JPH09218170A - X線回折測定方法 - Google Patents
X線回折測定方法Info
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- JPH09218170A JPH09218170A JP8026535A JP2653596A JPH09218170A JP H09218170 A JPH09218170 A JP H09218170A JP 8026535 A JP8026535 A JP 8026535A JP 2653596 A JP2653596 A JP 2653596A JP H09218170 A JPH09218170 A JP H09218170A
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- ray
- ray diffraction
- diffraction measurement
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 測定中に生じる可能性のある試料Sの厚さ方
向への位置ずれを調整し、高精度なX線回折測定を実現
できるようにする。 【解決手段】 X線回折測定の途中に、任意のタイミン
グで試料Sの厚さ方向位置を調整する工程を挿入する。
この調整工程は、X線源1からX線検出器2へとX線a
が直線的に入射するとともに試料面がX線aに対して平
行となるような状態で実施する。すなわち、試料Sを厚
さ方向へ移動させるとともにX線検出器2によってX線
強度を検出し、このX線強度検出結果に基づいて、X線
aの光路を所定の幅だけ試料Sが遮蔽する位置を求め、
この試料位置をX線回折測定時の試料位置とする。
向への位置ずれを調整し、高精度なX線回折測定を実現
できるようにする。 【解決手段】 X線回折測定の途中に、任意のタイミン
グで試料Sの厚さ方向位置を調整する工程を挿入する。
この調整工程は、X線源1からX線検出器2へとX線a
が直線的に入射するとともに試料面がX線aに対して平
行となるような状態で実施する。すなわち、試料Sを厚
さ方向へ移動させるとともにX線検出器2によってX線
強度を検出し、このX線強度検出結果に基づいて、X線
aの光路を所定の幅だけ試料Sが遮蔽する位置を求め、
この試料位置をX線回折測定時の試料位置とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料に対しX線
を照射するとともに、試料からの回折X線をX線検出器
で検出するX線回折測定方法に関し、特に加熱または冷
却状態の試料をX線回折測定するに際して、温度変化に
よる試料の位置ずれを的確に調整または補正できるよう
にしたX線回折測定方法に関する。
を照射するとともに、試料からの回折X線をX線検出器
で検出するX線回折測定方法に関し、特に加熱または冷
却状態の試料をX線回折測定するに際して、温度変化に
よる試料の位置ずれを的確に調整または補正できるよう
にしたX線回折測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線回折測定は、結晶構造等に応じ各物
質に特有のX線回折角度およびX線回折強度が存在する
ことに着目して、試料の物性,組織構造等を分析するも
ので、種々の技術分野において広く利用されている。
質に特有のX線回折角度およびX線回折強度が存在する
ことに着目して、試料の物性,組織構造等を分析するも
ので、種々の技術分野において広く利用されている。
【0003】このX線回折測定は、X線回折装置(ディ
フラクトメータ)と呼ばれる専用の測定装置を用いて行
なわれる。図1は一般的なX線回折装置の光学系を示す
概略図である。X線管1より発射されたX線aが、特定
の角度θで試料Sに入射したとき、ブラッグの回折条件
より、2θの角度に回折X線bが現われる。この回折X
線bをモノクロメータの結晶板13で単色化した後、X
線検出器2に入射させ、そのX線強度を検出する。回折
X線bが現われるθ,2θは、試料Sを構成する各物質
に特有の角度であり、これらθ,2θの値と、X線検出
器2で検出したX線強度に基づいて、試料Sの結晶構造
等を分析することができる。なお、モノクロメータを介
さず、直接回折X線bをX線検出器2に入射させる場合
もある。
フラクトメータ)と呼ばれる専用の測定装置を用いて行
なわれる。図1は一般的なX線回折装置の光学系を示す
概略図である。X線管1より発射されたX線aが、特定
の角度θで試料Sに入射したとき、ブラッグの回折条件
より、2θの角度に回折X線bが現われる。この回折X
線bをモノクロメータの結晶板13で単色化した後、X
線検出器2に入射させ、そのX線強度を検出する。回折
X線bが現われるθ,2θは、試料Sを構成する各物質
に特有の角度であり、これらθ,2θの値と、X線検出
器2で検出したX線強度に基づいて、試料Sの結晶構造
等を分析することができる。なお、モノクロメータを介
さず、直接回折X線bをX線検出器2に入射させる場合
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、X線回折測定の
応用として、従来から加熱または冷却状態で試料の物性
変化等を測定することが行なわれている。このような加
熱または冷却状態でのX線回折測定では、温度変化によ
って試料が膨張,収縮するため、試料面(X線照射面)
が厚さ方向にずれてしまうことがある。また、X線回折
装置における試料周辺の各部要素が加熱,冷却の影響を
受ける結果、θ回転角に微妙なずれを生じることもあ
る。
応用として、従来から加熱または冷却状態で試料の物性
変化等を測定することが行なわれている。このような加
熱または冷却状態でのX線回折測定では、温度変化によ
って試料が膨張,収縮するため、試料面(X線照射面)
が厚さ方向にずれてしまうことがある。また、X線回折
装置における試料周辺の各部要素が加熱,冷却の影響を
受ける結果、θ回転角に微妙なずれを生じることもあ
る。
【0005】もっとも、このような試料の位置ずれやθ
回転角のずれはきわめて小さな範囲での現象であったの
で、従来はそのような現象が問題されることもなかっ
た。しかしながら、近年、新素材,複合材料の開発等、
材料分野における技術の発達に伴い、回折X線の現われ
るθ,2θの微妙な相違を検出して高精度な試料分析を
行ないたいという要望が生まれ、上述したような試料の
位置ずれやθ回転角のずれが無視できないものになって
きた。さらに、試料の位置ずれやθ回転角のずれは、室
温状態でのX線回折測定においても装置の振動等により
生じることが予想される。この発明はこのような事情に
鑑み、高精度なX線回折測定を実現できるようにするこ
とを目的とする。
回転角のずれはきわめて小さな範囲での現象であったの
で、従来はそのような現象が問題されることもなかっ
た。しかしながら、近年、新素材,複合材料の開発等、
材料分野における技術の発達に伴い、回折X線の現われ
るθ,2θの微妙な相違を検出して高精度な試料分析を
行ないたいという要望が生まれ、上述したような試料の
