JPH092077A - 自動車用サンルーフ - Google Patents

自動車用サンルーフ

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Publication number
JPH092077A
JPH092077A JP15951495A JP15951495A JPH092077A JP H092077 A JPH092077 A JP H092077A JP 15951495 A JP15951495 A JP 15951495A JP 15951495 A JP15951495 A JP 15951495A JP H092077 A JPH092077 A JP H092077A
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JP
Japan
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roof
sunroof
vehicle
roof piece
piece
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15951495A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Shimazu
仁 志満津
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の車室内において直射日光をなるべく
受けずに、より良い通気効果を得ることが出来るサンル
ーフを提供する。 【構成】 サンルーフを構成するルーフピース13a、
13bは、その長手方向に沿って側面に設けられる回転
軸15によって回転可能なように支持される。更に、ル
ーフピース13a、13bの側面には固定ピン16a、
16bが設けられ、レール42、43の溝46に嵌め込
まれる。レール42、43の両端はジグ40、41によ
って互いに接続される。ジグ40、41は不図示の駆動
機構により傾斜角度を変えることができ、これによって
レール42、43の間隔を変化させることが出来る。ル
ーフピース13a、13bは、レール42、43の間隔
の変化に伴って回転軸15の回りに回転し、傾斜角度を
所定の範囲で変化させる。また、ルーフピース13a、
13bには通気孔が設けられ、サンルーフ閉鎖時におい
ても通気効果を得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用サンルーフに係
り、特には、複数の板状のルーフピースからなる自動車
用サンルーフに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉機能のみしか有しない自動車
用サンルーフにおいては、サンルーフを開けた通気時に
直接太陽光が入ってくるため車室内の人は太陽の強い光
に直接さらされるという欠点を有していた。
【0003】これに対し、サンルーフを複数の板状の要
素に分けて角度を持たせ、スリット状にすることにより
通気時でも太陽光のある程度の遮蔽効果を得るサンルー
フが提案されている。
【0004】図7は、そのような方法を採用した自動車
用サンルーフの作動状態を示す概観図である。図7(a)
に示されるように、サンルーフ70は複数の板状のルー
フピース71に分割されており、各ルーフピース71が
互いに密着した形で自動車の屋根部分を閉鎖している。
【0005】これら各ルーフピース71は図7(b)に示
されるように傾斜することができ、サンルーフ70全体
をスリット状に構成することが出来る。この状態におい
ては、各ルーフピース71は太陽光を遮断し、車室内に
多量の太陽光が直接入射するのを防止する。一方、各ル
ーフピース71が傾斜することによりできた隙間から
は、外気が車室内へ流入するので通気効果を得ることが
出来る。
【0006】また、図7(c) に示されるように、これら
ルーフピース71は、車両の後方へ移動させることが出
来るように構成されており、サンルーフ70を全開状態
にする。車両の一番前方にあるルーフピース71aは空
気力学的に良いように、後方には移動されず前方の位置
に留まりフードの役割をするように構成される。
【0007】このような技術は、例えば特開昭58−1
28922号公報に、その詳細が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術を用いて、サンルーフ70を図7(b)のようなスリッ
ト状にしても角度によっては強い太陽光が車内に入射し
てきてしまう。従って、太陽光を完全に遮断するために
は、図7(a)のように完全にサンルーフ70を閉鎖した
状態にしなければならないが、これでは快適な通気効果
を得ることが出来ない。
【0009】また、図7(b)のようなスリット状態にあ
る場合、ルーフピース71の角度は固定されているの
