JPH09205272A - 表面処理方法及びその装置 - Google Patents

表面処理方法及びその装置

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JPH09205272A
JPH09205272A JP30254096A JP30254096A JPH09205272A JP H09205272 A JPH09205272 A JP H09205272A JP 30254096 A JP30254096 A JP 30254096A JP 30254096 A JP30254096 A JP 30254096A JP H09205272 A JPH09205272 A JP H09205272A
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gas
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拓也 宮川
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匠司 筒井
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義明 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマダメージがない状態で被処理体の表
面を改質する処理ができ、しかも被処理体の設置場所の
自由度が大きい表面処理方法及びその装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ワーク10の半田付け部分12の濡れ性
を高めるために、まず、CF4等のハロゲン化合物を含
む原料ガスを表面処理ユニツト30内のプラズマ発生部
60に導入する。このとき、キャリアガス(Heを除
く)により圧送してもよい。プラズマ発生部60にて、
大気圧下で、原料ガスを0〜50kHzの低周波数の交
流電圧又は直流電圧が印加される電極により励起して分
解し、反応性の高いフッ素F2を生成する。フッ素F2
含む処理ガスをワークに接触させて、ワークを表面処理
する。このとき、寿命の短いフッ素ラジカルを主体とし
て処理していないので、ワークの位置は自由に設定でき
る。空気をキャリアガスとするときは、原料ガスの分解
後に混合して、オゾンの発生を抑制する。ハロゲン化合
物の分解を、水分を含む雰囲気にて実施すると、ハロゲ
ン化水素が効率よく分解される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、水晶
発振子、回路基板又は線材などのワークを表面処理し
て、例えば半田の濡れ性を向上させるなどのための表面
処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、真空プラズマにより生成される水素原子により金属
表面を清浄化さたる方法(特開平2−190489)
や、真空プラズマクリーニングにより基板の半田の濡れ
性を改善する方法(特開平3−174972)が提案さ
れている。
【0003】本願出願人は、従来の真空プラズマに代え
て、大気圧プラズマによりガスを活性化し、イオン、励
起種等の活性種により、半田付けされるワークの濡れ性
を向上させる技術を既に提案している(WO94/22
628、特願平7−2950)。
【0004】ここで、上述した真空プラズマ及び大気圧
プラズマを利用した処理では、いずれもプラズマにより
励起された活性種により表面処理を行っている。
【0005】ここで、被処理体をプラズマに晒す直接放
電処理方式では、プラズマダメージに起因した被処理体
の物理的性質の破壊が生じやすく、好ましくない。特
に、被処理体の被処理面が金属であると、突起した部分
に集中的に強いプラズマが生成され、被処理面全体を均
一に処理できなくなる。
【0006】一方、プラズマ発生部にて生成された活性
種を、プラズマに晒されない位置に配置された被処理体
に導いて処理する間接放電処理方式も提案されている。
この場合には、上述したプラズマダメージは生じない。
【0007】しかし、この活性種には寿命があり、この
寿命が比較的短いため、被処理体をプラズマ発生部より
離れた位置に置くことで、表面処理が不能になるか、あ
るいは処理効率が大幅に低下してしまう。従って、この
間接放電処理方式は、被処理体の設置場所に制約が生じ
て実用的でない。
【0008】そこで、本発明の目的とするところは、プ
ラズマダメージがない状態で被処理体の表面を改質させ
る処理ができ、しかも被処理体の設置場所の自由度が大
きい表面処理方法及びその装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、安定な物質から反応
性の高い処理ガスを生成して、該処理ガスにより被処理
体の表面を改質させる処理ができる表面処理方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、比較的高価な
ヘリウムHeを必ずしも要せずに、しかも、処理ガスの
消費量を低減しながら、低ランニングコストにて被処理
体の表面を改質させる表面処理が可能な表面処理装置及
びその方法を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、被処理体を酸
化させるオゾンの発生を抑制しながら被処理体の表面を
改質させる表面処理が可能な表面処理装置及びその方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明方法
は、ハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理ガスを被処
理体の表面に接触させ、前記被処理体の表面を処理する
ことを特徴とする。ハロゲン、ハロゲン化水素の代表的
なものとして、フッ素F2、フッ化水素HFを挙げるこ
とができる。
【0013】本発明では、フッ素ラジカル等の寿命が短
い活性種に頼らずに、反応性の高いハロゲン又はハロゲ
ン化水素を含む処理ガスにより、被処理体を化学反応に
より表面処理することができる。しかも、被処理体をプ
ラズマに晒すことがないので、プラズマダメージによる
欠陥が被処理体に生ずることもない。
【0014】本発明方法は、ハロゲン化合物を、熱分
解、光分解、放電による分解又は電気分解のうちの一又
は複数の組合せにより分解して、前記処理ガスを生成す
ることが好ましい。このために、本発明装置では、上記
のいずれかの方式にてハロゲン化合物を分解して処理ガ
スを生成する処理ガス生成手段と、その処理ガスを被処
理体の表面に導く処理ガス供給手段とを備える。
【0015】ハロゲン又はハロゲン化水素は、それ自体
反応性が高く腐食性も強いので、安定なハロゲン化合物
を原料とし、これを上記のいずれかの方法により分解し
て処理ガスを生成している。このハロゲン又はハロゲン
化水素は、活性種のように寿命が短くないので、分解後
被処理体に到達するまでの時間に制約がない。従って、
被処理体の処理位置の設定の自由度が大きくなる。
【0016】ここで、原料となるハロゲン化合物として
有機ハロゲン化合物を用いると、これらは中性であるた
め取り扱いが容易である。
