JPH1165828A - プログラム更新方式及びプログラム更新のためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムのバージョンアップやセットアッ
プやファイルのダウンロードを容易にしインターネット
やイントラネットユーザの利便性を向上させる。 【解決手段】 バージョンアップアプリケーション１５
はクッキーファイル２１の更新の有無を常時監視する。
ブラウザ１７の起動後はバージョンアップ情報サイト２
５にアクセスする。バージョンアップが必要なアプリケ
ーションのＩＤがを含むクッキーファイルを受信する
と、ブラウザ１７はその内容をクライアントＰＣ１のク
ッキーファイル２１に書込む。アプリケーション１５は
そのアプリケーションがバージョンアップ可と判断する
とＤＤＥ等を用いてバージョンアップの指示を出す。ブ
ラウザ１７はサイト２５にアクセスし指示されたアプリ
ケーションにつきサイト２５中の対応するサイトにアク
セスしセットアップファイル２７の提供を要求する。そ
のセットアップファイル２７が渡されると、アプリケー
ション１５はセットアップファイル２７を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、クライアントの持
つアプリケーションをサーバからの情報により更新する
ためのプログラム更新方式及びプログラム更新のための
プログラムを記録した記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般家庭等では、以下のような方
法でパーソナルコンピュータ（ＰＣ）のアプリケーショ
ンのセットアップ（インストール）やバージョンアップ
が行われていた。即ち、ユーザ自身がバージョン情報を
雑誌や新聞やワールド・ワイド・ウエブ（ＷＷＷ）等の
メディアから能動的に入手する。そして、その情報を元
にアプリケーションを購入したり、或いは、ＷＷＷサー
バからユーザのＰＣに必要なファイルを手動でダウンロ
ードした後にセットアップファイルを起動する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、同じユーザ
でも企業のような大規模なユーザでは、サーバが内部ネ
ットワークを通してアプリケーションのバージョンを統
一管理し、内部ネットワーク上の全てのＰＣへ自動的に
バージョンアップしたアプリケーションを配布すること
でセットアップやバージョンアップを行う方法が既に実
施されている。しかし、このような方法を、一般家庭等
に代表される一般のユーザのＰＣに対して行うことは不
可能である。しかも、上記方法を実施するために使用さ
れるアプリケーション配布ツールは、ＰＣのメモリに常
駐して例えば１０秒おきにサーバと交信するというよう
な動作をするため、汎用性がなく、システムに負荷を掛
けてしまい、また他の通信アプリケーションと競合する
こともある等の問題がある。

【０００４】近年、インターネットが急速に普及するに
つれて、一般のユーザのＰＣにおいてもインターネット
を利用して送信されてきた動画や音声を再生する機能を
始め、種々の機能が必要とされるようになってきてい
る。そのため、多種多様なヘルパーアプリケーションや
プラグインモジュールが、ウエブ（Ｗｅｂ）ブラウザを
補完する機能を備えたものとして出現している。このよ
うに多種多様なヘルパーアプリケーションやプラグイン
モジュールを利用して、一般のユーザのＰＣを快適な環
境に設定するには、こまめなバージョンのチェックと、
インストール作業とが欠かせない。

【０００５】しかし、上記のような方法でしかセットア
ップやバージョンアップが行えない一般家庭等のＰＣで
は、こまめなバージョンのチェックやインストール作業
は煩わしいばかりでなく、バージョンアップ時にトラブ
ルを招来してしまうこともあった。

【０００６】従って本発明の目的は、一般のユーザのＰ
Ｃにおいても、プログラムのバージョンアップやセット
アップやファイルのダウンロードを容易にすることによ
り、インターネットやイントラネットユーザの利便性の
向上を図ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の側面に従
うプログラム更新方式は、クライアントの持つアプリケ
ーションをサーバからの情報により更新するためのもの
で、サーバとクライアントとが、両者間で授受される簡
易認証ファイルを用いて更新を必要とするアプリケーシ
ョンに関する情報を授受する手段を備える。

【０００８】上記構成によれば、サーバとクライアント
との間で授受される簡易認証ファイルを用いて更新を必
要とするアプリケーションに関する情報を授受すること
としたので、ＡｃｔｉｖｅＸ等のような特別の技術に対
応してなくても、また、ＨＴＭＬで特別な情報を記述し
たりする必要も無しに、どのようなプログラムやファイ
ルも自動的にセットアップ、ダウンロードすることがで
きる。