位置ずれやθ回転角のずれが無視できないものになって
きた。さらに、試料の位置ずれやθ回転角のずれは、室
温状態でのX線回折測定においても装置の振動等により
生じることが予想される。この発明はこのような事情に
鑑み、高精度なX線回折測定を実現できるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、試料に対し任意の角度でX線を照射するととも
に、試料からの回折X線をX線検出器で検出するX線回
折測定方法において、測定途中に、任意のタイミングで
試料の厚さ方向位置を調整する工程を挿入したことを特
徴としている。
ために、試料に対し任意の角度でX線を照射するととも
に、試料からの回折X線をX線検出器で検出するX線回
折測定方法において、測定途中に、任意のタイミングで
試料の厚さ方向位置を調整する工程を挿入したことを特
徴としている。
【0007】上記試料の厚さ方向位置を調整する工程で
は、例えば、X線源からX線検出器へとX線が直線的に
入射する状態とするとともに、試料面がX線に対し平行
となるように設定した後、試料を厚さ方向へ移動させ、
X線検出器で検出したX線強度に基づき、X線の光路を
所定の幅だけ遮蔽する試料位置を求め、この試料位置を
X線回折測定時の試料位置とすればよい。なお、「試料
面がX線に対し平行となるように設定する」とは、X線
回折装置の制御動作においてそのように設定することを
意味し、現実に試料面がX線に対して平行となっている
か否かは問題としない。
は、例えば、X線源からX線検出器へとX線が直線的に
入射する状態とするとともに、試料面がX線に対し平行
となるように設定した後、試料を厚さ方向へ移動させ、
X線検出器で検出したX線強度に基づき、X線の光路を
所定の幅だけ遮蔽する試料位置を求め、この試料位置を
X線回折測定時の試料位置とすればよい。なお、「試料
面がX線に対し平行となるように設定する」とは、X線
回折装置の制御動作においてそのように設定することを
意味し、現実に試料面がX線に対して平行となっている
か否かは問題としない。
【0008】また、試料の厚さ方向位置を調整する工程
で求めたX線回折測定時の試料位置を逐次更新して登録
しておき、次回に行なう試料の厚さ方向位置を調整する
工程では、登録してある試料位置を基準として試料の移
動範囲を設定すれば、必要かつ充分な移動範囲を適切に
設定することができ、調整動作の効率化を図ることがで
きる。
で求めたX線回折測定時の試料位置を逐次更新して登録
しておき、次回に行なう試料の厚さ方向位置を調整する
工程では、登録してある試料位置を基準として試料の移
動範囲を設定すれば、必要かつ充分な移動範囲を適切に
設定することができ、調整動作の効率化を図ることがで
きる。
【0009】さらに、この発明は、試料に対し任意の角
度でX線を照射するとともに、試料からの回折X線をX
線検出器で検出するX線回折測定方法において、測定途
中に、任意のタイミングでX線に対する試料の回転角基
準を補正する工程を挿入したことを特徴としている。
度でX線を照射するとともに、試料からの回折X線をX
線検出器で検出するX線回折測定方法において、測定途
中に、任意のタイミングでX線に対する試料の回転角基
準を補正する工程を挿入したことを特徴としている。
【0010】上記試料の回転角基準を補正する工程で
は、例えば、X線源からX線検出器へとX線が直線的に
入射する状態とするとともに、試料を厚さ方向に移動し
てX線の光路を所定の幅だけ遮蔽する位置に配置した
後、試料を回転させ、X線検出器が、最大X線強度の中
心位置を検出したときの試料回転角をX線回折測定時の
試料の回転角基準とすればよい。
は、例えば、X線源からX線検出器へとX線が直線的に
入射する状態とするとともに、試料を厚さ方向に移動し
てX線の光路を所定の幅だけ遮蔽する位置に配置した
後、試料を回転させ、X線検出器が、最大X線強度の中
心位置を検出したときの試料回転角をX線回折測定時の
試料の回転角基準とすればよい。
【0011】また、試料の回転角基準を補正する工程で
求めたX線回折測定時の試料の回転角基準を逐次更新し
て登録しておき、次回に行なう試料の回転角基準を補正
する工程では、登録してある回転角基準に基づいて試料
の回転範囲を設定すれば、必要かつ充分な回転範囲を適
切に設定することができ、補正動作の効率化を図ること
ができる。
求めたX線回折測定時の試料の回転角基準を逐次更新し
て登録しておき、次回に行なう試料の回転角基準を補正
する工程では、登録してある回転角基準に基づいて試料
の回転範囲を設定すれば、必要かつ充分な回転範囲を適
切に設定することができ、補正動作の効率化を図ること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図2,図3はこの
発明の実施形態に係るX線回折測定方法の実施に用いら
れるX線回折装置の概略構成図、図4は同装置各部の動
作関係を示すブロック構成図である。まず、これらの図
面を参照してX線回折装置の概要を説明する。
いて図面を参照して詳細に説明する。図2,図3はこの
発明の実施形態に係るX線回折測定方法の実施に用いら
れるX線回折装置の概略構成図、図4は同装置各部の動
作関係を示すブロック構成図である。まず、これらの図
面を参照してX線回折装置の概要を説明する。
【0013】X線回折装置は、X線源としてのX線管
1、回転角度計であるゴニオメータ3、試料Sからの回
折X線bを単色化するモノクロメータ4、およびX線検
出器2を備えている。X線管1のX線窓にはシャッタ5
(図5参照)が開閉自在となっており、X線回折測定お
よび後述する試料Sの厚さ方向位置の調整,並びに回転
角基準の補正を行なっているとき等、必要なとき以外は
このシャッタ5が閉じられ、外部にX線が洩れ出すこと
を防止できるようになっている。このX線管1は、X線
回折装置の基台上に固定されている。
1、回転角度計であるゴニオメータ3、試料Sからの回
折X線bを単色化するモノクロメータ4、およびX線検
出器2を備えている。X線管1のX線窓にはシャッタ5
(図5参照)が開閉自在となっており、X線回折測定お
よび後述する試料Sの厚さ方向位置の調整,並びに回転
角基準の補正を行なっているとき等、必要なとき以外は
このシャッタ5が閉じられ、外部にX線が洩れ出すこと
を防止できるようになっている。このX線管1は、X線
回折装置の基台上に固定されている。
【0014】ゴニオメータ3は、θ回転テーブル6と2
θ回転テーブル7からなり、前者がθ回転した場合に、
後者が2倍の2θ回転するような構造となっており、こ
れらの各回転角は測定動作中、逐次記録されていく。θ
回転テーブル6上には、試料Sの前後移動テーブル8が
組み込まれ、かつこの前後移動テーブル8上に試料Sの
加熱・冷却装置9が搭載されている(図4参照)。試料
Sは加熱・冷却装置9の中央部に装着され、同装置9に
よって加熱または冷却される。前後移動テーブル8は、
試料Sの厚さ方向にステッピングモータによって高精度
に駆動される。
θ回転テーブル7からなり、前者がθ回転した場合に、
後者が2倍の2θ回転するような構造となっており、こ