【0017】また、熱分解、光分解及び放電による分解
に適するハロゲン化合物として、NF3、SF6、CF4
又はNH4Fのいずれかを用いることが好ましい。これ
らのハロゲン化合物は、原料ガスとなり、原料ガス供給
手段を介して処理ガス生成手段に供給される。
【0018】ハロゲン化合物を放電により分解する際に
は、大気圧又はその近傍の圧力下で、原料ガスを50k
Hz以下の低周波数の交流電圧又は直流電圧が印加され
る一対の電極により励起して分解することが好ましい。
このために、本発明装置の処理ガス生成手段は、50k
Hz以下の低周波数の交流電圧又は直流電圧を出力する
電源と、その電圧が印加される一対の電極を備え、大気
圧又はその近傍の圧力下にてプラズマを誘起するプラズ
マ発生部と、を有する。
【0019】上述の低周波数の交流電圧又は直流電圧を
一対の電極間に印加すると、放電電圧のピーク ツー
ピーク電圧を比較的大きくでき、プラズマ生成用ガスで
あるHe等を供給しなくても、安定して放電を生成する
ことができる。このような安定した大気圧プラズマを生
成するのに、必ずしもHeを用いる必要が無くなり、ラ
ンニングコストを低減できる。
【0020】この熱分解、光分解及び放電によるハロゲ
ン化合物の分解工程を、水分を含む雰囲気中にて実施す
ることが好ましい。水分の存在により、ハロゲン化合物
からハロゲン化水素を効率よく分解させることができる
からである。
【0021】電気分解に適するハロゲン化合物として
は、電気分解され易いハロゲン化塩の水溶液が適してい
る。
【0022】熱分解、光分解、放電による分解又は電気
分解のいずれの方式の場合でも、処理ガスをキャリアガ
スにより圧送して、被処理体に接触させることが好まし
い。このとき、ハロゲン化合物の分解工程後に、処理ガ
スにキャリアガスを混合するとさらに良い。キャリアガ
スとして酸素を含む気体を用いても、ハロゲン化合物の
分解時にオゾンの発生が増大しないからである。このた
めに、本発明装置では、原料ガス供給手段又は処理ガス
供給手段のいずれかに、キャリアガス供給手段が連結さ
れる。
【0023】本発明方法及び本発明装置では、上記の分
解方式に代えて、ハロゲン又はハロゲン化水素の水溶液
にキャリアガスを接触させて、処理ガスを生成すること
ができる。
【0024】こうすると、ハロゲン又はハロゲン化水素
の液体を含む処理ガスが生成され、それにより被処理体
を処理できる。
【0025】本発明方法では、被処理体に向けて供給さ
れた処理ガス及び反応生成物を強制排気する工程と、排
気途中にて、処理ガス又は前記反応生成物をトラップす
る工程と、をさらに有することが好ましい。このため
に、本発明装置では、強制排気手段とトラップ手段とを
備える。
【0026】処理ガスは腐食性に富むため、未反応の腐
食性の高い処理ガスあるいは反応生成物を強制排気途中
でトラップすることで、大気に散乱させずに回収でき
る。
【0027】本発明方法では、処理ガスを被処理体の表
面に接触させることで、被処理体の表面の酸化物をハロ
ゲン化合物に置換して、その表面での半田の濡れ性を向
上させる処理に適用することが好ましい。
【0028】この種の処理に適する被処理体として、回
路基板、集積回路(IC)などの電子部品、半田付けさ
れる線材、あるいは水晶振動子を挙げることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面処理方法及び
表面処理装置について、図面を参照して具体的に説明す
る。
【0030】<処理ガスの生成方法について>本発明で
は、ハロゲン例えばF2、Cl2、Br2、I2など、又は
ハロゲン化水素例えばHF、HCl、HBr、HIなど
を含む処理ガス被処理体に接触させ、この反応性の高い
処理ガスにより、被処理体を表面処理している。この反
応性の高い処理ガスを生成するために、図1〜図5の5
通りの方法のいずれかを採用している。
【0031】図1〜図5において、共通する構成とし
て、処理ガス生成用容器1と、生成された処理ガスを被
処理体に向けて導く処理ガス供給管2とを有する。
【0032】図1では、原料ガスであるハロゲン化合物
例えばNF3を処理ガス生成用容器1に供給する原料ガ
ス供給管3と、処理ガス生成用容器1内を加熱する加熱
器4とを有する。そして、図1では、処理ガス生成用容
器1内にて、ハロゲン化合物を熱エネルギーにより熱分
解して、ハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理ガスを
生成している。
【0033】原料ガスをNF3とした時、これを熱分解
するのに必要な温度は300℃以上であり、本実施例に
て500℃にて加熱したところ、 2NF3→N2+3F2 の熱分解により、フッ素F2を約1000ppm含む処
理ガスを生成できた。
【0034】図2の実施例では、処理ガス供給管2及び
原料ガス供給管3が連結された処理ガス生成用容器1内
にて、原料ガスであるハロゲン化合物を光分解して、処
理ガスを生成している。このために、処理ガス生成用容
器1内に光例えば紫外線を照射するUVランプ5を設け
ている。
【0035】原料ガスをNF3とした時、UVランプ5
のランプ出力を100mW/cm2とし、出射される光
の波長を400nmとしたところ、図1の場合と同じ反
応式の光分解が生じて、フッ素F2を約100ppm含
む処理ガスを生成できた。
【0036】図3の実施例では、処理ガス供給管2及び
原料ガス供給管3が連結された処理ガス生成用容器1内
にて、原料ガスであるハロゲン化合物を、大気圧又はそ
の近傍の圧力下での放電により分解して、処理ガスを生
成している。このために、処理ガス生成用容器1内に、
一対の電極を備えたプラズマ発生部6を設けている。
【0037】図3の装置を用いて、原料ガスCF4を1
00cc/minで供給し、一対の電極に供給される電
源周波数を約10kHzとし、放電電圧のピーク ツー
ピーク電圧がAC10kVppで放電を生じさせた。
このとき、原料ガスは、 2CF4→C26+F2 と分解され、フッ素F2を約800ppm含む処理ガス
を生成できた。
【0038】図3の装置を用いて、原料ガスとしてCF
4+H2Oを300cc/minで供給し、他の条件を上
記と同じに設定したところ、 CF4+2H2O→CO2+4HF と分解され、フッ化水素HFを約7200ppm含む処
理ガスを生成できた。このように、水の添加により、フ
ッ化水素を効率よく生成することができた。
【0039】また、上記のように、電源周波数を10k
Hzと低周波数を用いるいることで、Heを供給しなく
ても安定して放電を起こすことができた。この結果、ラ
ンニングコストを低減できる。なお、Heを供給せずに
放電を安定して起こすためには、低周波数を用いて放電
電圧のピーク ツー ピーク電圧がある値以上大きいこ
とが必要である。本発明者等の実験によれば、直流電
圧、10kHz、30kHz、40kHzの各交流電圧
で上述の放電が確認でき、放電電圧のピーク ツー ピ
ーク電圧を大きく確保できる観点から、50kHz以下
の低周波数の交流電圧又は直流電圧が有用であることが
分かった。
【0040】また、図1〜図3の装置により分解される
ハロゲン化合物として、CF4、Cn(2n+2)などのパー
フルオロカーボン、C224などのHFC、C22