【０００９】本発明の第２の側面に従うプログラム更新
方式は、クライアントの持つアプリケーションをサーバ
からの情報により更新するためのもので、サーバが、ク
ライアントとの間に授受される簡易認証ファイルを介し
て更新を必要とするアプリケーションに関する情報をク
ライアントに伝送する手段を備える。

【００１０】本発明の第２の側面に係る好適な実施形態
に係るサーバでは、伝送手段が、更新を必要とするアプ
リケーションに関する情報を簡易認証ファイルに入れて
クライアントに送信する送信手段である。また、上記サ
ーバでは、複数のアプリケーションに関するセットアッ
プ情報を有する更新情報サイトと、クライアントから要
求されたアプリケーションに関するセットアップ情報を
更新情報サイトから抽出してクライアントに送信する送
信手段とを更に有する。

【００１１】本発明の第３の側面に従うプログラム更新
方式は、クライアントの持つアプリケーションをサーバ
からの情報により更新するためのもので、クライアント
が、サーバとの間に授受される簡易認証ファイルを介し
て更新を必要とするアプリケーションに関する情報をサ
ーバから受け取る手段を備える。

【００１２】本発明の第３の側面に係る好適な実施形態
に係るクライアントでは、サーバとクライアントとの間
に授受される簡易認証ファイルに、更新を必要とするア
プリケーションに関する情報が格納されているか否かを
監視する監視手段と、更新を必要とするアプリケーショ
ンに関する情報が簡易認証ファイルに格納されていると
き、該当するアプリケーションについて更新の可否を判
定してその判定結果を出力する判定手段と、更新可の判
定結果が出力されたことにより該当するアプリケーショ
ンのセットアップファイルがサーバから与えられたと
き、このセットアップファイルを実行する実行手段とを
更に有する。

【００１３】このクライアントでは、判定手段から更新
可の判定結果が出力されたとき、サーバにアクセスし
て、更新を必要とするアプリケーションに関するセット
アップ情報を要求する要求手段を更に備えている。

【００１４】また、このクライアントでは、監視手段、
判定手段、及び実行手段は、クライアントのメモリに常
駐する更新用アプリケーションに含まれており、要求手
段はクライアントのメモリに常駐するブラウザに含まれ
ている。

【００１５】上述したプログラム更新方式では、簡易認
証ファイルに、ユーザ認証ＩＤ情報と、更新を必要とす
るアプリケーションに関する情報と、更新の可否情報
と、更新を必要とするアプリケーションのサイト名及び
ファイル名情報と、更新終了情報とを有するテキスト形
式のファイルが用いられる。

【００１６】この簡易認証ファイルは、クライアントに
保持されていると共に、ブラウザによりサーバに送信さ
れ、サーバからブラウザに送信される更新を必要とする
アプリケーションに関する情報により書き換えられる。

【００１７】また、上述した判定手段は、新たに簡易認
証ファイルに格納されたアプリケーションに関する情報
が、クライアント内の対応するアプリケーションに関す
る情報より新しいか否かにより更新の可否を判定する。
ブラウザは、判定手段から更新可の判定結果が出力され
たとき、サーバの更新情報サイトにアクセスして対応す
るセットアップファイルの提供を要求すると共に、提供
されたセットアップファイルを実行手段に与える。更
に、セットアップファイルは、実行することにより自動
的に目的のプログラムをインストール又は更新するプロ
グラムである。

【００１８】本発明の第４の側面に従う記録媒体は、ク
ライアントの持つアプリケーションをサーバからの情報
により更新するためのプログラムを記録するもので、サ
ーバとクライアントとの間で授受される簡易認証ファイ
ルに、更新を必要とするアプリケーションに関する情報
が格納されているか否かをクライアントにおいて監視す
る過程と、監視の結果、更新を必要とするアプリケーシ
ョンに関する情報が格納されていることが判明したと
き、クライアントにおいて該当するアプリケーションに
関して更新の可否を判定し、その判定結果をサーバに伝
送する過程と、クライアントから更新可の判定結果が出
力されたことによりサーバにおいて該当するアプリケー
ションのセットアップファイルを検索し、その結果得ら
れたセットアップファイルをクライアントに伝送する過
程と、サーバからセットアップファイルが伝送されてき
たとき、クライアントにおいてセットアップファイルを
実行する過程とを有する。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。