れらの各回転角は測定動作中、逐次記録されていく。θ
回転テーブル6上には、試料Sの前後移動テーブル8が
組み込まれ、かつこの前後移動テーブル8上に試料Sの
加熱・冷却装置9が搭載されている(図4参照)。試料
Sは加熱・冷却装置9の中央部に装着され、同装置9に
よって加熱または冷却される。前後移動テーブル8は、
試料Sの厚さ方向にステッピングモータによって高精度
に駆動される。
【0015】モノクロメータ4は、ゴニオメータ3の2
θ回転テーブル7上に搭載されており、同テーブル7と
一体的に2θ回転する。モノクロメータ4は、θm回転
テーブル10、2θm回転テーブル11、および結晶移
動テーブル12を備えており、結晶移動テーブル12は
θm回転テーブル10上に設置されている。そして、こ
の結晶移動テーブル12上に、回折X線を単色化する結
晶板13が設置してある。なお、2θm回転テーブル1
1は、θm回転テーブル10がθm回転したとき、2倍
の2θm回転するような構造となっている。結晶移動テ
ーブル12は、結晶板13の厚さ方向に前後移動自在と
なっている。
θ回転テーブル7上に搭載されており、同テーブル7と
一体的に2θ回転する。モノクロメータ4は、θm回転
テーブル10、2θm回転テーブル11、および結晶移
動テーブル12を備えており、結晶移動テーブル12は
θm回転テーブル10上に設置されている。そして、こ
の結晶移動テーブル12上に、回折X線を単色化する結
晶板13が設置してある。なお、2θm回転テーブル1
1は、θm回転テーブル10がθm回転したとき、2倍
の2θm回転するような構造となっている。結晶移動テ
ーブル12は、結晶板13の厚さ方向に前後移動自在と
なっている。
【0016】X線検出器2は、モノクロメータ4の2θ
m回転テーブル11上に搭載されており、2θm回転テ
ーブル11と一体的に回転する。X線検出器2として
は、従来から知られている比例計数管,シンチレーショ
ン計数管等、各種の検出器を適用できるが、この実施形
態では、シンチレーション計数管(SC)を用いて検出
したX線強度を電気信号に変換し、計数記録装置14
(図5参照)によって該X線強度を計数記録している。
m回転テーブル11上に搭載されており、2θm回転テ
ーブル11と一体的に回転する。X線検出器2として
は、従来から知られている比例計数管,シンチレーショ
ン計数管等、各種の検出器を適用できるが、この実施形
態では、シンチレーション計数管(SC)を用いて検出
したX線強度を電気信号に変換し、計数記録装置14
(図5参照)によって該X線強度を計数記録している。
【0017】X線回折測定の実施に際しては、図2に示
すような各部の配置となり、X線管1から発射されたX
線aを任意の角度θで試料Sに入射させる。角度θが該
試料Sに特有の値となったとき、試料Sから2θの角度
で回折X線bが現われるので、これをθmの角度でモノ
クロメータ4の結晶板13に入射させて、2θmの角度
から単色化した回折X線b′を得、X線検出器2に入力
する(該X線の光学系は、図1を参照)。
すような各部の配置となり、X線管1から発射されたX
線aを任意の角度θで試料Sに入射させる。角度θが該
試料Sに特有の値となったとき、試料Sから2θの角度
で回折X線bが現われるので、これをθmの角度でモノ
クロメータ4の結晶板13に入射させて、2θmの角度
から単色化した回折X線b′を得、X線検出器2に入力
する(該X線の光学系は、図1を参照)。
【0018】一方、後に詳述するようなX線回折装置に
関する各種の調整や補正動作に際しては、図3に示すよ
うな配置とし、X線管1から発射されたX線aが直線的
にX線検出器2へと入射するようにする。このとき、モ
ノクロメータ4上の結晶板13は、X線aの光路にかか
らないような退避位置に移動させ、試料Sは試料面がX
線aの光路と平行となるようにθ回転させる。
関する各種の調整や補正動作に際しては、図3に示すよ
うな配置とし、X線管1から発射されたX線aが直線的
にX線検出器2へと入射するようにする。このとき、モ
ノクロメータ4上の結晶板13は、X線aの光路にかか
らないような退避位置に移動させ、試料Sは試料面がX
線aの光路と平行となるようにθ回転させる。
【0019】なお、X線管1の前方には、X線aの発散
角を制限する発散スリット(DS)15が設けてあり、
また試料Sから出た回折X線bの光路上でかつ2θ回転
テーブル7上には、散乱X線を遮蔽する散乱スリット
(SS)16および回折X線aの発散角を制限する受光
スリット(RS)17が設けてある。これら各スリット
15,16,17はスリットチェンジャ18によって自
動的に任意に交換できるようになっている。さらに、X
線検出器2の手前には、結晶板13からでた回折X線
b′の発散角を制限する受光スリット(RSm)19が
設けてある。
角を制限する発散スリット(DS)15が設けてあり、
また試料Sから出た回折X線bの光路上でかつ2θ回転
テーブル7上には、散乱X線を遮蔽する散乱スリット
(SS)16および回折X線aの発散角を制限する受光
スリット(RS)17が設けてある。これら各スリット
15,16,17はスリットチェンジャ18によって自
動的に任意に交換できるようになっている。さらに、X
線検出器2の手前には、結晶板13からでた回折X線
b′の発散角を制限する受光スリット(RSm)19が
設けてある。
【0020】次に、X線回折装置の制御系について図5
を参照して説明する。上述したX線回折装置の各部は、
中央処理装置(CPU)20によって監視,制御されて
いる。すなわち、CPU20はバス21を介して、X線
コントローラ22,駆動コントローラ23,温度コント
ローラ24,計数記録装置14にそれぞれ指令を送る。
X線コントローラ22は、CPU20からの指令に基づ
いてX線管1のON/OFFを制御するとともに、シャ
ッタ5の開閉制御を行なう。温度コントローラ24は、
CPU20からの指令に基づいて加熱・冷却装置9の温
度を制御し、あらかじめ設定された温度まで連続的また
は段階的に試料Sを加熱または冷却する。計数記録装置
14はCPU20からの指令によって、X線検出器2か
ら送られてきたX線強度信号を計数記録していく。
を参照して説明する。上述したX線回折装置の各部は、
中央処理装置(CPU)20によって監視,制御されて
いる。すなわち、CPU20はバス21を介して、X線
コントローラ22,駆動コントローラ23,温度コント
ローラ24,計数記録装置14にそれぞれ指令を送る。
X線コントローラ22は、CPU20からの指令に基づ
いてX線管1のON/OFFを制御するとともに、シャ
ッタ5の開閉制御を行なう。温度コントローラ24は、
CPU20からの指令に基づいて加熱・冷却装置9の温
度を制御し、あらかじめ設定された温度まで連続的また
は段階的に試料Sを加熱または冷却する。計数記録装置
14はCPU20からの指令によって、X線検出器2か
ら送られてきたX線強度信号を計数記録していく。
【0021】駆動コントローラ23は、CPU20から
の指令に基づいて、ゴニオメータ3のθ回転テーブル
6,2θ回転テーブル7、前後移動テーブル8、モノク