4などのフロン、C23Cl3などの塩素系溶剤、C2
2Br4などのハロン等の有機ハロゲン化合物を用いる
と、例えばハロゲン化水素などと異なり、それらが中性
のため取り扱い性の点で優れている。なお、環境問題な
どを考慮すれば、パーフルオロカーボンやHFCが最も
好ましい。
【0041】図4の実施例は、処理ガス供給管2が連結
された処理ガス生成用容器1内にて、ハロゲン化合物の
水溶液を電気分解して、処理ガスを生成している。この
ために、処理ガス生成用容器1内に、ハロゲン化合物の
水溶液として、ハロゲン化塩例えば濃度2%のNaFの
水溶液を収容し、仕切り板7にて仕切られた各領域に電
極8a,8bを配置した。この電極8a,8bに例えば
DC24Vを印加したところ、フッ素F2を約1000
ppm含む処理ガスを生成できた。
【0042】なお、電気分解に適するハロゲン化塩とし
ては、NaFの他、KF、LiF、CsF、NaCl、
KCl、KBr、NaBr、NaIなどを挙げることが
できる。
【0043】図5の実施例は、キャリアガス供給管9及
び処理ガス供給管2が連結された処理ガス生成用容器1
内にて、キャリアガスをハロゲン又はハロゲン化水素の
水溶液と接触させ、ハロゲン又はハロゲン化水素の液体
を含む処理ガスを生成している。例えば、HF、HC
l、HBr、HI、HCsなどの水溶液にキャリアガス
を接触させることで、これらハロゲン化水素の液体を含
む処理ガスを生成できる。
【0044】<間接放電を用いた表面処理装置>図6
は、図3の間接放電方式の実施例にかかる表面処理装置
の全体構成を示す概略説明図である。図6に示す実施例
において、半田付されるワークをIC10とし、IC1
0は、例えばコンベアライン14上に載置され、図面の
裏面から表面に向かう方向に順次搬送される。ここで、
IC10のリードフレーム12は、予め半田メッキ処理
されている。従って、リードフレーム12の表面はスズ
(Sn)で覆われているが、これが酸化されることで酸
化スズ(SnO)となっている。本実施例は、このリー
ドフレーム12の表面に形成された酸化スズ(SnO)
をハロゲン化合物に置換することで、リードフレーム1
2の半田の濡れ性の向上を図っている。このIC10の
リードフレーム12を表面処理するために、表面処理ユ
ニット30と、それに連結される給気連結管20及び排
気連結管24が設けられている。
【0045】給気連結管20には、表面処理ユニット3
0内部にて生成された処理ガスが導入され、IC10の
上方にて傘状に広がる給気部22を介して、その処理ガ
スをIC10の特にリードフレーム12に曝露させてい
る。排気連結管24は、リードフレーム12に曝露され
た処理ガス及び反応生成物を吸引して、表面処理ユニッ
ト30を介して強制排気するためのものである。
【0046】表面処理ユニット30の構造 この表面処理ユニット30は、図7に示すように、1つ
の筺体32内部に、処理ガス給気管40,原料ガス給気
管41,電源50,プラズマ発生部60,排気管70及
びトラップ手段である除害装置80を搭載している。
【0047】原料ガス給気管41は、図7に示すプラズ
マ発生部60の上流側に連結され、この原料ガス給気管
41の途中には流量計42が配設されている。この原料
ガス給気管41には、工場内の設備を利用して、CF4
等のハロゲン化合物を含む原料ガスが導入される。ま
た、プラズマ発生部60の下流側に連結され処理ガス給
気管40の開口端は、図6に示す給気連結管20に接続
されている。
【0048】プラズマ発生部60は、電源50からの電
源供給を受けて、大気圧またはその近傍の圧力下にてプ
ラズマを生成するものである。このプラズマ発生部60
は、図8に示すように、一対の電極62a及び62bの
間に多孔質絶縁体64が配置されることで、各電極62
a,62bが対向配置されてる。一方の電極62aには
電源50が接続され、他方の電極62bは接地されて、
50kHz以下の比較的低周波数の交流電圧又は直流電
圧が各電極間に印加される。
【0049】電源50は、0〜50kHzの比較的低周
波数の交流電圧又は直流電圧を、一対の電極62a,6
2bに印加するもので、コンセントに差し込まれるプラ
グ52を有する。
【0050】このように、電源50にて比較的低周波数
の交流電圧を出力させている理由は下記の通りである。
すなわち、従来より大気圧プラズマを生成するために
は、比較的プラズマの立ち易いHeガスを大量に必要と
していた。この場合には、一対の電極間に印加される交
流電圧の周波数を、商用周波数である13.56MHz
とすることができた。しかしながら、比較的高価なHe
ガスを要せずに、空気又はN2等の雰囲気では、商用周
波数である13.56MHzの交流電圧では大気圧プラ
ズマを生成することができなかった。本実施例では、0
〜50kHzの比較的低周波数の交流電圧又は直流電圧
を一対の電極に印加することで、大気圧プラズマを安定
して生成できた。この理由は、低周波数の交流電圧の場
合、そのpeak to peak電圧を大きくでき、
結果としてプラズマの生成に寄与するエネルギーを確保
できたからと推測される。
【0051】しかも、ワークを1cm2処理するための
処理ガスの供給量を、0.01cc〜50ccとして処
理ガスの消費量を低減しながら、しかも高価なHeをキ
ャリアガスとして使用せずに、プラズマ生成用電極に印
加される交流電圧の周波数を50kHz以下と低周波数
にすることで、大気圧又はその近傍の圧力下にて安定し
てプラズマを生成することができた。
【0052】また、本実施例では、プラズマ発生部60
の下流側の処理ガス給気管40途中に、キャリアガス給
気管90を連結している。この給気管90に導入される
キャリアガスとしては、N2などの不活性ガスとしても
よいが、圧縮空気を導入することもできる。キャリアガ
スとして圧縮空気を用いた場合、この圧縮空気をプラズ
マ発生部60内部に導入すると、この圧縮空気中の酸素
が励起されてオゾンが生成されてしまう。このオゾンが
IC10のリードフレーム12に曝露されると、リード
フレーム12をかえって酸化させてしまう。そこで、本
実施例では、プラズマ発生部60の下流側にて処理ガス
にキャリアガスを混合することで、このキャリアガスに
より処理ガスをリードフレーム12に向けて圧送してい
る。
【0053】さらに、表面処理ユニット30の筺体32
内部には、リードフレーム12に曝露された処理ガスを
強制排気するための排気管70が設けられている。この
表面処理ユニット30内の排気管70は、図6に示す排
気連結管24と接続される。
【0054】さらに、この排気管70は、トラップ手段
の一例である除害装置80が接続されている。ここで、
原料ガスをCF4とした場合には、この原料ガスがプラ
ズマ発生部60にて励起されると、下記の通り分解す
る。
【0055】2CF4→C26+F2この分解により生じ
たフッ素(F2)を含む処理ガスが、IC10のリード
フレーム12の表面処理に寄与することになるが、その
一部は化学反応に寄与せずに排気される。しかし、フッ
素(F2)は腐蝕ガスであるため、大気中に放出するこ
とはできない。この除害装置80は、排気管70を介し
て導入された処理ガス中の上記の腐蝕成分を、吸着ある
いは水に溶かすことで除去するものである。
