JPH09214289A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JPH09214289A
JPH09214289A JP8014684A JP1468496A JPH09214289A JP H09214289 A JPH09214289 A JP H09214289A JP 8014684 A JP8014684 A JP 8014684A JP 1468496 A JP1468496 A JP 1468496A JP H09214289 A JPH09214289 A JP H09214289A
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filter
sampling frequency
circuit
clock
moving average
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JP8014684A
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Shigeo Sato
繁雄 佐藤
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Uniden Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化及び低消費電力化が必須である
装置への組み込みに適し,サンプリング周波数が高くな
っても,フィルタ次数の増加を抑制しながら回路規模の
増加を抑えると共に,優れたフィルタ特性を実現し得る
フィルタ回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 1ビット量子化器105と,第1サンプ
リング周波数のクロックに同期して動作するN次1ビッ
ト遅延素子を備えた第1移動平均型フィルタ121と,
第1移動平均型フィルタ121の出力について,第2サ
ンプリング周波数のクロックに同期して間引き処理を施
す間引き回路123と,間引き回路123の出力を入力
とし,第2サンプリング周波数のクロックに同期して動
作するM次qビット遅延素子を備えた第2移動平均型フ
ィルタ122とを備え,間引き回路123は第2移動平
均型フィルタ122のアンチエイリアス成分を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタ回路に係
り,特に,ページャ,ポケベル等(以下,選択呼出し受
信機という)のような装置の小型化及び低消費電力化が
必須である装置への組み込みに適し,サンプリング周波
数が高くなっても,フィルタ次数の増加を抑制しながら
回路規模の増加を抑えると共に,優れたフィルタ特性を
実現し得るフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル信号方式を用いた選択
呼出し受信機(従来例1)の構成図を図1(a)に示
す。本従来例の選択呼出し受信機では,ベースバンド信
号をFM変調した電波をアンテナ101によって受信
し,RF増幅回路102で高周波増幅した後,IF/検
波回路103によって中間周波数に変換すると共に,検
波して搬送波をFM変調しているベースバンド信号を復
調している。
【0003】この検波されたベースバンド信号113
は,アンチエイリアスフィルタ104に入力され,後述
するディジタルフィルタ106におけるサンプリング周
波数fsの1/2以上の高周波成分が除去される。そし
て,アンチエイリアスフィルタ104で高周波成分が除
去されたベースバンド信号114は,1ビット量子化器
105に入力され,”0”及び”1”に量子化される。
【0004】更にこの量子化データ115は,ディジタ
ルフィルタ106に入力され,高周波成分が除去され
る。このろ波された信号116はディジタルコンパレー
タ107に入力され,1/符号レート[時間]における
パルス数が所定値以下か否かについて判別されてNRZ
符号の復号117に再生される。
【0005】このように,従来の選択呼出し受信機は,
消費電力の低減,回路規模の小型化のために1ビット量
子化器105を備え,1ビット量子化器105により得
られる0,1判定されたビットストリームデータ115
について,ディジタルフィルタ106によって不要成分
の除去を行うものである。
【0006】例えば,図6(a)に示す如く,ディジタ
ルフィルタ106を移動平均型ローパスフィルタ(MVA
Low Pass Filter)606によって実現(従来例1)す
れば,フィルタカットオフ周波数をfc,サンプリング
周波数をfs,フィルタ次数をNとする時,次式のよう
な近似式が成り立つ。 fc=0.44・fs/N [Hz] (1)
【0007】従って,フィルタカットオフ周波数fcと
サンプリング周波数fsが決まれば一意にフィルタ次数
Nが決まることになる。また,サンプリング周波数fs
とフィルタ次数Nの比fs/Nを一定に保ち,それぞれ
の値を大きくすることで,フィルタ特性をより急峻のも
のにすることができ,結果としてより大きなフィルタ効
果を得ることが可能である。
【0008】つまり,ディジタルフィルタ106のフィ
ルタ効果を上げるためには,(A)フィルタ次数を大き
くする,(B)サンプリング周波数fsを高くする,等
の条件を満たすように回路設計する必要がある。しかし
ながら,上記(A)及び(B)の条件は回路規模を大き
くし,消費電力を増加させる要因であり,選択呼出し受
信機のように回路の小型化及び消費電力の低減が必要な
装置に組み込む場合には,結局,条件(A)及び(B)
とフィルタ特性とのトレードオフになる。