【００２０】図１は、本発明の一実施形態に係るプログ
ラム更新方式が適用されるネットワークシステムの全体
構成を示すブロック図である。

【００２１】上記システムは、クライアントＰＣ（以
下、クライアントという）１と、ＷＷＷサーバ（以下、
サーバという）３と、例えばインターネットのようなネ
ットワーク５とを備えるもので、クライアント１とサー
バ３とは、ネットワーク５を通して交信可能に接続され
ている。

【００２２】図２は、図１に示したクライアント１が備
えるソフトウェアの構成図である。

【００２３】クライアント１は、図２に示すように、Ｏ
Ｓ（オペレーティングシステム）７と、ＴＣＰ／ＩＰ
（トランスミッションコントロールプロトコル／インタ
ーネットプロトコル）９と、ＬＡＮ（ローカルエリアネ
ットワーク）ドライバ１１と、ＬＡＮカード１３とを備
える。クライアント１は、また、バージョンアップアプ
リケーション１５と、ＷＷＷブラウザ（以下、ブラウザ
という）１７と、ＨＴＴＰ（ハイパーテキストトランス
ファープロトコル）１９と、クッキーファイル２１と、
例えばエクセルのような一般的なプログラムである複数
のアプリケーション２３とを備える。

【００２４】ＴＣＰ／ＩＰ９、ＬＡＮドライバ１１、及
びＬＡＮカード１３は、いずれもネットワーク用（イン
ターネット用）のプロトコルである。ここで、ＴＣＰ／
ＩＰ９とは、多数のコンピュータシステムで一般的に使
用可能な開放型通信プロトコルであり、ＴＣＰがコネク
ション型サービスを提供し、ＴＣＰよりも下位のプロト
コルであるＩＰがトランスポートサービスを提供する。
また、ＬＡＮドライバ１１とは、一般にネットワークイ
ンタフェースカード（ＮＩＣ）とコンピュータの上で実
行されるリダイレクタソフトウエアをインタフェースす
るワークステーション（またはサーバ）のソフトウエア
モジュールのことである。

【００２５】バージョンアップアプリケーション１５
は、アプリケーションの１つであって、クライアント１
のメモリ（図示しない）に常駐している。バージョンア
ップアプリケーション１５は、クッキーファイル２１の
更新（即ち、クッキーファイル２１にバージョンアップ
の必要なアプリケーションのＩＤが書込まれる更新）を
監視する。そして、上記更新があると、そのアプリケー
ションについてバージョンアップの可否を判断する。バ
ージョンアップアプリケーション１５は、また、ＤＤＥ
（ダイナミックデータエクスチェンジ）やＯＬＥ（オブ
ジェクトリンキングアンドインベディング）のようなプ
ログラム間通信プロトコルを用いて、バージョンアップ
可能と判断したアプリケーションをブラウザ１７に指示
する。

【００２６】ここで、ＤＤＥは、例えばスプレッドシー
トプログラムとワードプロセッサの間等で、動的なデー
タ交換を行うメッセージ送信プロトコルであり、スプレ
ッドシートプログラムからのチャートや、グラフィック
プログラムからの画像等各種のプログラムからのエレメ
ントを含む複合ドキュメントの作成にも利用できる。ま
た、ＯＬＥは、スプレッドシートの情報のブロック、描
画プログラムのグラフィック、或いはサウンドプログラ
ムのオーディオクリップ等のオブジェクトに対し、別の
サーバアプリケーションのサービスを組込む機能を有す
る。

【００２７】ブラウザ１７は、バージョンアップアプリ
ケーション１５と同様にアプリケーションの１つであ
る。ブラウザ１７は、サーバ３から送信されるクッキー
ファイルを受信し、受信したクッキーファイルによりク
ライアント１が保持するクッキーファイル２１を更新し
たり、サーバ３からの送信要求に応じて上記クッキーフ
ァイル２１をサーバ３に送信したりする機能を有する。

【００２８】ＨＴＴＰ１９は、上述したネットワーク５
によるＷＷＷサービスにおいてクライアント１とサーバ
３との間でハイパーテキスト情報の転送に使用するプロ
トコルであり、キャラクタベースの比較的簡単なプロト
コルである。