【0056】図7の表面処理ユニットを用いた表面処理
方法 この第1実施例では、キャリアガスとして圧縮空気を用
い、原料ガスとしてハロゲン化合物例えばCF4を用い
てる。これらキャリアガス及び原料ガスは、工場内に配
置された設備を用いて、表面処理ユニット30のキャリ
アガス給気管90,原料ガス給気管41にそれぞれ導入
される。原料ガス及びキャリアガスは、各給気管41,
90途中に設けられた流量計42、92により流量調整
されている。本実施例では、キャリアガスである圧縮空
気の流量が20リットル/minであるのに対し、原料
ガスであるCF4の流量が50cc/minとなってい
る。従って、キャリアガスに対する原料ガスの濃度は、
(50cc/20リットル)×100=0.25体積%
となっている。なお、原料ガスの濃度は、0.5体積%
未満、すなわち100cc/min未満としてもよい。
【0057】本実施例では、流量調整された原料ガスで
あるCF4のみがプラズマ発生部60に導入される。プ
ラズマ発生部60内に設けられた一対の電極62a,6
2bには、10〜50kHzの比較的低周波数の交流電
圧が印加されている。従って、原料ガスであるCF4
少量であったとしても、しかもプラズマを立ち易くする
Heガスが大量に存在しなくても、交流化電圧の周期が
長くなるため、大気圧またはその近傍の圧力下にて安定
してプラズマを生成することができる。
【0058】プラズマ発生部60内では、原料ガスであ
るCF4励起されて分解され、反応性に富むハロゲン
であるフッ素F2を生成する。また、このプラズマ発生
部60の下流側の処理ガス給気管40にはキャリアガス
給気管90が連結され、20リットル/minの比較的
大流量のキャリアガスが、生成された処理ガスと混合さ
せることで、この処理ガスがキャリアガスにより圧送さ
れることになる。
【0059】表面処理ユニット30の処理ガス給気管4
0より導出された処理ガス及びキャリアガスは、このユ
ニット30に連結された給気連結管20を介して、給気
部22よりIC10の表面に曝露されることになる。こ
れにより、IC10のリードフレーム12が、下記の化
学式により表面処理されることになる。
【0060】2SnO+2F2→2SnF2+O2 ここで、SnOは、リードフレーム12表面に存在する
酸化物であり、これが処理ガスと接触することで、ハロ
ゲン化合物(SnF2)に置換される。また、ワークで
あるIC10がプラズマに晒されることがないため、I
C10がダメージを受けることもない。
【0061】一方、リードフレーム12に曝露された処
理ガス及びキャリアガスと、反応生成物とは、排気連結
管24を介して表面ユニット30内部に導入されること
になる。表面処理ユニット30では、排気管70を介し
て上記のガスを除害装置80に導いている。
【0062】この除害装置80では、処理ガスが分割さ
れることで生じるF2を吸着または水溶してトラップ
し、腐食性の強い成分を除去し、残りのガスのみを排気
することになる。腐蝕成分を吸着して除去する除害装置
としては、関東電化工業株式会社製の乾式排ガス処理装
置であるカンデンエフトール(登録商標)を好適に用い
ることができる。腐蝕成分を水溶して除去する場合に
は、排気ガスを水中に通過させればよい。
【0063】従って、表面処理ユニット30の除害装置
80を介して外部に配置された処理ガスを、工場に備え
られた設備を利用して強制排気したとしても、腐蝕など
の汚染を防止することができる。
【0064】図9の表面処理ユニットの構造 次に、工場に配置された給排気設備を利用せずに表面処
理を行うことのできる表面処理ユニットについて、図9
を参照して説明する。
【0065】図9に示す表面処理ユニット100が、図
7に示すものと相違する点は、筺体32に、処理ガスボ
ンベ44,キャリアガス用の給気ファン82,排気ファ
ン94及びそれらのファン駆動部84,96をさらに搭
載した点である。ファン駆動部84,96は共に電源5
0に接続される。
【0066】処理ガスボンベ44は、その内部にCF4
などの原料ガスを充填しており、原料ガス給気管41,
流量計42を介してプラズマ発生部60に原料ガスを導
入可能としている。プラズマ発生部60に導入される原
料ガスの流量は、上述したようにキャリアガスに対して
0.5体積%未満の例えば0.25体積%程度の少量の
ガスでよいため、一本のガスボンベ44により多数のI
C10のリードフレーム12の表面処理を行うことが可
能となる。
【0067】また、キャリアガス給気管90の前段にフ
ァン94を配設することで、工場内部の空気を圧縮空気
として排気管70に導入することができる。さらに、除
害装置80の後段に排気ファン82を増設することで、
図6に示す連結排気管24及び処理ユニット30内部の
排気管70,除害装置80を経由して、IC10の周囲
のガスを強制排気することが可能となる。
【0068】この結果、工場に配置された給排気設備を
何ら利用しなくても、表面処理ユニット100に給気及
び排気連結管20,24を連結するのみにて、IC10
のリードフレーム12の表面処理が可能となる。
【0069】使用可能な処理ガスについて プラズマ発生部60に導入される原料ガスとしては、上
述したCF4等に代表される安定なハロゲン化合物であ
ればよい。ハロゲンあるいはハロゲン化水素は、それ自
体反応性が高いが、腐食性を有するので、上記実施例の
ように、プラズマにより励起して初めて処理ガスとなる
フッ素F2等に分解され、それ以前では安全なCF4など
のハロゲン化合物を原料ガスとして用いる方が優れてい
る。
【0070】原料ガスとして用いるハロゲン化合物とし
て、ヘキサフルオロエタン、パーフルオロプロパン、パ
ーフロオロペンタン等のパーフルオロカーボンの全て、
オクタフロオロシクロブタン、テトラフルオロエタン、
トリフルオロメタン、モノブロモトリフルオロメタン、
テトラクロロメタン、トリクロロモノフルオロメタン、
ジクロロジフルオロメタン、クロロトリフルオロメタ
ン、6フッ化硫黄、3フッ化窒素、3塩化ホウ素などを
挙げることができる。
【0071】なお、本発明の範囲外であるが、上述のハ
ロゲン元素を含むガスに代えて、還元ガスである例えば
水素ガスH2を用いることができる。この水素ガスH2
プラズマ発生部60にて励起して活性化し、その後この
処理ガスをリードフレーム12に曝露させた際の化学反
応は下記の通りである。
【0072】SnO+H2→Sn+H2O この還元ガスH2を用いることで、リードフレーム12
表面に存在する酸化物SnOが還元され、この結果リー
ドフレーム12の濡れ性を高めることができた。なお、
還元ガスを用いる場合には反応生成物としても腐蝕成分
が生じないので、除害装置80は不要となる。
【0073】キャリアガスとして使用できるガスについ
て 上述の実施例では、キャリアガスとして圧縮空気を用い
た。圧縮空気を用いる場合としては、図9の表面処理ユ
ニット100を用いた場合のように、工場内部の空気を
利用できる点で優れている。しかし、空気をキャリアガ
スとして用いた場合には、これをプラズマ発生部60に
導入するとオゾンが発生し、リードフレーム12の酸化
現象が問題となる。従って、図7または図9に示すよう
に、キャリアガス給気管90を、プラズマ発生部60の
下流側の処理ガス給気管40に接続する必要がある。