【0009】また一方では,近年,伝送速度が動的に変
化する信号を使って選択呼出を行うフレックス方式(F
LEXはモトローラ社の登録商標である)が提案されて
いる。このフレックス方式の通信システムでは,160
0,3200及び6400[bps]の伝送レートが使
用可能であり,基地局が伝送状況をモニタしながら伝送
レートを動的に変えている。例えば,受信しにくいエリ
アに対しては1600[bps]で伝送を行い,混んで
いるエリアに対しては6400[bps]で伝送を行う
といったものである。
【0010】従って,このフレックス方式における選択
呼出し受信機においては,プリアンブル信号(同期信
号)を実際に受信してみないと,受信信号の伝送レート
が分からない。また受信機内では,符号レート(変調速
度)として1600及び3200[boud]の2種類
の信号を扱うこととなり,1600[boud]の場合
には2値変調で1600[bps]に,4値変調で32
00[bps]に,また3200[boud]の場合に
は,2値変調で3200[bps]に,4値変調で64
00[bps]にそれぞれ対応することとなる。
【0011】例えば,IF/検波回路103が3200
[boud]の信号を扱うように設計されており,16
00[boud]の受信信号を受信しているとする。こ
の場合,IF/検波回路103の通過周波数帯域は,1
600[boud]に対応する周波数帯域より高い周波
数帯域にまで及ぶので,IF/検波回路103の出力信
号において,その高い周波数帯域にノイズが残っている
可能性が高い。
【0012】このようなフレックス方式の選択呼出し受
信機に対して,従来例1のフィルタ回路の構成を適用し
たのでは満足のいく受信特性を得ることが難しい。そこ
で,図6(b)に示すようなフィルタ回路の構成(従来
例2)が考えられている。
【0013】本従来例のフィルタ回路は,ディジタルフ
ィルタ106として,第1サンプリング周波数fs1に
よる第1ローパスフィルタ621と,第1サンプリング
周波数fs1より低い第2サンプリング周波数fs2に
よる第2ローパスフィルタ622とを具備し,第1ロー
パスフィルタ621によって第2ローパスフィルタ62
2のアンチエイリアス成分,即ち周波数がfs2/2以
上の成分を除去し,第2ローパスフィルタ622によっ
て本来要求されているフィルタカットオフ周波数fc以
上の成分を除去するものである。
【0014】本従来例のフィルタ回路の構成のメリット
は,第2ローパスフィルタ622として回路規模の比較
的大きなフィルタを使っても,サンプリング周波数fs
2が低いため第2ローパスフィルタ622での消費電力
の増加をある程度抑えることができる点である。
【0015】一方,本従来例の構成では,第1ローパス
フィルタ621の減衰量を大きくとる必要があり,係数
付きのFIR(非巡回型)フィルタやIIR(巡回型)
フィルタによって構成することとなる。しかしながら,
これらのフィルタには乗算器が必要で回路規模が大きく
なること,また消費電力が増えるなどの理由から,この
ような構成のフィルタ回路を選択呼出し受信機に適用す
るのは,現実的に無理である。
【0016】従って,実際的には,第1ローパスフィル
タ621として移動平均型フィルタ等を使用することに
なるが,減衰量が十分ではなく,そのため,第2ローパ
スフィルタ622から見たアンチエイリアス成分の十分
な除去ができず,結果として満足のいく受信特性を得る
ことが難しい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように,従来例
1のフィルタ回路にあっては,フィルタ効果を上げるべ
く,フィルタ次数を大きくしたり,サンプリング周波数
fsを高くすると,回路規模を大きくし,消費電力を増
加させることとなり,選択呼出し受信機のように回路の
小型化及び消費電力の低減が必要な装置に組み込む場合
にはこれらのトレードオフとなって,小型で,低消費電
力で,且つ受信特性の優れた受信機の実現が難しいとい
う問題があった。
【0018】また,従来例1のフィルタ回路をフレック
ス方式の選択呼出し受信機に適用したのでは,満足のい
く受信特性を得ることが難しいという問題があり,更
に,従来例2のフィルタ回路を適用しても,小型化及び
低消費電力化の要請から使用できるフィルタ回路に制約
があり,結果として満足のいく受信特性を得ることが難
しいという問題があった。
【0019】本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって,サンプリング周波数が高くなって
も,フィルタ次数の増加を抑制しながら回路規模の増加
を抑えると共に,優れたフィルタ特性を実現し,回路の
小型化及び消費電力の低減が必要な装置への組み込みに
適したフィルタ回路を提供することを目的としている。
【0020】また本発明の他の目的は,伝送速度が動的
に変化する受信信号からベースバンド信号を検波して送
信情報を復号するフレックス方式の選択呼出し受信機の
フィルタ回路において,より少ないフィルタ次数でフィ
ルタ回路を構成して回路規模の増大を抑制すると共に,
優れたフィルタ特性を備えたフィルタ回路を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の特徴のフィルタ回路は,1ビット量
子化された信号を入力とし,第1サンプリング周波数の
クロックに同期してシーケンシャルな動作をするN次の
1ビット遅延素子(Nは任意の正整数)を備えた第1移
動平均型フィルタと,前記第1移動平均型フィルタの出
力について,第2サンプリング周波数のクロックに同期
して間引き処理を施す間引き回路と,前記間引き回路の
出力を入力とし,前記第2サンプリング周波数のクロッ