【００２９】クッキーファイル２１は、ブラウザ１７と
サーバ３との間で簡易な認証のためにやりとりされるテ
キスト形式のファイル（簡易認証ファイル）である。

【００３０】図３は、図１のネットワークシステムにお
いて、ネットワーク５を通してクライアント１とサーバ
３との間で交信されるデータの内容を時系列的に示した
図である。

【００３１】図３において、クライアント１側では、バ
ージョンアップアプリケーション１５はクッキーファイ
ル２１の更新があったか否か常時監視している（ステッ
プＳ４１）。ブラウザ１７を起動した後は、ユーザから
の指示で（又は、デフォルト設定に従って自動的に）サ
ーバ３のバージョンアップ情報サイト２５にアクセスす
る（ステップＳ４２）。このアクセスにより、サーバ３
側ではバージョンアップが必要なアプリケーションのＩ
Ｄをクッキーファイルに入れてクライアント１側に送信
する（ステップＳ４３）。このクッキーファイルを受信
すると、ブラウザ１７は、そのクッキーファイルの内容
をクライアント１が保持するクッキーファイル２１に書
込む（クッキーファイル２１を更新する）（ステップＳ
４４）。

【００３２】このようにしてクッキーファイル２１に、
バージョンアップの必要なアプリケーションのＩＤが新
たに書込まれると、バージョンアップアプリケーション
１５は、そのアプリケーションについてバージョンアッ
プの可否を判断する。その結果、バージョンアップ可と
判断すると、バージョンアップの要求を出す（ステップ
Ｓ４５）。そして、バージョンアップアプリケーション
１５は、ＤＤＥやＯＬＥのようなアプリケーション間通
信プロトコルを用いてブラウザ１７に対しバージョンア
ップの指示を出す（ステップＳ４６）。

【００３３】この指示を受けると、ブラウザ１７は、バ
ージョンアップ情報サイト２５にアクセスする。そし
て、バージョンアップアプリケーション１５から指示さ
れたアプリケーションについて、バージョンアップ情報
サイト２５に対しセットアップ情報２６の存在するサイ
トを検索してもらい、次に、検索されたサイトにアクセ
スしてセットアップ情報２６に対しセットアップファイ
ル２７の提供を要求する。ここで、セットアップファイ
ルとは、それを実行すると自動的に目的のプログラムを
インストール又はバージョンアップするプログラムのこ
とである（ステップＳ４７）。ブラウザ１７は、バージ
ョンアップ情報サイト２５から送信されたセットアップ
ファイル２７を受信して、これをバージョンアップアプ
リケーション１５に渡す（ステップＳ４８）。バージョ
ンアップアプリケーション１５は、上記セットアップフ
ァイル２７を実行する（ステップＳ４９）。

【００３４】なお、図３に示したステップＳ４２におい
て、クライアント１が持っているアプリケーションの
（ＩＤの）一覧をサーバ３に送信し、ステップＳ４３に
おいて、サーバ３がそのアプリケーションのＩＤのみを
クッキーファイル２１に入れてクライアント１に返送す
るようにしてもよい。

【００３５】図４は、ブラウザ１７とサーバ３との間で
やりとりされるクッキーファイル２１の内容を示す説明
図である。

【００３６】クッキーファイル２１は、図４に示すよう
に、ユーザ認証ＩＤ情報２９、バージョンアップが必要
な複数のアプリケーションのＩＤ情報（アプリケーショ
ンＩＤ情報）３１、及びバージョンアップの可否情報
（可否情報）３３を有する。クッキーファイル２１は、
また、バージョンアップが必要な複数のアプリケーショ
ンのサイト名、ファイル名情報（サイト名及びファイル
名情報）３５、及びバージョンアップ終了情報３７をも
有する。

【００３７】ユーザ認証ＩＤ情報２９は、図３のステッ
プＳ４２において、ブラウザ１７がバージョンアップ情
報サイト２５にアクセスするときブラウザ１７からサー
バ３へテキスト形式のクッキーファイルとして送られる
ものである。

【００３８】複数のアプリケーションＩＤ情報３１は、
図３のステップＳ４２において、クッキーファイルに入
れられてサーバ３からブラウザ１７に送信されるもので
ある。これらのアプリケーションＩＤ情報３１には、ア
プリケーションのＩＤと、バージョン番号と、バージョ
ンアップの日時を示すタイムスタンプとが含まれる。