【0074】一方、キャリアガスとして、リードフレー
ム12の表面に対して不活性なガスであれば、このキャ
リアガスをプラズマ発生部60に導くことも可能であ
る。これらの不活性ガスとしては、比較的安価なチッ素
2などを挙げることができる。
【0075】また、キャリアガスを用いれば、活性化さ
れた処理ガスをワーク10に向けて圧送できる点で好ま
しいが、必ずしもキャリアガスを用いなくても良い。こ
の場合にも、ワークを1cm2処理するための前記処理
ガスの供給量を、0.01cc〜50ccと比較的少量
の処理ガスを導入するだけで、表面処理に必要な活性化
のための大気圧プラズマを安定して生成することができ
る。
【0076】水分の添加について プラズマ発生部60内部に、添加物として水を加える
と、処理速度が向上することがわかった。水分を添加す
るには、例えば原料ガスを純水に通過させればよい。水
分を添加する理由は下記の通りである。
【0077】添加物として水を加えない場合には、例え
ば原料ガスとしてCF4を用いた場合には、プラズマ発
生部60中にて下記の反応が生ずる。
【0078】2CF4→C26+F2 上記反応式中のフッ素F2が活性ガスとして化学反応を
促進することになる。
【0079】一方、添加物として水を加えた場合には、
プラズマ発生部60中にて下記の反応が生ずる。
【0080】CF4+2H2O→4HF+CO2 このように、水を添加した場合には、HFなどの酸の発
生を増やすことができ、これにより表面処理速度が向上
すると考えられる。
【0081】添加物として水を加えた場合には、単に処
理速度を向上させることに限らず、プラズマ発生部60
中でのオゾンの発生を抑制することができる。
【0082】このオゾンの発生量(%)と湿度との関係
は、下記の表1の通りである。ただし、表1におけるオ
ゾン発生量とは、乾燥空気のオゾン発生量を100%と
した時の値である。
【0083】
【表1】 このように、添加物として水を加えると、プラズマ発生
部60内部でのオゾンの発生を抑制でき、これによりリ
ードフレーム12の酸化を防止することが可能となる。
【0084】なお、この水の添加に関しては、図1,2
に示す熱分解、光分解の場合にも、上述の放電による分
解と同様に有効である。
【0085】プラズマ発生部を持たない表面処理ユニッ
ト 次に、図5の方式による表面処理装置及びその方法につ
いて、図11を参照して説明する。
【0086】図11は、装置全体の構成を示すもので、
図6の場合と同様に、給気連結管20及び排気連結管2
4が接続された表面処理ユニット110が設けられてい
る。この表面処理ユニット110は、1つの筺体112
の内部に、キャリアガス給気管120,液体収容部13
0,排気管140及び除害装置150を有している。
【0087】キャリアガス給気管120として、液体収
容部130の上流側の第1のキャリアガス給気管120
aと、液体収容部130の下流側の第2のキャリアガス
給気管120bと、第1,第2のキャリアガス給気管同
士を連結する第3のキャリアガス給気管120cを有し
ている。
【0088】液体収容部130の内部には、HF、HC
lなどのハロゲン化水素の水溶液が収容されている。第
1のキャリアガス給気管120aを介して液体収容部1
30内部に導入された例えばN2などのキャリアガス
は、その液体と接触することで、酸性に富んだ処理ガス
とされる。この処理ガスは、第2のキャリアガス給気管
120bを介して液体収容部130から排出されると共
に、第3のキャリアガス給気管120cからのキャリア
ガス自体の圧力により圧送され、表面処理ユニット11
0の外部に導出されることになる。
【0089】この酸性に富んだ処理ガスは、図10に示
す給気連結管20,給気部22を介して、IC10のリ
ードフレーム12に曝露されることになる。これによ
り、リードフレーム12の表面は、下記の化学反応によ
り表面処理されることになる。
【0090】処理ガスとしてフッ化水素HFを用いた場
合には、下記の化学式に従い表面処理がなされる。
【0091】SnO+2HF→SnF2+H2O 処理ガスとして、塩化水素Hclを用いた場合には、下
記の化学式に従い表面処理が成される。
【0092】SnO+2HCl→SnCl2+H2O なお、本発明の範囲外ではあるが、液体収容部130の
内部にH2NO3などの酸性液体、あるいはアンモニア水
などの塩基性液体を収容することもできる。硝酸H2
3を用いた場合には、下記の化学式により表面処理が
なされる。
【0093】SnO+H2NO3→SnNO3+H2O この他、液体収容部130にシュウ酸などの他の酸性気
体を収納することもできる。
【0094】液体収容部132塩基性液体例えばアンモ
ニア水を収容した場合には、下記の化学式に従い表面処
理がなされる。
【0095】 SnO+NH3+2H2O→NH4+[Sn(OH)3- 一方、リードフレーム12に曝露された処理ガスは、排
気連結管24を介して表面処理ユニット110内部に導
入されることになる。ここで、上述の酸性又は塩基性に
富んだ処理ガスは、それ自体が腐食性ガスであり、これ
を大気中に放出することはできない。そこで、この表面
処理ユニット110内部では、排気管140を介して除
害装置150に処理ガスを導き、この除外装置150に
て処理ガス中の上記の腐蝕成分を除外することになる。
【0096】なお、図11に示す表面処理ユニット11
0の場合も、図9に示す場合と同様に、工場内の給排気
設備を用いない構成、すなわち、給気ファン、排気ファ
ン及びそれらを駆動するファン駆動装置を筺体112内
部に増設することもできる。
【0097】表面処理ユニットの各種タイプについて 次に、上述した表面処理ユニット30,100及び11
0の形状もしくはそれらに連結される給気連結管20、
排気連結管24の形状を変更した各種タイプについて、
図12以降を参照して説明する。
【0098】(1)ラインタイプ 図12及び図13に示すラインタイプの表面処理ユニッ
ト160は、コンベアライン14により搬送される例え
ば板状のワーク500と対向する上方位置に、設けられ
ている。この表面処理ユニット160は、筺体161の
下部に給排気部162を備えている。この給排気部16
2は、給気管164及び排気管166にて二重管構造を
構成している。本実施例では、中心部に給気管164を
配置し、その周囲に排気管166を配置し、排気管16
6の下端部は、傘状に広がる形状となっている。
【0099】コンベアライン14によりワーク500が
間欠的にあるいは連続的に搬送されると、このワーク5
00が表面処理ユニットの給排気部162と対向するこ
とで、ワーク500の表面が表面処理されることにな
る。これにより、表面処理ユニット160を固定しなが
らも、ワーク500の全面について、多数のワーク50
0を連続的に表面処理することが可能となる。
【0100】(2)スタンドタイプ 図14に示すスタンドタイプの表面処理ユニット200
は、載置可能な底面を有する筺体201を有している。
この筺体201内部には、上述した通り原料ガス、及び
/又はキャリアガスが導入され、除害装置を経由して排
気ガスが排気される。この筺体201には、上方に伸び
る給気連結管210及び排気連結管230が設けられて