クに同期してシーケンシャルな動作をするM次のqビッ
ト遅延素子(M,qは任意の正整数)を備えた第2移動
平均型フィルタとを具備し,前記間引き回路は,前記第
2移動平均型フィルタのアンチエイリアス成分,即ち前
記第2サンプリング周波数の半分の周波数以上の信号成
分を除去するものである。
【0022】また,第2の特徴のフィルタ回路は,受信
信号からベースバンド信号を検波して送信情報を復号す
る選択呼出し受信機のフィルタ回路において,前記ベー
スバンド信号を1ビット量子化する1ビット量子化器
と,前記1ビット量子化器の出力を入力とし,第1サン
プリング周波数のクロックに同期してシーケンシャルな
動作をするN次の1ビット遅延素子(Nは任意の正整
数)を備えた第1移動平均型フィルタと,前記第1移動
平均型フィルタの出力について,第2サンプリング周波
数のクロックに同期して間引き処理を施す間引き回路
と,前記間引き回路の出力を入力とし,前記第2サンプ
リング周波数のクロックに同期してシーケンシャルな動
作をするM次のqビット遅延素子(M,qは任意の正整
数)を備えた第2移動平均型フィルタとを具備し,前記
間引き回路は,前記第2移動平均型フィルタのアンチエ
イリアス成分,即ち前記第2サンプリング周波数の半分
の周波数以上の信号成分を除去するものである。
【0023】また,第3の特徴のフィルタ回路は,請求
項2記載のフィルタ回路において,前記受信信号は,伝
送速度が動的に変化するものである。
【0024】また,第4の特徴のフィルタ回路は,請求
項2または3記載のフィルタ回路において,前記第1サ
ンプリング周波数及び前記第2サンプリング周波数を変
更することで,受信した前記ベースバンド信号の通過域
を変更できるものである。
【0025】また,第5の特徴のフィルタ回路は,請求
項1,2,3または4記載のフィルタ回路において,前
記第1サンプリング周波数が前記第2サンプリング周波
数のp倍(pは任意の正整数)となる関係を持つとき
に,前記間引き回路は,第1サンプリング周波数のクロ
ックの現パルスからp−1個前のパルスまでのそれぞれ
のパルスによって処理された前記第1移動平均型フィル
タのp個の出力を,前記第2サンプリング周波数のクロ
ックに同期して加算して出力するものである。
【0026】更に,第6の特徴のフィルタ回路は,請求
項1,2,3または4記載のフィルタ回路において,前
記第1サンプリング周波数が前記第2サンプリング周波
数のp倍(pは任意の正整数)となる関係を持つとき
に,前記間引き回路は,第1サンプリング周波数のクロ
ックの現パルスからp−1個前のパルスまでのそれぞれ
のパルスによって処理された前記第1移動平均型フィル
タのp個の出力を,前記第2サンプリング周波数のクロ
ックに同期して加算した後,該加算結果を値pで除算し
て出力するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下,本発明のフィルタ回路の概
要について,並びに,本発明のフィルタ回路の実施例に
ついて,〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に図面を参照
して詳細に説明する。
【0028】〔本発明のフィルタ回路の概要〕本発明の
第1の特徴のフィルタ回路では,図1(b)に示す如
く,第1移動平均型フィルタ121において,1ビット
量子化された信号115を,第1サンプリング周波数f
s1のクロック131に同期してシーケンシャル動作を
するN次の1ビット遅延素子に加えて,第2移動平均型
フィルタ122のアンチエイリアス成分,即ち第2サン
プリング周波数の半分の周波数fs2/2以上の信号成
分を除去する。しかし,移動平均型のフィルタであるた
めに完全な除去は難しく,第1移動平均型フィルタ12
1の出力118について,間引き回路123により,第
2サンプリング周波数fs2のクロック132に同期し
て間引き処理を施し,第2移動平均型フィルタ122の
アンチエイリアス成分を完全に除去するようにしてい
る。更に,第2移動平均型フィルタ122においては,
間引き回路123の出力119を,第2サンプリング周
波数fs2のクロック132に同期してシーケンシャル
動作をするM次のqビット遅延素子に加え,当該フィル
タ回路において本来要求されているカットオフ周波数f
c以上の成分を除去するようにしている。
【0029】このように,第1移動平均型フィルタ12
1及び第2移動平均型フィルタ122を使用すること
で,サンプリング周波数が高くなっても,フィルタ次数
の増加を抑制しながらフィルタ回路を構成して回路規模
の増加を抑えることができ,これら第1移動平均型フィ
ルタ121及び第2移動平均型フィルタ122の間に間
引き回路123を挿入して構成することで,除去が難し
かった第2移動平均型フィルタ122のアンチエイリア
ス成分の除去を完全に行って,優れたフィルタ特性を実
現することができ,結果として,装置の小型化及び消費
電力の低減が必要な装置への組み込みに適したフィルタ
回路を実現することができる。
【0030】また,第2の特徴のフィルタ回路では,受
信信号からベースバンド信号を検波して送信情報を復号
する選択呼出し受信機のフィルタ回路において,第1移
動平均型フィルタ121で,1ビット量子化器105に
より1ビット量子化された信号115を,第1サンプリ
ング周波数fs1のクロック131に同期してシーケン
シャル動作をするN次の1ビット遅延素子に加えて,第
2移動平均型フィルタ122のアンチエイリアス成分,
即ち第2サンプリング周波数の半分の周波数fs2/2
以上の信号成分を除去する。しかし,移動平均型のフィ
ルタであるために完全な除去は難しいことから,第1移
