたものであって、その目的は、ソフトウェアのインス
トール時に各コンピュータに異なる設定を施す必要があ
る場合にも、ネットワークを経由して自動インストール
することを可能とし、インストール作業を簡易化するシ
ステムを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、システム上のコンピュータにソフトウェ
アをインストールする際、各コンピュータに固有のイン
ストール用パラメータをデータベース上に保持し、該イ
ンストール用パラメータに従い各コンピュータにソフト
ウェアをインストールすることを特徴とするコンピュー
タシステムを提供する。

【００１３】本発明においては、システム上のコンピュ
ータにインストールを行う際、自動で各コンピュータに
固有のインストール用パラメータを生成する手段を、備
えたことを特徴とする。

【００１４】本発明においては、複数のコンピュータが
ネットワークを介して接続されてなるコンピュータシス
テムにおいて、少なくとも一のコンピュータがソフトウ
ェアインストール用のサーバ装置として構成され、前記
サーバ装置は、インストール対象のコンピュータ（「被
インストール装置」という）から前記ネットワークを経
由してインストール要求を受け取り該被インストール装
置に送信するインストール内容を供給するインストール
内容供給手段と、前記被インストール装置に対する固有
のインストール用のパラメータを設定する固有情報設定
手段と、各被インストール装置に対応したインストール
用パラメータを保持するデータベースと、前記被インス
トール装置に対する固有のインストール用パラメータを
取得する固有情報取得手段と、インストールするソフト
ウェアの前記被インストール装置に対応したコンフィグ
レーションを保持する設定ファイルを作成する設定ファ
イル作成手段と、を備え、前記被インストール装置は、
前記サーバ装置から前記ネットワークを経由して送信さ
れたインストールソフトウェア及び前記被インストール
装置固有の設定ファイルからなるインストール内容に基
づきファイル装置へのソフトウェアのインストールを自
動で行う、ことを特徴とするコンピュータシステムを提
供する。

【００１５】

【作用】上記構成のもと、本発明によれば、各被インス
トール装置に固有のインストール用パラメータを自動で
生成できる。このため、各被インストール装置に対応し
たパラメータを手動で入力する必要がなく、インストー
ル作業工数を著しく縮減することができるという利点を
有する。

【００１６】また、本発明は、各被インストール装置に
固有のインストール用パラメータを反映した設定用ファ
イルを自動作成してインストールを行うものであり、こ
のため各被インストール装置に固有の値を設定したイン
ストールを自動で行うことができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明のコンピュータシステムの
一実施形態の構成を示すブロック図である。図１を参照
して、本実施形態は、インストール対象となる被インス
トール装置２と、被インストール装置２からの要求に対
してインストール用のファイルを供給するインストール
サーバ装置１とは、ネットワーク３を介して接続されて
いる。実際の運用では、複数台の被インストール装置が
ネットワーク３に接続されているが、図１では簡単のた
め一台のみが示されている。

【００１９】被インストール装置２には、ファイルのイ
ンストールが行われるファイル装置２３が接続されてい
る。

【００２０】インストールサーバ装置１には、インスト
ール内容となるファイルを保持しておくためのファイル
装置１３が接続されている。

【００２１】被インストール装置２は、インストールサ
ーバ装置１と通信を行うための通信手段２１と、インス
トールサーバ装置１に対して通信手段２１を介してイン
ストール内容の要求を行ったり、要求したインストール
内容が送信されてきたときにファイル装置２３に書き込
みを行うインストール手段２２と、を備えている。

【００２２】インストールサーバ装置１は、被インスト
ール装置２と通信を行うための通信手段１１と、被イン
ストール装置からインストール要求を受け取って被イン
ストール装置２に送信するファイルを用意するインスト
ール内容供給手段１２と、被インストール装置２に対す
る固有のインストール用パラメータを設定する固有情報
設定手段１４と、被インストール装置２に対する固有の
インストール用パラメータを取得する固有情報取得手段
１５と、各被インストール装置に対応したインストール
用パラメータを保持する固有情報データベース１６と、
インストールするソフトウェアの被インストール装置２
に対応したコンフィグレーション（configuration）を
保持する設定ファイルを作成する設定ファイル作成手段
１７と、を備えている。

【００２３】固有情報設定手段１４は、被インストール
装置２に対する固有のインストール用パラメータが、固
有情報データベース１６に存在しない場合には、予め設
定された規則により、インストール用パラメータを決定
し、固有情報データベース１６に格納する。

【００２４】インストール内容供給手段１２は、固有情
報データベース１６から固有情報取得手段１５を用いて
被インストール装置２に対する固有のインストール用パ
ラメータを取得し、設定ファイル作成手段１７に渡す。
設定ファイル作成手段１７は、固有のインストール用パ
ラメータの内容を反映したインストール用の設定ファイ
ルを作成する。

【００２５】次に、本実施形態の動作について、図１及
び図２を参照して説明する。図２は本発明の一実施形態
の動作を説明するためのフローチャートである。

【００２６】まず、被インストール装置２上でインスト
ール手段２２を起動する（ステップＳ２１）。インスト
ール手段２２は起動されると通信手段２１を用いインス
トールサーバ装置１に対しインストール要求を送信する
（ステップＳ２２）。

【００２７】インストールサーバ装置１側では、インス
トール内容供給手段１２が通信手段１１を用いて被イン
ストール装置２からネットワーク３を経由して送信され
たインストール要求を受信する（ステップＳ１１）。