いる。給気連結管210は屈曲され、下端にて開口する
給気部220を有する。この給気部220の周囲には、
処理ガスの拡散を防止するための傘状の拡散防止板22
2が設けられている。一方、排気連結管230は、拡散
防止板222と対向する位置に、上方に向かうに従い開
口面積の増大する傘状の排気吸引部240が形成されて
いる。
【0101】そして、図14及び図15に示すとおり、
ワークとして例えば端部の被覆材がはがされた線材25
0の先端部を表面する処理に際して、この線材250の
予めメッキ処理された先端部252を給気部220の直
下の位置に配置する。こうすると、給気部220より導
出される処理ガスにより線材250の先端部252が表
面処理され、その曝露された処理ガスは排気吸引部24
0及び排気連結管230を介して筺体201内の除害装
置に導かれることになる。
【0102】このように、スタンドタイプの表面処理ユ
ニット200を用いることで、空気中に局所的な処理ガ
スの雰囲気を作ることができ、線材250などのワーク
を容易に表面処理することが可能となる。
【0103】(3)棒状タイプについて 図16及び図17に示す実施例は、表面処理ユニット3
00自体を、例えば半田ごてのような筒状の筺体301
にて構成したものである。この筺体301に連結された
給気連結管310及び排気連結管320は二重管構造と
なっており、内側の給気連結管310により処理ガスが
ワーク500に向けて導出され、外側の排気連結管32
0よりその曝露された処理ガスが筺体301内部に導か
れる。排気連結管320の先端部は、排気領域を拡大す
る観点から、図16及び図17に示すとおり、傘状に広
がる形状とすることが好ましい。
【0104】このように、表面処理ユニット300自体
を棒状タイプに構成すれば、この表面処理ユニット30
0自体を手で操作して、各種ワークの表面処理を行うこ
とが可能となる。
【0105】(4)トースタータイプ 図18及び図19に示す表面処理ユニット400は、筺
体401の一面例えばその上面に、板状のワーク500
を挿入できるスリット状の挿入部410を有している。
このスリット状の挿入部410には排気管420が連結
されている。一方、スリット状の挿入部410の例えば
両側壁には、該側壁にて一端が開口する処理ガス給気管
430、キャリアガス給気管440がそれぞれ設けられ
ている。
【0106】この構成によれば、板状のワーク500
を、筺体401の上面に設けられたスリット状の挿入部
410内部に挿入することで、このワーク500の両面
より処理ガスが吹き付けられ、板状のワーク500の両
面を同時に表面処理することが可能となる。なお、ワー
ク500の片面のみが表面処理されるものにあっては、
処理ガス給気管430をスリット状の挿入部410の一
方の側壁のみに開口させればよい。
【0107】(5)バッチ処理タイプ 図20は、多数のワークをバッチ式で処理する装置を示
している。この装置は、上述の表面処理ユニット30
(又は100又は110)に接続された給気連結管20
及び排気連結管24を、バッチ処理ボックス450に連
結している。このバッチ処理ボックス450は、内部に
多数のワーク510を収容するものである。バッチ処理
されるワーク510としては、上述のIC10、線材2
50、板状のワーク500の他、例えばロール状に巻回
されたTABテープであってもよい。
【0108】このバッチ処理タイプによれば、一度に多
数のワーク510を表面処理することが可能となる。な
お、本発明の処理方法に表面処理されたワークは、改善
されたその半田の濡れ性を、表面処理後比較的長い時間
維持することができるため、バッチ処理後半田付けまで
ワークをストックしておいても、良好な半田付けを行う
ことができる。
【0109】
【実施例】次に、本発明方法により表面処理されたワー
クの半田の濡れ性を評価するための実験結果について、
表2,表3を参照して説明する。
【0110】水晶発振子の電極に銀を蒸着した日から1
3日後に、該水晶発振子の電極に半田付けされる線材の
先端を各種条件下にて表面処理し、同日に半田付け(マ
ウント)した時の、半田の流れ評価を下記の表2に示
す。
【0111】
【表2】 ここで、条件1は表面処理の無い場合であり、条件2〜
6及び8はいずれも原料ガスにCF4(50cc/mi
n)、キャリアガスにN2(20リットル/min)を
用い、CF4は純水を通過させて水分を添加した。条件
7は、原料ガスは条件2などと同じとし、キャリアガス
に圧縮空気(20リットル/min)を用いた。プラズ
マ生成条件として、条件2ではパワーを50〜90Wと
比較的低パワーとし、条件3〜8では250Wとした。
【0112】上記の表2にて時間は9cmの長さをスキ
ャンしたトータル時間を示している。また、マウント条
件は、半田付け時の半田ごての本電圧及び予備電圧を示
している。
【0113】表2に示すとおり、表面処理をしていない
条件1と比較すると、条件2〜8でいずれも半田の流れ
結果は向上しており、特にキャリアガスにN2を用いた
条件2〜6及び8ではきわめて良好な結果が得られた。
【0114】表2中の条件3での表面処理を行ったもの
と、表面処理をしていないもとについて、それぞれマウ
ント数量を増やして半田の流れ不良及びマウント後の水
晶発振子の電気的特性とを評価した結果を、下記の表3
に示す。
【0115】
【表3】 表3中の周波数f0は水晶発振子の発振周波数を示し、
条件1,3が処理無しのもの、条件2,4が表面処理有
りのものをそれぞれ示す。なお、条件1,2では、水晶
発振子の電極に銀を蒸着した日から14日後に、該水晶
発振子の電極に線材を半田付け(マウント)した。条件
2の表面処理工程は、マウント工程の2日前に実施し
た。条件3,4では、水晶発振子の電極に銀を蒸着した
日から17日後に、該水晶発振子の電極に線材を半田付
け(マウント)した。条件4の表面処理工程は、マウン
ト工程の2日前に実施した。
【0116】条件1と2との比較、条件3と4との比較
から明らかなように、表面処理を実施した方が、半田流
れ不良率及び電気特性不良率が共にほぼ半減しているこ
とが分かる。
【0117】<比較例1>図3の方式は、ハロゲン化合
物が一対の電極間での放電により分解されたハロゲン又
はハロゲン化水素を処理ガスとして用いるものであり、
被処理体は直接プラズマに晒されない間接放電処理であ
る。一方、一対の電極の一方に被処理体を載置し、被処
理体をプラズマに直接晒して処理する直接放電処理は公
知である。
【0118】下記の表4は、本実施例の間接放電処理
を、公知の直接放電処理と、いずれの処理も行われない
未処理のものとに対して、半田の濡れ性の良否を比較し
たものである。なお、本実施例の間接放電処理では、原
料ガスCF4を500cc/min、キャリアガスN2
20リットル/minで供給した。直接放電処理では、
原料ガスCF4を500cc/min、プラズマ生成用
ガスHeを20リットル/minで供給した。
【0119】
【表4】 表4から明らかなように、本実施例の間接放電処理では
不良率が格段に低下していることが分かる。ここで、間
接放電処理での不良原因は、全て半田の流れ過ぎによる
もので、半田の濡れ性が向上していることでは良品と変
わりはない。
【0120】これに対して、上記の実験結果によると、