動平均型フィルタ121の出力118について,間引き
回路123により,第2サンプリング周波数fs2のク
ロック132に同期して間引き処理を施し,第2移動平
均型フィルタ122のアンチエイリアス成分を完全に除
去するようにしている。更に,第2移動平均型フィルタ
122においては,間引き回路123の出力119を,
第2サンプリング周波数fs2のクロック132に同期
してシーケンシャル動作をするM次のqビット遅延素子
に加え,当該フィルタ回路において本来要求されている
カットオフ周波数fc以上の成分を除去するようにして
いる。
【0031】このように,選択呼出し受信機のフィルタ
回路において,第1移動平均型フィルタ121及び第2
移動平均型フィルタ122を使用することで,サンプリ
ング周波数が高くなっても,フィルタ次数の増加を抑制
しながらフィルタ回路を構成して回路規模の増加を抑え
ることができ,これら第1移動平均型フィルタ121及
び第2移動平均型フィルタ122の間に間引き回路12
3を挿入して構成することで,除去が難しかった第2移
動平均型フィルタ122のアンチエイリアス成分の除去
を完全に行って,優れたフィルタ特性を備えたフィルタ
回路を実現することができ,結果として,当該フィルタ
回路が組み込まれる選択呼出し受信機の小型化及び消費
電力の低減が可能となる。
【0032】また,第3の特徴のフィルタ回路では,特
に,受信信号の伝送速度が動的に変化する,例えばフレ
ックス方式の選択呼出し受信機のフィルタ回路に,第2
の特徴のフィルタ回路を適用することにより,伝送レー
トによらず,検波されたベースバンド信号に残っている
可能性のある高い周波数帯域のノイズを完全に除去する
ことができ,より優れた受信特性を備えた選択呼出し受
信機を実現することができる。
【0033】また,第4の特徴のフィルタ回路では,第
1サンプリング周波数fs1及び第2サンプリング周波
数fs2を変更することで,受信したベースバンド信号
の通過域を変更できるようにしているので,符号レート
の異なる受信地域においても,本発明を用いた選択呼出
し受信機を使用する場合,受信機本体に設けた切換手段
等によって簡単にフィルタのカットオフ周波数を切り換
えることができ,符号レートの変化に柔軟に対応し得る
選択呼出し受信機を実現することができる。
【0034】また,第5の特徴のフィルタ回路では,第
1サンプリング周波数fs1が第2サンプリング周波数
fs2のp倍となる関係(fs1=p×fs2)を持つ
ときに,間引き回路123において,第1サンプリング
周波数fs1のクロック131の現パルスからp−1個
前のパルスまでのそれぞれのパルスによって処理された
第1移動平均型フィルタ121のp個の出力を,第2サ
ンプリング周波数fs2のクロックに同期して加算して
出力することとし,例えばp−1個のレジスタ及びp入
力加算器による簡単な加算型フィルタの構成で実現した
ので,より回路規模の増大を抑制したフィルタ回路を実
現することが可能となる。
【0035】更に,第6の特徴のフィルタ回路では,第
1サンプリング周波数fs1が第2サンプリング周波数
fs2のp倍となる関係(fs1=p×fs2)を持つ
ときに,間引き回路123において,第1サンプリング
周波数fs1のクロック131の現パルスからp−1個
前のパルスまでのそれぞれのパルスによって処理された
第1移動平均型フィルタ121のp個の出力を,第2サ
ンプリング周波数fs2のクロックに同期して加算した
後,該加算結果を値pで除算して出力することとし,例
えばp−1個のレジスタ,p入力加算器及び除算器によ
る簡単な加算平均型フィルタの構成で実現したので,回
路規模の増大を抑制したフィルタ回路を実現することが
可能となる。
【0036】〔実施例1〕図1(a)は本発明の実施例
1に係るフィルタ回路が適用される選択呼出し受信機の
構成図,図1(b)はフィルタ回路の構成図である。図
1(a)に示す構成は従来例1と重複するが,図1
(b)に示すディジタルフィルタ106の構成におい
て,従来例1と差異を有する。
【0037】図1(a)において,本実施例の選択呼出
し受信機では,到来電波はアンテナ101によって受信
され,RF増幅回路102で高周波増幅される。更にI
F/検波回路103によって,このRF増幅信号は中間
周波数帯信号に周波数変換された後,搬送波をFM変調
しているベースバンド信号が検波される。
【0038】この検波されたベースバンド信号113
は,アンチエイリアスフィルタ104に入力され,後述
するディジタルフィルタ106におけるアンチエイリア
ス成分(即ち,サンプリング周波数の半分以上の高周波
成分)が除去される。そして,アンチエイリアスフィル
タ104で高周波成分が除去されたベースバンド信号1
14は,1ビット量子化器105に入力され,”0”及
び”1”に量子化される。
【0039】更にこの量子化データ115は,ディジタ
ルフィルタ106に入力され,高周波成分が除去され
る。このろ波された信号116はディジタルコンパレー
タ107に入力され,1/符号レート[時間]における
パルス数が所定値以下か否かについて判別されてNRZ
符号の復号117に再生される。
【0040】また,図1(b)において,本実施例のデ
ィジタルフィルタ(フィルタ回路)106は,1ビット
量子化器105で1ビット量子化された信号115を入
力とし,第1サンプリング周波数fs1のクロック13
1に同期してシーケンシャルな動作をするN次の1ビッ
ト遅延素子を備えた第1ローパスフィルタ(第1移動平
均型フィルタ)121と,第1ローパスフィルタ121
の出力118について,第2サンプリング周波数fs2
のクロック132に同期して間引き処理を施す間引き回
