JPH0612348A - ソフトウェア・インストール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数台の計算機にソフトウェアをインストー
ルする装置。 【構成】 この発明では、インストール元計算機１がイ
ンストールリスト１０とインストール済みソフトウェア
リスト１１を保持し、インストール元計算機１側のソフ
トウェア・インストール・プログラム１３がどのソフト
ウェアをどのインストール先計算機２にインストールす
るかを判断しインスト−ルする。このとき，インストー
ル先計算機２側では、イネーブル情報を保持しインスト
ール作業が可能かどうかをインストール元計算機１に示
す。さらに、インストール／更新の確認後インストール
済みソフトウェアリスト１１を更新し、インストール元
計算機１は各インスト−ル先計算機２のソフトウェアイ
ンストール状況を把握する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ネットワークを介し
て接続された計算機間でソフトウェアをインストール／
更新する遠隔ソフトウェア・インストール装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、Ｈｅｗｌｅｔ−Ｐａｃｋａｒｄ
社のマニュアルＨＰ−ＵＸ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ Ｖｏ
ｌｕｍｅ３のＰ３６６〜Ｐ３７１には、ソフトウェア・
インストール装置として、ｕｐｄａｔｅ，ｕｐｄｉｓ
ｔ，ｎｅｔｄｉｓｔｄというプログラムがある。図６は
これらのプログラムを利用し、遠隔からソフトウェア・
インストールを行うシステムの構成図である。図におい
て、１はインストール元計算機でインストールしようと
するソフトウェア・パッケージ８を保持する配布元の計
算機であり、２はインストールされる側、即ちインスト
ール先計算機であり、ここでは２ａと２ｂがある。３ａ
は、インストール元計算機１に接続されたディスク装
置、３は、インストール先計算機２ａ，２ｂに接続され
たディスク装置であり、３ｂと３ｃがある。

【０００３】４はインストール元計算機１にソフトウェ
アを支給する媒体で、こゝでは磁気テープである。５は
複数の計算機にソフトウェアを配布するためのインスト
ール元計算機１にソフトウェア８を準備するｕｐｄｉｓ
ｔプログラム、６はインストール先計算機２から要求の
あったソフトウェアをインストール元計算機１から引き
出し、インストール先計算機２へ引き渡すｎｅｔｄｉｓ
ｔｄプログラム、７は、ソフトウェアを新しくインスト
ールする、または現在インストールされているソフトウ
ェアを更新するためのｕｐｄａｔｅプログラムである。
８はインストール元計算機１の保有するインストールさ
れるソフトウェアである。９は、ディスク装置３ｂ，３
ｃにインストールされたソフトウェアである。

【０００４】次に動作について説明する。ｕｐｄｉｓｔ
プログラム５により磁気テープ４からインストール元計
算機１にソフトウェア８を転送する。次にインストール
元計算機１上でｎｅｔｄｉｓｔｄプログラム６を起動す
る。インストール先計算機２ａでインストール元計算機
１とソフトウェア８を指定してｕｐｄａｔｅプログラム
７を起動すると、インストール元計算機１上のｎｅｔｄ
ｉｓｔｄプログラム６が要求を受け付け、ソフトウェア
８を引き出しネットワークを通じて要求元のインストー
ル先計算機２ａに引き渡し、インストールが開始され
る。複数台の計算機へインストールしたい場合には、同
時にして別のインストール先計算機２ｂでｕｐｄａｔｅ
プログラム７を起動する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
ではネットワークを介したソフトウェアのインストール
／更新において、インストール元計算機１にソフトウェ
ア８を用意した後、インストール先計算機２にインスト
ールするためには、インストール先計算機２からインス
トール・プログラム（ｕｐｄａｔｅプログラム７）を起
動しなければならず、複数台の計算機にソフトウェア８
をインストール／更新しようとすると各インストール先
計算機２ではそれぞれインストール・プログラムを起動
する必要があった。また、インストール元計算機１では
インストール／更新が終了したかどうかの確認や各イン
ストール先計算機２にどんなソフトウェアがインストー
ルされているのか確認をすることはできずインストール
作業の無駄の危険性大、更にシステム管理上の問題点が
あり、特に分散システムの構築／管理上問題があった。