【００３９】可否情報３３は、図３のステップＳ４５に
おいて、サーバ３から通知されたアプリケーションのバ
ージョン番号が、クライアント１内の対応するアプリケ
ーションのバージョン番号より新しいか否かをバージョ
ンアップアプリケーション１５によりチェックするとき
使用される情報である。このチェックの結果、通知され
たバージョン番号が新しければバージョンアップ可と判
断され、対応するアプリケーションが上述したようにＤ
ＤＥやＯＬＥによりバージョンアップアプリケーション
１５からブラウザ１７に知らされる。

【００４０】複数のサイト名及びファイル名情報３５
は、サーバ３によりバージョンアップ可と判断されたア
プリケーションに対し、そのセットアップファイルを供
給するサイト名（ＶＲＬ）とファイル名とを含んでい
る。上記サイト名及びファイル名は、図３のステップＳ
４６において、サーバ３によりクッキーファイル２１に
入れられてブラウザ１７に通知される。

【００４１】なお、ブラウザ１７はこの通知を受ける
と、図３のステップＳ４７、及びステップＳ４８で示し
たように、対応するサイトにアクセスしてセットアップ
ファイル２７をダウンロードする。バージョンアップア
プリケーション１５は、図３のステップＳ４９で示した
ように、そのセットアップファイル２７を起動すること
になる。

【００４２】バージョンアップ終了情報３７は、バージ
ョンアップアプリケーション１５による上記セットアッ
プファイル２７の起動によりバージョンアップが無事に
終了したとき、バージョンアップアプリケーション１５
からサーバ３に通知されるもので、この情報３７の通知
により一連の処理が終了する。

【００４３】図５は、図２及び図３に記載したバージョ
ンアップアプリケーション１５の処理動作を示すフロー
チャートである。

【００４４】前述したように、バージョンアップアプリ
ケーション１５は、クライアント１のメモリ（図示しな
い）に常駐している常駐型プログラムである。バージョ
ンアップアプリケーション１５は、タイマーにより常時
テキスト形式のクッキーファイル２１を監視し（ステッ
プＳ５１）、その監視結果に基づいてステップＳ５２〜
Ｓ５４、及びステップＳ５７、Ｓ５８に示した処理を実
行する。

【００４５】即ち、クッキーファイル２１に、バージョ
ンアップの必要なアプリケーションのＩＤが新たに書込
まれたか否かをチェックする（ステップＳ５２）。この
チェックの結果、書込まれたと判断すると、クッキーフ
ァイル２１内のバージョンアップの必要なアプリケーシ
ョンのバージョン番号と、クライアント１内の対応する
アプリケーションのバージョン番号とを対比し、バージ
ョンアップするか否かを判断する（ステップＳ５３）。
次に、ステップＳ５３で行ったバージョンアップの可否
に関する判断結果を、ブラウザ１７に指示してバージョ
ンアップ情報サイト２５に送信させる（ステップＳ５
４）。

【００４６】一方、ブラウザ１７では、上記指示に基づ
いてバージョンアップ可のアプリケーションのセットア
ップファイルを供給するサイト名（ＶＲＬ）及びファイ
ル名を取得する（ステップＳ５５）。そして、この取得
したサイト名及びファイル名に基づき、バージョンアッ
プ情報サイト２５から対応するセットアップファイル
を、バージョンアップアプリケーション１５にダウンロ
ードする（ステップＳ５６）。

【００４７】バージョンアップアプリケーション１５で
は、ダウンロードされたセットアップファイルを起動
し、これによりバージョンアップ可と判断されたアプリ
ケーションのバージョンアップ、インストールを実行す
る（ステップＳ５７）。このようにして、バージョンア
ップ可と判断された全てのアプリケーションのセットア
ップが終了したとき、ブラウザ１７を終了する（ステッ
プＳ５８）。

【００４８】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、常駐型のバージョンアップアプリケーション
１５がセットアップやバージョンアップに必要なサーバ
３との通信や、セットアップファイル２７の起動を自動
的に行うので、ユーザが意識せずに、自動的にアプリケ
ーションのセットアップ、バージョンアップ、ファイル
のダウンロードができる。