で、太陽の高度が低い場合には太陽光が直接入射するこ
となく快適な通気効果を得ることが出来るが、太陽の高
度が高くなる日中には太陽光が直接入射してしまう。従
って、乗車している人は、直射日光を受けることを我慢
して、快適な通気効果を得られるようにサンルーフ70
をスリット状にしておくか、快適な通気効果を犠牲にし
てサンル−フ70を締め、直射日光にあたらないように
するか、いずれかを選ばなければならなかった。
【0010】従って、本発明は上記欠点を解決する自動
車用サンルーフを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用サンル
ーフにおいては、ルーフピースに通気孔を設けると共
に、車両外部の屋根の前部及び後部と車室内天井部の前
部及び後部に通気用の開口部を設ける。そして、これら
開口部は必要に応じて開閉できるように構成する。
【0012】また、本発明のルーフピースは、その長手
方向に沿って設けられた回転軸によって支持されるとと
もに、この回転軸の回りに回転できるように構成され
る。ルーフピースは、この回転軸の回りの回転によりサ
ンルーフをスリット状にしたり、閉鎖状態にする。
【0013】サンルーフを開いた状態にする場合には、
従来のサンルーフと同様にルーフピースを傾斜した状態
で、複数のサンルーフの全部あるいは一部を移動させ
る。典型的には、車両後方に移動させるが、このとき空
気力学的に良いようにルーフピースの最前部に独立にフ
ードを設ける。
【0014】また、サンルーフがスリット状にあるとき
は、各ルーフピースの大きさを車両後方に行くに従い次
第に小さくすることによって、空気力学的により良い効
果を得る。
【0015】サンルーフ閉鎖時は、各ルーフピースが互
いに接するように接合して車両上部の天井を閉鎖する。
ルーフピースは互いが接するあたりに、例えばゴムでで
きた緩衝材を設ける。各ルーフピースはこの緩衝材を介
して互いに接合し、雨天の時の雨等が車室内に漏れ混ま
ないように構成されている。
【0016】また、ルーフピースの回転軸には、例えば
ゴム等で構成される衝突防止材が設けられており、ルー
フピースが後方に移動させられたときにルーフピース同
士が互いに衝突することを防止する。
【0017】
【作用】ルーフピースに通気孔を設けたことにより、サ
ンルーフの閉鎖時に各ルーフピースの通気孔が連結して
通気路を形成する。そして、この通気路の前後に開口部
を設けたので、サンルーフの閉鎖時にも有効に外気を車
室内に取り込み、車室内の空気を外に放出することがで
き、快適な通気効果を得ることが出来る。
【0018】また、ルーフピースは回転軸の回りに回転
することができるので、ルーフピースの傾きを自由に調
整することができる。これにより、太陽の高度に合わせ
てルーフピースの角度を調整し、通気効果を得ながらも
直射日光が車室内に入り込まないようにすることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて説明する。図1
は、本発明のサンルーフに使用するルーフピースの一実
施例の斜視図である。
【0020】本実施例のルーフピース13は、通気孔1
0を有しており、サンルーフ閉鎖時、車両前部から取り
入れられた外気を通過させるよう構成されている。通気
孔10の形状は、前方から見た場合は長方形で、側方か
ら見た場合は平行四辺形となっている。すなわち、通気
孔前部17は下方が突出した傾斜を形成しており、通気
孔後部18は上方が突出した傾斜を形成している。通気
孔前部17の傾斜と通気孔後部18の傾斜は同じ角度と
なっており、ルーフピース13が前後に接続した場合、
ルーフピース13の通気孔前部17と前段のルーフピー
ス13の通気孔後部18とが丁度接続できるようになっ
ている。
【0021】ルーフピース13の上部は階段状になって
おり、下段面には緩衝材12が設けられている。緩衝材
12は、例えばゴムで出来ており、前段のルーフピース
13の後部突出部19と接して、サンルーフ閉鎖時に車
室内への雨等の漏れを防止する。
【0022】ルーフピース13の両側面には回転軸15
及び固定ピン16a、16bが突出している。固定ピン
16a、16bは回転軸15の両側に、互いに、ほぼ回
転軸15に対称な位置に設けられている。回転軸15に
は、ルーフピース13の両側にそれぞれ衝突防止材11
及び移動用ギア14が設けられている。
【0023】衝突防止材11は、サンルーフの開口時す
なわち各ルーフピース13が車両の後方に移動された場
合、各ルーフピース13が互いに衝突しないために設け
られている。衝突防止材11は、後述するように固定ル
ーフに設置された溝に嵌め込まれる。
【0024】移動用ギア14は、図1には不図示の駆動
部とギアレールと共にルーフピース13を車両の前後方
向に移動させる。固定ピン16a、16bは、ルーフピ
ース13の角度を変える場合に使用される。すなわち、