直接放電処理では、半田流れが不良となる不良率が、未
処理の場合よりも20%低下しただけであった。この理
由は下記の通りと考えられる。その一つは、被処理体の
リード先端部分に強い放電が生じ、部分的にしか処理さ
れないことである。他の一つは、電極間ギャップが数m
mと狭い直接放電処理では、被処理体のセット状態のば
らつきにより、プラズマの状態が変化するからである。
プラズマ強度が大きすぎると、被処理体が変色し、半田
の流れは不良となる。
【0121】<比較例2>上述した各実施例では、処理
ガスとしてハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理ガス
を用いているが、プラズマ発生部にて発生した例えばフ
ッ素ラジカル等の活性種を、プラズマ発生部外に配置し
た被処理体に導いて処理する方式も知られている。ただ
し、活性種はその寿命があるため、本実施例の間接放電
処理と比較すると、プラズマ発生部から被処理体までの
距離を大きくすることはできない。
【0122】プラズマ発生部に連結される処理ガス供給
管として、一般に配管チューブとして知られている1/
4径サイズ(外径6.35mm、内径3.17mm)を
使用した場合、原料ガス供給流量とチューブ断面積とか
ら、処理ガスの流速を求めてみた。原料ガスの供給流量
を100cc/minとした場合、処理ガスの流速は2
1.12cm/sとなる。フッ素ラジカルの寿命は、1
/1000s以下であるので、プラズマ発生部から0.
0211cm離れた位置で消滅する。原料ガスの供給流
量を30cc/minとした場合には、処理ガスの流速
は6.335cm/sとなり、プラズマ発生部から0.
0063cm離れた位置で消滅する。
【0123】これに対して、上述した各実施例では、処
理ガスとしてハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理ガ
スを用いているので、処理ガス生成用容器より十分に離
れた位置に被処理体をおいても処理が可能である。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】熱分解により処理ガスを生成する装置を模式的
に示す本発明の実施例の概略説明図である。
【図2】光分解により処理ガスを生成する装置を模式的
に示す本発明の実施例の概略説明図である。
【図3】放電による分解により処理ガスを生成する装置
を模式的に示す本発明の実施例の概略説明図である。
【図4】電気分解により処理ガスを生成する装置を模式
的に示す本発明の実施例の概略説明図である。
【図5】液体との接触により処理ガスを生成する装置を
模式的に示す本発明の実施例の概略説明図である。
【図6】本発明の実施例に係る表面処理装置の全体構成
を示す概略説明図である。
【図7】図6に示す表面処理ユニットの内部構成を示す
概略説明図である。
【図8】図7示すプラズマ発生部の構成を示す概略説明
図である。
【図9】表面処理ユニットの他の実施例を示す概略説明
図である。
【図10】処理ガスを直接にワークに向けて導出する実
施例を示す概略説明図である。
【図11】表面処理ユニットのさらに他の実施例を示す
概略説明図である。
【図12】表面処理ユニツトによりラインタイプの処理
装置を構成した実施例を示す概略説明図である。
【図13】図12に示す表面処理ユニットの給排気部を
示す概略断面図である。
【図14】表面処理ユニツトによりスタンドタイプの処
理装置を構成した実施例を示す概略説明図である。
【図15】図14に示す表面処理ユニットの給排気部を
示す概略断面図である。
【図16】表面処理ユニツトにより棒状タイプの処理装
置を構成した実施例を示す概略説明図である。
【図17】図16に示す表面処理ユニットの給排気部を
示す概略断面図である。
【図18】表面処理ユニツトによりトースタータイプの
処理装置を構成した実施例を示す概略説明図である。
【図19】図18に示す表面処理ユニットの給排気部を
示す概略断面図である。
【図20】表面処理ユニツトによりバッチ処理タイプの
処理装置を構成した実施例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 処理ガス生成用容器 2 処理ガス供給管 3 原料ガス供給管 4 加熱器 5 UVランプ 6 プラズマ発生部 7 仕切板 8a,8b 電極 9 キャリアガス供給管 10、250、500、 ワーク 20、210、310 給気連結管 24、230、320 排気連結管 30、100、110、160、200、300、40
0 表面処理ユニット 32、112、161、201、301、401 筺体 40、164、430 処理ガス給気管 42、92 流量計 44 ガスボンベ 50 電源 60 プラズマ発生部 62a、62b 電極 70、140、166、420 排気管 80、150 除害装置 82 排気ファン 90、120 キャリアガス給気管 94 給気ファン 130 液体収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23F 4/00 C23F 4/00 A H01L 21/3065 H01L 21/304 341D 21/304 341 21/302 N

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理
    ガスを被処理体の表面に接触させ、前記被処理体の表面
    を処理することを特徴とする表面処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ハロゲンがフッ素であることを特徴とする表面処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ハロゲン化水素がフッ化水素であることを特徴とす
    る表面処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン化合物を熱分解して前記処理ガスを生成する工
    程をさらに有することを特徴とする表面処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン化合物を光分解して前記処理ガスを生成する工
    程をさらに有することを特徴とする表面処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン化合物を放電により分解して前記処理ガスを生
    成する工程をさらに有することを特徴とする表面処理方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 大気圧又はその近傍の圧力下で、前記原料ガスを50k
    Hz以下の低周波数の交流電圧又は直流電圧が印加され
    る一対の電極により励起して分解することを特徴とする
    表面処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれかにおいて、 前記ハロゲン化合物が有機ハロゲン化合物であることを
    特徴とする表面処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至7のいずれかにおいて、 前記ハロゲン化合物が、NF3、SF6、CF4又はNH4