ロメータ4のθm回転テーブル10,2θm回転テーブ
ル11、および結晶移動テーブル12の各部を駆動制御
する。さらに、駆動コントローラ23はスリットチェン
ジャ18を制御して、発散スリット(DS)15,散乱
スリット(SS)16,受光スリット(RS)17を適
宜のスリット(またはアルミ薄板)に交換する。
の指令に基づいて、ゴニオメータ3のθ回転テーブル
6,2θ回転テーブル7、前後移動テーブル8、モノク
ロメータ4のθm回転テーブル10,2θm回転テーブ
ル11、および結晶移動テーブル12の各部を駆動制御
する。さらに、駆動コントローラ23はスリットチェン
ジャ18を制御して、発散スリット(DS)15,散乱
スリット(SS)16,受光スリット(RS)17を適
宜のスリット(またはアルミ薄板)に交換する。
【0022】なお、次の各データはそれぞれ記憶部25
に登録される。 X線回折測定時における試料Sの厚さ方向位置(以
下、単にZ0と略すこともある) X線回折測定における試料Sの回転角基準(以下、単
にθ0と略すこともある)、すなわちθ回転テーブル6
の回転角基準 2θ回転テーブル7の回転角基準(以下、単に2θ0
と略すこともある) θm回転テーブル10の回転角基準(以下、単にθm
0と略すこともある) 2θm回転テーブル11の回転角基準(以下、単に2
θm0と略すこともある) X線回折測定時における結晶板13の厚さ方向位置
(以下、単にZm0と略すこともある) そして、Z0およびθ0の登録データについては、測定途
中に調整または補正が行なわれたとき、該調整または補
正後のデータに逐次更新される。
に登録される。 X線回折測定時における試料Sの厚さ方向位置(以
下、単にZ0と略すこともある) X線回折測定における試料Sの回転角基準(以下、単
にθ0と略すこともある)、すなわちθ回転テーブル6
の回転角基準 2θ回転テーブル7の回転角基準(以下、単に2θ0
と略すこともある) θm回転テーブル10の回転角基準(以下、単にθm
0と略すこともある) 2θm回転テーブル11の回転角基準(以下、単に2
θm0と略すこともある) X線回折測定時における結晶板13の厚さ方向位置
(以下、単にZm0と略すこともある) そして、Z0およびθ0の登録データについては、測定途
中に調整または補正が行なわれたとき、該調整または補
正後のデータに逐次更新される。
【0023】図5において、入力部26はキーボード、
マウス等からなり、この入力部から各種測定条件や試料
Sを加熱または冷却する限界温度、Z0およびθ0の調
整,補正モード等をインプットすることができる。ま
た、出力部27はディスプレイ,プリンタ等からなり、
この出力部27からX線回折装置に対する各種データの
設定状況や、測定結果を表示または印字出力することが
できる。
マウス等からなり、この入力部から各種測定条件や試料
Sを加熱または冷却する限界温度、Z0およびθ0の調
整,補正モード等をインプットすることができる。ま
た、出力部27はディスプレイ,プリンタ等からなり、
この出力部27からX線回折装置に対する各種データの
設定状況や、測定結果を表示または印字出力することが
できる。
【0024】次に、この発明の実施形態に係るX線回折
測定方法を、図6〜図9に示したフローチャートを主に
参照して説明する。図6は装置各部に関する測定基準の
調整動作を示している。X線回折測定の開始に先立ち、
まずX線回折装置の各部を図3に示した初期状態に設定
し(S1)、2θ0,θ0,Z0の調整を行なうとともに
(S2,S3)、計数記録装置14を調整し(S4)、
さらに2θm0,θm0,Zm0の調整を行ない(S
5)、これらの調整データを記憶部25に登録する(S
6)。
測定方法を、図6〜図9に示したフローチャートを主に
参照して説明する。図6は装置各部に関する測定基準の
調整動作を示している。X線回折測定の開始に先立ち、
まずX線回折装置の各部を図3に示した初期状態に設定
し(S1)、2θ0,θ0,Z0の調整を行なうとともに
(S2,S3)、計数記録装置14を調整し(S4)、
さらに2θm0,θm0,Zm0の調整を行ない(S
5)、これらの調整データを記憶部25に登録する(S
6)。
【0025】さて、2θ0,θ0,Z0,2θm0,θ
m0,Zm0は、X線回折装置の仕様に応じて任意に設定
できるが、この実施形態では、2θ0,θ0,2θm0,
θm0を共に0°とし、またZ0,Zm0を共に、X線管
1から発射されたX線aを半幅だけ試料S,結晶板13
が遮蔽する位置(すなわち、X線aの幅方向中央位置)
としている。
m0,Zm0は、X線回折装置の仕様に応じて任意に設定
できるが、この実施形態では、2θ0,θ0,2θm0,
θm0を共に0°とし、またZ0,Zm0を共に、X線管
1から発射されたX線aを半幅だけ試料S,結晶板13
が遮蔽する位置(すなわち、X線aの幅方向中央位置)
としている。
【0026】図7はX線回折測定中に行なわれる一連の
動作を示している。CPU20は、入力部26を介して
測定者から測定開始命令を受けると、まずX線回折装置
の各部を図3に示した初期状態に設定し(S10)、そ
の後、温度コントローラ24に指令を送り、加熱・冷却
装置9を作動させる(S11)。なお、この実施形態で
は、便宜上、試料Sを加熱するものとして以下の説明を
進めていく。
動作を示している。CPU20は、入力部26を介して
測定者から測定開始命令を受けると、まずX線回折装置
の各部を図3に示した初期状態に設定し(S10)、そ
の後、温度コントローラ24に指令を送り、加熱・冷却
装置9を作動させる(S11)。なお、この実施形態で
は、便宜上、試料Sを加熱するものとして以下の説明を
進めていく。
【0027】測定中は、試料温度を常に監視しており
(S12)、試料Sがあらかじめインプットしてある最
大温度に達したとき、測定動作を終了する。最大温度に
達するまでは、任意のタイミングでZ0調整,θ0補正を
実行し、続いてX線回折測定を行なうという動作を繰り
返していく。
(S12)、試料Sがあらかじめインプットしてある最
大温度に達したとき、測定動作を終了する。最大温度に
達するまでは、任意のタイミングでZ0調整,θ0補正を
実行し、続いてX線回折測定を行なうという動作を繰り
返していく。
【0028】図10はZ0調整,θ0補正を実行するタイ
ミング例を示している。同図(a)に示すタイミングモ
ードでは、連続的に試料Sを昇温していき、試料Sがあ
らかじめ定めた温度に達したとき、Z0調整,θ0補正を
実行し(S13)、これら調整,補正動作の終了後、速
やかにX線回折測定を実行する(S14)。一方、同図
(a)に示すタイミングモードでは、段階的に試料Sを
昇温していき、試料Sがあらかじめ定めた温度に達した
とき、Z0調整,θ0補正を実行するとともに(S1
3)、これら調整,補正動作を実行している間は、試料
温度を一定に保ち、調整,補正動作の終了後に再び昇温
してX線回折測定を実行する(S14)。
ミング例を示している。同図(a)に示すタイミングモ
ードでは、連続的に試料Sを昇温していき、試料Sがあ
らかじめ定めた温度に達したとき、Z0調整,θ0補正を