路123と,間引き回路123の出力119を入力と
し,第2サンプリング周波数fs2のクロック132に
同期してシーケンシャルな動作をするM次のqビット遅
延素子を備えた第2ローパスフィルタ(第2移動平均型
フィルタ)122とを具備して構成されている。
【0041】第1ローパスフィルタ121では,第2ロ
ーパスフィルタ122のアンチエイリアス成分,即ち第
2サンプリング周波数の半分の周波数fs2/2以上の
信号成分を除去する。しかし,移動平均型のフィルタで
あるために完全な除去は難しいことから,第1ローパス
フィルタ121の出力118について,間引き回路12
3により間引き処理を施し,第2ローパスフィルタ12
2のアンチエイリアス成分を完全に除去するようにして
いる。更に,第2ローパスフィルタ122では,間引き
回路123の出力119について,当該ディジタルフィ
ルタ106において本来要求されているカットオフ周波
数fc以上の成分を除去するようにしている。
【0042】次に,図2は本実施例の間引き回路123
の具体的な構成を説明する図である。図2(b)に示す
如く,第1サンプリング周波数fs1が第2サンプリン
グ周波数fs2の2倍となる関係(fs1=2×fs
2)を持つとき,間引き回路123の構成は,図2
(a)に示されるような,qビットレジスタ201及び
qビット2入力加算器202を備えた加算型フィルタで
構成できる。ここで,qは第1サンプリング周波数fs
1の1周期で処理し得るビット数である。
【0043】レジスタ201は第1サンプリング周波数
fs1のクロック131でセットされるので,2入力加
算器202の入力には,第1サンプリング周波数fs1
のクロック131の現パルスによって処理された第1ロ
ーパスフィルタ121の出力と,1個前のパルスによっ
て処理された第1ローパスフィルタ121の出力とが供
給されることになる。2入力加算器202では,第2サ
ンプリング周波数fs2のクロックに同期してこれら2
つの値を加算する。これにより,第1ローパスフィルタ
121の出力に含まれている第2サンプリング周波数の
半分の周波数fs2/2以上の信号成分を除去すること
ができる。
【0044】また,図2(a)の間引き回路123の構
成において,2入力加算器202の出力側に入力値を1
/2にする除算器を備えた構成,即ち加算平均型フィル
タの構成としてもよい。この場合,1/2の演算である
ので,最下位ビットを除去するのみで特別なハードウェ
アは必要としない。
【0045】次に,第1サンプリング周波数fs1が第
2サンプリング周波数fs2の3倍となる関係(fs1
=3×fs2)を持つときには,間引き回路123の構
成は,図2(c)に示されるような,第1レジスタ21
1,第2レジスタ212及び3入力加算器213を備え
た加算型フィルタで構成できる。
【0046】第1レジスタ211及び第2レジスタ21
2は第1サンプリング周波数fs1のクロック131で
セットされるので,3入力加算器213の入力には,第
1サンプリング周波数fs1のクロック131の現パル
スによって処理された第1ローパスフィルタ121の出
力と,1個前及び2個前のパルスによってそれぞれ処理
された第1ローパスフィルタ121の出力とが供給され
ることになる。3入力加算器213では,第2サンプリ
ング周波数fs2のクロックに同期してこれら3つの値
を加算する。
【0047】この図2(c)の構成についても,3入力
加算器213の出力側に入力値を1/3にする除算器を
備えた構成,即ち加算平均型フィルタの構成としてもよ
い。
【0048】このように,間引き回路123を,レジス
タ,加算器及びまたは除算器による簡単な加算型フィル
タまたは加算平均型フィルタの構成で実現できるので,
回路規模の増大を抑制したディジタルフィルタ106を
実現することが可能となる。
【0049】次に,図3には,第1ローパスフィルタ1
21及び第2ローパスフィルタ122に使用される移動
平均型フィルタのシグナルフローチャートを示す。
【0050】尚,第1ローパスフィルタ121には1ビ
ット幅の構成のものが,第2ローパスフィルタ122に
はqビット幅の構成のものがそれぞれ用いられる。また
図3は第1ローパスフィルタ121に対応するもので,
第1サンプリング周波数fs1のクロック131に同期
してシーケンシャルな動作をするN次の1ビット遅延素
子を備えた構成を想定している。
【0051】図3において,入力X(Z)に対して,各
遅延素子301−1〜301−n−1の出力を加算器3
03で加算し,除算器305で1/Nとした加算平均が
第1ローパスフィルタ121の出力Y(Z)となる。
尚,量子化データ115が1ビットデータであるため,
各遅延素子301−1〜301−n−1は単純な1ビッ
トシフトレジスタで構成でき,各遅延素子301−1〜
301−n−1の和は簡単な構成の加算器303で求め
られる。更に,各遅延素子301−1〜301−n−1
には,第1サンプリング周波数fs1のクロック131
が入力されて,遅延時間が調整される。
【0052】同様に,第2ローパスフィルタ122につ
いても,M次のqビット遅延素子,qビットM入力加算
器及び1/M除算器の構成で実現でき,同様の動作をす
る。
【0053】次に,本実施例の選択呼出し受信機の構成
により,従来,除去が難しかった第2ローパスフィルタ
122のアンチエイリアス成分の除去を行い得ること
を,図4の動作説明図を用いて説明する。
【0054】1ビット量子化器105によって1ビット
量子化された信号115は,従来例(図6参照)に示す
第1ローパスフィルタ621によってノイズ成分が除去
される。しかし,これまでにも説明したように,満足の
いく特性が得られない場合が多い。
【0055】図4は本実施例の動作説明図であって,図