【００２８】インストール内容供給手段１２は、インス
トール要求を受信すると、インストール要求元である被
インストール装置２に対応する固有のインストール用パ
ラメータが固有情報データベース１６に存在するか否か
を固有情報取得手段１５を用い検索する（ステップＳ１
２）。インストール要求元の特定には、例えば要求元装
置のネットワークアドレスが用いられる。

【００２９】固有情報データベース１６に、被インスト
ール装置２に対応するインストール用パラメータが、存
在しない場合には、固有情報設定手段１４により、イン
ストール用パラメータを予め設定されている規則により
決定し（例えば装置の固有名等を予め定められた規則に
従い生成する）、固有情報データベース１６に格納する
（ステップＳ１３）。そして、インストール内容供給手
段１２は、再度、固有情報取得手段１５を用い、設定し
たインストール用パラメータを固有情報データベース１
６より取得する。

【００３０】また、例えば再インストール時など、既に
被インストール装置２に対応するインストール用パラメ
ータが設定されている場合には、ステップＳ１３の固有
パラメータの設定を行うことなく、固有情報データベー
ス１６より固有情報取得手段１５を用いて、前回インス
トール時のインストール用パラメータを取得する（ステ
ップＳ１４）。

【００３１】インストール内容供給手段１２は、取得し
たインストール用パラメータを設定ファイル作成手段１
７に渡し、設定ファイル作成手段１７は、インストール
するソフトウェアの装置固有のコンフィグレーションを
保持する設定ファイルを作成する（ステップＳ１５）。

【００３２】インストール内容供給手段１２は、ファイ
ル装置１３よりインストールに必要なファイルを取り出
し、ステップＳ１５で作成した設定ファイルとともに通
信手段１１を用い、被インストール装置２に送信する
（ステップＳ１６）。

【００３３】被インストール装置２のインストール手段
２２は、通信手段２１を用いてインストールサーバ装置
１から送信されたファイルを受信する（ステップＳ２
３）。

【００３４】インストール手段２２は、受信したファイ
ルをファイル装置２３に書き込み、これによりインスト
ールが行われる（ステップＳ２４）。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各コンピュータに固有のインストール用パラメータを自
動生成する手段を設けたことにより、システムに接続さ
れている複数のコンピュータに対しインストールを行う
際、各コンピュータに固有の設定を手動で入力すること
を不要とし、自動でインストール用パラメータを生成す
ることが可能とされ、インストール作業の工数を特段に
削減することができるという効果を有する。

【００３６】また、本発明によれば、ネットワークシス
テムに接続されている複数のコンピュータに対し、各装
置に固有の値を設定したインストールをネットワークを
使用して自動で行うことができるという効果を有する。
これは、本発明が、各コンピュータに固有のインストー
ル用パラメータを保持しておくデータベースと、このデ
ータベースからインストール用パラメータを取得し、イ
ンストールするソフトウェアのコンフィグレーションを
保持する設定ファイルを自動作成する手段を設けたこと
による。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。

【図２】本発明の一実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。

【図３】従来のコンピュータシステムの構成を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】 １ インストールサーバ装置 ２ 被インストール装置 ３ ネットワーク １１ 通信手段 １２ インストール内容供給手段 １３ ファイル装置 １４ 固有情報設定手段 １５ 固有情報取得手段 １６ 固有情報データベース １７ 設定ファイル作成手段 ２１ 通信手段 ２２ インストール手段 ２３ ファイル装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】システム上のコンピュータにソフトウェア
   をインストールする際、各コンピュータに固有のインス
   トール用パラメータをデータベース上に保持し、該イン
   ストール用パラメータに従い各コンピュータにソフトウ
   ェアをインストールすることを特徴とするコンピュータ
   システム。
2. 【請求項２】システム上のコンピュータにインストール
   を行う際、自動で各コンピュータに固有のインストール
   用パラメータを生成する手段を、備えたことを特徴とす
   る請求項１のコンピュータシステム。
3. 【請求項３】複数のコンピュータがネットワークを介し
   て接続されてなるコンピュータシステムにおいて、 少なくとも一のコンピュータがソフトウェアインストー
   ル用のサーバ装置として構成され、 前記サーバ装置は、インストール対象のコンピュータ
   （「被インストール装置」という）から前記ネットワー
   クを経由してインストール要求を受け取り該被インスト
   ール装置に送信するインストール内容を供給するインス
   トール内容供給手段と、 前記被インストール装置に対する固有のインストール用
   のパラメータを設定する固有情報設定手段と、 各被インストール装置に対応したインストール用パラメ
   ータを保持するデータベースと、 前記被インストール装置に対する固有のインストール用
   パラメータを取得する固有情報取得手段と、 インストールするソフトウェアの前記被インストール装
   置に対応したコンフィグレーションを保持する設定ファ
   イルを作成する設定ファイル作成手段と、 を備え、 前記被インストール装置は、前記サーバ装置から前記ネ
   ットワークを経由して送信されたインストールソフトウ
   ェア及び前記被インストール装置固有の設定ファイルか
   らなるインストール内容に基づきファイル装置へのソフ
   トウェアのインストールを自動で行う、 ことを特徴とするコンピュータシステム。
4. 【請求項４】前記固有情報取得手段が、前記データベー
   スを検索し前記被インストール装置に対する固有のイン
   ストール用パラメータが前記データベースに存在しない
   場合には、予め設定された規則により、インストール用
   パラメータを決定した後、前記データベースに格納する
   ことを特徴とする請求項３記載のコンピュータシステ
   ム。