実行し(S13)、これら調整,補正動作の終了後、速
やかにX線回折測定を実行する(S14)。一方、同図
(a)に示すタイミングモードでは、段階的に試料Sを
昇温していき、試料Sがあらかじめ定めた温度に達した
とき、Z0調整,θ0補正を実行するとともに(S1
3)、これら調整,補正動作を実行している間は、試料
温度を一定に保ち、調整,補正動作の終了後に再び昇温
してX線回折測定を実行する(S14)。
【0029】図8,図9は図7に示したZ0調整,θ0補
正動作を具体的に示すフローチャートである。Z0調
整,θ0補正動作に入ると、CPU20は、まず記憶部
25から登録データを読み出す(S20)。続いて、ス
リット交換の指令を駆動コントローラ23に発し、この
指令に基づいて駆動コントローラ23がスリットチェン
ジャ18を駆動して、Z0調整,θ0補正に適したスリッ
ト構成を形成する(S21)。この実施形態では、発散
スリット(DS)15を0.05mm、受光スリット
(RS)17を1.15mmのスリット幅のものに変更
するとともに,散乱スリット(SS)16をアルミ薄板
製のものに変更する。
正動作を具体的に示すフローチャートである。Z0調
整,θ0補正動作に入ると、CPU20は、まず記憶部
25から登録データを読み出す(S20)。続いて、ス
リット交換の指令を駆動コントローラ23に発し、この
指令に基づいて駆動コントローラ23がスリットチェン
ジャ18を駆動して、Z0調整,θ0補正に適したスリッ
ト構成を形成する(S21)。この実施形態では、発散
スリット(DS)15を0.05mm、受光スリット
(RS)17を1.15mmのスリット幅のものに変更
するとともに,散乱スリット(SS)16をアルミ薄板
製のものに変更する。
【0030】次に、CPU20は、2θm0,θm0の設
定指令を駆動コントローラ23に発し、この指令に基づ
いて駆動コントローラ23が2θm回転テーブル11お
よびθm回転テーブル10を駆動して、各回転テーブル
11,10の回転角度を2θm0,θm0とする(S2
2)。この2θm0,θm0への設定は、記憶部25から
読み出した登録データに基づいて自動的に行なわれる。
さらに、CPU20は、モノクロメータ4上の結晶板1
3をX線aの光路から退避させる指令を駆動コントロー
ラ23に発し、この指令に基づいて駆動コントローラ2
3が結晶移動テーブル12を駆動し、結晶板13を所定
の退避位置に移動させる(S23)。
定指令を駆動コントローラ23に発し、この指令に基づ
いて駆動コントローラ23が2θm回転テーブル11お
よびθm回転テーブル10を駆動して、各回転テーブル
11,10の回転角度を2θm0,θm0とする(S2
2)。この2θm0,θm0への設定は、記憶部25から
読み出した登録データに基づいて自動的に行なわれる。
さらに、CPU20は、モノクロメータ4上の結晶板1
3をX線aの光路から退避させる指令を駆動コントロー
ラ23に発し、この指令に基づいて駆動コントローラ2
3が結晶移動テーブル12を駆動し、結晶板13を所定
の退避位置に移動させる(S23)。
【0031】さらに、CPU20は、2θ0,θ0の設定
指令を駆動コントローラ23に発し、この指令に基づい
て駆動コントローラ23が2θ回転テーブル7およびθ
回転テーブル6を駆動して、記憶部25から読み出した
登録データにしたがって、各回転テーブル7,6の回転
角度を2θ0,θ0とする(S24,25)。
指令を駆動コントローラ23に発し、この指令に基づい
て駆動コントローラ23が2θ回転テーブル7およびθ
回転テーブル6を駆動して、記憶部25から読み出した
登録データにしたがって、各回転テーブル7,6の回転
角度を2θ0,θ0とする(S24,25)。
【0032】さて、このように設定されたゴニオメータ
3およびモノクロメータ4は、図3に示すようにX線管
1から発射されたX線aを直線的にX線検出器2へと入
射させる初期状態を形成する。そして、θ0に設定され
たθ回転テーブル6上の試料Sは、試料面がX線aとほ
ぼ平行な配置状態となる。もっとも現実には、装置各部
に加熱・冷却装置からの熱的影響や振動等により微妙な
位置ずれが生じ、試料面がX線aと平行となっていない
可能性もある。しかし、この段階ではそれを問題としな
い。
3およびモノクロメータ4は、図3に示すようにX線管
1から発射されたX線aを直線的にX線検出器2へと入
射させる初期状態を形成する。そして、θ0に設定され
たθ回転テーブル6上の試料Sは、試料面がX線aとほ
ぼ平行な配置状態となる。もっとも現実には、装置各部
に加熱・冷却装置からの熱的影響や振動等により微妙な
位置ずれが生じ、試料面がX線aと平行となっていない
可能性もある。しかし、この段階ではそれを問題としな
い。
【0033】次いで、CPU20は、試料SをX線aの
光路から退避させる旨の指令を駆動コントローラ23に
発し、この指令に基づいて駆動コントローラ23が前後
移動テーブル8を駆動して、試料Sを所定の退避位置に
移動させる(S26)。この状態で、X線管1から発射
されたX線aは、試料Sや結晶板13に遮られることな
くX線検出器2に入射するため、X線検出器2は最大の
X線強度(Imax)を検出することになる。この最大
X線強度(Imax)を、計数記録装置14で計数記録
してその記録データを記憶部25に登録する(S2
7)。
光路から退避させる旨の指令を駆動コントローラ23に
発し、この指令に基づいて駆動コントローラ23が前後
移動テーブル8を駆動して、試料Sを所定の退避位置に
移動させる(S26)。この状態で、X線管1から発射
されたX線aは、試料Sや結晶板13に遮られることな
くX線検出器2に入射するため、X線検出器2は最大の
X線強度(Imax)を検出することになる。この最大
X線強度(Imax)を、計数記録装置14で計数記録
してその記録データを記憶部25に登録する(S2
7)。
【0034】この実施形態では、Z0調整,θ0補正の双
方またはいずれか一方を選択して実施できるようにして
あり、CPU20は、測定者が入力部から入力した指定
にしたがい、これらの調整,補正を実施または省略して
X線回折測定を進めていく。すなわち、CPU20は、
測定者の指定を判別し(S28)、Z0調整の指示がさ
れていた場合は、前後移動テーブル8の移動指令を駆動
コントローラ23に発し、この指令に基づいて駆動コン
トローラ23が前後移動テーブル8を駆動して試料Sを
移動させる(S29)。
方またはいずれか一方を選択して実施できるようにして
あり、CPU20は、測定者が入力部から入力した指定
にしたがい、これらの調整,補正を実施または省略して
X線回折測定を進めていく。すなわち、CPU20は、
測定者の指定を判別し(S28)、Z0調整の指示がさ
れていた場合は、前後移動テーブル8の移動指令を駆動
コントローラ23に発し、この指令に基づいて駆動コン
トローラ23が前後移動テーブル8を駆動して試料Sを
移動させる(S29)。
【0035】ここでの試料Sの移動範囲は、記憶部25
から読み出したZ0に関する登録データを基準とした所
定の範囲に設定してある。この移動範囲は、本来のZ0