【００４９】つまり、ブラウザ１７の管理するクッキー
ファイル２１を利用してセットアップ、バージョンアッ
プに必要な情報をやりとりしているので、Ａｃｔｉｖｅ
Ｘ等のような特別の技術に対応してなくても、また、Ｈ
ＴＭＬ（ハイパーテキストマークアップランゲージのこ
と。ＨＴＭＬは、ＷＷＷサービスで提供される情報の一
般的な形式として利用されているページ記述言語であ
る。）で特別な情報を記述したりする必要も無しに、ブ
ラウザ１７上からどのようなプログラムやファイルも自
動的にセットアップ、ダウンロードすることができる。

【００５０】なお、上述した内容はあくまで本発明の一
実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみ
に限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。本発明の一実施形態においては、インターネットを
例にとって説明したが、本発明はインターネットに限ら
ず、イントラネットや、ＬＡＮや、モデム接続型のネッ
トワークシステムや、Ｃ／Ｓ型のネットワークシステム
等にも当然に適用が可能である。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プログラムのバージョンアップやセットアップやファイ
ルのダウンロードを容易にすることにより、インターネ
ットやイントラルネットユーザの利便性の向上を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るプログラム更新方式
が適用されるネットワークシステムの全体構成を示すブ
ロック図。

【図２】図２は、図１に示したクライアントＰＣのソフ
トウェア構成図。

【図３】図１のネットワークシステムにおいて、ネット
ワークを通してクライアントとサーバとの間で交信され
るデータの内容を時系列的に示した図。

【図４】図１のネットワークシステムにおいて、ブラウ
ザとサーバとの間でやりとりされるクッキーファイルの
内容を示す説明図。

【図５】図２及び図３のバージョンアップアプリケーシ
ョンの処理動作を示すフローチャート。

【符号の説明】

１ クライアントＰＣ ３ ＷＷＷ（ワールドワイドウエブ）サーバ ５ ネットワーク（インターネット） ７ ＯＳ（オペレーティングシステム） ９ＴＣＰ／ＩＰ（トランスミッションコントロールプロ
トコル／インターネットプロトコル） １１ ＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）ドライバ １３ ＬＡＮカード １５ バージョンアップアプリケーション １７ ＷＷＷブラウザ １９ ＨＴＴＰ（ハイパーテキストトランスファープロ
トコル） ２１ クッキーファイル ２３ アプリケーション（エクセルのような一般的なプ
ログラム） ２５ バージョンアップ情報サイト ２７ セットアップファイル ２９ ユーザ認証ＩＤ情報 ３１ バージョンアップが必要なアプリケーションのＩ
Ｄ情報 ３３ バージョンアップの可否情報 ３５ サイト名及びファイル名情報 ３７ バージョンアップ終了情報