後述するように固定ピン16aと16bとは、それぞれ
別々のレールに嵌め込まれる。一方、これらのレールの
間隔が開くと、ルーフピース13は回転軸15の回りに
回転する。従って、固定ピン16aと16bとが嵌め込
まれるレールの間隔を広げることにより、ルーフピース
13の傾きの角度を自由に変化させることが出来る。
【0025】図2は、車両上部のサンルーフ部分の断面
図であって、サンルーフ閉鎖時の状態を車両の側部から
見た図である。サンルーフ閉鎖時には、ルーフピース1
3が図示されているように複数接合され、車両上部の屋
根を形成している。ルーフピース13それぞれに設けら
れた通気孔は、ルースピース13が互いに接合されるこ
とにより、通気路24を形成している。
【0026】車両前部には、前部開口部20、21が設
けられている。前部開口部21は走行中に車両前部から
車外の空気を取り入れ、これを通気路24へ導く。前部
開口部20は、車室内上部に設けられた空気取り入れ口
であって、車内の空気を取り入れて通気路24に導く。
【0027】車両後方には、後部開口部22と23が設
けられる。後部開口部22は車外に向かって開いてお
り、通気路24を通ってきた空気を車外へ排出する機能
を果たす。一方、後部開口部23は、車室内に向かって
開かれており、通気路24を通ってきた空気を車室内へ
導入する機能を果たす。
【0028】前部開口部20、21、後部開口部22、
23には、それぞれ開口部閉鎖蓋25−0、25−1、
25−2、25−3がそれぞれ設けられている。開口部
閉鎖蓋25−0、25−1、25−2、25−3は、対
応する開口部を閉鎖し、通気路24を介した空気の流れ
方を調整する。
【0029】例えば、開口部閉鎖蓋25−0が前部開口
部20を閉鎖し、開口部閉鎖蓋25−2が後部開口部2
2を閉鎖した状態では、前部開口部21から外気が導入
され、通気路24を介して後部開口部23より車室内へ
放出される。これにより、サンルーフを閉じた状態にお
いても効率的に外気を取り入れることができる。
【0030】また、開口部閉鎖蓋25−1が前部開口部
21を閉鎖し、開口部閉鎖蓋25−3が後部開口部23
を閉鎖した状態では、前部開口部20から車室内の空気
が取り込まれ、通気路24を介して後部開口部22から
放出される。前部開口部20を運転手の上方あたりに設
ければ、運転手の吸う煙草の煙等を効果的に車室外へ放
出することができる。
【0031】これら前部開口部20、21及び後部開口
部22、23が全部開かれた状態では、外気と車室内気
の入替えは非常によく行われる。従って、サンルーフを
閉じた状態においても、快適な通気効果を得ることが出
来る。また、サンルーフが閉じられているので直射日光
が車室内に入射することも防ぐことが出来る。
【0032】なお、開口部閉鎖蓋25−1及び25−2
は、空気力学的に良いように、その後方が持ち上がっ
て、それぞれの開口部を開口するように構成するのが好
ましい。更に、開口部閉鎖蓋25−0と25−3は、そ
れぞれの開口部を開口した場合に運転手の視野を妨げな
いようにスライド式に構成するのがよい。
【0033】また、ルーフピース13が接合されたサン
ルーフの車両前方部分には、独立して動作するフード2
6が設けられている。フード26は、サンルーフがスリ
ット状になる場合やルーフピース13が後方に移動され
る場合などに、空気力学的に良いようにフード26の後
方が持ち上がった状態となる。
【0034】図3は、本実施例のルーフピースからなる
サンルーフの使用状態の概観を示すものである。図3
(a)には、ルーフピース13が互いに密着されサンルー
フが閉鎖されている状態が示されている。一方、開口部
閉鎖蓋25−1と25−2が開かれて、前部開口部21
から外気が取り込まれ、後部開口部22から放出されて
いる様子が示されている。なお、ここで、開口部閉鎖蓋
25−1は説明の便宜上その前方部が持ち上がる構成と
して示してある。
【0035】このとき、上述したように車室内の前部開
口部と後部開口部と(図3には不図示)を同様に開いて
おけば、サンルーフを閉じた状態においても充分な通気
効果を得ることが出来る。
【0036】より大きな通気効果を得たい場合には、図
3(b)に示されるように各ルーフピース13の傾斜角度
を変えて、サンルーフをスリット状にすればよい。この
ようにすることによって、外気はルーフピース13間の
隙間から車室内に直接導かれると共に、車室内の空気も
この隙間から外に排出される。特に、本発明の場合に
は、ルーフピース13に通気孔が設けられているため、
従来の場合に比べて通気量を増大させる効果を有してお
り、より効率的な通気効果を得ることが出来る。
【0037】図3(b)においては、開口部閉鎖蓋25−
1と25−2が閉じられた状態が示されているが、勿論
これらを開いた状態にしておいてもよく、使用者が好き
なように開け締めをすればよい。
【0038】更に、大きな通気効果を得たいと思う場合