を包含するものとする。さて、Z0に関する登録データ
は調整の度に更新されるので、前回更新した登録データ
と本来のZ0との間に、大きな位置ずれは生じていな
い。したがって、Z0に関する登録データを基準に移動
範囲を設定すれば、必要かつ充分な移動範囲を効率的に
設定することができ、Z0調整動作の迅速化を図ること
ができる。
から読み出したZ0に関する登録データを基準とした所
定の範囲に設定してある。この移動範囲は、本来のZ0
を包含するものとする。さて、Z0に関する登録データ
は調整の度に更新されるので、前回更新した登録データ
と本来のZ0との間に、大きな位置ずれは生じていな
い。したがって、Z0に関する登録データを基準に移動
範囲を設定すれば、必要かつ充分な移動範囲を効率的に
設定することができ、Z0調整動作の迅速化を図ること
ができる。
【0036】図11はZ0調整動作における試料Sの移
動を模式的に示す図であり、図14はそのときにX線検
出器2が検出するX線強度の変化を示す図である。図1
1に想像線で示すように、試料SをX線aの光路から外
れた位置から同光路を全て遮蔽する位置へ移動させる
と、X線検出器2で検出されるX線強度は、最大強度
(Imax)から強度0へと徐々に減少していく。そし
て、試料面がX線aの幅方向中央位置(全幅の1/2位
置)にきたとき(すなわち、試料SがZ0位置にきたと
き)、X線aの光路は半分遮蔽されるので、X線検出器
2で検出されるX線強度がImax/2を示す。
動を模式的に示す図であり、図14はそのときにX線検
出器2が検出するX線強度の変化を示す図である。図1
1に想像線で示すように、試料SをX線aの光路から外
れた位置から同光路を全て遮蔽する位置へ移動させる
と、X線検出器2で検出されるX線強度は、最大強度
(Imax)から強度0へと徐々に減少していく。そし
て、試料面がX線aの幅方向中央位置(全幅の1/2位
置)にきたとき(すなわち、試料SがZ0位置にきたと
き)、X線aの光路は半分遮蔽されるので、X線検出器
2で検出されるX線強度がImax/2を示す。
【0037】したがって、このImax/2を検出した
ときの前後移動テーブル8の座標を測定し、その座標デ
ータをZ0の調整データとし、X線回折測定時には、試
料Sをこの調整されたZ0に、試料Sを配置する(S3
0)。以上でZ0調整に関する動作が終了する。なお、
Z0調整の指示が出されていない場合は、上述のS2
9,S30は省略される。
ときの前後移動テーブル8の座標を測定し、その座標デ
ータをZ0の調整データとし、X線回折測定時には、試
料Sをこの調整されたZ0に、試料Sを配置する(S3
0)。以上でZ0調整に関する動作が終了する。なお、
Z0調整の指示が出されていない場合は、上述のS2
9,S30は省略される。
【0038】また、この実施形態では、次にθ0補正動
作を行なうときのために、Imax/10を検出したと
きの前後移動テーブル8の座標もS30のステップで求
めている。
作を行なうときのために、Imax/10を検出したと
きの前後移動テーブル8の座標もS30のステップで求
めている。
【0039】次にCPU20は、測定者の指定を判別し
(S31)、θ0調整の指示がされていた場合は、前後
移動テーブル8の移動指令を駆動コントローラ23に発
し、この指令に基づいて駆動コントローラ23が、Im
ax/10を検出したときの座標位置まで、前後移動テ
ーブル8を移動させる(S32)。続いて、CPU20
は、試料Sをθ回転させる旨の指令を駆動コントローラ
23に発し、この指令に基づいて駆動コントローラ23
がθ回転テーブル6を等速度で駆動し試料Sを回転させ
る(S33)。
(S31)、θ0調整の指示がされていた場合は、前後
移動テーブル8の移動指令を駆動コントローラ23に発
し、この指令に基づいて駆動コントローラ23が、Im
ax/10を検出したときの座標位置まで、前後移動テ
ーブル8を移動させる(S32)。続いて、CPU20
は、試料Sをθ回転させる旨の指令を駆動コントローラ
23に発し、この指令に基づいて駆動コントローラ23
がθ回転テーブル6を等速度で駆動し試料Sを回転させ
る(S33)。
【0040】ここでの試料Sの回転範囲は、記憶部25
から読み出したθ0に関する登録データを基準とした所
定の範囲に設定してある。この回転範囲は、本来のθ0
を包含する範囲とする。さて、θ0に関する登録データ
は調整の度に更新されるので、前回更新した登録データ
と本来のθ0との間に、大きな位置ずれは生じていな
い。したがって、θ0に関する登録データを基準に回転
範囲を設定すれば、必要かつ充分な回転範囲を効率的に
設定することができ、θ0調整動作の迅速化を図ること
ができる。
から読み出したθ0に関する登録データを基準とした所
定の範囲に設定してある。この回転範囲は、本来のθ0
を包含する範囲とする。さて、θ0に関する登録データ
は調整の度に更新されるので、前回更新した登録データ
と本来のθ0との間に、大きな位置ずれは生じていな
い。したがって、θ0に関する登録データを基準に回転
範囲を設定すれば、必要かつ充分な回転範囲を効率的に
設定することができ、θ0調整動作の迅速化を図ること
ができる。
【0041】図12はθ0調整動作における試料Sの回
転を模式的に示す図であり、図15はそのときにX線検
出器2が検出するX線強度の変化を示す図である。図1
2に想像線で示すように、試料SをX線aの光路を全て
遮蔽する状態から、試料面が同光路と平行となる状態を
経て、再びX線aの光路を全て遮蔽する状態になるよう
回転させると、X線検出器2で検出されるX線強度は、
強度0から徐々に増加していき、最大強度(I′ma
x)を示した後、再び減少して強度0となる。
転を模式的に示す図であり、図15はそのときにX線検
出器2が検出するX線強度の変化を示す図である。図1
2に想像線で示すように、試料SをX線aの光路を全て
遮蔽する状態から、試料面が同光路と平行となる状態を
経て、再びX線aの光路を全て遮蔽する状態になるよう
回転させると、X線検出器2で検出されるX線強度は、
強度0から徐々に増加していき、最大強度(I′ma
x)を示した後、再び減少して強度0となる。
【0042】試料面がX線aの光路と平行になったと
き、すなわちθ0の角度にあるとき、X線aの透過量が
もっとも多いので、X線検出器2が最大強度(I′ma
x)を検出することになる。したがって、このI′ma
xを検出したときのθ回転テーブル6の座標を測定し、
その座標データを補正データとすることで、θ0補正を
行なうことができる。
き、すなわちθ0の角度にあるとき、X線aの透過量が
もっとも多いので、X線検出器2が最大強度(I′ma
x)を検出することになる。したがって、このI′ma
xを検出したときのθ回転テーブル6の座標を測定し、
その座標データを補正データとすることで、θ0補正を
行なうことができる。
【0043】もっとも、I′maxが鋭角なピーク値と
して検出できればよいが、I′maxの近傍でX線強度
の変化が緩やかとなり(すなわち、X線プロファイルが
台形状になり)、I′maxの中心におけるθ角度を正
確に検出できない場合もある。そこで、この実施形態で