4(a)は第1ローパスフィルタ121の出力118,
図4(b)は間引き回路123の出力119,図4
(c)は第2ローパスフィルタ122の出力116,そ
れぞれの信号波形である。尚,図4の具体例では,第1
サンプリング周波数fs1と第2サンプリング周波数f
s2との関係は,fs2=2×fs1であり,間引き回
路123の構成は図2(a)に示す構成である。
【0056】先ず図4(a)について,第1ローパスフ
ィルタ121の出力118はN次のフィルタ出力である
から,周波数fs1/2の成分を持つノイズが残り,そ
の値も0〜Nまでの値を取る。ここで,仮にレベルN/
2をセンタ閾値として〔0,1〕判定を行うとすれば,
同図から明らかなように正しい判定結果を得ることはで
きない。
【0057】そこで本実施例では,図4(b)に示す如
く,間引き回路123において,第1ローパスフィルタ
121の出力118を,第2サンプリング周波数fs2
によって加算平均することとし,該間引き回路123の
出力119を第2ローパスフィルタ122の入力として
いる。図4(b)に示す信号波形は,図4(a)におい
て隣接する2つの値を加算して1/2しているにすぎ
ず,結果である図4(b)から分かるように,,第1ロ
ーパスフィルタ121の出力118に含まれていた周波
数fs1/2の信号成分は周波数fs2/2の信号成分
となっている。
【0058】次に,この間引き回路123の出力119
をM次フィルタである第2ローパスフィルタ122に入
力すると,図4(c)に示す信号波形を得ることとな
る。即ち,図4(c)の信号波形では,仮にM/2をセ
ンタ閾値とした場合でも,〔0,1〕判定を確実に行う
ことができる。つまり,本実施例のように,第1ローパ
スフィルタ121と第2ローパスフィルタ122の間
に,第2サンプリング周波数fs2で加算平均を取る間
引き回路123を挿入することによって,第2ローパス
フィルタ122のアンチエイリアス成分を取り除くこと
が可能になる。
【0059】以上のように本実施例の選択呼出し受信機
におけるフィルタ回路では,第1ローパスフィルタ12
1及び第2ローパスフィルタ122に移動平均型フィル
タを使用することで,サンプリング周波数が高くなって
も,フィルタ次数の増加を抑制しながらフィルタ回路を
構成して回路規模の増加を抑えることができ,これら第
1ローパスフィルタ121及び第2ローパスフィルタ1
22の間に間引き回路123を挿入して構成すること
で,除去が難しかった第2ローパスフィルタ122のア
ンチエイリアス成分の除去を完全に行って,優れたフィ
ルタ特性を備えたフィルタ回路を実現することができ,
結果として,選択呼出し受信機の小型化及び消費電力の
低減が可能となる。
【0060】また,例えば,異なる発振周波数を持つ発
振器の組を予め用意しておき,CPU等の制御によって
組の切換を行って,第1サンプリング周波数fs1のク
ロック131及び第2サンプリング周波数fs2のクロ
ック132を選択生成するようにすれば,受信したベー
スバンド信号の通過域を変更でき,符号レートの異なる
受信地域においても,CPU等の切換制御によって簡単
にフィルタ回路のカットオフ周波数を切り換えることが
できるので,符号レートの変化に柔軟に対応し得る選択
呼出し受信機を実現することができる。
【0061】〔実施例2〕次に,本発明の実施例2で
は,受信信号の伝送速度が動的に変化する,例えばフレ
ックス方式の選択呼出し受信機のフィルタ回路に本発明
のフィルタ回路を適用する。
【0062】このフレックス方式は,1600,320
0及び6400[bps]の伝送レートが使用可能であ
り,基地局が伝送状況をモニタしながら伝送レートを動
的に変化させるものである。図5にフレックス方式にお
ける伝送信号のフレーム構成を示す。
【0063】図5(a)に示す如く,1フレームの伝送
信号は,1600[boud]で伝送される同期部50
1と,1600または3200[boud]で伝送され
るデータブロック部502とによって構成されている。
尚,1フレームの伝送時間は1.875[sec]と定
められており,従って,伝送レートの変化によってデー
タブロック部502に含まれる伝送データの量が変化す
ることとなる。
【0064】また,図5(b)には,同期部501の構
成を示す。16ビットの0,1ビットストリーム513
によって隔てられた,識別部(32ビット情報Ai)4
12及び(32ビット情報Aiの反転)414により,
2値変調か4値変調かの識別,並びに,伝送レートが1
600[boud]か3200[boud]かの識別を
行うようになっている。ここで,32ビット情報Aiに
は,上記識別等の組み合わせによってi=0〜7の種別
が用意されている。また,フレーム情報415は当該フ
レームのその他の情報を識別するためのものである。
【0065】本実施例の選択呼出し受信機の構成は,実
施例1と同等であり,図1に示されるものが使用され
る。また,第1サンプリング周波数fs1のクロック1
31及び第2サンプリング周波数fs2のクロック13
2を生成するための基本クロックは,例えば76.8
[kHz]の発振周波数を持つ発振器が用意されてい
る。
【0066】伝送レートが1600[boud]のと
き,第1サンプリング周波数(fs1=25.6[kH
z])のクロック131は基本クロックを3分周して得
られ,第2サンプリング周波数(fs2=12.8[k
Hz])のクロック132はクロック131を2分周し
て得られる。また,伝送レートが3200[boud]
のとき,第1サンプリング周波数(fs1=38.4
[kHz])のクロック131は基本クロックを2分周
して得られ,第2サンプリング周波数(fs2=19.