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クライアントの持つアプリケーションを
   サーバからの情報により更新するためのプログラム更新
   方式において、 前記サーバと前記クライアントとが、両者間で授受され
   る簡易認証ファイルを用いて更新を必要とするアプリケ
   ーションに関する情報を授受する手段を備えることを特
   徴とするプログラム更新方式。
2. 【請求項２】 クライアントの持つアプリケーションを
   サーバからの情報により更新するためのプログラム更新
   方式において、 前記サーバが、 前記クライアントとの間に授受される簡易認証ファイル
   を介して更新を必要とするアプリケーションに関する情
   報を前記クライアントに伝送する手段を備えることを特
   徴とするプログラム更新方式。
3. 【請求項３】 請求項２記載のプログラム更新方式にお
   けるサーバにおいて、 前記伝送手段が、更新を必要とするアプリケーションに
   関する情報を前記簡易認証ファイルに入れてクライアン
   トに送信する送信手段であることを特徴とするプログラ
   ム更新方式。
4. 【請求項４】 請求項３記載のプログラム更新方式にお
   けるサーバにおいて、 複数のアプリケーションに関するセットアップ情報を有
   する更新情報サイトと、 前記クライアントから要求されたアプリケーションに関
   するセットアップ情報を前記更新情報サイトから抽出し
   て前記クライアントに送信する送信手段と、 を更に有することを特徴とするプログラム更新方式。
5. 【請求項５】 クライアントの持つアプリケーションを
   サーバからの情報により更新するためのプログラム更新
   方式において、 前記クライアントが、 前記サーバとの間に授受される簡易認証ファイルを介し
   て更新を必要とするアプリケーションに関する情報を前
   記サーバから受け取る手段を備えることを特徴とするプ
   ログラム更新方式。
6. 【請求項６】 請求項５記載のプログラム更新方式にお
   けるクライアントにおいて、 前記サーバと前記クライアントとの間に授受される簡易
   認証ファイルに、更新を必要とするアプリケーションに
   関する情報が格納されているか否かを監視する監視手段
   と、 更新を必要とするアプリケーションに関する情報が前記
   簡易認証ファイルに格納されているとき、該当するアプ
   リケーションについて更新の可否を判定してその判定結
   果を出力する判定手段と、 更新可の判定結果が出力されたことにより該当するアプ
   リケーションのセットアップファイルが前記サーバから
   与えられたとき、このセットアップファイルを実行する
   実行手段と、 を更に有することを特徴とするプログラム更新方式。
7. 【請求項７】 請求項６記載のプログラム更新方式にお
   けるクライアントにおいて、 前記判定手段から更新可の判定結果が出力されたとき、
   前記サーバにアクセスして、更新を必要とするアプリケ
   ーションに関するセットアップ情報を要求する要求手段
   を更に備えることを特徴とするプログラム更新方式。
8. 【請求項８】 請求項６又は請求項７記載のプログラム
   更新方式におけるクライアントにおいて、 前記監視手段、判定手段、及び実行手段が、前記クライ
   アントのメモリに常駐する更新用アプリケーションに含
   まれており、前記要求手段が前記クライアントのメモリ
   に常駐するブラウザに含まれていることを特徴とするプ
   ログラム更新方式。
9. 【請求項９】 請求項１乃至請求項８のいずれか１項記
   載のプログラム更新方式において、 前記簡易認証ファイルが、ユーザ認証ＩＤ情報と、更新
   を必要とするアプリケーションに関する情報と、更新の
   可否情報と、更新を必要とするアプリケーションのサイ
   ト名及びファイル名情報と、更新終了情報とを有するテ
   キスト形式のファイルであることを特徴とするプログラ
   更新方式。
10. 【請求項１０】 請求項１乃至請求項９のいずれか１項
    記載のプログラム更新方式において、 前記簡易認証ファイルが、前記クライアントに保持され
    ていると共に、前記ブラウザにより前記サーバに送信さ
    れ、又は、前記サーバから前記ブラウザに送信される更
    新を必要とするアプリケーションに関する情報により書
    き換えられることを特徴とするプログラム更新方式。
11. 【請求項１１】 請求項１乃至請求項１０のいずれか１
    項記載のプログラム更新方式におけるクライアントにお
    いて、 前記判定手段が、新たに前記簡易認証ファイルに格納さ
    れたアプリケーションに関する情報が、クライアント内
    の対応するアプリケーションに関する情報より新しいか
    否かにより更新の可否を判定することを特徴とするプロ
    グラム更新方式。
12. 【請求項１２】 請求項１乃至請求項１１のいずれか１
    項記載のプログラム更新方式におけるクライアントにお
    いて、 前記ブラウザが、前記判定手段から更新可の判定結果が
    出力されたとき、前記サーバの更新情報サイトにアクセ
    スして対応するセットアップファイルの提供を要求する
    と共に、提供されたセットアップファイルを前記実行手
    段に与えることを特徴とするプログラム更新方式。
13. 【請求項１３】 請求項１乃至請求項１２のいずれか１
    項記載のプログラム更新方式において、 前記セットアップファイルは、実行することにより自動
    的に目的のプログラムをインストール又は更新するプロ
    グラムであることを特徴とするプログラム更新方式。
14. 【請求項１４】 クライアントの持つアプリケーション
    をサーバからの情報により更新するためのプログラムを
    記録した記録媒体において、 前記サーバと前記クライアントとの間で授受される簡易
    認証ファイルに、更新を必要とするアプリケーションに
    関する情報が格納されているか否かを前記クライアント
    において監視する過程と、 前記監視の結果、更新を必要とするアプリケーションに
    関する情報が格納されていることが判明したとき、前記
    クライアントにおいて該当するアプリケーションに関し
    て更新の可否を判定し、その判定結果を前記サーバに伝
    送する過程と、 前記クライアントから更新可の判定結果が出力されたこ
    とにより前記サーバにおいて該当するアプリケーション
    のセットアップファイルを検索し、その結果得られたセ
    ットアップファイルを前記クライアントに伝送する過程
    と、 前記サーバから前記セットアップファイルが伝送されて
    きたとき、前記クライアントにおいて前記セットアップ
    ファイルを実行する過程と、 を有することを特徴とするプログラム更新のためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。