は、図15に示すように、X線強度が直線的に増加,減
少している部分(X線プロファイルの中腹部分)とI′
max/2との交点θ1,θ2を求め(S34)、かつそ
の中心角度(すなわち、(θ1+θ2)/2)を算出する
ことによってI′maxのθ角度を求め、該θ角度をθ
0に関する補正データとしている(S35)。
して検出できればよいが、I′maxの近傍でX線強度
の変化が緩やかとなり(すなわち、X線プロファイルが
台形状になり)、I′maxの中心におけるθ角度を正
確に検出できない場合もある。そこで、この実施形態で
は、図15に示すように、X線強度が直線的に増加,減
少している部分(X線プロファイルの中腹部分)とI′
max/2との交点θ1,θ2を求め(S34)、かつそ
の中心角度(すなわち、(θ1+θ2)/2)を算出する
ことによってI′maxのθ角度を求め、該θ角度をθ
0に関する補正データとしている(S35)。
【0044】具体的には、X線プロファイル上のI′m
ax×(3/5)とI′max×(2/5)の点を結ん
で中腹部分の傾きを算出し、該傾き直線とI′max/
2との交点をθ1,θ2として算出している。
ax×(3/5)とI′max×(2/5)の点を結ん
で中腹部分の傾きを算出し、該傾き直線とI′max/
2との交点をθ1,θ2として算出している。
【0045】以上でθ0補正に関する動作が終了し、X
線回折測定時には、試料Sをこの補正されたθ0を基準
として、θ回転角を設定していく。なお、θ0補正動作
を行なわない旨の指示がされていた場合には、上述した
S32〜S35の動作が省略される。
線回折測定時には、試料Sをこの補正されたθ0を基準
として、θ回転角を設定していく。なお、θ0補正動作
を行なわない旨の指示がされていた場合には、上述した
S32〜S35の動作が省略される。
【0046】さて、上述したθ0補正動作において、X
線検出器2で検出される最大X線強度が大きくなるほ
ど、そのX線プロファイルの面積は広がっていく。しか
も、図13にハッチングで示すように、試料SがX線a
の光路から外れた場合、最大X線強度(Imax)を示
すθ範囲が広がっていく(図16参照)。このようなX
線プロファイルから、最大X線強度(Imax)の中心
におけるθ角度(すなわち、θ0)を算出するのは正確
さに欠けるため、θ0補正の高精度化を図る上で好まし
くない。
線検出器2で検出される最大X線強度が大きくなるほ
ど、そのX線プロファイルの面積は広がっていく。しか
も、図13にハッチングで示すように、試料SがX線a
の光路から外れた場合、最大X線強度(Imax)を示
すθ範囲が広がっていく(図16参照)。このようなX
線プロファイルから、最大X線強度(Imax)の中心
におけるθ角度(すなわち、θ0)を算出するのは正確
さに欠けるため、θ0補正の高精度化を図る上で好まし
くない。
【0047】そこで、この実施形態では上記のとおり、
Imax/10を検出したときの座標位置まで前後移動
テーブル8を移動させることにより(S32)、検出さ
れる最大X線強度が小さく抑えられる状態を形成してい
る(図12参照)。なお、先のS29,S30の動作
(Z0調整動作)を省略した場合には、S32のステッ
プでImax/10を検出してそのときの座標位置を求
めるか、あるいはZ0登録データ(X線の幅方向中央位
置)に試料Sを配置するようにしてもよい。θ0補正動
作での前後移動テーブル8の位置は、上述した事情を考
慮して任意に設定することができることは勿論である。
Imax/10を検出したときの座標位置まで前後移動
テーブル8を移動させることにより(S32)、検出さ
れる最大X線強度が小さく抑えられる状態を形成してい
る(図12参照)。なお、先のS29,S30の動作
(Z0調整動作)を省略した場合には、S32のステッ
プでImax/10を検出してそのときの座標位置を求
めるか、あるいはZ0登録データ(X線の幅方向中央位
置)に試料Sを配置するようにしてもよい。θ0補正動
作での前後移動テーブル8の位置は、上述した事情を考
慮して任意に設定することができることは勿論である。
【0048】次に、S37〜S38のステップは、Z0
の精密な調整を必要とする場合に、測定者からの指定に
よって挿入される。すなわち、CPU20は、測定者か
ら指定を判別し(S36)、Z0精密調整の指示がされ
ていた場合、前後移動テーブル8の移動指令を駆動コン
トローラ23に発し、この指令に基づいて駆動コントロ
ーラ23が前後移動テーブル8を駆動して試料Sを移動
させる(S37)。このときの移動範囲は、先のステッ
プS29,S30で調整したZ0位置を基準として、そ
の前後に僅かな範囲(例えば、S29における移動範囲
の1/5程度)でよい。
の精密な調整を必要とする場合に、測定者からの指定に
よって挿入される。すなわち、CPU20は、測定者か
ら指定を判別し(S36)、Z0精密調整の指示がされ
ていた場合、前後移動テーブル8の移動指令を駆動コン
トローラ23に発し、この指令に基づいて駆動コントロ
ーラ23が前後移動テーブル8を駆動して試料Sを移動
させる(S37)。このときの移動範囲は、先のステッ
プS29,S30で調整したZ0位置を基準として、そ
の前後に僅かな範囲(例えば、S29における移動範囲
の1/5程度)でよい。
【0049】そして、この移動動作の間にX線検出器2
がImax/2を検出したときの前後移動テーブル8の
座標を測定し、その座標データをZ0の精密調整データ
とし、X線回折測定時には、このZ0に試料Sを配置す
る(S38)。以上でZ0精密調整に関する動作が終了
する。なお、Z0精密調整の指示が出されていない場合
には、上述のS37,S38は省略される。
がImax/2を検出したときの前後移動テーブル8の
座標を測定し、その座標データをZ0の精密調整データ
とし、X線回折測定時には、このZ0に試料Sを配置す
る(S38)。以上でZ0精密調整に関する動作が終了
する。なお、Z0精密調整の指示が出されていない場合
には、上述のS37,S38は省略される。
【0050】記憶部25のZ0およびθ0に関する登録デ
ータは、上述の調整または補正されたデータに更新され
(S39)、その後、図7に示したメインルーチンに戻
ってX線回折測定に移行する(S14)。
ータは、上述の調整または補正されたデータに更新され
(S39)、その後、図7に示したメインルーチンに戻
ってX線回折測定に移行する(S14)。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明方
法によれば、測定途中に、任意のタイミングで試料の厚
さ方向位置を調整する工程を挿入したので、X線回折測
定の高精度化を図ることができる。また、請求項4の発
明方法によれば、測定途中に、任意のタイミングで前記
X線に対する試料の回転角基準を補正する工程を挿入し
たので、X線回折測定の高精度化を図ることができる。
法によれば、測定途中に、任意のタイミングで試料の厚
さ方向位置を調整する工程を挿入したので、X線回折測
定の高精度化を図ることができる。また、請求項4の発
明方法によれば、測定途中に、任意のタイミングで前記