【０００６】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、インストール元計算機１上での
操作で同時に複数台のインストール先計算機２にソフト
ウェアをインストール／更新することができるととも
に、インストール／更新完了の確認および必要により各
インストール先計算機２に現在インストールされている
ソフトウェアを検索できるソフトウェア・インストール
装置を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明によるソフトウ
ェア・インストール装置では、インストール元計算機は
ソフトウェアのインストール／更新を処理する手段によ
りインストール先計算機が現在インストール／更新可能
な状態にあるかどうかをインストール先計算機の連絡手
段を介して確認した上で、当該計算機にソフトウェアの
インストール／更新を行なう。

【０００８】インストール元計算機のソフトウェアのイ
ンストール／更新を処理する手段は、各インストール先
計算機へのソフトウェア・インストール／更新に必要な
情報を保持する制御情報保持手段に従って各インストー
ル先計算機にソフトウェアをインストール／更新する。

【０００９】また、インストール元計算機が備えるイン
ストール／更新処理する手段はインストール先計算機に
インストール／更新が終了したことを確認し、前記制御
情報保持手段の内容を更新する。

【００１０】必要により、任意のインストール先計算機
にどんなソフトウェアがインストールされているかを検
索手段を介して調べ、インストール元計算機の制御情報
保持手段が保持しているインストール／更新に必要な情
報を更新する。また、要求があればその情報の内容を表
示する。

【００１１】

【作用】この発明におけるソフトウェア・インストール
装置では、制御情報保持手段を介して、インストール／
更新を処理する手段はどのインストール先計算機にイン
ストール／更新をするか判断し、また連絡手段を介して
その実行の可否を判断して、複数台の計算機にソフトウ
ェアをインストール／更新する。また、これらのインス
トール／更新が正常に行なわれたことを確認、制御情報
保持手段の内容を更新する。

【００１２】検索手段により、任意のインストール先計
算機にインストールされているソフトウェアを検索す
る。

【００１３】

【実施例】

実施例１．図１は、本発明の実施例の構成を示す図であ
り、図中、前記図６の構成部分と同一又は相当する部分
で同一符号を付しているもの（１〜３及び８、９）につ
いては説明を省略する。１０はインストール元計算機１
が備え、どの計算機にどのソフトウェアをインストール
するかを示すインストールリストであり、１１は、各イ
ンストール先計算機２にどんなソフトウェア９がインス
トールされているかを示すインストール済みソフトウェ
アリストである。１２は、各インストール先計算機２が
備え、インストール作業を行なって良いかどうかを示す
イネーブル情報である。１３はどのソフトウェアをどの
インストール先計算機２にインストールするかを判断
し、該インストール先計算機２にソフトウェアを転送
し、インストールを行なった後インストールの完了を確
認し、インストール済みソフトウェアリスト１１を更新
する，或はインスト−ル先計算機２のインスト−ルソフ
トウエアを検索するソフトウェア・インストールプログ
ラムである。図２、本発明のソフトウェア・インストー
ル装置のフローチャートである。図３はインストールリ
スト１０のデータ構造で、１０１はインストール先計算
機名、１０２はソフトウェア名、１０３はソフトウェア
名１０２に対応するソフトウェア８を実行するに当た
り、依存或いは排他関係にあるソフトウェア名、必要な
ハードウェア資源などを表すソフトウェア組合せを表
す。図４はインストール済みソフトウェアリスト１１の
データ構造で、１０４はインストール／更新されている
ソフトウェア名、１１１はそれらのインストール日付を
表す。図５はインストール先計算機２側のソフトウェア
９の一部を構成するライブラリリストの内容を表し、２
０１はライブラリ名、２０２はインストール日付であ
る。