2[kHz])のクロック132はクロック131を2
分周して得られる。
【0067】また,カットオフ周波数fcは,伝送レー
トが1600[boud]のとき約800[Hz],伝
送レートが3200[boud]のとき約1600[H
z]である。
【0068】更に,第1ローパスフィルタ121の次数
は,伝送レートが1600[boud]のとき14次,
伝送レートが3200[boud]のとき10次であ
り,第2ローパスフィルタ122の次数は,伝送レート
が1600[boud]のとき5次,伝送レートが32
00[boud]のとき4次である。
【0069】尚,サンプリング周波数fs1及びfs2
を生成するために,伝送レートの違いによって行われる
上記分周比の切換制御は,例えば,CPU等によって上
記32ビット情報Aiの識別に基づいて行われる。
【0070】このように,フレックス方式の選択呼出し
受信機のフィルタ回路に図1(b)の構成のディジタル
フィルタ106を適用することにより,検波されたベー
スバンド信号に残っている可能性のある高い周波数帯域
のノイズを完全に除去することができ,より優れた受信
特性を備えた選択呼出し受信機を実現することができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の請求項1
に係るフィルタ回路によれば,第1移動平均型フィルタ
及び第2移動平均型フィルタを使用することで,サンプ
リング周波数が高くなっても,フィルタ次数の増加を抑
制しながら回路規模の増加を抑えることができ,これら
第1移動平均型フィルタ及び第2移動平均型フィルタの
間に間引き回路を挿入して構成することで,除去が難し
かった第2移動平均型フィルタのアンチエイリアス成分
の除去を完全に行って,優れたフィルタ特性を実現する
ことができ,結果として,装置の小型化及び消費電力の
低減が必要な装置への組み込みに適したフィルタ回路を
提供することができる。
【0072】また,第2の特徴のフィルタ回路によれ
ば,選択呼出し受信機のフィルタ回路において,第1移
動平均型フィルタ及び第2移動平均型フィルタを使用す
ることで,サンプリング周波数が高くなっても,フィル
タ次数の増加を抑制しながら回路規模の増加を抑えるこ
とができ,これら第1移動平均型フィルタ及び第2移動
平均型フィルタの間に間引き回路を挿入して構成するこ
とで,除去が難しかった第2移動平均型フィルタのアン
チエイリアス成分の除去を完全に行って,優れたフィル
タ特性を備えたフィルタ回路を提供することができ,結
果として,選択呼出し受信機の小型化及び消費電力の低
減を図り得るフィルタ回路を提供することができる。
【0073】また,第3の特徴のフィルタ回路によれ
ば,特に,受信信号の伝送速度が動的に変化する,例え
ばフレックス方式の選択呼出し受信機のフィルタ回路に
第2の特徴のフィルタ回路を適用することにより,検波
されたベースバンド信号に残っている可能性のある高い
周波数帯域のノイズを完全に除去することができ,より
優れた受信特性を備えた選択呼出し受信機を実現するこ
とができる。
【0074】また,第4の特徴のフィルタ回路によれ
ば,第1サンプリング周波数及び第2サンプリング周波
数を変更することで,受信したベースバンド信号の通過
域を変更できるようにしているので,符号レートの異な
る受信地域においても,本発明を用いた選択呼出し受信
機を使用する場合,受信機本体に設けた切換手段等によ
って簡単にフィルタのカットオフ周波数を切り換えるこ
とができ,符号レートの変化に柔軟に対応し得る選択呼
出し受信機を実現することができる。
【0075】また,第5の特徴のフィルタ回路によれ
ば,第1サンプリング周波数が第2サンプリング周波数
のp倍となる関係を持つときに,間引き回路において,
第1サンプリング周波数のクロックの現パルスからp−
1個前のパルスまでのそれぞれのパルスによって処理さ
れた第1移動平均型フィルタのp個の出力を,第2サン
プリング周波数のクロックに同期して加算して出力する
こととしたので,より回路規模の増大を抑制し得るフィ
ルタ回路を提供することができる。
【0076】更に,第6の特徴のフィルタ回路によれ
ば,第1サンプリング周波数が第2サンプリング周波数
のp倍となる関係を持つときに,間引き回路において,
第1サンプリング周波数のクロックの現パルスからp−
1個前のパルスまでのそれぞれのパルスによって処理さ
れた第1移動平均型フィルタのp個の出力を,第2サン
プリング周波数のクロックに同期して加算した後,該加
算結果を値pで除算して出力することとしたので,回路
規模の増大を抑制したフィルタ回路を実現し得るフィル
タ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施例1に係るフィルタ
回路が適用される選択呼出し受信機の構成図,図1
(b)はフィルタ回路の構成図である。
【図2】実施例の間引き回路の具体的な構成を説明する
図であり,図2(a)は間引き回路の第1例の構成図,
図2(b)は第1サンプリング周波数及び第2サンプリ
ング周波数の関係説明図,図2(c)は間引き回路の第
2例の構成図である。
【図3】第1ローパスフィルタ及び第2ローパスフィル
タに使用される移動平均型フィルタのシグナルフローチ
ャートである。
【図4】実施例の動作説明図であって,図4(a)は第
1ローパスフィルタの出力,図4(b)は間引き回路の
出力,図4(c)は第2ローパスフィルタの出力,それ
ぞれの信号波形である。
【図5】図5(a)は実施例2に係るフレックス方式に
おける伝送信号のフレーム構成図であり,図5(b)は