には、従来のサンルーフと同様にルーフピース13の全
部あるいは一部を後方に移動させ、サンルーフを開放状
態にすればよい。
【0039】図3(c)は、スリット状にあるサンルーフ
の概略横断面図である。同図には、前述したように、フ
ード26の後方部分が持ち上がったようになっており、
空気力学的に良い効果を得るようになっている。これに
加え、ルーフピース13の大きさも車両前部から車両後
部に向かうにつれ、次第に小さくなるように構成されて
おり、空気力学的により良い効果を得ることが出来る。
また、ルーフピース13の下部(車室内)への突出は、
ルーフピース13の大きさが異なっても、全て同じ大き
さであることが好ましい。これは、ルーフピース13の
固定ピン16a、16b及び回転軸15の位置を変更す
ることによって、達成することができる。
【0040】図4は、ルーフピースの傾斜角度を変える
ための構成を側面から見た図である。実際にはサンルー
フは任意の数のルーフピースで構成されるが、本図にお
いては、2つのルーフピースに注目して説明をする。
【0041】図4(a)は、ルーフピース13a、13b
が互いに接合しており、サンルーフが閉じられた状態を
示している。ルーフピース13a、13bの側面には、
前述したようにそれぞれ固定ピン16a、16b、回転
軸15が取りつけられている。回転軸15は、その位置
を保ったまま回転できるようにレールに取りつけられて
いる。この構成については後述する。
【0042】ルーフピース13a、13bの左右両側に
はルーフピース回転用レール42、43及びこれらを接
続するジグ40、41が設けられている。ルーフピース
回転用レール42は、ルーフピース13a、13bの固
定ピン16aが嵌め込まれるような溝を有している。ル
ーフピース回転用レール42の溝は、その長手方向に沿
って設けられ、複数の固定ピン16aを嵌め込むことが
出来ると共に、固定ピン16aが左右に移動することが
出来るようになっている。
【0043】図4(c)は、ルーフピース回転用レール4
2の拡大図である。溝46は、ルーフピース回転用レー
ル42の長手方向に向かって延びており、固定ピン16
aが嵌め込まれる。固定ピン16aは、溝46に沿って
ルーフピース回転用レール42の長手方向に移動可能で
ある。ルーフピース回転用レール42の両端には、ジグ
40、41と接続するために、穴44と45がそれぞれ
設けられている。この穴44、45には例えばボルト等
が通され、ルーフピース回転用レール42とジグ40、
41とが接続される。従って、ルーフピース回転用レー
ル42とジグ40、41とは、この穴44、45に通さ
れたボルトを中心に互いに旋回できるようになってい
る。
【0044】図4(b)は、ルーフピース13a、13b
の傾斜角度を変化させ、サンルーフをスリット状にした
状態を示す図である。ルーフピース13a、13bの傾
斜角度を変化させる場合には、不図示の駆動機構により
ジグ40、41の傾斜角度を変化させる。ジグ40、4
1の傾斜角度が変化することにより、ルーフピース回転
用レール42と43の間隔が変化する。ルーフピース回
転用レール42と43の間隔が広がるにつれ、固定ピン
16aと16bがルーフピース回転用レール42と43
の溝の中を移動し、ルーフピース13a、13b全体を
回転軸15の回りに回転させる。従って、図4(a)のよ
うに閉じられていたサンルーフはルーフピース13a、
13bの回転によってスリット状となる。
【0045】ルーフピース13a、13bの傾斜角度は
ルーフピース回転用レール42と43との間の間隔によ
って制御される。従って、この間隔を任意に設定保持す
ることにより、ルーフピース13a、13bの傾斜角度
を最大角度と最小角度との間で任意に設定保持すること
ができる。
【0046】また、空気力学的に良いように、ルーフピ
ース13a、13bを車両の後方に行くに従い小さく構
成する場合には、回転軸15及び固定ピン16a、16
bの取りつけ位置を適切に変更することが望ましい。す
なわち、サンルーフがスリット状になる場合、ルーフピ
ース13a、13bが下側(車室内)に突出することに
なる。この突出が、あまり大きいと車室内のスペースを
小さくすることになり好ましくない。従って、この突出
を適当な大きさに、しかも、どのルーフピースの突出も
同じ程度にするのである。
【0047】図5は、サンルーフを開放する時にルーフ
ピース13を車両の前後方向に移動させるための構成を
示す。図5(a)は、サンルーフ部分を車両上方から見た
図であり、固定ルーフ54部分(サンルーフ部分でない
車両のルーフ部分)を一部剥いで内部構造を示した図で
ある。
【0048】固定ルーフ54内部の最もルーフピース1
3に近い側にはルーフピース回転用レール42が設けら
れており、ルーフピース13の傾斜角度を変化させる。
固定ルーフ54内部のルーフピース回転用レール42が
設けられている部分よりルーフピース13から遠い部分