【００１４】次に動作について図を参照して説明する。
図２は、ソフトウェア・インストールプログラム１３が
インストール開始処理を行なう時の手順のフローを示
す。まず、図３に示すインストールリスト１０の内容を
読みそこからインストール先計算機名１０１を得、次い
でその計算機にインストールすべきソフトウェア名１０
２を得る。（ステップ２０〜ステップ２３）なお、イン
ストールリスト１０は作業開始前に生成しておく。次に
図４に示すインストール済みソフトウェアリスト１１の
内容を読み、（ステップ２４）該当する計算機にすでに
インストールされているソフトウェア名１０４の情報を
得て、今回インストールするソフトウェア８がシステム
に矛盾を発生させないかどうかを確認する。（ステップ
２５）矛盾とは例えば、すでに同名のソフトウェアの新
しい版がインストールされていないかどうか、または、
このソフトウェアをインストールすることによって他の
ソフトウェアの動作が影響を受けないかどうか、充分な
ハードウェア資源は確保されているか、他のソフトウェ
アと共用する部分があり新たに全ファイルをインストー
ルすると共用する部分を変更して、これらの動作に影響
を及ぼさないか、予め他の特定なソフトウェアをインス
トールしておくことが条件となっているか、ＯＳの版は
当該ソフトウェアと対応しているかなどをソフトウェア
組合せ１０３、 インストール済みソフトウェアリスト
１１を介して判断する。（ステップ２５）インストール
先計算機２は、イネーブル情報１２、即ちインストール
作業を実行してよいかどうかを示す情報をもち、インス
トール先計算機２側で任意に設定される。例えば１つの
ファイルに“ｅｎａｂｌｅ” “ｄｉｓａｂｌｅ”の何
れかを書き入れておき、これをインストール元計算機１
が読み取ることによりインストール／更新の実行可否を
判定する。インストールが可能であれば、即ち、ｅｎａ
ｂｌｅが書かれていれば、ソフトウェア・インストール
プログラム１３は、インストールを開始するためにイン
ストール開始信号を出す。（ステップ２６〜ステップ２
８）

【００１５】ソフトウェア・インストールプログラム１
３は該インストール先計算機２に対し、上記（ステップ
２３）で得たソフトウェア名１０２に対応するソフトウ
ェア８を転送し、インストール／更新を行なう。（イン
ストール／更新が正常に終了したか否か、所定のファイ
ルが所定の位置に転送されたか否かなどをソフトウェア
・インストール・プログラム１３に知らせ、エラーが発
生していればそれに応じた処理を行なう。（ステップ２
９〜２９−１）

【００１６】以上述べたインストール元計算機１による
インストール先計算機２へのソフトウェアのインストー
ル／更新はこれらが標準的に搭載しているネットワーク
制御処理手段、例えばファイル転送、ファイルのコピー
及び移動、ファイルの消去、ファイルの所有者・グルー
プ・アクセス権の変更、ファイル編集などのリモート制
御処理手段を利用し、インストール元計算機１はこれら
を介してインストール先計算機２上のファイル操作を行
ってインスト−ル／更新をする。即ち，ソフトウェアの
インストール／更新は前記ネットワーク制御処理手段を
利用するので、インストール元計算機１上のソフトウェ
ア・インストール・プログラム１３をソフトウェアのイ
ンストール／更新専用として準備することによりソフト
ウェア・インストール装置を構成する。

【００１７】次いで、ソフトウェア・インストール・プ
ログラム１３はインストールリスト１０の次のデータを
読む。該インストール先計算機２向の次のソフトウェア
名１０２があるか否かを判断し、あればそのソフトウェ
ア名を得、インストール済みソフトウェアリスト１１を
読み（これらの処理はステップ２１〜ステップ２４と同
様）、ステップ２５に移って、上記と同様の処理を繰返
す。インストールリスト１０を読んで次のソフトがなけ
れば、該インストール先計算機２へのインストール終了
処理を行なう。（ステップ２９−２〜ステップ２９−
３）。

【００１８】ソフトウェア・インストール・プログラム
１３はインストールリスト１０を読む。次にインストー
ルすべきインストール先計算機２の有無を判断し、あれ
ばステップ２０に移ってこれを実行し、前記を同様の処
理を行い、ソフトウェア８のインストールを行なう。次
のインストール先計算機２がなければ、ソフトウェア・
インストール・プログラム１３の処理、即ち、ソフトウ
ェアのインストール作業は終了する。（ステップ２９−
４）。