同期部の構成図である。
【図6】従来のディジタルフィルタの構成図であり,図
6(a)は従来例1の構成図,図6(b)は従来例2の
構成図である。
【符号の説明】
101 アンテナ 102 RF増幅回路 103 IF/検波回路 104 アンチエイリアスフィルタ 105 1ビット量子化器 106 ディジタルフィルタ(フィルタ回路) 107 ディジタルコンパレータ 113,114 ベースバンド信号 115 1ビット量子化データ 117 NRZ符号の復号 121 第1ローパスフィルタ(第1移動平均型フィル
タ) 122 第2ローパスフィルタ(第2移動平均型フィル
タ) 123 間引き回路 131 第1サンプリング周波数fs1のクロック 132 第2サンプリング周波数fs2のクロック fs1 第1サンプリング周波数 fs2 第2サンプリング周波数 201 qビットレジスタ 202 qビット2入力加算器 211 第1レジスタ 212 第2レジスタ 213 3入力加算器 301−1〜301−n−1 遅延素子 303 N入力加算器 305 1/N除算器 X(Z) 入力 Y(Z) 出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/06 H04B 7/26 103A 7/08 7/12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ビット量子化された信号を入力とし,
    第1サンプリング周波数のクロックに同期してシーケン
    シャルな動作をするN次の1ビット遅延素子(Nは任意
    の正整数)を備えた第1移動平均型フィルタと,前記第
    1移動平均型フィルタの出力について,第2サンプリン
    グ周波数のクロックに同期して間引き処理を施す間引き
    回路と,前記間引き回路の出力を入力とし,前記第2サ
    ンプリング周波数のクロックに同期してシーケンシャル
    な動作をするM次のqビット遅延素子(M,qは任意の
    正整数)を備えた第2移動平均型フィルタと,を有し,
    前記間引き回路は,前記第2移動平均型フィルタのアン
    チエイリアス成分,即ち前記第2サンプリング周波数の
    半分の周波数以上の信号成分を除去することを特徴とす
    るフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 受信信号からベースバンド信号を検波し
    て送信情報を復号する選択呼出し受信機のフィルタ回路
    において,前記ベースバンド信号を1ビット量子化する
    1ビット量子化器と,前記1ビット量子化器の出力を入
    力とし,第1サンプリング周波数のクロックに同期して
    シーケンシャルな動作をするN次の1ビット遅延素子
    (Nは任意の正整数)を備えた第1移動平均型フィルタ
    と,前記第1移動平均型フィルタの出力について,第2
    サンプリング周波数のクロックに同期して間引き処理を
    施す間引き回路と,前記間引き回路の出力を入力とし,
    前記第2サンプリング周波数のクロックに同期してシー
    ケンシャルな動作をするM次のqビット遅延素子(M,
    qは任意の正整数)を備えた第2移動平均型フィルタ
    と,を有し,前記間引き回路は,前記第2移動平均型フ
    ィルタのアンチエイリアス成分,即ち前記第2サンプリ
    ング周波数の半分の周波数以上の信号成分を除去するこ
    とを特徴とするフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 前記受信信号は,伝送速度が動的に変化
    することを特徴とする請求項2記載のフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 前記第1サンプリング周波数及び前記第
    2サンプリング周波数を変更することで,受信した前記
    ベースバンド信号の通過域を変更できることを特徴とす
    る請求項2または3記載のフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1サンプリング周波数が前記第2
    サンプリング周波数のp倍(pは任意の正整数)となる
    関係を持つときに,前記間引き回路は,第1サンプリン
    グ周波数のクロックの現パルスからp−1個前のパルス
    までのそれぞれのパルスによって処理された前記第1移
    動平均型フィルタのp個の出力を,前記第2サンプリン
    グ周波数のクロックに同期して加算して出力することを
    特徴とする請求項1,2,3または4記載のフィルタ回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第1サンプリング周波数が前記第2
    サンプリング周波数のp倍(pは任意の正整数)となる
    関係を持つときに,前記間引き回路は,第1サンプリン
    グ周波数のクロックの現パルスからp−1個前のパルス
    までのそれぞれのパルスによって処理された前記第1移
    動平均型フィルタのp個の出力を,前記第2サンプリン
    グ周波数のクロックに同期して加算した後,該加算結果
    を値pで除算して出力することを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載のフィルタ回路。
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