は、ルーフピース回転用レール42が設けられている部
分より狭くなっている。このより狭い部分には、回転軸
15が延び込んでいて、衝突防止材11、ギアレール5
0、駆動部52及び連結線51を収納している。
【0049】ギアレール50はルーフピース13の移動
方向に沿って敷設され、ルーフピース13の両側に設け
られる。移動用ギア14は、ギアレール50と噛み合い
モータ53の動力を得てルーフピース13を移動させ
る。
【0050】サンルーフを開放状態から閉鎖状態にする
場合には、ルーフピース13が移動しつつ互いの間隔を
広げていく。この場合、各ルーフピース13間の間隔が
広がりすぎないように、それぞれの回転軸15を連結す
る連結線51が設けられている。
【0051】図5(b)は、固定ルーフ54の内部をルー
フピース13の側から見た様子を示す図である。同図に
示されるように、固定ルーフ54内部のより狭い部分に
はギアレール50が設けられている。また、衝突防止材
11が、固定ルーフ54内部のより狭い部分の高さ方向
に丁度収納されるように構成されており、ルーフピース
13の回転にともなって衝突防止材11が回転してしま
わないようになっている。これにより、衝突防止材11
の横方向の長さは常に最小限必要な長さを維持する。こ
れにより、サンルーフを開放状態にするために各ルーフ
ピース13が移動されたとき互いに衝突しない最小限の
間隔を保つことができる。
【0052】図5(c)は、固定ルーフ54内部を車両の
前方向から見た図である。同図に明らかなように、固定
ルーフ54内部のルーフピース13に近い側は広い空間
が開けられており、ルーフピース回転用レール42と4
3の間隔を自由に変化させることが出来るようになって
いる。
【0053】一方、同図において、ルーフピース回転用
レール42と43が収納されている空間よりも左側の空
間はより狭くなっており、前述したように衝突防止材1
1が丁度収納されるようになっている。更に、回転軸1
5には連結線51と駆動部52が設けられている。
【0054】駆動部52には、移動用ギア14とモータ
53が収納されている。駆動部52は、移動用ギア14
をギアレール50に噛み合わせ、移動用ギア14とギア
レール50が離れないように維持している。モータ53
は、不図示の電源から電力を受けて移動用ギア14を回
転させ、ルーフピース13を移動させる。
【0055】図6は、本発明のサンルーフに使用するル
ーフピースの他の実施例である。本実施例のルーフピー
スは図1のルーフピースとほぼ同じであるので、異なる
点のみを説明する。
【0056】本実施例においては、通気路を構成する通
気孔61が複数の部分に分割されている。これに対し、
図1のルーフピース13の場合には、ルーフピース全体
に渡って1つの通気孔が形成されている。本実施例のル
ーフピース60においては、通気孔61が複数設けられ
ていることにより通気孔と通気孔とを隔てる隔壁62が
存在する。これは、ルーフピース60全体の補強材とな
り、より強度のあるルーフピースを得ることが出来る。
【0057】なお、本発明のルーフピースの形状は、以
上で述べた形状に限らない。例えば、ルーフピースの形
状として凸型の突出が何列にも並んだ波板状のものを使
用してもよい。
【0058】また、本発明の実施例においては、ルーフ
ピースを移動させる構成として、ギアレールと移動用ギ
アを噛み合わせ、モータで駆動するものを採用したが、
必ずしもこれに限られるものではなく、当業者の周知の
技術範囲内において様々な構成を採用可能である。
【0059】
【発明の効果】ルーフピースに通気孔を設け、車両の前
部及び後部に開口部を設けたことにより、サンルーフ閉
鎖時において通気路が形成され外気を有効に車内に取り
入れることが出来る。このことにより、直射日光の車室
内への入射を防ぎつつ充分な通気効果を得ることが出来
る。
【0060】また、ルーフピースは、その長手方向に沿
って設けられた回転軸によって支持されると共に、この
回転軸の回りに回転できるように構成されているので、
ルーフピースの傾斜角度を最大角度と最小角度との間で
自由に設定することが出来る。これにより、直射日光の
差し込む角度によりルーフピースの傾斜角度を変化させ
て、直射日光の車室内への入射を防ぎつつサンルーフに
よる通気効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンルーフに使用するルーフピースの
一実施例を示す構成図である。
【図2】図1のルーフピースによって構成される通気路
の様子とその作用を説明する図である。
【図3】図1のルーフピースを使用したサンルーフの通
気作用を説明する図である。
【図4】本発明のサンルーフにおいて、各ルーフピース
の傾斜角度を変化させる構成の一例を示す図である。
【図5】ルーフピースを移動させるための構成を示す図
である。
【図6】本発明のルーフピースの他の実施例を示す図で