【００１９】前記実施例では各ソフトウェア８を各件毎
に順にインストールするフローになっている。これに代
えて、ソフトウェア・インストール・プログラム１３を
概ね図２に示すステップ２８のインストールの開始信号
送信まで（前者の処理）とそれ以後のソフトウェア転送
からインストール／更新までの処理（後者の処理）に分
けてもよい。これにより各ソフトウェア８の後者の処理
（前者の処理よりも時間を要す場合多い）を平行して行
うように構成してもよい。例えば、ソフトウェア８の
内、Ａ，Ｂの各ソフトウェア順にそれぞれ別のインスト
−ル先計算機２に向けて処理される場合、先ず、前者の
処理はＡを処理し、そのインストールの開始信号を後者
の処理に発したら、Ａの後者の処理の終了をまたずに、
次のＢの処理を開始する。後者の処理はＡのインストー
ル開始信号を受け、Ａの処理未了であっても、Ｂのイン
ストール開始信号を受信したらその処理を開始し、結果
的にＡ，Ｂについて並行処理する。

【００２０】次に、任意のインストール先計算機２に現
在どのソフトウェアがインストール／更新されているか
の検索について説明する。ソフトウェア・インストール
・プログラム１３はユーザの指定により、インストール
済みソフトウェアリスト１１上の任意のインストール先
計算機名１０１を指定し、対応するインストール先計算
機２にアクセスし、そのソフトウェア９に含まれるライ
ブラリリスト２０を読み、ライブラリ名２０１、インス
トール日付２０２を獲得する。指定されたインストール
先計算機２に対応するインストール済みソフトウェアリ
スト１１上のソフトウェア名１０４とライブラリ名２０
１を比較し、同一ソフトウェア名につきバージョン等の
差異、インストール日付の問題があれば更新する。これ
により各インストール先計算機２の現在のソフトウェア
インストール／更新状況をインストール済みソフトウェ
アリスト１１に反映する。

【００２１】

【発明の効果】以上のように、この発明によればソフト
ウェアの遠隔インストールにおいてインストール先計算
機を起動させることなくインストール元計算機での操作
により複数台の計算機へのソフトウェアのインストール
／更新並にその確認を行なうように構成したので、イン
ストール／更新処理の効率化、システム処理上の問題点
を解消する効果がある。

【００２２】さらに、インストール先計算機のインスト
ール状況をインストール元計算機が把握できるように構
成したので、分散システムの構築及び管理が容易になる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この発明の実施例のソフトウェア・イ
ンストール装置を表す構成図である。

【図２】図２は、この発明のインストール処理を表すフ
ローチャートである。

【図３】図３は、この発明のインストールリストを表す
構成図である。

【図４】図４は、この発明の実施例のインストール済み
ソフトウェアリストを表す構成図である。

【図５】図５はライブラリリストを表す構成図である。

【図６】図６は、従来のソフトウェアインストール装置
を表す構成図である。

【符号の説明】

１ インストール元計算機 ２ インストール先計算機 ３ ディスク装置 ４ 磁気テープ ５ ｕｐｄｉｓｔプログラム ６ ｎｅｔｄｉｓｔｄプログラム ７ ｕｐｄａｔｅプログラム ８ ソフトウェア ９ ソフトウェア １０ インストールリスト １１ インストール済みソフトウェアリスト １２ イネーブル情報 １３ ソフトウェア・インストール・プログラム ２０ ライブラリリスト １０１ インストール先計算機名 １０２ ソフトウェア名 １０３ ソフトウェア組合せ １０４ ソフトウェア名 ２０１ ライブラリ名 ２０２ インストール日付

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して他の計算機にソフ
   トウェアのインストール／更新を行なうインストール元
   計算機とソフトウェアのインストール／更新を受けるイ
   ンストール先計算機よりなる遠隔ソフトウェア・インス
   トール装置において、前記インストール元計算機は、イ
   ンストール／更新処理を行う手段、インストール／更新
   処理に必要な情報を保持する制御情報保持手段を備え、
   前記インストール先計算機はインストール／更新の実行
   可否情報を保持しそれをインストール元計算機に知らせ
   る連絡手段を備えたことを特徴とするソフトウェア・イ
   ンストール装置。
2. 【請求項２】 前記インストール元計算機からインスト
   ール先計算機にソフトウェアがインストール／更新され
   たかを確認する手段を備えた請求項１に記載のソフトウ
   ェア・インストール装置。
3. 【請求項３】 前記インストール元計算機に各インスト
   ール先計算機の現在のインストール／更新状況を検索す
   る検索手段を備えることを特徴とする請求項１に記載し
   たソフトウェア・インストール装置。