    Fのいずれかであることを特徴とする表面処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至9のいずれかにおいて、 前記ハロゲン化合物の分解工程を、水分を含む雰囲気中
    にて実施することを特徴とする表面処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン化合物を電気分解して前記処理ガスを生成する
    工程をさらに有することを特徴とする表面処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記ハロゲン化合物が、ハロゲン化塩の水溶液であるこ
    とを特徴とする表面処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン化合物を、熱分解、光分解、放電による分解又
    は電気分解のうちの複数の組合せにより分解して、前記
    処理ガスを生成する工程をさらに有することを特徴とす
    る表面処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項4乃至13において、 前記処理ガスを、キャリアガスにより圧送して、前記被
    処理体に接触させることを特徴とする表面処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記ハロゲン化合物の分解工程後に、前記処理ガスに前
    記キャリアガスを混合することを特徴とする表面処理方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 ハロゲン又はハロゲン化水素の水溶液にキャリアガスを
    接触させて、前記ハロゲン又はハロゲン化水素の液体を
    含む前記処理ガスを生成する工程をさらに有することを
    特徴とする表面処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれかにおい
    て、 前記被処理体に向けて供給された前記処理ガス及び反応
    生成物を強制排気する工程と、 排気途中にて、前記処理ガス又は前記反応生成物をトラ
    ップする工程と、 をさらに有することを特徴とする表面処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれかにおい
    て、 前記処理ガスを前記被処理体の表面に接触させて、前記
    被処理体の表面の酸化物をハロゲン化合物に置換して、
    前記表面での半田の濡れ性を向上させることを特徴とす
    る表面処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 前記被処理体が回路基板であることを特徴とする表面処
    理方法。
  20. 【請求項20】 請求項18において、 前記被処理体が電子部品であることを特徴とする表面処
    理方法。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記電子部品が集積回路であり、その被処理表面が前記
    集積回路のボンディング面であることを特徴とする表面
    処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項18において、 前記被処理体が、半田付けされる線材であることを特徴
    とする表面処理方法。
  23. 【請求項23】 請求項18において、 前記被処理体の被処理表面は、水晶振動子の電極である
    ことを特徴とする表面処理方法。
  24. 【請求項24】 被処理体の表面を処理する表面処理装
    置において、 ハロゲン又はハロゲン化水素を含む処理ガスを生成する
    処理ガス生成手段と、 前記処理ガスを前記ガス生成手段より前記被処理体の前
    記表面に導く処理ガス供給手段と、 を有することを特徴とする表面処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項24において、 ハロゲン化合物を含む原料ガスを前記処理ガス生成手段
    に供給する原料ガス供給手段をさらに有し、 前記処理ガス生成手段は、前記ハロゲン化合物を熱分解
    して前記処理ガスを生成することを特徴とする表面処理
    装置。
  26. 【請求項26】 請求項24において、 ハロゲン化合物を含む原料ガスを前記処理ガス生成手段
    に供給する原料ガス供給手段をさらに有し、 前記処理ガス生成手段は、前記ハロゲン化合物を光分解
    して、前記処理ガスを生成することを特徴とする表面処
    理装置。
  27. 【請求項27】 請求項24において、 ハロゲン化合物を含む原料ガスを前記処理ガス生成手段
    に供給する原料ガス供給手段をさらに有し、 前記処理ガス生成手段は、前記ハロゲン化合物を放電に
    より分解して、前記処理ガスを生成することを特徴とす
    る表面処理装置。
  28. 【請求項28】 請求項27において、 前記処理ガス生成手段は、 50kHz以下の低周波数の交流電圧又は直流電圧を出
    力する電源と、 前記電圧が印加される一対の電極を備え、大気圧又はそ
    の近傍の圧力下にてプラズマを誘起するプラズマ発生部
    と、 を有することを特徴とする表面処理装置。
  29. 【請求項29】 請求項24乃至28のいずれかにおい
    て、 前記処理ガス生成手段は、水分を含む雰囲気中にて前記
    ハロゲン化合物を分解することを特徴とする表面処理装
    置。
  30. 【請求項30】 請求項24において、 前記処理ガス生成手段は、ハロゲン化合物を含む水溶液
    を電気分解して、前記処理ガスを生成することを特徴と
    する表面処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項25乃至29のいずれかにおい
    て、 前記原料ガス供給手段に接続され、前記原料ガスに混合
    されるキャリアガスを供給するキャリアガス供給手段を
    さらに有することを特徴とする表面処理装置。
  32. 【請求項32】 請求項24乃至30のいずれかにおい
    て、 前記処理ガス供給手段に接続され、前記処理ガスに混合
    されるキャリアガスを供給するキャリアガス供給手段を
    さらに有することを特徴とする表面処理装置。
  33. 【請求項33】 請求項24において、 前記処理ガス生成手段は、ハロゲン又はハロゲン水素を
    含む水溶液にキャリアガスを接触させて、ハロゲン又は
    ハロゲン化水素の液体を含む前記処理ガスを生成するこ
    とを特徴とする表面処理装置。
  34. 【請求項34】 請求項24乃至33のいずれかにおい
    て、 前記被処理体に向けて供給された前記処理ガス及び反応
    生成物を強制排気する排気手段と、 排気途中にて、前記処理ガス又は前記反応生成物をトラ
    ップするトラップ手段と、 をさらに有することを特徴とする表面処理方法。
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