X線に対する試料の回転角基準を補正する工程を挿入し
たので、X線回折測定の高精度化を図ることができる。
【図1】一般的なX線回折装置の光学系を示す概略図で
ある。
ある。
【図2】この発明の実施形態に係るX線回折測定方法の
実施に用いられるX線回折装置の概略構成図である。
実施に用いられるX線回折装置の概略構成図である。
【図3】この発明の実施形態に係るX線回折測定方法の
実施に用いられるX線回折装置の初期状態を示す概略構
成図である。
実施に用いられるX線回折装置の初期状態を示す概略構
成図である。
【図4】同X線回折装置における各部の動作関係を示す
ブロック構成図である。
ブロック構成図である。
【図5】同X線回折装置の制御系を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】装置各部に関する測定基準の調整動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】X線回折測定中に行なわれる一連の動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図8】図7に示したZ0調整,θ0補正動作を具体的に
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】Z0調整,θ0補正を実行するタイミング例を
示す図である。
示す図である。
【図11】Z0調整動作における試料の移動を模式的に
示す図である。
示す図である。
【図12】θ0補正動作における試料の回転を模式的に
示す図である。
示す図である。
【図13】θ0補正動作における好ましくない試料の回
転範囲を示す模式図である。
転範囲を示す模式図である。
【図14】図11に示した試料移動の際、X線検出器が
検出するX線強度の変化を示す図である。
検出するX線強度の変化を示す図である。
【図15】図12に示した試料回転の際、X線検出器が
検出するX線強度の変化を示す図である。
検出するX線強度の変化を示す図である。
【図16】図13に示した試料回転の際、X線検出器が
検出するX線強度の変化を示す図である。
検出するX線強度の変化を示す図である。
1:X線管 2:X線検出器 3:ゴニオメータ 4:モノクロメータ 6:θ回転テーブル 7:2θ回転テーブル 8:前後移動テーブル 9:加熱・冷却装置 10:θm回転テーブル 11:2θm回転テーブル 12:結晶移動テーブル 13:結晶板 14:計数記録装置 20:CPU 21:バス 22:X線コントローラ 23:駆動コントローラ 24:温度コントローラ 25:記憶部 26:入力部 27:出力部
Claims (7)
- 【請求項1】 試料に対し任意の角度でX線を照射する
とともに、試料からの回折X線をX線検出器で検出する
X線回折測定方法において、 測定途中に、任意のタイミングで前記試料の厚さ方向位
置を調整する工程を挿入したことを特徴とするX線回折
測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のX線回折測定方法におい
て、 前記試料の厚さ方向位置を調整する工程では、X線源か
らX線検出器へとX線が直線的に入射する状態とすると
ともに、試料面が前記X線に対し平行となるように設定
した後、前記試料を厚さ方向へ移動させ、前記X線検出
器で検出したX線強度に基づき、前記X線の光路を所定
の幅だけ遮蔽する試料位置を求め、この試料位置をX線
回折測定時の試料位置とすることを特徴としたX線回折
測定方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のX線回折測定方法におい
て、 前記試料の厚さ方向位置を調整する工程で求めたX線回
折測定時の試料位置を逐次更新して登録し、次回の試料
の厚さ方向位置を調整する工程では、前記登録してある
試料位置に基づいて前記試料の移動範囲を設定すること
を特徴とするX線回折測定方法。 - 【請求項4】 試料に対し任意の角度でX線を照射する
とともに、試料からの回折X線をX線検出器で検出する
X線回折測定方法において、 測定途中に、任意のタイミングで前記X線に対する試料
の回転角基準を補正する工程を挿入したことを特徴とす
るX線回折測定方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のX線回折測定方法におい
て、 前記試料の回転角基準を補正する工程では、X線源から
X線検出器へとX線が直線的に入射する状態とするとと
もに、前記試料を厚さ方向に移動して前記X線の光路を
所定の幅だけ遮蔽する位置に配置した後、前記試料を回
転させ、前記X線検出器が、最大X線強度の中心位置を
検出したときの試料回転角をX線回折測定時の試料の回
転角基準とすることを特徴としたX線回折測定方法。 - 【請求項6】 請求項5記載のX線回折測定方法におい
て、 前記試料の回転角基準を補正する工程で求めたX線回折
測定時の試料の回転角基準を逐次更新して登録し、次回
の試料の回転角基準を補正する工程では、前記登録して
ある回転角基準に基づいて前記試料の回転範囲を設定す
ることを特徴とするX線回折測定方法。 - 【請求項7】 前記試料を加熱または冷却状態において
X線回折測定を実施することを前提とする請求項1乃至
6のいずれか一項に記載のX線回折測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8026535A JPH09218170A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | X線回折測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8026535A JPH09218170A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | X線回折測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09218170A true JPH09218170A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12196195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8026535A Pending JPH09218170A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | X線回折測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09218170A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-02-14 JP JP8026535A patent/JPH09218170A/ja active Pending
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