ある。
【図7】従来のサンルーフを説明する図である。
【符号の説明】 10 通気孔 11 衝突防
止材 12 緩衝材 13、13a、13b ルーフ
ピース 14 移動用
ギア 15 回転軸 16a、16b 固定ピ
ン 17 通気孔
前部 18 通気孔
後部 19 後部突
出部 20、21 前部開
口部 22、23 後部開
口部 24 通気路 25−0、25−1、25−2、25−3 開口部
閉鎖蓋 40、41 ジグ 42、43 ルーフ
ピース回転用 レール 44、45 穴 46 溝 50 ギアレ
ール 51 連結線 52 駆動部 53 モータ 54 固定ル
ーフ 60 ルーフ
ピース 61 通気孔 62 隔壁 70 サンル
ーフ 71 ルーフ
ピース 71a フード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ルーフに設けられた複数の板状のル
    ーフピースからなり、各ルーフピースが傾斜してスリッ
    ト状になることにより通気機能を提供する状態と、一部
    あるいは全部のルーフピースが移動して車室の天井に開
    口部を設けることにより通気機能を提供する状態とを有
    する自動車用サンルーフにおいて、 前記ルーフピースは、該ルーフピースの側面に、該ルー
    フピースの長手方向に沿って設けられた回転軸によって
    前記固定ルーフに設置され、該回転軸の回りに回転する
    ことにより傾斜角度を任意に設定保持可能であることを
    特徴とする自動車用サンルーフ。
  2. 【請求項2】 前記ルーフピースは通気孔を有し、サン
    ルーフ閉鎖時に各ルーフピースの通気孔からなる通気路
    を形成し、車外または車内から導いた空気を該通気路の
    中を通過させることを特徴とする請求項1記載の自動車
    用サンルーフ。
  3. 【請求項3】 前記通気孔は、複数設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の自動車用サンルーフ。
  4. 【請求項4】 各ルーフピースの車両前後方向の幅は車
    両の前方から後方に向かうにつれ次第に小さくなること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の自
    動車用サンルーフ。
  5. 【請求項5】 固定ルーフに設けられた複数の板状のル
    ーフピースからなり、各ルーフピースが傾斜してスリッ
    ト状になることにより通気機能を提供する状態と、一部
    あるいは全部のルーフピースが移動して車室の天井に開
    口部を設けることにより通気機能を提供する状態とを有
    する自動車用サンルーフを備えた自動車において、 前記ルーフピースは、該ルーフピースの側面に、該ルー
    フピースの長手方向に沿って設けられた回転軸によって
    前記固定ルーフに設置され、該回転軸の回りに回転する
    ことにより該ルーフピースの傾斜角度を所定の範囲内で
    任意に設定可能であることを特徴とする自動車。
  6. 【請求項6】 前記ルーフピースは通気孔を有し、サン
    ルーフ閉鎖時に各ルーフピースの通気孔からなる通気路
    を形成し、車外または車内から導いた空気を該通気路の
    中を通過させることを特徴とする請求項5記載の自動
    車。
  7. 【請求項7】 サンルーフの各ルーフピースの大きさは
    車両の前方から後方に向かうにつれ次第に小さくなるこ
    とを特徴とする請求項5または6記載の自動車。
JP15951495A 1995-06-26 1995-06-26 自動車用サンルーフ Withdrawn JPH092077A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201900013632A1 (it) * 2019-08-01 2021-02-01 Opac Srl Tetto retraibile
US11624694B2 (en) 2018-04-23 2023-04-11 Cytena Gmbh Method for examining a liquid which contains at least one cell and/or at least one particle

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US11624694B2 (en) 2018-04-23 2023-04-11 Cytena Gmbh Method for examining a liquid which contains at least one cell and/or at least one particle
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